JP6738985B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機(以下、弾球遊技機ともいう)に関するものである。
昔のパチンコ機では、大入賞口内に継続口を設け、該継続口に遊技球が入球したことを条件に次のラウンド遊技に移行可能な構成となっていた。なお、継続口に遊技球が入球せずに、大当り遊技が終了となることを「パンク」と呼ばれていた。
しかし、せっかく大当りとなったにも関わらず、直ぐにパンクとなってしまうと、遊技者はショックを受け、今後、そのようなパチンコ機で遊技を行わなくなってしまう可能性があった。そのため、徐々に大入賞口に入球した遊技球が容易に継続口に入球できる構成に変化し、次第に大入賞口内に入球した遊技球が、ほぼ継続口に入球出来る構成へと変化したことで、継続口の必要性が無くなり、現在では継続口を設けないパチンコ機が一般的となっている。
しかし、本来のパチンコ機の面白さとは、遊技球の挙動であり、継続口を備えることで遊技者に遊技球の挙動の面白みを与えることが可能となるので、継続口を復活させようとする動きがある。
特開平05−220259号公報
従来の継続口を設けたパチンコ機の構成では、ラウンド遊技中に遊技球が継続口に入球した場合には次のラウンド遊技に移行でき、一方、そうでない場合には次のラウンド遊技に移行できないといった、極めて単純な構成となっていたため、面白みがかけるところがあった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、継続口を使用した新しい遊技性を生み出すことで面白みがある弾球遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の請求項1に記載の弾球遊技機は、遊技領域に設けられ、遊技球が入球することで賞球が付与される複数の入賞口と、該入賞口の1つである大入賞口の開放動作を1ラウンドとし、これを最終ラウンドまで実施可能な大当り遊技を発生させるか否かを判定する大当り判定手段と、次のラウンドに移行させる条件が成立したか否かを判定するラウンド条件判定手段と、を備え、所定ラウンド時における前記条件が継続口への遊技球の入球であり、前記最終ラウンドが異なる複数種類の大当り遊技を発生可能な弾球遊技機において、前記複数種類の大当り遊技の何れであっても、特定回数目のラウンド時に開放する第1大入賞口と、該第1大入賞口とは異なる第2大入賞口を設けると共に、少なくとも前記第1大入賞口内に継続口Aと継続口Bとを設け、前記特定回数目のラウンド時に前記継続口Aに遊技球が入球した場合には次のラウンド時に前記第1大入賞口が開放され、前記特定回数目のラウンド時に前記継続口Bに遊技球が入球した場合には次のラウンド時に前記第2大入賞口が開放されるようにしたことを特徴とする。
請求項1に記載の大当り判定手段は、始動口に遊技球が入球した際に抽出した乱数値(大当り判定手段が大当り遊技を発生させるか否かを抽選するための当否(大当り)判定用乱数値)が特定の値と一致した場合に大当り遊技を発生させると判定する構成としてもよい。また、始動口に遊技球が入球した際に抽出した乱数値が特定の値と一致し、且つ、所定期間中に特定領域に遊技球が入球したことで大当り遊技を発生させると判定する構成でもよい。なお、特定領域は、継続口(継続口A、継続口B)とを共有する構成としてもよい。
請求項1に記載の「所定ラウンド」とは、大当り遊技における全てのラウンドであってもよい。また、予め定められたラウンド(例えば、1ラウンド目から4ラウンド目まで)であってもよい。さらに、予め定められたラウンドではなく、継続口を備えた入賞口にて実施されるラウンドとしてもよい。その場合、継続口を備えていない入賞口を設け、継続口を備えていない入賞口にて実施されるラウンドでは、当該ラウンド中に継続口に遊技球が入球しない場合でも次のラウンドに移行可能な構成としてもよい。
継続口への遊技球の入球を、次のラウンドに移行可能とさせる条件としたが、継続口に遊技球が入球したら、現在、行われているラウンドを直ぐ終了させ、次のラウンドに移行する構成にしてもよい。また、継続口に遊技球が入球しても、現在、行われているラウンドを直ぐに終了させず、当該ラウンドの終了条件(例えば、入賞口内に最大入賞数(9個)の遊技球が入球したこと、入賞口が開放されてから所定時間(28秒)を経過したこと)が成立した後に、次のラウンドに移行する構成であってもよい。
ラウンドを継続させて到達可能な最終ラウンドを予め定めておく構成が好適である。例えば、どのような大当り遊技が発生するとしても、ラウンドを継続させて到達可能な最終ラウンドを15ラウンドとしておき、一のラウンドにて継続口に遊技球が入球し続けることができれば15ラウンドまで到達可能となる。仮に、途中のラウンドにて継続口に遊技球を入球させることができなければ、15ラウンドに到達する前に大当り遊技が終了する構成とすることができる。
また、発生する大当り遊技の種類毎に、到達可能な最終ラウンド(ラウンドの継続可能な回数)を異ならせる構成でもよい。例えば、大当り判定手段により大当り遊技が発生すると判定され、該大当り遊技が発生すると判定された結果を示す大当り図柄が図柄Aであった場合には、到達可能な最終ラウンドを10ラウンドとする大当り遊技が実行され、図柄Bであった場合には到達可能な最終ラウンドを15ラウンドとする大当り遊技が実行される構成が考えられる。
第1入賞口のように、入賞口内に複数の継続口を備えた場合には、入賞口に入球した遊技球が何れかの継続口に入球すると、その後入賞口に入球した遊技球が、何れの継続口へも入球できないように、複数の継続口の入口を閉鎖する構成が好適である。例えば、継続口への入球を検出する検出手段と、継続口の入口を閉鎖する阻害部材とを備え、何れかの継続口への遊技球の入球を検出手段が検出すると、阻害部材が継続口の入口を閉鎖する構成が考えられる。
第1入賞口以外の入賞口内に継続口Aと継続口Bとを設ける構成であってもよい。また、ラウンドにて開放される入賞口のうち、第1入賞口以外の入賞口に継続口を設けない構成であってもよい。そのような構成の場合には、継続口を設けていない入賞口にてラウンドが実施されると、当該ラウンドの終了後に次のラウンドに移行することなく、大当り遊技を終了してもよい。また、継続口を設けていない入賞口にてラウンドが実施されて、当該ラウンドが終了しても次のラウンド(継続口を設けていない入賞口でのラウンド)へ移行してもよい。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、前記第1入賞口に入球した1の遊技球が、前記継続口Aに入球する確率と、前記継続口Bに入球する確率を異なるように設定したことを特徴とする。
請求項2に記載の弾球遊技機は、振分手段を備え、該振分手段によって第1入賞口に入球した遊技球を継続口A、又は継続口Bに振り分ける構成が好適である。なお、振分手段は、継続口A、継続口B又は他の入球口(例えば、ハズレ口,排出口)に振り分ける構成であってもよい。
請求項3に記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機において、前記第2大入賞口に継続口Cを設け、該継続口Cに遊技球が入球すると、次のラウンドにて前記第2大入賞口が開放するようにしたことを特徴とする。
請求項に記載の「継続口C」は、継続口A又は継続口Bの何れかの役割を果たす構成であってもよい。つまり、第1入賞口に入球した遊技球が継続口Bに入球すると、次のラウンドにて第2入賞口が開放されるのであれば、継続口B及び継続口Cは同じ役割を果たすことになる。
請求項1に記載の弾球遊技機によれば、入賞口に設けられた複数の継続口のうち、どの継続口に遊技球が入球したかに応じて、次のラウンドにて開放される入賞口を異ならせることができ、その後の大当り遊技の内容が変化するため、単に継続口に入球するか否かによって次のラウンドに移行できるか否かという遊技性に比べて趣向性が増すようになる。
請求項2に記載の弾球遊技機によれば、継続口A又は継続口Bに遊技球が入球する確率を異ならすことで、一方の継続口よりも遊技球が入球する確率が低い継続口に遊技球が入球した際に遊技者に喜びを与えることが出来る。
請求項に記載の弾球遊技機によれば、第1入賞口だけでなく、第2入賞口にも継続口を設けることで、様々な遊技性をより実現することができ、趣向性が増す。
本発明のパチンコ機50の正面図。 実施例1のパチンコ機50の遊技盤1の正面図。 遊技盤1に設けられた第1大入賞口装置14の説明図。 第1大入賞口装置14に設けられた(a)第1クルーン92の説明図,(b)第2クルーン95の説明図,(c)第3クルーン96の説明図。 遊技盤1に設けられた第2大入賞口装置69の説明図。 第2大入賞口装置69に設けられた(a)第4クルーン101の説明図,(b)第5クルーン104の説明図,(c)第6クルーン105の説明図。 第1大入賞口装置14の第2クルーン95に設けられた阻害部材110についての説明図。 パチンコ機50の背面図。 パチンコ機50の電気構成図。 パチンコ機50の主制御装置80で実行されるメイン処理の概要を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する始動入賞確認処理のフローチャート。 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート1。 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート2。 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート3。 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート4。 主制御装置80が実行する大当り遊技処理のフローチャート1。 主制御装置80が実行する大当り遊技処理のフローチャート2。 主制御装置80が実行する大当り遊技処理のフローチャート3。 主制御装置80が実行する大当り遊技処理のフローチャート4。 主制御装置80が実行する大当り遊技処理のフローチャート5。 パチンコ機50の基本的仕様を示すテーブル。 第1特別図柄と大当り遊技との関係性を示すテーブル。 第2特別図柄と大当り遊技との関係性を示すテーブル。
以下に本発明の好適な実施形態について説明する。尚、本発明の実施の形態は下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する種々の形態を採ることができ、各実施例に記載された内容を適宜組み合わせることが可能なことはいうまでもない。
[実施例1]
図1に示すように、遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図8に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
上皿55の上部ほぼ中央には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられている。演出ボタン67は、遊技者が有効期間中に操作することで、後述する演出表示装置6の画面に表示される演出内容を変化させ、スピーカにより出力される遊技音が変化させるものとなっている。また、演出ボタン67は、その周囲にジョグダイヤル68を備えたものとなっており、ジョグダイヤル68を回転させることにより、演出用の画像に変化を与えることが可能に構成されている。また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
図2は、本実施例のパチンコ機の遊技盤1の正面図である。なお、このパチンコ機の全体的な構成は公知技術に従っているので図示及び説明は省略する。図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられている。この遊技領域3には多数の遊技釘(図示無し)が打ち付けられている。
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、液晶表示装置であり演出図柄を表示する演出表示装置6の画面を臨ませる窓等を備えている。なお、本実施例の遊技領域3は遊技領域Lと遊技領域Rとが備えられている。
