JP6742862B2 - 撮像装置、画像処理装置、撮像装置の制御方法、プログラム - Google Patents
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一方、被写体やシーンの変化に合わせてAE(AutoExposure)/AF(AutoFocus)/WB(WhiteBlance)等の処理を実行すると、当該処理の過程がスローモーションで再生されるため、ユーザに違和感を与えてしまう。
特許文献1では、撮像される被写体の動きに応じて動画記録時のフレームレートを切替え、高速なフレームレートで撮像を行う際にはAE/WBの追従を制限する技術を開示している。また、特許文献2では、撮像時と再生時のフレームレートを鑑みて、AE/WBの追従速度を変える技術を開示している。
図1は、デジタルカメラ(以下、単にカメラと称す)100の構成を示すブロック図である。なお、図1に示す機能ブロックの1つ以上は、ASICやプログラマブルロジックアレイ(PLA)などのハードウェアによって実現されてもよいし、CPUやMPU等のプログラマブルプロセッサがソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。また、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実現されてもよい。従って、以下の説明において、異なる機能ブロックが動作主体として記載されている場合であっても、同じハードウェアが主体として実現されうる。
ステップS201では、CPU115が、撮影スイッチ122が押下されたかどうかを調べ、押下された場合は、ステップS202へ進む。
ステップS204では、被写体を撮像して取得した画像を画像記録部114へ記録し、ステップS205へ進む。
ステップS205では、CPU115が、撮影スイッチ122が再度押下された等の撮像終了のトリガーがひかれたかどうかを調べ、撮像終了の場合はステップS206へ進み、撮像を継続する場合はステップS202へ戻る。
ステップS207では、CPU115が、ステップS206で分割した区間ごとに、画質およびシーン変化状況の評価を行い、ステップS208へ進む。ステップS207の詳しい処理は、図6のフローチャートを用いて後述する。
ステップS208では、CPU115が、ステップS207での評価結果に応じて、分割した区間ごとに再生時のフレームレートを設定し、高速動画撮影時の動作を終了する。
ステップS301では、CPU115が、被写体を撮像することで取得された画像をDRAM113から読み出し、ステップS302へ進む。
ステップS302では、CPU115が、ステップS301で読み出した画像について、DRAM113から画質情報を取得する。ここで、画質情報とは、ステップS202で記憶された、撮像時のAF、AE、WB、ISの各処理の制御状態である。
ステップS303では、CPU115が、ステップS302で取得した画質情報に基づいて、撮像画像の画質評価値を設定し、ステップS304へ進む。画質評価値は、例えば、図4に示すように制御状態に応じた評価値を定め、AF、AE、WB、ISのそれぞれの評価値を加算したものである。なお、図4における各処理の評価(「適正」、「合わせ込み中」、「非適正」)は、カメラ100内に予め記録された所定値と、ステップS202で記憶された各処理の制御状態とを比較することで決定される。例えば、被写体の輝度変化により設定中の露出条件が予め記録されている適正露出からずれた場合を「非適正」とし、露出条件を変更している場合を「合わせ込み中」、露出条件が適正露出と略同一である場合を「適正」とする。
ステップS305では、CPU115が、被写体情報について、前回のフレームとの差分を算出する。具体的には、ステップS304で取得した被写体情報について、今回と前回のフレームでの撮像画像で取得した被写体情報の差分から、前回からの被写体の切り替わり有無と、被写体の動き量(検出位置の差)を算出し、ステップS306へ進む。なお、被写体の動き量の算出方法は公知のものであればどのような方法を採用してもよい。
図5(A)の、5−1A(点線)、5−1B(実線)のグラフは、縦軸は撮像した動画中での検出した被写体A、Bの動き量、横軸は撮像フレーム(時間)を表している。被写体の検出状態が切り替わっているかどうか(グラフが途切れた場合は検出がされなくなった場合を示す)によってシーンの切り替わりを判断する。また、各被写体の動き量が、5−1C(長破線)で表す動き判定用の閾値を超えているかどうかを判断する。シーンの切り替わりと動き量の判定に基づいて、動画内を複数の区間に分割する。
図5(A)は、区間5−1は被写体A,Bの動きが有るシーン、区間5−2は被写体A,Bの動きが無いシーン、区間5−3は被写体Bが検出されなくなったシーンとして、3つの区間に分割されている。
ステップS601〜S606では、図2のステップS206で分割した区間ごとに、シーン変化状態と画質状態について評価する。
