JP6741377B2 - 決済方法、決済プログラム及び決済システム - Google Patents

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Description

本発明は、決済方法、決済プログラム及び決済システムに関する。
特許文献1には、第1ブロックチェーンと第2ブロックチェーンとを連携させた決済システムが記載されている。この決済システムにおいては、利用者装置が仮想通貨ブロックチェーン用の支払いトランザクションを内包する許諾要求トランザクションをコンテンツ権利管理ブロックチェーンのP2Pネットワークに送信し、権利者装置が許諾要求トランザクションに応じた許諾トランザクションをコンテンツ権利管理ブロックチェーンのP2Pネットワークに送信するとともに、許諾要求トランザクションに内包された支払いトランザクションを仮想通貨ブロックチェーンに送信する。
特開2017−204070号公報
ブロックチェーンに記録された当初の請求金額に修正が生じた場合に、修正後の請求金額で決済できる決済方法、決済プログラム及び決済システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、算定基準登録用ブロックチェーンと、請求金額積算用ブロックチェーンと、が構成されたブロックチェーンネットワークを利用した決済方法であって、第1のスマートコントラクトによって、被請求者に対する請求金額の算定基準が修正される度に、修正された該算定基準が、修正後算定基準として前記算定基準登録用ブロックチェーンの高さがより大きいブロックに記録されていく第1のステップと、第2のスマートコントラクトによって、前記第1のステップにて高さがより大きい前記ブロックに記録された前記修正後算定基準に基づいて計算された修正後請求金額が、前記請求金額積算用ブロックチェーンの高さがより大きいブロックに記録されていく第2のステップと、第3のスマートコントラクトによって、前記第2のステップにて高さがより大きい前記ブロックに記録された前記修正後請求金額に基づいて前記請求金額を清算するための清算金額が計算される第3のステップと、を含むコンピュータが行う決済方法である。
請求項2に記載の発明は、算定基準登録用ブロックチェーンと、請求金額積算用ブロックチェーンと、が構成されたブロックチェーンネットワークを利用した決済方法であって、被請求者に対する請求金額の算定基準が修正される度に、修正された該算定基準を修正後算定基準として前記算定基準登録用ブロックチェーンの高さがより大きいブロックに記録していく第1のステップと、前記第1のステップにて高さがより大きい前記ブロックに記録された前記修正後算定基準に基づいて計算された修正後請求金額を前記請求金額積算用ブロックチェーンの高さがより大きいブロックに記録していく第2のステップと、前記第2のステップにて高さがより大きい前記ブロックに記録された前記修正後請求金額に基づいて前記請求金額を清算するための清算金額を計算して清算する第3のステップと、を含むコンピュータが行う決済方法である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載の決済方法をコンピュータに実行させるための決済プログラムである。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2記載の決済方法を複数のノードからなる分散コンピューティングシステムに実行させるための決済プログラムである。
請求項5に記載の発明は、算定基準登録用ブロックチェーンと、請求金額積算用ブロックチェーンと、が構成されたブロックチェーンネットワークを利用した決済システムであって、被請求者に対する請求金額の算定基準が修正される度に、修正された該算定基準を修正後算定基準として前記算定基準登録用ブロックチェーンの高さがより大きいブロックに記録していく第1の記録手段と、前記第1の記録手段によって高さがより大きい前記ブロックに記録された前記修正後算定基準に基づいて計算された修正後請求金額を前記請求金額積算用ブロックチェーンの高さがより大きいブロックに記録していく第2の記録手段と、前記第2の記録手段によって高さがより大きい前記ブロックに記録された前記修正後算定基準に基づいて前記請求金額を清算するための清算金額を計算して清算する清算手段と、を備えた決済システムである。
請求項6に記載の発明は、請求項5記載の決済システムにおいて、前記第1及び第2の記録手段が、スマートコントラクトによって実現される。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6記載の決済システムにおいて、前記清算手段が、スマートコントラクトによって実現される。
本発明によれば、ブロックチェーンに記録された当初の請求金額に修正が生じた場合に、修正後の請求金額で決済できる決済方法、決済プログラム及び決済システムを提供できる。
廃棄物の処理工程の一例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る決済システムの構成図である。 同決済システムが備える廃棄物処理管理サーバの機能ブロック図(その1)である。 同決済システムが備える廃棄物処理管理サーバの記憶手段の説明図である。 廃棄物処理管理の流れを示す説明図である。 同決済システムを用いた決済処理の説明図である。 同決済システムが備える廃棄物処理管理サーバの機能ブロック図(その2)である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。なお、図において、説明に関連しない部分は図示を省略する場合がある。
