JP6727110B2 - トルクコンバータ - Google Patents

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Description

本発明は、トルクコンバータ、特にエンジン側の部材からトランスミッション側の部材にトルクを伝達するトルクコンバータに関する。
トルクコンバータは、インペラ及びタービンを有しており、内部の作動油を介してインペラからタービンへとトルクを伝達する。インペラは、エンジンからのトルクが入力されるフロントカバーに固定されている。タービンは流体室内でインペラに対向して配置されている。インペラが回転すると、インペラからタービンへと作動油が流れ、タービンを回転させることでトルクを出力する。
特開2016−084922号公報
上述したトルクコンバータでは、トルクコンバータの各構成、例えばフロントカバー、インペラ、及びタービン等は、金属から構成されている。このため、トルクコンバータの重量が大きくなってしまうという問題がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、トルクコンバータの軽量化を図ることにある。また、本発明の別の目的は、トルクコンバータの強度を好適に確保することにある。
(1)本発明の一側面に係るトルクコンバータは、エンジン側の部材からトランスミッション側の部材にトルクを伝達する。トルクコンバータは、フロントカバーと、インペラと、タービンとを、備えている。
フロントカバーには、エンジン側の部材からのトルクが入力される。インペラは、フロントカバーと一体回転可能に設けられるインペラシェルを、有する。タービンは、インペラシェルと対向して配置されるタービンシェルを、有する。
ここで、フロントカバー、インペラシェル、及びタービンシェルの少なくともいずれか1つは、繊維強化複合部材から構成される。繊維強化複合部材は、回転軸芯まわりの第1方向に配向される第1繊維部と、第1方向とは異なる第2方向に配向される第2繊維部との少なくともいずれか一方を、有する。
本トルクコンバータでは、フロントカバー、インペラシェル、及びタービンシェルの少なくともいずれか1つが、繊維強化複合部材から構成される。これにより、トルクコンバータを軽量化することができる。
また、繊維強化複合部材は、回転軸芯まわりの第1方向に配向される第1繊維部と、第1方向に交差する第2方向に配向される第2繊維部との少なくともいずれか一方を、有する。これにより、トルクコンバータに生じる応力を、第1繊維部及び第2繊維部の少なくともいずれか一方によって好適に負担することができる。すなわち、トルクコンバータの強度を好適に確保することができる。
(2)本発明の別の側面に係るトルクコンバータは、ダンパ部と、ピストンとを、さらに備えることが好ましい。ダンパ部は、フロントカバーに入力されたトルク変動を低減する。ピストンは、フロントカバー及びダンパ部を連結可能に構成される。ここで、フロントカバー、インペラシェル、タービンシェル、及びピストンの少なくともいずれか1つが、繊維強化複合部材から構成される。
本トルクコンバータでは、ピストンが繊維強化複合部材から構成された場合、ピストンを軽量化することができる。また、上記の(1)と同様に、ピストンの強度を好適に確保することができる。すなわち、トルクコンバータの軽量化及び強度の向上を図ることができる。
(3)本発明の別の側面に係るトルクコンバータでは、繊維強化複合部材は、第1繊維部及び第2繊維部を含む第1繊維シートを、有することが好ましい。これにより、繊維強化複合部材の配向の自由度を向上し、且つ繊維強化複合部材の強度を向上することができる。すなわち、トルクコンバータの強度を好適に向上することができる。
(4)本発明の別の側面に係るトルクコンバータでは、第1繊維シートは、第1繊維部及び第2繊維部を積層することによって、形成されることが好ましい。これにより、繊維強化複合部材の配向の自由度を向上し、且つ繊維強化複合部材の強度を向上することができる。すなわち、トルクコンバータの強度を好適に向上することができる。
(5)本発明の別の側面に係るトルクコンバータでは、第1繊維シートは、第1繊維部及び第2繊維部を編み込むことによって、形成されることが好ましい。これにより、繊維強化複合部材の配向の自由度を向上し、且つ繊維強化複合部材の強度を向上することができる。すなわち、トルクコンバータの強度を好適に向上することができる。
