JP6727847B2 - 放射線撮像装置、放射線撮像システム及び放射線撮像装置の制御方法 - Google Patents

放射線撮像装置、放射線撮像システム及び放射線撮像装置の制御方法 Download PDF

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本発明は、放射線撮像装置、放射線撮像システム及び放射線撮像装置の制御方法に関する。
放射線撮像装置は、放射線が照射された画像(以下、放射線照射画像という)と放射線が照射されない画像(以下、ダーク画像という)の差分によって画像を生成する。特に、放射線撮像装置内に配置され、光の情報を電子の情報に変換する光電変換素子がアモルファスシリコンで作られている場合、ダーク画像の情報を考慮しなければ、正確な画像を生成することは困難である。このダーク画像は、放射線撮像装置内の温度に強く依存し、温度が上昇するとダーク成分が増加する性質がある。また、放射線によって得られた電荷を積算するための増幅回路の特性も温度に依存し、通常、増幅回路に電力が供給されるとしばらくは温度ドリフトのために特性が安定しない。
そのため、アモルファスシリコンを用いた放射線撮像装置の場合、電源投入後、放射線撮像装置内の温度や増幅回路の温度が一定になり、ダーク成分や温度ドリフトを一定にするために暖気運転が行われる場合がある。しかし、救急病院など緊急に放射線撮像装置が必要になる場合、このようなダーク成分や温度ドリフトが一定になる時間が必要なのは非常に都合勝手が悪い。ダーク画像や温度ドリフトが一定にならないことにより、放射線照射画像とダーク画像の差分で構成される画像は信頼性のある画像とは言えないからである。
そのため、下記の特許文献1に示すように、近年、放射線撮像装置はいつでも瞬時に使用できるように常に電源をオン状態にして暖気運転をすることが行われている。特許文献1では、放射線撮像装置内の光電変換素子や光電変換素子に蓄積された電荷を読み出すための薄膜トランジスタに印加する電圧を、すべてグランドに落とす。特許文献1では、それをスリープ状態と定義している。しかしながら、それでは、緊急時に、ダーク成分が一定の状態で、放射線撮像装置を使用することは困難である。なぜならば、通常、放射線撮像装置は、光電変換素子に電荷を蓄積するために、ある一定の電圧を印加して使用する。そのため、スリープ状態では、上記の電圧をグランドに落としておいて、緊急時に使用する瞬間に光電変換素子に急に電圧を印加すると、光電変換素子内の電荷が定常状態に達するまでにある程度の時間を要するという課題が生じる。その間、ダーク成分は安定せず、信頼性のある画像データを取得することが困難である。
また、一般の放射線撮像装置において、増幅回路を駆動させつつ、通常の読み出し駆動と同じタイミングを使用しながら、光電変換素子と薄膜トランジスタに印加する電圧を暖気運転により駆動する方法がとられている。しかしながら、その方法では、薄膜トランジスタの閾値電圧が変化し、特性の変化を引き起こすという課題が生じる。暖気運転期間の割合は、非常に長くなることがあり、その分だけ閾値の変化は激しくなる。閾値の変化が生じると、トランジスタからリークする成分が変化し、結果として画像に対しても悪い影響を与える。
特開2011−101693号公報
特許文献1で開示されているようなスリープ状態の駆動方法では、増幅回路の温度ドリフトを軽減することはできても、緊急時の使用においてセンサ基板特有のダーク成分の変化を防ぎつつ、かつ、薄膜トランジスタの閾値を一定に保つことは困難である。
本発明の目的は、緊急時の使用においてダーク成分の変化を防ぎ、トランジスタの閾値電圧の変化を防ぎ、緊急時にも常に安定した画像を生成することができる放射線撮像装置、放射線撮像システム及び放射線撮像装置の制御方法を提供することである。
本発明の放射線撮像装置は、各々が変換素子とトランジスタとを含み、行列状の配列された、放射線に応じた電気信号を生成する複数の画素と、前記複数の画素の前記トランジスタのゲートに電気的に接続された複数の駆動線と、前記複数の画素を駆動するために前記複数の駆動線に電圧を供給する駆動回路部と、前記駆動回路部を制御する制御部とを有し、前記変換素子が、放射線を光に変換するシンチレータ及び前記光を電荷に変換するフォトダイオードを含み、前記フォトダイオードが、第1電極と第2電極の間に配置された真性半導体層と、前記第1電極と前記真性半導体層との間に配置された第1型半導体層と、前記真性半導体層と前記第2電極の間に配置された第2型半導体層と、を含み、前記トランジスタが、第1導電型の半導体層を有し、そのソース及びドレインのうちの一方が前記第1電極に電気的に接続された第1型薄膜トランジスタであり、前記制御部が、前記駆動回路部に前記トランジスタをオフさせるためのオフ電圧を前記複数の駆動線に供給させることにより前記複数の画素に前記電気信号を蓄積させる蓄積制御と、前記駆動回路部に前記トランジスタをオンさせるためのオン電圧を前記複数の駆動線に順に供給させることにより前記複数の画素から前記電気信号を読み出す本読み制御と、前記蓄積制御を行う期間及び前記本読み制御を行う期間とは別の期間に前記駆動回路部に前記オフ電圧と前記オン電圧との間であって前記オフ電圧及び前記オン電圧とは異なる電圧と前記オン電圧と交互に前記複数の駆動線に供給させる制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、緊急時の使用においてダーク成分の変化を防ぎ、トランジスタの閾値電圧の変化を防ぎ、緊急時にも常に安定した画像を生成することができる。
