JP6729324B2 - 車両用トルク検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、互いに接近する軸端部において相互に嵌合されることで共通の回転軸線まわりに一体的に回転させられる第1回転部材および第2回転部材にそれぞれ配設された第1配線および第2配線を備え、前記第1回転部材および第2回転部材の前記軸端部において前記第1配線および第2配線を電気的に接続し、トルク検出素子からの信号を前記第1配線および第2配線を介して取得する車両用トルク検出装置において、前記第1配線および第2配線を従来に比較して電気的に信頼性が高く接続することができ、且つ前記第1配線および第2配線を電気的に接続する時の作業性を向上させる技術に関するものである。
共通の回転軸線まわりに一体的に回転させられる第1回転部材および第2回転部材に伝達されるトルクを検出するトルク検出装置が知られている。例えばその一例として、特許文献1に記載されたトルク検出装置がある。特許文献1に記載されたトルク検出装置では、前記第1回転部材に設けられた磁気スケールと、前記第2回転部材に設けられた検出ヘッドとが備えられており、円柱形状の連結部材によりそれぞれ連結された前記第1回転部材と前記第2回転部材とが、入力されたトルクによって前記連結部材を中心として相対回転すると、前記検出ヘッドから検出された前記検出ヘッドと前記磁気スケールとの相対変位量や前記連結部材の弾性係数等に基づいて、前記第1回転部材と前記第2回転部材との間に作用するトルクを算出している。
また、特許文献1に記載されたトルク検出装置とは別の一例として、例えば、互いに接近する軸端部において共通の回転軸線まわりの複数の嵌合位置の一つで相互に嵌合されることで前記共通の回転軸線まわりに一体的に回転させられる第1回転部材および第2回転部材にそれぞれ配設された第1配線および第2配線を備え、前記第1回転部材および第2回転部材の前記軸端部において前記第1配線および第2配線を電気的に接続し、トルク検出素子からの信号を前記第1配線および第2配線を介して取得するトルク検出装置が考えられている。
特開2012−189516号公報 特開2009−158482号公報
ところで、上記のようなトルク検出装置において、前記第1回転部材および前記第2回転部材の前記軸端部で前記第1配線と前記第2配線とを電気的に接続する場合には、例えばはんだ等で接続することが考えられるが、前記第1回転部材および前記第2回転部材が回転している時に作用する遠心力によって前記第1配線と前記第2配線との接続部分が断線し易いという問題があった。また、この問題に対して、前記第1回転部材と前記第2回転部材とに、例えば特許文献2の図1に示すような嵌込式の第1コネクタと第2コネクタとをそれぞれ固定し、且つ前記第1配線と前記第2配線とを前記第1コネクタと前記第2コネクタとに接続して、前記第1コネクタおよび前記第2コネクタを用いて前記第1配線と前記第2配線とを電気的に接続することによって、上記問題を解消することができると考えられる。しかしながら、前記第1配線と前記第2配線とを電気的に接続させる時に、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの回転位相すなわち前記第1回転部材と前記第2回転部材との回転軸線まわりの回転位相を合わせる必要があるので、前記第1配線と前記第2配線とを電気的に接続する時の作業性が悪くなるという問題がある。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、第1配線と第2配線とを従来に比較して電気的に信頼性が高く接続することができ、且つ第1配線と第2配線とを接続する時の作業性を向上させられる車両用トルク検出装置を提供することにある。
