JP6735782B2 - モータのバスリング構造 - Google Patents

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Description

本発明は、モータのバスリング構造に関する。
ハイブリッド車や電気車に搭載されるモータ用のバスリングは、ステータコアに円周方向に配置された複数のコイルのうち同一相のコイルを電気的に接続するバスバーと呼ばれる複数のリング状の導電部材が互いに絶縁された状態で積層された構造を有する。バスリングは、例えば、金型内にバスバーを所定の間隔で保持した状態で樹脂を流し込んで一体成形される。
特許文献1には、先端部に近いほど小径となる段差部を有する保持ピンを用いて複数のバスバーを所定の間隔に位置決めして金型内に配置し、樹脂により一体成形することが記載されている。
特開2010−11658号公報
上記特許文献1では、バスリングにおけるバスバーの積層方向に保持ピンに対応する孔が形成されるため、バスバー間に隙間が発生して短絡するなど、絶縁性が低下するおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、バスバー間の絶縁性の低下を防止するバスリング構造を実現することである。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る第1の形態は、複数のリング状の導電性のバスバー(2U、2V、2W、2C)が絶縁性のスペーサ(10)を介して軸方向に積層された状態で一体成形されたバスリング(1)の構造であって、前記スペーサ(10)は、前記バスバー(2U、2V、2W、2C)の全周にわたって前記バスバーの軸方向の平面部と重なるリング状であり、前記スペーサ(10)の内径は前記バスバー(2U、2V、2W、2C)の内径よりも大きく、前記スペーサ(10)の外径は前記バスバー(2U、2V、2W、2C)の外径よりも小さく、前記スペーサ(10)の内径側の側縁部(10d)および前記スペーサ(10)の外径側の側縁部(10c)に段差形状部(15、16、17)が設けられ、前記段差形状部(15、16、17)は、前記スペーサに隣接する前記バスバー(2U、2V、2W、2C)の軸方向の平面部との間に窪み部を形成することを特徴とする。
また、本発明に係る第の形態は、第の形態において、前記段差形状部(15、16、17)は、前記スペーサ(10)の外径側および内径側の側縁部(10c、10d)から外方および内方に突出する突出部(15)であることを特徴とする。
また、本発明に係る第の形態は、第の形態において、前記突出部(15)は、前記スペーサ(10)の外径側の側縁部(10c)において全周または周方向に所定の間隔で設けられている。
また、本発明に係る第の形態は、第の形態において、前記段差形状部(15、16、17)は、前記スペーサ(10)の外径側の側縁部(10c)および内径側の側縁部(10d)に設けられた切欠き部(16)であることを特徴とする。
また、本発明に係る第の形態は、第の形態において、前記切欠き部(16)は、前記スペーサ(10)の外径側の側縁部(10c)において全周または周方向に所定の間隔で設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係る第の形態は、第または第の形態において、前記切欠き部(16)は、前記スペーサ(10)の外径側の側縁部(10c)における積層方向の上面部(10c1)および下面部(10c2)の少なくともいずれかに設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係る第の形態は、第の形態において、前記段差形状部(15、16、17)は、前記スペーサ(10)の内径側と外径側の間を貫通するスリット(17)であることを特徴とする。
また、本発明に係る第の形態は、第の形態において、前記スリット(17)は、前記スペーサ(10)における積層方向の上面部(10a)および下面部(10b)の少なくともいずれかに設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係る第9の形態は、第7または第8の形態において、前記スリット(17)は、前記スペーサ(10)における積層方向の上面部(10a)および下面部(10b)の少なくともいずれかに周方向に所定の間隔で設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、バスバー間の絶縁性の低下を防止するバスリング構造を実現することができる。
