JP6735110B2 - スクリュ圧縮機及びその組立方法 - Google Patents

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この発明は、スクリュ圧縮機に関する。
特許文献1は、スクリュ圧縮機において、ロータ側ころがり軸受と中間ころがり軸受とモータ側ころがり軸受とによって、スクリュロータのロータ軸とモータのロータ軸とが同軸で延在する共有ロータ軸を支持する3点支持構造を開示する。
特開2002−122084号公報
特許文献1に開示されたスクリュ圧縮機では、共有ロータ軸の部品精度や加工精度と、共有ロータ軸と3つの軸受との間での組立精度とに依存した芯出しが行われている。軸と軸受との間での軸芯が一致していないと、軸受負荷が増大する。そして、モータの回転子及び固定子の間での軸芯が一致していないと、回転子及び固定子の間でのエアギャップが不均等になり、エアギャップでの狭いギャップにおいて強い磁力が生じる。それにより、軸受負荷が増大して、軸受の寿命及び信頼性が低下する。
とりわけ、3点支持構造のスクリュ圧縮機では、モータを構成する回転子、固定子、軸、軸受、及びケーシングの加工誤差と組立誤差とが累積されて累積誤差が大きくなるため、モータのエアギャップでのギャップ調整が難しい。
したがって、この発明の解決すべき技術的課題は、3点支持構造のスクリュ圧縮機において、モータのエアギャップでのギャップ調整を容易にすることである。
上記技術的課題を解決するために、この発明によれば、以下のスクリュ圧縮機が提供される。
すなわち、スクリュ圧縮機は、
スクリュロータがロータケーシング内に収容された圧縮機本体と、
モータケーシングと、回転子と、固定子と、負荷側において前記スクリュロータのロータ軸部と同軸であって反負荷側へ延在するモータ軸部とを有するモータと、
前記モータ軸部の反負荷側を支持するモータ側軸受と、
前記モータ軸部の反負荷側の軸心位置を調整するよう、前記モータ側軸受を収容して、前記モータケーシングに対して位置調整可能に取り付けられるモータ側軸受ケーシングと、
前記モータの前記回転子及び前記固定子の間でのエアギャップに着脱可能に差し込まれるギャップ調整部材を挿脱するための貫通穴であって、前記モータ側軸受ケーシングと前記モータケーシングとの少なくとも一方に設けられ、前記エアギャップに対して軸方向に対向するように配設された複数の貫通穴とを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、複数の貫通穴を通じて、エアギャップに複数のギャップ調整部材を着脱可能に差し込むことによって、モータのエアギャップでのギャップを均等にでき、モータのエアギャップでのギャップ調整を容易に行うことができる。
本発明は、上記特徴に加えて次のような特徴を備えることができる。
少なくとも3つの前記貫通穴が、軸芯の周方向に略均等に設けられている。当該構成によれば、モータのエアギャップでのギャップ調整を容易に行うことができる。
前記モータ側軸受ケーシングの位置を調整するための位置調整部を備える。当該構成によれば、固定子からの磁力に抗しながら行う、モータのエアギャップでのギャップ調整作業が容易になる。
本発明のスクリュ圧縮機の組立方法は、上記スクリュ圧縮機の組立方法であって、
前記モータ軸部に固定された前記回転子に対して、前記モータケーシングに固定された前記固定子を装着し、前記ロータケーシングと前記モータケーシングとを結合し、
前記モータ側軸受を前記モータ軸部の反負荷側に取り付け、
前記モータ側軸受を収容するように前記モータ側軸受ケーシングを前記モータケーシングに装着し、
前記貫通穴のそれぞれを通じて前記ギャップ調整部材を前記エアギャップに差し込んで、前記エアギャップでのギャップ調整を行い、
前記モータ側軸受ケーシングを前記モータケーシングに固定し、
前記エアギャップに差し込まれた前記ギャップ調整部材を前記貫通穴のそれぞれを通じて取り出すことを特徴とする。
