JP6736823B2 - 撮像装置 - Google Patents

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本発明は、動画や静止画を撮影する撮像装置に関し、その中でも撮影時などに操作される押しボタンの構造に関する。
近年では、アウトドアでアクティブに利用できる、デジタルビデオカメラ等の撮像装置が注目を集めている。
例えば、撮像装置をヘルメットに取り付けて、自転車やバイクで走行しながら移りゆく全景を撮影したり、撮像装置を撮影者本人の肩上に取り付けて、スキーや登山をしながら風景を撮影するなど、撮影と同時にレジャーやスポーツを楽しむことが行われている。特に、撮像装置がその周囲全体が撮影できる全天球カメラであれば、より臨場感のある画像が得られるので、よりいっそうレジャーやスポーツを楽しむことができる。
全天球カメラの押しボタンは、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1の全天球カメラでは、スティック形状をした筐体の側面に小さなシャッターボタンが設けられている(そのシャッターボタンの具体的な構造の開示は無い)。
押しボタンの具体的な構造の一例は、撮像装置のものではないが、特許文献2に開示されている。
その押しボタンは、携帯電話の筐体側部に設けられた開口部から、縦長な押圧面(キートップ)が覗く押しボタンからなり、長手方向の両端から一対のフランジが張り出す、直方体状のボタン本体(キートップ本体)と、押圧面とは反対側のボタン本体の中央部から突出する押しピン(押し子)とを有している。
その押しピンで、筐体内部の回路基板に設けられた押圧式スイッチを押圧できるように、クッション部材を介して、両フランジを開口部周縁の裏面に貼り付けることにより、押しボタンが筐体に弾性支持されている。
特開2015−46813号公報 特開2014−135179号公報
ヘルメットや撮影者本人の肩上に撮像装置を取り付けたような状態では、押しボタンを目視して操作できない場合がある。また、スキーや冬山登山などでは、厚手のグローブを装着しているのが普通である。従って、そのような場合、特許文献2のような小さな押しボタンでは操作するのが難い。
押しボタンが外部に突出していれば、目視で操作できなくても手探りで操作したり、グローブを装着したままで操作できるかもしれないが、押しボタンが誤って押し込まれて誤作動するおそれがある。
また、特許文献2の押しボタンであっても、押圧面を大きくすれば操作し易くなるが、押圧面を大きくすればそれだけフランジが押しピンから離れるため、ボタン本体ががたつき易くなる。そして、ボタン本体ががたついて長手方向に傾いた場合には、フランジが押し込まれる量が大きくなるため、クッション部材による安定した弾性支持が困難になり、クッション部材の剥がれや押圧式スイッチの誤操作等を招くおそれがある。
ボタン本体のがたつきを抑制するため、例えば、筐体と押しボタンとの間に、ガイド筒にスライド自在に挿入された複数のガイドピンなど、ボタン本体を押し込み方向にスライドさせるガイド機構を設け、ボタン本体の動きを規制することも考えられる。
しかし、構造が複雑になるうえ、押圧面の縁部が強く押されるなどして、ボタン本体に偏った力が作用すると、ガイド機構の接触抵抗により、押し下げ操作が円滑にできなくなるおそれがある。
そこで本発明の目的は、押圧面が大きくても円滑かつ安定して操作できる押しボタンを備え、アウトドアでアクティブに利用できる撮像装置を提供することにある。
本発明は、押しボタンが装置本体に設けられている撮像装置に関する。
前記装置本体は、外面にボタン開口を有する筐体と、前記筐体に内蔵されて、前記ボタン開口の中央部位と対向する位置に押圧式スイッチを有する回路基板と、を備えている。前記押しボタンは、前記ボタン開口に沿って縁部が延びる押圧面を表面に有するとともに、前記縁部の外周側に張り出すフランジ部有するボタン本体と、前記ボタン本体の裏面の中央部位から前記押圧式スイッチに向かって突出する押しピンと、前記押しピンと前記押圧式スイッチとの間に介在するように、前記筐体に支持された弾性部材と、を備えている。そして、前記ボタン本体は、前記フランジ部が前記ボタン開口の縁部内面に接することによって、当該ボタン開口からの抜け出しが規制されていて、前記ボタン本体が、前記ボタン開口の側に押し上げられて、前記筐体に押し付けられた状態で前記弾性部材によって揺動可能に弾性支持されている。
