JP6733100B2 - 距離センサ、走行体、ロボット及び3次元計測装置 - Google Patents

距離センサ、走行体、ロボット及び3次元計測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6733100B2
JP6733100B2 JP2015249639A JP2015249639A JP6733100B2 JP 6733100 B2 JP6733100 B2 JP 6733100B2 JP 2015249639 A JP2015249639 A JP 2015249639A JP 2015249639 A JP2015249639 A JP 2015249639A JP 6733100 B2 JP6733100 B2 JP 6733100B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
light source
light
distance sensor
pulse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015249639A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017116314A (ja
Inventor
周 高橋
周 高橋
増田 浩二
浩二 増田
二瓶 靖厚
靖厚 二瓶
小川 武士
武士 小川
宏昌 田中
宏昌 田中
伊藤 昌弘
昌弘 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2015249639A priority Critical patent/JP6733100B2/ja
Publication of JP2017116314A publication Critical patent/JP2017116314A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6733100B2 publication Critical patent/JP6733100B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Description

本発明は、距離センサ、走行体、ロボット及び3次元計測装置に係り、更に詳しくは、光によって物体までの距離を計測するための距離センサ、該距離センサを有する走行体、ロボット及び3次元計測装置に関する。
近年、物体までの距離を計測するための距離センサの開発が盛んに行われている。
この距離センサとして、射出したパルス光が物体で反射して戻ってくるまでの時間に基づいて物体までの距離を求める、いわゆるTOF(Time of Flight)演算方式を用いた距離センサがある(例えば、特許文献1参照)。
この距離センサを用いると、所定の空間領域内にある物体の情報(物体情報)を取得することが可能であり、自動車やロボットなどの位置制御への応用が期待されている。
しかしながら、特許文献1に開示されている固体撮像装置には、対象物までの距離の測定結果に含まれる誤差の低減という観点において改善の余地がある。
本発明は、デューティが50%未満のパルス光を射出する光源と、前記光源から射出され物体で反射された光を受光する受光手段と、前記光源から射出されるパルス光に対する位相が互いに異なる少なくとも3種類の読み出し信号を前記受光手段に出力する制御部と、前記受光手段の出力に基づいて、前記物体までの距離を求める距離取得部とを備え、前記少なくとも3種類の読み出し信号のそれぞれは、前記光源から射出されるパルス光における1個のパルスに対応して複数のパルスを有し、該複数のパルスは互いに、前記光源から射出されるパルス光におけるパルス幅の2倍だけずれた関係にある距離センサである。
本発明の距離センサによれば、物体までの距離の測定精度を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る距離センサを搭載した走行体の外観図である。 走行管理装置の構成を説明するためのブロック図である。 距離センサの構成を説明するための図である。 光射出系を説明するための図である。 パルス制御信号を説明するための図である。 光源駆動信号を説明するための図である。 光検出系を説明するための図である。 3次元情報取得部とイメージセンサとの間の信号を説明するための図である。 実施例におけるTX1信号、TX2信号、TXD信号及びリセット信号を説明するためのタイミングチャートである。 図9におけるサブフレームAを説明するためのタイミングチャートである。 図9におけるサブフレームBを説明するためのタイミングチャートである。 位相角差φを説明するための図である。 時間差Tdを説明するための図である。 比較例1を説明するためのタイミングチャートである 図14におけるサブフレームAを説明するためのタイミングチャートである。 図14におけるサブフレームBを説明するためのタイミングチャートである。 