発射ハンドル64の回動動作に基づく遊技球の発射強度の強弱により、上述した遊技領域L又は遊技領域Rに打ち分けることが可能となる。
なお、「発射強度」とは、発射装置から遊技球が遊技領域3へ発射される際に、当該遊技球に加えられる力の程度のことをいう。また、発射装置から遊技球が遊技領域3へと発射される際に、当該遊技球に加えられる力は、発射ハンドル64の回動操作が行われると、発射制御装置84が発射ボリューム27から回動量信号に基づいて、発射ハンドル64の回動量を算出し、当該算出された回動量に応じて取得されることになる。発射ハンドル64の回動動作に基づく遊技球の発射強度が所定以上の値(例えば、発射ハンドル64の回動操作に基づいて発射強度が10段階に分けることが出来る場合に、発射強度7)であれば遊技領域Rに遊技球が到達することが可能となる。なお、発射ハンドル64の回動動作に基づく遊技球の発射強度が所定未満の値の場合には、遊技領域Lに遊技球が到達可能となる。
センターケース5の下には、第1始動口11(第1特別図柄に対応する始動口)が配置されている。また、第1始動口11の下方には、第2始動口12(第2特別図柄に対応する始動口)が配置されている。センターケース5の左方には、普通図柄作動ゲート17が配置されている。なお、第2始動口12は開閉可能な翼片を供えた普通電動役物を備えている。
遊技領域3の右下部には、複数個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、普通図柄保留数表示装置8と、第1特別図柄保留数表示装置18と、第2特別図柄保留数表示装置19と、7セグメント表示装置からなる第1特別図柄表示装置9・第2特別図柄表示装置10とが配置されている。
第1始動口11の左下方には第1大入賞口装置14が配置されている。また、第1始動口11の右下方には、第2大入賞口装置69が配置されている。なお、第1大入賞口装置14及び第2大入賞口装置69は、発射ハンドル64の回動動作に基づいて遊技領域L又は遊技領域Rに到達可能となるように発射された遊技球が双方の大入賞口装置に流下可能となるように配置されている。
第1大入賞口装置14の左下方には、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34が設けられている。なお、この第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34が、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。
本実施例では、後述する当否判定処理(S55)にて大当りと判定され、大当り図柄が確定表示されると、大当り図柄に応じた大当り遊技が実行されることになる。なお、本実施例の大当り遊技は、大入賞口装置(第1大入賞口装置14、第2大入賞口装置69)に設けられた扉が開放される、複数回のラウンドから構成されている。また、確定表示された大当り図柄毎に、到達可能な最終ラウンドが異なる構成となっている(図22、図23を参照)。
本実施例では、ラウンド中に大入賞口装置の内部に設けられた継続口に1個の遊技球を入球させることができれば、当該ラウンドが終了した後に、次のラウンドへと移行することになる。一のラウンド中に継続口に遊技球を入球させて継続させていくことで、最終ラウンド(最大継続可能なラウンド数)へ到達することになる。なお、ラウンド中に継続口に入球させることができず、ラウンドが終了となった場合には、最終ラウンドに到達することなく大当り遊技は終了となる。
ここで、図3を用いて、第1大入賞口装置14について説明する。
第1大入賞口装置14の上流には、アタッカー式の第1大入賞口装置扉14aが設けられている。第1大入賞口装置扉14aが開放するラウンドにて、第1大入賞口装置扉14aの開放中に遊技球を入球させると、第1大入賞口装置14内部へと流下していくことになる。第1大入賞口装置扉14aの閉鎖中に遊技球を入球させることはできない。
第1大入賞口装置扉14aの下流には、第1誘導通路91が設けられており、第1大入賞口装置扉14aから入球した全ての遊技球は、第1誘導口91aから進入して、第1誘導通路91を通過する。そして、第1誘導通路91を通過した遊技球は、第1大入賞口装置14の内部へ流下していく。なお、第1誘導通路91には、第1大入賞口装置扉14aから入球した遊技球を検出して、カウントする第1カウントスイッチ14bが設けられている。
第1大入賞口装置14の内部は、第1クルーン92、第2クルーン95及び第3クルーン96が設けられている。なお、第1クルーン92、第2クルーン95及び第3クルーン96は、擂鉢状に形成されている。そのため、各クルーンの縁から入球した遊技球は、クルーン内を周りながら中心部に向かって転動する。なお、第1大入賞口装置14は、該第1大入賞口装置14の内部を流下する遊技球が視認可能な構成となっている。
第1大入賞口装置扉14aから遊技球が入球すると、第1誘導通路91を通過して流下して、第1クルーン92に到達する。ここで、図4(a)を用いて、第1クルーン92について説明する。なお、図4は各クルーンを上から見た図であり、図4(a)は第1クルーン92の平面図、図4(b)は第2クルーン95の平面図、図4(c)は第3クルーン96の平面図である。
第1クルーン92には、第2クルーン95へ遊技球を誘導するための第2誘導口93aが1つ、第3クルーン96へ遊技球を誘導するための第3誘導口94aが2つ配置されている。
第1クルーン92に到達した遊技球は、何度か第1クルーン92上を周回して、第2誘導口93aと第3誘導口94aのうち、何れかに振り分けられることになる。第1クルーン92に遊技球が存在しない状態で、第1クルーン92に到達した遊技球は、2/3の確率で第3誘導口94aに振り分けられ、1/3の確率で第2誘導口93aに振り分けられる。
図3に戻る。第1クルーン92に到達した遊技球が、図4(a)に示す第2誘導口93aに振り分けられると、第2誘導通路93を通過して、第2クルーン95に到達することになる。また、第1クルーン92に到達した遊技球が、図4(a)に示す第3誘導口94aに振り分けられると、第3誘導通路94を通過して、第3クルーン96に到達することになる。
次に、図4(b)を用いて、第2クルーン95について説明する。
第2クルーン95には、2つの第1排出口98と、1つの継続口A99が配置されている。なお、図3に示すように、第2クルーン95には継続口A99に入球した遊技球を検出する継続口Aスイッチ99aが設けられている。
第2クルーン95に到達した遊技球は、何度か第2クルーン95上を周回して、2つの第1排出口98と継続口A99のうち、何れかに振り分けられることになる。本実施例では、第2クルーン95に遊技球が存在しない状態で、第2クルーン95に到達した遊技球は、1/3の確率で継続口A99に振り分けられ、2/3の確率で第1排出口98に振り分けられることになる。
また、第2クルーン95には、継続口A99を塞ぐように作動して遊技球が入球できないようにする阻害部材110が設けられている(図7を参照)。
例えば、阻害部材110は薄い板部材で、第1大入賞口装置14の第2クルーン95内に設けられ、進退を可能とすることで(図7の矢印方向)、作動時に継続口A99を塞ぐように進出して入球をできないように構成されている。なお、第1大入賞口装置14の継続口B100を塞ぐように作動して遊技球が入球できないようにする阻害部材110が第3クルーン96に設けられ、第2大入賞口装置69の継続口C108を塞ぐように作動して遊技球が入球できないようにする阻害部材110が第5クルーン104に設けられ、第2大入賞口装置69の継続口D109を塞ぐように作動して遊技球が入球できないようにする阻害部材110が第6クルーン105に設けられている。
次に、図4(c)を用いて、第3クルーン96について説明する。
第3クルーン96には、2つの第1排出口98と、継続口B100が配置されている。なお、第3クルーン96には継続口B100に入球した遊技球を検出する継続口Bスイッチ100aが設けられている。第3クルーン96に到達した遊技球は、何度か第3クルーン96上を周回して、2つの第1排出口98又は継続口B100のうち、何れかに振り分けられることになる。第3クルーン96に遊技球が存在しない状態で、第3クルーン96に到達した1個の遊技球は、1/3の確率で継続口B100に振り分けられ、2/3の確率で第1排出口98に振り分けられる。
第1大入賞口装置扉14aが開放されるラウンドにて、継続口A99に入球すると、当該ラウンド終了後に第1大入賞口装置扉14aが開放されるラウンドへ移行する。一方、第1大入賞口装置扉14aが開放されるラウンドにて、継続口B100に入球すると、当該ラウンド終了後に第2大入賞口装置扉69aが開放されるラウンドへ移行する。また、第1大入賞口装置扉14aが開放されるラウンドにて、上述した継続口A99又は継続口B100に入球させることができなかった場合には、次のラウンドへ移行せず、大当り遊技は終了となる。
図3に戻る。第1大入賞口装置14の下流には、第1排出通路97が設けられている。第1排出口98、継続口A99又は継続口B100に入球したいずれの遊技球も、第1排出通路97を通過して、遊技盤1の裏側へ排出されることになる。これは、第1大入賞口装置14に入球した遊技球を排出するために設けられたものである。
なお、第1排出通路97には、遊技盤1の裏側に排出される遊技球を検出する第1排出スイッチ97aが設けられている。これにより、主制御装置80は、第1大入賞口装置14に入球した遊技球と遊技盤1の裏側に排出される遊技球の数が同じであるかを判定している。
ここで、第1大入賞口装置扉14aの開放中に入球した1個の遊技球が継続口A99に入球する確率と、第1大入賞口装置扉14aの開放中に入球した1個の遊技球が継続口B100に入球する確率について説明する。
第1クルーン92に遊技球が存在しない状態で、第1大入賞口装置扉14aから入球した1個の遊技球が、第1クルーン92に配置されている第2誘導口93aに振り分けられる確率は1/3である。そして、第2クルーン95に遊技球が存在しない状態で、第2誘導通路93を通過して第2クルーン95に到達した1個の遊技球が、第2クルーン95に配置されている継続口A99に振り分けられる確率は1/3である。したがって、第1大入賞口装置扉14aの開放中に入球した1個の遊技球が継続口A99に入球する確率は、1/3×1/3の1/9である。
一方、第1クルーン92に遊技球が存在しない状態で、第1大入賞口装置扉14aから入球した1個の遊技球が、第1クルーン92に配置されている第3誘導口94aに振り分けられる確率は2/3である。そして、第3クルーン96に遊技球が存在しない状態で、第3誘導通路94を通過して第3クルーン96に到達した1個の遊技球が、第3クルーン96に配置されている継続口B100に振り分けられる確率は1/3である。したがって、第1大入賞口装置扉14aの開放中に入球した1個の遊技球が継続口B100に入球する確率は、2/3×1/3の2/9である。
したがって、本実施例の第1大入賞口装置扉14aの開放中に入球した1個の遊技球が継続口A99に入球する確率(1/9)よりも、継続口B100に入球する確率(2/9)のほうが高いことになる。
次に、図5を用いて、第2大入賞口装置69について説明する。
第2大入賞口装置69の上流には、アタッカー式の第2大入賞口装置扉69aが設けられている。第2大入賞口装置扉69aの開放中に遊技球を入球させると、第2大入賞口装置69内部へと流下していくことになる。第2大入賞口装置扉69aの閉鎖中に遊技球を入球させることはできない。
第2大入賞口装置扉69aの下流には、第4誘導通路111が設けられており、第2入賞口装置扉69aから入球した遊技球は、第4誘導口111aから進入して、第4誘導通路111を通過する。そして、第4誘導通路111を通過した遊技球は、第2大入賞口装置69の内部へ流下していく。なお、第4誘導通路111には、第2大入賞口装置扉69aから入球した遊技球を検出して、カウントする第2カウントスイッチ69bが設けられている。
