JP6729648B2 - 発光装置 - Google Patents

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本発明は、発光装置に関し、より詳細には側面発光型(「サイドビュータイプ」ともいう)の発光装置に関するものである。
従来、電子機器の表示パネルのバックライト光源として、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)が使用されている。特に近年では、電子機器の薄型化や大画面化の進展に伴い、表示パネルや導光板も薄型化や大画面化が要求されており、発光ダイオードにおいても、薄型化や高出力化が要求されるようになってきている。
例えば特許文献1には、前方が開口し平面状の底部を有する反射ケースの両側部にリード端子の基部が各々接続され、反射ケースの後部には、下部に端子収納用の切欠き部を形成した端子保持部が一体的に設けられ、リード端子には、反射ケースの側部から端子保持部に沿って後方に伸びる接続補助部と、この接続補助部の先側に設けられ切欠き部に収納される接続部と、が設けられている、面実装型の半導体発光装置が記載されている。
また例えば特許文献2には、複数の発光素子が、細長い角棒状の配線基板の長手方向に沿って所定の間隔をおいて配設されてダイボンディングされ、しかも、該各発光素子の両側に、且つ、各発光素子と交互に位置するように反射板が配設され、さらに、該両反射板の対向面が、各発光素子の出射方向に向かうにしたがって開口面積が大きくなるように傾斜してなる線状光源装置が記載されている。また、配線基板の実装面に隣接する長手方向の両端面から各反射板の対向面の先端部にかけての領域には、反射シート又は蒸着膜からなる反射部材が設けられることが記載されている。
特開2006−253551号公報 特開2004−235139号公報 特開2007−158009号公報
しかしながら、特許文献1に記載の半導体発光装置は、予め成型された反射ケース内に半導体発光素子を搭載するため、反射ケースと半導体発光素子の間に隙間を必要とする。また、反射ケースの成型において、樹脂の流動性から、反射ケースの肉厚を十分に小さくすることができない。また、特許文献2に記載の線状光源装置においても、反射板、反射シートや蒸着膜からなる反射部材は、発光素子から離間して別途配設されるものであり、十分な小型化が図れない。
そこで、本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、小型の側面発光型の発光装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、長方形の発光素子と、発光素子の周囲を被覆し、発光装置の実装面を構成する白色の被覆部材と、発光素子の上に接着剤を介して設けられ、発光素子からの光に励起される蛍光体を有する透光性部材と、被覆部材によって一体的に保持される2つの金属小片であって、正負一対の電極である基体を有し、2つの基体は、上面に発光素子電気的に接続される素子実装部と、外部に露出された凹部を有する外部接続端子部をと、を備える。

本発明によれば、白色の被覆部材を、発光素子に接してその周囲を被覆するように設けることで、発光素子とそれを包囲する光反射体との距離を小さくすることができる。また、その被覆部材の一端面が発光装置の実装面を構成していることで、側面発光型の発光装置として機能させることができる。したがって、十分に小型化可能な側面発光型の発光装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る発光装置の概略上面図(a)と、そのA−A断面における概略断面図(b)である。 本発明の一実施の形態に係る発光装置が実装部材に実装された状態を示す概略斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る発光装置の製造方法の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る発光装置に使用する複合基体の概略上面図(a)と、そのB−B断面における概略断面図(b)である。 本発明の一実施の形態に係る発光装置の概略上面図(a)と、そのC−C断面における概略断面図(b)である。 本発明の一実施の形態に係る発光装置の概略上面図(a)と、そのD−D断面における概略断面図(c)と、概略側面図(b)である。 本発明の一実施の形態に係る発光装置の概略上面図(a)と、そのE−E断面における概略断面図(b)と、そのF−F断面における概略断面図(c)である。 本発明の一実施の形態に係る発光装置の概略上面図(a)と、そのG−G断面における概略断面図(c)と、概略側面図(b)である。
以下、発明の実施の形態について適宜図面を参照して説明する。但し、以下に説明する発光装置は、本発明の技術思想を具体化するためのものであって、特定的な記載がない限り、本発明を以下のものに限定しない。また、一の実施の形態、実施例において説明する内容は、他の実施の形態、実施例にも適用可能である。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張していることがある。
なお以下、図中に示す「x」方向を「横」方向、「y」方向を「縦」方向、「z」方向を「上下」方向又は「厚さ」方向と呼ぶことがある。なお、以下に示す実施の形態及び実施例の発光装置は、上面視において、横方向が長手方向となるものであるが、この限りではない。
<実施の形態1>
図1(a)は、実施の形態1に係る発光装置を示す概略上面図であり、図1(b)は、図1(a)におけるA−A断面を示す概略断面図である。図1に示すように、実施の形態1に係る発光装置100は、基体10と、発光素子20と、被覆部材30と、透光性部材40と、遮光部材50と、を備えている。