時間差TdとS180/(S0+S180)との関係を説明するための図である。 比較例2を説明するためのタイミングチャートである 図18におけるサブフレームAを説明するためのタイミングチャートである。 図18におけるサブフレームBを説明するためのタイミングチャートである。 音声・警報発生装置の構成を説明するためのブロック図である。 変形例を説明するためのタイミングチャートである 変形例における3次元情報取得部とイメージセンサとの間の信号を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図21に基づいて説明する。図1には、一実施形態に係る距離センサ20を搭載した走行体1の外観が示されている。この走行体1は、荷物を目的地に無人搬送するものである。なお、本明細書では、XYZ3次元直交座標系において、路面に直交する方向をZ軸方向、走行体1の前進方向を+X方向として説明する。
ここでは、距離センサ20は、一例として、走行体1の前部に取り付けられ、走行体1の+X側(前方)の3次元情報を求める。なお、距離センサ20による測定可能な領域を測定領域ともいう。
走行体1の内部には、一例として図2に示されるように、表示装置30、位置制御装置40、メモリ50、及び音声・警報発生装置60などが備えられている。これらは、データの伝送が可能なバス70を介して電気的に接続されている。
ここでは、距離センサ20と、表示装置30と、位置制御装置40と、メモリ50と、音声・警報発生装置60とによって、走行管理装置10が構成されている。すなわち、走行管理装置10は、走行体1に搭載されている。また、走行管理装置10は、走行体1のメインコントローラ80と電気的に接続されている。
距離センサ20は、一例として図3に示されるように、光射出系201、光検出系202、及び3次元情報取得部203などを有している。そして、これらは、筐体内に収納されている。この筐体は、光射出系201から射出される光及び、物体で反射され、光検出系202に向かう光が通過するための窓を有し、該窓にはガラスが取り付けられている。
光射出系201は、光検出系202の−Z側に配置されている。この光射出系201は、一例として図4に示されるように、光源21及び光源駆動部25などを有している。
光源21は、光源駆動部25によって点灯及び消灯される。ここでは、光源21としてLEDが用いられているが、これに限定されるものではない。光源21は、+X方向に光を射出するように配置されている。なお、以下では、光源駆動部25で生成され、光源21を駆動するための信号を「光源駆動信号」という。
光源駆動部25は、3次元情報取得部203からのパルス制御信号(図5参照)に基づいて、光源駆動信号(図6参照)を生成する。この光源駆動信号は、光源21及び3次元情報取得部203に送出される。
これにより、光源21からは、3次元情報取得部203から指示されたパルス幅のパルス光が光源21から射出される。なお、光源21から射出されるパルス光は、デューティ(duty)が50%未満となるように、3次元情報取得部203において設定されている。また、以下では、光源21から射出される光を「検出光」ともいう。
走行体1のメインコントローラ80は、走行体1を走行させる際に、位置制御の開始要求を位置制御装置40に送出する。そして、走行体1のメインコントローラ80は、走行体1が目的位置に到達すると、位置制御の終了要求を位置制御装置40に送出する。
位置制御装置40は、位置制御の開始要求、及び位置制御の終了要求を受け取ると、3次元情報取得部203に送出する。
距離センサ20から射出され物体で反射された光の一部は、距離センサ20に戻ってくる。以下では、便宜上、物体で反射され距離センサ20に戻ってくる光を「物体からの反射光」ともいう。
光検出系202は、物体からの反射光を検出する。光検出系202は、一例として図7に示されるように、結像光学系28及びイメージセンサ29などを有している。
結像光学系28は、物体からの反射光の光路上に配置され、該光を集光する。ここでは、結像光学系28は1枚のレンズで構成されているが、2枚のレンズで構成されても良いし、3枚以上のレンズで構成されても良いし、ミラー光学系を用いても良い。
イメージセンサ29は、結像光学系28を介した物体からの反射光を受光する。
3次元情報取得部203は、一例として図8に示されるように、TX1信号、TX2信号、TXD信号及びリセット信号をイメージセンサ29に出力する。そして、イメージセンサ29は、出力信号を3次元情報取得部203に送出する。
イメージセンサ29は、2つの電荷蓄積部を有しており、TX1信号がハイレベルのときは、一方の電荷蓄積部に電荷を蓄積し、TX2信号がハイレベルのときは、他方の電荷蓄積部に電荷を蓄積する(特許文献1参照)。また、イメージセンサ29は、TXD信号がハイレベルのときは、電荷の蓄積を行わず、リセット信号がハイレベルになると、2つの電荷蓄積部に蓄積されている電荷量を0にする。
図9には、TX1信号、TX2信号、TXD信号及びリセット信号のタイミングチャートが示されている。ここでは、1フレームは、サブフレームAとサブフレームBとからなっている。
