JP6737895B2 - 燃焼器ライナ - Google Patents

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Description

本発明は、ガスタービン燃焼器に用いられる燃焼器ライナに関する。
ガスタービン燃焼器に用いられる燃焼器ライナとしては、内側壁(ホット側)と外側壁(コールド側)の二重構造とした燃焼器ライナが知られている。例えば、特許文献1には、内側壁を複数のパネルで構成し、外側壁とパネルの対向する各面に複数のフックを設けて、フック同士を係合させることが提案されている。
他方で、近年、耐熱性に優れるとともに軽量な素材であるセラミックスマトリックス複合材料(以下、「CMC材料」とも称する。)を、従来の金属材料に代えて、航空機等に用いられるガスタービンエンジンの構成部品、例えば燃焼器ライナに利用することが提案されている。
特開2004−144466号公報
CMC材料を燃焼器ライナに利用する場合、特許文献1のように、パネルをCMC材料で形成することが考えられる。しかし、この場合、外側壁に対するパネルの支持構造をどのような構造とするかが問題となる。燃焼器のような高温環境下においては、金属材料とCMC材料との線膨張係数の差に起因する熱伸び差が顕著となるので、従来からの単純な締結構造でパネルを支持することは困難である。また、特許文献1に開示されているように、単にフックを係合させる構造を用いた場合、外側壁に対して、パネルを確実に支持することは困難である。そもそも、パネルをCMC材料で形成する場合、材料の性質上、上記のフックのような突起物を内側壁の中央部に形成することは困難である。
本発明の目的は、上記の課題を解決するために、パネルをCMC材料で形成しながらも、パネルを外側壁に確実に支持できる燃焼器ライナを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る燃焼器ライナは、ガスタービン燃焼器に使用される、燃焼室を形成する燃焼器ライナであって、金属製の外側壁と、前記外側壁の内側に取り付けられた、セラミックスマトリックス複合材料製のパネルであって、前記燃焼室に面するパネル本体と、当該パネル本体の側部において、当該パネル本体の外表面から立ち上がり、側方に向かって突出する連結片とを有するパネルと、前記パネルを前記外側壁に連結する連結ユニットであって、前記外側壁および前記連結の少なくとも一方を付勢する弾性部材と、前記連結片および前記弾性部材の少なくとも一方を前記外側壁に対して固定する金属製の固定部材とを含む連結ユニットとを備えている。具体的な態様として、燃焼器ライナにおいて、複数の前記パネルが、隣接する前記パネルの連結片の端面が互いに対向して配列されることにより、前記外側壁の内側に取り付けられた内側壁が形成されていてもよい。
この構成によれば、CMC材料において繊維が連続した突起物を容易に形成可能なパネルの側部に、パネル本体から立ち上がった、つまりパネル本体から離間した連結片を設け、この連結片を外側壁と連結させるので、連結部に配置される部材は高温の燃焼室からパネル本体によって隔離される。これにより、金属製の固定部材を含む連結ユニットを用いてパネルを外側壁に取り付けることが可能となるので、パネルを外側壁に対して確実に連結することができる。さらに、固定部材のみならず弾性部材を用いることによって、金属製の固定部材とCMC材料製のパネルの熱伸び差を吸収できる。したがって、CMC材料の適用によって燃焼器ライナの耐熱性、軽量性を向上させながら、パネルを外側壁に確実に支持することが可能となる。
本発明の一実施形態において、前記連結片の端面が、前記パネル本体の側面よりも内側に位置していてもよい。この構成によれば、パネル本体が、連結ユニットを構成する固定部材および弾性部材に対して、燃焼室側を大きく覆うこととなり、連結ユニットが高温の燃焼室から確実に隔離される。
本発明の一実施形態において、前記連結片によって、各パネルの2つの連結片の間の空間に形成されたメイン空気通路と、隣接するパネルの連結片の間に形成された連結部空気通路とが区画されていてもよい。この構成によれば、冷却の必要性が高い、連結部空気通路内に存在する金属製の固定部材や弾性部材を選択的に冷却できる。したがって、効率的な冷却が可能になる。
本発明の一実施形態において、隣接する2つの前記連結片の前記端面間に隙間が形成されており、前記外側壁の前記隙間に対向する領域に、前記外側壁の外部から前記連結部空気通路に空気を導入する空気導入孔が形成されていてもよい。この構成によれば、簡単な構造によって連結部空気通路内に冷却用の空気を導入することができる。
本発明の一実施形態において、複数のパネルの前記連結片が周方向に突出していてもよい。この構成によれば、連結片間に形成される空気の通路によって、冷却用の空気が燃焼器の上流側から下流側に向かって流れるようにガイドされるので、燃焼器ライナ全体を効率的に冷却することができる。
本発明の一実施形態において、前記外側壁にボルト挿通孔が形成されており、前記連結壁にボルト挿通開口が形成されており、前記固定部材が、前記連結片側から前記外側壁側へ挿通されたボルトと、前記ボルトに螺合するナットとを有し、前記ボルトの頭部に、金属製の板状部材が設けられていてもよい。この構成によれば、固定部材として一般に入手容易なボルトおよびナットを使用して確実に連結することができる。また、ボルトの頭部に金属製の板状部材を設けることにより、CMC材料製の外側壁に対する締付け力を緩和して、長期に渡って安定的にパネルを支持することが可能となる。