詳しくは、本発明に係る第1の形態によれば、スペーサ(10)の内径をバスバー(2U、2V、2W、2C)(以下、バスバー(2)と総称する)の内径よりも大きくし、かつ、スペーサ(10)の外径をバスバー(2)の外径よりも小さくし、スペーサ(10)の内径側の側縁部と外径側の側縁部に段差形状部(15、16、17)を設けることで、スペーサ(10)の段差形状部(15、16、17)とバスバー(2)の間に、金型(20)内に流し込んだ樹脂(21)により押し出されるエア(13)を誘導する空間が形成されるので、エア(13)により隙間(12)が発生してもバスバー同士が短絡することを防止できる。
また、段差形状部(15、16、17)は、スペーサに隣接するバスバー(2U、2V、2W、2C)の軸方向の平面部との間に窪み部を形成するので、金型(20)内に流し込んだ樹脂(21)により押し出されるエア(13)が窪み部に誘導され、隙間(12)が形成されるようになり、エア(13)により隙間(12)が発生してもバスバー同士が短絡することを防止できる。
また、本発明に係る第の形態によれば、スペーサ(10)の外径側の側縁部(10c)と内径側の側縁部(10d)に突出部(15)を設けたことにより、スペーサ(10)の外径側の側縁部(10c)と内径側の側縁部(10d)の径方向の長さを確保し、外径側および内径側におけるバスバー(2)とスペーサ(10)の突出部(15)の間に、金型(20)内に流し込んだ樹脂(21)により押し出されるエア(13)を誘導する空間が形成されるので、エア(13)により隙間(12)が発生してもバスバー同士が短絡することを防止できる。
また、本発明に係る第の形態によれば、バスバー(2)とスペーサ(10)の突出部(15)の間の空間に効率よくエア(13)を誘導できるので、エア(13)により隙間12が発生してもバスバー同士が短絡することがなくなる。
また、本発明に係る第の形態によれば、スペーサ(10)の外径側の側縁部(10c)と内径側の側縁部(10d)に切欠き部(16)を設けたことにより、スペーサ(10)の外径側の側縁部(10c)と内径側の側縁部(10d)の径方向の長さを確保し、外径側および内径側におけるバスバー(2)とスペーサ(10)の切欠き部(15)の間に、金型(20)内に流し込んだ樹脂(21)により押し出されるエア(13)を誘導する空間が形成されるので、エア(13)により隙間(12)が発生してもバスバー同士が短絡することを防止できる。
また、本発明に係る第または第の形態によれば、バスバー(2)とスペーサ(10)の切欠き部(16)の間の空間に効率よくエア(13)を誘導できるので、エア(13)により隙間12が発生してもバスバー同士が短絡することがなくなる。
また、本発明に係る第7から第9のいずれかの形態によれば、スペーサ(10)にスリット(17)を設けたことにより、樹脂(21)により押し出されるエア(13)が内径側(外径側)から外径側(内径側)に抜けやすくなり、スリット(17)でエア(13)を吸収することができる。また、樹脂(21)もスリット(17)を通って流れるので、スリット(17)内にも樹脂(21)が充填される。
本実施形態のバスリングの表面(a)および裏面(b)の外観図である。 実施形態1のバスリングの構造を模式的に示す断面図である。 実施形態2のバスリングの構造を模式的に示す断面図(a)および金型内を模式的に示す断面図(b)である。 実施形態2のスペーサに切欠き部を設けた構造を示す断面図である。 実施形態2のスペーサの構造を示す外観図である。 実施形態3のバスリングの構造を模式的に示す断面図である。 実施形態3のスペーサに切欠き部を設けた構造を示す断面図である。 実施形態3のスペーサの構造を示す外観図である。 実施形態4のバスリングの構造を模式的に示す断面図(a)およびスペーサの構造を示す外観図(b)である。 従来のバスリングの構造を含む金型内を模式的に示す断面図(a)、従来のバスリングの構造を示す断面図(b)、(c)である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る実施形態について説明する。
[全体構成]
以下、図1および図2を参照して、本実施形態のバスリング1の全体構成について説明する。