すなわち、この撮像装置によれば、ボタン本体の裏面中央部位に設けられた押しピンが弾性部材を介して弾性支持されており、フランジ部で抜け出しが規制されたボタン本体が、弾性部材によってボタン開口の側に押し上げられた状態になっている。従って、押圧面の大きな、がたつき易いボタン本体であっても、全体にわたって均等に押し付け力を作用させた状態で、押圧面がボタン開口から露出する所定位置に安定して支持できる。
ボタン本体の縁部はフリーに動けるようになっているので、余計な接触抵抗も無く、押圧面が大きく傾く場合でも円滑かつ安定して押圧操作できる。そして、押圧面の一端が押し込まれた場合には、押圧面の他端の側のフランジ部がボタン開口周縁の裏面に接した状態で、ボタン本体が揺動する。それにより、押しピンが適度に押し込まれて押圧式スイッチが押圧操作されるので、押圧面の大きな押しボタンであっても安定して操作することができる。
具体的には、前記押圧面の面積は、少なくとも100mm以上に設定するのが好ましい。100mm以上であれば、一般的なヒトの指先であれば、厚手のグローブを装着したままでも支障無く操作できる。
より具体的には、前記弾性部材は、前記押しピンを収容する有底円筒状のピン収容部と、前記ピン収容部の外周面の開口側から張り出して前記筐体に取り付けられるカップ状の支持部と、を有しているようにするのが好ましい。
そうすれば、支持部により、ボタン本体の全体をバランスよく弾性支持できる。押しピンが直に押圧式スイッチを押圧操作するのではなく、弾性部材を介して押圧操作するので、押圧式スイッチに過度な力が加わるのを抑制でき、押圧式スイッチの傷付き等を防止できる。
その場合、前記押しピンの基部の周囲に複数のリブを設け、前記リブの突端に、前記ピン収容部の開口に接する環状板を取り付けるのが好ましい。
そうすれば、リブによって小さくて折れ易い押しピンの強度、剛性を補強することができる。そして、部分的に接するリブではなく、全体的に接する環状板を介して、弾性部材を押しピンに接触させることができるので、ボタン本体の変位を効率的に弾性部材に伝えることができ、安定した押圧操作が行える。環状板の厚みの調整により、成形誤差の修正や設計変更にも簡単に対応できる点でも有利である。
更に、前記支持部の外周部分には、径方向外側に張り出す密着部が設けられ、前記筐体は、前記ボタン開口の内側を囲むように配置されるとともに前記押圧式スイッチの上方に貫通孔が形成されたボタン収容凹部を有し、前記貫通孔に前記ピン収容部を挿通した状態で、前記密着部が前記ボタン収容凹部に密着しているようにするとよい。
そうすれば、弾性部材で貫通孔を密閉することができ、押しボタンの周辺の防水性を確保することができる。弾性部材をシール部材と兼用できるので、部材点数の削減が図れる。
この場合、前記ボタン収容凹部の外周に、前記フランジ部が接触して前記ボタン本体の押し込み量を規制する規制面を形成するのが好ましい。
そうすれば、ボタン本体の押し込み量は、下がったフランジ部がボタン収容凹部の外周に形成された規制面に受け止められて規制されるので、ボタン本体が強く押し込まれた場合でも、押し込み量を超えて押し込まれることが無い。従って、弾性部材とともに、押圧式スイッチに過度な力が作用するのを確実に防止できる。
本発明の撮像装置によれば、押圧面を充分に大きくできるので、押しボタンを目視して操作できない場合や、厚手のグローブを装着したままであっても安定して操作できるようになる。
実施形態の撮像装置を示す概略斜視図である。 撮像装置の内部構造の一部を示す概略側面図である。 撮像装置の画像合成を説明する図である。 図2の矢印I−I線から見た、押しボタン周辺部の片側断面を示す概略図である。 押しボタン及びその周辺部の概略構造を示す分解斜視図である。 押しピン及び環状板を示す概略斜視図である。 ボタン本体の動きを説明する概略図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。
図1、図2に、本発明を適用した撮像装置の一例として、全天球カメラ1(以下、単にカメラ1ともいう)を示す。このカメラ1は、片手でも容易に把持できる小型の装置本体10と、装置本体10に装着される一対のプロテクタ30,30と、で大略構成されており、片手で把持した状態や、三脚やマウントなどに装着した状態で、全天球画像(カメラ1の周囲の全景を表すパノラマ画像)からなる動画や静止画を撮影し、モニター等にその画像が表示できるように構成されている(いわゆるデジタルビデオカメラ)。
(装置本体10)
