JP6741485B2 - パルスフォトメータ、および血中吸光物質濃度の算出値の信頼性評価方法 - Google Patents

パルスフォトメータ、および血中吸光物質濃度の算出値の信頼性評価方法 Download PDF

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本発明は、パルスフォトメータ、および血中吸光物質濃度の算出値の信頼性評価方法に関する。
パルスフォトメータは、被検者の血中吸光物質の濃度を算出する装置である。具体的には、当該血中吸光物質濃度によって血液の吸光係数の比が異なる複数の波長の光が、当該被検者の生体組織に照射される。当該生体組織を透過または反射した各波長の光量が検出される。各波長の光量は、当該被検者の血液の脈動に伴って変化する。したがって、脈動に起因する各波長の光量の経時変化が、脈波信号として取得される。各波長に係る脈波信号の振幅は、当該波長に係る減光度変化量に対応する。血中吸光物質濃度は、各波長に係る減光度変化量の比に基づいて算出される(例えば、特許文献1を参照)。
血中吸光物質濃度の一例として、血液の酸素化の指標として用いられる動脈血酸素飽和度(以下、SaO2と称する)が知られている。SaO2の値を得るためには観血的な測定が必要であるため、非観血的な算出が可能である経皮的動脈血酸素飽和度(以下、SpO2と称する)が、当該指標として普及している。SpO2は、パルスフォトメータの一例であるパルスオキシメータによって算出される。
上記のように得られた算出値の信頼性を評価する手法が知られている。例えば、特許文献2に記載された手法においては、所定の測定環境において予め取得されたデータ値と算出値を比較し、その差分に応じて当該算出値の信頼性を評価する。
特許4196209号公報 特許4865737号公報
本発明は、非観血的に算出された血中吸光物質濃度の信頼性評価の正確性を向上することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第一の態様は、パルスフォトメータであって、
第一波長を含む第一の光を出射するように構成されている第一発光部と、
第二波長を含む第二の光を出射するように構成されている第二発光部と、
第三波長を含む第三の光を出射するように構成されている第三発光部と、
被検者の身体を透過あるいは反射した前記第一の光の強度に応じて第一強度信号を出力し、前記身体を透過あるいは反射した前記第二の光の強度に応じて第二強度信号を出力し、前記身体を透過あるいは反射した前記第三の光の強度に応じて第三強度信号を出力するように構成されている受光部と、
前記第一強度信号に基づいて、前記被検者の血液の脈動に伴う前記第一の光の減光度変化量に対応する第一変化量を取得するように構成されている第一変化量取得部と、
前記第二強度信号に基づいて、前記脈動に伴う前記第二の光の減光度変化量に対応する第二変化量を取得するように構成されている第二変化量取得部と、
前記第三強度信号に基づいて、前記脈動に伴う前記第三の光の減光度変化量に対応する第三変化量を取得するように構成されている第三変化量取得部と、
前記第一変化量と前記第二変化量に基づいて、前記血液における血中吸光物質濃度を算出するように構成されている濃度算出部と、
前記第一変化量と前記第二変化量に基づいて、前記第三変化量の推定値を算出するように構成されている推定値算出部と、
前記第三変化量取得部により取得された前記第三変化量と、前記推定値算出部により算出された前記推定値に基づいて、前記血中吸光物質濃度の算出値の信頼性を評価するように構成されている評価部と、
を備えている。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第二の態様は、パルスフォトメータであって、
被検者の身体を透過あるいは反射した第一波長を含む第一の光の強度に対応する第一強度信号に基づいて、当該被検者の血液の脈動に伴う前記第一の光の減光度変化量に対応する第一変化量を取得するように構成されている第一変化量取得部と、
前記身体を透過あるいは反射した第二波長を含む第二の光の強度に対応する第二強度信号に基づいて、前記脈動に伴う前記第二の光の減光度変化量に対応する第二変化量を取得するように構成されている第二変化量取得部と、
前記身体を透過あるいは反射した第三波長を含む第三の光の強度に対応する第三強度信号に基づいて、前記脈動に伴う前記第三の光の減光度変化量に対応する第三変化量を取得するように構成されている第三変化量取得部と、
前記第一変化量と前記第二変化量に基づいて、前記血液における血中吸光物質濃度を算出するように構成されている濃度算出部と、
前記第一変化量と前記第二変化量に基づいて、前記第三変化量の推定値を算出するように構成されている推定値算出部と、
前記第三変化量取得部により取得された前記第三変化量と、前記推定値算出部により算出された前記推定値に基づいて、前記血中吸光物質濃度の算出値の信頼性を評価するように構成されている評価部と、
を備えている。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第三の態様は、血中吸光物質濃度の算出値の信頼性評価方法であって、