図10には、図9におけるサブフレームAの部分が示されている。なお、光源21の発光周期をTとし、発光パルス幅をTとする。そこで、デューティ(duty)は、(T/T)×100である。また、測定可能な最大距離は2Tである。
このサブフレームAでは、TX1信号は、光源21から射出されるパルス光に対する位相が0°の読み出し信号である。そして、TX1信号は、光源21から射出されるパルス光における1個のパルスに対応して2個のパルスを有し、該2個のパルスは、光源21から射出されるパルス光におけるパルス幅Tの2倍だけずれた関係にある。
また、TX2信号は、光源21から射出されるパルス光に対する位相が180°の読み出し信号である。そして、TX2信号は、光源21から射出されるパルス光における1個のパルスに対応して2個のパルスを有し、該2個のパルスは、光源21から射出されるパルス光におけるパルス幅Tの2倍だけずれた関係にある。
このとき、TX2信号における2個のパルスのうちの1個は、ダミーパルスである。このダミーパルスに対応して蓄積される電荷は、外乱光やエイリアシング成分による電荷が大部分である。
図11には、図9におけるサブフレームBの部分が示されている。このサブフレームBでは、TX1信号は、光源21から射出されるパルス光に対する位相が90°の読み出し信号である。そして、TX1信号は、光源21から射出されるパルス光における1個のパルスに対応して2個のパルスを有し、該2個のパルスは、光源21から射出されるパルス光におけるパルス幅Tの2倍だけずれた関係にある。
また、TX2信号は、光源21から射出されるパルス光に対する位相が270°の読み出し信号である。そして、TX2信号は、光源21から射出されるパルス光における1個のパルスに対応して2個のパルスを有し、該2個のパルスは、光源21から射出されるパルス光におけるパルス幅Tの2倍だけずれた関係にある。
ここでは、サブフレームAにおける、TX1信号によるイメージセンサ29の出力信号(電圧)をV0とし、TX2信号によるイメージセンサ29の出力信号(電圧)をV180とする。また、サブフレームBにおける、TX1信号によるイメージセンサ29の出力信号(電圧)をV90とし、TX2信号によるイメージセンサ29の出力信号(電圧)をV270とする。
3次元情報取得部203は、画素毎に次の(1)式を用いて位相角差φ(図12参照)を求め、次の(2)式を用いて発光パルスと受光パルスの時間差Td(図13参照)を求める。
φ=arctan{(V0−V180)/(V90−V270)} ……(1)
Td=(φ/2π)×2T ……(2)
各出力電圧には、物体からの反射光による信号成分だけでなく、外乱光や暗電流による成分(以下では、便宜上「外乱成分」ともいう)が含まれている。外乱成分は、一般的にDC成分であり、TX1信号及びTX2信号がハイレベルの期間に比例する。
仮に、ダミーパルスがない場合、V180に含まれる外乱成分が、他の出力電圧(V0、V90、V270)に含まれる外乱成分の半分になるため、上記(1)式を用いた計算において、外乱成分が消えずに残ってしまう。一方、ダミーパルスがある場合、V180に含まれる外乱成分は、他の出力電圧(V0、V90、V270)に含まれる外乱成分と同じになるため、上記(1)式を用いた計算において、外乱成分を消すことができる。
また、TX1信号及びTX2信号が、1つの発光パルスに対して、2個のパルスを有している。そのため、電荷の蓄積回数が増えて、外乱光や暗電流の影響が大きくなる懸念を持たれるが、例えば、デューティ(duty)が50%のときの1パルスの発光強度に対して、デューティ(duty)を50%未満にしたときの1パルスの発光強度を10倍にしたとすると、同じ信号量を得るために必要な発光回数が1/10になるので、電荷の蓄積回数が2倍になっても、最終的な電荷の蓄積回数を1/5に低減することができる。すなわち、本実施形態では、外乱光や暗電流の影響を軽減した距離測定が可能になる。
ここで、デューティ(duty)を50%未満にすることで得られる効果について説明する。
(1)イメージセンサ29において、電荷蓄積部に電荷を蓄積する際、信号成分の他に外乱成分に起因する電荷も蓄積される。この外乱成分は一般的にDC成分であり、そのため蓄積回数が多いほど外乱成分に起因する電荷が増加し、測定精度を低下させる。また、光源の発光強度は、単位時間あたりの総発光量で制約される。そこで、デューティ(duty)を小さくすると、制約を維持しつつ1パルスあたりの発光強度を強くすることができる。このように、デューティ(duty)を小さくして1パルスあたりの発光強度を強くすると、同等の信号レベルを得るための発光回数、蓄積回数を少なくすることができるので、外乱成分の影響を軽減することができる。
(2)デューティ(duty)を50%未満にすると、ブランク期間(図11参照)が生じる。このブランク期間にエイリアシング成分がイメージセンサ29に戻ってきても、イメージセンサ29で検出されることはない。また、ブランク期間を超えて次の発光周期になって戻ってくるエイリアシング成分が存在した場合を考慮しても、それらはブランク期間分の距離だけ遠く離れたものからの反射光であり、受光強度は非常に小さいものになる。
