JP6744620B2 - 槽体 - Google Patents

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Description

本発明は、排水口が貫通形成された底壁部を有してなる浴槽や洗面器、流し台などの槽体に関する。
槽体は、例えば、浴槽や洗面器、流し台など水や湯を溜めることが可能に構成されたものであり、その底壁部には排水用の排水口が貫通形成されている。また、従来においては、底壁部の上面を伝わった水が排水口側へとより確実に集まるようにすべく、底壁部の上面における排水口の周囲に傾斜面を設ける手法が知られている(例えば、特許文献1等参照)。
特開2012−205862号公報
ところで、排水時の水切れや泡切れを良好なものとするという観点では、前記傾斜面の傾斜角度を大きくし、前記傾斜面の全域をある程度急勾配とすることが考えられる。しかしながら、このように構成すると、利用者が傾斜面を踏んだ際に滑りやすくなってしまい、安全性の低下を招いてしまうおそれがある。また、傾斜面に物を置いたときに、物が移動しやすく(排水口に落ちやすく)なってしまったり、傾きやすくなってしまったりして使い勝手が悪化してしまうおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされてものであり、その目的は、良好な水切れ等を実現することができるとともに、安全性や使い勝手に優れた槽体を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.所定の排水口が貫通形成された底壁部を有する槽体であって、
前記底壁部の上面には、前記排水口の周囲に位置し、前記排水口側に向けて徐々に下がる勾配部が設けられ、
前記勾配部は、
所定の基本勾配部と、
当該基本勾配部よりも勾配が急な急勾配部と、
前記基本勾配部及び前記急勾配部間に位置する段部とを備え、
前記急勾配部及び前記段部により、前記排水口側に向けて延びる溝部が形成され
前記溝部は、複数設けられるとともに、前記排水口側から渦巻き状に延びる形状をなすことを特徴とする槽体。
上記手段1によれば、排水口の周囲に位置する勾配部は、基本勾配部と、当該基本勾配部よりも勾配が急な急勾配部と、両勾配部間に位置する段部とを有しており、急勾配部及び段部により排水口側に向けて延びる溝部が形成されている。すなわち、勾配部においては、基本勾配部よりも勾配が急な溝部が排水口側へと延びるように構成されている。従って、排水の最後の段階(底壁部の上面を伝わって水が排水口側へと集まるとき)においては、溝部へと水が集中しやすくなるとともに、その集中した水を排水口側へと比較的勢いよく流すことができる。これにより、水切れや泡切れを良好なものとすることができる。
また、上記作用効果により、次述する各種メリットを得ることができる。すなわち、排水口の周囲に水が長時間残ってしまうことをより確実に防止でき、排水口の周囲における水垢の付着を効果的に抑制することができる。また、ごみや毛髪等の異物が排水口の周囲に残存してしまうことを抑制でき、衛生性を高めることができる。さらに、仮に異物や清掃時の泡が排水口の周囲に残存した場合であっても、比較的少量の水で異物や泡を排水口へとより確実に流すことができ、節水や清掃時間の短縮を図ることができる。
加えて、上記手段1によれば、勾配部には、勾配が比較的緩やかな基本勾配部が存在している。従って、利用者が勾配部における溝部の存在する位置を踏んだとしても、利用者の足裏は、溝部を跨いで、比較的滑りにくい基本勾配部に接触した状態となりやすくなる。つまり、利用者の足裏が、急勾配部のみに接触した状態とはなりにくくなる。さらに、利用者が勾配部を踏んだ際には、段部がいわば滑り止めとしても機能することとなる。これらの結果、利用者が勾配部を踏んだときに滑りにくくなり、優れた安全性を実現することができる。尚、この作用効果は、槽体が浴槽である場合に特に奏されるが、槽体が洗面器や流し台である場合においても同様に奏されることがある。
さらに、基本勾配部が存在することにより、勾配部に物を置いたときに、物が移動しやすく(排水口に落ちやすく)なったり、傾きやすくなったりするといった事態を効果的に抑制することができ、物をより安定した状態で置くことができる。また、槽体にて衣類等を洗濯するような場合には、溝部の存在により、衣類等が排水口を塞ぐようにして勾配部に密着してしまい、排水に支障が生じてしまうといった事態が生じにくくなる。これらの結果、利用者における使い勝手を高めることができる。尚、この作用効果は、槽体が洗面器や流し台である場合に特に奏されるが、槽体が浴槽である場合においても同様に奏され得る。
