JP6740290B2 - 機械学習装置、制御装置、及び機械学習方法 - Google Patents

機械学習装置、制御装置、及び機械学習方法 Download PDF

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Description

本発明は、IIR(Infinite impulse response;無限インパルス応答)フィルタを有するフィードフォワード計算部によるフィードフォワード制御を用いて、工作機械、ロボット又は産業機械の軸を駆動するサーボモータを制御するサーボ制御装置に対して、IIRフィルタの係数の最適化に係る機械学習を行う機械学習装置、この機械学習装置を含む制御装置、及び機械学習方法に関する。
IIRフィルタを有するフィードフォワード計算部によるフィードフォワード制御を用いたサーボ制御装置は、例えば特許文献1に記載されている。
特許文献1は、サーボモータの制御装置に関する発明であり、速度フィードフォワード器(後述する本実施形態の位置フィードフォワード計算部に対応する)が、速度フィード演算器(後述する本実施形態の微分器に対応する)と速度フィードフォワードフィルタから構成され、速度フィードフォワードフィルタとしてIIRフィルタを用いてよいことの記載がある(段落0080等)。
特開2003−23785号公報
特許文献1は、IIRフィルタを用いたフィードフォワード制御を記載しているが、IIRフィルタの伝達関数の係数の最適化を図る機械学習については記載されていない。
本発明は、IIRフィルタを有するフィードフォワード計算部によるフィードフォワード制御を用いて、サーボモータを制御するサーボ制御装置に対して、IIRフィルタの伝達関数の係数の最適化を図るための機械学習の収束時間を短縮化できる機械学習装置、この機械学習装置を含む制御装置、及び機械学習方法を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係る機械学習装置は、IIRフィルタ(例えば、後述のIIRフィルタ1092又は1102)を有するフィードフォワード計算部(例えば、後述の速度フィードフォワード計算部109又は位置フィードフォワード計算部110)によるフィードフォワード制御を用いて、工作機械、ロボット又は産業機械の軸を駆動するサーボモータ(例えば、後述のサーボモータ300)を制御するサーボ制御装置(例えば、後述のサーボ制御装置100)に対して、前記IIRフィルタの伝達関数の係数の最適化に係る機械学習を行う機械学習装置(例えば、後述の機械学習装置200)であって、
前記IIRフィルタの伝達関数が零になる零点と、該伝達関数が無限に発散する極と、をそれぞれ半径rと角度θとを用いて表す極座標で表現し、半径rと角度θをそれぞれ所定の探索範囲内を探索して学習することで、前記IIRフィルタの伝達関数の係数の最適化を行う機械学習装置である。
(2) 上記(1)の機械学習装置において、前記半径rの探索範囲は減衰率に基づいて規定され、前記角度θの探索範囲は振動を抑える周波数に基づいて規定されるようにしてもよい。
(3) 上記(1)又は(2)の機械学習装置において、前記極の探索の前に前記零点の探索を行ってもよい。
(4) 上記(1)から(3)のいずれかの機械学習装置において、前記零点を探索するときに、前記極を固定してもよい。
(5) 上記(1)から(4)のいずれかの機械学習装置において、前記半径rの探索の前に前記角度θの探索を行ってもよい。
(6) 上記(1)から(5)のいずれかの機械学習装置において、前記角度θを探索するときに、前記半径rを固定値に固定してもよい。
(7) 上記(1)から(6)のいずれかの機械学習装置において、前記零点を複素数と共役な複素数で表現してもよい。
(8) 上記(1)から(7)のいずれかの機械学習装置において、前記フィードフォワード計算部は速度フィードフォワード計算部又は位置フィードフォワード計算部であってもよい。
(9) 上記(1)から(8)のいずれかの機械学習装置において、前記フィードフォワード計算部は速度フィードフォワード計算部であり、
IIRフィルタを有する位置フィードフォワード計算部を更に有し、
前記位置フィードフォワード計算部のIIRフィルタの伝達関数の最適化の前に、前記速度フィードフォワード計算部のIIRフィルタの伝達関数の最適化を行ってもよい。
(10) 上記(1)から(9)のいずれかの機械学習装置において、所定の加工プログラムを前記サーボ制御装置に実行させることにより、少なくとも位置偏差を含むサーボ状態と、前記フィードフォワード計算部の伝達関数と、を含む状態情報を、前記サーボ制御装置から取得する状態情報取得部(例えば、後述の状態情報取得部201)と、
前記状態情報に含まれる前記伝達関数の係数の調整情報を含む行動情報を前記サーボ制御装置に出力する行動情報出力部(例えば、後述の行動情報出力部203)と、
前記状態情報に含まれる前記位置偏差に基づく、強化学習における報酬の値を出力する報酬出力部(例えば、後述の報酬出力部2021)と、
前記報酬出力部により出力される報酬の値と、前記状態情報と、前記行動情報とに基づいて行動価値関数を更新する価値関数更新部(例えば、後述の価値関数更新部2022)と、
を備えてもよい。
(11) 上記(10)の機械学習装置において、前記報酬出力部は、前記位置偏差の絶対値に基づいて前記報酬の値を出力してもよい。
(12) 上記(10)又は(11)の機械学習装置において、前記価値関数更新部により更新された価値関数に基づいて、前記フィードフォワード計算部の伝達関数の係数の修正情報を生成して出力する最適化行動情報出力部(例えば、後述の最適化行動情報出力部205)を備えていてもよい。
(13) 本発明に係る制御装置は、上記(1)から(12)のいずれかの機械学習装置と、IIRフィルタを有するフィードフォワード計算部によるフィードフォワード制御を用いて、工作機械、ロボット又は産業機械の軸を駆動するサーボモータを制御するサーボ制御装置と、を備えた制御装置である。
(14) 上記(13)の制御装置において、前記機械学習装置は、前記サーボ制御装置に含まれてもよい。
(15) 本発明に係る機械学習方法は、IIRフィルタ(例えば、後述のIIRフィルタ1092又は1102)を有するフィードフォワード計算部(例えば、後述の速度フィードフォワード計算部109又は位置フィードフォワード計算部110)によるフィードフォワード制御を用いて、工作機械、ロボット又は産業機械の軸を駆動するサーボモータ(例えば、後述のサーボモータ300)を制御するサーボ制御装置(例えば、後述のサーボ制御装置100)に対して、前記IIRフィルタの伝達関数の係数の最適化に係る機械学習を行う機械学習装置(例えば、後述の機械学習装置200)の機械学習方法であって、
前記IIRフィルタの伝達関数が零になる零点と、該伝達関数が無限に発散する極と、をそれぞれ半径rと角度θとを用いて表す極座標で表現し、半径rと角度θをそれぞれ所定の探索範囲内を探索して学習することで、前記IIRフィルタの伝達関数の係数の最適化を行う機械学習方法である。
本発明によれば、IIRフィルタの伝達関数の係数の最適化を図るための機械学習の収束時間を短縮化できる。
本発明の一実施形態の制御装置の一構成例を示すブロック図である。 サーボ制御装置の制御対象の一例となる、サーボモータを含む工作機械の一部を示すブロック図である。 加工形状が八角形の場合のサーボモータの動作を説明するための図である。 加工形状が、八角形の角が一つ置きに円弧に置き換えられた形の場合のモータの動作を説明するための図である。 極と零点との探索範囲を示す複素平面の説明図である。 本実施形態の機械学習装置を示すブロック図である。 本実施形態の機械学習装置の動作を説明するフローチャートである。 本実施形態の機械学習装置の最適化行動情報出力部の動作を説明するフローチャートである。 他の構成の制御装置を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態の制御装置の一構成例を示すブロック図である。図1に示す制御装置10は、サーボ制御装置100と機械学習装置200とを備えている。
サーボモータ300は、サーボ制御装置100の制御対象であり、例えば工作機械、ロボット、又は産業機械等に含まれる。サーボ制御装置100はサーボモータ300とともに、工作機械,ロボット,産業機械等の一部として設けられてもよい。
最初に、サーボ制御装置100について説明する。
サーボ制御装置100は、位置指令作成部101、減算器102、位置制御部103、加算器104、減算器105、速度制御部106、加算器107、積分器108、速度フィードフォワード計算部109、及び位置フィードフォワード計算部110を備えている。速度フィードフォワード計算部109は2回微分器1091とIIRフィルタ1092とを備えている。また、位置フィードフォワード計算部110は微分器1101とIIRフィルタ1102とを備えている。
位置指令作成部101は位置指令値を作成し、作成した位置指令値を、減算器102、速度フィードフォワード計算部109、位置フィードフォワード計算部110、及び機械学習装置200に出力する。減算器102は位置指令値と位置フィードバックされた検出位置との差を求め、その差を位置偏差として位置制御部103及び機械学習装置200に出力する。
