JP6727054B2 - マルチディスプレイ装置 - Google Patents

マルチディスプレイ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6727054B2
JP6727054B2 JP2016145109A JP2016145109A JP6727054B2 JP 6727054 B2 JP6727054 B2 JP 6727054B2 JP 2016145109 A JP2016145109 A JP 2016145109A JP 2016145109 A JP2016145109 A JP 2016145109A JP 6727054 B2 JP6727054 B2 JP 6727054B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display device
display
liquid crystal
scattering structure
optical element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016145109A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018017747A (ja
Inventor
貴典 奥村
貴典 奥村
岩崎 直子
直子 岩崎
俊明 藤野
俊明 藤野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2016145109A priority Critical patent/JP6727054B2/ja
Publication of JP2018017747A publication Critical patent/JP2018017747A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6727054B2 publication Critical patent/JP6727054B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Description

本発明は、マルチディスプレイ装置に関し、より詳細には、配列された表示パネル間の継目部の視認性を低減する技術に関する。
液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プラズマディスプレイなどの表示装置は、軽量、薄型、および低消費電力の特徴を生かして、パーソナルコンピュータに代表される携帯情報機器などに使用されている。これら表示装置を構成する表示パネルを複数個配列して画面サイズを拡大したマルチディスプレイ装置は、大型の表示画面が必要なデジタルサイネージや制御監視ディスプレイ等で多く使用されている。特に、液晶表示装置は最も広く普及している表示装置であり、マルチディスプレイ装置にも多く使用され、より高品質な画像および映像を表示するために、その画面の耐久性や視認性の向上などが図られている。
液晶表示装置は、画素電極を有するアレイ基板と、共通電極を有するカラーフィルタ基板とを互いに貼り合せた一対の基板間に液晶を狭持させた液晶パネルと、バックライトユニットと、液晶パネルに各種の電気信号を供給する回路や電源およびこれらを収容する筐体とを含む。液晶表示装置には、複数の画素が配列され、画像および映像を表示する領域であるアクティブエリアと、その外側の額縁領域である非アクティブエリアとが設けられている。アクティブエリアには、スイッチング素子となる薄膜トランジスタや画素電極などが設けられており、液晶表示装置は薄膜トランジスタによって任意に制御した電圧を画素電極と共通電極との間に印加し、液晶の分子配向方向を変化させ、バックライトの光が液晶を通過する際の透過率を制御することによって、画像や映像などの表示を行う。一方、非アクティブエリアの額縁領域には、液晶を基板間に封止するシール、薄膜トランジスタなどに接続される引き回し配線、外部駆動回路に接続する端子など、液晶パネルに不可欠な機能が配置されるため、非アクティブエリアを無くすことは困難である。非アクティブエリアは、画像が表示されない非表示領域の一部であり、複数の表示パネルを配列して大画面を形成するマルチディスプレイ装置においては、継ぎ目として観察者に視認される。非表示領域は画像および映像の連続性を失わせるため、マルチディスプレイ装置の表示品位が低下する要因の1つである。
特許文献1には、隣接する液晶パネルの継ぎ目を覆うように配置された凹部とアクティブエリアを覆う平坦部とを有する透光性カバーを備えるマルチディスプレイ装置が開示されている。また、特許文献2には、外周端の厚さがその内側の平面部よりも薄くなるように形成された斜面部を有する透明板を備える配列型表示装置が開示されている。それら透光性カバーの凹部および透明板の斜面部は、液晶パネルからの出射光を屈折させて画像および映像を拡大する光学レンズの機能を有し、額縁領域の一部にも画像が表示されているように観察者に視認させ、継ぎ目部分が目立たないようにしている。
また、透光性カバーや透明板の表面すなわち観察者が視認する側の全面に散乱構造を設けることで、液晶パネルからの出射光を散乱させて視野角特性を向上させ、あるいは所望の光学特性に制御するとともに、外光の不必要な反射を低減する技術が開示されている。
国際公開第2012/102349号 特開2013−72980号公報
しかし、これら光学レンズを有する透光性カバーまたは透明板を用いたマルチディスプレイ装置を詳細に検討した結果、透光性カバーの平坦部と凹部との境界部分または透明板の平面部と斜面部との境界部分において、混色表示の際、単色の輝線が観察者側から視認される課題があることが判明した。特許文献1または特許文献2に記載された表示装置のように、前面保護板の表面に散乱構造が配置される表示装置は、散乱構造による単色輝線を防止するための散乱度合いが強すぎて、画像の鮮明度が低下し、著しく表示品位が低下する問題があった。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、複数の表示パネルを整列配置したマルチディスプレイ装置において、混色表示の際、前面保護板に表示パネルの継目部分を覆うように設けられた屈折光学素子とアクティブエリアを覆う平坦部との境界部分に視認される輝線を低減するマルチディスプレイ装置の提供を目的とする。
