JP6741037B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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本発明は、低照度で撮影された画像の背景情報を再現するため、より多い受光量で撮像された画像を合成し、視認性を改善する画像処理装置及び画像処理方法に関する。
夜間等の暗環境下で撮影された低照度の画像(以下、低照度画像)は、暗部領域の階調の不足から、黒く潰れた画像となる。また、光量の不足を補うため信号を増幅した場合の低照度画像は、ノイズが多くなり視認性が低下する。この場合、露光時間を長時間にした画像である長露光画像を、低照度画像と合成することにより、視認性の低下は改善される。
露光時間など露光条件の異なる複数の撮像画像を合成する場合に、撮影範囲に動体が存在すると動体の位置ずれが発生する。動体の位置ずれの発生を低減するために、画像のフレーム間差分を全フレームで算出し、その差分の平均値を動き情報として取得し、動きの発生している領域の合成重みを抑制する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−044377公報(第7−8頁)
従来の画像処理装置では、低照度画像と長露光画像とで、撮影時刻の間隔が開いている場合に、長露光画像では動き情報が殆ど観察できない場合でも、低照度画像中には存在しない動体が長露光画像中に存在する場合がある。この動体が存在するまま長露光画像を低照度画像に重畳した場合、本来は低照度画像の撮影時刻に存在しない物体の成分が重畳されるという問題があった。
この発明は、上記の様な課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、暗環境で撮影された視認性が低い低照度画像を再現するため、低照度画像とは照度が異なる時刻に、より多い受光量で撮影された長露光画像を低照度画像に重畳する合成技術において、長露光画像にのみ含まれる動体の成分を抑制することで、参照画像にのみ含まれる動体の成分が低照度画像に重畳されることを回避し、視認性劣化を改善できるものである。
本発明の画像処理装置は、第1画像と第2画像とから合成画像を生成する画像処理装置において、第1画像は、第2画像と撮影範囲が同じでかつ撮影時の照度が異なり、また第2画像より多い受光量で撮影され、時間的に連続して撮影された複数の画像であり、複数の画像から構成される第1画像同士を合成し、動体の存在しない第1背景画像を生成する背景画像生成部と、第1画像と背景画像との差分である背景差分積算値から背景差分積算マップを生成する背景差分積算部と、第1背景画像から第1画像ディテール成分を生成する第1画像分離部と、背景差分積算マップを用いて背景差分積算値が高いほど第1画像のゲインを抑制するよう調整した調整第1ディテール成分を出力する第1ディテール調整部と、調整第1ディテール成分と第2画像とを合成し合成画像を出力する合成処理部とを備え、合成処理部は、第2画像を第2画像ベース成分と第2画像ディテール成分とに分離する第2画像分離部と、第2画像ディテール成分と調整第1ディテール成分とを合成した合成ディテール成分を出力する第2ディテール調整部と第2画像ベース成分と合成ディテール成分とを合成し合成画像を出力する成分合成部とを有することを特徴とする。
この発明は、低照度画像と長露光画像とで、撮影時刻の間隔が開いている場合に、長露光画像では動き情報が殆ど観察できない場合でも、長露光画像には存在しない動体の成分が低照度画像に重畳されることを回避し、視認性劣化を改善できる。
この発明の実施の形態1を示す画像処理装置に入力される画像と合成される画像とを説明する説明図である。 この発明の実施の形態1を示す画像処理装置を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1を示す画像処理装置で用いる背景差分積算値Vと抑制ゲイン値gとの入出力特性を示す説明図である。 この発明の実施の形態1を示す画像処理方法を示すフロー図である。 この発明の実施の形態2を示す画像処理装置を示すブロック図である。
