JP2018025474A - 光飛行型測距装置および光飛行型測距の異常検出方法 - Google Patents

光飛行型測距装置および光飛行型測距の異常検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モーションブラーによって検出距離の異常が発生していることを検知することができるようにした光飛行型測距装置および光飛行型測距装置の異常検出方法を提供する。【解決手段】制御装置2により、投光部3から投光して反射する光を受光部4により検出する。受光部4の画素12は、4回のシャッタで位相を異なる角度に設定して電荷を蓄積する。第1位相と第3位相の間、第2位相と第4位相の間はそれぞれ180°の位相差があるので、画素12のオフセットを算出してキャンセルできる。また、オフセットが一致しないときには移動に伴うモーションブラーの発生を検出することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、位相方式を採用した光飛行型測距装置および光飛行型測距の異常検出方法に関する。
非スキャン型であるフラッシュ型の発光源を用いる、位相方式の光飛行型測距(TOF:Time Of Flight)装置では、センサの画素で取得する位相情報から、戻り光の信号強度が妥当なものかを、コンフィデンス(信頼性)の指標として算出し、測距の成否情報を後段に伝えるものがある。
しかしながら、光飛行型測距装置が車両などに搭載され、対象物とセンサとが相対的に高速に移動している場合には、位相情報が複数の対象物や背景光強度にまたがることで正しく取得できなくなり、距離情報が正確に得られなくなるモーションブラーと呼ばれる現象が生じることがある。従来までのコンフィデンスの指標を算出する技術では、このようなモーションブラーの発生を検出することができないため、相対移動を伴う測距技術においては、検出した距離の信頼性の確保ができないという問題があった。
米国特許第7408627号明細書 米国特許第8988661号明細書
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、センサと検出対象とが相対移動していても、モーションブラーによって検出距離の異常が発生していることを検知することができるようにした光飛行型測距装置および光飛行型測距の異常検出方法を提供することにある。
請求項1に記載の光飛行型測距装置は、所定の投光周期で点灯および消灯を繰り返す変調光を空間に投射する発光部と、前記発光部から投射された変調光が対象物で反射した戻り光を含む入射光を受光して受光量に相当する電荷を蓄積する複数の画素を有する受光部と、前記変調光の周期を基準として互いに180°異なる第1位相、第3位相、および前記第1、第3位相と異なり、且つ互いに180°異なる第2位相、第4位相で前記受光部の前記画素1個単位もしくは2個単位で受光動作を行わせる投受光制御部と、前記受光部における前記画素の蓄積電荷に基づいて前記変調光と前記戻り光との間の位相差を計測して前記対象物までの距離を演算するデータ処理部と、前記受光部における前記画素の蓄積電荷に基づいて前記対象物との相対的な移動に起因して発生する前記対象物の反射率の変化、前記対象物との距離の変化もしくは前記対象物の明るさの変化の発生をモーションブラーとして検出する異常検出部とを備えている。
ここで、前記受光部においては画素の製造バラツキ等により特性に違いが生じ、画素毎に蓄積する電荷に偏りを持ってしまうオフセットの問題がある。本構成も含めた第1位相から第4位相までの4つの位相情報を取得する方式では、距離算出時は例えば第1位相と第3位相、第2位相と第4位相の差分を計算することにより、上記オフセットをキャンセルし、精度良く距離を算出することができる。そして、オフセットが同一画素で同一明るさ且つ同一の対象物距離を撮影している際には、同じ量になるということを利用し、モーションブラーの発生を検出するものである。
すなわち、上記構成により、画素1個単位の場合には第1位相から第4位相までを受光することで、また、画素2個単位の場合には一方の画素で第1位相および第3位相、他方の画素で第2位相および第4位相で受光することで、それぞれの画素が有するオフセットを検出することができる。画素1個単位の場合には、第1位相および第3位相の組と第2位相および第4位相の組の各組でその画素のオフセットが同じ値として検出できる。このとき、異常検出部により、検出されるオフセット値が異なる場合には、逆に移動に伴うモーションブラーが発生していることを検出できる。
同様に、画素2個単位の場合には、一方の画素と他方の画素のそれぞれでオフセットを検出することができる。このとき、異常検出部により、それぞれの画素が有するオフセットは、時間が経過しても同じオフセットとなるので、時間差を持って検出したオフセットを画素毎に比較することで、不一致が発生したときにモーションブラーの発生を検出することができる。
これにより、データ処理部により距離の検出を行うとともに、検出した距離の情報についてモーションブラーが発生した状況であるのか否かについても検出をすることができるので、モーションブラーの発生の有無に基いて画素の測距情報を区別して得ることができるようになり、正確な距離情報を得ることができるようになる。