本発明の一実施の形態に係る決済システムは、例えば廃棄物処理管理システム10により管理された廃棄物の処理に係る請求費用の決済に適用される。
まず、廃棄物処理管理システム10による廃棄物処理の管理について説明する。
廃棄物の処理工程は、例えば図1に示すように、排出工程P1、収集運搬工程P2、保管工程P3、及び処分工程P4を含んでいる。
排出工程P1は、例えば顧客から建築物のリフォーム業務を受注したリフォーム事業者(排出事業者の一例)が、リフォーム作業により発生した廃棄物を排出する工程である。ここで、このリフォーム事業者は、フランチャイズ形式による事業を展開しており、排出事業者としての本部と加盟店とが存在する。ただし、排出事業者はフランチャイズ形式による事業を実施していなくてもよく、単一の事業者であってもよい。従って、以下、本部及び加盟店を区別することなく、このリフォーム事業者を単に「排出事業者」という場合がある。
収集運搬工程P2は、収集運搬業者が廃棄物を収集及び運搬し、予め決められた保管場所に運搬する工程である。
保管工程P3は、保管業者が廃棄物を保管施設にて保管する工程である。なお、保管業者は、この保管工程P3において、必要に応じて廃棄物を収集及び運搬する作業が発生する場合があるので、前述の収集運搬業者に含まれうる。
処分工程P4は、処分業者が廃棄物を処分する工程である。なお、処分業者は、この処分工程P4において、必要に応じて廃棄物を収集及び運搬する作業が発生する場合があるので、前述の収集運搬業者に含まれうる。
廃棄物処理管理システム10は、図2に示すように、排出事業者端末C1、C2、収集運搬業者端末MD、及び廃棄物処理管理サーバSVGを備え、電子マニフェストに基づいて廃棄物の処理を管理できる。排出事業者端末C1、C2、収集運搬業者端末MD、及び廃棄物処理管理サーバSVGは、互いにインターネット(ネットワークの一例)Nを介して接続されている。
ここで、インターネットNには、公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター(以下、「情報処理センター」という。)が運用する電子マニフェストシステム(JWNETサーバSVJ)が接続されている。すなわち、排出事業者端末C1、C2、収集運搬業者端末MD、及び廃棄物処理管理サーバSVGから、それぞれ情報処理センター(JWNETサーバSVJ)へアクセスできる。
排出事業者端末C1、C2は、前述のリフォーム事業者が操作する端末である。排出事業者端末C1及び排出事業者端末C2は、それぞれ例えば、本部及び加盟店の所在地に設置されたコンピュータである。
なお、廃棄物処理管理システム10において、本部が行う操作や作業を代わりに加盟店が行ってもよいし、加盟店が行う操作や作業を代わりに本部が行ってもよい。
収集運搬業者端末MDは、収集運搬業者が操作する端末であり、例えば、収集運搬業者の担当者が所持する携帯端末である。この携帯端末は、カメラ及びGPS機能を有している。
収集運搬業者端末MDは、インターネットNに接続できれば任意でよく、収集運搬業者の所在地に設置されたコンピュータであってもよい。また、収集運搬業者端末MDは、一収集運搬業者につき複数存在してもよい。
廃棄物処理管理サーバSVGは、廃棄物の処理を管理する管理事業者によって運用されるサーバである。
廃棄物処理管理サーバSVGは、図3に示すように、記憶手段202、業者選択手段203、受渡確認情報送信手段204、位置情報確認手段205、更新手段206、第1〜第5の条件判定手段208a〜208e、及びコントラクト作成手段210を有している。
これら各手段は、廃棄物処理管理サーバSVGは、廃棄物処理管理サーバSVGにて実行されるプログラムによって実現される。
記憶手段202は、例えばハードディスクドライブ装置を有し、図4に示すように、受渡確認情報、仮登録情報、収集運搬業者のデータベース、処理料金情報、及び運搬先所在地情報を記憶できる。
受渡確認情報は、少なくとも、電子マニフェスト制度における受渡確認票に記載される情報を含み、第1の情報、第2の情報、及び第3の情報から構成されている。
第1の情報は、排出事業者が廃棄物処理管理サーバSVGにアクセスすることによって提供される情報であり、例えば、マニフェスト番号、お客様名(リフォーム依頼者名)、お客様宅の郵便番号、廃棄物の回収現場となるお客様宅の住所(廃棄物の収集先の所在地)、配達工事伝票番号、排出予定日、作業工程日、リフォーム種別、登録協力業者(リフォーム事業者の依頼に基いて実質的に建築物のリフォーム作業を行うリフォーム業者)、回収条件、及び廃棄物の排出予測の情報を含んでいる。なお、回収条件とは、回収車輌の種類、2名での搬出や手運び運搬が必要な特殊回収の有無、廃棄物の排出予定数量等の情報である。
第2の情報は、後述する業者選択手段203又は管理事業者によって提供される情報であり、例えば、収集運搬業者の名称及び所在地の情報である。
第3の情報は、収集運搬業者が廃棄物処理管理サーバSVGにアクセスすることによって提供される情報であり、例えば、交付年月日、廃棄物の品目毎の排出量、荷姿、廃棄物の運搬先(処分事業場等)の所在地、廃棄物の処分方法、車両番号、運搬車名等の情報である。
仮登録情報は、マニフェスト情報及び廃棄物を撮影した撮影場所の位置情報を含む複数の位置情報付き写真の情報から少なくとも構成される情報である。
マニフェスト情報は、電子マニフェストシステムに登録される情報であり、受渡確認情報に基いて構成される。
複数の位置情報付き写真は、それぞれ、収集運搬業者が収集先にて撮影した廃棄物の写真P1及び運搬先にて撮影した廃棄物の写真P2である。各写真P1、P2には、それぞれGPSを用いて取得された撮影場所の位置情報が関連付けられている。
