JP6722991B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置に関する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、インクジェット記録装置が開示されている。インクジェット記録装置は、キャッピング手段を有する。キャッピング手段は、印字ヘッドのインク吐出口が形成されるノズル面を被覆する。キャッピング手段は、非印字領域に設けられる。キャッピング手段では、キャップの先端部が、インク吐出口が存在する領域よりも外側のノズル面と接触して、ノズル面が被覆される。キャップの先端部は、弾性部材で構成される。キャッピング手段は、多孔性材料で形成されたインク吸収体を有する。インク吸収体は、ノズル面に対向状態で、キャップのテーパ部によって保持される。インクジェット記録装置では、印字動作が終了した後、印字ヘッドは、キャッピング位置に移動し、キャッピング手段によってノズル面がキャッピングされる。キャッピング時間が所定時間を超える毎に、キャッピング状態のまま予備吐出が行われる。
特許文献2には、インクジェットプリント装置が開示されている。インクジェットプリント装置では、プリント動作の間に、所定のプリントサイクルが経過すると回復動作が行われる。回復動作は、プリントヘッドの吐出不良の発生防止又はその回復のために行われる。回復動作では、プリントヘッドは、プリントヘッドの洗浄を終了すると、予備吐出位置に移動され、予備吐出が行われる。予備吐出では、予備吐出箱内の吸収体に対してプリントヘッドの全吐出口からインクが吐出される。吐出されたインクは、吸収体によって一時的に保持され、吸収体に接するドレインを介して廃インクタンクに導かれる。インクジェットプリント装置では、回復動作を行う毎に、洗浄水が洗浄水パイプを介して予備吐出箱内の吸収体に流し込まれる。洗浄水を含んだ吸収体では、吸収体内のインクが洗浄水と共に排出されてインクの固着が防止され、又は固着しているインクが溶解されて排出される。この文献には、予備吐出箱に、インク吸収体と、これに保持されたインクを廃インクタンクに導くためのドレインを設けることで、予備吐出によるインク滴が、ミスト状となって装置の各部に拡散することを防止できることが、記載されている。
特許文献3には、インクジェット記録装置及び記録ヘッド保管方法が開示されている。この文献では、記録ヘッドノズル配置面には、例えば、ノズル面にインク液滴が付着することを避けるため、撥インク処理又は撥水処理による非常に薄い保護膜層が形成されることが一般的である、とされている。この文献では、この保護膜層が劣化又は剥離してしまった場合、記録ヘッドでは、正常なインク吐出ができず、偏向又は不吐出といった吐出不良が発生してしまう、とされている。更に、この文献では、このようなノズル配置面の保護膜層は、キャッピング時の物理的衝撃等を幾度も加えられるうちに、徐々に損傷され、最悪の場合剥離してしまう、とされている。
特開2004−249583号公報 特開平8−25648号公報 特開2013−176898号公報
インクジェット記録装置では、インクジェットヘッドに形成されたノズルの詰まりを解消又は予防するため、例えば、画像の記録開始前又は記録途中の所定のタイミングで、回復動作が適宜実行される。回復動作には、インクジェットヘッドに形成された各ノズルに対応する駆動素子をそれぞれ駆動させ、全てのノズルからインクを強制的に吐出させる動作が含まれる。回復動作時、インクジェットヘッドのノズル面に対向した状態で、回収容器が配置される。ノズル面は、インクジェットヘッドにおいてノズルが形成された面である。回収容器は、ノズルから吐出されたインクを受け容れる容器である。回収容器には、インクを吸収する吸収体が収容される。即ち、ノズルから吐出されたインクは、回収容器に収容された吸収体に吸収される。発明者は、回収容器に吸収体を収容し、ノズルから強制的に吐出されたインクを吸収体によって吸収する場合に、インクミストが発生し、このインクミストによってノズル面が汚染されることがあることを見出した。そこで、発明者は、インクミストの発生について検討を行った。その結果、発明者は、ノズルから吐出されたインクが飛翔する距離が、インクミストの発生に関係していることを知得した。
本発明は、吸収体を収容する回収容器に向けてノズルからインクを強制的に吐出する回復動作時のノズル面の汚染を抑制することができる、インクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、インクを吐出するノズルが形成されたインクジェットヘッドと、前記ノズルから吐出されたインクを吸収する吸収体と、前記吸収体を収容し、前記ノズル内のインクの乾燥を抑制する加湿用液体を貯留する回収容器と、を備え、前記回収容器は、前記回収容器の内部に、前記吸収体を支持する支持部を備え、前記吸収体は、前記吸収体が前記回収容器に収容された状態で鉛直方向の上側となる前記吸収体の上面と、前記ノズルが形成された前記インクジェットヘッドのノズル面と、が鉛直方向に対向する状態で前記ノズルからインクが吐出される場合、前記吸収体の上面が前記ノズル面から鉛直方向にインクミストが発生しない範囲で離間する状態で、前記支持部に支持され、前記支持部は、鉛直方向の下側となる前記回収容器の底面より鉛直方向の上側となる前記回収容器の内部に設けられ、前記回収容器は、前記加湿用液体を前記回収容器に収容された前記吸収体が浸る状態まで貯留でき、前記支持部は、鉛直方向に貫通する複数の穴が全面に形成された網状の載置部を備え、前記吸収体は、前記載置部の全面に形成された前記複数の穴を封鎖する状態で、前記支持部に支持される、インクジェット記録装置である。インクジェット記録装置では、前記吸収体は、前記吸収体の上面と前記ノズル面とが鉛直方向に対向する状態で前記ノズルからインクが吐出される場合、前記吸収体の上面が前記ノズル面から鉛直方向に15mm以内の範囲で離間する状態で、前記支持部に支持される、ようにしてもよい。
この構成によれば、ノズルから吐出されたインクを、吸収体で吸収することができる。吸収体を、ノズルからのインクの吐出に伴うインクミストが発生しない範囲でノズル面から離間させた位置に設けることで、インクの種類及び/又は特性に関わらず、インクミストの発生を抑制することができる。吸収体に吸収されたインクを、自重によって吸収体から落下させ、回収容器の底面に収集することができる。回収容器に貯留された加湿用液体が蒸発することで、ノズル内のインクの乾燥が抑制され、インクの増粘を防止することができる。吸収体を支持した状態で、吸収体に吸収されたインクを、自重によって吸収体から穴を通過させて落下させることができる。吸収体の材質又は状態に関わらず、吸収体を支持することができる。吸収体が、剛性の低い布帛によって形成されることがある。剛性が低い布帛であっても、複数の穴が全面に形成された網状の載置部に載せ置くことで、吸収体を、ノズル面から鉛直方向にインクミストが発生しない範囲で離間した位置に支持することができる。
