JP6741300B2 - カプセル化された結線装置を有した電気機械用ステータおよびそのようなステータを有した電気機械 - Google Patents

カプセル化された結線装置を有した電気機械用ステータおよびそのようなステータを有した電気機械 Download PDF

Info

Publication number
JP6741300B2
JP6741300B2 JP2017557281A JP2017557281A JP6741300B2 JP 6741300 B2 JP6741300 B2 JP 6741300B2 JP 2017557281 A JP2017557281 A JP 2017557281A JP 2017557281 A JP2017557281 A JP 2017557281A JP 6741300 B2 JP6741300 B2 JP 6741300B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
winding
conductors
connector
receiving chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017557281A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018516048A (ja
Inventor
シェフライン・アレクサンダー
ヴィットマン・ヨッヘン
リンドヴルム・ローラント
ショイリング・ゾフィー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ZF Friedrichshafen AG
Original Assignee
ZF Friedrichshafen AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ZF Friedrichshafen AG filed Critical ZF Friedrichshafen AG
Publication of JP2018516048A publication Critical patent/JP2018516048A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6741300B2 publication Critical patent/JP6741300B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/46Fastening of windings on the stator or rotor structure
    • H02K3/52Fastening salient pole windings or connections thereto
    • H02K3/521Fastening salient pole windings or connections thereto applicable to stators only
    • H02K3/522Fastening salient pole windings or connections thereto applicable to stators only for generally annular cores with salient poles
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2203/00Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the windings
    • H02K2203/03Machines characterised by the wiring boards, i.e. printed circuit boards or similar structures for connecting the winding terminations
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2203/00Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the windings
    • H02K2203/06Machines characterised by the wiring leads, i.e. conducting wires for connecting the winding terminations
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2203/00Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the windings
    • H02K2203/09Machines characterised by wiring elements other than wires, e.g. bus rings, for connecting the winding terminations

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Windings For Motors And Generators (AREA)

