JP6723887B2 - 熱源装置 - Google Patents

熱源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6723887B2
JP6723887B2 JP2016189268A JP2016189268A JP6723887B2 JP 6723887 B2 JP6723887 B2 JP 6723887B2 JP 2016189268 A JP2016189268 A JP 2016189268A JP 2016189268 A JP2016189268 A JP 2016189268A JP 6723887 B2 JP6723887 B2 JP 6723887B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
fluid
heating
circulation path
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016189268A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018054196A (ja
Inventor
佳行 赤池
佳行 赤池
馨 松下
馨 松下
裕昭 渡邉
裕昭 渡邉
光輔 小澤
光輔 小澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Carrier Corp
Original Assignee
Toshiba Carrier Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Carrier Corp filed Critical Toshiba Carrier Corp
Priority to JP2016189268A priority Critical patent/JP6723887B2/ja
Publication of JP2018054196A publication Critical patent/JP2018054196A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6723887B2 publication Critical patent/JP6723887B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Description

本発明の実施形態は、加熱用の熱源機と加熱負荷との間で水等の流体を循環させるとともに、冷却用の熱源機と冷却負荷との間で流体を循環させ、一方の循環路に流れる流体の熱を熱回収機で回収しそれを他方の循環路に流れる流体に供給する熱源装置に関する。
加熱用の熱源機と加熱負荷との間で流体を循環させるとともに、冷却用の熱源機と冷却負荷との間で流体を循環させ、一方の循環路に流れる流体の熱を熱回収機で回収しそれを他方の循環路に流れる流体に供給する熱源装置が知られている。
熱回収機は、圧縮機、凝縮器、減圧器、蒸発器からなる冷凍サイクルを備え、その冷凍サイクルの運転により加熱側循環路の流体と冷却側循環路の流体との間の熱の移動を行う。
特開2012−007821号公報
熱回収機には、運転に必要な最低加熱側熱量および最低冷却側熱量がある。加熱側循環路の流体の熱量が熱回収機の最低加熱側熱量に達していない場合、あるいは冷却側循環路の流体の熱量が熱回収機の最低冷却側熱量に達していない場合には、熱回収機の運転が不安定となり、加熱負荷および冷却負荷が要する熱量の流体を得ることが困難となる。熱回収機が故障する可能性もある。
本発明の実施形態の目的は、熱回収機の安定した運転を可能とし、これにより加熱負荷および冷却負荷が要する熱量の流体を確実に得ることができる信頼性にすぐれた熱源装置を提供することである。
請求項1の空気調和装置は、加熱用の熱源機と、冷却用の熱源機と、前記加熱用の熱源機と加熱負荷との間で流体を循環させる加熱側循環路と、前記冷却用の熱源機と冷却負荷との間で流体を循環させる冷却側循環路と、前記加熱側循環路および前記冷却側循環路の一方に流れる流体の熱を回収しそれを他方に流れる流体に供給する熱回収機と、制御手段とを備える。制御手段は、前記加熱側循環路の流体の熱量が前記熱回収機の運転に必要な最低加熱側熱量に達し、かつ前記冷却側循環路の流体の熱量が前記熱回収機の運転に必要な最低冷却側熱量に達している場合に、前記熱回収機を運転させる。さらに、前記制御手段は、運転開始に際し、先ず前記各熱源機の運転をオンして前記加熱側循環路の流体の熱量P1および前記冷却側循環路の流体の熱量P2を検出し、この熱量P1が前記最低加熱側熱量と同じでかつ前記熱量P2が前記最低冷却側熱量と同じである場合は前記熱回収機の運転をオンして前記各熱源機の運転をオフし、前記熱量P1が前記最低加熱側熱量より大きい場合または前記熱量P2が前記最低冷却側熱量より大きい場合は前記熱回収機の運転をオンするとともに前記各熱源機の運転オンを継続する。
第1および第2実施形態の構成を示すブロック図。 第1実施形態における熱量P1および熱量P2の変化の例を示す図。 第1実施形態のシステムコントローラが実行する制御を示すフローチャート。 第2実施形態の構成を示すブロック図。 第2実施形態のシステムコントローラが実行する制御を示すフローチャート。 第3実施形態の構成を示すブロック図。 第3実施形態における外調機の吸込み空気の温度と流体分量との関係および吹出し空気の温度と流体分量との関係を示す図。 第4実施形態の構成を示すブロック図。
[1]第1実施形態
本発明の第1実施形態の構成を図1に示す。
加熱用の熱源機10の流体流出口に配管21を介して加熱負荷30の流体流入口が接続され、その加熱負荷30の流体流出口に配管22およびその配管22上のポンプ23を介して熱回収機70における凝縮器72の流体流路72wの一端が接続されている。流体流路72wの他端は、配管24を介して熱源機10の流体流入口に接続されている。配管21,22,24、ポンプ23、流体流路72wにより、熱源機10と加熱負荷30との間で流体(例えば水)を循環させる加熱側循環路が構成されている。