インクジェット記録装置では、前記吸収体は、前記吸収体の上面と前記ノズル面とが鉛直方向に対向する状態で前記ノズルからインクが吐出される場合、前記吸収体の上面が前記ノズル面から鉛直方向に4mm以上15mm以内の範囲で離間する状態で、前記支持部に支持される、ようにしてもよい。インクジェット記録装置では、上述したような、駆動素子を駆動させてノズルからインクを強制的に吐出する回復動作の他、次のような回復動作が実行されることがある。即ち、圧縮エアを用いてインクジェットヘッドに供給されるインクを加圧し、ノズルからインクを強制的に吐出(排出)させる、回復動作が実行されることがある。このような回復動作では、多量のインクが各ノズルから吐出される。しかしながら、吐出されたインクは、吸収体に吸収されるため、例えば、インクの跳ね返りを抑制することができる。跳ね返ったインクがノズル面に付着するといった事態の発生を防止することができる。圧縮エアを用いた回復動作では、ノズルから吐出されるインクは、画像記録時又は駆動素子を駆動させた回復動作時と比較し、1滴のインク滴の体積が極めて大きくなる。インク滴の体積が大きくなると、ノズル面と吸収体の上面がインクによって繋がることが想定される。ノズル面と吸収体の上面が繋がると、柱状となったインクが、ノズル面及び/又は吸収体の上面に広がり易くなる。ノズル面に広がったインクは、ノズル面を汚染する。吸収体の上面に広がったインクは、自重によって吸収体の内部を鉛直方向の下側に移動し難くなる。ノズル面と吸収体の上面が繋がると、ノズル内のインクが吸収体の側に吸い寄せられ、その結果、異物がノズルに進入し易くなる。異物としては、エアが例示される。ノズル面と吸収体の上面との間隔を4mm以上とすることで、インクの種類及び/又は特性に関わらず、ノズルから吐出されたインクによってノズル面と吸収体の上面が繋がることを抑制することができる。柱状のインクによるノズル面の汚染を抑制することができる。ノズルへの異物の侵入を抑制することができる。
インクジェット記録装置は、前記インクジェットヘッドが搭載されるキャリッジと、前記回収容器を鉛直方向に移動させる昇降部と、を備え、前記回収容器は、鉛直方向の上側となる前記回収容器の開口縁部に弾性を有するキャップ部を備え、前記昇降部によって鉛直方向の上側に移動された場合、前記キャップ部が鉛直方向の下側となる前記キャリッジの下面の外周部に密着した状態となる、ようにしてもよい。この構成によれば、回収容器を鉛直方向の上側に移動させ、ノズル面とキャリッジの下面を含む所定の領域を回収容器によって密閉することができる。
本発明の他の側面は、インクを吐出するノズルが形成されたインクジェットヘッドと、前記ノズルから吐出されたインクを吸収する吸収体と、前記吸収体を収容し、前記ノズル内のインクの乾燥を抑制する加湿用液体を貯留する回収容器と、を備え、前記回収容器は、鉛直方向の下側となる前記回収容器の底面より鉛直方向の上側となる前記回収容器の内部に、前記吸収体を支持する支持部を備え、前記支持部は、鉛直方向に貫通する複数の穴が全面に形成された網状の載置部を備え、前記吸収体は、前記載置部の全面に形成された前記複数の穴を封鎖する状態で、前記支持部に支持され、前記回収容器は、前記加湿用液体を前記回収容器に収容された前記吸収体が浸る状態まで貯留できる、インクジェット記録装置である
の構成によれば、吸収体を支持した状態で、吸収体に吸収されたインクを、自重によって吸収体から穴を通過させて落下させ、回収容器の底面に収集することができる。回収容器に貯留された加湿用液体が蒸発することで、ノズル内のインクの乾燥が抑制され、インクの増粘を防止することができる。吸収体の材質又は状態に関わらず、吸収体を支持することができる。吸収体が、剛性の低い布帛によって形成されることがある。剛性が低い布帛であっても、複数の穴が全面に形成された網状の載置部に載せ置くことで、吸収体を、ノズル面から鉛直方向にインクミストが発生しない範囲で離間した位置に支持することができる。
本発明によれば、吸収体を収容する回収容器に向けてノズルからインクを強制的に吐出する回復動作時のノズル面の汚染を抑制することができる、インクジェット記録装置を得ることができる。
インクジェット記録装置の概略構成の一例を示す斜視図である。 サブタンクと接続流路とインクジェットヘッドの概略構成の一例を示す斜視図である。 図1に示すD−D線断面図である。キャリッジがメンテナンス装置に移動され、回収容器とキャリッジの下面が密着した状態を示す。 メンテナンス装置の概略構成の一例を示す斜視図である。 吸収体と支持部と回収容器の概略構成の一例を示す斜視図である。
本発明を実施するための実施形態について、図面を用いて説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に示す構成の一部は、省略し又は他の構成等に置換してもよい。他の構成を含むようにしてもよい。
<インクジェット記録装置>
インクジェット記録装置10について、図1〜図3を参照して説明する。インクジェット記録装置10では、記録媒体15が搬送され、記録媒体15に画像が記録される。インクジェット記録装置10では、各種の記録媒体15を対象として画像が記録される。記録媒体15としては、例えば、布帛又は建築用資材が挙げられる。実施形態では、記録媒体15が長尺の布帛である場合を例示している(図1参照)。画像の記録に用いられるインク色は、ブラック、マゼンタ、イエロー及びシアンの4色とする。インク色は、これら以外の色であってもよい。インク色数は、3色以下又は5色以上としてもよい。図1で搬送方向の下流側に図示された記録媒体15の部分に付した模様は、記録媒体15に記録された画像に対応する。
インクジェット記録装置10は、搬送部20と、メインタンク30K,30M,30Y,30Cと、供給流路31K,31M,31Y,31Cと、サブタンク32K,32M,32Y,32Cと、接続流路35K,35M,35Y,35Cと、キャリッジ40と、インクジェットヘッド50K,50M,50Y,50Cと、第一移動部60と、メンテナンス装置70を備える(図1参照)。搬送部20は、記録媒体15を搬送する。搬送部20によって搬送される記録媒体15は、インクジェットヘッド50K,50M,50Y,50Cを通過する。実施形態では、搬送部20によって記録媒体15が搬送される方向を「搬送方向」という。搬送方向に直交する方向を「主走査方向」という。搬送部20としては、公知のベルトコンベアを採用することができる。従って、搬送部20に関するこの他の説明は、省略する。