被検者の身体を透過あるいは反射した第一波長を含む第一の光の強度に対応する第一強度信号に基づいて、当該被検者の血液の脈動に伴う前記第一の光の減光度変化量に対応する第一変化量を、前記パルスフォトメータに取得させ、
前記身体を透過あるいは反射した第二波長を含む第二の光の強度に対応する第二強度信号に基づいて、前記脈動に伴う前記第二の光の減光度変化量に対応する第二変化量を、前記パルスフォトメータに取得させ、
前記身体を透過あるいは反射した第三波長を含む第三の光の強度に対応する第三強度信号に基づいて、前記脈動に伴う前記第三の光の減光度変化量に対応する第三変化量を、前記パルスフォトメータに取得させ、
前記第一変化量と前記第二変化量に基づいて、前記血液における血中吸光物質濃度を、前記パルスフォトメータに算出させ、
前記第一変化量と前記第二変化量に基づいて、前記第三変化量の推定値を、前記パルスフォトメータに算出させ、
前記第三変化量と、前記第三変化量の推定値に基づいて、前記血中吸光物質濃度の算出値の信頼性を、前記パルスフォトメータに評価させる。
上記のパルスフォトメータは、被検者の脈動に伴う第一の光の減光度変化量と第二の光の減光度変化量にそれぞれ対応する第一変化量と第二変化量を用いて血中吸光物質濃度を算出できるように構成されている。上記の構成によれば、血中吸光物質濃度の算出に必須ではない第三の光を用いて被検者の脈動に伴う当該第三の光の減光度変化量に対応する第三変化量を実測値に基づいて取得しつつ、血中吸光物質濃度の算出過程で用いられる第一変化量と第二変化量に基づいて得られる第三変化量の推定値との比較がなされうる。
算出された血中吸光物質濃度の信頼性を動的かつリアルタイムに評価できるため、予め収集されたデータ群との比較に基づいて評価を行なう構成と比較して、より現状に即した評価を遂行できる。したがって、算出された血中吸光物質濃度の信頼性評価の正確性を向上できる。
第一実施形態に係るパルスオキシメータの機能構成を示す図である。 第二実施形態に係るパルスオキシメータの機能構成を示す図である。
添付の図面を参照しつつ、実施形態の例を以下詳細に説明する。図1は、第一実施形態に係るパルスオキシメータ1(パルスフォトメータの一例)の機能構成を示す図である。パルスオキシメータ1は、被検者2のSpO2を算出する装置である。SpO2は、酸素の運搬が可能なヘモグロビン量に対する酸化ヘモグロビン(血中吸光物質の一例)の割合(血中吸光物質濃度の一例)を示す。
パルスオキシメータ1は、第一発光部11、第二発光部12、第三発光部13、受光部20、第一変化量取得部31、第二変化量取得部32、第三変化量取得部33、濃度算出部40、推定値算出部50、および評価部60を備えている。
第一発光部11は、第一波長λ1を含む第一の光を出射するように構成されている。第一波長λ1の例としては、880nm(赤外光の一例)が挙げられる。第一発光部11は、例えば、第一の光を出射可能な半導体発光素子である。半導体発光素子の例としては、発光ダイオード(LED)、レーザダイオード、有機EL素子などが挙げられる。
第二発光部12は、第二波長λ2を含む第二の光を出射するように構成されている。第二波長λ2の例としては、630nmや660nm(赤色光の一例)が挙げられる。第二発光部12は、例えば、第二の光を出射可能な半導体発光素子である。半導体発光素子の例としては、発光ダイオード(LED)、レーザダイオード、有機EL素子などが挙げられる。
第三発光部13は、第三波長λ3を含む第三の光を出射するように構成されている。第三波長λ3の例としては、940nm(赤外光の一例)が挙げられる。第三発光部13は、例えば、第三の光を出射可能な半導体発光素子である。半導体発光素子の例としては、発光ダイオード(LED)、レーザダイオード、有機EL素子などが挙げられる。
受光部20は、被検者2の身体を透過あるいは反射した第一の光の強度に応じて、第一強度信号I1を出力するように構成されている。また、受光部20は、当該被検者2の身体を透過あるいは反射した第二の光の強度に応じて、第二強度信号I2を出力するように構成されている。さらに、受光部20は、被検者2の身体を透過あるいは反射した第三の光の強度に応じて、第三強度信号I3を出力するように構成されている。受光部20は、例えば、第一波長λ1、第二波長λ2、および第三波長λ3に感度を有する光センサである。光センサの例としては、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトレジスタなどが挙げられる。
第一発光部11、第二発光部12、第三発光部13、および受光部20は、被検者2の身体に装着されるプローブ(不図示)に支持されている。プローブは、パルスオキシメータ1から取り外し可能である。プローブの構成それ自体は周知であるため、詳細な説明は省略する。
第一変化量取得部31は、受光部20から出力された第一強度信号I1の経時変化に基づいて、被検者2の血液の脈動に伴う第一の光の減光度変化量に対応する第一変化量ΔA1を取得するように構成されている。第一変化量ΔA1は、次式により表される。

