JP6734572B2 - 個体識別装置 - Google Patents

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Description

本発明は、個体識別装置、個体識別方法、およびプログラムに関する。
流通する物体のトレーサビリティを確保すること等を目的として、工業製品や商品などの各種の物体上に個体識別のためのパターンを生成することが行われている。例えば特許文献1および特許文献2では、物体上にタガント粒子のランダム分布パターンを生成している。
また、個体識別のために物体上に生成したパターンを撮像することが行われている。例えば特許文献1および特許文献2では、物体上のランダム分布パターンをカメラで撮像している。
さらに、特許文献3には、設定トルク値で締付を行った締結部材であることが確認できるように当該締結部材の頭部に着色インクで所定のパターンを生成する機能を有するトルクレンチが記載されている。また、特許文献3では、締付が完了すると、検査員がカメラにより締結部材を撮像し、撮像して得られた画像を画面表示部に表示している。
他方、本発明に関連する他の技術として以下のような技術がある。
特許文献4には、電子写真複写装置および識別情報読取装置として機能する複合機が記載されている。
特許文献4に記載される電子写真複写装置では、発行トナーを各画像上にランダムに存在させることにより、複写物1枚毎にID機能を付与する。具体的には、先ず、露光手段によって、感光体ドラム上の電子写真感光体の表面に、原画像に基づいて静電潜像を形成する。次に、現像手段によって、静電潜像が形成された電子写真感光体上に、帯電した現像剤を付着させて、静電潜像を現像する。ここで、現像剤として、可視光以外の特定波長の光により発光するトナー(発光トナー)を非発光トナー中に混在させたトナーを含む現像剤を使用する。次に、転写手段によって、電子写真感光体に現像された像を、コピー用紙に転写する。次に、定着手段によって、上記発光トナーおよび非発光トナーを含む像を、コピー用紙上に定着させる。これによって、原画像に識別情報を付加したコピー画像が得られる。
次に、特許文献4に記載される識別情報読取装置では、発光トナーおよび非発光トナーで構成される画像が形成されている印刷物に可視光以外の特定波長の光を照射し、上記画像を光学的に読み取る。上記画像には、発光トナーがランダムに定着しているので、このパターンを可視光以外の特定波長光で読み取ることにより、媒体上の画像情報を識別するための識別情報が得られる。この識別情報は、保存され、或いは予め保存された他の画像の識別情報と照合される。
特許文献4に記載される複合機を使用して、原画像に識別情報を付与したコピー画像を作成し、その作成したコピー画像の識別情報を取得するためには、利用者は、2つの作業工程を実施する必要がある。即ち、先ず、電子写真複写装置を使って原画像からコピー画像を生成する。次に、上記生成したコピー画像を識別情報読取装置に読み取らせて識別情報を取得する。
また、特許文献5には、インクジェット方式によりインクを透明基材上に塗布する光学散乱層の形成方法が記載されている。具体的には、インクジェットヘッドから透明基材上にインク滴を着弾させる塗布工程を複数回繰り返すことにより、透明基材上に凹凸構造を有する光学散乱層を形成する。また、複数の塗布工程間に、先の塗布工程によって透明基材上に塗布されたインクを乾燥させる乾燥工程が設けられる。この乾燥工程は、乾燥工程の後の塗布工程において塗布されるインクが、下地の表面エネルギー状態に応じて濡れ性が変化し、一種の自己組織化現象により盛り上がり、最終的に得られる塗膜の表面に、周期的な凹凸構造を形成するために実施される。そのため、最後の乾燥工程の後には、その必要性がないため、乾燥工程は実施されない。
上記乾燥工程においては、乾燥温度および乾燥時間により、先に透明基材上に塗布されたインクの乾燥状態を制御することが好ましいとされている。また、乾燥状態は、例えば、目視、顕微鏡観察、あるいは画像解析等を行うことによって確認することができるとされており、反射光の様子を観察することによってインクが乾燥したことを確認することが例示されている。また、乾燥工程では、ヒータのような加熱手段やファンのような送風手段による乾燥手段を用いて、インク中の溶剤の蒸発を促進することが記載されている。
特表2007−534067号公報 特開2013−69188号公報 特許第5634121号公報 特開2006−106655号公報 特開2015−200820号公報
上述したように特許文献1、特許文献2、および特許文献4には、個体識別のために物体上にパターンを生成すること、及び生成したパターンの画像を取得することが記載されているけれども、物体上に個体識別のためのパターンを生成した後、直ちにその生成したパターンの画像を取得することは言及されていない。
一方、特許文献3には、物体上にパターンを生成する作業と生成したパターンの画像を取得する作業とを連続的に行う旨の記載がある。しかしながら、特許文献3では、物体にパターンを生成した後、その生成したパターンの画像を取得するか否かはカメラを操作する人の判断に委ねられている。このため、物体上にパターンを生成したにもかかわらず、当該生成したパターンの画像が取得されなかったり、その反対に、パターンを生成していない物体の画像が取得されたりして、パターンの生成と画像の取得との間に食い違いが生じる可能性がある。
本発明の目的は、上述した課題を解決する個体識別装置を提供することにある。
本発明の一形態に係る個体識別装置は、
物体上にパターンを生成する生成部と、
前記パターンの生成に連動して、前記パターンの安定後の画像を取得する撮像部と、
を有する。
本発明の他の形態に係る個体識別方法は、
物体上にパターンを生成し、
前記パターンの生成に連動して、前記パターンの安定後の画像を取得する。
本発明の他の形態に係るプログラムは、
コンピュータを、
物体上のパターンの生成に連動して、前記パターンの安定後の画像を取得する撮像部、
して機能させる。
本発明は上述した構成を有するため、パターンの生成とその画像の取得との間に食い違いが生じるのを防ぐことができる。また、生成されたパターンの安定後の画像を取得するため、不安定な状態のパターンの画像が取得されるのを防止することができ、それによって個体識別の精度を高めることができる。
本発明の第1の実施形態に係る個体識別装置の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る個体識別装置における生成部として使用可能なインク付与ユニットの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る個体識別装置における生成部として使用可能なインク付与ユニットの他の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る個体識別装置における生成部として使用可能なインク付与ユニットの別の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る個体識別装置における生成部の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る個体識別装置における生成部のインク付与ユニットがパターン生成位置まで降下した状態を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る個体識別装置における撮像部の一例を示す構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る個体識別装置における撮像部に備わる判定部の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る個体識別装置における撮像部に備わる判定部に含まれる比較部の動作を説明するグラフの一例である。 