JP2023096287A - ガスタービンの燃焼器 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023096287000001
【課題】ガスタービンの燃焼器において、CMCライナーの製作を容易にしながら冷却室をシールする。
【解決手段】ガスタービンの燃焼器は、金属製のシェルと、前記シェルの内側に配置されたセラミックマトリックス複合材料製のライナーであって、燃焼室を画定する内面と、前記燃焼室とは反対側に向いた外面と、前記燃焼室に向けて開口した少なくとも1つの冷却孔とを有するライナーと、前記シェルと前記ライナーとの間に画定された冷却室と、を備える。前記シェルは、筒状のシェル本体と、前記シェル本体の内面から前記ライナーに向けて突出したシール壁構造と、を含む。
【選択図】図3

Description

本開示は、ガスタービンの燃焼器に関する。
ガスタービンの燃焼器では、燃費向上のために高温高圧の燃焼を実現すべく、部品の耐熱温度の向上が求められている。燃焼器の燃焼室を画定するライナーは、金属の代わりにセラミックマトリックス複合材料(CMC)により形成され得ることが知られている。CMCは、金属よりも軽量である。CMCは、耐熱温度が高いため、高温高圧の燃焼を実現しながら冷却空気量を低減できる。それゆえ、ライナーをCMC製にすることで、ガスタービンの燃費を向上させることができる。
特許文献1は、燃焼器のシェルの径方向内側に配置されたライナー(熱シールド)を冷却する構成を開示している。シェルとライナーとの間には冷却室が形成されている。シェルには、冷却室に冷却空気を導入する開口が形成されている。ライナーには、冷却室から燃焼室に冷却空気を流出させる冷却孔が形成されている。
米国特許公開第2018/0292089号
特許文献1の構成において、ライナーの冷却孔から冷却空気を十分に流出させてライナーの内周面を冷却するためには、冷却室と燃焼室との間に十分な差圧が必要である。そのため、冷却室の冷却空気に意図しないリークが生じないことが好ましい。しかし、ライナーをCMC製にする場合には、ライナーの形状自由度が低くなるため、冷却室の冷却空気のリークを防止することが難しい。
そこで本開示は、ガスタービンの燃焼器において、CMCライナーの製作を容易にしながら冷却室をシールすることを目的とする。
本開示の一態様に係るガスタービンの燃焼器は、金属製のシェルと、前記シェルの内側に配置されたセラミックマトリックス複合材料製のライナーであって、燃焼室を画定する内面と、前記燃焼室とは反対側に向いた外面と、前記燃焼室に向けて開口した少なくとも1つの冷却孔とを有するライナーと、前記シェルと前記ライナーとの間に画定された冷却室と、を備える。前記シェルは、筒状のシェル本体と、前記シェル本体の内面から前記ライナーに向けて突出したシール壁構造と、を含む。
本開示の一態様によれば、金属製のシェルからシール壁構造が突出し、CMCライナーが複雑にならずに済むため、CMCライナーの製作を容易にしながらも、シール壁構造によって冷却室をシールできる。
図1は、第1実施形態に係るガスタービンの燃焼器の流れ方向の下流側から見た断面図である。 図2は、図1の燃焼器のII-II線断面図である。 図3は、図2の燃焼器の周方向から見た部分断面図である。 図4は、図2の燃焼器の流れ方向下流側から見た部分断面図である。 図5は、図3の燃焼器のシール壁構造をその突出方向から見た部分展開図である。 図6は、図5のシール壁構造の第1変形例をその突出方向から見た部分展開図である。 図7は、図5のシール壁構造の第2変形例をその突出方向から見た部分展開図である。 図8は、図5のシール壁構造の第3変形例をその突出方向から見た部分展開図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。なお、ガスタービン1の軸線Xは、燃焼器2の軸線と同じである。燃焼器2の軸線Xに直交する方向を燃焼器2の径方向Rと称し、軸線X周りに延びる方向を燃焼器2の周方向Cと称する。燃焼室9の流れ方向Fにおいて、燃焼噴射装置10側を上流側と称し、排出口9a側を下流側と称する。
図1は、実施形態に係るガスタービン1の燃焼器2の流れ方向の下流側から見た概略図である。図1に示すように、燃焼器2は、航空機エンジンとして用いられるガスタービン1の燃焼器である。燃焼器2は、圧縮機から供給される圧縮空気と燃料とを混合して混合気を生成し、その混合気を燃焼させることで、高温高圧の燃焼ガスを発生させる。その発生した燃焼ガスは、タービンに供給されて当該タービンを駆動する。