(6)本発明の別の側面に係るトルクコンバータでは、厚み方向において、第1繊維シートの第1繊維部及び第2繊維部が重ならないように配置されることが好ましい。これにより、繊維強化複合部材の配向の自由度を向上し、且つ繊維強化複合部材の強度を向上することができる。すなわち、トルクコンバータの強度を好適に向上することができる。
(7)本発明の別の側面に係るトルクコンバータでは、繊維強化複合部材が、第1繊維部を含む第2繊維シートと、第2繊維部を含み且つ第2繊維シートに積層される第3繊維シートとを、有することが好ましい。これにより、繊維強化複合部材の配向の自由度を向上し、且つ繊維強化複合部材の強度を向上することができる。すなわち、トルクコンバータの強度を好適に向上することができる。
(8)本発明の別の側面に係るトルクコンバータでは、繊維強化複合部材が、第1繊維部を含む第2繊維シートと、第2繊維部を含む第3繊維シートとを、さらに有することが好ましい。第1繊維シート、第2繊維シート、及び第3繊維シートの少なくともいずれか2つは、積層されている。これにより、繊維強化複合部材の配向の自由度を向上し、且つ繊維強化複合部材の強度を向上することができる。すなわち、トルクコンバータの強度を好適に向上することができる。
(9)本発明の別の側面に係るトルクコンバータでは、上記の第1方向が、回転軸芯まわりの周方向であることが好ましい。すなわち、第1繊維部が周方向に配向される。これにより、トルクコンバータの強度を好適に確保することができる。
(10)本発明の別の側面に係るトルクコンバータでは、上記の第1方向は、回転軸芯から延びる螺旋に沿う螺旋方向であることが好ましい。すなわち、第1繊維部が螺旋方向に配向される。これにより、トルクコンバータの強度を好適に確保することができる。
(11)本発明の別の側面に係るトルクコンバータでは、繊維強化複合部材の体積に対する、第1繊維部及び第2繊維部の少なくともいずれか一方の体積の密度が、繊維強化複合部材に生じる応力の大きさに対応するように、第1繊維部及び第2繊維部が配置されることが好ましい。
この場合、例えば、繊維強化複合部材に生じる応力が高い部分において、上記の密度が大きくなるように、繊維強化複合部材を形成することによって、トルクコンバータの強度を好適に向上することができる。
(12)本発明の別の側面に係るトルクコンバータでは、第1繊維部が、第1方向に連続的に形成される第1繊維を、有することが好ましい。これにより、繊維強化複合部材の強度を好適に確保することができる。すなわち、トルクコンバータの強度を好適に確保することができる。
(13)本発明の別の側面に係るトルクコンバータでは、第1繊維部が、第1方向に断続的に配置される第1繊維を、有することが好ましい。これにより、第1繊維部の形状の自由度を向上することができるので、第1繊維部において繊維強化複合部材に生じる応力を、第1繊維部によって好適に負担することができ、トルクコンバータの強度を好適に確保することができる。
(14)本発明の別の側面に係るトルクコンバータでは、第2繊維部が、第2方向に連続的に形成される第2繊維を、有することが好ましい。これにより、繊維強化複合部材の強度を好適に確保することができる。すなわち、トルクコンバータの強度を好適に確保することができる。
(15)本発明の別の側面に係るトルクコンバータでは、第2繊維部は、第2方向に断続的に配置される第2繊維を、有することが好ましい。これにより、第2繊維部の形状の自由度を向上することができるので、第2繊維部において繊維強化複合部材に生じる応力を、第2繊維部によって好適に負担することができ、トルクコンバータの強度を好適に確保することができる。
本発明によれば、トルクコンバータの軽量化を図ることができる。また、本発明によれば、トルクコンバータの強度を好適に確保することができる。
実施形態に係るトルクコンバータの断面図。 繊維部の配向を模式的に示したフロントカバーの断面図。 繊維部の配向を説明するためのフロントカバーの正面図。 他の実施形態において繊維部の配向を模式的に示したフロントカバーの部分拡大断面図。 他の実施形態において繊維部の配向を模式的に示したフロントカバーの部分拡大断面図。 他の実施形態において繊維部の配向を説明するためのフロントカバーの正面図。 他の実施形態において繊維部の配向を説明するためのフロントカバーの正面図。
以下、本発明に係るトルクコンバータの実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、トルクコンバータの断面図である。図1の左側にはエンジンが配置され、図1の右側にはトランスミッションが配置されている。