第1実施形態を示す機能ブロック構成図 受光部の画素の構成を示す機能ブロック構成図 発光素子の発光タイミングと受光素子の受光位相の作用説明図 画素の位相毎の受光量と画素出力の関係を示す図 オフセットがない場合の距離を算出する作用説明図 オフセットを有する場合の距離を算出する作用説明図 第2実施形態を示す2シャッタで距離を算出する場合の作用説明図 画素の位相毎の受光量と画素出力の関係を示す図(その1) 画素の位相毎の受光量と画素出力の関係を示す図(その2) オフセットがない場合の距離を算出する作用説明図 オフセットを有する場合の距離を算出する作用説明図 第3実施形態を示すモーションブラー判定に基づく距離算出処理のフローチャート モーションブラー判定と距離出力の関係を説明する作用説明図 第4実施形態を示す閾値設定の説明図(その1) 閾値設定の説明図(その2)
(第1実施形態)
以下、車両に搭載可能な光飛行型測距装置に適用した第1の実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。本実施形態では、光飛行型測距装置1は、例えば、車両の周辺に存在する対象物Pとの距離を測定するように配置される。車両が走行中に周辺との距離を検出することで安全走行が行えるようにするものである。
図1に示す光飛行型測距装置1は、制御装置2の制御により、投光部3から投光エリアに向けて変調光を投射し、投光エリア内に存在する物体などの対象物Pからの反射光を含む入射光を受光部4で受光し、対象物Pまでの距離を検出するものである。
制御装置2は、マイコンを主体としてメモリやインターフェースなどを備えた構成で、予め記憶された測距のための制御プログラムを備えている。制御装置2は、機能ブロックとして投受光制御部5、データ処理部6および異常検出部7を備えている。また、制御装置2は、外部メモリ8とデータなどの授受が可能であり、さらに、車両の速度情報を車速センサ9から取得可能に設けられている。
制御装置2においては、投受光制御部5により投光部3、受光部4を制御し、データ処理部6により受光部4からの信号に基いて距離検出の処理を行い、異常検出部7によりモーションブラーの発生を検出する。
投光部3は、発光素子10および駆動回路11を備えている。発光素子10は、例えばLED(Light Emitting Diode)やレーザ等の高速で点滅駆動することで高速変調が可能な素子が用いられる。駆動回路11は、制御装置2の投受光制御部5からの制御信号により、発光素子10を駆動して所定の発光周波数(例えば20MHz)の変調光を検出エリアに向けて投射させる。
受光部4は、光電変換機能を備えた受光素子からなる複数の画素12がマトリクス状に配置されている。受光部4は、投光エリア内から入射する光を受光し、各画素12は、投光エリアの位置に応じた受光信号を出力する。受光部4の各画素12は、制御装置2の投受光制御部5により、投光部3から投射された変調光の投光タイミングに同期して設定される異なる位相の受光タイミングが制御される。
受光部4に設けられる複数の画素12は、図2に示すように、受光した光量に応じた電荷に変換する光電変換素子13および変換された電荷を蓄積する電荷蓄積部14を有する。電荷蓄積部14は、4つの単位蓄積部14a〜14dを備えると共に、切替部14eを備えている。光電変換素子13により変換された電荷は、変調光の変調周期(1フレームの周期)に同期して異なる位相で切替部14eにより振り分けられ、それぞれの単位蓄積部14a〜14dに蓄積される。
制御装置2は、発光部3の発光素子10を所定周期Tsで駆動して繰り返し投光動作を行う際に、1周期Ts中において、前半のTs/2の期間で発光状態に制御し、後半のTs/2の期間で消灯状態に制御する。この場合、制御回路2は、発光素子10に対する駆動信号を矩形波で与えるようにしているが、これに限らず、駆動信号を正弦波や鋸波等で与えるように制御することもできる。また、発光素子10による投光動作では、発光状態の期間と消灯状態の期間とを設ける代わりに、強発光状態の期間と弱発光状態の期間とを設けることもできる。
上記した1周期Tsの期間360°を位相角2πで表すと、発光状態の期間はπ(180°)、消灯状態の期間もπ(180°)となる。制御装置2は、発光素子10の発光周期Tsに同期して受光部4の画素12に受光指令信号を出力する。各画素12は、受光指令信号によって周期毎に変更指定された4つの位相で、光電変換素子13が生成した電荷を対応する単位蓄積部14a〜14dに切替部14wを介して振り分けて蓄積させる。
この装置では、自装置の位置から対象物Pまでの距離を演算するために必要な受光量を確保するために、例えば数ms程度の時間の電荷の蓄積が必要となる。また、発光素子10から投射される変調光の周波数は前述のように数十MHzに設定しているので、1周期Tsは数十ns程度である。このため、電荷の蓄積に必要な回数は、数千〜数十万周期に渡る露光期間が必要となる。
データ処理部6は、受光部4の各画素12に対して読み出し指令信号を与えて内部の電荷蓄積部14a〜14dに蓄積された電荷量に相当する受光量の信号を入力する。データ処理部6は、受光部4の画素12から読出した電荷の電荷量を示すデータに基づいて対象物Pまでの距離Lxを算出する。