以下の実施の形態においては、画像データは、ディテール成分と、ディテール成分以外の成分であるベース成分とに分離して処理される。ディテール成分とは、各画素の画素値(信号値)が周辺画素と比べて小刻みに変化する成分であり、高周波成分とも呼ばれる。ベース成分とは、各画素の画素値が周辺画素と比べて小刻みに変化しない成分であり、低周波成分とも呼ばれる。つまり、ディテール成分は、画像における画素値の細かな変化を表している。ベース成分は、例えば、平滑化フィルター等の出力成分である。ディテール成分は、例えば、平滑化フィルター等の入力成分とベース成分との差分成分である。また、以下の説明においては、長露光画像を「参照画像」として説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1を示す画像処理装置に入力される画像と合成される画像とを説明する説明図である。図1(a)は、第1画像DIN1を示す。図1(b)は、第1背景画像D1を示す。図1(c)は、第2画像DIN2を示す。図1(d)は、合成画像DOUTを示す。第1画像DIN1は、第2画像DIN2と撮影範囲が同じでかつ撮影時の照度が異なる。また、第1画像DIN1は、第2画像DIN2より多い受光量で撮影され、時間的に連続して撮影された複数の画像である。第2画像DIN2は、例えば少ない受光量で撮影された低照度画像である。第1画像DIN1と第2画像DIN2とは、撮影した時間が異なり、第1画像DIN1には例えば第2画像DIN2には映っていない車や歩行者などの動体が含まれている。
図2は、この発明の実施の形態1を示す画像処理装置を示すブロック図である。実施の形態1に係る画像処理装置1は、入力となる第2画像DIN2に第1画像DIN1から得られた第1画像調整ディテール成分D4を重畳することで合成画像DOUTを生成する。画像処理装置1は、背景画像生成部100、背景差分積算部101、第1画像分離部102、第1ディテール調整部104、及び合成処理部10を備える。合成処理部10は、第2画像分離部103、第2ディテール調整部105及び成分合成部106を有する。背景画像生成部100は、第1画像DIN1を入力し、動体の成分を抑制した第1背景画像D1を出力する。背景差分積算部101は、第1画像DIN1と第1背景画像D1とを入力し、背景差分積算マップD1mを出力する。第1画像分離部102は、第1背景画像D1を入力し、第1画像ディテール成分D2を出力する。第1ディテール調整部104は、背景差分積算マップD1mを用いて第1画像ディテール成分D2の背景差分積算値が高いほど第1画像DIN1を抑制するよう調整された第1画像調整ディテール成分D4を出力する。合成処理部10は、入力された第2画像DIN2と第1画像調整ディテール成分D4とを合成した合成画像DOUTを生成する。次に合成処理部10における動作を記す。第2画像分離部103は、入力された第2画像DIN2を第2画像ベース成分D3Aと第2画像ディテール成分D3Bとに分離する。第2ディテール調整部105は、第2画像ディテール成分D3Bと第1画像調整ディテール成分D4との合成値に0から1の固定ゲイン値である第2ディテール係数を乗算した合成ディテール成分D5を合成する。第2画像ディテール成分に乗算する固定ゲイン値は、第2画像に含まれるノイズ量もしくは受光量に応じて、ノイズが多く含まれる場合や受光量が少ない場合には小さい値を乗算することで、合成ディテール成分D5に含まれるノイズ量を低減することができる。成分合成部106は、第2画像ベース成分D3Aと合成ディテール成分D5とから合成画像DOUTを生成する。
本発明の画像処理装置1は、暗環境で撮影され視認性が低い低照度画像の背景情報を再現するため、低照度画像とは照度が異なる時刻に、より多い受光量で撮影された参照画像を合成する際に、参照画像にのみ含まれる動体の成分を抑制することで、動体の成分が低照度画像に重畳されることを回避し視認性劣化を改善する。第1画像DIN1が参照画像に相当する。また、第2画像DIN2が、低照度画像に相当する。なお、動体には次のフレーム画像では動いている走行中の車両や移動中の人物のような物体の他、例えば駐車中の車両のように、一時的に停止している物体である静止物体のことも含む。
次に画像処理装置1の各構成要素について説明する。入力される第1画像DIN1は、同地点を連続的に撮像した複数の画像であり、それぞれが異なる日、又は異なる時間に撮像した複数の画像である。第1画像DIN1は、モノクロ画像、又はRGB画像である。モノクロ画像の場合、RGB画像に対しセンサ感度が高いため、合成時の背景情報再現効果がより大きく見込まれる。また撮像系が振動、微動する等の要因により第1画像DIN1の間で撮影範囲が僅かに異なる場合は、合成の前に第1画像DIN1の複数の画像間での位置合わせ処理を実施することが望ましい。