なお、以下の説明において、軸方向とは、トルクコンバータ100の回転軸芯Oが延びる方向である。径方向とは、回転軸芯Oを中心とした円の径方向を意味する。周方向(第1方向の一例)とは、回転軸芯Oを中心とした円の円周方向である。言い換えると、周方向は、回転軸芯Oまわりのトルクコンバータ100の回転方向に、対応する。
また、本実施形態では、交差方向(第2方向の一例)が定義されている。交差方向は、周方向とは異なる方向、例えば周方向に交差する方向である。ここでは、交差方向は、各部材例えばフロントカバー1(図2を参照)に沿って周方向に交差する方向である。
また、フロントカバー1を正面から見た場合(図3を参照)、例えばフロントカバー1を回転軸芯Oに垂直な平面上に投影した場合、交差方向は、実質的に、径方向及び軸方向に対応している。
トルクコンバータ100は、エンジン側の部材からトランスミッション側の部材にトルクを伝達するためのものである。図1に示すように、トルクコンバータ100は、回転軸Oを中心に回転可能である。
トルクコンバータ100は、フロントカバー1と、インペラ2と、タービン3と、ステータ6と、ダンパ装置7(ダンパ部の一例)と、ピストン5とを、備えている。
ここでは、フロントカバー1、インペラ2のインペラシェル21(後述する)、タービン3のタービンシェル31(後述する)、及びピストン5が、繊維強化複合部材から構成されている。
[フロントカバー]
フロントカバー1は、エンジン側の部材からのトルクが入力される。フロントカバー1は、繊維強化複合部材から構成されている。繊維強化複合部材は、少なくとも1つの繊維シートから、構成されている。ここでは、繊維強化複合部材は、1枚の繊維シート(第1繊維シートの一例)から構成されている。すなわち、フロントカバー1は、1枚の繊維シートから構成される繊維強化複合部材によって、形成されている。また、繊維強化複合部材(後述する繊維部及び樹脂部)の体積に対する、繊維部の体積の密度が、繊維強化複合部材に生じる応力の大きさに対応するように、繊維強化複合部材が形成されている。
図2及び図3に示すように、繊維強化複合部材から構成されるフロントカバー1は、繊維部51と、樹脂部61とを、有する。すなわち、フロントカバー1は、繊維部51及び樹脂部61によって、形成される。
図2では、実線及びX印が繊維部51を示し、実線及びX印の周りの空間が樹脂部61を示している。図3はフロントカバー1の正面図であり、図3では、実線が繊維部51を示し、実線の両側の空間が樹脂部61を示している。
なお、図2及び図3に示す繊維部51は、説明を容易にするために、繊維部51の配向間隔(後述する第1繊維部52及び第2繊維部53の配向間隔)は、誇張して示されている。
繊維部51は、繊維強化複合部材の強化材として用いられる。繊維部51は、例えば炭素繊維等から、構成される。繊維部51は、周方向及び交差方向に、配向される。例えば、図3に示すように、フロントカバー1を正面から見た場合、例えばフロントカバー1を回転軸芯Oに垂直な平面上に投影した場合、交差方向は、実質的に径方向に対応している。
図2及び図3に示すように、繊維部51は、第1繊維部52と、第2繊維部53とを、有する。図2では、フロントカバー1の外周部において軸方向に延びる第2繊維部53は、丸記号で示されている。図3では、第1繊維部52がX印で示され、第2繊維部53が実線で示されている。
図2に示すように、第1繊維部52及び第2繊維部53は、編み込まれている。なお、第1繊維部52及び第2繊維部53を編み込む形態は、図2の形態に限定されず、どのように編み込んでもよい。また、図2では、第1繊維部52及び第2繊維部53を模式的に示しているので、第2繊維部53は大きく屈曲しているが、第2繊維部53は、実質的に、第1繊維部52と同一面上(図2では同一曲面上、図3では同一平面上)に、配置されている。
図2及び図3に示すように、第1繊維部52は、周方向に配向される。第1繊維部52は、複数の第1繊維部材52a(第1繊維の一例)を有する。各第1繊維部材52aは、連続的に形成され、周方向に配置される。詳細には、各第1繊維部材52aは、1つの連続繊維から構成され、交差方向に間隔を隔てて配置される。例えば、各第1繊維部材52aは、半径が異なる環状に形成され、実質的に回転軸芯Oまわりに配置される。図3に示すように、フロントカバー1を正面から見た場合は、各第1繊維部材52aは、半径が異なる環状に形成され、実質的に同芯となるように配置されている。
