JP6723663B2 - ヒストンデメチラーゼ阻害剤 - Google Patents

ヒストンデメチラーゼ阻害剤 Download PDF

Info

Publication number
JP6723663B2
JP6723663B2 JP2017514616A JP2017514616A JP6723663B2 JP 6723663 B2 JP6723663 B2 JP 6723663B2 JP 2017514616 A JP2017514616 A JP 2017514616A JP 2017514616 A JP2017514616 A JP 2017514616A JP 6723663 B2 JP6723663 B2 JP 6723663B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
pharmaceutically acceptable
acceptable salt
preparation
alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017514616A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017529347A (ja
JP2017529347A5 (ja
Inventor
チェン,ヤング,ケイ.
ブレナン ウォレス,マイケル
ブレナン ウォレス,マイケル
Original Assignee
セルジーン クオンティセル リサーチ,インク.
セルジーン クオンティセル リサーチ,インク.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by セルジーン クオンティセル リサーチ,インク., セルジーン クオンティセル リサーチ,インク. filed Critical セルジーン クオンティセル リサーチ,インク.
Publication of JP2017529347A publication Critical patent/JP2017529347A/ja
Publication of JP2017529347A5 publication Critical patent/JP2017529347A5/ja
Priority to JP2020101063A priority Critical patent/JP6967632B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6723663B2 publication Critical patent/JP6723663B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/41Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with two or more ring hetero atoms, at least one of which being nitrogen, e.g. tetrazole
    • A61K31/4151,2-Diazoles
    • A61K31/4161,2-Diazoles condensed with carbocyclic ring systems, e.g. indazole
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/435Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
    • A61K31/4353Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with heterocyclic ring systems
    • A61K31/437Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with heterocyclic ring systems the heterocyclic ring system containing a five-membered ring having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. indolizine, beta-carboline
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems

Description

<相互参照>
本出願は、2014年9月17日に出願された米国仮出願62/051,850号の利益を主張するものであり、当該文献は参照により本明細書に組み込まれる。
癌および腫瘍疾患の有効な処置が当該技術分野で必要とされている。
本明細書では、置換されたピロロピリジン誘導体化合物と上記化合物を含む医薬組成物が提供される。主題の化合物および組成物は、ヒストンデメチラーゼでの阻害に有用である。さらに、主題の化合物および組成物は、前立腺癌、乳癌、膀胱癌、肺癌、および/または黒色腫などの癌の処置に有用である。本明細書に記載される置換されたピロロピリジン誘導体化合物は、7−位置にカルボン酸またはその生物学的等価体を、2−位置に第2の置換基を有する、二置換のピロロ[3,2−b]ピリジン環系に基づく。2−位置置換基は、様々な実施形態において、二環式のヘテロアリール基から選択される。
1つの実施形態は、式(I)の構造を有する化合物、
またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、
式中、
は水素またはアルキルであり、
は水素、ハロゲン、またはアルキルであり、
Gは
であり、
nは、0、1、または2であり、
はアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキルであり、
は、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、またはX−Rであり、
ここで、
Xは−(C−C)アルキレン−、−O−、−S−、または−NR−であり、および、
はカルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリールである。
1つの実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、および少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物を提供する。
1つの実施形態は、式(I)の化合物にヒストンデメチラーゼ酵素を接触させる工程を含む、ヒストンデメチラーゼ酵素を阻害する方法を提供する。
1つの実施形態は、被験体の癌を処置する方法を提供し、該方法は、被験体に式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む組成物を投与する工程を含む。
<参照による組み込み>
本明細書で言及されるすべての公報、特許、および特許出願は、個々の公報、特許、または特許出願が引用によって組み込まれるように具体的且つ個別に示されるのと同じ程度まで、引用によって本明細書に組み込まれる。
本明細書および添付の請求項において使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明確に他に指定していない限り、複数の指示対象を含む。ゆえに、例えば、「薬剤」への言及は複数のこうした薬剤を含み、「細胞」への言及は1以上の細胞(または複数の細胞)、および当業者に既知の同等物などへの言及を含む。分子量などの物理的特性、または化学式などの化学的特性に関する範囲が本明細書で使用されているとき、範囲と範囲内の具体的な実施形態の組み合わせと下位の組み合わせがすべて包含されるように意図されている。数または数の範囲について言及するときの用語「約」は、言及される数または数の範囲が、実験的な可変性の範囲内の(または統計的実験誤差内の)概算であることを意味し、故に、数または数の範囲は明示された数または数の範囲の1%−15%の間で変動することがある。用語「含んでいる(comprising)」(および、「含む(comprise)」または「含む(comprises)」、または「有している(having)」または「含んでいる(including)」などの関連語)は、他の実施形態において、例えば、本明細書に記載される任意の合成物、組成物、方法、またはプロセスなどの実施形態が、記載された特徴「〜からなる」または「〜から本質的になる」場合があることを除外することを意図したものではない。
定義
本明細書および添付の請求項で使用されるように、他に明記されない限り、次の用語は、以下に示される意味を有する。
「アミノ」は−NHラジカルを指す。
「シアノ」は−CNラジカルを指す。
「ニトロ」は−NOラジカルを指す。
「オキサ」は−O−ラジカルを指す。
「オキソ」は=Oラジカルを指す。
「チオキソ」は=Sラジカルを指す。
「イミノ」は=N−Hラジカルを指す。
「オキシモ(Oximo)」は=N−OHを指す。
「ヒドラジノ」は=N−NHラジカルを指す。
「アルキル」は、炭素原子および水素原子のみからなり、不飽和を含有せず、1乃至15の炭素原子を有する、直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖ラジカル(例えば、C−C15アルキル)を指す。特定の実施形態において、アルキルは1〜13の炭素原子(例えばC−C13アルキル)を含む。特定の実施形態において、アルキルは1〜8の炭素原子(例えばC−Cアルキル)を含む。他の実施形態において、アルキルは1〜5の炭素原子(例えばC−Cアルキル)を含む。他の実施形態において、アルキルは1〜4の炭素原子(例えばC−Cアルキル)を含む。他の実施形態において、アルキルは1〜3の炭素原子(例えばC−Cアルキル)を含む。他の実施形態において、アルキルは1〜2の炭素原子(例えばC−Cアルキル)を含む。他の実施形態において、アルキルは1つの炭素原子(例えばCアルキル)を含む。他の実施形態において、アルキルは5〜15の炭素原子(例えばC−C15アルキル)を含む。他の実施形態において、アルキルは5〜8の炭素原子(例えばC−Cアルキル)を含む。他の実施形態において、アルキルは2〜5の炭素原子(例えばC−Cアルキル)を含む。他の実施形態において、アルキルは3〜5の炭素原子(例えばC−Cアルキル)を含む。他の実施形態において、アルキル基は、メチル、エチル、1−プロピル(n−プロピル)、1−メチルエチル(イソ−プロピル)、1−ブチル(n−ブチル)、1−メチルプロピル(sec−ブチル、2−メチルプロピル(イソ−ブチル)、1,1−ジメチルエチル(tert−ブチル)、1−ペンチル(n−ペンチル)から選択される。アルキルは、単結合によって分子の残りに結合する。本明細書において別段の定めのない限り、アルキル基は以下の置換基の1つ以上によって随意に置換される:ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、−OR、−SR、−OC(O)−R、−N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R)C(O)OR、−OC(O)−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)(tは1または2である)、−S(O)OR(tは1または2である)、−S(O)(tは1または2である)、および−S(O)N(R(tは1または2である);ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
「アルコキシ」は、式−O−アルキルの酸素原子によって結合したラジカルを指し、アルキルは上に定義されるようなアルキル鎖である。
「アルケニル」は、炭素原子および水素原子のみからなり、少なくとも1つの炭素炭素二重結合を含み、および2〜12の炭素原子を有する、直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖ラジカル基を指す。特定の実施形態において、アルケニルは、2〜8の炭素原子を含む。他の実施形態において、アルケニルは、2〜4の炭素原子を含む。アルケニルは単結合によって分子の残りに結合し、例えば、エテニル(すなわちビニル)、プロプ(prop)−1−エニル(すなわちアリル)、ブト(but)−1−エニル、ペント(pent)−1−エニル、ペンタ(penta)−1,4−ジエニルなどである。本明細書において別段の定めのない限り、アルケニル基は、以下の置換基の1つ以上によって随意に置換される:ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、−OR、−SR、−OC(O)−R、−N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R)C(O)OR、−OC(O)−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)(tは1または2である)、−S(O)OR(tは1または2である)、−S(O)(tは1または2である)、および−S(O)N(R(tは1または2である);ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
「アルキニル」は、炭素原子と水素原子からなる、少なくとも1つの炭素炭素三重結合を含む、2〜12の炭素原子を有する、直線または分枝鎖の炭化水素鎖ラジカル基を指す。特定の実施形態において、アルキニルは2〜8の炭素原子を含む。他の実施形態において、アルキニルは2〜4の炭素原子を含む。アルキニルは単結合によって分子の残りに結合し、例えば、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニルなどである。本明細書において別段の定めのない限り、アルキニル基は、以下の置換基の1つ以上によって随意に置換される:ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、−OR、−SR、−OC(O)−R、−N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R)C(O)OR、−OC(O)−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)(tは1または2である)、−S(O)OR(tは1または2である)、−S(O)(tは1または2である)、および−S(O)N(R(tは1または2である);ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
「アルキレン」または「アルキレン鎖」は、炭素と水素のみからなり、不飽和を含まず、1〜12の炭素原子、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、nブチレンなどを有する、ラジカル基に分子の残りを結合する直鎖または分枝鎖の二価の炭化水素鎖を指す。アルキレン鎖は、単結合を介して分子の残りに、および単結合を介してラジカル基に結合する。分子の残りおよびラジカル基に対するアルキレン鎖の結合点は、アルキレン鎖における1つの炭素を介する、または鎖内の任意の2つの炭素を介するものであり得る。特定の実施形態において、アルキレンは1〜8の炭素原子(例えばC−Cアルキレン)を含む。他の実施形態において、アルキレンは1〜5の炭素原子(例えばC−Cアルキレン)を含む。他の実施形態において、アルキレンは1〜4の炭素原子(例えばC−Cアルキレン)を含む。他の実施形態において、アルキレンは1〜3の炭素原子(例えばC−Cアルキレン)を含む。他の実施形態において、アルキレンは1〜2の炭素原子(例えばC−Cアルキレン)を含む。他の実施形態において、アルキレンは1つの炭素原子(例えばCアルキレン)を含む。他の実施形態において、アルキレンは5〜8の炭素原子(例えばC−Cアルキレン)を含む。他の実施形態において、アルキレンは2〜5の炭素原子(例えばC−Cアルキレン)を含む。他の実施形態において、アルキレンは3〜5の炭素原子(例えばC−Cアルキレン)を含む。本明細書において別段の定めのない限り、アルキレン鎖は、以下の置換基によって随意に置換される:ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、−OR、−SR、−OC(O)−R、−N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R)C(O)OR、−OC(O)−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)(tは1または2である)、−S(O)OR(tは1または2である)、−S(O)(tは1または2である)、および−S(O)N(R(tは1または2である);ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
「アリール」は、環状の炭素原子から水素原子を取り除くことにより、芳香族単環式または多環式の炭化水素環系から得られるラジカルを指す。芳香族単環式または多環式の炭化水素環系は、水素と、5から18の炭素原子からの炭素のみを含み、環系の環の少なくとも1つは完全に不飽和であり、すなわち、それはヒュッケル理論に従って環状の非局在化した(4n+2)π−電子系を含む。アリール基が得られる環系は、限定されないが、ベンゼン、フルオレン、インダン、インデン、テトラリン、およびナフタレンなどの基を含む。本明細書において具体的に別段の定めの無い限り、用語「アリール」または接頭辞「ar−」(「アラルキル」におけるものなど)は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、シアノ、ニトロ、随意に置換したアリール、随意に置換したアラルキル、随意に置換したアラルケニル、随意に置換したアラルキニル、随意に置換したカルボサイクリ、随意に置換したカルボシクリルアルキル、随意に置換したヘテロシクリル、随意に置換したヘテロシクリルアルキル、随意に置換したヘテロアリール、随意に置換したヘテロアリールアルキル、−R−OR、−R−OC(O)−R、−R−OC(O)−OR、−R−OC(O)−N(R、−R−N(R、−R−C(O)R、−R−C(O)OR、−R−C(O)N(R、−R−O−R−C(O)N(R、−R−N(R)C(O)OR、−R−N(R)C(O)R、−R−N(R)S(O)(tは1または2である)、−R−S(O)(tは1または2である)、−R−S(O)OR(tは1または2である)、および−R−S(O)N(R(tは1または2である)、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール(1つ以上のハロ基で随意に置換される)、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、Rはそれぞれ独立して、直接の単結合または直鎖あるいは分枝鎖のアルキレン鎖またはアルケニレン鎖であり、および、Rは直鎖または分枝鎖のアルキレンまたはアルケニレン鎖であり、別段の定めのない限り、上記の置換基のそれぞれは非置換型である。
「アラルキル」は、式−R−アリールのラジカルを指し、Rは例えばメチレン、エチレンなどの上で定義されるようなアルキレン鎖である。アラルキルラジカルのアルキレン鎖部分は、アルキレン鎖について上に記載されるように随意に置換される。アラルキルラジカルのアリール部分は、アリール基について上に記載されるように随意に置換される。
「アラルケニル」は、式−R−アリールのラジカルを指し、Rは上に定義されるようなアルケニレン鎖である。アラルケニルラジカルのアリール基部分は、アリール基について上に記載されるように随意に置換される。アラルケニルラジカルのアルケニレン鎖部分は、アルケニレン基について上に定義されるように随意に置換される。
「アラルキニル」は、式−R−アリールのラジカルを指し、Rは上に定義されるようなアルキニレン鎖である。アラルキニルラジカルのアリール部分は、アリール基について上記に記載されるように、随意に置換される。アラルキニルラジカルのアルキニレン鎖部分は、アルキニレン鎖について上記に定義されるように、随意に置換される。
「アラルコキシ」は、式−O−R−アリールの酸素原子によって結合したラジカルを指し、Rは例えばメチレン、エチレンなどの上に定義されるようなアルキレン鎖である。アラルキルラジカルのアルキレン鎖部分は、アルキレン鎖について上に記載されるように随意に置換される。アラルキルラジカルのアリール部分は、アリール基について上に記載されるように随意に置換される。
「カルボシクリル」は、縮合した環系または架橋した環系を含み得る、炭素原子と水素原子のみからなり、3〜15の炭素原子を有する、安定した非芳香族の単環式または多環式の炭化水素ラジカルを指す。特定の実施形態において、カルボシクリルは3〜10の炭素原子を含む。他の実施形態において、カルボシクリルは5〜7の炭素原子を含む。カルボシクリルは、単結合により分子の残りに結合する。カルボシクリルは、飽和(すなわち、単一のC−C結合のみを含む)または不飽和(すなわち、1以上の二重結合または三重結合を含む)であり得る。完全に飽和したカルボシクリルラジカルは「シクロアルキル」とも呼ばれる。単環式シクロアルキルの例は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびシクロオクチルを含む。不飽和カルボシクリルは「シクロアルケニル」とも呼ばれる。単環式のシクロアルケニルの例は、例えば、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、およびシクロオクテニルを含む。多環式カルボシクリルラジカルとしては、例えば、アダマンチル、ノルボルニル(つまり、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル)、ノルボルネニル、デカリニル(decalinyl)、7,7−ジメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタニルなどが挙げられる。本明細書において具体的に他に明示されない限り、用語「カルボシクリル」は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、随意に置換されたアリール、随意に置換されたアラルキル、随意に置換されたアラルケニル、随意に置換されたアラルキニル、随意に置換されたカルボシクリル、随意に置換されたカルボシクリルアルキル、随意に置換されたヘテロシクリル、随意に置換されたヘテロシクリルアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、随意に置換されたヘテロアリールアルキル、−R−OR、−R−OC(O)−R、−R−OC(O)−OR、−R−OC(O)−N(R、−R−N(R、−R−C(O)R、−R−C(O)OR、−R−C(O)N(R、−R−O−R−C(O)N(R、−R−N(R)C(O)OR、−R−N(R)C(O)R、−R−N(R)S(O)(tは1または2である)、−R−S(O)(tは1または2である)、−R−S(O)OR(tは1または2である)、および−R−S(O)N(R(tは1または2である)、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、Rはそれぞれ独立して、直接的な結合、あるいは直鎖または分枝鎖のアルキレンまたはアルケニレンの鎖であり、Rは直鎖または分枝鎖のアルキレンまたはアルケニレンの鎖であり、ここで上記置換基の各々は、別段の定めのない限り非置換型である。
「カルボシクリルアルキル」は、式−R−カルボシクリルのラジカルを指し、Rは上で定義されるようなアルキレン鎖である。アルキレン鎖およびカルボシクリルラジカルは、上に定義されるように随意に置換される。
「カルボシクリルアルコキシ」は、式−O−R−カルボシクリルの酸素原子によって結合したラジカルを指し、Rは上に定義されるようなアルキレン鎖である。アルキレン鎖およびカルボシクリルラジカルは、上に定義されるように随意に置換される。
「ハロ」または「ハロゲン」は、ブロモ、クロロ、フルオロ、またはヨードの置換基を指す。
「フルオロアルキル」は、1つ以上のフルオロラジカル、上に定義されるように例えばトリフルオロメチルジフルオロメチル、フルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1−フルオロメチル−2−フルオロエチルなどによって置換される、上に定義されるようなアルキルラジカルを指す。フルオロアルキルラジカルのアルキル部分は、アルキル基について上に定義されるように随意に置換され得る。
「ヘテロシクリル」は、窒素、酸素、および硫黄から選択される2〜12の炭素原子と1〜6つのヘテロ原子を含む、安定した3〜18員の非芳香環ラジカルを指す。本明細書において具体的に別段の定めのない限り、ヘテロシクリルラジカルは、単環式、二環式、三環式、または四環式の環系であり、これは縮合または架橋した環系を含み得る。ヘテロシクリルラジカルにおけるヘテロ原子は随意に酸化されることもある。1つ以上の窒素原子は、存在する場合、随意に四級化される。ヘテロシクリルラジカルは、部分的または完全に飽和される。ヘテロシクリルは、環の任意の原子を介して分子の残りに結合することもある。こうしたヘテロシクリルラジカルの例としては、限定されないが、ジオキソラニル、チエニル[1,3]ジチアニル、デカヒドロイソキノリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、イソキサゾリジニル、モルホリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、キヌクリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロフリル、トリチアニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、チアモルホリニル、1−オキソ−チオモルホリニル、および1,1−ジオキソ−チオモルホリニルが挙げられる。本明細書において具体的に別段の定めのない限り、用語「ヘテロシクリル」は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、随意に置換されたアリール、随意に置換されたアラルキル、随意に置換されたアラルケニル、随意に置換されたアラルキニル、随意に置換されたカルボシクリル、随意に置換されたカルボシクリルアルキル、随意に置換されたヘテロシクリル、随意に置換されたヘテロシクリルアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、随意に置換されたヘテロアリールアルキル、−R−OR、−R−OC(O)−R、−R−OC(O)−OR、−R−OC(O)−N(R、−R−N(R、−R−C(O)R、−R−C(O)OR、−R−C(O)N(R、−R−O−R−C(O)N(R、−R−N(R)C(O)OR、−R−N(R)C(O)R、−R−N(R)S(O)(tは1または2である)、−R−S(O)(tは1または2である)、−R−S(O)OR(tは1または2である)、および−R−S(O)N(R(tは1または2である)、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、Rはそれぞれ独立して、直接的な結合、あるいは直鎖または分枝鎖のアルキレンまたはアルケニレンの鎖であり、Rは直鎖または分枝鎖のアルキレンまたはアルケニレンの鎖であり、ここで上記置換基の各々は、別段の定めのない限り非置換型である。
「N−ヘテロシクリル」または「N結合ヘテロシクリル」は、少なくとも1つの窒素を含む上に定義されるようなヘテロシクリルラジカルを指し、ここで分子の残りへのヘテロシクリルラジカルの結合点は、ヘテロシクリルラジカルにおいて窒素原子を介する。N−ヘテロシクリルラジカルは、ヘテロシクリルラジカルについて上記に記載されるように、随意に置換される。こうしたN−ヘテロシクリルラジカルの例としては、限定されないが、1−モルホリニル、1−ピペリジニル、1−ピペラジニル、1−ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、およびイミダゾリジニルが挙げられる。
「C−ヘテロシクリル」または「C結合ヘテロシクリル」は、少なくとも1つのヘテロ原子を含む上に記載されるようなヘテロシクリルラジカルを指し、ここでヘテロシクリルラジカルの分子の残りへの結合点は、ヘテロシクリルラジカルにおいて炭素分子を介する。C−ヘテロシクリルラジカルは、ヘテロシクリルラジカルについて上記に記載されるように、随意に置換される。そのようなC−ヘテロシクリルラジカルの例は、限定されないが、2−モルホリニル、2−または3−または4−ピペリジニル、2−ピペラジニル、2−または3−ピロリジニルなどを含む。
「ヘテロシクリルアルキル」は、式−R−ヘテロシクリルのラジカルを指し、Rが上に定義されるようなアルキレン鎖である。ヘテロシクリルが窒素含有ヘテロシクリルである場合、ヘテロシクリルは、窒素原子にてアルキルラジカルに随意に結合する。ヘテロシクリルアルキルラジカルのアルキレン鎖は、アルキレン鎖について上に定義されるように随意に置換される。ヘテロシクリルアルキルラジカルのヘテロシクリル部分は、ヘテロシクリル基について上に定義されるように随意に置換される。
「ヘテロシクリルアルコキシ」は、式−O−R−ヘテロシクリルの酸素原子によって結合したラジカルを指し、Rは上に定義されるようなアルキレン鎖である。ヘテロシクリルが窒素含有ヘテロシクリルである場合、ヘテロシクリルは、窒素原子にてアルキルラジカルに随意に結合する。ヘテロシクリルアルコキシラジカルのアルキレン鎖は、アルキレン鎖について上に定義されるように随意に置換される。ヘテロシクリルアルコキシラジカルのヘテロシクリル部分は、ヘテロシクリル基について上に定義されるように随意に置換される。
