JP6749165B2 - 情報表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バルブやガスガバナなどの接触摺動部を有する装置の動作におけるスティックスリップを検出するスティックスリップ検出装置に用いられる情報表示装置に関する。
バルブやガスガバナの故障は、接触摺動部におけるスティックスリップの発生を検出することで、診断することが可能である。スティックスリップは、図11にバルブ300での例を示すように、弁軸301とグランドパッキン302との接触摺動部303の状態によって発生するものである。例えば、このスティックスリップは、接触摺動部303に異物が混入したときなどに発生する。従って、弁軸301の変位を検出し、検出した変位の状態を監視することでスティックスリップを検出できる(特許文献1参照)。
ここで、特許文献1に記載されたスティックスリップ検出について簡単に説明する。特許文献1では、弁軸301の変位を検出し、検出した変位より第1の状態量を算出し、また、検出した変位より第2の状態量を算出し、この算出した第1の状態量と第2の状態量との比と正常動作時の変位より得られる第1の状態量と第2の状態量との比とを比較することで、スティックスリップを検出するようにしている。この場合、例えば、第1の状態量として変位信号の1階差分の絶対値の平均を用い、第2の状態量として変位信号の1階差分値の2乗平均を用いる。また、第1の状態量と第2の状態量との比(Y/X)をスティックスリップを表す状態量として求める。
また、特許文献1に記載された技術では、図12に示すように、横軸を第1の状態量(変位信号の1階差分の絶対値の平均)Xを示す軸とし、縦軸を第2の状態量(変位信号の1階差分値の2乗平均)Yを示す軸とし、この縦軸と横軸とで示されるグラフ中に弁軸301の変位より求められた第1の状態量Xと第2の状態量Yとの対をプロットすることにより、特定期間内のスティックスリップの発生状況を可視化している。なお、図12中、「*」はスティックスリップが発生したときの値であり、「○」は正常な状態の値である。
特許第3254624号公報
しかしながら、特許文献1では、図12に示したように、特定期間内の第1の状態量Xと第2の状態量Yとの対をまとめて表示することで、統計的に信頼できる判断を行い易くしているが、時間の経過に伴う状態変化は認識することができない。
図13にX−Y散布図での判断例を示す。この例では、ラインIとしてY=Xを示す線を、ラインIIとしてY=10Xの閾値を示す線を示している。ラインI付近に密集している点は正常なデータであり、ラインIIを超えるとスティックスリップ状態であると判断される。また、この例では、解析を実施する期間(この例では、1年)内において、スティックスリップを表す状態量の分布がどのように変化したかを見るために、グラフ中のデータに月ごとに色を付けて表示している。しかし、散布図では、データ量が多くなると点の重なりが多数発生し、経時変化を十分に捉えることは困難である。
スティックスリップの発生に伴い、バルブなどの開放点検を実施するか否かの判断を行う場合には、時間の経過に伴う状態変化も重要な手がかりになる。しかし、特許文献1に示されたスティックスリップの発生状況を可視化する方法では、上述した説明からも分かるように、時間の経過に伴う状態変化を認識することができない。このため、スティックスリップの発生状況の可視化方法について改善が求められている。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、バルブなどで発生するスティックスリップ現象について、スティックスリップの状態量の分布とスティックスリップの状態量の時間の経過に伴う変化との両方を容易に認識することが可能な情報表示装置を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、接触摺動部(303)を有する可動部(301)の変位より時系列に求められた第1の状態量(X)および第2の状態量(Y)を診断データとして蓄積する診断データ蓄積手段(1)と、診断データ蓄積手段(1)に蓄積されている時系列の診断データ(X,Y,tm)を取得する診断データ取得手段(2)と、診断データ取得手段(2)によって取得された時系列の診断データ毎にスティックスリップの状態量(A=Y/X)を算出するスティックスリップ状態量算出手段(3)と、スティックスリップ状態量算出手段(3)によって算出されたスティックスリップの状態量(A)を所定の期間区分毎にそのスティックスリップの状態量の大きさを区分けする状態量の区分(D1〜Dn)に振り分け、このスティックスリップの状態量が振り分けられた状態量の区分毎にその状態量の区分におけるスティックスリップの状態量(A)を代表する指標値をスティックスリップの指標値(S)として算出するスティックスリップ指標値算出手段(4)と、スティックスリップの状態量(A)の大きさを示す軸を第1軸、この第1軸に直交する第2軸を時間軸として、状態量の区分毎に算出された所定の期間区分毎のスティックスリップの指標値(S)の大きさを色の変化として表したヒートマップを表示するヒートマップ表示手段(5)とを備えることを特徴とする。
