JP6747336B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
一般に、電子写真方式の画像形成装置は、トナーを搬送する搬送スクリューまたは定着装置の加熱ローラーなどの複数の回転体を備える。前記回転体は、モーターと前記モーターから前記回転体へ動力を伝達する複数のギヤを含むギヤ機構とによって回転駆動される。
また、前記画像形成装置が、静音化のために、前記ギヤ機構を覆う遮音ケースを備えることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−38715号公報
ところで、前記画像形成装置において、前記ギヤにグリスが塗布されると、浮遊したトナーが、前記グリスが塗布された部分に付着しやすい。前記トナーが前記ギヤの噛み合わせ部分に付着すると、前記ギヤの噛み合わせ部分の摩耗が促進されるおそれがある。
また、前記グリスが前記ギヤ機構の広範囲に亘る部分に塗布されると、前記ギヤ機構の組み立て工程において、前記グリスを必要としない部分が、前記グリスの付着によって汚れるおそれがある。従って、前記画像形成装置の前記ギヤ機構において、前記グリスが塗布される範囲は極力狭いことが望ましい。
一方、前記搬送スクリューまたは前記加熱ローラーなどの前記回転体は、前記トナーまたは加圧ローラーなどと接触することによって比較的大きな負荷を受ける。前記ギヤ機構
が、そのような大きな負荷を受ける前記回転体を駆動する場合、前記ギヤ機構における前記ギヤの噛み合わせ部分において、ギヤ鳴きなどと称される異音が生じる場合がある。この異音は、前記グリスが塗布されていない前記ギヤが低速回転するときに生じやすい。
本発明の目的は、ギヤの噛み合わせ部分における摩耗および異音の発生を防止することができる画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、モーターと、主ギヤと、一次ギヤと、二次ギヤ機構と、画像形成部と、負荷断続機構と、制御部と、を備える。前記主ギヤは前記モーターの出力軸から他のギヤへ回転力を伝達する。前記一次ギヤは、回転可能に支持され、前記主ギヤよりも径が大きく前記主ギヤと噛み合う入力ギヤおよび前記入力ギヤと一体に回転する出力ギヤとを有する部材である。前記二次ギヤ機構は、前記主ギヤよりも径が大きく回転可能に支持された1つ以上の二次ギヤを含む。前記二次ギヤ機構は、前記二次ギヤの少なくとも1つが前記出力ギヤと噛み合うことによって前記出力ギヤに連動する機構である。前記画像形成部は、前記二次ギヤ機構によって回転駆動されることにより接触負荷を受ける1つ以上の負荷回転体を含む。前記画像形成部において、像担持体上でトナー画像を現像する動作から前記トナー画像をシート上に定着させる動作までの一連の画像形成動作の一部として、前記負荷回転体が回転する。前記負荷断続機構は、前記主ギヤから前記負荷回転体までのギヤ系列内または前記画像形成部に設けられる機構である。前記負荷断続機構は、入力される制御指令に応じて、前記接触負荷を前記ギヤ系列を介して前記モーターの前記出力軸へ伝達する負荷接続状態と、前記負荷回転体から前記出力軸への前記接触負荷の伝達を解除する負荷解除状態と、に切り替わる。前記制御部は、前記モーターおよび前記負荷断続機構を制御する。前記制御部は、前記負荷断続機構が前記負荷接続状態である状況下で動作中の前記モーターを停止させる場合に、前記負荷断続機構を前記負荷解除状態に切り替える前記制御指令である解除指令を出力すると同時に、または、前記解除指令を出力した後に、前記モーターを停止させる。
本発明によれば、ギヤの噛み合わせ部分における摩耗および異音の発生を防止することができる画像形成装置を提供することが可能になる。
図1は、実施形態に係る画像形成装置の構成図である。 図2は、実施形態に係る画像形成装置における画像形成部を駆動する駆動機構の構成図である。 図3は、実施形態に係る画像形成装置における駆動機構のモーター周辺部分の構成図である。 図4は、ギヤの周速度と異音防止のための限界接触力との関係の一例を示すグラフである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[画像形成装置の構成]
