JP6746816B1 - 保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】保護体に作用する負荷を検出することが可能な保護装置を提供する。【解決手段】所定方向に移動する移動体の移動路を外部から隔てるように移動体5に連結された保護体13,14,15,16,17から構成される保護部11を備える。保護体14,16の被保護側の内面に歪センサを設けるとともに、歪センサの出力値に基づいて、保護部11に異常が生じたか否かを判別し、少なくとも異常が生じたと判断された場合には、異常状態であることを外部に出力する異常判断部を設ける。【選択図】図3

Description

本発明は、所定方向に移動する移動体の移動経路を外部から隔てる保護装置に関し、より詳しくは、前記移動体の移動路を外部から隔てるように前記移動体に連結された保護体を備えた保護装置に関する。
従来、上記保護装置の一般的な態様として、下記特許文献1に開示される工作機械用のテレスコカバーが知られている。このテレスコカバーは、工作機械の移動体の送り機構を、ワークの加工中に発生する切屑や、加工に際して使用されるクーラントから保護(カバー)するもので、工作機械のベッド又は移動体の所定位置に取り付けられる固定カバー片(保護体)と、この固定カバー片と工作機械の移動体との間において伸縮可能に装着される複数枚の可動カバー片(保護体)とを備えている。
そして、前記各カバー片の後端縁に対し、工作機械の移動体の送り機構を構成する案内レール及びボールねじ又はリニアモータの固定子の少なくとも一つの部品の上方を覆うように、補助固定カバー片と複数枚の補助可動カバー片の各後端縁が取り付けられ、また、前記可動カバー片と一体に移動して伸縮される補助テレスコカバーが備えられる。
斯くして、このテレスコカバーによれば、テレスコカバーの内側に補助固定カバー片及び複数枚の補助可動カバー片よりなる補助テレスコカバーを装着しているので、移動体を往復動する送り機構の各種部品に対する粉塵侵入を二重に防止できるとともに、部品点数を減少して、工作機械に対するテレスコカバーの取付作業を迅速かつ容易に行うことが可能とのことである。
特開2009−241163号公報
ところで、上記の工作機械では、ワークの加工中に生じた切屑が、テレスコバーを構成する複数の可動カバー片及び固定カバー片の上に落下し、また、加工に際して使用されるクーラントが、これら複数の可動カバー片及び固定カバー片の上に降り注がれる。そして、このような状況の中、前記移動体の移動に応じて複数の可動カバー片が相互間での摺動を伴いながら移動して、各可動カバー片が相互に重なり合うように移動することで収縮し、一方、各可動カバー片が互いに引き伸ばされるように移動することで展伸する。
一般的に、このような各可動カバー片の接続部分には、弾性を有するシール部材が配設されており、このシール部材によって、前記切屑やクーラントが内部に侵入するのが防止されている。
ところが、上述した従来のテレスコカバーでは、比較的大きな切屑については、上記のシール部材により、これが内部に侵入するのを効果的に防止し得るものの、比較的小さな切屑や、粉体状の切屑の場合には、上記のシール部材では、これらが内部に侵入するのを完全には防止することができないという問題があった。
そして、可動カバー片の接続部分に切屑等が侵入して堆積されると、当該接続部分における各カバー片相互間の摺動抵抗が増大することになり、この増大した摺動抵抗によってカバー片が塑性変形する、或いは、この塑性変形に起因してカバー片が破損するという問題を生じる。
したがって、カバー片が摺動する部分における切屑の堆積状態を監視し、この摺動部分の抵抗が許容範囲を超えないように、カバー片の接続部分に堆積された切屑を清掃して除去することが、カバー片の塑性変形や破損を未然に防止するという観点から好ましい。
しかしながら、従来、カバー片の摺動部分における摺動抵抗、言い換えれば、カバー片(保護体)に作用する負荷を検出することが可能な保護装置は提案されていない。