メインタンク30Kは、ブラックインクを貯留する。供給流路31Kは、メインタンク30Kとサブタンク32Kを接続する。サブタンク32Kは、インクジェットヘッド50Kに供給されるブラックインクを副次的に貯留する。接続流路35Kは、サブタンク32Kとインクジェットヘッド50Kを接続する。メインタンク30Mは、マゼンタインクを貯留する。供給流路31Mは、メインタンク30Mとサブタンク32Mを接続する。サブタンク32Mは、インクジェットヘッド50Mに供給されるマゼンタインクを副次的に貯留する。接続流路35Mは、サブタンク32Mとインクジェットヘッド50Mを接続する。
メインタンク30Yは、イエローインクを貯留する。供給流路31Yは、メインタンク30Yとサブタンク32Yを接続する。サブタンク32Yは、インクジェットヘッド50Yに供給されるイエローインクを副次的に貯留する。接続流路35Yは、サブタンク32Yとインクジェットヘッド50Yを接続する。メインタンク30Cは、シアンインクを貯留する。供給流路31Cは、メインタンク30Cとサブタンク32Cを接続する。サブタンク32Cは、インクジェットヘッド50Cに供給されるシアンインクを副次的に貯留する。接続流路35Cは、サブタンク32Cとインクジェットヘッド50Cを接続する。
メインタンク30K,30M,30Y,30Cは、同様の構成を有する。供給流路31K,31M,31Y,31Cは、同様の構成を有する。サブタンク32K,32M,32Y,32Cは、同様の構成を有する。接続流路35K,35M,35Y,35Cは、同様の構成を有する。実施形態では、メインタンク30K,30M,30Y,30Cを区別せず、又はこれらを総称する場合、「メインタンク30」という。供給流路31K,31M,31Y,31Cを区別せず、又はこれらを総称する場合、「供給流路31」という。サブタンク32K,32M,32Y,32Cを区別せず、又はこれらを総称する場合、「サブタンク32」という。接続流路35K,35M,35Y,35Cを区別せず、又はこれらを総称する場合、「接続流路35」という。図1では、供給流路31K,31M,31Y,31Cとメンテナンス装置70は、簡略化された状態で図示されている。供給流路31K,31M,31Y,31Cは、後述する第一移動部60によるキャリッジ40の移動に対応可能な状態で設けられる。
キャリッジ40には、インクジェットヘッド50K,50M,50Y,50Cが所定の位置に位置決めされた状態で搭載される。インクジェットヘッド50K,50M,50Y,50Cは、主走査方向に隣り合った状態で、キャリッジ40に搭載される。インクジェットヘッド50K,50M,50Y,50Cの配列順序は、図1とは異なる順序としてもよい。これらの配列順序は、諸条件を考慮して適宜決定される。インクジェットヘッド50Kは、ブラックインクを吐出し、ブラックインクにより画像を記録するインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド50Mは、マゼンタインクを吐出し、マゼンタインクにより画像を記録するインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド50Yは、イエローインクを吐出し、イエローインクにより画像を記録するインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド50Cは、シアンインクを吐出し、シアンインクにより画像を記録するインクジェットヘッドである。
インクジェットヘッド50K,50M,50Y,50Cは、同様の構成を有する。実施形態では、インクジェットヘッド50K,50M,50Y,50Cを区別せず、又はこれらを総称する場合、「インクジェットヘッド50」という。メインタンク30に貯留されたインクは、メインタンク30から流出し、供給流路31を流れてサブタンク32に供給される。サブタンク32に供給されたインクは、接続流路35を流れて、インクジェットヘッド50に供給される。
インクジェットヘッド50は、電極板56と、複数の駆動素子57を備える(図2参照)。電極板56の上面には、複数の駆動素子57が取り付けられる。電極板56の上面は、鉛直方向の上側となる電極板56の面である。インクジェットヘッド50には、インクを吐出するノズル51が複数形成される(図2及び図3参照)。インクジェットヘッド50では、複数のノズル51は、搬送方向に沿って配列される。実施形態では、ノズル51の配列は、主走査方向に1列とされている。但し、1色分のインクジェットヘッド50におけるノズル51の配列は、主走査方向に複数列としてもよい。図2では、1列当たりのノズル51の数は、7個とされているが、これは例示である。1列当たりのノズル51の数は、諸条件を考慮して適宜決定される。
実施形態では、インクジェットヘッド50においてノズル51が形成された面を「ノズル面52」という。ノズル面52は、鉛直方向の下側となるインクジェットヘッド50の面(下面)である(図2及び図3参照)。実施形態では、インクジェットヘッド50K,50M,50Y,50Cがキャリッジ40に搭載された状態で、インクジェットヘッド50K,50M,50Y,50Cの各ノズル面52は、キャリッジ40の下面より鉛直方向の下側に突出している(図3参照)。キャリッジ40の下面は、キャリッジ40の鉛直方向の下側の面である。インクジェットヘッド50K,50M,50Y,50Cの各ノズル面52をキャリッジ40の下面より鉛直方向の下側に突出させる場合、その突出量は、諸条件を考慮して適宜設定される。例えば、突出量は、1mmより小さな寸法とされる。例えば、突出量は、0.1mm〜0.5mm程度とされる。
インクジェットヘッド50の内部には、内部流路53が形成される(図3参照)。内部流路53には、接続流路35を流れてインクジェットヘッド50に供給されたインクが流れる。内部流路53は、接続流路35に繋がる本流部54から分岐した複数の支流部55を含む。1本の支流部55は、1個のノズル51に繋がる。複数の駆動素子57は、複数のノズル51のそれぞれに対応して設けられる。駆動素子57は、ノズル51からインクを吐出させる駆動力を発生する。駆動素子57としては、圧電素子又はヒータが例示される。実施形態では、駆動素子57は、圧電素子であるとする。インクジェットヘッド50において、駆動素子57は、電極板56を介して、対応するノズル51に繋がる支流部55と対向した状態となる。
インクジェット記録装置10では、サブタンク32に、配管33を介して真空ポンプと圧縮機が接続される(図2参照)。サブタンク32と真空ポンプ及び圧縮機との間の配管33には、電磁弁が設けられる。図1では、配管33の図示は、省略されている。実施形態の各図では、前述の電磁弁の図示は、省略されている。真空ポンプは、画像が記録される場合、サブタンク32でインクが貯留された内部空間を減圧する。これによって、インクジェットヘッド50では、ノズル51にメニスカスが形成される。圧縮機は、後述する第二排出動作が実行される場合、サブタンク32の内部空間に圧縮エアを供給する。これによって、サブタンク32では、内部空間の圧力が高まり、インクジェットヘッド50に供給されるインクが加圧される。サブタンク32の内部空間が減圧される場合、サブタンク32と圧縮機との接続は、電磁弁によって遮断される。サブタンク32の内部空間が加圧される場合、サブタンク32と真空ポンプとの接続は、電磁弁によって遮断される。