上記方法によれば、スクリュ圧縮機を大略組み立て、複数のギャップ調整部材をエアギャップに差し込んで、エアギャップでのギャップ調整を行い、モータ側軸受ケーシングをモータケーシングに固定したあと、全てのギャップ調整部材が取り出される。したがって、モータのエアギャップでのギャップ調整を容易に行うことができる。
本発明によれば、3点支持構造のスクリュ圧縮機において、モータのエアギャップでのギャップ調整を容易に行うことができる。
この発明の第1実施形態に係るスクリュ圧縮機の横断面図。 図1に示したスクリュ圧縮機の側面図。 図1に示したスクリュ圧縮機の組立方法を説明する要部拡大断面図。 図3に続くスクリュ圧縮機の組立方法を説明する要部拡大断面図。 図4に続くスクリュ圧縮機の組立方法を説明する要部拡大断面図。 図5に続くスクリュ圧縮機の組立方法を説明する要部拡大断面図。 図6に続くスクリュ圧縮機の組立方法を説明する要部拡大断面図。 図7に続くスクリュ圧縮機の組立方法を説明する要部拡大断面図。 この発明の第2実施形態に係るスクリュ圧縮機の横断面図。 図9に示したスクリュ圧縮機の側面図。
まず、この発明の第1実施形態に係るスクリュ圧縮機1について、図1から図8を参照しながら説明する。
図1は、第1実施形態に係るスクリュ圧縮機1の横断面を概略的に示す図である。このスクリュ圧縮機1は、オイルフリースクリュ圧縮機である。互いに無給油状態で噛合する雄ロータ及び雌ロータからなる1対のスクリュロータ3が、圧縮機本体2のロータケーシング4内に収容されている。ロータケーシング4の一端部には、ロータ側軸受ケーシング24が取り付けられている。ロータケーシング4の他端部には、モータ5のモータケーシング10の結合フランジ部18が取り付けられている。モータケーシング10は、モータケーシング本体6と冷却ジャケット9とによって構成される。モータケーシング本体6に対して、冷却ジャケット9が着脱可能に取り付けられている。冷却ジャケット9のモータ側壁部16に対して、モータ側軸受ケーシング40及び軸受押さえ45が取り付けられている。
図示しないガスの吐出口がロータケーシング4のモータ5側に形成され、図示しないガスの吸込口がロータケーシング4のロータ側軸受ケーシング24側に形成されている。通常は、雄ロータがモータ5によって回転駆動される。モータ5のモータ軸部31の回転駆動により、雄ロータの雄ロータ軸部が回転し、さらにタイミングギヤを介して、雄ロータ軸部と同期するように雌ロータの雌ロータ軸部が回転する。
モータ5は、スクリュロータ3のロータ軸部21(通常は、雄ロータ軸部)を回転させるための駆動源である。モータ5は、図示しないインバータにより回転数制御され、例えば、20000rpmを超える高速回転で運転される。モータケーシング10のモータ室12内には、モータ5の回転子(ロータ)7と固定子(ステータ)8とが収容されている。モータ5の回転子7は、モータ軸部31の外周部に固定される。固定子8は、回転子7から離間するように、回転子7の外側に配置され、モータケーシング10(本実施形態においては冷却ジャケット9)の内周部に取り付けられている。回転子7と固定子との間には、微小なギャップ(例えば、約1mm)を有するエアギャップ13が形成されている。
モータケーシング10において、冷却ジャケット9は、固定子8及びモータケーシング本体6の間に配設されている。冷却ジャケット9がモータケーシング本体6の内周部に装着されて、互いのフランジ部を当接させた状態で複数のボルトで締め付けることにより、冷却ジャケット9がモータケーシング本体6に一体的に固定されている。冷却ジャケット9には、冷却水、冷却オイル又は冷却ガス等の冷媒を流すための冷却通路が形成されている。冷却ジャケット9の外周部とモータケーシング本体6の内周部との間は、パッキンによってシールされている。
