JP6728673B2 - 信号通過支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両が信号機を通過することを支援する信号通過支援装置の技術分野に関する。
特許文献1には、信号機が設置された交差点が、車両が停止することなく通過可能な通過可能交差点でないと判定された場合に、当該交差点が通過可能交差点となる車速の範囲及び/又は当該交差点が通過可能交差点でないという支援情報を報知する装置が開示されている。
特開2012−203785号公報
交差点が通過可能交差点でない場合とは、車両が当該交差点に到達した時点で信号機が赤信号である場合に相当する。このため、信号機が赤信号になる前に車両が交差点に到達するように車速が増加するか又は赤信号となった信号機が再び青信号となった後に車両が交差点に到達するように車速が減少すれば、通過可能交差点でなかった交差点が通過可能交差点に変わる。従って、交差点が通過可能交差点となる車速の範囲として、現在の車速よりも速い又は遅い車速が報知される。但し、安全上、現在の車速よりも速い車速が報知されることが好ましいとは言い難い。このため、以下の説明では、現在の車速よりも遅い車速が報知されるものとする。従って、交差点が通過可能交差点となる車速の範囲が報知された場合には、車両のドライバは、停止することなく交差点を通過するために車両を減速させる可能性が高い。或いは、交差点が通過可能交差点でないと報知された場合には、車両のドライバは、交差点での停止に備えて車両を減速させる可能性が高い。
一方で、特許文献1に記載された装置が搭載された先行車両と、当該先行車両に続くと共に特許文献1に記載された装置が搭載されていない後続車両とが同じ車線を走行している状況が生じえる。この場合、後続車両のドライバが先行車両の減速の意図を理解できない可能性がある。その結果、後続車両のドライバが、先行車両の減速に対して違和感を抱きかねない。
後続車両のドライバが違和感を抱く状況の一例として、青信号となっている信号機に向かって先行車両及び後続車両が走行している際に上述した支援情報が報知される状況がある。この場合、先行車両のドライバは、報知された支援情報に従って先行車両を減速させる。しかしながら、後続車両のドライバは、青信号となっている信号機に向かっているにも関わらず先行車両が減速するがゆえに、違和感を抱くことになる。
後続車両のドライバが違和感を抱く状況の一例として、赤信号となっている信号機に向かって先行車両及び後続車両が走行している際に上述した支援情報が報知される状況がある。この場合、先行車両のドライバは、報知された支援情報に従って、通常減速開始位置(具体的には、支援情報が報知されない状況下において交差点で車両を停止させるために一般的なドライバが車両の減速を開始することが好ましい位置)に到達する前に先行車両を減速させる可能性が高い。このため、後続車両のドライバは、当該ドライバ自身が想定していたタイミングよりも早く先行車両が減速を開始したがゆえに、やはり違和感を抱くことになる。
このような後続車両のドライバの違和感は、先行車両が制限速度をある程度下回る車速で走行している場合に顕著になる。つまり、ただでさえも遅い車速で走行している先行車両が更に減速するため、後続車両のドライバが抱く違和感は相応に大きくなる。
本発明が解決しようとする課題には上記のようなものが一例として挙げられる。本発明は、後続車両のドライバが抱く違和感を軽減しながら信号通過支援を行うことが可能な信号通過支援装置を提供することを課題とする。
本発明の信号通過支援装置の第1の態様は、車両の進行方向に設置された信号機の前記車両による通過を支援するための支援情報を報知する報知手段と、前記車両の車速が、前記車両が走行している道路の制限速度よりも所定速度以上遅いか否かを判定する判定手段とを備え、前記車速が前記制限速度よりも前記所定速度以上遅いと判定された場合には、前記報知手段は、前記支援情報を報知せず、前記判定手段は、前記車両と前記信号機が設置された交差点との間の距離が所定距離より小さい場合の前記所定速度が、前記距離が前記所定距離より大きい場合の前記所定速度と比較して、大きくなるように前記所定速度を変更する。