燃焼器2は、筒形状を有し、例えば、ガスタービン1の軸線Xを囲む環状に形成されたアニュラ型である。なお、燃焼器2は、アニュラ型以外の形式のものでもよい。燃焼器2は、ケーシング3を備える。ケーシング3は、環状のアウターケーシング4と、アウターケーシング4の内側に同心状に配置された環状のインナーケーシング5とを有する。アウターケーシング4及びインナーケーシング5により環状の内部空間が形成されている。なお、燃焼器2の内側は、アウターケーシング4の径方向Rの内側で且つインナーケーシング5の径方向Rの外側を意味する。
ケーシング3の環状の内部空間には、ケーシング3と同心円状に燃焼筒であるシェル6が配置されている。シェル6は、金属製である。シェル6は、環状のアウターシェル7と、アウターシェル7の内側に同心円状に配置された環状のインナーシェル8とを有する。シェル6は、アウターシェル7及びインナーシェル8により環状の空間を画定している。アウターシェル7及びインナーシェル8により囲まれる環状の空間が燃焼室9として利用される。なお、シェル6の内側は、アウターシェル7の径方向Rの内側で且つインナーシェル8の径方向Rの外側を意味する。
燃焼室9の上流側には、燃焼室9に燃料を噴射する複数の燃料噴射装置10が燃焼室9に沿って環状に配置されている。複数の燃料噴射装置10は、シェル6と同心の仮想円上において周方向Cに並んでいる。シェル6には、ガスタービン1の始動時に燃焼室9の混合気に着火するための火花を発生させる点火栓11が設けられている。筒状のアウターシェル7の径方向Rの内側には、アウターライナー14が配置されている。筒状のインナーシェル8の径方向Rの外側には、インナーライナー15が配置されている。アウターライナー14は、筒状をなすように互いに周方向に隣り合って並べられた複数のパネル18の集合体とし得る。インナーライナー15も、筒状をなすように互いに周方向に隣り合って並べられた複数のパネル19の集合体とし得る。なお、アウターライナー14及びインナーライナー15の一方又は両方は、周方向に並ぶ複数のパネルに分割されずに筒状に一体成形された筒体であってもよい。
図2は、図1の燃焼器2のII-II線断面図である。図2に示すように、ケーシング3の上流側部分には、圧縮機で生成した圧縮空気をケーシング3に取り入れるディフューザ12が設けられている。燃料噴射装置10は、ケーシング3に固定されたステム13により支持されている。ケーシング3に取り入れられた圧縮空気の一部は、燃焼のために燃料噴射装置10に供給される。ケーシング3に取り入れられた圧縮空気の残部は、シェル6の外面を冷却するとともに、その一部がシェル6に形成された開口20c(図3参照)からシェル6内に冷却空気として供給される。
筒状のアウターシェル7の径方向Rの内側には、ライナーとして筒状のアウターライナー14が配置されている。筒状のインナーシェル8の径方向Rの外側には、ライナーとして筒状のインナーライナー15が配置されている。アウターライナー14及びインナーライナー15は、シェル6から離間している。アウターライナー14及びインナーライナー15は、燃焼室9を画定している。燃焼室9で燃焼したガスは、アウターシェル7及びインナーシェル8の流れ方向Fの下流側の端14e,15eによって画定された排出口9aからタービンに向けて排出される。
アウターライナー14及びインナーライナー15は、セラミックマトリックス複合材料(CMC)製である。アウターライナー14の流れ方向Fの両端14d,14eとアウターシェル7との間には隙間があり、インナーライナー15の流れ方向Fの両端15d,15eとインナーシェル8との間にも隙間がある。なお、図2では、後述のシール壁構造21の図示が省略されている。
以下、アウターシェル7及びインナーシェル8の各シール壁構造は互いに同様の構成を有するため、アウターシェル7について代表して説明する。図3は、図2の燃焼器2の周方向Cから見た部分断面図である。図4は、図2の燃焼器2の流れ方向Fの下流側から見た部分断面図である。図3及び4に示すように、アウターシェル7は、シェル本体20及びシール壁構造21を含む。シェル本体20は、筒形状を有する。シェル本体20は、径方向Rの外方に向いた外面20aと、径方向Rの内方に向いた内面20bと、を有する。
シール壁構造21は、シェル本体20の内面20bからアウターライナー14に向けて突出している。即ち、シール壁構造21は、シェル本体20の内面20bから径方向Rの内方に突出している。なお、シェル本体20及びシール壁構造21は、一体物で形成されてもよいし、シェル本体20に別体のシール壁構造21を固定(例えば、接合、締結等)してもよい。