この場合、データ処理部6は、投光部3の投光素子10から投光した光が対象物Pで反射して受光部4の各画素12に入射するまでの時間Txを、投光タイミングからの位相差θにより検出する。この時間Txは、対象物Pまでの距離Lxの2倍の距離2Lxを光が飛行する時間である。また、位相差θは、変調波の周期に対するズレ量であるから、これによって時間Txに相当する飛行時間を算出することができる。光の速度cは一定であるから、時間Txから距離Lxを演算により求めることができる。
なお、受光部4の各画素12には投光部3からの投光に対する反射光以外に、背景光や外乱光なども入射光として同時に受光されるが、入射光のうち反射光による受光成分は投光部3の投光周期に同期し、距離Lxに応じた位相差で受光される。これに対して、背景光はどの位相タイミングにおいても均等な受光量となるので位相に応じて変化する成分を検出することで距離を算出できる。この結果、入射光に含まれる背景光による影響をほぼ抑制した状態で測距の演算を行うことができる。
異常検出部7は、受光部4の各画素12の単位蓄積部14a〜14dに蓄積されている電荷の電荷量Q1〜Q4の情報に基づいて、モーションブラー(motion blur)の発生の有無を検出している。モーションブラーは、車両が対象物Pに対して相対的に移動することで、いわゆる「被写体ぶれ」状態となることである。これは、複数回のシャッタタイミングで距離を検出するため、対象物Pの相対移動が速い場合には顕著に現れる。異常検出部7は、後述するようにしてモーションブラーの発生を検出している。
次に、上記構成の作用について、図3から図6も参照して説明する。
この実施形態では、受光部4の各画素12は、投光部3による投光動作の4周期分を1サイクルとしている。受光部4の各画素12に対して各周期で所定の位相でシャッタタイミングを設定し、4回のシャッタタイミングが1サイクルとして設定される。したがって、各画素12は、第1から第4の各シャッタタイミングに対応して、第1位相から第4位相を割り当てて受光信号を取り込み、取り込んだ電荷をそれぞれQ1〜Q4として複数回に渡って蓄積する。
なお、この実施形態では、図3に示すように、投光部4の発光タイミングを起点として、第1位相は0°(0ラジアン)、第2位相は90°(π/2ラジアン)、第3位相は180°(πラジアン)、第4位相は270°(3π/2ラジアン)に設定している。第1位相と第3位相とが位相180°(πラジアン)離間し、第2位相と第4位相とが180°(πラジアン)離間する条件を満たしている。また、第1位相と第2位相との位相差は90°に設定しているが、その他の位相差に設定することもできる。
なお、一般に受光部4の複数の画素12は、画素12毎に異なるオフセットを有していて、電荷を振り分けて蓄積させるときに、一方にオフセット量が加算され、他方に同じオフセット量が減算されるようになる。また、位相を逆にした第1位相と第3位相ではオフセット量OSが一方に加算され他方に減算された結果となる。したがって、複数の画素12のそれぞれについて、4回のシャッタタイミングで検出する電荷から画素毎にオフセットOSをキャンセルする処理が必要である。
なお、各画素12が有するオフセットOSの値は、経時変化を伴ったり受光条件の変化でシフトする可能性はあるが、シャッタタイミング毎に急激に変化することはないので、以下の距離算出過程あるいはモーションブラー判定では、オフセットOSの値は同じ値として扱うことができる。
図4は、受光部4の各画素12から得られる各シャッタタイミングでの出力Q1〜Q4の受光量との関係を示している。今、オフセットOSが出力Q1、Q2に正の値で加算され、出力Q3、Q4で減算される場合で説明する。また、1個の画素12で出力Q1〜Q4を取得するので、オフセットOSは同じ値である。
また、出力Q1とQ3は、オフセットOSが含まれない場合には原理的に同じ値となるはずであるから、オフセットOSなしの出力をQXと置くと、次式(1)、(3)のように表すことができる。同様に、出力Q2とQ4についても、オフセットOSが含まれない場合には原理的に同じ値となり、オフセットOSなしの出力をQYと置くと、次式(2)、(4)のように表すことができる。
Q1=QX+OS …(1)
Q2=QY+OS …(2)
Q3=−QX+OS …(3)
Q4=−QY+OS …(4)
図5、図6は、第1位相の0°をX軸の正方向に取り、各位相の方向を原点Oから回転させたときのXY座標上の軸方向に対応させて各出力Q1〜Q4を示している。図5はオフセットOSがゼロの場合を示しており、図7は一般的な場合でオフセットOSを有する場合を示している。ここでは、オフセットOSX、OSYが含まれた状態での位相差θosに対して、オフセットが含まれない正しい位相差θを検出する。また、図示のケースでは、Q1、Q2が正の場合すなわち、位相差θが0°から90°の間の第1象限にあるものとして示している。
