JP6733980B1 - 縦型無軸スクリュー搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の技術構成を改良し、紛体の上方(特に垂直)搬送を好適に行える縦型無軸スクリュー搬送装置を提供する。【解決手段】本発明は、縦型無軸スクリュー搬送装置であって、羽根径方向に突設される複数の掻取部を有する無軸スクリュー羽根12と、無軸スクリュー羽根をその内部に収納し、断面が正n角形状である正n角柱状のケーシング14と、ケーシング14の内側面のそれぞれに、内側面の長手方向に沿って設けられるインナーバーと、ケーシング14の下部に設けられる投入部と、ケーシング14の上部に設けられる排出部と、無軸スクリュー羽根12の一方端に連結され、無軸スクリュー羽根12を回転させる駆動部20を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、被搬送物を上方へ搬送するための縦型無軸スクリュー搬送装置に関する。
特許文献1の竪型スクリューコンベアは、紛体の垂直搬送を行う機構であって、無軸スクリュー羽根と、無軸スクリュー羽根をその内部に収納する断面正八角形のケーシングと、を備える構成を開示している。
特開2015−221724
本発明は、特許文献1の技術構成を改良し、被搬送物を上方(特に垂直)に好適に搬送できる、縦型無軸スクリュー搬送装置およびその装置のための無軸スクリュー羽根を提供することを目的とする。
本発明は、被搬送物を上方へ搬送するための縦型無軸スクリュー搬送装置に用いられる無軸スクリュー羽根であって、
羽根径方向に突設される複数の掻取部を有する。
掻取部は、例えば、矩形状が好ましい。掻取部は、回転しながら、後述するインナーバーの表面およびその表面およびその周辺の被搬送物と接触することで、被搬送物を効果的に搬送できる。
被搬送物の搬送方向側(またはその逆方向側)となる羽根の側面から外径方向に突設してあってもよく、羽根先端から突設されていてもよいが、搬送方向側となる羽根の側面から掻取部が設けられることが好ましい。掻取部が搬送される被搬送物と接触して抵抗が生じ、結果として搬送効率が向上する。
無軸スクリュー羽根の外径(端部)から掻取部の先端までの長さ(b)が、例えば、2mmから10mmである。つまり、掻取部の突出長さ(b)は、羽根外径端部から2mm〜10mmの範囲で突出している。
掻取部とインナーバーとの接触長さ(W3)(回転軸方向長さ)が、20mm〜50mmが好ましい。
掻取部が例えば直方体状である場合、回転軸方向に沿った長さ(W3)が例えば20mm〜40mmで、回転軸方向と直交する長さ(T3)が例えば10mm〜40mm、径方向長さ(L3)が例えば、20mmから50mmである。
掻取部の形状は、例えば、断面円、断面半円の棒状でもよい。
前記無軸スクリュー羽根の外径(r1)は、80mm〜600mmであり、前記無軸スクリュー羽根のピッチ(p)は、27mm〜480mmである。ピッチ(1周)あたり掻取部が、外径とピッチに応じて、10個から25個の範囲(言い換えれば、羽根中心にして角度14度から36度の範囲)で設けられることが好ましい。
無軸スクリュー羽根の内径(r2)が、30mmから500mmの範囲である。実施形態としては、内径(r2)と羽根幅(w)との和が外径(r1)である。または(r2+w≒r1)であり、ここでwが径方向から垂直に伸びておらず傾斜している場合にはr1の方が小さい。別実施形態として、内径(r2)と羽根幅(w)の2倍との和が外径(r1)である。または(r2+w×2≒r1)であり、ここでwが径方向から垂直に伸びておらず傾斜している場合にはr1の方が小さい。
無軸スクリュー羽根の外径(r1)と前記無軸スクリュー羽根のピッチ(p)との関係は、外径1に対しピッチ1/3〜2/3であり、外径1に対しピッチ1/2〜2/3がより好ましい。