アウターライナー14は、アウターシェル7と隙間Gをあけた状態で取付具16によってアウターシェル7に取り付けられている。即ち、径方向Rの内方におけるシール壁構造21の先端21aは、アウターライナー14の外面14aとの間に隙間Gをあけている。隙間Gは、ナットNとアウターシェル7とに挟まれたバネSの弾性変形可能量よりも大きい。
アウターシェル7は金属製であり且つアウターライナー14はCMC製であり、アウターシェル7の熱膨張率とアウターライナー14の熱膨張率とは互いに異なる。そのため、隙間Gのサイズは、ガスタービン1の運転中の燃焼室9の温度に応じて変化し得る。本実施形態では、隙間Gは、ガスタービン1の運転中の燃焼室9の想定温度範囲の全域においてシール壁構造21の先端21aがアウターライナー14から離間した状態が保たれるサイズに設定されている。
アウターライナー14は、径方向Rの外方に向いてアウターシェル7に対向する外面14aと、径方向Rの内方に向いて燃焼室9を画定する内面14bと、を有する。アウターライナー14は、燃焼室9に向けて開口した複数の冷却孔14cを有する。アウターシェル7とアウターライナー14との間の空間は、冷却室30として利用される。即ち、アウターシェル7のシェル本体20の内面20bとアウターライナー14の外面14aとが、冷却室30を画定している。
取付具16の構成は特に限定されないが、一例として、取付具16は、ボルトB、ナットN及びバネSを含む。例えば、ボルトBは、アウターライナー14の内面14b側から取り付けられ、ナットNは、アウターシェル7のシェル本体20の外面20a側から取り付けられる。バネSは、弾性変形可能な状態でシェル本体20の外面20aとナットNとの間に挟まれている。バネSは、径方向Rにおけるアウターシェル7に対するアウターライナー14の変位を許容する。バネSは、例えば皿バネとし得る。
シェル本体20は、ケーシング3(図1参照)に取り入れられた圧縮空気が導入される複数の開口20cを有する。開口20cから導入された圧縮空気は、冷却空気として冷却室30に供給される。冷却室30の冷却空気は、アウターライナー14の外面14aを冷却する。冷却室30の冷却空気は燃焼器2の上流の圧縮機から供給される圧縮空気であるため、冷却室30の圧力は燃焼室9の圧力よりも高い。そのため、冷却室30の冷却空気は、アウターライナー14の冷却孔14cから燃焼室9に流出する。冷却孔14cから流出した冷却空気は、アウターライナー14の内面14bを被覆し、燃焼室9の燃焼ガスによるアウターライナー14の内面14bの昇温を低減させる。
燃焼器2の周方向Cから見た冷却室30の断面において、シール壁構造21は、冷却室30を複数のキャビティPに区分けする複数の壁部22を有する(図3参照)。本実施形態のシール壁構造21は、全体として連なった1つの壁であるが、周方向Cから見た断面視では互いに離れた複数の壁部22を有する。複数の壁部22は、シェル本体20の内面20bからアウターライナー14に向けて突出している。壁部22の突出端は、シール壁構造21の先端21aである。複数の壁部22は、燃焼器2の周方向Cから見た冷却室30の断面において、複数のキャビティPのうち冷却孔14cが面するキャビティPからアウターライナー14の端に向かう方向に互いに間隔をあけて並べられている。燃焼器2の流れ方向Fから見た冷却室30の断面においても、シール壁構造21は、冷却室30を複数のキャビティPに区分けしている(図4参照)。
図5は、図3のシール壁構造21をその突出方向から見た部分展開図である。図5に示すように、シール壁構造21は、シェル本体20からのシール壁構造21の突出方向(本実施形態では径方向R)から見て、ハニカム形状を有する。即ち、シール壁構造21は、周方向Cに延びる部分と流れ方向Fに延びる部分とを含む。複数の冷却孔14cの各々は、前記突出方向から見て、複数のキャビティPの何れかに包含される。シェル本体20の開口20cの各々は、前記突出方向から見て、複数のキャビティPの何れかに包含されている。シール壁構造21の壁部22は、前記突出方向から見て、複数の冷却孔14cの間に介在する。
複数の開口20cの少なくとも1つと、複数の冷却孔14cの少なくとも1つとは、同一のキャビティPに対向している。具体的には、複数の冷却孔14cの何れが面するキャビティPにも、複数の開口20cの少なくとも1つが面している。なお、冷却孔14と開口20cとが互いに異なるキャビティPに面してもよい。