画像形成装置10は、電子写真方式でシート9に画像を形成する装置である。画像形成装置10は、例えば、プリンター、コピー機、ファクシミリーまたは複合機などである。
図1に示されるように、画像形成装置10は、シート供給機構2、シート搬送機構3、画像形成部4、駆動機構5、制御部8および操作表示部80などを備える。
シート供給機構2が、シート9を1枚ずつシート搬送路30へ送り出し、シート搬送機構3が、シート9をシート搬送路30に沿って搬送する。シート9は、紙または封筒などの画像形成媒体である。
画像形成部4は、シート搬送路30を移動中のシート9にトナー画像を形成する。画像形成部4は、光走査ユニット40、感光体41、帯電装置42、現像装置43、転写装置44、クリーニング装置45および定着装置46などを備える。
感光体41が回転し、帯電装置42が感光体41を帯電させる。帯電装置42において、帯電電圧が印加された帯電ローラー421が、感光体41に接触しつつ回転する。
さらに、光走査ユニット40が、帯電した感光体41に静電潜像を書き込む。現像装置43において、搬送スクリュー432が、回転駆動されることにより、現像装置43内においてトナー90を循環搬送する。搬送スクリュー432は、現像装置43内に形成されたトナー搬送路430に配置されている。なお、搬送スクリュー432はトナー搬送体の一例である。
さらに、現像装置43において、現像ローラー431が、感光体41にトナーを供給することにより、前記静電潜像をトナー画像へ現像する。感光体41は、前記トナー画像を担持して回転する像担持体の一例である。
転写装置44は、感光体41上の前記トナー画像を、シート搬送路30を移動中のシート9に転写する。クリーニング装置45は、感光体41に残存する廃トナーを除去する。クリーニング装置45のブレード451は、感光体41の表面に接触し、感光体41の表面から前記廃トナーを擦り取る。
定着装置46は、シート9に形成された前記トナー画像を加熱することによって前記トナー画像をシート9に定着させる。定着装置46は、加熱ローラー461、加圧ローラー462およびヒーター463を備える。
加熱ローラー461は、ヒーター463によって加熱された状態で回転駆動される筒状の回転体である。加圧ローラー462は、加熱ローラー461との間に前記トナー画像が転写されたシート9を挟んだ状態で回転可能な回転体である。図2に示されるように、加圧ローラー462の回転軸462aの両端部は、一対の軸受部462bによって回転可能に支持されている。
なお、加熱ローラー461は加熱回転体の一例であり、加圧ローラー462は加圧回転体の一例である。
図2に示されるように、定着装置46は、さらに定着変位機構464を備える。定着変位機構464は、制御部8から受ける変位指令に応じて圧接状態と退避状態とに切り替わる機構である。即ち、制御部8は、定着変位機構464を制御する。
前記圧接状態は、加圧ローラー462を加熱ローラー461に圧接する位置に保持する状態である。前記退避状態は、加圧ローラー462を加熱ローラー461から離隔した位置に保持する状態である。
制御部8は、画像形成処理が実行されるときに、定着変位機構464を前記圧接状態に切り替える前記変位指令を出力する。さらに、制御部8は、画像形成処理が実行されないときに、定着変位機構464を前記退避状態に切り替える前記変位指令を出力する。
図2に示される例において、定着変位機構464は、一対の軸受支持部464aと、支軸464bと、一対のバネ464cと、一対のカム464dと、モーター464eとを備える。
一対の軸受支持部464aは、加圧ローラー462の一対の軸受部462bを支持する部材である。支軸464bは、画像形成装置10のフレームに固定され、一対の軸受支持部464aの第1端部を支持する。
一対のバネ464cは、一対の軸受支持部464aの第2端部に弾性力を加えることにより、加圧ローラー462を加熱ローラー461に圧接する状態に保持する。一対のカム464dは、一対の軸受支持部464aの前記第2端部に接している。