また、Tdが2T以下であれば、(V0+V180)=(V90+V270)の関係が成り立つ。一方、(V0+V180)<(V90+V270)であれば、2T<Td≦7/2Tであり、V0=V90=V180=V270であれば、7/2T<Td<(Tl−2T)であり、いずれも受信光は、エイリアシング成分であると判定することができる。
3次元情報取得部203は、受信光がエイリアシング成分であると判定すると、該受信光に関するデータを削除する。これにより、測定精度を向上させることができる。
3次元情報取得部203は、画素毎の時間差Tdから走行体1の+X側(前方)の3次元情報を求める。
ここで、比較例1について説明する。この比較例1では、発光パルスのデューティ(duty)は50%未満である。
図14には、比較例1における、TX1信号、TX2信号、TXD信号及びリセット信号のタイミングチャートが示されている。ここでは、1フレームは、サブフレームAとサブフレームBとからなっている。
図15には、図14におけるサブフレームAの部分が示されている。このサブフレームAは、Lightフレーム(発光ありのフレーム)である。サブフレームAでは、TX1信号は、光源21から射出されるパルス光に対する位相が0°の読み出し信号である。そして、TX1信号は、光源21から射出されるパルス光における1個のパルスに対応して1個のパルスを有している。
また、TX2信号は、光源21から射出されるパルス光に対する位相が180°の読み出し信号である。そして、TX2信号は、光源21から射出されるパルス光における1個のパルスに対応して1個のパルスを有している。
図16には、図14におけるサブフレームBの部分が示されている。このサブフレームBは、Darkフレーム(発光なしのフレーム)である。サブフレームBでは、TX1信号は、光源21から射出されるパルス光に対する位相が0°の読み出し信号である。そして、TX1信号は、光源21から射出されるパルス光における1個のパルスに対応して1個のパルスを有している。
また、TX2信号は、光源21から射出されるパルス光に対する位相が180°の読み出し信号である。そして、TX2信号は、光源21から射出されるパルス光における1個のパルスに対応して1個のパルスを有している。
ここでは、サブフレームAにおける、TX1信号によるイメージセンサ29の出力信号(電圧)をV0_Aとし、TX2信号によるイメージセンサ29の出力信号(電圧)をV180_Aとする。また、サブフレームBにおける、TX1信号によるイメージセンサ29の出力信号(電圧)をV0_Bとし、TX2信号によるイメージセンサ29の出力信号(電圧)をV180_Bとする。
そして、次の(3)式から、V0_Aに含まれる信号成分S0を求め、次の(4)式から、V180_Aに含まれる信号成分S180を求める。
S0=V0_A−V0_B ……(3)
S180=V180_A−V180_B ……(4)
さらに、次の(5)式から、Tdを算出する。
Td=S180/(S0+S180)×T ……(5)
この場合に、高い精度でTdを求めるには、Tdに対してS180/(S0+S180)が線形に変化する必要がある。発光パルスが厳密な矩形形状であれば、TdとS180/(S0+S180)との間の線形性が維持されるが、実際は、発光パルスは厳密な矩形形状ではなく、立ち上がり及び立下りに鈍りが発生し、線形性が崩れてしまうという不都合がある(図17参照)。
次に、比較例2について説明する。この比較例2では、発光パルスのデューティ(duty)は50%である。
図18には、比較例2における、TX1信号、TX2信号、及びリセット信号のタイミングチャートが示されている。ここでは、1フレームは、サブフレームAとサブフレームBとからなっている。
図19には、図18におけるサブフレームAの部分が示されている。このサブフレームAでは、TX1信号は、光源21から射出されるパルス光に対する位相が0°の読み出し信号である。そして、TX1信号は、光源21から射出されるパルス光における1個のパルスに対応して1個のパルスを有している。
また、TX2信号は、光源21から射出されるパルス光に対する位相が180°の読み出し信号である。そして、TX2信号は、光源21から射出されるパルス光における1個のパルスに対応して1個のパルスを有している。
図20には、図18におけるサブフレームBの部分が示されている。サブフレームBは、TX1信号は、光源21から射出されるパルス光に対する位相が90°の読み出し信号である。そして、TX1信号は、光源21から射出されるパルス光における1個のパルスに対応して1個のパルスを有している。
また、TX2信号は、光源21から射出されるパルス光に対する位相が270°の読み出し信号である。そして、TX2信号は、光源21から射出されるパルス光における1個のパルスに対応して1個のパルスを有している。
この場合は、上記(1)式と(2)式を用いて発光パルスと受光パルスの時間差Tdを求めることができる。