本発明の一実施形態において、前記ボルトが、前記ボルト挿通開口に挿通可能で、かつ前記ボルト挿通孔に挿通不能な大径部を有する段付きボルトであり、前記板状部材が前記弾性部材である板ばねであり、前記大径部が前記外側壁のボルト挿通孔周縁に当接した状態で前記ナットが前記ボルトに螺合され、前記連結片が前記板ばねにより前記外側壁に対して押付けられることにより前記連結片が前記外側壁に連結されていてもよい。この構成によれば、ボルトの大径部によって、固定部材による強力な締付け力は、外側壁に作用する。そのため、固定部材による強力な締付け力をCMC材料製のパネルに直接的に及ぼすことなく、弾性部材である板ばねの押付力によってパネルを外側壁に対して連結することができる。したがって、外側壁とパネルの連結方向の寸法増大を抑制し、金属製の固定部材とCMC材料製のパネルの熱伸び差を吸収しながら、長期に渡って安定的にパネルを支持することが可能となる。
本発明の一実施形態において、前記外側壁と前記ナットとの間に、前記弾性部材であるリング状ばねが介装されていてもよい。この構成によれば、ナットと外側壁の間にも座金を兼ねる弾性部材を介在させることにより、金属製の固定部材とCMC材料製のパネルの熱伸び差を一層確実に吸収できる。
本発明の一実施形態において、隣接する2つのパネルが、共通の連結ユニットによって前記外側壁に取り付けられていてもよい。この構成によれば、前記連結ユニットの数を削減して、重量及びコスト増大の抑制を図ることができる。
本発明の一実施形態において、前記共通の連結ユニットの固定部材が、隣接する2つの連結片の間に形成された隙間に配置されていてもよい。この構成によれば、単純かつコンパクトな構造によって前記連結ユニットの数を削減して、重量及びコスト増大の抑制を図ることができる。
請求の範囲および/または明細書および/または図面に開示された少なくとも2つの構成のどのような組合せも、本発明に含まれる。特に、請求の範囲の各請求項の2つ以上のどのような組合せも、本発明に含まれる。
この発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施形態の説明から、より明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施形態および図面は単なる図示および説明のためのものであり、この発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。この発明の範囲は添付の請求の範囲によって定まる。添付図面において、複数の図面における同一の符号は、同一または相当する部分を示す。
本発明の第1実施形態に係る燃焼器ライナを示す断面図である。 図1の燃焼器ライナの一部を示す正面図である。 図2の燃焼器ライナにおけるパネルを示す斜視図である。 図2のIV-IV線断面図である。 図2の実施形態の変形例を示す断面図である。 図2の実施形態におけるパネルの配列態様を模式的に示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る燃焼器ライナの一部を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る燃焼器ライナの一部を示す断面図である。 図8の実施形態における弾性部材の例を模式的に示す平面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に本発明の第1実施形態に係る燃焼器ライナが使用される燃焼器1を示す。この燃焼器1は、ガスタービンエンジンに用いられて、ガスタービンエンジンの圧縮機から供給される圧縮空気に燃料を混合して燃焼させ、その燃焼により発生する高温・高圧の燃焼ガスをタービンに送ってタービンを駆動するためのものである。上記ガスタービンエンジンは、例えば、航空機に用いられるガスタービンエンジンである。
燃焼器1はアニュラー型である。燃焼器1は、外方に燃焼器ハウジング3を備えている。燃焼器ハウジング3の内部には、環状の内部空間5が形成されている。燃焼器ハウジング3の内部空間5には、燃焼器ライナ11が配置されている。燃焼器ライナ11は、環状のアウタライナ7の内側に環状のインナライナ9が同心状に配置されて構成されている。燃焼器ライナ11の内部に環状の燃焼室13が形成されている。燃焼器ライナ11の頂壁に、燃焼室13内に燃料を噴射する複数の燃料噴射ユニット15が、周方向に配設されている。なお、本明細書において、特に示した場合を除き、単に「周方向」、「軸心方向」、「径方向」と称した場合は、燃焼器ライナ11の「周方向」、「軸心方向」、「径方向」をそれぞれ意味する。
燃焼器ハウジング3の環状の内部空間5には、圧縮機から送給される圧縮空気CAが環状のディフューザ通路17を介して導入される。この導入された圧縮空気CAは、燃料噴射ユニット15に供給される。また、圧縮空気CAは、後述するように燃焼器ライナ11の冷却用空気として利用される。燃焼器ハウジング3に支持された燃料配管ユニット19から、燃料噴射ユニット15へ燃料が供給される。なお、燃焼器1のタイプはアニュラー型に限定されず、他の任意のタイプ、例えばキャン型であってよい。