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、保護体に作用する負荷を検出することが可能な保護装置の提供を、その目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、
所定方向に移動する移動体の移動路を外部から隔てる保護装置であって、
前記移動体の移動路を外部から隔てるように前記移動体に連結された保護体から構成される保護部を備えた保護装置において、
前記保護体の被保護側の内面に歪センサを設けるとともに、該歪センサの出力値に基づいて、前記保護部に異常が生じたか否かを判別し、少なくとも異常が生じたと判断された場合には、異常状態であることを外部に出力する異常判断部を設けて構成した保護装置に係る。
この態様(第1の態様)の保護装置によれば、移動体に連結された保護体から構成される保護部によって、当該移動体の移動路が外部から隔てられる。したがって、例えば、前記外部において、加工により切屑が生じたり、或いは、加工に使用されるクーラントが飛散したとしても、前記保護体によって、切屑やクーラントが移動体の移動路内に侵入するのが防止される。
そして、この保護装置によれば、前記保護体の被保護側の内面に設けられた歪センサの出力が前記異常判断部によって監視され、当該歪センサからの出力値が、例えば、所定の閾値を超えたとき、当該異常判断部は保護部に異常が生じたと判断して、異常状態であることを外部に出力する。
前記保護体が前記移動体とともに移動する際に、他の構造体と摺接する部分がある場合に、この摺接部分に切屑が侵入して堆積することにより、当該摺接部分の摺動抵抗が増大すると、この摺動抵抗によって保護体に作用する負荷が増大する。そして、保護体に作用する負荷が増大すると、当該保護体が弾性変形し、この弾性変形が歪センサによって検出される。
したがって、前記歪センサの出力を監視することで、前記保護体に過大な負荷が作用しているか否かを検出することができ、前記異常判断部は、前記保護体に過大な負荷が作用していると判断された場合には、当該異常判断部は保護部に異常が生じたと判断して、異常状態であることを外部に出力する。
斯くして、この保護装置によれば、前記保護体に過大な負荷が作用していると判断された場合には、異常判断部から異常状態であることが報知されるので、保護体が塑性変形したり、破損する前に、保護体の摺接部分に堆積した切屑を除去するなどの予防的な措置を講じることができる。
尚、上記第1の態様の保護装置では、前記歪センサを切屑等が堆積し易い前記保護体の下部領域に設けるのが好ましい。この態様(第2の態様)の保護装置によれば、歪センサが切屑等の堆積し易く、これによって弾性変形を生じ易い保護体の下部領域に設けられるので、保護体に生じる弾性変形を確実に検出することができる。
また、第1又は第2の態様の保護装置において、前記保護部は、前記移動体の移動路を外部から隔てるように、且つ前記移動体の移動方向に順次連続するように接続された複数の保護体から構成され、該保護部の一方端は保護すべき領域の所定端部に連結されるとともに、他方端は前記移動体に連結され、該保護部は前記移動体の移動によって伸縮するように構成され、
前記歪センサは、少なくとも一つの前記保護体の被保護側の内面に設けられた態様を採ることができる。
この態様(第3の態様)の保護装置では、前記保護部は前記移動体の移動方向に順次連続するように接続された複数の保護体から構成され、前記複数の保護体は移動体の移動によって伸縮する。例えば、複数の保護体は相互間での摺動を伴いながら移動して、各保護体が相互に重なり合うように移動することで収縮し、一方、各保護体が互いに引き伸ばされるように移動することで展伸する。
そして、例えば、各保護体の接続部分(相互摺接部分)において、切屑が侵入し堆積することによって、当該摺接部分の摺動抵抗が増大すると、この摺動抵抗によって各保護体に作用する負荷が増大することになる。そして、各保護体に作用する負荷が増大すると、当該保護体が弾性変形し、この弾性変形が少なくとも一つの保護体の内面に設けられた歪センサによって検出され、弾性変形が許容範囲を超えている、即ち、前記保護体(保護部)に異常が生じたと判断される場合には、前記異常判断部により、保護部が異常状態であることが外部に出力される。