収集運搬業者のデータベースは、複数の収集運搬業者が登録されたデータベースである。本データベースには、複数の収集運搬業者の情報(名称や所在地等)が登録されている。なお、本データベースに登録された各収集運搬業者は、管理事業者によって予め決められた基準を満たすことが審査された信頼性の高い業者である。
処理料金情報は、複数の収集運搬業者によってそれぞれ設定された廃棄物の処理に掛かる料金に関する情報である。処理料金は、各収集運搬業者が廃棄物処理管理サーバSVGにアクセスして設定される。
処理料金は、収集運搬費、処分費、産業廃棄物税、及び追加料金(廃棄物の収集先までの距離や積み込み作業の負担に応じた費用等)から構成される。
運搬先所在地情報は、収集運搬業者が廃棄物を運搬する運搬先の所在地の情報であり、管理事業者によって予め設定されている。運搬先の所在地は、例えば処分事業場の所在地である。
業者選択手段203は、記憶手段202に記憶された廃棄物の収集先の所在地(お客様宅の住所)、収集運搬業者の所在地、及び各収集運搬業者の処理料金情報に基づいて、廃棄物の処理料金を演算し、この処理料金が最低金額となる収集運搬業者を選択できる。
受渡確認情報送信手段204は、インターネットNを介して収集運搬業者端末MDに受渡確認情報を送信できる。
位置情報確認手段205は、写真P1の情報に含まれる位置が収集先の所在地の情報から予め設定された距離の範囲内にあり、写真P2の情報に含まれる位置が運搬先の所在地の情報から予め設定された距離の範囲内にあることを確認できる。この距離の範囲は、記憶手段202に記憶されている。
更新手段206は、電子マニフェストシステムに登録されている最新のマニフェスト情報に基いて、記憶手段202に記憶されたマニフェスト情報を更新することができる。更新手段206は、予め決められた期間毎にマニフェスト情報を更新できる。
第1の条件判定手段208aは、第1の条件の成否を判定できる。この第1の条件とは、写真P1の情報に含まれる位置が受渡確認情報に含まれる収集先の所在地の情報から予め設定された距離の範囲内にあり、写真P2の情報に含まれる位置が受渡確認情報又は運搬先所在地情報に含まれる運搬先の所在地の情報から予め設定された距離の範囲内にあることである。
従って、前述の位置情報確認手段205が、廃棄物の写真P1、P2に関連付けられた位置情報がそれぞれ収集先及び運搬先の所在地から予め設定された距離の範囲内にあることを確認すると、第1の条件判定手段208aは、第1の条件が成立したと判定する。
第2の条件判定手段208bは、第2の条件の成否を判定できる。この第2の条件とは、写真P1及び写真P2からそれぞれ求められた廃棄物の量と収集運搬業者が収集運搬業者端末を介して入力した廃棄物の量とが一致することである。なお、ここに言う「一致」とは、厳密な意味での一致ではない。即ち、「一致」とは、予め決められた不一致度合いが許容された、「実質的な一致」という意味である(以下、同様)。
廃棄物の量は、例えばAR(Augmented Reality)を用いることによって写真P1及び写真P2からそれぞれ求められる。
第3の条件判定手段208cは、第3の条件の成否を判定できる。この第3の条件とは、写真P1に記録された廃棄物及び写真P2に記録された廃棄物が、収集運搬業者が収集運搬業者端末を介して入力した廃棄物の種類と同一であることである。なお、ここに言う「同一」とは、厳密な意味での同一ではない。即ち、「同一」とは、予め決められた不同一度合いが許容された、「実質的な同一」という意味である(以下、同様)。
写真P1に記録された廃棄物及び写真P2に記録された廃棄物の種類は、例えばAI(Artificial Intelligence)を用いた画像処理によって求められる。
第4の条件判定手段208dは、第4の条件の成否を判定できる。この第4の条件とは、受渡確認情報に基いて構成されたマニフェスト情報が電子マニフェストシステムに本登録されたことである。
第4の条件判定手段208dは、マニフェスト情報が電子マニフェストシステムに本登録されることを監視しており、本登録がなされると第4の条件が成立したものと判定する。
第5の条件判定手段208eは、第5の条件の成否を判定できる。この第5の条件とは、排出事業者又は管理事業者によって、収集運搬業者に対して決済処理を実行することが承認されたことである。
第5の条件判定手段208eは、排出事業者又は管理事業者が決済処理の実行について承認することを監視しており、承認がなされると第5の条件が成立したものと判定する。
コントラクト作成手段210は、予め構築されたブロックチェーンBC1a、BC1b、BC1c、BC1d、BC1e、BC2、BC3に対し、スマートコントラクトを作成できる。
コントラクト作成手段210については、後述する。
次に、廃棄物処理管理システム10を用いた廃棄物処理管理方法(収集運搬業者に対する決済処理を除く)について、図5に基いて説明する。なお、以下に示す各ステップは、可能な場合は、順番が入れ替わって実行されてもよいし、並行して実行されてもよい。
(ステップS1)
排出事業者(本部又は加盟店)が、電子マニフェストにおけるマニフェスト番号を取得する。マニフェスト番号は、情報処理センターが提供する予約登録を活用することによって取得できる。
一方で、コントラクト作成手段210が、取得されたマニフェスト番号に対応する廃棄物処理について、予め決められた条件及び予め決められた内容の契約(スマートコントラクト)を作成する。スマートコントラクトの具体的な内容は後述する。
なお、契約は、本ステップS1にて作成されなくてもよく、ステップS2、ステップS3、又はステップS4にて作成されてもよい。作成された契約は適切なタイミングにてブロックチェーンに登録される。
(ステップS2)