第1画像DIN1の中で車や歩行者などの動体が含まれる場合、第1画像DIN1と第2画像DIN2との合成時に動体が合成画像DOUTに含まれる可能性がある。動体を除いた第1背景画像D1を生成するため、背景画像生成部100は、第1画像DIN1を時間方向で合成し、第1背景画像D1を生成する。第1背景画像D1の生成方法としては、第1画像DIN1を時間方向に加算平均した値である平均値、時間方向の中間値、または時間方向の最頻値などにより求める。
背景差分積算部101は、第1画像DIN1を時間方向で合成した第1背景画像D1を用いて第1画像DIN1の各画素値のばらつきを求め、背景差分積算マップD1mを算出する。各画素値のばらつきとは、例えば第1背景画像D1の画素の画素値と、第1画像DIN1の画素の画素値との差分を平均した値である。背景差分積算マップD1mは、第1背景画像D1の全画素に対して、各画素値のばらつきを求めた結果である。この背景差分積算マップD1mは、入力画像サイズと同じ要素数を持つ配列を示す。背景差分積算マップD1mの配列の各要素は、後段の第1ディテール調整部104において、第1画像ディテール成分D2の、対応する画素値に対して作用する。背景差分積算マップD1mは、映像中での低頻度の変化(例えば、1000フレームの中で、駐車している車が移動するフレームが数枚だけある場合の変化)を検出する指標値となる。
背景画像の生成では第1画像DIN1の中の動体を除去することができるが、第1画像DIN1の中の静止物体は除去できない場合が多い。
画像処理装置1は、背景差分積算マップD1mを用いることで第1画像DIN1の中のほとんどの期間で静止していた物体が存在した領域を検出することができる。第1ディテール調整部104は、第1画像DIN1の中のほとんどの期間で静止していた物体が存在した領域に対応するディテール成分を抑制し、動体の成分が低照度画像に重畳されることを回避する。
背景差分積算マップD1mのある注目画素の値を背景差分積算値V(X)とした場合、例えば、V(X)の算出方法は、式(1)のように第1背景画像D1の注目画素に対応する画素の画素値μと、全Nフレームの対応する画素値Xiとの差分を平均した値である。ここで第1背景画像D1の注目画素に対応する画素の画素値μと、全Nフレームの対応する画素値Xiは最大輝度で除算されることにより、0〜1の範囲で正規化されているものとする。
Figure 0006741037
・・・・・・・・・・ 式(1)
ここで画素値μは、第1画像DIN1の全フレームから算出されても良い。また、画素値μは、全フレーム中のある時間窓から逐次、算出されてもよい。なお、「時間窓」とは、ある信号の一部分の範囲を取り出してくるような関数であり、また範囲の外では、0となる関数である。
背景差分積算マップD1mは、動画の圧縮歪や、日照量の経時変化などの微小な変化によるオフセットを含んでいる場合がある。これらの影響を抑えるために、背景差分積算部101は、背景差分積算オフセットを求め、背景差分積算マップD1mから差し引いてもよい。背景差分積算オフセットは、背景差分積算マップD1mの各画素、又は全画素から、平均値、又は中間値を用いて求める。
また、背景差分積算部101は、背景差分積算マップD1mに含まれるノイズを除去してもよい。ノイズ除去は例えば、ボックスフィルター、又はガウシアンフィルターなどのフィルター処理によりおこなわれる。
また、ノイズ除去は、モルフォロジー演算によるクローズ処理で、背景差分積算マップD1mの中で孤立して背景差分積算値の高い領域の値を取り除くことによっても可能である。
また、第1画像DIN1のフレームの最初、又はフレームの最後で生じた変化は、背景差分積算値を求めても高い値が得られない場合がある。特に、フレームの最後で生じた変化は、フレームの最初で生じた変化と比較して合成画像に変化後の影響が残っている可能性が高いため、対策が必要な場合がある。フレームの最後で生じた変化の影響を検出するためには、例えば、中央のフレームからフレームがどれだけ離れているかを重みとして、中央フレームから離れているほど背景差分積算マップD1mの各画素の値を増幅する重みを設ける。
この背景差分積算マップD1mは、蓄積された第1画像DIN1を用いて一度だけ生成し、第1画像DIN1が更新されるタイミングで再生成する。第2画像DIN2に対する処理がオンラインで行われるのに対して、背景差分積算マップD1mの生成は事前処理となる。