ΔA1=ln[I1/(I1−ΔI1)]≒ΔI1/I1 (1)

ここで、ΔI1は、被検者2の血液の脈動に伴う、第一強度信号I1の変化量を示している。
第二変化量取得部32は、受光部20から出力された第二強度信号I2の経時変化に基づいて、被検者2の血液の脈動に伴う第二の光の減光度変化量に対応する第二変化量ΔA2を取得するように構成されている。第二変化量ΔA2は、次式により表される。

ΔA2=ln[I2/(I2−ΔI2)]≒ΔI2/I2 (2)

ここで、ΔI2は、被検者2の血液の脈動に伴う、第二強度信号I2の変化量を示している。
第三変化量取得部33は、受光部20から出力された第三強度信号I3の経時変化に基づいて、被検者2の血液の脈動に伴う第三の光の減光度変化量に対応する第三変化量ΔA3を取得するように構成されている。第三変化量ΔA3は、次式により表される。

ΔA3=ln[I3/(I3−ΔI3)]≒ΔI3/I3 (3)

ここで、ΔI3は、被検者2の血液の脈動に伴う、第三強度信号I3の変化量を示している。
濃度算出部40は、第一変化量取得部31により取得された第一変化量ΔA1と第二変化量取得部32により取得された第二変化量ΔA2に基づいて、被検者2のSpO2を算出するように構成されている。具体的には、以下に示す処理を行なうように構成されている。
第一変化量ΔA1と第二変化量ΔA2は、次式で表わされうる。

ΔA1=ΔAb1+ΔAt1=Eb1HbΔDb+Σt1ΔDt (4)
ΔA2=ΔAb2+ΔAt2=Eb2HbΔDb+Σt2ΔDt (5)

ここで、Eは、吸光係数(dl g-1cm-1)を表している。Hbは、血中ヘモグロビン濃度(g dl-1)を表している。Σは、減光率(cm-1)を表している。ΔDは、血液の脈動に伴う厚み変化(cm)を表している。添字bは、血液を表している。添字tは、血液以外の組織を表している。添字1は、第一の光を表している。添字2は、第二の光を表している。
式(4)と式(5)は、以下のように変形されうる。

ΔA1=Eb1HbΔDb+Σt1ΔDt
=[Eb1+(Σt1ΔDt)/(HbΔDb)](HbΔDb)
=(Eb1+Ex1)(HbΔDb) (6)
ΔA2=Eb2HbΔDb+Σt2ΔDt
=[Eb2+(Σt2ΔDt)/(HbΔDb)](HbΔDb)
=(Eb2+Ex2)(HbΔDb) (7)

ここで、Exは(ΣtΔDt)/(HbΔDb)を置き換えた変数である。添字1は、第一の光を表している。添字2は、第二の光を表している。
式(6)と式(7)は、以下のように変形されうる。

Eb1+Ex1−ΔA1/(HbΔDb)=0 (8)
Eb2+Ex2−ΔA2/(HbΔDb)=0 (9)
式(9)に関し、第二の光の血液の吸光係数Eb2は、第一の光の血液の吸光係数Eb1により、以下のように近似されうる。

Eb2=a2Eb1+b2 (10)

ここで、aとbは定数である。添字1は、第一の光を表している。添字2は、第二の光を表している。
また、第二の光のEx2は、第一の光のEx1により、以下のように近似されうる。

Ex2=α2Ex1+β2 (11)

ここで、αとβは定数である。添字1は、第一の光を表している。添字2は、第二の光を表している。
式(10)と式(11)を用いて式(8)および式(9)を書き換えると、次式が得られる。

Eb1+Ex1−ΔA1/(HbΔDb)=0
Eb1−ΔA1/(HbΔDb)=−Ex1 (12)

(a2Eb1+b2)+(α2Ex1+β2)−ΔA2/(HbΔDb)=0
a2Eb1−ΔA2/(HbΔDb)=−α2Ex1−β2−b2
(13)
Ex1として統計的に得られる定数値を用いると、次の行列式を計算することにより、変数であるEb1とHbΔDbの値が得られる。
Figure 0006741485
百分率表記であるSpO2を、小数表記であるSに単位換算すると、第一の光の吸光係数Eb1は、次式で表わされる。

Eb1=Eo1S+Er1(1−S) (15)

ここで、Eoは、酸化ヘモグロビンの吸光係数を表している。Erは、脱酸化ヘモグロビンの吸光係数を表している。添字1は、第一の光を表している。したがって、濃度算出部40は、次式によりSpO2の値を算出する。

