JP6740529B2 - 健康状態推定システム、健康状態推定装置、健康状態推定方法、およびプログラム - Google Patents

健康状態推定システム、健康状態推定装置、健康状態推定方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、健康状態推定システム、健康状態推定装置、健康状態推定方法、およびこれらを実現するためのプログラムに関する。
近年、高齢者の一人暮らしが急増している。高齢者と離れて暮らす家族が高齢者の健康状態等を確認するためには、高齢者の住居を訪問したり、高齢者に電話をしたりする必要がある。しかしながら、高齢者の住居を頻繁に訪問することは、家族にとって時間的、経済的な負担が大きい。また、電話だけでは、高齢者の健康状態を確実に確認することは難しい。更に、高齢者の不在時等に高齢者が電話に出なければ、家族は余計な不安を感じてしまう。
上記のような家族の負担を軽減するためには、緊急通報のための装置、または健康であることを家族に知らせるための装置等を高齢者の住居に配置することが考えられる。しかしながら、この場合、高齢者自身の操作が必要になり、押し忘れ等によって高齢者の健康状態を適切に把握することができない場合がある。そこで、従来、高齢者の健康状態を適切に把握するためのシステムの開発が進められている。
例えば、特許文献1は、複数のセンサを住宅内に配置して、センサにより検出した高齢者の生活行動データを記憶しておくシステムを開示している。このシステムによれば、例えば、高齢者がトイレの水を流した時間および電話をかけた時間等を把握することができる。これにより、高齢者の生活行動を確認することができる。
特開2000−123273号公報
加藤真由美 他:「独居高齢者の在宅生活を支援する生活行動センシングモデルの開発」, 地域ケアリング, Vol. 17, No. 12, pp. 88-92.
ところで、住居内における高齢者の移動速度(歩行速度)は、該高齢者の健康状態に大きく影響を受けると考えられる(例えば、非特許文献1参照)。言い換えると、住居内における高齢者の移動速度を適切に評価することができれば、高齢者の健康状態を的確に把握することができると考えられる。この点に関して、特許文献1に開示されたシステムによれば、上述のように、高齢者の生活行動を確認することはできるが、高齢者の移動速度を評価することはできない。このため、高齢者の健康状態を的確に把握することは難しい。
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、住人の負担を軽減しつつ、該住人の健康状態を的確に把握できる、健康状態推定システム、健康状態推定装置、健康状態推定方法、およびプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における健康状態推定システムは、
住居内における住人の移動を検知して移動検知信号を出力する複数の移動検知部と、
前記住居における前記住人のトイレットルームの使用を検知して使用検知信号を出力する使用検知部と、
前記使用検知信号が出力される1つ前および2つ前に前記移動検知信号を出力した一対の前記移動検知部の検知時刻と、予め設定された前記複数の移動検知部間の距離に関する距離情報と、に基づいて、前記一対の移動検知部間における前記住人の移動速度を算出する、移動速度算出部と、
を備えている、ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における健康状態推定装置は、
住居内における住人の移動を検知する複数の移動検知装置から出力された移動検知信号と、前記住居における前記住人のトイレットルームの使用を検知する使用検知装置から出力された使用検知信号とに基づいて、住人の移動速度を算出する移動速度算出部を備え、
前記移動速度算出部は、前記使用検知信号が出力される1つ前および2つ前に前記移動検知信号を出力した一対の前記移動検知装置の検知時刻と、予め設定された前記複数の移動検知装置間の距離に関する距離情報と、に基づいて、前記一対の移動検知装置間における前記住人の移動速度を算出する、ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における健康状態推定方法は、住居の住人の健康状態を推定するために前記住人の移動速度を算出するための方法であって、
住居内における住人の移動を検知する複数の移動検知装置から出力された移動検知信号と、前記住居における前記住人のトイレットルームの使用を検知する使用検知装置から出力された使用検知信号とに基づいて、前記住人の移動速度を算出する移動速度算出ステップを備え、
前記移動速度算出ステップでは、前記使用検知信号が出力される1つ前および2つ前に前記移動検知信号を出力した一対の前記移動検知装置の検知時刻と、予め設定された前記複数の移動検知装置間の距離に関する距離情報と、に基づいて、前記一対の移動検知装置間における前記住人の移動速度を算出する、ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、コンピュータによって、住居の住人の健康状態を推定するために前記住人の移動速度を算出するためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記住居内における住人の移動を検知する複数の移動検知装置から出力された移動検知信号と、前記住居における前記住人のトイレットルームの使用を検知する使用検知装置から出力された使用検知信号とに基づいて、前記住人の移動速度を算出する移動速度算出ステップ、を実行させ、
前記移動速度算出ステップでは、前記使用検知信号が出力される1つ前および2つ前に前記移動検知信号を出力した一対の前記移動検知装置の検知時刻と、予め設定された前記複数の移動検知装置間の距離に関する距離情報と、に基づいて、前記一対の移動検知装置間における前記住人の移動速度を算出する、ことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、住人の負担を軽減しつつ、住人の健康状態を的確に把握することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る健康状態推定システムの概略構成を示す図である。 図2は、健康状態推定システムが設置された住居の一例を示す図である。 図3は、移動検知部が住人の移動を検知した時刻、および使用検知部が住人によるトイレットルームの使用を検知した時刻の一例を示す図である。 図4は、健康状態推定システムの構成を具体的に示すブロック図である。 図5は、住居における健康状態推定システムの具体的な設置例を示す図である。 図6は、検知情報記憶部に記憶される検知情報の一例を示す図である。 図7は、配置情報記憶部に記憶される距離情報の一例を示す図である。 図8は、健康状態推定システムの動作を示すフロー図である。 図9は、健康状態推定装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における、健康状態推定システム、健康状態推定装置、健康状態推定方法、およびプログラムについて、図1〜図9を参照しながら説明する。なお、本実施形態に係る健康状態推定システム、健康状態推定装置および健康状態推定方法によれば、住人の健康状態を表す指標として住人の移動速度(例えば、歩行速度)を算出することができる。本実施形態に係る健康状態推定システム、健康状態推定装置および健康状態推定方法は、言い換えると、住人の健康状態を推定するために住人の移動速度を算出する移動速度算出システム、移動速度算出装置および移動速度算出方法である。
[システム構成]
最初に、図1を用いて、健康状態推定システムの構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る健康状態推定システムの概略構成を示す図である。
図1を参照して、本実施形態に係る健康状態推定システム(以下、単に「推定システム」とも記す)10は、複数(本実施形態では2つ)の移動検知部MD1,MD2と、少なくともひとつの使用検知部UDと、移動速度算出部11とを備えている。後述するように、推定システム10は、例えば、トイレットルームを有する住居に設けられる。
本実施形態では、移動検知部MD1,MD2はそれぞれ、住居内における住人の移動を検知して移動検知信号を出力する移動検知装置である。また、本実施形態では、使用検知部UDは、住人によるトイレットルームの使用を検知して使用検知信号を出力する使用検知装置である。以下においては、移動検知信号および使用検知信号のことをそれぞれ、単に検知信号とも記す。
移動検知装置および使用検知装置としてはそれぞれ、例えば、赤外線、超音波または可視光等を利用して人を検知する人感センサを用いることができる。なお、移動検知装置および使用検知装置としてそれぞれ、圧力センサを用いてもよい。この場合、圧力センサを床に設け、圧力センサによって検出される圧力の変化に基づいて住人の移動および住人によるトイレットルームの使用を検知してもよい。また、使用検知装置として流量センサ等を用いて、トイレットルームにおける水道使用量に基づいて住人によるトイレットルームの使用を検知してもよい。
移動速度算出部11は、移動検知部MD1,MD2から出力される検知信号と、予め設定された移動検知部MD1,MD2間の距離に関する距離情報とに基づいて、移動検知部MD1,MD2間における住人の移動速度を算出する。移動速度の算出方法については後述する。
図2は、推定システム10が設置された住居の一例を示す図である。図2に示す住居50は、廊下R1、トイレットルームR2、居間R3、台所R4、寝室R5、および玄関ホールR6を有している。図2の例では、移動検知部MD1,MD2は、廊下R1に配置されている。使用検知部UDは、トイレットルームR2に配置されている。移動速度算出部11は、例えば、後述する健康状態推定装置100(図4参照)の構成要素として、居間R3に配置されている。なお、図2の例では、移動検知部MD1に比べて移動検知部MD2の方がトイレットルームR2の近くに位置するように、廊下R1の一方側に移動検知部MD1が配置され、廊下R1の他方側に移動検知部MD2が配置されている。以下、図2に示すように推定システム10が配置されていると仮定して、移動速度算出部11による移動速度の算出方法の一例を説明する。
図3は、図2の推定システム10において、移動検知部MD1,MD2が住人の移動を検知した時刻、および使用検知部UDが住人によるトイレットルームR2の使用を検知した時刻の一例を示す図である。なお、本実施形態において「検知した時刻」とは、例えば、移動検知部MD1,MD2および使用検知部UDがそれぞれ検知信号を出力した時刻である。