位置指令作成部101は、サーボモータ300を動作させるプログラムに基づいて位置指令値を作成する。サーボモータ300は、例えば工作機械に含まれる。工作機械において、被加工物(ワーク)を搭載するテーブルがX軸方向及びY軸方向に移動される場合には、X軸方向及びY軸方向に対してそれぞれ図1に示すサーボ制御装置100及びサーボモータ300が設けられる。テーブルを3軸以上の方向に移動させる場合には、それぞれの軸方向に対してサーボ制御装置100及びサーボモータ300が設けられる。
位置指令作成部101は、加工プログラムにより指定される加工形状となるように、送り速度を設定して位置指令値を作成する。
位置制御部103は、位置偏差にポジションゲインKpを乗じた値を、速度指令値として加算器104に出力する。
加算器104は、速度指令値と位置フィードフォワード計算部110の出力値(位置フィードフォワード項)とを加算して、フィードフォワード制御された速度指令値として減算器105に出力する。減算器105は加算器104の出力と速度フィードバックされた速度検出値との差を求め、その差を速度偏差として速度制御部106に出力する。
速度制御部106は、速度偏差に積分ゲインK1vを乗じて積分した値と、速度偏差に比例ゲインK2vを乗じた値とを加算して、トルク指令値として加算器107に出力する。
加算器107は、トルク指令値と速度フィードフォワード計算部109の出力値(速度フィードフォワード項)とを加算して、フィードフォワード制御されたトルク指令値としてサーボモータ300に出力してサーボモータ300を駆動する。
サーボモータ300の回転角度位置は、サーボモータ300に関連付けられた、位置検出部となるロータリーエンコーダによって検出され、速度検出値は速度フィードバックとして減算器105に入力される。速度検出値は積分器108で積分されて位置検出値となり、位置検出値は位置フィードバックとして減算器102に入力される。
速度フィードフォワード計算部109の2回微分器1091は、位置指令値を2回微分して定数αを掛け、IIRフィルタ1092は2回微分器1091の出力に、数式1(以下に数1として示す)で示された伝達関数VFF(z)で示されるIIRフィルタ処理を行い、その処理結果を速度フィードフォワード項として、加算器107に出力する。数式1の係数a、a、b〜bはIIRフィルタ1092の伝達関数の各係数である。なお、ここでは、伝達関数VFF(z)の分母及び分子は、ともに2次関数となっているが特に2次関数に限定されず、3次関数以上であってもよい。
Figure 0006740290
位置フィードフォワード計算部110の微分器1101は、位置指令値を微分して定数βを掛け、IIRフィルタ1102は微分器1101の出力に、数式2(以下に数2として示す)で示す伝達関数PFF(z)で示されたIIRフィルタ処理を行い、その処理結果を位置フィードフォワード項として、加算器104に出力する。数式2の係数c、c、d〜dはIIRフィルタ1102の伝達関数の各係数である。ここでは、伝達関数PFF(z)の分母及び分子は、ともに2次関数となっているが特に2次関数に限定されず、3次関数以上であってもよい。
Figure 0006740290
以上のように、サーボ制御装置100は構成される。
次に、サーボ制御装置100により制御されるサーボモータ300を含む制御対象400について説明する。
図2はサーボ制御装置100の制御対象400の一例となる、サーボモータ300を含む工作機械の一部を示すブロック図である。
サーボ制御装置100は、サーボモータ300で連結機構302を介してテーブル303を移動させることで、テーブル303の上に搭載された被加工物(ワーク)を加工する。連結機構302は、サーボモータ300に連結されたカップリング3021と、カップリング3021に固定されるボールねじ3023とを有し、ボールねじ3023にナット3022が螺合されている。サーボモータ300の回転駆動によって、ボールねじ3023に螺着されたナット3022がボールねじ3023の軸方向に移動する。ナット3022の移動によってテーブル303が移動する。
サーボモータ300の回転角度位置は、サーボモータ300に関連付けられた、位置検出部となるロータリーエンコーダ301によって検出される。上述したように、検出された信号は速度フィードバックとして利用される。検出された信号は積分器108で積分することで位置フィードバックとして利用される。なお、ボールねじ3023の端部に取り付けられ、ボールねじ3023の移動距離を検出するリニアスケール304出力を位置フィードバックとして用いてもよい。また、加速度センサを用いて位置フィードバックを生成してもよい。
<機械学習装置200>
機械学習装置200は、予め設定された加工プログラム(以下、「学習時の加工プログラム」ともいう)を実行することで、速度フィードフォワード計算部109のIIRフィルタ1092の伝達関数の係数、及び位置フィードフォワード計算部110のIIRフィルタ1102の伝達関数の係数を学習する。
ここで、学習時の加工プログラムにより指定される加工形状は、例えば、八角形、又は八角形の角が一つ置きに円弧に置き換えられた形等である。なお、学習時の加工プログラムにより指定される加工形状はこれらの加工形状に限定されず、他の加工形状であってもよい。
図3は、加工形状が八角形の場合のモータの動作を説明するための図である。図4は、加工形状が八角形の角が一つ置きに円弧に置き換えられた形の場合のモータの動作を説明するための図である。図3及び図4において、被加工物(ワーク)が時計まわりに加工されるようにテーブルがX軸及びY軸方向に移動するものとする。
加工形状が八角形の場合は、図3に示すように、角の位置A1で、テーブルをY軸方向に移動するモータは回転速度が遅くなり、テーブルをX軸方向に移動するモータは回転速度が速くなる。
角の位置A2で、テーブルをY軸方向に移動するモータは、回転方向が反転し、テーブルはY軸方向に直線反転するように移動する。また、テーブルをX軸方向に移動するモータは、位置A1から位置A2及び位置A2から位置A3にかけて、同じ回転方向で、等速度で回転する。
角の位置A3で、テーブルをY軸方向に移動するモータは回転速度が速くなり、テーブルをX軸方向に移動するモータは回転速度が遅くなる。
角の位置A4で、テーブルをX軸方向に移動するモータは、回転方向が反転し、テーブルはX軸方向に直線反転するように移動する。また、テーブルをY軸方向に移動するモータは、位置A3から位置A4及び位置A4から次の角の位置にかけて、同じ回転方向で、等速度で回転する。
加工形状が八角形の角が一つ置きに円弧に置き換えられた形の場合は、図4に示すように、角の位置B1で、テーブルをY軸方向に移動するモータは回転速度が遅くなり、テーブルをX軸方向に移動するモータは回転速度が速くなる。
円弧の位置B2で、テーブルをY軸方向に移動するモータは、回転方向が反転し、テーブルはY軸方向に直線反転するように移動する。また、テーブルをX軸方向に移動するモータは位置B1から位置B3にかけて同じ回転方向で、等速度で回転する。図3に示した加工形状が八角形の場合と異なり、テーブルをY軸方向に移動するモータは位置B2の前後で円弧の加工形状が形成されるように、位置B2に向かって徐々に減速され、位置B2で回転が停止され、位置B2を過ぎると回転方向が徐々に増加していく。
角の位置B3で、テーブルをY軸方向に移動するモータは回転速度が速くなり、テーブルをX軸方向に移動するモータは回転速度が遅くなる。
円弧の位置B4で、テーブルをX軸方向に移動するモータは、回転方向が反転し、テーブルはX軸方向に直線反転するように移動する。また、テーブルをY軸方向に移動するモータは位置B3から位置B4、及び位置B4から次の角の位置にかけて同じ回転方向で、等速度で回転する。テーブルをX軸方向に移動するモータは位置B4の前後で円弧の加工形状が形成されるように、位置B4に向かって徐々に減速され、位置B4で回転が停止され、位置B4を過ぎると回転方向が徐々に増加していく。
本実施形態では、以上説明した、学習時の加工プログラムにより指定される加工形状の位置A1と位置A3、及び位置B1と位置B3により、線形制御において回転速度が変更されたときの振動を評価し、位置偏差に対する影響を調べることで、速度フィードフォワード計算部109のIIRフィルタ1092の伝達関数の係数、及び位置フィードフォワード計算部110のIIRフィルタ1102の伝達関数の係数の最適化に係る機械学習を行うものとする。なお、IIRフィルタの伝達関数の係数の最適化に係る機械学習は、速度フィードフォワード計算部、位置フィードフォワード計算部に特に限定されるものでなく、例えば、サーボ制御装置の電流フィードフォワードを行う場合に設けられる、IIRフィルタを有する電流フィードフォワード計算部にも適用可能である。
以下、機械学習装置200について更に詳細に説明する。
