JP6726351B1 - 光照射システム - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献2には、複数の温度のいずれかに選択された温度に制御する機能を備えた断熱区画された貯蔵室に、紫外LED光源を設置することで、貯蔵室内の壁面や貯蔵品表面に付着している微生物の増殖機能を不活性化させる構成が開示されている。
特許文献3には、上部紫外線反射容器の上部開口部に、紫外線照射ユニットが着脱可能に取り付けられた構成が開示されている。
本発明の目的は、光の照射対象となる対象物の配置位置を考慮せずに紫外光の照射を行う場合に比べ、不必要な紫外光の照射を抑制することにある。
また、前記決定手段は、前記機器に配置された前記対象物以外に対して前記紫外光が照射されないように前記照射位置を決定することを特徴とすることができる。
また、前記発光ダイオードは、複数設けられ、前記制御手段は、複数設けられた前記発光ダイオードのうちの、前記照射位置の対向箇所に位置する発光ダイオードを点灯させ、当該照射位置に紫外光が照射されるようにすることを特徴とすることができる。
また、前記機器には、前記対象物が配置される棚が複数設けられ、前記決定手段は、前記対象物が配置された棚に対して紫外光が照射され当該対象物が配置されていない棚に対しては紫外光が照射されないように前記照射位置を決定することを特徴とすることができる。
また、前記機器に配置された前記対象物の位置についての情報である位置情報を取得する位置情報取得手段をさらに備え、前記決定手段は、前記位置情報取得手段により取得された前記位置情報に基づき、前記照射位置を決定することを特徴とすることができる。
また、前記決定手段により決定された前記照射位置以外へ向かう前記紫外光の光路上に部材を位置させ、当該照射位置以外へ向かう当該紫外光を遮る光遮り手段を更に備えることを特徴とすることができる。
また、前記制御手段は、前記発光ダイオードから出射される紫外光の光路を変更して、前記照射位置に紫外光が照射されるようにすることを特徴とすることができる。
また、前記制御手段は、前記発光ダイオードから出射される紫外光を反射する反射部材の傾きを変更して、前記光路の変更を行うことを特徴とすることができる。
また、前記制御手段は、前記発光ダイオードを移動させて、前記照射位置に前記紫外光が照射されるようにすることを特徴とすることができる。
また、前記対象物の上方に前記発光ダイオードが位置するように、当該発光ダイオードは配置され、前記照射位置に配置された前記対象物の高さ情報を取得する高さ情報取得手段と、前記高さ情報取得手段により取得された高さ情報に基づき、前記照射位置に紫外光を出射する前記発光ダイオードの出力を設定する出力設定手段と、を更に備えることを特徴とすることができる。
また、前記出力設定手段は、前記高さ情報により特定される高さが予め定められた閾値よりも大きい場合、当該閾値よりも小さい場合に比べ、前記発光ダイオードの出力を小さくすることを特徴とすることができる。
また、前記出力設定手段は、前記高さ情報により特定される高さが予め定められた閾値よりも小さい場合、当該閾値よりも大きい場合に比べ、前記発光ダイオードの出力を大きくすることを特徴とすることができる。
また、前記発光ダイオードから出射される前記紫外光を絞るレンズがさらに設けられ、前記制御手段は、前記レンズを用いて、前記決定手段により決定された前記照射位置に、当該紫外光が照射されるようにし、当該照射位置以外に当該紫外光が照射されないようにすることを特徴とすることができる。
図1は、光照射システム1の構成例を示した図である。
本実施形態の光照射システム1には、商品を陳列する陳列装置100と、この陳列装置100の制御を行う制御装置202とが設けられている。なお、制御装置202は、陳列装置100とは別に設けられたPC(Personal Computer)などのコンピュータにより構成してもよい。
本実施形態では、3つの陳列棚110が設けられ、さらに、この3つの陳列棚110は、互いに平行となるように配置されている。また、この3つの陳列棚110は、上下方向に並べられて配置されている。
さらに、この3つの陳列棚110は、水平方向に延びるように配置され、また、陳列装置100の幅方向に延びるように配置されている。
ここで、互いに隣接する板状の部材の間には(上下方向において互いに隣接する板状の部材の間には)、間隙が設けられ、この間隙に、商品が配置される。
本実施形態では、この3つの陳列棚110の各々、および、支持面120の上に、商品が置かれ、商品が、陳列棚110や支持面120によって下方から支持される。
本実施形態では、扉144として、第1扉144A、第2扉144Bの2つの扉144が設けられている。
また、本実施形態では、第1扉144A、第2扉144Bにも、ガラスが取り付けられ、本実施形態では、第1扉144A、第2扉144Bを通しても、陳列装置100の内部の視認を行えるようになっている。