「ヘテロアリール」は、窒素、酸素、および硫黄から選択される2〜17の炭素原子と1〜6つのヘテロ原子を含む3〜18員の芳香環ラジカルに由来するラジカルを指す。本明細書で使用されるように、ヘテロアリールラジカルは、単環式、二環式、三環式、または四環式の環系であってもよく、環系における環の少なくとも1つは完全に不飽和である、つまり、これは、ヒュッケル理論に従って環状の非局在化(4n+2)π電子系を含んでいる。ヘテロアリールは、縮合または架橋した環系を含む。ヘテロアリールラジカル中のヘテロ原子は、随意に酸化される。1つ以上の窒素原子は、存在する場合、随意に四級化される。ヘテロアリールは、環の任意の原子を介して分子の残りに結合する。ヘテロアリールの例としては、限定されないが、アゼピニル、アクリジニル、ベンズイミダゾリル、ベンズインドリル、1,3−ベンゾジオキソリル(benzodioxolyl)、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾ[d]チアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾ[b][1,4]ジオキセピニル(dioxepinyl)、ベンゾ[b][1,4]オキサジニル、1,4−ベンゾジオキサニル、ベンゾナフトフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾジオキソリル(benzodioxolyl)、ベンゾジオキシニル(benzodioxinyl)、ベンゾピラニル、ベンゾピラノニル(benzopyranonyl)、ベンゾフラニル、ベンゾフラノニル(benzofuranonyl)、ベンゾチエニル(ベンゾチオフェニル)、ベンゾチエノ[3,2−d]ピリミジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾ[4,6]イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、カルバゾリル、シンノリニル、シクロペンタ[d]ピリミジニル、6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジニル、5,6−ジヒドロベンゾ[h]キナゾリニル、5,6−ジヒドロベンゾ[h]シンノリニル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル、フラニル、フラノニル(furanonyl)、フロ(furo)[3,2−c]ピリジニル、5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリミジニル、5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリダジニル、5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリジニル、イソチアゾリル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インダゾリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリル、インドリジニル、イソキサゾリル、5,8−メタノ−5,6,7,8−テトラヒドロキナゾリニル、ナフチリジニル(naphthyridinyl)、1,6−ナフチリジノニル(naphthyridinonyl)、オキサジアゾリル、2−オキソアゼピニル、オキサゾリル、オキシラニル、5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリニル、1−フェニル−1H−ピロリル、フェナジニル、フェノチアジニル(phenothiazinyl)、フェノキサジニル(phenoxazinyl)、フタラジニル、プテリジニル(pteridinyl)、プリニル(purinyl)、ピロリル、ピラゾリル、ピラゾロ(pyrazolo)[3,4−d]ピリミジニル、ピリジニル、ピリド(pyrido)[3,2−d]ピリミジニル、ピリド(pyrido)[3,4−d]ピリミジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノキサリニル、キノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、5,6,7,8−テトラヒドロキナゾリニル、5,6,7,8−テトラヒドロベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジニル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジニル、5,6,7,8−テトラヒドロピリド[4,5−c]ピリダジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニル、チエノ[2,3−d]ピリミジニル、チエノ[3,2−d]ピリミジニル、チエノ[2,3−d]ピリジニル、およびチオフェニル(すなわち、チエニル)が挙げられる。本明細書において具体的に別段の定めのない限り、用語「ヘテロアリール」は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、随意に置換されたアリール、随意に置換されたアラルキル、随意に置換されたアラルケニル、随意に置換されたアラルキニル、随意に置換されたカルボシクリル、随意に置換されたカルボシクリルアルキル、随意に置換されたヘテロシクリル、随意に置換されたヘテロシクリルアルキル、随意に置換されたヘテロアリール、随意に置換されたヘテロアリールアルキル、−R−OR、−R−OC(O)−R、−R−OC(O)−OR、−R−OC(O)−N(R、−R−N(R、−R−C(O)R、−R−C(O)OR、−R−C(O)N(R、−R−O−R−C(O)N(R、−R−N(R)C(O)OR、−R−N(R)C(O)R、−R−N(R)S(O)(tは1または2である)、−R−S(O)(tは1または2である)、−R−S(O)OR(tは1または2である)、および−R−S(O)N(R(tは1または2である)、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、Rはそれぞれ独立して、直接的な結合、あるいは直鎖または分枝鎖のアルキレンまたはアルケニレンの鎖であり、Rは直鎖または分枝鎖のアルキレンまたはアルケニレンの鎖であり、ここで上記置換基の各々は、別段の定めのない限り非置換型である。
「N−ヘテロアリール」は、少なくとも1つの窒素を含む上に定義されるようなヘテロアリールラジカルを指し、ここで分子の残りへのヘテロアリールラジカルの結合点は、ヘテロアリールラジカルにおいて窒素原子を介する。N−ヘテロアリールラジカルは、ヘテロアリールラジカルについて上に記載されるように随意に置換される。
「C−ヘテロアリール」は、上に定義されるようなヘテロアリールラジカルを指し、ここで分子の残りへのヘテロアリールラジカルの結合点は、ヘテロアリールラジカルにおいて炭素分子を介する。C−ヘテロアリールラジカルは、ヘテロアリールラジカルについて上に記載されるように随意に置換される。
「ヘテロアリールアルキル」は式−R−ヘテロアリールのラジカルを指し、Rは上に定義されるようなアルキレン鎖である。ヘテロアリールが窒素含有ヘテロアリールである場合、ヘテロアリールは、窒素原子にてアルキルラジカルに随意に結合する。ヘテロアリールアルキルラジカルのアルキレン鎖は、アルキレン鎖について上に定義されるように随意に置換される。ヘテロアリールアルキルラジカルのヘテロアリール部分は、ヘテロアリール基について上に定義されるように随意に置換される。
「ヘテロアリールアルコキシ」は式−O−R−ヘテロアリールの酸素原子によって結合したラジカルを指し、Rは上に定義されるようなアルキレン鎖である。ヘテロアリールが窒素含有ヘテロアリールである場合、ヘテロアリールは、窒素原子にてアルキルラジカルに随意に結合する。ヘテロアリールアルコキシラジカルのアルキレン鎖は、アルキレン鎖について上に定義されるように随意に置換される。ヘテロアリールアルコキシラジカルのヘテロアリール部分は、ヘテロアリール基について上に定義されるように随意に置換される。
本明細書で使用されるように、「カルボン酸生物学的等価体」とは、カルボン酸部分として同様の物理的、生物学的、および/または化学的な性質を示す官能基または部分を指す。カルボン酸生物学的等価体の例としては、限定されないが、以下が挙げられる。
本明細書で開示された化合物は、1つ以上の不斉中心を含むこともあるともに、したがって、絶対的な立体化学の観点から(R)または(S)として定義され得る、エナンチオマー、ジアステレオマー、および他の立体異性形態を生じさせることもある。別段の定めのない限り、本明細書に開示される化合物のすべての立体異性形態が本開示によって企図されている。本明細書に記載される化合物がアルケン二重結合を含む場合、特段の明記のない限り、本開示はEとZの両方の幾何異性体(例えば、シスまたはトランス)を含むことが意図されている。同様に、すべての起こり得る異性体、そのラセミ体や光学的に純粋な形態、およびすべての互変異性体も含まれるよう意図されている。用語「幾何異性体」は、アルケン二重結合のEまたはZの幾何異性体(例えば、シスまたはトランス)を指す。「位置異性体」との用語は、ベンゼン環のまわりのオルト−、メタ−、およびパラ−異性体などの、中心環のまわりの構造異性体を指す。
「互変異性体」とは、ある分子の1つの原子からの同じ分子の別の原子までのプロトン移動が可能な分子を指す。本明細書で示される化合物は、特定の実施形態では互変異性体として存在することもある。互変異性化が可能な状況では、互変異性体の化学平衡が存在する。互変異性体の正確な割合は、物理的状態、温度、溶媒、およびpHを含む複数の因子に依存する。互変異性平衡のいくつかの例は、次のものを含む:
「随意の」または「随意に」とは、これより後に記載される出来事または状況が生じることもあれば生じないこともあること、および本記載が出来事または状況が生じた際の例と、出来事または状況が生じない際の例を含むことを意味している。例えば、「随意に置換されたアリール」は、アリールラジカルが置換されることもあれば置換されないこともあること、およびその記載が置換したアリールラジカルと置換を含まないアリールラジカルの両方を含むことを意味する。
「薬学的に許容可能な塩」は酸と塩基付加塩の両方を含んでいる。本明細書に記載される置換されたピロロピリジン誘導体化合物のいずれか1つの薬学的に許容可能な塩は、あらゆる薬学的に適切な塩の形態を包含することを意図している。本明細書に記載される化合物の好ましい薬学的に許容可能な塩は、薬学的に許容可能な酸付加塩および薬学的に許容可能な塩基付加塩である。
「薬学的に許容可能な酸付加塩」は、遊離塩基の生物学的効果と特性を保持する塩を指し、これは生物学的にまたはそれ以外の点で好ましくないものではなく、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、ヨウ化水素酸、フッ化水素酸、亜リン酸などの無機酸により作られる。同様に、脂肪族のモノカルボン酸およびジカルボン酸、フェニル置換のアルカン酸、ヒドロキシアルカン酸、アルカン二酸(alkanedioic acids)、芳香族酸、脂肪族酸および芳香族スルホン酸などの有機酸により形成される塩も含まれ、例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸などを含む。従って、典型的な塩としては、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、一水素リン酸塩(monohydrogenphosphates)、二水素リン酸塩(dihydrogenphosphates)、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、プロピオン酸塩、カプリル酸塩、イソ酪酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、琥珀酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩(dinitrobenzoates)、フタル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩などが挙げられる。同様に、アルギン酸塩、グルコン酸塩、およびガラクトウロン酸塩などのアミノ酸の塩も企図される(例えば、全体として引用することで本明細書に組み込まれる、「Berge S.M. et al., “Pharmaceutical Salts,” Journal of Pharmaceutical Science, 66:1−19 (1997)」を参照)。塩基性化合物の酸付加塩は、当業者が精通する方法および技術に従って、遊離塩基形態を十分な量の所望の酸と接触させて、塩を生成することによって調製され得る。
「薬学的に許容可能な塩基付加塩」は、遊離酸の生物学的効果と特性を保持し、生物学的またはそれ以外の方法で望ましくないものではない塩を指す。これらの塩は、無機塩基または有機塩基を遊離酸に加えることによって調製される。薬学的に許容可能な塩基付加塩は、アルカリおよびアルカリ性土類金属または有機アミンなどの、金属またはアミンにより形成されることもある。無機塩基に由来する塩は、限定されないが、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウムの塩などを含む。有機塩基に由来する塩としては、限定されないが、1級アミン、2級アミン、3級アミン、天然の置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、および、塩基イオン交換樹脂、例えば、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、2−ジメチルアミノエタノール、2−ジエチルアミノエタノール、ジシクロヘキシルアミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、N,N−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、ヒドラバミン(hydrabamine)、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、エチレンジアニリン(ethylenedianiline)、N−メチルグルカミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、N−エチルピペリジン、ポリアミン樹脂などが挙げられる。上述のBerge et al.を参照。
本明細書で使用されるように、「処置」または「処置すること」または「緩和すること」または「寛解すること」は交換可能に使用されている。これらの用語は、限定されないが、治療効果および/または予防効果を含む、有益なまたは所望の結果を得るための手法を指す。「治療効果」は、処置されている基礎疾患の根絶または寛解を意味する。同様に、治療効果は、患者が依然として基礎疾患による影響を受け得るにもかかわらず、患者の改善が観察されるように、基礎疾患に関連する生理学的症状の1つ以上の根絶または寛解により達成される。予防効果に関して、組成物は、疾患の診断が行われなくとも、特定の疾患を進行させる危険のある患者に、または疾患の生理学的な症状の1つ以上を報告する患者に投与され得る。
「プロドラッグ」は、生理学的条件下で、または加溶媒分解によって、本明細書に記載される生物学的に活性な化合物に変換され得る化合物を指すことを目的としている。ゆえに、用語「プロドラッグ」は、薬学的に許容可能な生物活性化合物の前駆物質を指す。プロドラッグは、被験体に投与される時は不活性であり得るが、例えば加水分解により、活性化合物にインビボで変換される。プロドラッグ化合物は哺乳動物の生命体中で溶解度、組織適合性、または遅延放出という利点を有することが多い(例えば、Bundgard, H., Design of Prodrugs (1985), pp.79, 21 24 (Elsevier, Amsterdam)を参照)。
プロドラッグの議論は、Higuchi, T., et al., “Pro drugs as Novel Delivery Systems,” A.C.S. Symposium Series, Vol. 14, と、Bioreversible Carriers in Drug Design, ed. Edward B. Roche, American Pharmaceutical Association and Pergamon Press, 1987で提供され、文献は両方とも引用によって十分に本明細書に組み込まれる。
用語「プロドラッグ」は、哺乳動物の被験体に投与される際に生体内で活性化合物を放出する、任意の共有結合された担体も含むことも目的としている。活性化合物のプロドラッグは、本明細書に記載されるように、所定の操作(routine manipulation)またはインビボのいずれかで、修飾物が切断されて親の活性化合物になるような方法で、活性化合物に存在する官能基を修飾することによって調製され得る。プロドラッグは化合物を含み、ヒドロキシ、アミノ、またはメルカプトの基は、活性化合物のプロドラッグが哺乳動物の被験体に投与されると、切断されて、それぞれ遊離ヒドロキシ、遊離アミノ、または遊離メルカプトの基を形成する任意の基に結合される。プロドラッグの例は、限定されないが、活性化合物におけるアルコールまたはアミン官能基の酢酸塩、ギ酸塩、および安息香酸塩の誘導体などを含む。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される置換されたピロロピリジン誘導体化合物は、アルデヒドプロドラッグ、またはアルデヒドに等価なプロドラッグ前駆体のインビボ酸化によって得られる。以下に例証されるように、アルデヒドに等価なプロドラッグ前駆体はインビボでアルデヒドプロドラッグに転換される。アルデヒドプロドラッグのインビボの酸化により、本明細書に記載される置換されたピロロピリジン誘導体化合物が得られる。アルデヒドに等価なプロドラッグ前駆体は、イミン、ヒドラゾン、オキシムなどのアルデヒド誘導体である。
置換されたピロロピリジン誘導体化合物
ヒストンデメチラーゼ酵素を阻害する置換されたピロロピリジン誘導体化合物が本明細書で記載されている。これらの化合物、およびこれらの化合物を含む組成物は、癌および腫瘍疾患の処置に有用である。したがって、本明細書に記載される化合物は、前立腺癌、乳癌、膀胱癌、肺癌、および/または黒色腫などを処置するのに役立つこともある。
1つの実施形態は、式(I)の構造を有する化合物、
またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、
式中、
は水素またはアルキルであり、
は水素、ハロゲン、またはアルキルであり、
Gは
であり、
nは、0、1、または2であり、
はアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキルであり、
は、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、またはX−Rであり、
ここで、
Xは−(C−C)アルキレン−、−O−、−S−、または−NR−であり、および、
はカルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリールである。
別の実施形態は、式(I)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩を提供する。そこではRは水素である。別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Rはアルキルである。別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Rはメチルである。
別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Rは水素である。
別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、式(I)の化合物は式(Ia)である:
別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、式(I)の化合物は式(Ib)である:
別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Rはアルキルである。別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Rはメチルである。別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Rは少なくとも1つのハロゲンで置換されたアルキルである。
別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Rはカルボシクリルアルキルまたはヘテロシクリルアルキルである。別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Rは以下からなる群から選択される:
別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Rはハロゲンである。別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Rはクロロまたはフルオロである。別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Rは少なくとも1つのハロゲンで置換されたアルキルである。別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Rは−CFである。
別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Rはアルコキシである。別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Rはメトキシである。別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Rは少なくとも1つのハロゲンで置換されたアルコキシである。別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Rは−OCFである。
別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Rはカルボシクリルである。
別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Rはヘテロシクリルである。別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、ヘテロシクリルは以下からなる群から選択される:
別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、RはX−Rである。別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Xは−O−である。別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Xは−S−である。別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Xは−NR−であり、および、Rはメチルである。
別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Rはアリールである。別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、アリールは、ハロゲン、−CN、アルキル、アルキニル、アルコキシ、または炭素環で随意に置換されたフェニルである。別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Rはヘテロアリールである。別の実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、ヘテロアリールは、ハロゲン、−CN、アルキル、アルキニル、アルコキシまたは炭素環で随意に置換されたピリジニルである。
1つの実施形態は、式(II)の構造を有する化合物、
またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、
式中、
は水素またはアルキルであり、
は水素、ハロゲン、またはアルキルであり、
Gは
であり、
nは、0、1、または2であり、
は、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、またはX−Rであり、
ここで、
Xは−(C−C)アルキレン−、−O−、−S−、または−NR−であり、および、
はカルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリールである。
別の実施形態は、式(II)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Gは、
である。別の実施形態は、式(II)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Gは、
である。別の実施形態は、式(II)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Gは、
である。別の実施形態は、式(II)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Gは、
である。
別の実施形態は、式(II)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、Rはアリールである。別の実施形態は、式(II)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、RはX−Rである。別の実施形態は、式(II)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、ここで、RはX−Rであり、Xは−NR−であり、および、Rはアリールである。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるような式(I)の化合物は、表1で提供される構造を有する。
さらなる実施形態では、式(I)の化合物は表2で提供される化合物から選択される。
置換されたピロロピリジン誘導体化合物の調製物
本明細書で記載される反応で使用される化合物は、市販の化学製品および/または化学の文献に記載される化合物から始まる、当業者に知られている有機合成技術によって作られる。「市販の化学製品」とは、Acros Organics (Pittsburgh, PA), Aldrich Chemical (Milwaukee, WI, including Sigma Chemical and Fluka), Apin Chemicals Ltd. (Milton Park, UK), Avocado Research (Lancashire, U.K.), BDH Inc. (Toronto, Canada), Bionet (Cornwall, U.K.), Chemservice Inc. (West Chester, PA), Crescent Chemical Co. (Hauppauge, NY), Eastman Organic Chemicals, Eastman Kodak Company (Rochester, NY), Fisher Scientific Co. (Pittsburgh, PA), Fisons Chemicals (Leicestershire, UK), Frontier Scientific (Logan, UT), ICN Biomedicals, Inc. (Costa Mesa, CA), Key Organics (Cornwall, U.K.), Lancaster Synthesis (Windham, NH), Maybridge Chemical Co. Ltd. (Cornwall, U.K.), Parish Chemical Co. (Orem, UT), Pfaltz & Bauer, Inc. (Waterbury, CN), Polyorganix (Houston, TX), Pierce Chemical Co. (Rockford, IL), Riedel de Haen AG (Hanover, Germany), Spectrum Quality Product, Inc. (New Brunswick, NJ), TCI America (Portland, OR), Trans World Chemicals, Inc. (Rockville, MD), and Wako Chemicals USA, Inc. (Richmond, VA)を含む標準の民間ソースから得られる。