加えて、上記手段1によれば、水切れや泡切れをより良好なものとすることができる。これにより、上述した各種メリットをより安定的に発揮させることができる。さらに、溝部が複数設けられることで、結果的に、各溝部の幅を比較的狭いものとすることができ、利用者が勾配部を踏んだ際に、足裏が急勾配部のみに接触するといったことがより生じにくくなる。その結果、一層優れた安全性を実現することができる。
また、結果的に、基本勾配部が複数設けられるため、勾配部に物を置いたときにおける物の移動や傾きをより確実に防止することができる。さらに、溝部が複数設けられることで、洗濯時などにおける衣類等による排水阻害が生じにくくなる。これらの結果、使い勝手を一層向上させることができる。
加えて、上記手段1によれば、勾配部における傾斜方向と交差する方向に段部が延びた状態となるため、段部が滑り止めとして一層効果的に機能することとなる。従って、利用者が勾配部を踏んだときに一層滑りにくくなり、安全性をさらに向上させることができる。また、勾配部に物を置いたときにおける物の移動や傾きを一層確実に防止することができ、使い勝手をさらに高めることができる。
さらに、溝部が渦巻き状をなすことで、溝部を見た利用者などに対し、排水が溝部によってスムーズに排水口側へと案内されて流速が上がり、排水性能に優れるといった印象を与えることができる。特に溝部の向きを、排水時に自然に生じる渦の向きと同じものとすることで、利用者などに上記印象をより強く抱かせることができる。
手段.前記底壁部の上面は、前記排水口の周囲以外の大部分に、前記排水口側に向けて徐々に下がる基調勾配部を備え、
前記基本勾配部の勾配は、前記基調勾配部の勾配と同一であることを特徴とする手段に記載の槽体。
滑り防止という観点では、底壁部の上面全域を水平面とすることが好ましい。しかし、一般に底壁部の上面における大部分は、排水口側に向けて徐々に下がる一定の勾配を有する連続面とされている。すなわち、底壁部の上面は、その大部分に、基調勾配部を備えた構成とされている。基調勾配部を設けることで、槽体における水残りの防止を図ることができ、また、美観の向上という作用効果をも得ることができる。
ところで、上記のような作用効果が得られる点のみを考慮すれば、底壁部の上面を基調勾配部のみによって構成することが好ましい。しかしながら、このように構成すると、特に排水の最後の段階で水の流れが極端に遅くなってしまい、水切れや泡切れが悪くなってしまうおそれがある。
そこで、底壁部の上面における排水口の周囲に位置する部位を、基調勾配部よりも勾配が急な環状の傾斜面とすることが行われ得る。この急勾配の傾斜面は、通常、比較的狭い範囲にて設けられるが、利用者によって踏まれた際に、勾配が急な分だけ滑りやすい。そのため、安全性の低下を招いてしまうおそれがある。また、急勾配の傾斜面に物を置くことで、その物が移動しやすくなってしまう等の不都合が生じてしまうおそれもある。
この点、上記手段によれば、底壁部の上面は、排水口の周囲以外の大部分に基調勾配部を備えている。そのため、槽体における水残り防止や美観の向上を図ることができる。また、排水口の周囲に位置する基本勾配部や溝部等によって、上述の通り、良好な水切れや泡切れを実現しつつ、優れた安全性や使い勝手を確保することができる。すなわち、上記手段によれば、安全性(滑り防止機能)や使い勝手という面において、底壁部上面を基調勾配部のみによって構成した場合と同等又はそれ以上(溝部によって発揮される滑り防止機能による)の性能を実現しつつ、水切れや泡切れという面において、排水口の周囲に基調勾配部よりも勾配が急な環状の傾斜面を設けた場合と同等の性能を得ることができる。
さらに、上記手段によれば、基調勾配部から基本勾配部にかけて同一面となるため、美観を一層良好なものとすることができる。
手段.前記溝部は、前記排水口側に向けて徐々に幅が狭くなるように構成されていることを特徴とする手段1又は2に記載の槽体。
上記手段によれば、溝部は、排水口側に向けて徐々に幅が狭くなるものとされている。従って、排水時(底壁部の上面を伝わって水が排水口側へと集まるとき)において、溝部を流れる水の流速を、排水口側に近づくほど増大させることができる。これにより、排水口側へと水をより勢いよく流すことができ、水切れや泡切れを一層良好なものとすることができる。その結果、排水口の周囲に対する水垢や異物の付着抑制などをより一層確実に図ることができる。
手段.前記段部は、前記基本勾配部から前記急勾配部に向けて徐々に下がる傾斜面状をなすことを特徴とする手段1乃至のいずれかに記載の槽体。
上記手段によれば、排水時において、溝部に対して水がより集中しやすくなり、水切れ等を一段と良好なものとすることができる。
また、上記手段によれば、基本勾配部から段部にかけての部位は鈍角状に屈曲した状態となる。そのため、利用者が勾配部を踏んだときに痛みを感じるといったことが生じにくくなり、安全性をより向上させることができる。