例えば、無軸スクリュー羽根は断面矩形であり、羽根の厚み(t)は例えば、10mm〜35mmの範囲であり、羽根幅(w)は例えば、30mm〜80mmの範囲である。スクリュー羽根の外径(r1)が大きくなるほど羽根幅(w)、羽根厚み(t)も大きい値に設定する。被搬送物の物性および/または単位時間あたりの搬送量(スクリューの回転速度)に応じて、スクリュー羽根外径およびピッチを設定することが好ましい。
また、本発明は、被搬送物を上方へ搬送するための縦型無軸スクリュー搬送装置であって、
羽根径方向に突設される複数の掻取部を有する無軸スクリュー羽根と、
前記無軸スクリュー羽根をその内部に収納し、断面が正n角形状(n=4から16)である正n角柱状のケーシングと、
前記ケーシングの内側面(矩形状)のそれぞれに、内側面の長手方向に沿って設けられるインナーバーであって、内側面の長手方向に沿った中心線とインナーバーの長手方向に沿った中心線とが一致(実質的に一致)させたときに、正n角形の辺(e)よりも短い幅(w4)であるn個のインナーバーと、を備える。
前記縦型無軸スクリュー搬送装置は、
前記ケーシングの下部に設けられる投入部と、
前記ケーシングの上部に設けられる排出部と、
前記無軸スクリュー羽根の一方端に連結され、前記無軸スクリュー羽根を回転させる駆動部とを備える。
前記ケーシングは、断面が正n角形状であるが、nは偶数であることが好ましく、正六角柱状、正八角柱状、正十角柱状、正十二角柱状が好ましい。
ケーシングは、例えば、強化プラスチック製、金属製が挙げられ、例えば、ステンレス鋼製が好ましい。
前記ケーシングは、長手方向に沿って縦割に分割できる、第一パーツと、第二パーツとを有して構成されていてもよい。
前記インナーバーは、掻取部と接触する面が平坦であることが好ましく、掻取部の回転軌跡に沿った湾曲面であってもよい。
前記インナーバーが直方体状であって、その長手方向長さはケーシングの長手方向長さ(無軸スクリュー羽根の回転軸方向長さ)に対応している。
前記インナーバーの幅(w4)は、好ましくは、前記ケーシングの正n角形の辺の長さ(e)の10%〜80%、より好ましくは20%〜60%、さらに好ましくは25%から40%である。
前記インナーバーの厚み(h4)は、例えば、3mm〜10mmの範囲である。
幅(w4)、厚み(h4)は、無軸スクリュー羽根の外径、ピッチ、ケーシングの断面正n角形、被搬送物の種類に応じて設定される。
インナーバーは、例えば、強化プラスチック製、金属製が挙げられ、、例えば、ステンレス鋼製が好ましい。
前記無軸スクリュー羽根の前記掻取部の羽根径方向の端部から前記インナーバーの表面までの間隔(a)は、1mm〜6mm、好ましくは2mm〜5mmである。
インバーバーの幅(w4)から無軸スクリュー羽根の回転中心軸(径方向)を見たとき、少なくとも1つのインナーバーの幅(w4)に対して、羽根1ピッチ内の掻取部の一つまたは2つが少なくとも一部で重なっていることが好ましい(例えば、図2の破線で示す。)。すなわち、掻取部がインナーバーに近づくと、ピッチ方向前方の掻取部がインナーバーから遠ざかるが、インナーバーの幅方向に対し最大2つの掻取部が部分的に重なることがある。1または2つであれば、インナーバーとの接触可能面積が小さくなり、モータ駆動電力も低くできる。一方、3つ以上が重なると、インナーバーと掻取部との接触可能面積(あるいは間隔(a)に近づく面積)が大きくなり、摩擦抵抗が大きくなるため、駆動電力も大きくなり好ましくない。
上方への搬送は、例えば、水平に対し搬送軸が60度以上90度の搬送である。
被搬送物は、例えば、粒径10μm以下の重量が30%以上、好ましくは40%以上を占めるごみ焼却灰、煤塵、セメントキルン、電気炉ダストなどが挙げられるが、これに制限されない。