第1発明の要旨とするところは、(a)互いに接近する軸端部において共通の回転軸線まわりの複数の嵌合位置のうちの1つで相互に嵌合されることで前記共通の回転軸線まわりに一体的に回転させられる第1回転部材および第2回転部材にそれぞれ配設された第1配線および第2配線と、前記第1回転部材および第2回転部材の前記軸端部において前記第1配線および第2配線を電気的に接続する配線接続装置とを備え、トルク検出素子からの信号を前記第1配線および第2配線を介して取得する車両用トルク検出装置であって、(b)前記配線接続装置は、前記第1回転部材に配設された第1配線に接続され、前記回転軸線を中心とする円または円環状に形成された円形電極と、前記第1回転部材に固定され、前記円形電極を電気的に絶縁した状態で支持する第1電極支持部材とを有する第1コネクタと、(c)前記第2回転部材に配設された第2配線に接続され、前記第1回転部材と前記第2回転部材との相対回転に拘わらず前記円形電極と接触する位置に位置させられた棒状電極と、前記第2回転部材に固定され、前記棒状電極を前記回転軸線方向に移動可能に且つ電気的に絶縁した状態で支持する第2電極支持部材と、前記第2電極支持部材に設けられ、前記棒状電極を前記円形電極に向かって付勢するスプリングとを有する第2コネクタとを、含み、(d)前記棒状電極は偶数本設けられており、(e)前記偶数本の前記棒状電極は、前記回転軸線に対して対称にそれぞれ配設されていることにある。
第1発明によれば、前記配線接続装置は、前記第1回転部材に配設された第1配線に接続され、前記回転軸線を中心とする円または円環状に形成された円形電極と、前記第1回転部材に固定され、前記円形電極を電気的に絶縁した状態で支持する第1電極支持部材とを有する第1コネクタと、前記第2回転部材に配設された第2配線に接続され、前記第1回転部材と前記第2回転部材との相対回転に拘わらず前記円形電極と接触する位置に位置させられた棒状電極と、前記第2回転部材に固定され、前記棒状電極を前記回転軸線方向に移動可能に且つ電気的に絶縁した状態で支持する第2電極支持部材と、前記第2電極支持部材に設けられ、前記棒状電極を前記円形電極に向かって付勢するスプリングとを有する第2コネクタとを、含む。このため、前記第1回転部材の軸端部と前記第2回転部材の軸端部とが相互に嵌合させられると、前記第1回転部材に固定された前記第1電極支持部材に支持された前記円形電極に、前記第2回転部材に固定された前記第2電極支持部材に支持された前記棒状電極が接触し、前記スプリングによって前記棒状電極が前記円形電極に向って付勢されるので、例えば前記第1配線と前記第2配線とをはんだで接続する従来に比べて、前記第1配線および前記第2配線を電気的に信頼性が高く接続することができる。また、前記円形電極は、前記回転軸線を中心とする円または円環状に形成され、前記棒状電極は、前記第1回転部材と前記第2回転部材との相対回転に拘わらず前記円形電極と接触する位置に位置させられているので、前記第1回転部材と前記第2回転部材との前記回転軸線まわりの回転位相に拘わらず前記第1回転部材の軸端部と前記第2回転部材の軸端部とが相互に嵌合させられても、前記円形電極に前記棒状電極が接触し前記第1配線と前記第2配線とが電気的に接続する。これによって、前記第1配線と前記第2配線とを電気的に接続させる時に、前記第1回転部材と前記第2回転部材との前記回転軸線まわりの回転位相を合わせずに前記第1配線と前記第2配線とを電気的に接続することができるので、前記第1配線と前記第2配線とを接続する時の作業性が向上する。また、前記棒状電極は偶数本設けられており、前記偶数本の前記棒状電極は、前記回転軸線に対して対称にそれぞれ配設されている。このため、前記第2回転部材が前記回転軸線まわりに回転した時に前記第2回転部材から発生する振動が好適に低減される。
本発明が適用された車両用変速機の概略構成を説明する骨子図である。 図1の車両用変速機に設けられたトルク検出装置の概略構成を説明する断面図である。 図2のトルク検出装置の一部を拡大した拡大図である。 図3のIV-IV視面図であり、図2のトルク検出装置に設けられた第1コネクタを説明する図である。 図4のV-V視断面図である。 図3のVI-VI視面図であり、図2のトルク検出装置に設けられた第2コネクタを説明する図である。 図6のVII-VII視断面図である。 図2のトルク検出装置において、第1コネクタと第2コネクタとを電気的に接続する作業の様子を示す図である。 本発明の他の実施例である実施例2のトルク検出装置を説明する図であり、図4に相当する図である。 図9のX-X視断面図である。 実施例2のトルク検出装置を説明する図であり、図6に相当する図である。 図11のXII-XII視断面図である。