この発明において、診断データ取得手段(2)は、診断データ蓄積手段(1)に蓄積されている時系列の診断データ(X,Y,tm)を取得し、スティックスリップ状態量算出手段(3)に送る。スティックスリップ状態量算出手段(3)は、診断データ取得手段(2)からの時系列の診断データ毎にスティックスリップの状態量(A=Y/X)を算出し、スティックスリップ指標値算出手段(4)に送る。スティックスリップ指標値算出手段(4)は、スティックスリップ状態量算出手段(3)によって算出されたスティックスリップの状態量(A)を所定の期間区分(例えば、1ヶ月)毎にそのスティックスリップの状態量の大きさを区分けする状態量の区分(D1〜Dn)に振り分け、このスティックスリップの状態量が振り分けられた状態量の区分毎にその状態量の区分におけるスティックスリップの状態量(A)を代表する指標値を算出する。例えば、スティックスリップの状態量(A)を代表する指標値として、スティックスリップの状態量の頻度の割合を算出したり、重み和の割合を算出したりする。ヒートマップ表示手段(5)は、スティックスリップの状態量(A)の大きさを示す軸を第1軸、第2軸を時間軸として、状態量の区分毎に算出された所定の期間区分毎のスティックスリップの指標値(S)の大きさを色の変化として表したヒートマップを表示する。これにより、バルブなどで発生するスティックスリップ現象について、スティックスリップの状態量の分布とスティックスリップの状態量の時間の経過に伴う変化との両方を容易に認識することが可能となる。
なお、上記説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の構成要素を、括弧を付した参照符号によって示している。この参照符号は、あくまでも参考として示したものであって、この参照符号によって本発明が限定されるものではない。
以上説明したことにより、本発明によれば、状態量の区分毎に算出された所定の期間区分毎のスティックスリップの指標値の大きさを色の変化として表したヒートマップを表示するようにしたので、バルブなどで発生するスティックスリップ現象について、スティックスリップの状態量の分布とスティックスリップの状態量の時間の経過に伴う変化との両方を容易に認識することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る情報表示装置の要部を示す図である。 図2は、実施の形態1の情報表示装置のハードウェア構成の概略を示す図である。 図3は、実施の形態1の情報表示装置における各部の機能について具体的に説明するためのフローチャートである。 図4は、実施の形態1の情報表示装置において表示されるヒートマップ、このヒートマップにおける期間区分#4における状態量の区分毎のスティックスリップの状態量Aの頻度および頻度割合を例示する図である。 図5は、実施の形態1の情報表示装置において表示されるヒートマップ、このヒートマップにおける期間区分#7における状態量の区分毎のスティックスリップの状態量Aの頻度および頻度割合を例示する図である。 図6は、本発明の実施の形態2に係る情報表示装置の要部を示す図である。 図7は、実施の形態2の情報表示装置における各部の機能について具体的に説明するためのフローチャートである。 図8は、実施の形態2の情報表示装置で用いる重みwを示す図である。 図9は、実施の形態2の情報表示装置で用いる重みwの他の例を示す図である。 図10は、実施の形態2の情報表示装置において表示されるヒートマップを例示する図である。 図11は、接触摺動部分を有する装置の一例としてバルブの構成を示す図である。 図12は、特許文献1に示されたスティックスリップの発生状況を可視化した例を示す図である。 図13は、X−Y散布図でのスティックスリップの状態変化の判断例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。先ず、実施の形態の説明に入る前に、発明の概要について述べておく。