一対のカム464dが回転することにより、一対の軸受支持部464aが加熱ローラー461に近い基準位置と前記基準位置よりも加熱ローラー461から離れた退避位置との間で変位する。定着変位機構464の前記圧接状態は、一対の軸受支持部464aが前記基準位置に存在する状態である。定着変位機構464の前記退避状態は、一対の軸受支持部464aが前記退避位置に存在する状態である。
モーター464eは、制御部8から受ける前記変位指令に応じて一対のカム464dを回転させ、一対のカム464dの向きを変化させる。
制御部8が、定着変位機構464を前記圧接状態に切り替える前記変位指令を出力した場合、モーター464eは、一対の軸受支持部464aが前記基準位置に変位するまで一対のカム464dを回転させる。
制御部8が、定着変位機構464を前記退避状態に切り替える前記変位指令を出力した場合、モーター464eは、一対の軸受支持部464aが前記退避位置に変位するまで一対のカム464dを回転させる。
駆動機構5は、後述するモーター50および複数のギヤを含むギヤ機構を備え、感光体41、現像ローラー431、搬送スクリュー432および加熱ローラー461などの複数の回転体を回転駆動する(図2参照)。駆動機構5の詳細については後述する。
操作表示部80は、ユーザーインターフェイスデバイスである。操作表示部80は、ユーザーの操作を受け付ける操作部および情報を表示する表示部を含む。
制御部8は、画像形成装置10が備える各種の電気機器を制御する。例えば、制御部8は、駆動機構5のモーター50、定着変位機構464のモーター464eおよび操作表示部80などを制御する。制御部8は、例えばMPU(Micro Processor Unit)などのプロセッサー81と、主記憶装置82と、二次記憶装置83とを備える。
プロセッサー81は、二次記憶装置83に予め記憶されたプログラムを主記憶装置82へロードし、主記憶装置82にアクセスしつつ前記プログラムを実行する。主記憶装置82はコンピューター読取可能な不揮発性のRAM(Random Access Memory)である。二次記憶装置83は、非一時的かつコンピューター読み取り可能な記憶装置である。なお、制御部8が、DSP(Digital Signal Processor)により実現されることも考えられる。また、制御部8が、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの回路によって実現されることも考えられる。
ところで、画像形成装置10において、駆動機構5が備えるギヤにグリスが塗布されると、浮遊した前記トナーが、前記グリスが塗布された部分に付着しやすい。前記トナーが前記ギヤの噛み合わせ部分に付着すると、前記ギヤの噛み合わせ部分の摩耗が促進されるおそれがある。
また、前記グリスが、駆動機構5における前記ギヤ機構の広範囲に亘る部分に塗布されると、前記ギヤ機構の組み立て工程において、前記グリスを必要としない部分が、前記グリスの付着によって汚れるおそれがある。従って、前記ギヤ機構において、前記グリスが塗布される範囲は極力狭いことが望ましい。
一方、搬送スクリュー432または加熱ローラー461などの回転体は、前記トナーまたは加圧ローラー462などと接触することによって比較的大きな負荷を受ける。前記ギヤ機構が、そのような大きな負荷を受ける前記回転体を駆動する場合、前記ギヤ機構における前記ギヤの噛み合わせ部分において、ギヤ鳴きなどと称される異音が生じる場合がある。この異音は、前記グリスが塗布されていない前記ギヤが低速回転するときに生じやすい。
画像形成装置10の駆動機構5は、前記ギヤの噛み合わせ部分における摩耗および異音の発生を防止することができる構成を有している。以下、駆動機構5の詳細について説明する。
[駆動機構5の詳細]
図2,3に示されるように、駆動機構5は、モーター50と、主ギヤ51と、一次ギヤ6と、二次ギヤ機構7と、ドラムギヤ70と、電磁クラッチ500とを備える。モーター50は、例えばステッピングモーターまたはDCブラシレスモーターなどである。
モーター50は、感光体41の近傍に配置されている。図2に示されるように、主ギヤ51は、モーター50の出力軸50aに連結されている。主ギヤ51は、モーター50の出力軸50aから他のギヤへ回転力を伝達する。