次に第1画像分離部102は、第1背景画像D1に対してフィルター処理を行い、第1画像ディテール成分D2を生成する。フィルター処理は、例えば、ボックスフィルター、又はガウシアンフィルターなどの平滑化フィルターを用いる。また、フィルター処理は、バイラテラルフィルター、又はガイデッドフィルター等のエッジ保存平滑化フィルターを用いてもよい。また、フィルター処理は、微分フィルター、又はラプラシアンフィルター等のハイパスフィルターを用いてもよい。平滑化フィルターを用いる場合に第1画像分離部102は、第1画像ディテール成分D2を第1背景画像D1と第1背景画像D1の平滑化成分との差分から求める。またハイパスフィルターを用いる場合は直接ディテール成分を出力する。
第2画像分離部103は、第2画像DIN2に対してフィルター処理を行い第2画像ベース成分D3Aと第2画像ディテール成分D3Bとを出力する。第2画像分離部103におけるフィルター処理は、第1画像分離部102におけるフィルター処理と同様である。
第1ディテール調整部104は、背景差分積算マップD1mの各画素の値を重み係数として、第1画像ディテール成分D2の対応する画素の値を抑制した第1画像調整ディテール成分D4を出力する。背景差分積算値が高いほど第1画像のゲインを抑制するよう調整することで、第1画像DIN1の静止物体が合成画像DOUTに含まれることを回避する。なお、通り過ぎる車や人のような短時間しか存在しない動体は、平均値や中間値を用いて第1背景画像D1を生成する時に除去される。
図3は、この発明の実施の形態1を示す画像処理装置で用いる背景差分積算値Vと抑制ゲイン値gとの入出力特性を示す説明図である。背景差分積算値Vは、背景差分積算マップD1mのある画素の値である。背景差分積算値Vは、0から1の間の数値で表わされる正規化された値である。抑制ゲイン値gは、対応する第1画像ディテール成分D2の画素の画素値を調整する値である。抑制ゲイン値gは、0から1の間の数値で表わされる1を最大値とした値である。なお、第1画像調整ディテール成分D4と第1画像ディテール成分D2との関係は、抑制ゲイン値gを用いて、D4=(1−g)・D2のようにあらわされる。
図3(a)の説明図における背景差分積算値Vと抑制ゲイン値gとの入出力特性は、線形の関係である。
図3(b)の説明図における背景差分積算値Vと抑制ゲイン値gとの入出力特性は、g=mgammaで示されるような関係である。つまり、抑制ゲイン値gが背景差分積算値Vのべき乗で示されるような関係である。図3(b)のような入出力特性である場合、変化に対する抑制の感度を調整することができる。例えば、g=mgammaにおけるgammaの値を1より大きく設定すれば、小さな変化に対してはあまり抑制を行わない入出力特性を設定することができる。g=mgammaにおけるgammaの値を1より小さくすれば、小さな変化に対しても抑制ゲイン値を小さく設定し、ディテール成分をより抑制する入出力特性を設定することができる。
図3(c)の説明図における背景差分積算値Vと抑制ゲイン値gとの入出力特性は、背景差分積算値Vが、予め設定した背景差分積算閾値mThresを上回る領域に対しては抑制ゲイン値gを1に設定するような特性である。抑制ゲイン値gを1に設定することは、第1画像ディテール成分D2が0になるまで抑制することである。この入出力特性とすることは抑制の感度を高めたい場合に有効である。
図3(d)の説明図における背景差分積算値Vと抑制ゲイン値gとの入出力特性は、背景差分積算値Vが、予め設定した背景差分積算値閾値mThresを下回る領域に対しては抑制ゲイン値gを0に設定するような特性である。抑制ゲイン値gを0に設定することは、抑制を行わないことである。この入出力特性とすることは第1画像DIN1に、動体と誤判定される量のノイズが含まれる場合に特に有効である。
第2ディテール調整部105は、第2画像ディテール成分D3Bと第1画像調整ディテール成分D4とを合成し、合成ディテール成分D5を出力する。合成方法は例えば第2画像ディテール成分D3B及び第1画像調整ディテール成分D4を各々、ゲイン調整を行い、重み付き平均を行う。ゲインは固定値でも良いし、シーンや撮像環境、画像特徴量に応じて調整を行っても良い。第1画像調整ディテール成分D4は、第2画像DIN2に含まれない動体などの成分が抑制され、第2画像ディテール成分D3Bに合成される。
成分合成部106は、第2画像ベース成分D3Aと合成ディテール成分D5とを合成し、合成画像DOUTを出力する。
第1画像DIN1と第2画像DIN2とは同一の撮影範囲であることが望ましいが、異なる撮影範囲である場合、レジストレーションによる位置合わせ処理で撮影範囲を合わせれば画像処理装置に入力することが可能である。