当業者に知られている方法は、様々な文献やデータベースによって特定される。本明細書に記載の化合物の調製に役立つ反応物の合成を詳述する、または調製について記載した記事を参照する適切な参考文献や論文は、例えば、“Synthetic Organic Chemistry”, John Wiley & Sons, Inc. , New York;S. R. Sandler et al., “Organic Functional Group Preparations,” 2nd Ed., Academic Press, New York, 1983; H. O. House, “Modern Synthetic Reactions”, 2nd Ed., W. A. Benjamin, Inc. Menlo Park, Calif. 1972; T. L. Gilchrist, “Heterocyclic Chemistry”, 2nd Ed., John Wiley & Sons, New York, 1992; J. March, “Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms and Structure”, 4th Ed., Wiley Interscience, New York, 1992を含む。本明細書に記載の化合物の調製に役立つ反応物の合成を詳述する、または調製について記載した記事を参照する適切な参考文献や論文は、例えば、Fuhrhop, J. and Penzlin G. “Organic Synthesis: Concepts, Methods, Starting Materials”, Second, Revised and Enlarged Edition (1994) John Wiley & Sons ISBN: 3 527−29074−5; Hoffman, R.V. “Organic Chemistry, An Intermediate Text” (1996) Oxford University Press, ISBN 0−19−509618−5; Larock, R. C. “Comprehensive Organic Transformations: A Guide to Functional Group Preparations” 2nd Edition (1999) Wiley−VCH, ISBN: 0−471−19031−4; March, J. “Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms, and Structure” 4th Edition (1992) John Wiley & Sons, ISBN: 0−471−60180−2; Otera, J. (editor) “Modern Carbonyl Chemistry” (2000) Wiley−VCH, ISBN: 3−527−29871−1; Patai, S. “Patai’s 1992 Guide to the Chemistry of Functional Groups” (1992) Interscience ISBN: 0−471−93022−9; Solomons, T. W. G. “Organic Chemistry” 7th Edition (2000) John Wiley & Sons, ISBN: 0−471−19095−0; Stowell, J.C., “Intermediate Organic Chemistry” 2nd Edition (1993) Wiley−Interscience, ISBN: 0−471−57456−2; “Industrial Organic Chemicals: Starting Materials and Intermediates: An Ullmann’s Encyclopedia” (1999) John Wiley & Sons, ISBN: 3−527−29645−X, in 8 volumes; “Organic Reactions” (1942−2000) John Wiley & Sons, in over 55 volumes; and “Chemistry of Functional Groups” John Wiley & Sons, in 73 volumesを含む。
特定のおよび類似する反応物も、ほとんどの公立図書館や大学図書館、およびオンラインデータベースで入手可能な米国化学学会のChemical Abstract Serviceによって調製される既知の化学製品の索引によって特定されることもある(詳細についてはワシントンDCの米国化学学会に連絡されたい)。既知ではあるがカタログで市販されていない化学物質は、慣習化学合成室(custom chemical synthesis house)によって調製され得、そこでは、標準の化学合成室(例えば、上記に記載のもの)の多くは、慣習合成サービスを提供している。本明細書に記載される置換されたピロロピリジン誘導体化合物の薬学的な塩の調製と選択に関する参考文献は、P. H. Stahl & C. G. Wermuth “Handbook of Pharmaceutical Salts”, Verlag Helvetica Chimica Acta, Zurich, 2002である。
置換されたピロロピリジン誘導体化合物は、模式図1−3で以下に記載される一般的な合成ルートによって調製される。
模式図1を参照すると、置換されたインダゾールAがR−Xで選択的にアルキル化されることで、化合物Bが得られる(Cheung, J. Org. Chem. 2003, 4093を参照)。塩基の存在下で化合物Bをヨード化することで化合物Cが得られる。代替的に、塩基の存在下で化合物Aをヨード化することで化合物Dが得られる。化合物DをR−Xでアルキル化することで、化合物E(多)と化合物C(少)の混合物が得られる。
模式図2を参照すると、薗頭カップリング条件下でTMSアセチレンを使用して、化合物Fをアセチレン化合物Gに変換し、その後、TBAFを用いてTMS脱保護した。化合物Gとハロ−インダゾールCを薗頭カップリング条件下で化合物Hに変換させる。化合物Hを塩基と銅の存在下で加熱して化合物Jに環化する。化合物Jを塩基条件下で加水分解して化合物Kを得る。
模式図3を参照すると、薗頭カップリング条件下でTMSアセチレンを使用して、化合物Fをアセチレン化合物Gに変換し、その後、TBAFを用いてTMS脱保護した。化合物Gとハロ−インダゾールEを薗頭カップリング条件下で化合物Lに変換させる。化合物Lを塩基と銅の存在下で加熱して化合物Mに環化する。化合物Mを塩基条件下で加水分解して化合物Nを得る。
上記の反応手順または模式図の各々において、様々な置換基を本明細書で教示される他の様々な置換基の中から選択されてもよい。
医薬組成物
特定の実施形態において、本明細書に記載されるような置換されたピロロピリジン誘導体化合物は、純粋な化学薬品として投与される。他の実施形態において、本明細書に記載されるような置換されたピロロピリジン誘導体化合物は、選択された投与経路や、例えば、RemingtonThe Science and Practice of Pharmacy (Gennaro, 21st Ed. Mack Pub. Co., Easton, PA (2005))に記載されるような標準的な薬務に基づいて選択される、薬学的に適切か許容可能な担体(本明細書では、薬学的に適切な(または許容可能な)賦形剤、生理学的に適切な(または許容可能な)賦形剤、または生理学的に適切な(または許容可能な)担体とも呼ばれる)と組み合わされ、当該文献の開示は全体として参照により本明細書に組み込まれる。
これに応じて、本明細書に記載されるような少なくとも1つの置換されたピロロピリジン誘導体化合物、またはその立体異性体、薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、あるいはN−オキシドを、1つ以上の薬学的に許容可能な担体と一緒に含む医薬組成物が本明細書で提供される。担体(または賦形剤)は、組成物の他の成分と適合性があり、組成物のレシピエント(すなわち被験体)に有害でない場合に、許容可能であるか、または適切である。
1つの実施形態は、薬学的に許容可能な担体、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を含む医薬組成物を提供する。
ある実施形態において、本明細書に記載されるような置換されたピロロピリジン誘導体化合物は、例えば、合成方法の1つ以上の工程で形成される汚染性の中間体または副産物などの他の有機的な小さな分子を約5%未満、または約1%未満、または約0.1%未満含んでいるという点で実質的に純粋である。
適切な経口剤形は、例えば、錠剤、丸剤、小袋、またはハードあるいはソフトなゼラチン、メチルセルロース、または消化管に溶けやすい別の適切な材料のカプセルを含む。例えば、薬学のグレードのマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、ナトリウムサッカリン、滑石、セルロース、グルコース、スクロース、炭酸マグネシウムなどの医薬品グレードを含む適切な無毒の固体担体が使用され得る(例えば、Remington: The Science and Practice of Pharmacy (Gennaro, 21st Ed. Mack Pub. Co., Easton, PA (2005)を参照)。
本明細書に記載されるような少なくとも1つの置換されたピロロピリジン誘導体化合物を含む組成物の投与量は、患者(例えばヒト)の状態、すなわち、疾患の段階、一般的な健康状態、年齢、および投与量を決定するために当業者が用いる他の因子に依存して異なり得る。
医薬組成物は、医療業界の当業者によって決定されるような治療される(または予防される)疾患に対して適切なやり方で投与され得る。適切な投与量および投与の適切な持続時間と頻度は、患者の疾病、患者の疾患のタイプおよび重症度、活性成分の特定の形態、および投与の方法などの因子によって決定される。一般に、適切な投与量および処置のレジメンは、より頻繁な完全寛解または部分寛解、またはより長い無病生存および/または全生存率、あるいは症状の重症度の低下などの、治療上のおよび/または予防的な恩恵(例えば、臨床結果の改善)をもたらすのに十分な量で組成物を提供する。一般に、実験モデルおよび/または臨床試験を使用して、適量が決定され得る。適量は、患者の体重、重量、または血液量に依存し得る。
経口量は典型的には1日当たり1〜4回またはそれ以上、約1.0mgから約1000mgまでの範囲で変動し得る。
ヒストンデメチラーゼ
染色質は染色体を構築するDNAとタンパク質の複合体である。ヒストンはクロマチンの主要なタンパク質成分であり、DNAが巻き付くスプールとして作用する。クロマチン構造の変化は、ヒストンタンパク質の共有結合修飾、および非ヒストンの結合タンパク質によって影響される。ヒストンを様々な部位で共有結合的に修飾することができる複数のクラスの酵素が知られている。
タンパク質は、リジンのアミノ基とアルギニンのグアニジノ基でのメチル化によって翻訳後に修飾可能であるか、あるいはアスパラギン酸塩、グルタミン酸塩、またはタンパク質のC末端上でカルボキシメチル化可能である。翻訳後のタンパク質メチル化は、RNAプロセシング、受容体媒介性のシグナル伝達、および細胞分化などの様々な細胞プロセスに関与している。翻訳後のタンパク質メチル化は、ヒストン上に生じることが広く知られており、こうした反応は、ヒストンメチルトランスフェラーゼによって触媒されることが知られており、これによって、メチル基をS−アデノシルメチオニン(SAM)からヒストンまで移動させる。ヒストンメチル化は異質染色質形成、X染色体不活性化、および転写調節を含む多種多様な生物学的プロセスに関与することが知られている(Lachner et al., (2003) J. Cell Sci. 116:2117−2124; Margueron et al.,(2005) Curr. Opin. Genet. Dev. 15:163−176)。
一般に転写活性化と相関するアセチル化とは異なり、ヒストンメチル化が転写の活性化または抑制をもたらすか否かは、メチル化の特定の部位とメチル化の程度(例えば、特定のヒストンリシン残基がモノメチル化、ジメチル化、またはトリメチル化されるか否か)に依存する。しかしながら、一般に、H3K9、H3K27、およびH4K20上でのメチル化は、遺伝子サイレンシングに連結されるが、一方でH3K4、H3K36、およびH3K79上でのメチル化は、一般に活性遺伝子の発現に関連付けられる。さらに、H3K4のトリメチル化とジメチル化は、一般に、活性転写した遺伝子の転写開始部位を示すが、一方でH3K4のモノメチル化はエンハンサー配列に関連付けられる。
「デメチラーゼ」または「タンパク質デメチラーゼ」は、本明細書で言及されるように、アミノ酸側鎖から少なくとも1つのメチル基を取り除く酵素を指す。いくつかのデメチラーゼは、ヒストン上で作用し、例えば、ヒストンH3またはH4のデメチラーゼとして作用する。例えば、H3デメチラーゼは、H3K4、H3K9、H3K27、H3K36、および/またはH3K79の1つ以上を脱メチル化し得る。代替的に、H4デメチラーゼは、ヒストンH4K20を脱メチル化し得る。デメチラーゼは、モノ−、ジ−および/またはトリ−メチル化された基質のいずれかを脱メチル化することができると知られている。さらに、ヒストンデメチラーゼは、(例えば、細胞ベースのアッセイにおいて)メチル化されたコアヒストン基質、モノヌクレオソーム基質、ジヌクレオソーム基質および/またはオリゴヌクレオソーム基質、ペプチド基質および/またはクロマチン上で作用することができる。
最初に発見されたリジンデメチラーゼはリジン特異的デメチラーゼ1(LSD1/KDM1)であり、これは補助因子としてフラビンを使用して、モノメチル化およびジメチル化したH3K4またはH3K9の両方を脱メチル化する。ヒストンデメチラーゼを含む第2クラスのJumonjiC(JmjC)ドメインは予測されていたものであり、ホルムアルデヒド放出アッセイを使用してH3K36デメチラーゼを発見したときに確認され、ヒストンデメチラーゼ1(JHDM1/KDM2A)を含むJmjCドメインと名付けられた。
より多くのJmjCドメインを含有するタンパク質がその後同定され、これらは系統発生的に7つのサブファミリー:JHDM1、JHDM2、JHDM3、JMJD2、JARID、PHF2/PHF8、UTX/UTY、およびJmjCドメインのみに分けることができる。
JMJD2ファミリー
タンパク質のJMJD2ファミリーは、トリ−メチル化およびジメチル化されたH3−K9を脱メチル化することが知られているヒストン−デメチラーゼのファミリーであり、最初に特定されたヒストン・トリ−メチル・デメチラーゼであった。特に、JMJD2ファミリーの異所的発現は、トリ−およびジ−メチル化されたH3−K9のレベルを劇的に低下させることが分かったが、一方でモノ−メチル化されたH3−K9のレベルを増加させ、これは、ヘテロクロマチンタンパク質1(HP1)を非局在化し、インビボでのヘテロクロマチンの全体的なレベルを低下させた。jumonjiタンパク質のJMJD2サブファミリーのメンバーは、JMJD2Cおよびその同族体JMJD2A、JMJD2B、JMJD2D、およびJMJD2Eを含む。Jumonjiタンパク質のJMJD2サブファミリーで見られる共通の構造的特徴は、JmjN、JmjC、PHD、およびTdrの配列を含む。
GASC1とKDM4Cとしても知られているJMJD2Cは、トリメチル化されたH3K9およびH3K36を脱メチル化することが知られている。JMJD2Cによるヒストンの脱メチル化は、鉄とα−ケトグルタル酸に依存してヒドロキシル化反応によって生じ、JMJD2Cによるα−ケトグルタル酸の酸化的脱炭酸により、二酸化炭素、コハク酸塩、およびフェリルが生成され、フェリルはその後、ホルムアルデヒドを放出してリジンH3K9のメチル基をヒドロキシル化する。JMJD2Cは、核受容体PPARγによって脂肪生成の調整(regulation)を調節(modulate)することが知られており、胚性幹細胞中の自己複製の調整に関与すると知られている。
JARIDファミリー
本明細書で使用されるように、「JARIDタンパク質」は、JARID1サブファミリー(例えば、JARID1A、JARID1B、JARID1C、およびJARID1Dのタンパク質)とJARID2サブファミリー中のタンパク質、同様に、それらのホモログを含む。JARIDタンパク質のさらなる記載とリストは、Klose et al. (2006) Nature Reviews/Genetics 7:715−727で見られる。JARID1ファミリーは、以下のいくつかの保存されたドメインを含有している:JmjN、ARID、JmjC、PHDおよびCHC2のジンクフィンガー(zing finger)。
KDM5AまたはRBP2とも呼ばれるJARID1Aは、最初に網膜芽細胞腫(Rb)タンパク質の結合パートナーとして発見された。JARID1Aは、その後、トリ−およびジ−メチル化されたH3K4のデメチラーゼとして機能することが分かり、老化および分化を阻害しつつ細胞成長を促進することが分かった。例えば、マウス細胞からのJARID1Aの抑止は細胞成長を阻害し、老化および分化を誘発し、およびインビトロで胚性幹細胞の多分化能の損失を引き起こす。JARID1Aは胃癌において過剰発現されることが分かっており、JARID1Aの喪失はネズミ癌モデルにおいて腫瘍形成を減少させることが分かった。加えて、様々な研究により、網膜芽細胞腫結合タンパク質2(RBP2)ヒストンデメチラーゼの喪失がRb1またはMen1を欠いたマウスで腫瘍形成を抑えることが実証され (Lin etal. Proc. Natl. Acad. Sci. USA, August 16, 2011, 108(33),13379−86; doi: 10.1073/pnas.1110104108)、RBP2阻害性医薬品は抗癌活性を有するという結論が導き出された。
KDM5BやPLU1とも呼ばれるJARID1Bは、HER2チロシンキナーゼによって調節した遺伝子を発見するための実験で最初に見つかった。JARID1Bは、一貫して、乳癌細胞株で発現されることが分かったが、精巣を例外として、JARID1Bの制限(restriction)が、正常な成人組織において見られた。加えて、浸潤性腺管癌の90%は、JARID1Bを発現することが分かった。加えて、JARID1Bは、良性の前立腺中の発現がより限定されるなかで、前立腺癌においてアップレギュレートされることが分かっており、膀胱癌と肺癌(SCLCおよびNSCLCの両方)においてアップレギュレートされることも分かっている。JARID1Bは、BRCA1、CAV1、および14−3−3σといった癌抑制遺伝子を抑えることも分かっており、JARID1Bのノックダウンは、これらの遺伝子でトリ−メチル化されたH3K4の値を増加させることが分かった。
追加の実施形態では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩にヒストン−デメチラーゼ酵素を接触させる工程を含む、ヒストン−デメチラーゼ酵素を阻害する方法がある。
追加の実施形態では、ヒストン−デメチラーゼ酵素を阻害する方法があり、ここで、ヒストン−デメチラーゼ酵素はJmjCドメインを含む。追加の実施形態では、ヒストン−デメチラーゼ酵素を阻害する方法があり、ここで、ヒストン−デメチラーゼ酵素はJMJD2Cである。
処置の方法
一般に、または1つ以上の特異的な標的遺伝子に関して、細胞または被験体における脱メチル化を調節する方法が本明細書で開示される。脱メチル化は、限定なく、以下を含む様々な細胞機能を制御するために調節され得る:分化;増殖;アポトーシス;腫瘍形成、白血病誘発または他の癌化事象;脱毛;または性分化。例えば、特別の実施形態では、本発明は、JmjCドメインを含むデメチラーゼ(例えば、JMJD2Cタンパク質などのヒストン−デメチラーゼ)の活性を調節することにより被験体のヒストンのメチル化および/または脱メチル化によって調節した疾患を処置する方法を提供する。
追加の実施形態では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む組成物を被験体に投与する工程を含む、被験体の癌を処置する方法がある。
さらなる実施形態では、被験体の癌を処置する方法があり、癌は、前立腺癌、乳癌、膀胱癌、肺癌、または黒色腫から選択される。
追加の実施形態では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む組成物を投与する工程を含む、腫瘍の成長を阻害する方法があり、ここで、腫瘍は、網膜芽細胞腫遺伝子(RB1)機能の喪失を特徴とする。
追加の実施形態では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む組成物を投与する工程を含む、腫瘍の成長を阻害する方法があり、ここで、腫瘍は多発性内分泌腫瘍症1型遺伝子(Men1)機能の喪失を特徴とする。
他の実施形態および使用は、本開示の観点から当業者に明白となる。以下の実施例は、様々な実施形態の例証となるものとしてのみ提供され、いかなる方法でも本発明を制限するようには解釈されないものとする。
1.化学合成
特段の明記のない限り、市販の供給元から入手されるような試薬と溶媒を使用した。無水溶媒および炉乾燥したガラス製品を、湿気および/または酸素に敏感な合成変換に使用した。収率を最適化しなかった。反応時間はおおよそであり、最適化されたものではない。他に特に明記のない限り、カラムクロマトグラフイーおよび薄層クロマトグラフィー(TLC)を、シリカゲル上で実行した。スペクトルはppM、δ)で与え、結合定数Jはヘルツで報告した。プロトンスペクトルについては、溶媒ピークを、参照ピークとして使用した。
調製物1a:メチル3−アミノ−2−エチニルピリジン−4−カルボン酸塩
メチル3−アミノ−2−クロロピリジン−4−カルボン酸塩(1.86g、10mmol)、TMSアセチレン(1.18g、12mmol)、Pd(PPhCl(350mg、0.50mmol)、CuI(48mg、0.25mmol)、TEA(5.05g、50mmol)、およびアセトニトリル(50mL)の混合物を窒素でパージし、40°Cで夜通し撹拌した。溶媒を取り除き、残留物をジクロロメタンに溶かし、ろ過した。濾液を濃縮してTHF(10mL)中に再度溶かした。混合物を0°Cに冷まし、TBAF(1M、0.35mL)を液滴で加え、反応を30分間撹拌した。混合物を濃縮し、シリカゲル・クロマトグラフィー(PE/EA=10/1〜5/1)によって精製することで、黄色の固形物として1.1g(62%)の表題化合物を得た。[M+H] Calc’d for C, 177;Found, 177.
調製物1b:3−ヨード−6−メトキシ−2−メチル−2H−インダゾール
DMF(30mL)中の6−メトキシ−2−メチル−2H−インダゾール(900mg、5.55mmol)の混合物に、KOH(1.25g、22.2mmol)を加え、その後、I2(3.0g、22mmol)を分量ごとに加えた。反応を16時間室温で撹拌した。完了後、反応をNaHCO(飽和した20mL)でクエンチし、内容物を酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空内で濃縮した。残留物をシリカゲル(PE/EA=2/1)上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製することで、黄色の固形物として1.19gの表題化合物(74%)を得た。[M+H] Calc’d for CINO, 289;Found, 289.
調製物1c:メチル3−アミノ−2−[2−(6−メトキシ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)エチニル]ピリジン−4−カルボン酸塩
アセトニトリル(10mL)中の3−ヨード−6−メトキシ−2−メチル−2H−インダゾール(432mg、1.50ミリモル)、メチル3−アミノ−2−エチニルピリジン−4−カルボン酸塩(264mg、1.50mmol)、Pd(PPhCl(53mg、0.075mmol)、CuI(8mg、0.04mmol)、およびTEA(2ml)で満たされた丸底フラスコを、2分間にわたって窒素でパージし、16時間にわたって40°Cで撹拌した。反応をろ過し、濾液を真空内で濃縮した。残留物をシリカゲル・クロマトグラフィー(PE/EA=1/2)によって精製することで、茶色の固形物として154mgの表題化合物(30%)を得た。[M+H] Calc’d for C1816, 337;Found, 337.
調製物1d:メチル2−(6−メトキシ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
DMF(10mL)中のメチル3−アミノ−2−[2−(6−メトキシ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)エチニル]ピリジン−4−カルボン酸塩(154mg、0.458mmol)、CaCO(46mg、0.46mmol)、およびCuI(22mg、0.11mmol)で満たされた丸底フラスコを窒素でパージし、120°Cで12時間撹拌した。反応を真空内で濃縮し、残留物をジクロロメタンに取り込み、ろ過した。濾液を真空内で濃縮し、分取HPLCによって精製することで、黄色の固形物として20mgの表題化合物(13%)を得た。[M+H] Calc’d for C1816, 337;Found, 337.
実施例1:2−(6−メトキシ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
THF(1mL)中のメチル2−(6−メトキシ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩(20mg、0.059mmol)、LiOH.HO(5mg、0.12mmol)、および水(1mL)で満たされた丸底フラスコを3時間室温で撹拌した。pHをHCl(1N)で6〜7に調節し、沈殿物をろ過した。固形物をジクロロメタンで洗浄し、乾燥させることで、オレンジ色の固形物として13mgの表題化合物(68%)を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 4.11 (3H,s), 4.25 (3H,s), 7.23 (1H,J= 9.3 Hz,d), 7.50−7.53 (2H,m), 7.83 (1H,J= 9.0 Hz,d), 8.45−8.49 (2H,m), 12.79 (1H,s).LCMS(移動相:10%−95%アセトニトリル−水−0.02%NHAc):純度は>95%であり、Rt=2.804分である;[M+H] Calc’d for C1714, 323;Found, 323.
調製物2a:5−メトキシ−2−メチル−2H−インダゾール
酢酸エチル(10ml)中の5−メトキシ−インダゾール(1.0g、6.7mmol)の溶液に、BFO(CH(1.3g、8.9mmol)を加えた。溶液を3時間室温で撹拌した。飽和したNaHCO水溶液(10ml)を加え、酢酸エチル(20ml)で抽出した。有機物をNaSOで乾燥させ、濃縮し、シリカゲル(PE/EA=2/1)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製することで、黄色の固形物として0.64gの表題化合物(59%)を得た。[M+H] Calc’d for C10O, 163;Found, 163.
調製物2b:3−ヨード−5−メトキシ−2−メチル−2H−インダゾール
調製物1bのための手順にしたがって5−メトキシ−2−メチル−2H−インダゾールから70%の収率で表題化合物を調製した。[M+H] Calc’d for CINO, 289;Found, 289.