一次ギヤ6は、画像形成装置10のフレームに支持された支軸60によって回転可能に支持されている。一次ギヤ6は、入力ギヤ6aおよび入力ギヤ6aと一体に回転する出力ギヤ6bを有する。入力ギヤ6aは、主ギヤ51と噛み合うギヤである。入力ギヤ6aが主ギヤ51から回転力を受けることにより、一次ギヤ6全体が支軸60を中心に回転する。
入力ギヤ6aは、主ギヤ51よりも径が大きい。そのため、モーター50の出力軸50aは高速で回転するが、一次ギヤ6は、モーター50よりも低速度で回転する。また、主ギヤ51における入力ギヤ6aとの噛み合い部分に加わる力は、一次ギヤ6から後段のギヤの噛み合い部分に加わる力よりも小さい。
図2,3に示される例において、一次ギヤ6は、入力ギヤ6aと出力ギヤ6bとが段違いに形成されたいわゆる段差ギヤである。
二次ギヤ機構7は、現像系二次ギヤ機構71と、定着系二次ギヤ機構72とを含む。現像系二次ギヤ機構71は、それぞれ回転可能に支持された複数の現像系二次ギヤ71a〜71dを含む。同様に、定着系二次ギヤ機構72は、それぞれ回転可能に支持された複数の定着系二次ギヤ72a〜72cを含む。現像系二次ギヤ71a〜71dおよび定着系二次ギヤ機構72は、第1主ギヤよりも径が大きなギヤである。
現像系二次ギヤ71a〜71dおよび定着系二次ギヤ72a〜72cは、それぞれ画像形成装置10の前記フレームに支持された支軸によって回転可能に支持されている。
複数の現像系二次ギヤ71a〜71dは、現像系起点ギヤ71aと、現像系中間ギヤ71bと、現像系負荷ギヤ71c,71dとを含む。同様に、複数の定着系二次ギヤ72a〜72cは、定着系起点ギヤ72aと、定着系中間ギヤ72bと、定着系負荷ギヤ72cとを含む。
現像系起点ギヤ71aは、一次ギヤ6の出力ギヤ6bと噛み合うギヤである。現像系負荷ギヤ71cは、現像ローラー431の回転軸431aに連結されたギヤであり、現像系負荷ギヤ71dは、搬送スクリュー432の回転軸に連結されたギヤである。現像系中間ギヤ71bは、現像系起点ギヤ71aから現像系負荷ギヤ71c,71dへ回転力を伝達するギヤである。
定着系起点ギヤ72aは、一次ギヤ6の出力ギヤ6bと噛み合うギヤである。定着系負荷ギヤ72cは、加熱ローラー461の回転軸461aに連結されたギヤである。定着系中間ギヤ72bは、定着系起点ギヤ72aから定着系負荷ギヤ72cへ回転力を伝達するギヤである。
現像系二次ギヤ機構71は、現像系起点ギヤ71aが出力ギヤ6bと噛み合うことによって出力ギヤ6bに連動するギヤ機構である。同様に、定着系二次ギヤ機構72は、定着系起点ギヤ72aが出力ギヤ6bと噛み合うことによって出力ギヤ6bに連動するギヤ機構である。
現像系負荷ギヤ71c,71dが連結された現像ローラー431および搬送スクリュー432は、現像系二次ギヤ機構71によって回転駆動されることにより接触負荷を受ける回転体である。同様に、定着系負荷ギヤ72cが連結された加熱ローラー461も、定着系二次ギヤ機構72によって回転駆動されることにより接触負荷を受ける回転体である。
なお、現像ローラー431、搬送スクリュー432および加熱ローラー461は、二次ギヤ機構7によって回転駆動されることにより前記接触負荷を受ける負荷回転体の一例である。
即ち、現像ローラー431および搬送スクリュー432は、現像装置43内のトナー90と接触し、トナー90から前記接触負荷を受ける。また、加熱ローラー461は、加圧ローラー462と接触し、加圧ローラー462から前記接触負荷を受ける。
画像形成部4において、感光体41上で前記トナー画像を現像する動作から前記トナー画像をシート9上に定着させる動作までの一連の画像形成動作の一部として、現像ローラー431、搬送スクリュー432および加熱ローラー461は回転する。
ドラムギヤ70は、一次ギヤ6の入力ギヤ6aと同様に、主ギヤ51と噛み合うギヤである。ドラムギヤ70は、感光体41に連結されており、感光体41と一体に回転する。ドラムギヤ70は、主ギヤ51から回転力を受けることにより、ドラムギヤ70および感光体41が、感光体41の支軸41aを中心に回転する。