図5に示すように、対象物Pまでの距離Lxは、投光部3から投光した光を受光部4で受光したときの位相差θとして検出する。これは、各周期で投光した光がその周期Ts中で対象物Pから反射して戻ることで、位相差θが発生する。この位相差θは、オフセットOSがない場合の受光量QXとQYから算出できる。位相差θが第2位相に近くなると、第1位相の受光量Q1が減少し、第2位相の受光量Q2が増大することで現れる。図5では、位相差θの値は、それらの値を座標軸にプロットしたときのベクトルの傾きとして次式(5)で演算することができる。また、位相差θが求まると、1周期Tsの時間[s]から飛行時間Txが計算できるので、光速c[m/s]を乗ずることで距離2Lxを算出することができ、これによって距離Lx[m]を、次式(6)のように求めることができる。
θ[rad]=arctan(QY/QX) …(5)
Lx[m]=(θ/2π)・c・(Ts/2) …(6)
次に、図6に示すように、図5と同じ位相差が生じている場合で、オフセットOSが含まれている状態について同様の値を求める。オフセットOSは、同じ画素12であるから、第1位相方向および第2位相方向のいずれにおいても同じ値である。したがって、1個の画素12の出力Q1〜Q4は、前述した式(1)〜(4)の式のように表されるから、これらの式を用いて、オフセットOSの値を求めることができ、さらに、オフセットOSを消去した値を求めることができる。
すなわち、出力Q1とQ3の和あるいは出力Q2とQ4の和を求めることで次式(7)、(8)のようにオフセットOSの値が得られる。
OS=(Q1+Q3)/2 …(7)
OS=(Q2+Q4)/2 …(8)
また、出力Q1とQ3の差を求めることで式(9)のようにオフセットなしの出力QXが得られ、出力Q2とQ4の差を求めることで式(10)のようにオフセットなしの出力QYが得られる。
QX=(Q1−Q3)/2 …(9)
QY=(Q2−Q4)/2 …(10)
したがって、この結果から式(5)、(6)を用いて距離Lxを求めることができるようになる。
次に、上記の算出過程でオフセットOSの値に変動が生じている場合について説明する。これは前述のように、複数回に渡って受光部4の画素12により受光動作を行う場合に、モーションブラーが発生するときに生ずるものである。
上記したように、1つの画素12は同じオフセットOSの値であるのに対して、モーションブラーが発生すると、オフセットOSの値に急激な相違が発生することがある。例えば、式(7)で求めるOSの値をOSxとし、式(8)で求めるOSの値をOSyとしたときに、同じ値であるはずのOSxとOSyの値に差が出るため、次式(11)で示す演算を行うと、ゼロにならないケースである。
ΔOS=OSx−OSy …(11)
上記式(11)のオフセットOSの値の差ΔOSの値について、次式(12)の場合に正常であり、式(13)の場合にモーションブラーが発生していることを判定する。
ΔOS=0 …(12)
ΔOS≠0 …(13)
これにより、上述した式(12)、(13)の判定結果で、式(12)に該当する場合には、モーションブラーが発生していないと判断でき、算出した距離の情報が正常であることがわかる。また、式(13)に該当する場合には、モーションブラーが発生していることが判定でき、この場合には、その画素12のデータから算出した距離の情報は正常ではない。
さらに、前述のように、距離情報を画像として示す場合に、モーションブラーが発生している画素12については、そのことがわかるように色を変えるなどして表示することができる。これによって、視覚的に異常が発生している画素を認識できるようにすることができる。
このような本実施形態によれば、受光部4の全ての画素12毎に、4シャッタ毎に第1位相から第4位相まで電荷を取得して距離の検出をするので、受光部4の各画素12に対応してオフセットOSをキャンセルしながら距離を正確に検出することができる。そして、対象物Pとの間の相対移動に伴うモーションブラーの発生についてもオフセットOSの変化に基いて検出することができるので、画素12毎の検出結果の信頼性を高めることができる。
また、オフセットOSのキャンセルをその都度行っているので、画素12毎のオフセットOSが経時変化する場合でも、常に近接したタイミングで測定しているので、誤差を極力低減して距離の検出を行うことができる。
(第2実施形態)
図7から図11は第2実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、受光部4の画素12を2個一組として用い、2シャッタで検出する方式を採用している。ここで、2個一組として選ぶ画素12は、車両の移動方向と直交する方向に並ぶ隣接した画素12a、12bを選んでいる。なお、2個一組の画素12a、12bの選び方はこれに限らず、移動方向に隣接して並ぶ2個を設定することもできるし、その他隣接するもの以外の組み合わせもできるもので、目的や用途などに応じて様々な選択が可能である。
図7はシャッタタイミングに対応して画素12a、12bが読み取る位相の関係を示している。画素12a、12bによる検出動作は、投光部3による2周期分の投光動作を1サイクルとしている。例えば、第1回のシャッタタイミングでは、画素12aが第1位相、画素12bが第2位相で電荷を取り込んで電荷Q1、Q2を蓄積する。第2回のシャッタタイミングでは、画素12aが第3位相、画素12bが第4位相で電荷を取り込んで電荷Q3、Q4を蓄積する。2サイクル目では、第3回、第4回の各シャッタタイミングで第1回、第2回と同様にして電荷を取り込んで蓄積する。また、画素12a、12bは、それぞれオフセットOSX、OSYを有するものとする。