しかしながら、この場合は、ブランク期間がなく、エイリアシング成分の判定が困難である。
また、2T分の距離差による受信光強度の差をエイリアシング判定に用いる方法を考えると、例えば、T=7.5nsとすると、2Tの遅延から検出される距離(測距可能な最長距離)は2.25mであり、それ以上の距離はエイリアシング成分となる。距離1mの輝度値と2.25mの輝度値の関係は、ケプラーの逆二乗の法則より、(1/2.25)/(1/1)×100=19.8%となるので、距離1mの位置にある反射率20%の物体からの受信光強度と、距離2.25mの位置にある反射率100%の物体からの受信光強度とがほぼ一致してしまうため、受信光強度のみでのエイリアシング判定は困難である。
また、この場合、発光パルスのパルス幅が大きくなるため、1パルスあたりの発光強度を低く抑える必要がある。そこで、十分な信号値を得るためには発光回数を多くする必要がある。それによって、電荷蓄積の回数が増え、外乱成分の影響を受けやすい。
図2に戻り、位置制御装置40は、3次元情報取得部203から3次元情報を受け取ると、該3次元情報を表示装置30に表示する。また、位置制御装置40は、3次元情報に基づいて、走行体1の位置が所定の位置となるように、位置制御を行う。
音声・警報発生装置60は、一例として図21に示されるように、音声合成装置61、警報信号生成装置62及びスピーカ63などを有している。
音声合成装置61は、複数の音声データを有しており、位置制御装置40から危険有りの情報を受け取ると、対応する音声データを選択し、スピーカ63に出力する。
警報信号生成装置62は、位置制御装置40から危険有りの情報を受け取ると、対応する警報信号を生成し、スピーカ63に出力する。
ここで、本実施形態のようにしてTdを求めるやり方を「正弦波変調方式」ともいう。また、特許文献1のようにしてTdを求めるやり方を「パルス変調方式」ともいう。
特許文献1では、受光信号を時間的(位相的に0°成分と180°成分)に振り分けた2つの信号量の比からTdを求めている。このように、パルス変調方式では、信号量の比からTdを求めていることから、精度良くTdを求めるには、発光パルスの波形が矩形形状であることが好ましい。一方、正弦波変調方式では、精度良くTdを求めるには、発光パルスの波形がsin形状であることが好ましい。なお、パルス変調方式における振り分ける数については、2位相に限定されない。
また、TOF演算方式に用いられる発光パルスのパルス幅は、ナノ秒のオーダーであり、非常に短いため、実際の発光パルスの波形は、矩形形状を狙っても、回路的に生じる立上がり及び立下りの鈍化の影響でsin形状に近くなる。つまり、実際の発光パルスの波形に対しては、正弦波変調方式の有利である。
ここで、正弦波変調方式において、時間差Tdを求めるための一般式について説明する。読み出し信号の種類数をN、読み出し信号の種類毎の信号量をCi(iは自然数、1≦i≦N)とすると、位相差のsin成分Iは、次の(6)式で算出され、cos成分Qは、次の(7)式で算出される。
I=Σ[Ci×sin{(2π/N)×(i−1)}] ……(6)
Q=Σ[Ci×cos{(2π/N)×(i−1)}] ……(7)
そして、次の(8)式から位相差角φを算出することができる。
φ=arctan(I/Q) ……(8)
そして、上記(2)式を用いて時間差Tdを求めることができる。なお、上記(1)式は、N=4の場合に対応している。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る距離センサ20では、3次元情報取得部203によって、本発明の距離センサにおける制御部及び距離取得部が構成されている。
以上説明したように、本実施形態に係る距離センサ20は、光射出系201、光検出系202、及び3次元情報取得部203を有している。光射出系201は、光源21及び光源駆動部25を有し、光検出系202は、結像光学系28及びイメージセンサ29を有している。
光源21は、デューティ(duty)が50%未満のパルス光を射出する。イメージセンサ29では、1フレームは、サブフレームAとサブフレームBとからなる。サブフレームAでは、TX1信号は、光源21から射出されるパルス光に対する位相が0°の読み出し信号であり、TX2信号は、光源21から射出されるパルス光に対する位相が180°の読み出し信号である。サブフレームBでは、TX1信号は、光源21から射出されるパルス光に対する位相が90°の読み出し信号であり、TX2信号は、光源21から射出されるパルス光に対する位相が270°の読み出し信号である。すなわち、3次元情報取得部203は、光源21から射出されるパルス光に対する位相が互いに異なる4種類の読み出し信号をイメージセンサ29に出力する。
各読み出し信号は、光源21から射出されるパルス光における1個のパルスに対応して2個のパルスを有し、該2個のパルスは、光源21から射出されるパルス光におけるパルス幅Tの2倍だけずれた関係にある。また、該2個のパルスのパルス幅は、光源21から射出されるパルス光におけるパルス幅Tと同じである。