図1は、本実施形態のバスリングの表面(a)および裏面(b)の外観図である。図2は、実施形態1のバスリングの構造を模式的に示す断面図である。
本実施形態のバスリング1は、ハイブリッド車や電動車などに搭載される電動機または発電機としての3相交流式のブラシレスモータにおけるステータの一部を構成する部品である。ステータは、鉄心にコイルが巻かれた複数のコアとバスリングを含み、コアに対向するようにマグネットからなるロータが配置される。バスリング1は、円周方向に等間隔に配置された複数のコアのうち同一相のコアを電気的に接続するバスバーと呼ばれる複数のリング状の導電部材が互いに絶縁された状態で積層された構造を有する。
図1および図2に示すように、バスリング1は、導電性の金属材料をプレス加工して形成される第1のバスバー2U、第2のバスバー2V、第3のバスバー2Wおよび第4のバスバー2Cを備える。第1のバスバー2Uは、第1の端子接続部3Uにより駆動回路におけるW相の端子に接続される。第2のバスバー2Vは、第2の端子接続部3Vにより駆動回路におけるV相の端子に接続される。第3のバスバー2Wは、第3の端子接続部3Wにより駆動回路におけるU相の端子に接続される。第4のバスバー2Cは、駆動回路に接続されないC相(中立相)用である。
第1ないし第4のバスバー2U、2V、2W、2Cは、リング状のバー本体の外径面から延びる第1ないし第4の接続端子4U、4V、4W、4Cを有する。第1ないし第4の接続端子4U、4V、4W、4Cは、バスリング1に対向配置される各相のコアのコイルに電気的に接続される。
第1ないし第4のバスバー2U、2V、2W、2Cは、絶縁性の樹脂成形品であるリング状のスペーサ10を介して、所定の間隔で第1ないし第4のバスバー2U、2V、2W、2Cの順に上から下に積層される。バスリング1は、図6で後述する金型20内に第1ないし第4のバスバー2U、2V、2W、2Cをスペーサ10を介して所定の間隔で保持した状態で、ゲートから樹脂21を流し込むことで一体成形される。
[実施形態1]
次に、図2を参照して、実施形態1のバスリングの構造について説明する。
図2に示すように、本実施形態のバスリング1は、スペーサ10の外径が第1ないし第4のバスバー2U、2V、2W、2C(以下、バスバー2と総称する場合もある)の外径よりも大きく、かつスペーサ10の内径がバスバー2の内径よりも小さくなるように構成されている。このように、スペーサ10をバスバー2の外径よりも外方かつバスバー2の内径よりも内方にはみ出すように構成したことにより、金型20に樹脂21を流し込んだときに、バスバー2の外径側および内径側の側縁部5(図では、第2のバスバー2Vおよび第3のバスバー2Wの外径側および内径側の側縁部5V、5W)と、第2のバスバー2Vおよび第3のバスバー2Wに隣接するスペーサ10の外径側および内径側における積層方向の上面部10aおよび下面部10bとの間に、金型20内に流し込んだ樹脂21により押し出されるエア13を誘導する凹状断面空間11を形成できる。
本実施形態によれば、金型20内の樹脂21により押し出されるエア13により凹状断面空間11に隙間(エア溜り)12が発生したとしてもバスバー間(第2のバスバー2Vおよび第3のバスバー2Wの間)はスペーサ10および樹脂21で覆われているため、バスバー同士(第2のバスバー2Vおよび第3のバスバー2W)が短絡することを防止できる。
<課題の説明>
ここで、図10を参照して、従来のバスリングの構造における課題について説明する。
図10は、従来のバスリングの構造を含む金型内を模式的に示す断面図(a)、従来のバスリングの構造を示す断面図(b)、(c)である。
図10に示すように、従来のバスリング100は、スペーサ101の外径がバスバー2の外径よりも小さく、かつスペーサ101の内径がバスバー2の内径よりも大きく構成されている。つまり、従来のバスリング100は、スペーサ101の外径および内径のいずれもがバスバー2の外径および内径からはみ出さないような構成となっている。
このような従来のバスリング100の構造では、金型20に樹脂21を流し込む際に押し出されるエア13が外径側および内径側の各バスバー間とスペーサ101により形成される凹状断面空間102から抜けにくいため、凹状断面空間102にエア13が溜まることにより隙間12が形成され、絶縁性が低下してしまうという不都合がある。
上述した隙間12の発生によりバスバー2間の絶縁性が低下する理由として、以下の2つの要因1、2が考えられる。