インクジェット記録装置10では、画像データに従い、複数の駆動素子57のうちの所定の駆動素子57に、電極板56を介して駆動電圧が印加される。画像データは、記録媒体15に記録される画像に対応するデータである。駆動電圧が印加された駆動素子57は、変形する。駆動素子57が変形すると、変形に伴う力が、この駆動素子57に対応するノズル51に繋がる支流部55内のインクに作用する。これによって、この支流部55内のインクが、ノズル51から吐出される。画像記録時に吐出されるインクによるインク滴の体積は、3pl〜30pl程度とされる。インクジェット記録装置10で、後述する第一排出動作が実行されるとする。第一排出動作では、インクジェットヘッド50に形成された全てのノズル51から、インクが吐出されるとする。この場合、この動作に対応する画像データに従い、インクジェットヘッド50に設けられた全ての駆動素子57に駆動電圧が印加される。これに伴い、全てのノズル51から、インクが吐出される。インクジェットヘッド50は、公知のインクジェットヘッドと同様である。従って、インクジェットヘッド50に関するこの他の説明は、省略する。
第一移動部60は、記録媒体15に画像を記録する場合、キャリッジ40を、主走査方向に往復移動させる。図1に示す「主走査範囲」は、画像の記録時にキャリッジ40が往復移動される主走査方向の移動範囲を示す。第一移動部60は、後述する、回復動作が実行される場合又は記録媒体15に画像が記録されない場合、キャリッジ40をメンテナンス装置70が設けられた位置に移動させる。図1で、2点鎖線で示す、キャリッジ40とインクジェットヘッド50等は、メンテナンス装置70に移動されたこれら各部を示す。第一移動部60は、キャリッジ40がメンテナンス装置70にある状態から、記録媒体15への画像の記録を開始させる場合、キャリッジ40を主走査範囲に移動させる。その後、第一移動部60は、主走査方向への往復移動を開始させる。第一移動部60は、2個のプーリ61,62と、タイミングベルト63と、モータ64を含む。2個のプーリ61,62は、搬送部20を基準として、主走査方向の両側にそれぞれ設けられる。プーリ61には、モータ64が連結される。プーリ62は、回転自在に支持される。プーリ61は、モータ64の回転に伴い回転する。タイミングベルト63は、張力が作用した状態でプーリ61,62に架け渡される。タイミングベルト63には、キャリッジ40がステー41を介して取り付けられる。
メンテナンス装置70では、回復動作が実行される。回復動作としては、第一排出動作と第二排出動作とワイピングが例示される。第一排出動作は、全ての駆動素子57を駆動させ、全てのノズル51からインクを強制的に吐出させる回復動作である。第二排出動作は、圧縮機からの圧縮エアを用いてサブタンク32からインクジェットヘッド50に供給されるインクを加圧し、全てのノズル51からインクを強制的に吐出させる回復動作である。第一排出動作では、微小なインクがノズル51から吐出され、第二排出動作では、第一排出動作時のインクと比較し、大きなインクがノズル51から吐出される。第二排出動作でノズル51から吐出されるインクによるインク滴の大きさは、鉛直方向に3mm程度(4mm未満)となることもある。第一排出動作によって吐出されたインクによるインク滴は、第二排出動作の場合と比較し、鉛直方向の下側に向けて高速に飛翔する。ワイピングは、インクジェットヘッド50K,50M,50Y,50Cの各ノズル面52を拭き取り、ノズル面52をクリーニングする回復動作である。メンテナンス装置70に関するこの他の説明は、後述する。
インクジェット記録装置10で、記録媒体15に画像が記録される場合、第一移動部60と搬送部20は、次のように動作する。即ち、第一移動部60において、プーリ61に連結されたモータ64が時計回りと反時計回りに往復して回転する。モータ64の回転に伴い、プーリ61が左右両側に往復して回転する。図1でプーリ61の内側に示す弧状の矢印は、プーリ61の回転方向を示す。モータ64が所定の方向に回転することでプーリ61が左回転すると、タイミングベルト63も左回転する。プーリ62は、左回転するタイミングベルト63に従動して回転する。これに伴い、キャリッジ40は、主走査範囲を主走査方向の第一側から第二側に移動する。キャリッジ40が、主走査範囲で主走査方向の第二側の移動端に到達すると、モータ64の回転方向は反転し、プーリ61は、右回転する。プーリ61が右回転すると、タイミングベルト63も右回転する。プーリ62は、右回転するタイミングベルト63に従動して回転する。これに伴い、キャリッジ40は、主走査範囲を主走査方向の第二側から第一側に移動する。キャリッジ40が、主走査範囲で主走査方向の第一側の移動端に到達すると、モータ64の回転方向は再度反転し、プーリ61は、再度左回転する。
搬送部20は、上述したキャリッジ40の主走査方向への往復移動に対応して、記録媒体15を搬送方向に搬送する。即ち、搬送部20による記録媒体15の搬送は、キャリッジ40の主走査方向への往復移動に応じて間欠的に行われる。各色のインクは、キャリッジ40が主走査方向に移動している所定のタイミングで、インクジェットヘッド50K,50M,50Y,50Cにそれぞれ形成されたノズル51から、記録媒体15に向けて吐出される。インクジェットヘッド50K,50M,50Y,50Cの各ノズル51から吐出された各色のインクは、記録媒体15に着弾する。着弾した各色のインクによって記録媒体15に、画像が記録される。第一移動部60は、画像の記録が終了するまで動作する。従って、キャリッジ40の主走査方向への往復移動は、画像の記録が終了するまで繰り返される。搬送部20は、例えば、画像の記録が終了した後、所定のタイミングで停止する。搬送部20の停止に伴い、搬送方向への記録媒体15の搬送も終了する。
<メンテナンス装置>
メンテナンス装置70について、図3〜図5を参照して説明する。メンテナンス装置70は、吸収体71と、第一昇降部72と、回収容器73と、ワイピング部90を備える(図4参照)。ワイピング部90は、回収容器73に対して所定の位置に設けられる。実施形態では、ワイピング部90は、回収容器73の搬送方向の下流側に設けられている。吸収体71は、第一排出動作と第二排出動作のそれぞれにおいて、ノズル51から吐出されたインクを吸収する。吸収体71は、インクの吸収性を有する部材によって形成される。例えば、吸収体71は、布帛によって形成される。スポンジのような多孔質の部材によって、吸収体71を形成するようにしてもよい。吸収体71の厚みは、数ミリ〜数十ミリ程度とされる。例えば、吸収体71は、3mm程度の厚みの布帛、又は複数の布帛を重ねて3mm程度の厚みとした布帛の積層体とされる。