図8は受光部4の画素12aから得られる各シャッタタイミングでの出力Q1、Q3の受光量との関係を示し、図9は受光部4の画素12bから得られる各シャッタタイミングでの出力Q2、Q4の受光量との関係を示している。また、第1実施形態と同様に、オフセットOSX、OSYが出力Q1、Q2に正の値で加算され、出力Q3、Q4で減算される場合で説明する。
出力Q1とQ3は、オフセットOSXが含まれない場合には原理的に同じ値となるはずであるから、オフセットOSXなしの出力をQXと置くと、次式(14)、(16)のように表すことができる。同様に、出力Q2とQ4についても、オフセットOSYが含まれない場合には原理的に同じ値となり、オフセットOSYなしの出力をQYと置くと、次式(15)、(17)のように表すことができる。
Q1=QX+OSX …(14)
Q2=QY+OSY …(15)
Q3=−QX+OSX …(16)
Q4=−QY+OSY …(17)
図10、図11は、第1位相から第4位相をXY座標上の軸方向に対応させて各出力Q1〜Q4を示している。図10はオフセットOSX、OSYがいずれもゼロの場合を示しており、図11は一般的な場合でオフセットOSX、OSYを有する場合を示している。また、図示のケースでは、Q1、Q2が正の場合すなわち、位相差θが0°から90°の間である第1象限にあるものとして示している。
図10に示すように、対象物Pまでの距離Lxは、投光部3から投光した光を受光部4で受光したときの位相差θとして検出する。これは、各周期で投光した光がその周期Ts中で対象物Pから反射して戻ることで、位相差θが発生する。この位相差θは、オフセットOSX、OSYがない場合の受光量QXとQYから算出できる。位相差θの値は、それらの値を座標軸にプロットしたときのベクトルの傾きとして前述の式(5)で演算することができる。また、位相差θが求まると、前述同様にして式(6)から距離Lxを求めることができる。
次に、図11に示すように、図10と同じ位相差が生じている場合で、オフセットOSX、OSYが含まれている状態について同様の値を求める。ここでは、オフセットOSX、OSYが含まれた状態での位相差θosに対して、オフセットが含まれない正しい位相差θを検出する。出力Q1〜Q4は、前述した式(14)〜(17)で表されるので、オフセットOSX、OSYの値は、これらの式から、次式(18)、(19)のように算出できる。
OSX=(Q1+Q3)/2 …(18)
OSY=(Q2+Q4)/2 …(19)
また、出力Q1とQ3の差を求めることで前述の式(9)のようにオフセットOSXなしの出力QXが得られ、出力Q2とQ4の差を求めることで前述の式(10)のようにオフセットOSYなしの出力QYが得られる。したがって、この結果から式(5)、(6)を用いて距離Lxを求めることができるようになる。
次に、上記の算出過程でオフセットOSXあるいはOSYの値に変動が生じている場合について説明する。これは前述のように、複数回に渡って受光部4の画素12により受光動作を行う場合に、モーションブラーが発生するときに生ずるものである。
上記したように、2つの画素12a、12bのオフセットOSX、OSYは、モーションブラーが発生すると、前回の測定結果と相違した値になることがある。第2回のシャッタタイミングをtとし、第1回のシャッタタイミングをt−1とすると、式(14)〜(17)は次式(14a)〜(17a)のように書ける。
Q1(t−1)=QXt−1+OSX …(14a)
Q2(t−1)=QYt−1+OSY …(15a)
Q3(t) =−QXt +OSX …(16a)
Q4(t) =−QYt +OSY …(17a)
ここで、2個の画素12a、12bのオフセットOSX、OSYの値はシャッタタイミングの回数にかかわらず一定の値を有するはずであるから、(18)、(19)を用いて算出することができる。このときのオフセットOSXは図7(c)に示すようになる。図7(d)では省略しているが、オフセットOSYについても同様である。また、各画素12a、12bは、次のサイクルの第1回のシャッタタイミングでは、前回のサイクルの第2回のシャッタタイミングで得た電荷と位相が180°異なるので、このタイミングにおいてもオフセットOSX、OSYを算出することができる。
式(18)、(19)で算出されるオフセットOSX、OSYをシャッタタイミングに併せてt、t+1などの添字を付して示すと、これらの値が時間軸方向で変動していなければ、モーションブラーが発生しておらず、正常に検出できている状態である。また、算出したオフセットOSXあるいはOSYの一方あるいは両方に変動が生じている場合には、モーションブラーが発生していて異常状態であることを示している。
上記したモーションブラーの判定は次のように定義することができる。いま、画素12aのオフセットOSXの変動値をモーションブラー判定値MBXとし、画素12bのオフセットOSYの変動値をモーションブラー判定値MBYとする。検出したシャッタタイミングをtとすると、判定値MBX、MBYは次式(20)、(21)のように書ける。式中「ABS」は絶対値を示す。