熱源機10は、配管24から流入する流体を例えばヒートポンプ式冷凍サイクルの運転により加熱し、加熱した流体を配管21に送り出すもので、加熱側循環路から流入する流体の温度Tiを検知する温度センサ(第1入流体温度センサ)11、加熱側循環路に流出する流体の温度Toを検知する温度センサ(第1出流体温度センサ)12、加熱側循環路に流れる流体の流量F1を検知する流量センサ(第1流量センサ)13、および運転制御用のコントローラ14などを含む。コントローラ40は、加熱側循環路に流れる流体(熱源機10から流出する流体)の熱量P1を温度センサ11,12の検知温度Ti,Toおよび流量センサ13の検知流量F1に基づく演算により検出する機能(制御手段)と、検出した熱量P1を後述のシステムコントローラ80に通知する機能とを有する。
冷却用の熱源機40の流体流出口に配管51を介して冷却負荷60の流体流入口が接続され、その冷却負荷60の流体流出口に配管52およびその配管52上のポンプ53を介して熱回収機70における蒸発器74の流体流路74wの一端が接続されている。流体流路74wの他端は、配管54を介して熱源機40の流体流入口に接続されている。配管51,52,54、ポンプ53、流体流路74wにより、熱源機40と冷却負荷60との間で流体を循環させる冷却側循環路が構成されている。
熱源機40は、配管54から流入する流体を例えばヒートポンプ式冷凍サイクルの運転により冷却し、冷却した流体を配管51に送り出すもので、冷却側循環路から流入する流体の温度Tiを検知する温度センサ(第2入流体温度センサ)41、冷却側循環路に流出する流体の温度Toを検知する温度センサ(第2出流体温度センサ)42、冷却側循環路に流れる流体の流量F2を検知する流量センサ(第2流量センサ)43、および運転制御用のコントローラ44などを含む。コントローラ44は、冷却側循環路に流れる流体(熱源機40から流出する流体)の熱量P2を温度センサ41,42の検知温度Ti,Toおよび流量センサ43の検知流量F2に基づく演算により検出する機能(制御手段)と、検出した熱量P2を後述のシステムコントローラ80に通知する機能とを有する。
熱回収機70は、圧縮機71、凝縮器72、膨張弁(減圧器)73、蒸発器74からなる冷凍サイクルを含み、圧縮機71が吐出する冷媒を凝縮器72の冷媒流路72r、膨張弁73、蒸発器74の冷媒流路74rに通して圧縮機71に戻すことにより、凝縮器72の流体流路(加熱側循環路)72wおよび蒸発器74の流体流路(冷却側循環路)74wの一方に流れる流体の熱を回収しそれを他方に流れる流体に供給する。
また、熱回収機70は、凝縮器72の流体流路72wに流入する流体の温度(入流体温度)T1iを検知する温度センサ(第3入流体温度センサ)75a、凝縮器72の流体流路72wから流出する流体の温度(出流体温度)T1oを検知する温度センサ(第3出流体温度センサ)75b、蒸発器74の流体流路74wに流入する流体の温度(入流体温度)T2iを検知する温度センサ(第4入流体温度センサ)76a、蒸発器74の流体流路74wから流出する流体の温度(出流体温度)T2oを検知する温度センサ(第4出流体温度センサ)76b、および当該熱回収機70を制御するコントローラ77などを含む。
そして、熱源機10,40、ポンプ23,53、熱回収機70に、システムコントローラ(制御手段)80が接続されている。
システムコントローラ80は、加熱側循環路の流体の熱量P1が熱回収機70の運転に必要な最低加熱側熱量Phminに達しているか否かに応じて、かつ冷却側循環路の流体の熱量P2が熱回収機70の運転に必要な最低加熱側熱量Pcminに達しているか否かに応じて、熱源機10,40および熱回収機70の運転を制御する。
具体的には、システムコントローラ80は、運転開始に際し、先ずポンプ23,53および熱源機10,40の運転をオンし、熱源機10,40内のコントローラ14,44で検出される熱量P1,P2のデータを取込み、その熱量P1が最低加熱側熱量Phminと同じでかつ熱量P2が最低冷却側熱量Pcminと同じである場合は熱回収機70の運転をオンして熱源機10,40の運転をオフし、熱量P1が最低加熱側熱量Phminより大きい場合または熱量P2が最低冷却側熱量Pcminより大きい場合は熱回収機70の運転をオンするとともに熱源機10,40の運転オンを継続する、
さらに、システムコントローラ80は、熱回収機70および熱源機10,40が共に運転オンした状態において、加熱側循環路および冷却側循環路のうち低熱量側の流体の温度が設定値一定となるように熱回収機70の能力を制御しかつ高熱量側の流体の温度が設定値一定となるようにその高熱量側の流体が流れる熱源機(熱源機10または熱源機40)の能力を制御する。低熱量側とは、熱量P1と熱回収機70が発揮している加熱側熱量Phとの差ΔP1および熱量P2と熱回収機70が発揮している冷却側熱量Pcとの差ΔP2のどちらか小さい方のことである。高熱量側とは、熱量P1と熱回収機70が発揮している加熱側熱量Phとの差ΔP1および熱量P2と熱回収機70が発揮している冷却側熱量Pcとの差ΔP2のどちらか大きい方のことである。上記設定値は、熱回収機70の容量等に応じて予め定められた設計上の値であって、加熱側循環路の流体に対する設定値T1sおよび冷却側循環路の流体に対する設定値T2sがある。
つぎに、システムコントローラ80が熱源機10,40のコントローラ14,44および熱回収機70のコントローラ77との連係により実行する制御を図2および図3を参照しながら説明する。図2は加熱側循環路の熱量P1および冷却側循環路の熱量P2の変化の例を示す。図3は制御のフローチャートである。
システムコントローラ80は、外部から運転開始の指令を受けた場合に(ステップS1のYES)、ポンプ23,53の運転をオン(起動)するとともに(ステップS2)、熱源機10,40をそれぞれ所定能力(例えば最低能力)で運転オン(起動)する(ステップS3)。
ポンプ23,53が運転オンすると、加熱側循環路の流体および冷却側循環路の流体がそれぞれ流れる。熱源機10が運転オンすると、加熱側循環路を流れる流体が熱源機10で加熱される。熱源機40が運転オンすると、冷却側循環路を流れる流体が熱源機40で冷却される。
これらポンプ23,53および熱源機10,40の起動に伴い、システムコントローラ80は、熱源機10,40のコントローラ14,44との連係により、加熱側循環路の流体の熱量P1および冷却側循環路の流体の熱量P2を検出する(ステップS4)。
