JP6727206B2 - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、2次元状に配置された複数の画素を有する撮像素子に生じるRTSノイズのような画素値が一定範囲内で変動する点滅欠陥ノイズおよび欠陥画素ノイズを補正する画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
近年、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子は、画素および該画素から信号を読み出す読み出し回路の微細化が進んでいる。このような微細化された読み出し回路では、感度の低下および様々なノイズの増加が問題となっている。感度の低下に対しては、複数の画素を1つの読み出し回路で共有させて信号を読み出す共有画素構造を採用することで、撮像素子における回路に必要な面積を削減し、各画素の開口率(受光部の割合)を向上させることによって、感度を向上させている。
一方、撮像素子で発生するノイズには、暗電流による暗電流ショットノイズおよび読み出し回路での熱雑音等に起因するランダムノイズ以外にも、少なくともある条件下で画素値が常に異常値を示す欠陥画素ノイズ(欠陥画素)、および画素値がランダムに変動する点滅欠陥ノイズ等がある。このような欠陥画素の中には、画素値が周辺の画素の画素値に比べて高くなる白傷や、画素値が周辺の画素の画素値に比べて低くなる黒傷がある。ここで、白傷には、常に白く(周囲の画素より明るく)なる傷、特定条件、例えば温度、露光量および露光時間等で白く(周囲の画素より明るく)なる傷が含まれる。また、黒傷には、常に黒くなる傷(周囲の画素より暗くなる)、特定条件、例えば温度、露光量および露光時間等で黒く(周囲の画素より暗くなる)なる傷が含まれる。
また、欠陥画素の中には、読み出し回路に起因する欠陥画素もあり、共有画素構造を採用している場合には、読み出し回路を共有する全ての画素で同様の欠陥画素が発生することもある。
このような欠陥画素を補正する技術として、注目画素近傍の画素の平均値を算出し、この平均値との比較に基づいて欠陥画素であるか否かを判定し、欠陥画素と判定した場合、その欠陥画素を近傍画素の平均値に置き換える技術が知られている(特許文献1参照)。
また、上述した点滅欠陥ノイズの中には、読み出し回路に起因するRTS(Random Telegraph Signal)ノイズがある。このRTSノイズを補正する技術として、撮影された画像における注目画素の画素値、該注目画素の周辺画素の画素値および予め撮像素子の画素毎に検出したRTSノイズのノイズレベル(以下、「RTSノイズレベル」という)に基づいて、注目画素に対してRTSノイズの影響があるか否かを判定し、RTSノイズの影響があると判定された場合、この注目画素の画素値に対してRTSノイズレベルだけ加算または減算する技術が知られている(特許文献2参照)。
特開2002−10274号公報 特開2012−105063号公報
ところで、一般的に白傷や黒傷のほうがRTSノイズに比べ画質に及ぼす影響が大きく、真値と考えられる値からの変動量が大きい。このため、欠陥画素および点滅欠陥画素に対して、互いに異なる補正方法を用いることが好ましい。
また、欠陥画素および点滅欠陥画素が増加するに従って、撮像素子内において欠陥画素および点滅欠陥画素が近接する可能性が増加する。図27は、従来の撮像素子の各画素を模式的に示す図である。図27に示すように、撮像素子500内において欠陥画素PW1および点滅欠陥画素PR1が増加するに従って、欠陥画素PW1および点滅欠陥画素PR1が隣接する場合が発生する。このため、上述した特許文献1および特許文献2の技術を用いて、欠陥画素および点滅欠陥画素の各々を個別に補正したとしても、他方のノイズの影響を受けてしまう場合がある。さらに、RTSノイズは、撮像素子500の共有ブロックG1単位で発生するため、全て欠陥画素と見なして補正した場合、著しく画質が低下する可能性がある。
このように、上述した特許文献1および特許文献2の技術を用いて、欠陥画素および点滅欠陥画素を含む撮像素子で生成された画像データに対して、欠陥画素および点滅欠陥画素の各々を個別に補正したとしても、過補正や補正残りが発生してしまい、精度の低い補正となってしまうという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、欠陥画素および点滅欠陥画素を含む撮像素子で生成された画像データに対して、欠陥画素および点滅欠陥画素を高精度に補正することができる画像処理装置、画像処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、2次元状に配置され、外部から光を受光し、受光量に応じた信号を生成する複数の画素と、前記信号を画素値として読み出す複数の読み出し回路と、を有する撮像素子が生成した画像データに含まれる点滅欠陥ノイズ、および該点滅欠陥ノイズと異なり、前記複数の画素の位置に応じて発生する欠陥画素ノイズを補正する画像処理装置であって、前記欠陥画素ノイズが発生する前記読み出し回路の位置情報または前記複数の画素の各々の位置情報を含む欠陥画素情報と、前記点滅欠陥ノイズが発生する前記読み出し回路の位置情報または前記複数の画素の各々の位置情報を含む点滅欠陥ノイズ情報と、前記撮像素子が生成した前記画像データと、を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記画像データに対して、前記取得部が取得した前記欠陥画素情報と前記取得部が取得した前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づき、前記欠陥画素ノイズおよび前記点滅欠陥ノイズのどちらか一方のノイズを低減するノイズ低減部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記ノイズ低減部は、前記取得部が取得した前記画像データに対して、前記取得部が取得した前記欠陥画素情報と前記取得部が取得した前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づき、前記欠陥画素ノイズおよび前記点滅欠陥ノイズのどちらか一方のノイズを低減した後に、少なくとも前記取得部が取得した前記欠陥画素情報または前記取得部が取得した前記点滅欠陥ノイズ情報のいずれかに基づき他方のノイズを低減することを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記ノイズ低減部は、前記欠陥画素情報と前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づいて、前記画像データに対して、前記欠陥画素ノイズを補正する欠陥画素補正部と、前記点滅欠陥ノイズ情報に基づいて、前記欠陥画素補正部によって前記欠陥画素ノイズが補正された前記画像データに対して、前記点滅欠陥ノイズを補正する点滅欠陥ノイズ補正部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記ノイズ低減部は、前記欠陥画素情報と前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づいて、前記画像データに対して、前記点滅欠陥ノイズを補正する点滅欠陥ノイズ補正部と、前記欠陥画素情報に基づいて、前記点滅欠陥ノイズ補正部によって前記点滅欠陥ノイズが補正された前記画像データに対して、前記欠陥画素ノイズを補正する欠陥画素補正部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記ノイズ低減部は、前記欠陥画素情報と前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づいて、前記画像データに対して、前記欠陥画素ノイズを補正する欠陥画素補正部と、前記欠陥画素情報と前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づいて、前記画像データに対して、前記点滅欠陥ノイズを補正する点滅欠陥ノイズ補正部と、を有し、前記ノイズ低減部は、前記欠陥画素情報と前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づいて、前記画像データに対応する画像の注目画素に前記欠陥画素ノイズが生じる場合、前記注目画素の画素値を前記欠陥画素補正部に補正させた結果を出力する一方、前記注目画素に前記点滅欠陥ノイズが生じる場合、前記注目画素の画素値を前記点滅欠陥ノイズ補正部に補正させた結果を出力することを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記欠陥画素補正部は、前記点滅欠陥ノイズ情報に含まれる前記点滅欠陥ノイズが発生し得る画素を除いた画素の画素値を用いて前記欠陥画素ノイズを補正することを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記欠陥画素補正部は、前記点滅欠陥ノイズ情報に含まれる前記点滅欠陥ノイズが発生し得る画素の画素値と該画素の周囲画素の各々の画素値との差が所定の閾値以上である画素の画素値を除いて前記欠陥画素ノイズを補正することを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記点滅欠陥ノイズ情報は、前記点滅欠陥ノイズが発生する前記読み出し回路の位置情報または前記複数の画素の各々の位置情報と対応させ、前記点滅欠陥ノイズのノイズレベルに基づく特徴量をさらに含み、前記欠陥画素補正部は、前記欠陥画素ノイズ周囲に前記点滅欠陥ノイズ情報に含まれる前記点滅欠陥ノイズが発生し得る画素が存在する場合、前記点滅欠陥ノイズが発生し得る画素の画素値を前記特徴量に基づき補正した画素値を用いて前記欠陥画素ノイズを補正することを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記点滅欠陥ノイズ補正部は、前記欠陥画素情報に含まれる前記欠陥画素ノイズが発生する画素を除いた画素の画素値を用いて前記点滅欠陥ノイズを補正することを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記点滅欠陥ノイズ補正部は、前記欠陥画素情報に含まれる前記欠陥画素ノイズが発生する画素を除いた画素の画素値から注目画素の代表値を算出し、該代表値に近づくように前記点滅欠陥ノイズを補正することを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記点滅欠陥ノイズは、ランダムテレグラフシグナルノイズであることを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理方法は、2次元状に配置され、外部から光を受光し、受光量に応じた信号を生成する複数の画素と、前記信号を画素値として読み出す複数の読み出し回路と、を有する撮像素子が生成した画像データに含まれる点滅欠陥ノイズ、および該点滅欠陥ノイズと異なり、前記複数の画素の位置に応じて発生する欠陥画素ノイズを補正する画像処理装置が実行する画像処理方法であって、前記欠陥画素ノイズが発生する前記読み出し回路の位置情報または前記複数の画素の各々の位置情報を含む欠陥画素情報と、前記点滅欠陥ノイズが発生する前記読み出し回路の位置情報または前記複数の画素の各々の位置情報を含む点滅欠陥ノイズ情報と、前記撮像素子が生成した前記画像データと、を取得する取得ステップと、前記取得ステップにおいて取得した前記画像データに対して、前記取得ステップにおいて取得した前記欠陥画素情報と前記取得ステップにおいて取得した前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づき、前記欠陥画素ノイズおよび前記点滅欠陥ノイズのどちらか一方のノイズを低減するノイズ低減ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、2次元状に配置され、外部から光を受光し、受光量に応じた信号を生成する複数の画素と、前記信号を画素値として読み出す複数の読み出し回路と、を有する撮像素子が生成した画像データに含まれる点滅欠陥ノイズ、および該点滅欠陥ノイズと異なり、前記複数の画素の位置に応じて発生する欠陥画素ノイズを補正する画像処理装置に、前記欠陥画素ノイズが発生する前記読み出し回路の位置情報または前記複数の画素の各々の位置情報を含む欠陥画素情報と、前記点滅欠陥ノイズが発生する前記読み出し回路の位置情報または前記複数の画素の各々の位置情報を含む点滅欠陥ノイズ情報と、前記撮像素子が生成した前記画像データと、を取得する取得ステップと、前記取得ステップにおいて取得した前記画像データに対して、前記取得ステップにおいて取得した前記欠陥画素情報と前記取得ステップにおいて取得した前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づき、前記欠陥画素ノイズおよび前記点滅欠陥ノイズのどちらか一方のノイズを低減するノイズ低減ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、欠陥画素および点滅欠陥画素を含む撮像素子で生成された画像データに対して、欠陥画素および点滅欠陥画素を高精度に補正することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る撮像システムの構成を模式的に示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る撮像装置が備える撮像素子の要部の構成を模式的に示す概略図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係るRTSノイズ補正部の詳細な構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の実施の形態1に係る撮像素子に光が当たらないように遮光した場合において、RTSノイズが発生するときに、アンプ部から出力されるアンプ出力の変動の例を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態1に係るRTSノイズが発生するアンプ部を用いて読み出された画素値の分布の例を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置が実行するノイズ補正処理の概要を示すフローチャートである。 