MBX=ABS(OSXt−OSXt−1) …(20)
MBY=ABS(OSYt−OSYt−1) …(21)
そして、上記した判定値MBX、MBYについて、正常判定あるいは異常判定を次の条件で判定する。
<正常判定> MBX=0 且つ MBY=0である
<異常判定> 次の(a)〜(c)のいずれかに該当
(a)MBX≠0、(b)MBY≠0、(c)MBX≠0 且つ MBY≠0
図7(c)では、画素12aについて、OSXt−1とOSXtは変動が生じていないので正常状態である。また、OSXtとOSXt+1では変動が生じているので、モーションブラーが発生する異常状態である。同様に画素12bについてもOSYの変動を見ることでモーションブラーの発生を検出することができる。
このような第2実施形態によっても、第1実施形態と同様にしてモーションブラーの検出を行いながら距離の検出動作を行えるので、同様の効果を得ることができる。そして、この実施形態では、2個の画素12a、12bを一組として2回のシャッタタイミング毎に距離の検出を行うとともに、モーションブラーの検出も行えるので、実質的な解像度が低下するものの、相対移動が速い場合でも検出頻度を低下させることなく検出動作を行うことができる。
(第3実施形態)
図12および図13は第3実施形態を示すもので、以下、第2実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、第2実施形態におけるように、受光部4の2画素12a、12bを一組として2シャッタタイミングで検出する方式での更なる検出動作の効率向上の例を示している。
この方式では、1サイクルを2個の画素12a、12bにより2シャッタタイミングで実施しているので、それぞれの画素12a、12bが180°の位相差を持った検出を交互に実施していることになる。つまり、一度180°の位相差の電荷の情報が得られた後は、次々とシャッタタイミング毎に距離の情報が算出可能になる。
この場合、距離の算出は可能であるが、モーションブラーの検出については、オフセットOSX、OSYの変動が生じていないことである。したがって、モーションブラーの判定を行って正常が判定された場合には、シャッタタイミング毎に距離を検出することができる。
図12は、上記の内容を制御装置2により行うためのフローチャートである。この処理では、制御装置2は、ステップS1で、そのサイクルいずれかのタイミングのシャッタ動作によって、第1回のタイミングではQ1、Q2の情報を取得し、第2回のタイミングではQ3、Q4の情報を取得する。次に、制御装置2は、ステップS2で、前回のシャッタ動作での位相情報がある場合にはその情報を用いてオフセットOSXおよびOSYを算出する。前回シャッタ動作の情報がない場合には算出不能であるから、図示はしないが、制御装置2は、ステップS1を繰り返し実行して位相情報を取得する。
制御装置2は、ステップS3に進むと、ステップS2で算出したオフセットOSX、OSYの値が算出済みの過去のオフセットOSX、OSYと一致するか否かを判定する。ここでも、過去の算出済みのオフセットOSX、OSYが得られていないときには判断不能であるから、図示はしないが、制御装置2は、次のオフセットOSX、OSYを算出するようにステップS1に戻って処理を継続する。
制御装置2は、ステップS3で、オフセットOSX、OSYの双方が過去の値と一致するときにはモーションブラーの発生なしと判断してステップS4に進み、取得した位相情報(Q1、Q2)または(Q3、Q4)から距離Lxを算出して処理を終了し、次の検出処理に移行する。
また、制御装置2は、ステップS3で、オフセットOSX、OSYのいずれか一方もしくは双方が過去の値と一致しないときにはモーションブラーの発生ありと判断して、距離算出の処理を実施せずに、検出動作としてはステップS1に戻る。また、制御装置2は、モーションブラーの発生ありの場合には、別途、モーションブラー発生時の処理を行って、異常状態の画素についてマスクして距離情報を出力しないかあるいはブラーが発生しているというコンフィデンス情報を付与して距離情報を出力する処理を行う。
図13は、上記した処理過程の一例を示している。各シャッタタイミングにおいて画素12a、12bにより位相情報(Q1、Q2)または(Q3、Q4)を取得している。これに対して、画素12aのオフセットOSXは図13(b)のように推移している。図13(c)では具体的な図示は省略しているが、画素12bのオフセットOSYについても同様な推移が算出される。
そして、いまオフセットOSYは変動が発生していないと仮定すると、オフセットOSXの変動により図13(d)に示すように各オフセットOSXの検出タイミングでブラー判定が行われる。オフセットOSXの変動がないときには正常であり、変動が生じているときにはモーションブラーの発生がある異常状態の判定がなされる。
また、ブラー判定の結果に基づいて、距離算出処理が行われ、図13(e)に示すように、ブラー判定結果が正常時には「可」として距離出力がなされ、ブラー判定の異常時には距離出力を行わず「マスク処理」により距離情報を出力しない状態とするか、あるいはモーションブラーが発生しているというコンフィデンス情報を付与する「条件付」で距離情報を表示する処理を行う。