次に実施の形態1に係る画像処理方法の動作を説明する。図4は、この発明の実施の形態1を示す画像処理方法を示すフロー図である。まずステップS1において第1画像DIN1を入力する。
次にステップS2において、第1画像DIN1から画素値を時間方向に加算平均した値である平均値、時間方向の中間値、または時間方向の最頻値などにより求めた第1背景画像D1を出力する。
次にステップS3において、第1画像DIN1と第1背景画像D1との差分などにより算出した背景差分積算マップD1mを出力する。
次にステップS4において、第1背景画像D1と第1背景画像D1の平滑化成分との差分から求めた第1画像ディテール成分D2を出力する。
次にステップS5において、第1画像ディテール成分D2と背景差分積算マップD1mとから動体が存在する領域のディテールを抑制した第1画像調整ディテール成分D4を出力する。
次にステップS6において、第2画像DIN2を入力する。
次にステップS7において、第2画像DIN2を第2画像ベース成分D3Aと第2画像ディテール成分D3Bとに分離する。
次にステップS8において、第1画像調整ディテール成分D4と第2画像ディテール成分D3Bとを合成する。
最後にステップS9において、合成ディテール成分D5と第2画像ベース成分D3Aとを合成し、合成画像DOUTを得る。
なおステップS1からステップS5までと、ステップS6からステップS7までは、異なる時間において処理されるフローである。
実施の形態1の画像処理装置1では、暗環境で撮影され視認性が低い低照度画像の背景情報を再現するため、低照度画像とは照度が異なる時刻に、より多い受光量で撮影された参照画像を低照度画像に合成する。その際に参照画像にのみ含まれる動体の成分を抑制することで、動体の成分が低照度画像に重畳されることを回避し視認性劣化を改善することができる。
また本発明は単純なフィルター演算処理、加算処理及び減算処理で構成されるため、少ない計算量で実現することができる。
なお、第1画像DIN1となる多い受光量で撮像された画像には、日中に撮像された可視画像の他、フラッシュや赤外光投射などの光源照射を行うことで高い照度を有している可視画像または赤外光画像も適用することができる。
実施の形態2
実施の形態2に係る画像処理装置の動作を説明する。図4は、この発明の実施の形態2を示す画像処理装置を示すブロック図である。画像処理装置2は、実施の形態1で記載された画像処理装置1と比較して、背景差分積算部201のデータ入出力が異なる。
背景差分積算部201は、式(1)の方法で背景差分積算マップを生成する際に、背景画像生成部100で生成した第1背景画像D1を使用する必要がない。背景差分積算部201において第1画像のフレーム方向の平均値を算出するなどの方法により画素値μを求める。
例えば、背景画像を表示する等の目的で残像の少ない背景画像を生成する必要がある場合には、背景画像の生成で中央値や最頻値を使用することが望ましい。
逆に背景差分積算マップを算出する場合では、平均値を用いた方が静止物体を含む動体を精度良く検出できる場合がある。
実施の形態2の画像処理装置2は、背景画像生成の方法と背景差分積算の方法とを自由に設計することができる。また、画像処理装置2は、背景画像生成、及び背景差分積算の双方の処理を独立に最適化することができる。なお、実施の形態1と同じ構成要件に係る動作、その他の構成については実施の形態1と同様である
実施の形態2の画像処理装置2は、背景画像生成の方法と背景差分積算の方法とを自由に設計することができる。また、画像処理装置2は、背景画像生成、及び背景差分積算の双方の処理を独立に最適化することができる。例えば、背景画像を表示する等の目的で残像の少ない背景画像を生成する必要がある場合に画像処理装置2は、背景画像の生成に中央値、又は最頻値を使用する。
なお、以上のように本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限るものではない。
以上で説明したように、暗環境で撮影され視認性が低い低照度画像を、より明環境で撮影された参照画像を用いて、ノイズや黒潰れなどの視認性劣化を改善することが可能となる。
また、以上のように本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限るものではない。
1,2 画像処理装置
10 合成処理部
100 背景画像生成部
101,201 背景差分積算部
102 第1画像分離部
103 第2画像分離部
104 第1ディテール調整部
105 第2ディテール調整部
106 成分合成部

Claims (8)