基体10は、上面10aに素子実装部15を含んでいる。より詳細には、基体10は、母材11上に、正負一対の電極13が設けられたものである。電極13は、素子実装部15、外部接続端子部17、引き出し配線部19を含んでいる。素子実装部15は、発光素子20が実装される部位である。外部接続端子部17は、外部の電極と導電性接着剤により接続される部位である。引き出し配線部19は、素子実装部15と外部接続端子部17を接続する部位である。電極13は、基体10の上面10aから端面を経て下面10cに連続して設けられている。なお、引き出し配線部19は、外部接続端子部17より幅狭である、又はそう見えるように電極の一部がレジスト(不図示)により被覆されていることが好ましい。これにより、外部接続端子部17に接続される導電性接着剤やそのペーストに含まれるフラックスなどが、被覆部材30下に進入するのを抑制することができる。
発光素子20は、基体の素子実装部15にフリップチップ実装(フェイスダウン実装)されている。より詳細には、発光素子20は、半導体の積層体で構成される発光素子構造と、その発光素子構造の一方の主面に接続した透光性の基板と、その発光素子構造の他方(反対側)の主面に接続した正負一対の電極と、を有するものである。発光素子20は、その正負一対の電極が、基体の正負一対の電極13の素子実装部15に其々、導電性接着剤60(第1の導電性接着剤)により接着されている。
被覆部材30は、白色であり、発光素子20に接してその周囲を被覆し、基体10上に設けられている。より詳細には、被覆部材30は、無機粒子35を含有する樹脂が固化したものである。なお、発光素子20の周囲とは、発光素子20の上面視における発光素子20の周囲(一周)のことを意味する。すなわち、「被覆部材30が発光素子20に接してその周囲を被覆する」とは、被覆部材30が、発光素子20の上面20aを残して、発光素子20の全ての端面20b(側面)を被覆することを意味する。また、図示するように、被覆部材30は、発光素子20から上方に効率良く光を取り出すため、発光素子20の下面も被覆していることが好ましい。被覆部材の一端面30bは、基体の一端面10bと実質的に同一面である。そして、被覆部材の一端面30bは、当該発光装置100の実装面を構成している。特に本例において、被覆部材の一端面30bは、発光装置100の長手方向に沿う端面である。
透光性部材40は、発光素子20の上に設けられる透光性の部材である。より詳細には、透光性部材40は、発光素子の上面20aと被覆部材の上面30aに接して設けられている。透光性部材の一端面40bは、基体の一端面10b及び被覆部材の一端面30bと実質的に同一面である。また、この透光性部材40は、蛍光体45を有している。
なお、透光性部材40の上には、遮光部材50が設けられている。より詳細には、遮光部材50は、透光性部材の上面40aに接して設けられている。遮光部材50の一端面もまた、基体の一端面10b及び被覆部材の一端面30b及び透光性部材の一端面40bと実質的に同一面である。遮光部材50は、透光性部材40から出射されるべき光を反射又は吸収して、透光性部材の上面40aにおける発光領域を制限する。遮光部材50は、中央が開口した枠状である。よって、発光装置100は、透光性部材の上面40aのうち、遮光部材50から露出された領域を主たる発光領域としている。
図2は、実施の形態1に係る発光装置が実装部材に実装された状態を示す概略斜視図である。図2に示すように、発光装置100は、実装部材70に、導電性接着剤75(第2の導電性接着剤)を用いて実装される。より詳細には、発光装置100の正極・負極の電極13の外部接続端子部17が其々、実装部材の正極・負極の装置実装部73に、導電性接着剤75により接着される。このとき、被覆部材30の一端面30bは、基体10の一端面10bと共に、実装部材70の上面に対向するように配置される。このようにして、発光装置100は、その上面、すなわち発光素子の上面20a(加えて、透光性部材の上面40a)が側方に向いた姿勢で、実装部材70に実装され、側面発光型の発光装置として機能する。また特に、被覆部材30の一端面30bは、基体10の一端面10bと共に、実装部材70の上面に接していることが好ましい。これにより、発光装置100から実装部材70に効率良く熱を伝導させやすく、発光装置100の放熱性を高めやすい。
以上のように構成された発光装置100は、側面発光型の発光装置として機能させることができる。また、発光素子とそれを包囲する光反射体との距離を小さくし、装置の十分な小型化を図ることができる。また、発光素子から放射される光を白色の被覆部材により前方(上方)に反射させて取り出すことで、光の利用効率を高めることができる。さらに、発光素子の大きさを維持したまま、発光装置を小型化することができ、高出力の発光装置を得やすい。またさらに、発光素子や蛍光体から発生する熱を、被覆部材を介して放熱することができる。
図3は、実施の形態1に係る発光装置の製造方法の流れの一例を示すフローチャートである。また、図4(a)は、実施の形態1に係る発光装置に使用する複合基体の概略上面図であり、図4(b)は、図4(a)におけるB−B断面を示す概略断面図である。図3に示すように、発光装置100は、発光素子実装工程、被覆部材形成工程、透光性部材形成工程、遮光部材形成工程、個片化工程を順次に経て製造することができる。なお、透光性部材及び/又は遮光部材を形成しない場合、透光性部材形成工程及び/又は遮光部材形成工程は省略するものとする。
なお、発光装置100の製造方法においては、図4に示すような、複合基体の母材81に複合電極83が形成された複合基体80を用いる。この複合基体80は、個片化工程後に各発光装置の基体10となるものが複数個連なって構成されている。すなわち、個片化工程後、複合基体の母材81は各発光装置において基体の母材11となり、複合電極83は各発光装置において基体の電極13となる。また、複合基体80は、複合電極83の両側に形成された切り欠き87を有している。複合電極83は、この切り欠き87を経て、複合基体の母材81の上面から下面に連続して設けられている。なお、図4では、説明の便宜上、18個の発光装置を得る複合基体80を示しているが、生産効率を高めるため、より多数(数百〜数千個)の発光装置を得る複合基体を用いることが好ましい。