第2大入賞口装置69の内部は第4クルーン101、第5クルーン104及び第6クルーン105が設けられている。なお、第4クルーン101、第5クルーン104及び第6クルーン105は、擂鉢状に形成されている。そのため、各クルーンの縁から入球した遊技球は、クルーン内を周りながら中心部に向かって転動することになる。なお、第2大入賞口装置69は、第2大入賞口装置69の内部を流下する遊技球が視認可能な構成となっている。
第2大入賞口装置扉69aから入球し、第4誘導通路111を通過して流下した遊技球は、第4クルーン101に到達することになる。ここで、図6(a)を用いて、第4クルーン101について説明する。なお、図6は各クルーンを上から見た図であり、図6(a)は第4クルーン101の平面図、図6(b)は第5クルーン104の平面図、図6(c)は第6クルーン105の平面図である。
第4クルーン101には、第5クルーン104へ誘導するための第5誘導口102aが2つ、第6クルーン105へ誘導するための第6誘導口103aが1つ配置されている。
第4クルーン101に到達した遊技球は、何度か第4クルーン101上を周回して、2つの第5誘導口102a又は第6誘導口103aのうち、何れかに振り分けられることになる。本実施例では、第4クルーン101に遊技球が存在しない状態で、第4誘導通路111を通過して第4クルーン101に到達した1個の遊技球は、1/3の確率で第6誘導口103aに振り分けられ、2/3の確率で第5誘導口102aに振り分けられる。
図5に戻る。第4クルーン101に到達した遊技球は、図6(a)に示す第5誘導口102aに振り分けられると、第5誘導通路102を通過し、第5クルーン104に到達する。また、第4クルーン101に到達した遊技球は、図6(a)に示す第6誘導口103aに振り分けられると、第6誘導通路103を通過して、第6クルーン105に到達する。
次に、図6(b)を用いて、第5クルーン104について説明する。
第5クルーン104には、2つの第2排出口107と、継続口C108が配置されている。また、第5クルーン104には、継続口C108に入球した遊技球を検出する継続口Cスイッチ108aが設けられている。なお、第5クルーン104に到達した遊技球は、何度か第5クルーン104上を周回して、2つの第2排出口107又は継続口C108のうち、何れかに振り分けられることになる。第5クルーン104に遊技球が存在しない状態で、第5クルーン104に到達した1個の遊技球は、1/3の確率で継続口C108に振り分けられ、2/3の確率で第2排出口107に振り分けられることになる。
次に、図6(c)を用いて、第6クルーン105について説明する。
第6クルーン105には、2つの第2排出口107と、継続口D109が配置されている。第6クルーン105には、継続口D109に入球した遊技球を検出する継続口Dスイッチ109aが設けられている。第6クルーン105に到達した遊技球は、何度か第6クルーン105上を周回して、2つの第2排出口107と継続口D109のうち、何れかに振り分けられることになる。第6クルーン105に遊技球が存在しない状態で、第6クルーン105に到達した1個の遊技球は1/3の確率で継続口D109に振り分けられ、2/3の確率で第2排出口107に振り分けられる。
第2大入賞口装置扉69aが開放されるラウンドにて、継続口C108に入球すると、当該ラウンド終了後に第2大入賞口装置扉69aが開放されるラウンドへ移行する。一方、第2大入賞口装置扉69aが開放されるラウンドにて、継続口D109に入球すると、当該ラウンド終了後に第1大入賞口装置扉14aが開放されるラウンドへ移行する。また、第2大入賞口装置扉69aが開放されるラウンドにて、上述した継続口C108又は継続口D109に入球させることができなかった場合には、次のラウンドへ移行せず、大当り遊技は終了となる。
図5に戻る。第2大入賞口装置69の下流には、第2排出通路106が設けられている。第2排出口107、継続口C108又は継続口D109に入球したいずれの遊技球も、第2排出通路106を通過して、遊技盤1の裏側へ排出されることになる。なお、第2排出通路106には、遊技盤1の裏側に排出される遊技球を検出する第2排出スイッチ106aが設けられている。
ここで、第2大入賞口装置扉69aの開放中に入球した1個の遊技球が継続口C108に入球する確率と、第2大入賞口装置扉69aの開放中に入球した1個の遊技球が継続口D109に入球する確率について説明する。
第4クルーン101に遊技球が存在しない状態で、第2大入賞口装置扉69aの開放中に入球した1個の遊技球が第5誘導口102aに振り分けられる確率は2/3である。そして、第5クルーン104に遊技球が存在しない状態で、第5誘導通路102を通過して第5クルーン104に到達した遊技球が継続口C108に振り分けられる確率は1/3である。したがって、第2大入賞口装置扉69aの開放中に入球した1個の遊技球が継続口C108に入球する確率は、2/3×1/3の2/9である。
一方、第4クルーン101に遊技球が存在しない状態で、第1大入賞口装置扉69aの開放中に入球した1個の遊技球が第6誘導口103aに振り分けられる確率は1/3である。そして、第6クルーン105に遊技球が存在しない状態で、第6誘導通路103を通過して第6クルーン105に到達した遊技球が、継続口D109に振り分けられる確率は1/3である。したがって、第2大入賞口装置扉69aの開放中に入球した1個の遊技球が継続口D109に入球する確率は、1/3×1/3の1/9である。
したがって、本実施例の第2大入賞口装置扉69aの開放中に入球した1個の遊技球が継続口D109に入球する確率よりも、継続口C108に入球する確率のほうが高いことになる。
パチンコ機の裏面は図8に示すとおり、前述した遊技盤1を脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。また、パチンコ機50の裏側には(図9も参照のこと)、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。なお、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83がサブ制御装置に該当する。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図8では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子78には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
このパチンコ機の電気的構成は、図9のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板や、電源スイッチ及びRAMクリアスイッチを具備してなる電源基板(電源装置)85等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
なお、パチンコ機50には、サブ統合制御装置83に設けられたRAMの内容を保持するバックアップ電源が備えられていない構成となっている。
なお、電源基板85は、コンデンサを含み構成されたバックアップ電源生成回路によりバックアップ電源を生成する構成となっており、バックアップ電源は、主制御装置80のRAMへと供給される。これにより、主制御装置80のRAMのバックアップを行うことができ、パチンコ機50への電源供給が停止した後も、一定時間にわたり電源供給が停止した直前の主制御装置80のRAMの内容(例えば、パチンコ機50の遊技状態など)を保持する構成となっている。
なお、本実施例の電源基板85が生成するバックアップ電源は、サブ統合制御装置83へ供給されないため、パチンコ機50への電源供給が停止した後は、サブ統合制御装置83のRAMに保持されている記憶は消去される。
主制御装置80には、第1始動口11(第1特別図柄に対応する始動口)に入賞した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12(第2特別図柄に対応する始動口)に入賞した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄を作動させる普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、第1大入賞口装置14内部に入球した遊技球を計数するための第1カウントスイッチ14a、第2大入賞口装置69内部に入球した遊技球を計数するための第2カウントスイッチ69a、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34に入球した遊技球を検出する左入賞口スイッチ31aの検出信号が入力される。また、主制御装置80には、継続口A99に入球した遊技球を検出するための継続口Aスイッチ99a、継続口B100に入球した遊技球を検出するための継続口Bスイッチ100a、継続口C108に入球した遊技球を検出するための継続口Cスイッチ108a、継続口D109に入球した遊技球を検出するための継続口Dスイッチ109a、排出される遊技球を検出する第1排出スイッチ97a、排出される遊技球を検出する第2排出スイッチ106aの検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9及び第2特別図柄表示装置10の表示、普通図柄表示装置7、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19、普通図柄保留数表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、第1大入賞口装置扉ソレノイド14bを制御することで第1大入賞口装置扉14aの開閉を制御し、第2大入賞口装置扉ソレノイド69bを制御することで第2大入賞口装置扉69aの開閉を制御し、普通電動役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口の開閉を制御し、阻害部材ソレノイド110aを制御することで阻害部材110の開閉を制御する。なお、本実施例では、阻害部材ソレノイドは4個設けられているが、図9のブロック図では省略して1個のみ記載している。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、本実施例では、第1始動口11に1個の遊技球が入球すると3個の賞球、第2始動口12に1個の遊技球が入球すると3個の賞球、第1大入賞口装置14に1個の遊技球が入球すると15個の賞球、第2大入賞口装置69に1個の遊技球が入球すると10個の賞球、第1左入賞口31から第4左入賞口34の何れにも1個の遊技球が入球すると10個の賞球が払い出される(図21を参照)。
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してプリペイドカードユニットと交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射できないようになっている。
サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用、ランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカからの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。 また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67、ジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ユニット67、68を操作した際には、その操作信号がサブ統合制御装置83に入力される。なお、ジョグダイヤル68を演出図柄制御装置82に接続する構成にしてもよい。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を演出表示装置6の画面に表示させる。
なお、本実施例では、サブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置82は別々の装置に分かれているが、1つの装置にまとめる構成にしてもよい。