好適には、(a)前記第1回転部材および前記第2回転部材の一方の軸端部にはスプライン嵌合突部が形成されるとともに、他方の軸端部には前記スプライン嵌合突部を嵌め入れるスプライン嵌合穴部が形成され、(b)前記スプライン嵌合突部には、前記第1コネクタが固設され、(c)前記スプライン嵌合穴部の底部には、前記第2コネクタが固設されている。このため、前記第1回転部材および前記第2回転部材の一方の軸端部に形成されたスプライン嵌合突部を、前記第1回転部材および前記第2回転部材の他方の軸端部に形成されたスプライン嵌合穴部に嵌め入れることによって、前記第1コネクタと前記第2コネクタとが電気的に接続させられるので、前記第1配線と前記第2配線とを接続する時の作業性が好適に向上する。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が好適に適用された車両用変速機10(以下、変速機10とよぶ)の概略構成を説明するための骨子図である。変速機10は、エンジン11と駆動輪13L、13Rとの間に動力伝達可能に介挿されている。変速機10は、ケース12内において、トルクコンバータ14のタービン軸としても機能する入力軸(第1回転部材)16と、駆動輪13L、13Rに動力伝達可能に接続されている出力軸18と、ベルト式の無段変速機構20と、ギヤ機構22とを備えている。
入力軸16は、トルクコンバータ14において第1軸線(回転軸線)C1まわりに回転可能に配設されており、エンジン11からのトルクが入力されるようになっている。また、入力軸16のトルクコンバータ14側とは反対側の端部は、無段変速機構20に備えられたプライマリプーリ24の固定シーブ(第2回転部材)24aに連結されている。すなわち、入力軸16の固定シーブ24a側の軸端部には、スプライン嵌合突部16a(図2参照)が形成され、固定シーブ24aの入力軸16側の軸端部には、スプライン嵌合突部16aを嵌め入れるスプライン嵌合穴部24b(図2参照)が形成されており、図2に示すように、固定シーブ24aのスプライン嵌合穴部24bに入力軸16のスプライン嵌合突部16aが第1軸線C1まわりの複数の嵌合位置のうちの1つにスプライン嵌合することによって、固定シーブ24aと入力軸16とが実質的に相対回転不能且つ第1軸線C1方向の移動可能に連結されている。これによって、入力軸16と固定シーブ24aとは、互いに接近する軸端部においてスプライン嵌合突部16aとスプライン嵌合穴部24bとが相互にスプライン嵌合されることで共通の回転軸線である第1軸線C1まわりに一体的に回転させられるようになっている。なお、図1において、入力軸16の外周側には、トルクコンバータ14側から順番に、ギヤ機構22に備えられたドライブギヤ26と、前後進切換機構28とが設けられている。
前後進切換機構28は、前進用クラッチCaと、後進用ブレーキBと、ダブルピニオン型の遊星歯車機構30とを備えている。遊星歯車機構30のキャリヤCAが入力軸16に連結され、リングギヤRが後進用ブレーキBを介して非回転部材であるケース12に選択的に連結され、サンギヤSが前進用クラッチCaを介してキャリヤCAに選択的に連結されている。なお、サンギヤSには、ギヤ機構22に備えられたドライブギヤ26が一体的に備えられている。また、ドライブギヤ26は、ギヤ機構22に備えられたドリブンギヤ32に噛み合わされている。
無段変速機構20は、図1に示すように、入力軸16と出力軸18との間の動力伝達経路に設けられている。また、無段変速機構20は、入力軸16に連結されている入力側回転部材である有効径が可変のプライマリプーリ24と、出力軸18に連結されている出力側回転部材である有効径が可変のセカンダリプーリ34と、プライマリプーリ24とセカンダリプーリ34との間に巻き掛けられている伝動ベルト36とを備えており、プライマリプーリ24およびセカンダリプーリ34と伝動ベルト36との間の摩擦力を介して動力伝達が行われている。
プライマリプーリ24は、図1に示すように、入力軸16に連結された入力側固定回転体としての固定シーブ24aと、固定シーブ24aに対して第1軸線C1まわりの相対回転不能、且つ、第1軸線C1方向の移動可能に設けられた入力側可動回転体としての可動シーブ24cと、固定シーブ24aと可動シーブ24cとの間のV溝幅を変更する為に可動シーブ24cを移動させるための推力を発生させるプライマリ側油圧アクチュエータ24dとを備えている。