まず、発光素子実装工程において、複合基体80の複合電極83の素子実装部に、各々、発光素子をフリップチップ実装する。
次に、被覆部材形成工程において、実装された発光素子に接してその周囲を被覆するように、被覆部材を形成する。このとき、被覆部材は、縦方向に配列される発光素子を連続して被覆するように設けられる(図4の被覆部材形成領域85参照)。被覆部材は、スクリーン印刷や滴下(ポッティング)などにより形成することができる。さらに、このとき、被覆部材は、一旦発光素子の上面を被覆するように設けられてもよいが、その場合には、後程、発光素子の上面上の被覆部材を研磨などにより除去するとよい。
次に、透光性部材形成工程において、発光素子上に透光性部材を形成する。透光性部材は、ホットメルトによる貼り付け方式や接着剤による接着などにより形成することができる。さらに、必要に応じて、遮光部材形成工程において、透光性部材上に遮光部材を形成する。遮光部材は、印刷方式又は貼り付け方式、接着剤による接着などにより形成することができる。
最後に、個片化工程において、複合基体80と被覆部材を分割予定線Lに沿って横方向に切断し、発光装置を個片化する。切断には、ダイサーやレーザ照射などを用いることができる。ここで、図4に示すように、縦方向に延伸する切り欠き87によって、発光装置が横方向には既に分離されているのであれば、比較的少ない工数で個片化できるので好ましい。なお、透光性部材を被覆部材と同様に連続的に形成した場合は透光性部材も同時に分割される。また、遮光部材も同様である。
以下、本実施形態の発光装置に係る他の好ましい形態について説明する。
図1に示す発光装置100において、基体及び被覆部材の一端面10b,30bは、その一端面10b,30b及び基体の上面10aに平行な方向に長い。さらに、基体及び被覆部材の一端面10b,30bは、上下方向に短くなっている。言い換えれば、発光装置100において、基体及び被覆部材の一端面10b,30bは、横方向(図中x方向)に長く、厚さ方向(図中z方向)に短くなっている。これにより、発光装置100を薄型に形成しやすい。また、基体及び被覆部材の一端面10b,30bと実装部材との接触面積を大きくしやすく、発光装置100の放熱性を高めやすい。
図1に示す発光装置100において、発光素子20の上に、発光素子20からの光に励起される蛍光体45を有する透光性部材40が設けられており、透光性部材の一端面40bは、この発光装置100の実装面を構成している。これにより、透光性部材40中の蛍光体45から発生する熱を実装部材に伝導させやすく、発光装置100の放熱性を高めやすい。また特に、透光性部材の一端面40bは、実装部材70の上面に接していることが好ましい。これにより、発光装置100から実装部材70に効率良く熱を伝導させやすく、発光装置100の放熱性を高めやすい。
図1に示す発光装置100において、被覆部材30は、無機粒子35を含有している。これにより、発光素子20や蛍光体45から発生する熱を、被覆部材30を介して、実装部材に伝導させやすく、発光装置100の放熱性を高めやすい。
図1に示す発光装置100において、基体10は、素子実装部15と電気的に接続する外部接続端子部17を含み、外部接続端子部17は、基体の上面10aに設けられている。このように、基体の上面10aに設けられた外部接続端子部17を導電性接着剤で実装部材の装置実装部に接着することにより、被覆部材の一端面30bを実装部材の上面に接しやすくすることができるので、発光装置100の放熱性を高めやすい。
図1に示す発光装置100において、外部接続端子部17は、基体の下面10cにも設けられている。このように、基体の上面10aに設けられた外部接続端子部17に加えて、基体の下面10cに設けられた外部接続端子部17も導電性接着剤で実装部材の装置実装部に接着することにより、発光装置100の実装部材からの浮きを抑えて、発光装置100の放熱性を高めやすい。また、発光装置100の実装安定性を高めることができる。
<実施の形態2>
図5(a)は、実施の形態2に係る発光装置を示す概略上面図であり、図5(b)は、図5(a)におけるC−C断面を示す概略断面図である。図5に示すように、実施の形態2に係る発光装置200は、基体10と、発光素子20と、被覆部材30と、透光性部材40と、遮光部材50と、を備えている。より詳細には、基体10は、該基体の上面10a及び一端面10bに平行な方向が長手方向であって、素子実装部15及び発光素子20が長手方向に且つ互いに離間して複数設けられ、被覆部材30は、各発光素子20の周囲を被覆している。この発光装置200は、実施の形態1に係る発光装置100が複数個、横方向に連なったような構成を有している。そのため、発光装置200の発光装置100と同様の構成については説明を省略する。
発光装置200は、上述の複合基体80において、切り欠き87を設けずに、1つの発光装置用の負極側の電極(複合電極)と、その隣の発光装置用の正極側の電極(複合電極)と、が接続された複合基体を用い、その複合基体上に、発光素子20、被覆部材30、透光性部材40、遮光部材50を有する光源部を横方向に複数形成して、その複数の光源部を含むように、複合基体を横方向に切断することにより製造することができる。
このような発光装置200は、線状の側面発光型発光装置として利用することができる。また、発光装置200は、例えば上記特許文献1に記載のような従来の側面発光型発光装置を個々に実装部材に実装するのと比べ、光源部の実装位置精度を高めやすい。さらに、発光装置200は、バックライト光源として、導光板とのアライメント性の向上を図ることができる。