第1の実施形態による放射線撮像システムの構成例を示す図である。 図1の放射線撮像装置の構成例を示す図である。 フォトダイオード及び薄膜トランジスタの構成例を示す断面図である。 放射線撮像システムの駆動方法を示すタイミングチャートである。 駆動シーケンスのタイミングチャートである。 駆動シーケンスのタイミングチャートである。 放射線撮像システムの駆動方法を示すタイミングチャートである。 駆動シーケンスのタイミングチャートである。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による放射線撮像システム100の構成例を示す図である。放射線撮像システム100は、曝射スイッチ101、放射線源制御部102、放射線源103、放射線撮像装置105、情報処理部106、及び被写体情報入力装置/画像表示装置107を有する。放射線撮像装置105は、放射線撮像装置105の電源スイッチ105aを有する。曝射スイッチ101は、放射線源制御部102に対して有線ケーブルで電気的に接続され、スイッチ信号を放射線源制御部102に出力する。放射線源制御部102は、スイッチ信号に応じて放射線源103を制御する。放射線源103は、放射線源制御部102の制御の下、放射線104を照射する。放射線104は、患者を介して、放射線撮像装置105に照射される。医師や技師は、曝射スイッチ101の操作により、放射線104を患者に向けて照射することができる。放射線源制御部102は、曝射スイッチ101、放射線源103及び情報処理部106に電気的に接続される。情報処理部106は、被写体情報入力装置/画像表示装置107、及び放射線撮像装置105に電気的に接続される。放射線撮像装置105は、入射した放射線を電気信号に変換し、その電気信号を情報処理部106に出力する。情報処理部106は、入力した信号を処理し、その処理結果を放射線源制御部102に出力する。また、放射線撮像装置105は、入射した放射線を電気信号の画像に変換し、その画像を情報処理部106に出力する。情報処理部106は、入力した画像を処理し、その処理した画像を被写体情報入力/画像表示装置107に出力する。被写体情報入力/画像表示装置107は、その画像を表示する。
電源スイッチ105aを操作することにより、放射線撮像装置105の電源がオン状態になり、放射線撮像装置105が使用可能になる。この電源スイッチ105aを操作することにより、放射線撮像装置105内において、センサ基板に電圧が印加され、増幅回路は駆動を始める。また、曝射スイッチ101、放射線源制御部102、放射線源103、放射線撮像装置105、情報処理部106、及び被写体情報入力装置/画像表示装置107は、それぞれ入出力端子を有し、互いに信号の通信をすることができる。
図2は、図1の放射線撮像装置105の構成例を示す図である。放射線撮像装置105は、回路部105b及び画素アレイ部201を有する。画素アレイ部201は、行列状に配列された複数の画素200を有する。複数の画素200の各々は、フォトダイオード202及び薄膜トランジスタ203を有する。薄膜トランジスタ203は、ゲート電極203a、ソース電極203b及びドレイン電極203cを有する。画素200内において、フォトダイオード202のカソード(変換素子の第2の端子)は、薄膜トランジスタ203のドレイン電極203cに電気的に接続される。複数の駆動線205は、それぞれ、各行の画素200内の薄膜トランジスタ203のゲート電極203aに共通に電気的に接続される。複数の信号線204は、それぞれ、各列の画素200内の薄膜トランジスタ203のソース電極203bに共通に電気的に接続される。複数の共通電圧線224は、それぞれ、各列の画素200内のフォトダイオード202のアノード(変換素子の第1の端子)に共通に電気的に接続される。なお、薄膜トランジスタ203のソース電極203b及びドレイン電極203cのうちの一方はフォトダイオード202のカソード(変換素子の第2の端子)に電気的に接続され、他方は複数の信号線204のうちのいずれかに電気的に接続されればよい。
回路部105bは、駆動回路部206、制御部210、メモリ211、共通電圧印加回路部213及び信号処理部217を有する。信号処理部217は、各列の増幅回路207、サンプルホールド回路214、マルチプレクサ208及びアナログデジタル変換器(ADC)209を有し、複数の信号線204に電気的に接続される。複数の増幅回路207は、それぞれ、複数の信号線204に電気的に接続される。複数の増幅回路207の各々は、差動増幅器207a、容量207b及びリセットスイッチ207cを有する。差動増幅器207aは、反転入力端子に複数の信号線204のうちの対応する1つの信号線204の電圧を入力し、非反転入力端子に基準電圧Vrefを入力する。容量207b及びリセットスイッチ207cは、差動増幅器207aの反転入力端子及び出力端子間に電気的に接続される。駆動回路部206は、複数の駆動線205の電圧を制御する駆動線制御部である。共通電圧印加回路部213は、複数の共通電圧線224に同じ電圧を印加する共通電圧印加部である。すなわち、共通電圧印加回路部213は、すべての画素200内のフォトダイオード202のアノードに同じ電圧を印加する。
図3(a)、(b)は、図2のフォトダイオード202及び薄膜トランジスタ203の構成例を示す断面図である。図3(a)はフォトダイオード202がPIN型フォトダイオードである例を示す。PIN型フォトダイオード202は、上からP型半導体層301、真性半導体層302、及びN型半導体層303を有する。P型半導体層301の上部には共通電極202bが設けられ、N型半導体層303の下部には個別電極202aが設けられる。また、図2の薄膜トランジスタ203は、ゲート電極203a、ソース電極203b、ドレイン電極203c、N型半導体層304及び真性半導体層305を有する。ドレイン電極203cは、PIN型フォトダイオード202の個別電極202aに電気的に接続される。図3(b)は図2のフォトダイオード202及び薄膜トランジスタ203の他の構成例を示す断面図である。フォトダイオード202がMIS型フォトダイオードである例を示す。MIS型フォトダイオード202は、上からN型半導体層401、真性半導体層402、及び絶縁層403を有する。N型半導体層401の上部には共通電極202bが設けられ、絶縁層403の下部には個別電極202aが設けられる。また、図2の薄膜トランジスタ203は、ゲート電極203a、ソース電極203b、ドレイン電極203c、N型半導体層404及び真性半導体層405を有する。ドレイン電極203cは、MIS型フォトダイオード202の個別電極202aに電気的に接続される。
次に、図2〜図3を用いて、放射線撮像装置105の説明を行う。放射線撮像装置105は、画素アレイ部201及び回路部105bを有する。放射線撮像装置105は、放射線104を直接電気信号に変換して信号電荷を得る直接型と、放射線を可視光に変換してから可視光を信号電荷に変換する間接型が存在する。間接型の場合、画素アレイ部201にシンチレータが設けられる。シンチレータは、放射線撮像装置105の画素アレイ部201の全面を覆うように配置される。シンチレータの材料は、ガドリニウムオキシサルファイド(GOS)やヨウ化セシウム(CsI)などである。シンチレータは、放射線を可視光に変換する。フォトダイオード202は、その可視光を電気信号(電荷)に変換する。シンチレータ及びフォトダイオード202は、放射線に応じた電気信号を生成する変換素子である。直接型の場合、シンチレータは不要であり、フォトダイオード202の代わりに、放射線を電気信号に直接変換する変換素子が設けられる。
