JP6744863B2 - ガラスウェブを分割する方法 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第120条の下で、2014年11月19日出願の米国特許出願第14/457,688号の優先権の利益を主張するものであり、上記特許出願の内容は信頼できるものであり、その全体が参照により本出願に援用される。
本開示は一般に、ガラスウェブを分割する方法に関し、より詳細には、熱応力下で経路上に欠陥を生成することにより、ガラスウェブを分割する方法であって、上記生成後すぐに、上記ガラスウェブは上記欠陥に応答して、上記経路に沿って自発的に分割される。
ガラスウェブを分割して、所望の寸法を有するガラスウェブ部分を得ることが公知である。更に、ガラスウェブを分割して、上記ガラスウェブの高品質の中央部分から低品質の縁部を除去することが公知である。
「発明を実施するための形態」に記載されるいくつかの例示的態様の基本的理解を提供するために、本開示の簡潔な概要を以下に提示する。
1つの例示的態様によると、ガラスウェブを分割する方法は、上記ガラスウェブ上の経路を少なくとも1つのレーザビームに曝露して、上記ガラスウェブを損傷することなく、上記経路に沿って熱応力を生成するステップ(I)を含む。本方法は、上記経路をステップ(I)中に生成された熱応力下に置いたまま、上記経路上に欠陥を生成するステップ(II) を更に含み、上記生成後すぐに、上記ガラスウェブは上記欠陥に応答して、上記経路に沿って自発的に分割される。
上記態様の一例では、ステップ(II)は、ステップ(I)の実施中に実施される。
上記態様の別の例では、ステップ(II)は、ステップ(I)中に所定のレベルの熱応力が上記経路に沿って得られた後で実施される。
上記態様の更に別の例では、ステップ(II)は、上記経路に沿った上記ガラスウェブの温度が、上記ガラスウェブの歪み点の約70%〜約100%の範囲の温度に達した場合に実施される。
上記態様の更に別の例では、上記ガラスウェブは、第1の縁部と、上記第1の縁部とは反対側の第2の縁部とを含み、ステップ(I)の上記経路は、上記第1の縁部と上記第2の縁部との間に延在する。一例では、ステップ(II)の上記欠陥は、上記第1の縁部と上記第2の縁部との間に適用される。
上記態様の別の例では、ステップ(I)の間、上記レーザビームは上記ガラスウェブから離れるように移動する。
上記態様の更に別の例では、ステップ(I)及び(II)のうちの一方又は両方の間、上記ガラスリボンは非平坦であってよく、及び/又は上記経路に沿って可変厚さを有してよい。このような例では、上記レーザビームの焦点深さは、厚さ及び/又は平坦度の変化を超えるように選択してよく、これにより、上記経路に沿ったガラスリボンは、全体として上記焦点深さ内となる。
いくつかの例では、ステップ(I)及び(II)のうちの一方又は両方の間、上記ガラスウェブは、室温超の温度かつ上記歪み点未満の温度であってよい。
上記態様の更なる例では、ステップ(I)は、上記ガラスウェブの主表面上の対応するビームスポットにおいて、上記少なくとも1つのレーザビームを交差させるステップを含み、ここでステップ(I)は、上記ビームスポットを上記経路に沿って繰り返し通過させることによって、上記経路に沿って上記熱応力を生成するステップを含む。一例では、上記ビームスポットを繰り返し通過させるステップは、上記ビームスポットを単一の方向に繰り返し通過させるステップを含む。ある特定の例では、上記単一の方向は、上記ガラスウェブの第1の縁部から第2の縁部に向かって延在する方向を含み、上記欠陥は、上記第2の縁部よりも上記第1の縁部に近接して生成される。別の例では、上記少なくとも1つのレーザビームは、上記経路に沿って、変化する出力密度を印加することによって、上記熱応力を生成する。
上記態様のまた更なる例では、上記欠陥は、上記ガラスウェブの少なくとも1つの縁部からある距離に生成され、上記距離は約1mm〜約25mmである。
上記態様のまた更なる例では、ステップ(I)の上記少なくとも1つのレーザビームは、それぞれ上記経路の対応するセグメントに沿って熱応力を生成する複数のレーザビームを含む。一例では、上記経路の各セグメントは、上記経路の少なくとも1つの隣接するセグメントと重複する。
上記態様の別の例では、ステップ(II)の上記欠陥は、上記ガラスウェブに機械的に係合することによって生成される。
上記態様の更に別の例では、ステップ(II)の上記欠陥は、レーザを用いて生成される。
上記態様の更に別の例では、上記ガラスウェブはガラスシートを含み、上記経路は、上記ガラスシートの長さに沿って延在する。本方法のステップ(II)は、上記ガラスシートの縁部部分を、上記ガラスシートの中央部分から分離する。
上記態様の更なる例では、上記ガラスウェブはガラスリボンを含み、上記経路は、上記ガラスリボンの第1の縁部と第2の縁部との間の上記ガラスリボンの幅に沿って延在する。本方法のステップ(II)は、上記ガラスリボンからガラスシートを分離する。
上記態様のまた更なる例では、ステップ(I)の間、上記ガラスウェブは、上記経路全体が上記レーザビームの焦点深さ内に位置するように、位置決めされる。ある特定の例では、上記レーザビームの上記焦点深さは、約20mm〜約400mmである。別の特定の例では、上記レーザビームの上記焦点深さは、約20mm〜約200mmである。
上記態様は、単独で、又は上で議論した上記態様の複数の例のうちのいずれの1つ若しくは複数との組み合わせにおいて、提供できる。
更に別の態様では、上記ガラスウェブは複数の層を含んでよく、上記複数の層のうちのある層の熱膨張係数は、上記複数の層のうちの別の層の熱膨張係数とは異なる。例えば、ある層は、別の層とは異なる組成を有してよい。例えば上記ガラスウェブは、積層ガラスウェブであってよく、第1の層が第2の層の上に堆積されており、またいくつかの実施形態では、上記積層ガラスウェブは、追加の層を含んでよい。
本開示のこれらの及びその他の特徴、態様及び利点は、添付の図面を参照して以下の「発明を実施するための形態」を読むと、より十分に理解される。
ガラスリボンをドロー成形するよう構成されたフュージョンダウンドロー装置と、例示的なガラス分割装置との概略図 図1の2‐2に沿った、例示的なガラス分割装置の概略断面図であり、ガラスリボン上の経路の上流側端部がレーザビームに曝露されている ガラスリボン上の経路の中間位置がレーザビームに曝露されている状態の図 ガラスリボン上の経路の下流側端部がレーザビームに曝露されている状態の図 ガラスリボン上の経路がレーザビームの焦点深さ内に位置決めされている状態の図 ガラスリボンの経路に沿った、変化する出力密度を示す、図5のガラスウェブの側面図 経路上においてガラスリボンに欠陥を生成するステップの図 経路が複数のレーザビームに曝露され、各レーザビームが経路上の対応するセグメントに沿って熱応力を生成する、別の例示的な方法の図