さらに、段部から急勾配部にかけての部位に関しても鈍角状に屈曲した状態となるため、段部及び急勾配部の境界部分並びにその近傍部分の清掃を容易に行うことが可能となる。その結果、清掃性を向上させることができる。
浴槽の断面図である。 第1実施形態における底壁部の構成を示す部分拡大斜視図である。 第1実施形態における底壁部の構成を示す部分拡大平面図である。 図3のJ−J線断面図である。 第2実施形態における底壁部の構成を示す部分拡大斜視図である。 第2実施形態における底壁部の構成を示す部分拡大平面図である。 図6のK−K線断面図である。 図6のL−L線断面図である。
以下に、実施形態について図面を参照しつつ説明する。
〔第1実施形態〕
図1に示すように、槽体としての浴槽1は、その底面を構成する底壁部2と、当該底壁部2の外周に立設された側壁部3とを有しており、底壁部2及び側壁部3によって浴槽1の貯水空間5が形成されている。また、底壁部2には、排水口4が貫通形成されており、貯水空間5に溜められた水は、前記排水口4を通って排出可能となっている。尚、図示は省略するが、前記排水口4には、筒状の排水口部材が挿設されており、当該排水口部材に対し、底壁部2の下方において筒状の排水管が接続された状態となっている。これにより、排水口4(前記排水口部材の内周)を通過した排水は、前記排水管内へと流れ込むようになっている。また、浴槽1には、排水口を開閉するための図示しない栓蓋が設けられている。
次いで、底壁部2の詳細な構成について説明する。底壁部2は、その上面に、基調勾配部21を備えている。
基調勾配部21は、排水口4の周囲以外の大部分に亘って設けられており、前記排水口4に向けて徐々に下がる緩やかな連続面である。そして、貯水空間5に溜められた水を排出する際の最後の段階においては、基調勾配部21を伝わって水が排水口4側へと集まるようになっている。すなわち、基調勾配部21を設けることで、浴槽1における水残りの防止が図られている。また、底壁部2の大部分が滑らかな面となるため、美観の向上という作用効果をも得ることが可能となっている。
このような作用効果が得られる点を考慮すれば、底壁部2の上面を基調勾配部21のみによって構成することが考えられるが、この場合には、特に排水の最後の段階で水の流れが極端に遅くなってしまい、水切れや泡切れが悪くなってしまうおそれがある。そこで、水切れ等を良好なものとすべく、底壁部2の上面における排水口4の周囲に位置する部位を、基調勾配部21よりも勾配が急な環状の傾斜面とすることが考えられる。しかし、この場合には、利用者がこの傾斜面を踏んだときに滑りやすくなってしまい、安全性の低下を招いてしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、底壁部2の上面に、基調勾配部21に加えて、勾配部22が設けられている。
勾配部22は、排水口4の周囲に位置し、排水口4側に向けて徐々に下がる面であり、図2〜図4に示すように、基本勾配部221と、急勾配部222と、段部223とを備えている。
基本勾配部221は、その勾配が基調勾配部21の勾配と同一とされており、前記基調勾配部21に連続する傾斜面である。
急勾配部222は、その勾配が基本勾配部221や基調勾配部21の勾配よりも急なものとされた傾斜面である。本実施形態では、排水口4の中心軸の周方向に沿って、基本勾配部221及び急勾配部222が交互に複数形成されている。
段部223は、基本勾配部221及び急勾配部222間に位置しており、両者を連接する部位である。段部223は、基本勾配部221から急勾配部222にかけて徐々に下がる傾斜面状とされている。
そして、急勾配部222及び段部223によって、排水口4側に向けて延びる溝部224が形成されている。本実施形態において、溝部224は、複数設けられるとともに、排水口4側から渦巻き状に延びる形状とされている。また、各溝部224は、排水口4側に向けて徐々に幅が狭くなるように構成されている。尚、本実施形態において、溝部224の向きは、排水時に自然に生じる渦の向きと同じものとなるように構成されている。尚、渦の向きは、浴槽1の形状などによって、通常、ある程度定まることとなる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、基本勾配部221よりも勾配が急な溝部224が排水口4側へと延びるように構成されている。従って、排水の最後の段階(底壁部2の上面を伝わって水が排水口4側へと集まるとき)においては、溝部224へと水が集中しやすくなるとともに、その集中した水を排水口4側へと比較的勢いよく流すことができる。これにより、水切れや泡切れを良好なものとすることができる。