ここでは、第1繊維部52は、外周側の第1繊維部材52aの密度が、内周側の第1繊維部材52aの密度より大きくなるように、構成されている。例えば、径方向において、互いに隣接する外周側の第1繊維部材52aの間隔が、互いに隣接する内周側の第1繊維部材52aの間隔より、小さくなるように、複数の第1繊維部材52aは配置されている。
詳細には、図2に示すように、径方向において、少なくともピストン5に対向する部分と、このピストン5に対向する部分より外周側の部分とから構成される第1範囲R1における第1繊維部材52aの間隔が、第1範囲R1より内周側の第2範囲R2における第1繊維部材52aの間隔より、小さくなるように、複数の第1繊維部材52aは配置される。
ここで、少なくともピストン5に対向する部分は、摩擦材5aが当接する部分、及びその近傍の部分を含んでいる。この状態で、部材の最大半径に対する第1範囲R1の径方向長さが、0.3以上であることが好ましい。すなわち、部材の最大半径に対する第2範囲R2の径方向長さが0.7未満であることが好ましい。
図2及び図3に示すように、第2繊維部53は、交差方向に配向される。第2繊維部53は、複数の第2繊維部材53a(第2繊維の一例)を有する。各第2繊維部材53aは、連続的に形成され、交差方向に配置される。詳細には、図3に示すように、各第2繊維部材53aは、回転軸芯Oがフロントカバー1を通過する中心を基準として放射状に延びる1つの連続繊維から構成され、各第1繊維部材52aと交差している。
また、各第2繊維部材53aは、周方向に間隔を隔てて配置される。図3に示すように、フロントカバー1を正面から見た場合は、各第2繊維部材53aは、回転軸芯Oを中心として半径方向に延び、周方向に間隔を隔てて配置される。
ここでは、第2繊維部53は、外周側の第2繊維部材53aの密度が、内周側の第2繊維部材53aの密度より大きくなるように、構成されている。例えば、周方向において、互いに隣接する外周側の第2繊維部材53aの間隔が、互いに隣接する内周側の第2繊維部材53aの間隔より、小さくなるように、複数の第2繊維部材53aは配置されている。
より詳細には、図3に示すように、径方向において、少なくともピストン5に対向する部分と、このピストン5に対向する部分より外周側の部分とから構成される範囲R1おける第2繊維部材53aの間隔が、上記の範囲R1より内周側の範囲R2における第2繊維部材53aの間隔より、小さくなるように、複数の第2繊維部材53aは配置されている。
ここで、少なくともピストン5に対向する部分は、摩擦材5aが当接する部分、及びその近傍の部分を含んでいる。この状態で、部材の最大半径に対する第1範囲R1の径方向長さが、0.3以上であることが好ましい。すなわち、部材の最大半径に対する第2範囲R2の径方向長さが0.7未満であることが好ましい。
樹脂部61は、繊維強化複合部材の母材である。樹脂部61は、熱硬化性樹脂例えば不飽和ポリエステル樹脂等から、構成されている。樹脂部61は、第1繊維部52及び第2繊維部53に含浸した状態で、第1繊維部52及び第2繊維部53の間に配置される。ここでは、第1繊維部52及び第2繊維部53は、樹脂部61の内部に配置されている。
[インペラ]
図1に示すように、インペラ2は、インペラシェル21と、複数のインペラブレード22と、インペラハブ23とを、有する。
インペラシェル21は、フロントカバー1と一体回転可能に設けられる。ここでは、インペラシェル21は、フロントカバー1に固定されている。
インペラシェル21は、固定手段例えば接着剤等によって、フロントカバー1に固定される。フロントカバー1とインペラシェル21とによって、トルクコンバータ100の外殻が構成されている。
インペラブレード22は、インペラシェル21に取り付けられている。例えば、インペラブレード22は、インペラシェル21の内側面に固定されている。より具体的には、インペラブレード22は、固定手段例えば接着剤等によって、インペラシェル21の内側面に固定されている。
ここで、インペラシェル21は、繊維強化複合部材から構成されている。インペラシェル21及びフロントカバー1は形状が異なるものの、繊維強化複合部材の構成は、上記のフロントカバー1の構成と実質的に同じであるので、ここでは説明を省略する。
インペラハブ23は、インペラシェル21に取り付けられている。例えば、インペラハブ23は、インペラシェル21の内周部に固定されている。
[タービン]
図1に示すように、タービン3は、インペラ2に対向して配置されている。タービン3は、タービンシェル31、複数のタービンブレード32、及びタービンハブ33(出力部材の一例)を有している。
