JP6739734B2 - 浚渫装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遠隔操作によって水底に堆積する瓦礫等の被回収物を吸引して回収するための浚渫装置に関するものである。
水素爆発から数年が経過し、福島第一原子力発電所では、使用済み核燃料貯蔵プール内にある燃料の取出しに向けて、原子炉建屋全体を覆うように散乱した大型の瓦礫から段階的に除去、除染作業が進められている。
大型瓦礫の撤去作業はクレーンを用いて行っている。しかしながら、細かな瓦礫の回収には高度な操作技術が必要であることや、回収可能な瓦礫の大きさが限られている等、クレーンでの瓦礫回収作業には限界があることが指摘されている。そこで、クレーンの代わりにポンプ等を用いた瓦礫等の吸引回収装置が提案され、クレーンにより大型の瓦礫を粉砕して吸引装置で回収する等の方法も検討されている。
例えば、特許文献1には、高線量の瓦礫等の被回収物を吸引して回収するための吸引回収装置の技術が記載されている。特許文献1には、被回収物を吸引する吸引部と、前記吸引部で吸引された前記被回収物を収容する使い捨て式の収容部と、を備える吸引回収装置の技術が記載されており、吸引部と収容部を分離することにより、作業員が収容部に近接して行う作業を低減可能であることが記載されている。
特開2018−40686号公報
ところで、大型の瓦礫撤去を完了し、原子炉建屋の環境を整えた後、最終段階である使用済み核燃料の移送を行う前には、燃料プール内に堆積している細かな瓦礫を撤去する必要がある。これは、燃料プール内からの瓦礫の回収と廃棄場所への排出を繰り返し行う作業であり、遠隔操作とプール内における作業場所の容易な移動を可能とし、効率的に作業を行うことが重要である。また、瓦礫の回収作業は、堆積する瓦礫直下に存在する使用済み核燃料棒を傷つけないための繊細な作業が必要である。
しかしながら、燃料プール内に広範囲に亘って堆積する瓦礫回収作業に、特許文献1に記載のような吸引回収装置を採用する場合には、回収したい瓦礫に近い燃料プールの淵に吸引回収装置を設置する必要がある。この場合、回収したい瓦礫の位置に応じて、吸引回収装置の位置を複数回移動する必要があり、作業者の手間となってしまうという問題がある。また、吸引ダクトを長くして吸引回収装置の位置変更回数を減らしたとしても、吸引ダクトが長くなるほど、使用済み核燃料棒を傷つけない繊細な作業が難しくなるという問題がある。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたものであり、使用済み核燃料貯蔵プール内を容易に移動することができる浚渫装置を提供することを課題とする。
また、本発明は、燃料プール内に広範囲に亘って堆積する瓦礫等の被回収物を繊細な操作によって回収することができる浚渫装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明では以下の手段を採用した。
本発明の好ましい形態では、被回収物を回収する浚渫部と、前記浚渫部により回収された前記被回収物を収容する収容部と、を備え、前記浚渫部及び前記収容部は、水面に浮遊するためのフロートを有していることを特徴とする。
本発明に係る浚渫装置によれば、フロートを有しているため、浚渫装置本体を作業開始位置に浮遊させ、浮力を活用することで、より小さい力で容易に装置本体を移動させることができる。すなわち、広範囲に亘って水中に存在する瓦礫等の被回収物を、水面を移動してより近い位置から回収できる。また、浚渫部と収容部とのそれぞれにフロートが設けられていることにより、浚渫部は、収容された被回収物の重さにより沈む収容部の影響を受けることなく個別に、使用済み核燃料棒を傷つけない繊細な操作が可能となる。すなわち、浚渫部が独立して繊細な操作を可能とするため、吸引位置の微調整を行いながら瓦礫の回収作業をすることができる。
本発明の好ましい形態では、前記収容部のフロートは、互いに独立した複数の密閉空間が形成されていることを特徴とする。
このように、収容部のフロート内部を複数個の密閉空間に仕切ることにより、作業中に何らかの損傷を受けた場合にも、空間同士が互いに独立しているため、内部に水が浸入し浮力の低下が全体に及ぶことを抑制し、フロート全体の空気が抜けることを防止することができる。
本発明の好ましい形態では、前記浚渫部は、前記被回収物を吸引して回収する吸引部と、前記吸引部に圧縮空気を注入する空気供給管と、前記吸引部により吸引された前記被回収物を前記収容部に誘導する誘導部と、を有し、前記吸引部は、水面より高い位置で前記誘導部と接続されていることを特徴とする。
このように、吸引部に圧縮空気を注入することで、吸引部の内側の水と空気の混合流体と周辺の水とで密度差が生じ、周辺の水が開口部から入り込み上向きの流れが発生し水面方向に吸い上げられる。この吸い上げられる力を利用することで、水中に存在する被回収物を回収することができる。