ドラムギヤ70は、主ギヤ51よりも径が大きい。そのため、モーター50の出力軸50aは高速で回転するが、ドラムギヤ70は、モーター50よりも低速度で回転する。また、主ギヤ51におけるドラムギヤ70との噛み合い部分に加わる力は、主ギヤ51における入力ギヤ6aとの噛み合い部分に加わる力と同程度に小さい。
駆動機構5において、グリスは、高速回転する主ギヤ51に関する部分にのみ塗布されている。具体的には、主ギヤ51から現像系負荷ギヤ71c,71dまで、および、主ギヤ51から定着系負荷ギヤ72cまでのギヤ系列内において、主ギヤ51および一次ギヤ6の入力ギヤ6aに前記グリスが塗布されているが、その他の部分には前記グリスが塗布されていない。前記グリスは、主ギヤ51と噛み合うドラムギヤ70にも塗布されている。
即ち、駆動機構5において、前記グリスは、ごく限られた範囲にしか塗布されていない。そのため、駆動機構5において、浮遊したトナーの付着が生じにくい。なお、画像形成装置10が、主ギヤ51、入力ギヤ6aおよびドラムギヤ70を覆うカバーを備えることが考えられる。これにより、前記トナーが、前記グリスが塗布された部分に付着することを防止できる。
図4は、ギヤの周速度と異音防止のための限界接触力との関係を確認した実験結果を示すグラフである。グラフの横軸は、2つのギヤのピッチ円に沿う方向の周速度を示し、グラフの縦軸は、2つのギヤのピッチ円に沿う噛み合い部分における限界接触力を示す。前記限界接触力は、2つのギヤが圧接することに起因する異音が発生しない最大の接触力を表す指標値である。
図4のグラフにおける境界周速度V0は、駆動機構5が発する騒音のうち、ギヤの回転速度が速いほど増大する一般的な機械音が支配的となる前記周速度の範囲の下限値を表す。
図4において、二点鎖線の網掛け範囲が、前記一般的な機械音が支配的となる前記周速度の範囲を示す。前記周速度が境界周速度を超えると、前記異音は、前記一般的な機械音に掻き消されるため特に問題にならない。
モーター50が動作している最中の駆動機構5において、複数の現像系二次ギヤ71a〜71dおよび複数の定着系二次ギヤ72a〜72cの前記周速度は、境界周速度V0を超えている。そのため、前記異音は特に問題にならない。
また、主ギヤ51および一次ギヤ6の入力ギヤ6aの噛み合わせ部分と、主ギヤ51およびドラムギヤ70の噛み合わせ部分においては、そもそも前記接触力が小さい。そのため、前記周速度と接触力との関係が、常にグラフ線g0が示す前記限界接触力を下回る状態であり、前記異音は生じない。
しかしながら、モーター50が停止する場合、複数の現像系二次ギヤ71a〜71dおよび複数の定着系二次ギヤ72a〜72cの噛み合わせ部分において、前記周速度と接触
力との関係が、一時的にグラフ線g0が示す前記限界接触力を超える状態となり得る。そのため、ユーザーにとって耳障りな前記異音が生じるおそれがある。
一方、図4のグラフは、前記周速度が境界周速度V0を下回る低速になった場合に、前記2つのギヤの噛み合い部分に加わる接触力が、グラフ線g0が示す前記限界接触力以下に抑制されれば、問題となる前記異音の発生を防止できることを示す。なお、図4は、特定の材質のギヤについての実験結果である。他の実験により、その他の複数種類の材質のギヤも、図4のグラフが示す特性と同様の特性を有していることが確認されている。
前記異音の発生を防止するために、駆動機構5は、主ギヤ51から現像系負荷ギヤ71c,71dおよび定着系負荷ギヤ72cまでの前記ギヤ系列内に電磁クラッチ500を備える。さらに、制御部8が電磁クラッチ500を制御する。
図2,3に示される例では、電磁クラッチ500は、モーター50の出力軸50aに設けられている。電磁クラッチ500は、制御部8から入力される制御指令に応じて、主ギヤ51側から受ける動力を現像ローラー431および搬送スクリュー432側へ伝達する連結状態と、主ギヤ51側から現像ローラー431および搬送スクリュー432側への動力の伝達を遮断する遮断状態とに切り替わる。
電磁クラッチ500の前記連結状態は、現像ローラー431および搬送スクリュー432が受ける前記接触負荷と、定着ローラー261が受ける前記接触負荷とを、前記ギヤ系列を介してモーター50の出力軸50aへ伝達する負荷接続状態の一例である。