実施例2:2−(5−メトキシ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例1(調製物1c、調製物1d、実施例1)の調製のための作業手順にしたがって調製物2bから出発して<10%の全収率で表題化合物を調製した。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 3.78 (3H,s), 4.22 (3H,s), 6.97−7.01 (2H,m), 7.12 (1H,s), 7.59−7.63 (2H,m), 8.55−8.57 (1H,m), 11.62 (1H,s).LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%TFA):純度は>95%であり、Rt=2.853分である;[M+H] Calc’d for C1714, 323;Found, 323.
調製物3a:メチル3−アミノ−2−[2−(6−クロロ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)エチニル]ピリジン−4−カルボン酸塩
メチル3−アミノ−2−エチニルピリジン−4−カルボン酸塩(176mg、1mmol)、6−クロロ−3−ヨード−2−メチル−2H−インダゾール(1mmol)、Pd(ACN)Cl(7mg、0.025mmol)、xphos(24mg、0.05mmol)、KCO(552mg、4mmol)、およびアセトニトリル(10mL)の混合物を窒素でパージし、80°Cで夜通し撹拌した。反応をろ過し、濃縮し、濾液をシリカゲル・クロマトグラフィー(PE/EA=5/1〜2/1)によって精製することで、黄色の固形物として300mgの表題化合物(88%)を得た。[M+H] Calc’d for C1713ClN, 341;Found, 341.
調製物3b:メチル2−(6−クロロ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
調製物3a(170mg、0.5mmol)、CaCO(100mg、1mmol)、CuI(24mg、0.125mmol)、およびDMF(10mL)の混合物を、窒素でパージし、120°Cで1時間撹拌した。溶媒を取り除き、残留物をジクロロメタンに溶かしてろ過した。濾液を濃縮し、分取HPLCによって精製することで、65mgの表題化合物(38%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 3.99 (3H,s), 4.27 (3H,s), 7.15−7.21 (2H,m), 7.70−7.82 (3H,m), 8.62 (1H,d,J= 4.8 Hz), 11.86 (1H,br s).LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%NHAc):純度は>95%であり、Rt=3.930分である;[M+H] Calc’d for C1713ClN, 341;Found, 341.
実施例3:2−(6−クロロ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
メタノール(1mL)中の調製物3b(0.16mmol)とNaOH(14mg、0.35mmol)および水(1mL)の混合物を15分間60°Cで加熱した。溶液を室温まで冷まし、1N HCl水溶液を用いてpHを3〜4に調節した。結果として生じた沈殿物をろ過によって集め、DCMで洗浄し、真空下で乾燥させることで、20mgの表題化合物(60%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 4.27 (3H,s), 7.15−7.19 (2H,m), 7.68−7.80 (3H,m), 8.60 (1H,s), 11.82 (1H,br).LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%NHAc):純度は>95%であり、Rt=2.482分である;[M+H] Calc’d for C1611ClN, 327;Found, 327.
調製物4a:メチル3−アミノ−2−{2−[2−メチル−5−(トリフルオロメチル)−2H−インダゾール−3−イル]エチニル}ピリジン−4−カルボン酸塩
調製物3aのための手順にしたがって、3−ヨード−2−メチル−5−(トリフルオロメチル)−2H−インダゾールから85%の収率で表題化合物を調製した。[M+H] Calc’d for C1813, 375;Found, 375.
調製物4b:メチル2−[2−メチル−5−(トリフルオロメチル)−2H−インダゾール−3−イル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
調製物3bのための手順にしたがって調製物4aから43%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 4.01 (3H,s), 4.32 (3H,s), 7.30 (1H,s), 7.55−7.59 (1H,m), 7.71−7.73 (1H,m), 7.93 (1H,d,J= 9.3 Hz), 8.10 (1H,s), 8.62−8.64 (1H,m), 11.97 (1H,s).LCMS(移動相:10%−95%アセトニトリル−水−0.02%NHAc):純度は>95%であり、Rt=3.766分である;[M+H] Calc’d for C1813, 375;Found, 375.
実施例4:2−[2−メチル−5−(トリフルオロメチル)−2H−インダゾール−3−イル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例3の手順にしたがって調製物4bから70%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 4.31 (3H,s), 7.26 (1H,s), 7.56 (1H,d,J= 9.2Hz), 7.68 (1H,d,J= 4.8 Hz), 7.91 (1H,d,J= 9.2 Hz), 8.09 (1H,s), 8.59−8.63 (1H,m), 11.91 (1H,s), 13.81 (1H,br).LCMS(移動相:10%−95%アセトニトリル−水−0.02%NHAc):純度は>95%であり、Rt=2.371分である;[M+H] Calc’d for C1711, 361;Found, 361.
調製物5a:メチル3−アミノ−2−{2−[2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−2H−インダゾール−3−イル]エチニル}ピリジン−4−カルボン酸塩
調製物3aのための手順にしたがって、3−ヨード−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−2H−インダゾールから79%の収率で表題化合物を調製した。[M+H] Calc’d for C1813, 391;Found, 391.
調製物5b:メチル2−[2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−2H−インダゾール−3−イル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
調製物3bのための手順にしたがって調製物5aから66%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 3.99 (3H,s), 4.29 (3H,s), 7.22 (1H,s), 7.32−7.34 (1H,m), 7.63 (1H,s), 7.71 (1H,d,J= 4.4 Hz), 7.86 (1H,d,J= 9.2 Hz), 8.62 (1H,d,J= 4.8 Hz), 11.86 (1H,s).LCMS(移動相:10%−95%アセトニトリル−水−0.02%のNHAc):純度は>95%であり、Rt=3.857分である;[M+H] Calc’d for C1813, 391;Found, 391.
実施例5:2−[2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−2H−インダゾール−3−イル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例3の手順にしたがって調製物5bから88%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ4.29 (3H,s), 7.19 (1H,s), 7.31−7.33 (1H,m), 7.63−7.68 (2H,m), 7.84 (1H,d,J= 9.2 Hz), 8.60 (1H,d,J= 4.8 Hz), 11.82 (1H,s), 13.83 (1H,br s).LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%NHAc):純度は>95%であり、Rt=2.610分である;[M+H] Calc’d for C1711, 377;Found, 377.
調製物6a:メチル3−アミノ−2−[2−(5−シクロプロピル−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)エチニル]ピリジン−4−カルボン酸塩
調製物3aのための手順にしたがって5−シクロプロピル−3−ヨード−2−メチル−2H−インダゾールから81%の収率で表題化合物を調製した。[M+H] Calc’d for C2018, 347;Found, 347.
調製物6b:メチル2−(5−シクロプロピル−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
調製物3bのための手順にしたがって調製物6aから40%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(400MHz、CDCl3):δ 0.76−0.78 (2H,m), 0.98−1.02 (2H,m), 2.02−2.04 (1H,m), 4.08 (3H,s), 4.37 (3H,s), 7.06−7.13 (2H,m), 7.12 (1H,s), 7.52 (1H,s), 7.66−7.71 (1H,m), 8.66 (1H,d,J= 4.8 Hz), 9.94 (1H,s).LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%NHAc):純度は>95%であり、Rt=3.972分である;[M+H] Calc’d for C2018, 347;Found, 347.
実施例6:2−(5−シクロプロピル−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例3の手順にしたがって調製物6bから85%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 0.69−0.71 (2H,m), 0.91−0.94 (2H,m), 2.01−2.04 (1H,m), 4.24 (3H,s), 7.04−7.12 (2H,m), 7.41 (1H,s), 7.57−7.65 (2H,m), 8.57 (1H,d,J= 5.2 Hz), 11.64 (1H,s), 13.76 (1H,br s).LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%のNHAc):純度は>95%であり、Rt=2.612分である;[M+H] Calc’d for C1916,333;Found,333.
実施例7:2−(5−クロロ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例1(調製物1c、調製物1d、実施例1)の調製のための作業手順にしたがって6−クロロ−3−ヨード−2−メチル−2H−インダゾールから出発して<10%の全収率で表題化合物を調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 4.36 (3H,s), 6.66 (1H,s), 7.06 (1H,d,J= 4.6 Hz), 7.18 (1H,dd,J= 8.9, 2.1 Hz), 7.57 (1H,d,J= 8.9 Hz), 7.89 (1H,s), 7.92 (1H,d,J= 4.6 Hz).[M+H] Calc’d for C1611ClN, 327;Found, 327.
調製物8a:6−クロロ−3−ヨード−1H−インダゾール
DMF(80mL)中の6−クロロ−インダゾール(3.0g、20mmol)とKOH(4.2g、74mmol)の溶液に、I2(10g、40mmol)を0°Cで加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。反応を飽和したNa(30mL)クエンチし、EA(50mL)で抽出した。有機物をNaSO上に乾燥させ、ろ過して、濾液を濃縮して、シリカゲル・クロマトグラフィー(PE/EA=5/1)によって精製することで、赤い固形物として3.9gの表題化合物(71%)を得た。[M+H] Calc’d for CClIN, 279;Found, 279.
調製物8b:6−クロロ−1−エチル−3−ヨード−1H−インダゾール
調製物8c:6−クロロ−2−エチル−3−ヨード−2H−インダゾール
アセトニトリル(15mL)中の6−クロロ−3−ヨード−1H−インダゾール(1.11g、4mmol)、KCO(1.11g、8mmol)、およびヨードエタン(1.6mL、20mmol)の混合物を80°Cで夜通し撹拌した。反応をろ過し、濾液を濃縮し、シリカゲル・クロマトグラフィー(PE/EA=1/1)によって精製することで、黄色の固形物として2つの生成物を得た。6−クロロ−1−エチル−3−ヨード−1H−インダゾール(866mg、60%):[M+H] Calc’d for CClIN, 307;Found, 307.6−クロロ−2−エチル−3−ヨード−2H−インダゾール(260mg、18%):[M+H] Calc’d for CClIN, 307;Found, 307.
調製物8d:メチル3−アミノ−2−[2−(6−クロロ−2−エチル−2H−インダゾール−3−イル)エチニル]ピリジン−4−カルボン酸塩
調製物1cのための基本手順の概略にしたがって調製物8cから80%の収率で表題化合物を調製した。[M+H] Calc’d for C1815ClN, 355;Found, 355.
調製物8e:メチル2−(6−クロロ−2−エチル−2H−インダゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
調製物1dのための基本手順の概略にしたがって調製物8dから11%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 1.57 (3H,J= 7.2 Hz, t), 4.08 (3H,s), 4.64−4.70 (2H,m), 7.10 (1H,s), 7.17−7.19 (1H,m), 7.72−7.74 (2H,m), 7.84 (1H,d,J= 5.2 Hz), 8.60 (1H,d,J= 4.8 Hz).LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%のNHAc):純度は>95%であり、Rt=4.144分である;[M+H] Calc’d for C1815ClN, 355;Found, 355.
実施例8:2−(6−クロロ−2−エチル−2H−インダゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例1の基本手順の概略にしたがって調製物8eから64%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 1.45 (3H,J= 7.2 Hz, t), 4.56−4.58 (2H,m), 7.13−7.15 (2H,m), 7.68−7.72 (2H,m), 7.82 (1H,s), 8.62 (1H,J= 4.8 Hz,d), 11.93 (1H,br s).LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%のNHAc):純度は>95%であり、Rt=2.872分である;[M+H] Calc’d for C1713ClN, 341;Found, 341.
調製物9a:6−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−3−ヨード−1H−インダゾール
調製物9b:6−クロロ−2−(シクロプロピルメチル)−3−ヨード−2H−インダゾール
調製物8bと8cのための手順にしたがって、(ヨードメチル)シクロプロパンと6−クロロ−3−ヨード−1H−インダゾールから表題化合物を調製した。6−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−3−ヨード−1H−インダゾール:(61%)。[M+H] Calc’d for C1110ClIN, 333;Found, 333.6−クロロ−2−(シクロプロピルメチル)−3−ヨード−2H−インダゾール:(19%)。[M+H] Calc’d for C1110ClIN, 333;Found, 333.
調製物9c:メチル3−アミノ−2−{2−[6−クロロ−2−(シクロプロピルメチル)−2H−インダゾール−3−イル]エチニル}ピリジン−4−カルボン酸塩
調製物1cのための基本手順の概略にしたがって調製物9bから82%の収率で表題化合物を調製した。[M+H] Calc’d for C2017ClN, 381;Found, 381.
調製物9d:メチル2−[6−クロロ−2−(シクロプロピルメチル)−2H−インダゾール−3−イル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
調製物1dのための基本手順の概略にしたがって調製物9cから31%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 0.30−0.32 (2H,m), 0.54−0.56 (2H,m), 1.34−1.37 (1H,m), 4.08 (3H,s), 4.51 (2H,J= 7.2 Hz,d), 7.11 (1H,s), 7.17 (1H,J= 8.0 Hz,d), 7.71−7.73 (2H,m), 7.84−7.85 (1H,m), 8.60 (1H,s).LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%のNHAc):純度は>95%であり、Rt=4.238分である;[M+H] Calc’d for C2017ClN, 381;Found, 381.
実施例9:2−[6−クロロ−2−(シクロプロピルメチル)−2H−インダゾール−3−イル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例1の基本手順の概略にしたがって調製物9dから73%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 0.24−0.28 (2H,m), 0.43−0.47 (2H,m), 1.24−1.29 (1H,m), 4.45 (2H,J= 7.2 Hz,d), 7.15−7.19 (2H,m), 7.69−7.74 (2H,m), 7.86 (1H,s), 8.64 (1H,J= 5.2 Hz), 12.03 (1H,br).LCMS(移動相:10%−95%アセトニトリル−水−0.02%のNHAc):純度は>95%であり、Rt=2.741分である;[M+H] Calc’d for C1915ClN, 367;Found, 367.
調製物10a:5−クロロ−3−ヨード−1−[2−(ピロリジン−1−イル)エチル]−1H−インダゾール
調製物10b:5−クロロ−3−ヨード−2−[2−(ピロリジン−1−イル)エチル]−2H−インダゾール
調製物8bと8cのための手順にしたがって、1−(2−クロロエチル)ピロリジン塩酸塩と5−クロロ−3−ヨード−1H−インダゾールから表題化合物を調製した。5−クロロ−3−ヨード−1−[2−(ピロリジン−1−イル)エチル]−1H−インダゾール(39%)。[M+H] Calc’d for C1315ClIN, 376;Found, 376.5−クロロ−3−ヨード−2−[2−(ピロリジン−1−イル)エチル]−2H−インダゾール(21%)。[M+H] Calc’d for C1315ClIN, 376;Found, 376.
調製物10c:メチル3−アミノ−2−(2−{5−クロロ−2−[2−(ピロリジン−1−イル)エチル]−2H−インダゾール−3−イル}エチニル)ピリジン−4−カルボン酸塩
調製物1cのための基本手順の概略にしたがって調製物10bから69%の収率で表題化合物を調製した。[M+H] Calc’d for C2222ClN, 424;Found, 424.
調製物10d:メチル2−{5−クロロ−2−[2−(ピロリジン−1−イル)エチル]−2H−インダゾール−3−イル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
調製物1dのための基本手順の概略にしたがって調製物10cから35%の収率で表題化合物を調製した。Calc’d for C2222ClN, 424;Found, 424.
実施例10:2−{5−クロロ−2−[2−(ピロリジン−1−イル)エチル]−2H−インダゾール−3−イル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例1の基本手順の概略にしたがって調製物10dから69%の収率で表題化合物を調製した。H NMR (400MHz, DO):δ 1.75 (4H,br s), 2.71 (4H,br s), 3.56 (2H,t,J= 6.4 Hz), 4.82 (2H,t,J= 6.4 Hz), 7.24 (1H,s), 7.37 (1H,dd,J= 9.0, 2.0 Hz), 7.67 (1H,d,J= 5.1 Hz), 7.75−7.81 (2H,m), 8.60 (1H,d,J= 4.8 Hz).[M+H] Calc’d for C2120ClN, 410;Found, 410.
調製物11a:6−ブロモ−3−クロロ−2−メチル−2H−インダゾール
AcOH(10mL)中の6−ブロモ−2−メチル−2H−インダゾール(1.0g、4.7mmol)の溶液に、SOCl(0.58mL、7.1mmol)を加えた。溶液を4時間室温で撹拌した。2MのNaOH水溶液(60mL)を加え、反応をEA(100mL)で抽出した。有機物をNaSOで乾燥させ、濃縮し、シリカゲル(PE/EA=5/1)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製することで、黄色の固形物として1.1gの表題化合物(96%)を得た。[M+H] Calc’d for CBrClN, 245;Found, 245.
調製物11b:3−クロロ−N,2−ジメチル−N−フェニル−2H−インダゾール−6−アミン
トルエン(50mL)中の6−ブロモ−3−クロロ−2−メチル−2H−インダゾール(1.0g、4.10mmol)、N−メチル−アニリン(627mg、4.10mmol)、Pddba(73mg、0.08mmol)、キサントホス(138mg、0.24mmol)、およびt−BuOK(642mg、5.74mmol)の混合物を窒素でパージし、120°Cで夜通し撹拌した。反応物をろ過して濃縮した。シリカゲル・クロマトグラフィー(PE/EA=10/1)による精製により、黄色の固形物として222mgの表題化合物(20%)を得た。[M+H] Calc’d for C1514ClN, 272;Found, 272.
調製物11c:メチル3−アミノ−2−(2−{2−メチル−6−[メチル(フェニル)アミノ]−2H−インダゾール−3−イル}エチニル)ピリジン−4−カルボン酸塩
アセトニトリル(10mL)中の調製物11b(408mg、1.50mmol)、メチル3−アミノ−2−エチニルピリジン−4−カルボン酸塩(264mg、1.50mmol)、Pd(ACN)Cl(12mg、0.037mmol)、xphos(36mg、0.075mmol)、およびKCO(828mg、6.00mmol)の混合物を窒素でパージし、110°Cで夜通し撹拌した。反応をろ過し、濾液を濃縮し、シリカゲル・クロマトグラフィー(PE/EA=1/2)によって精製することで、黄色の固形物として308mgの表題化合物(50%)を得た。[M+H] Calc’d for C2421, 412;Found, 412.
調製物11d:メチル2−{2−メチル−6−[メチル(フェニル)アミノ]−2H−インダゾール−3−イル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
調製物3bのための手順にしたがって調製物11cから15%の収率で表題化合物を調製した。[M+H] Calc’d for C2421, 412;Found, 412.
実施例11:2−{2−メチル−6−[メチル(フェニル)アミノ]−2H−インダゾール−3−イル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例1の基本手順の概略にしたがって調製物11dから87%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 3.34 (3H,s), 4.21 (3H,s), 6.80−6.84 (1H,m), 6.90−6.95 (1H,m), 6.99−7.02 (2H,m), 7.07 (1H,s), 7.15 (1H,s), 7.24−7.29 (2H,m), 7.56−7.59 (2H,m), 8.50 (1H,J= 4.8 Hz,d), 11.52 (1H,s).LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%のTFA):純度は>95%であり、Rt=3.449分である;[M+H] Calc’d for C2319, 398;Found, 398.
調製物12a:7−ブロモ−3−クロロ−2−メチル−2H−インダゾール
調製物11aのための基本手順にしたがって7−ブロモ−2−メチル−2H−インダゾールから87%の収率で表題化合物を調製した。[M+H] Calc’d for CBrClN, 245;Found, 245.
調製物12b:3−クロロ−N,2−ジメチル−N−フェニル−2H−インダゾール−7−アミン
調製物11bのための基本手順にしたがって調製物12aから29%の収率で表題化合物を調製した。[M+H] Calc’d for C1514ClN, 272;Found, 272.
調製物12c:メチル3−アミノ−2−(2−{2−メチル−7−[メチル(フェニル)アミノ]−2H−インダゾール−3−イル}エチニル)ピリジン−4−カルボン酸塩
調製物11cのための基本手順にしたがって調製物12bから37%の収率で表題化合物を調製した。[M+H] Calc’d for C2421, 412;Found, 412.
調製物12d:メチル2−{2−メチル−7−[メチル(フェニル)アミノ]−2H−インダゾール−3−イル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
調製物3bのための手順にしたがって調製物12cから20%の収率で表題化合物を調製した。[M+H] Calc’d for C2421, 412;Found, 412.