本発明に係るマルチディスプレイ装置は、複数の表示パネルが整列配置され、隣り合う表示パネルとの間に継目部を含む表示パネルアレイを備え、各表示パネルは、画像または映像を表示するアクティブエリアが規定された表示面を含み、裏面が各表示パネルの各表示面に対向して配置され、表面には、平面視において表示パネルのアクティブエリアに対応して配置される平坦部と、継目部に沿って配置され断面視において溝状の形状を有しアクティブエリアから出射される光を屈折させる屈折光学素子とを含む前面保護板をさらに備える。前面保護板は、平坦部と溝状の形状を有する屈折光学素子との間に、複数の凹凸を有する散乱構造を含む。屈折光学素子の表面の形状は、散乱構造が有する凹凸を有さない面を含む。散乱構造は、散乱構造が有する凹凸を有さない面と平坦部との間に設けられる。その散乱構造は、アクティブエリアから出射された光を散乱させる。

本発明に係るマルチディスプレイ装置によれば、複数の表示パネルを整列配置したマルチディスプレイ装置において、隣り合う表示パネルの継目部分を覆う前面保護板に設けられた屈折光学素子と、平坦部との境界部分に視認される輝線を低減するマルチディスプレイ装置の提供が可能となる。
実施の形態1に係るマルチディスプレイ装置を示す平面図である。 実施の形態1に係るマルチディスプレイ装置を示す断面図である。 実施の形態1に係るマルチディスプレイ装置が含む液晶パネルの構成を示す平面図である。 実施の形態1に係るマルチディスプレイ装置が含む液晶パネルの構成を示す断面図である。 実施の形態1に係るマルチディスプレイ装置の継目部周辺の構成を示す断面図である。 実施の形態1に係るマルチディスプレイ装置の継目部周辺の構成を示す断面図である。 実施の形態1に係るマルチディスプレイ装置を示す断面図である。 実施の形態1に係るマルチディスプレイ装置の継目部周辺の構成を示す断面図である。 実施の形態1に係るマルチディスプレイ装置を示す断面図である。 実施の形態1に係るマルチディスプレイ装置の継目部周辺の構成を示す断面図である。 実施の形態1に係るマルチディスプレイ装置の境界部分の構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る液晶パネルが含む画素の構成を示す斜視図である。 実施の形態1に係るマルチディスプレイ装置の継目部周辺の構成を示す断面図である。 実施の形態1に係るマルチディスプレイ装置の出射光線を示す模式図である。 実施の形態2に係るマルチディスプレイ装置の境界部分の構成を示す断面図である。 前提技術に係るマルチディスプレイ装置の前面保護板の構成を示す断面図である。 前提技術に係るマルチディスプレイ装置における光線の出射方向を示す模式図である。 前提技術に係るマルチディスプレイ装置の境界部分に生じる輝線を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係るマルチディスプレイ装置の実施の形態を説明する。なお、以下の説明では、同一の構成要素には同一の符号を付してあり、それらの名称も同じである。また、それらの機能は互いに実質的に同一の機能を含む。したがって、それらについての詳細な説明を省略する場合がある。なお、実施の形態において例示される各構成要素の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるものであり、本発明はそれらの例示に限定されるものではない。また、各図における各構成要素の寸法は、実際の寸法と異なる場合がある。さらに、以下に示す各実施の形態では、表示パネルに液晶パネルが用いられる液晶表示装置の例を示しているが、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プラズマディスプレイなどを用いることもできる。
ここで、本発明に係るマルチディスプレイ装置の実施の形態の詳細を説明する前に、マルチディスプレイ装置が含む前提技術について説明する。図16は、マルチディスプレイ装置が備える前面保護板900の断面図である。前面保護板900は、表面に光学レンズ機能を有する屈折光学素子901と平坦部902とを含む。なお、前面保護板900は、前述した透光性カバーまたは透明板と同様の機能を有する。前面保護板900は、屈折光学素子901と平坦部902とに接続する境界部分903に、円弧を有する湾曲部905を含む。湾曲部905は、屈折光学素子901を備える前面保護板900を、切削や研磨、押出成形や圧縮成形等の方法で加工した際に形成される。その円弧は、観察者側に凸状の形状を有する。屈折光学素子901と平坦部902との境界は、設計通りに作製されれば、平面の組み合わせ、すなわち断面視において直線の組み合わせで構成される。つまり、前面保護板が理想的に作製された場合、その境界部分の断面形状は、円弧を有することはない。屈折光学素子901と平坦部902とが接続する部分に頂点が存在し、その頂点が境界部分903となる。しかし、前面保護板900を切削や研磨、押出成形や圧縮成形のいずれかの方法で作製した場合、加工精度の限界やそのばらつきに起因して、境界部分903に微視的に見て円弧状の湾曲部905が形成される。これは、完全に解消することは困難である。
