JP6741377B2 - 決済方法、決済プログラム及び決済システム - Google Patents
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Description
まず、廃棄物処理管理システム10による廃棄物処理の管理について説明する。
廃棄物の処理工程は、例えば図1に示すように、排出工程P1、収集運搬工程P2、保管工程P3、及び処分工程P4を含んでいる。
排出工程P1は、例えば顧客から建築物のリフォーム業務を受注したリフォーム事業者(排出事業者の一例)が、リフォーム作業により発生した廃棄物を排出する工程である。ここで、このリフォーム事業者は、フランチャイズ形式による事業を展開しており、排出事業者としての本部と加盟店とが存在する。ただし、排出事業者はフランチャイズ形式による事業を実施していなくてもよく、単一の事業者であってもよい。従って、以下、本部及び加盟店を区別することなく、このリフォーム事業者を単に「排出事業者」という場合がある。
ここで、インターネットNには、公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター(以下、「情報処理センター」という。)が運用する電子マニフェストシステム(JWNETサーバSVJ)が接続されている。すなわち、排出事業者端末C1、C2、収集運搬業者端末MD、及び廃棄物処理管理サーバSVGから、それぞれ情報処理センター(JWNETサーバSVJ)へアクセスできる。
なお、廃棄物処理管理システム10において、本部が行う操作や作業を代わりに加盟店が行ってもよいし、加盟店が行う操作や作業を代わりに本部が行ってもよい。
収集運搬業者端末MDは、インターネットNに接続できれば任意でよく、収集運搬業者の所在地に設置されたコンピュータであってもよい。また、収集運搬業者端末MDは、一収集運搬業者につき複数存在してもよい。
廃棄物処理管理サーバSVGは、図3に示すように、記憶手段202、業者選択手段203、受渡確認情報送信手段204、位置情報確認手段205、更新手段206、第1〜第5の条件判定手段208a〜208e、及びコントラクト作成手段210を有している。
これら各手段は、廃棄物処理管理サーバSVGは、廃棄物処理管理サーバSVGにて実行されるプログラムによって実現される。
受渡確認情報は、少なくとも、電子マニフェスト制度における受渡確認票に記載される情報を含み、第1の情報、第2の情報、及び第3の情報から構成されている。
第2の情報は、後述する業者選択手段203又は管理事業者によって提供される情報であり、例えば、収集運搬業者の名称及び所在地の情報である。
第3の情報は、収集運搬業者が廃棄物処理管理サーバSVGにアクセスすることによって提供される情報であり、例えば、交付年月日、廃棄物の品目毎の排出量、荷姿、廃棄物の運搬先(処分事業場等)の所在地、廃棄物の処分方法、車両番号、運搬車名等の情報である。
マニフェスト情報は、電子マニフェストシステムに登録される情報であり、受渡確認情報に基いて構成される。
複数の位置情報付き写真は、それぞれ、収集運搬業者が収集先にて撮影した廃棄物の写真P1及び運搬先にて撮影した廃棄物の写真P2である。各写真P1、P2には、それぞれGPSを用いて取得された撮影場所の位置情報が関連付けられている。
処理料金は、収集運搬費、処分費、産業廃棄物税、及び追加料金(廃棄物の収集先までの距離や積み込み作業の負担に応じた費用等)から構成される。
従って、前述の位置情報確認手段205が、廃棄物の写真P1、P2に関連付けられた位置情報がそれぞれ収集先及び運搬先の所在地から予め設定された距離の範囲内にあることを確認すると、第1の条件判定手段208aは、第1の条件が成立したと判定する。
廃棄物の量は、例えばAR(Augmented Reality)を用いることによって写真P1及び写真P2からそれぞれ求められる。
写真P1に記録された廃棄物及び写真P2に記録された廃棄物の種類は、例えばAI(Artificial Intelligence)を用いた画像処理によって求められる。
第4の条件判定手段208dは、マニフェスト情報が電子マニフェストシステムに本登録されることを監視しており、本登録がなされると第4の条件が成立したものと判定する。