具体的には、紫外光の透過を抑制するフィルムをガラスに張ったり、紫外光の透過を抑制する機能をガラス自体に持たせたりして、ガラスに対して、紫外光の透過を抑制する機能を付与することが好ましい。
ここで、第1扉144A、第2扉144Bは、いわゆる引き戸であり、本実施形態では、図中左右方向に移動させることで、第1扉144A、第2扉144Bの開操作および閉操作を行える。
さらに、本実施形態では、図2(陳列装置100の背面側から陳列装置100を見た場合の図)に示すように、第1扉144A、第2扉144Bを検知する扉検知センサS1が設けられている。
扉検知センサS1は、第1扉144A、第2扉144Bの移動経路上に設けられおり、扉検知センサS1は、第1扉144A、第2扉144Bが開かれたことを検知する。
なお、第1扉144Aや第2扉144Bが開かれた場合、発光ダイオード200の消灯ではなく、発光ダイオード200の出力の低下を行ってもよい。
本実施形態では、陳列装置100の上板151の下面151Aに、発光ダイオード200が設けられている。また、陳列棚110の下面110Aの各々にも、発光ダイオード200が設けられている。
この発光ダイオード200は、紫外線領域の波長の光(10〜400nmの波長の光)を出射する発光ダイオード200であり、本実施形態では、この光が、陳列棚110上および支持面120上に配置される食品に対して照射される。
これにより、食品に付着している菌の増殖が抑えられる。
また、本実施形態では、支持面120の上面にも、静電容量センサS5が設けられている。この静電容量センサS5も、この上面の全面に亘って配置されている。
この表示装置300は、例えば、液晶のモニタにより構成される。
本実施形態では、この表示装置300を通じて、ユーザ(食品の陳列を行っている者)に対し、情報の通知が行われる。
本実施形態では、図4に示すように、この発光ダイオード200は、複数設けられるとともに、陳列装置100の幅方向に並べられた状態で設けられ、また、陳列装置100の奥行方向に並べられた状態で設けられている。
なお、発光ダイオード200のうちの食品が位置する側に、紫外光を拡散する拡散部材を設け、発光ダイオード200から食品に向かって直線状に出射する紫外光を、拡散させたうえで食品へ照射してもよい。
制御装置202は、CPU(=Central Processing Unit)401と、プログラムが記憶されたROM(=Read Only Memory)402と、ワークエリアとして用いられるRAM(=Random Access Memory)403と、ハードディスクドライブ等により構成された情報記憶装置404とを有している。
ここで、CPU401はマルチコアでもよい。また、ROM402は、書き換え可能な不揮発性の半導体メモリでもよい。制御装置202は、いわゆるコンピュータである。
本実施形態では、CPU401によるプログラムの実行によって、制御装置202は、決定部501、制御部502、位置情報取得部503、部材移動部504、高さ情報取得部505、出力設定部506として機能する。
制御手段の一例としての制御部502は、決定部501により決定された照射位置に、発光ダイオード200から出射された紫外光が照射されるようにする。
位置情報取得手段の一例としての位置情報取得部503は、陳列装置100に配置された食品の位置についての情報である位置情報を取得する。
光遮り手段の一部として機能する部材移動部504は、決定部501により決定された照射位置以外へ向かう紫外光の光路上に部材を位置させ、照射位置以外へ向かう紫外光を遮る。
高さ情報取得手段の一例としての高さ情報取得部505は、照射位置に配置された食品の高さ情報を取得する。
出力設定手段の一例としての出力設定部506は、高さ情報取得部505により取得された高さ情報に基づき、照射位置に紫外光を出射する発光ダイオード200の出力を設定する。
より具体的には、本実施形態では、食品への紫外光の照射にあたり、まず、位置情報取得部503が、陳列装置100に配置された食品の位置についての情報である位置情報を取得する。
付言すると、本実施形態では、食品の置かれた位置によって、静電容量センサS5からの出力が変化し、位置情報取得部503は、静電容量センサS5からのこの出力に基づき、陳列装置100に配置された食品の位置情報を取得する。
また、その他に、例えば、上方から押圧された場合に所定の出力を行う検知スイッチを、陳列棚110の上面や、支持面120に複数設け、この検知スイッチからの出力に基づき、食品の位置情報を取得してもよい。
また、その他の公知の手法を用いて、置かれた食品の位置情報を取得してもよい。
付言すると、決定部501は、陳列装置100に配置された食品の配置位置に基づき、発光ダイオード200から出射される紫外光の照射位置を決定する。
付言すると、決定部501は、陳列装置100に配置された食品に対して紫外光が照射されるように照射位置を決定する。