第一昇降部72は、回収容器73を鉛直方向に移動させる。例えば、第一移動部60によってキャリッジ40がメンテナンス装置70に移動され、メンテナンス装置70で第一排出動作又は第二排出動作が実行されるとする。第一昇降部72は、回収容器73を鉛直方向の上側に移動させる。これに伴い、回収容器73は、キャリッジ40の下面で、キャリッジ40の外周部に密着した状態とされる(図3参照)。インクジェットヘッド50K,50M,50Y,50Cの各ノズル面52とキャリッジ40の下面を含む所定の領域は、回収容器73によって密閉される。第一排出動作又は第二排出動作では、このような状態で、ノズル51からインクが吐出される。第一排出動作又は第二排出動作が終了した場合、第一昇降部72は、回収容器73を鉛直方向の下側に移動させる。ワイピングは、第一昇降部72によって回収容器73が鉛直方向の下側に配置された状態で行われる。実施形態では、第一昇降部72は、2本のエアシリンダによって構成されている。但し、第一昇降部72は、エアシリンダとは異なる公知の部品を用いた機構としてもよい。例えば、ボールねじとモータ等を用いた機構としてもよい。
回収容器73は、吸収体71を収容する。回収容器73は、キャップ部74と、支持部75を備える。キャップ部74は、鉛直方向の上側となる回収容器73の開口縁部に設けられる。キャップ部74は、弾性を有する部材によって形成される。例えば、キャップ部74は、ゴムによって形成される。第一昇降部72によって回収容器73が鉛直方向の上側に移動された場合、回収容器73では、キャップ部74がキャリッジ40の下面の外周部に密着した状態となる。
支持部75は、回収容器73の内部に設けられる(図3及び図5参照)。回収容器73の内部において、支持部75は、回収容器73の底面より鉛直方向の上側となる回収容器73の内部に設けられる。支持部75は、載置部76と、受け部77と、スペーサ78を備える。載置部76は、受け部77に載せ置かれる。実施形態では、受け部77は、回収容器73の各内壁に1個(合計4個)設けられている。回収容器73の内壁に設ける受け部77の数と位置は、諸条件を考慮して適宜決定される。受け部77は、例えば、回収容器73の内壁に形成された取付穴に固定される。例えば、この取付穴は、ねじ穴とされ、受け部77は、取付穴にねじ止めされる。回収容器73の内壁への受け部77の固定は、内壁に取付穴を形成し、この取付穴に、受け部77の一部を嵌め込み行うようにしてもよい。
載置部76は、網状部材によって形成される。網状部材には、鉛直方向に貫通する複数の穴が形成される。網状部材は、例えば、金網である。吸収体71は、複数の穴を封鎖する状態で、載置部76に載せ置かれる。即ち、吸収体71は、複数の穴を封鎖する状態で、支持部75によって支持され、回収容器73の内部に収容されている。鉛直方向において載置部76と受け部77との間に、スペーサ78を設けるようにしてもよい。実施形態では、スペーサ78の枚数を1枚としているが、複数枚のスペーサ78を、受け部77と載置部76との間に設けるようにしてもよい。スペーサ78を設けた場合、スペーサ78の厚み及び/又は枚数に応じて、吸収体71が載せ置かれる載置部76の鉛直方向の位置を調整することができる。スペーサ78は、用いられず、省略されることもある。例えば、載置部76の鉛直方向の位置の調整が不要である場合、スペーサ78は、省略される。
受け部77が固定される回収容器73の取付穴の配置について、回収容器73の内壁に、複数の取付穴による穴列を、複数本設けるようにしてもよい。受け部77が回収容器73の各内壁に1個設けられる実施形態では、前述した穴列は、各内壁に1列(合計4列)とされる。各穴列において、複数の取付穴がそれぞれ形成される鉛直方向の位置関係は、同じ位置とされる。例えば、取付穴の配置を、1列当たり4個で合計4列とする。この場合、4本の穴列において、鉛直方向の上側からN番目(Nは1,2,3,4の何れか)の取付穴の鉛直方向の位置は、同じとされる。4個の受け部77は、各穴列において鉛直方向の位置が同じとなる取付穴にそれぞれ固定される。取付穴をこのような配置とすることで、吸収体71が載せ置かれる載置部76の鉛直方向の位置を調整することができる。取付穴を前述したような配置としつつ、スペーサ78を併用することもできる。載置部76は、鉛直方向の位置が等しい4個の受け部77の上に、直接又はスペーサ78を介して載せ置かれる。
載置部76の鉛直方向の位置を変更することで、回収容器73の内部において、吸収体71の鉛直方向の位置を変更することができる。これに伴い、回収容器73とキャリッジ40の下面が密着した状態における間隔Gを、適宜設定することができる。間隔Gは、前述した状態において、ノズル面52と吸収体71の上面との間の鉛直方向の距離である(図3参照)。吸収体71の上面は、吸収体71が回収容器73に収容された状態で、鉛直方向の上側となる吸収体71の面である。間隔Gは、前述した状態で、ノズル51からインクが吐出される場合、吸収体71の上面がノズル面52から鉛直方向にインクミストが発生しない範囲で離間する距離とされる。即ち、吸収体71は、ノズル51からインクが吐出される場合、吸収体71の上面がノズル面52から鉛直方向にインクミストが発生しない範囲で離間した状態で、支持部75に支持される。インクミストが発生しない範囲については、後述する。
回収容器73の底面には、排出口79が形成される(図3参照)。回収容器73の底面は、排出口79に向けて鉛直方向の下側に傾斜した傾斜面とされる。排出口79には、排出流路80が接続される。例えば、吸収体71に吸収され吸収体71から垂れ落ちたインクと後述する加湿用液体は、排出口79から排出流路80に流出する。排出流路80は、廃棄タンクに接続される。従って、吸収体71から垂れ落ちたインク等は、排出流路80を流れて廃棄タンクに回収される。排出流路80には、開閉弁81が設けられる。開閉弁81が開かれた状態である場合、排出流路80は、開放状態となる。この場合、回収容器73と廃棄タンクは通じ合い、排出口79から流出したインク等は、排出流路80を廃棄タンクの側に流れることができる。開閉弁81が閉じられた状態である場合、排出流路80は、閉鎖状態となる。この場合、回収容器73には、例えば、吸収体71から垂れ落ちたインクが貯留される。
回収容器73には、壁部の外壁と内壁を貫通した給液口82が形成される(図3参照)。回収容器73において、給液口82の数と位置は、諸条件を考慮して適宜決定される。実施形態では、給液口82は、回収容器73の主走査方向の第一側の壁部に1個形成されている。この回収容器73の壁部において、給液口82は、支持部75より鉛直方向の下側に配置されている。給液口82には、給液装置に接続された給液流路83が接続される。給液口82からは、給液流路83を流れて給液装置から供給される加湿用液体が放出される。給液口82から放出された加湿用液体は、回収容器73に貯留される。給液流路83には、開閉弁が設けられる。実施形態の各図では、前述の開閉弁の図示は、省略されている。加湿用液体の放出は、給液流路83に設けられた開閉弁を開いた状態とすることで開始され、閉じた状態とすることで停止される。