セカンダリプーリ34は、図1に示すように、出力軸18にベルト走行用クラッチCbを介して連結され出力側固定回転体として機能する固定シーブ34aと、固定シーブ34aに対して第2軸線C2まわりの相対回転不能、且つ、第2軸線C2方向への移動可能に設けられた出力側可動回転体としての可動シーブ34bと、固定シーブ34aと可動シーブ34bとの間のV溝幅を変更する為に可動シーブ34bを移動させるための推力を発生させるセカンダリ側油圧アクチュエータ34cとを備えている。
上述のように構成された無段変速機構20では、プライマリプーリ24およびセカンダリプーリ34の溝幅が変化して伝動ベルト36の掛かり径(有効径)が変更されることで、実変速比γ(=入力軸回転速度Nin/出力軸回転速度Nout)が連続的に変更させられる。例えば、プライマリプーリ24のV溝幅が狭くなると、変速比γが小さくなる。すなわち無段変速機構20がアップシフトさせられる。また、プライマリプーリ24のV溝幅が広くなると、変速比γが大きくなる。すなわち、無段変速機構20がダウンシフトさせられる。
図1に示すように、無段変速機構20のセカンダリプーリ34と出力軸18との間の動力伝達経路には、その動力伝達経路を選択的に断接するベルト走行用クラッチCbが備えられている。なお、変速機10では、ベルト走行用クラッチCbが係合させられることで、エンジン11のトルクが、入力軸16および無段変速機構20を介して出力軸18に伝達されるようになっている。また、ベルト走行用クラッチCbが解放させられると、無段変速機構20から出力軸18への動力伝達が遮断されるようになっている。
ギヤ機構22は、ドライブギヤ26と、カウンタ軸38に相対回転不能に設けられたドリブンギヤ32とを備えている。なお、カウンタ軸38は、第3軸線C3まわりに回転可能にケース12に支持されている。また、カウンタ軸38には、アイドラギヤ40がカウンタ軸38に対して相対回転可能に設けられている。また、カウンタ軸38とアイドラギヤ40との間には、これらを選択的に断接する噛合クラッチDが設けられている。また、アイドラギヤ40は、出力軸18に対して相対回転不能に設けられた入力ギヤ42に噛み合わされている。
上述のように構成された変速機10では、前進用クラッチCaが係合されると共に噛合クラッチDが接続されると、エンジン11のトルクが前後進切換機構28およびギヤ機構22を介して出力軸18に伝達される。また、ベルト走行用クラッチCbが係合されると、エンジン11のトルクが無段変速機構20を介して出力軸18に伝達される。
図2に示すように、変速機10には、エンジン11から入力されるトルクを検出するトルク検出装置(車両用トルク検出装置)44が備えられている。なお、トルク検出装置44は、入力軸16の外周面16bに例えば接着剤等によって固定された歪ゲージ(トルク検出素子)46からの信号(例えばエンジン11から伝達されるトルクに応じた入力軸16のねじれ量を示す電気量(電圧))を、非回転部材であるケース12に固定されたステータアンテナ48aと回転部材である固定シーブ24aに固定されたロータアンテナ48bを用いて非接触で取得するものである。
トルク検出装置44には、図2および図3に示すように、入力軸16に配設された第1配線50と、プライマリプーリ24の固定シーブ24aに配設された第2配線52と、入力軸16の固定シーブ24a側の軸端部と固定シーブ24aの入力軸16側の軸端部とにおいて第1配線50と第2配線52とを電気的に接続する配線接続装置54とが備えられている。なお、配線接続装置54は、第1配線50が接続され且つ入力軸16のスプライン嵌合突部16aに固定された第1コネクタ56と、第2配線52が接続され且つ固定シーブ24aのスプライン嵌合穴部24bの底部24eに固定された第2コネクタ58とを備えており、固定シーブ24aに形成されたスプライン嵌合穴部24bに入力軸16のスプライン嵌合突部16aが嵌め入れられると、第1コネクタ56と第2コネクタ58とが電気的に接続するようになっている。
配線接続装置54の第1コネクタ56は、図3から図5に示すように、第1配線50に接続され第1軸線C1を中心とする円に形成された第1円形電極(円形電極)60と、第1配線50に接続され第1軸線C1を中心とする円環状に形成された第2円形電極(円形電極)62と、入力軸16のスプライン嵌合突部16aに固定され第1円形電極60および第2円形電極62を電気的に絶縁した状態で支持する円柱状の第1電極支持部材64とを有する。なお、第1円形電極60および第2円形電極62は、例えば銅、アルミニウム、金箔等の導電性の金属膜で構成されたものであり、第1電極支持部材64は、例えばガラスエポキシ、セラミックス等によって構成されたものである。