図7は、図6の欠陥画素補正処理の概要を示すフローチャートである。 図8Aは、本発明の実施の形態1に係る欠陥画素補正部が設定する選択領域(選択領域1)を模式的に示す図である。 図8Bは、本発明の実施の形態1に係る欠陥画素補正部が設定する選択領域(選択領域2)を模式的に示す図である。 図8Cは、本発明の実施の形態1に係る欠陥画素補正部が設定する選択領域(選択領域3)を模式的に示す図である。 図8Dは、本発明の実施の形態1に係る欠陥画素補正部が設定する選択領域(選択領域4)を模式的に示す図である。 図8Eは、本発明の実施の形態1に係る欠陥画素補正部が設定する選択領域(選択領域5)を模式的に示す図である。 図9は、図6のRTSノイズ補正処理の概要を示すフローチャートである。 図10は、図9の代表値算出処理の概要を示すフローチャートである。 図11は、ランダムノイズモデルの一例を示す図である。 図12は、図9の補正値算出処理の概要を示すフローチャートである。 図13は、本発明の実施の形態1の変形例に係る画像処理装置が実行する欠陥画素補正処理の概要を示すフローチャートである。 図14は、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置におけるノイズ低減部の構成を模式的に示すブロック図である。 図15は、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置が実行するノイズ補正処理の概要を示すフローチャートである。 図16は、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置が実行する代表値算出処理の概要を示すフローチャートである。 図17は、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置が実行する欠陥画素補正処理の概要を示すフローチャートである。 図18は、本発明の実施の形態3に係る画像処理装置におけるノイズ低減部の構成を模式的に示すブロック図である。 図19は、本発明の実施の形態3に係る画像処理装置が実行する処理の概要を示すフローチャートである。 図20は、図19の欠陥画素補正処理の概要を示すフローチャートである。 図21は、図19のRTSノイズ補正処理の概要を示すフローチャートである。 図22は、本発明の実施の形態4に係る画像処理装置のノイズ低減部の構成を模式的に示すブロック図である。 図23は、本発明の実施の形態4に係る画像処理装置が実行するノイズ補正処理の概要を示すフローチャートである。 図24は、本発明の実施の形態5に係る撮像システムの構成を模式的に示すブロック図である。 図25は、本発明の実施の形態5に係る撮像システムが実行する処理の概要を示すフローチャートである。 図26は、図25の画像処理の概要を示すフローチャートである。 図27は、欠陥画素および点滅欠陥画素を含む撮像素子の各画素の一例を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付して説明する。
(実施の形態1)
〔撮像システムの構成〕
図1は、本発明の実施の形態1に係る撮像システムの構成を模式的に示すブロック図である。図1に示す撮像システム1は、撮像装置10と、画像処理装置30と、表示装置40と、を備える。
〔撮像装置の構成〕
まず、撮像装置10の構成について説明する。撮像装置10は、図1に示すように、光学系101と、絞り102と、シャッタ103と、ドライバ104と、撮像素子105と、アナログ処理部106と、A/D変換部107と、操作部108と、メモリI/F部109と、記録媒体110と、揮発メモリ111と、不揮発メモリ112と、バス113と、撮像制御部114と、第1外部I/F部115と、を備える。
光学系101は、単数または複数のレンズを用いて構成される。光学系101は、例えばフォーカスレンズとズームレンズとを用いて構成される。
絞り102は、光学系101が集光した光の入射量を制限することで露出の調整を行う。絞り102は、後述する撮像制御部114の制御のもと、光学系101が集光した光の入射量を制限する。なお、絞り102を用いずに、シャッタ103や撮像素子105における電子シャッタを用いて光の入射量を制御するようにしてもよい。なお、光学系101、絞り102は、撮像装置10に対して着脱可能であってもよい。
シャッタ103は、撮像素子105の状態を露光状態または遮光状態に設定する。シャッタ103は、例えばフォーカルプレーンシャッタ等を用いて構成される。なお、シャッタ103を用いずに、撮像素子105における電子シャッタを用いてもよい。
ドライバ104は、後述する撮像制御部114の制御のもと、光学系101、絞り102およびシャッタ103を駆動する。例えば、ドライバ104は、光学系101を光軸O1に沿って移動させることによって、撮像装置10のズーム倍率の変更またはピント位置の調整を行う。
撮像素子105は、後述する撮像制御部114の制御のもと、光学系101が集光した光を受光して画像データ(電気信号)に変換して出力する。撮像素子105は、複数の画素が2次元状に配置されたCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いて構成される。この各画素の前面には、ベイヤー配列のRGBフィルタが配置されている。なお、撮像素子105は、ベイヤー配列に限定されず、例えばFovionのような積層型の形式でも勿論かまわない。また、用いるフィルタはRGBに限定されず、補色フィルタ等任意のフィルタを適用できる。また、別途、異なるカラー光を時分割で照射可能な光源を配置し、撮像素子105には、フィルタを配置せず、照射する色を変更しながら順次取り込んだ画像を使用してカラー画像を構成できるようにしてもよい。また、撮像素子105は、受光量を電子的に制御可能な電子シャッタ機能を有する。
ここで、撮像素子105の構成について詳細に説明する。図2は、撮像素子105の要部の構成を模式的に示す概略図である。なお、図2に示す撮像素子105は、画素の開口率向上により感度を向上させるため、複数の画素で読み出し回路を共有している例を示している。なお、図2に示す撮像素子105は、水平方向(横方向)に2画素×垂直方向(縦方向)に4画素の8画素に対して、1つの読み出し回路が配置されている。なお、図2においては、水平方向(横方向)に2画素×垂直方向(縦方向)に4画素の8画素に対して、1つの読み出し回路を1グループとする例を説明したが、本実施の形態1の撮像素子105上には、上述した画素および読み出し回路が、水平方向および垂直方向に並んで配置されているものとする。
図2に示すように、撮像素子105は、露光により光を受光し、光電変換を行うことによって、露光量に対応した電荷を発生する複数の画素105a(フォトダイオード)と、複数の画素105aの各々に設けられ、撮像制御部114の制御に応じて開閉する第1スイッチ105bと、複数の画素105aの各々から出力された信号(電荷)を垂直方向に転送する垂直転送線105cと、複数の画素105aの各々から出力された信号を蓄積するFD部105d(Floating Diffusion)と、FD部105dから出力された信号を増幅するアンプ部105eと、撮像制御部114の制御に応じて開閉する第2スイッチ105fと、第2スイッチ105fを制御する制御線105gと、アンプ部105eで増幅された電気信号を転送する転送線105hと、を備える。
このように構成された撮像素子105は、画素105a(1)〜105a(8)における露光量に対応する信号を画素値として読み出す場合、まず、FD部105dをリセット状態にして、撮像制御部114が第1スイッチ105b(1)のみをオンとすることで、画素105a(1)に発生した電荷をFD部105dに転送する。その後、撮像素子105は、撮像制御部114が第2スイッチ105fをオンとすることで、FD部105dに蓄積された電荷をアンプ部105eによって増幅させて画素値として読み出す(出力する)。次に、撮像素子105は、FD部105dをリセット状態にして、撮像制御部114が第1スイッチ105b(2)のみをオンとすることで、画素105a(2)に発生した電荷をFD部105dに転送する。その後、撮像素子105は、撮像制御部114が第2スイッチ105fをオンとすることで、FD部105dに蓄積された電荷をアンプ部105eによって増幅させて画素値として読み出す。撮像素子105は、このような読み出し動作を順次行うことによって、画素105a(1)〜105a(8)における露光量に対応する信号を順次画素値として出力することができる。なお、本実施の形態1では、アンプ部105eが複数の画素105aの各々から電荷を読み出す読み出し回路として機能する。
図1に戻り、撮像装置10の構成の説明を続ける。
アナログ処理部106は、撮像素子105から入力されるアナログ信号に対して、所定のアナログ処理を施してA/D変換部107へ出力する。具体的には、アナログ処理部106は、撮像素子105から入力されるアナログ信号に対して、ノイズ低減処理およびゲインアップ処理等を行う。例えば、アナログ処理部106は、アナログ信号に対して、リセットノイズ等を低減した上で波形整形を行い、さらに目的の明るさとなるようにゲインアップを行う。
A/D変換部107は、アナログ処理部106から入力されるアナログ信号に対して、A/D変換を行うことによってデジタルの画像データ(以下、「RAW画像データ」という)を生成し、バス113を介して揮発メモリ111に出力する。なお、A/D変換部107は、後述する撮像装置10の各部に対してRAW画像データを直接出力するようにしてもよい。なお、上述したアナログ処理部106とA/D変換部107を撮像素子105に設け、撮像素子105がデジタルのRAW画像データを直接出力するようにしてもよい。
操作部108は、撮像装置10の各種の指示を与える。具体的には、操作部108は、撮像装置10の電源状態をオン状態またはオフ状態に切り替える電源スイッチ、静止画撮影の指示を与えるレリーズスイッチ、撮像装置10の各種設定を切り替える操作スイッチおよび動画撮影の指示を与える動画スイッチ等を有する。
記録媒体110は、撮像装置10の外部から装着されるメモリカードを用いて構成され、メモリI/F部109を介して撮像装置10に着脱自在に装着される。また、記録媒体110は、撮像制御部114の制御のもと、メモリI/F部109を介してプログラムおよび各種情報それぞれを不揮発メモリ112に出力してもよい。
揮発メモリ111は、バス113を介してA/D変換部107から入力される画像データを一時的に記憶する。例えば、揮発メモリ111は、アナログ処理部106、A/D変換部107およびバス113を介して、撮像素子105が1フレーム毎に順次出力する画像データを一時的に記憶する。揮発メモリ111は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等を用いて構成される。
不揮発メモリ112は、Flashメモリ等を用いて構成され、撮像装置10を動作させるための各種プログラム、プログラムの実行中に使用される各種データを記録する。また、不揮発メモリ112は、プログラム記録部112aと、画素値を読み出す読み出し回路(アンプ部105e)の位置情報または複数の画素105aの各々の位置情報と読み出し回路(アンプ部105e)に起因するRTSノイズに関する特徴量とを対応付けたRTSノイズ情報を記録するRTSノイズ情報記録部112bと、一または複数のランダムノイズモデルを記録するランダムノイズモデル情報記録部112cと、撮像素子105における画素の位置に応じた欠陥画素の位置情報(位置情報は、画素値を読み出す読み出し回路(アンプ部105e)の位置情報または欠陥画素が生じる画素の位置情報のいずれか一方または両方を含む)を記憶する欠陥画素情報記録部112dと、を有する。ここで、特徴量とは、RTSノイズの振幅(RTS_Value)、点滅欠陥ノイズの発生頻度およびRTSノイズの振幅未満のRTSノイズにおける発生頻度のいずれかである。
バス113は、撮像装置10の各構成部位を接続する伝送路等を用いて構成され、撮像装置10の内部で発生した各種データを撮像装置10の各構成部位に転送する。
撮像制御部114は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成され、操作部108からの指示信号やレリーズ信号に応じて撮像装置10を構成する各部に対する指示やデータの転送等を行って撮像装置10の動作を統括的に制御する。例えば、撮像制御部114は、操作部108からセカンドレリーズ信号が入力された場合、撮像装置10における撮影動作の制御を開始する。ここで、撮像装置10における撮影動作とは、撮像素子105の露光タイミング、アナログ信号の出力タイミング、および撮像素子105が出力したアナログ信号に対し、アナログ処理部106かつA/D変換部107が所定の処理を施す動作をいう。このように処理が施された画像データは、撮像制御部114の制御のもと、バス113およびメモリI/F部109を介して記録媒体110に記録される。
第1外部I/F部115は、バス113を介して外部の機器から入力される情報を不揮発メモリ112または揮発メモリ111へ出力する一方、バス113を介して外部の機器へ揮発メモリ111が記録する情報、不揮発メモリ112が記録する情報および撮像素子105が生成した画像データを出力する。具体的には、第1外部I/F部115は、バス113を介して画像処理装置30に撮像素子105が生成した画像データ、RTSノイズ情報、ランダムノイズモデル情報および欠陥画素の位置情報を出力する。
〔画像処理装置の構成〕
次に、画像処理装置30の構成について説明する。画像処理装置30は、第3外部I/F部31と、ノイズ低減部32と、画像処理部33と、操作部34と、記憶部35と、画像処理制御部36と、を備える。
第3外部I/F部31は、撮像装置10の第1外部I/F部115を介して撮像素子105によって生成された画像データ、不揮発メモリ112内のRTSノイズ情報記録部112bが記録するRTSノイズに関するRTSノイズ情報、ランダムノイズモデル情報記録部112cが記録するランダムノイズモデル情報および欠陥画素情報記録部112dから欠陥画素情報を取得する取得部として動作し、取得した画像データ、RTSノイズ情報、ランダムノイズモデル情報および欠陥画素情報をノイズ低減部32および記憶部35へ出力する。第3外部I/F部31および第1外部I/F部115は、例えば双方向に情報をやり取り可能な制御ケーブルや無線通信等を介して接続されている。なお、本実施の形態では、第3外部I/F部31が取得部として機能する。