第5の条件判定手段208eは、排出事業者又は管理事業者が決済処理の実行について承認することを監視しており、承認がなされると第5の条件が成立したものと判定する。
コントラクト作成手段210については、後述する。
排出事業者(本部又は加盟店)が、電子マニフェストにおけるマニフェスト番号を取得する。マニフェスト番号は、情報処理センターが提供する予約登録を活用することによって取得できる。
一方で、コントラクト作成手段210が、取得されたマニフェスト番号に対応する廃棄物処理について、予め決められた条件及び予め決められた内容の契約(スマートコントラクト)を作成する。スマートコントラクトの具体的な内容は後述する。
なお、契約は、本ステップS1にて作成されなくてもよく、ステップS2、ステップS3、又はステップS4にて作成されてもよい。作成された契約は適切なタイミングにてブロックチェーンに登録される。
排出事業者がリフォーム作業を顧客から受注する。リフォーム作業の詳細が明確になり、このリフォーム作業によって発生する廃棄物を処理する必要があると判断されると、排出事業者(加盟店)が、排出事業者端末C2(図2参照)を介して、廃棄物処理管理サーバSVGに受渡確認情報に含まれるマニフェスト番号その他の第1の情報(図4参照)を登録する。
この受渡確認情報に含まれる第1の情報の登録をもって、廃棄物管理が開始される。
なお、本ステップS3においては、管理事業者が人手によって受渡確認情報(図4参照)を確認し、その受渡確認情報に基いて、複数の収集運搬業者の中からその廃棄物の収集運搬に適切な収集運搬業者を選択してもよい。
その後、選択された収集運搬業者が手配される。
また、本ステップにより、受渡確認情報に含まれる第2の情報が確定するので、管理事業者は第2の情報を廃棄物処理管理サーバSVG(図2参照)に登録する。
選択された収集運搬業者が、廃棄物処理管理サーバSVGの記憶手段202(図3参照)に記憶された受渡確認情報を取得し、確認する。詳細には、廃棄物処理管理サーバSVGの受渡確認情報送信手段204(図3参照)が、収集運搬業者の要求に基いて、受渡確認情報(図4参照)を送信する。
次に、収集運搬業者が、取得した受渡確認情報を例えばFAXを用いてリフォーム業者(リフォーム事業者の依頼に基いて実質的に建築物のリフォーム作業を行う業者)に送信する。FAXを受信したリフォーム業者は、受渡確認情報を確認し、例えば排出予定日に変更がある場合には、収集運搬業者に変更内容を連絡する。
収集運搬業者は、廃棄物の回収現場(収集先)にて、収集運搬業者端末MD(図2参照)を用いて、排出された廃棄物の写真P1を撮影する。この写真P1には、GPSによって撮影時に取得された位置情報が含まれている。また収集運搬業者は、収集した廃棄物を運搬した後、収集運搬業者端末MDを用いて、運搬先の処分事業場にて廃棄物の写真P2を撮影する。この写真P2にも、GPSによって撮影時に取得された位置情報が含まれている。
その後、収集運搬業者は、収集運搬業者端末MDを用いて、廃棄物の品目毎の排出量及び廃棄物の運搬先その他の受渡確認情報に含まれる第3の情報及び写真P1、P2(図4参照)を廃棄物処理管理サーバSVGに送信し、登録する。
また、収集運搬業者端末MD(図2参照)が収集運搬業者の所在地に設置されたコンピュータである場合には、このコンピュータを用いて、第3の情報及び写真P1、P2が送信されてもよい。
このように、収集運搬業者が収集先及び運搬先にてそれぞれ撮影した位置情報付きの廃棄物の写真P1、P2が登録されるので、実際には収集運搬業者が廃棄物を運搬していないにもかかわらず、運搬したように見せかける不正が抑制され、産業廃棄物の処理過程が透明化される。
第1〜第3の条件判定手段208a〜208cが、収集運搬業者端末MDから送信された第3の情報及び写真P1、P2に基いて、それぞれ第1〜第3の条件の成否を判定する。
第1〜第3の条件判定手段208a〜208cが、それぞれ第1〜第3の条件が成立したと判断すると、次ステップS6が実行される。
管理事業者が、仮登録情報に含まれるマニフェスト情報を電子マニフェストシステムに本登録する。その際、管理事業者はEDI方式により電子マニフェストシステムにマニフェスト情報を送信する。