配線接続装置54の第2コネクタ58は、図3、図6、図7に示すように、第2配線52に接続され入力軸16と固定シーブ24aとの第1軸線C1まわりの相対回転に拘わらず第1円形電極60と接触する位置に位置させられた複数本(本実施例では4本)の第1棒状電極(棒状電極)66と、第2配線52に接続され入力軸16と固定シーブ24aとの第1軸線C1まわりの相対回転に拘わらず第2円形電極62と接触する位置に位置させられた複数本(本実施例では4本)の第2棒状電極(棒状電極)68と、固定シーブ24aのスプライン嵌合穴部24bの底部24eに固定され、第1棒状電極66および第2棒状電極68を第1軸線C1方向に移動可能に且つ電気的に絶縁された状態で支持する円柱状の第2電極支持部材70と、第2電極支持部材70に形成された複数本の第1棒状電極66をそれぞれ収容する複数(本実施例では4つ)の第1収容穴70aに設けられ、第1棒状電極66を第1円形電極60に向って付勢するコイル状の第1スプリング(スプリング)72と、第2電極支持部材70に形成された複数本の第2棒状電極68をそれぞれ収容する複数(本実施例では4つ)の第2収容穴70bに設けられ、第2棒状電極68を第2円形電極62に向って付勢するコイル状の第2スプリング(スプリング)74とを有する。なお、第2電極支持部材70は、例えばガラスエポキシ、セラミックス等によって構成されたものであり、第1棒状電極66および第2棒状電極68は、例えば鉄、カーボン、グラファイト等の導電性且つ潤滑性のあるものである。また、図6に示すように、4本(偶数本)の第1棒状電極66は、第1軸線C1方向において第1軸線C1に対して対称にそれぞれ配置されており、4本(偶数本)の第2棒状電極68は、第1軸線C1方向において第1軸線C1に対して対称にそれぞれ配置されている。
図4には、第1棒状電極66が第1円形電極60に接触する接点A1が示されており、入力軸16と固定シーブ24aとが第1軸線C1まわりに相対回転した時におけるその接点A1の軌跡である第1軌跡L1が1点鎖線で示されている。その図4に示すように、第1軌跡L1は円形状であり、第1円形電極60は円に形成されているので、第1棒状電極66を第1円形電極60に接触する位置に配置させることによって、第1棒状電極66を入力軸16と固定シーブ24aとの第1軸線C1まわりの相対回転に拘わらず第1円形電極60と接触する位置に位置させることができる。また、図4には、第2棒状電極68が第2円形電極62に接触する接点A2が示されており、入力軸16と固定シーブ24aとが第1軸線C1まわりに相対回転した時におけるその接点A2の軌跡である第2軌跡L2が1点鎖線で示されている。その図4に示すように、第2軌跡L2は円形状であり、第2円形電極62は円環状に形成されているので、第2棒状電極68を第2円形電極62に接触する位置に配置させることによって、第2棒状電極68を入力軸16と固定シーブ24aとの第1軸線C1まわりの相対回転に拘わらず第2円形電極62と接触する位置に位置させることができる。
歪ゲージ46は、例えば、比較的薄い樹脂製の電気絶縁体上に格子状の金属箔をフォトエッチングで製作されたものに引出線である一対のゲージリードが取り付けられたものである。また、第1配線50は、図2、図3、図5に示すように、歪ゲージ46に設けられた前記一対のゲージリードのプラス側のゲージリードを、テレメータ用アンプ76を介して第1円形電極60に電気的に接続するプラス側配線50a(図5参照)と、歪ゲージ46に設けられた前記一対のゲージリードのマイナス側のゲージリードを、テレメータ用アンプ76を介して第2円形電極62に電気的に接続するマイナス側配線50bとを備えている。なお、テレメータ用アンプ76には、電源が内蔵されており、テレメータ用アンプ76を入力軸16に固定させる固定ケース78に第1電極支持部材64が固定されている。また、第2配線52は、図2、図3、図7に示すように、固定シーブ24aに固定されたロータアンテナ48bを第1棒状電極66に電気的に接続するプラス側配線52aと、ロータアンテナ48bを第2棒状電極68に電気的に接続するマイナス側配線52bとを備えている。
