以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
図1〜図11は、本発明の情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムの一実施例を示す図であり、図1は、本発明の情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムの一実施例を適用した情報処理システム1の概略構成図である。
図1において、情報処理システム1は、インターネットINに、企業オフィスKOの企業ネットワークKN、レンタルオフィスROのレンタルネットワークRN及び家(自宅)MHのホームネットワークHM等の複数種類のネットワークが接続されている。情報処理システム1は、各ネットワークKN、RN、HMが接続されているインターネットINに、管理サーバKSが接続されている。
企業オフィスKOは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network )等の企業ネットワークKNが張り渡されており、企業ネットワークKNには、複数台(本実施例では、11台以上とする。)の周辺機器KK1〜KKnが接続されている。周辺機器KK1〜KKnは、複合装置、コピー装置、プリンタ装置、電子黒板等であり、また、企業ネットワークKNには、外部とのアクセス制御や円滑にインターネットIN等を利用するために使用されるPROXYサーバPSが接続されている。
レンタルオフィスROは、LAN等のレンタルネットワークRNが張り渡されており、レンタルネットワークRNには、複数台(本実施例では、5台〜10台の範囲とする。)の周辺機器RK1〜RKmが接続されている。周辺機器RK1〜RKmは、複合装置、コピー装置、プリンタ装置等である。
家MHは、家庭LAN等のホームネットワークHMが張り渡されており、ホームネットワークHMには、複数台(本実施例では、4台以下とする。)の周辺機器HK1〜HKhが接続されている。
そして、企業ネットワークKN、レンタルネットワークRN及びホームネットワークHMには、例えば、企業オフィスKOに務める従業者が携帯する情報処理装置JSが、移動先の場所において、接続され、また、切り離される。図1では、情報処理装置JSは、実線で示すように、企業ネットワークKNに接続されている状態が示されており、レンタルネットワークRN及びホームネットワークHMにも、一点鎖線で示すように、移動先に応じて接続される。
周辺機器KK1〜KKn、周辺機器RK1〜RKm、周辺機器HK1〜HKhは、例えば、複合装置の場合、図2に示すようにブロック構成されている。周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhは、コントロール部11、操作パネル12、プロッタ13及びスキャナ14等を備えており、コントロール部11は、CPU(Central Processing Unit)21、記憶部22及び外部I/F23等を備えている。
記憶部22は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成されており、周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhの基本プログラム、システムデータ、画像データ等の各種データ等を記憶する。特に、記憶部22は、周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhの機種、機番、IPアドレス等の固有の情報を記憶している。
CPU21は、記憶部22のプログラムに基づいて、周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhの各部を制御して、周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhとしての基本処理を実行する。また、CPU21は、後述する情報処理装置JSから機器情報取得要求があると、接続の有無、起動の有無、自機に関する必要な情報(機種、機番等)を渡す。
外部I/F23は、企業ネットワークKN、レンタルネットワークRN、ホームネットワークHMのいずれかに接続され、ネットワークKN、RN、HM上の周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKh、情報処理装置JS、管理サーバKSと通信する。特に、外部I/F23は、ネットワーク管理を実現するためのSNMP(Simple Network Management Protocol)等のプロトコルで情報処理装置JSと通信して、機器情報取得要求、設定情報の取得要求、設定情報の変更要求等を受け取る。
CPU21は、外部I/F23が、情報送信要求や設定情報の変更要求を受け取ると、記憶部22の記憶する自機に関する必要な情報の送信や設定情報の変更処理を行う。
操作パネル12は、周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhの操作を行うのに必要な各種ハードキー及び表示パネル等を備えており、表示パネルとしては、例えば、タッチパネル付きのLCD(Liquid Crystal Display)パネルが用いられる。操作パネル12は、CPU21の制御下で、例えば、表示パネルに周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhの動作設定を行うための設定画面を表示し、該入力画面の表示に応じたユーザによる設定入力を行わせる。なお、操作パネル12の表示パネルは、タッチパネル付きLCDに限るものではなく、例えば、タッチパネル機能が搭載された有機EL表示パネルやタッチパネル機能を有していない表示パネルであってもよい。