ノイズ低減部32は、第3外部I/F部31から入力されたRAW画像に対して、欠陥画素を補正した後に、RTSノイズを補正して画像処理部33へ出力する。ノイズ低減部32は、欠陥画素補正部50と、RTSノイズ補正部51と、を有する。
欠陥画素補正部50は、第3外部I/F部31から入力されたRAW画像に対して、第3外部I/F部31から入力された欠陥画素情報に基づいて、欠陥画素の画素値を補正してRTSノイズ補正部51へ出力する。
RTSノイズ補正部51は、欠陥画素補正部50から入力された欠陥画素が補正されたRAW画像に対して、第3外部I/F部31から入力された欠陥画素情報に基づいて、RTSノイズを補正するRTSノイズ補正処理を行い、この補正を行ったRAW画像を画像処理部33へ出力する。
ここで、RTSノイズ補正部51の詳細な構成について説明する。図3は、RTSノイズ補正部51の詳細な構成を示すブロック図である。図3に示すように、RTSノイズ補正部51は、RTSノイズ画素判定部321と、候補値算出部322と、代表値算出部323と、ランダムノイズ量推定部324と、補正値算出部325と、を有する。
RTSノイズ画素判定部321は、第3外部I/F部31から入力されたRAW画像上の画素においてRTSノイズが発生する可能性があるか否かを判定し、判定結果を候補値算出部322および代表値算出部323へ出力する。具体的には、RTSノイズ画素判定部321に対して画素の位置が入力されると、その画素に対応するRTSノイズ情報が撮像装置10のRTSノイズ情報記録部112bに記録されているか判定し、記録されていればその画素はRTSノイズ画素と見なしてRTSノイズ情報(RTSノイズが有りを示す情報)を出力する一方、撮像装置10のRTSノイズ情報記録部112bに記録されていなければ、RTSノイズが発生しない画素と見なし、RTSノイズ情報を出力しない。
候補値算出部322は、注目画素の画素値と、RTSノイズ画素判定部321の判定結果とに基づいて、RTSノイズ画素判定部321によって注目画素においてRTSノイズが発生する可能性があると判定されている場合、注目画素の画素値に対する補正量の候補値を複数算出し、注目画素の画素値と、算出した複数の候補値を代表値算出部323、ランダムノイズ量推定部324および補正値算出部325それぞれへ出力する。
代表値算出部323は、RTSノイズ画素判定部321によって注目画素においてRTSノイズが発生する可能性があると判定されている場合には、注目画素における周囲の少なくともRTSノイズ画素判定部321によってRTSノイズが発生しないと判定されている画素と、後述するランダムノイズ量推定部324が算出した注目画素に対応するランダムノイズ量の参照値とに基づいて、RTSノイズが発生しない場合の画素値に相当する代表値を算出する。代表値算出部323は、注目画素の画素値と、複数の候補値と、上述で算出した代表値と、を補正値算出部325へ出力する。なお、本実施の形態1では、代表値算出部323が推定部として機能する。
ランダムノイズ量推定部324は、撮像装置10のランダムノイズモデル情報記録部112cが記録するランダムノイズモデルに基づいて、画素値に対応するランダムノイズ量を推定し、推定結果を候補値算出部322、代表値算出部323および補正値算出部325それぞれへ出力する。即ち、ランダムノイズ量推定部324に対して画素値を入力すると、その画素値に対応するランダムノイズ量が出力される。
補正値算出部325は、RTSノイズ画素判定部321によって注目画素においてRTSノイズが発生する可能性がある画素と判定されている場合、候補値算出部322が算出した複数の候補値に基づいて、注目画素の画素値を補正する。具体的には、補正値算出部325は、注目画素の画素値と、候補値算出部322によって算出された複数の候補値と、代表値算出部323によって算出された代表値と、に基づいて、RTSノイズを補正した画素値を算出して画像処理部33へ出力する。より具体的には、補正値算出部325は、候補値算出部322が算出した複数の候補値の中から、代表値算出部323が算出した代表値に補正結果が最も近くなるような候補値に基づいて、注目画素の画素値を補正する。これに対して、補正値算出部325は、RTSノイズ画素判定部321によって注目画素においてRTSノイズが発生しない画素と判定されている場合、注目画素の画素値をそのまま出力する。
図1に戻り、画像処理装置30の説明を続ける。
画像処理部33は、ノイズ低減部32によってノイズが補正された画像データに対して、所定の画像処理を行って表示装置40へ出力する。ここで、所定の画像処理とは、少なくとも、オプティカルブラック減算処理、ホワイトバランス調整処理、撮像素子105がベイヤー配列の場合には画像データの同時化処理、カラーマトリクス演算処理、γ補正処理、色再現処理およびエッジ強調処理等を含む基本の画像処理を行う。また、画像処理部33は、予め設定された各画像処理のパラメータに基づいて、自然な画像を再現する画像処理を行う。ここで、各画像処理のパラメータとは、コントラスト、シャープネス、彩度、ホワイトバランスおよび階調の値である。
操作部34は、画像処理装置30に関する各種操作信号の入力を受け付ける。操作部34は、例えば十字ボタン、プッシュボタンおよびタッチパネル等を用いて構成される。
記憶部35は、揮発メモリや不揮発性メモリを用いて構成され、第3外部I/F部31から出力されたRTSノイズ情報および欠陥画素情報を記憶する。
画像処理制御部36は、画像処理装置30を構成する各部を統括的に制御する。画像処理制御部36は、は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成される。画像処理制御部36は、画像処理装置30を構成する各部の指示やデータ等の転送を制御する。
〔表示装置の構成〕
次に、表示装置40の構成について説明する。表示装置40は、画像処理装置30から入力される画像データに対応する画像を表示する。表示装置40は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等の表示パネル等を用いて構成される。
以上の構成を有する撮像システム1は、画像処理装置30が撮像素子105において発生する欠陥画素および/またはRTSノイズを補正し、表示装置40が画像処理装置30によって画像処理が施された画像データに対応する画像を表示する。
〔RTSノイズの発生原因と特性〕
次に、RTSノイズの発生原因とRTSノイズの特性について説明する。
図4は、撮像素子105に光が当たらないように遮光した場合において、RTSノイズが発生するときに、アンプ部105eから出力されるアンプ出力の変動の例を示す図である。図5は、RTSノイズが発生するアンプ部105eを用いて読み出された画素値の分布の例を示す図である。
RTSノイズは、アンプ部105eにおけるゲート酸化膜にトラップ準位が存在した場合、ランダムなタイミングで、このトラップ準位に電荷が捕獲されたり、放出されたりすることで発生する。このため、図4に示すように、RTSノイズが発生するアンプ部105eでは、アンプ出力が約Vrtsの範囲でランダムに変動する。また、電位の変動は、一瞬で起こらず、わずかな時間τを要する。
一般に、撮像素子105では、画素105aから読み出した画素値からノイズを低減するため、相関二重サンプリング処理(以下、「CDS処理」という)が行われる。CDS処理では、撮像制御部114が撮像素子105のリセットスイッチ(図示せず)をオンにして、FD部105dの電荷をリセットさせ、さらに、撮像制御部114が第2スイッチ105fをオンにして、リセット状態を作り、リセット状態の信号(基準信号)を読み出す(出力する)。次に、CDS処理では、撮像制御部114が第1スイッチ105b(または第1スイッチ105b(1)〜105b(8)のいずれか)のみをオンにして、画素105aで発生した電荷をFD部105dに転送し、さらに第2スイッチ105fをオンにした読み出し状態(出力状態)を作り、読み出し状態の信号を読み出す(出力する)。続いて、CDS処理では、読み出し状態の信号からリセット状態の信号(基準信号)を減算することで得られる信号を画素値として変換する。
図4に示すように、撮像素子105は、CDS処理により、時間tr1(リセット状態)および時間ts1(読み出し状態)それぞれの信号を読み出すと、時間tr1および時間ts1それぞれのアンプ出力Vがほぼ同様であるため、主にランダムノイズによる影響を受け、読み出された画素値が図5に示す分布Aのような0を中心とした分布となる。同様に、撮像素子105は、時間tr2(リセット状態)と時間ts2(読み出し状態)でも、時間tr2および時間ts2それぞれのアンプ出力Vがほぼ同様であるため、読み出された画素値が図5に示す分布Aのようになる。
一方、撮像素子105は、CDS処理により、時間tr3(リセット状態)および時間ts3(読み出し状態)それぞれの信号を読み出すと、時間tr3のアンプ出力と比べ時間ts3のアンプ出力が約Vrts低いため、2つの信号の差をとると、アンプ出力の変化量であるVrtsに対応する画素値であるRTS_Value分マイナス方向にシフトし、読み出された画素値が−RTS_Valueを中心とした分布Bとなる。
これに対して、撮像素子105は、CDS処理により、時間tr4(リセット状態)および時間ts4(読み出し状態)それぞれの信号を読み出すと、時間tr4のアンプ出力に比べて時間ts4のアンプ出力が約Vrts高いため、2つの信号の差をとるとアンプ出力の変化量であるVrtsに対応する画素値であるRTS_Value分プラス方向にシフトし、読み出された画素値がRTS_Valueを中心とした分布Cとなる。
ここで、図4のアンプ出力の変動は、時間τを要して生じるため、電位が変動している途中で信号を読み出す場合もある。この場合、リセット状態の読み出し時間および読み出し状態の読み出し時間の間で、アンプ出力差が−Vrtsより大きく、Vrtsより小さい。この結果、撮像素子105から読み出された画素値も、−RTS_Valueより大きく、RTS_Valueより小さな値となる。時間τは、撮像素子105の条件(例えば温度や駆動電圧等)が一定であれば、ほぼ一定になると考えられるため、−RTS_Valueより大きくRTS_Valueより小さな画素値が同様の確率で発生する。ここでは、これらの画素値の発生頻度をαnoiseと定義する。また、分布Bおよび分布Cの各々は、中央値のみ異なるが、それ以外は同様の分布となる。このため、以下においては、分布Aに対する分布Bまたは分布Cの割合をαrtsと定義する。このαrtsは、アンプ部105eのアンプ出力の変動周期が短いほど、大きくなる。
このように、CDS処理によりRTSノイズが発生するアンプ部105eを用いて読み出された画素値は、図5のような分布となる。なお、撮像素子105に光が当たっている条件では、読み出し状態の電位が露光量に応じて変化する。しかしながら、RTSノイズによる電位の変化は、露光量によらず一定である。即ち、RTSノイズは、露光量に依存せず、−RTS_Value以上、RTS_Value以下の範囲で正常な画素値に対してランダムに変動する特性を有する。なお、図5において、分布A、分布B、分布Cを模式的に示したが、一般には正規分布となる。
また、RTSノイズは、読み出し回路(アンプ部105e)に起因するノイズであるため、図2に示すように、複数の画素105aの各々が1つの読み出し回路を共有している場合、全ての共有画素(画素105a(1)〜105a(8))において同様の特性のRTSノイズが発生する。
また、図2に示した読み出し回路(アンプ部105e)以外にも、撮像素子105の列方向で共有しているカラムアンプやソースフォロア等においても、RTSノイズが発生する場合がある。この場合、同じカラムアンプおよびソースフォロアを共有する列方向の全ての画素においても同様の特性のRTSノイズが発生する。本実施の形態では、読み出し回路(アンプ部105e)以外の回路で発生したRTSノイズにも適用することができる。
このようにRTSノイズは、被写体を固定して同じ条件で撮影した場合、撮影により得られた画像の画素値が一定範囲内(−RTS_Value以上、RTS_Value以下)で振幅(変動)するような点滅欠陥ノイズの一種となる。
〔画像処理装置の処理〕
次に、画像処理装置30が実行する処理について説明する。図6は、画像処理装置30が実行するノイズ補正処理の概要を示すフローチャートであり、画像処理装置30が実行するメインルーチンのフローチャートである。
図6に示すように、まず、欠陥画素補正部50は、第3外部I/F部31から入力されたRAW画像に対して、第3外部I/F部31から入力された欠陥画素情報に基づいて、欠陥画素を補正する欠陥画素補正処理を実行する(ステップS1)。なお、欠陥画素補正処理の詳細については後述する。
続いて、RTSノイズ補正部51は、欠陥画素補正部50から入力された欠陥画素が補正されたRAW画像に対して、第3外部I/F部31から入力されたRTSノイズ情報に基づいて、RTSノイズ補正を補正するRTSノイズ補正処理を実行する(ステップS2)。なお、RTSノイズ補正処理の詳細については後述する。ステップS2の後、画像処理装置30は、本処理を終了する。
〔欠陥画素補正処理の概要〕
次に、図6のステップS1で説明した欠陥画素補正処理の詳細について説明する。図7は、欠陥画素補正処理の概要を示すフローチャートであり、画像処理装置30が実行するサブルーチンのフローチャートである。
図7に示すように、まず、欠陥画素補正部50は、垂直方向のRAW画像の位置を示すカウンタyをリセット(y=0)するとともに(ステップS11)、水平方向のRAW画像の位置を示すカウンタxをリセット(x=0)する(ステップS12)。なお、以下においては、垂直方向のRAW画像の位置を示すカウンタyにおいて、RAW画像の上端を0とし、水平方向のRAW画像の位置を示すカウンタxにおいて、RAW画像の左端を0とする。
続いて、欠陥画素補正部50は、第3外部I/F部31から入力された欠陥画素情報に基づいて、RAW画像における注目画素((x,y)画素)が欠陥画素であるか否かを判断し(ステップS13)、RAW画像における注目画素が欠陥画素である場合(ステップS13:Yes)、欠陥画素補正部50は、後述するステップS14へ移行し、RAW画像における注目画素が欠陥画素でない場合(ステップS13:No)、欠陥画素補正部50は、後述するステップS24へ移行する。なお、欠陥画素補正部50は、ステップS13において、注目画素の位置または注目画素を含む共有画素ブロックの位置が欠陥画素情報に含まれていれば欠陥画素と判断し、何れも含まれていなければ欠陥画素では無いと判断する。