図3の例では、9時22分38秒および10時42分21秒にそれぞれ、使用検知部UDから使用検知信号が出力されている。すなわち、図3の例では、9時22分38秒および10時42分21秒にそれぞれ、住人によるトイレットルームR2の使用が使用検知部UDによって検知されている。
本実施形態では、移動速度算出部11は、住人の移動速度を算出する際に、まず、「移動検知部の検知時刻の組合せ」を特定する。具体的には、移動速度算出部11は、使用検知部UDから使用検知信号が出力された場合に、その使用検知信号が出力される1つ前および2つ前に移動検知信号を出力した移動検知部MD1,MD2の検知時刻を、「移動検知部の検知時刻の組合せ」として特定する。なお、「使用検知信号が出力される1つ前および2つ前に出力された移動検知信号」とは、使用検知部UDおよび移動検知部MD1,MD2から出力された複数の検知信号を時系列で並べた場合における、使用検知信号の1つ前および2つ前の移動検知信号を意味する。
図3に示す例では、移動速度算出部11は、移動検知部MD2の検知時刻:9時22分35秒と、移動検知部MD1の検知時刻:9時22分32秒とを、「移動検知部の検知時刻の組合せ」として特定する。また、移動速度算出部11は、移動検知部MD2の検知時刻:10時42分19秒と、移動検知部MD1の検知時刻:10時42分15秒とを、「移動検知部の検知時刻の組合せ」として特定する。すなわち、図3の例では、移動速度算出部11は、2組の「移動検知部の検知時刻の組合せ」を特定する。
次に、移動速度算出部11は、「移動検知部の検知時刻の組合せ」ごとに、一方の移動検知部による検知から、他方の移動検知部による検知までの経過時間を算出する。図3の例では、移動速度算出部11は、「移動検知部の検知時刻の組合せ」ごとに、移動検知部MD1の検知時刻と移動検知部MD2の検知時刻との差を、上記経過時間として算出する。具体的には、1組目の「移動検知部の検知時刻の組合せ」については、上記経過時間が3秒と算出され、2組目の「移動検知部の検知時刻の組合せ」については、上記経過時間が4秒と算出される。
次に、移動速度算出部11は、「移動検知部の検知時刻の組合せ」ごとに、算出した経過時間と、予め設定された移動検知部MD1,MD2間の距離に関する距離情報とに基づいて、移動検知部MD1,MD2間における住人の移動速度を算出する。例えば、移動検知部MD1,MD2間の距離が3mであることを示す情報が、距離情報として予め設定されているとする。この場合、図3の例では、住人の移動速度は、1組目の「移動検知部の検知時刻の組合せ」については秒速1mと算出され、2組目の「移動検知部の検知時刻の組合せ」については秒速0.75mと算出される。なお、詳細は後述するが、上記の距離情報は、移動検知部MD1,MD2間の実際の距離を示していなくてもよい。
上述のように、本実施形態では、移動速度算出部11は、使用検知部UDから使用検知信号が出力された場合に、その使用検知信号が出力される1つ前および2つ前に移動検知信号を出力した一対の移動検知部MD1,MD2の検知時刻に基づいて、住人の移動速度を算出する。すなわち、本実施形態では、移動速度算出部11は、トイレットルームR2に向かう住人の移動を検知した移動検知部MD1,MD2の検知時刻に基づいて、住人の移動速度を算出する。
ここで、一般に、住人が用を足すためにトイレットルームR2に向かう際には、途中で止まったり、途中で他の用事を済ませたりすることはほとんど無いと考えられる。このため、住人がトイレットルームR2に向かう際には、住人の能力(歩行能力)に応じた略一定の速度で移動検知部MD1,MD2間を移動すると考えられる。そこで、本実施形態に係る推定システム10では、住人がトイレットルームR2に向かう際の移動速度を、住人の健康状態を表す指標として算出する。これにより、住人の健康状態(例えば、歩行能力)を的確に把握することができる。
また、推定システム10では、移動速度算出部11は、移動検知部MD1,MD2および使用検知部UDの検出信号に基づいて、住人の移動速度を算出する。このため、移動速度を算出するための装置等を住人が携帯する必要もなく、移動速度を算出するために住人が特別な操作等を行う必要もない。これにより、住人の負担を十分に軽減できる。
以上のように、本実施形態に係る推定システム10によれば、住人の負担を軽減しつつ、住人の健康状態を的確に把握することができる。
次に、健康状態推定システムの具体的な構成について説明する。図4は、本発明の実施の形態に係る健康状態推定システム10の構成を具体的に示すブロック図である。
図4を参照して、本実施形態では、推定システム10は、複数の移動検知部MD1〜MD5、使用検知部UD、および健康状態推定装置(以下、単に「推定装置」とも記す)100を備えている。本実施形態では、複数の移動検知部MD1〜MD5および使用検知部UDは、例えば、有線または無線のネットワークによって推定装置100に接続されている。上述したように、移動検知部MD1,MD2は、住人の移動を検知して移動検知信号を出力する移動検知装置である。移動検知部MD3〜MD5も同様に、住人の移動を検知して移動検知信号を出力する移動検知装置である。また、上述したように、使用検知部UDは、住人によるトイレットルームの使用を検知して使用検知信号を出力する使用検知装置である。
以下、推定装置100の具体的な構成を説明する前に、住居における推定システム10の設置例について簡単に説明する。図5は、住居50における推定システム10の具体的な設置例を示す図である。
図5の設置例では、図2の設置例と同様に、移動検知部MD1,MD2は廊下R1に配置され、使用検知部UDはトイレットルームR2に配置されている。また、移動検知部MD3は居間R3に配置され、移動検知部MD4は台所R4に配置され、移動検知部MD5は寝室R5に配置されている。推定装置100は、居間R3に配置されている。
以下、推定装置100の構成について具体的に説明する。なお、以下においては、推定装置100の機能を理解し易くするために、図5のように推定システム10が設置されていると仮定して、推定装置100の機能を説明する。しかしながら、図5に示した推定システム10の設置例は単なる一例であり、推定システム10の各構成要素の配置は、適宜変更することができる。
図4を参照して、本実施形態では、推定装置100は、上述の移動速度算出部11に加えて更に、データ収集部12、タイマー13、検知情報記憶部14、配置情報記憶部15、使用回数計数部16、総検知回数計数部17、速度情報記憶部18、回数情報記憶部19、アラート部20、および送信部21を備えている。
移動検知部MD1〜MD5および使用検知部UDから出力された検知信号は、データ収集部12に入力される。データ収集部12は、移動検知部MD1〜MD5および使用検知部UDのいずれかから検知信号が入力されると、タイマー13から日時情報を取得する。また、データ収集部12は、移動検知部MD1〜MD5および使用検知部UDから検知信号が出力されたことを示す検知情報を検知情報記憶部14に記憶させる。検知情報は、例えば、移動検知部MD1〜MD5および使用検知部UDの検知時刻を含む。本実施形態では、データ収集部12は、検知信号がデータ収集部12に入力された時刻を、移動検知部MD1〜MD5のいずれかが住人の移動を検知した時刻または住人によるトイレットルームR2の使用を使用検知部UDが検知した時刻として、検知情報記憶部14に記憶させる。これにより、検知情報記憶部14には、例えば、図6に示すように、移動検知部MD1〜MD5および使用検知部UDのそれぞれの検知時刻が検知情報として記憶される。なお、図6においては、説明を分かりやすくするために、18時45分54秒の移動検知部MD3による検知を1番目の検知として、移動検知部MD1〜MD5および使用検知部UDによる検知の順番を、検知順番として示している。
なお、移動検知部MD1〜MD5が、住人の移動を検知した時刻を検知信号とともにデータ収集部12に送信する機能を有していてもよい。また、使用検知部UDが、住人によるトイレットルームR2の使用を検知した時刻を検知信号とともにデータ収集部12に送信する機能を有していてもよい。これらの場合には、推定装置100にタイマー13を設けなくてもよい。
配置情報記憶部15には、移動検知部間の距離に関する距離情報が予め記憶されている。距離情報は、例えば、図7に示すように、移動検知部間の距離を示す情報である。
本実施形態では、移動速度算出部11は、移動検知部MD1〜MD5のそれぞれの検知時刻と、上述の距離情報とに基づいて、任意の2つの移動検知部の間を通過する住人の移動速度を算出する。本実施形態では、移動速度算出部11は、住人の移動を順に検知した異なる2つの移動検知部のそれぞれの検知時刻と、上記距離情報とに基づいて、移動検知部間における住人の移動速度を算出する。
例えば、図5のように配置された推定システム10では、移動速度算出部11は、移動検知部MD1,MD2間、移動検知部MD1,MD3間、移動検知部MD1,MD4間、移動検知部MD1,MD5間、移動検知部MD2,MD3間、および移動検知部MD3,MD4間の6つの区間における住人の移動速度を算出する。
具体的には、図6の例では、18時45分54秒に移動検知部MD3によって1番目の検知が行われ、18時45分58秒に移動検知部MD4によって2番目の検知が行われている。1番目の検知から2番目の検知までの経過時間は4秒である。図7を参照して、移動検知部MD3と移動検知部MD4との距離は、3mである。したがって、移動検知部MD3,MD4間における住人の移動速度が、移動速度算出部11によって秒速0.75mであると算出される。詳細な説明は省略するが、上記のようにして、移動速度算出部11は、住人の移動を順に検知した異なる2つの移動検知部の組合せごとに、住人の移動速度を算出する。
なお、本実施形態では、例えば、2つの移動検知部が住人の移動を順に検知した場合でも、1つ目の移動検知部の検知(先の検知)から2つ目の移動検知部の検知(後の検知)までの経過時間が、予め設定された基準時間以上の場合には、移動速度算出部11は移動速度の算出を中止する。図6の例では、移動検知部MD2によって19時40分42秒に8番目の検知が行われ、移動検知部MD3によって19時41分42秒に9番目の検知が行われている。すなわち、1つ目の移動検知部MD2の検知から2つ目の移動検知部MD3の検知までの経過時間は、60秒である。したがって、例えば、上記の予め設定された基準時間が50秒である場合には、移動速度算出部11は、移動検知部MD2による8番目の検知と移動検知部MD3による9番目の検知との間における住人の移動速度の算出を中止する。これにより、例えば、住人が途中で立ち止まっている等の理由によって、上記経過時間が長くなってしまった場合に、移動速度算出部11による住人の移動速度の算出が停止される。その結果、住人の実際の移動速度(歩行速度)をより適切に算出することができる。