画素アレイ部201は、駆動回路部206及び共通電圧印加回路部213により制御される。画素アレイ部201は、m個(x方向)×n個(y方向)の行列状の複数の画素200を有する。画素200は、フォトダイオード202及び薄膜トランジスタ203を有する。薄膜トランジスタ203は、駆動線205の電圧に応じて、フォトダイオード202により変換された電荷を信号線204に出力する。画素200は、x方向及びy方向にそれぞれ1000画素〜4000画素程度存在し、総画素数は1千万程度である。駆動線205はx方向に、信号線204はy方向に、それぞれ延びており、互いに直交している。1本の駆動線205には、同一行のすべての画素200のゲート電極203aが電気的に接続されている。また、1本の信号線204には、同一列のすべての画素200のソース電極203bが電気的に接続されている。
フォトダイオード202は、例えば、図3(a)に示すように、上からP型半導体層301、真性半導体層302及びN型半導体層303を有するPIN型フォトダイオードである。また、それと逆の構造で、上からN型半導体層、真性半導体層、P型半導体層を有するNIP型フォトダイオード202を用いてもよい。また、図3(b)に示すように、上からN型半導体層401、真性半導体層402及び絶縁体層403を有するMIS型フォトダイオード202を用いてもよい。このMIS型フォトダイオード202は、半導体層がP型半導体でもよい。フォトダイオード202は、個別電極202aと共通電極202bの2つの電極を有しており、どちらかの電極が共通電圧印加回路部213により電位が固定されている。図3(a)では、個別電極202aがフォトダイオード202の下部に配置され、薄膜トランジスタ203に電気的に接続されている。共通電極202bが共通電圧印加回路部213により電位が固定される。その結果、フォトダイオード202内には電場が生じる。共通電極202bの電位が固定された状態で、放射線が入射された際、フォトダイオード202内で電子とホールのペアが生じる。この電子とホールの一方は共通電圧印加回路部213により生じた電場により引き寄せられ、固定されていない個別電極202aに電荷が蓄積され、電位が変動する。例えば、N型薄膜トランジスタ203とMIS型フォトダイオード202の場合、薄膜トランジスタ203と個別電極202bが電気的に接続されており、個別電極202bの電位が放射線入射により変動する。フォトダイオード202の材料は、直接型の場合、アモルファスセレンなどが良い。間接型の場合は、フォトダイオード202の半導体はアモルファスシリコンでもよいし、ポリシリコンでもよい。
薄膜トランジスタ203は、スイッチング素子であり、ゲート電極203a、ソース電極203b、及びドレイン電極203cを有する。薄膜トランジスタ203は、N型半導体層が使用されるN型薄膜トランジスタでもよいし、P型半導体層が使用されるP型薄膜トランジスタでもよい。N型薄膜トランジスタ203の場合、ゲート電極203aの電圧が閾値電圧より高い電圧Vonになると、薄膜トランジスタ203のスイッチ特性はオン状態となる。P型薄膜トランジスタ203の場合は、その逆で、ゲート電極203aの電圧が閾値電圧より低い電圧Vonになると、薄膜トランジスタ203のスイッチ特性はオン状態となる。ゲート電極203aは駆動線205に電気的に接続され、ソース電極203bは信号線204に電気的に接続され、ドレイン電極203cはフォトダイオード202の個別電極202aに電気的に接続されている。また、薄膜トランジスタ203の構造は、駆動線205が薄膜トランジスタ203の下部に位置するようなボトムゲート型の薄膜トランジスタでもよいし、上部に位置するトップゲート型の薄膜トランジスタでもよい。
フォトダイオード202と薄膜トランジスタ203は、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)装置を用いて形成される。センサ部202と薄膜トランジスタ203は、同一の成膜時に形成してもよいし、別々の成膜で形成してもよい。例えば、図3(a)と図3(b)のように、フォトダイオード202を薄膜トランジスタ203の上部に形成するような積層型でもよい。
駆動回路部206は、各行の駆動線205に電気的に接続され、行単位で、薄膜トランジスタ203のゲート電極203aの電圧を制御する。1本の駆動線205には同一行のすべての画素200のゲート電極203aが電気的に接続されているため、駆動回路部206は、行単位で、薄膜トランジスタ203を制御することができる。駆動線205に薄膜トランジスタ203のスイッチ特性が閾値電圧Vthを超えて十分オンになるような電圧Vonが印加されると、画素200に蓄積された電気信号が信号線204及び増幅回路207へ転送される。駆動回路部206は、第1行から第n行まで行単位で順に駆動線205に電圧Vonを印加し、すべての行の画素200の電気信号を読み出すように、画素アレイ部201の駆動を行う。
薄膜トランジスタ203がN型薄膜トランジスタの場合、駆動回路部206は、薄膜トランジスタ203のオフ状態では−15〜−5ボルト程度のマイナスの電圧Voffをゲート電極203aに印加する。また、駆動回路部206は、薄膜トランジスタ203のオン状態では、5〜20ボルト程度の高い電圧Vonをゲート電極203aに印加する。
これに対し、薄膜トランジスタ203がP型薄膜トランジスタの場合、駆動回路部206は、薄膜トランジスタ203のオフ状態では5〜20ボルト程度の高い電圧Voffをゲート電極203aに印加する。また、駆動回路部206は、薄膜トランジスタ203のオン状態では、−15〜−5ボルト程度の電圧Vonをゲート電極203aに印加する。
薄膜トランジスタ203のゲート電極203aには、オフ状態の電圧Voffがほとんどの割合で印加される。その結果、N型薄膜トランジスタ203では、マイナスの電圧がゲート電極203aに支配的に印加され、閾値電圧はマイナス方向へシフトする。P型薄膜トランジスタ203の場合は、プラスの電圧がゲート電極203aに支配的に印加され、閾値電圧はプラス方向へシフトする。