排出事業者がリフォーム作業を顧客から受注する。リフォーム作業の詳細が明確になり、このリフォーム作業によって発生する廃棄物を処理する必要があると判断されると、排出事業者(加盟店)が、排出事業者端末C2(図2参照)を介して、廃棄物処理管理サーバSVGに受渡確認情報に含まれるマニフェスト番号その他の第1の情報(図4参照)を登録する。
この受渡確認情報に含まれる第1の情報の登録をもって、廃棄物管理が開始される。
(ステップS3)
廃棄物処理管理サーバSVGの業者選択手段203(図3参照)が収集運搬業者を選択する。
なお、本ステップS3においては、管理事業者が人手によって受渡確認情報(図4参照)を確認し、その受渡確認情報に基いて、複数の収集運搬業者の中からその廃棄物の収集運搬に適切な収集運搬業者を選択してもよい。
その後、選択された収集運搬業者が手配される。
また、本ステップにより、受渡確認情報に含まれる第2の情報が確定するので、管理事業者は第2の情報を廃棄物処理管理サーバSVG(図2参照)に登録する。
(ステップS4)
選択された収集運搬業者が、廃棄物処理管理サーバSVGの記憶手段202(図3参照)に記憶された受渡確認情報を取得し、確認する。詳細には、廃棄物処理管理サーバSVGの受渡確認情報送信手段204(図3参照)が、収集運搬業者の要求に基いて、受渡確認情報(図4参照)を送信する。
次に、収集運搬業者が、取得した受渡確認情報を例えばFAXを用いてリフォーム業者(リフォーム事業者の依頼に基いて実質的に建築物のリフォーム作業を行う業者)に送信する。FAXを受信したリフォーム業者は、受渡確認情報を確認し、例えば排出予定日に変更がある場合には、収集運搬業者に変更内容を連絡する。
次に、リフォーム業者によるリフォーム作業が行われ廃棄物が排出されると、収集運搬業者が、受渡確認情報に含まれる排出予定日に廃棄物の排出現場に出向き、廃棄物を回収する。
収集運搬業者は、廃棄物の回収現場(収集先)にて、収集運搬業者端末MD(図2参照)を用いて、排出された廃棄物の写真P1を撮影する。この写真P1には、GPSによって撮影時に取得された位置情報が含まれている。また収集運搬業者は、収集した廃棄物を運搬した後、収集運搬業者端末MDを用いて、運搬先の処分事業場にて廃棄物の写真P2を撮影する。この写真P2にも、GPSによって撮影時に取得された位置情報が含まれている。
その後、収集運搬業者は、収集運搬業者端末MDを用いて、廃棄物の品目毎の排出量及び廃棄物の運搬先その他の受渡確認情報に含まれる第3の情報及び写真P1、P2(図4参照)を廃棄物処理管理サーバSVGに送信し、登録する。
なお、受渡確認情報に含まれる第3の情報及び写真P1、P2を送信するタイミングは任意でよく、一括して送信せずに順次送信してもよい。
また、収集運搬業者端末MD(図2参照)が収集運搬業者の所在地に設置されたコンピュータである場合には、このコンピュータを用いて、第3の情報及び写真P1、P2が送信されてもよい。
このように、収集運搬業者が収集先及び運搬先にてそれぞれ撮影した位置情報付きの廃棄物の写真P1、P2が登録されるので、実際には収集運搬業者が廃棄物を運搬していないにもかかわらず、運搬したように見せかける不正が抑制され、産業廃棄物の処理過程が透明化される。
(ステップS5)
第1〜第3の条件判定手段208a〜208cが、収集運搬業者端末MDから送信された第3の情報及び写真P1、P2に基いて、それぞれ第1〜第3の条件の成否を判定する。
第1〜第3の条件判定手段208a〜208cが、それぞれ第1〜第3の条件が成立したと判断すると、次ステップS6が実行される。
(ステップS6)
管理事業者が、仮登録情報に含まれるマニフェスト情報を電子マニフェストシステムに本登録する。その際、管理事業者はEDI方式により電子マニフェストシステムにマニフェスト情報を送信する。
マニフェスト情報が本登録されると、第4の条件判定手段208dは第4の条件が成立したと判定し、次ステップS7が実行される。
(ステップS7)
収集運搬業者が、それぞれ、電子マニフェストシステムに対して廃棄物の運搬が終了したことを報告する。
具体的には、収集運搬業者が自ら直接JWNETサーバSVJにアクセスし、それぞれWeb方式を利用して廃棄物の収集日及び処分完了日を登録する。登録には一般的に使用されるWeb方式を利用するので、収集運搬業者が操作方法に迷うことなく、廃棄物の運搬を終了したことを報告できる。
なお、変更が必要な場合には、廃棄物の確定した数量も登録される。
ただし、本ステップS7にて登録される廃棄物の収集日及び処分完了日は、前ステップS6にて登録することも可能である。すなわち、管理事業者が、ステップS6が実行される前に廃棄物の収集日及び処分完了日を把握している場合には、EDI方式により、管理事業者がマニフェスト情報とともに廃棄物の収集日及び処分完了日をJWNETサーバSJに登録してもよい。廃棄物の収集日及び処分完了日が前ステップS6にて登録された場合には、本ステップS7の実行は省略され、次ステップS8が実行される。
(ステップS8)
廃棄物処理管理サーバSVGの更新手段206(図3参照)が、電子マニフェストシステムに登録されている最新のマニフェスト情報に基づいて、記憶手段202に記憶されたマニフェスト情報を更新する。更新は予め決められた期間毎に実行される。
(ステップS9)
排出事業者が、ステップS4にて廃棄物処理管理サーバSVGに登録された仮登録情報(マニフェスト情報及び写真P1、P2)を確認する。排出事業者は、仮登録情報に問題がなければ、廃棄物処理管理サーバSVG上にて収集運搬業者に対して決済処理を実行することを承認する。
承認がなされると、第5の条件判定手段208eは第5の条件が成立したと判定する。
(ステップS10)
排出事業者は、排出事業者端末C1又は排出事業者端末C2(図2参照)を介して廃棄物処理管理サーバSVGのマニフェスト情報(図4参照)を参照することで、廃棄物の処理状況を確認できる。