プロッタ13は、所定の印刷方式、例えば、電子写真方式でカラー画像、白黒画像等の画像を用紙に印刷出力する。プロッタ13は、例えば、カラーの電子写真方式の場合には、回転駆動される感光体を中心に、光書込部、現像部及び転写部、定着部、帯電部及びクリーニング部等が配設されている各色(例えば、CMYK色)の印刷ユニットが搬送路上に並んで配設されている。このような電子写真方式のプロッタ13は、その各色の印刷ユニットが、帯電部で一様に帯電された感光体上に、画像データに基づいて変調した書込光を照射して、静電潜像を形成する。各色の印刷ユニットは、この静電潜像の形成された感光体に現像部から印刷ユニットに対応する色のトナー(現像剤)を供給して現像する。各印刷ユニットは、感光体上のトナー画像を転写部と感光体との間に給紙カセットから用紙搬送部によって搬送されてきた用紙に、各色トナー画像を順次重ねて転写して、カラーのトナー画像の転写が完了した用紙を定着部に搬送して、定着部で定着させる。
スキャナ14は、例えば、CCD(Charge Coupled Device )、CIS(Contact Image Sensor:密着イメージセンサ)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor )等を用いたスキャナ等が用いられている。スキャナ14は、原稿の表面を主走査及び副走査して該原稿の表面の画像を読み取る。スキャナ14は、原稿の表面の画像を読み取ったアナログの画像データを図示しないA/D(アナログ/デジタル)変換器でデジタル変換して、デジタルの表面画像データをコントロール部11へ出力する。すなわち、スキャナ14は、原稿の画像を読み取って、プロッタ13で印刷出力する画像データや外部I/F23へ出力するための画像データを、コントロール部11に出力する。
なお、周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhは、図2には図示しないが、ファクシミリ通信部を備えていて、電話回線を介してファクシミリ通信を行ってもよい。
管理サーバKSは、通常のハードウェア構成及びソフトウェア構成のコンピュータ等が用いられている。管理サーバKSは、具体的には、例えば、図3に示すように、CPU31、RAM32、入力部33、ハードディスク(HDD:Hard Disk Drive)34、ROM35、表示部36及びネットワークI/F37等を備えており、各部は、バス38により接続されている。
ハードディスク34は、管理サーバKSの電源がOFFのときにも記憶内容を保持するメモリである。ハードディスク34は、管理サーバKSの電源がOFFのときにも記憶内容を保持するデータとして、例えば、システム設定値や本発明の情報処理方法で使用するデータがCPU31の制御下で格納される。ハードディスク34は、情報処理方法で使用するデータとして、周辺機器KK1〜KKn、周辺機器RK1〜RKm、周辺機器HK1〜HKh及び情報処理装置JSの設置場所に応じた周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKh及び情報処理装置JSの設定に関する設定情報を記憶する。この設定情報は、例えば、情報処理装置JSを使用する従業者が、情報処理装置JSに接続して周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを業務で通常利用するときの設定情報である。この設定情報には、周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKh自体に対する設定と、該周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用する上での情報処理装置JSに対する設定と、がある。したがって、記憶部22は、設定情報記憶手段として機能している。
ROM35は、管理サーバKSとしての基本プログラム、本発明の情報処理方法のうち管理サーバKSで実行すべき部分のプログラム及びシステムデータ等を記憶している。
RAM32は、CPU31のワークメモリとして利用されるとともに、各種データ等を記憶する。
CPU31は、ROM35内のプログラムに基づいて、RAM32をワークメモリとして利用して、管理サーバKSの各部を制御して、管理サーバKSとしての基本処理を実行する。また、CPU31は、ROM35内の情報処理方法のプログラムに基づいて、本発明の情報処理方法のうち管理サーバKSが実行すべき部分、特に、設定情報の情報処理装置JSへの送信処理を実行する。
ネットワークI/F37は、インターネットINを介して企業ネットワークKN、レンタルネットワークRN及びホームネットワークHMに接続されている。ネットワークI/F37は、CPU31の制御下で、各通信プロトコルに従って、インターネットINを介して企業ネットワークKN、レンタルネットワークRN及びホームネットワークHMに接続されている情報処理装置JSと通信する。特に、ネットワークI/F37は、CPU31の制御下で、情報処理装置JSと通信して、上記設定情報の送信等を行う。
入力部33は、キーボード、マウス、スタイラスペン、タッチパネル等の入力デバイスであり、各種命令等が入力される。
表示部36は、ディスプレイ、ランプ、スピーカ等の出力デバイスであり、CPU31の制御下で、表示データを表示出力する。
情報処理装置JSは、通常のハードウェア構成及びソフトウェア構成の携帯型のコンピュータ等が用いられているが、業務に利用できるパッド等であってもよい。情報処理装置JSは、具体的には、例えば、図4に示すように、CPU41、RAM42、入力部43、ハードディスク(HDD)44、ROM45、表示部46及びネットワークI/F47等を備えており、各部は、バス48により接続されている。
ROM45は、情報処理装置JSとしての基本プログラム、本発明の情報処理方法のうち情報処理装置JSで実行すべき部分のプログラム及びシステムデータ等を記憶している。