サブフレームAでのTX2信号における2個のパルスのうちの1個は、ダミーパルスである。すなわち、位相差180°の読み出し信号における2個のパルスのうちの1個は、ダミーパルスである。このダミーパルスを付加することによって、外乱成分を削除することが可能となる。
また、ブランク期間があるため、エイリアシング成分の判定を容易に行うことができる。
そこで、本実施形態に係る距離センサ20によると、物体までの距離の測定精度を向上させることができる。
そして、走行体1は、距離センサ20を有しているため、信頼性に優れた走行ができる。
なお、上記実施形態では、1フレームを複数のサブフレームに分割する場合について説明したがこれに限定されるものではない。
また、上記実施形態では、4種類の読み出し信号(サブフレームAでのTX1信号とTX2信号、及びサブフレームBでのTX1信号とTX2信号)が用いられる場合について説明したが、これに限定されるものではない。要するに、3種類以上の読み出し信号が用いられれば良い。
また、上記実施形態では、各読み出し信号におけるパルス幅が、発光パルスのパルス幅Tと同じ場合について説明したが、これに限定されるものではない。
ところで、図22には、上記実施形態の変形例が示されている。そして、この変形例に対応したイメージセンサ29Aと3次元情報取得部203との間の各種信号が図23に示されている。
この変形例では、5種類の読み出し信号(TX1、TX2、TX3、TX4、TX5)が、3次元情報取得部203からイメージセンサ29Aに出力される。各読み出し信号は、光源21から射出されるパルス光における1個のパルスに対応して2個のパルスを有し、該2個のパルスは、光源21から射出されるパルス光におけるパルス幅Tの2倍だけずれた関係にある。また、該2個のパルスのパルス幅は、光源21から射出されるパルス光におけるパルス幅Tの1/5倍である。
TX1信号は、光源21から射出されるパルス光に対する位相が0°の読み出し信号であり、TX2信号は、光源21から射出されるパルス光に対する位相が72°の読み出し信号である。TX3信号は、光源21から射出されるパルス光に対する位相が144°の読み出し信号であり、TX4信号は、光源21から射出されるパルス光に対する位相が216°の読み出し信号である。TX5信号は、光源21から射出されるパルス光に対する位相が288°の読み出し信号である。
なお、この変形例において、上記実施形態と同様に、1フレームを複数のサブフレームに分割しても良い。
なお、上記実施形態では、受光手段がイメージセンサを含む場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、3次元情報ではなく、単にある物体までの距離を測定する場合は、単一の画素からなる受光器を含んでいても良い。
また、上記実施形態では、各読み出し信号が、光源から射出されるパルス光における1個のパルスに対応して2個のパルスを有する場合について説明したが、これに限定されるものではない。
また、上記実施形態において、3次元情報取得部203での処理の一部を位置制御装置40が行っても良いし、位置制御装置40での処理の一部を3次元情報取得部203が行っても良い。
また、上記実施形態では、走行管理装置10が1つの距離センサ20を備える場合について説明したが、これに限定されるものではない。走行体の大きさ、測定領域などに応じて、複数の距離センサ20を備えても良い。
また、上記実施形態では、距離センサ20が走行体の進行方向を監視する走行管理装置10に用いられる場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、走行体の後方や側面を監視する装置に用いられても良い。
また、上記実施形態では、距離センサ20が走行体に用いられる場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、距離センサ20が自身の位置を確認しながら自律的に移動するロボットや、物体の3次元形状を測定する3次元測定装置に用いられても良い。
1…走行体、10…走行管理装置、20…距離センサ、21…光源、25…光源駆動部、28…結像光学系、29…イメージセンサ、29A…イメージセンサ、40…位置制御装置、50…メモリ、60…音声・警報発生装置、80…メインコントローラ、201…光射出系、202…光検出系(受光手段)、203…3次元情報取得部(制御部、距離取得部)、T…発光パルス幅、T…発光周期。
特許第5110520号公報

Claims (10)

  1. デューティが50%未満のパルス光を射出する光源と、
    前記光源から射出され物体で反射された光を受光する受光手段と、
    前記光源から射出されるパルス光に対する位相が互いに異なる少なくとも3種類の読み出し信号を前記受光手段に出力する制御部と、
    前記受光手段の出力に基づいて、前記物体までの距離を求める距離取得部とを備え、