S=(Eb1−Er1)/(Eo1−Er1) (16)
推定値算出部50は、第一変化量取得部31により取得された第一変化量ΔA1と第二変化量取得部32により取得された第二変化量ΔA2に基づいて、上記第三の光の減光度変化量に対応する第三変化量ΔA3の推定値ΔA3’を算出するように構成されている。具体的には、以下に示す処理を行なうように構成されている。
推定値ΔA3’は、次式で表わされうる。

ΔA3’=ΔAb3+ΔAt3=Eb3HbΔDb+Σt3ΔDt (17)

前述のように、Eは、吸光係数(dl g-1 cm-1)を表している。Hbは、血中ヘモグロビン濃度(g dl-1)を表している。Σは、減光率(cm-1)を表している。ΔDは、血液の脈動に伴う厚み変化(cm)を表している。添字bは、血液を表している。添字tは、血液以外の組織を表している。添字3は、第三の光を表している。
式(17)は、以下のように変形されうる。

ΔA3’=Eb3HbΔDb+Σt3ΔDt
=[Eb3+(Σt3ΔDt)/(HbΔDb)](HbΔDb)
=(Eb3+Ex3)(HbΔDb) (18)

前述のように、Exは(ΣtΔDt)/(HbΔDb)を置き換えた変数である。添字3は、第三の光を表している。
式(18)に関し、第三の光の血液の吸光係数Eb3は、第一の光の血液の吸光係数Eb1により、以下のように近似されうる。

Eb3=a3Eb1+b3 (19)

前述のように、aとbは定数である。添字1は、第一の光を表している。添え字3は、第三の光を表している。
また、第三の光のEx3は、第一の光のEx1により、以下のように近似されうる。

Ex3=α3Ex1+β3 (20)

ここで、αとβは定数である。添字1は、第一の光を表している。添字3は、第三の光を表している。
式(19)と式(20)を用いて式(18)を書き換えると、次式が得られる。

ΔA3’=[(a3Eb1+b3)+(α3Ex1+β3)]HbΔDb (21)
したがって、式(14)を通じて濃度算出部40により取得されたEb1とHbΔDbの値を式(21)に代入することにより、推定値ΔA3’が算出されうる。
評価部60は、第三変化量取得部33により取得された第三変化量ΔA3と、推定値算出部50により算出された推定値ΔA3’に基づいて、濃度算出部40により算出されたSpO2の値の信頼性を評価するように構成されている。
具体的には、評価部60は、第三変化量ΔA3とその推定値ΔA3’の比を計算する。その値が0.9から1.1の範囲内であれば、評価部60は、濃度算出部40により算出されたSpO2の値は信頼できると評価する。第三変化量ΔA3とその推定値ΔA3’の比の値が当該範囲外である場合、評価部60は、濃度算出部40により算出されたSpO2の値は信頼できないと評価する。
推定値ΔA3’が実測に基づく第三変化量ΔA3の取得値と異なる原因としては、プローブの所定装着部位からのずれや、装置の動作不良などが考えられる。濃度算出部40により算出されたSpO2の値が信頼できないと評価された場合、評価部60は、視覚的な報知と聴覚的な報知の少なくとも一方を、ユーザに対して行なう。当該報知を受けたユーザは、然るべき対応を行なう。
本実施形態に係るパルスオキシメータ1は、被検者2の脈動に伴う第一の光の減光度変化量と第二の光の減光度変化量にそれぞれ対応する第一変化量ΔA1と第二変化量ΔA2を用いてSpO2を算出できるように構成されている。上記のような構成によれば、SpO2の算出に必須ではない第三の光を用いて被検者2の脈動に伴う当該第三の光の減光度変化量に対応する第三変化量ΔA3を実測値に基づいて取得しつつ、SpO2の算出過程で用いられる第一変化量ΔA1と第二変化量ΔA2に基づいて得られる第三変化量ΔA3の推定値ΔA3’との比較がなされうる。
算出されたSpO2の信頼性を動的かつリアルタイムに評価できるため、予め収集されたデータ群との比較に基づいて評価を行なう構成と比較して、より現状に即した評価を遂行できる。したがって、算出されたSpO2の信頼性評価の正確性を向上できる。
本実施形態においては、SpO2の算出に係る第一の光として赤外光が用いられ、第二の光として赤色光が用いられている。しかしながら、第一の光として赤色光が用いられ、第二の光として赤外光が用いられてもよい。また、SpO2の信頼性評価に係る第三の光として赤外光が用いられている。しかしながら、第三の光として赤色光が用いられてもよい。
赤色光と赤外光は、酸素飽和度によって血液の吸光係数の比が異なる組合せであるため、特にSpO2の算出の正確性を向上させることができる。
本実施形態においては、共通の受光部20が、第一発光部11から出射された第一の光、第二発光部12から出射された第二の光、および第三発光部13から出射された第三の光を受けるように構成されている。しかしながら、第一の光を受けるための受光部、第二の光を受けるための受光部、および第三の光を受けるための受光部の少なくとも一つが独立して設けられる構成も採用されうる。
本実施形態において、第一変化量取得部31、第二変化量取得部32、第三変化量取得部33、濃度算出部40、推定値算出部50、および評価部60の機能は、通信可能に接続されたプロセッサとメモリの協働により実行されるソフトウェアにより実現されている。プロセッサの例としては、CPUやMPUが挙げられる。メモリの例としては、RAMやROMが挙げられる。しかしながら、第一変化量取得部31、第二変化量取得部32、第三変化量取得部33、濃度算出部40、推定値算出部50、および評価部60の少なくとも一つの機能は、回路素子などのハードウェアにより、あるいはハードウェアとソフトウェアの組合せにより実現されうる。
図2は、第二実施形態に係るパルスオキシメータ1Aの機能構成を示す図である。第一実施形態に係るパルスオキシメータ1と同一あるいは同等の構成要素については、同一の参照番号を付与し、繰り返しとなる説明は省略する。
パルスオキシメータ1Aは、第一発光部11、第二発光部12、第三発光部13、第四発光部14、受光部20A、第一変化量取得部31、第二変化量取得部32、第三変化量取得部33、第四変化量取得部34、濃度算出部40A、推定値算出部50A、および評価部60Aを備えている。
第四発光部14は、第四波長λ4を含む第四の光を出射するように構成されている。第四波長λ4の例としては、700nm(赤色光の一例)、730nm(赤色光の一例)、805nm(赤外光の一例)などが挙げられる。第四発光部14は、例えば、第四の光を出射可能な半導体発光素子である。半導体発光素子の例としては、発光ダイオード(LED)、レーザダイオード、有機EL素子などが挙げられる。
受光部20Aは、被検者2の身体を透過あるいは反射した第四の光の強度に応じて、第四強度信号I4を出力するように構成されている。
第四変化量取得部34は、受光部20Aから出力された第四強度信号I4の経時変化に基づいて、被検者2の血液の脈動に伴う第四の光の減光度変化量に対応する第四変化量ΔA4を取得するように構成されている。第四変化量ΔA4は、次式で表される。