本発明の第1の実施形態に係る個体識別装置における撮像部に備わる判定部に含まれる照合部の動作を説明するグラフの一例である。 本発明の第1の実施形態に係る個体識別装置における撮像部に備わる判定部に含まれる照合部の動作を説明するグラフの他の例である。 本発明の第1の実施形態に係る個体識別装置における撮像部に備わる判定部の他の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る個体識別装置における撮像部に備わる画像処理部の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る個体識別装置を用いて実行する個体識別方法の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る個体識別装置の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る個体識別装置を用いて実行する個体識別方法の手順を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る個体識別装置を斜め下から見た外観斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る個体識別装置を斜め上から見た外観斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る個体識別装置を用いて実行する個体識別方法の手順を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る個体識別装置の構成例を示す図である。 本発明の個体識別装置を実現するためのコンピュータの一例を示す図である。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1を参照すると、本発明の第1の実施形態に係る個体識別装置100は、物体110上に個体識別のためのパターン111を生成する装置である。また個体識別装置100は、生成したパターン111の画像を取得するためにパターン111を撮像する装置である。さらに個体識別装置100は、取得したパターン111の画像から物体110の個体識別に用いる個体識別子を生成する装置である。
物体110は、個体識別のためのパターン111を生成する対象物である。物体110は、例えば工業製品や商品パッケージである。また物体110は、個人の持ち物(名刺や手帳など)あるいは個人の身体の一部(例えば指など)であってもよい。
個体識別装置100は、主な機能部として、生成部101と撮像部102とを有する。
生成部101は、物体110上に個体識別のためのパターン111を生成する機能を有する。生成部101は、例えば、物体110上にインクを塗布することによってパターン111を生成する。生成部101は、例えば、インクペンやインクジェットなどのインク付与ユニットを含むことができる。インク付与ユニットには、通常のインク以外に、微小な粒を混入したインクを使用してよい。微小な粒としては、金属粉やガラス粉などの微粒子や、特許文献1および2に記載されるタガントなどが使用できる。微小な粒は、インクを構成する材料(当該微小な粒を除く)と反射特性が異なる粒であることが望ましい。また微小な粒は、インクに不均一に含有していることが望ましい。そのようなインクを使用したインクペンとしては、例えば、ラメペン、ラメ入りペン、ラメ入り蛍光マーカーなどの名称で市販されているペンを使用することができる。勿論、本発明のために専用に設計されたペンを使用してもよいし、市販のペンのインクを微小な粒を混入したインクに交換して利用してもよい。
図2は、生成部101として使用可能なインク付与ユニットの一例を示す。この例のインク付与ユニット121は、ペン状のハウジング122の先端部分に設けられた貫通孔にフェルト材で構成されたペン先部123が装着されている。また、ハウジング122内は隔壁126により2つの部屋に仕切られており、それぞれの部屋に微小な粒を混入したインク124、125が充填されている。
インク124、125の粒の含有密度は互いに相違している。例えば、インク124に含有する微小な粒の単位体積当たりの密度は、インク125に含有する微小な粒の単位体積当たりの密度の数倍ないし数十倍程度、高くなっている。また各々の微小な粒は、それ以外のインクの材料と反射特性が異なっている。
ハウジング122内の各々の部屋に充填してあるインク124、125は、毛細管現象によりペン先部123に常に染み込むようになっているが、ペン先部123の先端部分においても双方のインクは完全に混合されない。その結果、ペン先部123の先端から染み出るインクで物体上に点(ドット)を描くと、点内における微小な粒の分布が不均一になったパターンが得られる。
ハウジング122の後端に取り付けられたキャップ127は、インク124、125を補充できるように着脱自在になっている。
図2に示したインク付与ユニット121は、微小な粒の含有密度が相違する2種類のインクをフェルト材で構成したペン先部123に染み込ませるようにしたが、微小な粒の含有密度が相違する3種類以上のインクをペン先部123に染み込ませるようにしてもよい。また、ペン先部123はフェルト材でなく、ボールペンのペン先のように、ボールとチップ(インクをインクタンクからボールに供給する部材)とを備えた構造としてもよい。
図3は、生成部101として使用可能なインク付与ユニットの他の例を示す。この例のインク付与ユニット131は、図2に示したインク付与ユニット121から隔壁126を取り払って、1種類のインク124だけを使用する構成としたものである。
図4は、生成部101として使用可能なインク付与ユニットの他の例を示す。この例のインク付与ユニット141は、インクジェットノズル142と駆動部143とインクタンク144とを備える。インクタンク144には、通常のインク以外に、図2および図3に示したインク124、125と同様なインクを使用してよい。駆動部143は、図示しない信号線を通じて出力指令を受けると、インクタンク144から供給されるインクを所定の圧力で一定時間だけインクジェットノズル142の先端から外部に噴出させる。外部に噴出したインクは、物体の面に付着し、パターンを形成する。
図5は、生成部101の一例を示す構成図である。この例の生成部101は、プレート151に設けられた貫通孔にインク付与ユニット152が着脱自在に装着されている。インク付与ユニット152は、インク付与ユニット152を常時上方へ弾性力を付与するリターンスプリング153を備えている。インク付与ユニット152の上方には、外部から所定のコマンドを受信すると、シリンダのピストンロッド154を上下動させる駆動部155が設けられている。駆動部155の筐体とプレート151とは連結部材157によって連結されている。図6に示すように、駆動部155によりピストンロッド154を下方にストロークさせてインク付与ユニット152を押圧すると、インク付与ユニット152がリターンスプリング153の弾性力に抗して、待機位置からインク付与位置まで降下する。これにより、インク付与ユニット152が図2または図3に示したようなペン型の場合、ペン先部123が物体110の面に当接し、物体110の面にインクが付与される。また、インク付与ユニット152が図4に示したようなインクジェット型の場合、インクジェットノズル142の先端部がインクを噴射するための適切な高さに位置決めされ、その位置からインクを噴射すると物体110の面にインクが付与される。他方、駆動部155によりピストンロッド154を上昇させると、インク付与ユニット152がリターンスプリング153の弾性力により待機位置まで上昇する。