Description

本発明は、カプセル化(密封化)された結線装置を有した特許請求項1の前提部に記載の電気機械用ステータおよびこの種のステータを有した請求項9に記載の電気機械に関する。
カプセル化された結線装置を有した電気機械用ステータは、既に独国実用新案公開公報の特許文献1から公知である。このステータは、多数のコイルを備え、それらのコイル端部が結線装置によってリング形の三つの接続導体に接続されている。これらの接続導体は、電流源への接続のために、ステータから軸線方向に突き出たタブ形(lappenformig)の三つの相コネクタ部を有している。接続導体は、コイル近くのリング形のホルダ部材ないし保持部材に組み込まれている。コイル端部は、このホルダ部材の入口開口部を通してそれぞれ保持部材内に導入されており、その内部空間内で接続導体につなげられている。このホルダ部材の上に、ポッティング槽(Vergusswanne)を形成するために、同じくリング形の第二の部材が載置される。このように作られたリング形のポッティング室内に、結線を終えた後、処理温度では液状で硬化時には固体状態に変るポッティング材が注入され、これが外部の影響、特に湿気や異物の侵入から護るように内部に設けられた部材を覆う。
こういったステータを製造するのは、特にポッティング材の大量使用により比較的コストがかかる。
冒頭に述べた類のステータが、例えば特許文献2により公知になっている。このステータは、複数の巻線端部を持つステータ巻線を有して中心軸線周りにリング形に形成されたステータプレート積層体を備えるとともに、複数の接続導体を持つ結線装置を備え、これらの接続導体が互いに電気的に絶縁された状態で樹脂体の中に金属・プラスチック複合部品を形成するようにして封入されている。このとき、接続導体は、複数の巻線コネクタ部を有し、これらの巻線コネクタ部が、接続導体の本体から半径方向に突き出すように形成されているとともに樹脂体の外側に配設されており、この巻線コネクタ部で巻線端部が接続導体と電気的に結線されている。そのため、巻線端部の接続部は、電気機械の内側の空間では剥き出しになっており、そこでは汚れや湿気といった外部の影響から保護されておらず、腐食の危険にさらされている。
独国特許出願公開第202010014425号明細書 米国特許出願公開第2006/0068617号明細書
本発明は、上記の従来技術から出発し、改善され且つコストもかからない結線装置を有したステータであって、巻線コネクタ部を同じく持続的に外部の影響から腐食防止して設けることのできるステータを提供することを課題とする。さらに、この種のステータを持つ電気機械を提供する必要がある。
この課題は、特許請求項1の特徴を有した電気機械用ステータにより解決され、さらに特許請求項9に記載の電気機械により解決される。発明の有利な実施形態および発展形態は、従属請求項から導かれる。
こうして、冒頭で述べた類のステータにおいて、接続導体が入った金属プラスチック複合部品の樹脂体ないし樹脂マトリックスは、槽形の、特にはリング形の受容室を形成し、この受容室が、接続導体の巻線コネクタ部を囲い込む或いは取り囲んでいるものが提案される。すなわち、接続導体は、周りに樹脂が注入されているが、接続導体の巻線コネクタ部はそのまま取り残され、つまりは露出しており、巻線端部に接続できるようになっている。この受容室は、巻線端部を接続(結線)したら必要に応じてポッティング材で充填することができ、そのときには樹脂が巻線コネクタ部を持続的に覆う。
このようにして作られたリング形で槽形の受容室は、基本的には任意の断面形状を有することができる。このとき、断面が矩形の槽は、樹脂射出成形品として作製される複合部品の製造時に工程技術的に特段の手間をかけずに製造することができる。一般に、形成された槽本体の受容室は、半径方向内側と半径方向外側の壁部を有し、これらがいずれもステータにおいて周方向に延在しており、さらにこれらの壁部の間に存在する底部を備えることができる。接続導体は、この底部内に埋め込まれており、巻線コネクタ部は底部から外へ出ていることで受容室内に設けられている。この受容室は、底部と、巻線コネクタ部にそれぞれ側方で隣接している上述の壁部とによって画成される。ポッティング材によって最大限到達可能な注入レベルを概ね決める槽の高さは、ステータと金属プラスチック複合部品の軸線方向ないし軸線長さに合致する。
従って、提案されるステータの構成により、巻線端部が固定された巻線コネクタ部を確実に外部の影響に対してカプセル化することがやはり可能で、そのとき同時に、ポッティング材の使用量が比較的少ない。ポッティング材として、概して樹脂、例えばエポキシ樹脂、シリコーン、ポリウレタンまたはこれらの組み合わせを用いることができるか或いはその任意の処理が電気機械の分野に従事する当業者に慣用されている樹脂を用いることができるのが好ましい。
有利には、接続導体は概ねリング形に延在する本体を有し、電気機械の中心軸に対して同心にステータに設けられている。さらに、接続導体は、曲げ加工された導線として、或いは、好ましくはリング形に曲げ加工された又は打抜き加工された帯形の導体部材として、特に矩形の断面を有して形成することができる。これらは、ステータにおいて専ら周領域にわたって或いは全周ないし略全周にわたって延在することができるとともに、半径方向または軸線方向に位置をずらして(段状に)(radial oder axial gestaffelt)ステータに設けることができる。
とりわけ材料を節約した実施形態では、巻線コネクタ部が、接続導体の本体そのものに、特に電流容量(Stromtragfahigkeit)に必要な断面積を担保しながら材料を変形させること(Materialumformung)により形成されている。この場合、巻線コネクタ部を形成するために、特に半径方向に本体から突き出た部分がほぼ要らないので、基材の使い方にほとんど無駄がない。
これらの接続導体が半径方向に位置をずらして配置されている場合、巻線コネクタ部は、接続導体のその他の部分が共通して形成する半径方向面に対し、受容室内に向けて軸線方向に突き出ていると実用的である。或いは、これらの接続導体は、軸方向に位置をずらして配置されていてもよく、巻線コネクタ部として軸線方向に曲げられた突起を有していてもよい。
さらに好ましい実施形態によれば、巻線コネクタ部は、略共通の半径方向面内に設けられていてもよく、これにより、巻線コネクタ部に巻線端部を自動接続する場合の利点がもたらされる。同様に、高さ、特にポッティング材の軸方向の拡がりを小さく保つことができる。