RAM42は、CPU41のワークメモリとして利用されるとともに、情報処理方法で使用する各種データ等を記憶する。
CPU41は、ROM45内のプログラムに基づいて、RAM42をワークメモリとして利用して、情報処理装置JSの各部を制御して、情報処理装置JSとしての処理を実行する。すなわち、CPU41は、ROM45内の情報処理方法のプログラムに基づいて、本発明の情報処理方法のうち情報処理装置JSが実行すべき部分を実行する。具体的には、CPU41は、自装置である情報処理装置JSが、企業ネットワークKN、レンタルネットワークRN及びホームネットワークHMのうちいずれのネットワークに接続されているか判断して、接続されているネットワークの周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKh及び自装置に対して適切な設定情報の設定を行う。
ネットワークI/F47は、企業ネットワークKN、レンタルネットワークRN及びホームネットワークHMのうちいずれかのネットワークに接続される。ネットワークI/F47は、CPU41の制御下で、接続されているネットワークの周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKh及び管理サーバKSと通信し、本発明の情報処理方法で必要な機器の検索、設定情報の取得、設定情報の設定を行う。
ハードディスク44は、情報処理装置JSの電源がOFFのときにも記憶内容を保持するメモリである。ハードディスク44は、情報処理装置JSの電源がOFFのときにも記憶内容を保持する必要のあるデータとして、例えば、システム設定値や本発明の情報処理方法で使用する各種データがCPU41の制御下で格納される。特に、ハードディスク44は、管理サーバKSから受け取った設定情報を格納する。
また、ハードディスク44は、本発明の情報処理方法で、情報処理装置JSが接続されているネットワークが、企業ネットワークKN、レンタルネットワークRN及びホームネットワークHMのうちいずれのネットワークであるかを判定するための判定情報を格納している。この判定情報は、例えば、図5及び図6に示すような判定テーブルTb1、Tb2である。図5の判定テーブルTb1は、接続されている機器の台数によって、接続先ネットワーク、すなわち、情報処理装置JSの設置場所が、家MH、レンタルオフィスRO、企業オフィスKOのいずれであって、いずれのネットワークKN、RN、HMに接続されているかを判定するテーブルである。判定テーブルTb1では、接続機器が、4台以下であると、家MH、5台〜10台の範囲であると、レンタルオフィスRO、11台以上であると、企業オフィスKOであると判定するテーブルとなっている。図6の判定テーブルTb2は、ネットワークに固有の設備(機器)が接続されているか否かによって接続先ネットワーク、すなわち、情報処理装置JSの設置場所が、家MH、レンタルオフィスRO、企業オフィスKOのいずれであるかを判定するテーブルである。判定テーブルTb2では、テレビ(TV)が接続されていると、家MH、固有の機器としてのプロキシ(PROXY)サーバが接続されていると、企業オフィスKO、固有の機器としてのテレビもプロキシサーバのいずれも接続されていないと、レンタルオフィスROであると判定するテーブルとなっている。
入力部43は、キーボード、マウス、スタイラスペン、タッチパネル等の入力デバイスであり、ユーザによって各種命令等が入力される。
表示部46は、ディスプレイ、ランプ、スピーカ等の出力デバイスであり、CPU41の制御下で、表示データを表示出力する。表示部46は、本発明の情報処理において必要な各種情報を表示してもよい。
そして、情報処理システム1は、特に、情報処理装置JSや管理サーバKSが、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の情報処理方法を実行するプログラムを読み込んでROM45やハードディスク44に導入することで、後述する各種機器の利用に関する設定を、周囲の環境の変化に対応させて自動的に行う情報処理方法を実行する情報処理装置及び該情報処理装置を備えた情報処理システムとして構築されている。このプログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
情報処理システム1は、上記情報処理方法のプログラムが、情報処理装置JS及び管理サーバKSに導入されることで、図7に示すように、機能ブロックが構築される。すなわち、情報処理システム1は、上記プログラムが導入されることで、図7に示すように、通信部51、検索部52、ネットワーク特定部53、設定部54、設定情報記憶部55が構築される。また、情報処理装置JSは、その動作、特に、周辺機器KK1〜KKn、周辺機器RK1〜RKm、周辺機器HK1〜HKhを利用して動作を実行する動作実行部56を備えている。そして、本実施例の情報処理システム1は、上記プログラムが導入されることで、通信部51、検索部52、ネットワーク特定部53及び設定部54が、情報処理装置JSに構築され、設定情報記憶部55が、管理サーバKSに構築される。なお、情報処理システム1としては、少なくとも、通信部51が、情報処理装置JSに構築され、その他の検索部52、ネットワーク特定部53、設定部54及び設定情報記憶部55が、いずれのネットワークKN、RN、HMからでも接続可能な装置、例えば、管理サーバKSに搭載されていてもよい。また、情報処理装置JSとしては、通信部51、検索部52、ネットワーク特定部53、設定部54及び設定情報記憶部55の全てを搭載していてもよい。