そして、システムコントローラ80は、熱量P1が熱回収機70の最低加熱側熱量Phminに達しているか否かを判定する(ステップS5)。熱量P1が最低加熱側熱量Phminに達していない場合(ステップS5のNO)、システムコントローラ80は、熱源機10の運転オンを継続し(ステップS7)、ステップS4に戻って熱量P1,P2の検出を繰り返す。
熱量P1が最低加熱側熱量Phminに達している場合(ステップS5のYES)、システムコントローラ80は、熱量P2が熱回収機70の最低冷却側熱量Pcminに達しているか否かを判定する(ステップS6)。熱量P2が最低冷却側熱量Pcminに達していない場合(ステップS6のNO)、システムコントローラ80は、熱源機10の運転オンを継続し(ステップS8)、ステップS4に戻って熱量P1,P2の検出を繰り返す。
熱量P1が最低加熱側熱量Phminに達し(ステップS5のYES)、しかも熱量P2が最低冷却側熱量Pcminに達している場合(ステップS6のYES)、システムコントローラ80は、熱量P1が最低加熱側熱量Phminと同じでかつ熱量P2が最低冷却側熱量Pcminと同じであるかを判定する(ステップS9)。
熱量P1が最低加熱側熱量Phminと同じでかつ熱量P2が最低冷却側熱量Pcminと同じである場合(ステップS9のYES)、システムコントローラ80は、熱回収機70の運転をオン(起動)し(ステップS10)、代わりに熱源機10,40の運転をオフする(ステップS11)。この熱回収機70の起動タイミングを図2にt1として示している。この熱回収機70の起動時、システムコントローラ80は、熱回収機70の圧縮機71を最低能力で運転する。この熱回収機70の運転だけで、加熱負荷30への供給熱量と冷却負荷60への供給熱量とがバランスする。
続いて、システムコントローラ80は外部から運転停止の指令を受けているかどうかを監視する(ステップS12)。運転停止の指令を受けていない場合(ステップS12のNO)、システムコントローラ80は、ステップS4に戻って熱量P1,P2の検出を繰り返し、熱量P1が最低加熱側熱量Phminに達しているか否かを判定する(ステップS5)。仮に、熱回収機70の起動時に熱源機10の運転をオフした影響で熱量P1が最低加熱側熱量Phminを下回っている場合には(ステップS5のNO)、システムコントローラ80は、熱源機10の運転を再びオンし(ステップS7)、ステップS4に戻って熱量P1,P2の検出を繰り返す。
熱量P1が最低加熱側熱量Phminに達した場合(ステップS5のYES)、システムコントローラ80は、熱量P2が熱回収機70の最低冷却側熱量Pcminに達しているか否かを判定する(ステップS6)。仮に、熱回収機70の起動時に熱源機40の運転をオフした影響で熱量P2が最低冷却側熱量Pcminを下回っている場合には(ステップS6のNO)、システムコントローラ80は、熱源機10の運転を再びオンし(ステップS8)、ステップS4に戻って熱量P1,P2の検出を繰り返す。
熱量P1が最低加熱側熱量Phminに達し(ステップS5のYES)、しかも熱量P2が最低冷却側熱量Pcminに達している場合(ステップS6のYES)、システムコントローラ80は、熱量P1が最低加熱側熱量Phminと同じでかつ熱量P2が最低冷却側熱量Pcminと同じであるかを判定する(ステップS9)。
熱量P1が最低加熱側熱量Phminと同じでかつ熱量P2が最低冷却側熱量Pcminと同じである場合(ステップS9のYES)、システムコントローラ80は、熱回収機70の運転オンを継続しながら(ステップS10)、熱源機10,40の運転をオフする(ステップS11)。
一方、ステップS9の判定において、熱量P1が最低加熱側熱量Phminより大きい場合、あるいは熱量P2が最低冷却側熱量Pcminより大きい場合(ステップS9のNO)、システムコントローラ80は、熱回収機70を運転オンし(ステップS13)、かつ熱源機10,40の運転オンを継続する(ステップS14)。
こうして熱回収機70および熱源機10,40が共に運転オンした状態において、システムコントローラ80は、加熱側循環路および冷却側循環路のうち低熱量側(熱量P1と熱回収機70が発揮している加熱側熱量Phとの差ΔP1および熱量P2と最熱回収機70が発揮している冷却側熱量Pcとの差ΔP2のどちらか小さい方)の流体の温度が設定値一定となるように熱回収機70の能力を制御し(ステップS15)、かつ高熱量側(差ΔP1,ΔP2のどちらか大きい方)の流体の温度が設定値一定となるようにその高熱量側の流体が流れる熱源機(熱源機10または熱源機40)の能力を制御する(ステップS16)。
図2の例では、起動タイミングt1の後、熱量P1,P2がそれぞれ増加するとともに、熱回収機70の加熱側熱量Phが最低加熱側熱量Phminから最高加熱側熱量Phmaxへと増加していき、熱回収機70の冷却側熱量Pcが最低冷却側熱量Pcminから最高冷却側熱量Pcmaxへと増加していく様子を示している。
熱量P2と冷却側熱量Pcとの差ΔP2が熱量P1と加熱側熱量Phとの差ΔP1より小さいので、システムコントローラ80は、低熱量側である冷却側循環路の流体の温度(温度センサ76bの検知温度T2o)が設定値T2s一定となるよう熱回収機70における圧縮機71の能力(運転周波数)を制御する。これに伴い、システムコントローラ80は、高熱量側である加熱側循環路の流体の温度(温度センサ75bの検知温度T1o)が設定値T1s一定となるように、加熱用の熱源機10の能力を制御する。冷却用の熱源機40の能力は、所定の能力に保つ。
低熱量側の冷却側循環路の流体の温度を圧縮機71の能力制御により設定値T2s一定に制御(主制御)するので、冷却負荷60が要する温度の流体を冷却負荷60に供給しながら、反対側の加熱側循環路の流体に対する熱回収機70の加熱能力が過大とならない。加熱側循環路の流体の温度については、加熱用の熱源機10の能力制御により設定値T1s一定に制御(補助制御)するので、加熱負荷30が要する温度の流体を加熱負荷30に供給することができる。
このように、低熱量側の冷却側循環路の流体の温度を圧縮機71の能力で設定値T2s一定に制御しながら、高熱量側の加熱側循環路の流体の温度を加熱用の熱源機10の能力で設定値T1s一定に制御する場合、例えば冷却負荷60の減少の影響で、主制御側である低熱量側の冷却側循環路の流体の温度が設定値T2sに達しないまま、補助制御側である高熱量側の加熱側循環路の流体の温度が先に設定値T1sに達することがある。この場合、システムコントローラ80は、主制御と補助制御を入れ替えて、加熱側循環路の流体の温度を圧縮機71の能力で設定値T1s一定に主制御しながら、冷却側循環路の流体の温度を冷却用の熱源機40の能力で設定値T2s一定に補助制御する。これにより、熱量の過不足を生じることなく、加熱負荷30および冷却負荷60がそれぞれ要する温度の流体を供給することができる。