以下、燃焼器ライナ11の構造について詳細に説明する。なお、以下の説明では、主として、代表してアウタライナ7の構造について説明するが、特に言及する点を除き、インナライナ9もアウタライナ7と同様の構造を有している。
燃焼器ライナ11は、燃焼器ハウジング3の内部空間5に面する外側壁21および燃焼室13に面する内側壁23を有する二重壁構造を有している。燃焼器ライナ11の外側壁21(アウタライナを示す同図においては外周壁)は、金属製である。一方、燃焼器ライナ11の内側壁23(アウタライナを示す同図においては内周壁)は、セラミックスマトリックス複合材料製である。なお、インナライナ9においては、燃焼器ライナ11の外側壁は内周壁であり、内側壁は外周壁である。本実施形態における内側壁23を形成するCMC材料は、例えば、SiC繊維強化SiC材料、SiC被覆炭素繊維強化炭素材料であり、1000℃〜2000℃程度の耐熱温度を有する。
図2に示すように、内側壁23は、当該内側壁23の分割体である複数のパネル25で形成されている。したがって、パネル25もCMC材料製である。本実施形態では、内側壁23は、当該内側壁23を軸心方向および周方向に分割した分割体である複数のパネル25で形成されている。複数のパネル25のそれぞれが外側壁21の燃焼室13側である内側に取り付けられている。複数のパネル25が配列されて、外側壁21を燃焼室13側から覆っている。各パネル25は、外側壁21の対向する領域の形状にほぼ沿った形状を有している。これにより、内側壁23全体として外側壁21にほぼ沿った形状を有している。本実施形態では、複数のパネル25が、軸心方向および周方向に配列されて、外側壁21を全体的に覆っている。これにより、外側壁21が燃焼室13の高温のガスから保護されている。図3に示すように、各パネル25は平面視で矩形に形成されている。
図2に示すように、パネル25は、パネル本体26と、連結片29を有している。パネル本体26は、燃焼室13に面する部分である。また、パネル本体26は、全体としてほぼ平面状に構成されている。また、各パネル本体26は、外側壁21の対向する領域に沿って配置されている。本実施形態では、パネル本体26は、外側壁21に平行な円弧状に形成されている。連結片29は、外側壁21と連結される部分である。パネル25の側部において、パネル本体26の外側面26aから立ち上がり、パネル25の側方に向かって突出する連結片29が設けられている。連結片29は、パネル25の近接する一辺に沿う方向(図2では紙面奥行方向)へ連続している。なお、外表面26aは、パネル25における外側壁21に対向する面である。また、ここでの「側方」は、連結片29の立ち上がり部分29aaから、パネル25の近接する一辺に向かう方向である。以下の説明では、パネル25の側部のうち、連結片29が設けられている側部(連結片29の立ち上がり部分29aaから側方の部分)を連結部27と呼ぶ。本実施形態では、矩形のパネル25の4つの側部のうち、対向する一組の辺に対応する2つの側部が連結部27として構成されている。
なお、連結片29は、パネル25の近接する一辺に完全に平行に沿って延びていなくともよい。また、連結片29は、パネル25の近接する一辺の全長に渡って連続的に延びていることが好ましい。もっとも、連結片29は、パネル25の近接する一辺の全長に渡って完全に連続して設けられていなくともよい。
連結片29は、基部29aと端部29bとを含む。基部29aは、パネル本体26から分岐するように立ち上がる。端部29bは、基部29aの先端に接続しており、パネル本体26から離間している。また、端部29bは、外側壁21の対向する領域に沿って延びている。また、図示の例では、連結片29の端面(連結片29の突出方向を向く端面)29cが、パネル本体26の側面25bよりも内側(パネル25の中央側)に位置している。すなわち、パネル本体26が、連結片29の燃焼室13側を覆うように位置している。
連結片29もCMC材料製である。また、連結片29とパネル本体26とは単一物として形成されており、内部でCMC材料の繊維が連続している。これにより、パネル本体26と連結片29とが、強固に繋がっている。なお、パネル本体26において、連結片29の立ち上がり位置よりも中央側の領域を中央部30とした場合、連結片29の厚みは、中央部30の厚みの1/3〜1/2であることが好ましい。連結片29をこのような厚みとすることで、連結片29の強度を好適に保ちつつ、連結片29をパネル本体26から分岐させることができる。
連結片29の基部29aの立ち上がり角度は特に限定されない。もっとも、同図に示すように、連結片20の基部29aは、径方向に対して傾斜して立ち上がっていることが好ましい。すなわち、基部29aのパネル本体26からの立ち上がり部分29aaは、パネル25の中央部から側方に向けて滑らかに立ち上がって、連続していることが好ましい。これにより、立ち上がり部分29aaにおける繊維の連続性を一層確実にできる。また、本実施形態では、パネル25の取付構造としては、外側壁21には連結片29に対応する突起物を設けていない。したがって、燃焼器ライナ11の径方向寸法増大を抑制することができる。