本実施形態の機械学習装置200は、機械学習の一例として、後述するように、サーボ制御装置100においてそれぞれ速度ループと位置ループを構成する、速度フィードフォワード計算部109と位置フィードフォワード計算部110の伝達関数の係数の最適化に係る強化学習を行うものとして説明する。なお、本発明における機械学習は強化学習に限定されず、他の機械学習(例えば教師あり学習)を行う場合にも適用できる。
機械学習装置200に含まれる各機能ブロックの説明に先立って、まず強化学習の基本的な仕組みについて説明する。エージェント(本実施形態における機械学習装置200に相当)は、環境の状態を観測し、ある行動を選択し、当該行動に基づいて環境が変化する。環境の変化に伴って、何らかの報酬が与えられ、エージェントはより良い行動の選択(意思決定)を学習する。
教師あり学習が、完全な正解を示すのに対して、強化学習における報酬は、環境の一部の変化に基づく断片的な値であることが多い。このため、エージェントは、将来にわたっての報酬の合計を最大にするように行動を選択するように学習する。
このように、強化学習では、行動を学習することにより、環境に行動が与える相互作用を踏まえて適切な行動を学習、すなわち将来的に得られる報酬を最大にするための学習する方法を学ぶ。これは、本実施形態において、例えば、位置偏差を低減するための行動情報を選択するという、未来に影響をおよぼすような行動を獲得できることを表している。
ここで、強化学習としては、任意の学習方法を用いることができるが、以下の説明では、或る環境の状態Sの下で、行動Aを選択する価値Q(S,A)を学習する方法であるQ学習(Q-learning)を用いる場合を例にとって説明をする。
Q学習では、或る状態Sのとき、取り得る行動Aのなかから、価値Q(S,A)の最も高い行動Aを最適な行動として選択することを目的とする。
しかしながら、Q学習を最初に開始する時点では、状態Sと行動Aとの組合せについて、価値Q(S,A)の正しい値は全く分かっていない。そこで、エージェントは、或る状態Sの下で様々な行動Aを選択し、その時の行動Aに対して、与えられる報酬に基づいて、より良い行動の選択をすることにより、正しい価値Q(S,A)を学習していく。
また、将来にわたって得られる報酬の合計を最大化したいので、最終的にQ(S,A)=E[Σ(γ)r]となるようにすることを目指す。ここでE[]は期待値を表し、tは時刻、γは後述する割引率と呼ばれるパラメータ、rは時刻tにおける報酬、Σは時刻tによる合計である。この式における期待値は、最適な行動に従って状態変化した場合の期待値である。しかしQ学習の過程において最適な行動が何であるのかは不明であるので、様々な行動を行うことにより、探索しながら強化学習をする。このような価値Q(S,A)の更新式は、例えば、次の数式3(以下に数3として示す)により表すことができる。
Figure 0006740290
上記の数式3において、Sは、時刻tにおける環境の状態を表し、Aは、時刻tにおける行動を表す。行動Aにより、状態はSt+1に変化する。rt+1は、その状態の変化により得られる報酬を表している。また、maxの付いた項は、状態St+1の下で、その時に分かっている最もQ値の高い行動Aを選択した場合のQ値にγを乗じたものになる。ここで、γは、0<γ≦1のパラメータで、割引率と呼ばれる。また、αは、学習係数で、0<α≦1の範囲とする。
上述した数式3は、試行Aの結果、返ってきた報酬rt+1を元に、状態Sにおける行動Aの価値Q(S,A)を更新する方法を表している。
この更新式は、状態Sにおける行動Aの価値Q(S,A)よりも、行動Aによる次の状態St+1における最良の行動の価値max Q(St+1,A)の方が大きければ、Q(S,A)を大きくし、逆に小さければ、Q(S,A)を小さくすることを示している。つまり、或る状態における或る行動の価値を、それによる次の状態における最良の行動の価値に近づける。ただし、その差は、割引率γと報酬rt+1のあり方により変わってくるが、基本的には、ある状態における最良の行動の価値が、それに至る一つ前の状態における行動の価値に伝播していく仕組みになっている。
ここで、Q学習では、すべての状態行動ペア(S,A)についてのQ(S,A)のテーブルを作成して、学習を行う方法がある。しかし、すべての状態行動ペアのQ(S,A)の値を求めるには状態数が多すぎて、Q学習が収束するのに多くの時間を要してしまう場合がある。
そこで、公知のDQN(Deep Q-Network)と呼ばれる技術を利用するようにしてもよい。具体的には、価値関数Qを適当なニューラルネットワークを用いて構成し、ニューラルネットワークのパラメータを調整することにより、価値関数Qを適当なニューラルネットワークで近似することにより価値Q(S,A)の値を算出するようにしてもよい。DQNを利用することにより、Q学習が収束するのに要する時間を短くすることが可能となる。なお、DQNについては、例えば、以下の非特許文献に詳細な記載がある。
<非特許文献>
「Human-level control through deep reinforcement learning」、Volodymyr Mnih1著[online]、[平成29年1月17日検索]、インターネット〈URL:http://files.davidqiu.com/research/nature14236.pdf〉
以上説明をしたQ学習を機械学習装置200が行う。
機械学習装置200は、図1に示す、速度フィードフォワード計算部109のIIRフィルタ1092の伝達関数と、位置フィードフォワード計算部110のIIRフィルタ1102の伝達関数とを機械学習(以下、学習という)する。
機械学習装置200は、IIRフィルタ1102より内側(インナーループ)にあるIIRフィルタ1092の伝達関数の係数の学習をIIRフィルタ1102の伝達関数の係数の学習よりも先に行う。具体的には、IIRフィルタ1102の伝達関数の係数を固定し、IIRフィルタ1092の伝達関数の係数の最適な値を学習する。その後に、機械学習装置200は、IIRフィルタ1092の伝達関数の係数を学習で得られた最適な値に固定して、IIRフィルタ1102の伝達関数の係数を学習する。IIRフィルタ1092の伝達関数の係数の学習をIIRフィルタ1102の伝達関数の係数の学習よりも先に行うことで、学習により最適化された速度フィードフォワード項(IIRフィルタ1092の出力)の条件下で、IIRフィルタ1102の伝達関数の係数の最適化に係る学習を行うことができる。
IIRフィルタ1092の伝達関数の係数の学習と、IIRフィルタ1102の伝達関数の係数の学習とは同時に行ってもよいが、同時に学習を行うと、機械学習の情報処理量が増大して機械学習の収束時間が長くなる。
上述したように、まず、機械学習装置200は、速度フィードフォワード計算部109のIIRフィルタ1092の伝達関数の係数の機械学習を行う。機械学習装置200は、速度フィードフォワード計算部109のIIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の係数a、a、b〜b、並びに学習時の加工プログラムを実行することで取得されるサーボ制御装置100の位置偏差情報、及び位置指令を含む、指令及びフィードバック等のサーボ状態を状態Sとして、当該状態Sに係る、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の係数a、a、b〜bの調整を行動Aとして選択する価値Qを学習する。
具体的には、本発明の実施形態に係る機械学習装置200は、伝達関数VFF(z)の零点及び極を極座標で表した半径rと角度θとをそれぞれ所定の範囲内を探索して学習することで、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の係数を設定する。なお、極は伝達関数VFF(z)が無限大になるzの値、零点は、伝達関数VFF(z)が0になるzの値である。
このため、伝達関数VFF(z)の分子における係数を次のように変形する。
+b−1+b−2=b(1+(b/b)z−1+(b/b)z−2
以下、特に断らない限り(b/b)及び(b/b)をそれぞれb´及びb´で表して説明する。
そして、機械学習装置200は、位置偏差が最小になるような半径rと角度θを学習して、伝達関数VFF(z)の係数a、a、b´及びb´を設定する。
係数bは例えば半径r及び角度θをそれぞれ最適な値r及びθに設定した後、機械学習して求めてもよい。係数bは角度θと同時に学習してもよい。また、半径rと同時に学習するようにしてもよい。
その後に、IIRフィルタ1102の伝達関数PFF(z)の係数c、c、d〜dの学習をIIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)と同様の方法で行う。以下の説明では、速度フィードフォワード計算部109のIIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の係数の学習について説明するが、位置フィードフォワード計算部110のIIRフィルタ1102の伝達関数PFF(z)の係数の学習も同様にして行われる。