図3に示すように、回転軸11は、別体である、スクリュロータ3のロータ軸部21と、モータ5のモータ軸部31とから構成されている。図4に示すように、ロータ軸部21及びモータ軸部31は、水平方向(横向き)に同軸で延在している。すなわち、モータ軸部31は、負荷側においてロータ軸部21と同軸であって反負荷側へ延在している。モータ5のモータ軸部31の軸径は、スクリュロータ3のロータ軸部21の軸径よりも大径である。大径であるモータ軸部31には、ロータ軸部21のモータ5側の連結端部26を挿入するための連結穴36が形成されている。モータ軸部31には、連結穴36よりも小径の挿通穴33が形成されている。挿通穴33と連結穴36とにより、モータ軸部31の内部が軸方向に貫通している。ロータ軸部21には、連結端部26のモータ5側にネジ穴27が形成されている。
モータ軸部31の連結穴36の内周部には、係合凹部39(例えば、断面が矩形で凹状のキー溝)が形成されている。カップリング部材29(例えば、キー)が連結穴36の係合凹部39に嵌合して、モータ軸部31とロータ軸部21とが一体に連結されている。
図7に示すように、締結ボルト34のネジ部が、連結端部26のネジ穴27に螺合する。締結ボルト34でモータ軸部31を軸方向に締め付けることによって、モータ軸部31とロータ軸部21とが締結される。このように、モータ軸部31とロータ軸部21とがカップリング部材29によって一体に連結され、モータ軸部31とロータ軸部21とが締結ボルト34によって締結されている。
図1に示すように、ロータ軸部21におけるモータ5の反対側は、ロータ側軸受ケーシング24に配設されたロータ側軸受22により支持されている。ロータ軸部21のモータ5側は、ロータケーシング4に配設された中間軸受23により支持されている。すなわち、ロータ軸部21は、ロータ側軸受22及び中間軸受23により両持ちで支持されている。モータ軸部31の反負荷側に位置する反負荷側端部15は、モータ側軸受ケーシング40に配設されたモータ側軸受32により支持されている。したがって、スクリュ圧縮機1は、ロータ軸部21及びモータ軸部31から構成される回転軸11がロータ側軸受22と中間軸受23とモータ側軸受32との3箇所で支持された3点支持構造を備えている。
ロータ側軸受22は、例えば、スラスト軸受(4点接触玉軸受)とラジアル軸受(ころ軸受)とから構成される。中間軸受23は、例えば、ラジアル軸受(ころ軸受)とスラスト軸受(4点接触玉軸受)とから構成される。モータ側軸受32は、例えば、ラジアル軸受(深溝玉軸受)から構成される。
ロータ側軸受22とスクリュロータ3との間のロータ軸部21には、及び、スクリュロータ3と中間軸受23との間のロータ軸部21には、それぞれ、軸封部(不図示)が設けられている。
モータ側軸受ケーシング40は、モータケーシング10の内方に向けて突出する軸受支持部41を備えている。軸受支持部41によってモータ側軸受32が支持されている。モータ側軸受32の内輪は、モータ軸部31の反負荷側端部15に配設された緩み止めナットによって軸方向に移動不可に位置決めされている。モータ側軸受32の外輪と軸受押さえ45の押さえ部46との間には、バネ部材44(例えば、波バネ)が配設されている。モータ側軸受32の外輪が、バネ部材44(例えば、波バネ)で押圧されていることにより、モータ側軸受32の外輪は、弾性的に保持されて軸方向に変位可能である。すなわち、モータ側軸受32は、外輪での軸方向変位を許容するようにモータ側軸受ケーシング40に組み付けられている。当該構成によれば、モータ軸部31が熱膨張によって伸縮しても、無理な荷重がモータ側軸受32に負荷されることを防止できる。
モータ側軸受ケーシング40が、モータケーシング10の冷却ジャケット9に取り付けられている。モータ側軸受ケーシング40の支持フランジ部42を冷却ジャケット9のモータ側端面17に当接させた状態で複数のボルトで締め付けることにより、モータ側軸受ケーシング40が冷却ジャケット9に固定される。冷却ジャケット9のモータ側端面17とモータ側軸受ケーシング40の支持フランジ部42の内側面との間は、パッキンによってシールされている。