斯くして、この第3の態様の保護装置においても、前記保護体に過大な負荷が作用していると判断された場合には、異常判断部から異常状態であることが報知されるので、保護体が塑性変形したり、破損する前に、各保護体の摺接部分に堆積した切屑を除去するなどの予防的な措置を講じることができる。
また、上記第3の態様の保護装置では、前記歪センサを、前記保護体が相互に接触しない非接触領域に設けるのが好ましい。この態様(第4の態様)の保護装置によれば、保護部が伸縮するいずれの状態においても、他の保護体からの障害を受けることなく、歪センサが設けられる保護体の弾性変形を検出することができる。
また、上記第3又は第4の態様の保護装置において、前記保護部は、前記各保護体を連結するパンタグラフ機構を備えることができ、この場合に、更に、前記歪センサを、前記パンタグラフ機構を構成する部材にも設けることができる。
前記各保護体の接続部分(相互摺接部分)において、切屑が侵入し堆積することによって、当該摺接部分の摺動抵抗が増大すると、この摺動抵抗によって各保護体に過負荷が作用するとともに、パンタグラフ機構の構成部材にも過負荷が作用することになる。したがって、このパンタグラフ機構の構成部材に歪センサを設けて、当該部材に生じる弾性変形を検出することによって、各保護体やパンタグラフ機構の構成部材に過負荷が作用しているかどうかを判別することができる。そして、過負荷が生じている場合には、このことが異常判断部から報知されるので、保護体やパンタグラフ機構の構成部材が塑性変形したり、破損する前に、保護体の摺接部分に堆積した切屑を除去するなどの予防的な措置を講じることができる。
また、本発明は、所定方向に移動する移動体の移動路を外部から隔てる保護装置であって、
前記移動体の移動路を外部から隔てるように、且つ前記移動体の移動方向に順次連続するように配設された複数の保護体、及び該各保護体を連結するパンタグラフ機構から構成された保護部を備え、該保護部の一方端は保護すべき領域の所定端部に連結されるとともに、他方端は前記移動体に連結され、該保護部は前記移動体の移動によって伸縮するように構成された保護装置において、
前記パンタグラフ機構を構成する部材に歪センサを設けるとともに、該歪センサの出力値に基づいて、前記保護部に異常が生じたか否かを判別し、少なくとも異常が生じたと判断された場合には、異常状態であることを外部に出力する異常判断部を設けて構成した保護装置に係る。
この態様(第5の態様)の保護装置によれば、移動体の移動路が前記保護部によって外部から隔てられる。したがって、例えば、前記外部において、加工により切屑が生じたり、或いは、加工に使用されるクーラントが飛散したとしても、前記保護体によって、切屑やクーラントが移動体の移動路内に侵入するのが防止される。
そして、前記保護部は移動体の移動方向に順次連続するように接続された複数の保護体、及び該各保護体を連結するパンタグラフ機構から構成され、複数の保護体は移動体の移動に伴って前記パンタグラフ機構による連結構造によって伸縮する。例えば、複数の保護体は相互間での摺動を伴いながら移動して、パンタグラフ機構が収縮する場合には、これに伴って各保護体が相互に重なり合うように移動することで収縮し、一方、パンタグラフ機構が展伸する場合には、これに伴って各保護体が互いに引き伸ばされるように移動することで展伸する。
そして、例えば、各保護体の接続部分(相互摺接部分)において、切屑が侵入し堆積することによって、当該摺接部分の摺動抵抗が増大すると、この摺動抵抗によって各保護体に作用する負荷が増大するとともに、パンタグラフ機構の構成部材にも過負荷が作用することになる。そして、パンタグラフ機構の構成部材に作用する負荷が増大すると、当該構成部材が弾性変形し、この弾性変形がパンタグラフ機構の構成部材に設けられた歪センサによって検出される。この歪センサからの出力は前記異常判断部によって監視されており、当該歪センサからの出力値が、例えば、所定の閾値を超えたとき、当該異常判断部は保護部に異常が生じたと判断して、異常状態であることを外部に出力する。
斯くして、この保護装置によれば、前記保護体に過大な負荷が作用していると判断された場合には、異常判断部から異常状態であることが報知されるので、保護体やパンタグラフ機構の構成部材が塑性変形したり、破損する前に、保護体の摺接部分に堆積した切屑を除去するなどの予防的な措置を講じることができる。