ステップS14において、欠陥画素補正部50は、最小領域を選択領域に設定する。具体的には、図8Aに示すように、欠陥画素補正部50は、注目画素P1に隣接する周辺の画素K1の画素数が最小である選択領域を設定する。なお、図8A〜図8Eにおいては、白抜きで表現した画素が未選択の画素を示す。
続いて、欠陥画素補正部50は、選択領域の画素値を取得する(ステップS15)。この場合、欠陥画素補正部50は、注目画素を中心にしたときの選択領域に含まれる全画素の各々の画素値を取得し、取得した選択領域に含まれる全画素の各々の画素値を記憶部35に記憶する。
その後、欠陥画素補正部50は、第3外部I/F部31から入力された欠陥画素情報に基づいて、記憶部35が記憶する欠陥画素の画素値を削除する(ステップS16)。具体的には、欠陥画素補正部50は、第3外部I/F部31から入力された欠陥画素情報に基づき対応する画素が欠陥画素か否かを判定し、欠陥画素である場合、その画素に対応する画素値を記憶部35から削除する。
続いて、欠陥画素補正部50は、第3外部I/F部31から入力されたRTSノイズ情報に基づいて、記憶部35が記憶するRTSノイズ発生画素の画素値を削除する(ステップS17)。具体的には、欠陥画素補正部50は、第3外部I/F部31から入力されたRTSノイズ情報に基づいて、記憶部35に記憶した画素値の中から所定の条件でRTSノイズが発生しうるRTSノイズ発生画素であるか否かを判定し、RTSノイズ発生画素であれば、その画素に対応する画素値を記憶部35から削除する。ここで、所定の条件とは、以下の条件(A)〜(C)のいずれかの場合ある。
(A)判定対象の画素の位置情報がRTSノイズ情報に含まれている場合
(B)判定対象の画素の位置情報がRTSノイズ情報に含まれており、かつ、周囲の画素値との差が所定の閾値以上である場合
(C)判定対象の画素の位置情報がRTSノイズ情報に含まれており、かつ、周囲の画素値との差がRTS_Value×係数(例えば0より大きく1以下の数)以上である場合
その後、欠陥画素補正部50は、記憶部35に記憶された画素値の数が閾値以上(例えば2以上)であるか否かを判断し(ステップS18)、記憶部35に記憶された画素値の数が閾値以上である場合(ステップS18:Yes)、欠陥画素補正部50は、後述するステップS21へ移行し、記憶部35に記憶された画素値の数が閾値以上でない場合(ステップS18:No)、欠陥画素補正部50は、後述するステップS19へ移行する。
ステップS19において、欠陥画素補正部50は、選択領域が最大であるか否かを判断し、選択領域が最大である場合(ステップS19:Yes)、欠陥画素補正部50は、後述するステップS21へ移行し、選択領域が最大でない場合(ステップS19:No)、欠陥画素補正部50は、後述するステップS20へ移行する。
ステップS20において、欠陥画素補正部50は、選択領域を拡大する。具体的には、図8A〜図8Eに示すように、欠陥画素補正部50は、上述したステップS18において記憶部35に記憶された画素値の数が閾値以上になるまで、選択領域を順次拡大する(図8A→図8B→図8C→図8D→図8E)。この場合において、欠陥画素補正部50は、上述したステップS19において、選択領域が最大になった場合(図8Eを参照)、後述するステップS21へ移行する。なお、図8A〜図8Eにおいて、選択領域は、上記の領域以外にも、種々の形状、範囲およびサイズを変更することができ、例えば長方形の領域であってもよい。また、図8A〜図8Eにおいて、選択領域は、複数必要なく、少なくとも1つ以上であればよい。さらに、図8A〜図8Eにおいては、撮像素子105の受光面にカラーフィルタがないパターンの選択領域を前提としたが、例えば撮像素子105の受光面にカラーフィルタを設けた場合、同色画素(同色のカラーフィルタが設けられている画素)のみを使用するように選択領域を選択すればよい(図8A〜図8EにおいてK1で示した画素のうち、同色画素に対応する画素のみを使用すればよい)。
ステップS21において、欠陥画素補正部50は、記憶部35に記憶された画素値の数が1以上であるか否かを判断し、記憶部35に記憶された画素値の数が1以上である場合(ステップS21:Yes)、欠陥画素補正部50は、後述するステップS22へ移行し、記憶部35に記憶された画素値の数が1以上でない場合(ステップS21:No)、欠陥画素補正部50は、後述するステップS24へ移行する。
ステップS22において、欠陥画素補正部50は、記憶部35に記憶されている画素値の平均値、最頻値および中央値のいずれかを用いて、RAW画像の注目画素((x,y)画素)の補正値を算出する。なお、欠陥画素補正部50は、記憶部35に記憶されている画素値に基づいて、エッジの方向判別を行い、この判別結果の方向に位置する画素値に対して重み付けを高くする等、その方向の画素値を優先して補正値に反映するようにしてもよい。
続いて、欠陥画素補正部50は、RAW画像の注目画素((x,y)画素)の画素値をステップS22で算出した補正値に置き換えることによって、RAW画像の注目画素の画素値を補正する(ステップS23)。
その後、欠陥画素補正部50は、水平方向のRAW画像の位置を示すカウンタxをインクリメント(x=x+1)し(ステップS24)、カウンタxがRAW画像の画像幅より小さいか否かを判断し(ステップS25)、カウンタxがRAW画像の画像幅より小さい場合(ステップS25:Yes)、欠陥画素補正部50は、上述したステップS13へ戻り、カウンタxがRAW画像の画素幅より小さくない場合(ステップS25:No)、欠陥画素補正部50は、ステップS26へ移行する。
続いて、欠陥画素補正部50は、垂直方向のRAW画像の位置を示すカウンタyをインクリメント(y=y+1)し(ステップS26)、カウンタyがRAW画像の画像高さより小さいか否かを判断し(ステップS27)、カウンタyがRAW画像の画像高さより小さい場合(ステップS27:Yes)、欠陥画素補正部50は、上述したステップS12へ戻り、カウンタyがRAW画像の画像高さより小さくない場合(ステップS27:No)、欠陥画素補正部50は、本処理を終了し、図6のメインルーチンへ戻る。
〔RTSノイズ補正処理の概要〕
次に、図6のステップS2で説明したRTSノイズ補正処理の詳細について説明する。図9は、RTSノイズ補正処理の概要を示すフローチャートであり、画像処理装置30が実行するサブルーチンのフローチャートである。
図9に示すように、RTSノイズ補正部51は、垂直方向のRAW画像の位置を示すカウンタyをリセット(y=0)するとともに(ステップS31)、水平方向のRAW画像の位置を示すカウンタxをリセット(x=0)する(ステップS32)。
続いて、RTSノイズ画素判定部321は、第3外部I/F部31から入力されたRTSノイズ情報に基づいて、注目画素((x,y)画素)でRTSノイズが発生する可能性があるか否かを判定する(ステップS33)。即ち、RTSノイズ画素判定部321は、注目画素が含まれる共有画素ブロックの位置情報が、RTSノイズ情報に含まれているか否かを判定する。具体的には、RTSノイズ画素判定部321は、注目画素が含まれる共有画素ブロックの位置情報が、RTSノイズが発生する可能性がある共有画素ブロックとしてRTSノイズ情報に含まれているか否かを判定する。なお、RTSノイズ画素判定部321は、RTSノイズ情報に、共有画素ブロックの位置情報ではなく画素の位置情報が含まれている場合、注目画素の位置情報がRTSノイズ情報に含まれているか否かを判定する。RTSノイズ画素判定部321によって注目画素においてRTSノイズが発生する可能性があると判定(注目画素が含まれる共有画素ブロックの位置情報が、RTSノイズ情報に含まれていると判定)された場合(ステップS33:Yes)、RTSノイズ補正部51は、後述するステップS34へ移行する。これに対して、RTSノイズ画素判定部321によって注目画素においてRTSノイズが発生する可能がないと判定(注目画素が含まれる共有画素ブロックの位置情報が、RTSノイズ情報に含まれていないと判定)された場合(ステップS33:No)、RTSノイズ補正部51は、後述するステップS37へ移行する。
ステップS34において、候補値算出部322は、RTSノイズを補正するための補正量の候補値を複数算出する。具体的には、候補値算出部322は、注目画素に対応するRTS_Value(RTSノイズ画素判定部321から出力されるRTSノイズ情報に含まれている)に基づいて、0以上RTS_Value以下の画素値として取り得る値全て(RAW画像として整数のみを取り得る場合、0以上RTS_Value以下の全ての整数)を候補値とする。なお、候補値算出部322は、撮像制御部114によって撮像素子105のカラムアンプ等に設定されたアンプゲイン値が、RTSノイズ検出時(アンプゲイン値=G0とする)と、RTSノイズ補正時(アンプゲイン値=G1とする)とで異なる場合、RTS_Valueを、RTSノイズ補正時のアンプゲイン値とRTSノイズ検出時のアンプゲイン値との比(G=G1/G0)に対してRTS_Valueを乗算した値に置き換えてもよい。また、候補値算出部322は、予め設定しうるアンプゲイン値毎のRTS_ValueをRTSノイズ情報に持たせ、この設定しているアンプゲイン値に応じたRTS_Valueを用いてもよい。
続いて、代表値算出部323は、注目画素の周辺画素の画素値に基づいて、代表値(注目画素において、RTSノイズが発生していない場合における予測される画素値)を算出する代表値算出処理を実行する(ステップS35)。なお、代表値算出部323は、RTSノイズが発生する画素を含めるようにしてもよい。
〔代表値算出処理の概要〕
図10は、上述した図9のステップS35の代表値算出処理の概要を示すフローチャートである。
図10に示すように、まず、代表値算出部323は、最小領域を選択領域に設定する(ステップS51)。具体的には、上述した図8Aに示すように、欠陥画素補正部50は、画素数が最小である選択領域を設定する。なお、代表値算出部323は、上述した図7の欠陥画素補正処理において欠陥画素補正部50が設定した選択領域と同じ選択領域を選択する必要はなく、異なる選択領域を設定してもよい。また、本実施の形態1では、説明を簡略化するため、代表値算出部323は、上述した図7の欠陥画素補正処理において欠陥画素補正部50が設定した選択領域と同様の選択領域を選択するものとする。
また、撮像素子105の受光面にカラーフィルタを設けた場合、同色画素(同色のカラーフィルタが設けられている画素)のみを使用するように選択領域を選択すればよい(図8A〜図8EにおいてK1で示した画素のうち、同色画素に対応する画素のみを使用すればよい)。
続いて、候補値算出部322は、注目画素の画素値にRTS_Valueを加算した値、または注目画素の画素値に補正量の最大値を加算した値をランダムノイズ参照値として算出する(ステップS52)。
その後、ランダムノイズ量推定部324は、第3外部I/F部31から入力されたランダムノイズモデルとステップS52で候補値算出部322が算出した参照値とに基づいて、ランダムノイズ量を算出する(ステップS53)。
図11は、ランダムノイズモデルの一例を示す図である。図11において、縦軸がノイズ量を示し、横軸が参照値を示す。なお、図11においては、縦軸のランダムノイズ量として画素値の標準偏差を用い、撮像素子105の特性に応じたランダムノイズモデルを示す。
図11の曲線L1に示すように、撮像素子105におけるランダムノイズ量は、画素値が大きくなるに従って増加する。このため、本実施の形態1におけるランダムノイズ量推定部324は、図11の曲線L1のランダムノイズモデルと候補値算出部322が算出した参照値とに基づいて、ランダムノイズ量を算出する(標準偏差を算出する)。なお、図11に示した曲線以外にも、ランダムノイズモデルを近似式や折れ線で近似した特性であってもよい。
ステップS53の後、代表値算出部323は、算出範囲内にある画素の画素値に基づいて、代表値算出処理に使用可能な画素値の範囲である許容範囲(有効範囲)を算出する(ステップS54)。具体的には、代表値算出部323は、許容範囲(有効範囲)の上限を以下の式(1)によって算出する。
参照値+ランダムノイズ量(標準偏差)×R+RTS_Value
・・・(1)
ここで、Rは、所定の係数であり、ランダムノイズに対してRTSノイズが視覚的にどの程度把握できるかに応じて設定する。例えばRの係数としては、2前後の値が好ましい。また、代表値算出部323は、許容範囲の下限を以下の式(2)によって算出する。
参照値−ランダムノイズ量(標準偏差)×R−RTS_Value
・・・(2)
なお、RTS_Valueに代えて、複数の候補値の最大値を用いてもよい。また、式(1)および式(2)における参照値は、上述したステップS53においてランダムノイズ量推定部324によるランダムノイズ量を推定するために使用された参照値と異なる参照値方法により得られた参照値としてもよい(例えば、注目画素の画素値を参照値とする等)。このように、代表値算出部323は、注目画素のRTSノイズと、この注目画素周辺のランダムノイズを考慮した許容範囲を算出することができる。
その後、代表値算出部323は、選択領域内の画素において、許容範囲内の画素値を有し、かつ、RTSノイズが発生しない画素の数をカウントする(ステップS55)。
続いて、代表値算出部323は、ステップS55でカウンタした画素数が閾値以上(例えば2以上)であるか否かを判断し(ステップS56)、カウンタした画素数が閾値以上である場合(ステップS56:Yes)、RTSノイズ補正部51は、後述するステップS59へ移行し、カウンタした画素数が閾値以上でない場合(ステップS56:No)、RTSノイズ補正部51は、後述するステップS57へ移行する。
ステップS57において、代表値算出部323は、選択領域が最大であるか否かを判断し、選択領域が最大である場合(ステップS57:Yes)、代表値算出部323は、後述するステップS59へ移行し、選択領域が最大でない場合(ステップS57:No)、代表値算出部323は、後述するステップS58へ移行する。