その後、タイミングt2の後では、熱量P1が減少して熱量P2が増加していることから、これまでとは反対に、熱量P1と加熱側熱量Phとの差ΔP1が熱量P2と冷却側熱量Pcとの差ΔP2より小さくなる。この場合、システムコントローラ80は、低熱量側である加熱側循環路の流体の温度(温度センサ75bの検知温度T1o)が設定値T1sに一定となるように圧縮機71の能力を制御する。これに伴い、システムコントローラ80は、低熱量側である冷却側循環路の流体の温度(温度センサ76bの検知温度T2o)が設定値T2sに一定となるように、冷却用の熱源機40の能力を制御する。加熱用の熱源機10の能力は所定値に維持する。
高熱量側の加熱側循環路の流体の温度を圧縮機71の能力制御により設定値T1s一定に制御(主制御)するので、加熱負荷30が要する温度の流体を加熱負荷30に供給しながら、反対側の冷却側循環路の流体に対する熱回収機70の冷却能力が過大とならない。冷却側循環路の流体の温度については、冷却用の熱源機40の能力制御により設定値T2s一定に制御(補助制御)するので、冷却負荷60が要する温度の流体を冷却負荷60に供給することができる。
このように、高熱量側の加熱側循環路の流体の温度を圧縮機71の能力で設定値T1s一定に制御しながら、低熱量側の冷却側循環路の流体の温度を冷却用の熱源機40の能力で設定値T2s一定に制御する場合、例えば加熱負荷30の減少の影響で、主制御側である高熱量側の加熱側循環路の流体の温度が設定値T1sに達しないまま、補助制御側である低熱量側の冷却側循環路の流体の温度が先に設定値T2sに達することがある。この場合、システムコントローラ80は、主制御と補助制御を入れ替えて、冷却側循環路の流体の温度を圧縮機71の能力で設定値T2s一定に主制御しながら、加熱側循環路の流体の温度を加熱用の熱源機10の能力で設定値T1s一定に補助制御する。これにより、熱量の過不足を生じることなく、加熱負荷30および冷却負荷60の両方にそれぞれ最適な温度の流体を供給することができる。
続いて、システムコントローラ80は運転停止の指令を受けたかどうかを監視する(ステップS12)。運転停止の指令を受けていない場合(ステップS12のNO)、システムコントローラ80は、上記ステップS4からの処理を繰り返す。
運転停止の指令を受けた場合(ステップS12のYES)、システムコントローラ80は、ポンプ23,53、熱源機10,40、熱回収機70の全てを運転オフする(ステップS17)。
以上のように、加熱側循環路の流体の熱量P1が最低加熱側熱量Phmin以上でかつ冷却側循環路の流体の熱量P2が最低冷却側熱量Pcmin以上であることを条件に熱回収機70を起動することにより、熱回収機70を故障なく安定して運転することができる。よって、加熱負荷30および冷却負荷60がそれぞれ要する熱量の流体を確実に得ることができる。
熱量P1が最低加熱側熱量Phminと同じでかつ熱量P2が最低冷却側熱量Pcminと同じである場合は熱回収機70の運転をオンしてその代わりに熱源機10,40の運転をオフするので、熱回収機70だけによる高効率の省エネルギ性にすぐれた運転が可能となる。
[2]第2実施形態
図4に示すように、加熱側循環路の流体の流量F1を検知する流量計25が加熱側循環路の配管21に配置され、その流量計25の検知流量F1がシステムコントローラ80に送られる。冷却側循環路の流体の流量F2を検知する流量計55が冷却側循環路の配管51に配置され、その流量計55の検知流量F2がシステムコントローラ80に送られる。熱源機10,40は、流量センサ13,43を有していない。
システムコントローラ80は、運転開始に際し、先ずポンプ23,53の運転をオンし、加熱側循環路に流れる流体の必要熱量P1´を、加熱側循環路に流れる流体の温度(例えば熱回収機70内の温度センサ75aの検知温度T1i)、設定値T1s、および流量計25の検知流量F1に基づく演算により検出するとともに、冷却側循環路に流れる流体の必要熱量P2´を、冷却側循環路に流れる流体の温度(例えば熱回収機70内の温度センサ76aの検知温度T2i)、設定値T2s、および流量計55の検知流量F2に基づく演算により検出する。必要熱量P1´は加熱負荷30の大きさに相当し、必要熱量P2´は冷却負荷60の大きさに相当する。
そして、システムコントローラ80は、必要熱量P1´が最低加熱側熱量Phmin以上でかつ必要熱量P2´が最低冷却側熱量Pcmin以上である場合は熱回収機70の運転をオンし、必要熱量P1´が最低加熱側熱量Phmin未満の場合は加熱用の熱源機10の運転をオンし、必要熱量P2´が最低冷却側熱量Pcmin未満の場合は冷却用の熱源機40の運転をオンする。さらに、システムコントローラ80は、熱回収機70および熱源機10,40が共に運転オンした状態において、加熱側循環路および冷却側循環路のうち低熱量側の流体の温度が設定値一定となるように熱回収機70の能力を制御しかつ高熱量側の流体の温度が設定値一定となるようにその高熱量側の流体が流れる熱源機(熱源機10または熱源機40)の能力を制御する。
他の構成は第1実施形態と同じである。よって、その説明は省略する。
つぎに、システムコントローラ80が熱源機10,40のコントローラ14,44および熱回収機70のコントローラ77との連係により実行する制御を図5のフローチャートを参照しながら説明する。
システムコントローラ80は、運転開始の指令を受けた場合に(ステップS21のYES)、ポンプ23,53の運転をオン(起動)する(ステップS22)。このポンプ23,53の運転オンにより、加熱側循環路の流体および冷却側循環路の流体が流れる。
このポンプ23,53の起動に伴い、システムコントローラ80は、熱回収機70内の温度センサ75aの検知温度T2i、設定値T1s、および流量計25の検知流量F1に基づく演算により加熱側循環路の流体の必要熱量P1´を検出するとともに、熱回収機70内の温度センサ76aの検知温度T1i、設定値T2s、および流量計55の検知流量F2に基づく演算により冷却側循環路の流体の必要熱量P2´を検出する(ステップS23)。