要因1:図10(b)に示すように、凹状断面空間102に発生した隙間12において、スペーサ101の外径側および内径側の各側縁部(図では内径側の側縁部を拡大して示す)に沿ってトラッキングが発生したことに起因してスペーサ101を介して隣接するバスバー同士が短絡してしまう。
要因2:図10(c)に示すように、凹状断面空間102に発生した隙間12において、バスバー表面のメッキ材に発生したウィスカが成長していき、ウィスカに電荷が集中しスパークすることで、スペーサ101を介して隣接するバスバー同士が短絡してしまう。
このような絶縁性を低下する要因1、2に対して、本実施形態のバスリング1は、スペーサ10をバスバー2の外径よりも外方かつバスバー2の内径よりも内方にはみ出すように構成したことにより、凹状断面空間11に隙間12が発生したとしてもバスバー2間(第2のバスバー2Vおよび第3のバスバー2Wの間)はスペーサ10および樹脂21で覆われるため、スペーサ10を介して隣接するバスバー同士(第2のバスバー2Vおよび第3のバスバー2W)が短絡することを防止できる。
[実施形態2]
次に、図3から図5を参照して、実施形態2のバスリングの構造について説明する。
図3は、実施形態2のバスリングの構造を模式的に示す断面図(a)および金型内を模式的に示す断面図(b)である。
実施形態1のバスリング1は、スペーサ10をバスバー2の外径よりも外方かつバスバー2の内径よりも内方にはみ出すように構成して凹状断面空間11に、樹脂21により押し出されるエア13を誘導する構成であった。
しかしながら、バスリング1のサイズ的な制約などによってスペーサ10の外径をバスバー2の外径よりも大きくできない場合がある。
このような場合に有効な構造として、本実施形態のバスリング1は、図3に示すように、スペーサ10の内径だけをバスバー2の内径よりも大きくし、スペーサ10の外径はバスバー2の外径よりも小さくなるように構成され、かつ、スペーサ10の外径側の側縁部に外径側に突出する先細りの傾斜面を有する稜線状に尖った形状の突出部15が形成されている。
本実施形態によれば、スペーサ10をバスバー2の内径よりも内方にはみ出すように構成したことにより、金型20に樹脂21を流し込んだときに、バスバー2の内径側とスペーサ10の内径側の間に、金型20内に流し込んだ樹脂21により押し出されるエア13を誘導する凹状断面空間11が形成されるので、隙間12が発生してもバスバー同士(第2のバスバー2Vおよび第3のバスバー2W)が短絡することを防止できる。
また、本実施形態のバスリング1は、スペーサ10の外径をバスバー2の外径よりも小さくでき、かつ、スペーサ10の外径側の側縁部10cに突出部15を設けたことにより、スペーサ10の外径側の側縁部10cの径方向の長さを確保し、外径側の凹状断面空間102におけるバスバー2とスペーサ10の突出部15の間に楔状断面空間が形成される。これにより、金型20内に流し込んだ樹脂21により押し出されるエア13が楔状断面空間に誘導されやすくなる。このようにして、凹状断面空間102に隙間12が発生してもバスバー同士が短絡することを防止できる。
なお、スペーサ10の外径側の側縁部に設けた突出部15を稜線状に尖った形状にすることでウィスカの成長方向をバスバー2から遠ざかるように偏向できる。なお、ウィスカは軟らかいため、スペーサ10の突出部15を貫いてバスバー間が短絡することはない。
図4は、実施形態2のスペーサに切欠き部を設けた構造を示す断面図である。図5は、実施形態2のスペーサの構造を示す外観図である。
図3の突出部15に代えて、スペーサ10の外径側の側縁部10cに、図4に示すように、段差形状の切欠き部16を設けてもよい。切欠き部16は、図4(a)に示すようにスペーサ10の外径側の側縁部10cにおける積層方向の上面部10c1と下面部10c2、または、図4(b)に示すようにスペーサ10の外径側の側縁部10cにおける積層方向の上面部10c1(または下面部10c2)に設けられる。