図5に示した生成部101では、インク付与ユニット152を待機位置からインク付与位置まで移動させ、またインク付与位置から待機位置まで移動させるために、シリンダのピストンロッド154を使ったシリンダストローク機構を使用した。しかし、インク付与ユニット152を上下動させる機構は、シリンダストローク機構に限定されず、その他の機構、例えばリニアガイドとボールねじによる直動機構を使用してもよい。
再び図1を参照すると、撮像部102は、生成部101によるパターン111の生成に連動して、パターン111を撮像する機能を有する。また、撮像部102は、生成部101によって生成されたパターン111の安定後、パターン111の画像を取得する機能を有する。更に、撮像部102は、取得したパターン111の画像から個体識別子を抽出する機能を有する。
図7は撮像部102の一例を示す構成図である。この例の撮像部102は、カメラ161と検出部162と判定部163と画像処理部164とを備える。検出部162と判定部163と画像処理部164は、専用のハードウェアで実現することができる以外に、図21に示すような演算処理部501と記憶部502とを有するコンピュータ500とプログラム503とで実現することができる。プログラム503は、コンピュータ500の立ち上げ時等にコンピュータ500に読み取られ、コンピュータ500の動作を制御することにより、コンピュータ500上に検出部162と判定部163と画像処理部164とを実現する。
カメラ161は、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサやCMOS(Complemetary Metal Oxide)イメージセンサを使用したカメラで構成することができる。
検出部162は、生成部101によってパターンの生成が行われたか否かを検出する機能を有する。判定部163は、検出部162によって生成されたパターンが安定したか否かを判定する機能を有する。画像処理部164は、パターンが安定したと判定された後のパターンの画像を取得する機能を有する。また画像処理部164は、取得した画像から個体識別のための特徴量を抽出して出力する機能を有する。以下、検出部162、判定部163、および画像取得部164の構成例について詳細に説明する。
まず、検出部162の構成例について説明する。
検出部162は、パターンを生成する際の生成部101の動きをセンサによって検出することによって、生成部101によってパターンの生成が行われたか否かを検出するように構成することができる。例えば、生成部101がパターンを生成する際に所定の動き行う場合、検出部162は、生成部101の上記所定の動きを検出するように構成することができる。例えば、生成部101が図5に示した構成を有する場合、図5および図6に示すように、インク付与ユニット152がインク付与位置まで降下したことをリミットスイッチ156によって検出するように構成することができる。
また検出部162は、生成部101との間で信号を授受することによって、生成部101によってパターンの生成が行われたか否かを検出するように構成することができる。例えば、生成部101が図5に示した構成を有する場合、駆動部155に対して外部から与えられるコマンドを検出部162にも同時に与える。検出部162は、コマンドを受信したときに生成部101によるパターンの生成が行われたことを検出する。
また検出部162は、物体110上の所定の領域の視覚的な変化を画像認識によって検出することによって、生成部101によってパターンの生成が行われたか否かを検出するように構成することができる。例えば、検出部162は、画像取得部164を通じてカメラ161によって物体110上の所定領域の画像を一定の時間間隔で取得する。所定領域としては、パターン111が生成される予定の箇所を含む領域が望ましい。次に、検出部162は、取得した1枚の画像から抽出した所定の特徴量と直前に取得した1枚の画像から抽出した所定の特徴量との差分を算出し、算出した差分の絶対値を閾値と比較する。ここで、特徴量としては、画像の輝度値の平均値を使用することができるが、それに限定されない。次に、検出部162は、差分の絶対値が閾値より大きければ、生成部101がパターンの生成を行ったと判断し、そうでなければ生成部101によるパターンの生成は行われていないと判断する。一般に、パターンの生成前後でパターンが生成される予定の領域は、視覚的に大きく変化する。そのため、そのような視覚的な変化を検出することにより、生成部101がパターンの生成を行ったか否かを検出することができる。
次に、判定部163の構成例について説明する。
図8は、判定部163の一例を示す構成図である。この例の判定部163は、物体110上に生成されたパターン111を時系列で撮像して得た時系列画像に基づいて、パターン111が安定したか否かを画像処理により判定する。この判定部163は、画像取得部171、特徴点抽出部172、局所特徴量算出部173、基準値記憶部174、特徴点記憶部175、局所特徴量記憶部176、比較部177、照合部178〜179、および判定結果出力部180を備えている。
画像取得部171は、物体110上に生成されたパターン111の時系列画像をカメラ161から直接あるいは画像処理部164を介して間接的に取得する。取得された画像には画像番号のような画像識別子iが付与される。
特徴点抽出部172は、画像取得部171によって取得された画像の2次元の輝度分布に対して微分フィルタ(sobel等)を作用させることにより、画像からエッジやコーナなどにある特徴的な点(特徴点)を抽出する。局所特徴量算出部173は、抽出された特徴点とその近傍の画素の画素値とから、その特徴点に関する特徴量(局所特徴量)を算出する。局所特徴量としては、例えば、2次元配列における画素値の分布の勾配や勾配方向に基づいて特徴点ごとにオリエンテーション(方向)を割当てる方法、例えばSIFT(Scale Invariant Feature Transform)特徴量、BRIEF(Binary Robust Independent Elementary Features)を使用することができるが、それに限定されない。
基準値記憶部174は、時系列画像の各画像から抽出された特徴点の数と比較するための基準値を記憶する。この基準値は、所定の照合精度を得るために必要な特徴点の数に基づいて決定される。特徴点記憶部175は、時系列画像の各画像から抽出された特徴点の情報(特徴点の数や画像における位置など)を画像識別子iに関連付けて記憶する。局所特徴量記憶部176は、時系列画像の各画像の各特徴点から算出された局所特徴量を画像識別子iに関連付けて記憶する。
比較部177は、特徴点抽出部172において画像識別子iを有する画像から特徴点が抽出される毎に、その画像から抽出された特徴点の数と基準値記憶部174に記憶された基準値とを比較し、抽出された特徴点の数が基準値を超えていれば、画像識別子iと値1との組を出力し、そうでなければ画像識別子iと値0との組を出力する。