制御部210は、増幅回路207内のリセットスイッチ207c、マルチプレクサ208、ADC209、メモリ211、駆動回路部206、共通電圧印加回路部213及びサンプルホールド回路214の制御を行う。各列の増幅回路207は、信号線204とサンプルホールド回路214と制御部210に電気的に接続され、それぞれ、各列の信号線204の電荷を電圧に変換し、その電圧をサンプルホールド回路214に出力する。放射線の入射後、駆動回路部206が1本の駆動線205に電圧Vonを印加すると、一行分の画素200の電荷が各列の信号線204に出力される。各列の増幅回路207は、各列の信号線204の電荷を電圧に変換し、その電圧をサンプルホールド回路214に出力する。駆動回路部206は、すべての行の駆動線205に電圧を印加した後、再び第1行から電圧を印加し始めるが、その時、増幅回路207に入力される電荷はそれまでの入力電荷との積分の値となる。制御部210が、増幅回路リセット線212を介して、リセットスイッチ207cをオン状態にすることにより、増幅回路207の入力電荷がリセットされる。その後、リセットスイッチ207cをオフ状態にすれば、増幅回路207のリセット状態が解除される。リセットスイッチ207cは、1画素分の信号の処理毎に入力電荷をリセットする。
サンプルホールド回路214は、サンプルホールドスイッチ215及びサンプルホールド容量216を有する。制御部210がサンプルホールドスイッチ215をオンにすると、増幅回路207の出力信号がサンプルホールド容量216に書き込まれる。サンプルホールドスイッチ215がオフになると、サンプルホールド容量216の信号は、保持され、マルチプレクサ208に出力される。
マルチプレクサ208は、ADC209及びサンプルホールド回路214に電気的に接続され、各列のサンプルホールド回路214の出力電圧を、順次、ADC209へ出力する。ADC209は、制御部210及びメモリ211に電気的に接続され、入力されたアナログ電圧をデジタル信号に変換し、そのデジタル信号をメモリ211に出力する。メモリ211は、入力したデジタル信号を、そのデジタル信号に対応する画素200の位置情報(x方向の座標情報とy方向の座標情報)と共に順次保存する。
共通電圧印加回路部213は、共通電圧線224を介して、図3(a)及び図3(b)に示すように、フォトダイオード202の共通電極202bに電気的に接続され、フォトダイオード202へ印加する電圧を制御する。放射線が入力すると、フォトダイオード202は、電子とホールが生成するが、フォトダイオード202にある一定の電界がかかっていないと、すぐに電子とホールが再結合し、画素200の信号が読み出せない。また、検出できる放射線の最大の量は、共通電圧印加回路部213がフォトダイオード202へ印加する電圧に依存する。共通電圧印加回路部213がフォトダイオード202の共通電極202bに印加する電圧をVs、増幅回路207の基準電圧をVref、フォトダイオード202の容量をCと置くと、フォトダイオード202に蓄積される電荷量は、C×|Vs−Vref|となる。VsとVrefの差分が大きいほど、フォトダイオード202は、多くの電荷量を蓄積することが可能である。
図4は、本実施形態による放射線撮像システム100の駆動方法(制御方法)を示すタイミングチャートであり、放射線撮像システム100が静止画を撮影する場合の駆動方法を示す。図4では、電源電圧503、放射線信号502及び駆動信号501を示す。電源電圧503は、放射線撮像装置105の電源電圧であり、電源スイッチ105aを操作することにより、電源電圧503が印加される。放射線信号502は、放射線源制御部102から放射線源103に供給される信号である。放射線信号502のローレベル期間では、放射線源103は放射線104を照射せず、放射線信号502のハイレベル期間では、放射線源103は放射線104を照射する。なお、増幅回路207を駆動させつつ、駆動回路部206による画素アレイ部201の駆動を行わない放射線撮像装置105の駆動を、スリープ駆動と定義する。また、増幅回路207を駆動させつつ、駆動回路部206による画素アレイ部201の駆動を行う放射線撮像装置105の駆動を、アイドリング駆動と定義する。
駆動信号501は、制御部210から駆動回路部206及び信号処理部217に供給される信号である。駆動信号501は、空読み駆動信号501a、本読み駆動信号501b及びスリープ駆動信号501cを含む。空読み駆動信号501aのハイレベルパルスは、図5(a)の処理を示す。本読み駆動信号501bのハイレベルパルスは、図5(b)の処理を示す。スリープ駆動信号501cは、図6(a)もしくは図6(b)の処理を示す。図5及び図6では、第1行の画素200のゲート電極203aの電圧Vg1、第2行の画素200のゲート電極203aの電圧Vg2、第3行の画素200のゲート電極203aの電圧Vg3、及び第m行の画素200のゲート電極203aの電圧Vgmを示す。さらに、図5及び図6では、共通電極202bの電圧、増幅回路207の基準電圧Vref、及びサンプルホールド回路214の動作を示す。
まず、図4において、電源電圧503が印加されると、放射線信号502はローレベルであり、放射線撮像装置105は、スリープ駆動シーケンス504aの駆動を行う。スリープ駆動シーケンス504aでは、スリープ駆動信号501c又は501dがハイレベルになり、図6(a)もしくは図6(b)の処理を行う。スリープ駆動シーケンス504aでは、図6(a)もしくは図6(b)に示すように、駆動回路部206は、すべての行の画素200のゲート電極203aの電圧Vg1〜VgmをVoff1にする。電圧Voff1は、図5(a)に示すオン電圧Vonより低くかつオフ電圧Voffより高い電圧であり、薄膜トランジスタ203をオフにする電圧である必要はない。すなわち、駆動回路部206は、オフ電圧Voffとオン電圧Vonとの間の電圧であって、オフ電圧Voff及びオン電圧Vonとは異なる電圧Voff1を複数の駆動線205に供給する。具体的には、制御部210は、駆動回路部206にオフ電圧Voffと薄膜トランジスタ203の閾値電圧Vthとの間であってオフ電圧Voff及び閾値電圧Vthとは異なる電圧Voff1を複数の駆動線205に供給させる。電圧Voff1は、例えば0〜5Vである。好ましくは、電圧Voff1は、薄膜トランジスタ203の閾値電圧をVthとすると、閾値電圧Vthより低くかつオフ電圧Voffより高い電圧である。また、薄膜トランジスタ203の閾値電圧をVthとすると、電圧Voff1は、増幅回路207の基準電圧Vref及び閾値電圧Vthを加算した電圧Vref+Vthとほぼ同じ電圧であればよい。その場合、スリープ駆動シーケンス504a中の閾値電圧シフトをより効率よく抑制することが可能であり、電圧Voff1は、この近辺の値であることが望ましい。