このような第3実施形態によれば、第2実施形態と同様の作用効果に加えて、モーションブラーが発生していない正常時には、シャッタタイミング毎に距離出力を行うことができるようになる。
(第4実施形態)
図14および図15は第4実施形態を示すもので、以下、上記各実施形態と異なる部分について説明する。上記各実施形態では、モーションブラーの判定について、オフセットが変化しないことをモーションブラーの発生なしの条件としていた。第1実施形態では、OSの変化が「0」であることを正常である条件とし、第2実施形態では、オフセットOSX、OSYの判定値MBX、MBYがいずれも「0」であることを正常である条件としていた。
これに対して、この実施形態では、実用上の精度を考慮して、誤差を含んだ判定値を閾値として設定するとともに、その閾値を車両の状態や走行環境に応じて変更設定することでさらに精度の向上を図るようにしている。
すなわち、第1実施形態でモーションブラーの判定に用いた式(11)で変化量ΔOSを求めた。そして、変化量ΔOSの値が式(12)に該当するときに正常であると判断され、式(12)に該当しないときつまり式(13)に該当するときには異常ありすなわちモーションブラーの発生を判定していた。
実用上では、誤差を含んだ変化量ΔOSが算出されると、オフセットOSの変動がなく、正常である場合でも式(12)を満たさない場合が生ずる。これを避けるために、例えば、ΔOSの値に幅を持たせるようにする。これを閾値ΔOSthとして「0」でない値を設定する。モーションブラーの判定では、正常状態の判定を次式(22)を用い、異常状態の判定を式(23)を用いる。
ΔOS<ΔOSth …(22)
ΔOS≧ΔOSth …(23)
同様に、第2実施形態の場合には、式(20)、(21)で算出される判定値MBX、MBYについて、正常判定あるいは異常判定を次の条件で判定する。
<正常判定> MBX<MBXth 且つ MBY<MBYthである
<異常判定> 次の(a)〜(c)のいずれかに該当
(a)MBX≧MBXth、(b)MBY≧MBYth、
(c)MBX≧MBXth 且つ MBY≧MBYth
閾値MBXth、MBYthは「0」でない値が設定される。
次に、上記した判定条件で設定する閾値ΔOSth、MBXth、MBYthについて変動させる場合を説明する。
図14は、装置を搭載した車両の速度情報を図1に示した車速センサ9により取り込み、車速に応じて変化させるものである。車速が速いとモーションブラーが発生しやすくなり、また、検出誤差も発生しやすくなる。これを考慮して、車速に起因した過剰なモーションブラーの発生の判定を抑制するために、速度が速いほど閾値を大きく設定して「鈍感」となる条件にするものである。
図15は、走行環境によるブラーの判定の閾値を変更する例である。これは、車両のカーナビゲーション装置などから走行情報として地図上での現在位置情報や走行時間帯や走行環境の情報を取り入れて、閾値を変更するものである。
例えば、日中の時間帯では受光部4で受光する光が投光部3からの光の反射光に加えて重畳される光の量が増える。これが誤差を発生する要因となるので、場所によらず閾値を大きく設定する。また、朝や夕暮れなどの時間帯では、至近距離の対象物が多い市街地や都心部においては閾値を大きく設定し、郊外や山間部などの至近距離の対象物が少ない環境では閾値を中程度あるいは小さく設定する。さらに、夜間の時間帯では、外部の光の量が少ないので、市街地や都心部では閾値を中程度に設定し、郊外や山間部で閾値を小さく設定する。
このように閾値を場所、環境あるいは時間帯などに応じて変更設定することで、モーションブラーの発生の判定を外乱光などの影響を抑制して精度良く検出することができるようになる。
(他の実施形態)
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば、以下のように変形または拡張することができる。
上記各実施形態では、受光タイミングをずらす第1〜第4位相を、0°、90°、180°、270°としているが、必ずしも等分にずらす必要はなく、互いに180°ずれた関係のペアが2組設定されていれば良い。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、1は光飛行型測距装置、2は制御装置、3は投光部、4は受光部、5は投受光制御部、6はデータ処理部、7は異常検出部、8はメモリ、9は車速センサ、10は発光素子、12、12a、12bは画素、13は光電変換素子、14は電荷蓄積部である。

Claims (11)

  1. 所定周期の変調光を空間に投射する発光部(3)と、
    前記発光部から投射された変調光が対象物で反射した戻り光を含む入射光を受光して受光量に相当する電荷を蓄積する複数の画素(12)を有する受光部(4)と、
    前記変調光の周期を基準として互いに180°異なる第1位相、第3位相、および前記第1、第3位相と異なり、且つ互いに180°異なる第2位相、第4位相で前記受光部の前記画素1個単位もしくは2個単位で受光動作を行わせる投受光制御部(5)と、