照合部178は、特徴点抽出部172において画像識別子iを有する画像から特徴点が抽出される毎に、その抽出された特徴点の情報と特徴点記憶部175に記憶されている時間的に1つ前の画像(画像識別子i−1)から抽出された特徴点の情報とを照合し、両者が類似している程度を表すスコアを算出する。例えば、照合部178は、双方の画像間で対応する特徴点の数を用いてスコアを算出する。或いは照合部178は、双方の画像間で対応する特徴点の数を照合画像の特徴点数で正規化してスコアを算出する。但し、スコアの算出方法はこれらに限定されない。照合部178は、算出したスコアを閾値と比較し、閾値に比べてより類似していれば、画像識別子iと値1との組を出力し、そうでなければ画像識別子iと値0との組を出力する。
照合部179は、局所特徴量算出部173において画像識別子iを有する画像から局所特徴量が抽出される毎に、その抽出された局所特徴量と局所特徴量記憶部176に記憶されている時間的に1つ前の画像(画像識別子i−1)から抽出された局所特徴量とを照合し、両者が類似している程度を表すスコアを算出する。例えば、照合部179は、双方の画像間で対応する局所特徴量の数を用いてスコアを算出する。或いは照合部179は、双方の画像間で対応する局所特徴量の数を照合画像の局所特徴量の数で正規化してスコアを算出する。或いは照合部179は、双方の局所特徴量を表すコード間のハミング距離によりスコアを算出する。但し、スコアの算出方法はこれらに限定されない。照合部179は、算出したスコアを閾値と比較し、閾値に比べてより類似していれば、画像識別子iと値1との組を出力し、そうでなければ画像識別子iと値0との組を出力する。
図9は、判定部163における比較部177の動作を説明するグラフであり、横軸はインク付与後の経過時間を示し、縦軸は特徴点の検出数を示し、黒丸は時系列画像を構成する個々の画像から取得した特徴点の数を示している。また、一点鎖線は基準値記憶部174に記憶された基準値である。図9に示されるように、一般に、インク付与後の時間が経過するに従って画像から抽出される特徴点の数が増加していく。その理由は、インクが乾燥するまでの間(数ミリ秒〜数秒ないし数十秒)、インクの基材の光の反射や透過の特性が特徴点の数を増やす方向に変化するためである。そこで、或る基準値を定め、抽出される特徴点の数が基準値を超えた時点で、パターンが安定したと判定する。図9の例では、時刻t1と時刻t2に撮像された2枚の画像から抽出された特徴点の数は何れも基準値を下回っているが、時刻t3に撮像された画像から抽出された特徴点の数が基準値を超えている。そのため、比較部177は、時刻t1、t2で撮像された画像についてはその画像識別子と値0との組を出力し、時刻t3で撮像された画像についてはその画像識別子と値1との組を出力する。
図10は、判定部163における照合部178、179の動作を説明するグラフであり、横軸はインク付与後の経過時間を示し、縦軸は照合スコアを示し、黒丸は時系列画像を構成する個々の画像とその直前画像との間の照合スコアを示している。また、一点鎖線は閾値である。図10に示す例は、照合スコアがより大きいほど、2つの画像の特徴点の情報、局所特徴量がより類似しているケースである。図10に示されるように、一般に、インク付与後の時間が経過するに従って直前画像との間の照合スコアはより高くなる。その理由は、インクが乾燥するまでの間(数ミリ秒〜数秒ないし数十秒)、インクの基材の光の反射や透過の特性が変化するが、インクがほぼ乾燥するとそのような変化が起きないためである。そこで、或る閾値を定め、直前画像との間のスコアが閾値を超えた時点で、パターンが安定したと判定する。図10の例では、時刻t1と時刻t2に撮像された2枚の画像間の照合スコアは閾値を下回っているが、時刻t3に撮像された画像と時刻t2に撮像された画像間の照合スコアは閾値を超えている。そのため、照合部178、179は、時刻t2で撮像された画像についてはその画像識別子と値0との組を出力し、時刻t3で撮像された画像についてはその画像識別子と値1との組を出力する。また、照合部178、179は、インク付与後に最初に撮像された時刻t1の画像については無条件に値0を出力する。
図11は、判定部163における照合部178、179の動作を説明するグラフであり、横軸はインク付与後の経過時間を示し、縦軸は照合スコアを示し、黒丸は時系列画像を構成する個々の画像と直前画像との間の照合スコアを示している。また、一点鎖線は閾値である。図11に示す例は、照合スコアがより小さいほど、2つの画像の特徴点の情報、局所特徴量がより類似しているケースである。図11の例では、時刻t1と時刻t2に撮像された2枚の画像間の照合スコアは閾値を上回っているが、時刻t3に撮像された画像と時刻t2に撮像された画像間の照合スコアは閾値を下回っている。そのため、照合部178、179は、時刻t2で撮像された画像についてはその画像識別子と値0との組を出力し、時刻t3で撮像された画像についてはその画像識別子と値1との組を出力する。また、照合部178、179は、インク付与後に最初に撮像された時刻t1の画像については無条件に値0を出力する。
図12は、判定部163の別の例を示す構成図である。この例の判定部163は、タイマ181を備えている。
タイマ181は、検出部162によってパターン111の生成が行われたことが検出された時点で起動され、その後の所定期間の経過後に、パターン111が安定した状態になった旨の信号を出力する。上記所定期間は、物体110にインクを付与してパターン111を生成してからパターン111が安定するまでに要した時間を実際に計測した結果に基づいて定められている。
次に、画像処理部164について説明する。
図13は、画像処理部164の一例を示す構成図である。この例の画像処理部164は、画像取得部191、特徴点抽出部192、局所特徴量算出部193、および局所特徴量出力部194を備えている。
画像取得部191は、カメラ161を使用して物体110上のパターン111の画像を取得する機能を有する。画像取得部191は、例えば、シャッターを切るコマンドをカメラ161へ送信し、そのコマンドに従ってカメラ161が撮像して得た画像をカメラ161から読み取ることで、1枚の画像を取得する。画像取得部191は、取得した画像を後段の処理部に伝達し、或いは検出部162や判定部163に出力する。
特徴点抽出部192と局所特徴量算出部193は、図8に示した特徴点抽出部172と局所特徴量算出部173と同様の機能を有する。即ち、特徴点抽出部192は、画像取得部191によって取得された画像からエッジやコーナなどにある特徴的な点(特徴点)を抽出する。また局所特徴量算出部193は、抽出された特徴点とその近傍の画素の画素値とから、その特徴点に関する特徴量(局所特徴量)を算出する。
局所特徴量出力部194は、局所特徴量算出部193で算出された局所特徴量を物体110の個体識別子として外部に出力する。局所特徴量出力部194は、例えば、有線または無線によって局所特徴量を外部のサーバ装置などに出力し、或いは外部のデータベースに局所特徴量を出力して記憶させる。
図14は個体識別装置100を用いて実行する個体識別方法の手順を示すフローチャートである。以下、図14を参照して本実施形態に係る個体識別方法について説明する。
まず、個体識別装置100の生成部101は、物体110上にインクを塗布することによって個体識別のためのパターン111を生成する(ステップS101)。例えば、図5に示した生成部101の場合、駆動部155によりピストンロッド154を下方にストロークさせてインク付与ユニット152を待機位置からインク付与位置まで降下させる。これにより、インク付与ユニット152が図2または図3に示したようなペン型の場合、ペン先部123が物体110の面に当接し、物体110の面にインクが付与される。また、インク付与ユニット152が図4に示したようなインクジェット型の場合、インクジェットノズル142の先端部がインクを噴射するための適切な高さに位置決めされ、その位置からインクを噴射すると物体110の面にインクが付与される。その後、駆動部155によりピストンロッド154を上昇させることにより、インク付与ユニット152を待機位置まで上昇させる。