以上のように、本発明に係る保護装置によれば、前記保護体に過大な負荷が作用していると判断された場合には、異常判断部から異常状態であることが報知されるので、保護体等が変形したり、破損する前に、保護体の摺接部分に堆積した切屑を除去するなどの予防的な措置を講じることができる。
本発明の一実施形態に係る保護部を備えた工作機械の概略構成を示す斜視図である。 図1における矢示A方向の側面図である。 本実施形態に係る保護装置を被保護側から見た裏面図である。 本実施形態に係る保護体部の動作を説明するための説明図である。 本実施形態に係る保護装置の概略構成を示したブロック図である。 本実施形態に係る歪センサの出力の一例をしたグラフである。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1及び図2に示すように、本例の工作機械1は、横型のマシニングセンタであって、ベッド2、コラム3、主軸頭5、テーブル7及び保護装置10などを備えている。
前記ベッド2は、直線状の第1ベッド2a及びこの第1ベッド2aに直交するように連結された同じく直線状をした第2ベッド2bから構成され、全体として平面視T字形状を有している。前記テーブル7は前記第2ベッド2b上に配設され、ガイドレール8に案内されて前記第1ベッド2aに対して進退、即ち、水平な矢示Z軸方向に移動するように設けられている。
前記コラム3は、前記第1ベッド2a上に配設され、ガイドレール4に案内されて、前記Z軸と水平に直交する矢示X軸方向に移動するように設けられている。また、前記主軸頭5は、主軸6を回転自在に支持し、前記X軸及びZ軸に直交する鉛直なY軸方向に移動可能に前記コラム3に保持されている。斯くして、主軸頭5はX軸−Y軸平面内で移動する。
図1〜図5に示すように、前記保護装置10は、保護体部11、4つのパンタグラフ機構20,21,22,23、歪センサ部35,36及び異常判断部40などから構成される。そして、前記保護体部11は、コラム3及び主軸頭5の移動路を外部、即ち、本例では加工領域から隔てるように、第1ベッド2a上に立設されている。
前記保護体部11は、門型をした固定板12、この門型の固定板12の内側に設けられるそれぞれ矩形をした保持板13、スライド板14,15,16,17、固定板25及びスライド板26,27,28,29,30,31などから構成される。前記固定板12は、所定の間隔を空けて立設される2の垂直部12a,12cと、この垂直部12a,12cを連結するようにこれらの上部に設けられた水平部12bとから構成される。
前記保持板13は、主軸頭5が挿通されるように内側が矩形にくり貫かれた枠状の板材であり、この枠内に、前記固定板25及びスライド板26,27,28,29,30,31が設けられている。また、門型をした固定板12と保持板13との間には左右に空間が形成されており、右側の空間には前記スライド板14,15が配設され、左側の空間にはスライド板16,17が配設されている。
前記スライド板14,15は、X軸方向にスライド可能に前記固定板12の水平部12bに吊下されており、第2ベッド2b側から第1ベッド2a側に向けた方向において、固定板12の垂直部12a、スライド板15、スライド板14、保持板13の順に配置されている。そして、スライド板14,15は、相互間での摺動を伴いながら、相互に重なり合うようにスライドし、また、スライド板14は保持板13との間で摺動を伴いながら重なり合うようにスライドし、同様に、スライド板15は固定板12の垂直部12aとの間で摺動を伴いながら重なり合うようにスライドする。
また、固定板12の垂直部12a、スライド板15,14及び保持板13は、上下に設けられた2つのパンタグラフ機構20,21によって連結されており、このパンタグラフ機構20,21の作用によって、保持板13及びスライド板14,15は同調してX軸方向に移動し、互いに重なり合う方向にスライドすることで収縮し、互いに引き伸ばされる方向にスライドすることで展伸する。