これより、本開示の例示的実施形態を示す添付の図面を参照して、装置及び方法をより詳細に説明する。可能な場合は常に、図面全体を通して、同一又は同様の部品を指すために同一の参照番号を使用する。しかしながら、本開示は多数の異なる形態で実現してよく、本明細書に記載の実施形態に限定されるものと解釈してはならない。
いくつかの例では、ガラスウェブを分割する方法は、ガラスリボンを製作するよう構成されたガラス製造装置と併せて使用してよいが、更なる実施形態では他のガラス加工装置を提供してもよい。いくつかの実施形態では、上記ガラス製造装置は、スロットドロー装置、フロートバス装置、ダウンドロー装置、アップドロー装置、圧延装置、又は他のガラスリボン製造装置を含むことができる。例えば図1は、後にガラスシート104へと加工するためにガラスリボン103をフュージョンドロー成形するためのフュージョンダウンドロー装置101を備える、ある量のガラス溶融物を加工するための装置の概略図である。フュージョンドロー装置101は、貯蔵用蓋付き容器109からバッチ材料107を受け取るよう構成された溶融用容器105を含むことができる。バッチ材料107は、モータ113によって動力供給されるバッチ送達デバイス111によって導入できる。任意のコントローラ115は、矢印117で示すように、所望量のバッチ材料107を溶融用容器105に導入するためにモータ113を起動するよう構成できる。ガラス溶融物プローブ119を用いて、スタンドパイプ123内のガラス溶融物121の液位を測定して、測定した情報を、通信ライン125によってコントローラ115に通信するよう構成できる。
フュージョンドロー装置101はまた、溶融用容器105の下流に配置され、第1の接続導管129によって溶融用容器105に連結された、清澄用容器127等の第1の調整ステーションも含むことができる。いくつかの例では、上記ガラス溶融物は、第1の接続導管129によって、溶融用容器105から清澄用容器127へと重力によって供給できる。例えば重力は、上記ガラス溶融物を、第1の接続導管129の内部通路を通して溶融用容器105から清澄用容器127へと通過させるよう作用し得る。清澄用容器127内では、様々な技法によって上記ガラス溶融物から気泡を除去できる。
上記フュージョンドロー装置は更に、清澄用容器127から下流に位置してよい、ガラス溶融物撹拌チャンバ131等の第2の調整ステーションを含むことができる。ガラス溶融物撹拌チャンバ131を用いて、均一なガラス溶融物組成物を提供でき、これによって、上記清澄用容器を出る清澄済みガラス溶融物内に存在し得る、不均一性の脈理を低減又は排除できる。図示されているように、清澄用容器127は、第2の接続導管135によってガラス溶融物撹拌チャンバ131に連結してよい。いくつかの例では、ガラス溶融物は、第2の接続導管135によって、清澄用容器127からガラス溶融物撹拌チャンバ131へと重力によって供給できる。例えば重力は、上記ガラス溶融物を、第2の接続導管135の内部通路を通して清澄用容器127からガラス溶融物撹拌チャンバ131へと通過させるよう作用し得る。
上記フュージョンドロー装置は更に、ガラス溶融物撹拌チャンバ131から下流に位置してよい、送達用容器133等の別の調整ステーションを含むことができる。送達用容器133は、形成デバイスへと供給されることになるガラスを調整してよい。例えば送達用容器133は、形成用容器へのガラス溶融物の一定の流れを調整及び提供するために、アキュムレータ及び/又はフローコントローラとして作用できる。図示されているように、ガラス溶融物撹拌チャンバ131は、第3の接続導管137によって送達用容器133に連結してよい。いくつかの例では、ガラス溶融物は、第3の接続導管137によって、ガラス溶融物撹拌チャンバ131から送達用容器133へと重力によって供給できる。例えば重力は、上記ガラス溶融物を、第3の接続導管137の内部通路を通してガラス溶融物撹拌チャンバ131から送達用容器133へと通過させるよう作用し得る。
更に図示されているように、下降管139を、送達用容器133から形成用容器143の流入口141へとガラス溶融物121を送達するように位置決めできる。次にガラスリボン103を、形成ウェッジ147の基部145からフュージョンドロー形成した後、ガラス分割装置149によってガラスシート104へと分割してよい。図1は、ガラス分割装置149の全体的な概略図を示し、図2〜5、7及び8は、ガラス分割装置149の例示的な特徴の概略図を示す。実際、図示されているように、ガラス分割装置149は、ガラスリボン103の第1の縁部153と第2の縁部155との間のガラスリボン103の幅「W」に沿って延在する経路151に沿って、ガラスリボン103からガラスシート104を分割してよい。
別の例では、ガラス分割装置149は、ガラスシート104の縁部部分159を、ガラスシート104の中央部分161から、ガラスシート104の第1の縁部165と第2の縁部167との間の長さ「L」に沿って延在する経路163に沿って、分離してよい。
図2は、図1に概略的に示したガラス分割装置149の単なる一例を示す。このガラス分割装置は、レーザビーム203を生成するよう構成されたレーザビーム生成器201を含むことができる。一例では、エネルギの定常流に近い場合が多い比較的長いパルスで選択された経路を加熱できるCOレーザを利用できる。従ってレーザビーム203は、上記ガラスウェブを損傷させることなく、上記ガラスウェブ上の選択された経路を加熱するよう、設計できる。この用途に関して、上記ガラスウェブを損傷させることなく、上記ガラスウェブ上の選択された経路を加熱することは、欠陥を適用せずに上記ガラスウェブの分割がもたらされるような様式で、上記ガラスウェブを損傷させることなく、上記経路を加熱することを意味する。上記ガラスウェブを損傷させることなく選択された経路を加熱するステップの単なるいくつかの例としては、上記ガラスウェブを溶融させずに加熱するステップ、上記ガラスウェブを融除せずに加熱するステップ、上記ガラスウェブ内に全体的な割れを生成することなく加熱するステップ、及び上記ガラスウェブをスコーリングせずに加熱するステップが挙げられる。実際、レーザビーム203は、上記ガラスウェブの損傷を回避することによって、以下で議論する欠陥の適用前に上記ガラスウェブを分割することなく、上記ガラスウェブ(例えばガラスリボン103又はガラスシート104)の経路151、163に沿って所望のレベルの熱応力を生成できるようにすることができる。