そして、システムコントローラ80は、検出した必要熱量P1´が熱回収機70の最低加熱側熱量Phminに達しているか否かを判定する(ステップS24)。必要熱量P1´が最低加熱側熱量Phminに達していない場合(ステップS24のNO)、システムコントローラ80は、加熱側の熱源機10の運転を所定能力(例えば最低能力)でオンする(ステップS26)。そして、システムコントローラ80は、ステップS23に戻って必要熱量P1´,P2´の検出を繰り返す。
必要熱量P1´が最低加熱側熱量Phminに達した場合(ステップS24のYES)、システムコントローラ80は、必要熱量P2´が熱回収機70の最低冷却側熱量Pcminに達しているか否かを判定する(ステップS25)。必要熱量P2´が最低冷却側熱量Pcminに達していない場合(ステップS25のNO)、システムコントローラ80は、冷却側の熱源機40の運転を所定能力(例えば最低能力)でオンする(ステップS27)。そして、ステップS23に戻って必要熱量P1´,P2´の検出を繰り返す。
必要熱量P1´が最低加熱側熱量Phminに達し(ステップS24のYES)、しかも必要熱量P2´が最低冷却側熱量Pcminに達した場合(ステップS25のYES)、システムコントローラ80は、必要熱量P1´が最低加熱側熱量Phminと同じでかつ必要熱量P2´が最低冷却側熱量Pcminと同じであるかを判定する(ステップS28)。
必要熱量P1´が最低加熱側熱量Phminと同じでかつ必要熱量P2´が最低冷却側熱量Pcminと同じである場合(ステップS28のYES)、システムコントローラ80は、熱回収機70の運転をオン(起動)し(ステップS29)、代わりに熱源機10,40の運転をオフする(ステップS30)。この熱回収機70の起動時、システムコントローラ80は、熱回収機70の圧縮機71を最低能力で運転する。この熱回収機70の運転だけで、加熱負荷30への供給熱量と冷却負荷60への供給熱量とがバランスする。
続いて、システムコントローラ80は外部から運転停止の指令を受けているかどうかを監視する(ステップS31)。運転停止の指令を受けていない場合(ステップS31のNO)、システムコントローラ80は、ステップS23に戻って必要熱量P1´,P2´の検出を繰り返し、必要熱量P1´が最低加熱側熱量Phminに達しているか否かを判定する(ステップS24)。仮に、熱回収機70の起動時に熱源機10の運転をオフした影響で必要熱量P1´が最低加熱側熱量Phminを下回っている場合には(ステップS24のNO)、システムコントローラ80は、熱源機10の運転を再びオンし(ステップS26)、ステップS23に戻って必要熱量P1´,P2´の検出を繰り返す。
必要熱量P1´が最低加熱側熱量Phminに達した場合(ステップS24のYES)、システムコントローラ80は、必要熱量P2´が最低冷却側熱量Pcminに達しているか否かを判定する(ステップS25)。仮に、熱回収機70の起動時に熱源機40の運転をオフした影響で必要熱量P2´が最低冷却側熱量Pcminを下回っている場合には(ステップS25のNO)、システムコントローラ80は、熱源機10の運転を再びオンし(ステップS27)、ステップS3に戻って必要熱量P1´,P2´の検出を繰り返す。
必要熱量P1´が最低加熱側熱量Phminに達し(ステップS24のYES)、しかも必要熱量P2´が最低冷却側熱量Pcminに達している場合(ステップS25のYES)、システムコントローラ80は、必要熱量P1´が最低加熱側熱量Phminと同じでかつ必要熱量P2´が最低冷却側熱量Pcminと同じであるかを判定する(ステップS28)。
必要熱量P1´が最低加熱側熱量Phminと同じでかつ必要熱量P2´が最低冷却側熱量Pcminと同じである場合(ステップS28のYES)、システムコントローラ80は、熱回収機70の運転オンを継続しながら(ステップS29)、熱源機10,40の運転をオフする(ステップS30)。
一方、ステップS28の判定において、必要熱量P1´が最低加熱側熱量Phminより大きい場合、あるいは必要熱量P2´が最低冷却側熱量Pcminより大きい場合(ステップS28のNO)、システムコントローラ80は、熱回収機70を運転オンし(ステップS32)、かつ熱源機10,40の運転オンを継続する(ステップS33)。
こうして熱回収機70および熱源機10,40が共に運転オンした状態において、システムコントローラ80は、加熱側循環路および冷却側循環路のうち低熱量側(必要熱量P1´と熱回収機70が発揮している加熱側熱量Phとの差ΔP1および必要熱量P2´と最熱回収機70が発揮している冷却側熱量Pcとの差ΔP2のどちらか小さい方)の流体の温度が設定値一定となるように熱回収機70の能力を制御し(ステップS34)、かつ高熱量側(差ΔP1,ΔP2のどちらか大きい方)の流体の温度が設定値一定となるようにその高熱量側の流体が流れる熱源機(熱源機10または熱源機40)の能力を制御する(ステップS35)。
例えば、必要熱量P2´と冷却側熱量Pcとの差ΔP2が必要熱量P1´と加熱側熱量Phとの差ΔP1より小さい場合には、システムコントローラ80は、低熱量側である冷却側循環路の流体の温度(温度センサ76bの検知温度T2o)が設定値T2s一定となるよう熱回収機70における圧縮機71の能力を制御する。これに伴い、システムコントローラ80は、高熱量側である加熱側循環路の流体の温度(温度センサ75bの検知温度T1o)が設定値T1s一定となるように、加熱用の熱源機10の能力を制御する。冷却用の熱源機40の能力は、所定の能力に保つ。
低熱量側の冷却側循環路の流体の温度を圧縮機71の能力制御により設定値T2s一定に制御(主制御)するので、冷却負荷60が要する温度の流体を冷却負荷60に供給しながら、反対側の加熱側循環路の流体に対する熱回収機70の加熱能力が過大とならない。加熱側循環路の流体の温度については、加熱用の熱源機10の能力制御により設定値T1s一定に制御(補助制御)するので、加熱負荷30が要する温度の流体を加熱負荷30に供給することができる。