主制御装置80が実行するメイン処理を図10に従って説明する。メイン処理は、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。本実施形態では、S10〜S65までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS70の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(S70)に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理が実行される(S20)。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「3199」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3199」までの3200個の整数を繰り返し昇順に作成する。
S20に続く大当り決定用乱数更新処理(S25)は、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、最大値である「3199」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3199」までの3200個の整数を繰り返し昇順に作成する。なお、大当り決定用乱数の最初の値は、初期値乱数設定処理で設定された値となる。この値が250であったとすると、大当り決定用乱数は「250」「251」「252」・・・「3200」「0」「1」・・・と更新されていく。
なお、大当り決定用乱数が1巡(3200回、更新されること)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にし、大当り決定用乱数は、その初期値から+1するインクリメント処理を行う。そして、再び大当り決定用乱数が1巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前述の例では大当り決定用乱数が「249」になると1巡であるから、「249」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「249」「87」「88」・・・「3200」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。通常確率遊技状態で大当りと判定される値の数は10で、「775〜777」、「1775〜1777」、「2775〜2778」となる。また、高確率遊技状態で大当りと判定される値の数は10よりも大きい数となる。
大当り図柄決定用乱数更新処理(S30)は「1」〜「60」の60個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「1」に戻る。
S30に続く当り決定用乱数更新処理(S35)は、「0」〜「996」の997個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、当選することとなる値は通常確率状態では31〜40、高確率状態では31〜996である。なお、この当り決定用乱数更新処理は普通図柄の抽選に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄の抽選に使用する。
リーチ判定用乱数更新処理(S40)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
変動パターン決定用乱数更新処理(S45)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く入賞確認処理(S50)では、第1始動口11、第2始動口12の入賞の確認及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。
本実施例では、遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得されるのだが、保留記憶できる数を第1始動口11、第2始動口12それぞれで4個までとしており、保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第1始動口11又は第2始動口12に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
続いて、大当りか否かを判定する当否判定処理(S55)を行う。この当否判定処理(S55)が終了すると、続いて画像出力処理等の各出力処理(S60)が実行される。
各出力処理(S60)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は演出図柄制御装置82、払出制御装置81、発射制御装置84、サブ統合制御装置83、第1大入賞口装置扉ソレノイド14c、第2大入賞口装置扉ソレノイド69c等に対して各々出力処理を実行する。即ち、入賞確認処理(S50)により遊技盤1上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
続く不正監視処理(S65)は、普通入賞口(第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34)に対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された最大入賞数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。
本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S70)から構成されるが、前述したS20と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS10〜S65までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図10に示された割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。大当り決定用乱数が1巡したときの、初期値乱数の値(0〜3199の3200通り)が、同程度に発生するとすれば、同期する確率はわずか1/3200である。また、前述した当り決定用乱数更新処理(S35)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
S50の各入賞確認処理のうちの始動入賞確認処理について、図11を用いて説明する。
主制御装置80は、第1始動口スイッチ11aの検出信号に基づいて、第1始動口11に遊技球が入球したか否かを判断する(S100)。肯定判断なら(S100:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第1保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S105)。第1保留記憶が満杯でなければ(S105:no)、S110へ移行する。
S110において、主制御装置80は、上記の各乱数を第1保留記憶として記憶し、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を1増加させる。なお、S110では、主制御装置80からサブ統合制御装置83へ、第1保留記憶に記憶された保留個数を示す保留個数コマンドが送信される。そして、サブ統合制御装置83が該保留個数コマンドを受信し、演出図柄表示装置6の画面に第1保留記憶に対応する保留図柄を表示する。
第1始動口スイッチ11aにより検出されなかった場合(S100:no)、第1保留記憶が満杯である場合には(S105:yes)、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を増やすこともなく、S115へ移行する。また、第1抽出乱数保留記憶処理(S110)を行った場合も、S115へ移行する。
S115において、主制御装置80は、第2始動口スイッチ12aの検出信号に基づいて、第2始動口12に遊技球が入球したか否かを判断する。肯定判断の場合には(S115:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第2保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S120)。第2保留記憶が満杯でなければ(S120:no)、S125へ移行する。
S125において、主制御装置80は、上記の各乱数を第2保留記憶として記憶し、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数を1増加させる。なお、S125では、主制御装置80からサブ統合制御装置83へ、第2保留記憶に記憶された保留個数を示す保留個数コマンドが送信される。そして、サブ統合制御装置83が該保留個数コマンドを受信し、演出図柄表示装置6の画面に第2保留記憶に対応する保留図柄を表示する。
第2始動口スイッチ12aにより検出されなかった場合(S115:no)、又は第2保留記憶が満杯であった場合には(S120:yes)、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数を増やすこともなく、本処理を終了(リターン)する。また、第2抽出乱数保留記憶処理(S125)を行った場合も、本処理を終了する。
次に、当否判定処理について、図12から図15を用いて説明する。
図12において、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S150)。否定判定であり(S150:no)、特別図柄が変動中であるかを判定し(S155)、特別図柄が変動中でなく(S155:no)、確定図柄を表示中であるかを判定し(S160)、確定図柄の表示中でもなければ(S160:no)、図13のS200に移行し、第2保留記憶(上記、図11のS125による保留記憶)があるか否かを判断する(S200)。
第2保留記憶があると判断された場合には(S200:yes)、第2保留記憶数をデクリメントし(S205)、S220に進む。第2保留記憶がないと判断された場合には(S200:no)、第1保留記憶(上記、図11に示すS110による保留記憶)があるか否かを判断する(S210)。第1保留記憶があれば(S210:yes)、第1保留記憶数をデクリメントし(S215)、S220に進む。なお、S205、S215において、保留記憶数がデクリメントされた際には、主制御装置80は、保留記憶数が減算されたことを示す旨のコマンドをサブ統合制御装置83に送信する構成となっている。
なお、特別電動役物が作動中である場合(S150:yes)、又は第1保留記憶がないと判断された場合には(S210:no)、本処理を終了して、大当り遊技処理へ移行する。
S220では、第2保留記憶(但し第2保留記憶が存在する場合は、第1保留記憶の方が古い場合でも第2保留記憶を優先)を読み込んで(その保留記憶は消去する)、確変フラグがセットされている(すなわち1)か否かを判断する。ここで確変フラグが1とは、現在のパチンコ機50が高確率遊技状態であることを意味する。肯定判断であれば(S220:yes)、読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合する(S225)。否定判断であれば(S220:no)、読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合する(S230)。なお、本実施例においては、大当り確率はこれらの概数(通常時(低確率遊技状態)は1/320、高確率状態(確変)は1/32)となっている(図21を参照)。そして大当り後に高確率状態になる割合は60%と設定されている。
S225又はS230の判定に基づき、大当りか否かを判定し(S235)、大当りであれば(S235:yes)、大当り図柄決定用乱数によって大当り図柄を決定する(S240)。その後、変動パターン決定処理(S245)に移行する。変動パターン決定処理では、変動パターン決定用乱数によって大当り変動パターンを決定する。変動パターン決定処理後、大当り設定処理を行う(S250)。大当り設定処理(S250)では、決定した大当り図柄によって(図22、図23を参照)、大当り後の遊技状態(確変や開放延長の有無等)や大当り遊技にかかる情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、到達可能な最終ラウンド数等)を取得する処理である。
