JP6735115B2 - 自動倉庫システム - Google Patents
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このように従来の自動倉庫システムには、物品の搬入・搬出の作業である荷扱いの処理能力の低下を抑制しつつ、物品への傷付きを抑制する観点から改善する余地があった。
なお、「物品」とは、非包装状態の物品及び包装手段(例えば梱包箱)によって包装された状態の物品をいう。つまり、内包物品が包装手段(例えば梱包箱)によって包装されている場合は、当該包装手段を含めて物品という。
走行部88は、搬送部10が棚部52の各段に設けられる構成であってもよいが、実施の形態の自動倉庫システム100では、走行部88は搬送部10を昇降させる機構を有するスタッカークレーンである。走行部88は、支柱部72と、搬送部10と、昇降駆動機構86と、走行駆動機構84と、を含む。支柱部72は走行部88の左右両側面に設けられる柱状の部材である。搬送部10は支柱部72に沿って上下方向に昇降自在に設けられる部分である。昇降駆動機構86は搬送部10を上下方向に昇降させる駆動機構である。走行駆動機構84は走行部88を左右方向に走行させる駆動機構である。搬送部10は、昇降駆動機構86により上下方向に、走行駆動機構84により左右方向に駆動されて任意の収容部58の間口58aの前に移動することができる。搬送部10については後述する。
次に、搬送部10について説明する。図5は搬送部10の上面視の模式図である。図6は搬送部10の側面視の模式図である。図5に示すように、搬送部10は、本体部12と、物品移動部20と、検出部30と、電源手段(不図示)と、を含む。本体部12は、上面視で左右方向に長い矩形状の基部12aを含む。基部12aの中程には物品102を移送する際に物品102を載せておくための台部12bが設けられる。物品移動部20は、基部12aに固定される固定部20aと、固定部20aから前後方向に進退する可動端部20bを有する。図5および図6は物品移動部20を第1方向である矢印Rの方向に延伸した状態を示す。物品移動部20は、本体部12と収容部58の間で物品102を移動させるように構成される2つのフォークアーム22a、22bを含む。2つのフォークアーム22a、22bは、左右方向に離間して基部12a上に設けられる。フォークアーム22a、22bを総括する場合はフォークアーム22ということがある。電源手段は、制御部90や駆動機構に電源を供給するために、例えばバッテリーを含んで構成されてもよく、軌道や架空線から集電する集電装置を備えてもよい。
図5に示すように、フォークアーム22は、一例として、三段式フォークであってもよい。フォークアーム22aは、第1フォーク部24aと、第2フォーク部25aと、第3フォーク部26aとを含み、フォークアーム22bは、第1フォーク部24bと、第2フォーク部25bと、第3フォーク部26bとを含む。第1フォーク部24a、24bを総括する場合は第1フォーク部24と、第2フォーク部25a、25bを総括する場合は第2フォーク部25と、第3フォーク部26a、26bを総括する場合は第3フォーク部26ということがある。第1フォーク部24は本体部12に固定的に設けられる。第2フォーク部25は第1フォーク部24に対して前後方向に進退自在に設けられる。第3フォーク部26は第2フォーク部25に対して前後方向に進退自在に設けられる。
フォークアーム22は、本体部12に設けられたフォーク駆動機構23によって左右方向および前後方向に駆動される。フォーク駆動機構23には、フォークアーム22a、22bをそれぞれ左右方向にX方向駆動するX方向駆動機構(不図示)と、フォークアーム22a、22bをそれぞれ前後方向にY方向駆動するY方向駆動機構(不図示)と、が設けられる。
次に、物品支持部40について説明する。物品移動部20には物品102に近づく接近動作をする物品支持部40が設けられる。図5に示すように、実施の形態の搬送部10は、物品支持部40として、第1物品支持部42a、42bと、第2物品支持部44a、44bと、第3物品支持部46a、46bとを含む。第1物品支持部42a、42bを総括する場合は第1物品支持部42ということがある。第2物品支持部44a、44bを総括する場合は第2物品支持部44ということがある。第3物品支持部46a、46bを総括する場合は第3物品支持部46ということがある。第1物品支持部42は、物品102を第1方向と反対方向である矢印F側に引いて収容部58から本体部12に移載するように構成される。第2物品支持部44は、物品102を第1方向である矢印R側に押して本体部12から収容部58に移載するように構成される。第3物品支持部46は、第1方向である矢印R側と交差する左右方向に移動するように構成される。