これにより、本実施形態では、食品への紫外光の照射が行われるようにしつつ、不必要な箇所への紫外光の照射を抑制できるようになる。
付言すると、制御部502は、決定部501により決定された上記の照射位置に、発光ダイオード200から出射された紫外光が照射されるように、且つ、この照射位置以外の箇所にこの紫外光が照射されないように、発光ダイオード200の点灯の制御を行う。
これにより、食品に紫外光が照射され、また、食品以外の箇所に紫外光が照射されることが抑制される。
さらに、本実施形態のように、発光ダイオード200を用いる場合、他の光源を用いる場合に比べ、より少ない電力で紫外光の照射を行える。
これに対し、本実施形態では、複数の発光ダイオード200の各々の点灯の制御を個別に行うため、食品が配置されている箇所のみへの紫外光の照射を行える。
付言すると、制御部502は、決定部501により決定された上記の照射位置の対向箇所に位置する発光ダイオード200を点灯させ、照射位置に紫外光が照射されるようにする。
また、この場合、制御部502は、この照射位置の対向箇所に位置しない発光ダイオード200ついては、消灯したままの状態とする。
これにより、食品への紫外光の照射が行われ、また、食品以外への紫外光の照射が抑制される。
この場合、決定部501は、食品が配置された陳列棚110に対して紫外光が照射されるように、また、食品が配置されていない陳列棚110に対しては紫外光が照射されないように、照射位置を決定する。
付言すると、この場合も、制御部502は、決定部501により決定された照射位置(陳列棚110)に対して紫外光が照射されるように、発光ダイオード200の点灯の制御を行う。
より具体的には、制御部502は、食品が配置されていない陳列棚110の上方に位置する発光ダイオード200については、点灯させないようにし、この陳列棚110に対しては、紫外光が照射されないようにする。
より具体的には、制御部502は、例えば、発光ダイオード200の向きを変更して(発光ダイオード200の光軸の向きを変更して)、光路の変更を行い、照射位置に紫外光が照射されるようにしてもよい。
また、その他に、制御部502は、例えば、発光ダイオード200から出射される紫外光を反射するミラーなどの反射部材の傾きを変更して、光路の変更を行い、照射位置に紫外光が照射されるようにしてもよい。
ここで、発光ダイオード200の向きを変更して、光路の変更を行う場合は、例えば、図7に示すように、発光ダイオード200の向きを変更する変更機構90を駆動して、発光ダイオード200の向き(発光ダイオード200の光軸の向き)を変更し、光路の変更を行う。
この変更機構90では、発光ダイオード200が、回転軸91を中心に回転可能に設けられており、発光ダイオード200を回転させて、発光ダイオード200の向きを変更する。
制御部502は、駆動モータM1の制御を行うことで回転体92を回転させ、発光ダイオード200の向きを変更する。
反射部材94には、ミラー95が取り付けられており、本実施形態では、このミラー95にて紫外光が反射され、紫外光が食品に向かう。
本実施形態では、反射部材94を回転させることで、ミラー95の傾きが変更され、紫外光の光路が変更される。
具体的には、例えば、図9(陳列装置100の他の構成例を示した図)に示すように、発光ダイオード200が取り付けられた移動体81を、陳列装置100の幅方向に移動させることで、照射位置に紫外光が照射されるようにしてもよい。
より具体的には、この構成例では、決定部501により決定された照射位置の対向位置まで、移動体81を移動させる。これにより、照射位置に紫外光が照射されるようになる。
このベルト部材に対して移動体81を取り付けることで、ベルト部材に連動して移動体81が移動するようになり、陳列装置100の幅方向に移動体81が移動する。
なお、移動機構は、これに限らず、公知の機構により構成すればよく、特に限定されるものではない。
ここで、図7〜図9にて示した構成例では、図4にて示した構成例に比べ、発光ダイオード200の数が少なくなり、消費電力の削減を図れる。
具体的には、決定部501により決定された上記の照射位置とは異なる箇所へ向かう紫外光の光路上に、光遮り部材を位置させ、照射位置以外へ向かう紫外光を遮るようにしてもよい。
本実施形態では、この部材移動部504が、決定部501により決定された上記の照射位置に基づき、光遮り部材を移動させて、照射位置以外へ向かう紫外光の光路上にこの光遮り部材を位置させる。
これにより、食品以外へ紫外光が向かうことが抑制される。
図10(A)に示した構成例では、発光ダイオード200から食品に向かう光路(以下、「食品用光路R1」と称する)の脇に、光遮り部材88が設けられている。
この構成例では、食品用光路R1の周囲に、複数の光遮り部材88が設けられ、さらに、この複数の光遮り部材88が、矢印10Aで示すように、食品用光路R1に対して進退可能となっている。