図21は、本実施例のパチンコ機50の基本的仕様を示すテーブルを示す。
本実施例のパチンコ機50は通常確率遊技状態では、大当り確率は1/320、高確率遊技状態では、当り確率1/32と設定されている。
ここで、始動口等の最大入賞数について説明する。第2始動口12の最大入賞数は5個となっている。また、第1入賞口装置14は9個、第2入賞口装置69は7個に設定されている。
次に賞球数について説明する。第1始動口11及び第2始動口12への1個の遊技球の入球により払い出される賞球数は3個となっている。また、第1大入賞口装置14への1個の遊技球の入球により払い出される賞球数は15個、第2大入賞口装置69への1個の遊技球の入球により払い出される賞球数は10個となっている。第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33及び第4左入賞口34への1個の遊技球の入球により払い出される賞球数は10個となっている。普通図柄当り確率は、パチンコ機50が非開放延長状態(開放延長機能の未作動時)では1/300、開放延長状態では1/1.0101となっている。普通電動役物の開放時間は、パチンコ機50が非開放延長状態では、0.2秒を1回、開放延長状態では1.5秒を2回となっている。
次に、第1特別図柄の大当り図柄決定用乱数と表示図柄との関係について、図22を用いて説明する。
図22(a)に示すように、大当り図柄決定用乱数の値が1〜36の場合には、9種類の図柄のそれぞれを一部変更した図柄が設定される。例えば、第1特別図柄の大当り図柄決定用乱数の値が1〜4の場合には、7セグメント表示装置において「1」として用いられる図柄から右下の縦棒のセグメントを除き、小数点を加えた図柄が設定される。次に大当り図柄決定用乱数の値が21〜24の場合には、7セグメント表示装置において「6」として用いられる図柄から、下の口の部分の下の横棒を除いた図柄が設定される。
また、第1特別図柄の大当り図柄決定用乱数の値が37〜60の場合には、前記図柄とは異なる9種類の図柄のそれぞれを一部変更した図柄が設定される。
例えば、第1特別図柄の大当り図柄決定用乱数の値が37〜39の場合には、7セグメント表示装置において「1」として用いられる図柄から右上の縦棒のセグメントを除き、小数点を加えた図柄が設定される。大当り図柄決定用乱数の値が51〜52の場合には、7セグメント表示装置において「6」として用いられる図柄から、下の口の部分の下の横棒及び右の縦棒を除いた図柄が設定される。
なお、図22(a)に示した大当り図柄の他にハズレ図柄(図示無し)が存在し、それは7個のセグメントを「H」型に点灯させる。
図22(b)は、大当りの名称、第1特別図柄で表示される停止図柄の名称、到達可能な最終ラウンド、大入賞口装置に設けられた扉(第1大入賞口装置扉14a、第2大入賞口装置扉69a)の最大開放時間及び大当り後の遊技状態を示すものである。
なお、本実施例では、大当り図柄に応じて、到達可能な大当り遊技の最終ラウンドが設定されるが、一のラウンド中に継続口へ遊技球を入球させなければ、当該一のラウンド終了後に次のラウンドに移行せずに、最終ラウンドに移行することなく大当り遊技は終了となってしまう。
第1特別図柄の停止図柄が図柄1から図柄3の何れかが表示された場合には、大当り遊技Aが実行されることになる。大当り遊技Aは、到達可能な最終ラウンドは15ラウンドに設定されている。そして、全てのラウンドの大入賞口装置に設けられた扉(第1大入賞口装置扉14a、第2大入賞口装置扉69a)の最大開放時間は28秒に設定されている。なお、当該大当り遊技Aの終了後のパチンコ機50の遊技状態は、高確率遊技状態及び開放延長状態に移行することになる。また、高確率遊技状態及び開放延長状態は、特別図柄が10000回変動するまで継続する。
第1特別図柄の停止図柄が図柄4から図柄9の何れかが表示された場合には、大当り遊技Bが実行されることになる。大当り遊技Bは、到達可能な最終ラウンドは5ラウンドに設定されている。そして、全てのラウンドの大入賞口装置扉(第1大入賞口装置扉14a、第2大入賞口装置扉69a)の最大開放時間は28秒に設定されている。なお、当該大当り遊技Bの終了後のパチンコ機50の遊技状態は、高確率遊技状態及び開放延長状態に移行することになる。また、高確率遊技状態及び開放延長状態は、特別図柄が10000回変動するまで継続する。
第1特別図柄の停止図柄が図柄10から図柄14の何れかが表示された場合には、大当り遊技Cが実行されることになる。大当り遊技Cは、到達可能な最終ラウンドは10ラウンドに設定されている。そして、全てのラウンドの大入賞口装置扉(第1大入賞口装置扉14a、第2大入賞口装置扉69a)の最大開放時間は28秒に設定されている。なお、当該大当り遊技Cの終了後のパチンコ機50の遊技状態は、開放延長状態に移行することになる。また、開放延長状態は、特別図柄が100回変動するまで継続する。
第1特別図柄の停止図柄が図柄15から図柄18の何れかが表示された場合には、大当り遊技Dが実行されることになる。大当り遊技Dは、到達可能な最終ラウンドは5ラウンドに設定されている。そして、全てのラウンドの大入賞口装置扉(第1大入賞口装置扉14a、第2大入賞口装置扉69a)の最大開放時間は28秒に設定されている。なお、当該大当り遊技Dの終了後のパチンコ機50の遊技状態は、開放延長状態に移行することになる。また、開放延長状態は、特別図柄が100回変動するまで継続する。
第2特別図柄の大当り図柄決定用乱数と表示図柄との関係について、図23を用いて説明する。
図23(a)に示すように、大当り図柄決定用乱数の値が1〜36の場合には、9種類の図柄のそれぞれを一部変更した図柄が設定される。例えば、第2特別図柄の大当り図柄決定用乱数の値が1〜4の場合には、7セグメント表示装置において「1」として用いられる図柄から右下の縦棒のセグメントを除いた図柄が設定される。大当り図柄決定用乱数の値が21〜24の場合には、7セグメント表示装置において「6」として用いられる図柄から、下の口の部分の下の横棒及び左の縦棒を除いた図柄が設定される。
また、第2特別図柄の大当り図柄決定用乱数の値が37〜60の場合には、前記図柄とは異なる9種類の図柄のそれぞれを一部変更した図柄が設定される。
例えば、第2特別図柄の大当り図柄決定用乱数の値が37〜39の場合には、7セグメント表示装置において「1」として用いられる図柄から右上の縦棒のセグメントを除いた図柄が設定される。大当り図柄決定用乱数の値が51〜52の場合には、7セグメント表示装置において「6」として用いられる図柄から、左上の縦棒及び下の口の部分の下の横棒を除いた図柄が設定される。
なお、図23(a)に示した大当り図柄の他にハズレ図柄(図示無し)が存在し、それは7個のセグメントを「H」型に点灯させる。
図23(b)は、大当りの名称、第2特別図柄で表示される停止図柄の名称、到達可能な最終ラウンド、大入賞口装置に設けられた扉(第1大入賞口装置扉14a、第2大入賞口装置扉69a)の最大開放時間及び大当り後の遊技状態を示すものである。
なお、本実施例では、大当り図柄に応じて、到達可能な大当り遊技の最終ラウンドが設定されるが、ラウンド中に継続口へ遊技球を入球させなければ、次のラウンドに移行できないため、最終ラウンドに到達することなく大当り遊技は終了となってしまう。
第2特別図柄の停止図柄が図柄19から図柄24の何れかが表示された場合には、大当り遊技Aが実行されることになる。大当り遊技Aは、到達可能な最終ラウンドは15ラウンドに設定されている。そして、全てのラウンドの大入賞口装置扉(第1大入賞口装置扉14a、第2大入賞口装置扉69a)の最大開放時間は28秒に設定されている。なお、当該大当り遊技Aの終了後のパチンコ機50の遊技状態は、高確率遊技状態及び開放延長状態に移行することになる。また、高確率遊技状態及び開放延長状態は、特別図柄が10000回変動するまで継続する。
第2特別図柄の停止図柄が図柄25から図柄27の何れかが表示された場合には、大当り遊技Bが実行されることになる。大当り遊技Bは、到達可能な最終ラウンドは5ラウンドに設定されている。そして、全てのラウンドの大入賞口装置扉(第1大入賞口装置扉14a、第2大入賞口装置扉69a)の最大開放時間は28秒に設定されている。なお、当該大当り遊技Bの終了後のパチンコ機50の遊技状態は、高確率遊技状態及び開放延長状態に移行することになる。また、高確率遊技状態及び開放延長状態は、特別図柄が10000回変動するまで継続する。
第2特別図柄の停止図柄が図柄28から図柄36の何れかが表示された場合には、大当り遊技Cが実行されることになる。大当り遊技Cは、到達可能な最終ラウンドは10ラウンドに設定されている。そして、全てのラウンドの大入賞口装置に設けられた扉(第1大入賞口装置扉14a、第2大入賞口装置扉69a)の最大開放時間は28秒に設定されている。なお、当該大当り遊技Cの終了後のパチンコ機50の遊技状態は、開放延長状態に移行することになる。また、開放延長状態は、特別図柄が100回変動するまで継続する。
図13に戻る。S235においてハズレと判定された場合は(S235:no)、ハズレ図柄を決定する(S255)。ハズレ図柄を決定すると、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンを決定する(S260)。こうして、変動パターンが設定されると、ハズレ設定処理を行なう(265)。ハズレ設定処理では、時短回数または確変回数がプラスであれば、それぞれ−1する。
S250又はS265に続いては、上述の抽選結果を示すデータ、具体的には通常大当り、確変大当り、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、スーパーリーチハズレ(ハズレであるがスーパーリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータ、スーパーリーチで当りのデータが含まれる変動開始コマンド(表示制御コマンド)をサブ統合制御装置83に出力し(S270)、大当り遊技処理へ移行する。なお、S270の処理により演出図柄表示装置6では演出図柄の変動表示が開始されるが、ほぼ同時に特別図柄の変動も主制御装置80によって開始される。
主制御装置80から送信された変動開始コマンドを受信すると、サブ統合制御装置83は、受信した変動開始コマンドに含まれる上述した通常大当りかなどを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータを基づいて、演出表示装置6の画面で表示させる疑似演出を選択し、演出表示装置6の画面にて疑似演出を表示する。当該疑似演出によって、大当りとなるか否かの抽選結果を報知することで、遊技者は大当りとなるか否かの抽選結果を知ることが可能となる。
図12のS155において特別図柄が変動中と判定された場合には(S155:yes)、図14のS300に移行し、図柄変動時間(S245、又はS260の変動パターンに基づく)を経過したか否かを判断する。肯定判断の場合には(S300:yes)、確定図柄表示処理(S305)を行う。なお、確定図柄表示処理では、確定図柄を表示する旨のコマンド(図柄確定コマンド)をサブ統合制御装置83に出力するとともに、特別図柄表示装置9,10にコマンドを出力して確定図柄にて停止させる。
図柄変動時間を経過していない場合(S300:no)、又は確定図柄表示処理(S305)が行われると、大当り遊技処理へ移行する。
図12のS160において、確定図柄を表示中と判定された場合には(S160:yes)、図15のS350に移行し、確定図柄の表示時間が終了したか否かを判定する。肯定判定(S350:yes)の場合は、確定図柄の表示を終了し(S355)、確定表示された特別図柄が大当りになる図柄か否かを判定する(S360)。
大当りになる図柄である場合には(S360:yes)、確変フラグが1か否かを判定する(S365)。確変フラグが1であれば(S365:yes)、S370にて確変フラグを0にする。