本発明の信号通過支援装置の第1の態様によれば、車速が制限速度よりも所定速度以上遅いと判定された場合には支援情報を報知されない。このため、信号通過支援装置は、支援情報の報知に起因して行われる車両の減速によって後続車両のドライバが抱きかねない違和感を軽減しながら、信号通過支援を行うことができる。
図1は、本実施形態の信号通過支援システムの構成を示すブロック図である。 図2は、信号通過支援動作の流れを示すフローチャートである。 図3は、閾値を算出する動作の流れを示すフローチャートである。 図4は、赤信号となっている信号機が設置された支援交差点の自車両による通過を支援する信号通過支援動作が行われた場合の自車両の状態の推移を示すタイミングチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の信号通過支援装置の実施形態について説明する。以下では、信号通過支援装置の実施形態を備える信号通過支援システム1について説明する。また、信号通過支援システム1は、車両が備えるシステムであるものとする。但し、信号通過支援システム1は、信号機が設置された交差点(或いは、任意の道路)を通過する任意の移動体が備えるシステムであってもよい。
(1)信号通過支援システム1の構成
図1を参照しながら、本実施形態の信号通過支援システム1の構成について説明する。図1に示すように、信号通過支援システム1は、ナビゲーション装置11と、通信部12と、GPS(Global Positioning System)処理部13と、車速センサ14と、アクセルペダルセンサ15と、信号通過支援装置16と、表示装置17とを備えている。
ナビゲーション装置11は、車両が目的地に到達するまでに走行するべき経路を提示する。経路を提示するために、ナビゲーション装置11は、地図情報を格納する。地図情報は、道路の制限速度VLを示す制限速度情報を含む。
通信部12は、通信機能を有する信号機と通信する。通信部12は、信号機が送信する信号情報を受信する。信号情報は、信号機の位置を示す信号位置情報及び信号機の表示色を示す信号色情報を含む。通信部12が受信した信号情報は、信号支援装置16に出力される。
GPS処理部13は、GPS衛星からGPS電波を受信する。GPS処理部13は、受信したGPS電波に基づいて、信号通過支援システム1が搭載された車両(以降、“自車両”と称する)の位置を算出する。GPS処理部13が算出した自車両の位置を示す車両位置情報は、信号支援装置16に出力される。
車速センサ14は、自車両の車速Vを検出する。アクセルペダルセンサ15は、自車両のアクセルペダルの操作量を検出する。車速センサ14及びアクセルペダルセンサ15の夫々の検出結果は、適宜信号支援装置16に出力される。
信号通過支援装置16は、自車両の進行方向に位置する交差点であって且つ信号機が設置された交差点を自車両が通過することを支援する信号通過支援動作を実行する。自車両の進行方向に位置する交差点であって且つ信号機が設置された交差点が複数存在する場合には、信号通過支援装置16は、原則として、自車両に最も近い交差点(つまり、自車両が最も早く通過する交差点)を自車両が通過することを支援する信号通過支援動作を実行する。尚、以下の説明では、自車両が通過することを支援する対象となる交差点を、“支援交差点”と称する。
信号通過支援動作を実行するために、信号通過支援装置16は、学習部161と、加速意図判定部162と、「報知手段」の一具体例である信号通過判定部163と、「判定手段」の一具体例である支援可否判定部164とを備えている。
学習部161は、自車両のドライバ(以降、特段の表記がない場合には、“ドライバ”は、“自車両のドライバ”を意味するものとする)の走行の癖を学習する。具体的には、学習部161が、ナビゲーション装置11から制限速度情報を取得する。その結果、学習部161は、自車両が走行している道路の制限速度VLを取得する。更に、学習部161は、車速センサ14から車速Vを取得する。学習部161は、車速Vと制限速度VLとを逐次比較することで、ドライバが制限速度VL以上の車速Vで走行する傾向にあるか否か(言い換えれば、ドライバが制限速度VLを下回る車速Vで走行する傾向にあるか否か)を学習する。尚、自車両のドライバが複数存在する可能性があることを考慮して、学習部161は、ドライバ毎に、ドライバの走行の癖を学習することが好ましい。