また、上記作用効果により、次の各種メリットを得ることができる。すなわち、排水口4の周囲に水が長時間残ってしまうことをより確実に防止でき、排水口4の周囲における水垢の付着を効果的に抑制することができる。また、ごみや毛髪等の異物が排水口4の周囲に残存してしまうことを抑制でき、衛生性を高めることができる。さらに、仮に異物や清掃時の泡が排水口の周囲に残存した場合であっても、比較的少量の水で異物や泡を排水口4へとより確実に流すことができ、節水や清掃時間の短縮を図ることができる。
加えて、勾配部22には、勾配が比較的緩やかな基本勾配部221が存在しているため、利用者が勾配部22における溝部224の存在する位置を踏んだ場合であっても、利用者の足裏は、溝部224を跨いで、比較的滑りにくい基本勾配部221に接触した状態となりやすくなる。つまり、利用者の足裏が、急勾配部222のみに接触した状態とはなりにくくなる。さらに、利用者が勾配部22を踏んだ際には、段部223がいわば滑り止めとしても機能することとなる。これらの結果、利用者が勾配部22を踏んだときに滑りにくくなり、優れた安全性を実現することができる。
さらに、基本勾配部221が存在することにより、勾配部22に物を置いたときに、物が移動しやすく(排水口に落ちやすく)なったり、傾きやすくなったりするといった事態を効果的に抑制することができ、物をより安定した状態で置くことができる。また、衣類等を洗濯するような場合には、溝部224の存在により、衣類等が排水口4を塞ぐようにして勾配部22に密着してしまい、排水に支障が生じてしまうといった事態が生じにくくなる。これらの結果、利用者における使い勝手を高めることができる。
また、溝部224が複数設けられることで、水切れや泡切れをより良好なものとすることができる。これにより、上述した各種メリットをより安定的に発揮させることができる。さらに、溝部224が複数設けられることで、結果的に、各溝部224の幅を比較的狭いものとすることができ、利用者が勾配部22を踏んだ際に、足裏が急勾配部222のみに接触するといったことがより生じにくくなる。その結果、一層優れた安全性を実現することができる。
併せて、基本勾配部221が複数設けられるため、勾配部22に物を置いたときにおける物の移動や傾きをより確実に防止することができる。さらに、溝部224が複数設けられることで、洗濯時などにおける衣類等による排水阻害が生じにくくなる。これらの結果、使い勝手を一層向上させることができる。
加えて、溝部224が渦巻き状をなすため、勾配部22における傾斜方向と交差する方向に段部223が延びた状態となる。そのため、段部223が滑り止めとして一層効果的に機能することとなる。従って、安全性をさらに向上させることができる。また、勾配部22に物を置いたときにおける物の移動や傾きを一層確実に防止することができ、使い勝手をさらに高めることができる。
さらに、溝部224が渦巻き状をなすことで、溝部224を見た利用者などに対し、排水が溝部224によってスムーズに排水口4側へと案内されて流速が上がり、排水性能に優れるといった印象を与えることができる。特に本実施形態では、溝部224の向きが排水時に自然に生じる渦の向きと同じものとなるように構成されているため、利用者などに上記印象をより強く抱かせることができる。
併せて、基調勾配部21が設けられることで、上記の通り、浴槽1における水残り防止や美観の向上を図ることができる。尚、上記の通り、底壁部2の上面を基調勾配部21のみによって構成すると、水切れや泡切れが悪くなってしまい、また、水切れ等を考慮して、排水口4の周囲に位置する部位を勾配が急な環状の傾斜面とすると、安全性の低下を招いてしまうおそれがあるが、本実施形態によれば、基本勾配部221や溝部224等を設けることにより、基調勾配部21を設けることによる上記作用効果を維持しつつ、良好な水切れ等や優れた安全性及び使い勝手が実現されている。すなわち、本実施形態によれば、安全性(滑り防止機能)や使い勝手という面において、底壁部2上面を基調勾配部21のみによって構成した場合と同等又はそれ以上(溝部224によって発揮される滑り防止機能による)の性能を実現しつつ、水切れや泡切れという面において、排水口4の周囲に基調勾配部21よりも勾配が急な環状の傾斜面を設けた場合と同等の性能を得ることが可能となっている。
さらに、本実施形態では、基調勾配部21から基本勾配部221にかけて同一面となるため、美観を一層良好なものとすることができる。
また、溝部224は、排水口4側に向けて徐々に幅が狭くなる形状であるため、排水時(底壁部2の上面を伝わって水が排水口4側へと集まるとき)において、溝部224を流れる水の流速を、排水口4側に近づくほど増大させることができる。これにより、排水口4側へと水をより勢いよく流すことができ、水切れや泡切れを一層良好なものとすることができる。その結果、排水口4の周囲に対する水垢や異物の付着抑制などをより一層確実に図ることができる。