マニフェスト情報が本登録されると、第4の条件判定手段208dは第4の条件が成立したと判定し、次ステップS7が実行される。
収集運搬業者が、それぞれ、電子マニフェストシステムに対して廃棄物の運搬が終了したことを報告する。
具体的には、収集運搬業者が自ら直接JWNETサーバSVJにアクセスし、それぞれWeb方式を利用して廃棄物の収集日及び処分完了日を登録する。登録には一般的に使用されるWeb方式を利用するので、収集運搬業者が操作方法に迷うことなく、廃棄物の運搬を終了したことを報告できる。
なお、変更が必要な場合には、廃棄物の確定した数量も登録される。
廃棄物処理管理サーバSVGの更新手段206(図3参照)が、電子マニフェストシステムに登録されている最新のマニフェスト情報に基づいて、記憶手段202に記憶されたマニフェスト情報を更新する。更新は予め決められた期間毎に実行される。
排出事業者が、ステップS4にて廃棄物処理管理サーバSVGに登録された仮登録情報(マニフェスト情報及び写真P1、P2)を確認する。排出事業者は、仮登録情報に問題がなければ、廃棄物処理管理サーバSVG上にて収集運搬業者に対して決済処理を実行することを承認する。
承認がなされると、第5の条件判定手段208eは第5の条件が成立したと判定する。
排出事業者は、排出事業者端末C1又は排出事業者端末C2(図2参照)を介して廃棄物処理管理サーバSVGのマニフェスト情報(図4参照)を参照することで、廃棄物の処理状況を確認できる。
決済システム50は、図6に示すブロックチェーン群BC1、ブロックチェーンBC2及びブロックチェーンBC3から構成されるブロックチェーンネットワークBC(図2参照)を利用したシステムであり、ブロックチェーンに記録された当初の請求金額に修正が生じた場合に、修正後の請求金額で決済できる。
ブロックチェーンは、特定複数の事業者が参加できるコンソーシアム型のブロックチェーンであることが好ましい。
各ブロックチェーンには、マニフェスト番号で特定される案件ごとにブロックが生成され、情報が記録されていく。また、情報が修正された場合には、修正後の情報がブロックごとに追記されていく。
ブロックチェーンBC1bには、マニフェスト番号を含む受渡確認情報の第1の情報(図4参照)が案件ごとのブロックとして記録されていく。
ブロックチェーンBC1d(算定基準登録用ブロックチェーンの一例)には、案件を特定するマニフェスト番号及び受渡確認情報の第3の情報(図4参照)が案件ごとのブロックとして記録されていく。
ブロックチェーンBC1eには、マニフェスト情報(図4参照)が案件ごとのブロックとして記録されていく。
ブロックチェーンBC1fには、前述のステップS8にて更新された更新済マニフェスト情報が案件ごとのブロックとして記録されていく。
例えば図6においては、ブロックチェーンBC2の各ブロックに以下の内容が記録されている。
1.ブロックの高さ#00001のブロック
(1)案件001を特定するマニフェスト番号
(2)案件001の請求金額7,000円
なお、このブロックに記録されている請求金額7,000円は、前回の締め日が経過した際にすでに請求済み(処理済み)である。
2.ブロックの高さ#00002のブロック
(1)案件002を特定するマニフェスト番号
(2)案件002の請求金額10,000円
3.ブロックの高さ#00003のブロック
(1)案件003を特定するマニフェスト番号
(2)案件003の請求金額6,000円
4.ブロックの高さ#00004のブロック
(1)案件001を特定するマニフェスト番号
(2)案件001の請求金額10,000円
5.ブロックの高さ#00005のブロック
(1)案件004を特定するマニフェスト番号
(2)案件004の請求金額8,000円
6.ブロックの高さ#00006のブロック
(1)案件005を特定するマニフェスト番号
(2)案件005の請求金額5,000円
7.ブロックの高さ#00007のブロック
(1)案件006を特定するマニフェスト番号
(2)案件006の請求金額9,000円
8.ブロックの高さ#00008のブロック
(1)案件002を特定するマニフェスト番号