実施例12:2−{2−メチル−7−[メチル(フェニル)アミノ]−2H−インダゾール−3−イル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例1の基本手順の概略にしたがって調製物12dから87%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 3.46 (3H,s), 4.24 (3H,s), 6.77−6.84 (3H,m), 7.04−7.21 (5H,m), 7.54−7.59 (2H,m), 8.51 (1H,J= 4.5 Hz,d), 11.56 (1H,s).LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%のNHAc):純度は>95%であり、Rt=3.531分である;[M+H] Calc’d for C2319, 398;Found, 398.
調製物13a:メチル2−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
メチル3−アミノ−2−クロロピリジン−4−カルボン酸塩(186mg、1.0mmol)、1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)エタノン(348mg、2.0mmol)、MgSO(120mg)、および酢酸(85μL、1.5mmol)をDMA(3mL)中で組み合わせ、反応混合物を10分間窒素でパージした。Pd(PtBu(50mg、0.1mmol)とKPO(276mg、1.3mmol)を加えた。反応容器を密封して16時間120°Cで加熱した。反応を濃縮し、分取HPLC(0.1%のギ酸を含む20−65%のACN/水)によって精製することで、36mgの表題化合物(12%)を得た。[M+H] Calc’d for C1714, 307;Found, 307.
実施例13:2−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例1の手順にしたがって調製物13aから72%の収率で表題化合物を調製した。[M+H] Calc’d for C1612, 293;Found, 293.
実施例14:2−(5−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例1(調製物1c、調製物1d、実施例1)の調製のための作業手順にしたがって5−フルオロ−3−ヨード−1−メチル−1H−インダゾールから出発して<10%の全収率で表題化合物を調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 4.19 (3H,s), 7.35−7.45 (3H,m), 7.80 (1H,dd,J= 9.1, 4.2 Hz), 8.04 (1H,d,J=9.2 Hz), 8.25−8.32 (2H,m), 11.05 (1H,s).LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%のTFA):純度は>95%であり、Rt=2.853分である;[M+H] Calc’d for C1611FN, 311;Found, 311.
調製物15a:6−クロロ−3−ヨード−1−メチル−1H−インダゾール
調製物15b:6−クロロ−3−ヨード−2−メチル−2H−インダゾール
調製物8bと8cのための手順にしたがって、ヨードメタンと6−クロロ−3−ヨード−1H−インダゾールから表題化合物を調製した。6−クロロ−3−ヨード−1−メチル−1H−インダゾール:(61%)。[M+H] Calc’d for CClIN, 293;Found, 293.6−クロロ−3−ヨード−2−メチル−2H−インダゾール:(22%)。[M+H] Calc’d for CClIN, 293;Found, 293.
調製物15c:メチル3−アミノ−2−[2−(6−クロロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)エチニル]ピリジン−4−カルボン酸塩
調製物1cのための基本手順の概略にしたがって調製物15aから96%の収率で表題化合物を調製した。[M+H] Calc’d for C1713ClN, 341;Found, 341.
調製物15d:メチル2−(6−クロロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
調製物1dのための基本手順の概略にしたがって調製物15cから6%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(400MHz、MeOD−d):δ 4.20 (3H,s), 4.24 (3H,s), 7.40−7.46 (2H,m), 7.85 (1H,s), 8.03 (1H,J= 5.6 Hz,d), 8.16 (1H,J= 8.8 Hz,d), 8.64 (1H,J= 5.6 Hz,d).LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%のNHAc):純度〉95%、Rt=4.388分である:[M+H] Calc’d for C1713ClN, 341;Found, 341.
実施例15:2−(6−クロロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例1の基本手順の概略にしたがって調製物16dから67%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 4.18 (3H,s), 7.31−7.34 (1H,m), 7.48−7.50 (1H,m), 7.61−7.63 (1H,m), 7.98−8.00 (1H,m), 8.31−8.33 (1H,m), 8.53−8.55 (1H,m), 10.49 (1H,br s).LCMS(移動相:10%−95%アセトニトリル−水−0.02%のNHAc):純度は>95%であり、Rt=2.952分である;[M+H] Calc’d for C1611ClN, 327;Found, 327.
調製物16a:6−フルオロ−3−ヨード−1−メチル−1H−インダゾール
調製物16b:6−フルオロ−3−ヨード−2−メチル−2H−インダゾール
調製物8bと8cのための手順にしたがって、ヨードメタンと6−フルオロ−3−ヨード−1H−インダゾールから表題化合物を調製した。6−フルオロ−3−ヨード−1−メチル−1H−インダゾール:(61%)。[M+H] Calc’d for CFIN, 277;Found, 277.6−フルオロ−3−ヨード−2−メチル−2H−インダゾール:(20%)。[M+H] Calc’d for CFIN, 277;Found, 277.
調製物16c:メチル3−アミノ−2−[2−(6−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)エチニル]ピリジン−4−カルボン酸塩
調製物1cのための基本手順の概略にしたがって調製物16aから90%の収率で表題化合物を調製した。[M+H] Calc’d for C1713FN, 325;Found, 325.
調製物16d:メチル2−(6−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
調製物1dのための基本手順の概略にしたがって調製物16cから8%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 4.03 (3H,s), 4.16 (3H,s), 7.18−7.21 (1H,m), 7.61−7.70 (2H,m), 8.29−8.33 (1H,m), 8.55−8.58 (1H,m), 10.75 (1H,s).LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%のNHAc):純度は>95%であり、Rt=4.150分である;[M+H] Calc’d for C1713FN, 325;Found, 325.
実施例16:2−(6−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例1の基本手順の概略にしたがって調製物16dから67%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 4.15 (3H,s), 7.19−7.21 (1H,m), 7.50 (1H,s), 7.59 (1H,J= 4.0 Hz,d), 7.68 (1H,J= 10.4 Hz,d), 8.33−8.36 (1H,m), 8.53 (1H,J= 4.8 Hz,d), 10.42 (1H,br s).LCMS(移動相:10%−95%アセトニトリル−水−0.02%のNHAc):純度は>95%であり、Rt=2.809分である;[M+H] Calc’d for C1611FN, 311;Found, 311.
調製物17a:メチル3−アミノ−2−[2−(6−クロロ−1−エチル−1H−インダゾール−3−イル)エチニル]ピリジン−4−カルボン酸塩
調製物1cのための基本手順の概略にしたがって調製物8bから45%の収率で表題化合物を調製した。[M+H] Calc’d for C1815ClN, 355;Found, 355.
調製物17b:メチル2−(6−クロロ−1−エチル−1H−インダゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
調製物1dのための基本手順の概略にしたがって調製物17aから13%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(400MHz、MeOD−d):δ 1.62 (3H,J= 7.2 Hz, t), 4.18 (3H,s), 4.61−4.63 (2H,m), 7.39−7.41 (2H,m), 7.85 (1H,s), 7.98 (1H,J= 5.6 Hz,d), 8.12 (1H,J= 4.8 Hz,d), 8.61 (1H,J= 5.6 Hz,d).LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%のNHAc):純度は>95%であり、Rt=4.628分である;[M+H] Calc’d for C1815ClN, 355;Found, 355.
実施例17:2−(6−クロロ−1−エチル−1H−インダゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例1の基本手順の概略にしたがって調製物17bから71%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 1.48 (3H,J= 6.8 Hz, t), 4.59−4.60 (2H,m), 7.34 (1H,J= 8.4 Hz,d), 7.50 (1H,s), 7.66 (1H,J= 4.4 Hz,d), 8.05 (1H,s), 8.31 (1H,J= 8.8 Hz,d), 8.57 (1H,J= 4.4 Hz,d), 10.66 (1H,br s).LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%のNHAc):純度は>95%であり、Rt=3.115分である;[M+H] Calc’d for C1713ClN, 341;Found, 341.
調製物18a:メチル3−アミノ−2−{2−[6−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インダゾール−3−イル]エチニル}ピリジン−4−カルボン酸塩
調製物1cのための基本手順の概略にしたがって調製物9aから90%の収率で表題化合物を調製した。[M+H] Calc’d for C2017ClN, 381;Found, 381.
調製物18b:メチル2−[6−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インダゾール−3−イル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
調製物1dのための基本手順の概略にしたがって調製物18aから16%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(400MHz、MeOD−d):δ 0.52−0.56 (2H,m), 0.64−0.68 (2H,m), 1.46−1.48 (1H,m), 4.11 (3H,s), 4.40 (2H,J= 7.2 Hz,d), 7.28 (1H,s), 7.31−7.33 (1H,m), 7.71−7.77 (2H,m), 8.12 (1H,J= 8.4 Hz,d), 8.48 (1H,J= 5.2 Hz,d).LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%のNHAc):純度は>95%であり、Rt=4.848分である;[M+H] Calc’d for C2017ClN, 381;Found, 381.
実施例18:2−[6−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インダゾール−3−イル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例1の基本手順の概略にしたがって調製物18bから60%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 0.47−0.54 (4H,m), 1.38−1.42 (1H,m), 4.46 (2H,J= 6.8 Hz,d), 7.31−7.34 (1H,m), 7.50 (1H,s), 7.60 (1H,J= 4.8 Hz,d), 8.08 (1H,s), 8.33 (1H,J= 8.8 Hz,d), 8.54 (1H,J= 4.8 Hz,d), 10.45 (1H,br s).LCMS(移動相:10%−95%アセトニトリル−水−0.02%のNHAc):純度は>95%であり、Rt=3.209分である;[M+H] Calc’d for C1915ClN, 367;Found, 367.
調製物19a:6−クロロ−3−ヨード−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール
調製物19b:6−クロロ−3−ヨード−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2H−インダゾール
調製物8bと8cのための手順にしたがって1,1,1−トリフルオロ−2−ヨードエタンと6−クロロ−3−ヨード−1H−インダゾールから表題化合物を調製した。6−クロロ−3−ヨード−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール:(60%)。[M+H] Calc’d for CClFIN, 361;Found, 361.6−クロロ−3−ヨード−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2H−インダゾール:(20%)。[M+H] Calc’d for CClFIN, 361;Found, 361.
調製物19c:メチル3−アミノ−2−{2−[6−クロロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−イル]エチニル}ピリジン−4−カルボン酸塩
調製物1cのための基本手順の概略にしたがって調製物19aから78%の収率で表題化合物を調製した。[M+H]Calc’d for C1812ClF, 409;Found,409.
調製物19d:メチル2−[6−クロロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−イル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
調製物1dのための基本手順の概略にしたがって調製物19cから13%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(400MHz、MeOD−d):δ 4.11 (3H,s), 5.34−5.41 (2H,m), 7.35 (s, 1H), 7.39−7.41 (1H,m), 7.74 (1H,J= 5.2 Hz,d), 7.85 (1H,s), 8.17 (1H,J= 8.8 Hz,d), 8.51 (1H,J= 5.2 Hz,d).LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%のNHAc):純度は>95%であり、Rt=4.583分である;[M+H] Calc’d for C1812ClF, 409;Found, 409.
実施例19:2−[6−クロロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−イル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例1の基本手順の概略にしたがって調製物19dから74%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 5.64−5.67 (2H,m), 7.41−7.43 (1H,m), 7.59−7.64 (2H,m), 8.17 (1H,s), 8.39 (1H,J= 8.4 Hz,d), 8.57 (1H,J= 4.8 Hz,d), 10.46 (1H,br s).LCMS(移動相:10%−95%アセトニトリル−水−0.02%のNHAc):純度は>95%であり、Rt=3.231分である;[M+H] Calc’d for C1710ClF, 395;Found, 395.
調製物20a:メチル3−アミノ−2−(2−{5−クロロ−1−[2−(ピロリジン−1−イル)エチル]−1H−インダゾール−3−イル}エチニル)ピリジン−4−カルボン酸塩
調製物1cのための基本手順の概略にしたがって調製物10aから65%の収率で表題化合物を調製した。[M+H] Calc’d for C2222ClN, 424;Found, 424.
調製物20b:メチル2−{5−クロロ−1−[2−(ピロリジン−1−イル)エチル]−1H−インダゾール−3−イル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
調製物1dのための基本手順の概略にしたがって調製物20aから39%の収率で表題化合物を調製した。Calc’d for C2222ClN, 424;Found, 424.
実施例20:2−{5−クロロ−1−[2−(ピロリジン−1−イル)エチル]−1H−インダゾール−3−イル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例1の基本手順の概略にしたがって調製物20bから66%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 1.91 (4H,br s), 2.67 (4H,br s), 3.62−3.77 (2H,m), 4.91 (2H,t,J= 6.4 Hz), 7.56−7.65 (3H,m), 7.94 (1H,d,J= 8.8 Hz), 8.42 (1H,s), 8.53 (1H,d,J= 4.8 Hz), 10.54 (1H,s).[M+H] Calc’d for C2120ClN, 410;Found, 410.
調製物21a:メチル3−アミノ−2−(2−{5−フルオロ−1−[2−(モルホリン−4−イル)エチル]−1H−インダゾール−3−イル}エチニル)ピリジン−4−カルボン酸塩
調製物1cのための基本手順の概略にしたがって5−フルオロ−3−ヨード−1−[2−(モルホリン−4−イル)エチル]−1H−インダゾール(米国特許出願公開第2014/171432号を参照)から59%の収率で表題化合物を調製した。[M+H] Calc’d for C2222FN, 424;Found, 424.
調製物21b:メチル2−{5−フルオロ−1−[2−(モルホリン−4−イル)エチル]−1H−インダゾール−3−イル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
調製物1dのための基本手順の概略にしたがって調製物21aから30%の収率で表題化合物を調製した。Calc’d for C2222FN, 424;Found, 424.
実施例21:2−{5−フルオロ−1−[2−(モルホリン−4−イル)エチル]−1H−インダゾール−3−イル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例1の基本手順の概略にしたがって調製物21bから68%の収率で表題化合物を調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 2.67 (4H,br s), 3.02 (2H,br s), 3.59 (4H,br s), 4.76 (2H,br s), 7.46 (1H,t,J=8.9 Hz), 7.55 (1H,s), 7.61 (1H,s), 7.93 (1H,dd,J=9.2, 4.0 Hz), 8.12(1H,d,J=8.9 Hz), 8.56 (1H,s).[M+H] Calc’d for C2120FN,410;Found, 410.
II.生物学的評価
実施例1:インビトロの酵素阻害アッセイ
この分析は、試験化合物のJMJD2Cデメチラーゼ活性を阻害する能力を判定する。バキュロウィルス発現のJMJD2C(GenBank Accession#BC143571、AA 2−372)を、BPS Bioscience(Cat#50105)から購入した。
JMJD2Cアッセイ
この分析は、試験化合物のJMJD2Cデメチラーゼ活性を阻害する能力を判定する。バキュロウィルス発現のJMJD2C(GenBank Accession#BC143571、AA 2−372)を、BPS Bioscience(Cat#50105)から購入した。
試験化合物のJMJD2Cの活性を阻害する能力は、以下の反応条件下で384のウェルプレートフォーマットで判定された:0.3nM JMJD2C、300nM H3K9me3−ビオチン標識化ペプチド(Anaspec cat#64360)、50mM HEPESのアッセイ緩衝液中の2μM α‐ケトグルタル酸、pH7.3、0.005% Brij35、0.5mM TCEP、0.2mg/ml BSA、50μM L−アスコルビン酸ナトリウム、および2μM 硫酸鉄(II)アンモニウム。LANCE検出緩衝液(PerkinElmer)中の5mMのEDTAの存在下で、検出試薬Phycolinkストレプトアビジン−アロフィコシアニン(Prozyme)およびユウロピウム−抗−ジ−メチル化ヒストンH3リジン9(H3K9me2)抗体(PerkinElmer)を、それぞれ、50nMおよび1nMの終末濃度で加えた後に、反応生成物をTR−FRETによって定量した。
分析反応は以下によって開始された:3%のDMSO中の2μlの11点連続希釈阻害剤を用いた900nMのH3K9me3−ビオチン標識化ペプチドと6μMのα−ケトグルタル酸の2μlの混合物をプレートの各ウェルに加え、その後、2μlの0.9nMのJMJD2Cを加えて、反応を開始させた。反応混合物を30分間室温でインキュベートし、100nMのPhycolinkストレプトアビジン−アロフィコシアニンと2nMのユウロピウム−抗−H3K9me2抗体を含有しているLANCE検出緩衝剤中に6μlの5mM EDTAを加えることによって終了した。プレートを、室温での1時間のインキュベーション後に、TR−FRETモード(320nmでの励起、615nmおよび665nmでの発光)でEnVisionMultilabel Readerによって読み取った。各ウェルに対する比率を計算し(665/615)、それを阻害定数(IC50)の決定に適合させた。
本明細書に開示されたピリジン化合物のデメチラーゼ活性を阻害する能力を定量化して、それぞれのIC50値を判定した。表3は本明細書で開示された様々な化合物のIC50値を提供する。
本明細書に開示された化合物のデメチラーゼ活性を阻害する能力を定量化し、それぞれのIC50値を判定した。表3は本明細書で開示された様々な化合物のIC50値を提供する。
実施例2:インビトロのセルに基づくアッセイ
JMJD2C阻害のための主要な細胞アッセイは、168時間の化合物インキュベーション後にブロモデオキシウリジン(BrdU)の取り込みを介して細胞増殖を測定するアッセイである。試験された細胞株はJMJD2C遺伝子増幅された細胞株KYSE−150を含んでいる。これは細胞増殖の直接的な読み出しとしてS相でBrdUのDNA取り込みを測定する定量ELISAアッセイである。
アッセイの原理:これは細胞増殖の定量化のための比色分析イムノアッセイである。試験化合物を用いて168時間処置された細胞は、増殖能の指標としてS相を経験するその能力について分析される。
アッセイ方法:ヒトKYSE−150(SMAD4 mut、TP53 mut)食道癌細胞株を、96ウェルの組織培養処理済みプレート上で2,000細胞/ウェルに播種した。一晩インキュベーションした後、最終濃度が100μMから2nMまでで変動させつつ、11点の連続希釈シリーズで化合物を用いて細胞を処理した。その後、細胞を168時間にわたって化合物の存在下で培養した。化合物のインキュベーション後、BrdU細胞増殖ELISA(Roche)を使用して、細胞を分析した。細胞を2時間BrdU標識化試薬で最初に培養した。2時間後、BrdUを取り込んだ細胞を固定して変性させ、1.5時間にわたって抗−BrdUペルオキシダーゼ抗体で調べて洗浄した。最後に、テトラメチルベンジジンペルオキシダーゼ基質を15分かけて各ウェルに加え、その後、HSO停止液を加えた。プレートを450nmで読みとり、式:適合=(D+((Vmax*(x^n))/((x^n)+(Km^n))))を用いるIC50の計算のために、生の光学密度データをXLFit(IDBS)へ移した。
表4は、本明細書に開示された様々な化合物の細胞のIC50値を与える。
実施例3:インビボのキセノグラフ(Xenograph )研究
0.72mgの17−βエストラジオールを含む持続放出型ペレット剤をnu/nuマウスの皮下へ注入する。37°C、5%のCO下で、10%のFBSを含むRPMI中でMCF−7細胞を成長させる。1X10細胞/mLで50%のRPMI(無血清)および50%のマトリゲルにおいて、細胞を遠心沈殿させ、再懸濁する。ペレット剤を移植後2−3日目に右側腹部にMCF−7細胞を皮下注入し(100μL/動物)、腫瘍容積(長さx幅/2)を隔週モニタリングする。腫瘍が200mmの平均容積に達すると、動物を無作為化して処置を開始する。動物を4週間にわたって毎日ビヒクルまたは化合物で処置する。腫瘍容積と体重は研究のあいだずっと隔週でモニターする。処置期間の終わりに、血漿および腫瘍のサンプルを、それぞれ、薬物動態学的および薬理学的な解析のために採取する。
III. 製薬剤形の調製物
実施例1:経口錠剤
錠剤は、48重量%の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、45重量%の微結晶性セルロース、5重量%の低置換ヒドロキシプロピルセルロース、および2重量%のステアリン酸マグネシウムを混合することにより調製される。錠剤は直接の圧縮によって調製される。圧縮錠剤の全重量は250−500mgで維持される。