加速意図判定部162は、ドライバに自車両を加速させる加速意図があるか否かを判定する。加速意図判定部162は、車速センサ14から車速Vを取得し、取得した車速Vに基づいてドライバに加速意図があるか否かを判定してもよい。例えば、加速意図判定部162は、所定期間中の車速Vの変化量が一定値以下である場合には、ドライバに加速意図がないと判定してもよい。加速意図判定部162は、アクセルペダルセンサ15からアクセルペダルの操作量を取得し、取得した操作量に基づいてドライバに加速意図があるか否かを判定してもよい。例えば、加速意図判定部162は、操作量がゼロである(つまり、アクセルペダルが操作されていない)場合には、ドライバに加速意図がないと判定してもよい。
信号通過判定部163は、現在の車速Vが維持された場合に自車両が支援交差点を停止することなく通過可能か否かを判定する。具体的には、信号通過判定部163は、通信部12から信号情報(特に、信号色情報)を取得し、取得した信号情報に基づいて支援交差点に設置されている信号機が赤信号となる赤信号期間を特定する。更に、信号通過判定部163は、通信部12から信号情報(特に、信号位置情報)を取得し、GPS処理部13から車両位置情報を取得し、取得した信号情報及び車両位置情報に基づいて自車両と支援交差点との間の距離Lを算出する。その後、信号通過判定部163は、車速センサ14から車速Vを取得し、取得した車速V及び算出した距離Lに基づいて自車両の現在の車速Vが維持された場合に自車両が支援交差点に到達する到達時刻を算出する。算出した到達時刻が赤信号期間に含まれる場合には、信号通過判定部163は、現在の車速Vが維持された場合に自車両が支援交差点を停止することなく通過可能でないと判定する。算出した到達時刻が赤信号期間に含まれない場合には、信号通過判定部163は、現在の車速Vが維持された場合に自車両が支援交差点を停止することなく通過可能であると判定する。
信号通過判定部163は、自車両が支援交差点を停止することなく通過可能であると判定した場合には、現在の車速Vで自車両が支援交差点を停止することなく通過可能である旨を示す支援情報を生成する。信号通過判定部163は、自車両が支援交差点を停止することなく通過可能でないと判定した場合には、現在の車速Vで自車両が支援交差点を停止することなく通過可能でない旨を示す支援情報を生成する。信号通過判定部164は、自車両が支援交差点を停止することなく通過可能でないと判定した場合には、自車両が支援交差点を停止することなく通過可能となる車速V(或いは、車速Vの範囲)を示す支援情報を生成する。但し、支援情報が示す「自車両が支援交差点を停止することなく通過可能となる車速V」は、制限速度VL以下となる。尚、支援情報は、自車両による支援交差点の通過に寄与する情報である限りは、どのような情報であってもよい。
信号通過判定部163が生成した支援情報は、表示装置17によって表示される。その結果、ドライバは、自車両が支援交差点を停止することなく通過可能か否かを認識することができる。
支援可否判定部164は、表示装置17が支援情報を表示するか否か(つまり、支援情報をドライバに報知するか否か)を判定する。支援情報を表示すると判定された場合には、表示装置17は、支援情報を表示する。支援情報を表示しないと判定された場合には、表示装置17は、支援情報を表示しない。尚、支援可否判定部164の動作の詳細については、後に詳述する(図2及び図3参照)。
(2)信号通過支援動作の流れ
続いて、図2を参照しながら、信号通過支援装置16が行う信号通過支援動作について説明する。尚、信号通過支援装置16は、信号通過支援動作を実行可能な実行条件が成立した場合に、信号通過支援動作を行う。尚、実行条件自体は公知な実行条件が用いられてもよい。実行条件の一例として、自車両と支援交差点との間の距離が一定距離以上であるという条件があげられる。