なお、配置情報記憶部15に記憶される情報は、移動検知部間の実際の距離であってもよく(図7参照)、移動検知部間の距離に関する他の情報であってもよい。例えば、任意の移動検知部間の距離を1とし、他の移動検知部間の距離を正規化した値が、距離情報として配置情報記憶部15に予め記憶されてもよい。この場合、移動速度算出部11は、正規化された距離情報に基づいて、住人の移動速度を算出する。
移動速度算出部11は更に、予め設定された第1期間(例えば、24時間。)ごとに、住人の平均移動速度を算出する。本実施形態では、移動速度算出部11は、例えば、移動検知部MD1〜MD5によって規定される複数の区間(上述の6つの区間)ごとに重み付けを設定して、住人の平均移動速度を算出する。例えば、移動速度算出部11は、上述の複数の区間のうち、所定の基準区間の住人の移動速度の重み付けを、他の区間の住人の移動速度の重み付けよりも大きくして、平均移動速度を算出する。具体的には、本実施形態では、使用検知信号が出力される1つ前および2つ前に移動検知信号を出力した2つの移動検知部によって規定される区間が基準区間に設定される。また、使用検知信号が出力される2つ以上前に移動検知信号を出力した複数の移動検知部によって規定される複数の区間がそれぞれ、上記の他の区間に設定される。
なお、本実施形態において、「使用検知信号が出力される2つ以上前に移動検知信号を出力した複数の移動検知部」とは、「使用検知信号が出力される2つ以上前であって、かつ使用検知信号が前回出力された後に移動検知信号を出力した複数の移動検知部」を意味する。例えば、図6において、5番目(19時38分11秒)および6番目(19時38分15秒)の移動検知信号は、12番目(20時48分57秒)の使用検知信号を基準にすると、使用検知信号が出力される2つ以上前に出力されている。しかし、5番目(19時38分11秒)および6番目(19時38分15秒)の移動検知信号は、12番目(20時48分57秒)の使用検知信号の一つ前(7番目:19時38分18秒)の使用検知信号が出力される前に出力されている。したがって、5番目(19時38分11秒)に移動検知信号を出力した移動検知部MD3および6番目(19時38分15秒)に移動検知信号を出力した移動検知部MD2は、「使用検知信号が出力される2つ以上前に移動検知信号を出力した複数の移動検知部」に該当しない。
複数の区間における住人の移動速度の重み付けを上記のように設定することによって、住人がトイレットルームR2に到着する直前の区間における住人の移動速度の重み付けを、他の区間における住人の移動速度の重み付けよりも大きくすることができる。上述したように、住人がトイレットルームR2に向かう際には、住人の能力(歩行能力)に応じた略一定の速度で、移動検知部間を移動すると考えられる。したがって、住人がトイレットルームR2に到着する直前の区間における住人の移動速度の重み付けを大きくすることによって、移動速度算出部11は、住人の実際の歩行能力をより反映した平均移動速度を算出することができる。
図6の例では、7番目、12番目および19番目に出力された検知信号が、使用検知部UDが出力した使用検知信号である。したがって、5番目(19時38分11秒)に検知信号を出力した移動検知部MD3と6番目(19時38分15秒)に検知信号を出力した移動検知部MD2との間が、上記基準区間に設定される。また、10番目(20時48分51秒)に検知信号を出力した移動検知部MD3と11番目(20時48分54秒)に検知信号を出力した移動検知部MD2との間が、上記基準区間に設定される。更に、17番目(23時31分36秒)に検知信号を出力した移動検知部MD1と18番目(23時31分40秒)に検知信号を出力した移動検知部MD2との間が、上記基準区間に設定される。図6の例では、移動速度算出部11が平均移動速度を算出する際に、上記3つの基準区間における住人の移動速度の重み付けが、他の区間(3つの基準区間以外の区間)における住人の移動速度の重み付けよりも大きく設定される。
なお、上記のように、本実施の形態では、使用検知信号が出力される1つ前および2つ前に移動検知信号を出力した2つの移動検知部間が、基準区間に設定される。したがって、同じ2つの移動検知部によって規定される区間でも、その後に検知信号を出力する検知部によって、基準区間に設定される場合と、基準区間に設定されない場合とがある。例えば、移動検知部MD1,MD2が順に検知信号を出力した場合に、その後に続いて、使用検知部UDが検知信号を出力した場合には、上述したように、移動検知部MD1,MD2間が基準区間に設定される。一方、移動検知部MD1,MD2が順に検知信号を出力した場合に、その後に続いて、移動検知部MD3が検知信号を出力した場合には、動検知部MD1,MD2間は、基準区間には設定されない。
移動速度算出部11は、上記のようにして算出した移動速度および平均移動速度を、速度情報として、速度情報記憶部18に記憶させる。また、速度情報を示す信号を、アラート部20および送信部21へ送信する。本実施形態では、移動速度算出部11は、例えば、移動速度を算出した区間(移動検知部の組合せ)、および各移動検知部の検知時刻を関連付けて、算出した移動速度を速度情報記憶部18に記憶させる。
使用回数計数部16は、検知情報記憶部14に記憶された検知情報に基づいて、予め設定された第2期間における、使用検知部UDの検知回数を算出する。使用回数計数部16は、算出した使用検知部UDの検知回数を回数情報記憶部19に記憶させる。また、使用回数計数部16は、使用検知部UDの検知回数を示す信号を、アラート部20および送信部21へ送信する。なお、第2期間は、目的に応じて適宜変更することができる。例えば、1日単位で住人のトイレットルームR2の使用回数を計測したい場合には、第2期間は、24時間に設定される。また、例えば、住人の夜間におけるトイレットルームR2の使用回数を計測したい場合には、第2期間は、夜間の所定の時間(例えば、23時〜4時)に設定される。
総検知回数計数部17は、検知情報記憶部14に記憶された検知情報に基づいて、予め設定された第3期間における、移動検知部MD1〜MD5および使用検知部UDの総検知回数を算出する。本実施形態では、総検知回数計数部17は、例えば、検知部ごとに重み付けを設定して、移動検知部MD1〜MD5および使用検知部UDの総検知回数を算出する。例えば、総検知回数計数部17は、移動検知部MD1〜MD5および使用検知部UDのうち、所定の基準検知部の検知回数の重み付けを、他の検知部の検知回数の重み付けよりも大きくして、総検知回数を算出する。また、例えば、総検知回数計数部17は、移動検知部MD1〜MD5および使用検知部UDのうち、所定の補助検知部の検知回数を、他の検知部の検知回数の重み付けよりも小さくして、総検知回数を算出する。本実施形態では、例えば、台所R4に配置された移動検知部MD4が基準検知部に設定される。また、例えば、寝室R5に配置された移動検知部MD5が補助検知部に設定される。
総検知回数計数部17は、上記のようにして算出した総検知回数を回数情報記憶部19に記憶させる。また、総検知回数計数部17は、総検知回数を示す信号を、アラート部20および送信部21へ送信する。第3期間は、例えば、24時間に設定される。なお、第3期間も、第2期間と同様に、目的に応じて適宜変更することができる。
速度情報記憶部18には、上述したように、移動速度算出部11によって速度情報が記憶される。回数情報記憶部19には、移動検知部MD1〜MD5および使用検知部UDの検知回数に関する回数情報が記憶される。具体的には、回数情報記憶部19には、上述したように、使用回数計数部16によって第2期間における使用検知部UDの検知回数が記憶される。更に、回数情報記憶部19には、上述したように、総検知回数計数部17によって、第3期間における移動検知部MD1〜MD5および使用検知部UDの総検知回数が記憶される。
アラート部20は、移動速度算出部11、使用回数計数部16および総検知回数計数部17から与えられる情報に基づいて、アラートを行う。具体的には、アラート部20は、アラート信号を生成し、そのアラート信号を送信部21へ送信する。以下、アラート部20がアラート信号を生成する条件を簡単に説明する。なお、アラート部20がアラート信号を生成する条件は以下の例に限定されず、適宜変更することができる。
本実施形態では、アラート部20は、例えば、速度情報記憶部18に記憶された速度情報に基づいて、移動速度算出部11が過去に算出した平均移動速度(過去の第1期間の平均移動速度)の平均値を算出する。そして、アラート部20は、その算出した平均値と、移動速度算出部11から送信されてきた平均移動速度とを比較する。すなわち、アラート部20は、移動速度算出部11によって今回算出された平均移動速度と、移動速度算出部11によって過去に算出された平均移動速度の平均値とを比較する。今回算出された平均移動速度と、過去に算出された平均移動速度の平均値との差が、第1閾値を超えている場合に、アラート部20は、アラート信号を生成する。
第1閾値は、例えば、住人の健康状態および歩行能力等に応じて、予め所定の値に設定される。なお、第1閾値は、例えば、移動速度算出部11が過去に算出した平均移動速度に基づいて、アラート部20によって算出されてもよい。具体的には、例えば、移動速度算出部11が過去に算出した平均移動速度の標準偏差の定数倍の値が、第1閾値に設定されてもよい。
また、アラート部20は、例えば、上述のようにして算出された平均移動速度の平均値と、移動速度算出部11から送信されてきた住人の移動速度とを比較する。すなわち、アラート部20は、移動速度算出部11によって算出される任意の区間における住人の移動速度と、移動速度算出部11によって過去に算出された平均移動速度の平均値とを比較する。任意の区間における住人の移動速度と、過去に算出された平均移動速度の平均値との差が、第2閾値を超えている場合に、アラート部20は、アラート信号を生成する。なお、詳細な説明は省略するが、第2閾値は、上述の第1閾値と同様に設定することができる。すなわち、第2閾値は、例えば、住人の健康状態および歩行能力等に応じて所定の値に設定されてもよく、移動速度算出部11が過去に算出した平均移動速度に基づいて算出される値(例えば、標準偏差の定数倍の値)に設定されてもよい。また、詳細な説明は省略するが、移動速度算出部11が過去に算出した移動速度の平均値と、移動速度算出部11から送信されてきた住人の移動速度との差が第2閾値を超えている場合に、アラート部20が、アラート信号を生成してもよい。この場合、アラート部20は、例えば、移動速度算出部11が平均移動速度を算出する場合と同様に、区間ごとに重み付けを設定して、移動速度の平均値を算出してもよい。