装置本体10は、ボックス形状をした縦長な筐体11を有しており、その内部に、詳しい説明は省略するが、回路基板40やバッテリー、SDカード等の記憶媒体が着脱可能に装着されるスロット、USBコネクタやHDMI(登録商標)コネクタ等のインターフェイス、姿勢制御等に利用される角速度センサや加速度センサ等の各種センサなどの電子部品が組み込まれている。
これら電子部品により、カメラ1で撮影される動画や静止画は、無線又は有線による電気通信を通じて、撮影と同時にスマートフォンやPC、TV等の外部装置に表示させることや、カメラ1で撮影された画像データを記憶して再生させることができるようになっている。
筐体11の上面には、押し込み操作することによって、カメラ1の起動や停止、撮影の開始や停止等を行う押しボタン50が設置されている(押しボタン50の詳細については後述)。
図示しないが、筐体11の側面の一方には、バッテリーや記憶媒体の出し入れ、USBコネクタ等との接続などを行うために、開閉可能な蓋で覆われたアクセス開口が設置されている。また、筐体11の下面には、三脚等への取付を可能にするネジ穴が形成されている。
筐体11の前面及び後面の各中央部には、互いに逆方向を撮影する前側撮像部12及び後側撮像部13が設置されている。これら前側及び後側の各撮像部12,13は、レンズユニット14、固体撮像素子15(例えば、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ)などで構成されている。各レンズユニット14は、大きな画角を形成する光学系構造を含み、その突端にはドーム状のレンズが配置されている(魚眼レンズ16)。
筐体11の前壁面及び後壁面の各中央部には丸孔17が形成されており、180度以上の画角が得られるように、この丸孔17を通じて各レンズユニット14の魚眼レンズ16が筐体11から外部に突出している。それにより、各撮像部12,13では、レンズユニット14を通じて集められる外光を固体撮像素子15に結像させて電気信号に変換することにより、カメラ1の前方及び後方の広範囲を映す魚眼映像からなる画像データを形成する。
各撮像部12,13で得られた画像データは、回路基板40に実装されている画像合成部で合成されて、正距円筒画像(パノラマ画像)に変換される。正距円筒画像に変換された画像データは、インターフェイスを通じて外部装置に出力され、あるいは記憶媒体に記憶される。
また、詳細は説明しないが、回路基板40には、姿勢算出部、姿勢補正量算出部、姿勢補正部なども実装されている。姿勢算出部は、角速度センサ及び加速度センサから出力されるデータ信号に基づいて、3次元空間におけるカメラ1の姿勢を算出する。姿勢補正量算出部は、姿勢算出部で算出されたカメラ1の姿勢に基づいて、鉛直方向に対するカメラ1の姿勢の補正量(傾き)を算出する。
姿勢補正部は、姿勢補正量算出部で算出された補正量に基づいて、カメラ1の傾きを補正する。これら姿勢算出部等により、手振れ等によるカメラ1の揺れの影響が緩和され、視認性が向上できるように構成されている。
装置本体10は、陸上だけでなく水中でも使用できるように、完全防水(IPX8:水中形)が施されている。すなわち、装置本体10は、水中に浸漬可能であり、例えば、レンズユニット14と丸孔17との間の隙間はOリング18でシールされており、筐体11の内部への水の浸入を防いでいる。そうすることにより、装置本体10は、水深30mでも使用できる耐圧性及び防水性が得られるように構成されている。
筐体11の丸孔17の周囲には、リング状のパッキン19が設置されており、更にそのパッキン19の周囲には、リング状のマウント部20が設置されている。前側撮像部12及び後側撮像部13を覆うように、前後の各マウント部20にはプロテクタ30が脱着可能に装着されており、筐体11から突出した魚眼レンズ16を落下等による損傷から保護している。
(プロテクタ30)
各プロテクタ30は、同一の部材であり、装着部31と、透過窓部33とを有している。装着部31は、強度及び剛性に優れた合成樹脂や合金等によって形成されている。
装着部31は、部分円環状の嵌合部31aと、嵌合部31aと隙間を隔てて対向した円環状の密閉部31bと、支持枠部31cとを有している。
前後方向から嵌合部31aをマウント部20に嵌め入れて所定の方向に回動させることにより、嵌合部31aはマウント部20に嵌合する。嵌合部31aがマウント部20に嵌合することで、パッキン19が密閉部31bによって嵌め込み方向に圧着され、筐体11とプロテクタ30との間の隙間がシールされるようになっている。