また、被搬送物は、例えば、平均粒径、嵩密度、安息角、内部摩擦角、付着力、流動性、噴流性などで定義できる。紛体の平均粒径の上限値は、100μm以下、50μm以下、40μm以下、30μm以下、25μm以下、20μm以下、15μm以下、10μm以下、5μm以下、または1μm以下であって、紛体の平均粒径の下限値は0.1μm以上、0.4μm以上または0.8μm以上である。平均粒径が0.1μm以上〜50μm以下の紛体を搬送でき、0.1μm以上〜40μm以下の紛体でも搬送でき、0.1μm以上30μm以下の紛体でも搬送できる。
紛体の安息角は、25度〜65度、30度〜60度が例示できる。
紛体としては、例えば、小麦粉(メリケン粉)、うどん粉、化粧粉、タルク、石膏粉、顔料、染料、酸化チタン、活性炭、カーボンブラック、けいそう土、消石灰、シリカゲル、コーンスターチ、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、テフロン(登録商標)、トナー、などである。
また、被搬送物は、上記に制限されず、1種以上の物質が含まれていてもよい。
また、被搬送物が水分を含んでいてもよい。被搬送物の体積含水率が例えば、1%〜99%、10〜90%、20〜80%、30〜70%の範囲が挙げられ、飽和体積含水率(粘土の場合60%以上、砂は40%程度)の水分を含む被搬送物が例示される。水分を含む被搬送物であっても好適に垂直搬送できる。
また、被搬送物は、いわゆる産業廃棄物であってもよい。
駆動部をスクリュー羽根の上部に設置した場合に、有軸スクリューコンベアのように下部に軸受けを設ける必要がないので軸受けの破損の心配がない。また、駆動部を下部に設置しても密閉性が高く(密閉構造)、被搬送物が入り込む心配がない。
また、無軸スクリューコンベアの外径端部がインナーバーに接触するよりも、掻取部がインナーバーに接触するため、摩擦抵抗を低くできるため、搬送量当たりのエネルギー消費量も低くでき、省エネルギー効果も高い。
本発明の一実施形態において、無軸スクリュー羽根の外径(端部)とその内側面(正n角形の辺)との間隔(d)が、10mm〜30mmであり、好ましくは10mm〜20mmである。被搬送物の物性および/または単位時間あたりの搬送量(スクリューの回転速度)に応じて間隔(d)を設定する。
内側面と内側面とで結ぶ頂線(正n角形の辺と辺を結ぶ頂点に)におけるエリアに入り込んだ被搬送物も、インナーバーと掻取部との適度な接触によって被搬送部を圧縮および弛緩させることで好適に掻き取り搬送可能となる。
前記駆動部は、前記無軸スクリュー羽根を回転数5〜17rpmで回転することが好ましく、8〜12rpmがより好ましい。回転数が小さいほど単位時間当たり搬送量が小さく、滞留時間が長い、回転数が高いと搬送初期のケーシング上部に搬送物が達していない時に無軸スクリュー羽根が横ブレしてケーシング内のインナーバーと接触する。上記回転数の範囲内で無軸スクリュー羽根の外径(80mm〜600mm)が大きい程回転数を小さくし、外径が小さい程回転数を大きくすることが好ましい。周速を調整することで被搬送物が摩擦熱に反応して固まることを防止できる。駆動部は、モータ、変速ギア、連結手段、制御装置、電源などで構成される。
無軸スクリュー羽根の外径の誤差(公差)は±5mm以内が好ましく、±4mm以内がさらに好ましい、±3mm以内がさらに好ましい。間隔(a)および(d)の2倍よりも外径の誤差は小さいことが好ましい。ケーシングの長手方向の直線誤差(公差)、内径の誤差(公差)は、±3mm以内が好ましく、±2mm以内がより好ましく、±1mm以内がさらに好ましい。無軸スクリュー羽根の外径の誤差およびケーシングの直線誤差、内径誤差があっても、実質的に間隔(d)および間隔(a)の範囲は実質的に維持されるように構成される。
無軸スクリュー羽根が回転して被搬送物を搬送する際には、間隔(a)があっても、実質的には掻取部がインナーバーに接触することで(小さな横ブレもあり、寸法公差の影響もある)、被搬送物を搬送できる。接触は、回転可能な接触である。