また、アラート部20は、例えば、回数情報記憶部19に記憶された回数情報に基づいて、使用回数計数部16が過去に算出した使用検知部UDの検知回数(過去の第2期間における使用検知部UDの検知回数)の平均値を算出する。そして、アラート部20は、その算出した平均値と、使用回数計数部16から送信されてきた使用検知部UDの検知回数とを比較する。すなわち、アラート部20は、使用回数計数部16によって今回算出された検知回数と、使用回数計数部16によって過去に算出された検知回数の平均値とを比較する。今回算出された検知回数と、過去に算出された検知回数の平均値との差が、第3閾値を超えている場合に、アラート部20は、アラート信号を生成する。
第3閾値は、例えば、住人の健康状態および歩行能力等に応じて、予め所定の値に設定される。また、第3閾値は、例えば、使用回数計数部16が過去に算出した検知回数に基づいて、アラート部20によって算出されてもよい。具体的には、例えば、使用回数計数部16が過去に算出した検知回数の標準偏差の定数倍の値が、第3閾値に設定されてもよい。
更に、アラート部20は、例えば、回数情報記憶部19に記憶された回数情報に基づいて、総検知回数計数部17が過去に算出した総検知回数(過去の第3期間における総検知回数)の平均値を算出する。そして、アラート部20は、その算出した平均値と、総検知回数計数部17から送信されてきた総検知回数とを比較する。すなわち、アラート部20は、総検知回数計数部17によって今回算出された総検知回数と、総検知回数計数部17によって過去に算出された総検知回数の平均値とを比較する。今回算出された総検知回数と、過去に算出された総検知回数の平均値との差が、第4閾値を超えている場合に、アラート部20は、アラート信号を生成する。
第4閾値は、例えば、住人の健康状態および歩行能力等に応じて、予め所定の値に設定される。また、第4閾値は、例えば、総検知回数計数部17が過去に算出した総検知回数に基づいて、アラート部20によって算出されてもよい。具体的には、例えば、総検知回数計数部17が過去に算出した総検知回数の標準偏差の定数倍の値が、第4閾値に設定されてもよい。
送信部21は、移動速度算出部11、使用回数計数部16および総検知回数計数部17から送信されてきたデータを、図示しない外部端末(パーソナルコンピュータ、スマートフォン、およびタブレット型端末等)に、インターネット等のネットワークを介して送信する。これにより、例えば、住人と離れて暮らす家族は、外部端末を利用して住人の移動速度(歩行能力)、所定の時間帯(例えば、夜間)におけるトイレットルームR2の使用回数、および活動量等を把握することができる。その結果、住人の家族は、住人の健康状態の変化(体力低下、怪我又は尿疾患のおそれ等)を的確に把握することができる。なお、住人の活動量は、例えば、総検知回数計数部17によって算出される総検知回数に基づいて推定することができる。
また、送信部21は、アラート部20からアラート信号が入力された場合に、アラート信号を送信することによって上記外部端末にアラートを通知する。これにより、住人の家族は、住人の歩行能力等が変化したこと、所定の時間帯におけるトイレットルームR2の使用回数が増えたこと、および活動量の低下等を容易に認識することができる。なお、送信部21は、例えば、上記外部端末にアラート信号を送信する代わりに、電子メールでアラートを通知してもよい。
[システム動作]
次に、本発明の実施の形態における健康状態推定システムの動作について図8を用いて説明する。以下の説明においては、適宜図4を参照する。
また、本実施形態では、健康状態推定システムを動作させることによって、健康状態推定方法が実施される。よって、本実施形態における健康状態推定方法の説明は、以下の推定システム10の動作説明に代える。
図8は、本発明の実施の形態における推定システム10の動作を示すフロー図である。
図8を参照して、推定システム10において、まず、データ収集部12は、移動検知部MD1〜MD5および使用検知部UDから検知信号を取得するとともに、タイマー13から日時情報を取得する(ステップS1)。また、ステップS1において、データ収集部12は、取得した検知信号および日時情報に基づいて、上述の検知情報を検知情報記憶部14に記憶させる。
次に、移動速度算出部11は、検知情報記憶部14に記憶されている検知情報と、配置情報記憶部15に記憶されている上述の距離情報とに基づいて、各移動検知部間における住人の移動速度を算出する(ステップS2)。また、ステップS2において、移動速度算出部11は、算出した移動速度を、速度情報として、速度情報記憶部18に記憶させるとともに、アラート部20および送信部21へ送信する。
次に、移動速度算出部11は、検知情報記憶部14に記憶されている住人の移動速度に基づいて、第1期間における住人の平均移動速度を算出する(ステップS3)。また、ステップS3において、移動速度算出部11は、算出した平均移動速度を、速度情報として、速度情報記憶部18に記憶させるとともに、アラート部20および送信部21へ送信する。
次に、使用回数計数部16は、検知情報記憶部14に記憶されている検知情報に基づいて、第2期間における使用検知部UDの検知回数を算出する(ステップS4)。また、ステップS4において、使用回数計数部16は、算出した使用検知部UDの検知回数を、回数情報として、回数情報記憶部19に記憶させるとともに、アラート部20および送信部21へ送信する。
次に、総検知回数計数部17は、検知情報記憶部14に記憶されている検知情報に基づいて、第3期間における移動検知部MD1〜MD5および使用検知部UDの総検知回数を算出する(ステップS5)。また、ステップS5において、総検知回数計数部17は、算出した総検知回数を、回数情報として、回数情報記憶部19に記憶させるとともに、アラート部20および送信部21へ送信する。
次に、アラート部20は、上述したように、移動速度算出部11から入力される速度情報、使用回数計数部16から入力される回数情報、および総検知回数計数部17から入力される回数情報に基づいて、アラート信号を生成するか否かを判定する(ステップS6)。ステップS6においては、上述したように、アラート部20は、移動速度算出部11、使用回数計数部16および総検知回数計数部17から入力されるいずれかの情報が所定の条件を満たしている場合に、アラート信号を生成すると判定する。一方、アラート部20は、移動速度算出部11、使用回数計数部16および総検知回数計数部17から入力されるいずれの情報も所定の条件を満たしていない場合、アラート信号の生成を中止する。
ステップS6においてアラート信号を生成すると判定した場合、アラート部20は、アラート信号を生成し、生成したアラート信号を送信部21へ送信する(ステップS7)。
次に、送信部21は、移動速度算出部11、使用回数計数部16および総検知回数計数部17から入力された上述の情報とともに、アラート部20から入力されたアラート信号を、外部端末へ送信する(ステップS8)。
一方、ステップS6において、アラート部20がアラート信号を生成しないと判定した場合、送信部21は、移動速度算出部11、使用回数計数部16および総検知回数計数部17から入力された上述の情報を外部端末へ送信する(ステップS9)。
[変形例]
上述の実施形態では、移動検知部、使用検知部および推定装置をともに住居に設置する場合について説明したが、推定装置は住居に設置していなくてもよい。例えば、推定装置をクラウドサーバ上で構成してもよい。この場合、移動検知部および使用検知部は、例えば、検知信号および検知時刻を示す信号をインターネットを介して推定装置に送信できるように構成される。なお、推定装置をクラウドサーバ上に構成する場合には、例えば、特定の利用者のみにアラートを通知してもよい。具体的には、アラートの通知を希望する利用者に課金してもよい。
上述の実施形態では、移動検知部MD1〜MD5間の実際の距離に基づいて距離情報を設定しているが、距離情報の設定方法は上述の例に限定されない。例えば、移動検知部と移動検知部との間に段差(階段等)が存在する場合には、その検知部間の距離を、同程度の距離の他の検知部間の距離よりも大きく設定してもよい。
上述の実施形態では、トイレットルームR2に使用検知部UDが配置されているが、使用検知部UDの位置は上述の例に限定されない。例えば、廊下R1においてトイレットルームR2の出入り口近傍に使用検知部UDを配置して、使用検知部UDによってトイレットルームR2への住人の出入りを検知することによって、トイレットルームR2の使用を検知してもよい。
アラートの通知方法は上述の例に限定されず、例えば、電話、FAX、または回転灯等によってアラートの通知を行ってもよい。
上述の実施形態では、移動速度算出部11、使用回数計数部16および総検知回数計数部17は、検知情報記憶部14から検知情報を取得しているが、データ収集部12から検知情報を取得してもよい。
上述の実施形態では、1つの使用検知部UDが設けられる場合について説明したが、複数の使用検知部が設けられてもよい。例えば、本発明の実施の形態に係る健康状態推定システムを、複数のトイレットルームを有する住居において利用する場合には、トイレットルームごとに使用検知部が設けられてもよい。
[プログラム]
本発明の実施の形態におけるプログラムは、コンピュータに、図8に示すステップS1〜S9を実行させるプログラムであればよい。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における健康状態推定装置と健康状態推定方法とを実現することができる。この場合、健康状態推定装置となるコンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、移動速度算出部11、データ収集部12、使用回数計数部16、総検知回数計数部17、アラート部20および送信部21として機能し、処理を行なう。
また、本実施の形態では、検知情報記憶部14、配置情報記憶部15、速度情報記憶部18および回数情報記憶部19は、コンピュータに備えられたハードディスク等の記憶装置に、これらを構成するデータファイルを格納することによって、またはこのデータファイルが格納された記録媒体をコンピュータと接続された読取装置に搭載することによって実現されている。