〔発明の概要〕
スティックスリップの発生を判断するためには、2種類の状態量X,Yの相違に着目することになるが、状態量Xと状態量Yの大小変化は相関があるため、Y/Xのように比率を算出し、これをスティックスリップを表す状態量(スティックスリップの状態量)として時間軸上にグラフ化すれば、スティックスリップについて時間の経過に伴う状態変化を認識し易くできる。
この場合、分布状態を認識することが、オペレータにとっての判断材料であることも重要であることに着目する必要がある。そして、これらに基づき、特定期間(所定の期間区分(時間経過よりも短い単位時間))毎にY/Xの分布を取り、このY/Xの分布を時間軸上にヒートマップとして表示することに想到した。Y/Xの比率であれば、判断の閾値などは経時変化する性質のものではないので、スティックスリップの状態量の分布とスティックスリップの状態量の時間の経過に伴う変化の認識を両立できることになる。
〔実施の形態1〕
図1に本発明の実施の形態1に係る情報表示装置100の要部を示す。この情報表示装置100は、スティックスリップ診断データ蓄積部1と、診断データ取得部2と、スティックスリップ状態量算出部3と、スティックスリップ指標値算出部4と、ヒートマップ表示部5とを備えている。
この情報表示装置100のハードウェア構成の概略を図2に示す。同図において、101はCPU、102はRAM、103はROM、104はハードディスクなどの記憶装置、105〜107はインターフェイス、108はディスプレイ、109はキーボード、110はマウスである。
CPU101は、インターフェイス105〜107を介して与えられる各種入力情報を得て、RAM102にアクセスしながら、ROM103や記憶装置104に格納されたプログラムに従って動作する。
記憶装置104にはディスプレイ108に後述するヒートマップを表示させるためのプログラム(ヒートマップ表示プログラム)が格納されている。このヒートマップ表示プログラムは、例えばCD−ROMなどの記録媒体に記録された状態で提供され、この記録媒体から読み出されて記憶装置104にインストールされている。
図1に示した構成は、このヒートマップ表示プログラムに従ってCPU101が実行する処理動作を説明するための機能ブロック図であり、スティックスリップ診断データ蓄積部1は記憶装置104内に構築され、診断データ取得部2、スティックスリップ状態量算出部3、スティックスリップ指標値算出部4およびヒートマップ表示部5はCPU101の処理機能として実現される。
この情報表示装置100において、スティックスリップ診断データ蓄積部1には、図11に示した接触摺動部303を有する弁軸301の変位より時系列に求められた第1の状態量Xおよび第2の状態量Yが診断データとして蓄積されている。この例では、第1の状態量Xを変位信号の1階差分の絶対値の平均とし、第2の状態量Yを変位信号の1階差分値の2乗平均とし、この第1の状態量Xと第2の状態量Yとがタイムスタンプtmと共に1つの診断データとして、スティックスリップ診断データ蓄積部1に蓄積されている。
診断データ取得部2は、スティックスリップ診断データ蓄積部1に蓄積されている時系列の診断データ(X,Y,tm)を取得し、スティックスリップ状態量算出部3に送る。スティックスリップ状態量算出部3は、診断データ取得部2からの時系列の診断データ(X,Y,tm)を入力とし、この入力された時系列の診断データ(X,Y,tm)毎にスティックスリップの状態量A(A=Y/X)を算出し、その算出したスティックスリップの状態量Aをタイムスタンプtmと共にスティックスリップ指標値算出部4へ送る。
スティックスリップ指標値算出部4は、スティックスリップ状態量算出部3から送られてくるスティックスリップの状態量Aを入力とし、この入力されたスティックスリップの状態量Aを所定の期間区分毎にそのスティックスリップの状態量Aの大きさを区分けする状態量の区分(後述するD1〜Dn)に振り分け、このスティックスリップの状態量Aが振り分けられた状態量の区分毎に、その状態量の区分におけるスティックスリップの状態量Aを代表する指標値をスティックスリップの指標値Sとして算出する。スティックスリップ指標値算出部4は、この状態量の区分毎に算出した所定の期間区分毎のスティックスリップの指標値Sをヒートマップ表示部5へ送る。