なお、突出部15や切欠き部16は、図5(a)に示すように、スペーサ10の外径側の側縁部10cに全周にわたって連続して設けてもよいし、図5(b)に示すように円周方向に所定の間隔で設けてもよい。本実施形態では、突出部15や切欠き部16は、円周方向に所定の間隔で、例えば、30°間隔で6箇所に設けられる。また、突出部15や切欠き部16は、スペーサ10の外径側の側縁部10cにおける上面部1c1と下面部10c2の両方、または、上面部10c1と下面部10c2の少なくともいずれかに設けられる。また、上面部10c1と下面部10c2に設けられる場合は一方側の面の突出部15または切欠き部16と他方の面の突出部15または切欠き部16が円周方向に互い違いに設けられる。なお、突出部15や切欠き部16の形状は段差形状に限らず、エア13を効率よく誘導できる構造であれば、曲面形状など、どのような形状であってもよい。
このように、スペーサ10の外径側の側縁部10cに切欠き部16を設けた場合も、外径側の凹状断面空間102におけるバスバー2とスペーサ10の切欠き部16の間に段差状断面空間が形成される。そして、金型20内に流し込んだ樹脂21により押し出されるエア13が段差状断面空間に誘導されやすくなる。このようにして、凹状断面空間102に隙間12が発生してもバスバー同士が短絡することを防止できる。
以上のように、本実施形態のバスリング1の構造によれば、スペーサ10の外径をバスバー2の外径よりも小さくした場合に、スペーサ10の外径側の側縁部10cに突出部15や切欠き部16を設けることで、凹状空間102における突出部15や切欠き部16とバスバー2の間の楔状断面空間や段差状断面空間にエア13が誘導され、隙間12が形成されるようになるので、バスバー同士が短絡することを防止できる。
[実施形態3]
次に、図6から図8を参照して、実施形態3のバスリングの構造について説明する。
図6および図7は、実施形態3のバスリングの構造を模式的に示す断面図である。図8は、実施形態3のスペーサの構造を示す外観図である。
実施形態2のバスリング1は、スペーサ10の内径だけをバスバー2の内径よりも大きくし、スペーサ10の外径はバスバー2の外径よりも小さくなるように構成され、かつ、スペーサ10の外径側の側縁部10cに突出部15を形成した構成であった。
しかしながら、バスリング1のサイズ的な制約などによってスペーサ10の外径をバスバー2の外径よりも大きくできないだけでなく、スペーサ10の内径もバスバー2の内径よりも小さくできない場合がある。
このような場合に有効な構造として、本実施形態のバスリング1は、図6に示すように、スペーサ10の外径がバスバー2の外径よりも小さく、かつ、スペーサ10の内径もバスバー2の内径よりも大きくなるように構成され、かつ、スペーサ10の外径側の側縁部10cだけでなく、内径側の側縁部10dの上面部10d1や下面部10d2にも突出部15が形成されている。突出部15の構成や機能は、図3で説明したものと同様である。
また、図6の突出部15に代えて、図7に示すように、段差形状の切欠き部16を設けてもよい。切欠き部16は、図(a)に示すようにスペーサ10の外径側の側縁部10cにおける積層方向の上面部10c1と下面部10c2、または、図(b)に示すようにスペーサ10の外径側の側縁部10cにおける積層方向の上面部10c1(または下面部10c2)に設けられる。切欠き部16は、図4で説明した構造と同様である。また、突出部15や切欠き部16は、図8(a)に示すようにスペーサ10の外径側の側縁部10cや内周側の側縁部10dに全周にわたって連続して設けてもよいし、図8(b)に示すようにスペーサ10の外径側の側縁部10cに所定の間隔で設け、内周側の側縁部10dに全周にわたって連続して設けてもよいし、図8(c)に示すようにスペーサ10の内径側の側縁部10dに所定の間隔で設け、外周側の側縁部10cに円周方向に全周にわたって連続して設けてもよいし、図8(d)に示すようにスペーサ10の外径側の側縁部10cや内周側の側縁部10dに円周方向に所定の間隔で設けてもよい。
また、突出部15や切欠き部16は、スペーサ10の外径側の側縁部10cおよび内径側の側縁部10dにおける上面部1c1と下面部10c2の両方、または、上面部10c1と下面部10c2の少なくともいずれかに設けられる。また、上面部10c1と下面部10c2に設けられる場合は一方側の面の突出部15または切欠き部16と他方の面の突出部15または切欠き部16が円周方向に互い違いに設けられる。
なお、突出部15や切欠き部16の形状は段差形状に限らず、エア13を効率よく誘導できる構造であれば、曲面形状など、どのような形状であってもよい。