本発明の好ましい形態では、前記吸引部は、一端に前記被回収物を吸引する吸引口を有する直管と、前記誘導部に接続される伸縮可能な蛇腹管と、を有していることを特徴とする。
このように、蛇腹管が誘導部に接続され、直管から被回収物を吸引する構成では、蛇腹管の伸縮性を利用することにより、収容部を動かさずとも容易に吸引位置を調整することができる。
本発明の好ましい形態では、前記浚渫部のフロートは、前記吸引口に下限を設ける第1フロートと、前記蛇腹管の一部を水面より高い位置に保持可能とする第2フロートと、を有し、前記第1フロートは、前記直管に設けられ、前記第2フロートは、前記誘導部に設けられていることを特徴とする。
このように、誘導部と直管にそれぞれ別のフロートが設けられていることで、吸引部を自由に動かすことができる上、排水位置となる蛇腹管と誘導部の接続位置を固定しておくことができ、吸引部の吸引力に与える影響を最小限に抑えることができる。
本発明の好ましい形態では、前記収容部は、前記被回収物を収容する収容かごと、前記収容かごの外側に設けられた収容かご受箱と、を有し、前記収容かご及び前記収容かご受箱には、前記被回収物と水を分離可能な複数の孔が設けられていることを特徴する。
このように、被回収物が収容される収容かごと、その収容かごの受箱を別体とし、複数の孔を有することにより、水と被回収物を分離することができるため、水を排出し、被回収物のみを取り出すことができる。さらに、収容かごの下にかご受箱があることで、収容かごは被回収物が入る最低限の大きさであれば良く、クレーン等で楊重する際にも扱いやすく、危険な作業を最小限に抑えることができる。
本発明の好ましい形態では、前記収容部は、前記収容部の下方を囲う水濁防止カーテンをさらに備えていることを特徴とする。
このように、収容部を囲うように水濁防止カーテンを設けることで、吸い上げられた被回収物と水の勢いによって収容部周辺が水濁する現象をカーテンの範囲内で抑えることができるため、吸引口周辺をクリアな状態で確認することができる。
本発明の好ましい形態では、前記浚渫部及び前記収容部を移動させるための吊り金具と、吸引位置を操作する操作アームと、前記吸引位置周辺の状況を確認するカメラと、をさらに備え、遠隔操作によって、前記浚渫部及び前記収容部の移動と着脱及び吸引操作が可能な構成にされていることを特徴とする。
このように、吊り金具を有することによりクレーン等を用いて遠隔操作で浚渫部と収容部を作業開始位置まで運搬し、位置の調整が可能となる。
また、一度位置を決め、装置全体を水面に浮遊させた後は、フロートにより浮力が生じるため少しの負荷で移動させることができる。さらに、装置全体を移動させる吊り金具とは別に吸引口(吸引部)を個別に操作することができる操作アームと周囲状況を確認可能なカメラが備えられていることで、使用済み核燃料棒の位置を確認しながら被回収物を回収し、被回収物以外の物を回収したり、核燃料棒を傷つけたりすることを防ぐことができ、位置の微調整も容易に可能となる。
本発明の好ましい形態では、前記収容部の外周には、前記浚渫部を係止可能な係止部が設けられていることを特徴とする。
このように、係止部が設けられていることにより、浚渫部を係止部に係止した状態で収容かごのみを取出すことが可能となり、作業位置から浚渫装置を移動させることなく作業を継続することができる。
本発明の好ましい形態では、前記誘導部は、前記被回収物及び水とともに吸引される空気を分離する空気排出管と、前記空気排出管によって分離された空気の排出を誘導する空気抜きと、をさらに有していることを特徴とする。
このように、誘導部が空気排出管と空気抜きを有していることにより、吸引部により回収される被回収物及び水と空気とを分離することができ、被回収物がスムーズに排出される。
開示した技術によれば、使用済み核燃料貯蔵プール内を容易に移動し、燃料プール内に広範囲に亘って堆積する瓦礫等の被回収物を繊細な操作によって回収することができる浚渫装置を提供することができる。
他の課題、特徴及び利点は、図面及び特許請求の範囲とともに取り上げられる際に、以下に記載される発明を実施するための形態を読むことにより明らかになるであろう。
本発明の一実施形態に係る浚渫装置の側面図である。 本発明の一実施形態に係る浚渫装置の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る浚渫部の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る吸引部及び空気供給管の側面図である。 本発明の一実施形態に係る空気供給部の断面図(図4におけるI−I線断面図)である。 本発明の一実施形態に係る図4におけるII−II線断面図及び邪魔板の側面図である。 本発明の一実施形態に係る誘導部の正面図及び側面図である。 本発明の一実施形態に係る被回収物回収前後の収容かご及び収容かご受箱の状態を示す説明図である。