タービンシェル31は、インペラシェル21と対向して配置される。詳細には、タービンシェル31は、軸方向においてインペラシェル21と対向して配置される。タービンシェル31は、タービンハブ33にリベット101によって固定されている。
ここで、タービンシェル31は、繊維強化複合部材から構成されている。タービンシェル31及びフロントカバー1は形状が異なるものの、繊維強化複合部材の構成は、上記のフロントカバー1の構成と実質的に同じであるので、ここでは説明を省略する。
タービンブレード32は、タービンシェル31に取り付けられている。詳細には、タービンブレード32は、固定手段例えば接着剤等によって、タービンシェル31の内側面に固定されている。
タービンハブ33は、環状に形成されている。タービンハブ33は、各タービンブレード32のインペラ2側の端部を支持している。
[ステータ]
図1に示すように、ステータ6は、タービン3からインペラ2へと戻る作動油を整流するように構成されている。ステータ6は、回転軸O周りに回転可能である。詳細には、ステータ6は、固定シャフト(図示省略)に、ワンウェイクラッチ20を介して支持されている。このステータ6は、インペラ2とタービン3との間に配置される。ステータ6は円板状のステータキャリア61と、その外周面に取り付けられる複数のステータブレード62とを、有している。
[ピストン]
図1に示すように、ピストン5は、フロントカバー1及びダンパ装置7を連結する。ピストン5は、フロントカバー1とダンパ装置7との間に配置されている。ピストン5は、実質的に円板状に形成されている。ピストン5の中心部には、タービンハブ33を配置するための開口部が、形成されている。ピストン5は、タービンハブ33上を軸方向に摺動する。ピストン5には、ダンパ装置7のドライブプレート71(後述する)が固定されている。
ピストン5には、摩擦材5aが取り付けられている。詳細には、摩擦材5aは、ピストン5の外周部に設けられている。摩擦材5aは、フロントカバー1の内周面に当接可能である。例えば、ピストン5がフロントカバー1側に移動することによって、摩擦材5aがフロントカバー1に当接する。これにより、フロントカバー1に入力されたトルクが、ピストン5を介して、ダンパ装置7に入力される。
なお、ピストン5の移動は、トルクコンバータ100の内部空間に配置された作動油によって、制御される。詳細には、軸方向においてピストン5の両側の油圧差によって、ピストン5は、フロントカバー1側に移動したり、フロントカバー1から離れる方向に移動したりする。
ここで、ピストン5は、繊維強化複合部材から構成されている。ピストン5及びフロントカバー1は形状が異なるものの、繊維強化複合部材の構成は、上記のフロントカバー1の構成と実質的に同じであるので、ここでは説明を省略する。
[ダンパ装置]
ダンパ装置7は、フロントカバー1に入力されたトルク変動を低減する。ダンパ装置7は、軸方向において、ピストン5とタービン3との間に、配置されている。ダンパ装置7には、ピストン5を介して、フロントカバー1からトルクが伝達される。
詳細には、ダンパ装置7は、ピストン5とタービンハブ33とを弾性的に接続する。ダンパ装置7は、ドライブプレート71と、1対のドリブンプレート72と、中間プレート73と、外周側トーションスプリング74と、内周側トーションスプリング75とを、有する。
ドライブプレート71は、ピストン5に固定されており、ピストン5と一体回転可能である。1対のドリブンプレート72は、リベット35によりタービンハブ33に固定されており、タービンハブ33と一体回転可能である。
中間プレート73は、外周側トーションスプリング74及び内周側トーションスプリング75を連結する。中間プレート73は、ドライブプレート71及び1対のドリブンプレート72それぞれに対して回転可能に配置される。
外周側トーションスプリング74は、ドライブプレート71及び中間プレート73を弾性的に連結する。内周側トーションスプリング75は、中間プレート73及びドリブンプレート72を弾性的に連結する。
上記の構成を有するダンパ装置7では、ピストン5がフロントカバー1側に移動し、摩擦材5aがフロントカバー1に当接すると、トルクがフロントカバー1からドライブプレート71に伝達される。そして、このトルクは、外周側トーションスプリング74を介して、ドライブプレート71から中間プレート7373に伝達される。そして、このトルクは、内周側トーションスプリング75を介して、中間プレート7373からドリブンプレート72へ伝達される。