このように、スペーサ10の外径側の側縁部10cや内径側の側縁部10dに切欠き部16を設けた場合も、外径側および内径側の凹状断面空間102におけるバスバー2とスペーサ10の切欠き部16の間に段差状断面空間が形成される。そして、金型20内に流し込んだ樹脂21により押し出されるエア13は段差状断面空間に誘導されやすくなる。このようにして、凹状断面空間102に隙間12が発生してもバスバー同士が短絡することを防止できる。
以上のように、本実施形態のバスリング1の構造によれば、スペーサ10の外径をバスバー2の外径よりも小さくし、かつ、スペーサ10の内径をバスバー2の内径よりも大きくした場合に、スペーサ10の外径側の側縁部10cや内径側の側縁部10dに突出部15や切欠き部16を設けることで、凹状空間102における突出部15や切欠き部16とバスバー2の間の楔状断面空間や段差状断面空間にエア13が誘導され、隙間12が形成されるようになるので、バスバー同士が短絡することを防止できる。
[実施形態4]
次に、図9を参照して、実施形態4のバスリングの構造について説明する。
図9は、実施形態4のバスリングの構造を模式的に示す断面図(a)およびスペーサの構造を示す外観図(b)である。
実施形態3のバスリング1は、スペーサ10の外径がバスバー2の外径よりも小さく、かつ、スペーサ10の内径もバスバー2の内径よりも大きくなるように構成され、かつ、スペーサ10の外径側の側縁部10cだけでなく、内径側の側縁部10dにも突出部15や切欠き部16を形成した構成であった。
本実施形態のバスリング1は、スペーサ10の外径がバスバー2の外径よりも小さく、かつ、スペーサ10の内径もバスバー2の内径よりも大きい構成を前提として、スペーサ10の外径側の側縁部10cや内径側の側縁部10dに突出部15や切欠き部16を形成する代わりに、図9(b)に示すように、スペーサ10における積層方向の上面部10aや下面部10bに複数のスリット17が設けられている。スリット17は、スペーサ10の積層方向の上面部10aや下面部10bを内径側から外径側に貫通する断面矩形状の溝である。スリット17は、円周方向に所定の間隔で、例えば、30°間隔で6箇所に設けられる。スリット17は、スペーサ10の積層方向の上面部10aと下面部10bの両方、または、上面部10aまたは下面部10bの少なくともいずれかに設けられる。上面部10aと下面部10bに設けられる場合は一方側の面のスリットと他方の面のスリットが円周方向に互い違いに設けられる。
なお、スリット17の断面形状は矩形状に限らず、エア13が抜けやすい構造であれば、曲面形状など、どのような形状であってもよい。
本実施形態のようにスペーサ10にスリット17を設けた場合、図9(a)に示すように、樹脂21により押し出されるエア13が内径側から外径側に抜けやすくなり、凹状空間102に隙間12が発生しないようにスリット17でエア13を吸収することができる。また、樹脂21も内径側の空間からスリット17を通って外径側に流れるので、スリット17内にも樹脂21が充填される。
なお、本実施形態において、金型20のゲートが外径側に設けられる場合は、樹脂21の流れが外径側から内径側となり、樹脂21の流れにより押し出されるエア13もスリット17を通って外径側から内径側に逃がす構成となる。
[他の実施形態]
実施形態1ではスペーサ10の内径および外径がバスバー2の内径および外径からはみ出すような構成、実施形態2ではスペーサ10の内径がバスバー2の内径からはみ出すような構成を例示したが、スペーサ10の外径のみをバスバー2の外径からはみ出すような構成とし、内径側の側縁部10dに突出部15や切欠き部16を設けたり、平坦形状としてもよい。このような構成は、金型20のゲートが外径側にあるような場合に有効である。
また、実施形態2や実施形態3のスペーサ10に、実施形態4のスリット17を設けてもよい。
また、実施形態2において、バスバー2とスペーサ10の間の内径側の凹状断面空間11に誘導されるエア13により、外径側に流れるエア13が極めて少ない場合には、外径側の側縁部10cに突出部15や切欠き部16を設けないで、例えば、平坦形状としてもよい。
また、実施形態3では、スペーサ10の外径側の側縁部10cと内径側の側縁部10dを同一の形状としたが、外径側の側縁部10cと内径側の側縁部10dを異なる形状としてもよい。例えば、外径側の側縁部10cに突出部15を設け、内径側の側縁部10dに切欠き部16を設けるようにしてもよい。