また、本実施の形態におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されてもよい。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、移動速度算出部11、データ収集部12、使用回数計数部16、総検知回数計数部17、アラート部20および送信部21のいずれかとして機能してもよい。また、タイマー13、検知情報記憶部14、配置情報記憶部15、速度情報記憶部18および回数情報記憶部19は、本実施の形態におけるプログラムを実行するコンピュータとは別のコンピュータ上に構築されていてもよい。
[物理構成]
ここで、本実施の形態におけるプログラムを実行することによって、健康状態推定装置を実現するコンピュータについて図を用いて説明する。図9は、本発明の実施の形態における健康状態推定装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
図9に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであってもよい。
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボードおよびマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、およびコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))およびSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記憶媒体、またはCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記憶媒体が挙げられる。
なお、本実施の形態における健康状態推定装置100は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェアを用いることによっても実現可能である。更に、健康状態推定装置100は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。
上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)〜(付記56)によって表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
(付記1)
住居内における住人の移動を検知して移動検知信号を出力する複数の移動検知部と、
前記住居における前記住人のトイレットルームの使用を検知して使用検知信号を出力する使用検知部と、
前記使用検知信号が出力される1つ前および2つ前に前記移動検知信号を出力した一対の前記移動検知部の検知時刻と、予め設定された前記複数の移動検知部間の距離に関する距離情報と、に基づいて、前記一対の移動検知部間における前記住人の移動速度を算出する、移動速度算出部と、
を備えている、健康状態推定システム。
(付記2)
前記移動速度算出部は、前記2つ前に前記移動検知信号を出力した前記移動検知部による検知から、前記1つ前に前記移動検知信号を出力した前記移動検知部による検知までの経過時間を算出し、前記経過時間が予め設定された基準時間以上の場合には、前記一対の移動検知部間における前記住人の移動速度の算出を中止する、付記1に記載の健康状態推定システム。
(付記3)
前記移動速度算出部は更に、
前記使用検知信号が出力される2つ以上前に前記移動検知信号を出力した複数の前記移動検知部のそれぞれの検知時刻と、前記距離情報とに基づいて、前記2つ以上前に前記移動検知信号を出力した前記複数の移動検知部間における前記住人の移動速度を算出し、
前記使用検知信号が出力される前記1つ前および前記2つ前に前記移動検知信号を出力した前記一対の移動検知部間における前記住人の移動速度の重み付けが、前記2つ以上前に前記移動検知信号を出力した前記複数の移動検知部間における前記住人の移動速度の重み付けよりも大きくなるように、予め設定された第1期間における前記住人の平均移動速度を算出する、付記1または2に記載の健康状態推定システム。
(付記4)
前記使用検知信号に基づいて、予め設定された第2期間における前記使用検知部の検知回数を算出する、使用回数計数部を更に備える、付記1から3のいずれかに記載の健康状態推定システム。
(付記5)
前記移動検知信号および前記使用検知信号に基づいて、予め設定された第3期間における前記複数の移動検知部および前記使用検知部の総検知回数を算出する、総検知回数計数部を更に備える、付記1から4のいずれかに記載の健康状態推定システム。
(付記6)
前記総検知回数計数部は、前記複数の移動検知部および前記使用検知部のうちのいずれかの検知部の検知回数の重み付けが他の検知部の検知回数の重み付けよりも大きくなるように、前記第3期間における前記総検知回数を算出する、付記5に記載の健康状態推定システム。
(付記7)
前記移動速度算出部が算出した前記第1期間における前記平均移動速度と、前記移動速度算出部が過去に算出した前記第1期間における前記平均移動速度の平均値と、の差が、第1閾値を超えている場合にアラートを行うアラート部を更に備える、付記3に記載の健康状態推定システム。
(付記8)
前記第1閾値は、前記移動速度算出部が過去に算出した前記第1期間における前記平均移動速度に基づいて算出される、付記7に記載の健康状態推定システム。
(付記9)
前記移動速度算出部が算出した前記住人の移動速度と、前記移動速度算出部が過去に算出した前記第1期間における前記平均移動速度の平均値と、の差が、第2閾値を超えている場合にアラートを行うアラート部を更に備える、付記3に記載の健康状態推定システム。
(付記10)
前記第2閾値は、前記移動速度算出部が過去に算出した前記第1期間における前記平均移動速度に基づいて算出される、付記9に記載の健康状態推定システム。
(付記11)
前記使用回数計数部が算出した前記第2期間における前記使用検知部の検知回数と、前記使用回数計数部が過去に算出した前記第2期間における前記使用検知部の検知回数の平均値と、の差が、第3閾値を超えている場合にアラートを行うアラート部を更に備える、付記4に記載の健康状態推定システム。
(付記12)
前記第3閾値は、前記使用回数計数部が過去に算出した前記第2期間における前記使用検知部の検知回数に基づいて算出される、付記11に記載の健康状態推定システム。
(付記13)
前記総検知回数計数部が算出した前記第3期間における前記総検知回数と、前記総検知回数計数部が過去に算出した前記第3期間における前記総検知回数の平均値と、の差が、第4閾値を超えている場合にアラートを行うアラート部を更に備える、付記5または6に記載の健康状態推定システム。
(付記14)
前記第4閾値は、前記総検知回数計数部が過去に算出した前記第3期間における前記総検知回数に基づいて算出される、付記13に記載の健康状態推定システム。
(付記15)
住居内における住人の移動を検知する複数の移動検知装置から出力された移動検知信号と、前記住居における前記住人のトイレットルームの使用を検知する使用検知装置から出力された使用検知信号とに基づいて、住人の移動速度を算出する移動速度算出部を備え、
前記移動速度算出部は、前記使用検知信号が出力される1つ前および2つ前に前記移動検知信号を出力した一対の前記移動検知装置の検知時刻と、予め設定された前記複数の移動検知装置間の距離に関する距離情報と、に基づいて、前記一対の移動検知装置間における前記住人の移動速度を算出する、健康状態推定装置。
(付記16)
前記移動速度算出部は、前記2つ前に前記移動検知信号を出力した前記移動検知装置による検知から、前記1つ前に前記移動検知信号を出力した前記移動検知装置による検知までの経過時間を算出し、前記経過時間が予め設定された基準時間以上の場合には、前記一対の移動検知装置間における前記住人の移動速度の算出を中止する、付記15に記載の健康状態推定装置。
(付記17)
前記移動速度算出部は更に、
前記使用検知信号が出力される2つ以上前に前記移動検知信号を出力した複数の前記移動検知装置のそれぞれの検知時刻と、前記距離情報とに基づいて、前記2つ以上前に前記移動検知信号を出力した前記複数の移動検知装置間における前記住人の移動速度を算出し、
前記使用検知信号が出力される前記1つ前および前記2つ前に前記移動検知信号を出力した前記一対の移動検知装置間における前記住人の移動速度の重み付けが、前記2つ以上前に前記移動検知信号を出力した前記複数の移動検知装置間における前記住人の移動速度の重み付けよりも大きくなるように、予め設定された第1期間における前記住人の平均移動速度を算出する、付記15または16に記載の健康状態推定装置。
(付記18)
前記使用検知信号に基づいて、予め設定された第2期間における前記使用検知装置の検知回数を算出する、使用回数計数部を更に備える、付記15から17のいずれかに記載の健康状態推定装置。
(付記19)
前記移動検知信号および前記使用検知信号に基づいて、予め設定された第3期間における前記複数の移動検知装置および前記使用検知装置の総検知回数を算出する、総検知回数計数部を更に備える、付記15から18のいずれかに記載の健康状態推定装置。
(付記20)
前記総検知回数計数部は、前記複数の移動検知装置および前記使用検知装置のうちのいずれかの検知装置の検知回数の重み付けが他の検知装置の検知回数の重み付けよりも大きくなるように、前記第3期間における前記総検知回数を算出する、付記19に記載の健康状態推定装置。
(付記21)
前記移動速度算出部が算出した前記第1期間における前記平均移動速度と、前記移動速度算出部が過去に算出した前記第1期間における前記平均移動速度の平均値と、の差が、第1閾値を超えている場合にアラートを行うアラート部を更に備える、付記17に記載の健康状態推定装置。
(付記22)
前記第1閾値は、前記移動速度算出部が過去に算出した前記第1期間における前記平均移動速度に基づいて算出される、付記21に記載の健康状態推定装置。
(付記23)
前記移動速度算出部が算出した前記住人の移動速度と、前記移動速度算出部が過去に算出した前記第1期間における前記平均移動速度の平均値と、の差が、第2閾値を超えている場合にアラートを行うアラート部を更に備える、付記17に記載の健康状態推定装置。
(付記24)
前記第2閾値は、前記移動速度算出部が過去に算出した前記第1期間における前記平均移動速度に基づいて算出される、付記23に記載の健康状態推定装置。
(付記25)