機械学習装置200は、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の係数a、a、b〜bの値に基づいて、学習時の加工プログラムを実行することで前述した加工形状の位置A1と位置A3、及び位置B1と位置B3における、サーボ制御装置100の位置指令及び位置偏差情報を含む、指令及びフィードバック等のサーボ状態を含む状態情報Sを観測して、行動Aを決定する。機械学習装置200は、行動Aをするたびに報酬が返ってくる。機械学習装置200は、例えば、将来にわたっての報酬の合計が最大になるように最適な行動Aを試行錯誤的に探索する。そうすることで、機械学習装置200は、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の零点、極の値に基づいて算出される係数の値に基づいて、学習時の加工プログラムを実行することで取得されるサーボ制御装置100の位置指令及び位置偏差情報を含む指令、フィードバック等のサーボ状態を含む状態Sに対して、最適な行動A(すなわち、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の最適な零点及び極の値)を選択することが可能となる。位置A1と位置A3、及び位置B1と位置B3とでは、X軸方向及びY軸方向のサーボモータの回転方向は変わらず、機械学習装置200は線形動作時のIIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の零点及び極の値の学習を行うことができる。
すなわち、機械学習装置200により学習された価値関数Qに基づいて、或る状態Sに係るIIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)に対して適用される行動Aのうち、Qの値が最大となるような行動Aを選択することで、学習時の加工プログラムを実行することで取得される位置偏差が最小になるような行動A(すなわち、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の零点及び極の値)を選択することが可能となる。
位置偏差が最小になるような、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の零点及び極を極座標で表した半径rと角度θを学習して、伝達関数VFF(z)の係数a、a、b´、b´を求める方法、及び係数bを求める方法について以下に説明する。
機械学習装置200は、IIRフィルタ1092から取得した、数式1の伝達関数VFF(z)が無限大になるzである極、伝達関数VFF(z)が0になるzである零点を設定する。
機械学習装置200は、極及び零点を求めるために、数式1の分母及び分子にzを掛けて、数式4(以下に数4として示す)を求める。
Figure 0006740290
極は数式4の分母が0となるz、即ちz+az+a=0となるzであり、零点は数式4の分子が0となるz、即ちz+b´z+b´=0となるzである。
本実施形態では極及び零点を極座標で表し、極座標で表された極と零点を探索する。
振動を抑制するためには零点が重要であり、機械学習装置200は、まず、極を固定して、分子(z+b´z+b´)において
z=reiθ及びその共役複素数z=re-iθを零点(角度θは所定の範囲内、0≦r≦1)とした場合に算出される係数b´(=−reiθ−re-iθ)及びb´(=r)を伝達関数VFF(z)の係数として設定することで、極座標で零点reiθを探索して最適な係数b´、b´の値を学習する。半径rは減衰率をに依存し、角度θは振動を抑える周波数に依存している。その後、零点を最適な値に固定して、係数bの値を学習してもよい。次に、伝達関数VFF(z)の極を極座標で表し、極座標で表された極の値reiθを、前述した零点と同様の方法で探索する。そうすることで、伝達関数VFF(z)の分母の最適な係数a、aの値を学習することができる。
なお、極を固定して伝達関数VFF(z)の分子における係数を学習する場合、高周波側のゲインを抑えることができれば十分であり、例えば、極は2次のローパスフィルタ相当とする。例えば、2次のローパスフィルタの伝達関数は数式5(以下に数5として示す)で示される。ωはフィルタのピークゲイン周波数である。
Figure 0006740290
なお、極を3次のローパスフィルタとする場合には、伝達関数が、1/(1+Ts)で示される一次のローパスフィルタ(Tはフィルタの時定数である)を3個設けて構成したり、この一次のローパスフィルタと数式5の2次のローパスフィルタとを組み合わせて構成することができる。
なお、z領域における伝達関数は上記のs領域の伝達関数を双一次変換を用いて求めるものとする。
なお、伝達関数VFF(z)の極と零点とは同時に探索することができるが、極と零点とを別に探索して別に学習することで、機械学習量を低減し、学習時間を短縮することができる。
極と零点の探索範囲は図5の複素平面において、半径rを、例えば0≦r≦1の範囲とし、角度θを、速度ループの応答できる周波数範囲で規定して、斜線領域で示す所定の探索範囲に絞ることができる。周波数の範囲は、例えば、速度ループの共振で生ずる振動は200Hz程度であるため、周波数範囲の上限を200Hzとすることができる。探索範囲は工作機械等の制御対象の共振特性で決められるが、サンプリング周期を1msecとしたときに、角度θは約250Hzで90度に対応するため、周波数範囲の上限を200Hzとすると、図5の複素平面のような角度θの探索範囲となる。このように探索範囲を所定の範囲に絞ることで、機械学習量を低減し、機械学習の収束時間を短縮化することができる。
極座標で零点を探索する場合、まず、係数bを例えば1に固定し、半径rを、(0≦r≦1)の範囲内の任意の値に固定し、上記の図5で示す探索範囲において角度θを試行的に設定してz及びその共役複素数zが、(z+b´z+b´)の零点となるような係数b´(=−rejθ−re-jθ)及びb´(=r)を設定する。角度θの初期設定値は図5で示す探索範囲で設定される。
機械学習装置200は、求めた係数b´及びb´の調整情報を行動AとしてIIRフィルタ1092に送り、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の分子の係数b´及びb´を設定する。係数bは上記のように例えば1に設定されている。機械学習装置200が角度θの探索を行う学習により価値Qの値が最大となるような、好適な角度θが決定されると、その後に、角度θをその角度θに固定して半径rを可変とし、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の分子の係数b´(=−rejθ−re-jθ)及びb´(=r)を設定する。半径rの探索を行う学習により、価値Qの値が最大となるような、最適な半径rが決定される。角度θ及び半径rにより係数b´及びb´が設定され、その後、bについて学習することで、伝達関数VFF(z)の分子の係数b、b´及びb´が決定される。
極座標で極を探索する場合についても、伝達関数VFF(z)の分子と同様に学習することができる。まず、半径rを(例えば、0≦r≦1)の範囲の値に固定し、零点の探索と同様に、上記の探索範囲において角度θを探索して、学習によりIIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の極の好適な角度θが決定されると、その後に、角度θをその角度に固定して半径rを探索して学習することにより、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の極の好適な角度θ及び好適な半径rが決定される。そうすることで、極の好適な角度θ及び好適な半径rに対応する最適な係数a、aが決定される。なお、既に述べたように、半径rは減衰率に依存し、角度θは振動を抑える周波数に依存しており、振動を抑制するためには角度θを半径よりも先に学習することが望ましい。
以上のようにして、位置偏差が最小になるように、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の零点及び極を極座標で表した半径rと角度θとをそれぞれ所定の範囲内を探索して学習することで、伝達関数VFF(z)の係数a、a、b、b´及びb´の最適化を、係数a、a、b、b´及びb´を直接学習するよりも、効率よく行うことができる。
なお、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の係数bの学習に際しては、例えば、係数bの初期値を1にして、その後行動Aに含まれる、伝達関数VFF(z)の係数bをインクレメンタルに加算又は減算させる。係数bの初期値は1に限られない。係数bの初期値は任意の値に設定することができる。機械学習装置200は、行動Aをするたびに位置偏差に基づいて報酬を与え、将来にわたっての報酬の合計が最大になるように最適な行動Aを試行錯誤的に探索する強化学習により価値Qの値が最大となるような好適な値に伝達関数VFF(z)の係数bを調整する。係数bの学習は、ここでは半径rの学習後としているが、角度θと同時学習でもよいし、半径rと同時学習でもよい。