図2に更に示すように、例示的なガラス分割装置149は、上記ガラスウェブ(例えばガラスリボン103又はガラスシート104)の縁部部分211a、211b又は主表面213においてビームスポット209を生成するための所望のビームプロファイルを提供するよう構成された、一連の鏡205a、205b、205c、205d及び1つ又は複数の光学レンズ207を更に含んでよい。いくつかの例では、ガラス分割装置149は、多角形反射デバイス215を含むことができる。上記多角形反射デバイスは、8個の鏡219a〜hを含む、図示されている八角形反射デバイスを含むことができるが、異なる個数の鏡を有する更なる例では、他の多角形構成を提供してよい。
一例では、本方法は、多角形反射デバイスを時計回り又は反時計回り方向に回転させることによって、上記ガラスウェブ(例えばガラスリボン103、ガラスシート104)に沿って、経路151、163のうちの一方又は両方を露出させるステップを含むことができる。例えば図2〜5及び7に示すように、多角形反射デバイス215を反時計回り方向217に回転させることによって、8個の鏡219a〜hそれぞれを、上記レーザビームの上記選択された経路内に順次位置決めできる。これらの図に示された回転は、上記レーザビームの掃引の原理を図示するために示されている。多角形反射デバイス215の実際の構成及び/又は回転は、ビームが第1の縁部153から第2の縁部155までという極限位置間で掃引されるかどうか、又は図5及び7に示すようにビームがウェブから離れるように掃引されるかどうか等、幅広い要因に左右されることになる。
以下で議論するように、上記レーザビームは、上記ガラスウェブ上の上記経路を加熱できる。図面全体を通して、経路151は破線として概略的に示されており、実際の経路は、上記ガラスウェブの縁部部分及び/又は主表面等、上記ガラスウェブと一致していることが理解される。図示されているように、経路151は、ガラス分割装置149に対面するガラスリボン103の縁部部分211a、211b、及び第1の主表面213に沿って、第1の縁部153から第2の縁部155まで延在できるが、上記経路は、上記ガラスリボンの反対側の主表面に沿って、又は上記ガラスリボンの2つの主表面の間の中間位置に、延在できる。実際、図示されているように、経路151は、縁部部分211a、211bの外側表面と一致して延在でき、またガラスリボン103の第1の主表面213と一致して延在できる。更に、図示されているように、第1の縁部部分211aは第1の縁部153を含むことができ、第2の縁部部分211bは第2の縁部155を含むことができ、ここで経路151は、上記ガラスリボンの幅「W」の相当な部分又は全体にわたって延在できる。同様に、図1を参照すると、ガラスシート104は、第1の縁部165及び第2の縁部167を含むことができ、ここで経路163は、ガラスシート104の長さ「L」の相当な部分又は全体にわたって延在できる。
これより、経路151を加熱する例示的な方法について、例示的な多角形反射デバイス215を用いて議論する。図2に示すように、例えば第1の鏡219aが上記レーザビームの上記経路を横切っているため、第1の鏡219aの第1の縁部部分221aがまず、上記レーザビームの上記経路を横切って上記レーザビームを反射し、ガラスリボン103にわたる経路151の上流端部221をビームスポット209に曝露する。実際、図示されているように、経路151の上流端部221はビームスポット209に曝露され、これによりその位置において経路151が加熱される。多角形反射デバイス215が反時計回り方向217に回転するに従って、第1の鏡219aの角度は変化し、これによりビームスポット209は、ガラスリボン103の第1の縁部部分211aから第2の縁部部分211bに向かって延在する方向225に沿って移動する。
図3は、多角形反射デバイス215が回転され、従って次に第1の鏡219aの中間部分221bが上記レーザビームの上記経路を横切って上記レーザビームを反射し、経路151の中間位置301をビームスポット209に曝露し、これによりその位置において上記経路が加熱されることを示す。
図4に更に示すように、多角形反射デバイス215は反時計回り方向217に更に回転させることができ、従って次に第1の鏡219aの第2の縁部部分221cが上記レーザビームの上記経路を横切って上記レーザビームを反射し、経路151の下流端部401をビームスポット209に曝露し、これによりその位置において上記経路が加熱される。図4に示す反時計回り方向217の更に増加する回転は、第2の鏡219bの第1の縁部部分403に、上記レーザビームの上記経路を横切らせ、図2に示すように、上記レーザビームスポットは経路151の下流端部401から消滅して、経路151の上流端部221に再び出現することになる。当然のことながら、実際のレーザビームは、ある直径を有するスポットであって単一の点ではないため、上記スポットが隣接する鏡の隣接する部分から同時に反射されることになる短い瞬間が存在する。このような瞬間において、上記レーザビームスポットは、掃引経路の複数の外側極点に同時に部分的に出現することになる。例えば図4を参照すると、ある短い期間、上記ビームは第1の鏡219aの第2の縁部部分221c及び第2の鏡219bの第1の縁部部分403から同時に反射されることになる。このような瞬間において、レーザビームスポット209は、図4に示す位置に部分的に出現し、かつ図2に示す位置に部分的に出現することになる。
従って、加熱するステップは、上記ビームスポットを経路151に沿って繰り返し通過させることにより、経路151に沿って熱応力を生成するステップを含むことができる。更に図示した例では、ビームスポット209を繰り返し通過させるステップは任意に、ビームスポット209を単一の方向225に繰り返し通過させるステップを含むことができる。実際、多角形反射デバイス215が図示されている反時計回り方向217に回転する間に、鏡219a〜hがそれぞれ上記レーザの上記経路を横切るため、ビームスポット209は常に、経路151の上流端部221から下流端部401への単一の方向225に移動する。上記ビームスポットは、単一の方向225に沿って様々な速度で移動できる。単なるいくつかの例では、上記ビームスポットは、約0.5km/秒〜約6km/秒、例えば約1km/秒〜約5km/秒、例えば約2km/秒〜約4km/秒、例えば約3km/秒で移動できる。