以下、本発明を図面に示した好ましい一実施形態について、図1〜図8を用いて詳細に説明する。本発明の技術的範囲は、添付図面に示した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、適宜変更が可能である。
図1及び図2に示す本発明の一実施形態による浚渫装置Dは、水中などに堆積した瓦礫等の被回収物Cを吸引して回収する装置である。この浚渫装置Dは、例えば、原子力発電所の使用済み燃料プール内にある使用済み核燃料棒を覆うように堆積している瓦礫等の被回収物Cを吸引して回収することができる。その他にも、水中の被回収物Cを回収する場合には、当然に本発明に係る浚渫装置Dを採用することができる。
浚渫装置Dは、瓦礫等の被回収物Cを回収する浚渫部1と、回収された被回収物Cを収容する収容部2と、作業者が遠隔操作を行うために必要な吊り金具3と、吸引位置を操作する操作アーム4と、周辺状況を確認するカメラ(不図示)と、を有している。なお、作業者が浚渫部1及び収容部2の遠隔操作を行う操作部などは、作業者の安全が確保された場所に適宜設けられ、作業を確認するための撮影装置なども適宜設けて良い。また、操作アーム4やカメラ等は既設設備であるマニピュレーター等を用いても良い。
浚渫部1及び収容部2は、それぞれ別体として水面に浮遊し、水中での作業を可能とするためのフロートを有している。
図3は、本発明の一実施形態に係る浚渫部1の斜視図であり、浚渫部1を斜め下方から観察している。図1〜図3に示すように、浚渫部1は、被回収物Cを吸引する吸引部11と、吸引部11に圧縮空気を供給するための空気供給管12と、吸引部11で吸引した被回収物Cを収容部2に誘導するための誘導部13と、を有している。空気供給管12は、圧縮空気を供給する装置、例えばエアコンプレッサ等(不図示)に接続されている。
吸引部11は、伸縮可能な蛇腹管111と直管112とで構成され、蛇腹管111は一端が水面よりも高い位置で誘導部13と接続し、他端は、水面と平行に延びた後、大きな曲率半径でカーブしてフランジ付継手114により水中で直立した直管112と接続されている。つまり、直管112は水面に対して略垂直に設けられている。また、直管112には、フランジ付継手114の反対側端部に、被回収物Cを吸引する吸引口117が設けられ、吸引口117よりも水面側に空気供給部118が設けられている。
フランジ付継手114下方には、吸引部11の移動と着脱及び浚渫装置Dの移動を遠隔操作で行うための吸引部吊り金具31とフロート取付部116が設けられている。
さらに、吸引部11と空気供給管12との距離を一定に保ち、同時に移動可能とするため、両者をまとめ、さらに吸引位置を調節する操作アーム4の接続部となるプレート115が直管112外周部分に設けられている。本実施形態においてこのプレート115は、フランジ付継手114よりも下方に2ヶ所設けられているが、少なくとも1つのプレート115が設けられていれば、数や位置に制限はない。また、吸引部11と空気供給管12を同時に動かすことを可能とし、操作アーム4を接続して吸引部11の位置を操作することができれば任意の形状のプレート115を直管112の任意の位置に配置して良い。
なお、操作アーム4が接続するプレート115は、吸引口117の位置を調整することが目的であるため、吸引口117の近くに設けることで、より繊細な操作が可能となる。
フロート取付部116には、吸引口117に下限を設ける目的及び吸引部11を所定の位置に保つ目的により設けられた第1フロート113が接続されている。第1フロート113は吸引口117が下方に沈み、吸引口117が使用済み核燃料棒や水底に触れることを抑制する目的で設けられているが、操作アーム4により下方に引っ張ることで、吸引口117の下方向への微調整が可能となる浮力に設計されている。なお、第1フロート113の形状や個数は吸引口117に下限を設け、直管112及び蛇腹管111の一部を水中に一定に保てるだけの浮力を有していれば任意で良い。なお、本実施形態では直管112と蛇腹管111は水中で接続されている例を示しているが、直管112が水面に対して略垂直に設けられ、蛇腹管111が水面よりも高い位置で誘導部13と接続していれば、直管112と蛇腹管111は水面や水面よりも高い位置で接続することができる。
空気供給部118は、直管112の下端寄りの周壁に空気供給口119を隔てて設けられる。空気供給部118は、内部に空間を有するハウジング形式であり、空気供給管12が接続されると内部に圧縮空気が溜まる。そして、空気供給部118内部における直管112には、空気供給口119が設けられており、空気供給部118に溜まった空気が空気供給口119より直管112に誘導される。