図2に示すように、支援可否判定部164は、支援情報を表示するか否かを判定するために用いる閾値THを設定する(ステップS1)。以下、閾値THを設定する動作の流れについて、図3を用いて詳細に説明する。
図3に示すように、支援可否判定部164は、ナビゲーション装置11から制限速度VL(特に、自車両が現在走行している道路の制限速度VL)を取得する(ステップS111)。その後、支援可否判定部164は、制限速度VLよりも第1基準量だけ遅い速度に相当する閾値TH1を算出する(ステップS112)。第1基準量は、例えば、(制限速度VL/10)−2)×5である。尚、本実施形態では、速度の単位が「km/h」であるものとして説明を進める。
その後、支援可否判定部164は、通信部12から信号情報(特に、支援交差点に設置されている信号機に関する信号情報)を取得する(ステップS121)。その後、支援可否判定部164は、ステップS121で取得した信号情報(特に、信号色情報)に基づいて、支援交差点に設置されている信号機が青信号であるか否かを判定する(ステップS122)。
ステップS122の判定の結果、支援交差点に設置されている信号機が青信号であると判定される場合には(ステップS122:Yes)、支援可否判定部164は、制限速度VLよりも第2基準量だけ遅い速度に相当する閾値TH2を算出する(ステップS125)。第2基準量は、例えば、20である。
他方で、ステップS122の判定の結果、支援交差点に設置されている信号機が青信号でない(つまり、赤信号である)と判定される場合には(ステップS122:No)、支援可否判定部164は、自車両と支援交差点との間の距離Lを算出する(ステップS123)。尚、距離Lの算出方法は上述したとおりである。その後、支援可否判定部164は、ステップS123で算出した距離Lが、予め定められた又は適宜設定される所定距離L*未満であるか否かを判定する(ステップS124)。
ステップS124の判定の結果、距離Lが所定距離L*未満であると判定される場合には(ステップS124:Yes)、支援可否判定部164は、制限速度VLよりも第3基準量(但し、第3基準量は第2基準量よりも大きい)だけ遅い速度に相当する閾値TH3を算出する(ステップS126)。第2基準量は、例えば、30である。
他方で、ステップS124の判定の結果、距離Lが所定距離L*未満でないと判定される場合には(ステップS124:No)、支援可否判定部164は、閾値TH2を算出する(ステップS125)。
その後、支援可否判定部164は、学習部161の学習結果を取得する(ステップS131)。その後、支援可否判定部164は、ステップS131で取得した学習結果に基づいて、ドライバが制限速度VLを下回る(典型的には、常時下回る)車速Vで走行する傾向にあるか否かを判定する(ステップS132)。
ステップS132の判定の結果、ドライバが制限速度VLを下回る車速Vで走行する傾向にない(つまり、ドライバが制限速度VL以上の車速Vで走行する傾向にある)と判定される場合には(ステップS132:No)、支援可否判定部164は、制限速度VLよりも第4基準量だけ遅い速度に相当する閾値TH4を算出する(ステップS133)。第4基準量は、例えば、20である。他方で、ステップS132の判定の結果、ドライバが制限速度VLを下回る車速Vで走行する傾向にあると判定される場合には(ステップS132:Yes)、支援可否判定部164は、制限速度VLよりも第5基準量(但し、第5基準量は第4基準量よりも大きい)だけ遅い速度に相当する閾値TH5を算出する(ステップS134)。第5基準量は、例えば、30である。
その後、支援可否判定部164は、ステップS112で算出した閾値TH1、ステップS125若しくはS126で算出した閾値TH2若しくはTH3、及び、ステップS133若しくはS134で算出した閾値TH4若しくはTH5のうち最も大きい閾値を、閾値THに設定する(ステップS141)。
再び図2において、支援可否判定部164は、車速センサ14から出力される車速VがステップS1で設定された閾値TH以下であるか否かを判定する(ステップS2)。
ステップS2の判定の結果、車速Vが閾値TH以下でないと判定された場合には(ステップS2:No)、支援可否判定部164は、表示装置17は支援情報を表示すると判定する。その結果、信号通過判定部163は、現在の車速Vが維持された場合に自車両が支援交差点を停止することなく通過可能か否かを判定する。更に、信号通過判定部163は、支援情報を生成する。更に、信号通過判定部163は、支援情報を表示するように表示装置17を制御する。その結果、表示装置17は、支援情報を表示する。
ドライバは、表示装置17が表示する支援情報を確認することで、現在の車速Vが維持された場合に自車両が支援交差点を停止することなく通過可能か否かを認識することができる。更に、ドライバは、自車両が支援交差点を停止することなく通過可能でないと認識した場合には、支援交差点を停止することなく通過するように自車両を減速させることができる。このとき、支援交差点を停止することなく通過可能となる車速V(或いは、車速Vの範囲)を示す支援情報が表示されている場合には、ドライバは、比較的容易に、支援交差点を停止することなく通過するように自車両を減速させることができる。
信号通過判定部163は、自車両による支援交差点の通過が完了するまで支援情報を表示するように、表示装置17を制御する(ステップS6:No)。自車両による支援交差点の通過が完了した場合には(ステップS6:Yes)、信号通過判定部163は、支援情報の表示を終了するように、表示装置17を制御する。その結果、表示装置17は、支援情報の表示を終了する(ステップS7)。
他方で、ステップS2の判定の結果、車速Vが閾値TH以下であると判定された場合には(ステップS2:No)、加速意図判定部162は、ドライバに自車両を加速させる加速意図があるか否かを判定する(ステップS3)。
ステップS3の判定の結果、ドライバに加速意図があると判定される場合には(ステップS3:Yes)、ステップS2において車速Vが閾値TH以下でないと判定された場合に行われる動作と同じ動作(ステップS5からステップS7)が行われる。
他方で、ステップS3の判定の結果、ドライバに加速意図がないと判定される場合には(ステップS3:No)、支援可否判定部164は、表示装置17は支援情報を表示しないと判定する。その結果、表示装置17は、支援情報を表示しない(ステップS4)。この場合、信号通過判定部163は、現在の車速Vが維持された場合に自車両が支援交差点を停止することなく通過可能か否かを判定しなくてもよい。信号通過判定部163は、支援情報を生成しなくてもよい。
続いて、図4のタイミングチャートを参照しながら、赤信号となっている信号機が設置された支援交差点に向かって走行している自車両が当該支援交差点を通過することを支援する信号通過支援動作が行われた場合の自車両の状態について説明する。
図4に示すように、時刻t41において、信号通過支援装置16が図2に示す信号通過支援動作を開始するものとする。また、図4の1段目のタイミングチャートに示すように、支援交差点に設置された信号機は、時刻t41の時点では赤信号であり、時刻t42(但し、t41<t42)において赤信号から青信号に切り替わるものとする。
まず、図4に示す例では、図4の2段目のタイミングチャートに示すように、時刻t41から時刻t43(但し、t41<t4<t42)までの第1期間中は、車速Vが閾値TH1以下になっている。更に、第1期間中の車速Vが一定であるため、ドライバに加速意図がないと判定される。このため、図4の3段目のタイミングチャートに示すように、第1期間中は、支援情報は表示されない。更に、図4の3段目のタイミングチャートに示すように、第1期間中は、自車両は支援交差点から相対的に遠い位置にいる。このため、第1期間中は、ドライバは、自発的に自車両を減速させることはないと推定される。その結果、自車両は、車速Vを維持しながら走行する。その結果、図4の4段目及び5段目のタイミングチャートに示すように、距離L及び自車両が支援交差点(信号機)に到達するまでに要する時間Tもまた、時間の経過と共に減少していく。
第1期間中は支援情報が表示されないものの、図4の4段目及び5段目のタイミングチャート中の点線で示すように、現在の車速Vを維持したままでは、自車両が支援交差点に到達する時刻t44(但し、t43<t44<t42)において信号機は赤信号のままである。つまり、現在の車速Vが維持された場合には、自車両が支援交差点を停止することなく通過することができない。しかしながら、第1期間中は、後続車のドライバが抱く違和感の抑制を優先するべく、信号通過支援装置16は、支援情報を表示しない。
その後、距離Lの減少に伴い、時刻t43において、閾値THが、第1期間中の閾値THよりも小さい値に切り替わる。尚、時刻t43における閾値THの切り替わりは、図2のステップS124における判定結果が、時刻t43において、「距離L≧所定距離L*である」という判定結果から「距離L<所定距離L*である」という判定結果に変わったことに起因している。つまり、時刻t43における閾値THの切り替わりは、閾値THの閾値TH2から閾値TH3への切り替わりに相当する。
その結果、時刻t43以降は、車速Vが閾値TH1以下になっていない。このため、図4の3段目のタイミングチャートに示すように、時刻t43以降は、支援情報が表示される。従って、ドライバは、現在の車速Vで自車両が支援交差点を停止することなく通過することができないと認識する。このため、図4の2段目のタイミングチャートに示すように、ドライバは、自車両が支援交差点を停止することなく通過できるように、自車両を減速させる。自車両が減速した結果、図4の4段目及び5段目のタイミングチャートの実線で示すように、自車両が支援交差点に到達する時刻が、信号機が赤信号のままである時刻t44から、信号機が青信号に切り替わった後の時刻t45に変わる。従って、自車両は、支援交差点を停止することなく通過することができる。
時刻t45において自車両が支援交差点(信号機)を通過したため、時刻t45において支援情報の表示が終了する。
(3)信号通過支援動作による技術的効果
以上の信号通過支援動作によれば、車速Vが閾値TH以下である場合には、支援情報が表示されない。ここで、車速Vが閾値TH以下となる状況は、自車両が制限速度VLをある程度下回る車速Vで走行している状況に相当する。自車両が制限速度をある程度下回る車速Vで走行している場合には、自車両に続いて走行している後続車両のドライバは、当該後続車両に信号通過支援システム1が搭載されていなければ、支援情報が表示された後の自車両の減速に違和感を抱きかねないことは上述したとおりである。本実施形態では、車速Vが閾値TH以下である場合に支援情報が表示されないため、後続車のドライバが抱く違和感が軽減される。
本実施形態では、閾値THとして閾値TH2又はTH3が設定可能である。つまり、自車両と支援交差点との間の距離Lが所定距離L*未満である(つまり、自車両が支援交差点に相対的に近い)場合に用いられる閾値TH(閾値TH3)は、距離Lが所定距離L*以上である(つまり、自車両が支援交差点から相対的に遠い)場合に用いられる閾値TH(閾値TH2)よりも大きくなる。従って、自車両が支援交差点に相対的に近い場合には、自車両が支援交差点から相対的に遠い場合と比較して、車速Vが閾値TH以下でないと判定されやすくなるがゆえに、支援情報が表示されやすくなる。ここで、自車両が支援交差点に相対的に近い(つまり、赤信号に相対的に近い)場合には、支援情報の表示に従ってドライバが自車両を減速させたとしても、後続車のドライバは、赤信号での停止に備えて自車両が減速していると認識可能である。つまり、自車両が支援交差点に相対的に近い場合には、支援情報の表示に従った自車両の減速に対して後続車両のドライバが抱く違和感が相対的に小さくなる。一方で、自車両が支援交差点から相対的に遠い場合には、支援情報の表示に従った自車両の減速に対して後続車両のドライバが抱く違和感が相対的に大きくなる。参考までに、支援交差点に設置された信号機が青信号である場合にも、支援情報の表示に従った自車両の減速に対して後続車両のドライバが抱く違和感が相対的に大きくなる。このため、閾値THとして閾値TH2又はTH3を設定する動作は、支援交差点に設置された信号機の表示色及び距離Lと後続車のドライバが抱く違和感の大きさとの関係を考慮して閾値THを設定する動作に相当すると言える。つまり、信号通過支援装置16は、後続車のドライバが抱く違和感が相対的に小さくなる状況で支援情報が表示されやすくなる一方で、後続車のドライバが抱く違和感が相対的に大きくなる状況で支援情報が表示されにくくなるように、閾値THを設定することができる。