ワイピング部90は、ブレード91と、保持部95と、第二昇降部96と、第二移動部97を備える(図4参照)。図4では、供給流路31とサブタンク32とステー41と第一移動部60の図示は、省略されている。ブレード91は、ノズル面52に接し、ノズル面52を拭き取る。ブレード91は、弾性を有する部材によって形成される。例えば、ブレード91は、ゴムによって形成される。ブレード91は、保持部95に固定される。
保持部95は、第二昇降部96によって鉛直方向に移動される。これによって、ワイピング部90では、鉛直方向におけるブレード91の位置が調整される。ノズル面52に対するブレード91の接触圧及び/又は接触量を調整することができる。保持部95は、第二移動部97によって搬送方向とは反対の方向及び搬送方向に移動される。これによって、ブレード91を、インクジェットヘッド50K,50M,50Y,50Cにおけるノズル51の配列に沿って往復移動させることができる。
実施形態では、第二昇降部96は、エアシリンダによって構成されている。第二昇降部96では、エアシリンダのロッドが保持部95に固定されている。第二移動部97は、ボールねじ98と、モータ101と、2本のリニアガイド102と、台座部105を備える。ボールねじ98は、ねじ軸99が搬送方向に沿った状態で設けられる。モータ101は、ねじ軸99を回転させる。図4でモータ101の内部に示す弧状の矢印は、モータ101によるねじ軸99の回転方向を示す。リニアガイド102は、ボールねじ98のねじ軸99を基準として、主走査方向の第一側と第二側にそれぞれ設けられる。2本のリニアガイド102では、ガイドレール103が、搬送方向に沿った状態で設けられる。リニアガイド102では、ブロック104は、ガイドレール103の上を、搬送方向とは反対の方向及び搬送方向に移動する。台座部105には、保持部95に固定された第二昇降部96が取り付けられる。台座部105は、ボールねじ98のナット部100に取り付けられる。更に、台座部105は、2本のリニアガイド102の各ブロック104にそれぞれ取り付けられる。
ねじ軸99がモータ101によって所定の方向に回転すると、ナット部100は、搬送方向とは反対の方向に移動する。ねじ軸99がモータ101によって前述の方向とは反対の方向に回転すると、ナット部100は、搬送方向に移動する。台座部105は、ナット部100の搬送方向とは反対の方向又は搬送方向への移動に伴い、同一方向に移動する。台座部105の移動に伴い、保持部95も同一方向に移動する。このような保持部95の移動は、2本のリニアガイド102によってガイドされる。
ワイピング部90によるワイピングは、例えば、次のように実行される。ワイピングが実行される場合、上述した通り、回収容器73は、第一昇降部72によって鉛直方向の下側に移動される。この状態で、第二昇降部96が駆動し、保持部95を鉛直方向の上側の所定の位置に移動させる。続けて、第二移動部97が駆動し、保持部95を搬送方向とは反対の方向に移動させる。これに伴い、ブレード91は、先端がノズル面52に接触した状態で搬送方向と反対の方向に移動し、ノズル面52を拭き取る。ブレード91によって拭き取られたインクは、吸収体71の上面に垂れ落ちる。ブレード91がノズル面52を通過し、予め定めた搬送方向の所定の位置に到達したタイミングで、第二移動部97による搬送方向とは反対の方向への移動は停止される。
その後、第二昇降部96が駆動し、保持部95を鉛直方向の下側の所定の位置に移動させる。これに伴い、ブレード91は、鉛直方向において、先端がノズル面52から離間する位置まで下降した状態となる。続けて、第二移動部97が駆動し、保持部95を搬送方向に移動させる。ブレード91は、キャリッジ40の下面とノズル面52から離間した状態で、搬送方向に移動する。ブレード91がノズル面52を通過し、予め定めた搬送方向の所定の位置に到達したタイミングで、第二移動部97による搬送方向への移動は停止される。保持部95を搬送方向に移動させる場合についても、保持部95を鉛直方向の下側の所定の位置に移動させることなく、ブレード91の先端がノズル面52に接触した状態としてもよい。この場合、第二移動部97による搬送方向への移動を停止させた後、保持部95は、第二昇降部96によって鉛直方向の下側の所定の位置に移動される。
メンテナンス装置70では、上述した回復動作の他、次のような動作も実行される。即ち、インクジェット記録装置10で一定の時間継続して、記録媒体15に画像が記録されないと、インクジェットヘッド50では、ノズル51内のインクが乾燥し、ノズル51が詰まり易くなることが想定される。そこで、一定の時間継続して画像が記録されない場合、インクジェット記録装置10では、キャリッジ40がメンテナンス装置70に移動される。メンテナンス装置70では、開閉弁81が閉じられた状態とされる。この状態で、給液口82から加湿用液体が所定の量だけ放出される。これに伴い、回収容器73では、加湿用液体が貯留される。回収容器73に貯留される加湿用液体の量は、例えば、吸収体71より鉛直方向の下側までの量とされる。但し、吸収体71が加湿用液体に浸る状態まで、加湿用液体を放出するようにしてもよい。
回収容器73に所定量の加湿用液体が貯留された状態で、給液口82からの加湿用液体の放出が停止される。その後、第一昇降部72が駆動し、第一排出動作又は第二排出動作の場合と同様、回収容器73が、キャリッジ40の下面の外周部に密着した状態とされる。これに伴い、インクジェットヘッド50K,50M,50Y,50Cの各ノズル面52とキャリッジ40の下面を含む所定の領域は、回収容器73によって密閉される。回収容器73に貯留された加湿用液体が蒸発することで、回収容器73の内部が湿潤した状態とされる。これによって、ノズル51内のインクの乾燥が抑制され、インクの増粘を防止することができる。加湿用液体としては、純水が例示される。
<ノズル面と吸収体の上面との間隔の検討>
インクミストが発生しない範囲を明らかとし、最適な間隔Gの範囲を設定するため、発明者は、次のような手法を検討した。即ち、発明者が検討した第一手法では、間隔Gの最大値が決定される。発明者は、吐出後にインクが飛翔する距離が長くなるに従い、インクミストが発生し易くなることを知得している。第一手法は、このような知識に基づくものである。間隔Gの最大値は、インクミストの発生を抑制できる、ノズル面52と吸収体71の上面との最大間隔である。第一手法では、間隔Gとしてそれぞれ異なる複数の距離を設定し、設定された各距離で、第一排出動作が実行される。第一排出動作の排出条件は、各距離で同一とする。第一排出動作終了後の汚染度を観察するため、キャリッジ40の下面とノズル面52のうち、ノズル51を被覆することとならない所定の領域に、観察用の記録媒体を貼り付ける。観察用の記録媒体は、例えば、所定の記録紙である。観察用の記録媒体は、各距離での第一排出動作が終了する毎に交換する。所定の距離での第一排出動作に供した観察用の記録媒体に付着したインクを観察する。観察用の記録媒体を用いず、直接、ノズル面52及び/又はキャリッジ40の下面の所定の領域を観察対象としてもよい。この場合、各距離での第一排出動作は、観察態様の面が清浄な状態で開始される。
