JP6722896B2 - 木質ペレット供給装置及び木質ペレット燃焼装置 - Google Patents

木質ペレット供給装置及び木質ペレット燃焼装置 Download PDF

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Description

この発明は、木質ペレットを供給する木質ペレット供給装置、及び木質ペレットを燃焼させる木質ペレット燃焼装置に関し、特に、回転体を用いて木質ペレットの供給を行う木質ペレット供給装置、及び木質ペレット供給装置により供給された木質ペレットを燃焼させる木質ペレット燃焼装置に関する。
従来、木質ペレットを燃料とするペレットストーブが知られている。燃料である木質ペレットは、乾燥した木材(例えば、森林の育成過程で生じる間伐材や、製材工場から発生する端材や樹皮等)を細粉し、圧力をかけて直径約6〜8mm、長さ約5〜40mmの丸棒状に圧縮成形した木質燃料である。
この木質ペレットは、バイオマス(植物資源)として再生可能な循環型エネルギー燃料であり、燃焼に際し化石燃料のように大気中の二酸化炭素を増加させることがない。つまり、木質ペレット燃焼時に放出する二酸化炭素は、木質ペレットの原料である樹木等が生長する際に吸収した二酸化炭素と同等であり、地球全体の二酸化炭素の量は平衡している(所謂カーボンニュートラルの概念)ので、地球温暖化対策に有効であるとして、最近脚光を浴びている。
ペレットストーブには、例えば、燃焼室が設けられているストーブ本体に付属して、燃料である木質ペレットを貯蔵する貯蔵庫が備えられており、木質ペレットは、貯蔵庫から木質ペレットの供給先である燃焼室へ、供給装置により自動的に供給される。
このような、木質ペレットを、貯蔵タンク(貯蔵庫)から燃焼室へ、供給装置により自動的に供給するものとして、例えば、燃焼装置(特許文献1参照)がある。
特開2013−190195号公報
ところで、ペレットストーブにおいて、供給装置により、貯蔵庫から木質ペレットの供給先である燃焼室へ木質ペレットを自動的に供給する場合、燃焼室での燃焼を継続するために必要な量の木質ペレットを、途切れることなく燃焼室へ送り込む必要がある。このため、供給装置にあっては、貯蔵庫に貯め置かれた木質ペレットを、一定量、貯蔵庫から正確、且つ確実に取り出して燃焼室へ滞りなく連続して供給することが求められている。
この発明の目的は、木質ペレットを、一定量、貯蔵庫から正確、且つ確実に取り出して供給先へと滞りなく連続して供給することが、安定してできる木質ペレット供給装置、及び木質ペレットを、一定量、貯蔵庫から正確、且つ確実に取り出して供給先へと滞りなく連続して供給することが、安定してできる木質ペレット供給装置を備えた木質ペレット燃焼装置を提供することである。
上記目的を達成するため、この発明に係る木質ペレット供給装置は、貯め置かれた木質ペレットの一部が滑り落ちる傾斜部、及び前記傾斜部の上方に対向配置されて前記木質ペレットの残りの部分を受け止める板が設けられ、前記傾斜部の下端及び前記板の間ペレット取出し口を開口する貯蔵庫と、前記ペレット取出し口のペレット滑落方向の前方に、前記木質ペレットを受け止める回転面を位置させ、前記回転面の前記ペレット取出し口側の取り出し部の一部は、前記傾斜部の配置方向において、前記傾斜部の下端を越えて前記傾斜部の上方向に入り込み、前記回転面の回転移動に伴って前記木質ペレットを前記ペレット取出し口から横移動により取り出す回転体と、前記ペレット取出し口からの前記木質ペレットの取り出し状態を調整する調整部と、柔軟性を有する部材によって形成されるとともに、解放端となるループ状の屈曲部を有し、前記傾斜部の下端と前記回転面との間隙を塞ぎつつ、前記回転面の移動方向への変位を許容する閉塞部と、回転移動する前記回転面から落下した前記木質ペレットを、供給先へと送り出す供給部と、前記調整部の前記屈曲部の内部空間を自由に動くとともに、荷重を前記調整部に付加して前記調整部を垂下状態に保持する荷重付加部と、を有し、前記板は前記回転体を覆い、前記調整部は、柔軟性を有する部材によって形成され、前記板の端部近傍に固定される基部、及び解放端となるループ状の屈曲部を有し、前記調整部は前記回転面に向けて突出し、前記閉塞部の前記解放端に切り込みが設けられ、前記閉塞部はブラシ状である
上記構成を有することにより、木質ペレットを、一定量、貯蔵庫から正確、且つ確実に取り出して供給先へと滞りなく連続して供給することが、安定してできる。
この発明の木質ペレット供給装置では、前記回転面に、前記木質ペレットを係止させ、回転移動する前記回転面と共に前記木質ペレットを移動させるペレット係止部が設けられている、ことが好ましい。この構成によれば、木質ペレットはペレット係止部に係止させられて回転面と共に移動する。
この発明の木質ペレット供給装置では、前記傾斜部の下端と前記回転面との間隙を塞ぎつつ、前記回転面の移動方向への変位を許容する閉塞部が設けられている。この構成によれば、傾斜部の下端と回転面との間隙は、回転面の移動方向への変位を許容する閉塞部により塞がれる。
この発明の木質ペレット供給装置では、前記調整部に、荷重が付加されて前記調整部を垂下状態に保持する荷重付加部を備える。この構成によれば、荷重付加部により荷重が付加されて、変位した調整部を垂下状態へと迅速に復帰させることができる。