このように、低熱量側の冷却側循環路の流体の温度を圧縮機71の能力で設定値T2s一定に制御しながら、高熱量側の加熱側循環路の流体の温度を加熱用の熱源機10の能力で設定値T1s一定に制御する場合、例えば冷却負荷60の減少の影響で、主制御側である低熱量側の冷却側循環路の流体の温度が設定値T2sに達しないまま、補助制御側である高熱量側の加熱側循環路の流体の温度が先に設定値T1sに達することがある。この場合、システムコントローラ80は、主制御と補助制御を入れ替えて、加熱側循環路の流体の温度を圧縮機71の能力で設定値T1s一定に主制御しながら、冷却側循環路の流体の温度を冷却用の熱源機40の能力で設定値T2s一定に補助制御する。これにより、熱量の過不足を生じることなく、加熱負荷30および冷却負荷60がそれぞれ要する温度の流体を供給することができる。
また、必要熱量P1´と加熱側熱量Phとの差ΔP1が必要熱量P2´と冷却側熱量Pcとの差ΔP2より小さい場合には、システムコントローラ80は、低熱量側である加熱側循環路の流体の温度(温度センサ75bで検知される出流体温度)が設定値T1sに一定となるように圧縮機71の能力を制御する。これに伴い、システムコントローラ80は、低熱量側である冷却側循環路の流体の温度(温度センサ76bで検知される出流体温度)が設定値T2sに一定となるように、冷却用の熱源機40の能力を制御する。加熱用の熱源機10の能力は所定値に維持する。
高熱量側の加熱側循環路の流体の温度を圧縮機71の能力制御により設定値T1s一定に制御(主制御)するので、加熱負荷30が要する温度の流体を加熱負荷30に供給しながら、反対側の冷却側循環路の流体に対する熱回収機70の冷却能力が過大とならない。冷却側循環路の流体の温度については、冷却用の熱源機40の能力制御により設定値T2s一定に制御(補助制御)するので、冷却負荷60が要する温度の流体を冷却負荷60に供給することができる。
このように、高熱量側の加熱側循環路の流体の温度を圧縮機71の能力で設定値T1s一定に制御しながら、低熱量側の冷却側循環路の流体の温度を冷却用の熱源機40の能力で設定値T2s一定に制御する場合、例えば加熱負荷30の減少の影響で、主制御側である高熱量側の加熱側循環路の流体の温度が設定値T1sに達しないまま、補助制御側である低熱量側の冷却側循環路の流体の温度が先に設定値T2sに達することがある。この場合、システムコントローラ80は、主制御と補助制御を入れ替えて、冷却側循環路の流体の温度を圧縮機71の能力で設定値T2s一定に主制御しながら、加熱側循環路の流体の温度を加熱用の熱源機10の能力で設定値T1s一定に補助制御する。これにより、熱量の過不足を生じることなく、加熱負荷30および冷却負荷60の両方にそれぞれ最適な温度の流体を供給することができる。
続いて、システムコントローラ80は運転停止の指令を受けたかどうかを監視する(ステップS31)。運転停止の指令を受けていない場合(ステップS31のNO)、システムコントローラ80は、上記ステップS23からの処理を繰り返す。
運転停止の指令を受けた場合(ステップS31のYES)、システムコントローラ80は、ポンプ23,53、熱源機10,40、熱回収機70の全てを運転オフする(ステップS36)。
以上のように、加熱側循環路の流体の必要熱量P1´が最低加熱側熱量Phmin以上でかつ冷却側循環路の流体の必要熱量P2´が最低冷却側熱量Pcmin以上であることを条件に熱回収機70を起動することにより、熱回収機70を故障なく安定して運転することができる。よって、加熱負荷30および冷却負荷60がそれぞれ要する熱量の流体を確実に得ることができる。
必要熱量P1´が最低加熱側熱量Phminと同じでかつ必要熱量P2´が最低冷却側熱量Pcminと同じである場合は熱回収機70の運転をオンしてその代わりに熱源機10,40の運転をオフするので、熱回収機70だけによる高効率の省エネルギ性にすぐれた運転が可能となる。
[3]第3実施形態
第3実施形態では、図6に示すように、加熱器30aおよび再熱器30bを含む加熱負荷30と、冷却器60aを含む冷却負荷60と、ファン91と、吸込み空気条件センサ92とにより、エアハンドリングユニット等の外調機90が構成されている。
外調機90は、ファン91の運転により外気を吸込み、その吸込み空気を加熱器30aで加熱して室内に吹出す機能、上記吸込み空気を冷却器60aで冷却・除湿しかつ再熱器30bで再熱して室内に吹出す機能を有する。
外調機90における吸込み空気の温度と流体分量の関係および吹出し空気の温度と流体分量との関係を図7に示している。吸込み空気は冷却負荷60を含み、その冷却負荷60は熱源機40のエネルギ(冷却熱量)と熱回収機70の冷却エネルギ(冷却熱量)とで処理される。吹出し空気は加熱負荷30を含み、その加熱負荷30は熱回収機70の加熱エネルギ(加熱熱量)とで処理される。
他の構成および制御は第1実施形態または第2実施形態と同じである。よって、その説明は省略する。
[4]第4実施形態
第4実施形態では、図8に示すように、熱源機10,40に代えて、複数のモジュール型熱源機111,112,113が配置されている。モジュール型熱源機111は、ヒートポンプ式冷凍サイクルを搭載したいわゆる空冷ヒートポンプチラーであり、加熱運転の機能および冷却運転の機能を併せ持つ。モジュール型熱源機112,113も、同じ空冷ヒートポンプチラーであり、加熱運転の機能および冷却運転の機能を併せ持つ。
これらモジュール型熱源機111,112,113が流路切換ユニット100を介して加熱側循環路および冷却側循環路に接続されている。流路切換ユニット100は、複数の配管およびこれら配管に配置された複数の開閉弁101〜106を有し、モジュール型熱源機111,112,113のうち、加熱運転するモジュール型熱源機と加熱側循環路との流路を形成し、冷却運転するモジュール型熱源機と冷却側循環路との流路を形成する。
システムコントローラ80は、加熱負荷30の大きさおよび冷却負荷60の大きさに応じて、モジュール型熱源機111,112,113の加熱運転・冷却運転・運転台数を制御するとともに流路切換ユニット100による流路の形成を制御する。
このような構成によれば、加熱負荷30および冷却負荷60の変動に応じてモジュール型熱源機111,112,113の加熱運転・冷却運転・運転台数を最適な状態に設定することができ、高COPの運転が可能となる。
他の構成および制御は第1実施形態または第2実施形態と同じである。よって、その説明は省略する。
[5]変形例
上記実施形態では、加熱側循環路における熱源機10の上流側に熱回収機70が存し、冷却側循環路における熱源機40の上流側に熱回収機70が存する場合を例に説明したが、加熱側循環路における熱源機10の下流側に熱回収機70が存し、冷却側循環路における熱源機40の下流側に熱回収機70が存する構成であっても、同様に実施可能である。