第一手法と同様の検討は、所定の距離での第一排出動作においてノズル51から吐出されたインクの総質量から、その第一排出動作の開始前後における吸収体71の質量の増加分を差し引いた差分量を、各距離で比較して行うようにしてもよい。この場合、各距離での第一排出動作では、同じ質量のインクが吐出される。差分量が大きくなる距離を基準として、間隔Gの最大値を決定することができる。
更に、発明者は、間隔Gの最小値を決定するための第二手法を検討した。この検討で発明者は、第二排出動作では、ノズル51から吐出されるインクは、画像記録時又は第一排出動作時と比較し、1滴のインク滴の体積が極めて大きくなることを知得している。インク滴の体積が大きくなると、ノズル面52と吸収体71の上面がインクによって繋がることが想定される。ノズル面52と吸収体71の上面が繋がると、柱状となったインクが、ノズル面52及び/又は吸収体71の上面に広がり易くなる。ノズル面52に広がったインクは、ノズル面52を汚染する。吸収体71の上面に広がったインクは、自重によって吸収体71の内部を鉛直方向の下側に移動し難くなる。ノズル面52と吸収体71の上面が繋がると、ノズル51内のインクが吸収体71の側に吸い寄せられ、その結果、異物がノズル51に進入し易くなる。異物としては、エアが例示される。第二手法は、このような知識に基づくものである。
第二手法では、間隔Gとしてそれぞれ異なる複数の距離を設定し、設定された各距離で、第二排出動作が実行される。第二排出動作の排出条件は、各距離で同一とする。第二排出動作終了後の汚染度を観察するため、キャリッジ40の下面とノズル面52のうち、ノズル51を被覆することとならない所定の領域に、観察用の記録媒体を貼り付ける。観察用の記録媒体は、各距離での第二排出動作が終了する毎に交換する。所定の距離での第二排出動作に供した観察用の記録媒体に付着したインクを観察する。観察用の記録媒体を用いず、直接、ノズル面52及び/又はキャリッジ40の下面の所定の領域を観察対象としてもよい。この場合、各距離での第二排出動作は、観察態様の面が清浄な状態で開始される。
発明者は、第一手法に基づいた検討の結果、観察用の記録媒体へのインクの付着量が多くなる臨界的な値として、間隔Gの最大値15mmを見出した。発明者は、第二手法に基づいた検討の結果、観察用の記録媒体へのインクの付着量が多くなる臨界的な値として、間隔Gの最小値4mmを見出した。即ち、発明者は、間隔Gを15mm以内とすることで、インクミストの発生を抑制できるものの、間隔Gが短くなると、第二手法に関連して上述したような理由によりノズル面52が汚染され、又はノズル51に異物が侵入し易くなるため、間隔Gの最適な範囲として、4mm以上15mm以内を見出した。
<実施形態の効果>
実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)メンテナンス装置70では、吸収体71が、支持部75に支持された状態で回収容器73に収容される(図3及び図5参照)。インクジェット記録装置10では、第一移動部60によってキャリッジ40がメンテナンス装置70に移動され、第一排出動作又は第二排出動作が実行される。第一排出動作又は第二排出動作は、第一昇降部72によって回収容器73が鉛直方向の上側に移動され、回収容器73がキャップ部74でキャリッジ40の下面と密着した状態で実行される。この状態で、鉛直方向におけるノズル面52と吸収体71の上面との間隔Gは、上述した第一手法と第二手法に基づいた検討の結果から、4mm以上15mm以内の所定の距離とされる。即ち、メンテナンス装置70では、第一排出動作又は第二排出動作でノズル51からインクが吐出される場合、吸収体71は、吸収体71の上面がノズル面52から鉛直方向に4mm以上15mm以内の所定の距離だけ離間する状態で、支持部75に支持される。
そのため、ノズル51から吐出されたインクを、吸収体71で吸収することができる。ノズル51から吐出されたインクの跳ね返りを防止することができる。第一排出動作において、画像の記録に用いられる各種のインクで、インクミストの発生を抑制することができる。第二排出動作において、ノズル51から吐出されたインクによってノズル面52と吸収体71の上面が繋がることを抑制することができる。第一排出動作と第二排出動作が実行される場合において、インクがノズル面52に付着することを抑制することができる。ノズル51から吐出されたインクによるノズル面52の汚染を低減又は防止することができる。ノズル51への異物の侵入を抑制することができる。第一排出動作と第二排出動作の実行によって、高品質な画像を記録媒体15に記録することができる。
(2)支持部75では、載置部76は、網状部材によって形成される(図5参照)。従って、載置部76には、鉛直方向に貫通した複数の穴が形成される。そのため、吸収体71に吸収されたインクを、自重によって吸収体71から落下させ、回収容器73の底面に収集することができる。
<変形例>
実施形態は、次のようにすることもできる。以下に示す変形例のうちの幾つかの構成は、適宜組み合わせて採用することもできる。以下では上記とは異なる点を説明することとし、同様の点についての説明は、適宜省略する。
(1)インクジェット記録装置10では、第一移動部60によってキャリッジ40を主走査方向に往復移動させつつ、搬送部20によって搬送方向に搬送される記録媒体15に画像が記録される(図1参照)。インクジェット記録装置10とは異なるタイプのインクジェット記録装置が実用化されている。この異なるタイプのインクジェット記録装置は、ライン型と称されるインクジェットヘッドを備える。メンテナンス装置70は、ライン型のインクジェットヘッドを備えるインクジェット記録装置に採用することもできる。ライン型のインクジェットヘッドでは、複数のノズルは、上記の主走査方向に一致する記録媒体15の幅Wの方向に配列される。