(無軸スクリュー羽根の材料)
無軸スクリュー羽根の原材料となる鋼材としては、例えば、一般構造用圧延鋼材(SS330、SS400、SS490、SS540など)、冷間圧延鋼板(SPCC、SPCD、SPCE、SPCF、SPCGなど)、炭素鋼鋼材(S25C、S30C、S35C、S45C、S50C、S55Cなど)、熱間または冷間圧延ステンレス鋼板(SUS304,SUS316,SUS430,SUS410など)、耐摩耗鋼板(スエーデンスチール社のハードックス(HARDOX(登録商標))、JFEスチール社のエバーハード(EVERHARD(登録商標))など)、高張力鋼板(SM570、SMA570Wなど)、TMCP型高張力鋼板(SM570TMC、SMA570WTMCなど)が挙げられる。
無軸スクリュー羽根の原材料となる鋼材としては、一般構造用圧延鋼材(SS400)よりも高強度(高引張強度)の鋼材が好ましい。耐摩耗性、耐久性の観点で好ましい。SS400の場合、長時間使用(例えば6ケ月、7時間/日)でスクリュー羽根の全長が初期値と比較して10%〜15%程度縮むが、SS400よりも高強度(高引張強度)のステンレス鋼板、耐摩耗鋼板(スエーデンスチール社のハードックス(HARDOX(登録商標))、JFEスチール社のエバーハード(EVERHARD(登録商標))などは、縮みの程度が極めて小さい。
前記投入部は、紛体が前記無軸スクリュー羽根の1枚目に送り込まれるように配置される。
縦型無軸スクリュー搬送装置は、前記投入部に連結される自重送り込み式の投入用タンクを備える。タンクから投入部までに送り込み用のスクリューを用いずに自重で被搬送物を投入できる。
前記無軸スクリュー羽根の全長(L)が、2m以上であり、例えば、2m〜20m、2m〜10m、2m〜8mの範囲が例示される。垂直搬送距離が高くなるほど被搬送物、最大値外形サイズ0.5mm〜3mm未満の粉砕物の搬送が難しくなるが、本願発明では問題なく上方に搬送できる。
前記ケーシングの下部に開放部を設ける。搬送の最後ではケーシングに紛体が残る(例えば、ケーシング高さの1/5〜1/3程度)が、開放部の蓋を開けることで、ケーシング内の残りの紛体を排出できる。
ケーシングの下部の投入部と上部の排出部とをそれぞれ蓋部材で密閉構造にすることで、ケーシング内部に残った被搬送物を保管することができる。搬送を中断しているときに、被搬送物が吸湿しないように保管できる。密閉構造にすることで、臭いの拡散を防止できる。
縦型無軸スクリュー搬送装置の概略図である。 ケーシングと無軸スクリュー羽根の配置を説明するための図である。 ケーシングと無軸スクリュー羽根の配置を説明するための図である。 掻取部とインナーバーを説明するための図である。 掻取部とインナーバーを説明するための図である。 インナーバーに対する掻取部の移動軌跡を説明するための図である。
(実施形態1)
図面を参照しながら本実施形態の縦型無軸スクリュー搬送装置を説明する。図1の縦型無軸スクリュー搬送装置1は、無軸スクリュー羽根12と、前記無軸スクリュー羽根12をその内部に収納する正八角柱状のケーシング14と、前記ケーシング14の下部に設けられる被搬送物の投入部16と、前記ケーシング14の上部に設けられる排出部18と、前記無軸スクリュー羽根12の下端(フランジ)に連結され、無軸スクリュー羽根12を回転させる駆動部20とを備える。駆動部20は、上記フランジと連結された駆動軸21と、駆動軸21と連結された電動機付減速機22とを有する。駆動軸21は、シールユニット(不図示)を間に設置してケーシング14を貫通し、駆動軸21とケーシングとの密閉性を高めている。