図示されていないが、更なる例では、経路151は幅広い方法で加熱してよい。例えば、上記多角形反射デバイスの異なる鏡、及び/又は同一の鏡の異なる部分から、同時にビームを反射させるために、複数のビーム生成器201を設けてよく、及び/又はビーム生成器が生成するビームを2つ以上のビームに分割してよい。従って、光学的構成に応じて、単一の方向225に沿って又は反対方向に沿って同時に移動する複数のビームスポットを提供できる。別の例では、ビーム生成器が生成したレーザビームを、経路151全体を同時に加熱するよう構成された細長ビームスポットへと拡張してよい。このような例では、経路151全体を同時に加熱する間、上記ビームスポットは静止したままであってよい。
更に別の例では、全経路の1つのセグメントをそれぞれ生成する、複数のガラス分割装置149を設けてよい。例えば図8に示すように、任意に上述のガラス分割装置と同様又は同一であってよい複数のガラス分割装置149を設けてよい。各ガラス分割装置149は、全経路の対応するセグメント801、803、805、807、809に沿って熱応力を生成できるレーザビーム802、804、806、808、810を生成してよい。いくつかの例では、上記セグメントは端部が接するように位置決めしてよい。しかしながら、図示されているように、セグメント間に十分な加熱を提供するために、上記経路の各セグメントは、重複領域811、813、815、817において、上記経路の少なくとも1つの隣接するセグメントと重複してよい。いくつかの例では、上記重複領域は、セグメント801、803、805、807、809のうちの少なくとも1つの長さの約5%〜約40%、例えば上記セグメントのうちの少なくとも1つの長さの約10%〜約30%、例えば約10%〜約25%の重複長さを含んでよい。一例では、対応するセグメント801、803、805、807、809はそれぞれ、約800mmの長さを有することができ、各重複領域811、813、815、817は約100mmの重複長さを有する。上記セグメント及び任意の重複領域を設けることにより、上記ガラスウェブに沿って延在する全経路に沿った十分なレベルの熱応力の達成を支援できる。
本開示の例は、上記レーザビームスポットが、上記ガラスウェブの全寸法等の相当な部分にわたって移動することを実証しており、またいくつかの例では、上記レーザビームスポットはまた、上記ガラスウェブから離れて移動するものとして図示されている。従って経路151、163は同様に、上記ガラスウェブの全寸法等の相当な部分にわたって延在できる。例えば図1に示すように、上記レーザビームスポットは、第1の縁部153から第2の縁部155までのガラスリボン103の全幅「W」に沿って通過し、これにより経路151は、ガラスリボン103の全幅「W」にわたって延在する。同様に、図1に更に示すように、上記レーザビームスポットは、第1の縁部165から第2の縁部167までのガラスシート104の全長「L」に沿って通過し、これにより経路163は、ガラスシート104の全長「L」に沿って延在する。いくつかの例では、経路151、163は、約50mm〜約5000mm、例えば約50mm〜約1000mmとすることができるが、更なる例では、ビームスポット209を、より長い又は短い経路に沿って移動するよう構成できる。
レーザビームスポット209は円形スポットを備えることができるが、更なる例では、楕円形又は他のスポット形状を設けてよい。集束した最細部における、円形レーザビームスポット209の最小直径は、スポットの強度プロファイルの1/eとして決定した場合、約1mm〜約2mmとすることができるが、更なる例では他の寸法を設けてよい。同様に、楕円形又は他のスポット形状の最大長さは約1mm〜約3mmとすることができるが、更なる例では他の寸法を設けてよい。例えば、静止ビームを利用する場合、スポット形状は大幅に伸長させることができ、また数十センチメートルの長さ、例えば1メートルを超える長さを有することができる。1つ又は複数のレーザビームを用いて、経路151をレーザビームに曝露してよい。
図2〜5、7及び8は、レーザビームを、第1の外側位置405と第2の外側位置407との間で掃引する例を示している(図2、5、7及び8参照)。本開示の例のいずれにおいて、上記レーザビームは、上記経路を加熱するステップ中に上記ウェブから離れて移動できる。例えば図5、7及び8に示すように、上記レーザビームの掃引は任意に、外側縁部153、155の外側の外側位置501、503の間にわたって延在できる。加熱するステップ中にレーザビームが上記ウェブから離れて移動できるようにすることにより、経路151の全ての部分が十分なレベルの熱応力を得ることを保証できる。
図5に更に示すように、上記ガラスウェブに沿った経路151をレーザビームに曝露する間、上記ガラスウェブを、経路151全体が上記レーザビームの焦点深さ「DOF」内に位置するように位置決めしてよい。焦点深さ「DOF」は、以下の式:
Figure 0006744863
によって計算でき、ここで「F」はレンズの焦点距離、「D」はレンズの前のビーム直径、及び「λ」は波長である。
上記経路全体を上記レーザビームの焦点深さ内に位置決めすることにより、上記レーザビームから経路151へのエネルギ伝送の効率の上昇を支援できる。上記レーザビームの焦点深さは、分割中の上記ガラスウェブのガラスねじれ、厚さ変動及び運動の振幅を超えるため、この焦点深さにより、厚さが変化する非平坦ガラスの分割が可能となり、上記非平坦ガラスは、レーザビーム源に対して移動すること、又はある程度配向を変化させることも可能である。いくつかの例では、焦点深さ「DOF」は約20mm〜約400mm、例えば約20mm〜約200mmとすることができるが、更なる例では他の焦点深さを設けてよい。
更に、いくつかの例では、上記ウェブの上記経路に加えて上記ウェブ全体を、上記焦点深さ内に位置決めしてよい。上記レーザビームの上記焦点深さは、本開示の方法中の、ガラス厚さの変動、ガラスねじれ、又は他の発生し得る上記ガラスウェブの、従って上記ウェブ上の上記経路の、レーザ源に対する位置の変化を超えるよう、十分大きなものとすることができる。
更に、いくつかの例では、上記ガラスウェブの主表面上におけるレーザビームスポット209の寸法は、上記ビームスポットが上記経路に沿って繰り返し通過する間に、特に上記ビーム経路の端部付近において、変化する。例えば、上記ガラスウェブの上記主表面上におけるレーザビームスポット209の寸法は、上記レーザビームが掃引経路507又は掃引経路509に沿って集束する際に、経路151に沿って変化し得るが、上記ガラスウェブを上記焦点深さ内に依然として維持したまま、他の経路を設けてよい。