Claims (34)

  1. 式(I)の構造を有する化合物、
    またはその薬学的に許容可能な塩であって、
    式中、
    は水素またはアルキルであり、
    は水素、ハロゲン、またはアルキルであり、

    であり、
    nは、0、1、または2であり、
    はアルキル、少なくとも1つのハロゲンで置換されたアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキルであり、ここで、ヘテロシクリルが窒素含有ヘテロシクリルである場合、窒素含有ヘテロシクリル中の窒素原子はアルキル基で随意に置換され、
    は、ハロゲン、−CF、アルキル、少なくとも1つのハロゲンで置換されたアルキル、アルコキシ、−OCF、少なくとも1つのハロゲンで置換されたアルコキシ、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、またはX−Rであり、
    ここで、
    Xは−(C−C)アルキレン−、−O−、−S−、または−NR−であり、および、
    はカルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、フェニルであって、該フェニルは、ハロゲン、−CN、アルキル、アルキニル、アルコキシ、または炭素環で随意に置換されたフェニル、ヘテロアリール、ピリジニルであって、該ピリジニルは、ハロゲン、−CN、アルキル、アルキニル、アルコキシまたは炭素環で随意に置換されたピリジニルである、化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  2. は水素である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  3. はアルキルである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  4. はメチルである、請求項3に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  5. は水素である、請求項1−4のいずれか1つに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  6. 式(I)の化合物は式(Ia)である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  7. 式(I)の化合物は式(Ib)である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  8. はアルキルである、請求項1−7のいずれか1つに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  9. はメチルである、請求項8に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  10. は少なくとも1つのハロゲンで置換されたアルキルである、請求項1−7のいずれか1つに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  11. はカルボシクリルアルキルまたはヘテロシクリルアルキルであり、ここで、ヘテロシクリルが窒素含有ヘテロシクリルである場合、窒素含有ヘテロシクリル中の窒素原子はアルキル基で随意に置換される、請求項1−7のいずれか1つに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  12. は以下からなる群から選択される、請求項11に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  13. はハロゲンである、請求項1−12のいずれか1つに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  14. はクロロまたはフルオロである、請求項13に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  15. は少なくとも1つのハロゲンで置換されたアルキルである、請求項1−12のいずれか1つに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  16. は−CFである、請求項15に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  17. はアルコキシである、請求項1−12のいずれか1つに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  18. はメトキシである、請求項17に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  19. は少なくとも1つのハロゲンで置換されたアルコキシである、請求項1−12のいずれか1つに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  20. は−OCFである、請求項19に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  21. はカルボシクリルである、請求項1−12のいずれか1つに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  22. はヘテロシクリルである、請求項1−12のいずれか1つに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  23. ヘテロシクリルは以下からなる群から選択される、請求項22に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  24. はX−Rである、請求項1−12のいずれか1つに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  25. Xは−O−である、請求項24に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  26. Xは−S−である、請求項24に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  27. Xは−NR−であり、および、Rはメチルである、請求項24に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  28. はアリールである、請求項24−27のいずれか1つに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  29. は、ハロゲン、−CN、アルキル、アルキニル、アルコキシ、または炭素環で随意に置換されたフェニルである、請求項24−27のいずれか1つに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  30. はヘテロアリールである、請求項24−27のいずれか1つに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  31. は、ハロゲン、−CN、アルキル、アルキニル、アルコキシまたは炭素環で随意に置換されたピリジニルである、請求項24−27のいずれか1つに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  32. 請求項1−31のいずれかの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、および少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤を含む、医薬組成物。
  33. ヒストンデメチラーゼ酵素を阻害するための薬剤の製造における、請求項1−31のいずれかの化合物の使用。
  34. 被験体の癌を処置するための薬剤の製造における、請求項1−31のいずれかの化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む組成物の使用。
JP2017514616A 2014-09-17 2015-09-14 ヒストンデメチラーゼ阻害剤 Active JP6723663B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020101063A JP6967632B2 (ja) 2014-09-17 2020-06-10 ヒストンデメチラーゼ阻害剤