発光装置200は、横方向の両端に設けられる外部接続端子部17が実装部材の電極と導電性接着剤で接着され、給電されることで全ての光源部を発光させることが可能である。また、図5に示すように、隣り合う光源部間を接続する引き出し配線部19を補助電極として利用することで、発光装置の放熱性を高めることができる。さらに、本例のように、スルーホールなどを介して、基体10の下面側にも補助電極を形成してもよい。
<実施の形態3>
図6(a),(b)は其々、実施の形態3に係る発光装置を示す概略上面図と概略側面図であり、図6(c)は、図6(a)におけるD−D断面を示す概略断面図である。図6に示すように、実施の形態3に係る発光装置300は、基体10と、発光素子20と、被覆部材30と、透光性部材40と、を備えている。
基体10は、上面10aに素子実装部15を含んでいる。より詳細には、基体10は、母材11上に、正負一対の電極13が設けられたものである。電極13は、素子実装部15、外部接続端子部17、引き出し配線部19を含んでいる。素子実装部15は、発光素子20が実装される部位である。外部接続端子部17は、外部の電極と接続される部位である。引き出し配線部19は、素子実装部15と外部接続端子部17を接続する部位である。電極13は、基体10の上面10aから端面に連続して設けられている。なお、引き出し配線部19は、外部接続端子部17より幅狭である、又はそう見えるように電極の一部がレジスト(不図示)により被覆されていることが好ましい。これにより、外部接続端子部17に接続される導電性接着剤やそのペーストに含まれるフラックスなどが、被覆部材30下に進入するのを抑制することができる。
発光素子20は、基体の素子実装部15にフリップチップ実装(フェイスダウン実装)されている。より詳細には、発光素子20は、半導体の積層体で構成される発光素子構造と、その発光素子構造の一方の主面に接続した透光性の基板と、その発光素子構造の他方(反対側)の主面に接続した正負一対の電極と、を有するものである。発光素子20は、その正負一対の電極が、基体の正負一対の電極13の素子実装部15に其々、導電性接着剤60により接着されている。また、この発光素子20は、基体10の上面10aにおいて、基体の一端面10b側に片寄って配置されている。
被覆部材30は、白色であり、発光素子20に接してその周囲を被覆し、基体10上に設けられている。また、この被覆部材30は、透光性部材40に接してその周囲を被覆している。被覆部材30は、無機粒子35を含有する樹脂が固化したものである。なお、発光素子20の周囲とは、発光素子20の上面視における発光素子20の周囲(一周)のことを意味する。すなわち、「被覆部材30が発光素子20に接してその周囲を被覆する」とは、被覆部材30が、発光素子20の上面20aを残して、発光素子20の全ての端面20b(側面)を被覆することを意味する。透光性部材40についても同様である。また、この被覆部材の上面30aは、透光性部材の上面40aより下方に傾斜又は湾曲している。なお、図示するように、被覆部材30は、発光素子20から上方に効率良く光を取り出すため、発光素子20の下面も被覆することが好ましい。被覆部材の一端面30bは、基体の一端面10bと実質的に同一面である。そして、被覆部材の一端面30bは、当該発光装置300の実装面を構成している。特に本例において、被覆部材の一端面30bは、発光装置300の長手方向に沿う端面である。
透光性部材40は、発光素子20の上に設けられる透光性の部材である。より詳細には、透光性部材40は、発光素子の上面20aに接して設けられている。この透光性部材40の上面視形状は、発光素子のそれと略同じである。透光性部材40の上面40aは、外部に露出されており、この発光装置300の主光取り出し面を構成している。また、この透光性部材40は、蛍光体45を有している。
以上のように構成された発光装置300もまた、側面発光型の発光装置として機能させることができる。また、発光素子とそれを包囲する光反射体との距離を小さくし、発光装置の十分な小型化を図ることができる。また、発光素子から放射される光を白色の被覆部材により前方(上方)に反射させて取り出すことで、光の利用効率を高めることができる。さらに、発光素子の大きさを維持したまま、発光装置を小型化することができ、高出力の発光装置を得やすい。またさらに、発光素子や蛍光体から発生する熱を、被覆部材を介して放熱することができる。
図6に示す発光装置300では、被覆部材30の一端面30bに垂直な方向において発光素子20を挟む部位の肉厚は、一端面30b側のほうがその反対側より小さい。これにより、発光素子20と実装部材との距離を小さくしやすく、発光素子20から発生する熱を実装部材に伝導させやすいので、発光装置300の放熱性を高めやすい。また、発光装置の発光領域を比較的低い位置に設けることができるので、比較的薄い導光板に効率良く光を入射させやすい。
図6に示す発光装置300は、保護素子90を備えている。この保護素子90は、その上面及び下面に電極を備えており、その下面電極が基体の一方の電極13に導電性接着剤で接続され、その上面電極が基体の他方の電極13にワイヤで接続されている。そして、保護素子90は、被覆部材30に埋められている。これにより、発光素子20や蛍光体45からの光が保護素子90に吸収されるのを抑制することができる。また、それにより、保護素子90の設置場所を選択しやすい。特に本例では、保護素子90は、上記被覆部材30の一端面30bに垂直な方向において発光素子20を挟む2つの部位の肉厚の大きいほう、すなわち一端面30bと反対側の部位に埋められている。
図6に示す発光装置300では、発光素子20の上に、発光素子20からの光に励起される蛍光体45を有する透光性部材40が設けられており、被覆部材30は、透光性部材40の周囲を被覆している。これにより、透光性部材40から側方に光が漏れ出すのを抑制することができる。また、発光装置300への前方への光度を高めて、導光板に効率良く光を入射させやすい。さらに、発光素子20から出射される光と蛍光体45から出射される波長変換光の混色を促進し、色ムラの少ない発光が可能となる。