さらに、段部223は、基本勾配部221から急勾配部222にかけて徐々に下がる傾斜面状であるため、排水時において、溝部224に対して水がより集中しやすくなり、水切れ等を一段と良好なものとすることができる。また、基本勾配部221から段部223にかけての部位は鈍角状に屈曲した状態となるため、利用者が勾配部22を踏んだときに痛みを感じるといったことが生じにくくなり、安全性をより向上させることができる。併せて、段部223から急勾配部222にかけての部位に関しても鈍角状に屈曲した状態となるため、段部223及び急勾配部222の境界部分並びにその近傍部分の清掃を容易に行うことが可能となる。その結果、清掃性を向上させることができる。
〔第2実施形態〕(但し、参考例)
次いで、第2実施形態について説明する。本第2実施形態において、底壁部2は、図5〜図8に示すように、基調勾配部21及び勾配部25を備えている。勾配部25は、上記第1実施形態と同様に、基調勾配部21と同一勾配の基本勾配部251と、当該基本勾配部251よりも勾配が急な急勾配部252と、基本勾配部251及び急勾配部252間に位置する段部253とを備えている。
そして、上記第1実施形態と同様、急勾配部252及び段部253によって複数の溝部254が形成されている。但し、本第2実施形態において、溝部254は、上記第1実施形態とは異なり、排水口4側から放射状に延びる形状とされている。より詳しくは、各溝部254は、排水口4の中心軸に向けて直線状に延びる形状をなしている。そして、各溝部254は、排水口4側に向けて徐々に幅が狭くなるように構成されている。
以上、本第2実施形態によれば、上記第1実施形態とほぼ同様の作用効果が得られることとなる。すなわち、水切れや泡切れを非常に良好なものとすることができるとともに、優れた安全性を実現することができる。また、水切れや泡切れが良好となることにより、衛生性の向上や節水、清掃時間の短縮等の各種メリットを得ることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、槽体として浴槽1を例示しているが、本発明の技術思想を適用可能な槽体は浴槽に限定されるものではない。従って、例えば、洗面器やキッチンの流し台などに対して本発明の技術思想を適用することとしてもよい。
(b)上記実施形態において、勾配部22,25には、溝部224,254が複数設けられているが、勾配部において溝部が1つのみ存在するように構成してもよい(但し、参考例)
(c)上記第1実施形態において溝部224は渦巻き状をなし、上記第2実施形態において溝部254は放射状をなしているが、渦巻き状の溝部と放射状の溝部とが混在するように構成してもよい。例えば、排水口4の中心軸の周方向に沿って、渦巻き状の溝部と放射状の溝部とが交互に存在するように構成してもよい。すなわち、複数の溝部を設けた場合、各溝部の形状をそれぞれ同一とする必要はない。
(d)上記第2実施形態において、溝部254は、排水口4の中心軸に向けて延びる直線状をなしているが、溝部を排水口4の内周の接線方向に延びる直線状としてもよい(但し、参考例)
1…浴槽(槽体)、2…底壁部、4…排水口、21…基調勾配部、22,25…勾配部、221,251…基本勾配部、222,252…急勾配部、223,253…段部、224,254…溝部。

Claims (4)

  1. 所定の排水口が貫通形成された底壁部を有する槽体であって、
    前記底壁部の上面には、前記排水口の周囲に位置し、前記排水口側に向けて徐々に下がる勾配部が設けられ、
    前記勾配部は、
    所定の基本勾配部と、
    当該基本勾配部よりも勾配が急な急勾配部と、
    前記基本勾配部及び前記急勾配部間に位置する段部とを備え、
    前記急勾配部及び前記段部により、前記排水口側に向けて延びる溝部が形成され
    前記溝部は、複数設けられるとともに、前記排水口側から渦巻き状に延びる形状をなすことを特徴とする槽体。
  2. 前記底壁部の上面は、前記排水口の周囲以外の大部分に、前記排水口側に向けて徐々に下がる基調勾配部を備え、
    前記基本勾配部の勾配は、前記基調勾配部の勾配と同一であることを特徴とする請求項に記載の槽体。
  3. 前記溝部は、前記排水口側に向けて徐々に幅が狭くなるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の槽体。
  4. 前記段部は、前記基本勾配部から前記急勾配部に向けて徐々に下がる傾斜面状をなすことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の槽体。
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