図6に示すように、経路509に沿って移動する場合、経路151に沿ったビームスポット209の直径及び形状の変化により、ビームスポット209は、図示されている切り詰められた楕円のような出力密度領域601によって表されるように、経路151に沿って変化する出力密度を印加する。図6に示す例ではビームを故意に上記ガラスウェブから離れて移動させているため、上記ガラスウェブの表面上の楕円様出力密度領域601は、切り詰められている。更なる例では、切り詰められていない楕円形出力密度領域を設けてよい。例えば、いくつかの例における上記楕円形出力密度領域の端点は、ガラスリボン103の各縁部153、155に位置してよい。縁部部分211a、211bが、厚くなった縁部ビードを備える場合、これは、上記厚くなった縁部(例えば縁部ビード)付近に又は上記厚くなった縁部に位置する最大出力密度を生成する2つのレーザビーム(ビームの一部は上記ガラスリボンの中央領域において重複する)を用いて、上記リボンを分割するために、更に有益となり得る。最大出力密度が、上記厚くなった縁部付近に又は上記厚くなった縁部に位置するため、上記厚くなった部分を、より高い熱応力の標的とすることができ、これによって熱応力の上昇がもたらされる。同時に、上記ガラスリボンの上記中央領域において上記ビーム経路の終端によって提供される比較的低い出力密度が部分的に重複することにより、重複したビームへの二重の曝露によって増強された熱応力を提供できる。このような重複は、図8に示す重複領域811、813、815、817においても提供でき、二重の曝露により、上記ガラスウェブに沿って延在する上記経路全体に沿った十分なレベルの熱応力の達成を支援するために、上記セグメントの外側端部における比較的低い出力密度を考慮できる。
経路151の局所的加熱により、上記ガラスウェブの異なる部分間の温度差が生成され、これは経路151に沿った熱応力を生成する。例えば上で議論したような、経路を加熱するプロセスは、所定のレベルの応力が得られるまで実行できる。いくつかの例では、好ましい所定のレベルの応力は、上記ガラスの歪み点の約70%〜約100%、例えば上記ガラスの歪み点の約80%〜約100%、例えば約90%〜約100%、例えば約95%〜約100%である、経路151に沿った温度に対応する応力である。この加熱のレベルにより、上記ガラスウェブ内での残留応力の生成が回避される。更なる例では、上記所定のレベルの応力は、上記ガラスの歪み点からアニール点までである、経路151に沿った温度に対応する応力である。比較的低い温度であることが望ましいものの、場合によっては、経路151に沿った熱応力を最大化するために、比較的高い温度に達することが望ましいことがある。比較的高い熱応力をも当たらすことにより、以下でより詳細に議論する欠陥の適用後の、分割時間の削減を支援できる。いくつかの例では、上記分割時間は、欠陥の生成後約0.1秒〜約3秒とすることができるが、更なる例では他の分割時間も可能である。
上記経路を所望のレベルの熱応力まで加熱するために必要な時間は、レーザ出力、ガラスのタイプ、上記ガラスの寸法、上記ガラスの厚さ又は他の要因といった、幅広い要因に左右され得る。いくつかの例では、経路151、163は、約300W〜約1.5kWのCOレーザ出力及び約0.1mm〜約3mmのガラス厚さを用いた場合、約0.1秒〜約5秒の範囲内で十分に加熱され得る。
上述のように、上記ガラスウェブ(例えばガラスリボン、ガラスシート等)を分割する方法は、上記ガラスウェブ上の経路を少なくとも1つのレーザビームに曝露して、上記ガラスウェブを損傷することなく、上記経路に沿って熱応力を生成するステップを含む。本方法はまた、上記経路を、上記ガラスウェブ上の経路を少なくとも1つのレーザビームに曝露する上記ステップ中に生成された熱応力下に置いたまま、上記経路上に欠陥を生成するステップを含むことができ、上記生成後すぐに、上記ガラスウェブは上記欠陥に応答して、上記経路に沿って自発的に分割される。
一例では、上記欠陥は、上記経路を上記少なくとも1つのレーザビームに曝露する上記ステップ中に、所定のレベルの熱応力が上記経路に沿って得られた後で生成される。実際、上記経路全体が所定のレベルの熱応力下にあるため、上記欠陥の開始は、上記ガラスウェブが上記欠陥に応答して上記経路に沿って自発的に分割されるという結果を直接招く。この自発的な分割は、上記欠陥が生成されているときに、又は上記欠陥が生成された直後に開始され得る。従って、上記ガラスウェブの分割は、上記経路全体に沿って全体的な割れを迅速に伝播させることによって上記ガラスウェブを分割するという上記欠陥の直接的な結果として発生し得る。本明細書において使用される場合、用語「全体的な割れ(full body crack)」は、上記ガラスウェブの全厚さを通して延在する割れを指す。本開示の態様に従って上記ガラスウェブを分割するための時間は、従来の技法と比較して、上記ガラスウェブを分割するために必要な時間を大幅に削減できる。従って本開示の態様は、従来の技法に勝る、上記ガラスウェブの迅速な分割が望まれる用途において、有益となり得る。例えば、ドロー速度が上昇した用途では、上記ガラスリボンの所与の移動長さ内で分割を発生させるために、迅速な分割が有益となり得る。更に、本開示の方法は、昇温条件においてさえ、上記ガラスウェブを分割できる。例えば、上記ガラスウェブが室温である間に分割を発生させることができる一方で、上記ガラスウェブが典型的にはガラス歪み点未満である昇温、例えば400℃までの温度(ただし更なる例では他の最高温度を設けてよい)下にある場合にも、分割を発生させることができる。従って、本開示の方法は、形成プロセス中又は他の加工手順中に、上記ガラスリボンが冷却される前に分割を提供できる。
一例では、図7に示すように、上で議論した実施形態のいずれにおいて、上記欠陥を生成するステップは、上記選択した経路を上記少なくとも1つのレーザビームに曝露することによって、上記経路に沿って熱応力を生成するステップを実施している間に実施できる。上記経路を曝露している間に上記欠陥を生成するステップにより、上記欠陥の生成に直接応答して自発的に発生する迅速な分割を提供するための、上記経路に沿った十分なレベルの熱応力の維持を支援できる。いくつかの例では、上記選択した経路を曝露するステップは、上記欠陥を生成するステップの開始後に完了してよく、また上記経路に沿った上記ガラスウェブの自発的な分割が完了するまで継続してもよい。上記経路を曝露している間に上記欠陥を生成する別の利点は、上記欠陥を曝露前に生成する場合に曝露(加熱)中に開始する場合がある、制御不可能な破壊の蓋然性の低減である。これにより、強化ガラス、積層ガラス構造体、及び高い内部応力を有する他のいずれのガラスの、確実な分割を可能とすることができる。更に、上記経路を曝露している間に上記欠陥を生成する別の利点は、分割に必要な全体の時間の削減である。