共通電圧印加回路部213は、すべての画素200の共通電極202bに第1の電圧Vsを印加する。なお、共通電圧印加回路部213は、すべての画素200の共通電極202bに第2の電圧Vs1を印加してもよい。第2の電圧Vs1は、図5(a)に示す第1の電圧Vsより高くかつグランド電位より低い電圧であり、画素アレイ部201(フォトダイオード202)がデプレッション状態を保つような電圧であればよい。第1の電圧Vs及び第2の電圧Vs1は、負の電圧である。第2の電圧Vs1の絶対値は、第1の電圧Vsの絶対値より小さい。消費電力等を勘案し、電圧Vs1は電圧Vsより高くかつグランド電位より低い電圧が望ましい。なお、電圧Vs1は、電圧Vsと同じ電圧であってもよい。制御部210は、すべての増幅回路207に基準電圧Vrefを供給する。基準電圧Vrefは、グランド電位より高い電圧である。すべての増幅回路207には電源電圧が印加される。また、各列のサンプルホールドスイッチ215はオフであり、各列の増幅回路207の出力信号はそれぞれ各列のサンプルホールド容量216に書き込まれない。
次に、放射線撮像装置105は、図4の本読み駆動シーケンス504bの駆動を行う。本読み駆動シーケンス504bでは、図5(b)に示すように、共通電圧印加回路部213は、制御部210の制御に応じて、すべての画素200の共通電極202bに第1の電圧Vsを印加する。電圧Vsは、グランド電位より低い電圧である。制御部210は、すべての増幅回路207に基準電圧Vrefを供給する。すべての増幅回路207には電源電圧が印加される。駆動回路部206は、まず、第1行の画素200のゲート電極203aの電圧Vg1をオフ電圧Voffからオン電圧Vonに立ち上げ、その後にオン電圧Vonからオフ電圧Voffに立ち下げる。ここで、オン電圧Vonは、薄膜トランジスタ203をオンさせるための電圧であり、正の電圧である。オフ電圧Voffは、薄膜トランジスタ203をオフさせるための電圧であり、負の電圧である。第1行の画素200において、薄膜トランジスタ203はオンし、フォトダイオード202の電荷は信号線204に出力される。各列のサンプルホールドスイッチ215は、ハイレベルパルスVshの期間、オン状態になり、各列の増幅回路207の出力信号がそれぞれ各列のサンプルホールド容量216に書き込まれる。サンプルホールド容量216に書き込まれた電圧は、マルチプレクサ208によってADC209に転送され、デジタルデータに変換される。マルチプレクサ208は、複数のサンプルホールド容量216と電気的に接続され、順番に、ADC209に転送し、ADC209は転送されてきた電圧を逐次デジタルデータに変換する。図5(b)や図6(b)のマルチプレクサ208とADC209のハイレベル信号は、各サンプルホールド容量216の信号をマルチプレクサ208がADC209に順次転送し、ADC209によりそれぞれのデータがデジタル信号に変換される事を意味している。
メモリ211には、第1行の画素200の信号が書き込まれる。次に、駆動回路部206は、第2行の画素200のゲート電極203aの電圧Vg2をオフ電圧Voffからオン電圧Vonに立ち上げ、その後にオン電圧Vonからオフ電圧Voffに立ち下げる。第2行の画素200において、薄膜トランジスタ203はオンし、フォトダイオード202の電荷は信号線204に出力される。各列のサンプルホールドスイッチ215は、ハイレベルパルスVshの期間、オン状態になり、各列の増幅回路207の出力信号がそれぞれ各列のサンプルホールド容量216に書き込まれる。メモリ211には、第2行の画素200の信号が書き込まれる。同様に、第1行〜第m行の画素200のゲート電極203aの電圧V1〜Vmを順次、ハイレベルパルスにし、第1行〜第m行の画素200のフォトダイオード202の電荷を順次、信号線204に出力させる。以上のように、本読み駆動シーケンス504bでは、駆動回路部206は、薄膜トランジスタ203をオフさせるためのオフ電圧Voff及び薄膜トランジスタ203をオンさせるためのオン電圧Vonを複数の駆動線205に順に供給する。これにより、変換素子(シンチレータ及びフォトダイオード202)を有する画素200に蓄積された電気信号を信号線204に出力する。
本読み駆動シーケンス504bでは、放射線撮像装置105は、図5(b)の処理を複数回実行し、放射線104が照射されていない状態の固定パターンノイズ(ダーク画像)をメモリ211に保存する。固定パターンノイズを信号線204に出力する回数は、その回数が増えるほど平均化することでノイズ成分を減らすことが可能であり、複数回行うのがよい。また、図6では、固定パターンノイズは、電源投入後に実行したが、これは放射線照射画像を取得後に取得してもよい。
次に、放射線撮像装置105は、図4の空読み駆動シーケンス504cの駆動を行う。空読み駆動シーケンス504cでは、図5(a)に示すように、共通電圧印加回路部213は、制御部210による制御に応じて、すべての画素200の共通電極202bに電圧Vsを印加する。制御部210は、すべての増幅回路207に基準電圧Vrefを供給する。すべての増幅回路207には電源電圧が印加される。また、各列のサンプルホールドスイッチ215はオフであり、各列の増幅回路207の出力信号はそれぞれ各列のサンプルホールド容量216に書き込まれない。駆動回路部206は、まず、第1行の画素200のゲート電極203aの電圧Vg1をオフ電圧Voffからオン電圧Vonに立ち上げ、その後にオン電圧Vonからオフ電圧Voffに立ち下げる。第1行の画素200において、薄膜トランジスタ203はオンし、フォトダイオード202の電荷は信号線204に出力される。次に、駆動回路部206は、第2行の画素200のゲート電極203aの電圧Vg2をオフ電圧Voffからオン電圧Vonに立ち上げ、その後にオン電圧Vonからオフ電圧Voffに立ち下げる。第2行の画素200において、薄膜トランジスタ203はオンし、フォトダイオード202の電荷は信号線204に出力される。同様に、第1行〜第m行の画素200のゲート電極203aの電圧V1〜Vmを順次、ハイレベルパルスにし、第1行〜第m行の画素200のフォトダイオード202の電荷を順次、信号線204に出力させる。空読み駆動シーケンス504cでは、フォトダイオード202に蓄積されたダーク成分の電荷を、薄膜トランジスタ203を介して、信号線204に出力させる。なお、図5(a)では、電圧Vs及びVrefは、グランド電位でもよい。