図8は、トルク検出装置44において、第1配線50に接続された第1コネクタ56と第2配線52に接続された第2コネクタ58とを電気的に接続する作業の様子を示す図である。図8に示すように、第1配線50と第2配線52とを電気的に接続させる時には、固定シーブ24aに形成されたスプライン嵌合穴部24bに入力軸16のスプライン嵌合突部16aを嵌め入れると、入力軸16のスプライン嵌合突部16aに固定された第1電極支持部材64に支持された第1円形電極60および第2円形電極62が、第1棒状電極66および第2棒状電極68にそれぞれ当接して、第1棒状電極66および第2棒状電極68が第1スプリング72および第2スプリング74の付勢力に抗して固定シーブ24aの入力軸16側とは反対側の端部に接近する方向に移動する。このため、第1スプリング72および第2スプリング74の弾性復帰力によって、第1棒状電極66および第2棒状電極68がそれぞれ第1円形電極60および第2円形電極62を押し付けるので、第1配線50と第2配線52とが電気的に接続させられる。
上述のように、本実施例のトルク検出装置44によれば、入力軸16の軸端部と固定シーブ24aの軸端部とが相互に嵌合させられると、入力軸16に固定された第1電極支持部材64に支持された第1円形電極60および第2円形電極62に、固定シーブ24aに固定された第2電極支持部材70に支持された第1棒状電極66および第2棒状電極68がそれぞれ接触し、第1スプリング72および第2スプリング74によって第1棒状電極66と第2棒状電極68とがそれぞれ第1円形電極60と第2円形電極62とに向って付勢されるので、例えば第1配線50と第2配線52とをはんだで接続するに従来に比べて、第1配線50および第2配線52を電気的に信頼性が高く接続することができる。また、第1円形電極60は、第1軸線C1を中心とする円に形成され、第2円形電極62は、第1軸線C1を中心とする円環状に形成され、第1棒状電極66は、入力軸16と固定シーブ24aとの相対回転に拘わらず第1円形電極60と接触する位置に位置させられ、第2棒状電極68は、入力軸16と固定シーブ24aとの相対回転に拘わらず第2円形電極62と接触する位置に位置させられているので、入力軸16と固定シーブ24aとの第1軸線C1まわりの回転位相を合わさずに入力軸16の軸端部と固定シーブ24aの軸端部とが相互に嵌合させられても、第1円形電極60に第1棒状電極66が接触し第2円形電極62に第2棒状電極68が接触して第1配線50と第2配線52とが電気的に接続する。これによって、第1配線50と第2配線52とを電気的に接続させる時に、入力軸16と固定シーブ24aとの第1軸線C1まわりの回転位相を合わせずに第1配線50と第2配線52とを電気的に接続することができるので、第1配線50と第2配線52とを接続する時の作業性が向上する。
また、本実施例のトルク検出装置44によれば、入力軸16の軸端部にはスプライン嵌合突部16aが形成されるとともに、固定シーブ24aの軸端部にはスプライン嵌合突部16aを嵌め入れるスプライン嵌合穴部24bが形成され、スプライン嵌合突部16aには、第1コネクタ56が固設され、スプライン嵌合穴部24bの底部24eには、第2コネクタ58が固設されている。このため、入力軸16の軸端部に形成されたスプライン嵌合突部16aを、固定シーブ24aの軸端部に形成されたスプライン嵌合穴部24bに嵌め入れることによって、第1コネクタ56と第2コネクタ58とが電気的に接続させられるので、第1配線50と第2配線52とを接続する時の作業性が好適に向上する。
また、本実施例のトルク検出装置44によれば、第1棒状電極66は4本設けられ、4本の第1棒状電極66は、第1軸線C1方向において第1軸線C1に対して対称にそれぞれ配設されており、第2棒状電極68は4本設けられ、4本の第2棒状電極68は、第1軸線C1方向において第1軸線C1に対して対称にそれぞれ配設されている。このため、固定シーブ24aが第1軸線C1まわりに回転した時に固定シーブ24aから発生する振動が好適に低減される。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、前述の実施例1と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図9から図12は、本発明の他の実施例のトルク検出装置(車両用トルク検出装置)を説明する図である。