また、直管112の先端部(吸引口117付近)には、略台形に形成された邪魔板121が周壁に一定の間隔で配置され、対象の被回収物Cにより設定された粒径範囲の上限値よりも安全率分大きな通路122a、122bを備えている。
空気供給口119は図4及び図5に示すように、直管112の軸心を中心とする放射方向に沿う姿勢とされ、直管112を内外方向に貫通して取り付けられている。空気供給口119の取り付け方向は、水面から水底の方向に向かって斜め下向きである例を示しているが、空気供給管12の外れにくさに考慮し、水面に水平な方向や斜め上向き方向としても良い。
吸引部11においては、被回収物Cの粒径範囲の上限値が例えば、100ミリメートルのように設定される。この数値は、対象となるプール等の水深、先端部構造により異なる数値を設定しても良い。つまり、上限値は、100ミリメートルよりも大きな値を設定しても良いし、小さな値を設定しても良い。以下の説明において、被回収物Cについて設定された粒径範囲は、単に粒径範囲とする。
被回収物Cの粒径には、揚程、吸引部11、直管112、誘導部13の流路の断面形状や、断面積、被回収物Cの粒度や形状に関連して制限が生じる。
制限範囲は、実験や数値計算により回収可能な条件を見出して設定すると良い。なお、本発明はモックアップ試験により直管112の内径200ミリメートル、揚程7メートルの条件において粒径100ミリメートル程度の瓦礫を吸い上げることが確認されている。
以下に示す2つの条件を満たすことにより、邪魔板121を通過した粒径範囲の上限値以下の粒径を有する被回収物Cは、直管112を下方から上方へ通過させて浚渫部1から収容部2に進入させることができる。
第一の条件は直管112の内径であり、第二の条件は邪魔板121の配列である。直管112の内径は、粒径範囲の上限値の2倍以上の寸法にすることが好ましい。なお、この条件は直管112の内径の好ましい設計一例であって、直管の内径は粒径範囲の上限値の2倍以上の寸法に限定されるものではない。
被回収物Cの粒径上限値を定めるため、直管112の下方には邪魔板121が設けられている。邪魔板121は図6(a)に示すように、直管112の軸心を中心とする放射方向に沿う姿勢とされており、各邪魔板121は、図6(b)に示すような形状に形成されている。長手方向寸法と周方向の配列が以下に示す2つの条件を満たすように設定されている。
第一の条件は直管112の中央部では、直管112の軸心方向に突出して配置されている邪魔板121の内側に粒径範囲の上限値よりも設定された安全率分、大きな直径を備えた一点鎖線で示す通路122a(図6(a)参照)が形成されるという条件である。
第二の条件は直管112の内周に、周方向に隣接して配置された邪魔板121同士の間に、前述の通路122aと同様の直径を備えた二点鎖線で示す通路122b(図6(a)参照)が形成されるという条件である。
図7は、本発明の一実施形態に係る誘導部13の正面図(図7(a))及び側面図(図7(b))を示している。誘導部13は、蛇腹管111と接続する吸引管接続部131と、誘導部13本体を水面に独立して浮遊させるための第2フロート132と、吸引部11で吸引された被回収物Cを収容部2に誘導する回収物誘導管133と、回収物誘導管133の下端に設けられた回収物排出口134とを有している。
さらに、回収物誘導管133に被回収物C及び水と共に導入されている空気を上方に抜くための空気排出管135と、空気排出管135を通って誘導部13の上方に流れる空気を図7の破線矢印に示すように誘導部13の外へ排出する補助となる空気抜き136が設けられている。
誘導部13を水面に浮遊させる第2フロート132は、吸引管接続部131よりも下側に設けられている。つまり、吸引管接続部131は常に水面より高い位置に固定されるため、そこに接続される蛇腹管111も水面よりも高い位置に保たれることとなる。ここで、本実施形態で第2フロート132の形状は、本実施形態に示す形に限らず、吸引管接続部131を水面より高い位置に保持可能な浮力を有し、回収物排出口134から被回収物Cが収容部2に誘導される形状であれば良い。
本実施形態に係る浚渫装置Dのように、吸引部11に圧縮空気を注入して吸引力を得る構造では、水面に対して垂直に吸引管(ここでは直管112)が配置される必要があり、吸引力に関わる因子が3つ存在する。1つ目は、注入する圧縮空気量、2つ目は、排水口(ここでは吸引管接続部131と回収物誘導管133との接続部分)の水面からの距離、3つ目は水面から圧縮空気注入部(ここでは空気供給部118)までの距離である。本実施形態における直管112は、蛇腹管111との接続角度、第1フロート113の浮力により水面に対して略垂直な角度を保つ構成である。