本実施形態にておいて、ケーシング14は正八角柱状である。つまり断面が正八角形である。ケーシング14の8つの内側面(矩形状)のそれぞれに、内側面の長手方向に沿ってインナーバー41〜48が設けられる。ケーシング14の内側面のぞれぞれとインナーバー41〜48は溶接されている。内側面の一つに一つのインナーバーが設けられていてもよく、ケーシングが長手方向に沿って2分割されている場合には、2分割された繋ぎ線を挟んで2つのインナーバーが長手方向に設けられていてもよい。
ケーシングの内側面長手方向に沿った中心線とインナーバーの長手方向に沿った中心線とが一致(実質的に一致)させたときに、正八角形の辺(e)よりも、インナーバーの幅(w4)は、短くなる。
各インナーバーは、後述する掻取部と接触する面が平坦である。本実施形態では、各インナーバーが直方体状である。直方体の長手方向長さはケーシングの長手方向長さ(無軸スクリュー羽根の回転軸方向長さ)に対応している。インナーバーの幅(w4)は、好ましくは、ケーシングの正八角形の辺の長さ(e)の10%〜80%、より好ましくは20%〜60%、さらに好ましくは25%から40%である。インナーバーの厚み(h4)は、例えば、3mm〜10mmの範囲である(図2参照)。幅(w4)、厚み(h4)は、無軸スクリュー羽根12の外径および内径、ピッチ、ケーシング14の断面正八角形、被搬送物の種類に応じて設定される。
本実施形態1では、無軸スクリュー羽根12の全長(L)が6200mmである。また、無軸スクリュー羽根12の外径(r1)が477mm、内径(r2)が177mmである。また、無軸スクリュー羽根12のピッチ(p)が318mmである。羽根幅(w)が65mm、羽根厚み(t)が20mmである。図1のスクリュー羽根は外径および内径の異なる2つのスクリュー羽根を径方向につなげたダブル羽根である。径方向外側のスクリュー羽根の内径が径方向内側のスクリュー羽根の外径と一致(略一致)しており、お互いを溶接で結合する。
無軸スクリュー羽根12は、羽根径方向に突設される22個の掻取部121を有する。本実施形態の掻取部121は、直方体であり、被搬送物の搬送方向側(またはその逆方向側)となる羽根の側面から外径方向に突設している(図1、2参照)。各掻取部121は、回転軸方向に沿った長さ(W3)が例えば20mm〜40mmで、回転軸方向と直交する長さ(T3)が例えば10mm〜40mm、径方向長さ(L3)が例えば、20mmから50mmである(図3参照)。掻取部121の突出長さ(b)は、羽根外径端部から2mm〜10mmの範囲で突出している。なお、図1では掻取部121を一部だけ示している。
掻取部121の羽根径方向の端部からインナーバーの表面までの間隔(a)は、1mm〜6mm、好ましくは2mm〜5mmである。
図2に示すように、インバーバーの幅(w4)から無軸スクリュー羽根12の回転中心軸(径方向)を見たとき、少なくとも1つのインナーバーの幅(w4)に対して、羽根1ピッチ内の掻取部121の一つまたは2つが少なくとも一部で重なっていることが好ましい(例えば、図2の破線で示す。)。すなわち、掻取部121がインナーバーに近づくと、ピッチ方向前方の掻取部121がインナーバーから遠ざかるが、インナーバーの幅方向に対し最大2つの掻取部121が部分的に重なることがある。1または2つであれば、インナーバーとの接触可能面積が小さくなり、モータ駆動電力も低くできる。一方、3つ以上が重なると、インナーバーと掻取部121との接触可能面積(あるいは間隔(a)に近づく面積)が大きくなり、摩擦抵抗が大きくなるため、駆動電力も大きくなり好ましくない。
図4A、4Bに、掻取部121の移動軌跡を模式的に示す。スクリュー羽根の回転に伴い掻取部121も回転し、インナーバー41に近づき、インナーバー41の長手方向に沿った中心線と掻取部121の径方向に沿った中心線とが重なるときに間隔(a)がもっとも小さくなり(またはお互いが接触し)、被搬送物を効果的に掻きとれる。