ここで、光遮り部材88の移動は、公知の機構により行えばよく、特に限定されるものではない。
付言すると、10(B)では、決定部501により決定された照射位置(照射領域)の面積が、図10(A)で示した状態における面積よりも大きい場合を例示しており、部材移動部504は、図10(A)で示した状態よりも、光遮り部材88を食品用光路R1から離す。
言い換えると、図10(C)では、決定部501により決定された照射位置(照射領域)の面積が、図10(B)で示した状態における面積よりも大きい場合を例示しており、部材移動部504は、図10(B)で示した状態よりも、光遮り部材88を食品用光路R1から離す。
この構成例では、光遮り部材88を食品用光路R1から退避させると、絞りが開放された形となり、また、光遮り部材88を食品用光路R1に接近させると、絞りが絞られた状態となる。
より具体的には、本実施形態では、高さ情報取得部505(図6参照)が設けられており、本実施形態では、この高さ情報取得部505が、決定部501により決定された上記の照射位置に配置された食品の高さを把握する。
付言すると、高さ情報取得部505は、まず、決定部501により決定された上記の照射位置を把握し、次いで、この照射位置に位置する食品の高さを把握する。
また、食品の高さの把握は、例えば、高さ方向における位置が互いに異なる、透過型のセンサを複数設置し、複数のこのセンサからの出力に基づき、食品の高さの把握を行ってもよい。
また、食品の高さの把握は、これらの方法に限らず、他の公知の手法により行ってもよい。
そして、本実施形態では、制御部502は、発光ダイオード200を点灯させて照射位置に紫外光を照射するにあたり、発光ダイオード200の出力がこの設定値になるようにする。
ここで、本実施形態では、食品の上方から紫外光が照射される。この場合に、食品の高さが大きいと、食品の近くから紫外光が照射される形となり、この紫外光によって、食品の質が低下するおそれがある。
これに対し、上記のように、発光ダイオード200の出力を小さくすると、食品の質の低下が抑制される。
ここで、本実施形態では、食品の上方から紫外光が照射される。この場合に、食品の高さが小さいと、発光ダイオード200から食品が離れ、食品への紫外光の照射量が不足するおそれがある。
これに対し、上記のように、発光ダイオード200の出力を大きくすると、食品への紫外光の照射量が確保される。
この構成例では、発光ダイオード200から出射される紫外光の光路上に、紫外光が通過するレンズ群900が配置されている。このレンズ群900には、発光ダイオード200から出射される紫外光を絞る複数のレンズが設けられている。
この構成例では、制御部502は、このレンズ群900に設けられたレンズを用いて、決定部501により決定された照射位置に、紫外光が照射されるようにし、この照射位置以外に紫外光が照射されないようにする。
このように、紫外光の絞りの程度を変化させる場合も、図10にて示した構成例と同様、照射位置以外へ紫外光が向かいにくくなる。
付言すると、紫外光の絞りの程度を変化させる場合も、サイズの異なる食品の各々への紫外光の照射を行えるようにしつつ、食品以外に向かう紫外光を減らせるようになる。
Claims (3)
- 光の照射対象となる食品が配置される機器と、
紫外線領域の波長の光である紫外光を出射する発光ダイオードであって、前記機器に配置された前記食品に対して照射される紫外光を出射する発光ダイオードと、
前記機器に配置された前記食品の配置位置に基づき、前記発光ダイオードから出射される前記紫外光の照射位置を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された照射位置に、前記発光ダイオードから出射された紫外光が照射されるようにする制御手段と、
を備え、
前記決定手段は、前記機器に配置された前記食品に対して紫外光が照射されるように且つ当該食品以外に対して紫外光が照射されないように前記照射位置を決定し、
前記機器には、上下方向に並び前記食品を下方から支持する複数の棚が設けられ、
前記棚の下面に、前記発光ダイオード、又は、前記発光ダイオードからの紫外光を反射する反射部材が設けられ、
前記棚の下面に設けられた前記発光ダイオード又は前記反射部材から、下方に位置する他の棚の上の前記食品に対して紫外光が照射される光照射システム。 - 前記機器に配置された前記食品の位置についての情報である位置情報を取得する位置情報取得手段をさらに備え、
前記決定手段は、前記位置情報取得手段により取得された前記位置情報に基づき、前記照射位置を決定する請求項1に記載の光照射システム。 - 前記制御手段は、前記反射部材の傾きを変更して、前記下方に位置する前記他の棚の上の前記食品に向けて紫外光が照射されるようにする請求項1に記載の光照射システム。
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