本実施形態では、空気供給部118内部に空気供給口119を3つ設けた例を示している。空気供給口119は少なくとも1つ設けられていれば良く、個数と供給空気圧力により圧縮空気の注入量を調節可能とする。上述したように、吸引力の調節が可能であるため、空気供給部118は、水中の任意の位置に設けて良い。空気供給部118の位置や個数は、必要な吸引力から決めれば良い。
図1及び図2に示すように、収容部2は、浚渫部1により回収された被回収物Cが収容される収容かご21と、収容かご21とは別体として設けられる収容かご受箱22と、収容かご21に被回収物Cが流入することで生じる水濁を収容部2の範囲に抑えるために、収容部2の周りを囲うように配置される水濁防止カーテン23とで構成されている。
本実施形態では、収容かご21及び収容かご受箱22は、略直方体形状に形成されているが、収容かご受箱22に収容かご21が出し入れしやすい適切な隙間を確保して収まるような形状であれば、略円柱形等の任意な形状を選択することができる。
収容かご21は、収容かご21本体のフレームとなるかご枠211に、4つの側面と底面を塞ぐメッシュプレート212が設けられ、被回収物Cが上部から流入する構造である。このメッシュプレート212は、被回収物Cを収容かご21内部に残し、水と分離するために小孔が複数設けられている。また、かご枠211や後述するかご受箱枠221は、L型鋼や平鋼を用いた例を示しているが、材料の材質や形状は必要な強度に合わせて選択して良く、適宜リブやフランジ等を付けて補強して良い。
収容かご受箱22は、収容かご受箱22本体のフレームとなるかご受箱枠221に、4つの側面を塞ぐパンチプレート222が設けられ、上部が開口し、そこに収容かご21が出し入れしやすい適切な隙間を確保して収まる構造である。このパンチプレート222は、収容かご21により分離された水を通す小孔が複数設けられている。また、収容かご受箱22には、収容かご21が出し入れしやすい適切な隙間を確保して収まるため、収容かご21の重さを受け持ち、かつ浚渫部1とは独立して水面に浮遊させるための第3フロート223が設けられている。さらに、水面に平行に配置される蛇腹管111の妨げとならないよう、収容かご受箱22には対向する2面に開口部224が設けられている。
なお、メッシュプレート212及びパンチプレート222の孔のサイズとピッチは、吸引部11より吸い込まれた水が障害を受けることなく流れ出るように配置される。
第3フロート223は、図1及び図2に示すように、開口部224が配置されていない2面に接するように設けられている。また、第3フロート223は、水中作業にて何らかの損傷を受けることも想定して隔壁225を設けており、内部が複数個の密閉空間に仕切られている。そのため、1つの空間が損傷を受けたとしても他の空間に影響を及ぼさない構造としている。本実施形態では、隔壁225が水面に垂直な方向に設けられ、内部が4個の空間に仕切られている例を示しているが、水深が深い部分での損傷を考慮し、隔壁225は水面に平行に設けられていても良いし、斜め方向等に設けられていても良い。隔壁225による仕切り方や個数等に制限は設けていない。
図8は、収容かご21と収容かご受箱22の水中への沈み込みの様子を示している。図8(a)は、収容かご21が空の状態が示され、図8(b)は、収容かご21が被回収物Cにより満載である状態が示されている。この沈み込み現象は、収容かご21に被回収物Cが積載することで生じるが、第3フロート223が設けられているため、完全に沈むことはない。図8では、水面Wが破線で示されている。
開口部224は、収容かご21と収容かご受箱22は図8のように沈む一方で、独立して浮遊可能な浚渫部1は被回収物Cの重さの影響を受けずに一定の位置を保つことを考慮して設けられたものである。被回収物Cが堆積を始める前の空の状態での収容かご受箱22の位置(図8(a)参照)を考慮した大きさに設定されているため、収容かご受箱22と蛇腹管111が交錯しない構成になっている。
水濁防止カーテン23は、吸い上げられた被回収物C中の細かな砂や礫等と水が収容かご21のメッシュプレート212及び収容かご受箱22のパンチプレート222の孔から排出されることによって生じる収容部2周辺の水濁を、収容部2下方のみに抑えるためのカーテン231と、カーテン231の位置を一定に保つための第4フロート232により、収容部2の周囲を囲うように配置されている。このカーテン231には、カーテン231が水中で揺れることを抑えるため、カーテン231の下方端部には重りとなる固定棒236が設けられている。なお実施形態では水底とカーテン231下方端部に隙間が存在しているが、想定される水濁の状況により適宜カーテン231の長さは変更しても良い。
第4フロート232は、第3フロート223と同様に、仕切り板238により内部が複数個の密閉空間に仕切られているため、1つの空間が損傷を受けたとしても他の空間に影響を及ぼさない構造を採用している。本実施形態では、内部を4個の空間に仕切った例を示したが、空間の個数や、形状によりリスク軽減が可能となる。例えば、より多くの空間に分けた方が、空気漏れを抑制できる可能性が高くなる。そのため、仕切り方や個数等に制限は設けていない。