空読み駆動シーケンス504cでは、フォトダイオード202に蓄積されたダーク成分の電荷を常に信号線204に廃棄する。空読み駆動シーケンス504cの途中で、放射線技師により曝射スイッチ101が押され、放射線源制御部102から放射線源103へ向けて、放射線照射命令が出され、放射線源103は放射線104を照射する。それと同時に、その放射線照射命令は、情報処理部106を介して、放射線撮像装置105に送信される。すると、放射線撮像装置105は、空読み駆動シーケンス504cを停止し、ウェイト期間シーケンス504dの駆動を行う。また、放射線照射命令が放射線撮像装置105に送信されず、空読み駆動シーケンス504cの最中に放射線104が照射される場合もある。その場合は、放射線撮像装置105は放射線104の照射を検知し、空読み駆動シーケンス504cを停止し、ウェイト期間シーケンス504dの駆動を行う。
次に、放射線照射命令により放射線信号502がハイレベルになり、放射線源103は、放射線104を放射する。この期間では、放射線撮像装置105は、ウェイト期間シーケンス504dの駆動を行う。ウェイト期間シーケンス504dでは、駆動回路部206は、すべての行の画素200のゲート電極203aの電圧Vg1〜Vgmをオフ電圧Voffにする。共通電圧印加回路部213は、すべての画素200の共通電極202bに電圧Vsを印加する。制御部210は、すべての増幅回路207に基準電圧Vrefを供給する。また、各列のサンプルホールドスイッチ215はオフであり、各列の増幅回路207の出力信号はそれぞれ各列のサンプルホールド容量216に書き込まれない。すべての行の画素200のゲート電極203aの電圧Vg1〜Vgmをオフ電圧Voffとされた状態で放射線104が複数の画素200に照射されることにより、放射線104に応じた電気信号が複数の画素200にそれぞれ蓄積される。すなわち、ウェイト期間シーケンス504d中に放射線104が複数の画素200に照射されることにより、放射線104に応じた電気信号が複数の画素200にそれぞれ蓄積される。ここで、複数の画素200に電気信号を蓄積させる制御を蓄積制御と称し、その蓄積制御が行われる期間を蓄積期間と称する。
放射線104の照射が終了した後、放射線撮像装置105は、本読み駆動シーケンス504eの駆動を行う。本読み駆動シーケンス504eでは、制御部210は、上記の図5(b)で示す本読み駆動シーケンス504bの駆動と同じ駆動を行う。それにより、制御部210は、すべての画素200に蓄積された電気信号を信号線204に転送して信号処理部217で読み出し、放射線104が照射された状態の放射線照射画像をメモリ211に保存させる。例えば、情報処理部106は、放射線照射画像とダーク画像の差分の画像を生成することにより、固定パターンノイズを除去した画像を得ることができる。このように、複数の画素200から放射線104に応じて蓄積された電気信号を読み出す制御を本読み制御と称し、その本読み制御が行われる期間を本読み期間と称する。
本読み駆動シーケンス504e終了後、放射線撮像装置105は、スリープ駆動シーケンス504fの駆動を行う。スリープ駆動シーケンス504fは、撮像と撮像の合間に行われる駆動であり、図6(a)もしくは図6(b)に示すスリープ駆動シーケンス504aの駆動と同じ駆動を行う。ここで、制御部210が、駆動回路部206にオフ電圧Voffとオン電圧Vonの間の電圧であってオフ電圧Voff及びオン電圧Vonとは異なる電圧Voff1を複数の駆動線205に供給させる制御を行う。この制御を閾値電圧シフト抑制制御と称し、その閾値電圧シフト抑制制御が行われる期間を抑制期間と称する。すなわち、スリープ駆動シーケンス504fは、蓄積制御を行う蓄積期間及び本読み動作を行う本読み期間とは別の期間に、制御部210によって行われる閾値電圧シフト抑制制御である。この期間の駆動が薄膜トランジスタ203の閾値電圧シフトの抑制に大きく寄与する。そのため、この期間では、薄膜トランジスタ203の閾値電圧シフトを抑制し、かつ、いつでも信頼性のある画像データを提供する必要がある。そのために、図6(a)もしくは図6(b)の電圧Voff1は、Vref+Vth程度に設定し、フォトダイオード202の共通電極202bの電圧はVs又はVs1に設定する。図6(a)と図6(b)は、スリープ駆動シーケンス504fの駆動中に、サンプルホールド回路214、マルチプレクサ208、ADC209を駆動するかしないかの違いであり、どちらの駆動でもよい。図6(b)の駆動によって得られた電気信号は、実際の画像生成には利用されなくてもよい。電圧Vs1は、グランド電位より低くかつ電圧Vsより高い電圧であり、デプレッション状態を保持する電圧である。電圧Voff1をVref+Vth程度に設定することで、閾値電圧シフトの抑制を可能にし、かつ、共通電極202bの電圧をVs1にすることで、突発的な放射線撮像装置105の使用時にもダーク成分が安定の状態で使用することが可能である。また、増幅回路207にも電源電圧が供給され、電力が消費されているため、増幅回路207の温度ドリフトも安定して使用することが可能である。ここでは、電圧Voff1は、Vref+Vth程度に設定するのがよいと述べたが、実際の駆動では、0Vより小さく、電圧Vsより大きい値であってもよい。
スリープ駆動シーケンス504fの状態が保持され、次の撮像時には、放射線撮像装置105は、空読み駆動シーケンス504gの駆動を行い、フォトダイオード202に蓄積された余分な電荷をリセットする。空読み駆動シーケンス504gは、上記の空読み駆動シーケンス504cと同じ駆動である。なお、空読み駆動シーケンス504gの際に、再度固定パターンノイズを取得し、後の撮像時の補正データとして使用してもよい。
その後、放射線信号502により放射線104が照射され、放射線撮像装置105は、ウェイト期間シーケンス504hの駆動を行う。ウェイト期間シーケンス504hは、上記のウェイト期間シーケンス504dと同じ駆動である。
放射線104の照射が終了すると、放射線撮像装置105は、本読み駆動シーケンス504iの駆動を行う。本読み駆動シーケンス504iは、上記の本読み駆動シーケンス504eと同じ駆動である。本読み駆動シーケンス504eでは第1回目の撮像が行われ、本読み駆動シーケンス504iでは第2回目の撮像が行われる。スリープ駆動シーケンス504fは、本読み駆動シーケンス504e及び504iの間に行われる。