通信部51は、ネットワークI/F47により構築され、複数のネットワークKN、RN、HMに択一的に接続される。通信部51は、該ネットワークKN、RN、HM上に接続または該ネットワークKN、RN、HMを通して利用可能な状態で接続されている周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhと通信する。したがって、通信部51は、通信手段として機能している。
検索部52は、CPU41により構築され、通信部51を介してネットワークKN、RN、HMに接続されている周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhと通信する。検索部52は、ネットワークKN、RN、HMに接続されている該周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKh及び該周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhの接続されている該ネットワークKN、RN、HMに関する所定のネットワーク関連情報を検索して取得する。したがって、検索部52は、検索手段として機能している。
ネットワーク特定部53は、CPU41により構築され、検索部52の取得した前記ネットワーク関連情報に基づいて、情報処理装置JSが接続されたネットワークKN、RN、HMである接続先ネットワークを特定する。したがって、ネットワーク特定部53は、ネットワーク特定手段として機能している。
設定情報記憶部55は、管理サーバKSのハードディスク34により構築され、ネットワークネットワークKN、RN、HMに応じて周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用する上で必要な設定情報を記憶する。そして、設定情報記憶部55は、情報処理装置JSから接続先ネットワークを指定した設定情報の取得要求が管理サーバKSにあると、管理サーバKSが、設定情報記憶部55の該接続先ネットワークの設定情報を情報処理装置JSへ渡す。したがって、設定情報記憶部55は、設定情報記憶手段として機能している。なお、設定情報記憶部55は、上述のように、情報処理装置JSが搭載していてもよい。
設定部54は、CPU41により構築され、ネットワーク特定部53の特定した接続先ネットワークに基づいて、設定情報記憶部55から設定情報を取得する。設定部54は、取得した設定情報に基づいて、該接続先ネットワークに接続されている周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用する上で必要な設定を行う。設定部54は、この設定情報による設定を、接続先ネットワークの周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhに対して行うだけでなく、該周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用する上で必要な情報処理装置JSの動作実行部56に対しても行う。
すなわち、動作実行部56は、接続先ネットワークの周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用して、例えば、プリント動作、スキャナ、ファクシミリ動作、通信動作等の各種動作を実行する部分である。動作実行部56は、接続先ネットワークによって、そのネットワークKN、RN、HM自体や該ネットワークKN、RN、HM上の周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhに応じた設定が必要である。そこで、情報処理装置JSは、周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhの設定だけでなく、動作実行部56の設定も行う。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の情報処理システム1は、異なる接続先ネットワークの各種周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用する上での設定を、自動的に行う。
すなわち、BYODとういう業務形態においては、情報処理装置JSは、従業者によって携帯され、情報処理システム1の複数のネットワークKN、RN、HMに択一的に接続される。情報処理装置JSは、接続先のネットワークKN、RN、HM上の周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用して、業務が行われる。
したがって、情報処理装置JSを接続するネットワークKN、RN、HMが変わると、該ネットワークKN、RN、HMに接続されている周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhも変わる。その結果、周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhに対する設定も変わるし、情報処理装置JSにおける設定も変わってくる。このような、周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを使用する上での設定情報の設定や変更は、面倒であり、作業性を低下させる。
そこで、本実施例の情報処理システム1は、情報処理装置JSが、複数のネットワークKN、RN、HM毎の周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用する上での設定情報を予め保管する。そして、情報処理システム1は、図8または図9に示すように、情報処理装置JSが、どのネットワークKN、RN、HMに接続されたかを特定して、自動的に設定を行う。
なお、図8は、情報処理装置JSがレンタルオフィスROのレンタルネットワークRNに接続されたときの情報処理シーケンス図であり、図9は、情報処理装置JSが企業オフィスKOの企業ネットワークKNに接続された時の情報処理シーケンスである。