軸受押さえ45が、モータ側軸受ケーシング40の開口を閉じるようにモータ側軸受ケーシング40に取り付けられている。軸受押さえ45の押さえフランジ部47をモータ側軸受ケーシング40の支持フランジ部42に当接させた状態で複数のボルトで締め付けることにより、軸受押さえ45がモータ側軸受ケーシング40に固定される。モータ側軸受ケーシング40の軸受支持部41の内周部と軸受押さえ45の押さえ部46の外周部との間は、パッキンによってシールされている。したがって、モータケーシング10の冷却ジャケット9の開口35は、モータ側軸受ケーシング40及び軸受押さえ45で閉じられている。
モータ側軸受ケーシング40の支持フランジ部42には、複数の貫通穴50が配設されている。複数の貫通穴50は、支持フランジ部42を軸方向に貫通している。複数の貫通穴50は、回転子7及び固定子8の間に形成されるエアギャップ13に対して軸方向に対向するように配設されている。複数の貫通穴50は、軸芯の周方向に略均等に設けられている。複数の貫通穴50は、少なくとも3つであり、好ましくは4つである。図2に示すように、4つの貫通穴50は、上下左右の位置において90度の角度で略均等に配置されている。
複数の貫通穴50は、エアギャップ13に着脱可能に差し込まれるギャップ調整部材55を挿脱するための穴である。エアギャップ13のギャップが例えば約1mmである場合、例えば厚みが約0.9mmで幅が4mmである矩形断面の棒状のギャップ調整部材55が使用される。ギャップ調整部材55は、例えば、エアギャップ13の軸方向長さの半分程度まで差し込める長さを有する。貫通穴50を通じて、エアギャップ13に複数のギャップ調整部材55を差し込むことによって、エアギャップ13のギャップを均等に調整することができる。このようにして、モータ軸部31の反負荷側の軸心位置を調整することができる。エアギャップ13のギャップ調整を行ったあと、ギャップ調整部材55の全てが取り出され、貫通穴50の全てがネジプラグ又はその他の栓で閉じられることで、モータ室12が閉じられる。
上記構成によれば、複数の貫通穴50を通じて、エアギャップ13に複数のギャップ調整部材55を着脱可能に差し込むことによって、モータ5のエアギャップ13でのギャップ調整を容易に行うことができる。
次に、上記スクリュ圧縮機1の組立方法を説明する。
図3及び図4に示すように、ロータ軸部21の連結端部26が、回転子7を備えるモータ軸部31の連結穴36に挿入され、連結端部26のカップリング部材29が連結穴36の係合凹部39に嵌合する。これにより、モータ軸部31とロータ軸部21とが一体に連結された回転軸11が形成される。
図5及び図6に示すように、固定子8の内周部が回転子7の外周部に沿うようにして、モータケーシング10が、ロータケーシング4に取り付けられる。固定子8が回転子7に正確に対向するように位置決めしたあと、モータケーシング10の結合フランジ部18が複数のボルトによってロータケーシング4の他端部に固定される。これにより、固定子8が回転子7に対して位置決めされるが、エアギャップ13のギャップは均等になっていない。
図7に示すように、モータ軸部31の反負荷側端部15にモータ側軸受32が取り付けられ、緩み止めナットで固定される。それとともに、締結ボルト34が挿通穴33及びネジ穴27に挿通されて、締結ボルト34のネジ部が、連結端部26のネジ穴27に螺合する。締結ボルト34によるモータ軸部31の軸方向への締め付けによって、ロータ軸部21とモータ軸部31とが締結される。その結果、ロータ軸部21とモータ軸部31と同軸で延在して一体化された回転軸11が構成される。