なお、半径rと角度θと係数bは同時に学習してもよいが、別々に学習することで、機械学習量を低減し、機械学習の収束時間を短縮化することができる。
IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の係数の最適化に係る学習が終了すると、次にIIRフィルタ1102の伝達関数PFF(z)の係数の最適化に係る学習を行う。
機械学習装置200は、極及び零点を求めるために、数式2の分母及び分子にzを掛けて、数式6(以下に数6として示す)を求める。
Figure 0006740290
数式6のd´及びd´は、(d/d)及び(d/d)に対応している。
これ以降のIIRフィルタ1102の伝達関数PFF(z)の零点及び極を極座標で表した半径rと角度θを学習して、伝達関数PFF(z)の係数c、c、d〜dの最適化を行うことは、上述した、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の零点及び極を極座標で表した半径rと角度θを学習の場合と同様なので、説明を省略する。
図6は本実施形態の機械学習装置200を示すブロック図である。以下の説明は、速度フィードフォワード計算部109のIIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の係数の学習について行うが、その後に行う位置フィードフォワード計算部110のIIRフィルタ1102の伝達関数の係数の学習についても同様に行われる。
上述した強化学習を行うために、図6に示すように、機械学習装置200は、状態情報取得部201、学習部202、行動情報出力部203、価値関数記憶部204、及び最適化行動情報出力部205を備える。学習部202は報酬出力部2021、価値関数更新部2022、及び行動情報生成部2023を備える。
状態情報取得部201は、サーボ制御装置100における速度フィードフォワード計算部109のIIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の係数a、a、b〜bの値に基づいて、学習時の加工プログラムを実行することで取得されるサーボ制御装置100の位置指令及び位置偏差情報を含む指令、フィードバック等のサーボ状態を含む状態Sを、サーボ制御装置100から取得する。この状態情報Sは、Q学習における、環境状態Sに相当する。
状態情報取得部201は、取得した状態情報Sを学習部202に対して出力する。また、状態情報取得部201は、零点及び極を極座標で表した角度θ、半径rと、これに対応する係数a、a、b´、b´と、を行動情報生成部2023から取得して記憶しており、サーボ制御装置100から取得した係数a、a、b´、b´に対応する零点及び極を極座標で表した角度θ、半径rも合わせて学習部202に対して出力する。
なお、最初にQ学習を開始する時点でのIIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の初期設定は、予めユーザが設定するようにする。本実施形態では、その後、ユーザが初期設定したIIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の係数a、a、b〜bを、前述したとおり、零点及び極を極座標で表した半径r及び角度θをそれぞれ所定の範囲内を探索する強化学習により最適なものに調整する。速度フィードフォワード計算部109の2回微分器1091の係数αは固定値とし、例えばα=1とする。また、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の分母の初期設定については、数5で示したもの(を双一次変換のより変換されたz領域の伝達関数)とする。また、伝達関数VFF(z)の分子の係数b〜bの初期設定については、例えばb=1、rを0≦r≦1の範囲内の値、θを前述した所定の探索範囲内の値とすることができる。
なお、位置フィードフォワード計算部110の初期設定についても同様にする。
また、係数a、a、b〜b及び係数c、c、d〜dは予め操作者が工作機械を調整している場合には、調整済の伝達関数の零点及び極を極座標で表した半径rと角度θの値を初期値として機械学習してもよい。
学習部202は、或る環境状態Sの下で、ある行動Aを選択する場合の価値Q(S,A)を学習する部分である。なお行動Aは、例えば、係数bを1として固定し、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の分子の係数b´、b´の修正情報を、伝達関数VFF(z)の零点を極座標で表した半径rと角度θの修正情報に基づいて算出する。以下の説明では、係数bが例えば1として初期設定され、行動情報Aが係数b´、b´の修正情報である場合を例として説明する。
報酬出力部2021は、或る状態Sの下で、行動Aを選択した場合の報酬を算出する部分である。ここで、状態Sにおける状態変数である位置偏差の集合(位置偏差集合)をPD(S)、行動情報Aにより状態Sから変化した状態情報S´に係る状態変数である位置偏差集合をPD(S´)で示す。また、状態Sにおける位置偏差の値を、予め設定された評価関数f(PD(S))に基づいて算出される値とする。
評価関数fとしては、例えば、
位置偏差の絶対値の積算値を算出する関数
∫|e|dt
位置偏差の絶対値に時間の重み付けをして積算値を算出する関数
∫t|e|dt
位置偏差の絶対値の2n(nは自然数)乗の積算値を算出する関数
∫e2ndt(nは自然数)
位置偏差の絶対値の最大値を算出する関数
Max{|e|}
等を適用することができる。
このとき、行動情報Aにより修正された状態情報S´に係る修正後の速度フィードフォワード計算部109に基づいて動作したサーボ制御装置100の位置偏差の値f(PD(S´))が、行動情報Aにより修正される前の状態情報Sに係る修正前の速度フィードフォワード計算部109に基づいて動作したサーボ制御装置100の位置偏差の値f(PD(S))よりも大きくなった場合に、報酬出力部2021は、報酬の値を負の値とする。
一方で、行動情報Aにより修正された状態情報S´に係る修正後の速度フィードフォワード計算部109に基づいて動作したサーボ制御装置100の位置偏差の値f(PD(S´))が、行動情報Aにより修正される前の状態情報Sに係る修正前の速度フィードフォワード計算部109に基づいて動作したサーボ制御装置100の位置偏差の値f(PD(S))よりも小さくなった場合に、報酬出力部2021は、報酬の値を正の値とする。
なお、行動情報Aにより修正された状態情報S´に係る修正後の速度フィードフォワード計算部109に基づいて動作したサーボ制御装置100の位置偏差の値f(PD(S´))が、行動情報Aにより修正される前の状態情報Sに係る修正前の速度フィードフォワード計算部109に基づいて動作したサーボ制御装置100の位置偏差の値f(PD(S))と等しい場合は、報酬出力部2021は、報酬の値をゼロとする。
また、行動Aを実行後の状態S´の位置偏差の値f(PD(S´))が、前の状態Sにおける位置偏差の値f(PD(S))より大きくなった場合の負の値としては、比率に応じて負の値を大きくするようにしてもよい。つまり位置偏差の値が大きくなった度合いに応じて負の値が大きくなるようにするとよい。逆に、行動Aを実行後の状態S´の位置偏差の値f(PD(S´))が、前の状態Sにおける位置偏差の値f(PD(S))より小さくなった場合の正の値としては、比率に応じて正の値を大きくするようにしてもよい。つまり位置偏差の値が小さくなった度合いに応じて正の値が大きくなるようにするとよい。
価値関数更新部2022は、状態Sと、行動Aと、行動Aを状態Sに適用した場合の状態S´と、上記のようにして算出された報酬の値と、に基づいてQ学習を行うことにより、価値関数記憶部204が記憶する価値関数Qを更新する。
価値関数Qの更新は、オンライン学習で行ってもよく、バッチ学習で行ってもよく、ミニバッチ学習で行ってもよい。
オンライン学習は、或る行動Aを現在の状態Sに適用することにより、状態Sが新たな状態S´に遷移する都度、即座に価値関数Qの更新を行う学習方法である。また、バッチ学習は、或る行動Aを現在の状態Sに適用することにより、状態Sが新たな状態S´に遷移することを繰り返すことにより、学習用のデータを収集し、収集した全ての学習用データを用いて、価値関数Qの更新を行う学習方法である。更に、ミニバッチ学習は、オンライン学習と、バッチ学習の中間的な、ある程度学習用データが溜まるたびに価値関数Qの更新を行う学習方法である。
行動情報生成部2023は、現在の状態Sに対して、Q学習の過程における行動Aを選択する。行動情報生成部2023は、Q学習の過程において、サーボ制御装置100のIIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の係数b´、b´を、零点を極座標で表した半径rと角度θに基づいて修正する動作(Q学習における行動Aに相当)を行わせるために、行動情報Aを生成して、生成した行動情報Aを行動情報出力部203に対して出力する。