開口20cから冷却室30に導入された冷却空気は、流れ方向Fにおける冷却室30の端に向かおうとするときにシール壁構造21の存在によって抵抗を受ける。具体的には、冷却孔14cが面したキャビティPからアウターライナー14の流れ方向Fの両端14d,14e(図2参照)までの領域において、シール壁構造21の先端21aとアウターライナー14の外面14aとの間の狭い隙間Gが流れ方向Fに複数並ぶ。
そのため、冷却孔14cが面したキャビティP内の冷却空気は、狭い隙間Gの流路抵抗によって、流れ方向Fにおける冷却室30の端に向かい難くなる。その結果、冷却室30の冷却空気がアウターライナー14の端を越えてリークすることが起き難く、冷却室30の圧力が燃焼室9の圧力よりも十分高く保たれ、冷却孔14cから適切に冷却空気が吐出される。
なお、インナーシェル8にも同様にシール壁構造が設けられるが、アウターシェル7に設けられたシール壁構造21と同様であるので、インナーシェル8のシール壁構造については詳細な説明を省略する。
以上に説明した構成によれば、金属製のシェル6からシール壁構造21が突出し、CMC製のアウターライナー14及びインナーライナー15が複雑にならずに済むため、CMCライナー14,15の製作を容易にしながらも、シール壁構造21によって冷却室30をシールできる。
取付具16は、径方向Rにおけるシェル6に対するライナー14の変位を許容するバネSを含み、径方向Rにおけるシール壁構造21の先端21aは、ライナー14の外面14aとの間に隙間Gをあけているので、ライナー14の変位を許容しながらも、シール壁構造21によって冷却室30をシールできる。
隙間Gは、ガスタービン1の運転中の燃焼室9の温度範囲の全域においてシール壁構造21の先端21aがライナー14の外面14aから離れた状態が保たれるサイズに設定されているので、シール壁構造21がライナー14に干渉せず、ライナー14への局所応力の発生を防止できる。
燃焼器2の周方向Cから見た冷却室30の断面において、シール壁構造21は、冷却室30を複数のキャビティPに区分けしているので、冷却室30の冷却空気のリークを生じ難くすることができる。
複数の壁部22は、周方向Cから見た冷却室30の断面において、複数のキャビティPのうち冷却孔14cが面するキャビティPからライナー14の端に向かう方向に互いに間隔をあけて並べられるため、流路抵抗の高い部分が複数並び、冷却室30の冷却空気のリークを生じ難くすることができる。
シェル7の開口20c及びライナー14の冷却孔14cは、同一のキャビティPに面しているため、冷却孔14cから燃焼室9に十分な圧力で冷却空気を吐出できる。
燃焼器2の上流から下流に向かう流れ方向Fから見た冷却室30の断面において、シール壁構造21は、冷却室30を複数のキャビティPに区分けしているので、冷却室30の冷却空気のリークを生じ難くすることができる。
シール壁構造21は、径方向Rから見て、複数の冷却孔14cの間に介在する壁部22を含むので、冷却孔14cごとに燃焼室9との差圧を確保することができる。
シール壁構造21は、径方向Rから見てハニカム形状を有するので、シェル6の強度を高めながら冷却室30のシール性を高めることができる。
なお、シール壁構造21は、前述した形態に限られず、種々の変形例を採用し得る。図6は、図5のシール壁構造21の第1変形例をその突出方向から見た部分展開図である。図6に示すように、第1変形例として、シェル107のシール構造121は、それがシェル本体20から突出する方向から見て、格子形状を有してもよい。図7は、図5のシール壁構造21の第2変形例をその突出方向から見た部分展開図である。図7に示すように、第2変形例として、シェル207のシール壁構造221は、周方向Cに延び且つ流れ方向Fに互いに間隔をあけた複数の壁部222を有し、流れ方向Fに延びる壁部を有さない構成としてもよい。即ち、シール壁構造221は、それがシェル本体20から突出する方向から見て、ストライプ形状を有し得る。壁部222により区切られるキャビティP1は、周方向Cの全体に連続して延びていてもよい。
図8は、図5のシール壁構造21の第3変形例をその突出方向から見た部分展開図である。図8に示すように、第3変形例として、シェル307のシール壁構造321は、周方向Cに延び且つ流れ方向Fに不等間隔をあけて配置された複数の壁部322を有してもよい。即ち、シール壁構造321は、それがシェル本体20から突出する方向から見て、不等間隔のストライプ形状を有し得る。例えば、複数の壁部322の流れ方向Fの配列ピッチは、冷却孔14cに対応する第1領域D1において、前記第1領域D1から流れ方向Fに離れた第2領域D2よりも大きく設定されてもよい。即ち、冷却孔14cに対応する部分のキャビティP2の流れ方向Fの幅が、冷却孔14cから流れ方向Fに離れた領域のキャビティP3の流れ方向Fの幅よりも大きくてもよい。