図8に示すように、開口35を通じて、モータ側軸受ケーシング40が冷却ジャケット9に装着される。モータ軸部31の反負荷側端部15に取り付けられているモータ側軸受32が、軸受支持部41で支持される。モータ側軸受ケーシング40の貫通穴50のそれぞれを通じて、複数のギャップ調整部材55がエアギャップ13に差し込まれるまでギャップ調整部材55がそれぞれ挿入される。これにより、エアギャップ13のギャップが均等に調整される。このようにして、モータ軸部31の反負荷側の軸心位置が調整される。この調整は、モータ側軸受ケーシング40の支持フランジ部42を冷却ジャケット9のモータ側端面17に対して固定する前に行われる。モータ側軸受ケーシング40の支持フランジ部42が、冷却ジャケット9のモータ側壁部16のモータ側端面17に当接した状態で、モータ側軸受ケーシング40が冷却ジャケット9にボルト留めされる。これにより、モータ側軸受ケーシング40がモータケーシング10の冷却ジャケット9に固定される。
そして、図1に示すように、バネ部材44を介在させた状態で、軸受押さえ45がモータ側軸受ケーシング40に装着される。軸受押さえ45の押さえフランジ部47がモータ側軸受ケーシング40の支持フランジ部42に当接した状態で、軸受押さえ45がモータ側軸受ケーシング40にボルト留めされる。これにより、軸受押さえ45がモータ側軸受ケーシング40に固定され、エアギャップ13の調整されたギャップが固定される。そして、貫通穴50のそれぞれからギャップ調整部材55の全てが取り出されたあと、貫通穴50の全てがネジプラグ又はその他の栓で閉じられる。
上記組立方法によれば、スクリュ圧縮機1を大略組み立て、複数のギャップ調整部材55をエアギャップ13に差し込んで、エアギャップ13でのギャップ調整を行い、モータ側軸受ケーシング40をモータケーシング10に固定したあと、全てのギャップ調整部材55が取り出される。したがって、モータ5のエアギャップ13でのギャップ調整、すなわちモータ軸部31の反負荷側の軸心位置の調整を容易に行うことができる。
なお、上記組立方法の変形例として、以下の態様とすることもできる。
すなわち、エアギャップ13に複数のギャップ調整部材55を予め介在させた状態で、モータ軸部31に取り付けられた回転子7に対して、モータケーシング10に取り付けられた固定子8を装着し、ロータケーシング4とモータケーシング10とを結合し、
モータ側軸受32をモータ軸部31の反負荷側端部15に取り付け、
モータ側軸受32を収容するようにモータ側軸受ケーシング40をモータケーシング10に装着して固定し、
貫通穴50を通じて、エアギャップ13に介在しているギャップ調整部材55の全てを取り出すという組立方法とすることもできる。
次に、この発明の第2実施形態について、図9及び図10を参照しながら説明する。第2実施形態において、上記第1実施形態での構成要素と同じ機能を有する構成要素には同じ符号を付して、重複する説明を省略する。
第2実施形態に係るスクリュ圧縮機1は、モータ側軸受ケーシング40すなわちモータ側軸受32の位置を調整することで、モータ軸部31の反負荷側の軸心位置を調整するための位置調整部60を備えている。
位置調整部60は、調整突出部61と調整ネジ62とを備える。調整ネジ62は、ネジ部とヘッド部とを備える。調整突出部61は、冷却ジャケット9のモータ側壁部16の外面から外方に突出して、調整ネジ62のネジ部と螺合するネジ穴を有する。位置調整部60は、モータ側軸受ケーシング40の当接面65に対向するように4箇所配設されている。例えば、図10に示すように、モータ側軸受ケーシング40について上下左右方向の位置を調整するために、上下左右の所定位置に位置調整部60がそれぞれ配設されている。位置調整部60の調整ネジ62の末端部は、モータ側軸受ケーシング40の当接面65に当接している。
モータ5の固定子8の永久磁石からは強い磁力が発生しているので、強い磁力に抗しながらエアギャップ13でのギャップ調整作業を行う必要がある。上記位置調整部60を備えるスクリュ圧縮機1では、当接面65に当接している4個の調整ネジ62を適宜に動かすことで、モータ側軸受ケーシング40の上下左右方向の位置を調整することができる。したがって、モータ側軸受ケーシング40に収容されたモータ側軸受32の位置を容易に調整することができ、エアギャップ13でのギャップ調整作業が容易になる。