ヒートマップ表示部5は、スティックスリップの状態量Aの大きさを示す軸を第1軸(縦軸)、この第1軸に直交する第2軸(横軸)を時間軸として、状態量の区分毎に算出された所定の期間区分毎のスティックスリップの指標値Sの大きさを色の変化として表したヒートマップをディスプレイ108に表示する。
以下、図3に示すフローチャートを参照して、この情報表示装置100における各部の機能について具体的に説明する。なお、この例では、上述においても説明したように、第1の状態量Xを変位信号の1階差分の絶対値の平均とし、第2の状態量Yを変位信号の1階差分値の2乗平均とする。また、スティックスリップの状態量を第1の状態量Xと第2の状態量との比(A=Y/X)とする。また、所定の期間区分を1ヶ月とし、解析実施期間を1年とする。また、後述する区分D1〜Dn(図4(a)参照)を状態量の区分とする。また、この状態量の区分D1〜Dn毎に求めるスティックスリップの指標値Sを、その状態量の区分Dに振り分けられたスティックスリップの状態量Aの頻度の割合とする。
この情報表示装置100において、診断データ取得部2は、スティックスリップ診断データ蓄積部1に蓄積されている時系列の診断データ(X,Y,tm)を取得し(ステップS101)、スティックスリップ状態量算出部3に送る。スティックスリップ状態量算出部3は、診断データ取得部2から送られてくる時系列の診断データ(X,Y,tm)毎に、A=Y/Xとしてスティックスリップの状態量Aを算出し(ステップS102)、この算出したスティックスリップの状態量Aをタイムスタンプtmと共にスティックスリップ指標値算出部4へ送る。
スティックスリップ指標値算出部4は、スティックスリップ状態量算出部3から1期間区分(1ヶ月)のスティックスリップの状態量Aが送られてくると(ステップS103のYES)、このスティックスリップの状態量Aをそのスティックスリップの状態量Aの大きさを区分けする状態量の区分D1〜Dnに振り分け(ステップS104)、このスティックスリップの状態量Aが振り分けられた状態量の区分D1〜Dn毎にその状態量の区分Dにおけるスティックスリップの状態量Aの頻度の割合をスティックスリップの指標値Sとして求める(ステップS105)。
診断データ取得部2、スティックスリップ状態算出部3、スティックスリップ指標値算出部4は、上述したステップS101〜S105の処理を解析実施期間(1年)が終了するまで繰り返す。そして、解析実施期間(1年)が終了すると(ステップS106のYES)、ヒートマップ表示部5は、縦軸をスティックスリップの状態量Aの大きさを示す軸、横軸を時間軸として、状態量の区分D1〜Dn毎に算出された所定の期間区分毎のスティックスリップの指標値Sの大きさを色の変化として表したヒートマップを表示する(ステップS107)。
図4(a)は、このようにして表示されたヒートマップの一例である。同図において、縦軸はスティックスリップの状態量Aの大きさを示す軸であり、横軸は時間軸である。なお、縦軸は、対数目盛とされている。この図に示されるように、スティックスリップの状態量Aの大きさを示す軸の目盛りを等間隔で区切った区分D1〜Dnを状態量の区分とし、この状態量の区分D1〜Dn毎に算出された1期間区分(1ヶ月)毎のスティックスリップの指標値S(頻度割合)の大きさが色の変化として表示される。
このヒートマップでは、スティックスリップスリップ指標値Sの大きさが大きくなるほど、すなわちスティックスリップの状態量Aの頻度の割合が大きくなるほど、その状態量の区分Dが濃い色で表示される。このヒートマップから、1期間区分(1ヶ月)毎に、スティックスリップを表す状態量Aがどのような分布であるかということと、スティックスリップの状態量Aの経時変化を同時に捉えることが可能となる。
参考として、図4(a)における期間区分#4における状態量の区分D1〜Dnに振り分けられたスティックスリップの状態量Aの頻度を図4(b)に、この振り分けられたスティックスリップの状態量Aの頻度の割合として算出されたスティックスリップスリップ指標値Sを図4(c)に示す。また、別の例として、図4(a)における期間区分#7(図5(a)に転記)における状態量の区分D1〜Dnに振り分けられたスティックスリップの状態量Aの頻度を図5(b)に、この振り分けられたスティックスリップの状態量Aの頻度の割合として算出されたスティックスリップスリップ指標値Sを図5(c)に示す。
〔実施の形態2〕