同様に、前記スライド板16,17は、X軸方向にスライド可能に前記固定板12の水平部12bに吊下されており、第2ベッド2b側から第1ベッド2a側に向けた方向において、固定板12の垂直部12c、スライド板17、スライド板16、保持板13の順に配置されている。そして、スライド板16,17は、相互間での摺動を伴いながら、相互に重なり合うようにスライドし、また、スライド板16は保持板13との間で摺動を伴いながら重なり合うようにスライドし、同様に、スライド板17は固定板12の垂直部12cとの間で摺動を伴いながら重なり合うようにスライドする。
また、固定板12の垂直部12c、スライド板17,16及び保持板13は、上下に設けられた2つのパンタグラフ機構22,23によって連結されており、このパンタグラフ機構22,23の作用によって、保持板13及びスライド板16,17は同調してX軸方向に移動し、互いに重なり合う方向にスライドすることで収縮し、互いに引き伸ばされる方向にスライドすることで展伸する。
斯くして、コラム3及び主軸頭5がX軸プラス方向に移動する場合には、保持板13と固定板12の垂直部12aとの間が展伸され、保持板13と固定板12の垂直部12cとの間は収縮される(図4参照)。一方、コラム3及び主軸頭5がX軸マイナス方向に移動する場合には、保持板13と固定板12の垂直部12aとの間が収縮され、保持板13と固定板12の垂直部12cとの間は展伸される。
前記固定板25は前記主軸頭5が挿通された状態で当該主軸頭5に固定されている。この固定板25と保持板13との間には上下に空間が形成されており、上側の空間には前記スライド板26,27,28が配設され、下左側の空間にはスライド板29,30,31が配設されている。
前記スライド板26,27,28は、Y軸方向にスライド可能に配設されており、第2ベッド2b側から第1ベッド2a側に向けた方向において、スライド板26、スライド板27、スライド板28、固定板25の順に配置されている。そして、スライド板26,27は、相互間での摺動を伴いながら、相互に重なり合うようにスライドし、同様に、スライド板27,28は、相互間での摺動を伴いながら、相互に重なり合うようにスライドする。また、スライド板28は固定板25との間で摺動を伴いながら重なり合うようにスライドし、同様に、スライド板26は保持板13との間で摺動を伴いながら重なり合うようにスライドする。
そして、図示は省略するが、固定板25、スライド板28,27,26及び保持板13は、パンタグラフ機構によって連結されており、このパンタグラフ機構の作用によって、固定板25及びスライド板28,27,26は同調してY軸方向に移動し、互いに重なり合う方向にスライドすることで収縮し、互いに引き伸ばされる方向にスライドすることで展伸する。
また、前記スライド板29,30,31は、Y軸方向にスライド可能に配設されており、第2ベッド2b側から第1ベッド2a側に向けた方向において、スライド板29,スライド板30、スライド板31、固定板25の順に配置されている。そして、スライド板29,30は、相互間での摺動を伴いながら、相互に重なり合うようにスライドし、同様に、スライド板30,31は、相互間での摺動を伴いながら、相互に重なり合うようにスライドする。また、スライド板31は固定板25との間で摺動を伴いながら重なり合うようにスライドし、同様に、スライド板29は保持板13との間で摺動を伴いながら重なり合うようにスライドする。
また、図示は省略するが、固定板25、スライド板31,30,29及び保持板13は、パンタグラフ機構によって連結されており、このパンタグラフ機構の作用によって、固定板25及びスライド板31,30,29は同調してY軸方向に移動し、互いに重なり合う方向にスライドすることで収縮し、互いに引き伸ばされる方向にスライドすることで展伸する。
斯くして、主軸頭5がY軸プラス方向に移動する場合には、スライド板26,27,28は収縮され、スライド板20,30,31は展伸される。一方、主軸頭5がY軸マイナス方向に移動する場合には、スライド板26,27,28は展伸され、スライド板20,30,31は収縮される。