また、図5乃至8の構成とは別にシール壁構造がラビリンス状であってもよい。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかし、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用可能である。また、前記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施形態とすることも可能である。例えば、1つの実施形態中の一部の構成又は方法を他の実施形態に適用してもよく、実施形態中の一部の構成は、その実施形態中の他の構成から分離して任意に抽出可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれる。
1 ガスタービン
2 燃焼器
6 シェル
7 アウターシェル
8 インナーシェル
9 燃焼室
14 アウターライナー
14a 外面
14b 内面
14c 冷却孔
15 インナーライナー
16 取付具
18,19 パネル
20 シェル本体
20a 外面
20b 内面
20c 開口
21,121,221,321 シール壁構造
21a 先端
22,222,322 壁部
30 冷却室
B ボルト
C 周方向
G 隙間
N ナット
P キャビティ
R 径方向
S バネ
X 軸線

Claims (10)

  1. 金属製のシェルと、
    前記シェルの内側に配置されたセラミックマトリックス複合材料製のライナーであって、燃焼室を画定する内面と、前記燃焼室とは反対側に向いた外面と、前記燃焼室に向けて開口した少なくとも1つの冷却孔とを有するライナーと、
    前記シェルと前記ライナーとの間に画定された冷却室と、を備え、
    前記シェルは、筒状のシェル本体と、前記シェル本体の内面から前記ライナーに向けて突出したシール壁構造と、を含む、ガスタービンの燃焼器。
  2. 前記ライナーは、前記燃焼器の周方向に隣り合って並べられた複数のパネルを含む、請求項1に記載のガスタービン燃焼器。
  3. 前記シェルに前記ライナーを取り付ける取付具を更に備え、
    前記取付具は、前記燃焼器の径方向における前記シェルに対する前記ライナーの変位を許容するバネを含み、
    前記シール壁構造の先端は、前記ライナーの前記外面との間に隙間をあけている、請求項1又は2に記載のガスタービンの燃焼器。
  4. 前記隙間は、前記ガスタービンの運転中の前記燃焼室の温度範囲の全域において前記シール壁構造の前記先端が前記ライナーの前記外面から離れた状態が保たれるように設定されている、請求項3に記載のガスタービンの燃焼器。
  5. 前記燃焼器の周方向から見た前記冷却室の断面において、前記シール壁構造は、前記冷却室を複数のキャビティに区分けしている、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のガスタービンの燃焼器。
  6. 前記シール壁構造は、前記シェル本体から前記ライナーに向けて突出した複数の壁部を有し、
    前記複数の壁部は、前記燃焼器の周方向から見た前記冷却室の断面において、前記複数のキャビティのうち前記冷却孔が面するキャビティから前記ライナーの端に向かう方向に互いに間隔をあけて並べられている、請求項5に記載のガスタービンの燃焼器。
  7. 前記シェルは、圧縮空気が導入される開口を含み、
    前記開口及び前記冷却孔は、前記複数のキャビティの1つに面している、請求項5又は6に記載のガスタービンの燃焼器。
  8. 前記燃焼器の上流から下流に向かう流れ方向から見た前記冷却室の断面において、前記シール壁構造は、前記冷却室を複数のキャビティに区分けしている、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のガスタービンの燃焼器。
  9. 前記少なくとも1つの冷却孔は、複数の冷却孔を含み、
    前記シール壁構造は、前記シール壁構造が突出する方向から見て、前記複数の冷却孔の間を区切っている、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のガスタービンの燃焼器。
  10. 前記シール壁構造は、前記シェル本体から前記シール壁構造が突出する方向から見て、ハニカム形状、格子形状又はストライプ形状を有する、請求項1乃至9のいずれか1項に記載のガスタービンの燃焼器。
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