スティックスリップの状態量A(A=Y/X)は、一般的に値が小さい正常時の頻度が高く、大きな値の頻度は少ない。このため、単純にスティックスリップの状態量Aの頻度をスティックスリップの指標値Sとしてヒートマップを作成した場合には、診断にはさほど寄与しない正常時の頻度が最大値となり、経時変化を捉えたいスティックスリップの状態量Aの値が大きい異常時の頻度の変化を色の差として捉えにくい。そこで、実施の形態2では、値が小さい正常時のスティックスリップの状態量Aの重みを小さくするようにして、値が大きく診断に有効なスティックスリップの状態量Aの頻度の変化を色の差として捉え易くする。
図6に本発明の実施の形態2に係る情報表示装置200の要部を示す。この情報表示装置200では、重み付け部6を設け、スティックスリップ状態量算出部3によって算出されたスティックスリップの状態量Aに重みwを付加するようにしている。また、スティックスリップ指標値算出部4では、スティックスリップの状態量Aが振り分けられた状態量の区分D1〜Dn毎に、その状態量の区分におけるスティックスリップの状態量Aに付加されている重みの和の割合をスティックスリップの指標値Sとして求めるようにしている。実施の形態2におけるスティックスリップ指標値算出部4を、実施の形態1におけるスティックスリップ指標値算出部4と区別するために、スティックスリップ指標値算出部4’とする。
図7に図3に対応するフローチャートを示す。この実施の形態2の情報表示装置200において、診断データ取得部2は、スティックスリップ診断データ蓄積部1に蓄積されている時系列の診断データ(X,Y,tm)を取得し(ステップS201)、スティックスリップ状態量算出部3に送る。スティックスリップ状態量算出部3は、診断データ取得部2から送られてくる時系列の診断データ(X,Y,tm)毎に、A=Y/Xとしてスティックスリップの状態量Aを算出し(ステップS202)、この算出したスティックスリップの状態量Aを重み付け部6へ送る。
重み付け部6は、スティックスリップ状態量算出部3によって算出されたスティックスリップの状態量Aに重みwを付加する(ステップS203)。この例では、スティックスリップの状態量Aの大きさに応じた重みwとして、スティックスリップの状態量Aの閾値Athより小さい領域に対して線形に減少する重みwを定めている(図8参照)。なお、図9に示すように、スティックスリップの状態量Aの算出に用いられた第1の状態量Xの大きさに応じた重みを付加するようにしてもよい。
重み付け部6は、この重みwを付加したスティックスリップの状態量Aをタイムスタンプtmと共にスティックスリップ指標値算出部4’へ送る。スティックスリップ指標値算出部4’は、重み付け部6から1期間区分(1ヶ月)のスティックスリップの状態量Aが送られてくると(ステップS204のYES)、このスティックスリップの状態量Aをそのスティックスリップの状態量Aの大きさを区分けする状態量の区分D1〜Dnに振り分け(ステップS205)、このスティックスリップの状態量Aが振り分けられた状態量の区分D1〜Dn毎にその状態量の区分Dにおけるスティックスリップの状態量Aに付加されている重みwの和の割合をスティックスリップの指標値Sとして求める(ステップS206)。
診断データ取得部2、スティックスリップ状態算出部3、重み付け部6、スティックスリップ指標値算出部4’は、上述したステップS201〜S206の処理を解析実施期間(1年)が終了するまで繰り返す。そして、解析実施期間(1年)が終了すると(ステップS207のYES)、ヒートマップ表示部5は、縦軸をスティックスリップの状態量Aの大きさを示す軸、横軸を時間軸として、状態量の区分D1〜Dn毎に算出された所定の期間区分毎のスティックスリップの指標値Sの大きさを色の変化として表したヒートマップを表示する(ステップS208)。
図10は、このようにして表示されたヒートマップの一例である。同図において、縦軸はスティックスリップの状態量Aの大きさを示す軸(対数目盛とされている軸)であり、横軸は時間軸である。また、図中、ラインIIIはスティックスリップの状態量Aの大きさに対しての閾値を示す線である。この図に示されるように、スティックスリップの状態量Aの大きさを示す軸の目盛りを等間隔で区切った区分D1〜Dnを状態量の区分とし、この状態量の区分D1〜Dn毎に算出された1期間区分(1ヶ月)毎のスティックスリップの指標値(重み和の割合)Sの大きさが色の変化として表示される。