次に、個体識別装置100の撮像部102は、生成部101によってパターンの生成が行われたか否かを検出する(ステップS102)。具体的には、撮像部102は、検出部162を使用して、生成部101の所定の動きを検出することにより、パターンの生成が行われたか否かを検出する。或いは、撮像部102は、検出部162を使用して、物体110上のパターン生成予定領域の視覚的な変化を画像認識によって検出することにより、パターンの生成が行われたか否かを検出する。或いは、撮像部102は、検出部162を使用して、生成部101との間で駆動部155へのコマンドを授受することにより、パターンの生成が行われたか否かを検出する。
次に、撮像部102は、生成部101によってパターンの生成が行われたことを検出すると、生成されたパターン111が安定した状態になったか否かを判定する(ステップS103)。具体的には、撮像部102は、判定部163を使用して、パターン生成後にパターンを時系列で撮像して得たパターンの時系列画像を構成する複数の画像から抽出した特徴点の数を基準値と比較し、基準値より特徴点の数が多くなった画像が得られた時点で、パターンが安定した状態になったと判定する。或いは、撮像部102は、判定部163を使用して、パターンの生成後にパターンを時系列で撮像して得たパターンの時系列画像を構成する複数の画像から抽出した複数の特徴点に関する情報を互いに比較し、時間的に先行する画像から抽出した複数の特徴点に関する情報とほぼ等しい複数の特徴点に関する情報を抽出した時間的に後続する画像が得られた時点で、パターンが安定した状態になったと判定する。或いは、撮像部102は、判定部163を使用して、パターンの生成から所定時間が経過した時点で、パターンが安定した状態になったと判定する。
次に、撮像部102は、生成されたパターン111が安定した状態になったことを検出すると、パターン安定後のパターン111の画像を取得する(ステップS104)。具体的には、撮像部102は、画像処理部164を使用して、パターン111が安定した状態になったことが検出された後、カメラ161を使用してパターン111の画像を取得する。或いは、撮像部102は、判定部163が図8に示した構成を有する場合、安定化した後のパターンが画像取得部171により既に取得されているので、あらためて取得する動作を省略する。
次に、撮像部102は、取得したパターンの画像から個体識別のための局所特徴量を抽出する(ステップS105)。具体的には、撮像部102は、画像処理部164を使用して、安定した状態のパターンの画像から個体識別のための局所特徴量を抽出する。或いは、撮像部102は、判定部163が図8に示した構成を有する場合、安定化した後のパターンの画像から画像取得部171により既に個体識別のための局所特徴量が抽出されているので、あらためて抽出する動作を省略する。
次に、撮像部102は、抽出した個体識別子を外部へ出力する(ステップS106)。具体的には、撮像部102は、画像処理部164を使用して、安定した状態のパターンの画像から抽出した局所特徴量を物体110の属性情報(物体110の名前や番号など)と共に外部のサーバ装置へ送信し、或いはデータベースに記憶する。判定部163が図8に示した構成を有する場合、撮像部102は、画像処理部164の局所特徴量記憶部176から安定した状態のパターンの画像から抽出した局所特徴量を読み出して、物体110の属性情報と共に外部のサーバ装置へ送信し、或いはデータベースに記憶する。
このように本実施形態によれば、撮像部102は、生成部101によるパターンの生成に連動して、生成されたパターンの画像を取得する。そのため、物体111上にパターンを生成したにもかかわらず、当該生成したパターンの画像を取得し忘れる事態を防止でき、またパターンを生成していない物体の画像を取得する事態を防止することができる。これにより、パターンの生成と画像の取得との間に食い違いが生じるのを防ぐことができる。
また、一般的に不安定な状態のパターンの画像は、その後の安定した状態のパターンの画像と完全に同一ではなく相違している。そのため、不安定な状態のパターンの画像を物体の個体識別に使用すると、個体識別の精度が劣化する。しかし、本実施形態によれば、撮像部102は、生成部101によって生成されたパターンが安定した状態になった後のパターンの画像を取得する。そのため、本実施形態によれば、不安定な状態のパターンの画像が取得されるのを防止することができ、それによって個体識別の精度を高めることができる。
また、生成部101と撮像部102を対応付けておくことで、撮像時にパターンに対して適切な倍率、焦点合わせ、照明の点灯、撮影の距離、露出等の設定をあらかじめ最適に設定しておくことが可能であり、適時調整が不要で撮像ミスを防ぐことができる。
[第2の実施形態]
図15を参照すると、本発明の第2の実施形態に係る個体識別装置200は、ベルトコンベア205の上面で送りピッチ毎に物体210上へのパターン211の生成とパターン211の画像の取得とを実施する。物体210およびパターン211は、図1に示した物体110およびパターン111と同じである。ベルトコンベア205は、搬送路とも呼ばれる。
個体識別装置200は、生成器201と撮像器202と乾燥器203と制御器204とベルトコンベア駆動器206と光スイッチ207、208とを備えている。生成器201と撮像器202は、ベルトコンベア205の上方に、ベルトコンベア205の長手方向に間隔を置いて配置されている。
ベルトコンベア駆動器206は、ベルトコンベア205をピッチ送りするステッピングモータなどで構成されている。光スイッチ207は、生成器201直下のベルトコンベア205上に物体211が存在するか否かを検出するセンサである。光スイッチ208は、撮像器202直下のベルトコンベア205上に物体211が存在するか否かを検出するセンサである。
生成器201は、生成器201直下に位置決めされたコンベアベルト205上の物体210に対してパターン211を生成するユニットである。生成器201は、例えば図5に示したような生成部101によって実現することができる。
乾燥器203は、パターン211の乾燥を促進するユニットである。乾燥器203は、撮像器202直下に位置決めされたコンベアベルト205上の物体210のパターン211に対して温風を吹き付けることができるように取り付けられている。乾燥器203は、温風でなく、冷風を吹き出すものでもよい。また、乾燥器203は、紫外線を照射するように構成されていてもよいし、ヒータのような加熱手段であってもよい。
撮像器202は、撮像器202直下に位置決めされたコンベアベルト205上の物体210のパターン211が安定したか否かを判定し、安定した後のパターン211の画像を取得するユニットである。また、撮像器202は、取得したパターン211の画像から個体識別のための特徴量を抽出し、制御器204に出力するユニットである。
制御器204は、個体識別装置200全体の制御を司るユニットである。制御器204は、生成器201、撮像器202、乾燥機203、ベルトコンベア駆動器206および光センサ207、208に有線または無線により接続され、それらに対してコマンドを送信することによりそれらの動作を制御し、或いはそれらから信号を受信する。