まず、図8に示すように、接続先がレンタルオフィスROのレンタルネットワークRNである場合について説明する。図8において、情報処理装置JSは、レンタルネットワークRNに接続されると、接続処理を開始する(S1)。
情報処理装置JSは、その通信部51が、接続先ネットワークKN、RN、HMに応じてネットワーク接続を確立する端末設置環境確認を行う(S2)。
情報処理装置JSは、接続されたネットワークKN、RN、HM上の周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhの検索を行う。情報処理装置JSは、この検索においては、機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKh及び機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhの接続されているネットワークKN、RN、HMに関するネットワーク関連情報の検索を行う(S3)。情報処理装置JSは、この周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhの検索を、例えば、SSDP(Simple Service Discovery Protocol)というプロトコルを使用して行う。
情報処理装置JSは、検索で取得したネットワーク関連情報に基づいて、情報処理装置JSが接続された接続先のネットワーク(図8では、ネットワークRN)を接続先ネットワークとして特定する。情報処理装置JSは、この接続先ネットワークの特定方法として、例えば、図5に示したような判定テーブルTb1を利用する。この場合、判定テーブルTb1には、予め各ネットワークKN、RN、HM毎に、周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhの接続台数が設定されている。情報処理装置JSは、この判定テーブルTb1の各ネットワークKN、RN、HMの接続台数と検索でネットワーク関連情報として取得した実際の周辺機器RK1〜RKmの台数を比較して、接続先ネットワークを特定する。
情報処理装置JSは、通信部51を介して管理サーバKSへ設定情報取得要求を送って管理サーバKSから接続先ネットワークの設定情報を取得する(S4)。このとき、情報処理装置JSは、従業者の個人ID(Identification)等の識別情報を、設定情報取得要求とともに管理サーバKSへ送信する。
次に、情報処理装置JSは、設定情報の設定を行う前に、周辺機器RK1〜RKmの現在の設定情報を、変更前設定情報として取得する(S5)。
情報処理装置JSは、変更前設定情報を取得すると、接続先ネットワークに対応する設定情報の配布を起動し(S6)、自装置に設定情報の設定を行うとともに、レンタルネットワークRNの各周辺機器RK1〜RKmに設定情報を配布して設定を行う(S7)。
上述のように、上記設定情報の設定を自動的に行うと、人手による設定情報の設定操作を省くことができ、利用性の向上と作業性の向上を図ることができる。
この状態で、情報処理装置JSは、レンタルネットワークRN上の周辺機器RK1〜RKmを利用して作業を行うことができ、作業が完了すると、レンタルネットワークRNから情報処理装置JSの接続が解除される前に、設定復元処理を行う。すなわち、情報処理装置JSは、先に取得した変更前設定情報を、各周辺機器RK1〜RKmへ送信して、変更後の設定情報から変更前設定情報による設定に変更復元させる。
情報処理装置JSは、設定情報の復元処理を行うと、情報処理を終了する。
次に、図9に示すように、接続先が企業オフィスKOの企業ネットワークKNである場合について説明する。図9において、情報処理装置JSは、企業ネットワークKNに接続されると、接続処理を開始する(S11)。
情報処理装置JSは、その通信部51が、接続先ネットワークKN、RN、HMに応じてネットワーク接続を確立する端末設置環境確認を行う(S12)。
情報処理装置JSは、接続されたネットワークKN、RN、HM上の周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhの検索を、上記同様に行い、ネットワーク関連情報を取得する(S13)。
情報処理装置JSは、検索で取得したネットワーク関連情報に基づいて、情報処理装置JSが接続された接続先のネットワークRNを接続先ネットワークとして特定する(S14)。情報処理装置JSは、この接続先ネットワークの特定方法として、例えば、図5に示したような判定テーブルTb1、または、図6に示したような判定テーブルTb2を利用する。判定テーブルTb2を利用する場合、判定テーブルTb2には、予め各ネットワークKN、RN、HM毎に、そのネットワークKN、RN、HMに固有の機器の接続の有無が登録されている。例えば、判定テーブルTb2には、固有の機器として、テレビジョン(TV)とPROXYサーバPSとが登録されている。判定テーブルTb2には、テレビジョンは、ホームネットワークHMにのみ接続され、PROXYサーバPSは、企業ネットワークKNにのみ接続されていることが登録されている。情報処理装置JSは、この判定テーブルTb2の各ネットワークKN、RN、HMの固有機器と検索でネットワーク関連情報として取得した実際のネットワークに接続されている機器を比較して、接続先ネットワークを特定する。
具体的には、情報処理装置JSは、図10に示すように、ネットワークKN、RN、HMの検索を行って(ステップS101)、テレビジョンが存在するかチェックする(ステップS102)。ステップS102で、テレビジョンが存在すると(ステップS102で、YESのとき)、情報処理装置JSは、接続先ネットワークが家MHのホームネットワークHMであると特定する(ステップS103)。