ΔA4=ln[I4/(I4−ΔI4)]≒ΔI4/I4 (22)

ここで、ΔI4は、被検者2の血液の脈動に伴う、第四強度信号I4の変化量を示している。
濃度算出部40Aは、第一変化量取得部31により取得された第一変化量ΔA1、第二変化量取得部32により取得された第二変化量ΔA2、および第四変化量取得部34により取得された第四変化量ΔA4に基づいて、被検者2のSpO2を算出するように構成されている。具体的には、以下に示す処理を行なうように構成されている。
第四変化量ΔA4は、次式で表されうる。

ΔA4=ΔAb4+ΔAt4=Eb4HbΔDb+Σt4ΔDt (23)

前述のように、Eは、吸光係数(dl g-1 cm-1)を表している。Hbは、血中ヘモグロビン濃度(g dl-1)を表している。Σは、減光率(cm-1)を表している。ΔDは、血液の脈動に伴う厚み変化(cm)を表している。添字bは、血液を表している。添字tは、血液以外の組織を表している。添字4は、第四の光を表している。
式(23)は、以下のように変形されうる。

ΔA4=Eb4HbΔDb+Σt4ΔDt
=[Eb4+(Σt4ΔDt)/(HbΔDb)](HbΔDb)
=(Eb4+Ex4)(HbΔDb) (24)

前述のように、Exは(ΣtΔDt)/(HbΔDb)を置き換えた変数である。添字4は、第四の光を表している。
式(24)に関し、第四の光の血液の吸光係数Eb4は、第一の光の血液の吸光係数Eb1により、以下のように近似されうる。

Eb4=a4Eb1+b4 (25)

前述のように、aとbは定数である。添字1は、第一の光を表している。添字4は、第四の光を表している。
また、第四の光のEx4は、第一の光のEx1により、以下のように近似されうる。

Ex4=α4Ex1+β4 (26)

ここで、αとβは定数である。添字1は、第一の光を表している。添字4は、第四の光を表している。
式(12)と式(13)を変形し、式(25)と式(26)を用いて式(24)を書き換えると、次式が得られる。

Eb1+Ex1−ΔA1/(HbΔDb)=0 (27)

a2Eb1+α2Ex1−ΔA2/(HbΔDb)=−b2−β2 (28)