次に、前述の廃棄物処理管理システム10が利用する決済システム50(図2参照)について説明する。
決済システム50は、図6に示すブロックチェーン群BC1、ブロックチェーンBC2及びブロックチェーンBC3から構成されるブロックチェーンネットワークBC(図2参照)を利用したシステムであり、ブロックチェーンに記録された当初の請求金額に修正が生じた場合に、修正後の請求金額で決済できる。
ブロックチェーンは、特定複数の事業者が参加できるコンソーシアム型のブロックチェーンであることが好ましい。
ブロックチェーン群BC1は、複数のブロックチェーンBC1a、BC1b、BC1c、BC1d、BC1e、BC1fから構成され、前述の廃棄物処理管理において管理対象となる情報が記録される。
各ブロックチェーンには、マニフェスト番号で特定される案件ごとにブロックが生成され、情報が記録されていく。また、情報が修正された場合には、修正後の情報がブロックごとに追記されていく。
ブロックチェーンBC1a(算定基準登録用ブロックチェーンの一例)には、案件を特定するマニフェスト番号、廃棄物の処理費用の単価(記憶手段202に記憶された処理料金情報に含まれる情報であって、請求金額に影響する算定基準の一例)の情報及び請求の締め日の情報が案件ごとのブロックとして記録されていく。
ブロックチェーンBC1bには、マニフェスト番号を含む受渡確認情報の第1の情報(図4参照)が案件ごとのブロックとして記録されていく。
ブロックチェーンBC1cには、案件を特定するマニフェスト番号及び受渡確認情報の第2の情報(図4参照)が案件ごとのブロックとして記録されていく。
ブロックチェーンBC1d(算定基準登録用ブロックチェーンの一例)には、案件を特定するマニフェスト番号及び受渡確認情報の第3の情報(図4参照)が案件ごとのブロックとして記録されていく。
ブロックチェーンBC1eには、マニフェスト情報(図4参照)が案件ごとのブロックとして記録されていく。
ブロックチェーンBC1fには、前述のステップS8にて更新された更新済マニフェスト情報が案件ごとのブロックとして記録されていく。
ブロックチェーンBC2(請求金額積算用ブロックチェーンの一例)には、案件ごとにその案件を特定するマニフェスト番号及びその案件の請求金額が記録される。請求金額に修正があった場合には、修正後の請求金額がブロックごと記録されていく。
例えば図6においては、ブロックチェーンBC2の各ブロックに以下の内容が記録されている。
1.ブロックの高さ#00001のブロック
(1)案件001を特定するマニフェスト番号
(2)案件001の請求金額7,000円
なお、このブロックに記録されている請求金額7,000円は、前回の締め日が経過した際にすでに請求済み(処理済み)である。
2.ブロックの高さ#00002のブロック
(1)案件002を特定するマニフェスト番号
(2)案件002の請求金額10,000円
3.ブロックの高さ#00003のブロック
(1)案件003を特定するマニフェスト番号
(2)案件003の請求金額6,000円
4.ブロックの高さ#00004のブロック
(1)案件001を特定するマニフェスト番号
(2)案件001の請求金額10,000円
5.ブロックの高さ#00005のブロック
(1)案件004を特定するマニフェスト番号
(2)案件004の請求金額8,000円
6.ブロックの高さ#00006のブロック
(1)案件005を特定するマニフェスト番号
(2)案件005の請求金額5,000円
7.ブロックの高さ#00007のブロック
(1)案件006を特定するマニフェスト番号
(2)案件006の請求金額9,000円
8.ブロックの高さ#00008のブロック
(1)案件002を特定するマニフェスト番号
(2)案件002の修正後の請求金額12,000円
9.ブロックの高さ#00009のブロック
(1)案件001を特定するマニフェスト番号
(2)案件001の修正後の請求金額5,000円
ブロックチェーンBC3(振込済金額登録用ブロックチェーンの一例)には、案件ごとに振込済みの金額が記録されていく。この振込済みの金額は、請求金額に修正があった場合には、清算金額である。また、案件ごとにブロックチェーンBC2の最終ブロック(最後に生成されたブロック)の高さ(ブロックを特定する情報)が記録されていく。
例えば図6においては、ブロックチェーンBC3の各ブロックに以下の内容が記録されている。
1.ブロックの高さ#00001のブロック
(1)案件001を特定するマニフェスト番号
(2)案件001の前回の締め日経過後に振込済みの振込金額7,000円
(3)前回の振込時点におけるブロックチェーンBC2の案件001に関する最終ブロックの高さ#00001
2.ブロックの高さ#00002のブロック
(1)案件002を特定するマニフェスト番号
(2)案件002の振込済み金額12,000円
(3)振込時点におけるブロックチェーンBC2の案件002に関する最終ブロックの高さ#00008
3.ブロックの高さ#00003のブロック
(1)案件003を特定するマニフェスト番号
(2)案件003の振込済み金額6,000円
(3)振込時点におけるブロックチェーンBC2の案件003に関する最終ブロックの高さ#00003
4.ブロックの高さ#00004のブロック
(1)案件001を特定するマニフェスト番号
(2)案件001の清算金額−2,000円
(3)振込時点におけるブロックチェーンBC2の案件001に関する最終ブロックの高さ#00009
決済システム50は、前述の廃棄物処理管理サーバSVG及びノードN1、N2を備え、前述のブロックチェーン群BC1及びブロックチェーンBC2、BC3を利用する。