電磁クラッチ500の前記遮断状態は、現像ローラー431および搬送スクリュー432から出力軸50aへの前記接触負荷の伝達と、定着ローラー261から出力軸50aへの前記接触負荷の伝達とを解除する負荷解除状態の一例である。
なお、電磁クラッチ500は、制御部8から入力される前記制御指令に応じて、前記負荷接続状態と前記負荷解除状態とに切り替わる負荷断続機構の一例である。また、前記負荷断続機構の一例としての電磁クラッチ500が、一次ギヤ6における入力ギヤと前記出力ギヤとの間に設けられることも考えられる。
電磁クラッチ500が、1回転クラッチおよびソレノイドアクチュエーターに置き換えられることも考えられる。この場合、前記ソレノイドアクチュエーターは、制御部8からの前記制御指令に応じて、前記1回転クラッチを前記連結状態と前記遮断状態とに切り替える。
そして、制御部8は、電磁クラッチ500が前記連結状態である状況下で動作中のモーター50を停止させる場合に、電磁クラッチ500を前記遮断状態に切り替える前記制御指令である解除指令を出力すると同時に、または、前記解除指令を出力した後に、モーター50を停止させる。制御部8は、モーター50に対する停止指令の出力、または、電力供給の停止により、モーター50を停止させる。
制御部8が上記のように電磁クラッチ500およびモーター50を制御することにより、前記異音の発生を防止することができる。即ち、前記解除指令が出力された場合、複数の現像系二次ギヤ71a〜71dおよび複数の定着系二次ギヤ72a〜72cは、噛み合わせ部分において大きな接触力が生じることなく速やかに停止する。さらに、モーター50が停止する過程において、複数の現像系二次ギヤ71a〜71dおよび複数の定着系二次ギヤ72a〜72cは既に停止している。
従って、複数の現像系二次ギヤ71a〜71dおよび複数の定着系二次ギヤ72a〜72cの噛み合い部分に加わる接触力は、グラフ線g0が示す前記限界接触力以下に抑制される。その結果、問題となる前記異音の発生を防止することができる。
また、電磁クラッチ500が、モーター50の出力軸50aまたは一次ギヤ6における入力ギヤ6aと出力ギヤ6bとの間に設けられれば、1つの電磁クラッチ500が、搬送スクリュー432および加熱ローラー461の両方に対応する前記負荷断続機構として機能する。その結果、部品点数の増加を最小限にすることができる。
[第1応用例]
以上に示された画像形成装置10において、電磁クラッチ500が、出力軸50aに替えて、主ギヤ51から現像系負荷ギヤ71c,71dまでの第1ギヤ系列内に設けられることが考えられる。この場合、電磁クラッチ500は、前記第1ギヤ系列専用の前記負荷断続機構の一例である。
本応用例において、画像形成部4に設けられた定着変位機構464が、主ギヤ51から定着系負荷ギヤ72cまでの第2ギヤ系列に対応する前記負荷断続機構を兼ねる。
定着変位機構464の前記圧接状態は、加圧ローラー462から加熱ローラー461に加わる前記接触負荷を、前記第2ギヤ系列を介してモーター50の出力軸50aへ伝達する前記負荷接続状態の一例である。
一方、定着変位機構464の前記退避状態は、加熱ローラー461からモーター50の出力軸50aへの前記接触負荷の伝達を解除する前記負荷解除状態の一例である。
本応用例において、制御部8は、電磁クラッチ500が前記連結状態である状況下で動作中のモーター50を停止させる場合に、電磁クラッチ500を前記遮断状態に切り替える前記制御指令である解除指令を出力すると同時に、または、前記解除指令を出力した後に、モーター50を停止させる。
さらに、制御部8は、定着変位機構464が前記圧接状態である状況下で動作中のモーター50を停止させる場合に、定着変位機構464を前記退避状態に切り替える前記変位指令である退避指令を出力すると同時に、または、前記退避指令を出力した後に、モーター50を停止させる。前記変位指令は、制御部8が出力する制御指令の一例である。
本応用例が採用される場合も、前記第1実施形態が採用される場合と同様の効果が得られる。
[第2応用例]
画像形成装置10において、電磁クラッチ500が、出力軸50aに替えて、前記第1ギヤ系列内と前記第2ギヤ系列内との2箇所に設けられることも考えられる。
2 :シート供給機構
3 :シート搬送機構