図6に示す発光装置300では、基体の母材11は、の横方向の両端において、2つの角が切り欠かれている。そして、正負一対の電極13の外部接続端子部17は、基体の上面10aから連続して、この基体の母材11の切り欠き部の構成面に形成されている。この切り欠き部に導電性接着剤が充填されることで、発光装置400の実装安定性を高めることができる。また、この切り欠きは、基体の母材11の上面から下面に至るまで形成されていてもよいし、基体の母材11の上面から端面の途中まで形成されていてもよい。なお、この発光装置300は、縦方向が逆向きになるように、引っくり返されて、実装されてもよい。
<実施の形態4>
図7(a)は、実施の形態4に係る発光装置を示す概略上面図であり、図7(b),(c)は其々、図7(a)におけるE−E断面とF−F断面を示す概略断面図である。図7に示すように、実施の形態4に係る発光装置400は、基体10と、発光素子20と、被覆部材30と、を備えている。この発光装置400は、透光性部材40及び遮光部材50を備えていない。このように、透光性部材40及び遮光部材50は、必須の構成ではなく、省略することもできる。
基体10は、上面10aに素子実装部15を含んでいる。より詳細には、基体10は、母材11上に電極13が設けられたものである。電極13は、複数の素子実装部15と、母材11の横方向の両端部に其々設けられた外部接続端子部17と、引き出し配線部19と、を含んでいる。素子実装部15は、発光素子20が実装される部位である。外部接続端子部17は、外部の電極と接続される部位である。引き出し配線部19は、素子実装部15と外部接続端子部17を接続する部位である。電極13は、基体10の上面10aから端面を経て下面10cに連続して設けられている。なお、引き出し配線部19は、外部接続端子部17より幅狭である、又はそう見えるように電極の一部がレジスト(不図示)により被覆されていることが好ましい。これにより、外部接続端子部17に接続される導電性接着剤やそのペーストに含まれるフラックスなどが、被覆部材30下に進入するのを抑制することができる。
発光素子20は、複数固設けられている。特に本例では、発光素子20は、横方向だけでなく、縦方向にも複数配置されている。発光素子20は、基体の各素子実装部15にフリップチップ実装(フェイスダウン実装)されている。より詳細には、発光素子20は、半導体の積層体で構成される発光素子構造と、その発光素子構造の一方の主面に接続した透光性の基板と、その発光素子構造の他方(反対側)の主面に接続した正負一対の電極と、を有するものである。発光素子20は、その正負一対の電極が、基体の正負一対の電極13の素子実装部15に其々、導電性接着剤60により接着されている。また、発光素子の上面20aは、外部に露出されている。発光素子の上面20aは、この発光素子が有する透光性の基板の裏面となっている。
被覆部材30は、白色であり、各発光素子20に接してその周囲を被覆し、基体10上に設けられている。より詳細には、被覆部材30は、無機粒子35を含有する樹脂が固化したものである。なお、発光素子20の周囲とは、発光素子20の上面視における発光素子20の周囲(一周)のことを意味する。すなわち、「被覆部材30が発光素子20に接してその周囲を被覆する」とは、被覆部材30が、発光素子20の上面20aを残して、発光素子20の全ての端面20b(側面)を被覆することを意味する。また、図示するように、被覆部材30は、発光素子20から上方に効率良く光を取り出すため、発光素子20の下面も被覆することが好ましい。被覆部材の一端面30bは、基体の一端面10bと実質的に同一面である。そして、被覆部材の一端面30bは、当該発光装置400の実装面を構成している。特に本例において、被覆部材の一端面30bは、発光装置400の長手方向に沿う端面である。
発光装置400における基体10には、穴12が設けられている。そして、被覆部材30は、この穴12に充填されて、基体10に係止されている。これにより、被覆部材30と基体10との密着性を高めて、被覆部材30の基体10からの剥離を抑制することができる。また、それにより、発光素子20から発生する熱を、被覆部材30を介して放熱しやすくすることができる。特に、図示するように、基体10の穴12は、下面10c側が上面10a側より幅広に形成されていることが好ましい。これにより、被覆部材30が基体10に強固に係止されやすい。基体10の穴12の幅の変化は、階段状でも傾斜状でもよい。
以上のように構成された発光装置400もまた、側面発光型の発光装置として機能させることができる。また、発光素子とそれを包囲する光反射体との距離を小さくし、発光装置の十分な小型化を図ることができる。また、発光素子から放射される光を白色の被覆部材により前方(上方)に反射させて取り出すことで、光の利用効率を高めることができる。さらに、発光素子の大きさを維持したまま、発光装置を小型化することができ、高出力の発光装置を得やすい。またさらに、発光素子から発生する熱を、被覆部材を介して放熱することができる。
<実施の形態5>
図8(a),(b)は其々、実施の形態5に係る発光装置を示す概略上面図と概略側面図であり、図6(c)は、図6(a)におけるG−G断面を示す概略断面図である。図8に示すように、実施の形態5に係る発光装置500は、基体10と、発光素子20と、被覆部材30と、透光性部材40と、を備えている。