図17(a)および図17(b)は、前面保護板900の境界部分903近傍において、液晶パネルに設けられた各画素92から出射した各光線が、前面保護板900の内部を透過し、その表面から出射する様子を模式的に示した図である。特に、図17(a)に示す前面保護板900は屈折光学素子901と平坦部902とが設計通りに作製されており、境界部分903は頂点で構成されている。図17(a)は、屈折光学素子901の平面および平坦部902から光線が出射する様子を示している。一方、図17(b)に示す前面保護板900は、屈折光学素子901が平坦部902に接続する境界部分903部分に湾曲部905が形成されている。図17(b)は、その湾曲部905から光線が出射する様子を示している。なお、各図は画素92を構成する赤(R)、緑(G)および青(B)の各サブ画素91の配列の図示を含んでいるが、それらの図示は模式的である。図17(a)および図17(b)は、前面保護板30に対するサブ画素91の位置や画素サイズを正確に表しているわけではない。例えば、1組の光線束906aを構成する6本の光線は、6個のそれぞれのサブ画素91から出射している。
図17(a)において、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色すべてのサブ画素91から均等に光が出射する白色表示の場合、各サブ画素91を透過した互いに平行な光線束906aは、平坦部902から出射した後も互いにほぼ平行である。各色の光線間の距離は非常に小さいため均等に混色され、観察者にはそれら光線束906aは白色に見える。また、屈折光学素子901を構成する平面から出射する光線束906bも、隣り合う赤(R)、緑(G)および青(B)の各光線は互いにほぼ平行であるため均等に混色され、観察者には白色に見える。一方で、図17(b)に示すように、境界部分903の湾曲部905から光線束906cが出射する場合、隣り合う赤(R)、緑(G)および青(B)の各光線は、湾曲部905の円弧に対して少しずつ異なる角度で入射して屈折し、少しずつ異なる角度で湾曲部905から出射する。このため、前面保護板900から出射した光線束906cの光線には、空間的な粗密が生じ、光線束906cは均等に混色されない。その結果、観察者には、例えば赤色だけが強調されて見えたり、観察位置によっては、赤(R)と緑(G)とが混色して黄色に強調されて見えたりする。また、境界部分903は隣り合う液晶パネル間の継目部に沿って設けられており、その断面形状は類似した形状を保って継目部方向に延伸している。このため例えば赤が強調されるような光線の出射状態のとき、観察者は境界部分903に沿って赤色の輝線を観察する。観察者による輝線の見え方は、境界部分903の断面形状の微細な変化や観察者の眼の微小な動きにより変化し、例えば図18のように境界部分903に沿って、赤色の輝線910aから緑色の輝線910b、また緑色の輝線910bから青色の輝線910cといった様に場所によって色が変化して観察されることもある。
このように、前面保護板900が境界部分903に湾曲部905を有するマルチディスプレイ装置には、多色表示の際、例えば、白色表示や黄色表示などの際に、境界部分903に単色輝線が視認される問題が発生し、その表示品位が大幅に低下する。これは、液晶パネルからの出射光がサブ画素の色ごとに分離されて視認されるために発生する。以下、これら前提技術を含むマルチディスプレイ装置の実施の形態を説明する。
<実施の形態1>
(マルチディスプレイ装置の全体構成の概略)
図1は本実施の形態1におけるマルチディスプレイ装置100の外観を示す平面図であり、図2は図1に示すA−A’におけるマルチディスプレイ装置100の断面を示す図である。マルチディスプレイ装置100は、複数の液晶パネル20が整列配置された液晶パネルアレイ10を備える。本実施の形態1において、その液晶パネルアレイ10は、縦1行、横3列で配置された3枚の液晶パネル20によって構成される。また、液晶パネルアレイ10は、隣り合う各液晶パネル20との間に継目部11を含む。
さらに、マルチディスプレイ装置100は、液晶パネルアレイ10を覆うように前面保護板30を備え、その前面保護板30の裏面30bは、各液晶パネル20が含む各表示面23に対向して配置される。また、前面保護板30の表面30aには、断面視において溝状の形状を有する屈折光学素子31aと、平坦な平面を有する平坦部32とが設けられている。屈折光学素子31aは、隣り合う各液晶パネル20の各継目部11に沿って配置され、平坦部32は後述する各アクティブエリア24に対応して配置される。以下、マルチディスプレイ装置100の構成の詳細を説明する。
(液晶パネルアレイの構成)
液晶パネルアレイ10は、図1に示すように、複数の液晶パネル20が整列配置された構成を備える。本実施の形態1において、それら液晶パネル20は、縦1行、横3列で配列されるが、それらの配列に制約はなく、縦に4行、横4列など、マルチディスプレイ装置100の用途や液晶パネル20のサイズなどを考慮して構成される。また、マルチディスプレイ装置100の外形は四角形に限定されるものではなく、その他の形状であっても良い。また、四角形以外のマルチディスプレイ装置を実現するための各液晶パネルの配置は、格子状の配列に限定されるものではない。
図3はマルチディスプレイ装置100が含む液晶パネル20の外観を示す平面図であり、図4は図3に示すB−B’における液晶パネル20の断面図である。なお、本実施の形態1における、各液晶パネル20の構成は、互いに同様の構成を有する。液晶パネル20は、矩形状の第1基板21aと、第1基板21aに対向して配置される矩形状の第2基板21bと、第1基板21aと第2基板21bとによって狭持される液晶層(図4には図示せず)とを含む。第2基板21bは、第1基板21aよりも観察者側つまり図1に示す前面保護板30側に設けられる。また、図4に示すように、第1基板21aにおいて、第1基板21aが第2基板21bと対向する面と反対側の面には、偏光板22aが貼付され、また第2基板21bにおいて、第2基板21bが第1基板21aと対向する面と反対側の面には、偏光板22bが貼付されている。偏光板22aおよび偏光板22bは、例えば、偏光フィルムである。また、各偏光板の表面には、適宜、ハードコート層、アンチグレア層または反射防止層が配置されても良い。