4 :画像形成部
5 :駆動機構
6 :一次ギヤ
6a :入力ギヤ
6b :出力ギヤ
7 :二次ギヤ機構
8 :制御部
9 :シート
10 :画像形成装置
30 :シート搬送路
40 :光走査ユニット
41 :感光体
41a :支軸
42 :帯電装置
43 :現像装置
44 :転写装置
45 :クリーニング装置
46 :定着装置
50 :モーター
50a :出力軸
51 :主ギヤ
60 :支軸
70 :ドラムギヤ
71 :現像系二次ギヤ機構
71a :現像系起点ギヤ(現像系二次ギヤ)
71b :現像系中間ギヤ(現像系二次ギヤ)
71c :現像系負荷ギヤ(現像系二次ギヤ)
71d :現像系負荷ギヤ(現像系二次ギヤ)
72 :定着系二次ギヤ機構
72a :定着系起点ギヤ(定着系二次ギヤ)
72b :定着系中間ギヤ(定着系二次ギヤ)
72c :定着系負荷ギヤ(定着系二次ギヤ)
80 :操作表示部
81 :プロセッサー
82 :主記憶装置
83 :二次記憶装置
90 :トナー
261 :定着ローラー
421 :帯電ローラー
430 :トナー搬送路
431 :現像ローラー(負荷回転体)
431a :回転軸
432 :搬送スクリュー(負荷回転体)
451 :ブレード
461 :加熱ローラー(負荷回転体)
461a :回転軸
462 :加圧ローラー
462a :回転軸
462b :軸受部
463 :ヒーター
464 :定着変位機構
464a :軸受支持部
464b :支軸
464c :バネ
464d :カム
464e :モーター
500 :電磁クラッチ(負荷断続機構)
V0 :境界周速度

Claims (2)

  1. モーターと、
    前記モーターの出力軸から他のギヤへ回転力を伝達する主ギヤと、
    回転可能に支持され、前記主ギヤよりも径が大きく前記主ギヤと噛み合う入力ギヤおよび前記入力ギヤと一体に回転する出力ギヤとを有する一次ギヤと、
    像担持体に連結され、前記主ギヤよりも径が大きく前記主ギヤと噛み合うドラムギヤと、
    前記主ギヤよりも径が大きく回転可能に支持された1つ以上の二次ギヤを含み、前記二次ギヤの少なくとも1つが前記出力ギヤと噛み合うことによって前記出力ギヤに連動する二次ギヤ機構と、
    前記二次ギヤ機構によって回転駆動されることにより接触負荷を受ける1つ以上の負荷回転体を含み、前記像担持体上でトナー画像を現像する動作から前記トナー画像をシート上に定着させる動作までの一連の画像形成動作の一部として、前記負荷回転体が回転する画像形成部と、
    入力される制御指令に応じて、前記接触負荷を前記主ギヤから前記負荷回転体までのギヤ系列を介して前記モーターの前記出力軸へ伝達する負荷接続状態と、前記負荷回転体から前記出力軸への前記接触負荷の伝達を解除する負荷解除状態と、に切り替わる負荷断続機構と、
    前記モーターおよび前記負荷断続機構を制御する制御部と、を備え、
    前記画像形成部は、
    ヒーターと前記ヒーターによって加熱された状態で前記二次ギヤ機構によって回転駆動される加熱回転体と前記加熱回転体との間に前記トナー画像が転写された前記シートを挟んだ状態で回転可能な加圧回転体とを備える定着装置と、
    前記制御指令に応じて、前記加圧回転体を前記加熱回転体に圧接する位置に保持する圧接状態と、前記加圧回転体を前記加熱回転体から離隔した位置に保持する退避状態と、に切り替わる定着変位機構と、を含み、
    前記負荷回転体が前記加熱回転体を含み、
    前記定着変位機構が、前記加圧回転体に対応する前記負荷断続機構を兼ね、
    前記制御部は、前記負荷断続機構が前記負荷接続状態である状況下で動作中の前記モーターを停止させる場合に、前記負荷断続機構を前記負荷解除状態に切り替える前記制御指令である解除指令を出力すると同時に、または、前記解除指令を出力した後に、前記モーターを停止させる、画像形成装置。
  2. 前記ギヤ系列内において、前記主ギヤおよび前記一次ギヤの前記入力ギヤにグリスが塗布されており、その他の部分にはグリスが塗布されていない、請求項1に記載の画像形成装置。
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