前記使用回数計数部が算出した前記第2期間における前記使用検知装置の検知回数と、前記使用回数計数部が過去に算出した前記第2期間における前記使用検知装置の検知回数の平均値と、の差が、第3閾値を超えている場合にアラートを行うアラート部を更に備える、付記18に記載の健康状態推定装置。
(付記26)
前記第3閾値は、前記使用回数計数部が過去に算出した前記第2期間における前記使用検知装置の検知回数に基づいて算出される、付記25に記載の健康状態推定装置。
(付記27)
前記総検知回数計数部が算出した前記第3期間における前記総検知回数と、前記総検知回数計数部が過去に算出した前記第3期間における前記総検知回数の平均値と、の差が、第4閾値を超えている場合にアラートを行うアラート部を更に備える、付記19または20に記載の健康状態推定装置。
(付記28)
前記第4閾値は、前記総検知回数計数部が過去に算出した前記第3期間における前記総検知回数に基づいて算出される、付記27に記載の健康状態推定装置。
(付記29)
住居の住人の健康状態を推定するために前記住人の移動速度を算出するための方法であって、
住居内における住人の移動を検知する複数の移動検知装置から出力された移動検知信号と、前記住居における前記住人のトイレットルームの使用を検知する使用検知装置から出力された使用検知信号とに基づいて、前記住人の移動速度を算出する移動速度算出ステップを備え、
前記移動速度算出ステップでは、前記使用検知信号が出力される1つ前および2つ前に前記移動検知信号を出力した一対の前記移動検知装置の検知時刻と、予め設定された前記複数の移動検知装置間の距離に関する距離情報と、に基づいて、前記一対の移動検知装置間における前記住人の移動速度を算出する、健康状態推定方法。
(付記30)
前記移動速度算出ステップでは、前記2つ前に前記移動検知信号を出力した前記移動検知装置による検知から、前記1つ前に前記移動検知信号を出力した前記移動検知装置による検知までの経過時間を算出し、前記経過時間が予め設定された基準時間以上の場合には、前記一対の移動検知装置間における前記住人の移動速度の算出を中止する、付記29に記載の健康状態推定方法。
(付記31)
平均速度算出ステップを更に備え、
前記移動速度算出ステップでは更に、前記使用検知信号が出力される2つ以上前に前記移動検知信号を出力した複数の前記移動検知装置のそれぞれの検知時刻と、前記距離情報とに基づいて、前記2つ以上前に前記移動検知信号を出力した前記複数の移動検知装置間における前記住人の移動速度を算出し、
前記平均速度算出ステップでは、前記使用検知信号が出力される前記1つ前および前記2つ前に前記移動検知信号を出力した前記一対の移動検知装置間における前記住人の移動速度の重み付けが、前記2つ以上前に前記移動検知信号を出力した前記複数の移動検知装置間における前記住人の移動速度の重み付けよりも大きくなるように、予め設定された第1期間における前記住人の平均移動速度を算出する、付記29または30に記載の健康状態推定方法。
(付記32)
前記使用検知信号に基づいて、予め設定された第2期間における前記使用検知装置の検知回数を算出する、使用回数算出ステップを更に備える、付記29から31のいずれかに記載の健康状態推定方法。
(付記33)
前記移動検知信号および前記使用検知信号に基づいて、予め設定された第3期間における前記複数の移動検知装置および前記使用検知装置の総検知回数を算出する、総検知回数算出ステップを更に備える、付記29から32のいずれかに記載の健康状態推定方法。
(付記34)
前記総検知回数算出ステップでは、前記複数の移動検知装置および前記使用検知装置のうちのいずれかの検知装置の検知回数の重み付けが他の検知装置の検知回数の重み付けよりも大きくなるように、前記第3期間における前記総検知回数を算出する、付記33に記載の健康状態推定方法。
(付記35)
前記平均速度算出ステップにおいて算出された前記第1期間における前記平均移動速度と、過去の前記平均速度算出ステップにおいて算出された前記第1期間における前記平均移動速度の平均値と、の差が、第1閾値を超えている場合にアラートを行うアラート出力ステップを更に備える、付記31に記載の健康状態推定方法。
(付記36)
前記第1閾値は、過去の前記平均速度算出ステップにおいて算出された前記第1期間における前記平均移動速度に基づいて算出される、付記35に記載の健康状態推定方法。
(付記37)
前記移動速度算出ステップにおいて算出された前記住人の移動速度と、過去の前記平均速度算出ステップにおいて算出された前記第1期間における前記平均移動速度の平均値と、の差が、第2閾値を超えている場合にアラートを行うアラート出力ステップを更に備える、付記31に記載の健康状態推定方法。
(付記38)
前記第2閾値は、過去の前記平均速度算出ステップにおいて算出された前記第1期間における前記平均移動速度に基づいて算出される、付記37に記載の健康状態推定方法。
(付記39)
前記使用回数算出ステップにおいて算出された前記第2期間における前記使用検知装置の検知回数と、過去の前記使用回数算出ステップにおいて算出された前記第2期間における前記使用検知装置の検知回数の平均値と、の差が、第3閾値を超えている場合にアラートを行うアラート出力ステップを更に備える、付記32に記載の健康状態推定方法。
(付記40)
前記第3閾値は、過去の前記使用回数算出ステップにおいて算出された前記第2期間における前記使用検知装置の検知回数に基づいて算出される、付記39に記載の健康状態推定方法。
(付記41)
前記総検知回数算出ステップにおいて算出された前記第3期間における前記総検知回数と、過去の前記総検知回数算出ステップにおいて算出された前記第3期間における前記総検知回数の平均値と、の差が、第4閾値を超えている場合にアラートを行うアラート出力ステップを更に備える、付記33または34に記載の健康状態推定方法。
(付記42)
前記第4閾値は、過去の前記総検知回数算出ステップにおいて算出された前記第3期間における前記総検知回数に基づいて算出される、付記41に記載の健康状態推定方法。
(付記43)
コンピュータによって、住居の住人の健康状態を推定するために前記住人の移動速度を算出するためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記住居内における住人の移動を検知する複数の移動検知装置から出力された移動検知信号と、前記住居における前記住人のトイレットルームの使用を検知する使用検知装置から出力された使用検知信号とに基づいて、前記住人の移動速度を算出する移動速度算出ステップ、を実行させ、
前記移動速度算出ステップでは、前記使用検知信号が出力される1つ前および2つ前に前記移動検知信号を出力した一対の前記移動検知装置の検知時刻と、予め設定された前記複数の移動検知装置間の距離に関する距離情報と、に基づいて、前記一対の移動検知装置間における前記住人の移動速度を算出する、プログラム
(付記44)
前記移動速度算出ステップでは、前記2つ前に前記移動検知信号を出力した前記移動検知装置による検知から、前記1つ前に前記移動検知信号を出力した前記移動検知装置による検知までの経過時間を算出し、前記経過時間が予め設定された基準時間以上の場合には、前記一対の移動検知装置間における前記住人の移動速度の算出を中止する、付記43に記載のプログラム
(付記45)
平均速度算出ステップを更に前記コンピュータに実行させ、
前記移動速度算出ステップでは更に、前記使用検知信号が出力される2つ以上前に前記移動検知信号を出力した複数の前記移動検知装置のそれぞれの検知時刻と、前記距離情報とに基づいて、前記2つ以上前に前記移動検知信号を出力した前記複数の移動検知装置間における前記住人の移動速度を算出し、
前記平均速度算出ステップでは、前記使用検知信号が出力される前記1つ前および前記2つ前に前記移動検知信号を出力した前記一対の移動検知装置間における前記住人の移動速度の重み付けが、前記2つ以上前に前記移動検知信号を出力した前記複数の移動検知装置間における前記住人の移動速度の重み付けよりも大きくなるように、予め設定された第1期間における前記住人の平均移動速度を算出する、付記43または44に記載のプログラム
(付記46)
前記使用検知信号に基づいて、予め設定された第2期間における前記使用検知装置の検知回数を算出する使用回数算出ステップ、を更に前記コンピュータに実行させる、付記43から45のいずれかに記載のプログラム
(付記47)
前記移動検知信号および前記使用検知信号に基づいて、予め設定された第3期間における前記複数の移動検知装置および前記使用検知装置の総検知回数を算出する総検知回数算出ステップ、を更に前記コンピュータに実行させる、付記43から46のいずれかに記載のプログラム
(付記48)
前記総検知回数算出ステップでは、前記複数の移動検知装置および前記使用検知装置のうちのいずれかの検知装置の検知回数の重み付けが他の検知装置の検知回数の重み付けよりも大きくなるように、前記第3期間における前記総検知回数を算出する、付記47に記載のプログラム
(付記49)
前記平均速度算出ステップにおいて算出された前記第1期間における前記平均移動速度と、過去の前記平均速度算出ステップにおいて算出された前記第1期間における前記平均移動速度の平均値と、の差が、第1閾値を超えている場合にアラートを行うアラート出力ステップ、を更に前記コンピュータに実行させる、付記45に記載のプログラム
(付記50)
前記第1閾値は、過去の前記平均速度算出ステップにおいて算出された前記第1期間における前記平均移動速度に基づいて算出される、付記49に記載のプログラム
(付記51)
前記移動速度算出ステップにおいて算出された前記住人の移動速度と、過去の前記平均速度算出ステップにおいて算出された前記第1期間における前記平均移動速度の平均値と、の差が、第2閾値を超えている場合にアラートを行うアラート出力ステップ、を更に前記コンピュータに実行させる、付記45に記載のプログラム
(付記52)
前記第2閾値は、過去の前記平均速度算出ステップにおいて算出された前記第1期間における前記平均移動速度に基づいて算出される、付記51に記載のプログラム
(付記53)
前記使用回数算出ステップにおいて算出された前記第2期間における前記使用検知装置の検知回数と、過去の前記使用回数算出ステップにおいて算出された前記第2期間における前記使用検知装置の検知回数の平均値と、の差が、第3閾値を超えている場合にアラートを行うアラート出力ステップ、を更に前記コンピュータに実行させる、付記46に記載のプログラム
(付記54)
前記第3閾値は、過去の前記使用回数算出ステップにおいて算出された前記第2期間における前記使用検知装置の検知回数に基づいて算出される、付記53に記載のプログラム
(付記55)