廃棄物処理管理サーバSVGは、図7に示すように、見積り・契約情報管理手段220、業務委託管理手段222、業務実績管理手段224及び前述のコントラクト作成手段210を有している。
見積り・契約情報管理手段220は、廃棄物処理における請求金額又は見積金額の算定基準に係る情報を管理できる。見積り・契約情報管理手段220は、収集運搬業者から情報の登録や変更があった場合に、排出事業者からの承認を得た後、その情報を記憶手段202(図4参照)に記憶させる。
業務委託管理手段222(図7参照)は、受渡確認情報を管理できる。業務委託管理手段222は、見積り・契約情報管理手段220同様、収集運搬業者から情報の登録や変更があった場合に、排出事業者からの承認を得た後、その情報を記憶手段202(図4参照)に記憶させる。
業務実績管理手段224(図7参照)は、廃棄物の実際の排出量等の実績情報を管理できる。業務実績管理手段224は、見積り・契約情報管理手段220同様、収集運搬業者から情報の登録や変更があった場合に、排出事業者からの承認を得た後、その情報を記憶手段202(図4参照)に記憶させる。
コントラクト作成手段210は、予め決められた条件及び予め決められた内容の第1〜第3のスマートコントラクトを作成できる。
第1のスマートコントラクトは、予め決められた条件が、廃棄物処理管理サーバSVGの記憶手段202において、ブロックチェーンBC1a〜BC1fに記録される情報のうちいずれかが修正されたことであり、予め決められた内容が、その修正された情報をブロックチェーン群BC1の対応するブロックチェーンBC1a〜BC1fに記録することである。なお、図6において、予め決められた条件及び内容は、ブロックチェーンBC1aについてのみ記載し、ブロックチェーンBC1b〜BC1fについては省略している。
第2のスマートコントラクトは、予め決められた条件が、ブロックチェーンBC1a〜BC1fのいずれかに情報が追加され、所定の条件を満たしたことであり、予め決められた内容が、ブロックチェーンBC2に該当案件の請求金額を記録することである。
第3のスマートコントラクトは、予め決められた条件が、請求の締め日が経過したことであり、予め決められた内容が、ブロックチェーンBC2及びブロックチェーンBC3の記録内容に基づいて案件ごとに請求金額又は清算金額を計算し、振込みに成功した金額及びブロックチェーンBC2に記録されている振り込んだ案件に関する最終ブロックの高さを記録することである。なお、予め決められた条件は、請求の締め日が経過したことに限定されるものではなく、任意の条件であってもよい。
ノードN1、N2は、例えば、収集運搬業者や金融機関等によって運用されるノードである。ノードは2台に限定されるものではなく、必要に応じて、例えば予め許可された保管業者や処分業者によって運用されるノードであってもよい。
次に、決済システム50による決済方法について説明する。なお、以下に示す各ステップは、可能な場合は、順番が入れ替わって実行されてもよいし、並行して実行されてもよい。また、この決済方法は、複数のノードからなる分散コンピューティングシステムにて実行される決済プログラムにより実現される。
(ステップP1)
ブロックチェーン群BC1、ブロックチェーンBC2及びブロックチェーンBC3を構築する。
(ステップP2)
コントラクト作成手段210(図7参照)が、前述の第1〜第3のスマートコントラクトを作成する。
(ステップP3)
収集運搬業者が、排出事業者(被請求者の一例)に対する請求金額に影響する算定基準(例えば廃棄物の処理費用の単価の情報や廃棄物の品目毎の排出量等)を修正するために、修正後の算定基準を廃棄物処理管理サーバSVGに登録すると、対応する情報を管理する見積り・契約情報管理手段220、業務委託管理手段222又は業務実績管理手段224が排出事業者に承認を促す。
排出事業者が情報の修正を承認すると、対応する見積り・契約情報管理手段220、業務委託管理手段222又は業務実績管理手段224は、修正後の情報を記憶手段202(図4参照)に格納する。
(ステップP4)
前ステップP3にて、修正後の情報が記憶手段202に格納されると、第1のスマートコントラクトの条件が成立し、修正後の情報が対応するブロックチェーンBC1a〜BC1fにブロックごと登録される。
例えば、記憶手段202に記憶された廃棄物の処理費用の単価(記憶手段202に記憶された処理料金情報に含まれる情報であって、請求金額に影響する算定基準の一例)が修正されると、第1のスマートコントラクトの条件が成立し、修正された単価(修正後算定基準の一例)がブロックチェーンBC1aにブロックごと記録される。
また例えば、記憶手段202に記憶された廃棄物の品目毎の排出量(請求金額に影響する算定基準の一例)が修正されると、第1のスマートコントラクトの条件が成立し、修正された排出量(修正後算定基準の一例)がブロックチェーンBC1dにブロックごと記録される。
すなわち、第1のスマートコントラクトによって、被請求者に対する請求金額の算定基準が修正される度に、修正された該算定基準がブロックチェーンBC1aやブロックチェーンBC1d(算定基準登録用ブロックチェーンの一例)に修正後算定基準として記録されていく。
なお、第1のスマートコントラクトによって修正後算定基準がブロックチェーンに記録されるため、修正後算定基準をブロックチェーンに記録する記録手段が第1のスマートコントラクトによって実現されていることになる。
(ステップP5)
前ステップP4にて、ブロックチェーンBC1a〜BC1fのいずれかに情報が記録され、所定の条件を満たすと、第2のスマートコントラクトの条件が成立し、該当案件の請求金額が再計算され、ブロックチェーンBC2に修正後の請求金額がブロックごと記録される。