ステップS601では、N番目(Nは自然数)の区間に対して、検出した被写体の動き量の最大値が所定の閾値以上であるかどうかを判定する。動き量が閾値以上である場合は、ステップS602へ進み、閾値未満の場合もしくは被写体を検出していない場合はステップS603へ進む。
ステップS602では、N番目の区間はシーン変化が大きい区間と設定し、ステップS604へ進む。一方、ステップS603では、N番目の区間はシーン変化が小さい区間と設定し、ステップS604へ進む。
区間5−1では、被写体A,Bともに動き量の最大値が閾値を超えているため、シーン変化が大きい区間として設定され、区間5−2、5−3は動き量の最大値が閾値を超えていないため、変化が小さい区間として設定される。
ステップS605では、N番目の区間は画質が良い区間と設定する。一方、ステップS606では、N番目の区間は画質が悪い区間と設定し、ステップS607へ進む。
ステップS701〜705では、図2のステップS206で分割した区間ごとに再生時のフレームレートを設定する。その際に、図2のステップS207の区間毎の評価において設定した、区間毎のシーン変化状態・画質状態および、シーン変化優先・画質優先での再生時フレームレートを参照する。
ステップS705では、画質優先のフレームレートを再生時のフレームレートとして設定する。次の区間の処理を行う必要がある場合は、再びステップS701へ戻る。
すべての区間の処理が終了すると、フレームレート設定のフローは終了する。
図8のフローチャートを参照して、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態とは図2のステップS208の再生時のフレームレートの設定の動作が異なっており、この差分について説明する。第2実施形態では、ユーザが予め再生時のフレームレートを指定しており、画質状態がよい場合とシーン変化の大きい場合については、ユーザ設定のフレームレートが設定される。一方、画質状態が悪く、尚且つシーンの変化も小さい場合には、画質優先のフレームレートが設定される。
ステップS802〜806では、図2のステップS206で分割した区間ごとに再生時のフレームレートを設定する。その際に、図2のステップS207の区間毎の評価において設定した、区間毎のシーン変化・画質の状態および、画質優先での再生時フレームレートを参照する。
ステップS806では、画質優先のフレームレートを再生時のフレームレートとして設定する。次の区間の処理を行う必要がある場合は、再びステップS802へ戻る。
すべての区間の処理が終了すると、フレームレート設定のフローは終了する。
第3実施形態では、第1実施形態や第2実施形態のように、撮像時に制御状態を記憶し、制御状態に基づいて画質状態を評価することを行わない。本実施形態では、撮像を終了した後に、撮像した動画像に基づいて、画質状態および被写体の状況を算出する。以下では、第1実施形態との差分について説明するが、本実施形態のフレームごとの評価は、ユーザ設定のフレームレートを設定する第2実施形態にも適応可能である。
ステップS901では、CPU115が、撮影スイッチ122が押下されたかどうかを調べ、押下された場合は、ステップS902へ進む。
ステップS902では、動画像撮像のための処理を行い、ステップS903へ進む。ここでは、被写体の状況に合わせて、AE処理部103、AF処理部105、WB処理部111、IS処理部125による撮像時の画質制御を実施してから、動画像の各フレームの撮像を行う。
ステップS904では、CPU115が、撮影スイッチ122が再度押下された等の撮像終了のトリガーがひかれたかどうかを調べ、撮像終了の場合はステップS905へ進み、撮像を継続する場合はステップS902へ戻る。
ステップS906は、図2のS206と同様の処理であり、図5を用いて説明した処理にしたがって、撮像した動画を1つ以上の区間に分割して、ステップS907へ進む。
ステップS907は、図2のS207と同様の処理であり、図6のフローチャートを用いて説明した処理にしたがって、ステップS906で分割した区間ごとに画質およびシーン変化状況の評価を行い、ステップS908へ進む。
ステップS908では、図2のS208と同様の処理であり、図7のフローチャートを用いて説明した処理にしたがって、S906で分割した区間ごとに再生時のフレームレートを設定し、撮像時の動作を終了する。
ステップS1001では、撮像した動画像中のNフレーム目の画像を取得し、ステップS1002へ進む。
ステップS1004では、ステップS1001で取得した画像に対して、被写体情報を取得して、S1005へ進む。ここでは、被写体検出モジュール123による被写体検出結果から、人物や物などの被写体の検出有無と検出位置を取得する。
ステップS1006では、ステップS1003で算出した画質評価値およびステップS1005で算出した被写体の検出の切り替わり有無と被写体の動き量を撮像画像に紐づけて記憶する。次フレームの撮像画像の処理が必要な場合は、ステップS1001に戻り、次のフレームの撮像画像がなければ、フレームごとの評価の動作を終了する。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