さらに、受容室を分離ウェブによって周方向に分割(セグメント化)して形成し、巻線コネクタ部を有した部屋を複数形成するようにしてもよい。この場合、二つ又はさらに複数の巻線コネクタ部を共通の部屋の中に設けることができる。同様に、巻線コネクタ部一つに対してそれぞれ一つの部屋を設けてもよい。分離ウェブは、好ましくは受容室の半径方向内側の周面部と半径方向外側の周面部をつなぎ、その際に、分離ウェブの高さは、槽の全高さにわたって延在するのでもよいし、或いは一部高さだけにわたって延在するのでもよい。注入されたポッティング材内に、使用条件による或いは経年による、それも特には外に面した表面にまで達する亀裂が電気機械の動作時に生じた場合、分離ウェブがあることにより、亀裂が周方向に広がることを効果的に防止することができる。分離ウェブは、周方向に任意の幅で設けることができ、隣接する二つの巻線コネクタ部の間の周方向の空間(Umfangsraum)の全て或いは殆ど全てを埋めてもよく、これにより、ポッティング材をさらにまた相当量節約することができる。分離ウェブを入れることで、巻線コネクタ部の外に存在する部屋も形成することができる。この部屋は、ポッティング材で満たされておらず、そのためポッティング材無しで形成されている。
本発明のさらなる実施形態では、接続導体は、ステータを電気エネルギー源に接続するために、この接続導体に材料結合的に接続された相コネクタ導体を有することができ、相コネクタ導体は、終端部がプラスチック金属複合部品の樹脂体内に封入ないしインサート成形されている。相コネクタ導体は、そこで完全にまたは部分的に樹脂でインサート成形されていてもよい。後者の場合、接続導体における相コネクタ導体の接続領域の中に、既に巻線コネクタ部において以前説明したのと同じように、ポッティング材を被覆のために注入することができる。受容室のこのセクションは、先述の分離ウェブを有する少なくとも一つ又は複数の部屋を形成しつつ同じように形成することができる。相コネクタ導体は、とりわけ材料結合的に接続導体に接続することができ、例えば、はんだ付け、溶接、ボンディング或いはまた互いに可塑的に押し付けること(gegenseitiges plastisches Verpressen)により接続することができる。相コネクタ導体を封入することに代えて、相コネクタ導体は、金属プラスチック複合部品を製造した後に、事後的に接続導体に配設ないし固定することもできるが、ただし、複合部品は、相コネクタ導体の接続導体への固定の際に場合によっては発生するかもしれない処理熱に対してできるだけ形状が安定に形成されていなければならない。さらに、相コネクタ導体は、一般に、絶縁層、特に樹脂被覆を有していてもよい。この場合、この樹脂被覆は、上述におけるのと同様に、プラスチック金属複合部品の樹脂体内に封入ないしインサート成形されることができる。絶縁層は、ホース、布帛、パウダーコーティング、塗装(Lackierung)や同類のものとしても形成することができる。
提案された電気機械は、ロータとステータとを有し、ステータは、少なくとも請求項1乃至8に示された特徴の組み合わせにより形成されている。
以下に、図に示された実施形態に基づいて本発明を例示的に説明する。
結線装置が半径方向内側でステータに設けられたインナーロータ形式の電気機械の軸方向断面の概略図である。 金属プラスチック複合部品と相コネクタ導体とを有する図1に概略的に示された結線装置の部分斜視図である。
同一の対象、動作単位ないし同等の構成要素は、図面全体を通じて同じ符号によって示す。さらに、一ないし複数の特徴について共通に示されている構成要素および対象に関しては、それが一実施例中または一図面中に複数現れても包括的な符号を用いる。同じまたは包括的な符号で示される構成要素または対象は、明示的ないし黙示的に明細書から何か別のものがもたらされるのでなければ、その特徴(例えばその寸法決め)については同じであるとしてよいが、ただし必要に応じて別態様にすることもできる。
図1は、回転軸線Aを有するロータ軸12周りに回転可能なロータ14と、その半径方向外側を取り囲むステータ16とを有する電気機械10、より具体的にはインナーロータ型の永久磁石励起式同期電動機を概略的に示す。ロータ14は、鍋形のロータ保持部18を有し、その円筒形の外周面上に、積層されたロータプレート積層体20が設けられており、このロータプレート積層体が、周面で互いに離間された複数の永久磁石22を保持している。
ステータ16は、リング形のステータ保持部24を有し、その中心凹部内に、複数のプレート片から形成された円環形のステータプレート積層体26が配置されている。したがって、回転軸線Aは、同時にステータの中心軸線Aになっている。ステータ保持部24は、例えば、電気機械10の外側ケーシングあるいは中間ケーシングであってもよい。ステータプレート積層体26は、セグメント化されて構成されているとともに多数のステータセグメントから組み立てられており、これらのステータセグメントが、ステータ保持部24に収容されて一体保持される。代替的に、ステータプレート積層体26は、従来の方法でリング形プレート片を積み重ねたものから構成されていてもよい。
ステータプレート積層体26は、具体的な構成に関わりなくステータ保持部24に当接するリング形に閉じたステータヨーク30を形成し、このステータヨークが当該ステータヨークから半径方向内側に向けられたティース32を有している。このティースは、公知の方法でステータコイル36が装着されていることでステータ巻線を形成する。ステータコイル36の巻線端部ないしコイル端部36a,bは、図1では単に概略的にしか示されていない結線装置38によって接続されており、出力電子回路39aおよび制御電子回路39bを介して電気エネルギー源39cに接続され、この電気エネルギー源が、電気機械10を動作させるために位相と振幅が可変な電流を巻線に供給することができる。
ステータコイル36は、ステータ16の取り付け前に、耐熱プラスチック製の二つの絶縁枠ないし巻き枠40,42をそれぞれ用いて一本の銅線からティース32周りに巻回されてなり、そこに外れないよう固定されている。
巻き枠40,42は、それぞれ、端面側でプレート積層体26上に当接する底部40a;42aと、その底部からやや直角にステータ16上で軸線方向に突き出た、半径方向における巻回範囲を画定する脚部40b,c;42b,cとを有している。半径方向内側の脚部40bには、挿込み溝が設けられており、この溝にコイル端部36a,bが挿し込まれ、結線装置38の方に配向される。脚部40bは、以下に詳しく述べられるリング形の金属プラスチック複合部品56に略隙間のないように当接し、この部品を支えている。金属プラスチック複合部品56は、図1に概略的に示されているように、巻き枠の脚部における不図示のスナップ式接続部またはその他の方法によりステータ16に固定されている。