ステップS102で、テレビジョンがネットワークKN、RN、HMに存在しないと(ステップS102で、NOのとき)、情報処理装置JSは、ネットワークKN、RN、HMにPROXYサーバPSが存在するかチェックする(ステップS104)。
ステップS104で、ネットワークKN、RN、HMにPROXYサーバPSが存在すると(ステップS104で、YESのとき)、情報処理装置JSは、接続先ネットワークが企業ネットワークKNであると特定する(ステップS105)。
ステップS104で、ネットワークKN、RN、HMにPROXYサーバPSが存在しないと(ステップS104で、NOのとき)、情報処理装置JSは、接続先ネットワークがレンタルネットワークRNであると特定する(ステップS106)。
図9に戻って、情報処理装置JSは、接続先ネットワークを特定すると、通信部51を介して管理サーバKSへ設定情報取得要求を送って管理サーバKSから接続先ネットワークの設定情報を取得する(S15)。このとき、情報処理装置JSは、従業者の個人ID等の識別情報を、設定情報取得要求とともに管理サーバKSへ送信する。
次に、情報処理装置JSは、接続先ネットワークに対応する設定情報の配布を起動し(S17)、自装置に設定情報の設定行うとともに、企業ネットワークKNの各周辺機器KK1〜KKnに設定情報を配布して設定を行う(S17)。なお、情報処理装置JSは、設定情報の設定を行う前に、図8の場合と同様に、周辺機器KK1〜KKnの現在の設定情報を、変更前設定情報として取得してもよい。
上記設定情報の設定が完了すると、人出による設定情報の設定操作を省くことができ、利用性の向上と作業性の向上を図ることができる。
この状態で、情報処理装置JSは、企業ネットワークKN上の企業ネットワークKNを利用して作業を行うことができ、作業が完了すると、企業ネットワークKNとの接続を解除して情報処理を終了する。
このとき、情報処理装置JSは、図8の場合と同様に、企業ネットワークKNから情報処理装置JSの接続が解除される前に、設定復元処理を行ってもよい。
そして、情報処理システム1は、例えば、ネットワークKN、RN、HM毎に、図11に示すように、設定を行う。すなわち、接続先ネットワークが、家MHのホームネットワークHMであると、情報処理装置JSに対しては、周辺マウス、キーボードの使用を可能に変更する。そのために、情報処理装置JSは、ドライバ(マウスドライバ、キーボードドライバ、プリンタドライバ、スキャナドライバ等)のインストール、ドライバ個人設定の適用を行う等の処理を行う。図11では、マウスやキーボードを従業者が持参せず、その場所に接地されているマウスやキーボードを使用するものとしている。また、情報処理装置JSは、周辺機器HK1〜HKhに対して、アドレス帳(ファクシミリ宛先)、その他の設定を行い、また、必要なアプリ(アプリケーション:例えば、SDK(Software Development Kit)等)の適用等を行う。
また、接続先ネットワークが、レンタルオフィスROのレンタルネットワークRNであると、情報処理装置JSに対して、同様に、周辺マウス、キーボードの使用を可能に変更する。また、情報処理装置JSは、周辺機器RK1〜RKmに対して、アドレス帳、その他の設定を行い、また、必要なアプリの適用等を行う。さらに、情報処理装置JSは、仕様終了時に、設定復元処理を実施する。
さらに、接続先ネットワークが、企業オフィスKOの企業ネットワークKNであると、情報処理装置JSに対して、同様に、周辺マウス、キーボードの使用を可能に変更する。また、情報処理装置JSは、ホワイトボードのドライバのインストール等の企業ネットワークKNに固有の機器を利用するためのドライバをインストールする。情報処理装置JSは、周辺機器KK1〜KKnに対しては、周辺機器KK1〜KKnに既にアドレス帳、その他の設定が行われているため、これらに対する設定処理を行わない。
このように、本発明の情報処理システム1は、その情報処理装置JSが、複数のネットワークKN、RN、HMのいずれかを介して接続される周辺機器(機器)KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhと通信する通信部(通信手段)51と、前記通信部51を介して前記周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhと通信して、前記ネットワークKN、RN、HMに接続されている該周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKh及び該周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhの接続されている該ネットワークKN、RN、HMに関する所定のネットワーク関連情報を検索する検索部(検索手段)52と、前記検索部52の取得した前記ネットワーク関連情報に基づいて、接続先ネットワークを特定するネットワーク特定部(ネットワーク特定手段)53と、前記ネットワークKN、RN、HMに応じた、前記周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用するための設定情報を記憶する設定情報記憶部(設定情報記憶手段)55と、前記ネットワーク特定部53の特定した前記接続先ネットワークに基づいて前記設定情報を取得して、該接続先ネットワークに接続されている前記周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用するための設定を行う設定部(設定手段)54と、を備えている。
したがって、情報処理装置JSを異なる複数のネットワークKN、RN、HMに択一的に接続する環境下において、異なる接続先ネットワークの各種周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用する上での設定を、自動的に行うことができる。その結果、BYOD等の環境において、情報処理装置JSを異なるネットワークKN、RN、HMで周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用する上での設定を簡単かつ容易にすることができ、作業性を向上させることができる。