(a4Eb1+b4)+(α4Ex1+β4)−ΔA4/(HbΔDb)=0
a4Eb1+α4Ex1−ΔA4/(HbΔDb)=−b4−β4 (29)
本実施形態においては、Ex1も変数として扱われる。次の行列式を計算することにより、変数であるEb1、Ex1、およびHbΔDbの値が得られる。
Figure 0006741485
濃度算出部40Aは、取得した第一の光の吸光係数Eb1を式(16)に代入することにより、SpO2の値を算出する。
推定値算出部50Aは、第一変化量取得部31により取得された第一変化量ΔA1、第二変化量取得部32により取得された第二変化量ΔA2、および第四変化量取得部34により取得された第四変化量ΔA4に基づいて、上記第三の光の減光度変化量に対応する第三変化量ΔA3の推定値ΔA3’を算出するように構成されている。
具体的には、式(30)を通じて濃度算出部40Aにより取得されたEb1、Ex1、およびHbΔDbの値を式(21)に代入することにより、推定値ΔA3’が算出されうる。
評価部60Aは、第三変化量取得部33により取得された第三変化量ΔA3と、推定値算出部50Aにより算出された推定値ΔA3’に基づいて、濃度算出部40Aにより算出されたSpO2の値の信頼性を評価するように構成されている。
具体的には、評価部60Aは、第三変化量ΔA3とその推定値ΔA3’の比を計算する。その値が0.9から1.1の範囲内であれば、評価部60Aは、濃度算出部40Aにより算出されたSpO2の値は信頼できると評価する。第三変化量ΔA3とその推定値ΔA3’の比の値が当該範囲外である場合、評価部60Aは、濃度算出部40Aにより算出されたSpO2の値は信頼できないと評価する。
濃度算出部40Aにより算出されたSpO2の値が信頼できないと評価された場合、評価部60Aは、視覚的な報知と聴覚的な報知の少なくとも一方を、ユーザに対して行なう。当該報知を受けたユーザは、然るべき対応を行なう。
本実施形態に係るパルスオキシメータ1Aは、被検者2の脈動に伴う第一の光の減光度変化量、第二の光の減光度変化量、および第四の光の減光度変化量にそれぞれ対応する第一変化量ΔA1、第二変化量ΔA2、および第四変化量ΔA4を用いてSpO2を算出できるように構成されている。上記のような構成によれば、SpO2の算出に必須ではない第三の光を用いて被検者2の脈動に伴う当該第三の光の減光度変化量に対応する第三変化量ΔA3を実測値に基づいて取得しつつ、SpO2の算出過程で用いられる第一変化量ΔA1、第二変化量ΔA2、および第四変化量ΔA4に基づいて得られる第三変化量ΔA3の推定値ΔA3’との比較がなされうる。
算出されたSpO2の信頼性を動的かつリアルタイムに評価できるため、予め収集されたデータ群との比較に基づいて評価を行なう構成と比較して、より現状に即した評価を遂行できる。特に三波長を用いてSpO2の算出が行なわれるため、推定値ΔA3の算出に必要とされる三つの変数全てを実測値に基づいて取得できる。したがって、算出されたSpO2の信頼性評価の正確性をより向上できる。
本実施形態においては、SpO2の算出に係る第一の光として赤外光が用いられ、第二の光として赤色光が用いられている。しかしながら、第一の光として赤色光が用いられ、第二の光として赤外光が用いられてもよい。また、SpO2の信頼性評価に係る第三の光として赤外光が用いられている。しかしながら、第三の光として赤色光が用いられてもよい。
赤色光と赤外光は、酸素飽和度によって血液の吸光係数の比が異なる組合せであるため、特にSpO2の算出の正確性を向上させることができる。