これらのコイル36は、電気的に個別の系列に対応させて設けられており、そのために、コイル端部36a,bは、結線装置38を用いることで共通の接続導体52a−cを介して予め決められたとおりに巻線コネクタ部520a−cにおいて相互に接続される。
接続導体52a−cは、略矩形断面を有した銅ストリップ材料が湾曲されてなり、略リング形に延在する本体を備え、中心軸線Aに対して同軸でステータ16に設けられている。巻線コネクタ部520a−cは、接続導体52a−cが周回するように延在する間に本体に形成されており、接続導体52a−cにより形成された、特にはそれらの本体により形成された半径方向面に対して軸線方向に突出している。図では、接続導体52a−cがステータ16において半径方向に位置をずらして(段状に)配置されており、軸線方向に突き出た巻線コネクタ部520a−cが概ね共通の半径方向面に配列されていることが分かる。
Δ結線ができるように結線する場合、周面で隣接する二つのコイル36の隣接する二つのコイル端部36a,bをそれぞれ一つの巻線コネクタ部520a−cに接続するのが好ましい。コイル端部36a,bの接続導体52a−cへの接続は、材料結合的に、とりわけはんだ付けや溶着により行なわれる。
接続導体52a−cは、ステータ16に設けるために、既に述べた金属プラスチック複合部品56の形成下に互いに電気的に絶縁された状態で樹脂体54内に封入されている。このとき、巻線コネクタ部520a−cは、樹脂体54から取り残されており、これに伴って樹脂体54の外に設けられている。
金属プラスチック複合部品56は、図1に概略的に示されているとおり、コイル36の半径方向内側、より正確には巻き枠40の半径方向内側の脚部40bに固定されている。コイル端部36a,bは、こうして、半径方向外側の壁部56bを経て、結線領域へと、つまりは保持部材56の受容室55へと入り込む。
また、図2から分かるように、樹脂体54における受容室55は結線のために片側が開放されて形成されており、巻線コネクタ部520a−cは、受容室55内で複数の面に閉じ込められ、或いは取り囲まれている。受容室55は、半径方向内側の壁部56c、半径方向外側の壁部56bおよびこれらの間に延在する底部56aにより画定され、この底部から巻線コネクタ部520a−cが軸方向に突き出ている。
さらに、受容室55は、分離ウェブ56eによって周方向にセグメント化(分割)されて形成されており、複数の部屋55aを有し、巻線コネクタ部520a−cごとに、それぞれ一つの部屋55aが設けられているということが看取できる。ここで、開放された部分は、軸線方向にステータ16とは反対側を向いているので、結線のために自由にアクセスすることができる。
コイル端部36a,bが金属プラスチック複合部品56の受容室55に入るように、壁部56b,cの一方に、本例では図1の概略図とは違って内側の半径方向壁部56cに入口切欠部56dが設けられている。これらは、窪んだ形の(muldenformig)或いはスリット状の凹部として、ステータ16に関して部56の軸線方向における自由な側から形成されており、挿込み溝内に導かれたコイル端部36a,bが、半径方向に、しかも比較的短い道のりで半径方向壁部56cを通して結線装置38の受容室55内に挿し込めるように設けられている。こうして、切欠部56dは、周面においてそれぞれコネクタ部520a−cの一つに位置的に対応させて設けられており、直に隣り合った二つのコイル36それぞれのコイル端部であって、ステータ16において隣接するそれぞれ二つのコイル端部36a,bの互いの距離に相当するものよりも必要に応じて周方向に若干大きめに形成されていてもよい。これにより、図示された配置では、コイル端部36a,bは、製造条件から位置公差が少ないような場合にも、確実に金属プラスチック複合部品56内に導入することができる。図2により示された結線装置38は、図1のものとは違って、基本的には巻き枠40の半径方向外側の脚部40cに配置するために形成されている。
結線装置38は、図1に概略的に且つ図2に実例的に当該装置が示されているように、ステータ16を電気エネルギー源39cに接続するために、接続導体52a−cに材料結合的に接続された相コネクタ導体60a−cをさらに有し、これらが密封された状態で、受容室55内に導入されている。
図2に示されているとおり、相コネクタ導体60a−cもまた、略矩形状の断面を有したストリップ導体として形成され、金属プラスチック複合部品56の周面部に一緒に設けられており、そこで金属プラスチック複合部品56から半径方向に突き出ている。相コネクタ導体60a−cは、それらの各終端部に至るまで樹脂絶縁カバー620a−cが設けられており、それぞれ一方の終端部610a−cが樹脂体54内に封入されている。絶縁カバー620a−cは、このとき一緒に封入され、その結果、この場所では腐食プロセスに侵されることがない。
巻線端部36a,bを巻線コネクタ部520a−cに接続した後、受容室55ないし個々の部屋55aは、外部の影響、特に腐食の発生から保護するため、そして同じく結線装置38の安定性を高めるために、少なくとも部分的にポッティング材66により充填される。例えば、これに関して、図2に封止が行なわれた部屋55aが示されている。封止には、封止の処理温度では液状でありながら硬化時には固体状態に変るポッティング材66が用いられる。封止によって、コイル端部36a,b、接続導体52a−cおよび相コネクタ導体60a−cは、少なくともそれらの相互の接続部において覆われ、つまりはカプセル化される。
図に示された半径方向に接続導体を互いに離間させて配置するのに代えて、これらをステータに対して軸線方向に互いに離間させて配置してもよいが、そのときには、他の部材は、必要である場合には適宜調整する必要がある。同様に、結線装置の保持部材に対して半径方向にコイルを配置することに代えて、これらを軸線方向に配置することもできる。また、ステータ結線装置の原理的な構成について電気機械の特殊な構造様式は重要ではなく、例えばアウターローター型の電気機械も可能である。
10 電気機械
12 ロータ軸
14 ロータ
16 ステータ
18 ロータ保持部
20 ロータプレート積層体
22 永久磁石
24 ステータ保持部
26 ステータプレート積層体
30 ステータヨーク
32 ティース
36 ステータコイル
36a,b コイル端部
38 線装置
39a 出力電子回路
39b 制御電子回路
39c 電気エネルギー源
40,42 巻き枠
40a,42a 底部
40b,c 脚部
42b,c 脚部
52a−c 接続導体
520a−c 巻線コネクタ部
54 樹脂体
55 受容室
55a 部屋
56 金属プラスチック複合部品
56a 底面
56b,c
56d 入口切欠部
56e 分離ウェブ
60a−c 相コネクタ部
610a−c 終端部
620a−c 絶縁カバー
66 ポッティング材
A 中心軸線