基体10は、上面10aに素子実装部15を含んでいる。より詳細には、基体10は、2つの金属小片であって、正負一対の電極13を兼ねている。すなわち、基体10は、その母材が電極を兼ねる形態である。基体10(電極13)は、素子実装部15と、外部接続端子部17と、を含んでいる。素子実装部15は、発光素子20が実装される部位である。外部接続端子部17は、外部の電極と接続される部位である。外部接続端子部17は、外部に露出された凹部を有し、この凹部に導電性接着剤が充填されることで、発光装置500の実装安定性を高めることができる。なお、基体の下面10cは、被覆部材30から露出されている。
発光素子20は、基体の素子実装部15にフリップチップ実装(フェイスダウン実装)されている。より詳細には、発光素子20は、半導体の積層体で構成される発光素子構造と、その発光素子構造の一方の主面に接続した透光性の基板と、その発光素子構造の他方(反対側)の主面に接続した正負一対の電極と、を有するものである。発光素子20は、その正負一対の電極が、基体10(電極13)である2つの金属小片の素子実装部15に其々、導電性接着剤60により接着されている。
被覆部材30は、白色の部材である。被覆部材30は、無機粒子35を含有する樹脂が固化したものである。被覆部材30は、発光素子20に接してその周囲を被覆している。また、被覆部材30は、基体10(電極13)と一体成形されている。これにより、被覆部材30は、基体10(電極13)である2つの金属小片を、互いに電気的に絶縁させた状態で、一体的に保持している。また、図示するように、被覆部材30は、発光素子20から上方に効率良く光を取り出すため、発光素子20の下面も被覆することが好ましい。被覆部材の一端面30bは、基体の一端面10bと実質的に同一面である。そして、被覆部材の一端面30bは、当該発光装置500の実装面を構成している。特に本例において、被覆部材の一端面30bは、発光装置500の長手方向に沿う端面である。
透光性部材40は、発光素子20の上に設けられる透光性の部材である。より詳細には、透光性部材40は、発光素子の上面20aと被覆部材の上面30aに接して設けられている。透光性部材40は、発光素子20の直上において上面40aが凸面に形成された凸部と、その周囲に連続して上面40aが平面に形成された平坦部と、を有する。なお、透光性部材の平坦部の一端面は、基体の一端面10b及び被覆部材の一端面30bと実質的に同一面である。また、この透光性部材40は、蛍光体45を実質的に有していない。
以上のように構成された発光装置500もまた、側面発光型の発光装置として機能させることができる。また、発光素子とそれを包囲する光反射体との距離を小さくし、発光装置の十分な小型化を図ることができる。また、発光素子から放射される光を白色の被覆部材により前方(上方)に反射させて取り出すことで、光の利用効率を高めることができる。さらに、発光素子の大きさを維持したまま、発光装置を小型化することができ、高出力の発光装置を得やすい。またさらに、発光素子から発生する熱を、被覆部材を介して放熱することができる。特に本例では、発光素子と接続される金属製の電極と、実装部材と、の接触面積を比較的大きくしやすく、発光装置の放熱性を高めやすい。
以下、本発明の発光装置の各構成要素について説明する。
(基体10、複合基体80)
基体10は、発光素子20と電気的に接続される電極13と、その電極13を保持する母材11と、を有する。母材11が電極13を兼ねてもよい。電極13は、配線やリードフレームなどでもよい。電極13の材料としては、銅、鉄、ニッケル、タングステン、クロム、アルミニウム、銀、金、チタン又はそれらの合金が挙げられる。特に、放熱性の観点においては銅又は銅合金が好ましい。電極13の表面には、銀、プラチナ、錫、金、銅、ロジウム、又はこれらの合金などの光反射性の高い被膜が形成されていてもよい。電極13は、鍍金などにより設けられる。基体の母材11は、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化ジルコニウム、窒化ジルコニウム、酸化チタン、窒化チタン又はこれらの混合物を含むセラミックス基板、銅、鉄、ニッケル、クロム、アルミニウム、銀、金、チタン又はこれらの合金を含む金属基板、ガラスエポキシ基板、BTレジン基板、ガラス基板、樹脂基板、紙基板などが挙げられる。ポリイミドなどの可撓性基板(フレキシブル基板)でもよい。母材11の樹脂には、発光素子20からの光を効率良く反射させるために、酸化チタンなどの白色顔料を配合してもよい。なお、複合基体80は、複数個の基体10が連なって構成されるものである。
(発光素子20)
発光素子20は、LED素子などの半導体発光素子を用いることができる。発光素子20は、主として、基板と、その基板上に設けられる発光素子構造と、その発光素子構造に電気的に接続される正負一対の電極と、により構成される。但し、基板は省略することもできる。発光素子20の上面視形状は、四角形、特に長方形であることが好ましいが、その他の形状であってもよい。発光素子20(特に基板)の端面(側面)20bは、上面20aに対して、略垂直であってもよいし、内側又は外側に傾斜していてもよい。基板は、透光性であることが好ましい。例えば、サファイアやスピネル、炭化珪素などが挙げられる。基板の厚さは、例えば20μm以上1mm以下であり、基板の強度や発光装置の厚さの観点において、50μm以上500μm以下であることが好ましい。発光素子構造は、半導体層の積層体であり、少なくともn型半導体層とp型半導体層を含み、さらに活性層をその間に介することが好ましい。発光素子構造の発光波長は、半導体材料やその混晶比によって、紫外から赤外まで選択することができる。特に、蛍光体を効率良く励起可能な窒化物半導体(InAlGa1−x−yN、0≦x、0≦y、x+y≦1)を用いることが好ましい。このほか、緑色〜赤色発光のガリウム砒素系、ガリウム燐系半導体でもよい。発光素子20は、フリップチップ(フェイスダウン)実装のため、正負一対の電極が同一面側に設けられているものが好ましい。また、発光素子20の実装面側に、銀やアルミニウムなどの金属層や誘電体反射膜が設けられることで、光の取り出し効率を高めることができる。1つの発光装置に実装される発光素子20の個数は1つでも複数でもよく、その大きさや形状、発光波長も任意に選べばよい。例えば、1つの発光装置に、赤色、緑色、青色発光の発光素子20が実装されてもよい。複数の発光素子20は、不規則に配置されてもよいが、行列など規則的又は周期的に配置されることで、好ましい配光が得られやすい。なお、複数の発光素子20は、基体10の電極13により直列又は並列に接続できる。