上記のような構成を有するトルクコンバータ100では、フロントカバー1、インペラシェル21、タービンシェル31、及びピストン5が、繊維強化複合部材から構成される。これにより、トルクコンバータ100を軽量化することができる。
また、繊維強化複合部材が、第1繊維部52,152及び第2繊維部53,153によって、形成される。これにより、トルクコンバータ100に生じる応力を、第1繊維部52及び第2繊維部53によって好適に負担することができる。すなわち、トルクコンバータ100の強度を好適に確保することができる。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
(A)前記実施形態では、フロントカバー1、インペラシェル21、タービンシェル31、及びピストン5が、繊維強化複合部材から構成される場合の例を示したが、フロントカバー1、インペラシェル21、タービンシェル31、及びピストン5の少なくともいずれか1つが、繊維強化複合部材から構成されていてもよい。
(B)前記実施形態では、繊維部51が第1繊維部52及び第2繊維部53を有する場合の例を示したが、繊維部51が、第1繊維部52及び第2繊維部53のいずれか一方から構成されていてもよい。
(C)前記実施形態では、1枚の繊維シートから形成される繊維強化複合部材において、第1繊維部52及び第2繊維部53が編み込まれている場合の例を示したが、図4に示すように、第1繊維部52及び第2繊維部53は積層されていてもよい。なお、この場合も、前記実施形態と同様に、第2繊維部53は、実質的に、第1繊維部52と同一面上(図4では同一曲面上、図3では同一平面上)に、配置されている。
(D)前記実施形態では、繊維強化複合部材が1枚の繊維シートから構成される場合の例を示した。繊維強化複合部材は、積層された複数の繊維シートから、構成されていてもよい。
この場合、例えば、繊維強化複合部材は、少なくとも1枚の第1繊維シート150(第2繊維シートの一例)と、少なくとも1枚の第2繊維シート(第3繊維シートの一例)とから、構成される。
例えば、図5に示すように、第1繊維シート150は、周方向に配向される第1繊維部152を、有する。第2繊維シート151は、第1繊維シートの第1繊維部152と交差するように交差方向に配向される第2繊維部153を、有する。なお、図5の破線は、第1繊維シート150及び第2繊維シート153の境界を示している。
これら第1繊維シート151及び第2繊維シート152を積層することによって、繊維強化複合部材が形成される。この場合、第1繊維部152及び第2繊維部153は、各部材の厚み方向において、互いに間隔を隔てて配置される。
なお、繊維強化複合部材は、複数の第1繊維シート150及び複数の第2繊維シート151から、構成されていてもよい。
(E)前記実施形態では、各部材が、1枚の繊維シートから構成される場合の例を示したが、前記実施形態の各部材は、前記実施形態の繊維シートに対して上記の(C)の繊維シート150,151をさらに積層することによって、形成されてもよい。
(F)前記実施形態及(他の実施形態を含む)では、第1繊維部52,152が周方向に配向される場合の例を示したが、図6に示すように、第1繊維部252は、回転軸芯Oがフロントカバー1を通過する中心を基準としてこの中心から螺旋状に配向されていてもよい。すなわち、第1繊維部252は、螺旋方向(第1方向の一例)に配向されていてもよい。なお、前記実施形態と同じ構成については、同じ符号を付している。
(E)前記実施形態(他の実施形態を含む)では、前記実施形態では、各部材の厚み方向において、第1繊維部52,151,252及び第2繊維部53,153,253が重なるように配置される場合の例を示した。これに代えて、図7に示すように、第1繊維部352及び第2繊維部353が重ならないように配置されてもよい。
この場合、図7に示すように、第2繊維部353は、第1繊維部352の外周側に配置され、第1繊維部352から離れる方向に、延びている。例えば、第2繊維部353は、第1繊維部352から径方向外側に向けて延びている。
(F)前記実施形態及び他の実施形態では、各第1繊維部材52aが1つの連続繊維から構成される場合の例を示したが、各第1繊維部材52aは、複数の繊維片を、周方向又は螺旋方向に断続的に並べることによって構成されてもよい。ここで、各繊維片は、第1繊維の一例である。