また、本実施例の情報処理システム1は、周辺機器(機器)KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhの接続されている複数のネットワークKN、RN、HMに、情報処理装置JSが択一的に接続され、該情報処理装置JSが、接続された接続先ネットワークの該周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを使用する情報処理システムであって、複数の前記ネットワークKN、RN、HMのいずれかを介して接続される前記周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhと通信する通信部(通信手段)51と、前記通信部51を介して前記周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhと通信して、前記ネットワークKN、RN、HMに接続されている該周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKh及び該周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhの接続されている該ネットワークKN、RN、HMに関する所定のネットワーク関連情報を検索する検索部(検索手段)52と、前記検索部52の取得した前記ネットワーク関連情報に基づいて、接続先ネットワークを特定するネットワーク特定部(ネットワーク特定手段)53と、前記ネットワークKN、RN、HMに応じて前記周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用するための設定情報を記憶する設定情報記憶部(設定情報記憶手段)55と、前記ネットワーク特定部53の特定した前記接続先ネットワークに基づいて前記設定情報を取得して、該接続先ネットワークに接続されている前記周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用するための設定を行う設定部(設定手段)54と、を備えている。
したがって、情報処理装置JSを異なる複数のネットワークKN、RN、HMに択一的に接続する環境下において、異なる接続先ネットワークの各種周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用する上での設定を、自動的に行うことができる。その結果、BYOD等の環境において、情報処理装置JSを異なるネットワークKN、RN、HMで周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用する上での設定を簡単かつ容易にすることができ、作業性を向上させることができる。
さらに、この情報処理システム1は、前記設定情報記憶部55が、複数の前記ネットワークKN、RN、HMのいずれのネットワークKN、RN、HMからも接続可能な管理サーバ(装置)KSに搭載されている。
したがって、情報処理装置JSが、設定情報を記憶する容量の記憶媒体を搭載していない場合にも、接続先ネットワークの周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用する上で必要な設定を行うことができる。
また、本実施例の情報処理装置JSは、複数のネットワークKN、RN、HMのいずれかを介して接続される周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhと通信する通信処理ステップと、前記通信処理ステップで前記周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhと通信して、前記ネットワークKN、RN、HMに接続されている該周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKh及び該周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhの接続されている該ネットワークKN、RN、HMに関する所定のネットワーク関連情報を検索する検索処理ステップと、前記検索処理ステップで取得された前記ネットワーク関連情報に基づいて、接続先ネットワークを特定するネットワーク特定処理ステップと、前記ネットワークKN、RN、HMに応じた、前記周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用するための設定情報を記憶する設定情報記憶部55から、前記ネットワーク特定処理ステップで特定された前記接続先ネットワークに基づいて前記設定情報を取得して、該接続先ネットワークに接続されている周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用するための設定を行う設定処理ステップと、を有する情報処理方法を実行する。
したがって、情報処理装置JSを異なる複数のネットワークKN、RN、HMに択一的に接続する環境下において、異なる接続先ネットワークの各種周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用する上での設定を、自動的に行うことができる。その結果、BYOD等の環境において、情報処理装置JSを異なるネットワークKN、RN、HMで周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用する上での設定を簡単かつ容易にすることができ、作業性を向上させることができる。