105 AF処理部
108 撮像素子
110 画像処理部
111 WB処理部
114 画像記録部
115 システム制御部
117 操作表示部
118 操作部
122 撮像スイッチ
123 被写体検出モジュール
125 IS処理部
Claims (12)
- 被写体を撮像する撮像手段と、
撮像した動画像の画質状態を評価する評価手段と、
前記動画像を再生する再生手段と、
前記再生手段において前記動画像を再生する際のフレームレートを設定する設定手段と
を備え、
前記設定手段は、前記評価手段による画質状態の評価結果に基づいて、再生する際のフレームレートを設定することを特徴とする撮像装置。 - 前記撮像手段を用いて前記動画像を取得する際の撮像設定を制御する制御手段をさらに備え、
前記評価手段は、前記撮像設定に基づいて前記画質状態を評価することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記撮像設定は、露出設定、オートフォーカス設定、ホワイトバランス設定、像ブレ補正設定のいずれかを含むことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 前記評価手段は、前記撮像手段により撮像した動画像の撮像フレーム毎に前記制御手段での制御状態を取得することにより評価を行うことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の撮像装置。
- 前記評価手段は、前記撮像手段により撮像した動画像の撮像フレーム毎に、明るさ、色味、コントラスト、ノイズのいずれかに基づいて評価を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記撮像した動画像の中から被写体を検出する被写体検出手段と、
前記被写体検出手段により検出した被写体の動き量を算出する算出手段と、
前記撮像手段により撮像した動画像を1つ以上の区間に分割する動画分割手段と、をさらに備え、
前記動画分割手段は、被写体検出手段で検出した被写体の撮像フレーム毎の変化または算出手段で算出した被写体の撮像フレーム毎の動き量の変化に応じて動画像を分割することを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記設定手段は、前記動画分割手段で分割した区間ごとに、前記算出手段で算出した被写体の動き量に応じたシーン変化状態を算出し、前記シーン変化状態に基づいて第一のフレームレートを算出することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
- 前記設定手段は、前記動画分割手段で分割した区間ごとに、前記評価手段による評価結果に応じて画質状態を算出し、前記画質状態に基づいて第二のフレームレートを算出することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
- 前記設定手段は、前記シーン変化状態および画質状態に基づいて、区間毎の再生時フレームレートとして、第一のフレームレートおよび第二のフレームレートのいずれかを設定することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
- ユーザが予め設定した第三のフレームレートを取得する取得手段をさらに備え、
前記設定手段は、前記シーン変化状態および画質状態に基づいて、第二のフレームレート、第三のフレームレートのいずれかを設定することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。 - 撮像装置の制御方法であって、
被写体を撮像する撮像工程と、
撮像した動画像の画質状態を評価する評価工程と、
前記動画像を再生する際のフレームレートを設定する設定工程と、
前記設定工程において設定されたフレームレートで前記動画像を再生する再生工程と、
を備え、
前記設定工程においては、前記評価工程における画質状態の評価結果に基づいて、再生する際のフレームレートを設定することを特徴とする制御方法。 - コンピュータを請求項1乃至10のうちいずれか1項に記載の撮像装置の各手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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JP2016171099A JP6742862B2 (ja) | 2016-09-01 | 2016-09-01 | 撮像装置、画像処理装置、撮像装置の制御方法、プログラム |
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JP2016171099A Active JP6742862B2 (ja) | 2016-09-01 | 2016-09-01 | 撮像装置、画像処理装置、撮像装置の制御方法、プログラム |
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