このヒートマップでは、スティックスリップスリップ指標値Sの大きさが大きくなるほど、すなわちスティックスリップの状態量Aの重み和の割合が大きくなるほど、その状態量の区分Dが濃い色で表示される。スティックスリップの指標値Sを重み和の割合とすることにより、図4(a)に示したヒートマップと比較して、すなわちスティックスリップの指標値Sを頻度割合とする場合と比較して、閾値付近の分布の経時変化をより捉え易くなっていることが分かる。なお、実施の形態2において、スティックスリップの状態量Aに対する重みwを全て1とすると、スティックスリップの指標値Sはスティックスリップの状態量Aの頻度割合となる。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1…スティックスリップ診断データ蓄積部、2…診断データ取得部、3…スティックスリップ状態量算出部、4(4’)…スティックスリップ指標値算出部、5…ヒートマップ表示部、6…重み付け部、100,200…情報表示装置、300…バルブ、301…弁軸、302…グランドパッキン、303…摺動接触部。

Claims (4)

  1. 接触摺動部を有する可動部の変位より時系列に求められた第1の状態量および第2の状態量を診断データとして蓄積する診断データ蓄積手段と、
    前記診断データ蓄積手段に蓄積されている時系列の診断データを取得する診断データ取得手段と、
    前記診断データ取得手段によって取得された時系列の診断データ毎にスティックスリップの状態量を算出するスティックスリップ状態量算出手段と、
    前記スティックスリップ状態量算出手段によって算出されたスティックスリップの状態量を所定の期間区分毎にそのスティックスリップの状態量の大きさを区分けする状態量の区分に振り分け、このスティックスリップの状態量が振り分けられた状態量の区分毎にその状態量の区分におけるスティックスリップの状態量を代表する指標値をスティックスリップの指標値として算出するスティックスリップ指標値算出手段と、
    前記スティックスリップの状態量の大きさを示す軸を第1軸、この第1軸に直交する第2軸を時間軸として、前記状態量の区分毎に算出された前記所定の期間区分毎の前記スティックスリップの指標値の大きさを色の変化として表したヒートマップを表示するヒートマップ表示手段と
    を備え
    前記スティックスリップ指標値算出手段は、
    前記状態量の区分に振り分けられたスティックスリップの状態量の頻度の割合を前記スティックスリップの指標値として算出することを特徴とする情報表示装置。
  2. 接触摺動部を有する可動部の変位より時系列に求められた第1の状態量および第2の状態量を診断データとして蓄積する診断データ蓄積手段と、
    前記診断データ蓄積手段に蓄積されている時系列の診断データを取得する診断データ取得手段と、
    前記診断データ取得手段によって取得された時系列の診断データ毎にスティックスリップの状態量を算出するスティックスリップ状態量算出手段と、
    前記スティックスリップ状態量算出手段によって算出されたスティックスリップの状態量を所定の期間区分毎にそのスティックスリップの状態量の大きさを区分けする状態量の区分に振り分け、このスティックスリップの状態量が振り分けられた状態量の区分毎にその状態量の区分におけるスティックスリップの状態量を代表する指標値をスティックスリップの指標値として算出するスティックスリップ指標値算出手段と、
    前記スティックスリップの状態量の大きさを示す軸を第1軸、この第1軸に直交する第2軸を時間軸として、前記状態量の区分毎に算出された前記所定の期間区分毎の前記スティックスリップの指標値の大きさを色の変化として表したヒートマップを表示するヒートマップ表示手段と、
    前記スティックスリップ状態量算出手段によって算出されたスティックスリップの状態量に重みを付加する重み付け手段
    を備え、
    前記スティックスリップ指標値算出手段は、
    前記状態量の区分に振り分けられたスティックスリップの状態量に付加された重みの和の割合を前記スティックスリップの指標値として求める
    ことを特徴とする情報表示装置。
  3. 請求項に記載された情報表示装置において、
    前記重み付け手段は、
    前記スティックスリップの状態量にそのスティックスリップの状態量の大きさに応じた重みを付加する
    ことを特徴とする情報表示装置。
  4. 請求項に記載された情報表示装置において、
    前記重み付け手段は、
    前記スティックスリップの状態量にそのスティックスリップの状態量の算出に用いられた前記第1の状態量の大きさに応じた重みを付加する
    ことを特徴とする情報表示装置。
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