(2)案件002の修正後の請求金額12,000円
9.ブロックの高さ#00009のブロック
(1)案件001を特定するマニフェスト番号
(2)案件001の修正後の請求金額5,000円
例えば図6においては、ブロックチェーンBC3の各ブロックに以下の内容が記録されている。
1.ブロックの高さ#00001のブロック
(1)案件001を特定するマニフェスト番号
(2)案件001の前回の締め日経過後に振込済みの振込金額7,000円
(3)前回の振込時点におけるブロックチェーンBC2の案件001に関する最終ブロックの高さ#00001
2.ブロックの高さ#00002のブロック
(1)案件002を特定するマニフェスト番号
(2)案件002の振込済み金額12,000円
(3)振込時点におけるブロックチェーンBC2の案件002に関する最終ブロックの高さ#00008
3.ブロックの高さ#00003のブロック
(1)案件003を特定するマニフェスト番号
(2)案件003の振込済み金額6,000円
(3)振込時点におけるブロックチェーンBC2の案件003に関する最終ブロックの高さ#00003
4.ブロックの高さ#00004のブロック
(1)案件001を特定するマニフェスト番号
(2)案件001の清算金額−2,000円
(3)振込時点におけるブロックチェーンBC2の案件001に関する最終ブロックの高さ#00009
業務委託管理手段222(図7参照)は、受渡確認情報を管理できる。業務委託管理手段222は、見積り・契約情報管理手段220同様、収集運搬業者から情報の登録や変更があった場合に、排出事業者からの承認を得た後、その情報を記憶手段202(図4参照)に記憶させる。
業務実績管理手段224(図7参照)は、廃棄物の実際の排出量等の実績情報を管理できる。業務実績管理手段224は、見積り・契約情報管理手段220同様、収集運搬業者から情報の登録や変更があった場合に、排出事業者からの承認を得た後、その情報を記憶手段202(図4参照)に記憶させる。
第1のスマートコントラクトは、予め決められた条件が、廃棄物処理管理サーバSVGの記憶手段202において、ブロックチェーンBC1a〜BC1fに記録される情報のうちいずれかが修正されたことであり、予め決められた内容が、その修正された情報をブロックチェーン群BC1の対応するブロックチェーンBC1a〜BC1fに記録することである。なお、図6において、予め決められた条件及び内容は、ブロックチェーンBC1aについてのみ記載し、ブロックチェーンBC1b〜BC1fについては省略している。
第2のスマートコントラクトは、予め決められた条件が、ブロックチェーンBC1a〜BC1fのいずれかに情報が追加され、所定の条件を満たしたことであり、予め決められた内容が、ブロックチェーンBC2に該当案件の請求金額を記録することである。
第3のスマートコントラクトは、予め決められた条件が、請求の締め日が経過したことであり、予め決められた内容が、ブロックチェーンBC2及びブロックチェーンBC3の記録内容に基づいて案件ごとに請求金額又は清算金額を計算し、振込みに成功した金額及びブロックチェーンBC2に記録されている振り込んだ案件に関する最終ブロックの高さを記録することである。なお、予め決められた条件は、請求の締め日が経過したことに限定されるものではなく、任意の条件であってもよい。
ブロックチェーン群BC1、ブロックチェーンBC2及びブロックチェーンBC3を構築する。
コントラクト作成手段210(図7参照)が、前述の第1〜第3のスマートコントラクトを作成する。
収集運搬業者が、排出事業者(被請求者の一例)に対する請求金額に影響する算定基準(例えば廃棄物の処理費用の単価の情報や廃棄物の品目毎の排出量等)を修正するために、修正後の算定基準を廃棄物処理管理サーバSVGに登録すると、対応する情報を管理する見積り・契約情報管理手段220、業務委託管理手段222又は業務実績管理手段224が排出事業者に承認を促す。
排出事業者が情報の修正を承認すると、対応する見積り・契約情報管理手段220、業務委託管理手段222又は業務実績管理手段224は、修正後の情報を記憶手段202(図4参照)に格納する。
前ステップP3にて、修正後の情報が記憶手段202に格納されると、第1のスマートコントラクトの条件が成立し、修正後の情報が対応するブロックチェーンBC1a〜BC1fにブロックごと登録される。
例えば、記憶手段202に記憶された廃棄物の処理費用の単価(記憶手段202に記憶された処理料金情報に含まれる情報であって、請求金額に影響する算定基準の一例)が修正されると、第1のスマートコントラクトの条件が成立し、修正された単価(修正後算定基準の一例)がブロックチェーンBC1aにブロックごと記録される。
また例えば、記憶手段202に記憶された廃棄物の品目毎の排出量(請求金額に影響する算定基準の一例)が修正されると、第1のスマートコントラクトの条件が成立し、修正された排出量(修正後算定基準の一例)がブロックチェーンBC1dにブロックごと記録される。
すなわち、第1のスマートコントラクトによって、被請求者に対する請求金額の算定基準が修正される度に、修正された該算定基準がブロックチェーンBC1aやブロックチェーンBC1d(算定基準登録用ブロックチェーンの一例)に修正後算定基準として記録されていく。
なお、第1のスマートコントラクトによって修正後算定基準がブロックチェーンに記録されるため、修正後算定基準をブロックチェーンに記録する記録手段が第1のスマートコントラクトによって実現されていることになる。
前ステップP4にて、ブロックチェーンBC1a〜BC1fのいずれかに情報が記録され、所定の条件を満たすと、第2のスマートコントラクトの条件が成立し、該当案件の請求金額が再計算され、ブロックチェーンBC2に修正後の請求金額がブロックごと記録される。
例えば、ブロックチェーンBC1aに修正後の処理費用の単価が記録されると、第2のスマートコントラクトの条件が成立し、修正後の処理費用の単価に基づいて該当案件の請求金額が再計算され、ブロックチェーンBC2に修正後の請求金額がブロックごと記録される。
すなわち、第2のスマートコントラクトによって、修正後算定基準に基づいて計算された修正後請求金額が、請求金額積算用ブロックチェーンBC2(請求金額積算用ブロックチェーンの一例)に記録される。
請求の締め日が経過すると、第3のスマートコントラクトの条件が成立し、再計算された請求金額及びブロックチェーンBC2に記録されている清算した該当案件の最終ブロックの高さに基づいて振込金額が計算され、図示しない振込手段が、清算するための金額を振込む処理を実行する。
すなわち、第3のスマートコントラクトによって、修正後請求金額に基づいて請求金額を清算するための清算金額が計算され清算される。
その後、振込みに成功したことが確認されると、ブロックチェーンBC3に振り込んだ額及びブロックチェーンBC2に記録されている清算した該当案件の最終ブロックの高さが記録される。
なお、本具体例において、締め日は月末である。
排出事業者が情報の修正を承認すると、業務実績管理手段224は、修正後の情報を記憶手段202に格納する(ステップP3)。
なお、ブロックチェーンBC2には、先月の請求分(処理済み)として、案件001に関するブロック(高さ#00001)が記録され、今月の請求分(未処理)として、案件002に関するブロック(高さ#00002)及び案件003に関するブロック(高さ#00003)が既に記録されている。
排出事業者が情報の修正を承認すると、業務実績管理手段224は、修正後の情報を記憶手段202に格納する(ステップP3)。
なお、このステップP4が実行されるまでの間に、ブロックチェーンBC1dには、ブロックBLCaに続いて案件002に関するブロックBLCb及び案件005に関するブロックBLCcが順に記録されている。
なお、このステップP5が実行されるまでの間に、ブロックチェーンBC2には、案件004に関するブロック(高さ#00005)、案件005に関するブロック(高さ#00006)、案件006に関するブロック(高さ#00007)及び案件002に関するブロック(高さ#00008)が順に追記されている。
このように、本具体例においては、本来5,000円であるところ7,000円で請求していたため、差額の2,000を返還する処理が行われる。
決済システム(決済方法)は、廃棄物の処理に係る請求費用の決済に適用されるものではなく、任意の処理に係る請求費用の決済に適用できる。
50 決済システム
202 記憶手段
203 業者選択手段
204 受渡確認情報送信手段
205 位置情報確認手段
206 更新手段
208a 第1の条件判定手段
208b 第2の条件判定手段
208c 第3の条件判定手段
208d 第4の条件判定手段
208e 第5の条件判定手段
210 コントラクト作成手段
220 見積り・契約情報管理手段
222 業務委託管理手段
224 業務実績管理手段
BC1 ブロックチェーン群
BC1a、BC1b、BC1c、BC1d、BC1e、BC1f ブロックチェーン
BC2、BC3 ブロックチェーン
BLKa、BLKb、BLKc、BLKd ブロック
C1、C2 排出事業者端末
MD 収集運搬業者端末
N インターネット
N1、N2 ノード
SVG 廃棄物処理管理サーバ
SVJ JWNETサーバ
Claims (7)
- 算定基準登録用ブロックチェーンと、請求金額積算用ブロックチェーンと、が構成されたブロックチェーンネットワークを利用した決済方法であって、
第1のスマートコントラクトによって、被請求者に対する請求金額の算定基準が修正される度に、修正された該算定基準が、修正後算定基準として前記算定基準登録用ブロックチェーンの高さがより大きいブロックに記録されていく第1のステップと、
第2のスマートコントラクトによって、前記第1のステップにて高さがより大きい前記ブロックに記録された前記修正後算定基準に基づいて計算された修正後請求金額が、前記請求金額積算用ブロックチェーンの高さがより大きいブロックに記録されていく第2のステップと、
第3のスマートコントラクトによって、前記第2のステップにて高さがより大きい前記ブロックに記録された前記修正後請求金額に基づいて前記請求金額を清算するための清算金額が計算される第3のステップと、を含むコンピュータが行う決済方法。 - 算定基準登録用ブロックチェーンと、請求金額積算用ブロックチェーンと、が構成されたブロックチェーンネットワークを利用した決済方法であって、
被請求者に対する請求金額の算定基準が修正される度に、修正された該算定基準を修正後算定基準として前記算定基準登録用ブロックチェーンの高さがより大きいブロックに記録していく第1のステップと、
前記第1のステップにて高さがより大きい前記ブロックに記録された前記修正後算定基準に基づいて計算された修正後請求金額を前記請求金額積算用ブロックチェーンの高さがより大きいブロックに記録していく第2のステップと、
前記第2のステップにて高さがより大きい前記ブロックに記録された前記修正後請求金額に基づいて前記請求金額を清算するための清算金額を計算して清算する第3のステップと、を含むコンピュータが行う決済方法。 - 請求項1又は2記載の決済方法をコンピュータに実行させるための決済プログラム。
- 請求項1又は2記載の決済方法を複数のノードからなる分散コンピューティングシステムに実行させるための決済プログラム。
- 算定基準登録用ブロックチェーンと、請求金額積算用ブロックチェーンと、が構成されたブロックチェーンネットワークを利用した決済システムであって、
被請求者に対する請求金額の算定基準が修正される度に、修正された該算定基準を修正後算定基準として前記算定基準登録用ブロックチェーンの高さがより大きいブロックに記録していく第1の記録手段と、
前記第1の記録手段によって高さがより大きい前記ブロックに記録された前記修正後算定基準に基づいて計算された修正後請求金額を前記請求金額積算用ブロックチェーンの高さがより大きいブロックに記録していく第2の記録手段と、
前記第2の記録手段によって高さがより大きい前記ブロックに記録された前記修正後算定基準に基づいて前記請求金額を清算するための清算金額を計算して清算する清算手段と、を備えた決済システム。 - 請求項5記載の決済システムにおいて、
前記第1及び第2の記録手段が、スマートコントラクトによって実現される決済システム。 - 請求項5又は6記載の決済システムにおいて、
前記清算手段が、スマートコントラクトによって実現される決済システム。
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