なお、位置調整部60の構成は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上下用位置調整部及び左右用位置調整部をそれぞれ1個備えるとともに、上下用位置調整部に対向する1個の上下用弾性調整部と左右用位置調整部に対向する1個の左右用弾性調整部とを備える態様とすることもできる。上下用弾性調整部及び左右用弾性調整部は、固定子8からの磁力に抗して、モータ側軸受ケーシング40を上下用位置調整部及び左右用位置調整部のそれぞれに向けて付勢する付勢力を提供するように構成された弾性体である。したがって、上下用位置調整部及び左右用位置調整部の調整ネジ2個によって、モータ側軸受ケーシング40の上下方向及び左右方向の各位置調整を行うことが可能になる。
なお、貫通穴50の配置は、上記実施形態に限定されるものではない。貫通穴50は、冷却ジャケット9(すなわちモータケーシング10)のモータ側壁部16を貫通するようにモータ側壁部16に設けることもできる。また、貫通穴50は、モータ側軸受ケーシング40の支持フランジ部42と冷却ジャケット9(すなわちモータケーシング10)のモータ側壁部16とが重なり合った部分を貫通するように、支持フランジ部42及びモータ側壁部16の両方に設けることもできる。
モータケーシング10の構成は、上記実施形態に限定されるものではない。モータケーシング本体6がモータ側軸受ケーシング40の支持フランジ部42のところまで延びて、モータケーシング本体6のモータ側壁部がモータ側軸受ケーシング40の支持フランジ部42に当接する構成にすることもできる。この場合、モータ側軸受ケーシング40が、モータケーシング本体6に取り付けられる。
回転軸11の構成は、上記実施形態に限定されるものではない。回転軸11は、ロータ軸部21の軸径がモータ軸部31の軸径よりも大きく構成することができる。また、回転軸11は、ロータ軸部21及びモータ軸部31が連続的に構成される一本の軸体とすることもできる。また、この発明は、ロータケーシング4のロータ室内に冷却油が導入される油冷式のスクリュ圧縮機1にも適用することができる。
1:スクリュ圧縮機
2:圧縮機本体
3:スクリュロータ
4:ロータケーシング
5:モータ
6:モータケーシング本体
7:回転子(ロータ)
8:固定子(ステータ)
9:冷却ジャケット
10:モータケーシング
11:回転軸
12:モータ室
13:エアギャップ
15:反負荷側端部
16:モータ側壁部
17:モータ側端面
18:結合フランジ部
21:ロータ軸部
22:ロータ側軸受
23:中間軸受
24:ロータ側軸受ケーシング
26:連結端部
27:ネジ穴
29:カップリング部材
31:モータ軸部
32:モータ側軸受
33:挿通穴
34:締結ボルト
35:開口
36:連結穴
38:締結ナット
39:係合凹部
40:モータ側軸受ケーシング
41:軸受支持部
42:支持フランジ部
44:バネ部材
45:軸受押さえ
46:押さえ部
47:押さえフランジ部
50:貫通穴
55:ギャップ調整部材
60:位置調整部
61:調整突出部
62:調整ネジ
65:当接面

Claims (5)

  1. ロータ軸部を有するスクリュロータと、
    前記ロータ軸部を両持ちで支持するロータ側軸受および中間軸受と、
    前記スクリュロータがロータケーシング内に収容された圧縮機本体と、
    モータケーシングと、回転子と、固定子と、負荷側において前記ロータ軸部と同軸であって反負荷側へ延在するモータ軸部とを有するモータと、
    前記モータ軸部の反負荷側を支持するモータ側軸受と、
    前記モータ軸部の反負荷側の軸心位置を調整するよう、前記モータ側軸受を収容して、前記モータケーシングに対して位置調整可能に取り付けられるモータ側軸受ケーシングと、