その他、上記各実施形態および変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、書き換え、変更を行うことができる。これら実施形態や変形は、発明の範囲は要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…加熱用の熱源機、11,12…温度センサ、13…流量センサ、14…コントローラ(制御手段)、21,22,24…配管(加熱側循環路)、23…ポンプ(加熱側循環路)、40…冷却用の熱源機、41,42…温度センサ、43…流量センサ、44…コントローラ(制御手段)、51,52,54…配管(冷却側循環路)、53…ポンプ(冷却側循環路)、70…熱回収機、71…圧縮機、72…凝縮器、72w…流体流路(加熱側循環路)、72r…冷媒流路、74…蒸発器、74w…流体流路(冷却側循環路)、72r…冷媒流路、77…コントローラ(制御手段)、80…システムコントローラ(制御手段)

Claims (6)

  1. 加熱用の熱源機と、
    冷却用の熱源機と、
    前記加熱用の熱源機と加熱負荷との間で流体を循環させる加熱側循環路と、
    前記冷却用の熱源機と冷却負荷との間で流体を循環させる冷却側循環路と、
    前記加熱側循環路および前記冷却側循環路の一方に流れる流体の熱を回収しそれを他方に流れる流体に供給する熱回収機と、
    前記加熱側循環路の流体の熱量が前記熱回収機の運転に必要な最低加熱側熱量に達し、かつ前記冷却側循環路の流体の熱量が前記熱回収機の運転に必要な最低冷却側熱量に達している場合に、前記熱回収機を運転させる制御手段と、
    を備え
    前記制御手段は、運転開始に際し、先ず前記各熱源機の運転をオンして前記加熱側循環路の流体の熱量P1および前記冷却側循環路の流体の熱量P2を検出し、この熱量P1が前記最低加熱側熱量と同じでかつ前記熱量P2が前記最低冷却側熱量と同じである場合は前記熱回収機の運転をオンして前記各熱源機の運転をオフし、前記熱量P1が前記最低加熱側熱量より大きい場合または前記熱量P2が前記最低冷却側熱量より大きい場合は前記熱回収機の運転をオンするとともに前記各熱源機の運転オンを継続する、
    ことを特徴とする熱源装置。
  2. 前記加熱用の熱源機は、前記加熱側循環路から流入する流体の温度を検知する第1入流体温度センサ、前記加熱側循環路に流出する流体の温度を検知する第1出流体温度センサ、前記加熱側循環路の流体の流量を検知する第1流量センサを含み、
    前記冷却用の熱源機は、前記加熱側循環路から流入する流体の温度を検知する第2入流体温度センサ、前記加熱側循環路に流出する流体の温度を検知する第2出流体温度センサ、前記加熱側循環路の流体の流量を検知する第2流量センサを含み、
    前記制御手段は、前記加熱側循環路の流体の熱量P1を前記第1入流体温度センサの検知温度、前記第1流量センサの検知流量に基づいて検出し、前記冷却側循環路の流体の熱量P2を前記第2入流体温度センサの検知温度、前記第2流量センサの検知流量に基づいて検出する、
    ことを特徴とする請求項に記載の熱源装置。
  3. 加熱用の熱源機と、
    冷却用の熱源機と、
    前記加熱用の熱源機と加熱負荷との間で流体を循環させる加熱側循環路と、
    前記冷却用の熱源機と冷却負荷との間で流体を循環させる冷却側循環路と、
    前記加熱側循環路および前記冷却側循環路の一方に流れる流体の熱を回収しそれを他方に流れる流体に供給する熱回収機と、
    前記加熱側循環路の流体の熱量が前記熱回収機の運転に必要な最低加熱側熱量に達し、かつ前記冷却側循環路の流体の熱量が前記熱回収機の運転に必要な最低冷却側熱量に達している場合に、前記熱回収機を運転させる制御手段と、
    前記加熱側循環路の流体の流量を検知する第1流量計と、
    前記冷却側循環路の流体の流量を検知する第2流量計と、
    を備え、
    前記熱回収機は、前記加熱側循環路から流入する流体の温度を検知する第3入流体温度センサ、前記加熱側循環路に流出する流体の温度を検知する第3出流体温度センサ、前記冷却側循環路に流入する流体の温度を検知する第4入流体温度センサ、および前記冷却側循環路から流出する流体の温度を検知する第4出流体温度センサを含み、
    前記制御手段は、前記加熱側循環路の流体の必要熱量P1´を前記第3入流体温度センサの検知温度、前記加熱側循環路の流体に対する設定値T1s、前記第1流量計の検知流量F1に基づいて検出し、前記冷却側循環路の流体の必要熱量P2´を前記第4入流体温度センサの検知温度、前記加熱側循環路の流体に対する設定値T1s、前記第2流量計の検知流量F2に基づいて検出し、検出した必要熱量P1´が前記最低加熱側熱量以上でかつ検出必要熱量P2´が前記最低冷却側熱量以上である場合は前記熱回収機の運転をオンし、前記検出した必要熱量P1´が前記最低加熱側熱量未満の場合は前記加熱用の熱源機の運転をオンし、前記検出必要熱量P2´が前記最低冷却側熱量未満の場合は前記冷却用の熱源機の運転をオンする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱源装置。
  4. 前記制御手段は、前記熱回収機および前記各熱源機が運転オンしているとき、前記加熱側循環路および前記冷却側循環路のうち低熱量側の流体の温度が設定値一定となるように前記熱回収機の能力を制御しかつ高熱量側の流体の温度が設定値一定となるようにその高熱量側の流体が流れる前記熱源機の能力を制御する、
    ことを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載の熱源装置。
  5. 前記加熱負荷は、外調機の加熱器および再熱器であり、
    前記冷却負荷は、前記外調機の冷却器である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の熱源装置。
  6. 前記各熱源機は、加熱運転の機能および冷却運転の機能を併せ持つ複数のモジュール型熱源機であり、