    前記受光部における前記画素の蓄積電荷に基づいて前記変調光と前記戻り光との間の位相差を計測して前記対象物までの距離を演算するデータ処理部(6)と、
    前記受光部における前記画素の蓄積電荷に基づいて前記対象物との相対的な移動に起因して発生する前記対象物の反射率の変化、前記対象物との距離の変化もしくは前記対象物の明るさの変化の発生をモーションブラーとして検出する異常検出部(7)と、
    を備えた光飛行型測距装置。
  2. 請求項1に記載の光飛行型測距装置において、
    前記異常検出部(7)は、前記受光部の画素毎に有する電荷の蓄積のオフセットデータを、前記第1位相および第3位相のデータから、あるいは前記第2位相および第4位相のデータから算出し、前記オフセットデータが時間の推移と共に変化しない場合は、同じ反射率や距離や明るさであると判断し、前記オフセットデータが変化した場合には、異なる反射率や距離や明るさになったと判断し、前記モーションブラーの発生を検出する光飛行型測距装置。
  3. 請求項1または2に記載の光飛行型測距装置において、
    前記投受光制御部(5)は、前記受光部の画素毎に前記第1から第4位相のデータを4回の投光動作で取得する光飛行型測距装置。
  4. 請求項3に記載の光飛行型測距装置において、
    前記受光部の画素毎の前記第1位相から前記第4位相の受光量をそれぞれQ1からQ4としたときに、
    前記異常検出部(7)は、前記第1位相方向のオフセット値OS1をQ1+Q3、前記第2位相方向のオフセット値OS2をQ2+Q4とし、これらのオフセット値OS1およびOS2が等しくならないときに前記モーションブラーの発生を検出する光飛行型測距装置。
  5. 請求項1または2に記載の光飛行型測距装置において、
    前記投受光制御部(5)は、前記受光部の隣接する第1画素、第2画素について、前記第1画素により前記第1位相および第3位相のデータ、前記第2画素により前記第2位相および第4位相のデータを2回の投光動作で取得する光飛行型測距装置。
  6. 請求項5に記載の光飛行型測距装置において、
    前記受光部の前記第1画素の第1位相の受光量、第3位相のそれぞれの受光量をQ1(t−1)、Q3(t−1)とし、前記第2画素の第2位相の受光量、第4位相の受光量をそれぞれQ2(t)、Q4(t)としたときに、
    前記異常検出部(7)は、前記第1位相方向のオフセット値OSXをQ1(t−1)+Q3(t)、前記第2位相方向のオフセット値OSYをQ2(t−1)+Q4(t)とし、前記オフセット値OSXおよびOSYの少なくとも一方が時間の推移と共に変化したときに前記モーションブラーの発生を検出する光飛行型測距装置。
  7. 請求項5または6に記載の光飛行型測距装置において、
    前記異常検出部(7)は、前記オフセット値OSXおよびOSYの時間の推移に伴う変化の判定を、前記2回めの投光動作から次の1回めの投光動作に移行するときにも実施し、前記モーションブラーの発生を連続して検出しないときには、前記距離取得部により取得した距離情報を有効とする光飛行型測距装置。
  8. 請求項4に記載の光飛行型測距装置において、
    前記異常検出部(7)は、前記オフセット値OSXおよびOSYの差が予め設定された閾値を超えているときに前記モーションブラーの発生を検出する光飛行型測距装置。
  9. 請求項6に記載の光飛行型測距装置において、
    前記異常検出部(7)は、前記オフセット値OSXおよびOSYの少なくとも一方が時間の推移と共に予め設定された閾値を超えて変化したときに前記モーションブラーの発生を検出する光飛行型測距装置。
  10. 請求項8または9に記載の光飛行型測距装置において、
    移動体に設けられ、現在の道路上の移動位置を地図情報として取得する位置情報取得部を備えており、
    前記異常検出部(7)は、前記閾値として、前記位置情報取得部から得られる現在の移動位置に対応して誤差の発生度を考慮した値に変更設定する光飛行型測距装置。
  11. 投光部(3)から所定の投光周期で点灯および消灯を繰り返す変調光を空間に投射し、受光部において前記発光部から投射された変調光が対象物で反射した戻り光を含む入射光を複数の画素により受光して受光量に相当する電荷を蓄積し、制御装置により前記対象物までの距離を演算する光飛行型測距の異常検出方法であって、
    投受光制御部により、前記変調光の周期を基準として互いに180°異なる第1位相、第3位相、および前記第1、第3位相と異なると共に互いに180°異なる第2位相、第4位相で前記受光部の前記画素1個単位もしくは2個単位で受光動作を行わせ、
    データ処理部により、前記受光部における前記画素の蓄積電荷に基づいて前記変調光と前記戻り光との間の位相差を計測して前記対象物までの距離を演算し、
    異常検出部により、前記受光部における前記画素の蓄積電荷に基づいて前記対象物との相対的な移動に起因して発生する前記対象物の反射率の変化、前記対象物との距離の変化もしくは前記対象物の明るさの変化の発生をモーションブラーとして検出するようにした光飛行型測距の異常検出方法。
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