前記総検知回数算出ステップにおいて算出された前記第3期間における前記総検知回数と、過去の前記総検知回数算出ステップにおいて算出された前記第3期間における前記総検知回数の平均値と、の差が、第4閾値を超えている場合にアラートを行うアラート出力ステップ、を更に前記コンピュータに実行させる、付記47または48に記載のプログラム
(付記56)
前記第4閾値は、過去の前記総検知回数算出ステップにおいて算出された前記第3期間における前記総検知回数に基づいて算出される、付記55に記載のプログラム

以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2016年3月30日に出願された日本出願特願2016−068165を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
以上のように、本発明によれば、住人の負担を軽減しつつ、住人の健康状態を的確に把握することができる。したがって、本発明は、例えば、一人暮らしの高齢者等の健康状態を遠隔地から把握する必要がある場合等に有用である。
10 健康状態推定システム
11 移動速度算出部
12 データ収集部
13 タイマー
14 検知情報記憶部
15 配置情報記憶部
16 使用回数計数部
17 総検知回数計数部
18 速度情報記憶部
19 回数情報記憶部
20 アラート部
21 送信部
50 住居
100 健康状態推定装置
MD1〜MD5 移動検知部
UD 使用検知部
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス

Claims (52)

  1. 住居内における住人の移動を検知して移動検知信号を出力する複数の移動検知部と、
    前記住居における前記住人のトイレットルームの使用を検知して使用検知信号を出力する使用検知部と、
    前記使用検知信号が出力される1つ前および2つ前に前記移動検知信号を出力した一対の前記移動検知部の検知時刻と、予め設定された前記複数の移動検知部間の距離に関する距離情報と、に基づいて、前記一対の移動検知部間における前記住人の移動速度を算出する、移動速度算出部と、
    を備え
    前記移動速度算出部は、
    前記使用検知信号が出力される2つ以上前に前記移動検知信号を出力した複数の前記移動検知部のそれぞれの検知時刻と、前記距離情報とに基づいて、前記2つ以上前に前記移動検知信号を出力した前記複数の移動検知部間における前記住人の移動速度を算出し、
    前記使用検知信号が出力される前記1つ前および前記2つ前に前記移動検知信号を出力した前記一対の移動検知部間における前記住人の移動速度の重み付けが、前記2つ以上前に前記移動検知信号を出力した前記複数の移動検知部間における前記住人の移動速度の重み付けよりも大きくなるように、予め設定された第1期間における前記住人の平均移動速度を算出する、
    健康状態推定システム。
  2. 前記移動速度算出部は、前記2つ前に前記移動検知信号を出力した前記移動検知部による検知から、前記1つ前に前記移動検知信号を出力した前記移動検知部による検知までの経過時間を算出し、前記経過時間が予め設定された基準時間以上の場合には、前記一対の移動検知部間における前記住人の移動速度の算出を中止する、請求項1に記載の健康状態推定システム。
  3. 前記使用検知信号に基づいて、予め設定された第2期間における前記使用検知部の検知回数を算出する、使用回数計数部を更に備える、請求項1または請求項2に記載の健康状態推定システム。
  4. 前記移動検知信号および前記使用検知信号に基づいて、予め設定された第3期間における前記複数の移動検知部および前記使用検知部の総検知回数を算出する、総検知回数計数部を更に備える、請求項1から請求項3のいずれかに記載の健康状態推定システム。
  5. 前記総検知回数計数部は、前記複数の移動検知部および前記使用検知部のうちのいずれかの検知部の検知回数の重み付けが他の検知部の検知回数の重み付けよりも大きくなるように、前記第3期間における前記総検知回数を算出する、請求項に記載の健康状態推定システム。
  6. 前記移動速度算出部が算出した前記第1期間における前記平均移動速度と、前記移動速度算出部が過去に算出した前記第1期間における前記平均移動速度の平均値と、の差が、第1閾値を超えている場合にアラートを行うアラート部を更に備える、請求項1から請求項5のいずれかに記載の健康状態推定システム。
  7. 前記第1閾値は、前記移動速度算出部が過去に算出した前記第1期間における前記平均移動速度に基づいて算出される、請求項に記載の健康状態推定システム。
  8. 前記移動速度算出部が算出した前記住人の移動速度と、前記移動速度算出部が過去に算出した前記第1期間における前記平均移動速度の平均値と、の差が、第2閾値を超えている場合にアラートを行うアラート部を更に備える、請求項1から請求項7のいずれかに記載の健康状態推定システム。
  9. 前記第2閾値は、前記移動速度算出部が過去に算出した前記第1期間における前記平均移動速度に基づいて算出される、請求項に記載の健康状態推定システム。
  10. 前記使用回数計数部が算出した前記第2期間における前記使用検知部の検知回数と、前記使用回数計数部が過去に算出した前記第2期間における前記使用検知部の検知回数の平均値と、の差が、第3閾値を超えている場合にアラートを行うアラート部を更に備える、請求項に記載の健康状態推定システム。
  11. 前記第3閾値は、前記使用回数計数部が過去に算出した前記第2期間における前記使用検知部の検知回数に基づいて算出される、請求項10記載の健康状態推定システム。
  12. 前記総検知回数計数部が算出した前記第3期間における前記総検知回数と、前記総検知回数計数部が過去に算出した前記第3期間における前記総検知回数の平均値と、の差が、第4閾値を超えている場合にアラートを行うアラート部を更に備える、請求項またはに記載の健康状態推定システム。
  13. 前記第4閾値は、前記総検知回数計数部が過去に算出した前記第3期間における前記総検知回数に基づいて算出される、請求項12に記載の健康状態推定システム。
  14. 住居内における住人の移動を検知する複数の移動検知装置から出力された移動検知信号と、前記住居における前記住人のトイレットルームの使用を検知する使用検知装置から出力された使用検知信号とに基づいて、住人の移動速度を算出する移動速度算出部を備え、
    前記移動速度算出部は、前記使用検知信号が出力される1つ前および2つ前に前記移動検知信号を出力した一対の前記移動検知装置の検知時刻と、予め設定された前記複数の移動検知装置間の距離に関する距離情報と、に基づいて、前記一対の移動検知装置間における前記住人の移動速度を算出
    前記移動速度算出部は更に、
    前記使用検知信号が出力される2つ以上前に前記移動検知信号を出力した複数の前記移動検知装置のそれぞれの検知時刻と、前記距離情報とに基づいて、前記2つ以上前に前記移動検知信号を出力した前記複数の移動検知装置間における前記住人の移動速度を算出し、
    前記使用検知信号が出力される前記1つ前および前記2つ前に前記移動検知信号を出力した前記一対の移動検知装置間における前記住人の移動速度の重み付けが、前記2つ以上前に前記移動検知信号を出力した前記複数の移動検知装置間における前記住人の移動速度の重み付けよりも大きくなるように、予め設定された第1期間における前記住人の平均移動速度を算出する、
    健康状態推定装置。
  15. 前記移動速度算出部は、前記2つ前に前記移動検知信号を出力した前記移動検知装置による検知から、前記1つ前に前記移動検知信号を出力した前記移動検知装置による検知までの経過時間を算出し、前記経過時間が予め設定された基準時間以上の場合には、前記一対の移動検知装置間における前記住人の移動速度の算出を中止する、請求項14に記載の健康状態推定装置。
  16. 前記使用検知信号に基づいて、予め設定された第2期間における前記使用検知装置の検知回数を算出する、使用回数計数部を更に備える、請求項14または請求項15に記載の健康状態推定装置。
  17. 前記移動検知信号および前記使用検知信号に基づいて、予め設定された第3期間における前記複数の移動検知装置および前記使用検知装置の総検知回数を算出する、総検知回数計数部を更に備える、請求項1から請求項16のいずれかに記載の健康状態推定装置。
  18. 前記総検知回数計数部は、前記複数の移動検知装置および前記使用検知装置のうちのいずれかの検知装置の検知回数の重み付けが他の検知装置の検知回数の重み付けよりも大きくなるように、前記第3期間における前記総検知回数を算出する、請求項17に記載の健康状態推定装置。
  19. 前記移動速度算出部が算出した前記第1期間における前記平均移動速度と、前記移動速度算出部が過去に算出した前記第1期間における前記平均移動速度の平均値と、の差が、第1閾値を超えている場合にアラートを行うアラート部を更に備える、請求項14から請求項18のいずれかに記載の健康状態推定装置。
  20. 前記第1閾値は、前記移動速度算出部が過去に算出した前記第1期間における前記平均移動速度に基づいて算出される、請求項19に記載の健康状態推定装置。
  21. 前記移動速度算出部が算出した前記住人の移動速度と、前記移動速度算出部が過去に算出した前記第1期間における前記平均移動速度の平均値と、の差が、第2閾値を超えている場合にアラートを行うアラート部を更に備える、請求項14から請求項20のいずれかに記載の健康状態推定装置。
  22. 前記第2閾値は、前記移動速度算出部が過去に算出した前記第1期間における前記平均移動速度に基づいて算出される、請求項21に記載の健康状態推定装置。
  23. 前記使用回数計数部が算出した前記第2期間における前記使用検知装置の検知回数と、前記使用回数計数部が過去に算出した前記第2期間における前記使用検知装置の検知回数の平均値と、の差が、第3閾値を超えている場合にアラートを行うアラート部を更に備える、請求項16に記載の健康状態推定装置。
  24. 前記第3閾値は、前記使用回数計数部が過去に算出した前記第2期間における前記使用検知装置の検知回数に基づいて算出される、請求項23に記載の健康状態推定装置。
  25. 前記総検知回数計数部が算出した前記第3期間における前記総検知回数と、前記総検知回数計数部が過去に算出した前記第3期間における前記総検知回数の平均値と、の差が、第4閾値を超えている場合にアラートを行うアラート部を更に備える、請求項17または請求項18に記載の健康状態推定装置。