    前記モータ軸部の反負荷側の軸心位置を調整して前記モータの前記回転子及び前記固定子の間でのエアギャップを均等に調整するときに前記エアギャップに着脱可能に差し込まれるギャップ調整部材を挿脱するための貫通穴であって、前記モータ側軸受ケーシングと前記モータケーシングとの少なくとも一方に設けられ、前記エアギャップに対して軸方向に対向するように配設された複数の貫通穴と、
    前記ギャップ調整部材が取り出されたあとに前記複数の貫通穴の全てそれぞれ閉じる栓とを備え、
    同軸である前記ロータ軸部および前記モータ軸部は、前記ロータ側軸受と、前記中間軸受と、前記モータ側軸受との3箇所で回転可能に支持されている、スクリュ圧縮機。
  2. 請求項1に記載のスクリュ圧縮機において、
    少なくとも3つの前記貫通穴が、軸芯の周方向に略均等に設けられている、スクリュ圧縮機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のスクリュ圧縮機において、
    前記モータ側軸受ケーシングの当接面に当接する複数の調整ねじを有し、前記調整ねじにより前記モータ側軸受ケーシングの上下方向及び左右方向の各位置を調整して前記エアギャップを均等に調整するための位置調整部を備える、スクリュ圧縮機。
  4. ロータ軸部を有するスクリュロータと、
    前記ロータ軸部を両持ちで支持するロータ側軸受および中間軸受と、
    前記スクリュロータがロータケーシング内に収容された圧縮機本体と、
    モータケーシングと、回転子と、固定子と、負荷側において前記ロータ軸部と同軸であって反負荷側へ延在するモータ軸部とを有するモータと、
    前記モータ軸部の反負荷側を支持するモータ側軸受と、
    前記モータ軸部の反負荷側の軸心位置を調整するよう、前記モータ側軸受を収容して、前記モータケーシングに対して位置調整可能に取り付けられるモータ側軸受ケーシングと、
    前記モータ軸部の反負荷側の軸心位置を調整して前記モータの前記回転子及び前記固定子の間でのエアギャップを均等に調整するときに前記エアギャップに着脱可能に差し込まれるギャップ調整部材を挿脱するための貫通穴であって、前記モータ側軸受ケーシングと前記モータケーシングとの少なくとも一方に設けられ、前記エアギャップに対して軸方向に対向するように配設された複数の貫通穴と、
    前記ギャップ調整部材が取り出されたあとに前記複数の貫通穴の全てそれぞれ閉じる栓とを備え、
    同軸である前記ロータ軸部および前記モータ軸部が、前記ロータ側軸受と、前記中間軸受と、前記モータ側軸受との3箇所で回転可能に支持されている、スクリュ圧縮機の組立方法であって、
    前記モータ軸部に固定された前記回転子に対して、前記モータケーシングに固定された前記固定子を装着し、前記ロータケーシングと前記モータケーシングとを結合し、
    前記モータ側軸受を前記モータ軸部の反負荷側に取り付け、
    前記モータ側軸受を収容するように前記モータ側軸受ケーシングを前記モータケーシングに装着し、
    前記貫通穴のそれぞれを通じて前記ギャップ調整部材を前記エアギャップに差し込んで、前記エアギャップでのギャップ調整を行い、
    前記モータ側軸受ケーシングを前記モータケーシングに固定し、
    前記エアギャップに差し込まれた前記ギャップ調整部材を前記貫通穴のそれぞれを通じて取り出し、
    前記ギャップ調整部材が取り出されたあとに前記複数の貫通穴の全て前記栓でそれぞれ閉じる、スクリュ圧縮機の組立方法。
  5. 請求項4に記載のスクリュ圧縮機の組立方法において、
    前記モータ側軸受ケーシングの当接面に当接する複数の調整ねじにより、前記モータ側軸受ケーシングの上下方向及び左右方向の各位置を調整して前記エアギャップを均等に調整する、スクリュ圧縮機の組立方法。
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