Claims (9)

  1. 電気機械(10)のためのステータ(16)であって、
    −ステータ巻線(36)を有して中心軸線(A)周りにリング形に形成されたステータプレート積層体(26)を備え、ステータ巻線(36)が複数の巻線端部(36a,b)を有し、
    −複数の接続導体(52a−c)を有した結線装置(38)を備え、これら接続導体(52a−c)が、金属プラスチック複合部品(56)を形成するようにして互いに電気的に絶縁されて樹脂体(54)内に封入されており、
    −これらの接続導体(52a−c)は、巻線コネクタ部(520a−c)を有し、巻線コネクタ部(520a−c)が樹脂体(54)の外側に配列されているとともに、巻線端部(36a,b)が巻線コネクタ部(520a−c)において接続導体(52a−c)に少なくとも間接的に電気的に接続されているステータにおいて、
    樹脂体(54)は、半径方向内側の壁部(56c)、半径方向外側の壁部(56b)およびこれらの間に延在する底部(56a)により画定された受容室(55)を形成し、当該受容室が巻線コネクタ部(520a−c)を取り囲んで、底部(56a)から巻線コネクタ部(520a−c)が軸方向に突き出ていることを特徴とするステータ。
  2. 請求項1に記載のステータにおいて、受容室(55)は、ポッティング材(66)によって充填されており、巻線コネクタ部(520a−c)を覆っていることを特徴とするステータ。
  3. 請求項1または2に記載のステータにおいて、接続導体(52a−c)は、略リング形に延びた本体を有し、中心軸線(A)に対して同心にステータ(16)に設けられていることを特徴とするステータ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のステータにおいて、巻線コネクタ部(520a−c)は、本体そのものに形成されていることを特徴とするステータ。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のステータにおいて、これらの接続導体(52a−c)は、半径方向に位置をずらして配置されており、巻線コネクタ部(520a−c)は、接続導体(52a−c)により形成された半径方向面に対し、受容室(55)内に向けて軸線方向に突き出ていることを特徴とするステータ。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のステータにおいて、巻線コネクタ部(520a−c)は、概ね共通の半径方向面内に配列されていることを特徴とするステータ。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のステータにおいて、受容室(55)は、分離ウェブ(56e)によって周方向にセグメント化されて形成されており、複数の部屋(55a)を有していることを特徴とするステータ。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のステータにおいて、接続導体(52a−c)は、ステータ(16)を電気的なエネルギー源(39c)に接続するために、材料結合的に当該接続導体に接続された相コネクタ導体(60a−c)を有しており、相コネクタ導体(60a−c)は、一方の終端部(610a−c)が樹脂体(54)内に封入されていることを特徴とするステータ。
  9. ロータ(14)を有するとともにステータ(16)を有する電気機械(10)において、請求項1から8のいずれかに記載のステータ(16)が形成されていることを特徴とする電気機械。
JP2017557281A 2015-05-13 2016-04-12 カプセル化された結線装置を有した電気機械用ステータおよびそのようなステータを有した電気機械 Active JP6741300B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102015208902.9 2015-05-13
DE102015208902.9A DE102015208902A1 (de) 2015-05-13 2015-05-13 Stator für eine elektrische Maschine mit einer gekapselten Verschaltungseinrichtung und elektrische Maschine mit einem solchen Stator
PCT/EP2016/057993 WO2016180588A1 (de) 2015-05-13 2016-04-12 Stator für eine elektrische maschine mit einer gekapselten verschaltungseinrichtung und elektrische maschine mit einem solchen stator