    前記少なくとも3種類の読み出し信号のそれぞれは、前記光源から射出されるパルス光における1個のパルスに対応して複数のパルスを有し、該複数のパルスは互いに、前記光源から射出されるパルス光におけるパルス幅の2倍だけずれた関係にある距離センサ。
  2. 少なくとも3種類の読み出し信号は、前記光源から射出されるパルス光に対する位相が180°異なる読み出し信号を含み、
    該読み出し信号における前記複数のパルスのうちの1個はダミーパルスであることを特徴とする請求項1に記載の距離センサ。
  3. 前記距離取得部は、前記受光手段の出力がエイリアシング成分を含むか否かを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の距離センサ。
  4. 前記受光手段は、イメージセンサを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の距離センサ。
  5. 前記制御部は、1フレームを複数のサブフレームに分割し、該サブフレーム毎に読み出し信号の位相を異ならせることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の距離センサ。
  6. 前記距離取得部は、前記読み出し信号の種類数をN、前記読み出し信号の種類毎の信号量をCi(iは自然数、1≦i≦N)とすると、
    I=Σ[Ci×sin{(2π/N)×(i−1)}]と、
    Q=Σ[Ci×cos{(2π/N)×(i−1)}]と、
    φ=arctan(I/Q)とを用いて、
    前記物体で反射された光の前記光源から射出されたパルス光に対する位相角差φを求めることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の距離センサ。
  7. 前記距離取得部は、前記光源から射出されるパルス光のパルス幅をTとすると、
    Td=φ/2π×2Tを用いて、
    前記物体で反射された光の前記光源から射出されたパルス光に対する時間差Tdを求めることを特徴とする請求項6に記載の距離センサ。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の距離センサを有する走行体。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の距離センサを有するロボット。
  10. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の距離センサを有する3次元計測装置。
JP2015249639A 2015-12-22 2015-12-22 距離センサ、走行体、ロボット及び3次元計測装置 Expired - Fee Related JP6733100B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015249639A JP6733100B2 (ja) 2015-12-22 2015-12-22 距離センサ、走行体、ロボット及び3次元計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015249639A JP6733100B2 (ja) 2015-12-22 2015-12-22 距離センサ、走行体、ロボット及び3次元計測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017116314A JP2017116314A (ja) 2017-06-29
JP6733100B2 true JP6733100B2 (ja) 2020-07-29

Family

ID=59233886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015249639A Expired - Fee Related JP6733100B2 (ja) 2015-12-22 2015-12-22 距離センサ、走行体、ロボット及び3次元計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6733100B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6659448B2 (ja) 2016-05-02 2020-03-04 浜松ホトニクス株式会社 距離センサ及び距離センサの駆動方法
JP6855746B2 (ja) 2016-10-18 2021-04-07 株式会社リコー 測距装置、監視カメラ、3次元計測装置、移動体、ロボット及び測距方法
JP6848364B2 (ja) 2016-11-10 2021-03-24 株式会社リコー 測距装置、移動体、ロボット、3次元計測装置、監視カメラ及び測距方法
JP6988071B2 (ja) 2016-11-16 2022-01-05 株式会社リコー 距離測定装置及び距離測定方法