さらに、第4フロート232には、作業中に収容かご21を移送する際等、吸引部11を取り外す必要がある際に誘導部13を収納するための係止部237が設けられている。この係止部237は、浚渫部1を取り外した後に浮遊して、遠くへ流れてしまうことを防止することかつ、収容かご21の移送の邪魔にならない位置に設けられていることが好ましい。本実施形態では、これらの点に考慮し、収容部2の外周に設けられている例を示している。
本実施形態では、カーテン231は一枚布であり、端部同士をカーテン止235で接続し、第4フロート232にカーテンレール233を設け、カーテンリング234により、カーテン231を取り付けている例を示したが、より簡便に作業を行うため、カーテン231は第4フロート232に直接接続されていても良いし、カーテン止235により収容部2を囲むように形成せずに、初めから形を成形されたものを用いても良い。
本実施形態に係る浚渫装置Dは、クレーン装置G等を用いて遠隔操作により対象となる使用済み核燃料貯蔵プールに移送し、水面を移動させながら水中に堆積する瓦礫等の被回収物Cを吸引して回収することを想定して発明された。そのため、クレーン装置G等により楊重、又は水面上を牽引するための吊り金具3が設けられている。
吊り金具3は、浚渫装置Dの構成要素のうち、別体として独立して移動可能な部位に設けられており、吸引部吊り金具31、誘導部吊り金具32、収容かご吊り金具33、収容かご受箱吊り金具34、水濁防止カーテン吊り金具35により構成されている。吊り金具3は、図1及び図2に示す位置に設けられているが、重さのバランス等を考慮して適当な場所に設けることができる。
回収対象の水面まで浚渫装置Dを移送した後は、吸引部吊り金具31のみをクレーン装置G等で遠隔操作することにより、回収位置まで浚渫装置Dを移動させることができる。また、回収作業により収容かご21が被回収物Cで満載となった場合は、吸引部吊り金具31及び誘導部吊り金具32により浚渫部1を、第4フロート232に設けられた係止部237に収納する。その後、収容かご吊り金具33を用いて収容かご21のみを回収することで、被回収物Cを排出する。さらに作業を続ける場合は、収容かご21及び浚渫部1を元の位置に戻し作業を続行する。
本実施形態に係る浚渫装置Dをクレーン装置G等で遠隔操作をする際に使用する牽引用のロープは、水中に落ちることが容易に想定できるため、浚渫装置Dの移送に耐えることが可能である耐力を有し、水に浮くポリエステルやポリエチレン、ポリプロピレン等の材質で作られているものを使用することが好ましい。
以上のような構成を有する本実施形態に係る浚渫装置Dでは、浚渫装置D本体にフロートが設けられているため、水面に浮遊させ、浮力を活用することで、より小さい力で装置本体を移動させることができる。このため、広範囲に亘る燃料プール内に存在する瓦礫等の被回収物Cをより近い位置から回収可能となり、浚渫部1を最小限の長さに抑えることができる。これにより、浚渫装置D全体をコンパクトに構成することができ、浚渫部1の操作性向上に加え、装置本体の操作性向上が期待できる。
さらに、収容部2が水面に浮遊し、被回収物Cと水を分離可能な孔を有しているため、被回収物Cと同時に回収される水は、そのままプール内に排出することができる。
また、浚渫部1と収容部2それぞれにフロートを有しているため、収容部2に被回収物Cが堆積して重くなることによる影響、例えば収容部2の沈み込み等が発生しても、それに連動して浚渫部1が沈む等、浚渫部1の動作に影響を及ぼすことを抑制することができる。これにより、被回収物Cを回収する浚渫部1を収容部2とは別に操作することができ、水中におけるより繊細な操作が可能となる。
これらのフロートによる浮力を活用することにより、水面に浮遊後は、浚渫装置D全体の移動を全て吸引部吊り金具31を用いた操作により行うことができる。
本発明で採用している圧縮空気を用いる吸引方法では、吸引部11に圧縮空気を注入することにより水で満たされた吸引部11に空気が混ざると、吸引部11内部に気体の浮上力が発生し、水が上に押し上げられる。つまり、空気が混ざると吸引部11内の水は相対的に比重が軽くなり吸引部11内外の水に比重差が生じ、その時上昇する気泡とともに揚水することができる。この水の上昇流により、吸引口117周辺に水の吸込流が発生し、被回収物Cも一緒に回収される。
このような構造にすることで、吸引部11と空気供給管12のみにより被回収物Cを吸引して回収することができる極めて簡単な構造となる。なお、ポンプ等の電力を要する機械等を採用することも考えられるが、吸引部11を採用することにより故障が少なく水中での作業に適した装置を実現することができる。
