JP6740889B2 - 燃料電池車両 - Google Patents
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Description
[形態1]燃料電池車両であって、燃料電池スタックを含む燃料電池モジュールと、前記燃料電池スタックに供給されるガスを貯蔵するタンクと、前記燃料電池モジュールを収容する燃料電池収容室と、前記燃料電池車両の床下において前記燃料電池収容室に対して前記燃料電池車両の車両長さ方向における後方側に形成され、前記タンクを収容するタンク収容室と、前記燃料電池収容室に自身の一部が配置された車体フレームと、前記燃料電池モジュールに接続され、前記燃料電池モジュールを前記車体フレームに固定する固定部材と、を備え、前記燃料電池モジュールと前記固定部材との接続部の剛性は、前記固定部材の剛性に比べて高く、前記燃料電池モジュールは、前記燃料電池スタックを支持する支持フレームであって、互いに鉛直方向に離れて配置され互いに鉛直方向に対応する穴が設けられた上面壁部および下面壁部を有する支持フレームを、さらに含み、前記接続部は、前記下面壁部の前記穴を貫き、前記固定部材を前記下面壁部に押し付けて取り付けるボルトと、前記ボルトに螺合し、前記上面壁部に直接的または間接的に接続されるナットと、を有する、燃料電池車両。
A1.車両全体構成:
図1は、本発明の一実施形態としての燃料電池車両500の概略構成を示す断面図である。図1では、衝突が発生していない平常時における、燃料電池車両500の車両幅方向LHの中央位置での、車両の前方方向FDおよび後方方向RDに沿った断面を表している。以降では、前方方向FDと後方方向RDとを、合せて「車両長さ方向」と呼ぶ。燃料電池車両500は、燃料電池モジュール100を電力源として搭載し、動力源であるモータMが駆動することにより、後輪RWが駆動される。なお、図1では、車両幅方向LH、前方方向FD、および後方方向RDに加えて、重力方向、すなわち、鉛直下方Gを図示している。図1における各方向を示す符号および矢印は、他の図における各方向を示す符号および矢印に対応する。
図2は、燃料電池車両500に搭載されている燃料電池システム200の概略構成を示すブロック図である。燃料電池システム200は、上述の燃料電池スタック101に加えて、気液分離器29と、タンク20と、エアコンプレッサ30と、遮断弁24と、インジェクタ25と、排気排水弁26と、循環ポンプ27と、三方弁33と、圧力調整弁34と、燃料ガス供給路21と、燃料ガス循環路22と、燃料ガス排出路23と、酸化剤ガス供給路31と、酸化剤ガス排出路32と、バイパス流路35と、DC−DCコンバータ210とを備える。その他、燃料電池システム200は、燃料電池スタック101を介して冷却媒体を循環させる図示しない機構を備えている。
図3は、燃料電池モジュール100の概略構成を示す断面図である。図3では、図1と同様な位置での燃料電池モジュール100の断面を示している。燃料電池モジュール100は、上述の燃料電池スタック101および支持フレーム150に加えて、ケース130を備える。
図5は、図4に示す5−5断面を拡大して示す断面図である。図5では、支持フレーム150およびリアマウントブラケット420の一部を省略している。図5に示すように、支持フレーム150は、自身の上面を形成する上面壁部151と、自身の下面を形成する下面壁部152と、支柱部153とを備える。上面壁部151と下面壁部152とはいずれも薄板状の形状を有し、支持フレーム150の厚さ方向TDに沿って所定の距離だけ離れて互いに平行に配置されている。支柱部153は、細長い板状の外観形状を有し、上面壁部151と下面壁部152とで挟まれた内部空間154に配置されている。支柱部153は、上面壁部151と下面壁部152とにそれぞれ接続され、内部空間154を複数の空間に仕切る。支柱部153により支持フレーム150の強度を向上させている。
図8は、第2実施形態の取付機構490a近傍を拡大して示す断面図である。図8では、第1実施形態の図6と同じ位置での断面を示している。第2実施形態の燃料電池車両は、支持フレーム150に代えて支持フレーム150aを備える点、および取付機構490に代えて取付機構490aを備える点において、第1実施形態の燃料電池車両500と異なる。第2実施形態の燃料電池車両におけるその他の構成は、第1実施形態の燃料電池車両500と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図9は、第3実施形態の取付機構490b近傍を拡大して示す断面図である。図9では、第1実施形態の図6と同じ位置での断面を示している。第3実施形態の燃料電池車両は、支持フレーム150aに代えて支持フレーム150bを備える点、および取付機構490aに代えて取付機構490bを備える点において、第2実施形態の燃料電池車両と異なる。第3実施形態の燃料電池車両におけるその他の構成は、第2実施形態の燃料電池車両と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
D1.変形例1:
各実施形態では、燃料電池モジュール100は、フロントマウントブラケット410、リアマウントブラケット420、フロントマウント部材430、およびリアマウント部材440を介してサスペンションメンバ550に固定されていたが、サスペンションメンバ550に限らず、車体フレームを構成する任意の部材(メンバ)に、固定されていてもよい。例えば、燃料電池モジュール100は、サイドメンバまたはクロスメンバに、間接的に固定されていてもよい。