各連結片29は、連結ユニットCUによって外側壁21に連結されている。これにより、各パネル25が外側壁21に取り付けられている。連結ユニットCUは、外側壁21および連結片29の少なくとも一方を付勢する弾性部材33を含む。本実施形態では、弾性部材33は金属製である。また、図示の例では、連結ユニットCUは、金属製の固定部材31を含む。上述のように、パネル本体26が、連結片29の燃焼室13側を覆うように位置しているため、パネル本体26は連結ユニットCUを構成する固定部材31および弾性部材33に対しても、燃焼室13側を覆うこととなる。したがって、連結ユニットCUが高温の燃焼室13から確実に隔離される。
本実施形態では、図4に示すように、固定部材31は、ねじ部材を含むボルトBとボルトBに螺合するナットNとを有する。ボルトBは、連結片29側から外側壁21側へ挿通されている。すなわち、ボルトBの頭部Bhは、連結片29の燃焼室13側に対向して配置されている。外側壁21にはボルトBを挿通するためのボルト挿通孔35が形成されている。また、連結片29には、ボルトBを挿通するためのボルト挿通開口37が形成されている。詳細には、連結片29の端面29cに、ボルト挿通開口37が形成されている。本実施形態では、ボルト挿通開口37は切欠きとして形成されている。もっとも、ボルト挿通開口37は、ボルトを挿通させることができる他の形態の開口、例えば孔であってもよい。なお、ボルト挿通孔35および孔として形成された場合のボルト挿通開口37のいずれにおいても、孔の形状は特に限定されず、例えば、円孔であってもよく、長孔(スリットを含む)であってもよい。
ボルトBの頭部Bhには、板状の前記弾性部材33である板ばね39(金属製の板状部材)が設けられている。本実施形態では、ボルトBの頭部Bhには矩形の板ばね39が設けられている。この例では、板ばね39を頭部Bhに溶接することにより一体的に設けている。もっとも、板ばね39を頭部Bhに設ける構造は、板ばね39の弾性を損なうことなく頭部Bhに固定可能であればこの例に限定されない。例えば、ボルトBと板ばね39を一体成型によって形成してもよいし、ボルトBと別体に形成した板ばね39を頭部Bhに設けた固定溝に挟み込むことによって固定してもよい。
図示の例では、外側壁21のボルト挿通孔35の孔径(断面視における幅)は、連結片29のボルト挿通開口37の幅より小さい。また、ボルトBは、少なくとも小径部40と大径部41とを有する段付きボルトとして構成されている。ボルトBには、頭部Bh側に大径部41が形成されている。小径部40は、大径部41を挟んで、頭部Bhと反対側に形成されている。小径部40と大径部41の外径(断面視における幅)は、いずれもボルト挿通開口37の幅より小さい。また、小径部40の外径は、ボルト挿通孔35の幅より小さい。一方、大径部41の外径は、ボルト挿通孔35の幅より大きい。すなわち、大径部41は、ボルト挿通開口37に挿通可能であるが、ボルト挿通孔35に挿通不能である。小径部40は、ボルト挿通孔35およびボルト挿通開口37のいずれに対しても挿通可能である。したがって、連結片29側から、ボルトBをボルト挿通開口37およびボルト挿通孔35に挿通すると、大径部41の端面が、外側壁21のボルト挿通孔35周縁に当接する。その状態で、ナットNが外側壁21側からボルトBに螺合される。そして、連結片29が板ばね39により付勢され、外側壁21に対して押付けられることによって連結片29が外側壁21に連結されている。ナットNと外側壁21の間には、弾性部材33であるリング状ばね43が介装されている。
すなわち、本実施形態では、固定部材31を介して弾性部材33である板ばね39が外側壁21に対して固定され、かつ支持されている。換言すれば、本実施形態における固定部材31は、板ばね39を外側壁21に対して支持する支持部材として機能している。このように支持された弾性部材33が連結片29を外側壁21に対して押し付けることによって、連結片29が外側壁21に連結されている。
このように連結ユニットCUを構成する固定部材31としてボルトBおよびナットNを用いることにより、固定部材31として一般に入手容易な部材を使用して確実に連結することができる。また、ボルトBの頭部Bhに金属製の板状部材(本実施形態では板ばね39)を設けることにより、CMC材料製のパネル25に対する締付け力を緩和して、長期に渡って安定的に内側壁23を支持することが可能となる。なお、固定部材31はボルトBおよびナットNに限定されず、任意の固定部材を用いることができる。具体的には、ボルトBと同様、外側壁21および連結片29を径方向に貫通可能な軸部と、軸状部分の端部に設けられた、弾性部材33を付加的または置換的に取付け可能な、軸部より大径の頭部とを含む部材、例えばリベットを好適に用いることができる。もっとも、ボルトBおよびナットNを用いた場合、固定部材31の取り外しが容易となるので、燃焼器ライナの交換、メンテナンスが容易になる。
また、ここでの、「ボルト挿通孔」、「ボルト挿通開口」との名称は、固定部材31の一例としてボルトBおよびナットNを用いる場合に固定部材を挿通する孔,開口を示す名称として用いているに過ぎず、上述のように、固定部材31として他の部材を用いる場合には、その部材の名称に応じて適宜読み替えられる。