例えば、ブロックチェーンBC1aに修正後の処理費用の単価が記録されると、第2のスマートコントラクトの条件が成立し、修正後の処理費用の単価に基づいて該当案件の請求金額が再計算され、ブロックチェーンBC2に修正後の請求金額がブロックごと記録される。
すなわち、第2のスマートコントラクトによって、修正後算定基準に基づいて計算された修正後請求金額が、請求金額積算用ブロックチェーンBC2(請求金額積算用ブロックチェーンの一例)に記録される。
(ステップP6)
請求の締め日が経過すると、第3のスマートコントラクトの条件が成立し、再計算された請求金額及びブロックチェーンBC2に記録されている清算した該当案件の最終ブロックの高さに基づいて振込金額が計算され、図示しない振込手段が、清算するための金額を振込む処理を実行する。
すなわち、第3のスマートコントラクトによって、修正後請求金額に基づいて請求金額を清算するための清算金額が計算され清算される。
その後、振込みに成功したことが確認されると、ブロックチェーンBC3に振り込んだ額及びブロックチェーンBC2に記録されている清算した該当案件の最終ブロックの高さが記録される。
このように、決済システム50による決済方法によれば、少なくとも請求金額に影響する修正後算定基準を全てブロックチェーンに記録し、ブロックチェーンに記録された修正後算定基準に基づいて請求金額を清算するため、改ざん(訂正)が困難なブロックチェーンを利用するにもかかわらず、当初の請求金額に修正が生じた場合に、修正後の請求金額で決済できる。
次に、前述のステップP3以降の決済方法について、収集運搬業者が、図6に示す案件001について木材(処理単価100円/kg)の廃棄物を収集運搬し、排出量70kgとして7,000円が入金済みの状況において、誤りに気づいて排出量を修正したものの100kgと誤入力したために本来の50kgに修正する必要に迫られた場合の具体例を説明する。
なお、本具体例において、締め日は月末である。
収集運搬業者は、先月の請求について、排出量の70kgが誤りであったことに気づいたため、排出量の情報(受渡確認情報の第3の情報)を70kgから100kgに修正すると、業務実績管理手段224は排出事業者に対し、承認を促す。
排出事業者が情報の修正を承認すると、業務実績管理手段224は、修正後の情報を記憶手段202に格納する(ステップP3)。
そうすると、廃棄物処理管理サーバSVGにおいて受渡確認条件の第3の情報が修正されたことになるので、第1のスマートコントラクトの条件が成立し、修正後の木材の排出量の情報(100kg)を含む第3の情報がブロックチェーンBC1dにブロックBLCaとして記録される(ステップP4)。
修正後の木材の排出量の情報(100kg)がブロックチェーンBC1dに記録され、所定の条件を満たすと第2のスマートコントラクトの条件が成立し、案件001についての請求金額が、修正された第3の情報に基づいて再計算され、修正後の請求金額10,000円が高さ#00004のブロックとしてブロックチェーンBC2に記録される(ステップP5)。
なお、ブロックチェーンBC2には、先月の請求分(処理済み)として、案件001に関するブロック(高さ#00001)が記録され、今月の請求分(未処理)として、案件002に関するブロック(高さ#00002)及び案件003に関するブロック(高さ#00003)が既に記録されている。
その後、排出量100kgが誤入力であったことに気づき、収集運搬業者が木材の廃棄物の排出量の情報(受渡確認情報の第3の情報)を100kgから50kgに修正すると、業務実績管理手段224は排出事業者に対し、承認を促す。
排出事業者が情報の修正を承認すると、業務実績管理手段224は、修正後の情報を記憶手段202に格納する(ステップP3)。
そうすると、廃棄物処理管理サーバSVGにおいて受渡確認条件の第3の情報が修正されたことになるので、第1のスマートコントラクトの条件が成立し、修正後の木材の排出量の情報(50kg)を含む第3の情報がブロックチェーンBC1dにブロックBLCdとして記録される(ステップP4)。
なお、このステップP4が実行されるまでの間に、ブロックチェーンBC1dには、ブロックBLCaに続いて案件002に関するブロックBLCb及び案件005に関するブロックBLCcが順に記録されている。
修正後の木材の排出量の情報(50kg)がブロックチェーンBC1dに記録され、所定の条件を満たすと第2のスマートコントラクトの条件が成立し、案件001についての請求金額が修正された第3の情報に基づいて再計算され、修正後の請求金額5,000円が高さ#00009のブロックとしてブロックチェーンBC2に記録される(ステップP5)。
なお、このステップP5が実行されるまでの間に、ブロックチェーンBC2には、案件004に関するブロック(高さ#00005)、案件005に関するブロック(高さ#00006)、案件006に関するブロック(高さ#00007)及び案件002に関するブロック(高さ#00008)が順に追記されている。
請求の締め日が経過すると第3のスマートコントラクトの条件が成立し、再計算された請求金額5,000円と入金済みの請求金額7,000円(ブロックチェーンBC3の高さ#00001のブロック参照)との差額である−2,000円が清算金額として計算され、−2,000円が請求者に振込まれる。すなわち、2,000円が被請求者に返還される(ステップP6)。
ここで、清算金額の計算は、1)ブロックチェーンBC2の案件001に関するブロックの高さ#00001、#00004、#00009にそれぞれ記録されている請求金額及び2)ブロックチェーンBC3の先月処理済みの案件001に関する高さ#00001のブロックに記録されている最終ブロックの高さ#00001(ブロックチェーンBC2に記録された処理済みのブロックを示す情報)に基づいて行われる。