図16は、個体識別装置200が実行する個体識別方法の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図16を参照して、本実施形態に係る個体識別方法について説明する。
ベルトコンベア205上には、生成器201と撮像器202との間隔に等しいピッチで複数の物体210が載せられる。制御器204は、ベルトコンベア駆動器206に対して指令を出すことによりベルトコンベア205を1ピッチだけ駆動し、生成器201の直下のベルトコンベア205上に一つの物体210を位置決めする(S201)。生成器201直下のベルトコンベア205上に物体210が位置決めされたことは、光スイッチ207によって検出される。このとき、それまで生成器201の直下に存在していた物体210は、パターン211の生成が行われた状態で撮像器202直下へ移動する。撮像器202直下のベルトコンベア205上に物体210が位置決めされたことは、光スイッチ208によって検出される。
次に制御器204は、生成器201に指令を出すことにより生成器201直下のベルトコンベア205上の物体210に対してパターン211の生成を行う(S202)。具体的には、生成器201として図5に示した生成部101を使用する場合、駆動部155によりピストンロッド154を下方にストロークさせてインク付与ユニット152を待機位置からインク付与位置まで降下させる。これにより、インク付与ユニット152が図2または図3に示したようなペン型の場合、ペン先部123がベルトコンベア205上の物体210の面に当接し、物体210の面にインクが付与される。また、インク付与ユニット152が図4に示したようなインクジェット型の場合、インクジェットノズル142の先端部がインクを噴射するための適切な高さに位置決めされ、その位置からインクを噴射するとベルトコンベア205上の物体210の面にインクが付与される。その後、駆動部155によりピストンロッド154を上昇させることにより、インク付与ユニット152を待機位置まで上昇させる。
次に制御器204は、その時点で撮像器202直下にパターンの生成が行われた物体210が存在しているか否かを検出する(S203)。例えば、制御器204は、光センサ208によって撮像器202直下に物体210が検出されており、1ピッチ移動前に光センサ207によって生成器201直下に物体210が検出されていて生成器201に対してパターンを生成する指令を送信していたのであれば、撮像器202直下にパターンの生成が行われた物体210が存在していると判断する。次に、制御部204は、その時点で撮像器202直下に物体210が存在していなければ(S203)、ステップS201の処理へ戻る。また、制御部204は、その時点で撮像器202直下に物体210が存在していれば(S203)、まず乾燥器203に指令を出すことにより撮像器202直下のベルトコンベア205上の物体210に生成されたパターン211に温風を吹き付ける(ステップS204)。
次に制御器204は、撮像器202に指令を出すことにより、まず撮像器202直下のベルトコンベア205上の物体210に生成されたパターン211が安定したか否かを判定する(S205)。次に制御器204は、パターン211が安定したと判定すると(S206)、撮像器202に指令を出すことにより、撮像器202直下のベルトコンベア205上の物体210に生成されたパターン211の画像を取得する(S207)。次に制御器204は、撮像器202に指令を出すことにより、上記取得したパターン211の画像から個体識別のための特徴量を抽出し、外部の図示しないサーバ装置へ出力し、或いはデータベースに記憶する(S208)。そして、ステップS201の処理へ戻る。ステップS205におけるパターンが安定したか否かの判定、ステップS206におけるパターンの画像の取得、ステップS207における個体識別のための特徴量の抽出は、第1の実施形態で説明した方法と同様の方法により実施される。
このように本実施形態によれば、ベルトコンベア205の上面で送りピッチ毎に、パターンの生成、パターンの乾燥、パターンの画像の取得等の加工を行うことができる。
また本実施形態によれば、乾燥器203によって物体210に生成されたパターン211の安定化を促進するため、自然乾燥に比べて単位時間当たりに処理できる物体の個数を増加することができる。
[第3の実施形態]
図17および図18を参照すると、本発明の第3の実施形態に係る個体識別装置300は、小型で軽量な可搬型の個体識別装置である。個体識別装置300は、3本の脚部301を有する中空構造の外装ケース302と、この外装ケース302に対して回転自在に設けられた円盤状のプレート303と、このプレート303に装着されたインク付与ユニット304、撮像器305、および乾燥器306とを備えている。インク付与ユニット304は、例えば図2乃至図4に示したようなインク付与ユニットを使用することができる。
インク付与ユニット304と撮像器305と乾燥器306とは、プレート303の外周部において円周方向に所定間隔で装着されている。具体的には、プレート303の外周部において円周方向に所定間隔で複数設けられた貫通孔にインク付与ユニット304、撮像器305および乾燥器306が着脱自在に装着されている。乾燥器306は、撮像器305直下に存在するパターンに対して温風などを吹き付けることができるように取り付けられている。またインク付与ユニット304は、インク付与ユニット304を常時上方へ弾性力を付与するリターンスプリング307を備えている。3本の脚部301を使用して外装ケース302を平面に載置した状態では、インク付与ユニット304、撮像器305、および乾燥器306の下端は、平面から所定の距離だけ離れた位置に来るように、3本の脚部301の長さと取り付け角度とが調整されている。
外装ケース302の内部には、プレート303の回転軸308に連結されたステッピングモータ309、シリンダのピストンロッド310を上下動させる駆動部311、個体識別装置300全体の制御を司る制御器312、各部に電力を供給する電池315が設けられている。駆動部311のピストンロッド310は、インク付与ユニット304と回転軸308との間の距離と同じ距離だけ回転軸308から離れた箇所に装着されている。また外装ケース302の上面には、操作ボタン313とLED314とが設けられている。
制御器204は、インク付与ユニット304、撮像器305、乾燥器306、ステッピングモータ309、駆動部311、操作ボタン313およびLED314に対して信号線により接続され、それらとの間で信号やコマンドを授受することによりそれらの動作を制御し、またそれらから信号を受信する。制御器204および電池315とインク付与ユニット304、撮像器305および乾燥器306とをつなぐ信号線および電力線は、例えば、回転軸308を中空構造とし、回転軸308の内部を経由して引き回すことができる。
図19は、個体識別装置300が実行する個体識別方法の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図19を参照して、本実施形態に係る個体識別方法について説明する。
物体にパターンを生成し、その生成したパターンの画像を取得し、その取得したパターンの画像から個体識別子を抽出する場合、利用者は、パターンを生成したい物体の面に外装ケース302の脚部301を載せる。そして、利用者は操作ボタン313をオンにする。