しかも、ボルトBの大径部41によって、固定部材31による強力な締付け力は、外側壁に作用する。そのため、固定部材による強力な締付け力をCMC材料製のパネル25に直接的に及ぼすことなく、弾性部材33である板ばね39の押付力によってパネル25を外側壁21に対して連結することができる。したがって、外側壁21とパネル25の連結方向(すなわち径方向)の寸法増大を抑制し、金属製の固定部材31とCMC材料製のパネル25の熱伸び差を吸収しながら、長期に渡って安定的にパネル25を支持することが可能となる。なお、ボルトBの頭部Bhには、連結片29を外側壁21に対して押付ける方向の弾性を有する弾性部材33であれば、板ばね39に限らず、任意の部材を設けてよい。例えば、図5に示すように、ボルトBの頭部Bhを通常の金属材料で形成し、この頭部Bhと連結片29の間にコイルばねやCリング等のリング状の弾性部材33を介在させてもよい。
また、ナットNと外側壁21の間にも座金を兼ねる弾性部材33であるリング状ばね43を介在させることにより、金属製の固定部材31とCMC材料製のパネル25の熱伸び差を一層確実に吸収できる。なお、本実施形態におけるリング状ばね43としては、外側壁21に対するナットNの締付方向に弾性を有する部材であれば任意の部材を使用可能であり、例えば、スプリングワッシャ、皿ばね等を使用することができる。また、本実施形態では、板ばね39を用いて熱伸び差を吸収可能であるため、リング状ばね43の代わりに、弾性部材ではない通常の座金を使用してもよい。
本実施形態では、各パネル25の2つの連結片29が、それぞれパネル本体26の外表面26aから立ち上がるように設けられている。また、連結片29は、近接するパネル25の一辺に沿って連続している。そのため、各パネル25の対向する一組の辺の間に、2つの連結片29の基部29aと、パネル本体26の中央部30とからなる凹状部が形成されている。このように形成されたパネル25の側面25b同士が突き合うように、複数のパネル25が配列されている。また、各パネル25の一対の側部のそれぞれから分岐した連結片29の端部29bが外側壁21に連結されている。そのため、外側壁21とパネル本体26との間の空間を連結片29が横断している。これにより、側面25b同士が突き合うように配列されたパネル25のパネル本体26と外側壁21との間の空間が、連結片29によって複数の空間に区画される。すなわち、図2に示すように、パネル本体26と外側壁21との間の空間が、連結片29によって、1つのパネル25の両連結片29間の空間(以下、「メイン空間45」と呼ぶ。)と、隣接するパネル25の2つの連結片29,29間の空間(以下、「連結部空間47」と呼ぶ。)とに区画される。図示の例では、ボルトBの頭部Bhは連結部空間47に配置され、ボルトBの軸部Baの大部分およびナットNは外側壁21よりも外側の内部空間5に配置されている。つまり、ボルトBの頭部Bhは、パネル本体26によって覆われて、燃焼室13の高温のガスに直接曝されない。
図2に示すように、複数のパネル25は、隣接するパネル25,25の連結片29,29の端面29c、29cが互いに対向するように配列されている。さらに、図6に示すように、複数のパネル25は、矩形の4辺のうち、連結部27が形成された2辺に相当する側部同士が接し、かつ残りの2辺に相当する側部同士が接するように配列されている。したがって、1つのパネル25の両連結片29,29間に形成された図2のメイン空間45が連なって、パネル25の中央部を流れる空気の通路であるメイン空気通路51が形成される。メイン空気通路51には、外側壁21に設けられた空気導入孔から空気が導入される。図示の例では、外側壁21におけるメイン空気通路51に対向する領域(すなわち、メイン空気通路51に面する領域であって、メイン空気通路51を覆う領域)に、第1空気導入孔53が設けられている。この第1空気導入孔53を介して、内部空間5の圧縮空気CAが、メイン空気通路51に冷却空気として導入される。このようにして、CMC製の内側壁23が冷却される。
他方、隣接する連結片29,29間に形成された連結部空間47が連なって、連結部27を流れる空気の通路である連結部空気通路55が形成される。連結部空気通路55には、外側壁21に設けられた空気導入孔から空気が導入される。図示の例では、上述のように、連結片29の端面29cが、パネル25の側面25bよりも内側に位置しているので、隣接するパネル25の連結片29,29の間には隙間Gが形成されている。この隙間Gを、連結部空気通路55への冷却空気の取入れ口として利用することができる。ここでは、外側壁21における隙間Gに対向する領域(すなわち、隙間Gに面する領域であって、隙間Gを覆う領域)に、第2空気導入孔57が設けられている。この第2空気導入孔57を介して、圧縮空気CAが連結部空気通路55に冷却空気として導入される。すなわち、金属製の外側壁21に第2空気導入孔57を設けるだけで、圧縮空気CAを冷却空気として連結部空気通路55に流入させることが可能になる。このようにして連結部空間47に存在する金属製の固定部材31や弾性部材33が冷却される。