透過窓部33は、魚眼レンズ16の画角を制限しないように設計されたドーム形の透明部材からなり、硬質ガラスや硬質プラスチック等で形成されている。透過窓部33は、支持枠部31cの内側に嵌め込んで固定されている。透過窓部33は、プロテクタ30が筐体11に装着された状態で、魚眼レンズ16の突端と僅かな隙間を隔てて対向するように設定されている。
このように、魚眼レンズ16の周囲は、強度及び剛性に優れたプロテクタ30で覆われているので、カメラ1を落下しても、魚眼レンズ16が地面等に接触するおそれはない。
次に、図3を参照しながら、このカメラ1におけるパノラマ画像の合成処理について説明する。
前側及び後側の各撮像部12,13では、図3の上段に示すように、円形の魚眼映像A,Bが得られる。これら魚眼映像A,Bは、画像合成部においてパノラマ画像に合成する処理が行われる。その際、図3の中段に示すように、前側撮像部12の魚眼映像Aは中央に配置され、後側撮像部13の魚眼映像Bは左右の半円映像B1,B2に二分され、円弧側が魚眼映像Aに向くようにして、各半円映像B1,B2が魚眼映像Aの両側に配置される。
そうして、矢印で示すように、魚眼映像A及び各半円映像B1,B2の円弧側の映像を引き延ばす映像補正処理が行われる。そうすることで、図3の後段に示すように、正距円筒画像Cに変換される。
(押しボタン50)
押しボタン50は、目視して操作できない場合や、厚手のグローブを装着したままであっても容易に操作できるように設計されている。更に、押しボタン50が円滑かつ安定して操作でき、容易かつ簡素に完全防水が施せるように、その構造が工夫されている。
図4、図5に、押しボタン50とその周辺部位の構造を示す。押しボタン50は、ボタン本体51、押しピン52、環状板53、及び弾性部材54を有し、圧着部材55とともに、筐体11の上部に収容されている。押しボタン50の上部は、誤作動を防止するため、筐体11から突出しないように構成されている。
筐体11は、電子部品等を内蔵して防水処理が施された防水筐体11aと、その上部に装着されるトップカバー11bとを有している。トップカバー11bは、横長矩形の上面(筐体11の上面を構成)を有しており、その中央部に横長なボタン開口56が形成されている。筐体11の上面には、ボタン開口56の周囲に沿って延びる線状突起57が形成されている。ボタン開口56は、筐体11の上面の横幅の1/3より大きい横幅を有し、筐体11の上面の前後幅の1/2より大きい前後幅を有している。
装置本体10の上面の中央部に大きな押しボタン50が配置されているため、装置本体10から感覚的に押しボタン50の位置が把握し易い。更に、押しボタン50の周囲には、線状突起57が形成されているため、触感でも押しボタン50の位置を把握し易くなっている。
防水筐体11aの上部には、押しボタン50を収容する矩形の凹み(ボタン収容凹部60)が、ボタン開口56の内側を囲むように配置されている。防水筐体11aの内部におけるボタン収容凹部60の下方には、回路基板40が配置されている。回路基板40の上面には、ボタン開口56の中央部位と対向する位置に、押圧式スイッチ61が配置されている。押圧式スイッチ61は、回路基板40の回路の一部を構成する数mm角程度の微小なスイッチであり、押し込み操作することで、回路のオンオフ等の切り換えが行える。
押圧式スイッチ61の上方に位置するボタン収容凹部60の底面には、貫通孔60aが形成されている。ボタン収容凹部60の底面の貫通孔60aの両側には、雌ネジを有する一対のボス部60b,60bが立設されている。また、ボタン開口56の縁部に対向して位置するボタン収容凹部60の外周部分には、ボタン開口56から所定の距離離れて位置する規制面60cが全周にわたって形成されている。
ボタン本体51は、横長な板形状を有し、その表面にはボタン開口56を通じて外部に露出する押圧面51aが形成されている。ボタン開口56に嵌合するように、押圧面51aの縁部はボタン開口56に沿って延びている。押圧面51aは、線状突起57の突端よりも低位置に位置している。
押圧面51aの面積は、厚手のグローブを装着したままでも操作できる大きさに設定されている。具体的には、押圧面51aは、少なくとも100mm以上の面積を有するように設定されている。ボタン本体51の縁部には、外周側に張り出すフランジ部51bが設けられている。
押しピン52は、合成樹脂の射出成形によってボタン本体51と一体に形成された柱状の部位であり、ボタン本体51の裏面の中央部位から垂直に突出している。図6に示すように、押しピン52の基部の周囲には、押しピン52に沿って延びるリブ52aが放射状に4つ設けられている。