次に、検出部30について説明する。検出部30は、物品移動部20と物品102の間隔を検出するように構成されるセンサ機構である。図5に示すように、実施の形態の搬送部10は、検出部30として、1組の第1検出部32と、1組の第2検出部34と、2組の第3検出部36、38とを含む。第1検出部32は、第1物品支持部42と物品102の間隔M1を検出するように構成される。第2検出部34は、第2物品支持部44と物品102の間隔M2を検出するように構成される。第3検出部36、38は、第3物品支持部46と物品102の間隔M3および間隔M4を検出するように構成される。
次に、自動倉庫システム100の搬出動作の一例を説明する。搬出動作は、収容部58に収容していた物品102を収容部58から本体部12に移載する搬送部10の動作を含む。物品102を収容部58から本体部12に引き入れる際に、第1物品支持部42が物品102に当接するときの当接速度は低い方が好ましい。そこで、自動倉庫システム100では、物品支持部40が、物品102を第1方向であるX方向に引いて収容部58から本体部12に移載する第1物品支持部42を含み、検出部30は第1物品支持部42と物品102の第1間隔を検出する第1検出部32を含む。制御部90は、検出部30の第1検出部32で検出された間隔M1に基づいて第1物品支持部42の接近速度を制御する。図8は搬出動作における搬送部の動作を説明するフローチャートである。図9は、図8のフローに対応する搬送部10の姿態変化図である。図9では、理解を容易にするために第3フォーク部26の周辺を重点的に示し、説明に重要でない部材の記載を省略している。
次に、自動倉庫システム100の搬入動作の一例を説明する。搬入動作は、本体部12に載せていた物品102を本体部12から収容部58に移載する搬送部10の動作を含む。物品102を本体部12から収容部58に押出す際に、第2物品支持部44が物品102に当接するときの当接速度は低い方が好ましい。そこで、自動倉庫システム100では、物品支持部40が、物品102を第1方向と反対向きに押して本体部12から収容部58に移載する第2物品支持部44を含み、検出部30は、第2物品支持部44と物品102の第2間隔を検出する第2検出部34を含む。制御部90は、検出部30の第2検出部34で検出された間隔M2に基づいて第2物品支持部44の接近速度を制御する。図12は搬出動作における搬送部の動作を説明するフローチャートである。図13は、図12のフローに対応する搬送部10の姿態変化図である。図13では、理解を容易にするために第3フォーク部26の周辺を重点的に示し、説明に重要でない部材の記載を省略している。
次に、制御部90によって制御される走行駆動機構84と昇降駆動機構86の動作によって、搬送部10を搬入台の前に移動する(S240)。次に搬入台上の物品102を搬入台から本体部12に移載する(S241)。
次に、制御部90によって制御される走行駆動機構84と昇降駆動機構86の動作によって、物品102を載せた搬送部10を目的の収容部58の間口58aの前に移動する(S242)。このとき、第3フォーク部26は、第1物品支持部42がX方向において物品102と重複する位置であって、第3物品支持部46が物品102と接触しない位置まで左右に接近している。
続いて、フォーク駆動機構23のX方向駆動により、第2物品支持部44がX方向において物品102と重複しない位置まで、第3フォーク部26をX方向に外側に移動させて左右に開く(S249)。
続いて、フォーク駆動機構23のY方向駆動により、第3フォーク部26を本体部12側へ後退するようにY方向に移動して、所定の待機位置まで戻す(S250)。
次に、自動倉庫システム100の幅寄せ動作の一例を説明する。幅寄せ動作は、フォーク駆動機構23のX方向駆動機構27a、27bにより、左右両側の第3フォーク部26をそれぞれX方向で内側に移動して、第3物品支持部46を物品102の左右の側面に幅寄せする動作である。幅寄せ動作は、例えば前述のステップS113に含まれる動作である。第3物品支持部46を物品102の左右の側面に幅寄せする際に、物品102の位置や姿勢によっては、第3物品支持部46が物品102に接触することがあり、この場合に接触するときの速度は低い方が好ましい。そこで、自動倉庫システム100では、物品支持部40は第1方向であるY方向と交差する幅寄せ方向(X方向)に移動する第3物品支持部46を含み、検出部30は、第3物品支持部46と物品102の間隔M3を検出する第3検出部36を含む。