より具体的には、行動情報生成部2023は、例えば、極座標で零点を探索するために、数式4の伝達関数VFF(z)の係数a、a、bが固定された状態で、分子(z+b´z+b´)においてzの零点をreiθとして、状態情報取得部201から受けた半径rを固定した状態で、状態情報取得部201から受けた角度θを図5の探索範囲内で増加又は減少させる。そして、固定した半径r及び増加又は減少させた角度θにより、零点とするz及びその共役複素数zを設定し、当該零点に基づいて係数b´、b´を新たに求める。
行動情報生成部2023は、角度θを増加又は減少させて、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の係数b´、b´を新たに設定することで状態S´に遷移して、プラスの報酬(正の値の報酬)が返った場合、次の行動A´としては、角度θを前回のアクションと同様に増加又は減少等、位置偏差の値がより小さくなるような行動A´を選択する方策を取るようにしてもよい。
また、逆に、マイナスの報酬(負の値の報酬)が返った場合、行動情報生成部2023は、次の行動A´としては、例えば、角度θを、前回のアクションとは逆に減少又は増加等、位置偏差が前回の値よりも小さくなるような行動A´を選択する方策を取るようにしてもよい。
また、行動情報生成部2023は、現在の推定される行動Aの価値の中で、最も価値Q(S,A)の高い行動A´を選択するグリーディ法や、ある小さな確率εでランダムに行動A´選択し、それ以外では最も価値Q(S,A)の高い行動A´を選択するεグリーディ法といった公知の方法により、行動A´を選択する方策を取るようにしてもよい。
行動情報生成部2023は、角度θの探索を続けて、最適化行動情報出力部205からの後述する最適化行動情報によって、学習により価値Qの値が最大となるような好適な角度θが決定されると、その後に、角度θをその角度θに固定して半径rを0≦r≦1の範囲内で探索し、角度θの探索と同様にIIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の分子の係数b´、b´を設定する。行動情報生成部2023は、半径rの探索を続けて、最適化行動情報出力部205からの後述する最適化行動情報によって、学習により、価値Qの値が最大となるような好適な半径rが決定されると、分子の最適な係数b´、b´が決定される。その後、前述したように、係数bを学習することで、伝達関数VFF(z)の分子の係数の最適値が学習される。
その後、行動情報生成部2023は、伝達関数VFF(z)の分母に係る伝達関数の係数を上記同様に極を極座標で表した半径r及び角度θに基づいて探索する。なお、その学習は、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の分子の場合と同様に極を極座標で表した半径r及び角度θを強化学習により最適なものに調整する。その際、伝達関数VFF(z)の分子の場合と同様に角度θを学習した後に半径rを学習する。学習方法は伝達関数VFF(z)の零点の探索の場合と同様のため、詳細な説明は省略する。
行動情報出力部203は、学習部202から出力される行動情報Aをサーボ制御装置100に対して送信する部分である。サーボ制御装置100は上述したように、この行動情報に基づいて、現在の状態S、すなわち現在設定されているIIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の零点を極座標で表した半径r及び角度θを微修正することで、次の状態S´(すなわち修正された零点に対応する、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の係数b´、b´)に遷移する。
価値関数記憶部204は、価値関数Qを記憶する記憶装置である。価値関数Qは、例えば状態S、行動A毎にテーブル(以下、行動価値テーブルと呼ぶ)として格納してもよい。価値関数記憶部204に記憶された価値関数Qは、価値関数更新部2022により更新される。また、価値関数記憶部204に記憶された価値関数Qは、他の機械学習装置200との間で共有されるようにしてもよい。価値関数Qを複数の機械学習装置200で共有するようにすれば、各機械学習装置200にて分散して強化学習を行うことが可能となるので、強化学習の効率を向上させることが可能となる。
最適化行動情報出力部205は、価値関数更新部2022がQ学習を行うことにより更新した価値関数Qに基づいて、価値Q(S,A)が最大となる動作を速度フィードフォワード計算部109に行わせるための行動情報A(以下、「最適化行動情報」と呼ぶ)を生成する。
より具体的には、最適化行動情報出力部205は、価値関数記憶部204が記憶している価値関数Qを取得する。この価値関数Qは、上述したように価値関数更新部2022がQ学習を行うことにより更新したものである。そして、最適化行動情報出力部205は、価値関数Qに基づいて、行動情報を生成し、生成した行動情報をサーボ制御装置100(速度フィードフォワード計算部109のIIRフィルタ1092)に対して出力する。この最適化行動情報には、行動情報出力部203がQ学習の過程において出力する行動情報と同様に、角度θ、半径r及び係数bの学習によって、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の係数を修正する情報が含まれる。
サーボ制御装置100では、角度θ、半径r及び係数bに基づく、行動情報に基づいてIIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の分子に係る伝達関数の係数が修正される。
機械学習装置200は、以上の動作で、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の分子の係数の最適化を行った後に、その最適化と同様に、角度θ及び半径rの学習によって、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の分母の係数の最適化を行う。その後、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の係数の学習と最適化と同様に、角度θ、半径r及び係数dの学習によって、IIRフィルタ1102の伝達関数PFF(z)の係数の学習及び最適化を行い、位置偏差の値を低減するように動作することができる。
以上のように、本発明に係る機械学習装置200を利用することで、サーボ制御装置100の速度フィードフォワード計算部109及び位置フィードフォワード計算部110のパラメータ調整を簡易化することができる。
以上、サーボ制御装置100、機械学習装置200に含まれる機能ブロックについて説明した。
これらの機能ブロックを実現するために、サーボ制御装置100、及び機械学習装置200のそれぞれは、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置を備える。また、サーボ制御装置100、及び機械学習装置200のそれぞれは、アプリケーションソフトウェアやOS(Operating System)等の各種の制御用プログラムを格納したHDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置や、演算処理装置がプログラムを実行する上で一時的に必要とされるデータを格納するためのRAM(Random Access Memory)といった主記憶装置も備える。
そして、サーボ制御装置100、及び機械学習装置200のそれぞれにおいて、演算処理装置が補助記憶装置からアプリケーションソフトウェアやOSを読み込み、読み込んだアプリケーションソフトウェアやOSを主記憶装置に展開させながら、これらのアプリケーションソフトウェアやOSに基づいた演算処理を行なう。また、この演算結果に基づいて、各装置が備える各種のハードウェアを制御する。これにより、本実施形態の機能ブロックは実現される。つまり、本実施形態は、ハードウェアとソフトウェアが協働することにより実現することができる。
機械学習装置200については機械学習に伴う演算量が多いため、例えば、パーソナルコンピュータにGPU(Graphics Processing Units)を搭載し、GPGPU(General-Purpose computing on Graphics Processing Units)と呼ばれる技術により、GPUを機械学習に伴う演算処理に利用するようにすると高速処理できるようになるのでよい。更には、より高速な処理を行うために、このようなGPUを搭載したコンピュータを複数台用いてコンピュータ・クラスターを構築し、このコンピュータ・クラスターに含まれる複数のコンピュータにて並列処理を行うようにしてもよい。
次に、図7のフローチャートを参照して本実施形態におけるQ学習時の機械学習装置200の動作について説明をする。なお、図7に記載のフローチャートは、速度フィードフォワード計算部109のIIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の分子の伝達関数に係る係数b〜bを決定するための角度θ、半径r及び係数bの学習に関するフローチャートである。