前記歪センサ部35は、スライド板14のコラム3側の面の下部領域に配設された歪センサ35a、スライド板14のコラム3側の面であって、当該スライド板14とスライド板15とが相互に接触しない非接触領域に設けられた35b、スライド板16のコラム3側の面の下部領域に配設された歪センサ35c、及びスライド板16のコラム3側の面であって、当該スライド板16とスライド板17とが相互に接触しない非接触領域に設けられた35dから構成される。
また、前記歪センサ部36は、パンタグラフ機構21の構成部材に設けられた36a、及びパンタグラフ機構23の構成部材に設けられた36bから構成される。
前記異常判断部40は、歪センサ部35(歪センサ35a,35b,35c,35d)及び歪センサ部36(歪センサ36a,36b)からの出力値を監視して、前記保護体部11を構成する保持板13、スライド板14,15,16,17のいずれかに異常が生じたか否かを判別し、異常が生じたと判断された場合には、異常状態であることを外部、例えば、工作機械1の数値制御装置(図示せず)に出力する。
図6は、歪センサ35aの出力値を示したものであり、コラム3をX軸方向に往復動させたときの出力値を示している。異常判断部40は、歪センサ部35及び36からの出力値を監視し、この出力値が所定の基準値を超えたとき、或いは、基準値を所定回数だけ連続して超えたときに、前記保護体部11に異常が生じたと判断する。
尚、この異常判断部40は、CPU、RAM、ROMなどを含むコンピュータから構成され、コンピュータプログラムによってその機能が実現される。
以上の構成を備えた本例の工作機械1によれば、前記保護装置10の保護体部11によって、コラム3及び主軸頭5の移動路が加工領域から隔てられ、当該加工領域内における加工によって切屑が生じたり、或いは、加工にクーラントが使用されて当該クーラントが飛散したとしても、前記保護体部11により、切屑やクーラントがコラム3及び主軸頭5の移動路内に侵入するのが防止される。
そして、この工作機械1では、前記異常判断部40により、歪センサ部35(歪センサ35a,35b,35c,35d)及び歪センサ部36(歪センサ36a,36b)からの出力値が監視され、この出力値に基づいて、前記保護体部11を構成する保持板13、スライド板14,15,16,17のいずれかに異常が生じたか否かが判別され、異常が生じたと判断された場合には、異常状態であることが外部、例えば、工作機械1の数値制御装置(図示せず)に出力される。
上述したように、前記主軸頭5がX軸方向に移動する場合、これに伴って、保持板13と固定板12の垂直部12aとの間、及び保持板13と固定板12の垂直部12cとの間が伸縮されるが、この伸縮部に形成される摺接部分、具体的には、保持板13とスライド板14との間、スライド板14とスライド板15との間、固定板12の垂直部12aとスライド板15との間、保持板13とスライド板16との間、スライド板16とスライド板17との間、固定板12の垂直部12cとスライド板17との間に形成される摺接部分に、切屑等が侵入して堆積すると、当該摺接部分の摺動抵抗が増大することになる。
そして、このようにして摺動抵抗が増大すると、これによって、保持板13、スライド板14,15,16,17、及びパンタグラフ機構20,21,22,23を構成する各構成部材に作用する負荷が増大して、これらが弾性変形することになる。斯くして、このようにして発生する弾性変形が前記歪センサ部35及び歪センサ部36によって検出され、これらが許容値を超えた場合に、前記異常判断部40によって、保護体部11を構成する保持板13、スライド板14,15,16,17のいずれかに異常が生じたと判断され、これが数値制御装置等に出力される。尚、スライド板14,15,16,17はそれぞれその端部の方が変形しやすい傾向にある。したがって、本例の前記歪センサ35a,35cはそれぞれスライド板14,16のより側縁に近い位置に設けられているのがより好ましい。
このように、本例の保護装置10によれば、前記保護体部11に過大な負荷が作用していると判断された場合には、異常判断部40から異常状態であることが報知されるので、この報知を受けて、保護体部11の摺接部分に堆積した切屑を除去するなど、保護体部11を構成する固定板12、保持板13、及びスライド板14,15,16,17等が塑性変形したり、破損する前に、必要な予防的措置を講じることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明が採り得る具体的な態様は、何ら上例のものに限定されるものではない。