押しピン52の直径は、押圧式スイッチ61よりも小さく(例えば、1〜2mm)で折れ易いため、これらリブ52aによって押しピン52の強度、剛性が補強されている。押圧面51aの面積に対して押しピン52の断面積は非常に小さく、後者は、少なくとも前者の1/50以下となっている。
環状板53は、合成樹脂で形成された円環板状の非弾性部材であり、押しピン52に挿入されてこれらリブ52aの突端に接着等して取り付けられている。環状板53が取り付けられたボタン本体51は、弾性部材54によって揺動可能に支持されている。
弾性部材54は、押しピン52と押圧式スイッチ61との間に介在した状態で防水筐体11aに支持されている。弾性部材54は、ゴム等の弾性に優れた素材で形成されており、ピン収容部54a、支持部54b、密着部54cなどで構成されている。
ピン収容部54aは、一端に開口を有する有底円筒状の部分であり、その開口を通じて押しピン52の突端部分が差し込まれて収容されている。支持部54bは、ピン収容部54aの外周面における開口のある一端側から底のある他端側に末拡がりに張り出したカップ状の部分であり、その末端の外周部分に、径方向外側に張り出す円環状の密着部54cが設けられている。
圧着部材55は、略矩形プレート状の部材であり、その中央部には、弾性部材54の上部を受け入れる、上下面を貫通した円形開口55aと、その両側に一対のボス部60b,60bに対応して設けられた一対のネジ孔55b,55bとが形成されている。圧着部材55の下面における円形開口55aの周囲には、円環状の圧着部位55cが設けられている。
弾性部材54は、ピン収容部54aが貫通孔60aに挿入され、そして、その上部が円形開口55aに受け入れられた状態で、各ネジ孔55bを通じて各ボス部60bにネジNを締結することにより、圧着部材55とボタン収容凹部60との間に挟み込まれて固定されている。それにより、密着部54cが圧着部位55cによってボタン収容凹部60の底面に押し付けられて密着し、貫通孔60aの周囲がシールされている(完全防水)。
そうして、押圧式スイッチ61に向かって突出する弾性部材54のピン収容部54aに、押しピン52が差し込まれることで、ボタン本体51は防水筐体11aに組み付けられている。ボタン本体51が組み付けられた防水筐体11aにトップカバー11bが装着されることで、ボタン本体51は、ボタン開口56の側に押し上げられた状態で、弾性部材54により、揺動可能に弾性支持されている。
フランジ部51bがボタン開口56の縁部内面に接することにより、押しボタン50がボタン開口56から抜け出すのを規制している。そして、図7に示すように、押しボタン50が押し込まれた際には、フランジ部51bがボタン収容凹部60の規制面60cに接することで、押圧面51aがボタン開口56より下方に落ち込まないように、押しボタン50の押し込み量が規制されている。
それにより、ボタン本体51に加えられた外力が無くなると、弾性部材54の弾性力により、ボタン本体51は、フランジ部51bがボタン開口56の縁部内面に接した元の状態に復帰する。
すなわち、このカメラの押しボタン50では、ボタン本体51の裏面中央に設けられた押しピン52が弾性部材54を介して弾性支持されており、フランジ部51bで抜け出しが規制されたボタン本体51が、弾性部材54によってボタン開口56の側に押し上げられて、ボタン本体51がトップカバー11bに押し付けられた状態になっている。従って、押圧面51aの大きな、がたつき易いボタン本体51であっても、全体にわたって均等に押し付け力を作用させることができ、安定して支持できる。
そして、ボタン本体51の縁部は、フリーに動けるようになっているので、余計な接触抵抗も無く、押圧面51aが傾く場合でも円滑かつ安定して押圧操作できる。図7に示すように、押圧面51aの一端が押し込まれた場合には、押圧面51aの他端の側のフランジ部51bがトップカバー11bの裏面に接した状態でボタン本体51が傾き、押しピン52が押し込まれる。
ボタン本体51の押し込み量は、下がったフランジ部51bがボタン収容凹部60の外周に形成された規制面60cに受け止められて規制されるようになっているので、ボタン本体51が強く押し込まれた場合であっても、予め設定された押し込み量を超えて押しピン52が押し込まれることが無い。従って、押圧式スイッチ61に過度な力が作用するのを確実に防止できる。
それにより、押しピン52が適度に押し込まれて押圧式スイッチ61が押圧操作されるので、押圧面51aの大きな押しボタン50であっても安定して操作することができる。