確変フラグが0である場合(S365:no)、又は確変フラグを0にした後には(S370)、S375へ移行する。
S375において、時短フラグが1にセットされているか否かを判定する。時短フラグが1である場合には(S375:yes)、時短フラグを0にする(S380)。
時短フラグが0である場合には(S375:no)、又は時短フラグを0にした後には(S380)、S385へ移行する。
S385では条件装置作動開始処理により、大当りフラグをセットする。続くS390にて役物連続作動装置を作動させ、S395にて大当り遊技開始処理を行なう。大当り遊技開始処理では、大当り遊技を開始するコマンド及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、到達可能な最終ラウンド数等)をサブ統合制御装置83に送信する。本実施例のサブ統合制御装置83は、主制御装置80から大当り遊技に係る情報(到達可能な最終ラウンド数)を受信した場合には、演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄表示装置6の画面に到達可能な最終ラウンド数を表示する構成となっている。
S360において、確定表示させた特別図柄が大当りになる表示でないと判定された場合は(S360:no)、確変フラグが1か否かを判定し(S400)、1であれば(S400:yes)、確変回数が0か否かを判定する(S405)。確変回数が0であれば(S405:yes)、確変フラグを0にする(S410)。
確変フラグが0である場合(S400:no)、確変回数が0ではない場合(S405:no)、又は確変フラグを0にした後には(S410)、S415へ移行する。
S415では、時短フラグが1であるか否かを判定し、時短フラグが1であれば(S415:yes)、時短回数が0か否かを判定する(S420)。時短回数が0であれば(S420:yes)、時短フラグを0にする(S425)。
時短フラグが0である場合(S415:no)、時短回数が0ではない場合(S420:no)、又は時短フラグを0にした後には(S425)、S430へ移行する。
S430では、主制御装置80が現在の遊技状態が確変中であるか否か、時短中であるか否か等の状態を示す状態指定コマンドを特別図柄確定時間(600ms)後にサブ統合制御装置83に送信する。
なお、本実施例の場合、特別図柄当否判定処理における主制御装置80からサブ統合制御装置83に状態指定コマンドを送信するタイミングは、特別図柄確定時間後となっているが、特別図柄変動開始時及び電源復旧時においても状態指定コマンドを送信する構成にしてもよい。
確定図柄表示の時間が終了していない場合(S350:no)、大当り遊技開始処理を行ったあと(S395)、又は状態指定コマンド送信処理を行った後には(S430)、大当り遊技処理へ移行する。
図16から図20を用いて、大当り遊技処理について説明する。
まず、図16に示すS450において、主制御装置80は、役物連続作動装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する。役物連続作動装置が作動中なら(S450:yes)、第1大入賞口装置扉14aが開放中か否かを判断する(S455)。第1大入賞口装置扉14aが開放中ではない場合は(S455:no)、第2大入賞口装置扉69aが開放中であるか否かを判定する(S460)。第2大入賞口装置扉69aが開放中ではない場合には(S460:no)、ラウンド間のインターバル中により第1大入賞口装置扉14a又は第2大入賞口装置扉69aが閉鎖しているのか判断する(S465)。インターバル中でもない場合は(S465:no)、大当り終了演出中であるか判断する(S470)。これも否定判断の場合は(S470:no)、大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過したか否かを判定する(S475)。大当り開始演出時間が経過した場合は(S475:yes)、第1大入賞口装置扉開放処理(S480)を行ない、阻害部材開放処理(S485)を行い、有効期間設定処理(S490)を行う。なお、本実施例では、何れの大当り遊技であっても大当り遊技の1ラウンド目には、第1大入賞口装置扉14aが開放されることになる。
本実施例のS485の阻害部材開放処理では、大入賞口装置内部にある継続口(継続口A99、継続口B100、継続口C108又は継続口D109)の入口を塞いでいる阻害部材110を開放する。また、S490の有効期間設定処理では、継続口A99又は継続口B100への入球を有効とする有効期間を設定する。
役物連続作動装置が作動していない場合(S450:no)、大当り開始演出時間を経過していない場合(S475:no)、又は有効期間設定処理を行った後には(S490)、大当り遊技処理を終了する。
S455において、第1大入賞口装置扉14aが開放中であると判定された場合は(S455:yes)、図17のS500に進み、阻害部材110が開放中であるか否かを判定する(S500)。肯定判定の場合には(S500:yes)、継続口Aスイッチ99aにより遊技球が検出されたか否かを判定する(S505)。肯定判定の場合には(S505:yes)、ラウンド継続フラグを1にセットする(S510)。また、否定判定の場合には(S505:no)、継続口Bスイッチ100aにより遊技球が検出されたか否かを判定する(S515)。肯定判定の場合には(S515:yes)、ラウンド継続フラグを2にセットする(S520)。
本実施例では、ラウンド継続フラグは主制御装置80が記憶する値である。ラウンド継続フラグが「1」又は「2」にセットされると、当該ラウンド終了後に次のラウンドへ移行する。また、ラウンド継続フラグが「0」の場合には、次のラウンドへ移行しない。
なお、継続口Aスイッチ99a又は継続口Dスイッチ109aにより遊技球が検出された場合には、ラウンド継続フラグが「1」にセットされ、次のラウンドは第1大入賞口装置14が開放動作するラウンドへ移行することになる。
また、継続口Bスイッチ100a又は継続口Cスイッチ108aにより遊技球が検出された場合には、ラウンド継続フラグが「2」にセットされ、次のラウンドは第2大入賞口装置69が開放動作するラウンドへ移行することになる。
S510又はS520に続いては、阻害部材閉鎖処理(S525)を行い、有効期間終了処理を行う(S530)。S525の阻害部材閉鎖処理では、阻害部材110を作動させて、第1大入賞口装置14の継続口(継続口A99、継続口B100)及び第2大入賞口装置69の継続口(継続口C108、継続口D109)を遊技球が入球しないように閉鎖する。また、S530の有効期間終了処理では、第1大入賞口装置14の継続口(継続口A99、継続口B100)が有効となる有効期間を終了させる。
阻害部材110が開放されていない場合(S500:no)、継続口Bスイッチ100aにより検出されていない場合(S515:no)、又は有効期間終了処理を行った後には(S530)、S535へ移行する。
S535において、主制御装置80は、第1カウントスイッチ14bにより遊技球が9個検出されたか否かを判定する(S535)。否定判定の場合には(S535:no)、第1大入賞口装置扉14aの開放時間が最大開放時間に達したか否かを判定する(S540)。第1カウントスイッチ14bにより検出された遊技球が9個である場合(S535:yes)、又は第1大入賞口装置扉14aの開放時間が終了である場合には(S540:yes)、S545へ移行する。
S545において、主制御装置80は、阻害部材110が開放中であるか否かを判定する(S545)。肯定判定の場合には(S545:yes)、阻害部材閉鎖処理を行い(S550)、有効期間終了処理(S555)を行う。また、否定判定の場合(S545:no)、又は有効期間終了処理(S555)を行った後に、S560へ移行する。
なお、阻害部材閉鎖処理(S550)では、阻害部材110を作動させて、第1大入賞口装置14の継続口(継続口A99、継続口B100)及び第2大入賞口装置69の継続口(継続口C108、継続口D109)を遊技球が入球しないように閉鎖する。また、有効期間終了処理(S555)では、継続口への入球可能な有効期間を終了するものである。
S560において、第1大入賞口装置扉14aの閉鎖処理を行い(S560)、大当りインターバル処理(S565)を行う。本実施例では、5ラウンド、10ラウンド、15ラウンドでの大当りの場合は、各ラウンドの最大開放時間は28秒に設定している(図22、図23を参照)。無論、この秒数に限定するものではない。
第1大入賞口装置扉14aの開放時間が終了となった場合(S540:no)、又は大当りインターバル処理(S565)が終了した後には、大当り遊技処理は終了となる。
図16のS460において、第2大入賞口装置扉69aが開放中であると判定された場合は(S460:yes)、図18のS600に進み、阻害部材110が開放中であるか否かを判定する(S600)。肯定判定の場合には(S600:yes)、継続口Dスイッチ109aにより遊技球が検出されたか否かを判定する(S605)。肯定判定の場合には(S605:yes)、ラウンド継続フラグを1にセットする(S610)。また、否定判定の場合には(S605:no)、継続口Cスイッチ108aにより遊技球が検出されたか否かを判定する(S615)。肯定判定の場合には(S615:yes)、ラウンド継続フラグを2にセットする(S620)。
S610又はS620に続いては、阻害部材閉鎖処理(S625)を行い、有効期間終了処理を行う(S630)。S625の阻害部材閉鎖処理では、阻害部材110を作動させて、第1大入賞口装置14の継続口(継続口A99、継続口B100)及び第2大入賞口装置69の継続口(継続口C108、継続口D109)を遊技球が入球しないように閉鎖する。また、S630の有効期間終了処理では、第2大入賞口装置14の継続口(継続口C108、継続口D109)が有効となる有効期間を終了させる。
阻害部材110が開放されていない場合(S600:no)、継続口Cスイッチ108aにより検出されていない場合(S615:no)、又は有効期間終了処理を行った後には(S630)、S635へ移行する。
S635において、主制御装置80は、第2カウントスイッチ69bにより遊技球が7個検出されたか否かを判定する(S635)。否定判定の場合には(S635:no)、第2大入賞口装置扉69aの開放時間が最大開放時間に達したか否かを判定する(S640)。第2カウントスイッチ69bにより検出された遊技球が7個である場合(S635:yes)、又は第2大入賞口装置扉69aの開放時間が終了である場合には(S640:yes)、S645へ移行する。
S645において、主制御装置80は、阻害部材110が開放中であるか否かを判定する(S645)。肯定判定の場合には(S645:yes)、阻害部材閉鎖処理を行い(S650)、有効期間終了処理(S655)を行う。また、否定判定の場合(S645:no)、又は有効期間終了処理(S655)を行った後に、S660へ移行する。
なお、阻害部材閉鎖処理(S650)では、阻害部材110を作動させて、第1大入賞口装置14の継続口(継続口A99、継続口B100)及び第2大入賞口装置69の継続口(継続口C108、継続口D109)を遊技球が入球しないように閉鎖する。また、有効期間終了処理(S655)では、継続口への入球可能な有効期間を終了するものである。
S660において、第2大入賞口装置扉69aの閉鎖処理を行い(S660)、大当りインターバル処理(S665)を行う。本実施例では、5ラウンド、10ラウンド、15ラウンドでの大当りの場合は、各ラウンドの最大開放時間は28秒に設定している(図22、図23を参照)。無論、この秒数に限定するものではない。
第2大入賞口装置扉69aの開放時間が終了となっていない場合(S640:no)、又は大当りインターバル処理(S665)が終了した後には、大当り遊技処理を終了する。
図16のS465でインターバル中であると判定された場合は(S465:yes)、図19のS700に進み、大当りインターバル時間が経過したか否かを判定する。インターバル時間が経過している場合(S700:yes)は、ラウンド継続フラグが0であるか否かを判定する(S705)。ラウンド継続フラグが0である場合には(S705:yes)、大当り終了演出処理(S710)を行う。