更なる例では、上記選択した経路を曝露するステップは、上記欠陥の生成の直前、上記欠陥が生成されている時点、上記欠陥の生成の直後、又は上記欠陥の生成のわずかに後に、完了してよい。このような例では、上記欠陥を依然として、上記経路に沿った十分な残留熱応力が存在しているときに生成して、上記経路に沿って自発的な分割を提供できる。しかしながらいくつかの例では、上記欠陥の生成中及び上記欠陥の生成後(例えば上記ガラスの全体的な分割中)にも、上記経路を上記少なくとも1つのレーザビームに曝露し続けることによって、分割の速度を上昇させることができる。実際、上記欠陥の生成中に上記経路を曝露し続けることによって、上記経路に沿って、最大熱応力等の所定の熱応力を維持することにより、分割の速度を上昇させることができる。しかしながら、過熱による、分離された縁部に沿った残留応力の生成を最小化又は回避するために、上記ビーム経路の過曝露を回避しなければならない。
上記欠陥を生成するステップは、幅広い方法で実施してよい。例えば図1に概略的に示すように、一例では、上記欠陥は、例えばスクライブ701(例えばスコアホイール、ダイヤモンドチップ等)又は他の機械的デバイスを用いて、上記ガラスウェブに機械的に係合することによって生成してよい。実際、図7に示すように、スクライブ701の先端は、表面の欠点(例えば表面割れ)等の欠陥703を生成できる。更なる例では、上記欠陥は、点欠陥又はスコーリングラインとして提供してよい。図示されていないが、空気軸受又は機械的接触支持部材といった支持デバイスを設けて、スクライブ701が印加する力の中和を支援し、欠陥703の生成を促進してよい。
別の例では、図1に示すように、上記欠陥はレーザ169によって生成してよい。一例では、上記レーザは、表面の欠点等の欠陥を生成するよう構成されたパルスレーザを含むことができるが、表面下の欠点を設けてもよい。いくつかの例では、レーザ169によって生成された上記欠陥は、割れ、点欠陥、スコーリングライン、又は他の欠陥を含むことができ、このような欠陥は任意に、融除プロセスによって生成してよい。
いくつかの例では、上記欠陥をスコーリングラインとして提供すると、適切な全体的な割れの、経路151、163の方向に沿った配向を支援するために有益となり得る。例えば上記スコーリングラインは、経路151、163に沿って延在する長さ、及び上記経路に対して垂直な幅を有することができる。例示的なスコーリングラインは、約0.5mm〜約5mmの範囲内の長さ及び約0.1mm〜約0.3mmの範囲内の幅等、幅広い範囲の長さ及び幅を有することができる。表面欠陥として提供する場合、上記欠陥の深さは、ガラスのタイプに応じて、約5マイクロメートル〜約500マイクロメートルとすることができる。例えば化学強化ガラスの場合、上記ガラスウェブの化学強化層を通過して到達するよう、より深い欠陥を設けてよい。
欠陥703は、経路151、163に沿ったいずれの位置に、例えば上記経路上に、設けてよい。一例では、上記欠陥は、縁部153、155のうちの一方の付近に位置する。一例では、上記欠陥が、以下に記載するようにビームスポット209の走査が開始される第1の縁部153の付近に位置すると有益であり得る。例えば図7に示すように、欠陥703は、上記ガラスリボンの第1の縁部153と第2の縁部155との間に適用でき、又は更なる例では、上記欠陥は、上記第1の縁部及び/又は上記第2の縁部に設けてよい。上記欠陥を上記第1の縁部と上記第2の縁部との間に適用すると、割れが、上記ガラスウェブの縁部に存在し得る縁部の欠点においてではなく、上記欠陥の位置において伝播し始めることの保証を支援するにあたって有益となり得る。更に、上記欠陥を上記第1の縁部と上記第2の縁部との間に適用すると、上記ガラスウェブのより迅速な分割をもたらすことができる。いくつかの例では、上記欠陥は、ガラスリボン103の外側縁部部分211a、211bに一般に見られる縁部ビード上に生成できる。あるいは図7及び8に示すように、上記欠陥は任意に、上記縁部ビード内に設けてもよい。いくつかの例では、上記欠陥は、上記ガラスウェブの少なくとも1つの縁部からある距離に生成され、上記距離は約1mm〜約25mmである。例えば図7及び8に示すように、いくつかの例では、欠陥703は、上記第1の縁部(例えば153、165)から、約1mm〜約25mm、例えば約1mm〜約10mmの距離「D」に生成してよいが、更なる例では異なる距離を設けてもよい。
いくつかの例では、上記欠陥は、上記経路の中央部分に、又は上記ガラスウェブの上記第1の縁部若しくは上記第2の縁部付近に、生成してよい。一例では、図7に示すように、欠陥703は、第2の縁部155よりも第1の縁部153に近くなるように生成してよい。欠陥703を第1の縁部153の付近に(例えば第1の縁部153から距離「D」に)設けると、ビームスポット209が上述のように第1の縁部153から第2の縁部155に向かう単一の方向225にのみ移動する場合に、特に有益となり得る。このような例では、第1の縁部153は、単一の方向225において、ビームスポット209の移動経路に沿って上流にある。全体的な割れはビームスポット209の単一の方向225に伝播する傾向を有するため、上記欠陥を第1の縁部153付近に配置することにより、上記全体的な割れが方向225において、上記ガラスウェブの幅(又は長さ)にわたって下流へと迅速に伝播するのを支援できる。更に欠陥703は、上記全体的な割れを第1の縁部153と交差して上流へも伝播させるために十分に近い距離「D」に位置してよい。
更に図8を参照すると、レーザビーム802、804、806、808、810をタイミング設定することによって、隣接するレーザからのレーザスポットが重複領域811、813、815、817に沿って共存できるように、各レーザのビームスポットを、対応する単一の方向225a、225b、225c、225d、225eに沿って移動させることができる。従って、スポットは、上記ガラスの幅又は長さ全体にわたって単一の方向に沿って略連続的に移動でき、これにより全経路に沿った全体的な割れの迅速な伝播を支援できる。