本実施形態においては、共通の受光部20Aが、第一発光部11から出射された第一の光、第二発光部12から出射された第二の光、第三発光部13から出射された第三の光、および第四発光部14から出射された第四の光を受けるように構成されている。しかしながら、第一の光を受けるための受光部、第二の光を受けるための受光部、第三の光を受けるための受光部、および第四の光を受けるための受光部の少なくとも一つが独立して設けられる構成としてもよい。
本実施形態において、第一変化量取得部31、第二変化量取得部32、第三変化量取得部33、第四変化量取得部34、濃度算出部40A、推定値算出部50A、および評価部60Aの機能は、通信可能に接続されたプロセッサとメモリの協働により実行されるソフトウェアにより実現されている。プロセッサの例としては、CPUやMPUが挙げられる。メモリの例としては、RAMやROMが挙げられる。しかしながら、第一変化量取得部31、第二変化量取得部32、第三変化量取得部33、第四変化量取得部34、濃度算出部40A、推定値算出部50A、および評価部60Aの少なくとも一つの機能は、回路素子などのハードウェアにより、あるいはハードウェアとソフトウェアの組合せにより実現されうる。
上記の各実施形態は、本発明の理解を容易にするための例示にすぎない。上記の各実施形態に係る構成は、本発明の趣旨を逸脱しなければ、適宜に変更・改良されうる。また、等価物が本発明の技術的範囲に含まれることは明らかである。
上記の各実施形態においては、SpO2を算出するパルスオキシメータが例示されている。しかしながら、本発明は、他の血中吸光物質の濃度を算出する他のパルスフォトメータに適用可能である。他の血中吸光物質の例としては、一酸化炭素ヘモグロビン、Metヘモグロビン、血液に注入された色素などが挙げられる。その場合、対象とする血中吸光物質濃度によって血液の吸光係数の比が実質的に異なる組合せとなるように各光の波長が選ばれる。また、複数種の血中吸光物質の濃度を算出するパルスフォトメータにおいては、一方の血中吸光物質の濃度算出に必須ではない信頼性評価用の光を他方の血中吸光物質の濃度算出に用いてもよい。
四種以上の波長を含む四種以上の光が血中吸光物質濃度の算出に用いられる構成とされうる。上記のような構成によれば、血中吸光物質濃度の算出に必須ではない第五の光を用いて、算出された血中吸光物質濃度の信頼性を評価できる。例えば、5つの波長λ1、λ2、λ3、λ4、およびλ5は、以下のように選ばれうる。
λ1=630nm、λ2=660nm、λ3=700nm、λ4=880nm、λ5=940nm
λ1=660nm、λ2=700nm、λ3=730nm、λ4=880nm、λ5=940nm
上記の各実施形態においては、パルスフォトメータの一例として、パルスオキシメータを例示した。本明細書で用いられる「パルスフォトメータ」という語は、SpO2を算出する機能を有する生体情報モニタ、除細動器、医療用送信機などを含む意味である。
1、1A:パルスオキシメータ、2:被検者、11:第一発光部、12:第二発光部、13:第三発光部、14:第四発光部、20、20A:受光部、31:第一変化量取得部、32:第二変化量取得部、33:第三変化量取得部、34:第四変化量取得部、40、40A:濃度算出部、50、50A:推定値算出部、60、60A:評価部、λ1:第一波長、λ2:第二波長、λ3:第三波長、λ4:第四波長、I1:第一強度信号、I2:第二強度信号、I3:第三強度信号、I4:第四強度信号、ΔA1:第一変化量、ΔA2:第二変化量、ΔA3:第三変化量、ΔA3’:第三変化量の推定値、ΔA4:第四変化量