ステップS58において、代表値算出部323は、選択領域を拡大し、上述したステップS52へ戻る。具体的には、上述した図8A〜図8Eに示すように、代表値算出部323は、上述したステップS55においてカウンタした画素数が閾値以上になるまで、選択領域を順次拡大する(図8A→図8B→図8C→図8D→図8E)。この場合において、代表値算出部323は、上述したステップS57において、選択領域が最大になった場合(図8Eを参照)、後述するステップS59へ移行する。
ステップS59において、代表値算出部323は、選択領域に含まれ、許容範囲内の画素値を有し、RTSノイズが発生しない画素の画素値の平均値、最頻値および中央値のいずれかを代表値として決定する。なお、代表値算出部323は、注目画素からの距離に応じて画素値に重み付けした平均値であってもよい。また、代表値算出部323は、上述した条件を満たす画素が0個の場合、注目画素値を代表値として決定する。さらにまた、代表値算出部323は、上述した条件を満たす画素の画素値に基づいて、エッジの方向判別を行い、この判別結果の方向に位置する画素値に対して重み付けを高くする等、その方向の画素値を優先して代表値として決定するようにしてもよい。さらにまた、代表値算出部323は、直前に撮影されたRAW画像や直前にRTSノイズ補正部51で補正されたRAW画像等の他の画像も用い、代表値を算出するようにしても良い。ステップS59の後、画像処理装置30は、本処理を終了し、図9のRTSノイズ補正処理のサブルーチンへ戻る。
図9に戻り、ステップS36以降の説明を続ける。
ステップS36において、補正値算出部325は、上述したステップS34で候補値算出部322によって算出された複数の候補値と、上述したステップS35で代表値算出部323によって算出された代表値とに基づいて、注目画素におけるRTSノイズが補正されたRAW画像の画素値を算出する補正値算出処理を実行する。ステップS36の後、画像処理装置30は、後述するステップS37へ移行する。
〔補正値算出処理の概要〕
図12は、図9のステップS36の補正値算出処理の概要を示すフローチャートである。
図12に示すように、まず、補正値算出部325は、上述した図10のステップS53でランダムノイズ量推定部324によって推定されたランダムノイズ量(本実施の形態1では、標準偏差)と、上述した図9のステップS34で候補値算出部322によって算出された候補値の最大値とに基づいて、候補値の最大値が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS61)。ここで、閾値は、以下の式(3)によって設定される。
ランダムノイズ量×Rm ・・・(3)
Rmは、所定の係数である。なお、Rmは、ランダムノイズに対してRTSノイズが視覚的にどの程度見えるかに応じて決定される、例えば、Rmの値は、2前後が好ましい。候補値の最大値が閾値以上である場合(ステップS61:Yes)、補正値算出部325は、後述するステップS62へ移行する。これに対して、候補値の最大値が閾値以上でない場合(ステップS61:No)、補正値算出部325は、後述するステップS63へ移行する。なお、補正値算出部325は、候補値の最大値の代わりに注目画素のRTS_Valueを用い、注目画素のRTS_Valueと閾値を比較するようにしても良い。
ステップS62において、補正値算出部325は、画素値を補正する。具体的には、補正値算出部325は、まず、以下の式(4)によってΔを算出する。
Δ=注目画素のRAW画像における画素値−代表値 ・・・(4)
次に、補正値算出部325は、Δの絶対値と、上述した図9のステップS34で候補値算出部322が算出した1つ以上の候補値とを比較し、最もΔの絶対値に近い候補値を選択し、この候補値をδとする。なお、補正値算出部325は、最もΔの絶対値に近い候補値が複数ある場合、過補正を防止するため、複数の候補値のうち最も小さい候補値をδとして選択する。
最後に、補正値算出部325は、以下の式(5),(6)によって、注目画素のRAW画像における画素値を代表値方向にδだけ近づけて補正し、この補正した注目画素の画素値を画像処理部33へ出力する。
・Δ<0の場合
注目画素のRAW画像における画素値+δ ・・・(5)
・Δ≧0の場合
注目画素のRAW画像における画素値−δ ・・・(6)
ステップS62の後、画像処理装置30は、図9のRTSノイズ補正処理のサブルーチンへ戻る。なお、ステップS62において、補正値算出部325は、Δを算出して複数の候補値の中から最も小さい候補値を選択していたが、注目画素のRAW画像における画素値に対して、複数の候補値の各々を個別に加算または減算した値を算出し、この算出により得られる複数の加算または減算した値の中で最も近い代表値を選択してもよい。また、ステップS62において、補正値算出部325は、同じ結果が得られれば、別の演算および比較方を用いてもよい。さらにまた、補正値算出部325は、補正された注目画素の画素値として、代表値を注目画素のRAW画像における画素値−RTS_Value以上、注目画素のRAW画像における画素値+RTS_Value以下にクリップした値とすることと等価になる。
ステップS63において、補正値算出部325は、注目画素のRAW画像における画素値をそのまま画像処理部33に出力する。ステップS63の後、画像処理装置30は、図9のRTSノイズ補正処理のサブルーチンへ戻る。
図9に戻り、ステップS37以降の説明を続ける。
ステップS37において、RTSノイズ補正部51は、水平方向のRAW画像の位置を示すカウンタxをインクリメント(x=x+1)する。
続いて、RTSノイズ補正部51は、カウンタxがRAW画像の画像幅より小さいか否かを判断し(ステップS38)、カウンタxがRAW画像の画像幅より小さい場合(ステップS38:Yes)、RTSノイズ補正部51は、上述したステップS33へ戻り、カウンタxがRAW画像の画素幅より小さくない場合(ステップS38:No)、画像処理装置30は、ステップS39へ移行する。
続いて、RTSノイズ補正部51は、垂直方向のRAW画像の位置を示すカウンタyをインクリメント(y=y+1)し(ステップS39)、カウンタyがRAW画像の画像高さより小さいか否かを判断し(ステップS40)、カウンタyがRAW画像の画像高さより小さい場合(ステップS40:Yes)、画像処理装置30は、上述したステップS32へ戻り、カウンタyがRAW画像の画像高さより小さくない場合(ステップS40:No)、画像処理装置30は、本処理を終了し、図6のメインルーチンへ戻る。
以上説明した本発明の実施の形態1によれば、第3外部I/F部31から入力されたRAW画像に対して、欠陥画素補正部50が欠陥画素情報に応じて欠陥画素ノイズを補正し、欠陥画素補正部50によって欠陥画素の画素値が補正されたRAW画像に対して、RTSノイズ補正部51がRTSノイズ情報に応じてRTSノイズを補正するので、欠陥画素ノイズおよびRTSノイズを含む画像データに対して、高精度に補正することができる。
また、本発明の実施の形態1によれば、欠陥画素補正部50がRTSノイズ情報に対応する画素を除いた画素の画素値を用いて欠陥画素ノイズを補正する。即ち、欠陥画素補正部50が注目画素の周囲のRTSノイズが発生し得る画素を参照しないようにして欠陥画素の画素値を補正し、その後、RTSノイズ補正部51がRTSノイズを補正するので、欠陥画素ノイズおよびRTSノイズを含む画像データに対して、高精度に補正することができる。
(実施の形態1の変形例)
次に、本発明の実施の形態1の変形例について説明する。本実施の形態1の変形例は、上述した実施の形態1と同一の構成を有し、画像処理装置が実行する欠陥画素補正処理が異なる。以下においては、本実施の形態1の変形例に係る画像処理装置が実行する欠陥画素補正処理について説明する。なお、上述した実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
〔欠陥画素補正処理の概要〕
図13は、本実施の形態1の変形例に係る画像処理装置30が実行する欠陥画素補正処理の概要を示すフローチャートであり、画像処理装置30が実行するサブルーチンのフローチャートである。図13において、本実施の形態1の変形例では、欠陥画素補正部50は、上述した実施の形態1における図7のステップS17に替えて、ステップS17aを実行する。それ以外は、上述した図7の処理と同様のため、以下において、説明を省略する。
図13に示すように、ステップS17aにおいて、欠陥画素補正部50は、RTSノイズ発生画素の画素値を補正する。具体的には、欠陥画素補正部50は、第3外部I/F部31から入力されたRTSノイズ情報に基づいて、ステップS15で取得した画素値の中にRTSノイズ発生画素がある場合、その画素値に対してRTSノイズ補正を行う(元の画像データそのものは補正せず、取得した画素値を補正)。欠陥画素補正部50が行う補正方法としては、上述した実施の形態1のRTSノイズ補正部51が実行する処理と同様の処理であってもよいし、簡易的な処理であってもよい。この簡易的な処置としては、欠陥画素補正部50は、RTSノイズ発生画素の周辺画素の画素値の平均値を算出し、取得した画素値、取得した画素値にRTS_Valueを加算した値(画素値+RTS_Value)、および取得した画素値からRTS_Valueを減算した値(画素値−RTS_Value)のうち、平均値に最も近いものを取得する(より詳細には国際出願JP2015/057958号を参照)。
以上説明した本発明の実施の形態1の変形例によれば、欠陥画素補正部50がRTSノイズ情報に基づいて、注目画素の周囲のRTSノイズ画素を簡易補正して使用するため、欠陥画素の周囲にRTSノイズ画素が多い場合に、ランダムノイズ等の影響により欠陥画素の補正結果の精度が低下することを防止することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態2に係る撮像システムは、上述した実施の形態1に係る画像処理装置30のノイズ低減部32の構成が異なるうえ、本実施の形態2に係る画像処理装置が実行する処理が異なる。具体的には、本実施の形態2に係るノイズ低減部は、RAW画像に対して、RTSノイズ補正を行った後に、欠陥画素を補正する。以下においては、本実施の形態2に係るノイズ低減部の構成を説明後、本実施の形態2に係るノイズ低減部が実行する処理について説明する。なお、上述した実施の形態1に係る撮像システム1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図14は、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置におけるノイズ低減部の構成を模式的に示すブロック図である。
図14に示すノイズ低減部32aは、第3外部I/F部31から入力されたRAW画像に対して、RTSノイズを補正した後に、欠陥画素を補正して画像処理部33へ出力する。ノイズ低減部32aは、RTSノイズ補正部51aと、欠陥画素補正部50aと、を有する。
RTSノイズ補正部51aは、第3外部I/F部31から入力されたRAW画像に対して、第3外部I/F部31から入力されたRTSノイズ情報に基づいて、RTSノイズが発生しうる画素の画素値を補正して欠陥画素補正部50aへ出力する。なお、RTSノイズ補正部51aの詳細は、上述した実施の形態1に係るRTSノイズ補正部51と同様のため(図3を参照)、説明を省略する。
欠陥画素補正部50aは、RTSノイズ補正部51aから入力されたRTSノイズが補正されたRAW画像に対して、第3外部I/F部31から入力された欠陥画素情報に基づいて、欠陥画素の画素値を補正して画像処理部33へ出力する。
〔画像処理装置の処理〕
次に、画像処理装置30が実行する処理について説明する。図15は、画像処理装置30が実行するノイズ補正処理の概要を示すフローチャートであり、画像処理装置30が実行するメインルーチンのフローチャートである。
図15に示すように、まず、RTSノイズ補正部51aは、第3外部I/F部31から入力されたRAW画像に対して、第3外部I/F部31から入力されたRTSノイズ情報に基づいてRTSノイズを補正するRTSノイズ補正処理を実行する(ステップS71)。なお、RTSノイズ補正処理の詳細については後述する。
続いて、欠陥画素補正部50aは、RTSノイズ補正部51aから入力されたRTSノイズが補正されたRAW画像に対して、第3外部I/F部31から入力された欠陥画素情報に基づいて欠陥画素を補正して画像処理部33へ出力する(ステップS72)。なお、欠陥画素補正処理の詳細は後述する。ステップS72の後、画像処理装置30は、本処理を終了する。
〔RTSノイズ補正処理の概要〕
次に、図15のステップS71で説明したRTS補正処理について説明する。なお、本実施の形態2に係るRTSノイズ補正処理は、上述した図9のRTSノイズ補正処理における代表値算出処理のみ異なる。以下においては、本実施の形態2に係るRTSノイズ補正部51aが実行する代表値算出処理について説明する。
〔代表値算出処理の概要〕
図16は、上述した図9のステップS35における本実施の形態2に係るRTSノイズ補正部51aが実行する代表値算出処理の概要を示すフローチャートである。図16において、本実施の形態2では、RTSノイズ補正部51aは、上述した実施の形態1における図10のステップS55およびステップS59に替えて、ステップS55aおよびステップS59aを実行する。それ以上は、上述した図10の処理と同様のため、以下において、説明を省略する。
ステップS55aにおいて、代表値算出部323は、選択領域内の画素において、許容範囲内の画素値を有し、RTSノイズが発生しない画素であって、かつ、欠陥画素でない画素の数をカウントする。
ステップS59aにおいて、代表値算出部323は、選択領域に含まれ、許容範囲内の画素値を有し、RTSノイズが発生しない画素であって、かつ、欠陥画素でない画素の平均値、最頻値および中央値のいずれかを代表値として決定する。なお、代表値算出部323は、注目画素からの距離に応じて画素値に重み付けした平均値であってもよい。また、代表値算出部323は、上述した条件を満たす画素が0個の場合、注目画素値を代表値として決定する。さらにまた、代表値算出部323は、上述した条件を満たす画素の画素値に基づいて、エッジの方向判別を行い、この判別結果の方向に位置する画素値に対して重み付けを高くする等、その方向の画素値を優先して代表値として決定するようにしてもよい。さらにまた、代表値算出部323は、直前に撮影されたRAW画像や直前にRTSノイズ補正部51で補正されたRAW画像等の他の画像も用い、代表値を算出するようにしても良い。ステップS59aの後、RTSノイズ補正部51aは、本処理を終了し、図9のRTSノイズ補正処理のサブルーチンへ戻る。