本実施形態では、蛇腹管111と直管112が水中で接続され、その接続部分であるフランジ付継手114下方に設けられたフロート取付部116に第1フロート113が設けられているため、直管112を常に水面に垂直に保つことができる構成としており、伸縮可能な蛇腹管111により吸引口117の上下前後左右の位置調整を可能とする。
本実施形態では、上述した吸引力に関わる因子において、吸引力を上げる構成を採用している。例えば、圧縮空気の注入量が多いほど吸引力も上がるため、空気供給口119を複数個設け、適宜空気の注入量を調整可能としている。また、排水口(吸引管接続部131と回収物誘導管133との接続部分)が水面より高い位置でかつなるべく水面からの距離が近い方が吸引力を大きくできるため、本実施形態では、第2フロート132により吸引管接続部131を水面より高い位置に保ち、蛇腹管111の高さも一定に保つことができる構成としている。さらに、水面から圧縮空気注入部までの距離は遠い方が吸引力は増加するため、空気供給部118を吸引口117の近くに設けている。
一方で、圧縮空気の注入する吸引方法では、水と被回収物Cと同時に吸引される空気により被回収物C及び水の排出に影響を及ぼす可能性が考えられるが、本実施形態のように空気排出管135及び空気抜き136を設けることにより、誘導部13まで吸引されてきた被回収物C及び水が空気の影響を受けることなく、回収物排出口134からスムーズに収容部2に排出される。
第3フロート223が収容かご受箱22に設けられ、収容かご受箱22に収容かご21が収まる構造としていることにより、収容かご21に流入した被回収物Cの重さを収容かご受箱22によって受け持つことが可能となる上、収容かご21を被回収物Cが入る最小限の大きさにすることができ、小型化につながる。
被回収物Cを収容かご21から排出する際は、収容かご21のみを移動し、中身を取り出してから元に戻すことにより続けて作業を行うことができる。収容かご21を小型にすることで、より安全に被回収物Cを別の場所に移す作業が可能となり、さらにより省力で作業が可能となるため、作業時間の短縮が期待できる。なお、収容かご21を取り出す際には、浚渫部1を先に取り外す必要があり、その際に係止部237に誘導部13を係止することにより、浚渫装置Dを移動させずに作業を継続することができる。
水濁防止カーテン23を用いることにより、吸引口117周辺の水濁を抑制し、カメラ(不図示)による視界の確保を可能とする。このために、使用済み核燃料棒を傷つけたり、被回収物C以外の物を誤吸引したりしてしまうことを抑制することができる。
浚渫装置Dに設けられた吊り金具3とフロートにより、浚渫装置Dは、対象のプールまでクレーン装置Gで移送し、水面に浮遊させた後、浮力が働くためより小さな力で遠隔操作が可能となる。本実施形態において水面に移送した後の移動は、主に吸引部吊り金具31を遠隔操作することにより可能となる。また、吸引部11は、クレーン等とは別に、操作アーム4により吸引口117の位置を操作することができる。この操作アーム4により、カメラ(不図示)の映像を見ながら遠隔で吸引口117の位置を上下前後左右、自在に操作することができる。
以上のように、本発明によれば、被回収物Cを回収する浚渫部1と、浚渫部1により回収された被回収物Cを収容する収容部2と、を備え、浚渫部1及び収容部2それぞれに、水面に浮遊するためのフロートを有することにより、浚渫装置Dを水面に浮遊させて水底に堆積した瓦礫等の被回収物Cを回収することができる。すなわち、広範囲に亘って水中に存在する被回収物Cを、水面を移動してより近い位置から回収できる。また、浚渫部1は、収容された被回収物Cの重さにより沈む収容部2の影響を受けることなく個別に、使用済み核燃料棒を傷つけないための繊細な操作が可能となる。
さらに、吸引部11に圧縮空気を注入し、空気の浮上力と比重差により吸引力を得る機構を採用することにより、水中の瓦礫等を、電力を要する機械を用いずとも、故障の少ない簡単な構成で吸引して回収することができる。なお、上記の実施形態では、被回収物Cを使用済み核燃料貯蔵プールの水底に堆積した瓦礫を例として示したが、瓦礫以外でも良く、プール以外のダムや貯水池、沿海、湖、沼、川等でも使用可能である。
また、吸引部11、誘導部13、収容かご受箱22、それぞれに別のフロートが設けられていることにより、全ての部分を通る被回収物Cの重さ等が全体に影響することを防ぐことができる。例えば、吸引部11及び誘導部13にフロートが設けられていなければ、収容かご21に積載していく被回収物Cの重さにより、吸引部11や誘導部13も収容かご21及び収容かご受箱22と共に沈んでしまい、吸引力の低下につながってしまうが、個別にフロートが設けられていることでそれらを全て回避することができる。
フロート内部を隔壁225又は仕切り板238を用いて複数個の密閉空間に仕切ることにより、作業中に何らかの損傷を受けた場合にも、空間同士が互いに独立しているため、空気の漏れが全体に及ぶことを抑制し、フロート全体の空気が抜けることを防止することができる。