  26. 前記第4閾値は、前記総検知回数計数部が過去に算出した前記第3期間における前記総検知回数に基づいて算出される、請求項25に記載の健康状態推定装置。
  27. 住居の住人の健康状態を推定するために前記住人の移動速度をコンピュータが算出する方法であって、
    住居内における住人の移動を検知する複数の移動検知装置から出力された移動検知信号と、前記住居における前記住人のトイレットルームの使用を検知する使用検知装置から出力された使用検知信号とに基づいて、前記住人の移動速度を算出する移動速度算出ステップを備え、
    前記移動速度算出ステップでは、前記使用検知信号が出力される1つ前および2つ前に前記移動検知信号を出力した一対の前記移動検知装置の検知時刻と、予め設定された前記複数の移動検知装置間の距離に関する距離情報と、に基づいて、前記一対の移動検知装置間における前記住人の移動速度を算出
    平均速度算出ステップを更に備え、
    前記移動速度算出ステップでは更に、前記使用検知信号が出力される2つ以上前に前記移動検知信号を出力した複数の前記移動検知装置のそれぞれの検知時刻と、前記距離情報とに基づいて、前記2つ以上前に前記移動検知信号を出力した前記複数の移動検知装置間における前記住人の移動速度を算出し、
    前記平均速度算出ステップでは、前記使用検知信号が出力される前記1つ前および前記2つ前に前記移動検知信号を出力した前記一対の移動検知装置間における前記住人の移動速度の重み付けが、前記2つ以上前に前記移動検知信号を出力した前記複数の移動検知装置間における前記住人の移動速度の重み付けよりも大きくなるように、予め設定された第1期間における前記住人の平均移動速度を算出する
    健康状態推定方法。
  28. 前記移動速度算出ステップでは、前記2つ前に前記移動検知信号を出力した前記移動検知装置による検知から、前記1つ前に前記移動検知信号を出力した前記移動検知装置による検知までの経過時間を算出し、前記経過時間が予め設定された基準時間以上の場合には、前記一対の移動検知装置間における前記住人の移動速度の算出を中止する、請求項27に記載の健康状態推定方法。
  29. 前記使用検知信号に基づいて、予め設定された第2期間における前記使用検知装置の検知回数を算出する、使用回数算出ステップを更に備える、請求項27または請求項28に記載の健康状態推定方法。
  30. 前記移動検知信号および前記使用検知信号に基づいて、予め設定された第3期間における前記複数の移動検知装置および前記使用検知装置の総検知回数を算出する、総検知回数算出ステップを更に備える、請求項27から請求項29のいずれかに記載の健康状態推定方法。
  31. 前記総検知回数算出ステップでは、前記複数の移動検知装置および前記使用検知装置のうちのいずれかの検知装置の検知回数の重み付けが他の検知装置の検知回数の重み付けよりも大きくなるように、前記第3期間における前記総検知回数を算出する、請求項30に記載の健康状態推定方法。
  32. 前記平均速度算出ステップにおいて算出された前記第1期間における前記平均移動速度と、過去の前記平均速度算出ステップにおいて算出された前記第1期間における前記平均移動速度の平均値と、の差が、第1閾値を超えている場合にアラートを行うアラート出力ステップを更に備える、請求項27から請求項31のいずれかに記載の健康状態推定方法。
  33. 前記第1閾値は、過去の前記平均速度算出ステップにおいて算出された前記第1期間における前記平均移動速度に基づいて算出される、請求項32に記載の健康状態推定方法。
  34. 前記移動速度算出ステップにおいて算出された前記住人の移動速度と、過去の前記平均速度算出ステップにおいて算出された前記第1期間における前記平均移動速度の平均値と、の差が、第2閾値を超えている場合にアラートを行うアラート出力ステップを更に備える、請求項27から請求項33のいずれかに記載の健康状態推定方法。
  35. 前記第2閾値は、過去の前記平均速度算出ステップにおいて算出された前記第1期間における前記平均移動速度に基づいて算出される、請求項34に記載の健康状態推定方法。
  36. 前記使用回数算出ステップにおいて算出された前記第2期間における前記使用検知装置の検知回数と、過去の前記使用回数算出ステップにおいて算出された前記第2期間における前記使用検知装置の検知回数の平均値と、の差が、第3閾値を超えている場合にアラートを行うアラート出力ステップを更に備える、請求項29に記載の健康状態推定方法。
  37. 前記第3閾値は、過去の前記使用回数算出ステップにおいて算出された前記第2期間における前記使用検知装置の検知回数に基づいて算出される、請求項36に記載の健康状態推定方法。
  38. 前記総検知回数算出ステップにおいて算出された前記第3期間における前記総検知回数と、過去の前記総検知回数算出ステップにおいて算出された前記第3期間における前記総検知回数の平均値と、の差が、第4閾値を超えている場合にアラートを行うアラート出力ステップを更に備える、請求項30または請求項31に記載の健康状態推定方法。
  39. 前記第4閾値は、過去の前記総検知回数算出ステップにおいて算出された前記第3期間における前記総検知回数に基づいて算出される、請求項38に記載の健康状態推定方法。
  40. コンピュータによって、住居の住人の健康状態を推定するために前記住人の移動速度を算出するためのプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記住居内における住人の移動を検知する複数の移動検知装置から出力された移動検知信号と、前記住居における前記住人のトイレットルームの使用を検知する使用検知装置から出力された使用検知信号とに基づいて、前記住人の移動速度を算出する移動速度算出ステップ、を実行させ、
    前記移動速度算出ステップでは、前記使用検知信号が出力される1つ前および2つ前に前記移動検知信号を出力した一対の前記移動検知装置の検知時刻と、予め設定された前記複数の移動検知装置間の距離に関する距離情報と、に基づいて、前記一対の移動検知装置間における前記住人の移動速度を算出
    平均速度算出ステップを更に前記コンピュータに実行させ、
    前記移動速度算出ステップでは更に、前記使用検知信号が出力される2つ以上前に前記移動検知信号を出力した複数の前記移動検知装置のそれぞれの検知時刻と、前記距離情報とに基づいて、前記2つ以上前に前記移動検知信号を出力した前記複数の移動検知装置間における前記住人の移動速度を算出し、
    前記平均速度算出ステップでは、前記使用検知信号が出力される前記1つ前および前記2つ前に前記移動検知信号を出力した前記一対の移動検知装置間における前記住人の移動速度の重み付けが、前記2つ以上前に前記移動検知信号を出力した前記複数の移動検知装置間における前記住人の移動速度の重み付けよりも大きくなるように、予め設定された第1期間における前記住人の平均移動速度を算出する、
    プログラム。
  41. 前記移動速度算出ステップでは、前記2つ前に前記移動検知信号を出力した前記移動検知装置による検知から、前記1つ前に前記移動検知信号を出力した前記移動検知装置による検知までの経過時間を算出し、前記経過時間が予め設定された基準時間以上の場合には、前記一対の移動検知装置間における前記住人の移動速度の算出を中止する、請求項40に記載のプログラム。
  42. 前記使用検知信号に基づいて、予め設定された第2期間における前記使用検知装置の検知回数を算出する使用回数算出ステップ、を更に前記コンピュータに実行させる、請求項40または請求項41に記載のプログラム。
  43. 前記移動検知信号および前記使用検知信号に基づいて、予め設定された第3期間における前記複数の移動検知装置および前記使用検知装置の総検知回数を算出する総検知回数算出ステップ、を更に前記コンピュータに実行させる、請求項40から請求項42いずれかに記載のプログラム。
  44. 前記総検知回数算出ステップでは、前記複数の移動検知装置および前記使用検知装置のうちのいずれかの検知装置の検知回数の重み付けが他の検知装置の検知回数の重み付けよりも大きくなるように、前記第3期間における前記総検知回数を算出する、請求項43に記載のプログラム。
  45. 前記平均速度算出ステップにおいて算出された前記第1期間における前記平均移動速度と、過去の前記平均速度算出ステップにおいて算出された前記第1期間における前記平均移動速度の平均値と、の差が、第1閾値を超えている場合にアラートを行うアラート出力ステップ、を更に前記コンピュータに実行させる、請求項40から請求項44のいずれかに記載のプログラム。
  46. 前記第1閾値は、過去の前記平均速度算出ステップにおいて算出された前記第1期間における前記平均移動速度に基づいて算出される、請求項45に記載のプログラム。
  47. 前記移動速度算出ステップにおいて算出された前記住人の移動速度と、過去の前記平均速度算出ステップにおいて算出された前記第1期間における前記平均移動速度の平均値と、の差が、第2閾値を超えている場合にアラートを行うアラート出力ステップ、を更に前記コンピュータに実行させる、請求項40から請求項46のいずれかに記載のプログラム。
  48. 前記第2閾値は、過去の前記平均速度算出ステップにおいて算出された前記第1期間における前記平均移動速度に基づいて算出される、請求項47に記載のプログラム。
  49. 前記使用回数算出ステップにおいて算出された前記第2期間における前記使用検知装置の検知回数と、過去の前記使用回数算出ステップにおいて算出された前記第2期間における前記使用検知装置の検知回数の平均値と、の差が、第3閾値を超えている場合にアラートを行うアラート出力ステップ、を更に前記コンピュータに実行させる、請求項42に記載のプログラム。
  50. 前記第3閾値は、過去の前記使用回数算出ステップにおいて算出された前記第2期間における前記使用検知装置の検知回数に基づいて算出される、請求項49に記載のプログラム。
  51. 前記総検知回数算出ステップにおいて算出された前記第3期間における前記総検知回数と、過去の前記総検知回数算出ステップにおいて算出された前記第3期間における前記総検知回数の平均値と、の差が、第4閾値を超えている場合にアラートを行うアラート出力ステップ、を更に前記コンピュータに実行させる、請求項43または請求項44に記載のプログラム。
  52. 前記第4閾値は、過去の前記総検知回数算出ステップにおいて算出された前記第3期間における前記総検知回数に基づいて算出される、請求項51に記載のプログラム。
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