上述した実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で下記実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。本実施形態のバスリング1の構造は、モータ全般に適用可能である。
1…バスリング
2U…第1のバスバー
2V…第2のバスバー
2W…第3のバスバー
2C…第4のバスバー
3U…第1の端子接続部
3V…第2の端子接続部
3W…第3の端子接続部
4C…第4の接続端子
4U…第1の接続端子
4V…第2の接続端子
4W…第3の接続端子
4C…第4の接続端子
5…バスバー2の外径側および内径側の側縁部
5V…第2のバスバー2Vの外径側および内径側の側縁部
5W…第3のバスバー2Wの外径側および内径側の側縁部
10…スペーサ
10a…スペーサ10の外径側および内径側における積層方向の上面部
10b…スペーサ10の外径側および内径側における積層方向の下面部
10c…スペーサ10の外径側の側縁部
10c1…スペーサ10の外径側の側縁部10cにおける積層方向の上面部
10c2…スペーサ10の外径側の側縁部10cにおける積層方向の下面部
10d…スペーサ10の内径側の側縁部
10d1…スペーサ10の内径側の側縁部10dにおける積層方向の上面部
10d2…スペーサ10の内径側の側縁部10dにおける積層方向の下面部
11…凹状断面空間
12…隙間
13…エア
15…突出部
16…切欠き部
17…スリット
20…金型
21…樹脂

Claims (9)

  1. 複数のリング状の導電性のバスバー(2U、2V、2W、2C)が絶縁性のスペーサ(10)を介して軸方向に積層された状態で一体成形されたバスリング(1)の構造であって、
    前記スペーサ(10)は、前記バスバー(2U、2V、2W、2C)の全周にわたって前記バスバーの軸方向の平面部と重なるリング状であり、
    前記スペーサ(10)の内径は前記バスバー(2U、2V、2W、2C)の内径よりも大きく、
    前記スペーサ(10)の外径は前記バスバー(2U、2V、2W、2C)の外径よりも小さく、
    前記スペーサ(10)の内径側の側縁部(10d)および前記スペーサ(10)の外径側の側縁部(10c)に段差形状部(15、16、17)が設けられ、
    前記段差形状部(15、16、17)は、前記スペーサに隣接する前記バスバー(2U、2V、2W、2C)の軸方向の平面部との間に窪み部を形成することを特徴とするバスリング構造。
  2. 前記段差形状部(15、16、17)は、前記スペーサ(10)の外径側および内径側の側縁部(10c、10d)から外方および内方に突出する突出部(15)であることを特徴とする請求項1に記載のバスリング構造。
  3. 前記突出部(15)は、前記スペーサ(10)の外径側の側縁部(10c)において全周または周方向に所定の間隔で設けられていることを特徴とする請求項2に記載のバスリング構造。
  4. 前記段差形状部(15、16、17)は、前記スペーサ(10)の外径側の側縁部(10c)および内径側の側縁部(10d)に設けられた切欠き部(16)であることを特徴とする請求項1に記載のバスリング構造。
  5. 前記切欠き部(16)は、前記スペーサ(10)の外径側の側縁部(10c)において全周または周方向に所定の間隔で設けられていることを特徴とする請求項4に記載のバスリング構造。
  6. 前記切欠き部(16)は、前記スペーサ(10)の外径側の側縁部(10c)における積層方向の上面部(10c1)および下面部(10c2)の少なくともいずれかに設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載のバスリング構造。
  7. 前記段差形状部(15、16、17)は、前記スペーサ(10)の内径側と外径側の間を貫通するスリット(17)であることを特徴とする請求項1に記載のバスリング構造。
  8. 前記スリット(17)は、前記スペーサ(10)における積層方向の上面部(10a)および下面部(10b)の少なくともいずれかに設けられていることを特徴とする請求項7に記載のバスリング構造。
  9. 前記スリット(17)は、前記スペーサ(10)における積層方向の上面部(10a)および下面部(10b)の少なくともいずれかに周方向に所定の間隔で設けられていることを特徴とする請求項7または8に記載のバスリング構造。
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