CN111025315B (zh) * 2019-11-28 2021-11-19 奥比中光科技集团股份有限公司 一种深度测量系统及方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4321540B2 (ja) * 2006-03-30 2009-08-26 株式会社豊田中央研究所 物体検出装置
JP5675468B2 (ja) * 2011-03-31 2015-02-25 本田技研工業株式会社 測距システム
JP5829036B2 (ja) * 2011-03-31 2015-12-09 本田技研工業株式会社 単位画素の信号加算方法
US20130176550A1 (en) * 2012-01-10 2013-07-11 Ilia Ovsiannikov Image sensor, image sensing method, and image photographing apparatus including the image sensor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017116314A (ja) 2017-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6733100B2 (ja) 距離センサ、走行体、ロボット及び3次元計測装置
JP6852416B2 (ja) 距離測定装置、移動体、ロボット、装置及び3次元計測方法
JP6547942B2 (ja) 半導体レーザ駆動装置、光走査装置、物体検出装置及び移動体装置
JP6922187B2 (ja) 測距装置、監視カメラ、3次元計測装置、移動体、ロボット及び光源駆動条件設定方法
US20210239806A1 (en) Selecting lidar pulse detector depending on pulse type
US10768281B2 (en) Detecting a laser pulse edge for real time detection
US10684121B2 (en) Distance-measuring apparatus which uses different calculations depending on whether the object is dynamically changing
JP6644348B2 (ja) 物体検出装置、センシング装置及び移動体装置
CN105572684B (zh) 距离测量设备
CN111033306A (zh) 通过多个假设的光探测和测距(lidar)设备范围混叠弹性
JP6727539B2 (ja) 距離センサ、走行体、ロボット及び3次元計測装置
US10705215B2 (en) Distance measurement apparatus, and method of measuring distance
JP2017009339A (ja) センサ、センシング装置及び距離計測方法
EP2717069B1 (en) Method for determining and/or compensating range offset of a range sensor
KR102367123B1 (ko) 티오에프 방식의 거리 측정 장치에서 제어 방법
JP2016048211A (ja) 光走査装置、物体検出装置及びセンシング装置
JP7094937B2 (ja) 飛行時間型深度画像化システムの内蔵較正
US10859681B2 (en) Circuit device, object detecting device, sensing device, mobile object device and object detecting device
US20220057520A1 (en) Distance measurement apparatus and distance measurement method
CN113614564B (zh) 一种探测控制方法及装置
CN113167871A (zh) 用于脉冲激光二极管的自适应功率控制
CN112601972A (zh) 通过无模糊范围切换增大飞行时间系统范围的方法及系统
US11086014B2 (en) Ranging device, ranging method, signal processing device, and light projecting device
JP2018025474A (ja) 光飛行型測距装置および光飛行型測距の異常検出方法
CN102549449A (zh) 操作smi传感器的方法和相应的传感器设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200603

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200614

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6733100

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees