JP6728091B2 - 画像合成装置,画像合成方法およびそのプログラム - Google Patents

画像合成装置,画像合成方法およびそのプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6728091B2
JP6728091B2 JP2017049941A JP2017049941A JP6728091B2 JP 6728091 B2 JP6728091 B2 JP 6728091B2 JP 2017049941 A JP2017049941 A JP 2017049941A JP 2017049941 A JP2017049941 A JP 2017049941A JP 6728091 B2 JP6728091 B2 JP 6728091B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impression
image
value
axis
background
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017049941A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018156135A (ja
Inventor
宏行 古谷
宏行 古谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2017049941A priority Critical patent/JP6728091B2/ja
Priority to US15/892,376 priority patent/US10679392B2/en
Publication of JP2018156135A publication Critical patent/JP2018156135A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6728091B2 publication Critical patent/JP6728091B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T11/002D [Two Dimensional] image generation
    • G06T11/60Editing figures and text; Combining figures or text
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/10Segmentation; Edge detection
    • G06T7/136Segmentation; Edge detection involving thresholding
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V20/00Scenes; Scene-specific elements
    • G06V20/30Scenes; Scene-specific elements in albums, collections or shared content, e.g. social network photos or video
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2218/00Aspects of pattern recognition specially adapted for signal processing
    • G06F2218/12Classification; Matching
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20212Image combination
    • G06T2207/20216Image averaging
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20212Image combination
    • G06T2207/20224Image subtraction

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)

Description

この発明は,画像合成装置,画像合成方法およびそのプログラムに関する。
テンプレート画像に合成対象画像を貼り付けてポストカード,電子アルバム,フォトブックなどを生成することが行われている。たとえば,画像解析結果にもとづいて各々の画像の評価値を決定し,評価値をもとに画像を選択して所定のレイアウトに配置するもの(特許文献1),指定された仕上がり印象にもとづいてテンプレート画像と対象画像とを決定するもの(特許文献2)などがある。また,テンプレート画像とテンプレート画像に合成される対象画像とのバランスを良くするもの(特許文献3),対象画像を合成するのに適したテンプレート画像を見つけるもの(特許文献4),統一感のあるアルバムを作成するもの(特許文献5)なども考えられている。
特許第5655112 特開2015-162850号公報 特開2016-170465号公報 特開2016-48408号公報 特開2006-350462号公報
しかしながら,特許文献1に記載のものでは,評価値をもとに画像を選択して所定のレイアウトに配置するものであり,合成画像の印象を良くすることは考えられていない。特許文献2に記載のものでは,指定された仕上がり印象となるようにテンプレート画像と対象画像とが決定されるが,指定された印象以外の印象については考えられていない。特許文献3に記載のものは,テンプレート画像とテンプレート画像に合成される対象画像とのバランスを良くするものであり,合成画像の印象については考えられていない。特許文献4に記載のものは,対象画像を合成するのに適したテンプレート画像を見つけるものであるが,特定の対象画像についてのみしか適したテンプレート画像を見つけることができない。特許文献5に記載のものは,写真画像の代表色とテンプレート画像の色との色較差から色調補正値を算出して写真画像を色調補正するが,写真画像とテンプレート画像との印象という観点は考えられていない。
この発明は,印象が合う合成候補画像と背景画像との組合せを決定できるようにすることを目的とする。
この発明による画像合成装置は,複数の合成候補画像を入力する合成候補画像入力手段,複数の背景画像を入力する背景画像入力手段,合成候補画像入力手段に入力した複数の合成候補画像のそれぞれの合成候補画像の印象値を,複数の印象軸について決定する合成候補画像印象値決定手段,背景画像入力手段に入力した複数の背景画像のそれぞれの背景画像の印象値を,複数の印象軸について決定する背景画像印象値決定手段,複数の印象軸のうち少なくとも1つの印象軸について,合成候補画像印象値決定手段によって決定された合成候補画像の印象値と背景画像印象値決定手段によって決定された背景画像の印象値との差異が小さい合成候補画像と背景画像との組合せを決定する組合せ決定手段,および組合せ決定手段によって決定した組合せの合成候補画像と背景画像とを合成して合成画像を生成する合成画像生成手段を備えていることを特徴とする。
この発明は,画像合成装置に適した画像合成方法も提供している。すなわち,この方法は,合成候補画像入力手段が,複数の合成候補画像を入力し,背景画像入力手段が,複数の背景画像を入力し,合成候補画像印象値決定手段が,合成候補画像入力手段に入力した複数の合成候補画像のそれぞれの合成候補画像の印象値を,複数の印象軸について決定し,背景画像印象値決定手段が,背景画像入力手段に入力した複数の背景画像のそれぞれの背景画像の印象値を,複数の印象軸について決定し,組合せ決定手段が,複数の印象軸のうち少なくとも1つの印象軸について,合成候補画像印象値決定手段によって決定された合成候補画像の印象値と背景画像印象値決定手段によって決定された背景画像の印象値との差異が小さい合成候補画像と背景画像との組合せを決定し,合成画像生成手段が,組合せ決定手段によって決定した組合せの合成候補画像と背景画像とを合成して合成画像を生成することを特徴とする。
また,プロセッサ回路が,複数の合成候補画像を入力させ,複数の背景画像を入力させ,入力した複数の合成候補画像のそれぞれの合成候補画像の印象値を,複数の印象軸について決定し,入力した複数の背景画像のそれぞれの背景画像の印象値を,複数の印象軸について決定し,複数の印象軸のうち少なくとも1つの印象軸について,決定された合成候補画像の印象値と決定された背景画像の印象値との差異が小さい合成候補画像と背景画像との組合せを決定し,決定した組合せの合成候補画像と背景画像とを合成して合成画像を生成する画像合成装置を提供してもよい。
この発明は,画像合成装置のコンピュータを制御するコンピュータが読み取り可能なプログラムおよびそのようなプログラムを格納した記録媒体も提供している。
合成画像生成手段によって生成された合成画像を表示させる表示制御手段をさらに備えてもよい。
少なくとも1つの印象軸の名称を表示させる第1の印象軸名称表示制御手段をさらに備えてもよい。
合成候補画像印象値決定手段は,たとえば,合成候補画像入力手段に入力した複数の合成候補画像のそれぞれの合成候補画像の印象値を,複数の印象軸について算出することにより決定し,背景画像印象値決定手段は,たとえば,背景画像入力手段により入力した複数の背景画像のそれぞれの背景画像の印象値を,複数の印象軸について算出することにより決定する。
合成候補画像印象値決定手段は,合成候補画像入力手段に入力した複数の合成候補画像のそれぞれの合成候補画像の印象値を,複数の印象軸について記憶する合成候補画像印象値記憶手段に記憶されている印象値にもとづいて合成候補画像の印象値を決定し,背景画像印象値決定手段は,背景画像入力手段に入力した複数の背景画像のそれぞれの背景画像の印象値を,複数の印象軸について記憶する背景画像印象値記憶手段に記憶されている印象値にもとづいて背景画像の印象値を決定してもよい。
複数の印象軸を指定する印象軸指定手段をさらに備えてもよい。
組合せ決定手段は,たとえば,合成候補画像印象値決定手段によって決定された合成候補画像の印象値と背景画像印象値決定手段によって決定された背景画像の印象値との差異がもっとも小さい印象軸について合成候補画像と背景画像との組合せを決定する。
複数の印象軸の名称を表示させる第2の印象軸名称表示制御手段,および第2の印象軸名称表示制御手段の制御により表示される複数の印象軸の名称のうち少なくとも1つの印象軸の名称を指定する印象軸名称指定手段をさらに備えてもよい。この場合,組合せ決定手段は,たとえば,印象軸名称指定手段によって指定された少なくとも1つの印象軸の名称に対応する印象軸について合成候補画像印象値決定手段によって決定された合成候補画像の印象値と背景画像印象値決定手段によって決定された背景画像の印象値との差異が小さい合成候補画像と背景画像との組合せを決定する。
複数の合成候補画像のうちの一の合成候補画像の印象値と複数の背景画像のうちの一の背景画像の印象値との差異が小さい,合成候補画像と背景画像との組合せの数がしきい値以上の印象軸を,複数の印象軸と決定する第1の印象軸決定手段をさらに備えてもよい。
第1の印象軸決定手段によって決定された印象軸の名称を,差異の小さい順に表示させる第3の印象軸名称表示制御手段をさらに備えてもよい。
2つの印象軸または3つの印象軸によって規定される領域における複数の合成候補画像の印象値の分布および複数の背景画像の印象値の分布にもとづいて,複数の印象軸を決定する第2の印象軸決定手段をさらに備えてもよい。
第2の印象軸決定手段は,たとえば,複数の合成候補画像の印象値の分布の広がっている方向の印象に対応する印象軸,複数の合成候補画像の印象値の分布が狭い方向の印象に対応する印象軸,複数の背景画像の印象値の分布の広がっている方向の印象に対応する印象軸および複数の背景画像の印象値の分布が狭い方向の印象に対応する印象軸の少なくともいずれかの印象軸を決定する。
この発明によると,複数の合成候補画像および複数の背景画像が画像合成装置に入力する。入力した複数の合成候補画像のそれぞれの合成候補画像の印象値が,複数の印象軸について決定され,かつ入力した複数の背景画像のそれぞれの背景画像の印象値が,複数の印象軸について決定される。複数の印象軸について,合成候補画像の印象値と背景画像の印象値との差異が小さい合成候補画像と背景画像との組合せが決定される。決定された合成候補画像と背景画像とが合成された合成画像が生成される。印象のよく合う合成候補画像と背景画像とから合成される合成画像が得られるようになる。
画像合成装置の電気的構成を示すブロック図である。 画像合成装置の処理手順を示すフローチャートである。 合成候補画像の一例である。 合成候補画像の一例である。 合成候補画像の一例である。 合成候補画像の一例である。 合成候補画像の一例である。 印象領域の一例である。 背景画像の一例である。 背景画像の一例である。 背景画像の一例である。 背景画像の一例である。 背景画像の一例である。 印象値と印象軸との関係を示している。 合成画像の一例である。 印象軸指定ウインドウの一例である。 合成画像の一例である。 おすすめ印象軸指定ウインドウの一例である。 印象領域の一例である。
[第1実施例]
図1は,この発明の実施例を示すもので,画像合成装置1の電気的構成を示すブロック図である。
画像合成装置1の全体の動作は,CPU(Central Processing Unit)7によって統括される。
画像合成装置1には,表示制御装置3によって制御される表示装置2,データを一時的に記憶するメモリ4,コンパクト・ディスク5にアクセスするためのCD(コンパクト・ディスク)ドライブ6,ユーザが画像合成装置1に指令を与えるためのキーボード8およびマウス9が含まれている。また,画像合成装置1には,HD(ハードディスク)12にアクセスするためのHD(ハードディスク)ドライブ11およびサーバ(図示略)等と通信するための通信装置10も含まれている。さらに,画像合成装置1には,メモリ・カード14に格納されている画像ファイル等を読み取るメモリ・カード・インターフェイス13も含まれている。
後述する動作を制御するプログラムが格納されているコンパクト・ディスク5が画像合成装置1に装填され,コンパクト・ディスク・ドライブ6によってコンパクト・ディスク5に格納されているプログラムが読み取られる。読み取られたプログラムが画像合成装置1にインストールされることにより,画像合成装置1は,後述する動作を行う。画像合成装置1を制御するプログラムは,コンパクト・ディスク5のような記録媒体から読み取られるのではなく,インターネットを介して送信されたものを受信するようにしてもよい。
図2は,画像合成装置1の処理手順を示すフローチャートである。
ユーザは,複数の合成候補画像(を表すファイル)が格納されているメモリ・カード14を画像合成装置1に装填し,メモリ・カード・インターフェイス13(合成候補画像入力手段)を介して複数の合成候補画像を画像合成装置1に入力する(ステップ21)。メモリ・カード14に格納されているすべての画像を合成候補画像としてもよいし,メモリ・カード14にフォルダが形成され,そのフォルダの中に画像が格納されている場合には,フォルダを指定し,指定されたフォルダの中に格納されているすべての画像を合成候補画像として,画像合成装置1に入力するようにしてもよい。もちろん,メモリ・カード14に格納されている画像に限らず,コンパクト・ディスク5に格納されている画像,ハードディスク12に格納されている画像を指定し,指定された画像を合成候補画像としてもよい。
図3から図7は,画像合成装置1に入力した複数の合成候補画像を構成する合成候補画像I1からI5の一例である。
この実施例では,図3から図7に示す合成候補画像I1からI5が画像合成装置1に入力したものとする。これらの合成候補画像I1からI5は,いずれも結婚式の画像である。
複数の合成候補画像I1からI5が画像合成装置1に入力すると,複数の合成候補画像I1からI5のうちのそれぞれの合成候補画像I1,I2,I3,I4およびI5の印象値が,CPU7(合成候補画像印象値決定手段)によって複数の印象軸について決定される(図2ステップ22)。
図8は,あらかじめ定められている2つの基準印象軸によって規定される印象領域の一例である。
印象領域の基準印象軸の横軸は,「ウォーム」と「クール」との印象軸の名称で規定されており,印象領域の基準印象軸の縦軸は,「ソフト」と「ハード」との印象軸の名称で規定されている。
図8に示す印象領域には,基準印象軸によって規定される印象値に対応して「やわらかい」,「かわいい」などの印象を示す感性語が分布されている。
この実施例においては,5つの印象軸Ax1からAx5があらかじめ定められている。第1の印象軸Ax1は,「元気な」と「やわらかい」という印象を示す感性語によって規定されている。第2の印象軸Ax2は,「エレガントな」と「おとなしい」という印象を示す感性語によって規定されている。第3の印象軸Ax3は,「アクティブな」と「上部な」という印象を示す感性語によって規定されている。第4の印象軸Ax4は,「なつかしい」と「おちついた」という印象を示す感性語によって規定されている。第5の印象軸Ax5は,「フォーマルな」と「ひっそりとした」という印象を示す感性語によって規定されている。
合成候補画像I1,I2,I3,I4またはI5のそれぞれには,画像ファイルのヘッダに「ウォーム」と「クール」に対応する印象値および「ソフト」と「ハード」とに対応する基準印象値が格納されている。これらの基準印象値を用いて,複数の印象軸について,それぞれの印象値がCPU7によって決定する。たとえば,座標(Px,Py)によって示される基準印象値が合成候補画像I1の画像ファイルのヘッダ(合成候補画像印象値記憶手段)に格納されているとする。この場合に,合成候補画像I1の第2の印象軸Ax2についての印象値は,その座標(Px,Py)の位置から第2の印象軸Ax2に垂線を降ろし,垂線と第2の印象軸Ax2との交点PA2によって表される値となる。その他の第1の印象軸Ax1,第3の印象軸Ax3,第4の印象軸Ax4,第5の印象軸Ax5についても同様にして,それぞれの印象軸についての印象値が得られる。画像ファイルのヘッダに格納されている基準印象値を表す座標(Px,Py)から降ろす第1から第5の印象軸Ax1からAx5のいずれかの印象軸と垂線とが交わらない場合には,その印象軸に対応する印象値は算出不能としてもよいし,印象軸の延長上と垂線とが交わる交点に近い印象値を,その印象軸に対応する印象値としてもよい。たとえば,合成候補画像I1の基準印象値を示す座標(Px,Py)から第1の印象軸Ax1に垂線を降ろそうとしても,その第1の印象軸Ax1内では交わらない。そのような場合には,鎖線で示すように第1の印象軸Ax1の延長線に合成候補画像I1の基準印象値を示す座標(Px,Py)から垂線を降ろし,得られた交点PA1に近い第1の印象軸Ax1の印象(「やわらかい」)の値を第1の印象軸Ax1における画像I1の印象値とすればよい。もっとも,他のやり方によって印象値を決定してもよい。
つづいて,複数の背景画像が画像合成装置1に入力する(図2ステップ23)。この場合もユーザは,複数の背景画像(を表すファイル)が格納されているメモリ・カード14を画像合成装置1に装填し,メモリ・カード・インターフェイス13(背景画像入力手段)を介して複数の背景画像を画像合成装置1に入力する。メモリ・カード14に格納されているすべての画像を背景画像としてもよいし,メモリ・カード14にフォルダが形成され,そのフォルダの中に画像が格納されている場合には,フォルダを指定し,指定されたフォルダの中に格納されているすべての画像を背景画像として,画像合成装置1に入力するようにしてもよい。もちろん,メモリ・カード14に格納されている画像に限らず,コンパクト・ディスク5に格納されている画像,ハードディスク12に格納されている画像を指定し,指定された画像を背景画像としてもよい。背景画像とは,台紙画像,テンプレート画像のように,画像を合成する領域が規定されているような画像に限らず,単なる壁の一部を示すような画像も含む。
図9から図13は,背景画像FR1からFR5の一例である。
この実施例では,図9から図13に示す背景画像FR1からFR5が画像合成装置1に入力したものとする。背景画像FR1からFR5は,いずれも画像を合成する領域があらかじめ規定されているが,上述のように壁の画像のように画像を合成する領域が規定されていないような画像であってもよい。
複数の背景画像FR1からFR5が画像合成装置1に入力すると,それらの複数の背景画像FR1からFR5のそれぞれについても複数の印象軸についての印象値がCPU7(背景画像印象値決定手段)によって決定される(図2ステップ24)これらの背景画像FR1からFR5のそれぞれにも,合成候補画像I1からI5と同様に背景画像FR1からFR5のそれぞれを表す画像ファイルのヘッダ(背景画像印象値記憶手段)に基準印象値が格納されている。合成候補画像I1からI5の第1から第5の印象軸Ax1からAx5についての印象値の決定と同様にして第1から第5の印象軸Ax1からAx5について背景画像FR1からFR5の印象値が決定できる。
第1から第5の印象軸Ax1からAx5について複数の合成候補画像I1からI5の印象値および第1から第5の印象軸Ax1からAx5について複数の背景画像FR1からFR5の印象値が決定すると,これらの複数の印象軸Ax1からAx5のうち,少なくとも1つの印象軸について,合成候補画像I1からI5の印象値と背景画像FR1からFR5の印象値との差異が小さい,合成候補画像と背景画像との組合せがCPU7(組合せ決定手段)によって決定される(図2ステップ25)。
表1は,上述のようにして決定された印象値を示すテーブルの一例である。
Figure 0006728091
第1から第5の印象軸Ax1からAx5について合成候補画像I1からI5の印象値および第1から第5の印象軸Ax1からAx5について背景画像FR1からFR5の印象値がそれぞれ格納されている。表1において(後述する表2,表3でも同様である),L1,L2,L3,L4およびL5は,第1から第5の印象軸Ax1からAx5のそれぞれの印象軸における印象値を示している。表1では(後述する表2,表3でも同様である),レベルL1からL5までの5段階によって印象値が表現されているが,5段階以外の複数段階によって印象値が表現されていてもよいし,複数段階に分けることなく小数点以下の数値含むように計算によって得られた値そのものによって印象値が表現されていてもよい。
図14は,印象値と印象軸との関係を示している。
図14に示すものは,第1から第5の印象軸Ax1からAx5について合成候補画像I2の印象値と第1から第5の印象軸Ax1からAx5について背景画像FR4の印象値との関係を示している。
第1から第5の印象軸Ax1からAx5について合成候補画像I2の印象値と第1から第5の印象軸Ax1からAx5について背景画像FR4の印象値とは,第1から第5の印象軸Ax1からAx5のいずれにおいても一致している。第1から第5の印象軸Ax1からAx5について合成候補画像I2の印象値と第1から第5の印象軸Ax1からAx5について背景画像FR4の印象値との差異が無く,その差異が小さいと判断される。このために,合成候補画像I2と背景画像FR4とがCPU7(合成画像生成手段)によって合成されて合成画像が生成される(図2ステップ26)。差異が小さいとは,差異の値がしきい値以下であること,差異が小さい組合せのうち最小のものから数えてしきい値以下の順位に入っているものなどをいう。
図15は,生成された合成画像30の一例である。
合成画像30は,上述のように合成候補画像I2と背景画像FR4とが合成されたものである。これらの合成候補画像I2と背景画像FR4とは,第1の印象軸Ax1から第5の印象軸Ax5におけるそれぞれの印象値の差異が小さい。第1の印象軸Ax1から第5の印象軸Ax5の印象軸について,同じ印象を受ける画像同士が合成されていることとなる。このために,ユーザは,合成画像30から受ける印象に違和感を生じない。
図15においては,表示制御装置3(第1の印象軸名称表示制御手段)の制御により合成画像30の下に合成候補画像I2の印象値と背景画像FR4の印象値との差異が小さい印象軸の名称,すなわち,「元気な」と「やわらかい」とで規定されている印象軸の名称,「エレガントな」と「おとなしい」とで規定されている印象軸の名称,「アクティブな」と「丈夫な」とで規定されている印象軸の名称,「なつかしい」と「おちついた」とで規定されている印象軸の名称および「フォーマルな」と「ひっそりとした」とで規定されている印象軸の名称が表示されている。これらの印象軸の名称が表示されているから,合成画像30が印象軸のうち,どのような印象軸についての合成候補画像I2と背景画像FR4との差異が小さいかがユーザがわかる。
上述の実施例においては,合成候補画像I1からI5,背景画像FR1からFR5のいずれもそれぞれの画像ファイルのヘッダに印象値が格納されているが,画像ファイルのヘッダに印象値が格納されていない場合には,次に述べるように印象値を算出することもできる。
表2は,多数のサンプル合成候補画像についての印象値を格納した印象値格納テーブルの一例である。
Figure 0006728091
印象値格納テーブルには,印象軸Ax1からAx5(印象軸Ax1からAx5に限らない)ごとにサンプル合成候補画像についての印象値が格納されている。これらの印象値に対応して,性別,表情などのアイテムごとにカテゴリが格納されている。たとえば,「性別」のアイテムであれば,「男」または「女」のカテゴリが格納され,「表情」のアイテムであれば,「笑顔」または「真顔」のカテゴリが格納されている。ある印象軸についての印象値をf(印象軸),カテゴリをxとし,カテゴリの係数をaとすると,ある印象軸についての印象値f(印象軸)は,数量化理論I類を利用して,式(1)によって表される。但し,画像にカテゴリのいずれか一方が該当する場合には「1」とし,該当しない場合には「0」とする。
f(印象軸)=Σax 式(1)
たとえば,サンプル合成候補画像No.1について,印象軸Ax1での印象値L2をユーザが主観で入力すると,被写体が「男」の場合には「1」,被写体が「女」の場合には「0」,被写体の表情が「笑顔」の場合には「1」,「真顔」の場合には「0」とすると,式(2)が成立する。
L2=a1×(男)+a2×(笑顔)・・・=a1+a2・・・ 式(2)
印象軸Ax1について,他のサンプル合成候補画像No.2などの印象値をユーザがあらかじめ主観で入力すると,式(2)に相当する式が多数得られる。さらに,印象軸Ax1以外の印象軸Ax2について,多数のサンプル合成候補画像についての印象値をユーザがあらかじめ主観で入力しておく。すると,印象軸Ax1以外の印象軸Ax2などについても式(2)に相当する式が多数得られる。式(2)に相当する式が多数得られると,それらの多数の式から係数a(a1,a2など)を一般化でき,印象軸ごとに式(1)についての係数aが分かる。合成候補画像I1からI5について,それらの合成候補画像I1からI5のそれぞれについてCPU7によって画像解析が行われ,アイテムごとに対応するカテゴリの有無が検出されることにより,式(1)におけるカテゴリのxの値が分かり,係数aとカテゴリxの値とから,印象軸ごとに合成候補画像I1からI5の印象値がCPU7(合成候補画像印象値決定手段)によって算出(決定)される。
表3は,表2に対応するもので,多数のサンプル背景画像についての印象値を格納した印象値格納テーブルの一例である。
Figure 0006728091
表3に示す印象値格納テーブルにも,印象軸Ax1からAx5(印象軸Ax1からAx5に限らない)ごとにサンプル背景画像についての印象値が格納されている。これらの印象値に対応して,枠,色などのアイテムごとにカテゴリが格納されている。たとえば,「枠」のアイテムであれば,「直線」または「曲線」のカテゴリが格納され,「色」のアイテムであれば,「暖色」または「寒色」のカテゴリが格納されている。ある印象軸についての印象値をf(印象軸),カテゴリをxとし,カテゴリの係数をbとすると,背景画像についても,式(1)と同様に式(3)が成立する。但し,画像にカテゴリのいずれか一方が該当する場合には「1」とし,該当しない場合には「0」とする。
f(印象軸)=Σbx 式(1)
たとえば,サンプル背景画像No.1について,印象軸Ax1での印象値L3をユーザが主観的に入力すると,背景画像の「枠」が「直線」の場合には「1」,背景画像の「枠」が「曲線」の場合には「0」,背景画像の「色」が「暖色」の場合には「1」,背景画像の「色」が「寒色」の場合には「0」とすると,式(4)が成立する。
L3=b1×(直線)+b×(暖色)・・・=b1+b2・・・ 式(4)
印象軸Ax1について,他のサンプル背景画像No.2などの印象値をユーザがあらかじめ主観で入力すると,式(4)に相当する式が多数得られる。さらに,印象軸Ax1以外の印象軸Ax2について,多数のサンプル背景画像についての印象値をユーザがあらかじめ主観で入力しておく。すると,印象軸Ax1以外の印象軸Ax2などについても式(3)に相当する式が多数得られる。式(4)に相当する式が多数得られると,それらの多数の式から係数b(b1,b2など)を一般化でき,印象軸ごとに式(3)についての係数bが分かる。すると,背景画像FR1からFR5について,それらの背景画像FR1からFR5のそれぞれについてCPU7によって画像解析が行われ,アイテムごとに対応するカテゴリの有無が検出されることにより,式(3)におけるカテゴリのxの値が分かり,係数bとカテゴリx1の値とから,印象軸ごとに背景画像FR1からFR5の印象値がCPU7(合成候補画像印象値決定手段)によって算出(決定)される。
このようにして,合成候補画像I1からI5,背景画像FR1からFR5についての印象値を算出することができるようになる。合成候補画像I1からI5以外の合成候補画像,背景画像FR1からFR5についての背景画像についても印象値を算出できるのはいうまでもない。
近い印象をもつ合成候補画像と背景画像とを合成して合成画像を得ることができる。
[第2実施例]
図16は,画像合成装置1の表示装置2の表示画面に表示される印象軸指定ウインドウ40の一例である。
上述の実施例では,あらかじめ定められている印象軸Ax1からAx5について印象値が決定されているが,この実施例では,ユーザによって指定された印象軸について印象値が決定される。
印象軸指定ウインドウ40には,「元気な」と「やわらかい」との印象により決定される第1の印象軸Ax1の名称,「エレガントな」と「おとなしい」との印象により決定される第2の印象軸Ax2の名称,「アクティブな」と「丈夫な」との印象により決定される第3の印象軸Ax3の名称,「なつかしい」と「おちついた」との印象により決定される第4の印象軸Ax4の名称,および「フォーマルな」と「ひっそりとした」との印象により決定される第5の印象軸Ax5の名称が,表示制御装置3(第2の印象軸名称表示制御手段)の制御により表示されている。これらの第1の印象軸Ax1の名称,第2の印象軸Ax2の名称,第3の印象軸Ax3の名称,第4の印象軸Ax4の名称および第5の印象軸Ax5の名称のそれぞれに対応して選択ボタン41,42,43,44および45が表示されている。これらの選択ボタン41から45の下には,「クリア」の文字が表示されているクリア・ボタン46,「OK」の文字が表示されているOKボタン47が設けられている。
ユーザは,選択ボタン41から45のうち,第1の印象軸Ax1の名称,第2の印象軸Ax2の名称,第3の印象軸Ax3の名称,第4の印象軸Ax4の名称および第5の印象軸Ax5の名称のうち,指定したい印象軸の名称に対応するいずれかの選択ボタンをマウス9(印象軸名称指定手段,印象軸指定手段)によって指定する。ユーザによってOKボタン47がマウス9を用いてクリックされると,指定された選択ボタンに対応する印象軸について印象値が算出されるようになる。クリア・ボタン46がクリックされると,指定された選択ボタンがクリアされる。
このように,印象値を決定する印象軸をユーザが指定できる。図16に示す例では,あらかじめ定められた第1の印象軸Ax1から第5の印象軸Ax5の中から所望の印象軸を指定しているが,あらかじめ定められた印象軸の中から所望の印象軸を指定するのではなく,任意の印象軸をユーザが指定できるようにしてもよい。たとえば,図8に示す印象領域を表示装置2の表示画面に表示し,印象領域に表示されている任意の2つの感性語を指定することにより,所望の印象軸を指定できる。
図17は,合成候補画像I4と背景画像FR4との合成画像31の一例である。
ユーザによって,図16に示す印象軸指定ウインドウ40に表示される選択ボタン41から45のうち,選択ボタン42が選択され,「エレガントな」と「おとなしい」とによって規定される第2の印象軸Ax2について,合成候補画像I1からI5および背景画像FR1からFR5の中から,合成候補画像の印象値と背景画像の印象値との差異が小さい合成候補画像と背景画像との組合せがCPU7によって決定されたものとする。
表1を参照して,第2の印象軸Ax2についての合成候補画像I1からI5のそれぞれの印象値と背景画像FR1からFR5のそれぞれの印象値との差異が小さい合成候補画像と背景画像との組合せは,合成候補画像I2と背景画像FR4との組合せと,合成候補画像I4と背景画像FR4との組合せであったとする。すると,図15に示したように,合成候補画像I2と背景画像FR4との合成画像30のほかに,図17に示したように,合成候補画像I4と背景画像FR4との合成画像31が得られるようになる。
図16に示す例では,印象軸指定ウインドウ40を表示させ,選択ボタン41から45を選択することにより印象軸を指定しているが,あらかじめ定められている印象軸について,複数の合成候補画像のうちの一の合成候補画像の印象値と複数の背景画像のうちの一の背景画像の印象値との差異が小さい合成候補画像と背景画像との組合せの数がしきい値以上の複数の印象軸をCPU7(第1の印象軸決定手段)によって決定してもよい。そのようにして決定した複数の印象軸ついて,合成候補画像の印象値と背景画像の印象値との差異が小さい合成候補画像と背景画像との組合せをCPU7(組合せ決定手段)によって決定するようにしてもよい。
図18は,おすすめ印象軸表示ウインドウの一例である。
おすすめ印象軸表示ウインドウ50は,表示制御装置3の制御により表示装置2の表示画面に表示される。
おすすめ印象軸表示ウインドウ50には,あらかじめ定められている印象軸のうち,複数の合成候補画像のうちの一の合成候補画像の印象値と複数の背景画像のうちの一の背景画像の印象値との差異が小さい,合成候補画像と背景画像との組合せの数がしきい値以上の複数の印象軸を表す印象軸名が,差異の小さい順に表示されている。具体的には,「アクティブな」と「丈夫な」との印象によって規定される第3の印象軸Ax3の名称,「フォーマルな」と「ひっそりとした」との印象によって規定される第5の印象軸Ax5の名称,「エレガントな」と「おとなしい」との印象によって規定される第2の印象軸Ax2の名称,および「なつかしい」と「おちついた」との印象によって規定される第4の印象軸Ax4の名称が,これらの順番にしたがったおすすめ順として,表示制御装置3(第3の印象軸名称表示制御手段)によって,おすすめ印象軸表示ウインドウ50に表示されている。
「アクティブな」と「丈夫な」との印象によって規定される第3の印象軸Ax3の名称に対応した選択ボタン51,「フォーマルな」と「ひっそりとした」との印象によって規定される第5の印象軸Ax5の名称に対応した選択ボタン52,「エレガントな」と「おとなしい」との印象によって規定される第2の印象軸Ax2の名称に対応した選択ボタン53,および「なつかしい」と「おちついた」との印象によって規定される第4の印象軸Ax4の名称に対応した選択ボタン54がおすすめ印象軸表示ウインドウ50に表示されている。
これらの選択ボタン51から54の下には「クリア」の文字が表示されているクリア・ボタン55およびOKの文字が表示されているOKボタン56が設けられている。
ユーザは,これらのおすすめの印象軸として表示された印象軸の名称のうち,所望の印象軸の名称を選択ボタン51から54をマウス9によって選択する。選択された印象軸について,合成候補画像の印象値と背景画像の印象値との差異が小さい,合成候補画像と背景画像との組合せがCPU7によって決定される。たとえば,図18に示す例では,選択ボタン51が選択されているから,第1番目のおすすめとされている「アクティブな」と「丈夫な」とで規定される第3の印象軸Ax3が選択され,第3の印象軸Ax3について,合成候補画像の印象値と背景画像の印象値との差異が小さい合成候補画像と背景画像との組合せがCPU7によって決定されることとなる。
このように,あらかじめ定められた複数の印象軸だけでなく,色々な印象軸を決定でき,決定した複数の印象軸について,合成候補画像の印象値と背景画像の印象値との差異が小さい合成候補画像と背景画像との組合せを決定できる。
[第3実施例]
図19は,あらかじめ定められている2つの基準印象軸によって規定される印象領域の一例である。
図19は,図8に対応しており,横軸は「あたたかい」と「クール」とによって規定される印象軸,縦軸は「ソフト」と「ハード」とによって規定される印象軸である。これらの横軸および縦軸によって規定される印象領域に,横軸および縦軸における,合成候補画像I1からI5および背景画像FR1からFR5の印象値がプロット(X印で示す)されている。
図19において,印象値の分布の状態がCPU7によって検出され,合成候補画像I1からI5の印象値の分布が広がっている方向の印象に対応する印象軸,合成候補画像I1からI5の印象値の分布が狭い方向の印象に対応する印象軸,背景画像FR1からFR5の印象値の分布が広がっている方向の印象に対応する印象軸,および背景画像FR1からFR5の印象値の分布が狭い方向の印象に対応する印象軸の少なくともいずれかの印象軸がCPU7(第2の印象軸決定手段)によって決定される。このようにして決定された印象軸について,合成候補画像の印象値と背景画像の印象値との差異が小さい合成候補画像と背景画像との組合せがCPU7によって決定される。合成候補画像I1からI5と背景画像FR1からFR5とを区別せずに,印象値の分布が広がっている方向の印象に対応する印象軸および印象値の分布が狭い方向の印象に対応する印象軸の少なくとも一方を決定するようにしてもよい。図19に示す例では,印象領域は縦軸と横軸とからなる2つの印象軸によって規定される二次元領域であるが,3つ以上の複数の印象軸によって規定される三次元以上の領域であっても同様にして印象軸を決定できるのはいうまでもない。
図19に示すように印象領域に分布させられた印象値の分布が広がっている方向の印象に対応する印象軸を決定することは,これらの印象値の分布にもとづいて回帰直線を求めることに相当する。回帰直線を求めることは公知であるが,具体的には,次の通りである。まず,印象領域の横軸と縦軸の印象軸ごとに複数の合成候補画像の印象値が示す横軸方向についての標準偏差σx,縦軸方向についての標準偏差σyを算出し,各画像の横軸と縦軸のそれぞれにおける共分散を算出する。算出された共分散を横軸と縦軸における印象ごとの標準偏差を掛け合わせた積により除して,複数の合成候補画像の相関係数rが算出される。これらの回帰直線は,式(5)のように表される。
(x−x0)/a=(y−y0)/b 式(5)
但し,x0は横軸の各画像の印象値の平均値であり,y0は縦軸の各画像の印象値の平均値であり,aおよびbは未定の係数である。
また,式(6)が成立するため,式(5)と式(6)とからaとbとを求めることができ,図19における印象軸61を具体的に求めることができる。
σx/a=r・(σy/b) 式(6)
図19における印象軸61の一方の端点PS1と他方の端点PE1とは,印象値の分布のうち印象軸61の方向における印象値の分布の始まりの点と終わりの点とすればよい。
また,印象領域に分布させられた印象値の分布が狭い方向の印象に対応する印象軸62は,印象値の分布が広がっている方向の印象に対応する印象軸61に垂直な軸を考えればよい。この場合も印象軸62の一方の端点PS2と他方の端点PE2とは,印象値の分布のうち印象軸62の方向における印象値の分布の始まりの点と終わりの点とすればよい。
このようにして決定した印象軸61および62について,合成候補画像の印象値と背景画像の印象値との差異が小さい合成候補画像と背景画像との組合せが決定される。図19における印象値の分布は,合成候補画像I1からI5と背景画像FR1からFR5についてのものであるが,好ましくは合成候補画像および背景画像のそれぞれの数を多くする。
上述の処理を実行する処理部には,ソフトウエアを実行して各種の処理部として機能するCPU7のほかに,FPGA(field-programmable gate array)などのように製造後に回路構成を変更可能なプログラマブル・ロジック・ディバイス,ASIC(application specific integrated circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路などが含まれる。
1つの処理部は,これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし,同種または異種の2つ以上のプロセッサの組合せ(たとえば,複数のFPGA,CPUとFPGAの組合せ)で構成されてもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては,第1に,クライアント・コンピュータやサーバなどのコンピュータに代表されるように,1つ以上のCPUとソフトウエアの組合せで1つのプロセッサを構成し,このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に,システム・オン・チップなどに代表されるように,複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(integrated circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように,各種の処理部は,ハードウエア的な構造として各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。
さらに,これらの各種のプロセッサのハードウエア的な構造は,より具体的には,半導体素子などの回路素子を組合せた電気回路である。
上述の実施例においては,画像合成装置1は,専用装置のように記載されているが専用装置でなく,パーソナル・コンピュータによって構成されてもよいし,スマートフォン,タブレット装置のようないわゆるスマートデバイスによって構成されてもよいし,フィーチャーフォンのような携帯電話によって構成されてもよい。
1:画像合成装置,2:表示装置,3:表示制御装置,4:メモリ,5:コンパクト・ディスク,6:CDドライブ,7:CPU,8:キーボード,9:マウス,10:通信装置,11:HDドライブ,12:HD,13:メモリ・カード・インターフェイス,14:メモリ・カード,30:合成画像,31:合成画像,40:印象軸指定ウインドウ,41:選択ボタン,42:選択ボタン,43:選択ボタン,44:選択ボタン,46:クリア・ボタン,47:OKボタン,50:印象軸表示ウインドウ,51:選択ボタン,52:選択ボタン,53:選択ボタン,54:選択ボタン,55:クリア・ボタン,56:OKボタン,61:印象軸,62:印象軸,Ax1:第1の印象軸,Ax2:第2の印象軸,Ax3:第3の印象軸,Ax4:第4の印象軸,Ax5:第5の印象軸,FR1,FR2,FR3,FR4,FR5:背景画像,I1:合成候補画像,I2:合成候補画像,I3:合成候補画像,I4:合成候補画像

Claims (14)

  1. 複数の合成候補画像を入力する合成候補画像入力手段,
    複数の背景画像を入力する背景画像入力手段,
    上記合成候補画像入力手段に入力した複数の合成候補画像のそれぞれの合成候補画像の印象値を,複数の印象軸について決定する合成候補画像印象値決定手段,
    上記背景画像入力手段に入力した複数の背景画像のそれぞれの背景画像の印象値を,上記複数の印象軸について決定する背景画像印象値決定手段,
    上記複数の印象軸のうち,上記合成候補画像印象値決定手段によって決定された合成候補画像の印象値と上記背景画像印象値決定手段によって決定された背景画像の印象値との差異がもっとも小さい印象軸について合成候補画像と背景画像との組合せを決定する組合せ決定手段,および
    上記組合せ決定手段によって決定した組合せの合成候補画像と背景画像とを合成して合成画像を生成する合成画像生成手段,
    を備えた画像合成装置。
  2. 上記合成画像生成手段によって生成された合成画像を表示させる表示制御手段,
    をさらに備えた請求項1に記載の画像合成装置。
  3. 上記少なくとも1つの印象軸の名称を表示させる第1の印象軸名称表示制御手段,
    をさらに備えた請求項1または2に記載の画像合成装置。
  4. 上記合成候補画像印象値決定手段は,
    上記合成候補画像入力手段に入力した複数の合成候補画像のそれぞれの合成候補画像の印象値を,上記複数の印象軸について算出することにより決定し,
    上記背景画像印象値決定手段は,
    上記背景画像入力手段により入力した複数の背景画像のそれぞれの背景画像の印象値を,上記複数の印象軸について算出することにより決定する,
    請求項1から3のうち,いずれか一項に記載の画像合成装置。
  5. 上記合成候補画像印象値決定手段は,
    上記合成候補画像入力手段に入力した複数の合成候補画像のそれぞれの合成候補画像の印象値を,上記複数の印象軸について記憶する合成候補画像印象値記憶手段に記憶されている印象値にもとづいて合成候補画像の印象値を決定し,
    上記背景画像印象値決定手段は,
    上記背景画像入力手段に入力した複数の背景画像のそれぞれの背景画像の印象値を,複数の印象軸について記憶する背景画像印象値記憶手段に記憶されている印象値にもとづいて背景画像の印象値を決定する,
    請求項1から3のうち,いずれか一項に記載の画像合成装置。
  6. 上記複数の印象軸を指定する印象軸指定手段,
    をさらに備えた請求項1から5のうち,いずれか一項に記載の画像合成装置。
  7. 上記複数の印象軸の名称を表示させる第2の印象軸名称表示制御手段,および
    上記第2の印象軸名称表示制御手段の制御により表示される複数の印象軸の名称のうち少なくとも1つの印象軸の名称を指定する印象軸名称指定手段をさらに備え,
    上記組合せ決定手段は,
    上記印象軸名称指定手段によって指定された少なくとも1つの印象軸の名称に対応する印象軸について上記合成候補画像印象値決定手段によって決定された合成候補画像の印象値と上記背景画像印象値決定手段によって決定された背景画像の印象値との差異が小さい合成候補画像と背景画像との組合せを決定する,
    請求項1から6のうち,いずれか一項に記載の画像合成装置。
  8. 複数の合成候補画像のうちの一の合成候補画像の印象値と複数の背景画像のうちの一の背景画像の印象値との差異が小さい,合成候補画像と背景画像との組合せの数がしきい値以上の印象軸を,上記複数の印象軸と決定する第1の印象軸決定手段,
    をさらに備えた請求項1からのうち,いずれか一項に記載の画像合成装置。
  9. 上記第1の印象軸決定手段によって決定された印象軸の名称を,上記差異の小さい順に表示させる第3の印象軸名称表示制御手段,
    をさらに備えた請求項に記載の画像合成装置。
  10. 2つの印象軸または3つの印象軸によって規定される領域における複数の合成候補画像の印象値の分布および複数の背景画像の印象値の分布にもとづいて,上記複数の印象軸を決定する第2の印象軸決定手段,
    をさらに備えた請求項1からのうち,いずれか一項に記載の画像合成装置。
  11. 上記第2の印象軸決定手段は,
    複数の合成候補画像の印象値の分布の広がっている方向の印象に対応する印象軸,複数の合成候補画像の印象値の分布が狭い方向の印象に対応する印象軸,複数の背景画像の印象値の分布の広がっている方向の印象に対応する印象軸および複数の背景画像の印象値の分布が狭い方向の印象に対応する印象軸の少なくともいずれかの印象軸を決定する,
    請求項10に記載の画像合成装置。
  12. 合成候補画像入力手段が,複数の合成候補画像を入力し,
    背景画像入力手段が,複数の背景画像を入力し,
    合成候補画像印象値決定手段が,上記合成候補画像入力手段に入力した複数の合成候補画像のそれぞれの合成候補画像の印象値を,複数の印象軸について決定し,
    背景画像印象値決定手段が,上記背景画像入力手段に入力した複数の背景画像のそれぞれの背景画像の印象値を,上記複数の印象軸について決定し,
    組合せ決定手段が,上記複数の印象軸のうち,上記合成候補画像印象値決定手段によって決定された合成候補画像の印象値と上記背景画像印象値決定手段によって決定された背景画像の印象値との差異がもっとも小さい印象軸について合成候補画像と背景画像との組合せを決定し,
    合成画像生成手段が,上記組合せ決定手段によって決定した組合せの合成候補画像と背景画像とを合成して合成画像を生成する,
    画像合成方法。
  13. 画像合成装置のコンピュータを制御するコンピュータが読み取り可能なプログラムであって,
    複数の合成候補画像を入力させ,
    複数の背景画像を入力させ,
    入力した複数の合成候補画像のそれぞれの合成候補画像の印象値を,複数の印象軸について決定させ,
    入力した複数の背景画像のそれぞれの背景画像の印象値を,上記複数の印象軸について決定させ,
    上記複数の印象軸のうち,決定された合成候補画像の印象値と決定された背景画像の印象値との差異がもっとも小さい印象軸について合成候補画像と背景画像との組合せを決定させ,
    決定した組合せの合成候補画像と背景画像とを合成して合成画像を生成させるように画像合成装置のコンピュータを制御するコンピュータが読み取り可能なプログラム。
  14. 請求項13に記載のプログラムを格納した記録媒体。
JP2017049941A 2017-03-15 2017-03-15 画像合成装置,画像合成方法およびそのプログラム Active JP6728091B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017049941A JP6728091B2 (ja) 2017-03-15 2017-03-15 画像合成装置,画像合成方法およびそのプログラム
US15/892,376 US10679392B2 (en) 2017-03-15 2018-02-08 Image synthesis apparatus, image synthesis method, and program thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017049941A JP6728091B2 (ja) 2017-03-15 2017-03-15 画像合成装置,画像合成方法およびそのプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018156135A JP2018156135A (ja) 2018-10-04
JP6728091B2 true JP6728091B2 (ja) 2020-07-22

Family

ID=63519534

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017049941A Active JP6728091B2 (ja) 2017-03-15 2017-03-15 画像合成装置,画像合成方法およびそのプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10679392B2 (ja)
JP (1) JP6728091B2 (ja)

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5655112Y2 (ja) 1977-05-31 1981-12-22
JP4445895B2 (ja) * 2004-10-28 2010-04-07 株式会社オゼットクリエイティブ データ検索装置及びデータ検索プログラム
JP2006350462A (ja) 2005-06-13 2006-12-28 Fujifilm Holdings Corp アルバム画像作成装置、及びアルバム画像作成プログラム
JP5655112B2 (ja) 2012-09-14 2015-01-14 富士フイルム株式会社 合成画像作成システム、画像処理装置および画像処理方法
JP6212878B2 (ja) * 2013-02-21 2017-10-18 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理システム及びプログラム
TWI603213B (zh) * 2014-01-23 2017-10-21 國立交通大學 基於臉部辨識的音樂選取方法、音樂選取系統及電子裝置
WO2015122195A1 (ja) * 2014-02-17 2015-08-20 Necソリューションイノベータ株式会社 印象分析装置、ゲーム装置、健康管理装置、広告支援装置、印象分析システム、印象分析方法、プログラム、及びプログラム記録媒体
JP2015162850A (ja) 2014-02-28 2015-09-07 富士フイルム株式会社 画像合成装置,ならびにその方法,そのプログラム,およびそのプログラムを格納した記録媒体
JP6145416B2 (ja) * 2014-02-28 2017-06-14 富士フイルム株式会社 商品検索装置及び方法、商品検索システム
JP6101661B2 (ja) * 2014-08-27 2017-03-22 富士フイルム株式会社 画像合成装置および画像合成方法ならびに画像合成プログラムおよび画像合成プログラムを格納した記録媒体
JP6336406B2 (ja) 2015-03-11 2018-06-06 富士フイルム株式会社 画像合成装置,画像合成方法ならびに画像合成プログラムおよびそのプログラムを格納した記録媒体
JP6623597B2 (ja) 2015-07-27 2019-12-25 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置及びプログラム
JP6414982B2 (ja) * 2015-08-28 2018-10-31 富士フイルム株式会社 商品画像表示制御装置及び商品画像表示制御方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20180268586A1 (en) 2018-09-20
US10679392B2 (en) 2020-06-09
JP2018156135A (ja) 2018-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11747898B2 (en) Method and apparatus with gaze estimation
KR102123780B1 (ko) 자동 가이드식 이미지 캡쳐 및 프레젠테이션
JP2021008126A (ja) 3dプリントされたカスタム着用物の生成
US10580182B2 (en) Facial feature adding method, facial feature adding apparatus, and facial feature adding device
KR101732839B1 (ko) 컨텐츠 전달의 세그먼테이션
JP2016512363A (ja) コンテンツ作成ツール
US10902657B2 (en) Jointly editing related objects in a digital image
US20180137343A1 (en) Facial image generating method, facial image generating apparatus, and facial image generating device
JP2022060420A (ja) アバター生成装置およびコンピュータプログラム
US20150269759A1 (en) Image processing apparatus, image processing system, and image processing method
TWI780919B (zh) 人臉影像的處理方法、裝置、電子設備及儲存媒體
TWI502546B (zh) 推擠一模型通過二維場景的系統、方法和電腦程式商品
JP2017059123A (ja) テンプレート選択システム,テンプレート選択方法,テンプレート選択プログラムおよびそのプログラムを格納した記録媒体
KR20210012493A (ko) 인공신경망을 이용한 체형분류 자동화 및 패턴 자동보정 시스템
CN116524088B (zh) 珠宝虚拟试戴方法、装置、计算机设备和存储介质
JP6728091B2 (ja) 画像合成装置,画像合成方法およびそのプログラム
JP2007102478A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び半導体集積回路
TW201732733A (zh) 圖片處理方法和裝置
US10977848B2 (en) Composite image generating apparatus, composite image generating method, and program
US11127218B2 (en) Method and apparatus for creating augmented reality content
JP6750094B2 (ja) 画像評価装置,画像評価方法および画像評価プログラム
CN116917842A (zh) 用于在人工现实中生成真实环境的稳定图像的系统和方法
Duan et al. Improved Cubemap model for 3D navigation in geo-virtual reality
JP6689226B2 (ja) 特徴印象軸決定システム,特徴印象軸決定方法およびそのプログラム
TWI736335B (zh) 基於深度影像生成方法、電子裝置與電腦程式產品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200623

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200701

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6728091

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250