特に、金属製の支持部材である固定部材31や弾性部材33は、CMC材料に比べて耐熱性が低いので、冷却の必要性が高い。したがって、本実施形態では、連結片29によって連結部空気通路55をメイン空気通路51と区画し、例えば両空気通路に流す空気量を調整するなどにより、連結部空間47に存在する金属製の固定部材31や弾性部材33を選択的により効率的に冷却することが可能になる。図示の例では、特に、連結部空気通路55の流路面積をメイン空気通路51の流路面積よりも小さくしている。これによって、連結部空間47に存在する金属製の固定部材31や弾性部材33を一層効率的に冷却することができる。
なお、連結片29の幅(突出方向における長さ)は、連結ユニットCUを構成する部材を配置するのに実質的に必要かつ十分であることが好ましい。具体的には、連結片29の幅は、連結ユニットCUを構成する部材の最大幅(連結片29の端部29bの突出方向における最大長さ)の1.1〜1.2倍の範囲内であることが好ましい。このように構成することにより、パネル25を連結ユニットCUによって外側壁21に連結するために必要な連結片29および連結部27の寸法を確保しつつ、連結部空気通路55の流路面積を小さくすることができる。
また、パネル本体26の連結部27と連結片29の端部29bとの間の距離、すなわち連結部空気通路55の径方向寸法dは、パネル本体26の連結部27厚みtの1.5〜3倍の範囲内にあることが好ましい。このように構成することにより、連結ユニットCUを燃焼室13(パネル本体26)から隔離する空間を確保しつつ、径方向にコンパクトな構成とすることができる。
なお、本実施形態では、パネル25の近接する一辺に沿う方向へ、この一辺の全長に渡って連続的に延びる連結片29によって、連結部空気通路55を形成する連結部空間47とメイン空間45との間の連通がなく、完全に区画されるように構成しているが、連結片29に、連結部空気通路55における冷却用空気の流通を実質的に妨げない程度の孔や切欠きが設けられていてもよい。また、連結部空気通路55の流路面積は、必ずしもメイン空気通路51の流路面積より小さくなくてよい。
本実施形態では、複数のパネル25が、連結部27が周方向Qを向くように配列されている。ここでは、各パネル25の連結片29が周方向に突出している。つまり、複数のパネル25の連結片29が、軸心方向に連なっている。この場合、メイン空気通路51および連結部空気通路55は、冷却用の圧縮空気CAを、燃焼器の上流側から下流側に向かって流れるようにガイドする。これにより、燃焼器ライナ11全体を効率的に冷却することができる。もっとも、複数のパネル25の配列方向は、この例に限定されない。例えば、複数のパネル25が、連結部27が軸心方向を向くように配列されていてもよい。つまり、複数のパネル25の連結片29が、周方向に連なっていてもよい。この場合、メイン空気通路51および連結部空気通路55は、冷却用の圧縮空気CAを、燃焼器の周方向に流れるようにガイドする。
以上説明した本実施形態に係る燃焼器ライナ11によれば、CMC材料において、容易に繊維が連続した突起物を容易に形成可能なパネル25の側部に、パネル本体26から立ち上がった、つまりパネル本体26から離間した連結片29を設け、この連結片29を外側壁21と連結させるので、連結部27に配置される部材は高温の燃焼室13からパネル本体26によって隔離される。特に、複数のパネル25を並べて配置した場合には、連結部27に配置される部材は燃焼室13内の高温のガスに直接曝されない。しかも、パネル25における連結片29は、CMC材料における繊維が連続した突起物であるから、強固な連結に対しても十分な強度を有する。これにより、金属製の固定部材31を含む連結ユニットCUを用いてパネル25を外側壁21に取り付けることが可能となる。さらに、金属製の連結ユニットCU,具体的にはボルトのような固定部材31を使用することが可能になるので、連結対象物に設けるフックのような突起物を必要最小限としても強固な連結が実現できる。したがって、燃焼器ライナ11の径方向の寸法増大を抑制しながら、パネル25を外側壁21に対して確実に連結することができる。さらに、固定部材31のみならず弾性部材33を用いることによって、金属製の固定部材31とCMC材料製のパネル25の熱伸び差を吸収できる。したがって、CMC材料の適用によって燃焼器ライナ11の耐熱性、軽量性を向上させながら、パネル25を外側壁21に確実に支持することが可能となる。
なお、本実施形態では、パネル25が平面視で矩形である例について説明したが、パネル25の形状はこれに限定されず、例えば、台形や三角形であってもよい。もっとも、パネル25を矩形に形成することにより、複数のパネル25を隙間なく配列することが容易になる。
また、本実施形態では、外側壁21および連結ユニットCUを構成する固定部材31および弾性部材33、並びに板状部材を金属製の部材として説明したが、これらの部材を形成する材料は、金属を主な成分として含んでいれば、上記で説明した各部材の性質,機能を損なわない限り、他の材料を含んでいてもよい。例えば、上記各部材の表面が金属以外の材料によって被覆されていてもよいし、上記各部材の内部に金属以外の材料がインサートされていてもよい。同様に、パネル25を形成する材料は、CMC材料を主な成分として含んでいれば、上記で説明したパネル25の性質,機能を損なわない限り、他の材料を含んでいてもよい。例えば、パネル25の表面がCMC以外の材料によって被覆されていてもよいし、上記各部材の内部にCMC以外の材料がインサートされていてもよい。