物品を移載する際に、物品移動部が高速で物品に当接すると、物品に傷をつける可能性がある。一方、物品移動部を低速で移動させると、物品の搬入・搬出の作業の時間が長くかかり、自動倉庫の荷扱いの処理能力が低下することがある。そこで、自動倉庫システム100では、搬送部10が、本体部12と、本体部12と収容部58の間で物品102を移動させる物品移動部20と、物品移動部20と物品102の間隔を検出する検出部30と、を含み、制御部90は、検出された間隔に基づいて物品移動部20の動作を制御する。この構成により、物品移動部20と物品102の間隔に応じて、物品移動部20の動作速度を変化させることで、物品102に傷をつける可能性を減らし、荷扱いの処理能力の低下を抑制することができる。
実施の形態の自動倉庫システム100の説明では、物品移動部20が2つのフォークアーム22a、22bを含む例について説明したが、これに限られない。例えば、物品移動部は1つのフォークアームまたは工業用ロボットで構成されてもよい。
実施の形態の自動倉庫システム100の説明では、物品移動部20が物品102の側面を支持して引入れ・押出しする例について説明したが、これに限られない。例えば、物品の側面と底面とを支持して掬い入れ・掬い出しする構成であってもよい。
実施の形態の自動倉庫システム100の説明では、検出部30が透過式の光電センサである例について説明したが、これに限られない。例えば、検出部は反射式の光電センサや、既知の原理に基づく他の種類の距離検出手段を含んでもよい。また検出部は圧力センサを含んでもよい。また、検出部30は、第1物品支持部42、第2物品支持部44、第3物品支持部46と物品102との間隔M1、M2、M3、M4を検出し、制御部90は、検出した間隔M1、M2、M3、M4に基づき、第1物品支持部42、第2物品支持部44、第3物品支持部46の速度を制御するように構成してもよい。
Claims (6)
- 被収容対象の物品を収容する収容部を少なくとも一つ含む棚部と、
前記収容部への物品の収容および搬出を行う搬送部と、
前記搬送部の動作を制御する制御部と、を備え、
前記搬送部は、
本体部と、
前記本体部と前記収容部の間で物品を移動させる物品移動部と、
物品を検出する検出部と、を含み、
前記物品移動部は、物品を第1方向に引いて前記収容部から前記本体部に移動させる第1物品支持部を含み、
前記検出部は、前記第1物品支持部の第1方向側に離間して配置され、前記第1物品支持部と一体に移動し、物品の反第1方向側の端部を検出する第1検出部を含み、
前記制御部は、物品を前記収容部から前記本体部に移動させる際に、前記第1物品支持部が前記物品から反第1方向側に離れた位置から当該物品に接近するとき、前記第1検出部が前記物品を検出していない状態では、前記第1物品支持部を第1速度で前記物品に接近させ、前記第1検出部が前記物品を検出したら、前記第1物品支持部を第1速度より低速の第2速度に減速して前記物品に接近させるように制御するように構成されることを特徴とする自動倉庫システム。 - 前記物品移動部は物品を押して前記本体部から前記収容部に移載する第2物品支持部を含み、
前記検出部は、前記第2物品支持部と物品の第2間隔を検出する第2検出部を含むことを特徴とする請求項1に記載の自動倉庫システム。 - 前記物品移動部は物品に幅寄せする方向に移動する第3物品支持部を含み、
前記検出部は、前記第3物品支持部と物品の第3間隔を検出する第3検出部を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の自動倉庫システム。 - 前記物品移動部は、前記収容部に向かって進退するフォークアームを含み、
前記検出部は前記フォークアームと一体に移動するように構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の自動倉庫システム。 - 前記搬送部は水平方向に走行可能に設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の自動倉庫システム。
- 前記搬送部は上下方向に昇降可能に設けられることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の自動倉庫システム。
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