液晶パネル20は、第2基板21b側に平面状の表示面23を有し、その表示面23には、図3に示すアクティブエリア24が規定される。アクティブエリア24は、液晶パネル20に設けられた複数の画素によって画像や映像が表示される矩形状の表示領域のことである。またアクティブエリア24の外側には額縁領域である非アクティブエリア25が規定され、非アクティブエリア25には、薄膜トランジスタなどに接続される引き回し配線(図示せず)と駆動回路(図示せず)とに接続する端子26が配置される。また、図面の簡略化のために図示は省略するが、非アクティブエリア25には、その他にも液晶を封止するシールなどが配置される。
また、図面を簡略化するために図示は省略するが、液晶パネル20を備える液晶表示装置は、液晶パネル20の表示面23とは反対側つまり第1基板21a側にバックライトユニットを含む。また、液晶表示装置は、液晶パネル20の端子26と外部回路とを接続するフレキシブル配線、液晶パネル20を固定する粘着テープやネジなどにより構成される。
図5は、継目部11の周囲を拡大したマルチディスプレイ装置100の断面図である。前述したとおり、液晶パネルアレイ10は、隣り合う液晶パネル20との間に継目部11を含む。継目部11の幅、すなわち隣り合う液晶パネルとの間隔は、マルチディスプレイ装置100の組み付け精度やサイズ、精細度などの仕様、液晶パネルのサイズや非アクティブエリア25の寸法などによって決定される。本実施の形態1では、その継目部11の幅は1mmであるが、その値は一例であり限定するものではない。また、本実施の形態1において、継目部11の幅は、液晶パネルアレイ10内にて一定であるが、継目部11ごとにその幅が異なる構成であってもよい。また、例えば、隣り合う液晶パネル20が隣接する構成であっても良い。
また、図1に示すように、液晶パネルアレイ10は非表示領域12を含み、その非表示領域12は、図5に示すように継目部11と非アクティブエリア25とを含む。非表示領域12は、隣り合う液晶パネル20の各アクティブエリア24の間に位置し、また各液晶パネル20の外周に沿って存在する。
(前面保護板の構成)
前面保護板30は、図2に示すように、表面30aと裏面30bとを有する。裏面30bは、各液晶パネル20の平面状の各表示面23に対向して配置される平面である。表面30aには、前述したように、溝状の形状を有する屈折光学素子31aと、平坦な形状を有する平坦部32とが設けられている。観察者がマルチディスプレイ装置100を観察する際、観察者は表面30a側からアクティブエリア24に表示される画像や映像を視認する。
液晶パネル20の偏光板22bと前面保護板30の裏面30bとは、透明粘着剤などによって貼り合わされていても良いし、空間を有して設置されていても良い。本実施の形態1では、空間が設けられており、その空間の距離は、裏面30bと液晶パネル20とにおける多重反射による干渉縞が発生しない程度の距離である。前面保護板30を平面視した形状は、マルチディスプレイ装置100の形状や仕様によって決定され、例えば、矩形状、多角形状、円弧などを含む。なお、これらの形状は一例であり、前面保護板30の形状に限定はない。また、前面保護板30の外形サイズは、マルチディスプレイ装置100の形状や仕様によって決定される。前面保護板30の平坦部32の厚さは、マルチディスプレイ装置100の形状やサイズに応じて必要な機械的な強度と重量などを考慮して適宜設定され、好ましくは、1mm〜50mmである。
前面保護板30は、可視光の光透過率が80%以上の透明な板であり、かつ、単一材料であることが好ましい。前面保護板30は、イオン交換法または風冷強化法等により作製されることで強度が向上したガラス板、合わせガラス、樹脂板等であっても良い。樹脂板は、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、シクロオレフィン系樹脂などが適している。なお、これら前面保護板30の材料は、一例であり限定するものではない。また、前面保護板30の作製方法に制限はなく、例えば、切削や研磨、射出成型、押出成形、圧縮成形などの作製方法が用いられる。本実施の形態1では、前面保護板30は、アクリル系樹脂のみの単一材料で構成され、射出成形法によって作製されている。前面保護板30が単一材料で作製されることで、前面保護板30内部の屈折率が一定となる。光学的な境界が形成されないため、前面保護板30内部において光の反射などが生じない。よって、マルチディスプレイ装置100の表示品位が低下することがない。さらに、前面保護板30は、液晶の光学特性が変化しない範囲で光学的異方性が生じない作製方法または最適化された作製条件で作製されていることが好ましい。
(屈折光学素子の構成)
図2に示すように、前面保護板30の表面30aには、溝状の形状を有する屈折光学素子31aと、裏面30bに対して平行な平面を有する平坦部32とが設けられている。本実施の形態1における屈折光学素子31aはV字型の溝形状を有する。また、図1および図2に示すように、屈折光学素子31aは隣り合う各液晶パネル20間の各継目部11に沿って配置される。また、図5に示すように、平坦部32は各アクティブエリア24を覆うように配置される。また、本実施の形態1における屈折光学素子31aは非表示領域12を跨るように設置されている。また図6に示すように、屈折光学素子31aの幅W1は非表示領域12の幅W2より大きい。また屈折光学素子31aは、溝形状の最も深い部分を中心として対称に配置された互いに非平行な面を有する。また、屈折光学素子31aを構成する面は、断面視において、裏面30bまたは平坦部32に対して非平行な直線または円弧を含み、それらは液晶パネル20の寸法や画素サイズ、継目部11の寸法などによって適宜設計される。前面保護板30の平坦部32の厚さは、機械的強度を確保する観点から屈折光学素子31aの深さの2倍以上であることが望ましい。
また、屈折光学素子31aの断面形状は上記のV字型の溝形状に限らない。例えば、マルチディスプレイ装置100は、図5に示した屈折光学素子31aに代えて、図7および図8に示す屈折光学素子31bを備えても良い。屈折光学素子31bは、曲面311bを含み、凹型の溝形状を有する。または、例えば、マルチディスプレイ装置100は、図5に示した屈折光学素子31aに代えて、図9および図10に示す屈折光学素子31cを備えても良い。屈折光学素子31cは、図8の屈折光学素子31bが有する曲面311bとは反対側に湾曲した曲面311cで構成される溝形状を有する。
屈折光学素子31aは、液晶パネル20のアクティブエリア24から出射される光を屈折させて、画像および映像を拡大する機能を有する。例えば、屈折光学素子31aは、レンズの機能を有する。観察者がマルチディスプレイ装置100を観察する際、観察者は前面保護板30の表面30a側からアクティブエリア24に表示される画像や映像を視認する。非表示領域12は、観察者により各液晶パネル20の接続部として視認され、画像および映像の連続性を妨げる。非表示領域12は、マルチディスプレイ装置100の表示品位に影響を与える。本実施の形態1のマルチディスプレイ装置100は、前面保護板30の表面30a上の、非表示領域12に対応する位置に屈折光学素子31aを設けて、アクティブエリア24に表示される画像および映像を非表示領域12にまで拡大する。その結果、観察者による非表示領域12の視認性が低減される。
(境界部分、湾曲部および散乱構造の構成)
図11(a)は、継目部11における屈折光学素子31aの断面図である。前面保護板30は、屈折光学素子31aのV字溝を構成する平面311aと平坦部32とを接続する境界部分33を含む。境界部分33は、屈折光学素子31aのV字溝を中心として両側に配置される。図11(b)は、図11に示した境界部分33を含む領域Cを拡大した図である。
本実施の形態1の前面保護板30は、境界部分33に湾曲部35を含む。湾曲部35は、屈折光学素子31aのV字溝を構成する平面311aと平坦部32とをなだらかに接続する。図11(b)に示すように断面視において、湾曲部35は円弧を含み、その円弧の曲率中心35aは、前面保護板30の表面30aよりも液晶パネルアレイ10側(図11(b)においては図面下方側)に位置する。また、本実施の形態1の前面保護板30は、その湾曲部35に複数の凹凸を有する散乱構造34を含む。前述した湾曲部35を構成する曲率中心35aを中心とする円弧は、例えば、散乱構造34の凹凸を平均化した円弧であっても良いし、散乱構造34の複数の頂部を近似的に連結する円弧であっても良い。また、境界部分33が平坦部32に接続する一端331は、例えば、平坦部32から屈折光学素子31aにかけて傾きが変化し始める位置である。なお、その一端331はアクティブエリア24上に配置される。また、境界部分33の他端332は、本実施の形態1において、屈折光学素子31aの平面311aから平坦部32に向けて傾きが変化し始める位置である。以上のように、湾曲部35の円弧は、平面311aを構成する直線と平坦部32を構成する直線とをなだらかに接続する。つまり、湾曲部35は、平面311aと平坦部32とを微分可能に連続性を有して接続する。なお、湾曲部35の幅W3は、30μmから500μmの範囲であることが好ましい。また、散乱構造34は平坦部32と平面311aとを接続する方向だけでなく、境界部分33の奥行き方向すなわち継目部11の延伸方向にも形成される。散乱構造34が有する凹凸は、いずれの方向にも細かく不規則な形状であることが望ましい。
また、散乱構造34は、上記のように境界部分33のみに設けられていても良いし、図示は省略するが、境界部分33に加えて、その機能を損なわない程度に、その両側に設けられていても良い。例えば、散乱構造34は、境界部分33から平坦部32側にはみ出して配置されても良い。または、散乱構造34は、境界部分33から平面311a側にはみ出して配置されても良い。
図示は省略するが、マルチディスプレイ装置100が、屈折光学素子31aに代えて図8に示す屈折光学素子31bを備える場合も同様に、境界部分33に散乱構造が設けられる。その場合、境界部分33が平坦部32に接続する一端は、平坦部32から屈折光学素子31bにかけて傾きが変化し始める位置である。また、境界部分33の他端は、屈折光学素子31bの曲面311bから平坦部32にかけて傾きの変化の方向が変化し始める点すなわち変曲点である。また、本実施の形態1では、湾曲部35は、1つの曲率中心35aを有する円弧を含むが、異なる曲率中心を有する複数の円弧が連続的に接続された構成であっても良い。
散乱構造34を形成する方法は、例えば、研磨法、ブラスト法などであるが、これらは一例であり、その形成方法を限定するものではない。また、研磨法で使用する場合、研磨剤の粗さや、ブラスト法で使用する粒子サイズは、形成する凹凸の大きさや平均周期に応じて選択される。また、凹凸の形成方法や条件は、湾曲部35の円弧の幅W3、後述するサブ画素28のサイズ、またはマルチディスプレイ装置100の仕様、例えば設置位置に応じて、適宜、選択される。
(液晶パネルの画素の構成)
図12は、液晶パネル20の継目部11における斜視図であり、第1基板21aと第2基板21bに挟持された液晶層(図示せず)に設けられた画素27の配置と、画素27を構成するサブ画素28の配置とを示す。なお図12は前面保護板30および各偏光板の図示を省略している。また、図13は、マルチディスプレイ装置100の継目部11における断面図である。液晶パネル20は、アクティブエリア24内に配列された複数の画素27を有する。1組の画素27は、3色のサブ画素28、つまり赤(R)、緑(G)および青(B)のサブ画素28からなる。1組の画素27内における各サブ画素28は、液晶パネル20の長手方向(図12および図13においてx方向)に、順に、赤(R)、緑(G)、青(B)の各サブ画素28が配列される。さらに、それらサブ画素28を含む画素27は、液晶パネル20の長手方向(x方向)および短手方向(y方向)に周期的に配置される。また、本実施の形態1において、サブ画素28の平面視の形状は長方形であり、同色の光を出射するサブ画素28は、図12に示すように、その長方形の長手が継目部11の延伸方向(y方向)に平行に配列される。つまり、サブ画素28は、その長方形の長手が境界部分33と平行な方向(y方向)に配置されている。
マルチディスプレイ装置100は、各サブ画素28を駆動する信号を変化させて画像および映像を表示している。例えば、サブ画素28の赤(R)、緑(G)および青(B)を全て表示させると白色が表示され、サブ画素28の赤(R)および緑(G)を表示させると黄色が表示される。
(前面保護板の散乱構造の動作)
図14(a)、図14(b)および図14(c)は、散乱構造が設けられた境界部分33の断面と、その散乱構造から出射する光線を示す図である。図示は省略しているが、それぞれの図において、下方に液晶パネルが位置する。例えば、図14(a)の光線束36aを構成する3本の光線は、その液晶パネルが含む各サブ画素から出射している。図14(b)の光線束36bおよび図14(c)の光線束36cも同様である。図14(a)において、光線束36aの3本の光線は、いずれも同じ角度で前面保護板30の中を伝播し、境界部分33に達する。各光線は、境界部分33に形成された細かい凹凸からなる散乱構造34aによって出射方向が散乱され、各前面保護板30から異なる角度で出射する。観察者からは、光線の出射の状況によって、単色が強調されて見えたり、2色あるいは3色が混色されて見えたりするが、散乱構造34aの形状が空間的に細かく変化しているため、部分的に特定の色だけが観察される頻度は、散乱構造34aを設けない場合と比較して低減できる。
また、散乱構造は、継目部の延伸方向にも形成されており、その凹凸はいずれの方向にも細かく不規則な形状を有する。よって、ある画素の上方の位置において、散乱構造の断面および光線の出射方向が図14(a)に示す状態であっても、延伸方向に異なる位置にある画素の上方では、図14(b)に示す散乱構造34bおよび光線束36bの状態である。さらに異なる位置にある画素の上方においては、図14(c)に示す散乱構造34cおよび光線束36cの状態である。このように、本実施の形態1のマルチディスプレイ装置100では、境界部分33の散乱構造の断面形状が位置によって不規則に変化するため、各光線は境界部分33の位置によって不規則な方向に散乱する。つまり、各光線は不規則な方向に出射する。その結果、マルチディスプレイ装置100は、混色表示時に、境界部分33において特定の色が連続して観察される輝線の発生を低減できる。
(効果)
以上をまとめると、本実施の形態1のマルチディスプレイ装置100は、複数の液晶パネル20が整列配置され、隣り合う液晶パネル20との間に継目部11を含む液晶パネルアレイ10を備え、各液晶パネル20は、画像または映像を表示するアクティブエリア24が規定された表示面23を含み、裏面30bが各液晶パネル20の各表示面23に対向して配置され、表面30aには、平面視において液晶パネル20のアクティブエリア24に対応して配置される平坦部32と、継目部11に沿って配置され断面視において溝状の形状を有しアクティブエリア24から出射される光を屈折させる屈折光学素子31aとを含む前面保護板30をさらに備え、前面保護板30は、平坦部32と屈折光学素子31aとの境界部分33に複数の凹凸を有し、アクティブエリア24から出射される光を散乱させる散乱構造34を含む。以上のような構成により、マルチディスプレイ装置100は、混色表示の際、前面保護板30の屈折光学素子31aの境界部分33に現れる輝線の視認性を低減できる。その結果、複数の表示パネルを並べて配置したマルチディスプレイ装置であっても、それら表示パネルの継目がユーザーから見えないようにすることができる。本実施の形態1のマルチディスプレイ装置100は、従来よりも表示品位の高いディスプレイを提供できる。
また、本実施の形態1のマルチディスプレイ装置100の前面保護板30は、境界部分33に、平坦部32と屈折光学素子31aとをになだらかに接続する湾曲部35をさらに含み、継目部11の延伸方向に対し垂直な断面において、湾曲部35の断面形状は円弧を含み、円弧の曲率中心35aは、前面保護板30の表面30aよりも液晶パネルアレイ10側に位置する。従って、マルチディスプレイ装置100は、混色表示の際、前面保護板30の屈折光学素子31aの境界部分33に現れる単色輝線の視認性をさらに低減でき、従来よりも表示品位のさらに高いディスプレイを提供できる。
<実施の形態2>
実施の形態2におけるマルチディスプレイ装置について説明する。本実施の形態2のマルチディスプレイ装置は、実施の形態1のマルチディスプレイ装置100と比較して円弧を有する境界部分33に付与する散乱機能をより厳密に管理および規定する。その結果、マルチディスプレイ装置は、表示品位に影響することのない範囲で、確度高く単色輝線を従来よりも低減できることが特徴である。マルチディスプレイ装置のその他の構成などは、実施の形態1に示したマルチディスプレイ装置100と同様であるため説明は省略する。
図15は、本実施の形態2におけるマルチディスプレイ装置が含む前面保護板30に形成された散乱構造34の断面を示す図である。散乱構造34は、研磨法、ブラスト法などその形成方法に関係なく、微視的に見ると一定の形状では無く、様々な形状やサイズの凹凸を有する。図15に示すように、凹凸の頂点と頂点間の距離を距離W51とした場合の複数の距離W51の平均値、または、凹凸の底面と底面間の距離を距離W52とした場合の複数の距離W52の平均値を、散乱構造34が有する凹凸の平均周期W5とする。散乱構造34の平均周期W5は、図12および図13に示すサブ画素28の短手方向の幅W4よりも小さい。また、散乱構造34が有する凹凸の平均周期W5は、図11(b)に示す湾曲部35の幅W3よりも小さい。さらに、散乱構造の平均周期W5は、以下の式1を満足することが好ましい。なお、平均周期W5は、散乱構造34における粗さ曲線要素の平均長さRSmであっても良い。
Figure 0006727054
上記の式1の平均周期W5とサブ画素28の幅W4との関係および平均周期W5と湾曲部35の幅W3との関係が成り立つように、本実施時の形態2の散乱構造34は、湾曲部35を粗さ#1000の研磨剤で均質に研磨することにより形成される。JIS R6001で規定されている#1000の精密研磨用微粉の粒度分布に関して、その最大粒子径は32μm以下に規定されている。なお、その粒子径は、電気抵抗試験方法により測定される。本実施の形態2のマルチディスプレイ装置が含む湾曲部35の幅W3は約250μm〜500μmの間であり、サブ画素28の短手方向の幅W4は約100μmである。上記の方法で境界部分33に作製した散乱構造34の平均周期W5は、サブ画素の幅W4および湾曲部35の幅W3よりも小さく、上記の式1を満足していた。
このようにして製作したマルチディスプレイ装置について表示品位を確認したところ、単色輝線は視認されず、良好な表示品位であることを確認した。これは、上記の式1が成り立つことで、本実施の形態2における散乱構造34の散乱効率が向上するためである。つまり、散乱構造34の平均周期W5が、サブ画素28の短手方向の幅W4より小さいために、散乱構造34は効率的にその散乱機能を発揮することができる。
なお、上記の式1を満足しないマルチディスプレイ装置で単色輝線の発生有無を比較・確認した。その場合における、マルチディスプレイ装置のサブ画素28の短手方向の幅は約100μmであり、境界部分の湾曲部の幅は約250μm〜500μmである。また、散乱構造は、粗さ#240(最大粒子径が127μm以下)で湾曲部を研磨することにより形成した。以上のマルチディスプレイ装置の表示品位を確認したところ、境界部分の広い範囲で単色輝線が視認された。境界部分に形成された散乱構造が有する凹凸の平均周期が、サブ画素の幅約100μmよりも大きく、上記の式1を満足しないためである。
(効果)
以上をまとめると、本実施の形態2のマルチディスプレイ装置の湾曲部35に設けられた散乱構造34が有する凹凸の平均周期W5は、湾曲部35の幅W3よりも小さい。従って、本実施の形態2のマルチディスプレイ装置の散乱構造34は、各画素からの出射光を効率的に散乱させることができ、屈折光学素子31aの境界部分33に現れる単色輝線の視認性をさらに低減できる。その結果、マルチディスプレイ装置は、従来よりも表示品位のさらに高いディスプレイを提供できる。また、マルチディスプレイ装置は、散乱構造34を安価かつ簡単に確度高く実現でき、製造コストの低コスト化を実現することができる。
また、本実施の形態2のマルチディスプレイ装置の液晶パネルは、アクティブエリア24内に配列された複数の画素27を含み、散乱構造34が有する凹凸の平均周期W5は、画素27の幅W4よりも小さい。従って、本実施の形態2のマルチディスプレイ装置が含む散乱構造34は、各画素からの出射光を効率的に散乱させることができ、境界部分33に現れる単色輝線の視認性をさらに低減できる。本実施の形態2のマルチディスプレイ装置は、従来よりも表示品位のさらに高いディスプレイを提供できる。
なお、上述したように、各実施の形態において、表示パネルに液晶パネルを用いた例を示したが、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プラズマディスプレイなどに用いられる表示パネルおよび表示パネルアレイを備えるマルチディスプレイ装置であっても上記の各効果を奏する。
本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての態様において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 液晶パネルアレイ、11 継目部、20 液晶パネル、23 表示面、24 アクティブエリア、27 画素、28 サブ画素、30 前面保護板、30a 表面、30b 裏面、31a 屈折光学素子、32 平坦部、33 境界部分、34 散乱構造、35 湾曲部、35a 曲率中心、100 マルチディスプレイ装置。

Claims (4)

  1. 複数の表示パネルが整列配置され、隣り合う前記表示パネルとの間に継目部を含む表示パネルアレイを備え、
    各前記表示パネルは、画像または映像を表示するアクティブエリアが規定された表示面を含み、
    裏面が各前記表示パネルの各前記表示面に対向して配置され、表面には、平面視において前記表示パネルの前記アクティブエリアに対応して配置される平坦部と、前記継目部に沿って配置され断面視において溝状の形状を有し前記アクティブエリアから出射される光を屈折させる屈折光学素子とを含む前面保護板をさらに備え、
    前記前面保護板は、
    前記平坦部と前記溝状の形状を有する前記屈折光学素子との間に、複数の凹凸を有する散乱構造を含み、
    前記屈折光学素子の表面の形状は、前記散乱構造が有する前記凹凸を有さない面を含み、
    前記散乱構造は、前記散乱構造が有する前記凹凸を有さない面と前記平坦部との間に設けられ、
    前記散乱構造は、
    前記アクティブエリアから出射された光を散乱させることを特徴とするマルチディスプレイ装置。
  2. 前記溝状の形状は、前記溝状の形状を構成する平面または曲面を含み、
    前記散乱構造は、前記平面と前記平坦部との間、または、前記曲面と前記平坦部との間に設けられる、請求項1に記載のマルチディスプレイ装置。
  3. 前記散乱構造が有する前記凹凸の平均周期は、前記散乱構造の幅よりも小さい請求項1または請求項2に記載のマルチディスプレイ装置。
  4. 前記表示パネルは、前記アクティブエリア内に配列された複数の画素を含み、
    前記散乱構造が有する前記凹凸の平均周期は、前記画素の幅よりも小さい請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のマルチディスプレイ装置。
JP2016145109A 2016-07-25 2016-07-25 マルチディスプレイ装置 Active JP6727054B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016145109A JP6727054B2 (ja) 2016-07-25 2016-07-25 マルチディスプレイ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016145109A JP6727054B2 (ja) 2016-07-25 2016-07-25 マルチディスプレイ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018017747A JP2018017747A (ja) 2018-02-01
JP6727054B2 true JP6727054B2 (ja) 2020-07-22

Family

ID=61076080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016145109A Active JP6727054B2 (ja) 2016-07-25 2016-07-25 マルチディスプレイ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6727054B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102257615B1 (ko) 2019-02-27 2021-05-27 서울대학교 산학협력단 패널 경계에서의 이미지 불연속 현상을 개선한 멀티 플렉서블 디스플레이 장치 및 이의 양면 반사체 제조방법
CN113160701B (zh) * 2020-01-22 2023-03-07 群创光电股份有限公司 拼接显示装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0028890D0 (en) * 2000-11-27 2001-01-10 Isis Innovation Visual display screen arrangement
EP2306437A4 (en) * 2008-06-26 2011-12-21 Sharp Kk DISPLAY DEVICE AND ELECTRONIC DEVICE
WO2010140537A1 (ja) * 2009-06-03 2010-12-09 シャープ株式会社 表示装置
CN103339666B (zh) * 2011-01-27 2016-06-15 夏普株式会社 多显示系统及其所用的透光性罩
JP2013072980A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Dainippon Printing Co Ltd 配列型表示装置
JP6138721B2 (ja) * 2014-04-08 2017-05-31 シャープ株式会社 表示装置およびそれを備える携帯端末機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018017747A (ja) 2018-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8692737B2 (en) Display device including light-transmitting cover with a lens portion
KR102433505B1 (ko) 표시 장치
KR102477818B1 (ko) 표시 장치
JP5269983B2 (ja) 表示装置
US8531623B2 (en) Display device
US8572893B2 (en) Display device
US8797234B2 (en) Display device including light-transmitting cover with lens portion and electronic device including same
CN110178171B (zh) 多显示器
US8472114B2 (en) Display device
US10649131B2 (en) Display device and head-mounted display
JP6689745B2 (ja) 表示装置
JP2003506757A (ja) タイル状フラットパネルディスプレイに最適化した設計特徴
US20120293744A1 (en) Light guide sheet and display device
US20210294018A1 (en) Display device and head-mounted display
TWI683432B (zh) 顯示裝置
JP6138721B2 (ja) 表示装置およびそれを備える携帯端末機器
JP6727054B2 (ja) マルチディスプレイ装置
JP2007163627A (ja) 照明装置、電気光学装置及び電子機器
JP2007294465A (ja) 照明装置、電気光学装置及び電子機器
WO2022198679A1 (zh) 拼接显示单元和显示屏
JP6289782B1 (ja) マルチディスプレイ
JP7148903B2 (ja) 光学フィルム及び表示装置
JP2013200495A (ja) 配列型表示装置
JP2008180800A (ja) 表示素子および表示装置
TWM645516U (zh) 改良型裸視立體顯示裝置及其透鏡結構層

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181022

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200121

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6727054

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250