〔欠陥画素補正処理の概要〕
次に、上述した図15のステップS72の欠陥画素補正処理の詳細について説明する。図17は、欠陥画素補正処理の概要を示すフローチャートであり、欠陥画素補正部50aが実行するサブルーチンのフローチャートである。
図17に示すように、上述した実施の形態1の図7のステップS17の処理のみを省略されている。即ち、図17においては、欠陥画素補正部50aは、上述した実施の形態1の図7のステップS17以外の処理を実行する。ステップS27の後、画像処理装置30は、図15のメインルーチンへ戻る。
以上説明した本発明の実施の形態2によれば、第3外部I/F部31から入力されたRAW画像に対して、RTSノイズ補正部51aがRTSノイズ情報に応じてRTSノイズを補正し、RTSノイズ補正部51aによってRTSノイズが補正されたRAW画像に対して、欠陥画素補正部50aが欠陥画素情報に応じて欠陥画素ノイズを補正するので、欠陥画素ノイズおよびRTSノイズを含む画像データに対して、高精度に補正することができる。
また、本発明の実施の形態2によれば、RTSノイズ補正部51aが欠陥画素情報に対応する画素を除いた画素の画素値を用いてRTSノイズを補正する。即ち、RTSノイズ補正部51aが欠陥画素情報に対応する画素を除いた画素の画素値を用いてRTSノイズを補正し、その後、欠陥画素補正部50aが欠陥画素ノイズを補正するので、欠陥画素ノイズおよびRTSノイズを含む画像データに対して、高精度に補正することができる。
さらに、本発明の実施の形態2によれば、RTSノイズ補正部51aがRTSノイズを補正する場合、注目画素の周囲画素の画素値を算出するが、欠陥画素およびRTSノイズ画素を除外するので、欠陥画素ノイズおよびRTSノイズを含む画像データに対して、高精度に補正することができる。
なお、本発明の実施の形態2では、RTSノイズ補正部51aが欠陥画素情報に基づいて、注目画素が欠陥画素である場合、参照する画素の画素値から削除していたが、例えば欠陥画素の画素値が所定の範囲内であり、かつ補正可能な場合、この欠陥画素の画素値を補正してRTSノイズを補正する際に参照する画素としてもよい。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態3に係る撮像システムは、上述した実施の形態1に係る画像処理装置30のノイズ低減部32の構成が異なるうえ、本実施の形態3に係る画像処理装置が実行する処理が異なる。具体的には、注目画素が欠陥画素またはRTSノイズ画素であるかを判定し、この判定結果に応じて補正結果を選択する。以下においては、本実施の形態3に係る撮像システムの構成を説明後、本実施の形態3に係る画像処理装置が実行する処理について説明する。なお、上述した実施の形態1に係る撮像システム1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図18は、本発明の実施の形態3に係る画像処理装置におけるノイズ低減部の構成を模式的に示すブロック図である。図18に示すノイズ低減部32bは、第3外部I/F部31から入力されたRAW画像に対して、RTSノイズおよび欠陥画素のいずれかを補正して画像処理部33へ出力する。具体的には、ノイズ低減部32bは、第3外部I/F部31から入力されたRAW画像に対して、RTSノイズ情報および欠陥画素情報に基づいてRTSノイズ補正および欠陥画素補正のいずれか一方を行って画像処理部33へ出力する。ノイズ低減部32bは、欠陥画素補正部50と、RTSノイズ補正部51と、ノイズ低減制御部52と、を有する。
ノイズ低減制御部52は、第3外部I/F部31から入力されたRTSノイズ情報および欠陥画素情報に基づいて、第3外部I/F部31から入力されたRAW画像の注目画素の画素値を欠陥画素補正部50およびRTSノイズ補正部51のどちらか一方に補正させる。
〔画像処理装置の処理〕
次に、画像処理装置30が実行する処理について説明する。図19は、画像処理装置30が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
図19に示すように、ノイズ低減制御部52は、垂直方向のRAW画像の位置を示すカウンタyをリセット(y=0)するとともに(ステップS101)、水平方向のRAW画像の位置を示すカウンタxをリセット(x=0)する(ステップS102)。
続いて、ノイズ低減制御部52は、第3外部I/F部31から入力された欠陥画素情報に基づいて、RAW画像おける注目画素((x,y)画素)が欠陥画素であるか否かを判断する(ステップS103)。RAW画像おける注目画素が欠陥画素である場合(ステップS103:Yes)、ノイズ低減制御部52は、欠陥画素補正部50に欠陥画素補正処理を実行させる(ステップS104)。
〔欠陥画素補正処理の概要〕
図20は、図19のステップS104の欠陥画素補正処理の概要を示すフローチャートである。図20において、上述した実施の形態1の欠陥画素補正処理(図7を参照)に対して、ステップS11、ステップS12、ステップS13およびステップS24〜ステップS27の処理が省略されているのみであるため、説明を省略する。ステップS23の後、ノイズ低減部32bは、図19のメインルーチンへ戻る。
図19に戻り説明を続ける。
ステップS103において、RAW画像における注目画素が欠陥画素でない場合(ステップS103:No)、画像処理装置30は、後述するステップS105へ移行する。
続いて、ノイズ低減制御部52は、第3外部I/F部31から入力されRTSノイズ情報に基づいて、RAW画像における注目画素((x,y)画素)でRTSノイズが発生する可能性があるか否かを判断し(ステップS105)、RAW画像における注目画素でRTSノイズが発生する可能性がある場合(ステップS105:Yes)、RTSノイズ補正部51にRTSノイズ補正処理を実行させる(ステップS106)。
〔RTSノイズ補正処理の概要〕
図21は、図19のステップS106のRTSノイズ補正処理の概要を示すフローチャートである。図21において、ステップS201は、上述した実施の形態1における図9のステップS34に対応する。また、ステップS202の代表値算出処理は、上述した実施の形態2における図16の代表値算出処理に対応する。さらに、ステップS203の補正値算出処理は、上述した実施の形態1における図12の補正値算出処理に対応する。ステップS203の後、RTSノイズ補正部51は、図19のメインルーチンへ戻る。
図19に戻り説明を続ける。
ステップS105において、RAW画像における注目画素でRTSノイズが発生する可能性がない場合(ステップS105:No)、画像処理装置30は、ステップS107へ移行する。
ノイズ低減制御部52は、水平方向のRAW画像の位置を示すカウンタxをインクリメント(x=x+1)する(ステップS107)。
続いて、ノイズ低減制御部52は、カウンタxがRAW画像の画像幅より小さいか否かを判断し(ステップS108)、カウンタxがRAW画像の画像幅より小さい場合(ステップS108:Yes)、ノイズ低減制御部52は、上述したステップS103へ戻り、カウンタxがRAW画像の画素幅より小さくない場合(ステップS108:No)、ノイズ低減制御部52は、ステップS109へ移行する。
続いて、ノイズ低減制御部52は、垂直方向のRAW画像の位置を示すカウンタyをインクリメント(y=y+1)し(ステップS109)、カウンタyがRAW画像の画像高さより小さいか否かを判断し(ステップS110)、カウンタyがRAW画像の画像高さより小さい場合(ステップS110:Yes)、ノイズ低減制御部52は、上述したステップS102へ戻り、カウンタyがRAW画像の画像高さより小さくない場合(ステップS110:No)、ノイズ低減制御部52は、本処理を終了する。
以上説明した本発明の実施の形態3によれば、ノイズ低減制御部52がRTSノイズ情報および欠陥画素情報に基づいて、注目画素が欠陥画素であると判断した場合、欠陥画素補正部50に注目画素の画素値を補正させ、注目画素がRTSノイズ画素であると判断した場合、RTSノイズ補正部51に注目画素の画素値を補正させるので、上述した実施の形態1,2と同様の効果を有するとともに、欠陥画素補正およびRTSノイズ補正を並列で実行させることができるので、処理遅延時間を削減することができる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について説明する。本実施の形態4は、上述した実施の形態1に係るノイズ低減部の構成が異なるうえ、ノイズ低減部が実行する処理が異なる。このため、具体的には、欠陥画素補正部およびRTSノイズ補正部の各々で補正を実施し、各々の補正結果を選択して画像処理部へ出力する。このため、以下においては、本実施の形態4のノイズ低減部の構成を説明後、ノイズ低減部が実行する処理について説明する。なお、上述した実施の形態1に係る撮像システム1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図22は、本発明の実施の形態4に係る画像処理装置のノイズ低減部の構成を模式的に示すブロック図である。図22に示すノイズ低減部32cは、欠陥画素補正部50と、RTSノイズ補正部51と、ノイズ低減制御部52cと、を備える。欠陥画素補正部50およびRTSノイズ補正部51は、それぞれ並列に設けられる。
ノイズ低減制御部52cは、第3外部I/F部31から入力されたRTSノイズ情報および欠陥画素情報に基づいて、第3外部I/F部31から入力されたたRAW画像の注目画素の画素値を欠陥画素補正部50が補正した注目画素の画素値およびRTSノイズ補正部51は補正した注目画素の画素値のどちらか一方を選択して画像処理部33へ出力する。
〔画像処理装置の処理〕
次に、画像処理装置30が実行する処理について説明する。図23は、画像処理装置30が実行するノイズ低減処理の概要を示すフローチャートである。
図23において、ステップS301およびステップS302は、上述した図19のステップS101およびステップS102それぞれに対応する。
ステップS303において、欠陥画素補正部50は、欠陥画素を補正する欠陥画素補正処理を実行し、欠陥画素補正結果をノイズ低減制御部52cへ出力する(ステップS303)。なお、欠陥画素補正処理の詳細は、上述した実施の形態3の欠陥画素補正処理(図20を参照)と同様のため、詳細な説明は省略する。
続いて、RTSノイズ補正部51は、RTSノイズを補正するRTSノイズ補正処理を実行し、RTSノイズ補正結果をノイズ低減制御部52cへ出力する(ステップS304)。なお、RTSノイズ補正処理の詳細は、上述した実施の形態3のRTSノイズ補正処理(図21を参照)と同様のため、詳細な説明は省略する。
その後、ノイズ低減制御部52cは、第3外部I/F部31から入力された欠陥画素情報に基づいて、RAW画像おける注目画素((x,y)画素)が欠陥画素であるか否かを判断する(ステップS305)。ノイズ低減制御部52cがRAW画像おける注目画素が欠陥画素であると判断した場合(ステップS305:Yes)、ノイズ低減部32cは、後述するステップS306へ移行する。これに対して、ノイズ低減制御部52cがRAW画像おける注目画素が欠陥画素でないと判断した場合(ステップS305:No)、ノイズ低減部32cは、後述するステップS307へ移行する。
ステップS306において、ノイズ低減制御部52cは、欠陥画素補正部50から入力された欠陥画素補正結果を注目画素((x,y)画素)の画素値に設定して画像処理部33へ出力する。ステップS306の後、ノイズ低減部32cは、後述するステップS309へ移行する。
ステップS307において、ノイズ低減制御部52cは、第3外部I/F部31から入力されRTSノイズ情報に基づいて、RAW画像における注目画素((x,y)画素)でRTSノイズが発生する可能性があるか否かを判断する(ステップS307)。ノイズ低減制御部52cがRAW画像における注目画素((x,y)画素)でRTSノイズが発生する可能性があると判断した場合(ステップS307:Yes)、ノイズ低減部32cは、後述するステップS308へ移行する。これに対して、ノイズ低減制御部52cがRAW画像における注目画素((x,y)画素)でRTSノイズが発生する可能性がないと判断した場合(ステップS307:No)、ノイズ低減部32cは、後述するステップS309へ移行する。
ステップS308において、ノイズ低減制御部52cは、RTSノイズ補正部51から入力されたRTSノイズ補正結果を注目画素((x,y)画素)の画素値に設定して画像処理部33へ出力する。ステップS308の後、ノイズ低減部32cは、後述するステップS309へ移行する。
ステップS309〜ステップS312は、上述した図19のステップS107〜ステップS110それぞれに対応する。
以上説明した本発明の実施の形態4によれば、欠陥画素および点滅欠陥画素を含む画像データに対して、欠陥画素および点滅欠陥画素を高精度に補正することができる。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について説明する。上述した実施の形態1は、画像処理装置30が個別に設けられていたが、本実施の形態5では、撮像装置本体に画像処理装置を設ける。このため、以下においては、上述した実施の形態1に係る撮像システム1と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
〔撮像システムの構成〕
図24は、本発明の実施の形態5に係る撮像システム2の構成を模式的に示すブロック図である。図24に示す撮像システム2は、本体部3と、本体部3に着脱自在に接続可能なレンズ部4と、を備える。
〔本体部の構成〕
本体部3は、シャッタ103と、撮像素子105と、アナログ処理部106と、A/D変換部107と、操作部108と、メモリI/F部109と、記録媒体110と、揮発メモリ111と、不揮発メモリ112と、バス113と、撮像制御部114と、AE処理部116と、AF処理部117と、外部I/F部118と、表示部119と、ドライバ120と、ノイズ低減部32と、画像処理部33と、を備える。ドライバ120は、撮像制御部114の制御のもと、シャッタ103を駆動する。