弾性部材54は、カップ状の支持部54bを介して支持されているので、ボタン本体51の全体にわたってバランスよく弾性支持できる。押しピン52が直に押圧式スイッチ61を押圧操作するのではなく、弾性部材54を介して押圧操作するので、押圧式スイッチ61に過度な力が加わるのを抑制でき、押圧式スイッチ61の傷付き等を防止できる。
弾性部材54は、部分的に接するリブ52aではなく、全体的に接する環状板53を介して押しピン52に接しているため、ボタン本体51の変位を効率的に弾性部材54に伝えることができ、安定した押圧操作が行える。環状板53の厚みの調整により、成形誤差の修正や設計変更にも簡単に対応できる点でも有利である。
そして、このカメラ1では、弾性部材54は、貫通孔60aを塞ぐシール部材を兼ねており、部材点数の削減も図られている。
このように、このカメラ1には、円滑かつ安定した操作ができる、押圧面51aの大きな押しボタン50が備えられているので、目視で操作できなくても手探りで操作したり、グローブを装着したままで操作することができ、様々な状況下でカメラ1をアクティブに使用できる。
なお、本発明にかかる撮像装置は、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。例えば、撮像装置は、全天球カメラに限らず、半天球カメラでもよいし、通常のカメラやビデオであってもよい。装置本体10やボタン本体51の形状、ボタン開口56や押圧面51aの形状、プロテクタ30の形状などは、仕様に応じて適宜変更できる。
1 全天球カメラ(撮像装置)
10 装置本体
11 筐体
11a 防水筐体
11b トップカバー
12 前側撮像部
13 後側撮像部
16 魚眼レンズ
30 プロテクタ
40 回路基板
50 押しボタン
51 ボタン本体
51a 押圧面
51b フランジ部
52 押しピン
53 環状板
54 弾性部材
54a ピン収容部
54b 支持部
54c 密着部
55 圧着部材
56 ボタン開口
60 ボタン収容凹部
61 押圧式スイッチ

Claims (6)

  1. 押しボタンが装置本体に設けられている撮像装置であって、
    前記装置本体は、
    外面にボタン開口を有する筐体と、
    前記筐体に内蔵されて、前記ボタン開口の中央部位と対向する位置に押圧式スイッチを有する回路基板と、
    を備え、
    前記押しボタンは、
    前記ボタン開口に沿って縁部が延びる押圧面を表面に有するとともに、前記縁部の外周側に張り出すフランジ部有するボタン本体と、
    前記ボタン本体の裏面の中央部位から前記押圧式スイッチに向かって突出する押しピンと、
    前記押しピンと前記押圧式スイッチとの間に介在するように、前記筐体に支持された弾性部材と、
    を備え、
    前記ボタン本体は、前記フランジ部が前記ボタン開口の縁部内面に接することによって、当該ボタン開口からの抜け出しが規制されていて、
    前記ボタン本体が、前記ボタン開口の側に押し上げられて、前記筐体に押し付けられた状態で前記弾性部材によって揺動可能に弾性支持されている撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記押圧面の面積が少なくとも100mm以上である撮像装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の撮像装置において、
    前記弾性部材が、
    前記押しピンを収容する有底円筒状のピン収容部と、
    前記ピン収容部の外周面の開口側から張り出して前記筐体に取り付けられるカップ状の支持部と、
    を有している撮像装置。
  4. 請求項3に記載の撮像装置において、
    前記押しピンの基部の周囲に複数のリブが設けられ、
    前記リブの突端に、前記ピン収容部の開口に接する環状板が取り付けられている撮像装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の撮像装置において、
    前記支持部の外周部分には、径方向外側に張り出す密着部が設けられ、
    前記筐体は、前記ボタン開口の内側を囲むように配置されるとともに前記押圧式スイッチの上方に貫通孔が形成されたボタン収容凹部を有し、
    前記貫通孔に前記ピン収容部を挿通した状態で、前記密着部が前記ボタン収容凹部に密着している撮像装置。
  6. 請求項5に記載の撮像装置において、
    前記ボタン収容凹部の外周に、前記フランジ部が接触して前記ボタン本体の押し込み量を規制する規制面が形成されている撮像装置。
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