以下のフローチャートでは、速度フィードフォワード計算部109のIIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の分子の伝達関数に係る係数b〜bを決定するための伝達関数VFF(z)の零点を極座標で表した角度θ、半径r及び係数bの学習を例として説明するが、分母の伝達関数に係る係数a、aを決定するための極を極座標で表した角度θ及び半径rの学習も同様のフローチャートで行うことができる。また、その後に行う位置フィードフォワード計算部110のIIRフィルタ1102の伝達関数PFF(z)の係数c、c、d〜dを決定するための伝達関数PFF(z)の零点及び極を極座標で表した角度θ、半径r及び係数dの学習に関するフローチャートについても、図7に記載したフローチャートと同様に行われるため、説明は省略する。
ステップS11において、状態情報取得部201がサーボ制御装置100から状態情報Sを取得する。取得した状態情報は、価値関数更新部2022や行動情報生成部2023に対して出力される。上述したように、この状態情報Sは、Q学習における状態に相当する情報であり、ステップS11時点での、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の係数a、a、b〜bが含まれる。なお、学習を最初に開始した状態情報Sは、初期設定値であり、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の分子に係る係数b及び分母に係る係数a、aは固定値とされる。こうして、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の係数a、a、b〜bが初期値であるときの、所定の送り速度且つ円の加工形状に対応する位置偏差の集合PD(S)が取得される。
状態Sにおける位置偏差の値PD(S)は、最初にQ学習を開始する時点での減算器102から、学習時の加工プログラムでサーボ制御装置100を動作させることで得られる。位置指令作成部101は、加工プログラムにより指定された所定の加工形状で、例えば、八角形の加工形状で、位置指令を順次出力する。例えば、八角形の加工形状に対応する位置指令値が位置指令作成部101から出力され、その位置指令値が減算器102、速度フィードフォワード計算部109、位置フィードフォワード計算部110及び機械学習装置200に出力される。減算器102は、前述した加工形状の位置A1と位置A3、及び位置B1と位置B3における、位置指令値と積分器108から出力される検出位置との差を位置偏差PD(S)として機械学習装置200に出力する。なお、機械学習装置200において、前述した加工形状の位置A1と位置A3、及び位置B1と位置B3における、位置指令値と積分器108から出力される検出位置との差を位置偏差PD(S)として抽出するようにしてもよい。
ステップS12において、行動情報生成部2023は、前述したとおり、零点を極座標で表した半径r及び角度θに基づいて、角度θ、半径r、係数bの順番に新たな行動情報Aを生成し、生成した新たな行動情報Aを、行動情報出力部203を介してサーボ制御装置100に対して出力する。行動情報生成部2023は前述した方策に基づいて、新たな行動情報Aを出力する。
なお、行動情報Aを受信したサーボ制御装置100は、受信した行動情報に基づいて現在の状態Sに係るIIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の係数b´、b´を修正した状態S´により、サーボモータ300を含む工作機械を駆動させる。上述したように、この行動情報は、Q学習における行動Aに相当するものである。
ステップS13において、状態情報取得部201は、減算器102から新たな状態S´における位置偏差PD(S´)、及びIIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の係数b´、b´を取得する。こうして、状態情報取得部201は、状態S´における伝達関数VFF(z)の係数であるときの、八角形の加工形状(具体的には、前述した加工形状の位置A1と位置A3、及び位置B1と位置B3)に対応する位置偏差の集合PD(S´)を取得する。取得した状態情報は、報酬出力部2021に対して出力される。
ステップS14において、報酬出力部2021は、状態S´における位置偏差の値f(PD(S´))と状態Sにおける位置偏差の値f(PD(S))との大小関係を判断し、f(PD(S´))>f(PD(S))の場合には、ステップS15において、報酬を負の値とする。f(PD(S´))<f(PD(S))の場合には、ステップS16において、報酬を正の値とする。f(PD(S´))=f(PD(S))の場合には、ステップS17において、報酬をゼロとする。なお、報酬の負の値、正の値について重みづけを行うようにしてもよい。
ステップS15、ステップS16及びステップS17の何れかが終了すると、ステップS18において、この何れかのステップにて算出された報酬の値に基づいて、価値関数更新部2022が、価値関数記憶部204に記憶している価値関数Qを更新する。 なお、ステップS18はオンライン更新を例示しているが、オンライン更新に替えてバッチ更新又はミニバッチ更新に置き換えてもよい。
次に、ステップS19において、角度θの学習が終了していない場合には再度ステップS11に戻り、終了している場合はステップS20に進む。
次に、ステップS20において、半径rの学習が終了していない場合には再度ステップS11に戻り、終了している場合はステップS21に進む。
次に、ステップS21において、係数bの学習が終了していない場合には再度ステップS11に戻り、終了している場合は処理を終了する。
なお、ステップS11に戻り、上述したステップS11〜S21の処理を繰り返すことにより、価値関数Qは適切な値に収束していく。なお、上述した処理を、所定回数繰り返したことや、所定時間繰り返したことを条件として角度θ、半径r及び係数の学習を終了するようにしてもよい。
以上、図7等を参照して説明した動作により、本実施形態で一例として説明した機械学習装置200により、IIRフィルタ1092及びIIRフィルタ1102の各伝達関数の零点及び極を極座標で表した半径rと角度θの値をそれぞれ所定範囲内を探索して学習することで、IIRフィルタ1092及びIIRフィルタ1102の各伝達関数の係数の最適化に要する学習時間をより短縮化することができる、という効果を奏する。
次に、図8のフローチャートを参照して、最適化行動情報出力部205による最適化行動情報の生成時の動作について説明をする。
まず、ステップS31において、最適化行動情報出力部205は、価値関数記憶部204に記憶している価値関数Qを取得する。価値関数Qは、上述したように価値関数更新部2022がQ学習を行うことにより更新したものである。
ステップS32において、最適化行動情報出力部205は、この価値関数Qに基づいて、最適化行動情報を生成し、生成した最適化行動情報をサーボ制御装置100のIIRフィルタ1092に対して出力する。
機械学習装置200は、以上の動作で、IIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の分子の係数を決定するための零点を極座標で表した角度θ、半径r及び係数bの最適化を行った後に、分母の伝達関数に係る係数a、aを決定するための極を極座標で表した角度θ及び半径rの最適化を行う。同様な動作で、IIRフィルタ1102の伝達関数PFF(z)の係数c、c、d〜dを決定するために、伝達関数PFF(z)の零点及び極を極座標で表わす際の角度θ、半径rによる学習及び係数dの学習及び最適化を行う。
また、図8を参照して説明した動作により、本実施形態では、機械学習装置200により学習することにより求められる価値関数Qに基づいて、最適化行動情報を生成し、サーボ制御装置100が、この最適化行動情報に基づいて、現在設定されているIIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の係数a、a、b〜bの調整を簡易化するとともに、位置偏差の値を低減することができる。また、速度フィードフォワードをより高次元のものに初期設定して、機械学習装置200により学習することで、位置偏差の値をさらに低減することができる。IIRフィルタ1102の伝達関数PFF(z)の係数c、c、d〜dの調整についてもIIRフィルタ1092の伝達関数VFF(z)の係数a、a、b〜bの調整と同様に、位置偏差の値を低減することができる。
本実施形態においては、報酬出力部2021は、報酬の値を、状態Sにおける位置偏差PD(S)を入力として予め設定された評価関数f(PD(S))に基づいて算出される状態Sの位置偏差の値f(PD(S))と、状態S´における位置偏差PD(S´)を入力として評価関数fに基づいて算出される状態S´の位置偏差の値f(PD(S´))とを比較することで算出した。
しかし、報酬の値の算出にあたっては位置偏差以外の他の要素を加えてもよい。
例えば、機械学習装置200に、減算器102の出力となる位置偏差の他に、加算器104の出力となる位置フォワード制御された速度指令、位置フォワード制御された速度指令と速度フィードバックとの差、及び加算器107の出力となる位置フォワード制御されたトルク指令等の少なくとも1つが加えられてもよい。