AE処理部116は、バス113を介して揮発メモリ111に記憶された画像データを取得し、この取得した画像データに基づいて、静止画撮影または動画撮影を行う際の露出条件を設定する。具体的には、AE処理部116は、画像データから輝度を算出し、算出した輝度に基づいて、例えば絞り値、露光時間、ISO感度等を決定することで撮像システム2の自動露出(Auto Exposure)を行う。
AF処理部117は、バス113を介して揮発メモリ111に記憶された画像データを取得し、取得した画像データに基づいて、撮像システム2の自動焦点の調整を行う。例えば、AF処理部117は、画像データから高周波成分の信号を取り出し、高周波成分の信号に対してAF(Auto Focus)演算処理を行うことによって、撮像システム2の合焦評価を決定することで撮像システム2の自動焦点の調整を行う。なお、撮像システム2の自動焦点の調整方法は、撮像素子105で位相差信号を取得するものであってもよい。
外部I/F部118は、本体部3における各種ブロックにおけるデータの読み書きや、専用のコマンド等による制御などを行える。外部I/F部118は、FPGA、DSPまたはGPU等を搭載した専用の回路やパーソナルコンピュータ(PC)等の外部機器を接続することで、本体部3における各種ブロックを制御可能なインターフェースである。
表示部119は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等からなる表示パネルを用いて構成される。表示部119は、撮像素子105が生成した画像データに対応する画像を表示する。
〔レンズ部の構成〕
図24に示すように、レンズ部4は、所定の視野領域から集光した被写体像を撮像素子105に結像する。レンズ部4は、光学系101と、絞り102と、ドライバ104と、を備える。
〔撮像システムの処理〕
次に、撮像システム2が実行する処理について説明する。図25は、撮像システム2が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
図25に示すように、まず、ユーザによって操作部108の電源ボタン(図示せず)が操作されて、本体部3の電源がオンになると、撮像制御部114は、撮像システム2の初期化を行う(ステップS801)。具体的には、撮像制御部114は、動画の記録中を示す記録中フラグをオフ状態にする初期化を行う。この記録中フラグは、動画の撮影中にオン状態になり、動画を撮影していないときにオフ状態となるフラグであり、揮発メモリ111に記憶されている。
続いて、操作部108の動画ボタンが押された場合(ステップS802:Yes)、撮像制御部114は、オン状態で動画の記録中であることを示す記録中フラグを反転し(ステップS803)、撮像制御部114は、撮像システム2が動画記録中であるか否かを判断する(ステップS804)。具体的には、撮像制御部114は、揮発メモリ111に記憶された記録中フラグがオン状態であるか否かを判定する。撮像制御部114によって撮像システム2が動画記録中であると判断された場合(ステップS804:Yes)、撮像システム2は、後述するステップS805へ移行する。これに対して、撮像制御部114によって撮像システム2が動画記録中でないと判断された場合(ステップS804:No)、撮像システム2は、後述するステップS806へ移行する。
ステップS805において、撮像制御部114は、記録媒体110に画像データを時系列に沿って記録するための動画ファイルを生成する。ステップS805の後、撮像システム2は、後述するステップS806へ移行する。
ステップS802において、操作部108の動画ボタンが押されていない場合(ステップS802:No)、撮像システム2は、ステップS806へ移行する。
続いて、撮像制御部114は、撮像システム2が動画の記録中であるか否かを判断する(ステップS806)。撮像制御部114によって撮像システム2が動画の記録中であると判断された場合(ステップS806:Yes)、撮像システム2は、後述するステップS817へ移行する。これに対して、撮像制御部114によって動画の記録中でないと判断された場合(ステップS806:No)、撮像システム2は、後述するステップS807へ移行する。
ステップS807において、操作部108の再生ボタンが押された場合(ステップS807:Yes)、撮像システム2は、記録媒体110に記録された画像データに対応する画像を表示部119に再生させて表示させる(ステップS808)。ステップS808の後、撮像システム2は、後述するステップS809へ移行する。
ステップS807において、操作部108の再生ボタンが押されていない場合(ステップS807:No)、撮像システム2は、ステップS809へ移行する。
続いて、操作部108のメニューボタンが押された場合(ステップS809:Yes)、撮像システム2は、各種設定を行う設定処理を実行する(ステップS810)。ステップS810の後、撮像システム2は、後述するステップS811へ移行する。
ステップS809において、操作部108のメニューボタンが押されていない場合(ステップS809:No)、撮像システム2は、ステップS811へ移行する。
ステップS811において、操作部108のレリーズボタンがオフ状態から1st状態に遷移した場合(ステップS811:Yes)、撮像制御部114は、AE処理部116に露出を調整するAE処理およびAF処理部117にピントを調整するAF処理のそれぞれを実行させる(ステップS812)。その後、撮像システム2は、後述するステップS824へ移行する。
ステップS811において、操作部108のレリーズボタンがオフ状態から1st状態に遷移していない場合(ステップS811:No)、撮像システム2は、ステップS813へ移行する。
続いて、操作部108のレリーズボタンが2nd状態に遷移した場合(ステップS813:Yes)、撮像制御部114は、メカシャッタによる撮影を実行する(ステップS814)。具体的には、撮像制御部114は、シャッタ103を制御することによって、撮像素子105に撮影を実行させる。
続いて、撮像システム2は、撮像素子105が生成した画像データに対して、RTSノイズの補正を行った後に、所定の処理を行う画像処理を実行する(ステップS815)。なお、画像処理の詳細は後述する。
その後、撮像制御部114は、画像処理部33が画像処理を施した画像データを記録媒体110に記録する(ステップS816)。ステップS816の後、撮像システム2は、後述するステップS824へ移行する。
ステップS813において、操作部108のレリーズボタンが2nd状態に遷移していない場合(ステップS813:No)、撮像システム2は、ステップS817へ移行する。
続いて、撮像制御部114は、AE処理部116に露出を調整するAE処理を実行させ(ステップS817)、AF処理部117にピントを調整するAF処理を実行させる(ステップS818)。
その後、撮像制御部114は、ドライバ120を介して撮像素子105に露光時間を電子的に制御する、所謂、電子シャッタによる撮影を実行させる(ステップS819)。電子シャッタによる撮影によって撮像素子105が生成した画像データは、アナログ処理部106およびA/D変換部107およびバス113を介して揮発メモリ111に出力される。
続いて、撮像システム2は、ステップS815と同様の画像処理を実行する(ステップS820)。なお、画像処理の詳細は後述する。
その後、撮像システム2は、電子シャッタによる撮影によって撮像素子105が生成した画像データに対応するライブビュー画像を表示部119に表示させる(ステップS821)。
続いて、撮像システム2が動画記録中である場合(ステップS822:Yes)、撮像制御部114は、画像データをステップS810の設定処理により設定した記録形式で図示しない画像圧縮展開部に圧縮させ、この圧縮した画像データを記録媒体110に作成された動画ファイルに動画として記録させる(ステップS823)。ステップS823の後、撮像システム2は、ステップS824へ移行する。
ステップS822において、撮像システム2が動画記録中でない場合(ステップS822:No)、撮像システム2は、ステップS824へ移行する。
続いて、操作部108の電源ボタンが押されて撮像システム2の電源がオフ状態になった場合(ステップS824:Yes)、撮像システム2は、本処理を終了する。これに対して、撮像システム2の電源がオフ状態になっていない場合(ステップS824:No)、撮像システム2は、ステップS802へ戻る。
〔画像処理の概要〕
次に、図25のステップS815およびステップS820で説明した画像処理について説明する。図26は、画像処理の概要を示すフローチャートである。
図26に示すように、欠陥画素補正部50は、撮像素子105が生成した画像データに対して欠陥画素ノイズを補正する欠陥画素補正処理を実行する(ステップS901)。ここで、欠陥画素補正処理は、上述した実施の形態1、3、4に係る画像処理装置30が実行する処理に対応するため、説明を省略する。
続いて、RTSノイズ補正部51は、欠陥画素補正部50が補正した画像データに対してRTSノイズを補正するRTSノイズ補正処理を実行する(ステップS902)。ここで、RTSノイズ補正処理は、上述した実施の形態1、3、4に係る画像処理装置30が実行する処理に対応するため、説明を省略する。
続いて、画像処理部33は、RTSノイズ補正部320がRTSノイズを補正した画像データに対して基本画像処理を実行する(ステップS903)。ステップS902の後、撮像システム2は、図25のメインルーチンへ戻る。
以上説明した本発明の実施の形態5によれば、上述した実施の形態1と同様の効果を有する。
(その他の実施の形態)
本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。例えば、本発明の説明に用いた撮像装置以外にも、携帯電話やスマートフォンにおける撮像素子を備えた携帯機器、ビデオカメラ、内視鏡、監視カメラ、顕微鏡のような光学機器を通して被写体を撮影する撮像装置等、被写体を撮像可能ないずれの機器にも適用できる。
本発明では、ランダムノイズモデルの参照値、もしくは参照するノイズモデルを、RTSノイズの特徴量であるRTS_Valueや、RTS_Valueに基づく値である候補値の最大値に応じて変更していたが、これらを組み合わせ、RTSノイズの特徴量に応じてランダムノイズモデルを選択し、さらに参照値を変更してランダムノイズ量を推定するようにしてもよい。また、温度に応じてランダムノイズ量が異なるため、画像データを撮影した際の撮像素子の温度に応じてランダムノイズモデルを選択し、さらに上記の方法を適用するようにしてもよい。
また、本発明では、RTSノイズ情報記録部および欠陥画素情報記録部が撮像装置内に設けられていたが、上述した画像処理装置内やレンズ部、内視鏡本体等に設けられていてもよいし、ネットワークを介して双方向に通信可能なサーバ内にRTSノイズ情報記録部を設け、ネットワークを介してRTSノイズ情報を取得するようにしてもよい。
また、本発明は、表示または記録に用いる画像データ以外の画像データ、例えばOB領域の画像データまたは光学的に設計保証されていないイメージサークル外の領域の画像データ等の画像データであっても適用可能である。
また、本明細書において、前述の各動作フローチャートの説明において、便宜上「まず」、「次に」、「続いて」、「その後」等を用いて動作を説明しているが、この順で動作を実施することが必須であることを意味するものではない。
また、上述した実施の形態における画像処理装置による各処理の手法、即ち、各フローチャートに示す処理は、いずれもCPU等の制御部に実行させることができるプログラムとして記憶させておくこともできる。この他、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピーディスク(登録商標)、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶装置の記憶媒体に格納して配布することができる。そして、CPU等の制御部は、この外部記憶装置の記憶媒体に記憶されたプログラムを読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行することができる。
また、本発明は、上述した実施の形態および変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階では、発明の要旨を逸脱しない範囲内で構成要素を変形して具体化することができる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成することができる。例えば、上述した実施の形態および変形例に記載した全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、各実施の形態および変形例で説明した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
また、明細書または図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語とともに記載された用語は、明細書または図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能である。
1,2 撮像システム
3 本体部
4 レンズ部
10 撮像装置
30 画像処理装置
31 第3外部I/F部
32,32a,32b,32c ノイズ低減部
33 画像処理部
34,108 操作部
35 記憶部
36 画像処理制御部
40 表示装置
50,50a 欠陥画素補正部
51,51a RTSノイズ補正部
52,52c ノイズ低減制御部
101 光学系
102 絞り
103 シャッタ
104,120 ドライバ
105 撮像素子
105a 画素
105b 第1スイッチ
105c 垂直転送線
105d FD部
105e アンプ部
105f 第2スイッチ
105h 転送線
106 アナログ処理部
107 A/D変換部
109 メモリI/F部
110 記録媒体
111 揮発メモリ
112 不揮発メモリ
112a プログラム記録部
112b RTSノイズ情報記録部
112c ランダムノイズモデル情報記録部
112d 欠陥画素情報記録部
113 バス
114 撮像制御部
115 第1外部I/F部
116 AE処理部
117 AF処理部
118 外部I/F部
119 表示部
321 RTSノイズ画素判定部
322 候補値算出部
323 代表値算出部
324 ランダムノイズ量推定部
325 補正値算出部

Claims (12)