Claims (8)

  1. 第一波長を含む第一の光を出射するように構成されている第一発光部と、
    前記第一波長と異なる第二波長を含む第二の光を出射するように構成されている第二発光部と、
    前記第一波長および前記第二波長の各々と異なる第三波長を含む第三の光を出射するように構成されている第三発光部と、
    被検者の身体を透過あるいは反射した前記第一の光の強度に応じて第一強度信号を出力し、前記身体を透過あるいは反射した前記第二の光の強度に応じて第二強度信号を出力し、前記身体を透過あるいは反射した前記第三の光の強度に応じて第三強度信号を出力するように構成されている受光部と、
    前記第一強度信号に基づいて、前記被検者の血液の脈動に伴う前記第一の光の減光度変化量に対応する第一変化量を取得するように構成されている第一変化量取得部と、
    前記第二強度信号に基づいて、前記脈動に伴う前記第二の光の減光度変化量に対応する第二変化量を取得するように構成されている第二変化量取得部と、
    前記第三強度信号に基づいて、前記脈動に伴う前記第三の光の減光度変化量に対応する第三変化量を取得するように構成されている第三変化量取得部と、
    前記第一変化量と前記第二変化量に基づいて、前記血液における血中吸光物質濃度を算出するように構成されている濃度算出部と、
    前記第一変化量と前記第二変化量に基づいて、前記第三変化量の推定値を算出するように構成されている推定値算出部と、
    前記第三変化量取得部により取得された前記第三変化量と、前記推定値算出部により算出された前記推定値に基づいて、前記血中吸光物質濃度の算出値の信頼性を評価するように構成されている評価部と、
    を備えている、
    パルスフォトメータ。
  2. 前記第一の光と前記第二の光の一方は赤色光であり、
    前記第一の光と前記第二の光の他方は赤外光である、
    請求項1に記載のパルスフォトメータ。
  3. 第四発光部と、
    第四変化量取得部と、
    を備えており、
    前記第四発光部は、前記第一波長、前記第二波長、および前記第三波長の各々と異なる第四波長を含む第四の光を出射するように構成されており、
    前記受光部は、前記身体を透過あるいは反射した前記第四の光の強度に応じて第四強度信号を出力するように構成されており、
    前記第四変化量取得部は、前記第四強度信号に基づいて、前記脈動に伴う前記第四の光の減光度変化量に対応する第四変化量を取得するように構成されており、
    前記濃度算出部は、前記第一変化量、前記第二変化量、および前記第四変化量に基づいて、前記血中吸光物質濃度を算出するように構成されており、
    前記推定値算出部は、前記第一変化量、前記第二変化量、および前記第四変化量に基づいて、前記推定値を算出するように構成されている、
    請求項1または2に記載のパルスフォトメータ。
  4. 前記第一波長、前記第二波長、前記第三波長、および前記第四波長は、630nm、660nm、700nm、730nm、805nm、880nm、および940nmから選ばれている、
    請求項3に記載のパルスフォトメータ。
  5. 被検者の身体を透過あるいは反射した第一波長を含む第一の光の強度に対応する第一強度信号に基づいて、当該被検者の血液の脈動に伴う前記第一の光の減光度変化量に対応する第一変化量を取得するように構成されている第一変化量取得部と、
    前記身体を透過あるいは反射した前記第一波長と異なる第二波長を含む第二の光の強度に対応する第二強度信号に基づいて、前記脈動に伴う前記第二の光の減光度変化量に対応する第二変化量を取得するように構成されている第二変化量取得部と、
    前記身体を透過あるいは反射した第三波長を含む第三の光の強度に対応する第三強度信号に基づいて、前記脈動に伴う前記第一波長および前記第二波長の各々と異なる前記第三の光の減光度変化量に対応する第三変化量を取得するように構成されている第三変化量取得部と、
    前記第一変化量と前記第二変化量に基づいて、前記血液における血中吸光物質濃度を算出するように構成されている濃度算出部と、
    前記第一変化量と前記第二変化量に基づいて、前記第三変化量の推定値を算出するように構成されている推定値算出部と、
    前記第三変化量取得部により取得された前記第三変化量と、前記推定値算出部により算出された前記推定値に基づいて、前記血中吸光物質濃度の算出値の信頼性を評価するように構成されている評価部と、
    を備えている、
    パルスフォトメータ。
  6. 第四変化量取得部を備えており、
    前記第四変化量取得部は、前記身体を透過あるいは反射した前記第一波長、前記第二波長、および前記第三波長の各々と異なる第四波長を含む第四の光の強度に対応する第四強度信号に基づいて、前記脈動に伴う前記第四の光の減光度変化量に対応する第四変化量を取得するように構成されており、
    前記濃度算出部は、前記第一変化量、前記第二変化量、および前記第四変化量に基づいて、前記血中吸光物質濃度を算出するように構成されており、
    前記推定値算出部は、前記第一変化量、前記第二変化量、および前記第四変化量に基づいて、前記推定値を算出するように構成されている、
    請求項5に記載のパルスフォトメータ。
  7. 被検者の身体を透過あるいは反射した第一波長を含む第一の光の強度に対応する第一強度信号に基づいて、当該被検者の血液の脈動に伴う前記第一の光の減光度変化量に対応する第一変化量を、パルスフォトメータに取得させ、
    前記身体を透過あるいは反射した前記第一波長と異なる第二波長を含む第二の光の強度に対応する第二強度信号に基づいて、前記脈動に伴う前記第二の光の減光度変化量に対応する第二変化量を、前記パルスフォトメータに取得させ、
    前記身体を透過あるいは反射した前記第一波長および前記第二波長の各々と異なる第三波長を含む第三の光の強度に対応する第三強度信号に基づいて、前記脈動に伴う前記第三の光の減光度変化量に対応する第三変化量を、前記パルスフォトメータに取得させ、
    前記第一変化量と前記第二変化量に基づいて、前記血液における血中吸光物質濃度を、前記パルスフォトメータに算出させ、
    前記第一変化量と前記第二変化量に基づいて、前記第三変化量の推定値を、前記パルスフォトメータに算出させ、
    前記第三変化量と、前記第三変化量の推定値に基づいて、前記血中吸光物質濃度の算出値の信頼性を、前記パルスフォトメータに評価させる、
    血中吸光物質濃度の算出値の信頼性評価方法。
  8. 前記身体を透過あるいは反射した前記第一波長、前記第二波長、および前記第三波長の各々と異なる第四波長を含む第四の光の強度に対応する第四強度信号に基づいて、前記脈動に伴う前記第四の光の減光度変化量に対応する第四変化量を、前記パルスフォトメータに取得させ、
    前記血中吸光物質濃度は、前記第一変化量、前記第二変化量、および前記第四変化量に基づいて算出され、
    前記推定値は、前記第一変化量、前記第二変化量、および前記第四変化量に基づいて算出される、
    請求項7に記載の信頼性評価方法。
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