例えば、上例では、スライド板14に歪センサ35a,35bを設け、スライド板16に歪センサ35c,35dを設け、パンタグラフ機構21に歪センサ36aを設け、パンタグラフ機構23に歪センサ36bを設けたが、このような構成に限られるものではない。
要するところ、固定板12の垂直部12a、スライド板14,15、保持板13(図3における左側の部分)、パンタグラフ機構20,21から選択される一以上に歪センサを設けるとともに、固定板12の垂直部12c、スライド板16,17、保持板13(図3における右側の部分)、パンタグラフ機構22,23から選択される一以上に歪センサを設けた構成としても良い。このようにしても、保護体部11を構成する保持板13、スライド板14,15,16,17のいずれかに異常が生じた場合に、これを検出することができる。
また、固定板12の垂直部12a、スライド板14,15、保持板13、固定板12の垂直部12c、スライド板16,17に歪センサを設ける場合、歪センサをこれらの上部領域に設けても良い。
また、上例では、スライド板14,15及びスライド板16,17を設けたが、このような構成に限られるものではなく、保持板13のみによってコラム3の移動路を加工領域から隔てるようにしても良い。
繰り返しになるが、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形および変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
1 工作機械
2 ベッド
3 コラム
5 主軸頭
6 主軸
10 保護装置
11 保護体部
12 固定板
13 保持板
14,15,16,17 スライド板
20,1,22,23 パンタグラフ機構
25 固定板
26,27,28,29,30,31 スライド板
35,36 歪センサ部
40 異常判断部

Claims (4)

  1. 水平方向に移動する移動体の移動路を外部から隔てるように鉛直に設けられ、且つ前記移動体の移動方向である水平方向に順次連続するように接続された複数の保護体から構成される保護部を備え、該保護部は、その一方端が保護すべき領域の所定端部に連結されるとともに、他方端が前記移動体に連結され、前記移動体の移動によって伸縮するように構成された保護装置において、
    少なくとも一つの前記保護体の被保護側の内面であって、該保護体の下部領域に歪センサを設けるとともに、該歪センサの出力値に基づいて、前記保護部に異常が生じたか否かを判別し、少なくとも異常が生じたと判断された場合には、異常状態であることを外部に出力する異常判断部を設けて構成したことを特徴とする保護装置。
  2. 前記歪センサを、前記保護体が相互に接触しない非接触領域に設けたことを特徴とする請求項記載の保護装置。
  3. 前記保護部は、前記各保護体を連結するパンタグラフ機構を有し、
    更に、前記歪センサは前記パンタグラフ機構を構成する部材にも設けられていることを特徴とする請求項又は記載の保護装置。
  4. 水平方向に移動する移動体の移動路を外部から隔てるように鉛直に設けられ、且つ前記移動体の移動方向である水平方向に順次連続するように配設された複数の保護体、及び該各保護体を連結するパンタグラフ機構であって、上下に並設された2つのパンタグラフ機構から構成された保護部を備え、該保護部は、その一方端保護すべき領域の所定端部に連結されるとともに、他方端前記移動体に連結され、前記移動体の移動によって伸縮するように構成された保護装置において、
    下側の前記パンタグラフ機構を構成する部材に歪センサを設けるとともに、該歪センサの出力値に基づいて、前記保護部に異常が生じたか否かを判別し、少なくとも異常が生じたと判断された場合には、異常状態であることを外部に出力する異常判断部を設けて構成したことを特徴とする保護装置。
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