図7に、本発明の第2実施形態を示す。本実施形態では、パネル25の外側壁21への取付構造が第1実施形態と異なっているので、主にこの点について説明し、第1実施形態と共通する構成については説明を省略する。
本実施形態では、固定部材31であるねじ部材を含むボルトBの軸部Baは、外側壁21に当接する大径部を有しない軸部として形成されている。また、ボルトBの頭部Bhには、前記金属製の板状部材として、弾性部材ではない通常の金属プレート61が設けられている。ナットNと外側壁21の間には、弾性部材33であるリング状ばね43が介装されている。すなわち、本実施形態では、固定部材31によって連結片29が外側壁21に固定されている。換言すれば、本実施形態における固定部材31は、連結片29と外側壁21とを締結する締結部材として機能している。また、弾性部材33によって外側壁21が付勢され、連結片29に対して押し付けられている。なお、本実施形態では、ボルト挿通孔35の孔径と、ボルト挿通開口37の幅とは、同じ幅としてもよい。
図8に、本発明の第3実施形態を示す。本実施形態では、内側壁23の外側壁21への取付構造が第1実施形態と異なっているので、主にこの点について説明し、第1実施形態と共通する構成については説明を省略する。同図に示すように、本実施形態では、隣接する2つのパネル25,25が、共通の連結ユニットCUによって外側壁21に取り付けられている。つまり、隣接するパネル25において、固定部材31および弾性部材33を共用している。これにより、固定部材31および弾性部材33の数を削減して、重量及びコスト増大の抑制を図ることができる。また、固定部材31は、隣接するパネル25の連結片29,29の間の隙間Gに配置されていることが好ましい。すなわち、外側壁21において、固定部材31を挿通する孔が、隙間Gに対向する領域に形成されていることが好ましい。これにより、容易に固定部材31を配置することができる。
また、本実施形態では、図9に示すように、ボルトBの頭部Bhに、花弁状の板ばね39、すなわち、ボルトBの頭部Bhを中心として放射状に突出する複数の板ばね片を有する板ばね39が設けられている。このような花弁状の板ばね39を使用することにより、CMC材料製の連結片29にかかる応力が、矩形の板ばね39の場合よりもさらに分散されて緩和される。また、ボルトBの締付け作業時に板ばね39の周方向位置を調整する必要がないので、締付け作業が容易になる。
なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様、矩形の板ばね39を使用してもよい。また、図5に示したように、ボルトBの頭部Bhを通常の金属材料で形成し、この頭部Bhと連結片29の間にコイルばねやCリング等の弾性部材33を介在させてもよい。さらには、本実施形態においても、第2実施形態と同様、弾性部材33としてナットNと外側壁21の間に介在させたリング状ばね43のみを使用し、ボルトBの頭部Bhに弾性部材33ではない通常の金属プレート61を設けてもよい。
また、第3実施形態で使用した花弁状の板ばね39は、第1実施形態においても、隣接するボルトBの板ばね39間で干渉しないサイズのものであれば使用することができる。さらには、第2実施形態における金属プレートを花弁状としてもよい。
以上説明した第2実施形態および第3実施形態においても、第1実施形態の場合と同様に、CMC材料製のパネル25の側部に、パネル25から立ち上がった、つまりパネル25から離間した連結片29を設け、この連結片29を外側壁21と連結させるので、連結部27に配置される部材は燃焼室13内の高温のガスに直接曝されない。これにより、金属材料製の固定部材31を含む連結ユニットCUを用いてパネル25を外側壁21に取り付けることが可能となるので、燃焼器ライナ11の寸法増大を抑制しながら、パネル25を外側壁21に対して確実に連結することができる。さらに、固定部材31のみならず弾性部材33を用いることによって、金属製の固定部材31とCMC材料製のパネル25の熱伸び差を吸収できる。したがって、CMC材料の適用によって燃焼器ライナ11の耐熱性、軽量性を向上させながら、パネル25を外側壁21に確実に支持することが可能となる。
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
1 燃焼器
11 燃焼器ライナ
13 燃焼室
21 外側壁
23 内側壁
25 パネル
26 パネル本体
27 連結部
29 連結片
31 固定部材
33 弾性部材
35 ボルト挿通孔
37 ボルト挿通開口
39 板ばね(板状部材)
51 メイン空気通路
55 連結部空気通路
61 金属プレート(板状部材)
CU 連結ユニット
B ボルト(固定部材)
N ナット(固定部材)

Claims (12)

  1. ガスタービン燃焼器に使用される、燃焼室を形成する燃焼器ライナであって、
    金属製の外側壁と、
    前記外側壁の内側に取り付けられた、セラミックスマトリックス複合材料製のパネルであって、前記燃焼室に面するパネル本体と、当該パネル本体の側部において、当該パネル本体の外表面から立ち上がり、側方に向かって突出する連結片とを有するパネルと、