    前記各モジュール型熱源機のうち、加熱運転するモジュール型熱源機と前記加熱側循環路との流路を形成し、冷却運転するモジュール型熱源機と前記冷却側循環路との流路を形成する流路切換ユニット、をさらに備え、
    前記制御手段は、前記加熱負荷の大きさおよび前記冷却負荷の大きさに応じて、前記各モジュール型熱源機の加熱運転・冷却運転・運転台数を制御するとともに前記流路切換ユニットによる流路の形成を制御する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の熱源装置。
JP2016189268A 2016-09-28 2016-09-28 熱源装置 Active JP6723887B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016189268A JP6723887B2 (ja) 2016-09-28 2016-09-28 熱源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016189268A JP6723887B2 (ja) 2016-09-28 2016-09-28 熱源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018054196A JP2018054196A (ja) 2018-04-05
JP6723887B2 true JP6723887B2 (ja) 2020-07-15

Family

ID=61835644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016189268A Active JP6723887B2 (ja) 2016-09-28 2016-09-28 熱源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6723887B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019215881A1 (ja) 2018-05-10 2019-11-14 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01134839U (ja) * 1988-03-07 1989-09-14
JPH0781721B2 (ja) * 1991-03-04 1995-09-06 東邦瓦斯株式会社 冷暖同時空調システム
JP2804697B2 (ja) * 1993-04-20 1998-09-30 鹿島建設株式会社 排熱回収型ヒートポンプシステム
JP5346828B2 (ja) * 2009-02-02 2013-11-20 中部電力株式会社 空調システム
US9677778B2 (en) * 2010-04-20 2017-06-13 Climacool Corp. Modular chiller unit with dedicated cooling and heating fluid circuits and system comprising a plurality of such units
JP5937034B2 (ja) * 2013-03-25 2016-06-22 東京瓦斯株式会社 冷温水供給システムの運転制御方法
JP6257993B2 (ja) * 2013-10-18 2018-01-10 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 冷凍システムおよび冷凍システムの台数制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018054196A (ja) 2018-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN205403218U (zh) 空调系统
CN102326038B (zh) 热泵系统
US9909790B2 (en) Methods and systems for controlling integrated air conditioning systems
CN102326028A (zh) 热泵系统
JPWO2019224945A1 (ja) 冷凍サイクル装置
JP2013119954A (ja) ヒートポンプ式温水暖房機
CN104937352A (zh) 二元制冷循环装置
EP3228951A1 (en) Refrigeration cycle apparatus
CN103842743A (zh) 热泵
JP6141089B2 (ja) 冷温水供給システム及び空気調和装置
US11415343B2 (en) Air conditioning apparatus and control method thereof
JP6486500B2 (ja) 排熱回収システム
US10914476B2 (en) Method for sequencing compressor operation based on space humidity
CN107076476B (zh) 带独立除霜的可变制冷剂hvac系统
JP6672619B2 (ja) 空調システム
JP6723887B2 (ja) 熱源装置
JP2017009269A5 (ja)
JP2018063091A (ja) 冷房機能付きヒートポンプ給湯機
JP2018063093A (ja) 暖房機能付きヒートポンプ給湯機
JP2009264714A (ja) ヒートポンプ温水システム
KR101321545B1 (ko) 공기조화기
CN111380169B (zh) Hvacr系统中可变流动流体回路的流体控制
KR20100024157A (ko) 히트펌프 시스템 및 그 제어방법
JP2017067320A (ja) 空気調和装置
JP2009024965A (ja) 空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190403

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200526

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6723887

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150