振込に成功すると、ブロックチェーンBC3に振り込んだ清算金額−2,000円が記録される。また、ブロックチェーンBC2に記録されている案件001の最終ブロックの高さ#00009が記録され、次回の清算金額の計算の際に利用される。すなわち、ブロックチェーンBC3のブロックの高さ#00009には、清算金額−2,000円及びブロックの高さ#00009が記録される。
このように、本具体例においては、本来5,000円であるところ7,000円で請求していたため、差額の2,000を返還する処理が行われる。
以上説明したように、決済システム50による決済方法によれば、請求費用の透明性及び後から修正ができるという利便性を提供できる。
別の観点から説明すると、決済システム50は、算定基準登録用ブロックチェーンに、排出事業者に対する請求金額の算定基準が修正される度に、修正された該算定基準を修正後算定基準として記録していく記録手段と、修正後の算定基準に基づいて請求金額を清算するための清算金額を計算して清算する清算手段と、を備えている。記録手段及び清算手段のうち、少なくとも記録手段は、廃棄物処理管理サーバが備えるコントラクト作成手段が作成したスマートコントラクトによって実現される。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
決済システム(決済方法)は、廃棄物の処理に係る請求費用の決済に適用されるものではなく、任意の処理に係る請求費用の決済に適用できる。
10 廃棄物処理管理システム
50 決済システム
202 記憶手段
203 業者選択手段
204 受渡確認情報送信手段
205 位置情報確認手段
206 更新手段
208a 第1の条件判定手段
208b 第2の条件判定手段
208c 第3の条件判定手段
208d 第4の条件判定手段
208e 第5の条件判定手段
210 コントラクト作成手段
220 見積り・契約情報管理手段
222 業務委託管理手段
224 業務実績管理手段
BC1 ブロックチェーン群
BC1a、BC1b、BC1c、BC1d、BC1e、BC1f ブロックチェーン
BC2、BC3 ブロックチェーン
BLKa、BLKb、BLKc、BLKd ブロック
C1、C2 排出事業者端末
MD 収集運搬業者端末
N インターネット
N1、N2 ノード
SVG 廃棄物処理管理サーバ
SVJ JWNETサーバ

Claims (7)

  1. 算定基準登録用ブロックチェーンと、請求金額積算用ブロックチェーンと、が構成されたブロックチェーンネットワークを利用した決済方法であって、
    第1のスマートコントラクトによって、被請求者に対する請求金額の算定基準が修正される度に、修正された該算定基準が、修正後算定基準として前記算定基準登録用ブロックチェーンの高さがより大きいブロックに記録されていく第1のステップと、
    第2のスマートコントラクトによって、前記第1のステップにて高さがより大きい前記ブロックに記録された前記修正後算定基準に基づいて計算された修正後請求金額が、前記請求金額積算用ブロックチェーンの高さがより大きいブロックに記録されていく第2のステップと、
    第3のスマートコントラクトによって、前記第2のステップにて高さがより大きい前記ブロックに記録された前記修正後請求金額に基づいて前記請求金額を清算するための清算金額が計算される第3のステップと、を含むコンピュータが行う決済方法。
  2. 算定基準登録用ブロックチェーンと、請求金額積算用ブロックチェーンと、が構成されたブロックチェーンネットワークを利用した決済方法であって、
    被請求者に対する請求金額の算定基準が修正される度に、修正された該算定基準を修正後算定基準として前記算定基準登録用ブロックチェーンの高さがより大きいブロックに記録していく第1のステップと、
    前記第1のステップにて高さがより大きい前記ブロックに記録された前記修正後算定基準に基づいて計算された修正後請求金額を前記請求金額積算用ブロックチェーンの高さがより大きいブロックに記録していく第2のステップと、
    前記第2のステップにて高さがより大きい前記ブロックに記録された前記修正後請求金額に基づいて前記請求金額を清算するための清算金額を計算して清算する第3のステップと、を含むコンピュータが行う決済方法。
  3. 請求項1又は2記載の決済方法をコンピュータに実行させるための決済プログラム。
  4. 請求項1又は2記載の決済方法を複数のノードからなる分散コンピューティングシステムに実行させるための決済プログラム。
  5. 算定基準登録用ブロックチェーンと、請求金額積算用ブロックチェーンと、が構成されたブロックチェーンネットワークを利用した決済システムであって、
    被請求者に対する請求金額の算定基準が修正される度に、修正された該算定基準を修正後算定基準として前記算定基準登録用ブロックチェーンの高さがより大きいブロックに記録していく第1の記録手段と、
    前記第1の記録手段によって高さがより大きい前記ブロックに記録された前記修正後算定基準に基づいて計算された修正後請求金額を前記請求金額積算用ブロックチェーンの高さがより大きいブロックに記録していく第2の記録手段と、
    前記第2の記録手段によって高さがより大きい前記ブロックに記録された前記修正後算定基準に基づいて前記請求金額を清算するための清算金額を計算して清算する清算手段と、を備えた決済システム。
  6. 請求項5記載の決済システムにおいて、
    前記第1及び第2の記録手段が、スマートコントラクトによって実現される決済システム。
  7. 請求項5又は6記載の決済システムにおいて、
    前記清算手段が、スマートコントラクトによって実現される決済システム。
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