ラウンド継続フラグが0ではない場合には(S705:no)、ラウンド継続フラグが1にセットされているか否かを判定する(S715)。肯定判定の場合には(S715:yes)、第1大入賞口装置扉14aの開放処理(S720)を行う。また、ラウンド継続フラグが2にセットされている場合には(S715:no)、第2大入賞口装置扉69aの開放処理(S725)を行う。
S720又はS725に続いては、ラウンド継続フラグを0にクリアし(S727)、S720又はS725にて開放動作される今回のラウンドが最終ラウンドであるか否かを判定する(S730)。否定判定の場合には(S730:no)、阻害部材110の開放処理(S735)を行い、有効期間設定処理(S740)を行う。
なお、第1大入賞口装置扉14a、第2大入賞口装置扉69aを開放・閉鎖する処理においては、サブ統合制御装置83にも信号を送信する。サブ統合制御装置83は、その信号に基づいて、現在のラウンドを把握し、該ラウンドに応じた演出を行なう。
大当りインターバル時間を経過していない場合(S700:no)、大当り終了演出処理(S710)を行った後、又は次のラウンドが最終ラウンドである場合には(S730:yes)、大当り遊技処理を終了(リターン)する。
本実施例では、S730にて、今回のラウンドが最終ラウンドであると判定された場合(S730:yes)、最終ラウンドでは阻害部材110が開放されないので、最終ラウンド中に遊技球が継続口(継続口A99、継続口B100、継続口C108、継続口D109)に入球することが出来ない。これにより、最終ラウンドにおいて、大入賞口装置に設けられた扉が閉鎖され、大当りインターバル時間を経過すると、ラウンド継続フラグは「0」となっているため、大当り終了演出処理(S710)が行われることになる。
図16のS470で大当りの終了演出中であると判定された場合は(S470:yes)、図20のS750に進み、大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する。大当り終了演出時間が経過した場合には(S750:yes)、役物連続作動装置の作動を停止し(S755)、条件装置の作動を停止する(S760)。
その後、S765において、主制御装置80は、S250で取得した次回の遊技状態で確変に移行するか否かを判定する。確変に移行する場合(S765:yes)は、確変回数を設定し(S770)、確変フラグを1に設定する(S775)。
確変に移行しない場合(S765:no)、又は確変フラグを1に設定した(S775)後には、S780へ移行する。なお、確変フラグを1にすると、本実施例では特別図柄の当選確率が向上する。また、確変回数は10000回に設定され、実質的に次回の大当りまで確変の継続が保証される。
S780では、S250で取得した次回の遊技状態で時短に移行するか否かを判る(S780)。時短に移行する場合(S780:yes)は、時短回数を設定し(S785)、時短フラグを1に設定する(S790)。
時短に移行しない場合(S780:no)、又は時短フラグを1に設定した(S790)後には、S795へ移行する。
ここで、S785で設定する時短回数は、大当り遊技の終了後に通常確率遊技状態で、開放延長状態に移行する場合には、100回に設定される。また、大当り遊技の終了後に高確率遊技状態で、かつ開放延長状態に移行する場合には10000回が設定され、実質的に次回の大当りまでの時短の継続を保証する。
S795において、主制御装置80は、大当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理を行ない、状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S797)。
大当り終了演出の時間が経過していない場合(S750:no)、又は状態指定コマンドを主制御装置80からサブ統合制御装置83に送信した後(S797)、大当り遊技処理を終了(リターン)する。
本実施例では、ラウンド中に第1大入賞口装置14、第2大入賞口装置69に設けられた継続口のうち、何れの継続口に入球するかによって、次のラウンドにて開放動作される大入賞口装置が異なる構成となっている。なお、第1大入賞口装置14と第2大入賞口装置69の最大入賞数と賞球数が異なるように設定されているため、確定表示された大当り図柄に応じて、到達可能な最終ラウンドが同じ大当り遊技が実行される場合であっても、最終ラウンドに至るまでに、どちらの大入賞口装置が開放動作されるラウンド実施されたかによって、獲得可能な総賞球数が異なることになる。
そこで、到達可能な最終ラウンドが15ラウンドである大当り遊技Aを用いて(図22(b)、図23(b)を参照)、遊技者が獲得可能な総賞球数について説明する。なお、各ラウンドにて第1大入賞口装置14と第2大入賞口装置69の何れかが開放動作されたかによって、獲得可能な総賞球数の違いが顕著となるよう、1ラウンド目から15ラウンド目の全てのラウンドにて第1大入賞口装置14が開放動作される場合と、1ラウンド目に第1大入賞口装置14が開放動作し、2ラウンド目か15ラウンド目まで第2大入賞口装置69が開放動作される場合について説明する。
先ず、15ラウンドの全てのラウンドにて、第1大入賞口装置14が開放動作された場合に獲得可能な総賞球数について説明する。
第1大入賞口装置14が開放動作されるラウンドにて、第1大入賞口装置14に遊技球が1個入球した場合に獲得できる賞球は15個に設定されている(図21を参照)。なお、第1大入賞口装置14が開放動作されるラウンドの最大入賞数は9個に設定されている(図21を参照)。
よって、1ラウンドにて獲得可能な賞球数は、遊技球1個あたりの賞球15個×最大入賞数9個で、135個となる。
仮に、第1大入賞口装置14が開放されるラウンドが15回実施された場合に、獲得可能な総賞球数は、15ラウンド×1ラウンドでの獲得可能な賞球135個で、総賞球数は2025個となる。
次に、1ラウンド目に第1大入賞口装置14が開放動作されるラウンドが実施され、その後第2大入賞口装置69が開放動作されるラウンドが14回実施された場合に、獲得可能な総賞球数について説明する。
上述したように、第1大入賞口装置14が開放動作される1ラウンドにて獲得可能な賞球は、135個である。
第2大入賞口装置69が開放動作されるラウンドにて、第2大入賞口装置69に遊技球が1個入球した場合、獲得できる賞球は10個に設定されている(図21を参照)。そして、第2大入賞口装置69が開放動作されるラウンドの最大入賞数は7個に設定されている(図21を参照)。
よって、第2大入賞口装置69が開放動作される1ラウンドにて獲得可能な賞球数は、遊技球1個あたりの賞球10個×最大入賞数7個で、70個となる。
1ラウンド目に第1大入賞口装置14が開放動作されるラウンドが実施され、その後第2大入賞口装置69が開放動作されるラウンドが14回実施された場合に、獲得可能な総賞球数は、1ラウンド×第1大入賞口装置14が開放動作される1ラウンドにて獲得可能な賞球135個+14ラウンド×第2大入賞口装置69が開放動作される1ラウンドにて獲得可能な賞球70個で、総賞球数は1115個となる。
以上により、到達可能な最終ラウンドが同じ大当り遊技(大当り遊技Aの場合、15ラウンド)であっても、大入賞口装置内部に設けられた2種類の継続口のうち、何れかの継続口に入球されて、ラウンドが継続されるかによって、当該大当り遊技にて獲得可能な総賞球数が異なることになる。
実施例1の弾球遊技機によれば、大入賞口装置(第1大入賞口装置14、第2大入賞口装置69)に設けられた継続口のうち、どの継続口に遊技球が入球したかに応じて、次のラウンド遊技にて開放される大入賞口装置に設けられた扉を異ならせることができ、その後の大当り遊技の内容が変化するため、単に継続口に入球するか否かによって次のラウンド遊技に移行できるか否かという遊技性に比べて趣向性が増すようになる。
また、何れの継続口にも遊技球が入球出来なかった場合には、到達可能な最終ラウンドに到達する前に大当り遊技が終了するので、従来の継続口を備えた構成の効果も奏する。なお、実施例2、実施例3及び実施例4の弾球遊技機でも、同様の効果を奏することができる。
大入賞口装置(第1大入賞口装置14、第2大入賞口装置69)に設けられた2種類の継続口は、遊技球が入球する確率が異なるので、遊技球が入球する確率が低いほうの継続口に遊技球を入球させることができれば、遊技者に喜びを与えることができる。なお、実施例2、実施例3及び実施例4の弾球遊技機でも、同様の効果を奏することができる。
また、ラウンド遊技にて開放される第1大入賞口装置14と、第2大入賞口装置69の賞球数を異ならせることで、賞球数が多い第1大入賞口装置14に対応した継続口(継続口A99、継続口D109)に遊技球を入球させたいといった、今までにない気持ちを持ちながら遊技者は遊技を行うことになり、趣向性が増す。なお、実施例2、実施例3及び実施例4の弾球遊技機でも、同様の効果を奏することが出来る。
さらに、第1大入賞口装置14だけでなく、第2大入賞口装置69にも継続口を設けたことで、様々な遊技性をより実現することができ、趣向性が増す。実施例2及び実施例4の弾球遊技機でも、同様の効果を奏することが出来る。
ここで実施例1の構成・状態と、本発明の構成要件との対応関係を示す。
本発明の「遊技領域」が遊技領域3に相当し、「第1入賞口」が第1大入賞口装置14に相当し、「大当り判定手段」が当否判定処理(S55)に相当し、「継続口A」及び「継続口B」が、継続口A99と継続口B100に相当し、「第2入賞口」が第2大入賞口装置69に相当し、「継続口C」が継続口C108に相当する。
[実施例2]
次に、本発明の実施例2について説明する。なお、本実施例は実施例1と共通点が多いため、異なる点を重点的に説明する。
実施例2は、実施例1と異なり、第2大入賞口装置69の内部に継続口D109が設けられていない。そのため、実施例2のパチンコ機50の電気ブロック図を示していないが、実施例2のパチンコ機50に、継続口Dスイッチ109aが設けられていない。なお、実施例2は、実施例1と同様に、確定表示された大当り図柄に応じて、大当り遊技の最終ラウンドが異なる構成となっている(図22、図23を参照)。
当否判定処理(S55)により大当りと判定され、確定表示された大当り図柄に応じて、大当り遊技が実行される場合、1ラウンド目に第1大入賞口装置14が開放動作される。第1大入賞口装置14が開放動作されるラウンドにて、継続口A99に入球させることができれば、当該ラウンド終了後に第1大入賞口装置14が開放動作されるラウンドに移行する。一方、継続口B100に入球させることができれば、当該ラウンド終了後に第2大入賞口装置69が開放動作されるラウンドに移行することになる。
実施例1では、第2大入賞口装置69には、継続口C108と継続口D109が設けられていた。そのため、第1大入賞口装置14が開放動作されるラウンドにて継続口B100に入球して第2大入賞口装置69が開放動作するラウンドへ移行したとしても、当該第2大入賞口装置69が開放動作するラウンドにて、継続口D109に入球させることができれば、第1大入賞口装置14が開放動作するラウンドへ移行することが可能となっていた。
しかし、実施例2は、実施例1とは異なり、第2大入賞口装置69には継続口D109が設けられていないため、一度、第2大入賞口装置69が開放動作されるラウンドへ移行してしまうと、第1大入賞口装置14が開放動作されるラウンドへ移行できない。
大入賞口装置の開放動作されるラウンド中に継続口に遊技球を入球させて、ラウンドが継続していくと、最終ラウンドに到達することが可能となる。そして、最終ラウンドに到達して最終ラウンドが終了すると、大当り遊技は終了となる。また、ラウンド中に継続口に遊技球を入球させることができなかった場合には、最終ラウンドに到達することなく、大当り遊技は終了となる。
実施例2の構成とすることで、継続口に入球するか否かの面白みだけでなく、一度、第2大入賞口装置69が開放動作されるラウンドへ移行した場合には、ラウンド中に継続口に遊技球が入球しても第1大入賞口装置14が開放動作するラウンドに移行できないため、実施例1の構成よりも、第1大入賞口装置14が開放動作されるラウンド中に継続口A99に入球させたいという気持ちを持たせることができるようになる。