制御器312は、操作ボタン313がオンされると(図19のS301)、動作中である旨を利用者に知らせるためにLED314を点灯する(S302)。次に制御器312は、ステッピングモータ309に指令を出してプレート303をパターン生成位置に位置決めする(S303)。パターン生成位置とは、ピストンロッド310の真下にインク付与ユニット304が来る位置である。次に制御器312は、インク付与ユニット304によって物体上にパターンを生成する(S304)。具体的には、駆動部311に指令を出してピストンロッド310を所定量だけ降下させる。これによりピストンロッド310に押されてインク付与ユニット152がリターンスプリング307の弾性力に抗して、インク付与位置まで降下する。そのため、インク付与ユニット304が図2または図3に示したようなペン型の場合、ペン先部123が物体の面に当接し、物体の面にインクが付与される。また、インク付与ユニット304が図4に示したようなインクジェット型の場合、インクジェットノズル142の先端部がインクを噴射するための適切な高さに位置決めされ、制御器312からの指令に応じてインクジェットノズル142からインクが噴射されると、物体の面にインクが付与される。また制御器312は、パターンの生成を終えると、駆動部311に指令を出してピストンロッド310を元の位置まで上昇させる。ピストンロッド310が上昇すると、インク付与ユニット304がリターンスプリング307の弾性力により上昇する。
次に制御器312は、ステッピングモータ309に指令を出してプレート303をパターン撮像位置に位置決めする(S305)。パターン撮像位置は、ピストンロッド310の真下に撮像器305が来る位置である。次に制御器312は、乾燥器306を駆動して生成されたパターンに温風を吹き付ける(S306)。次に制御器312は、撮像器305に指令を出すことにより、生成されたパターンが安定したか否かを判定する(S307)。次に制御器312は、パターンが安定したと判定すると(S308)、撮像器305に指令を出すことにより、生成されたパターンの画像を取得する(S309)。次に制御器312は、撮像器305に指令を出すことにより、上記取得したパターンの画像から個体識別のための特徴量を抽出し、外部のサーバ装置へ出力し、またデータベースに記憶する(S310)。ステップS307におけるパターンが安定したか否かの判定、ステップS308におけるパターンの画像の取得、ステップS309における個体識別のための特徴量の抽出は、第1の実施形態で説明した方法と同様の方法により実施される。
次に制御器312は、動作が終了したことを利用者に通知するためにLED314を消灯する(S311)。そして制御器312は、図19の処理を終える。なお、図19の処理を終える前に、制御器312は、ステッピングモータ309に指令を出してプレート303をパターン生成位置に位置決めするように構成してもよい。
このように本実施形態によれば、時と場所を選ばす簡単な操作で物体上にパターンを生成し且つそのパターンを撮像して得た画像から個体識別のための特徴量を抽出することができる携帯可能な個体識別装置300を提供することができる。
[第4の実施形態]
図20を参照すると、本発明の第4の実施形態に係る個体識別装置400は、生成部401と撮像部402とを備えている。
生成部401は、物体上にパターンを生成する機能を有する。生成部401は、例えば、図1の生成部101と同様な構成とすることができるが、それに限定されない。
撮像部402は、生成部401によるパターンの生成に連動して、生成されたパターンの安定後の画像を取得する機能を有する。撮像部402は、例えば、図1の撮像部102と同様な構成とすることができるが、それに限定されない。撮像部402は、専用のハードウェアで実現することができる以外に、図21に示すような演算処理部501と記憶部502とを有するコンピュータ500とプログラム503とで実現することができる。プログラム503は、コンピュータ500の立ち上げ時等にコンピュータ500に読み取られ、コンピュータ500の動作を制御することにより、コンピュータ500上に撮像部402を実現する。
このように構成された本実施形態に係る個体識別装置400は、以下のように動作する。即ち、まず生成部401が、物体上にパターンを生成する。次に撮像部402が、上記パターンの生成に連動して、生成されたパターンの安定後の画像を取得する。
このように本実施形態に係る個体識別装置400は、パターンの生成に連動してパターンの画像を取得するため、パターンの生成とその画像の取得との間に食い違いが生じるのを防ぐことができる。
また本実施形態に係る個体識別装置400は、生成されたパターンの安定後の画像を取得するため、不安定な状態のパターンの画像が取得されるのを防止することができ、それによって個体識別の精度を高めることができる。
以上、上記各実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
本発明は、工業製品や製品パッケージの表面に個体識別のためのパターンを生成し、そのパターンの画像を撮像し、その画像から個体識別のための特徴量を抽出する分野に適用できる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
物体上にパターンを生成する生成部と、
前記パターンの生成に連動して、前記パターンの安定後の画像を取得する撮像部と、
を含む個体識別装置。
[付記2]
前記撮像部は、前記パターンの生成が行われたか否かを検出する検出部を有する、
付記1に記載の個体識別装置。
[付記3]
前記撮像部は、前記パターンが安定したか否かを判定する判定部を有する、
付記1または2に記載の個体識別装置。
[付記4]
前記判定部は、前記パターンの生成後に前記パターンを時系列で撮像して得た前記パターンの時系列画像に基づいて前記判定を行う、
付記3に記載の個体識別装置。
[付記5]
前記判定部は、前記パターンの生成後に前記パターンを時系列で撮像して得た前記パターンの時系列画像を構成する複数の画像から抽出した特徴点の数を基準値と比較した結果に基づいて前記判定を行う、
付記3に記載の個体識別装置。
[付記6]
前記撮像部は、前記基準値より前記特徴点の数が多くなった前記画像を、前記パターンの安定後の画像として取得する、
付記5に記載の個体識別装置。
[付記7]
前記判定部は、前記パターンの生成後に前記パターンを時系列で撮像して得た前記パターンの時系列画像を構成する複数の画像から抽出した複数の特徴点に関する情報を互いに比較した結果に基づいて前記判定を行う、
付記3に記載の個体識別装置。
[付記8]
前記撮像部は、時間的に先行する画像から抽出した複数の特徴点に関する情報とほぼ等しい複数の特徴点に関する情報を抽出した時間的に後続する画像を、前記パターンの安定後の画像として取得する、
付記7に記載の個体識別装置。
[付記9]
前記判定部は、前記パターンの生成から所定時間が経過したか否かに基づいて前記判定を行う、
付記3に記載の個体識別装置。
[付記10]
前記検出部は、前記検出を行うために前記生成部の所定の動きを検出する、
付記2に記載の個体識別装置。
[付記11]
前記検出部は、前記検出を行うために前記物体上の所定領域の視覚的な変化を画像認識によって検出する、
付記2に記載の個体識別装置。
[付記12]
前記検出部は、前記検出を行うために前記生成部との間で所定の信号を授受する、
付記2に記載の個体識別装置。
[付記13]
前記生成部は、前記物体上にインクを塗布することによって前記パターンを生成する、
付記1乃至12の何れかに記載の個体識別装置。
[付記14]
前記生成部と前記撮像部とは、前記物体を搬送する搬送路の長手方向に間隔を置いて配置され、前記搬送路上の前記物体に対して前記生成と前記取得とを行うように構成されている、
付記1乃至13の何れかに記載の個体識別装置。