ライン型のインクジェットヘッドを備えるインクジェット記録装置では、画像の記録時、キャリッジは主走査方向に往復移動されない。従って、このインクジェット記録装置では、ライン型のインクジェットヘッドが搭載されたキャリッジを、第一移動部60のようにメンテナンス装置70に移動させる機能を有する第一移動部が、別途設けられる。この第一移動部としては、公知の移動機構を採用することができる。例えば、第一移動部は、ワイピング部90の第二移動部97と同様、ボールねじとモータとリニアガイドを組み立てて形成される。モータによってボールねじのねじ軸を回転させることで、キャリッジを、回転方向に対応する方向に移動させることができる。リニアガイドは、キャリッジの移動をガイドする。ボールねじとモータを省略し、手動でキャリッジを移動させるようにしてもよい。ワイピングは、各色用のインクジェットヘッドでノズルが配列される方向に沿ってブレードを移動させて行われる。従って、ライン型のインクジェットヘッドを対象としたワイピングでは、第二移動部によるブレードの移動方向は、図1に示す主走査方向とされる。
(2)第一排出動作と第二排出動作は、回収容器73とキャリッジ40の下面が密着した状態で実行される(図3参照)。第一排出動作と第二排出動作は、回収容器73とキャリッジ40の下面が密着していない状態で実行するようにしてもよい。
(3)支持部75は、載置部76を備える(図3及び図5参照)。布帛によって形成される吸収体71は、載置部76に載せ置かれる。これは、吸収体71を形成する布帛は、剛性が低く、直接、受け部77又はスペーサ78に載せ置くと、回収容器73の底面に落下してしまうためである。吸収体を形成する素材の剛性が高く、例えば、鉛直方向の下側から吸収体の全面を支えなくても、吸収体が回収容器73の底面に落下しない場合、載置部76は、省略するようにしてもよい。この場合、吸収体は、支持部としての受け部に直接載せ置かれる。但し、上記同様、スペーサ78によって鉛直方向の位置を調整することもできる。
載置部76は、網状部材によって形成される(図3及び図5参照)。網状部材によって形成される載置部76には、鉛直方向に貫通する複数の穴が形成される。載置部は、スペーサ78のような環状とするようにしてもよい。吸収体が上記同様、薄手の布帛であるとする。この場合、載置部は、例えば、鉛直方向に2分割された構造とされる。2分割された載置部の各部は、吸収体の外周部を、鉛直方向の上側及び下側から挟み込む。載置部における鉛直方向に貫通した1個の穴は、吸収体によって封鎖された状態となる。2分割された載置部の各部は、吸収体を挟み込んだ状態で、所定の締結具によって固定される。この固定に用いられる締結具としては、ねじが例示される。
10 インクジェット記録装置、 15 記録媒体、 20 搬送部
30,30K,30M,30Y,30C メインタンク
31,31K,31M,31Y,31C 供給流路
32,32K,32M,32Y,32C サブタンク、 33 配管
35,35K,35M,35Y,35C 接続流路、 40 キャリッジ
41 ステー、 50,50K,50M,50Y,50C インクジェットヘッド
51 ノズル、 52 ノズル面、 53 内部流路、 54 本流部
55 支流部、 56 電極板、 57 駆動素子、 60 第一移動部
61,62 プーリ、 63 タイミングベルト、 64 モータ
70 メンテナンス装置、 71 吸収体、 72 第一昇降部、 73 回収容器
74 キャップ部、 75 支持部、 76 載置部、 77 受け部
78 スペーサ、 79 排出口、 80 排出流路、 81 開閉弁
82 給液口、 83 給液流路、 90 ワイピング部、 91 ブレード
95 保持部、 96 第二昇降部、 97 第二移動部、 98 ボールねじ
99 ねじ軸、 100 ナット部、 101 モータ、 102 リニアガイド
103 ガイドレール、 104 ブロック、 105 台座部、 G 間隔
W 幅

Claims (5)

  1. インクを吐出するノズルが形成されたインクジェットヘッドと、
    前記ノズルから吐出されたインクを吸収する吸収体と、
    前記吸収体を収容し、前記ノズル内のインクの乾燥を抑制する加湿用液体を貯留する回収容器と、を備え、
    前記回収容器は、前記回収容器の内部に、前記吸収体を支持する支持部を備え、
    前記吸収体は、前記吸収体が前記回収容器に収容された状態で鉛直方向の上側となる前記吸収体の上面と、前記ノズルが形成された前記インクジェットヘッドのノズル面と、が鉛直方向に対向する状態で前記ノズルからインクが吐出される場合、前記吸収体の上面が前記ノズル面から鉛直方向にインクミストが発生しない範囲で離間する状態で、前記支持部に支持され、
    前記支持部は、鉛直方向の下側となる前記回収容器の底面より鉛直方向の上側となる前記回収容器の内部に設けられ、
    前記回収容器は、前記加湿用液体を前記回収容器に収容された前記吸収体が浸る状態まで貯留でき、
    前記支持部は、鉛直方向に貫通する複数の穴が全面に形成された網状の載置部を備え、
    前記吸収体は、前記載置部の全面に形成された前記複数の穴を封鎖する状態で、前記支持部に支持される、インクジェット記録装置。
  2. 前記吸収体は、前記吸収体の上面と前記ノズル面とが鉛直方向に対向する状態で前記ノズルからインクが吐出される場合、前記吸収体の上面が前記ノズル面から鉛直方向に15mm以内の範囲で離間する状態で、前記支持部に支持される、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記吸収体は、前記吸収体の上面と前記ノズル面とが鉛直方向に対向する状態で前記ノズルからインクが吐出される場合、前記吸収体の上面が前記ノズル面から鉛直方向に4mm以上15mm以内の範囲で離間する状態で、前記支持部に支持される、請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記インクジェットヘッドが搭載されるキャリッジと、
    前記回収容器を鉛直方向に移動させる昇降部と、を備え、
    前記回収容器は、
    鉛直方向の上側となる前記回収容器の開口縁部に弾性を有するキャップ部を備え、
    前記昇降部によって鉛直方向の上側に移動された場合、前記キャップ部が鉛直方向の下側となる前記キャリッジの下面の外周部に密着した状態となる、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. インクを吐出するノズルが形成されたインクジェットヘッドと、
    前記ノズルから吐出されたインクを吸収する吸収体と、
    前記吸収体を収容し、前記ノズル内のインクの乾燥を抑制する加湿用液体を貯留する回収容器と、を備え、
    前記回収容器は、鉛直方向の下側となる前記回収容器の底面より鉛直方向の上側となる前記回収容器の内部に、前記吸収体を支持する支持部を備え、
    前記支持部は、鉛直方向に貫通する複数の穴が全面に形成された網状の載置部を備え、
    前記吸収体は、前記載置部の全面に形成された前記複数の穴を封鎖する状態で、前記支持部に支持され、
    前記回収容器は、前記加湿用液体を前記回収容器に収容された前記吸収体が浸る状態まで貯留できる、インクジェット記録装置。
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