さらに、本実施例の情報処理装置JSは、コンピュータに、複数のネットワークKN、RN、HMのいずれかを介して接続される周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhと通信する通信処理と、前記通信処理で前記周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhと通信して、前記ネットワークKN、RN、HMに接続されている該周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKh及び該周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhの接続されている該ネットワークKN、RN、HMに関する所定のネットワーク関連情報を検索する検索処理と、前記検索処理で取得された前記ネットワーク関連情報に基づいて、接続先ネットワークを特定するネットワーク特定処理と、前記ネットワークKN、RN、HMに応じて前記周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用するための設定情報を記憶する設定情報記憶部55から、前記ネットワーク特定処理で特定された前記接続先ネットワークに基づいて前記設定情報を取得して、該接続先ネットワークに接続されている周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用するための設定を行う設定処理と、を実行させるプログラムを搭載している。
したがって、情報処理装置JSを異なる複数のネットワークKN、RN、HMに択一的に接続する環境下において、異なる接続先ネットワークの各種周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用する上での設定を、自動的に行うことができる。その結果、BYOD等の環境において、情報処理装置JSを異なるネットワークKN、RN、HMで周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用する上での設定を簡単かつ容易にすることができ、作業性を向上させることができる。
また、本実施例の情報処理装置JSは、前記検索部52が、前記ネットワーク関連情報として、前記周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhの接続台数を検索し、前記ネットワーク特定部53が、予め設定されている前記ネットワークKN、RN、HM毎の前記周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhの接続台数に基づいて、前記接続先ネットワークを特定する。
したがって、接続されている周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhの台数に基づいて簡単かつ容易に、接続先ネットワークを特定することができ、BYOD等の環境において、情報処理装置JSを異なるネットワークKN、RN、HMで周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用する上での設定をより一層簡単かつ容易にすることができる。その結果、作業性をより一層向上させることができる。
さらに、本実施例の情報処理装置JSは、前記検索部52が、前記ネットワーク関連情報として、前記ネットワークKN、RN、HMに固有の機器(テレビジョン、PROXYサーバPS等)の接続有無情報を検索し、前記ネットワーク特定部53が、予め保管されている前記固有の機器の接続有無情報と前記検索部52の検索した前記ネットワーク関連情報に基づいて、前記接続先ネットワークを特定する。
したがって、固有の機器の接続有無にもとづいて、簡単かつ容易に、接続先ネットワークを特定することができ、BYOD等の環境において、情報処理装置JSを異なるネットワークKN、RN、HMで周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用する上での設定をより一層簡単かつ容易にすることができる。その結果、作業性をより一層向上させることができる。
また、本実施例の情報処理装置JSは、前記設定部54が、前記接続先ネットワークの前記周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhに対して設定を行う前に、設定前の設定情報を変更前設定情報として取得し、該接続先ネットワークとの接続解除前に、該変更前設定情報に基づいて、該周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhの設定を変更前に戻す。
したがって、接続先ネットワークがレンタルオフィスROのレンタルネットワークRN等のように不特定多数の人が利用するネットワークに接続した場合に、設定情報を接続前に戻すことができ、他の人のネットワークの利用性を向上させることができるとともに、設定情報が漏れることを防止することができる。その結果、セキュリティを確保しつつ、利用性を向上させることができる。
さらに、本実施例の情報処理装置JSは、前記ネットワークとして、少なくとも、企業オフィス(会社のオフィス)KOの企業ネットワークKN、レンタルオフィスROのレンタルネットワークRN、家HMのホームネットワークHMのいずれかに接続される。
したがって、BYOD等の通常の移動作業環境において、情報処理装置JSを接続するネットワークKN、RN、HMで周辺機器KK1〜KKn、RK1〜RKm、HK1〜HKhを利用する上での設定を簡単かつ容易にすることができる。その結果、作業性をより一層向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。