  1. 第1画像と第2画像とから合成画像を生成する画像処理装置において、前記第1画像は、前記第2画像と撮影範囲が同じでかつ撮影時の照度が異なり、また前記第2画像より多い受光量で撮影され、時間的に連続して撮影された複数の画像であり、
    複数の画像から構成される前記第1画像同士を合成し、動体の存在しない第1背景画像を生成する背景画像生成部と、
    前記第1画像と前記背景画像との差分である背景差分積算値から背景差分積算マップを生成する背景差分積算部と、
    前記第1背景画像から第1画像ディテール成分を生成する第1画像分離部と、
    前記背景差分積算マップを用いて前記背景差分積算値が高いほど第1画像のゲインを抑制するよう調整した調整第1ディテール成分を出力する第1ディテール調整部と、
    前記調整第1ディテール成分と前記第2画像とを合成し前記合成画像を出力する合成処理部とを備え、
    前記合成処理部は、前記第2画像を第2画像ベース成分と第2画像ディテール成分とに分離する第2画像分離部と、
    前記第2画像ディテール成分と前記調整第1ディテール成分とを合成した合成ディテール成分を出力する第2ディテール調整部と
    前記第2画像ベース成分と前記合成ディテール成分とを合成し前記合成画像を出力する成分合成部とを有する
    画像処理装置。
  2. 前記背景画像生成部は、前記第1画像を構成する複数の画像の全フレームの画素値を時間方向に加算平均した値から第1背景画像を算出する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1ディテール調整部は、前記背景差分積算マップに対してベキ乗の関係を有する重みに応じて、前記第1画像ディテール成分を抑制する
    請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1ディテール調整部は、前記背景差分積算値が、予め設定した背景差分積算閾値を上回る領域に対しては0から1までの値を取りうる抑制ゲイン値を1に設定した重みを前記第1画像ディテール成分に乗算することで、前記第1画像ディテール成分を調整する
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記第1ディテール調整部は、前記背景差分積算値が、予め設定した背景差分積算閾値を下回る領域に対しては0から1までの値を取りうる抑制ゲイン値を0に設定した重みを前記第1画像ディテール成分に乗算することで、前記第1画像ディテール成分を調整する
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1画像は、フラッシュ照射により得られた画像である
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記第1画像は、赤外光画像である
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 第1画像と第2画像とから合成画像を生成する画像処理方法において、前記第1画像は、前記第2画像と撮影範囲が同じでかつ撮影時の照度が異なり、また前記第2画像より多い受光量で撮影され、時間的に連続して撮影された複数の画像であり、
    前記第1画像を入力する第1画像入力ステップと、
    複数の画像から構成される前記第1画像同士を合成し、動体の存在しない第1背景画像を生成する背景画像生成ステップと、
    前記第1画像と前記第1背景画像との差分である背景差分積算値から背景差分積算マップを生成する背景差分積算ステップと、
    第1背景画像から第1画像ディテール成分を生成する第1画像分離ステップと、
    前記背景差分積算マップを用いて前記背景差分積算値が高いほど第1画像を抑制するよう調整した調整第1ディテール成分を出力する第1ディテール調整ステップと、
    調整第1ディテール成分と前記第2画像とを合成し合成画像を出力する合成処理ステップとを備え、
    前記合成処理ステップは、前記第2画像を第2画像ベース成分と第2画像ディテール成分とに分離する第2画像分離ステップと、
    前記第2画像ディテール成分と前記調整第1ディテール成分とを合成した合成ディテール成分を出力する第2ディテール調整ステップと、
    前記第2画像ベース成分と前記合成ディテール成分とを合成し前記合成画像を出力する成分合成ステップとを有する
    画像処理方法。
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