各実施形態においてタンク収容室530は、車両長さ方向に延びて形成されていたが、本発明はこれに限定されない。車両幅方向LHに延びて形成されていてもよい。また、タンク収容室530を車両長さ方向および車両幅方向LHのいずれの方向にも延びる空間として構成してもよい。また、収容されるタンク20は、タンク収容室530においてどのような向きで収容されてもよい。
各実施形態では、取付機構490,490a,490bが上面壁部151,151aと、下面壁部152,152aとに接するように構成されることにより、接続部CP1,CP2,CP3の剛性を、リアマウントブラケット420の剛性よりも高くなるようにしていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、下面壁部152,152aを、上面壁部151,151aに比べて剛性の高い材料により形成する方法や、貫通孔156,156aの近傍に支柱部153を多数設ける方法等により、接続部CP1,CP2,CP3の剛性を、リアマウントブラケット420の剛性よりも高くなるようにしてもよい。
各実施形態において、支持フレーム150,150a,150bは、厚さ方向TDに2つの壁部(上面壁部151,151aと、下面壁部152,152a)を有していたが、3つ以上の壁部を有してもよい。このような構成においても、厚さ方向TDに並んだ複数の壁部のうちの2以上の壁部に接するように取付機構490,490a,490bが配置されることにより、接続部CP1,CP2,CP3の剛性を、リアマウントブラケット420の剛性よりも高くすることができる。
各実施形態における燃料電池車両500の構成は、あくまでも一例であり、種々変更可能である。例えば、取付機構490,490a,490bの数は4つに限らず任意の数としてもよい。燃料電池モジュール100からケース130を省略してもよい。モータMに加えて、ガソリンエンジン等の内燃機関を動力源として備えてもよい。燃料電池モジュール100は、車両長さ方向において、タンク20に向かう側へと下方に傾斜して配置されていなくてもよく、例えば、水平に配置されていてもよい。
20…タンク
21…燃料ガス供給路
22…燃料ガス循環路
23…燃料ガス排出路
24…遮断弁
25…インジェクタ
26…排気排水弁
27…循環ポンプ
29…気液分離器
30…エアコンプレッサ
31…酸化剤ガス供給路
32…酸化剤ガス排出路
33…三方弁
34…圧力調整弁
35…バイパス流路
100…燃料電池モジュール
101…燃料電池スタック
102F,102R…絶縁板
103F,103R…集電板
110,120…エンドプレート
130…ケース
131…固定部
132…鍔部
150,150a,150b…支持フレーム
151,151a…上面壁部
152,152a…下面壁部
153…支柱部
154…内部空間
155,155a…貫通孔
156,156a…貫通孔
159…貫通孔
160…ネジ
200…燃料電池システム
210…DC−DCコンバータ
310,310a…ボルト
311,311a…軸部
320,320a,320b…ナット
321…重なり部
322,322a…後端部
323…ネジ山
410…フロントマウントブラケット
420…リアマウントブラケット
421…第1台座部
422…第2台座部
423…傾斜部
425…貫通孔
430…フロントマウント部材
440…リアマウント部材
450…連結カラー部材
451…蓋部
452…円筒部
460…溶接部
490,490a,490b…取付機構
500…燃料電池車両
510…乗員室
520…燃料電池収容室
530…タンク収容室
550…サスペンションメンバ
810…ボルト
820…ナット
890…取付機構
CP1,CP2,CP3,CP10…接続部
F…外力
FD…前方方向
FW…前輪
G…鉛直下方
LH…車両幅方向
M…モータ
RD…後方方向
RW…後輪
SD…積層方向
TD…方向
g…空隙
Claims (1)
- 燃料電池車両であって、
燃料電池スタックを含む燃料電池モジュールと、
前記燃料電池スタックに供給されるガスを貯蔵するタンクと、
前記燃料電池モジュールを収容する燃料電池収容室と、
前記燃料電池車両の床下において前記燃料電池収容室に対して前記燃料電池車両の車両長さ方向における後方側に形成され、前記タンクを収容するタンク収容室と、
前記燃料電池収容室に自身の一部が配置された車体フレームと、
前記燃料電池モジュールに接続され、前記燃料電池モジュールを前記車体フレームに固定する固定部材と、
を備え、
前記燃料電池モジュールと前記固定部材との接続部の剛性は、前記固定部材の剛性に比べて高く、
前記燃料電池モジュールは、前記燃料電池スタックを支持する支持フレームであって、互いに鉛直方向に離れて配置され互いに鉛直方向に対応する穴が設けられた上面壁部および下面壁部を有する支持フレームを、さらに含み、
前記接続部は、
前記下面壁部の前記穴を貫き、前記固定部材を前記下面壁部に押し付けて取り付けるボルトと、
前記ボルトに螺合し、前記上面壁部に直接的または間接的に接続されるナットと、
を有する、
燃料電池車両。
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JP2016245330A JP6740889B2 (ja) | 2016-12-19 | 2016-12-19 | 燃料電池車両 |
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JP2016245330A Active JP6740889B2 (ja) | 2016-12-19 | 2016-12-19 | 燃料電池車両 |
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