尚、閾値TH2及びTH3の技術的意義を考慮すると、閾値TH2及びTH3のいずれかを選択する際に用いられる所定距離L*は、後続車のドライバが抱く違和感が相対的に大きくなる状況と後続車のドライバが抱く違和感が相対的に小さくなる状況とを距離Lに基づいて区別可能な適切な値に設定されることが好ましい。
本実施形態では、閾値THとして閾値TH4又はTH5が設定可能である。この場合、信号通過支援装置16は、ドライバの癖をも考慮して、支援情報を表示するか否かを決定することができる。具体的には、ドライバの癖の違いに関係なく同じ閾値THが用いられる場合には、制限速度VLを下回る車速Vで走行する傾向にあるドライバに支援情報が表示されない頻度は、制限速度VL以上の車速Vで走行する傾向にあるドライバに支援情報が表示されない頻度が高くなってしまう。そこで、本実施形態では、制限速度VLを下回る車速Vで走行する傾向にあるドライバに対して閾値THとして設定され得る閾値TH5が、制限速度VL以上の車速Vで走行する傾向にあるドライバに対して閾値THとして設定され得る閾値TH4よりも小さくなる。その結果、ドライバの癖に依存して支援情報が表示されない頻度が大きく変わることがない。
本実施形態では、ドライバの加速意図を考慮して、支援情報が表示されるか否かが決定される。具体的には、車速Vが閾値TH以下である場合であってもドライバに加速意図がある場合には、車速Vがすぐに閾値THを超える可能性が高い。この場合には、加速意図があることを踏まえて最初から支援情報が表示される。一方で、車速Vが閾値TH以下であって且つドライバに加速意図がない場合には、車速Vが閾値TH以下となる状態がしばらくの間維持されると推定される。従って、この場合には、後続車のドライバに与える違和感の軽減のために、支援情報が表示されない。
尚、上述した閾値TH(或いは、閾値TH1から閾値TH5)は一例である。このため、支援可否判定部164は、閾値THとして、閾値TH1から閾値TH5とは異なる閾値を用いてもよい。
支援可否判定部164は、閾値TH2から閾値TH5を算出することなく、閾値TH1を閾値THに設定してもよい。閾値TH2から閾値TH5の夫々についても同様に、支援可否判定部164は、他の閾値を算出することなくいずれかの閾値を閾値THに設定してもよい。
尚、本発明は、請求の範囲及び明細書全体から読み取るこのできる発明の要旨又は思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う信号通過支援装置もまた本発明の技術思想に含まれる。
1 信号通過支援システム
16 信号通過支援装置
163 支援可否判定部
164 信号通過判定部

Claims (1)

  1. 車両の進行方向に設置された信号機の前記車両による通過を支援するための支援情報を報知する報知手段と、
    前記車両の車速が、前記車両が走行している道路の制限速度よりも所定速度以上遅いか否かを判定する判定手段と
    を備え、
    前記車速が前記制限速度よりも前記所定速度以上遅いと判定された場合には、前記報知手段は、前記支援情報を報知せず、
    前記判定手段は、前記車両と前記信号機が設置された交差点との間の距離が所定距離より小さい場合の前記所定速度が、前記距離が前記所定距離より大きい場合の前記所定速度と比較して、大きくなるように前記所定速度を変更する
    ことを特徴とする信号通過支援装置。
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