(F)前記実施形態では、第2繊維部53が1つの連続繊維から構成される場合の例を示したが、第2繊維部53は、複数の繊維片を、周方向又は螺旋方向に断続的に並べることによって構成されてもよい。ここで、各繊維片は、第2繊維の一例である。
100 トルクコンバータ100
1 フロントカバー
5 ピストン
21 インペラシェル
31 タービンシェル31
51 繊維部
52,152,252 第1繊維部
52a 第1繊維部材
53,153 第2繊維部
53a 第2繊維部材
150,151 複数の繊維シート

Claims (15)

  1. エンジン側の部材からトランスミッション側の部材にトルクを伝達するトルクコンバータであって、
    エンジン側の部材からのトルクが入力されるフロントカバーと、
    前記フロントカバーと一体回転可能に設けられるインペラシェルを、有するインペラと、
    前記インペラシェルと対向して配置されるタービンシェルを、有するタービンと、
    を備え、
    前記フロントカバー、前記インペラシェル、及び前記タービンシェルの少なくともいずれか1つが、繊維強化複合部材から構成され、
    前記繊維強化複合部材は、回転軸芯まわりの第1方向に配向される第1繊維部と、前記第1方向とは異なる第2方向に配向される第2繊維部とを、有する、
    トルクコンバータ。
  2. 前記フロントカバーに入力されたトルク変動を低減するダンパ部と、
    前記フロントカバー及び前記ダンパ部を連結可能に構成されるピストンと、
    をさらに備え、
    前記フロントカバー、前記インペラシェル、前記タービンシェル、及び前記ピストンの少なくともいずれか1つが、前記繊維強化複合部材から構成される、
    請求項1に記載のトルクコンバータ。
  3. 前記繊維強化複合部材は、前記第1繊維部及び前記第2繊維部を含む第1繊維シートを、有する、
    請求項1又は2に記載のトルクコンバータ。
  4. 前記第1繊維シートは、前記第1繊維部及び前記第2繊維部を積層することによって、形成されている、
    請求項3に記載のトルクコンバータ。
  5. 前記第1繊維シートは、前記第1繊維部及び前記第2繊維部を編み込むことによって、形成されている、
    請求項3に記載のトルクコンバータ。
  6. 前記第1繊維シートでは、前記第1方向及び前記第2方向によって定義される面において、前記第1繊維部及び前記第2繊維部が重ならないように配置される、
    請求項3に記載のトルクコンバータ。
  7. 前記繊維強化複合部材は、前記第1繊維部を含む第2繊維シートと、前記第2繊維部を含み且つ前記第2繊維シートに積層される第3繊維シートとを、有する、
    請求項1又は2に記載のトルクコンバータ。
  8. 前記繊維強化複合部材は、前記第1繊維部を含む第2繊維シートと、前記第2繊維部を含む第3繊維シートとを、さらに有し、
    前記第1繊維シート、前記第2繊維シート、及び前記第3繊維シートの少なくともいずれか2つは、積層されている、
    請求項3から6のいずれか1項に記載のトルクコンバータ。
  9. 前記第1方向は、前記回転軸芯まわりの周方向である、
    請求項1から8のいずれか1項に記載のトルクコンバータ。
  10. 前記第1方向は、前記回転軸芯から延びる螺旋に沿う螺旋方向である、
    請求項1から8のいずれか1項に記載のトルクコンバータ。
  11. 前記繊維強化複合部材の体積に対する、前記第1繊維部及び前記第2繊維部の少なくともいずれか一方の体積の密度が、前記繊維強化複合部材に生じる応力の大きさに対応するように、前記第1繊維部及び前記第2繊維部が配置される、
    請求項1から10のいずれか1項に記載のトルクコンバータ。
  12. 前記第1繊維部は、前記第1方向に連続的に形成される第1繊維を、有する、
    請求項1から11のいずれか1項に記載のトルクコンバータ。
  13. 前記第1繊維部は、前記第1方向に断続的に配置される第1繊維を、有する、
    請求項1から11のいずれか1項に記載のトルクコンバータ。
  14. 前記第2繊維部は、前記第2方向に連続的に形成される第2繊維を、有する、
    請求項1から13のいずれか1項に記載のトルクコンバータ。
  15. 前記第2繊維部は、前記第2方向に断続的に配置される第2繊維を、有する、
    請求項1から13のいずれか1項に記載のトルクコンバータ。
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