[付記15]
携帯可能な外装ケースに、前記生成部と前記撮像部とを移動自在に支持するプレートを内蔵し、前記生成部によってパターンの生成を行った位置に前記撮像部を移動させて前記パターンの撮像を行うように構成されている、
付記1乃至12の何れかに記載の個体識別装置。
[付記16]
物体上にパターンを生成し、
前記パターンの生成に連動して、前記パターンの安定後の画像を取得する、
個体識別方法。
[付記17]
前記取得の前に、前記パターンの生成が行われたか否かを検出する、
付記16に記載の個体識別方法。
[付記18]
前記取得の前に、前記パターンが安定したか否かを判定する、
付記16または17に記載の個体識別方法。
[付記19]
前記パターンの生成後に前記パターンを時系列で撮像して得た前記パターンの時系列画像に基づいて前記判定を行う、
付記18に記載の個体識別方法。
[付記20]
前記パターンの生成後に前記パターンを時系列で撮像して得た前記パターンの時系列画像を構成する複数の画像から抽出した特徴点の数を基準値と比較した結果に基づいて前記判定を行う、
付記18に記載の個体識別方法。
[付記21]
前記取得では、前記基準値より前記特徴点の数が多くなった前記画像を、前記パターンの安定後の画像として取得する、
付記20に記載の個体識別方法。
[付記22]
前記パターンの生成後に前記パターンを時系列で撮像して得た前記パターンの時系列画像を構成する複数の画像から抽出した複数の特徴点に関する情報を互いに比較した結果に基づいて前記判定を行う、
付記18に記載の個体識別方法。
[付記23]
前記取得では、時間的に先行する画像から抽出した複数の特徴点に関する情報とほぼ等しい複数の特徴点に関する情報を抽出した時間的に後続する画像を、前記パターンの安定後の画像として取得する、
付記22に記載の個体識別方法。
[付記24]
前記パターンの生成から所定時間が経過したか否かに基づいて前記判定を行う、
付記18に記載の個体識別方法。
[付記25]
前記検出を行うために前記物体上に前記パターンを生成する生成部の動きを検出する、
付記17に記載の個体識別方法。
[付記26]
前記検出を行うために前記物体上の所定領域の視覚的な変化を画像認識によって検出する、
付記17に記載の個体識別方法。
[付記27]
前記検出を行うために前記物体上に前記パターンを生成する生成部との間で所定の信号を授受する、
付記17に記載の個体識別方法。
[付記28]
前記生成では、前記物体上にインクを塗布することによって前記パターンを生成する、
付記16乃至27の何れかに記載の個体識別方法。
[付記29]
前記物体を搬送する搬送路の長手方向に間隔を置いて配置された生成部と撮像部とを使用して、前記搬送路上の前記物体に対して前記生成と前記取得とを行う、
付記16至28の何れかに記載の個体識別装置。
[付記30]
生成部と撮像部とを移動自在に支持するプレートを内蔵する携帯可能な外装ケースを前記物体上に載置し、前記生成部によって前記物体上に前記パターンの生成を行った後、前記パターンの生成を行った位置に前記撮像部を移動させて前記パターンの撮像を行う、
付記16乃至28の何れかに記載の個体識別方法。
[付記31]
コンピュータを、
物体上のパターンの生成に連動して、前記パターンの安定後の画像を取得する撮像部、
して機能させるためのプログラム。
100…個体識別装置
101…生成部
102…撮像部
110…物体
111…パターン
121…インク付与ユニット
122…ハウジング
123…ペン先部
124…インク
125…インク
126…隔壁
127…キャップ
131…インク付与ユニット
141…インク付与ユニット
142…インクジェットノズル
143…駆動部
144…インクタンク
151…プレート
152…インク付与ユニット
153…リターンスプリング
154…ピストンロッド
155…駆動部
156…リミットスイッチ
161…カメラ
162…検出部
163…判定部
164…画像処理部
171…画像取得部
172…特徴点抽出部
173…局所特徴量算出部
174…基準値記憶部
175…特徴点記憶部
176…局所特徴量記憶部
177…比較部
178…照合部
179…照合部
180…判定結果出力部
181…タイマ
191…画像取得部
192…特徴点抽出部
193…局所特徴量算出部
194…局所特徴量出力部
200…個体識別装置
201…生成器
202…撮像器
203…乾燥器
204…制御器
205…ベルトコンベア
206…ベルトコンベア駆動器
210…物体
211…パターン
300…個体識別装置
301…脚部
302…外装ケース
303…プレート
304…インク付与ユニット
305…撮像器
306…乾燥器
307…リターンスプリング
308…回転軸
309…ステッピングモータ
310…ピストンロッド
311…駆動部
312…制御器
313…操作ボタン
314…LED
315…電源
400…個体識別装置
401…生成部
402…撮像部

Claims (7)

  1. 物体上にパターンを生成する生成部と、
    前記パターンの生成に連動して、前記パターンの安定後の画像を取得する撮像部と、
    を含み、
    前記撮像部は、前記パターンが安定したか否かを判定する判定部を有し、
    前記判定部は、前記パターンの生成後に前記パターンを時系列で撮像して得た前記パターンの時系列画像を構成する複数の画像から抽出した特徴点の数を基準値と比較した結果に基づいて前記判定を行う、
    個体識別装置。
  2. 前記撮像部は、前記基準値より前記特徴点の数が多くなった前記画像を、前記パターンの安定後の画像として取得する、
    請求項1に記載の個体識別装置。
  3. 物体上にパターンを生成する生成部と、
    前記パターンの生成に連動して、前記パターンの安定後の画像を取得する撮像部と、
    を含み、
    携帯可能な外装ケースに、前記生成部と前記撮像部とを移動自在に支持するプレートを内蔵し、前記生成部によってパターンの生成を行った位置に前記撮像部を移動させて前記パターンの撮像を行うように構成されている、
    個体識別装置。
  4. 前記生成部は、前記物体上にインクを塗布することによって前記パターンを生成する、
    請求項1乃至3の何れかに記載の個体識別装置。
  5. 物体上にパターンを生成し、
    前記パターンが安定したか否かを判定し、
    前記パターンの安定後の画像を取得し、
    前記判定では、前記パターンの生成後に前記パターンを時系列で撮像して得た前記パターンの時系列画像を構成する複数の画像から抽出した特徴点の数を基準値と比較した結果に基づいて前記判定を行う、
    個体識別方法。
  6. 生成部と撮像部とを移動自在に支持するプレートを内蔵する携帯可能な外装ケースを物体上に載置し、
    前記生成部によって前記物体上にパターンを生成し、
    前記パターンの生成を行った位置に前記撮像部を移動させて、前記パターンの安定後の画像の撮像を行う、
    個体識別方法。
  7. コンピュータに、
    物体上にパターンを生成する処理と、
    前記パターンが安定したか否かを判定する処理と、
    前記パターンの安定後の画像を取得する処理と、
    を行わせるためのプログラムであって、
    前記判定では、前記パターンの生成後に前記パターンを時系列で撮像して得た前記パターンの時系列画像を構成する複数の画像から抽出した特徴点の数を基準値と比較した結果に基づいて前記判定を行う、
    プログラム。
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