(被覆部材30)
被覆部材30は、無機粒子35を含有する樹脂やガラスで構成することができる。被覆部材30の母材となる樹脂やガラスは、下記の透光性部材40と同様のものを用いることができ、なかでもシリコーン樹脂又はエポキシ樹脂が好ましく、特に耐光性、耐熱性に優れるシリコーン樹脂がより好ましい。被覆部材30は、印刷工法などにより形成することができるので、従来の反射ケースに比べて、無機粒子35を高濃度に含有させることができる。また、被覆部材30は、粘度や流動性の調整のため、シリカ(アエロジル)などを添加されてもよい。
(無機粒子35)
無機粒子35の屈折率は、例えば1.8以上であって、光を効率的に散乱し高い光取り出し効率を得るために、2以上であることが好ましく、2.5以上であることがより好ましい。被覆部材30の母材の樹脂やガラスと無機粒子35の屈折率差は、例えば0.4以上であって、光を効率的に散乱し高い光取り出し効率を得るために、0.7以上であることが好ましく、0.9以上であることがより好ましい。また、無機粒子35の濃度は、好ましい光反射特性や形成のしやすさ等を考慮して、10重量パーセント濃度(wt%)以上60重量パーセント濃度以下であることが好ましく、20重量パーセント濃度以上50重量パーセント濃度であることがより好ましい。無機粒子35の平均粒径(メジアン径)は、高い効率で光散乱効果を得られる、0.08μm以上10μm以下であることが好ましく、0.1μm以上5μm以下であることがより好ましい。無機粒子35は、白色であることが好ましい。具体的には、無機粒子35は、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、珪酸カルシウム、酸化亜鉛、チタン酸バリウム、酸化アルミニウムなどを用いることができる。なかでも、酸化チタンは、水分などに対して比較的安定で且つ高屈折率であり、また熱伝導性にも優れるため、好ましい。
(透光性部材40)
透光性部材40は、電気的絶縁性を有し、発光素子20から出射される光を透過可能(好ましくは透過率70%以上)であればよい。透光性部材40の母材は、具体的には、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、シリコーン変成樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、TPX樹脂、ポリノルボルネン樹脂、又はこれらの樹脂を1種以上含むハイブリッド樹脂が挙げられる。ガラスでもよい。なかでも、シリコーン樹脂は、耐熱性や耐光性に優れるため、好ましい。透光性部材40は、その母材中に、充填剤や蛍光体など、種々の機能を持つ粒子が添加されてもよい。充填剤は、拡散剤や着色剤などを用いることができる。具体的には、シリカ、酸化チタン、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、珪酸カルシウム、酸化亜鉛、チタン酸バリウム、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化クロム、酸化マンガン、ガラス、カーボンブラックなどが挙げられる。充填剤の粒子の形状は、破砕状でも球状でもよい。また、中空又は多孔質のものでもよい。この他、透光性部材40は、蛍光体45の結晶や焼結体、又は蛍光体45と無機物の結合材との焼結体などを用いてもよい。また、透光性部材40は、その母材中に蛍光体45を含有するものでもよいし、その母材上に塗布や接着等により蛍光体45が設けられたものでもよい。透光性部材40は、平板状や薄膜状に形成することができる。また、透光性部材40は、その上面(表面)を凸面や凹面、凹凸面などにして配光を制御することもできる。なお、透光性部材40は、接着剤を介して発光素子20上に設けられてもよい。
(蛍光体45)
蛍光体45は、発光素子20から出射される一次光の少なくとも一部を吸収して、一次光とは異なる波長の二次光を出射する。具体的には、セリウムで賦活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)、セリウムで賦活されたルテチウム・アルミニウム・ガーネット(LAG)、ユウロピウム及び/又はクロムで賦活された窒素含有アルミノ珪酸カルシウム(CaO−Al−SiO)、ユウロピウムで賦活されたシリケート((Sr,Ba)SiO)などが挙げられる。これにより、可視波長の一次光及び二次光の混色光(例えば白色系)を出射する発光装置や、紫外光の一次光に励起されて可視波長の二次光を出射する発光装置とすることができる。
(遮光部材50)
遮光部材50は、発光素子20や蛍光体45から出射される光を遮光可能(好ましくは透過率20%以下)であればよい。遮光部材50は、例えば白色等の光反射性の高いものでもよい。その場合、遮光部材50は、上記被覆部材30と同様の材料により構成することができる。また、遮光部材50は、例えば黒色等の光吸収性の高いものでもよく、その場合には、カーボンブラックなどの黒色顔料を含む上記樹脂やガラスにより構成することができる。なお、遮光部材50は、接着剤を介して透光性部材40上に設けられてもよい。
(導電性接着剤60,75)
導電性接着剤60,75は、銀、金、パラジウムなどの導電性ペーストや、錫-ビスマス系、錫-銅系、錫-銀系、金-錫系などの半田、低融点金属などのろう材を用いることができる。
(実装部材70)