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201462051850P 2014-09-17 2014-09-17
US62/051,850 2014-09-17
PCT/US2015/049926 WO2016044138A1 (en) 2014-09-17 2015-09-14 Histone demethylase inhibitors

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020101063A Division JP6967632B2 (ja) 2014-09-17 2020-06-10 ヒストンデメチラーゼ阻害剤

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2017529347A JP2017529347A (ja) 2017-10-05
JP2017529347A5 JP2017529347A5 (ja) 2018-10-25
JP6723663B2 true JP6723663B2 (ja) 2020-07-15

Family

ID=55533717

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017514616A Active JP6723663B2 (ja) 2014-09-17 2015-09-14 ヒストンデメチラーゼ阻害剤
JP2020101063A Active JP6967632B2 (ja) 2014-09-17 2020-06-10 ヒストンデメチラーゼ阻害剤

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020101063A Active JP6967632B2 (ja) 2014-09-17 2020-06-10 ヒストンデメチラーゼ阻害剤

Country Status (17)

Country Link
US (3) US9758517B2 (ja)
EP (1) EP3194387B1 (ja)
JP (2) JP6723663B2 (ja)
KR (1) KR20170048601A (ja)
CN (1) CN107001330A (ja)
AU (1) AU2015318111A1 (ja)
BR (1) BR112017005510A2 (ja)
CA (1) CA2961580A1 (ja)
CL (1) CL2017000662A1 (ja)
CO (1) CO2017003445A2 (ja)
EA (1) EA201790604A1 (ja)
EC (1) ECSP17022542A (ja)
ES (1) ES2751464T3 (ja)
IL (1) IL251184A0 (ja)
MX (1) MX2017003463A (ja)
SG (1) SG11201702119PA (ja)
WO (1) WO2016044138A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2968282B1 (en) 2013-03-12 2018-05-09 Celgene Quanticel Research, Inc. Histone dementhylase inhibitors
MX2017003463A (es) * 2014-09-17 2017-07-13 Celgene Quanticel Res Inc Inhibidores de histona desmetilasa.
US10150754B2 (en) 2016-04-19 2018-12-11 Celgene Quanticel Research, Inc. Histone demethylase inhibitors
ES2924359T3 (es) * 2017-04-11 2022-10-06 Sunshine Lake Pharma Co Ltd Compuestos de indazol sustituidos con flúor y usos de los mismos
CN109709333B (zh) * 2018-08-01 2021-09-24 东南大学 H4k20、h3k9及h3k36三甲基化量检测试剂在食管癌预后评估中的应用

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6232320B1 (en) 1998-06-04 2001-05-15 Abbott Laboratories Cell adhesion-inhibiting antiinflammatory compounds
PE20010306A1 (es) 1999-07-02 2001-03-29 Agouron Pharma Compuestos de indazol y composiciones farmaceuticas que los contienen utiles para la inhibicion de proteina kinasa
US20040110785A1 (en) * 2001-02-02 2004-06-10 Tao Wang Composition and antiviral activity of substituted azaindoleoxoacetic piperazine derivatives
US20030207910A1 (en) * 2001-02-02 2003-11-06 Tao Wang Composition and antiviral activity of substituted azaindoleoxoacetic piperazine derivatives
US7169801B2 (en) 2003-03-17 2007-01-30 Takeda San Diego, Inc. Histone deacetylase inhibitors
PE20050206A1 (es) 2003-05-26 2005-03-26 Schering Ag Composicion farmaceutica que contiene un inhibidor de histona deacetilasa
FR2876103B1 (fr) * 2004-10-01 2008-02-22 Aventis Pharma Sa Nouveaux derives bis-azaindoles, leur preparation et leur utilisation pharmaceutique comme inhibiteurs de kinases
MX2008005666A (es) 2005-11-03 2009-03-02 Ilypsa Inc Compuestos multivalentes de indol y uso de los mismos como inhibidores de fosfolipasa-a2.
US7371862B2 (en) 2005-11-11 2008-05-13 Pfizer Italia S.R.L. Azaindolylidene derivatives as kinase inhibitors, process for their preparation and pharmaceutical compositions comprising them
MX2009005946A (es) 2006-12-04 2009-06-17 Novartis Ag Combinacion de un inhibidor de desacetilasa de histona y un antimetabolito.
CN101687863B (zh) 2007-05-04 2012-09-12 阿斯利康(瑞典)有限公司 氨基-噻唑基-嘧啶衍生物及其治疗癌症的用途
DK2499139T3 (da) * 2009-11-10 2014-01-27 Pfizer N1-pyrazolospiroketon-acetyl-coa-carboxylasehæmmere
US8846935B2 (en) * 2010-05-07 2014-09-30 Glaxosmithkline Llc Indazoles
JP2012107001A (ja) 2010-10-22 2012-06-07 Shionogi & Co Ltd インドールアミド化合物を含有する医薬
WO2013028999A1 (en) 2011-08-24 2013-02-28 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Small molecule inducers of gdnf as potential new therapeutics for neuropsychiatric disorders
JP6530313B2 (ja) * 2012-10-02 2019-06-12 エピセラピューティクス アーペーエス ヒストン脱メチル化酵素の阻害剤
JP6256772B2 (ja) 2012-12-19 2018-01-10 セルジーン クオンティセル リサーチ,インク. ヒストンデメチラーゼ阻害剤
EP2968282B1 (en) * 2013-03-12 2018-05-09 Celgene Quanticel Research, Inc. Histone dementhylase inhibitors
MX2017003463A (es) * 2014-09-17 2017-07-13 Celgene Quanticel Res Inc Inhibidores de histona desmetilasa.

Also Published As

Publication number Publication date
CL2017000662A1 (es) 2018-03-23
JP2017529347A (ja) 2017-10-05
US9758517B2 (en) 2017-09-12
EP3194387B1 (en) 2019-07-31
CO2017003445A2 (es) 2017-07-11
EP3194387A4 (en) 2018-03-07
US20170326116A1 (en) 2017-11-16
BR112017005510A2 (pt) 2018-08-14
WO2016044138A1 (en) 2016-03-24
AU2015318111A1 (en) 2017-04-13
US20160108032A1 (en) 2016-04-21
CN107001330A (zh) 2017-08-01
IL251184A0 (en) 2017-05-29
SG11201702119PA (en) 2017-04-27
KR20170048601A (ko) 2017-05-08
US20180271843A1 (en) 2018-09-27
JP2020169183A (ja) 2020-10-15
MX2017003463A (es) 2017-07-13
ES2751464T3 (es) 2020-03-31
US10016401B2 (en) 2018-07-10
US10231957B2 (en) 2019-03-19
JP6967632B2 (ja) 2021-11-17
ECSP17022542A (es) 2017-05-31
CA2961580A1 (en) 2016-03-24
EA201790604A1 (ru) 2017-09-29
EP3194387A1 (en) 2017-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10494369B2 (en) Histone demethylase inhibitors
JP6493890B2 (ja) リジン特異的なデメチラーゼ−1の阻害剤
AU2013363957B2 (en) Histone demethylase inhibitors
JP6967632B2 (ja) ヒストンデメチラーゼ阻害剤
JP2019108346A (ja) リジン特異的なデメチラーゼ−1の阻害剤
JP6552608B2 (ja) ヒストンデメチラーゼ阻害剤
AU2015317904A1 (en) Histone demethylase inhibitors
JP6883913B2 (ja) ヒストンデメチラーゼ阻害剤
JP6970681B2 (ja) ヒストンデメチラーゼ阻害剤
EP3445752B1 (en) Histone demethylase inhibitors

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180913

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191007

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200623

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6723663

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250