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態による放射線撮像システム100の駆動方法(制御方法)を示すタイミングチャートであり、放射線撮像システム100が、連続的に放射線が照射されている期間に動画を撮影する場合の駆動方法を示す。以下、本実施形態(図7)が第1の実施形態(図4)と異なる点を説明する。
まず、電源電圧503が印加されると、放射線信号502はローレベルであり、放射線撮像装置105は、スリープ駆動シーケンス701aの駆動を行う。スリープ駆動シーケンス701aは、図4のスリープ駆動シーケンス504a(図6(a)もしくは図6(b))と同じ駆動である。
次に、放射線撮像装置105は、本読み駆動シーケンス701bの駆動を行う。本読み駆動シーケンス701bは、図4の本読み駆動シーケンス504b(図5(b))と同じ駆動であり、固定パターンノイズ(ダーク画像)がメモリ211に書き込まれる。
次に、放射線撮像装置105は、空読み駆動シーケンス701cの駆動を行う。空読み駆動シーケンス701cは、図4の空読み駆動シーケンス504c(図5(a))と同じ駆動である。
次に、放射線撮像装置105は、ウェイト期間シーケンス701dの駆動を行う。ウェイト期間シーケンス701dは、図4のウェイト期間シーケンス504dと同じ駆動である。ウェイト期間シーケンス701dの途中で、放射線照射命令により放射線信号502がハイレベルになり、放射線源103は、放射線104の照射を開始する。
その後、放射線撮像装置105は、本読み駆動シーケンス701eの駆動を開始する。本読み駆動シーケンス701eは、図4の本読み駆動シーケンス504e(図5(b))と同じ駆動であり、第1回目の動画が撮像されてメモリ211に書き込まれる。放射線信号502がローレベルになると、放射線源103は、放射線104の照射を終了する。すると、放射線撮像装置105は、本読み駆動シーケンス701eの駆動を終了する。本実施形態における蓄積制御は、ウェイト期間シーケンス701dのうちの複数の画素200に放射線104が照射される期間になされる制御、及び、本読み駆動シーケンス701eのうちの本読み駆動信号501bのローレベルの期間になされる制御、が相当する。そして、本実施形態における本読み制御は、本読み駆動シーケンス701eのうちの本読み駆動信号501bがハイレベルパルスの期間になされる制御が相当する。なお、ここでは、本読み駆動シーケンス701eの期間中、放射線信号502が常にハイレベルである形態を用いて説明したが、本実施形態はそれに限定されるものではない。本読み駆動シーケンス701eの期間中の本読み駆動信号501bがローレベルの期間に放射線信号502がローレベルとなるような、間欠的に放射線が照射されるような動画撮影であってもよい。
次に、放射線撮像装置105は、スリープ駆動シーケンス701fの駆動を行う。スリープ駆動シーケンス701fは、図4のスリープ駆動シーケンス504f(図6(a)もしくは図6(b))と同じ駆動である。
スリープ駆動シーケンス701fの後、図4と同様に、放射線撮像装置105は、第2回目の動画撮影のため、上記の空読み駆動シーケンス701c、ウェイト期間シーケンス701d及び本読み駆動シーケンス701eを繰り返す。第2回目の動画撮影のための本読み駆動シーケンス701eにより、第2回目の動画が撮像される。
以上のように、本実施形態においても、スリープ駆動シーケンス701fが、蓄積制御を行う蓄積期間及び本読み動作を行う本読み期間とは別の期間に、制御部210によって行われる。また、本実施形態では、第1回目の動画撮影の本読み駆動シーケンス701eと第2回目の動画撮影の本読み駆動シーケンス701eの間に、スリープ駆動シーケンス701fが行われる。
(第3の実施形態)
次に、図8(a)及び図8(b)を用いて、本発明の第3の実施形態を説明する。以下、第3の実施形態(図8(a)及び図8(b))の、第1及び第2の実施形態で示した駆動方法とは異なる点を説明する。
第1の実施形態におけるスリープ駆動シーケンス504aとスリープ駆動シーケンス504fがハイレベルである時の駆動(図6(a)もしくは図6(b))では、各薄膜トランジスタ203のゲート電極203aは常に電圧Voff1に固定されていた。また、第2の実施形態におけるスリープ駆動シーケンス701aとスリープ駆動シーケンス701eがハイレベルである時の駆動(図6(a)もしくは図6(b))では、各薄膜トランジスタ203は常にVoff1電圧に固定されていた。一方、第3の実施形態では、図6(a)もしくは図6(b)に替えて、図8(a)もしくは図8(b)に示すように、オン電圧Vonも印加される事を特徴とする。すなわち、この期間はすべてのゲート電極203aに印加される電圧が一定であるスリープ駆動ではなく、オン電圧Vonとオフ電圧Voff1が印加されるアイドリング駆動となる。本実施形態では、このアイドリング駆動が閾値電圧シフト抑制制御に相当する。すなわち、閾値電圧シフト抑制制御は、オフ電圧Voff1のみが供給される制御だけではなく、オフ電圧Voff1とオン電圧Vonとが交互に複数の駆動線205に供給される制御であってもよい。図8(a)では、薄膜トランジスタ203のゲート電極203aにオフ電圧Voff1が印加される合間に逐次オン電圧Vonが印加されている。また、図8(b)では、ゲート電極203aにオン電圧Vonが印加された後、サンプルホールド回路214、マルチプレクサ208、および、ADC209が駆動されている。なお、図8(b)に示すアイドリング駆動シーケンス501fの際に、再度固定パターンノイズを取得し、後の撮像時の補正データとして使用してもよい。
第1、第3の実施形態によれば、増幅回路207の温度ドリフトを軽減させつつ、緊急時の使用において放射線撮像装置105のダーク成分の変化を防ぐことができる。さらに、薄膜トランジスタ203の閾値電圧Vthを一定に保ち、緊急時にも常に安定した画像を生成することができる。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 放射線撮像システム、105 放射線撮像装置、200 画素、202 フォトダイオード、203 薄膜トランジスタ、204 信号線、205 駆動線、206 駆動回路部、210 制御部、213 共通電圧印加回路部、217 信号処理部

Claims (14)

  1. 各々が変換素子とトランジスタとを含み、行列状の配列された、放射線に応じた電気信号を生成する複数の画素と、
    前記複数の画素の前記トランジスタのゲートに電気的に接続された複数の駆動線と、
    前記複数の画素を駆動するために前記複数の駆動線に電圧を供給する駆動回路部と、