実装部材70は、発光装置100乃至500が実装される部材である。実装部材70は、発光装置100乃至500の外部接続端子部17を、導電性接着剤75により接着可能な装置実装部73を有する。具体的には、実装部材70は、各種の配線基板や回路基板が挙げられる。実装部材70の具体的な材料は、上記の基体10と同様のものを用いることができる。なお、発光装置100乃至500が実装部材70に実装されたものを、例えば「光源装置」と呼称する。
(保護素子90)
保護素子90は、静電気や高電圧サージから発光素子20を保護するための素子である。具体的には、ツェナーダイオードが挙げられる。
以下、本発明に係る実施例について詳述する。なお、本発明は以下に示す実施例のみに限定されないことは言うまでもない。
<実施例1>
実施例1の発光装置は、図1に示す例の構造を有する、例えば液晶ディスプレイのバックライト光源として利用可能な、側面発光型の発光装置である。
基体10は、BTレジンの直方体状の母材11にCu/Ni/Au(下層側から順に記載)の正負一対の電極13が形成された、縦0.4mm、横2.2mm、厚さ0.3mmの配線基板である。正負一対の電極13は、母材11の上面側の中央部において、互いに接近して、素子実装部15を構成している。正負一対の電極13は其々、素子実装部15から横方向(左/右)に延びて、母材11の上面から端面を経て下面に連続して形成されており、この横方向端部の上面から下面に連続する部位(断面視コの字(U字)状の部位)が外部接続端子部17である。また、正負一対の電極13の素子実装部15と外部接続端子部17を接続する部位が其々、引き出し配線部19である。
基体10の素子実装部15には、1つの発光素子20が、Au−Sn共晶半田である導電性接着剤60により、フリップチップ実装されている。発光素子20は、サファイア基板上に窒化物半導体の素子構造が形成された、縦0.3mm、横0.8mm、厚さ0.1mmの直方体状の青色発光(発光中心波長460nm)のLEDチップである。
被覆部材30は、外形が縦0.4mm、横1.2mm、厚さ0.3mmの略直方体であって、発光素子20に接し、その周囲を被覆して、基体10の上面10aに設けられている。被覆部材30は、平均粒径14μm、濃度2〜2.5wt%のシリカと、無機粒子35として、平均粒径0.25〜0.3μm、濃度40〜50wt%の酸化チタンと、を含有するシリコーン樹脂の硬化物である。被覆部材30の両側には、電極13の引き出し配線部19と外部接続端子部17が露出されている。
発光素子20と被覆部材30の上には、YAG:Ceの蛍光体45を含有するシリコーン樹脂のシート(厚さ0.1mm)である透光性部材40が設けられている。さらに、透光性部材40の上には、発光素子20の上面と略同じ形状の開口を有する遮光部材50が設けられている。遮光部材50は、被覆部材30と同じ酸化チタンを含有するシリコーン樹脂で構成されている。
以上のように構成された本実施例の発光装置は、上記実施の形態1に記載の発光装置と同等の効果を奏することができる。
本発明に係る発光装置は、液晶ディスプレイのバックライト光源、各種照明器具、大型ディスプレイ、広告や行き先案内等の各種表示装置、さらには、デジタルビデオカメラ、ファクシミリ、コピー機、スキャナ等における画像読取装置、プロジェクタ装置などに利用することができる。
10…基体(10a…上面,10b…一端面,10c…下面、11…母材、12…穴、13…電極(15…素子実装部,17…外部接続端子部,19…引き出し配線部))
20…発光素子(20a…上面,20b…一端面)
30…被覆部材(30a…上面,30b…一端面、35…無機粒子)
40…透光性部材(40a…上面,40b…一端面、45…蛍光体)
50…遮光部材
60…導電性接着剤(第1の導電性接着剤)
70…実装部材(回路基板)、73…装置実装部、75…導電性接着剤(第2の導電性接着剤)
80…複合基体、81…複合基体の母材、83…複合電極、85…被覆部材形成領域、87…切り欠き、L…分割予定線
90…保護素子
100,200,300,400,500…発光装置

Claims (8)

  1. 長方形の発光素子と、
    前記発光素子の周囲を被覆し、発光装置の実装面を構成する白色の被覆部材と、
    前記発光素子の上に接着剤を介して設けられ、前記発光素子からの光に励起される蛍光体を有する透光性部材と、
    前記被覆部材によって一体的に保持される2つの金属小片であって、正負一対の電極である基体を有し、前記2つの前記基体は、上面に前記発光素子電気的に接続される素子実装部と、外部に露出された凹部を有する外部接続端子部をと、を備える発光装置。
  2. 前記被覆部材は、前記発光素子の下面を被覆している、請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記被覆部材は、前記透光性部材の周囲を被覆している請求項1又は請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記透光性部材上に、前記発光素子の上面と略同じ形状の開口を有する遮光部材を備える、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発光装置。
  5. 前記遮光部材は、接着剤を介して設けられる、請求項4に記載の発光装置。
  6. 前記遮光部材は、前記被覆部材と同じ材料で構成される、請求項4又は請求項5に記載の発光装置。
  7. 前記遮光部材は、黒色顔料を含む、請求項4又は請求項5に記載の発光装置。
  8. 前記被覆部材の前記一端面に垂直な方向において前記発光素子を挟む部位の肉厚は、前記一端面側のほうがその反対側より小さい請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の発光装置。
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