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018516048A JP2018516048A (ja) 2018-06-14
JP6741300B2 true JP6741300B2 (ja) 2020-08-19

Family

ID=55701999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017557281A Active JP6741300B2 (ja) 2015-05-13 2016-04-12 カプセル化された結線装置を有した電気機械用ステータおよびそのようなステータを有した電気機械

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6741300B2 (ja)
CN (1) CN107624213B (ja)
DE (1) DE102015208902A1 (ja)
WO (1) WO2016180588A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018211655A1 (de) 2018-07-12 2020-01-16 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Verfahren zum Herstellen eines Stators
DE102018215787A1 (de) * 2018-09-18 2020-03-19 Robert Bosch Gmbh Stator für eine elektrische Maschine, eine elektrische Maschine und Verfahren zum Herstellen einer elektrischen Maschine
DE102018219820A1 (de) * 2018-11-19 2020-06-04 Mahle International Gmbh Isolationskörper für eine elektrische Maschine
FR3094585A1 (fr) * 2019-03-25 2020-10-02 Valeo Japan Co. Ltd. Elément isolant de tête de bobine d’un stator de machine électrique tournante, stator et machine électrique tournante correspondants.
CN110912295A (zh) * 2019-11-07 2020-03-24 联创汽车电子有限公司 定子单体和电机定子单元
JP7347352B2 (ja) * 2020-07-14 2023-09-20 株式会社デンソー ステータ
JP7347353B2 (ja) * 2020-07-14 2023-09-20 株式会社デンソー ステータ