本実施例のトルク検出装置は、実施例1のトルク検出装置44に比較して、プラス側配線50aおよびマイナス側配線50bがそれぞれ1本設けられた第1コネクタ80が備えられている点と、第1棒状電極66および第2棒状電極68がそれぞれ1本設けられた第2コネクタ82が備えられている点とで相違しており、その他は実施例1のトルク検出装置44と略同じである。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例において、トルク検出装置44は、ベルト式の無段変速機構20と、ギヤ機構22等とが備えられた変速機10に適用されていたが、例えば有段変速機等の他の自動変速機に適用されても良い。
また、前述の実施例において、入力軸16の軸端部にスプライン嵌合突部16aが設けられ、固定シーブ24aの軸端部にスプライン嵌合穴部24bが設けられていたが、例えば、入力軸16の軸端部にスプライン嵌合穴部24bが設けられ、固定シーブ24aの軸端部にスプライン嵌合突部16aが設けられても良い。また、入力軸16の軸端部にスプライン嵌合穴部24bが設けられ、固定シーブ24aの軸端部にスプライン嵌合突部16aが設けられる場合には、第1コネクタ56が固定シーブ24aに設けられ、第2コネクタ58が入力軸16に設けられるように配線接続装置54の構造が変更されてもよい。
また、前述の実施例では、トルク検出装置44において、歪ゲージ46からの信号を、非回転部材であるケース12に固定されたステータアンテナ48aと回転部材である固定シーブ24aに固定されたロータアンテナ48bを用いて非接触で取得していたが、例えばステータアンテナ48aおよびロータアンテナ48bに代えてスリップリングを用いて、歪ゲージ46からの信号を取得しても良い。この場合にはテレメータ用アンプ76は不要となる。
また、前述の実施例では、トルク検出装置44において、第1円形電極60は、第1軸線C1を中心とする円に形成されていたが、例えば第1軸線C1を中心とする円環状に形成しても良い。
尚、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
16:入力軸(第1回転部材)
24a:固定シーブ(第2回転部材)
44:トルク検出装置(車両用トルク検出装置)
46:歪ゲージ(トルク検出素子)
50:第1配線
52:第2配線
54:配線接続装置
56、80:第1コネクタ
58、82:第2コネクタ
60:第1円形電極(円形電極)
62:第2円形電極(円形電極)
64:第1電極支持部材
66:第1棒状電極(棒状電極)
68:第2棒状電極(棒状電極)
70:第2電極支持部材
72:第1スプリング(スプリング)
74:第2スプリング(スプリング)
C1:第1軸線(回転軸線)

Claims (1)

  1. 互いに接近する軸端部において共通の回転軸線まわりの複数の嵌合位置の1つで相互に嵌合されることで前記共通の回転軸線まわりに一体的に回転させられる第1回転部材および第2回転部材にそれぞれ配設された第1配線および第2配線と、前記第1回転部材および第2回転部材の前記軸端部において前記第1配線および第2配線を電気的に接続する配線接続装置とを備え、トルク検出素子からの信号を前記第1配線および第2配線を介して取得する車両用トルク検出装置であって、
    前記配線接続装置は、
    前記第1回転部材に配設された第1配線に接続され、前記回転軸線を中心とする円または円環状に形成された円形電極と、前記第1回転部材に固定され、前記円形電極を電気的に絶縁した状態で支持する第1電極支持部材とを有する第1コネクタと、
    前記第2回転部材に配設された第2配線に接続され、前記第1回転部材と前記第2回転部材との相対回転に拘わらず前記円形電極と接触する位置に位置させられた棒状電極と、前記第2回転部材に固定され、前記棒状電極を前記回転軸線方向に移動可能に且つ電気的に絶縁した状態で支持する第2電極支持部材と、前記第2電極支持部材に設けられ、前記棒状電極を前記円形電極に向かって付勢するスプリングとを有する第2コネクタと
    を、含み、
    前記棒状電極は偶数本設けられており、
    前記偶数本の前記棒状電極は、前記回転軸線に対して対称にそれぞれ配設されていることを特徴とする車両用トルク検出装置。
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