[実施例3]
次に、本発明の実施例3について説明する。なお、本実施例は実施例1と共通点が多いため、異なる点を重点的に説明する。
実施例3では、実施例1と異なり、第2大入賞口装置69の内部に継続口を設けていない。なお、実施例3のパチンコ機50の電気ブロック図を示していないが、継続口Cスイッチ108a及び継続口Dスイッチ109aを設けていない。なお、実施例3は、実施例1と同様に、確定表示された大当り図柄に応じて、大当り遊技の最終ラウンドが異なる構成となっている(図22、図23を参照)。
当否判定処理(S55)により大当りと判定され、確定表示された大当り図柄に応じて、大当り遊技が実行される場合、1ラウンド目に第1大入賞口装置14が開放動作される。第1大入賞口装置14が開放動作されるラウンドにて、継続口A99に入球した場合には、当該ラウンド終了後に第1大入賞口装置14が開放動作されるラウンドに移行する。一方、継続口B100に入球した場合には、当該ラウンド終了後に第2大入賞口装置69が開放動作されるラウンドに移行することになる。
実施例1では、第2大入賞口装置69には、継続口C108と継続口D109が設けられていた。そのため、第1大入賞口装置14が開放動作されるラウンドにて継続口B100に入球して第2大入賞口装置69が開放動作するラウンドへ移行しても、第2大入賞口装置69に設けられた継続口の何れかに入球させることで、次のラウンドへ移行することが可能となっていた。
しかし、実施例3の第2大入賞口装置69の内部には継続口が設けられていないため、第2大入賞口装置69が開放動作されるラウンドへ移行すると、第2大入賞口装置69の開放動作されるラウンドを消化して、大当り遊技が終了となる。
第1大入賞口装置14が開放動作されるラウンド中に継続口に遊技球を入球させて、第1大入賞口装置14が開放動作されるラウンドが継続していくと、最終ラウンドに到達することが可能となる。そして、最終ラウンドが終了すると、大当り遊技は終了となる。一方、ラウンド中に継続口に遊技球を入球させることができなかった場合には、最終ラウンドに到達することなく、当該ラウンドが終了すると大当り遊技は終了となる。
実施例3の構成とすることで、継続口に入球するか否かの面白みだけでなく、一度、第2大入賞口装置69が開放動作されるラウンドへ移行し、第2大入賞口装置69が開放動作されるラウンドが終了すると大当り遊技が終了してしまうため、実施例1の構成、実施例2の構成よりも、第1大入賞口装置14が開放動作されるラウンド中に継続口A99に遊技球を入球させたいという気持ちを遊技者に持たせることができるようになる。
実施例3のパチンコ機50は、第2大入賞口装置69が開放動作されるラウンドに移行して、当該ラウンドを消化してしまうと、次のラウンドに移行することなく大当り遊技が終了してしまう構成となっているが、この構成に限定されるものではない。
例えば、第2大入賞口装置69が開放動作されるラウンドへ移行した後には、最終ラウンドまで、第2大入賞口装置69が開放動作されるラウンドが実施される構成であってもよい。つまり、第2大入賞口装置69が開放動作されるラウンドにて、継続口に遊技球が入球出来なかった場合でも次のラウンド(第2大入賞口装置69が開放動作されるラウンド)に移行可能な構成のことである。
なお、このような構成であっても、第1大入賞口装置14が開放動作されるラウンドにて、継続口に遊技球が入球出来なかった場合には、当該ラウンド終了後、次のラウンドに移行せずに大当り遊技が終了する構成が好適である。
[実施例4]
次に、本発明の実施例4について説明する。なお、本実施例は実施例1と共通点が多いため、異なる点を重点的に説明する。
実施例4は、実施例1と異なり、第2大入賞口装置69の内部に継続口C108を設けていない。そのため、実施例4のパチンコ機50の電気ブロック図を示していないが、継続口Cスイッチ108aを設けていない。また、実施例4のパチンコ機50は、実施例1と異なり、全ての大当り遊技の1ラウンド目には、第2大入賞口装置69が開放動作される。なお、実施例4は、実施例1と同様に、確定表示された大当り図柄に応じて、大当り遊技の最終ラウンドが異なる構成となっている(図22、図23を参照)。
当否判定処理(S55)により大当りと判定され、確定表示された大当り図柄に応じて、大当り遊技が実行される場合、1ラウンド目に第2大入賞口装置69が開放動作される。第2大入賞口装置69が開放動作される1ラウンド目にて、継続口D109に入球させることができれば、当該ラウンド終了後に第1大入賞口装置14が開放動作されるラウンドに移行する。一方、継続口D109に入球させることができなければ、当該ラウンド終了後に大当り遊技は終了となる。
ここで、第1大入賞口装置14内に遊技球が存在しない状態にて、第1大入賞口装置扉14aから入球した1個の遊技球が継続口A99に入球する確率は1/9である。また、第1大入賞口装置14内に遊技球が存在しない状態にて、第1大入賞口装置扉14aから入球した1個の遊技球が継続口B100に入球する確率は2/9である。
よって、第1大入賞口装置14内に遊技球が存在しない状態にて、第1大入賞口装置扉14aから入球した1個の遊技球が、継続口A99又は継続口B100に入球する確率は、1/9+2/9で1/3である。
なお、実施例4は、実施例1と同様に、第1大入賞口装置14内に遊技球が存在しない状態にて、第1大入賞口装置扉14aから入球した1個の遊技球が継続口A99に入球する確率よりも、第1大入賞口装置14内に遊技球が存在しない状態にて、第1大入賞口装置扉14aから入球した1個の遊技球が継続口B100に入球する確率のほうが高い構成となっている。
なお、実施例4は、第2大入賞口装置69内に遊技球が存在しない状態にて、第2大入賞口装置扉69aから入球した1個の遊技球が、第2大入賞口装置69に設けられた継続口D109に入球する確率は、第1大入賞口装置14内に遊技球が存在しない状態にて、第1大入賞口装置扉14aから入球した1個の遊技球が、継続口A99又は継続口B100に入球する確率よりも高い構成とする。例えば、第2大入賞口装置69内に遊技球が存在しない状態にて、第2大入賞口装置扉69aから入球した1個の遊技球が、第2大入賞口装置69に設けられた継続口D109に入球する確率を1/2とする。
第1大入賞口装置14が開放動作されるラウンドにて、継続口A99に入球させることができれば第1大入賞口装置14が開放動作されるラウンドに移行する。また、第1大入賞口装置14が開放動作されるラウンドにて、継続口B100に入球させることができれば、第2大入賞口装置69が開放動作されるラウンドに移行する。
ラウンド中に遊技球を継続口に入球させ、最終ラウンドに到達し、最終ラウンドが終了すると、大当り遊技は終了となる。一方、ラウンド中に遊技球を入球させることができなかった場合には、最終ラウンドに到達することなく、大当り遊技が終了となる。
実施例4の構成とすることで、当否判定処理(S55)により大当りと判定され、確定表示された大当り図柄に応じて、大当り遊技が実行されても、1ラウンド目に第2大入賞口装置69内に遊技球が存在しない状態にて、第2大入賞口装置扉69aから入球した1個の遊技球が継続口D109に入球する確率は、第1大入賞口装置14が開放動作されるラウンドにて遊技球が継続口(継続口A99、継続口B100)に入球する確率よりも高いため、1ラウンド目に第2大入賞口装置扉69aから入球した遊技球が継続口D109に遊技球が入球することなく、大当り遊技が終了となってしまう可能性が低くなり、遊技者は最低でも大当り遊技が2ラウンド継続させることが可能となる。
また、第1大入賞口装置14への継続口に入球するか否かの面白みだけでなく、獲得可能な賞球数が多い第1大入賞口装置14が開放動作されるラウンドへ移行させるために継続口A99に入球するか、第1大入賞口装置14より獲得可能な賞球数は少ないが、継続口D109への入球する確率が高い第2大入賞口装置69が開放動作されるラウンドへ移行させる継続口B100に入球するか否かという面白みを遊技者に与えることできる。
実施例4の第2大入賞口装置69の内部構造は、実施例1の第2大入賞口装置69の内部構造と異なり、第2大入賞口装置扉69aから入球した1個の遊技球が、第2大入賞口装置69に設けられた継続口D109に入球する確率が1/2となるように振分手段などが設けられた構造となっていることが好適である。
実施例1から実施例4の弾球遊技機では、始動口に遊技球が入球した際に抽出した乱数が、特定の値に一致した場合に、大当り遊技が発生する構成となっていた。この構成に限定されることはなく、例えば、始動口に入球すると、特定領域を備えた大入賞口が所定期間開放され、該特定領域に遊技球が入球することができれば、大当り遊技が発生する構成でもよい。
実施例1から実施例4の弾球遊技機では、確定表示された大当り図柄に応じて、異なる最終ラウンドからなる大当り遊技が実行される構成となっていたが、これに限定されることはない。例えば、との様な大当り遊技が実行される場合でも、最終ラウンドは全て同じ構成でもよい。
また、始動口に遊技球が入球した際に抽出した乱数が特定の値と一致し、小当り図柄が確定表示されると、小当り遊技が実行され、当該小当り遊技中に特定領域を備えた大入賞口に遊技球を入球させて、該特定領域に遊技球が入球すると、大当り遊技を発生させる構成でもよい。なお、特定領域は、継続口とを共有する構成でもよい。
実施例1から実施例4の弾球遊技機では、ラウンド中に継続口に遊技球が入球しても、ラウンドの終了条件である大入賞口装置内に最大入賞数の遊技球が入球したこと、又は大入賞口が開放されてから所定時間を経過したことが成立するまで、次のラウンドに移行しない構成となっている。この構成に限定されることはなく、ラウンド中に継続口に遊技球が入球すると、現在、行われているラウンドを直ぐに終了させて、次のラウンドへ移行する構成でもよい。
5:センターケース
11:第1始動口
12:第2始動口
14:第1大入賞口装置
69:第2大入賞口装置
80:主制御装置
83:サブ統合制御装置
92:第1クルーン
95:第2クルーン
96:第3クルーン
99:継続口A
100:継続口B
101:第4クルーン
104:第5クルーン
105:第6クルーン
108:継続口C
109:継続口D

Claims (3)

  1. 遊技領域に設けられ、遊技球が入球することで賞球が付与される複数の入賞口と、
    該入賞口の1つである大入賞口の開放動作を1ラウンドとし、これを最終ラウンドまで実施可能な大当り遊技を発生させるか否かを判定する大当り判定手段と、
    次のラウンドに移行させる条件が成立したか否かを判定するラウンド条件判定手段と、
    を備え、
    所定ラウンド時における前記条件が継続口への遊技球の入球であり、前記最終ラウンドが異なる複数種類の大当り遊技を発生可能な弾球遊技機において、
    前記複数種類の大当り遊技の何れであっても、特定回数目のラウンド時に開放する第1大入賞口と、該第1大入賞口とは異なる第2大入賞口を設けると共に、少なくとも前記第1大入賞口内に継続口Aと継続口Bとを設け、
    前記特定回数目のラウンド時に前記継続口Aに遊技球が入球した場合には次のラウンド時に前記第1大入賞口が開放され、前記特定回数目のラウンド時に前記継続口Bに遊技球が入球した場合には次のラウンド時に前記第2大入賞口が開放されるようにしたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記第1入賞口に入球した1の遊技球が、前記継続口Aに入球する確率と、前記継続口Bに入球する確率を異なるように設定したことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記第2大入賞口に継続口Cを設け、該継続口Cに遊技球が入球すると、次のラウンドにて前記第2入大賞口が開放するようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機。
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