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07222388A (ja) * 1994-01-28 1995-08-18 Mitsubishi Electric Corp 発電機用コイルおよびその製法
JP4662200B2 (ja) 2004-09-29 2011-03-30 日本電産株式会社 モータおよびブスバー
ATE352119T1 (de) * 2005-03-17 2007-02-15 Zahnradfabrik Friedrichshafen Stator für eine elektrische maschine
DE102006021898A1 (de) * 2006-05-11 2007-11-22 Zf Friedrichshafen Ag Stator für eine elektrische Maschine
JP4851966B2 (ja) * 2007-03-06 2012-01-11 日立オートモティブシステムズ株式会社 回転電機
EP2139094B1 (de) * 2008-06-26 2018-10-17 ZF Friedrichshafen AG Stator mit Verschaltungsanordnung einer elektrischen Maschine
DE102009045551A1 (de) * 2008-11-05 2010-05-06 Zf Friedrichshafen Ag Stator für eine elektrische Maschine mit einer Verschaltungseinrichtung
DE102009001830A1 (de) * 2009-03-25 2010-10-07 Ferchau Engineering Gmbh Stator für eine elektrische Maschine mit einer Verschaltungseinrichtung
DE202010014425U1 (de) 2010-10-20 2011-01-20 Robert Bosch Gmbh Isolierendes Halteelement für Phasenpotential-Schienen
JP2013247715A (ja) * 2012-05-23 2013-12-09 Asmo Co Ltd ステータ及びモータ
DE112012001747T5 (de) * 2012-09-28 2014-02-06 Hayashi Industry Co., Ltd. Stromanschlussschiene für die Verwendung in einem Elektromotor
JP6225975B2 (ja) * 2014-11-10 2017-11-08 デンソートリム株式会社 内燃機関用回転電機

Also Published As

Publication number Publication date
CN107624213A (zh) 2018-01-23
CN107624213B (zh) 2020-04-07
DE102015208902A1 (de) 2016-11-17
JP2018516048A (ja) 2018-06-14
WO2016180588A1 (de) 2016-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6741300B2 (ja) カプセル化された結線装置を有した電気機械用ステータおよびそのようなステータを有した電気機械
CN107820660B (zh) 用于电机的定子以及用于制造这种定子的方法
US9496762B2 (en) Motor
JP6353723B2 (ja) バスバーユニット、これを備えた回転電機及びバスバーユニットの製造方法
JP5997589B2 (ja) 分割コア型モータ、および分割コア型モータの電機子の製造方法
KR101562106B1 (ko) 회전 전기 기계 및 로터의 제조 방법
WO2017013773A1 (ja) バスバーユニット、これを備えた回転電機及びバスバーユニットの製造方法
CN112865381A (zh) 马达
CN107846099B (zh) 定子及制造定子的方法
WO2017033917A1 (ja) モータ
CN107580744B (zh) 用于电机的定子以及具有这种定子的电机
US9647515B2 (en) Brushless motor and fuel pump having a terminal structure for reducing tensile forces between stator coils
KR20190109543A (ko) 모터
US11502575B2 (en) Motor and air-conditioning apparatus
US11355987B2 (en) Pole tooth module for an electric machine, active part comprising a pole tooth module, and electric machine
US7342334B2 (en) Insulated stator with wire routing element
JP6676622B2 (ja) ブラシレスモータ、電動ポンプ、およびブラシレスモータの製造方法
JP2005318788A (ja) ステッピングモータ
US20080284273A1 (en) Lead frame
JP2020526173A (ja) 回転電機用のステータ相互接続装置
US11277050B2 (en) Electric motor
KR102336621B1 (ko) 압축기 구동 장치 및 상기 장치의 제조 방법
JP6331950B2 (ja) ステータ
US10958124B2 (en) Motor
JP2021121174A (ja) 圧縮機の駆動装置及びその組立方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200520

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200701

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20200703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200720

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6741300

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250