また、フィードフォワード計算部として、位置フィードフォワード計算部か速度フィードフォワード計算部かのいずれかを備えるものとしてもよい。その場合、例えば、位置フィードフォワード計算部のみを設けるときには、2回微分器1091、IIRフィルタ1092、加算器107は不要となる。
上記のサーボ制御装置のサーボ制御部及び機械学習装置に含まれる各構成部は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記のサーボ制御装置に含まれる各構成部のそれぞれの協働により行なわれるサーボ制御方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。
上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
<サーボ制御装置が機械学習装置を備える変形例>
上述した実施形態では、機械学習装置200を、サーボ制御装置100とは別体の装置により構成したが、機械学習装置200の機能の一部又は全部をサーボ制御装置100により実現するようにしてもよい。
<システム構成の自由度>
図9は他の構成の制御装置を示すブロック図である。制御装置10Aは、図9に示すように、n(nは2以上の自然数)台のサーボ制御装置100−1〜100−n、n台の機械学習装置200−1〜200−n、及びネットワーク500を備えている。なお、nは任意の自然数である。n台のサーボ制御装置100−1〜100−nのそれぞれは図1に示したサーボ制御装置100に対応している。n台の機械学習装置200−1〜200−nのそれぞれは図1に示した機械学習装置200に対応している。
ここで、サーボ制御装置100−1と機械学習装置200−1とは1対1の組とされて、通信可能に接続されている。サーボ制御装置100−2〜100−nと機械学習装置200−2〜200−nについてもサーボ制御装置100−1と機械学習装置200−1と同様に接続される。図9では、サーボ制御装置100−1〜100−nと機械学習装置200−1〜200−nとのn個の組は、ネットワーク500を介して接続されているが、サーボ制御装置100−1〜100−nと機械学習装置200−1〜200−nとのn個の組は、それぞれの組のサーボ制御装置と機械学習装置とが接続インタフェースを介して直接接続されてもよい。これらサーボ制御装置100−1〜100−nと機械学習装置200−1〜200−nとのn個の組は、例えば同じ工場に複数組設置されていてもよく、それぞれ異なる工場に設置されていてもよい。
なお、ネットワーク500は、例えば、工場内に構築されたLAN(Local Area Network)や、インターネット、公衆電話網、或いは、これらの組み合わせである。ネットワーク500における具体的な通信方式や、有線接続および無線接続のいずれであるか等については、特に限定されない。
上述した図9の制御装置では、機械学習装置200−1〜200−nとサーボ制御装置100−1−100−nとが1対1の組として通信可能に接続されているが、例えば1台の機械学習装置200−1が複数のサーボ制御装置100−1〜100−m(m<n又はm=n)とネットワーク500を介して通信可能に接続され、各サーボ制御装置100−1〜100−mの機械学習を実施するようにしてもよい。
その際、機械学習装置200−1の各機能を、適宜複数のサーバに分散する、分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、機械学習装置200−1の各機能を実現してもよい。
また、複数の同じ型名、同一仕様、又は同一シリーズのサーボ制御装置100−1〜100−nとそれぞれ対応する複数の機械学習装置200−1〜200−nがあった場合に、各機械学習装置200−1〜200−nにおける学習結果を共有するように構成するようにしてもよい。そうすることで、より最適なモデルを構築することが可能となる。
本発明の実施形態においては、IIRフィルタ1092及び1102の伝達関数を2次関数の場合を例として説明したが、実施形態の中で説明したように、2次関数に限られない。3次以上の関数であってもよい。
10、10A 制御装置
100 サーボ制御装置
101 位置指令作成部
102 減算器
103 位置制御部
104 加算器
105 減算器
106 速度制御部
107 加算器
108 積分器
109 速度フィードフォワード計算部
110 位置フィードフォワード計算部
200 機械学習装置
201 状態情報取得部
202 学習部
203 行動情報出力部
204 価値関数記憶部
205 最適化行動情報出力部
300 サーボモータ
400 制御対象
500 ネットワーク

Claims (15)

  1. IIRフィルタを有するフィードフォワード計算部によるフィードフォワード制御を用いて、工作機械、ロボット又は産業機械の軸を駆動するサーボモータを制御するサーボ制御装置に対して、前記IIRフィルタの伝達関数の係数の最適化に係る機械学習を行う機械学習装置であって、
    前記IIRフィルタの伝達関数が零になる零点と、該伝達関数が無限に発散する極と、をそれぞれ半径rと角度θとを用いて表す極座標で表現し、半径rと角度θをそれぞれ所定の探索範囲内を探索して学習することで、前記IIRフィルタの伝達関数の係数の最適化を行う機械学習装置。
  2. 前記半径rの探索範囲は減衰率に基づいて規定され、前記角度θの探索範囲は振動を抑える周波数に基づいて規定される、請求項1に記載の機械学習装置。
  3. 前記極の探索の前に前記零点の探索を行う請求項1又は請求項2に記載の機械学習装置。
  4. 前記零点を探索するときに、前記極を固定する請求項1から請求項3の何れか1項に記載の機械学習装置。
  5. 前記半径rの探索の前に前記角度θの探索を行う請求項1から請求項4の何れか1項に記載の機械学習装置。
  6. 前記角度θを探索するときに、前記半径rを固定値に固定する請求項1から請求項5の何れか1項に記載の機械学習装置。
  7. 前記零点を複素数と共役な複素数で表現する請求項1から請求項6の何れか1項に記載の機械学習装置。
  8. 前記フィードフォワード計算部は速度フィードフォワード計算部又は位置フィードフォワード計算部である、請求項1から請求項7の何れか1項に記載の機械学習装置。
  9. 前記フィードフォワード計算部は速度フィードフォワード計算部であり、
    IIRフィルタを有する位置フィードフォワード計算部を更に有し、
    前記位置フィードフォワード計算部のIIRフィルタの伝達関数の最適化の前に、前記速度フィードフォワード計算部のIIRフィルタの伝達関数の最適化を行う請求項1から請求項8の何れか1項に記載の機械学習装置。
  10. 所定の加工プログラムを前記サーボ制御装置に実行させることにより、少なくとも位置偏差を含むサーボ状態と、前記フィードフォワード計算部の伝達関数と、を含む状態情報を、前記サーボ制御装置から取得する状態情報取得部と、
    前記状態情報に含まれる前記伝達関数の係数の調整情報を含む行動情報を前記サーボ制御装置に出力する行動情報出力部と、
    前記状態情報に含まれる前記位置偏差に基づく、強化学習における報酬の値を出力する報酬出力部と、
    前記報酬出力部により出力される報酬の値と、前記状態情報と、前記行動情報とに基づいて行動価値関数を更新する価値関数更新部と、
    を備える請求項1から請求項9の何れか1項に記載の機械学習装置。
  11. 前記報酬出力部は、前記位置偏差の絶対値に基づいて前記報酬の値を出力する請求項10に記載の機械学習装置。
  12. 前記価値関数更新部により更新された価値関数に基づいて、前記フィードフォワード計算部の伝達関数の係数の修正情報を生成して出力する最適化行動情報出力部を備えた請求項10又は請求項11に記載の機械学習装置。
  13. 請求項1から請求項12の何れか1項に記載の機械学習装置と、
    IIRフィルタを有するフィードフォワード計算部によるフィードフォワード制御を用いて、工作機械、ロボット又は産業機械の軸を駆動するサーボモータを制御するサーボ制御装置と、
    を備えた制御装置。
  14. 前記機械学習装置は、前記サーボ制御装置に含まれる、請求項13に記載の制御装置。
  15. IIRフィルタを有するフィードフォワード計算部によるフィードフォワード制御を用いて、工作機械、ロボット又は産業機械の軸を駆動するサーボモータを制御するサーボ制御装置に対して、前記IIRフィルタの伝達関数の係数の最適化に係る機械学習を行う機械学習装置の機械学習方法であって、
    前記IIRフィルタの伝達関数が零になる零点と、該伝達関数が無限に発散する極と、をそれぞれ半径rと角度θとを用いて表す極座標で表現し、半径rと角度θをそれぞれ所定の探索範囲内を探索して学習することで、前記IIRフィルタの伝達関数の係数の最適化を行う機械学習方法。
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