上で議論した方法のうちのいずれは、ガラスシート又はガラスリボンといったガラスウェブを分割するために適用してよい。従って、ガラスリボン103に関しれ議論されている例は、ガラスシート104又は他のガラスウェブにも適用してよい。例えば図1を参照して例示したように、経路151は、ガラスリボン103の第1の縁部153と第2の縁部155との間の、ガラスリボン103の幅「W」にわたって延在できる。このような例では、欠陥の生成により、図1に示すようにガラスシート104がガラスリボン103から分離される。更なる例では、これもまた図1に示すように、経路163は、上記ガラスシートの第1の縁部165と第2の縁部167との間の、ガラスシート104の長さ「L」に沿って延在できる。このような例では、欠陥の生成により、ガラスシート104の縁部部分159を、ガラスシート104の中央部分161から分離できる。
以上の方法のうちのいずれは、(図示されているように)平坦であってよい、又はC字型、S字型若しくは他の構成に屈曲されたもの等の非平坦(例えばねじれ)構成を有してよい、幅広いガラスウェブの分割を促進できる。更に本方法のうちのいずれは、略均一な厚さ又は不均一な可変厚さを有するガラスウェブの分割を促進できる。例えば図示されているように、相対的に厚い縁部ビード及び相対的に薄い中央部分を有するガラスウェブを分割できる。
別の例では、上記ガラスリボンは、上記ガラスリボンが比較的静止している場合、又は上記ガラスリボンが運動している場合に、分割してよい。例えば上記ガラスリボンは、上記ガラスリボンが成形用部材からドロー成形される際、又は上記ガラスリボンが上記形成部材に対してわずかに揺動する、及び/若しくは捻れる場合に、運動しながら分離できる。また更に、本開示の方法のうちのいずれを用いて、ガラスウェブのおおよその歪み点を超えない昇温下にあるガラスウェブを分割できる。
更に、本開示の方法を用いて、非強化ガラス又は強化ガラスを分割できる。例えばこれらの方法を用いて、圧縮下の少なくとも1つの外側層と、張力下の別の層とを含む強化ガラスウェブ(例えば化学強化ガラスウェブ)を分割できる。ある特定の例では、本開示の方法を用いて、両側が強化された強化ガラスウェブを分割でき、ここで上記ガラスウェブの2つの主表面は圧縮下にあり、上記ガラスウェブの中央部分は張力下にある。
更なる例では、本開示の方法を用いて、積層された複数のガラスウェブ層を備えるガラスウェブを分割してよい。一例では、上記積層構造体は、圧縮表面層及び張力下の中央層を備えることができる。別の例では、上記積層構造体は、2つの圧縮表面層を備えることができ、張力下の中央層が上記2つの圧縮層の間に挟まれている。また更なる例では、本開示の方法を用いて、複数の層のうちの少なくとも2つが異なる組成及び/又は異なる熱膨張係数を含む、積層された複数のガラスウェブ層を分割できる。他の例では、上記ガラスウェブは化学又は熱強化ガラスウェブであってよく、上記ガラスウェブは、イオン交換又は熱処理によって生成された表面圧縮応力層を備える。
更なる例では、上記レーザビームの上記焦点深さは、上記ガラスリボンの厚さの変動の振幅、ねじれの振幅、ビーム源に対するガラスの運動の振幅、又は加工条件における他の変動を超えるものであってよい。
本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本開示に対して様々な修正及び変形を行うことができることは、当業者には明らかであろう。従って、本開示の上記修正及び変形が添付の請求項及びその均等物の範囲内である場合、本発明は上記修正及び変形を包含することが意図される。
以下、本発明の実施形態を項分け記載する。
実施形態1
ガラスウェブを分割する方法であって:
(I)上記ガラスウェブ上の経路を少なくとも1つのレーザビームに曝露して、上記ガラスウェブを損傷することなく、上記経路に沿って熱応力を生成するステップ;及び
(II)上記経路を上記ステップ(I)中に生成された熱応力下に置いたまま、上記経路上に欠陥を生成するステップであって、上記生成後すぐに、上記ガラスウェブは上記欠陥に応答して、上記経路に沿って自発的に分割される、ステップ
を含む、方法。
実施形態2
上記ステップ(II)は、上記ステップ(I)の実施中に実施される、実施形態1に記載の方法。
実施形態3
上記ステップ(II)は、上記ステップ(I)中に所定のレベルの熱応力が上記経路に沿って得られた後で実施される、実施形態1に記載の方法。
実施形態4
上記ガラスウェブは、第1の縁部と、上記第1の縁部とは反対側の第2の縁部とを含み、上記ステップ(I)の上記経路は、上記第1の縁部と上記第2の縁部との間に延在する、実施形態1に記載の方法。
実施形態5
上記ステップ(II)の上記欠陥は、上記第1の縁部と上記第2の縁部との間に適用される、実施形態4に記載の方法。
実施形態6
上記ステップ(I)の間、上記レーザビームは上記ガラスウェブから離れるように移動する、実施形態1に記載の方法。
実施形態7
上記ステップ(I)は、上記ガラスウェブの主表面上の対応するビームスポットにおいて、上記少なくとも1つのレーザビームを交差させるステップを含み、ここで上記ステップ(I)は、上記ビームスポットを上記経路に沿って繰り返し通過させることによって、上記経路に沿って上記熱応力を生成するステップを含む、実施形態1に記載の方法。
実施形態8
上記ビームスポットを繰り返し通過させるステップは、上記ビームスポットを単一の方向に繰り返し通過させるステップを含む、実施形態7に記載の方法。
実施形態9
上記単一の方向は、上記ガラスウェブの第1の縁部から第2の縁部に向かって延在する方向を含み、上記欠陥は、上記第2の縁部よりも上記第1の縁部に近接して生成される、実施形態8に記載の方法。
実施形態10
上記少なくとも1つのレーザビームは、上記経路に沿って、変化する出力密度を印加することによって、上記熱応力を生成する、実施形態1に記載の方法。
実施形態11
上記欠陥は、上記ガラスウェブの少なくとも1つの縁部からある距離に生成され、上記距離は約1mm〜約25mmである、実施形態1に記載の方法。
実施形態12
上記ステップ(I)の上記少なくとも1つのレーザビームは、それぞれ上記経路の対応するセグメントに沿って熱応力を生成する複数のレーザビームを含む、実施形態1に記載の方法。
実施形態13
上記経路の各セグメントは、上記経路の少なくとも1つの隣接するセグメントと重複する実施形態12に記載の方法。
実施形態14
上記ステップ(II)の上記欠陥は、上記ガラスウェブに機械的に係合することによって生成される、実施形態1に記載の方法。
実施形態15