    前記駆動回路部を制御する制御部とを有し、
    前記変換素子が、放射線を光に変換するシンチレータ及び前記光を電荷に変換するフォトダイオードを含み、前記フォトダイオードが、第1電極と第2電極の間に配置された真性半導体層と、前記第1電極と前記真性半導体層との間に配置された第1型半導体層と、前記真性半導体層と前記第2電極の間に配置された第2型半導体層と、を含み、
    前記トランジスタが、第1導電型の半導体層を有し、そのソース及びドレインのうちの一方が前記第1電極に電気的に接続された第1型薄膜トランジスタであり、
    前記制御部が、
    前記駆動回路部に前記トランジスタをオフさせるためのオフ電圧を前記複数の駆動線に供給させることにより前記複数の画素に前記電気信号を蓄積させる蓄積制御と、
    前記駆動回路部に前記トランジスタをオンさせるためのオン電圧を前記複数の駆動線に順に供給させることにより前記複数の画素から前記電気信号を読み出す本読み制御と、
    前記蓄積制御を行う期間及び前記本読み制御を行う期間とは別の期間に前記駆動回路部に前記オフ電圧と前記オン電圧との間であって前記オフ電圧及び前記オン電圧とは異なる電圧と前記オン電圧と交互に前記複数の駆動線に供給させる制御を行うことを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 前記異なる電圧が、前記オフ電圧と前記トランジスタの閾値電圧との間であって前記オフ電圧及び前記閾値電圧とは異なる電圧であることを特徴とする請求項1記載の放射線撮像装置。
  3. 前記トランジスタのソース及びドレインのうちの他方は複数の信号線のうちのいずれかに電気的に接続されていることを特徴とする請求項又は記載の放射線撮像装置。
  4. 前記第2電極は、前記フォトダイオードのアノードであり、
    前記第1電極は、前記フォトダイオードのカソードであり、
    前記トランジスタは、N型半導体層を含むN型薄膜トランジスタであることを特徴とする請求項記載の放射線撮像装置。
  5. 前記複数の画素の前記フォトダイオードのアノードに共通に電圧を印加する共通電圧印加部を更に含むことを特徴とする請求項記載の放射線撮像装置。
  6. 前記本読み制御を行う期間では、前記共通電圧印加部は、第1の電圧を印加し、
    前記別の期間では、前記共通電圧印加部は、前記第1の電圧とは異なる第2の電圧を印加することを特徴とする請求項記載の放射線撮像装置。
  7. 前記第2の電圧の絶対値は、前記第1の電圧の絶対値より小さいことを特徴とする請求項記載の放射線撮像装置。
  8. 前記第1の電圧及び前記第2の電圧は負の電圧であることを特徴とする請求項記載の放射線撮像装置。
  9. さらに、前記複数の信号線に電気的に接続された信号処理部を有し、
    前記制御部が前記本読み制御を行う期間及び前記別の期間では、前記信号処理部に電源電圧が印加されていることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  10. 前記信号処理部は、複数の増幅回路を含み、
    前記複数の増幅回路は、前記複数の信号線のうちの対応する1つの信号線の電圧及び基準電圧を入力する差動増幅器をそれぞれが有し、
    前記別の期間に、前記制御部は、前記駆動回路部に前記トランジスタの閾値電圧及び前記基準電圧を加算した電圧とほぼ同じ電圧を前記駆動線に供給させることを特徴とする請求項記載の放射線撮像装置。
  11. 前記信号処理部は、さらに、前記複数の増幅回路の出力信号をそれぞれ複数のサンプルホールド容量に書き込む複数のサンプルホールド回路を有し、
    前記本読み制御を行う期間では、前記複数のサンプルホールド回路は、前記複数の増幅回路の出力信号をそれぞれ前記複数のサンプルホールド容量に書き込み、
    前記別の期間に、前記制御部は、前記複数のサンプルホールド回路が前記複数の増幅回路の出力信号をそれぞれ前記複数のサンプルホールド容量に書き込まないように制御することを特徴とする請求項10記載の放射線撮像装置。
  12. 前記信号処理部は、さらに、前記複数の増幅回路の出力信号をそれぞれ複数のサンプルホールド容量に書き込む複数のサンプルホールド回路を有し、
    前記本読み制御を行う期間及び前記別の期間では、前記制御部は、前記複数のサンプルホールド回路が前記複数の増幅回路の出力信号をそれぞれ前記複数のサンプルホールド容量に書き込むように制御することを特徴とする請求項10記載の放射線撮像装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の放射線撮像装置と、
    放射線を照射する放射線源と
    を有することを特徴とする放射線撮像システム。
  14. 各々が変換素子とトランジスタとを含み、行列状の配列された、放射線に応じた電気信号を生成する複数の画素であって、前記変換素子が、放射線を光に変換するシンチレータ及び前記光を電荷に変換するフォトダイオードを含み、前記フォトダイオードが、第1電極と第2電極の間に配置された真性半導体層と、前記第1電極と前記真性半導体層との間に配置された第1型半導体層と、前記真性半導体層と前記第2電極の間に配置された第2型半導体層と、を含み、前記トランジスタが、そのソース及びドレインのうちの一方が前記第1電極に電気的に接続された第1型薄膜トランジスタである、複数の画素と、
    前記複数の画素の前記トランジスタのゲートに電気的に接続された複数の駆動線と、
    前記複数の画素を駆動するために前記複数の駆動線に電圧を供給する駆動回路部と、
    を有する放射線撮像装置の制御方法であって、
    前記駆動回路部に前記トランジスタをオフさせるためのオフ電圧を前記複数の駆動線に供給させることにより、前記複数の画素に前記電気信号を蓄積させる蓄積制御と、
    前記駆動回路部に前記トランジスタをオンさせるためのオン電圧を前記複数の駆動線に順に供給させることにより、前記複数の画素から前記電気信号を読み出す本読み制御と、
    前記蓄積制御を行う期間及び前記本読み制御を行う期間とは別の期間に、前記駆動回路部に前記オフ電圧と前記オン電圧との間であって前記オフ電圧及び前記オン電圧とは異なる電圧と前記オン電圧と交互に前記複数の駆動線に供給させる制御と、
    を行うことを特徴とする放射線撮像装置の制御方法。
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