水面に浮遊する機構を採用している本実施形態に係る浚渫装置Dは、フロートによる浮力により楊重して移動する装置等に比べて位置調整が容易にできる。
さらに、水濁防止カーテン23を設けることにより、水中での吸引作業に係る収容部2下方の水濁を抑制することができる。水濁により水中の様子が不明瞭になると、危険が伴うため、水濁防止カーテン23を水濁の影響範囲である収容部2を囲むように設け、さらに独立して浮遊可能にすることにより、作業効率と安全性の向上を図ることができる。
D 浚渫装置
C 被回収物
G クレーン装置
W 水面
L 吸引管接続部中心位置
1 浚渫部
2 収容部
3 吊り金具
4 操作アーム
11 吸引部
12 空気供給管
13 誘導部
21 収容かご
22 収容かご受箱
23 水濁防止カーテン
31 吸引部吊り金具
32 誘導部吊り金具
33 収容かご吊り金具
34 収容かご受箱吊り金具
35 水濁防止カーテン吊り金具
111 蛇腹管
112 直管
113 第1フロート
114 フランジ付継手
115 プレート
116 フロート取付部
117 吸引口
118 空気供給部
119 空気供給口
121 邪魔板
122a、122b 通路
131 吸引管接続部
132 第2フロート
133 回収物誘導管
134 回収物排出口
135 空気排出管
136 空気抜き
211 かご枠
212 メッシュプレート
221 かご受箱枠
222 パンチプレート
223 第3フロート
224 開口部
225 隔壁
231 カーテン
232 第4フロート
233 カーテンレール
234 カーテンリング
235 カーテン止
236 固定棒
237 係止部
238 仕切り板

Claims (8)

  1. 吸引口が設けられた吸引部を有し、被回収物を回収する浚渫部と、
    前記浚渫部により回収された前記被回収物を収容する収容部と、を備え、
    前記浚渫部の一端部が前記収容部に取り出し可能に収納されていることにより、前記浚渫部と前記収容部とが連結され、
    前記浚渫部及び前記収容部のそれぞれには、これらを個々に水面に浮遊させるためのフロートが設けられ、
    前記浚渫部に設けられたフロートの浮力により、前記浚渫部の前記吸引口を被回収物から所定間隔に保持する構成としたことを特徴とする、浚渫装置。
  2. 前記収容部のフロートは、その内部に隔壁が設けられていることで、互いに独立した複数の密閉空間が形成され
    前記浚渫部は、前記吸引部に圧縮空気を注入する空気供給管と、前記吸引部により吸引された前記被回収物を前記収容部に誘導する誘導部と、を有し、
    前記吸引部は、前記吸引口を有する直管と、この直管に連結され前記誘導部に接続される伸縮可能な蛇腹管と、を有し、水面より高い位置で前記誘導部と接続され、
    前記浚渫部のフロートは、前記直管に取り付けられた第1フロートと、前記誘導部に取り付けられた第2フロートと、を有していることを特徴とする、請求項1に記載の浚渫装置。
  3. 前記浚渫部及び前記収容部を移動させるための吊り金具と、吸引位置を操作する操作アームと、前記吸引位置周辺の状況を確認するカメラと、をさらに備え、
    遠隔操作によって、前記浚渫部及び前記収容部の移動と着脱及び吸引操作が可能な構成にされていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の浚渫装置。
  4. 前記吸引部の内部には、前記吸引口の開口端近傍に配置される邪魔板が設けられ、
    前記邪魔板は、前記吸引部の内周壁から前記吸引部の軸心に向かって突出して設けられていることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の浚渫装置。
  5. 前記邪魔板は、前記吸引部の内部に複数設けられ、
    前記複数の邪魔板は、前記吸引部の軸心を中心として放射状に配置されていることを特徴とする、請求項4に記載の浚渫装置。
  6. 前記収容部は、前記被回収物を収容する収容かごと、前記収容かごの外側に設けられた収容かご受箱と、を有し、
    前記収容かご及び前記収容かご受箱には、前記被回収物と水を分離可能な複数の孔が設けられていることを特徴する、請求項1〜5の何れかに記載の浚渫装置。
  7. 前記収容部は、前記収容部の下方を囲う水濁防止カーテンをさらに備えていることを特徴とする、請求項6に記載の浚渫装置。
  8. 前記収容部の外周には、この収容部から前記浚渫部を取り出した際に、この浚渫部が係止される係止部が設けられていることを特徴とする、請求項1〜7の何れかに記載の浚渫装置。
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