上記ステップ(II)の上記欠陥は、レーザを用いて生成される、実施形態1に記載の方法。
実施形態16
上記ガラスウェブはガラスシートを含み、上記経路は、上記ガラスシートの長さに沿って延在し、上記ステップ(II)は、上記ガラスシートの縁部部分を、上記ガラスシートの中央部分から分離する、実施形態1に記載の方法。
実施形態17
上記ガラスウェブはガラスリボンを含み、上記経路は、上記ガラスリボンの第1の縁部と第2の縁部との間の上記ガラスリボンの幅に沿って延在し、上記ステップ(II)は、上記ガラスリボンからガラスシートを分離する、実施形態1に記載の方法。
実施形態18
上記ガラスウェブは複数の層を備え、上記複数の層のうちのある層の熱膨張係数は、上記複数の層のうちの別の層の熱膨張係数とは異なる、実施形態1に記載の方法。
実施形態19
上記ステップ(I)の間、上記ガラスウェブは、上記経路全体が上記レーザビームの焦点深さ内に位置するように、位置決めされる、実施形態1に記載の方法。
実施形態20
上記レーザビームの上記焦点深さは、約20mm〜約400mmである、実施形態19に記載の方法。
101 フュージョンダウンドロー装置
103 ガラスリボン
104 ガラスシート
105 溶融用容器
107 バッチ材料
109 貯蔵用蓋付き容器
111 バッチ送達デバイス
113 モータ
115 コントローラ
117 矢印
121 ガラス溶融物
123 スタンドパイプ
125 通信ライン
127 清澄用容器
129 第1の接続導管
131 ガラス溶融物撹拌チャンバ
133 送達用容器
135 第2の接続導管
137 第3の接続導管
139 下降管
141 形成用容器143の流入口
143 形成用容器
145 形成ウェッジ147の基部
147 形成ウェッジ
149 ガラス分割装置
151 経路
153 ガラスリボン103の第1の縁部、外側縁部
155 ガラスリボン103の第2の縁部、外側縁部
159 ガラスシート104の縁部部分
161 ガラスシート104の中央部分
163 経路
165 ガラスシート104の第1の縁部
167 ガラスシート104の第2の縁部
169 レーザ
201 レーザビーム生成器
203 レーザビーム
205a、205b、205c、205d 鏡
207 光学レンズ
209 ビームスポット、レーザビームスポット
211a ガラスリボン103の縁部部分、外側縁部部分、第1の縁部部分
211b ガラスリボン103の縁部部分、外側縁部部分、第2の縁部部分
213 ガラスリボン103の主表面、第1の主表面
215 多角形反射デバイス
217 反時計回り方向
219a〜h 鏡
219a 第1の鏡
219b 第2の鏡
221 経路151の上流端部
221a 第1の鏡219aの第1の縁部部分
221b 第1の鏡219aの中間部分
221c 第1の鏡219aの第2の縁部部分
225 方向
401 経路51の下流端部
403 第2の鏡219bの第1の縁部部分
405 第1の外側位置
407 第2の外側位置
501 外側縁部153の外側の外側位置
503 外側縁部155の外側の外側位置
507 掃引経路
509 掃引経路
601 出力密度領域
701 スクライブ
703 欠陥
801、803、805、807、809 セグメント
802、804、806、808、810 レーザビーム
811、813、815、817 重複領域
L ガラスシート104の第1の縁部165と第2の縁部167の間の長さ
W ガラスリボン103の幅

Claims (12)

  1. ガラスウェブを分割する方法であって:
    記ガラスウェブ上の経路を少なくとも1つのレーザビームに曝露して、前記少なくとも1つのレーザビームを前記ガラスウェブの主表面上の対応するビームスポットにおいて交差させ、該ビームスポットを前記経路に沿って繰り返し通過させることによって、前記経路に沿って所定のレベルの熱応力を得て、前記ガラスウェブを損傷することなく、前記経路に沿って前記所定のレベルの熱応力を得るステップ;及び
    記経路上に欠陥を生成するステップであって、前記所定のレベルの熱応力が前記経路に沿って存在しているときに、前記生成後すぐに、前記ガラスウェブは前記欠陥に応答して、前記経路に沿って自発的に分割されるステップ
    を含む、方法。
  2. 前記ガラスウェブが第1の縁部および該第1の縁部とは反対側の第2の縁部を含み、前記経路が前記第1の縁部と前記第2の縁部との間に延在する、請求項1記載の方法。
  3. 前記欠陥が前記第1の縁部と前記第2の縁部との間に生成されるものである、請求項2記載の方法。
  4. 前記暴露の間、前記レーザビームは前記ガラスウェブから離れるように移動する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記欠陥が、前記ガラスウェブの少なくとも1つの縁部から1mm〜25mmの範囲内にある、請求項1記載の方法。
  6. 前記ビームスポットを繰り返し通過させるステップは、前記ビームスポットを単一の方向に繰り返し通過させるステップを含む、請求項に記載の方法。
  7. 前記単一の方向は、前記ガラスウェブの第1の縁部から第2の縁部に向かって延在する方向を含み、前記欠陥は、前記第2の縁部よりも前記第1の縁部に近接して生成される、請求項6に記載の方法。
  8. 前記少なくとも1つのレーザビームは、前記経路に沿って、変化する出力密度を印加することによって、前記熱応力を生成する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 記少なくとも1つのレーザビームは、それぞれ前記経路の対応するセグメントに沿って前記所定のレベルの熱応力を得る複数のレーザビームを含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記経路の各セグメントは、前記経路の少なくとも1つの隣接するセグメントと重複する請求項9に記載の方法。
  11. 前記ガラスウェブは複数の層を備え、前記複数の層のうちのある層の熱膨張係数は、前記複数の層のうちの別の層の熱膨張係数とは異なる、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記暴露の間、前記ガラスウェブは、前記経路全体が前記レーザビームの焦点深さ内に位置するように、位置決めされる、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
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