  1. 2次元状に配置され、外部から光を受光し、受光量に応じた信号を生成する複数の画素と、前記信号を画素値として読み出す複数の読み出し回路と、を有する撮像素子が生成した画像データに含まれる点滅欠陥ノイズ、および該点滅欠陥ノイズと異なり、前記複数の画素の位置に応じて発生する欠陥画素ノイズを補正する画像処理装置であって、
    前記欠陥画素ノイズが発生する前記読み出し回路の位置情報または前記複数の画素の各々の位置情報を含む欠陥画素情報と、前記点滅欠陥ノイズが発生する前記読み出し回路の位置情報または前記複数の画素の各々の位置情報を含む点滅欠陥ノイズ情報と、前記撮像素子が生成した前記画像データと、を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記画像データに対して、前記取得部が取得した前記欠陥画素情報と前記取得部が取得した前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づき、前記欠陥画素ノイズおよび前記点滅欠陥ノイズのどちらか一方のノイズを低減するノイズ低減部と、
    を備え
    前記ノイズ低減部は、
    前記欠陥画素情報と前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づいて、前記画像データに対して、前記欠陥画素ノイズを補正する欠陥画素補正部と、
    前記点滅欠陥ノイズ情報に基づいて、前記欠陥画素補正部によって前記欠陥画素ノイズが補正された前記画像データに対して、前記点滅欠陥ノイズを補正する点滅欠陥ノイズ補正部と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 2次元状に配置され、外部から光を受光し、受光量に応じた信号を生成する複数の画素と、前記信号を画素値として読み出す複数の読み出し回路と、を有する撮像素子が生成した画像データに含まれる点滅欠陥ノイズ、および該点滅欠陥ノイズと異なり、前記複数の画素の位置に応じて発生する欠陥画素ノイズを補正する画像処理装置であって、
    前記欠陥画素ノイズが発生する前記読み出し回路の位置情報または前記複数の画素の各々の位置情報を含む欠陥画素情報と、前記点滅欠陥ノイズが発生する前記読み出し回路の位置情報または前記複数の画素の各々の位置情報を含む点滅欠陥ノイズ情報と、前記撮像素子が生成した前記画像データと、を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記画像データに対して、前記取得部が取得した前記欠陥画素情報と前記取得部が取得した前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づき、前記欠陥画素ノイズおよび前記点滅欠陥ノイズのどちらか一方のノイズを低減するノイズ低減部と、
    を備え、
    前記ノイズ低減部は、
    前記欠陥画素情報と前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づいて、前記画像データに対して、前記欠陥画素ノイズを補正する欠陥画素補正部と、
    前記欠陥画素情報と前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づいて、前記画像データに対して、前記点滅欠陥ノイズを補正する点滅欠陥ノイズ補正部と、
    を有し、
    前記ノイズ低減部は、前記欠陥画素情報と前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づいて、前記画像データに対応する画像の注目画素に前記欠陥画素ノイズが生じる場合、前記注目画素の画素値を前記欠陥画素補正部に補正させた結果を出力する一方、前記注目画素に前記点滅欠陥ノイズが生じる場合、前記注目画素の画素値を前記点滅欠陥ノイズ補正部に補正させた結果を出力することを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記欠陥画素補正部は、前記点滅欠陥ノイズ情報に含まれる前記点滅欠陥ノイズが発生し得る画素を除いた画素の画素値を用いて前記欠陥画素ノイズを補正することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記欠陥画素補正部は、前記点滅欠陥ノイズ情報に含まれる前記点滅欠陥ノイズが発生し得る画素の画素値と該画素の周囲画素の各々の画素値との差が所定の閾値以上である画素の画素値を除いて前記欠陥画素ノイズを補正することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 前記点滅欠陥ノイズ情報は、前記点滅欠陥ノイズが発生する前記読み出し回路の位置情報または前記複数の画素の各々の位置情報と対応させ、前記点滅欠陥ノイズのノイズレベルに基づく特徴量をさらに含み、
    前記欠陥画素補正部は、前記欠陥画素ノイズ周囲に前記点滅欠陥ノイズ情報に含まれる前記点滅欠陥ノイズが発生し得る画素が存在する場合、前記点滅欠陥ノイズが発生し得る画素の画素値を前記特徴量に基づき補正した画素値を用いて前記欠陥画素ノイズを補正することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  6. 前記点滅欠陥ノイズ補正部は、前記欠陥画素情報に含まれる前記欠陥画素ノイズが発生する画素を除いた画素の画素値を用いて前記点滅欠陥ノイズを補正することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  7. 前記点滅欠陥ノイズ補正部は、前記欠陥画素情報に含まれる前記欠陥画素ノイズが発生する画素を除いた画素の画素値から注目画素の代表値を算出し、該代表値に近づくように前記点滅欠陥ノイズを補正することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  8. 前記点滅欠陥ノイズは、ランダムテレグラフシグナルノイズであることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  9. 2次元状に配置され、外部から光を受光し、受光量に応じた信号を生成する複数の画素と、前記信号を画素値として読み出す複数の読み出し回路と、を有する撮像素子が生成した画像データに含まれる点滅欠陥ノイズ、および該点滅欠陥ノイズと異なり、前記複数の画素の位置に応じて発生する欠陥画素ノイズを補正する画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
    前記欠陥画素ノイズが発生する前記読み出し回路の位置情報または前記複数の画素の各々の位置情報を含む欠陥画素情報と、前記点滅欠陥ノイズが発生する前記読み出し回路の位置情報または前記複数の画素の各々の位置情報を含む点滅欠陥ノイズ情報と、前記撮像素子が生成した前記画像データと、を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得した前記画像データに対して、前記取得ステップにおいて取得した前記欠陥画素情報と前記取得ステップにおいて取得した前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づき、前記欠陥画素ノイズおよび前記点滅欠陥ノイズのどちらか一方のノイズを低減するノイズ低減ステップと、
    を含み、
    前記ノイズ低減ステップは、
    前記欠陥画素情報と前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づいて、前記画像データに対して、前記欠陥画素ノイズを補正する欠陥画素補正ステップと、
    前記点滅欠陥ノイズ情報に基づいて、前記欠陥画素補正ステップによって前記欠陥画素ノイズが補正された前記画像データに対して、前記点滅欠陥ノイズを補正する点滅欠陥ノイズ補正ステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  10. 2次元状に配置され、外部から光を受光し、受光量に応じた信号を生成する複数の画素と、前記信号を画素値として読み出す複数の読み出し回路と、を有する撮像素子が生成した画像データに含まれる点滅欠陥ノイズ、および該点滅欠陥ノイズと異なり、前記複数の画素の位置に応じて発生する欠陥画素ノイズを補正する画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
    前記欠陥画素ノイズが発生する前記読み出し回路の位置情報または前記複数の画素の各々の位置情報を含む欠陥画素情報と、前記点滅欠陥ノイズが発生する前記読み出し回路の位置情報または前記複数の画素の各々の位置情報を含む点滅欠陥ノイズ情報と、前記撮像素子が生成した前記画像データと、を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得した前記画像データに対して、前記取得ステップにおいて取得した前記欠陥画素情報と前記取得ステップにおいて取得した前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づき、前記欠陥画素ノイズおよび前記点滅欠陥ノイズのどちらか一方のノイズを低減するノイズ低減ステップと、
    を含み、
    前記ノイズ低減ステップは、
    前記欠陥画素情報と前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づいて、前記画像データに対して、前記欠陥画素ノイズを補正する欠陥画素補正ステップと、
    前記欠陥画素情報と前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づいて、前記画像データに対して、前記点滅欠陥ノイズを補正する点滅欠陥ノイズ補正ステップと、
    を含み、
    前記ノイズ低減ステップは、前記欠陥画素情報と前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づいて、前記画像データに対応する画像の注目画素に前記欠陥画素ノイズが生じる場合、前記注目画素の画素値を前記欠陥画素補正ステップに補正させた結果を出力する一方、前記注目画素に前記点滅欠陥ノイズが生じる場合、前記注目画素の画素値を前記点滅欠陥ノイズ補正ステップに補正させた結果を出力することを特徴とする画像処理方法。
  11. 2次元状に配置され、外部から光を受光し、受光量に応じた信号を生成する複数の画素と、前記信号を画素値として読み出す複数の読み出し回路と、を有する撮像素子が生成した画像データに含まれる点滅欠陥ノイズ、および該点滅欠陥ノイズと異なり、前記複数の画素の位置に応じて発生する欠陥画素ノイズを補正する画像処理装置に、
    前記欠陥画素ノイズが発生する前記読み出し回路の位置情報または前記複数の画素の各々の位置情報を含む欠陥画素情報と、前記点滅欠陥ノイズが発生する前記読み出し回路の位置情報または前記複数の画素の各々の位置情報を含む点滅欠陥ノイズ情報と、前記撮像素子が生成した前記画像データと、を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得した前記画像データに対して、前記取得ステップにおいて取得した前記欠陥画素情報と前記取得ステップにおいて取得した前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づき、前記欠陥画素ノイズおよび前記点滅欠陥ノイズのどちらか一方のノイズを低減するノイズ低減ステップと、
    を実行させ
    前記ノイズ低減ステップは、
    前記欠陥画素情報と前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づいて、前記画像データに対して、前記欠陥画素ノイズを補正する欠陥画素補正ステップと、
    前記点滅欠陥ノイズ情報に基づいて、前記欠陥画素補正ステップによって前記欠陥画素ノイズが補正された前記画像データに対して、前記点滅欠陥ノイズを補正する点滅欠陥ノイズ補正ステップと、
    を含むことを特徴とするプログラム。
  12. 2次元状に配置され、外部から光を受光し、受光量に応じた信号を生成する複数の画素と、前記信号を画素値として読み出す複数の読み出し回路と、を有する撮像素子が生成した画像データに含まれる点滅欠陥ノイズ、および該点滅欠陥ノイズと異なり、前記複数の画素の位置に応じて発生する欠陥画素ノイズを補正する画像処理装置に、
    前記欠陥画素ノイズが発生する前記読み出し回路の位置情報または前記複数の画素の各々の位置情報を含む欠陥画素情報と、前記点滅欠陥ノイズが発生する前記読み出し回路の位置情報または前記複数の画素の各々の位置情報を含む点滅欠陥ノイズ情報と、前記撮像素子が生成した前記画像データと、を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得した前記画像データに対して、前記取得ステップにおいて取得した前記欠陥画素情報と前記取得ステップにおいて取得した前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づき、前記欠陥画素ノイズおよび前記点滅欠陥ノイズのどちらか一方のノイズを低減するノイズ低減ステップと、
    を実行させ、
    前記ノイズ低減ステップは、
    前記欠陥画素情報と前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づいて、前記画像データに対して、前記欠陥画素ノイズを補正する欠陥画素補正ステップと、
    前記欠陥画素情報と前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づいて、前記画像データに対して、前記点滅欠陥ノイズを補正する点滅欠陥ノイズ補正ステップと、
    を含み、
    前記ノイズ低減ステップは、前記欠陥画素情報と前記点滅欠陥ノイズ情報とに基づいて、前記画像データに対応する画像の注目画素に前記欠陥画素ノイズが生じる場合、前記注目画素の画素値を前記欠陥画素補正ステップに補正させた結果を出力する一方、前記注目画素に前記点滅欠陥ノイズが生じる場合、前記注目画素の画素値を前記点滅欠陥ノイズ補正ステップに補正させた結果を出力することを特徴とするプログラム。
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