図4Cに示すように、1ピッチ中の22個の掻取部121の移動軌跡は、インナーバーの上下方向で一部分で重なる。これにより、インナーバーの上下方向において掻き取りムラが生じないようにできる。
無軸スクリュー羽根12の外径(端部)とその内側面(正八角形の辺141〜148)との間隔(d)が、10mm〜30mmであり、好ましくは10mm〜20mmである。被搬送物の物性および/または単位時間あたりの搬送量(スクリューの回転速度)に応じて間隔(d)を設定する。
本実施形態1では、投入部16に自重送り込み式の投入用タンク30が連結され、このタンク30から投入部16へ向かって、自重で被搬送物が送り込まれ、が無軸スクリュー羽根12の1枚目に送り込まれる。投入部16は、斜め上方から傾斜した管がケーシング14の側壁開口部に連通する構造である。また、ケーシング14の下部に開放部40が設けられ、開放部40の蓋(不図示)を開けることで、例えば、搬送終了時の残紛体を排出するために機能する。
(別実施形態)
別実施形態として、無軸スクリュー羽根12の外径とその内壁面との間隔(d)が2mm〜30mmでもよい。また、無軸スクリュー羽根12の全長(L)が2m以上である。無軸スクリュー羽根12の外径(r1)が80mm〜600mmでもよい。無軸スクリュー羽根12のピッチ(p)が27mm〜480mmでもよい。また、無軸スクリュー羽根の外径(r1)が、600mm〜800mmであり、無軸スクリュー羽根のピッチ(p)が、200mm〜533mmである。また、無軸スクリュー羽根の外径(r1)と無軸スクリュー羽根のピッチ(p)との関係は、外径1に対しピッチ1/3〜2/3でもよい。
また、排出部18は、ケーシング14の上部側壁から突出させる構造に限定されず、ケーシング14の上端部に形成した開口部が排出部の機能を兼ねてもよい。
また、無軸スクリュー羽根の下端に駆動部が連結されているが、駆動部は無軸スクリュー羽根の上端に連結されていてもよい。
<実施例>
実施形態1の縦型無軸スクリューコンベア装置1を用いて、焼却灰を70度傾斜搬送と垂直搬送できたことを確かめた。内径(r2)のシングルはシングル羽根と意味し、ダブルはダブル羽根(シングル羽根を径方向でつなげたスクリュー羽根)を意味している。
Figure 0006733980
別実施例として、間隔dを7mm、8mmにして確認をしたところ、垂直搬送できたことを確認した。
1 縦型無軸スクリュー搬送装置
12 無軸スクリュー羽根
121 掻取部
14 ケーシング
41、42、43、44、45、46、47、48 インナーバー
16 投入部
18 排出部
20 駆動部

Claims (3)

  1. 縦型無軸スクリュー搬送装置であって、
    羽根径方向に突設される複数の掻取部を有する無軸スクリュー羽根と、
    前記無軸スクリュー羽根をその内部に収納し、断面が正n角形状(n=4から16)である正n角柱状のケーシングと、
    前記ケーシングの内側面のそれぞれに、内側面の長手方向に沿って設けられるインナーバーであって、内側面の長手方向に沿った中心線とインナーバーの長手方向に沿った中心線とが一致させたときに、正n角形の辺(e)よりも短い幅(w4)であるn個のインナーバーと、を備え、
    前記インナーバーの幅(w4)から前記無軸スクリュー羽根の回転中心軸(径方向)を みたとき、少なくとも1つのインナーバーの幅(w4)に対して、羽根1ピッチ内の前記 掻取部の1つまたは2つが少なくとも一部で重なっている、縦型無軸スクリュー搬送装置。
  2. 水平に対し搬送軸が60度以上90度の搬送である、請求項1に記載の縦型無軸スクリュー搬送装置。
  3. 前記無軸スクリュー羽根の1ピッチ中の掻取部の移動軌跡が、前記インナーバーの上下 方向で、一部分で重なっている、請求項1または2に記載の縦型無軸スクリュー搬送装置
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