    前記パネルを前記外側壁に連結する連結ユニットであって、前記外側壁および前記連結片の少なくとも一方を付勢する弾性部材と、前記連結片および前記弾性部材の少なくとも一方を前記外側壁に対して固定する金属製の固定部材とを含む連結ユニットと、
    を備え、
    前記外側壁にボルト挿通孔が形成されており、前記連結片にボルト挿通開口が形成されており、前記固定部材が、前記連結片側から前記外側壁側へ挿通されたボルトと、前記ボルトに螺合するナットとを有し、前記ボルトの頭部に、金属製の板状部材が設けられており、
    前記ボルトが、前記ボルト挿通開口に挿通可能で、かつ前記ボルト挿通孔に挿通不能な大径部を有する段付きボルトであり、前記板状部材が前記弾性部材である板ばねであり、前記大径部が前記外側壁のボルト挿通孔周縁に当接した状態で前記ナットが前記ボルトに螺合され、前記連結片が前記板ばねにより前記外側壁に対して押付けられることにより前記連結片が前記外側壁に連結されている、
    燃焼器ライナ。
  2. ガスタービン燃焼器に使用される、燃焼室を形成する燃焼器ライナであって、
    金属製の外側壁と、
    前記外側壁の内側に取り付けられた、セラミックスマトリックス複合材料製のパネルであって、前記燃焼室に面するパネル本体と、当該パネル本体の側部において、当該パネル本体の外表面から立ち上がり、側方に向かって突出する連結片とを有するパネルと、
    前記パネルを前記外側壁に連結する連結ユニットであって、前記外側壁および前記連結片の少なくとも一方を付勢する弾性部材と、前記連結片および前記弾性部材の少なくとも一方を前記外側壁に対して固定する金属製の固定部材とを含む連結ユニットと、
    を備え、
    前記連結片が前記外側壁に接触した状態で前記連結片が前記外側壁に連結されている燃焼器ライナ。
  3. ガスタービン燃焼器に使用される、燃焼室を形成する燃焼器ライナであって、
    金属製の外側壁と、
    前記外側壁の内側に取り付けられた、セラミックスマトリックス複合材料製のパネルであって、前記燃焼室に面するパネル本体と、当該パネル本体の側部において、当該パネル本体の外表面から立ち上がり、側方に向かって突出する連結片とを有するパネルと、
    前記パネルを前記外側壁に連結する連結ユニットであって、前記外側壁および前記連結片の少なくとも一方を付勢する弾性部材と、前記連結片および前記弾性部材の少なくとも一方を前記外側壁に対して固定する金属製の固定部材とを含む連結ユニットと、
    を備え、
    前記弾性部材によって、前記連結片が前記外側壁に対して押し付けられているか、または前記外側壁が前記連結片に対して押し付けられている燃焼器ライナ。
  4. ガスタービン燃焼器に使用される、燃焼室を形成する燃焼器ライナであって、
    金属製の外側壁と、
    前記外側壁の内側に取り付けられた、セラミックスマトリックス複合材料製のパネルであって、前記燃焼室に面するパネル本体と、当該パネル本体の側部において、当該パネル本体の外表面から立ち上がり、側方に向かって突出する連結片とを有するパネルと、
    前記パネルを前記外側壁に連結する連結ユニットであって、前記外側壁および前記連結片の少なくとも一方を付勢する弾性部材と、前記連結片および前記弾性部材の少なくとも一方を前記外側壁に対して固定する金属製の固定部材とを含む連結ユニットと、
    を備え、
    前記外側壁と前記パネル本体との間の空間を前記連結片が横断している燃焼器ライナ。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の燃焼器ライナにおいて、複数の前記パネルが、隣接する前記パネルの連結片の端面が互いに対向して配列されることにより、前記外側壁の内側に取り付けられた内側壁が形成されている燃焼器ライナ。
  6. 請求項5に記載の燃焼器ライナにおいて、前記連結片の端面が、前記パネル本体の側面よりも内側に位置している燃焼器ライナ。
  7. 請求項5または6に記載の燃焼器ライナにおいて、前記連結片によって、各パネルの2つの連結片の間の空間に形成されたメイン空気通路と、隣接するパネルの連結片の間に形成された連結部空気通路とが区画されている燃焼器ライナ。
  8. 請求項6を引用する請求項7に記載の燃焼器ライナにおいて、隣接する2つの前記連結片の前記端面間に隙間が形成されており、前記外側壁の前記隙間に対向する領域に、前記外側壁の外部から前記連結部空気通路に空気を導入する空気導入孔が形成されている燃焼器ライナ。
  9. 請求項5から8のいずれか一項に記載の燃焼器ライナにおいて、前記複数のパネルの前記連結片が周方向に突出している燃焼器ライナ。
  10. 請求項1および請求項1を引用する請求項5から9のいずれか一項に記載の燃焼器ライナにおいて、前記外側壁と前記ナットとの間に、前記弾性部材であるリング状ばねが介装されている燃焼器ライナ。
  11. 請求項5から10のいずれか一項に記載の燃焼器ライナにおいて、隣接する2つのパネルが、共通の前記連結ユニットによって前記外側壁に取り付けられている燃焼器ライナ。
  12. 請求項11に記載の燃焼器ライナにおいて、前記共通の連結ユニットの固定部材が、隣接する2つの連結片の間に形成された隙間に配置されている燃焼器ライナ。
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