また、上記目的を達成するため、この発明に係る木質ペレット燃焼装置は、この発明に係る木質ペレット供給装置を備えたことを特徴とする。
上記構成を有することにより、備えられた木質ペレット供給装置により、木質ペレットを、一定量、貯蔵庫から正確、且つ確実に取り出して供給先へと滞りなく連続して供給することが、安定してできる。
この発明によれば、木質ペレットを、一定量、貯蔵タンクから正確、且つ確実に取り出して供給先へと滞りなく連続して供給することが、安定してできる木質ペレット供給装置、及び木質ペレットを、一定量、貯蔵タンクから正確、且つ確実に取り出して供給先へと滞りなく連続して供給することが、安定してできる木質ペレット供給装置を備えた木質ペレット燃焼装置を提供することができる。
この発明の実施の形態に係る木質ペレット供給装置の概略的構成を断面して示す説明図である。 図1のペレット取出し口の周辺の概略的構成を一部断面して示す斜視説明図である。 図1の回転ドラムを概略的に示す斜視説明図である。 図1の調整部を拡大して示す説明図である。
以下、本発明を実施するための一形態について図面を参照して説明する。
図1から図3に示すように、本実施形態の木質ペレット供給装置10は、貯蔵庫11と、回転ドラム(回転体)12と、調整部13と、供給部14とを有しており、貯蔵庫11に貯め置かれた木質ペレットPを、木質ペレットPの供給先へと供給することができ、例えば、木質ペレットPを燃料とする木質ペレット燃焼装置であるペレットストーブ(図示しない)に、備えられている。
なお、本実施形態では、ペレットストーブについて説明しているが、本発明に係る木質ペレット燃焼装置は、ペレットストーブに限るものではなく、例えば、ボイラー等の、燃料として木質ペレットPを用いる燃焼装置であれば良い。
本実施形態の貯蔵庫11は、貯め置かれた木質ペレットPが滑り落ちる傾斜部15が設けられ、傾斜部15の下端にペレット取出し口16を開口している(図1参照)。この貯蔵庫11は、例えば箱形の容器状に形成されており、燃料庫として、例えば、ペレットストーブの、燃焼室(火室)が設けられているストーブ本体(図示しない)に、ストーブ本体と一体的に設置されている。
傾斜部15は、貯蔵庫11の内部に、下方に向かって絞り込むように傾斜配置された、例えば、4枚の傾斜板17〜19(図1,2は、3枚のみ示す)によって形成されており、貯め置かれた木質ペレットPは、4枚の傾斜板17〜19上を自然落下により滑り落ちて、ペレット取出し口16に集積する(図1,2参照)。
本実施形態において、傾斜部15を形成する、4枚の傾斜板17〜19(図1,2は、3枚のみ示す)は、例えば、対向する一組が約90度の角度で交差(略直交)状態になるように配置され、4枚の内の一枚の傾斜板17が、下端を延長して最低部に位置するように設置されている(図1参照)。4枚の傾斜板17〜19それぞれの傾斜角度は、木質ペレットPが自然落下により滑り落ちることができる角度であれば良く、水平面に対する下向き傾斜角度で、例えば45〜60度(本実施形態では、45度)が好ましい。
本実施形態のペレット取出し口16は、4枚の傾斜板17〜19(図1,2は、3枚のみ示す)のそれぞれの下端を互いに離間配置することにより、傾斜部15の下端、即ち、4枚の傾斜板17〜19の下端に、例えば、長辺が110〜130mm、短辺が60〜80mmの長方形状に、開口している(図1,2参照)。
本実施形態の回転ドラム12は、ペレット取出し口16のペレット滑落方向(木質ペレットPが滑り落ちる方向)の前方に、木質ペレットPを受け止める回転面12aを位置させ、回転面12aの回転移動に伴って木質ペレットPをペレット取出し口16から横移動により取り出す。
この回転ドラム12は、例えば、円筒や円柱等により形成され、外周面からなる回転面12aを、ペレット取出し口16のペレット滑落方向の前方、即ち、ペレット取出し口16を挟んで傾斜板17の反対側から、ペレット取出し口16に臨ませた状態で、長手方向軸を回転軸Oとして回転自在に軸支されている(図1,2参照)。
回転ドラム12の回転軸Oは、傾斜板17の下辺17a位置より、好ましくは5〜15mm、特に好ましくは10mm、上方向に配置されている(図1参照)。回転ドラム12の回転軸Oを、傾斜板17の下辺17a位置より上方向に配置することにより、回転ドラム12の回転時にかかる負荷を軽減することが可能になって、回転ドラム12を回転駆動するために必要な回転トルクを、回転軸Oを傾斜板17の下辺17a位置に配置した場合に比べてより少なくすることができる。この結果、回転ドラム12を、より少ない電力で回転駆動することができる。
本実施形態の回転面12aは、ペレット取出し口16の開口面に密着させた場合、少なくとも開口面全域を塞ぐことができる形状及び大きさを有しており、ペレット取出し口16に臨ませた状態で、ペレット取出し口16側が傾斜板17にかかっている。つまり、回転面12aのペレット取出し口16側の一部は、傾斜板17の配置方向において、傾斜板17の下端である下辺17aを越えて傾斜板17の上方向に入り込む(図1参照)。
これにより、貯蔵庫11内で傾斜部15の下部のペレット取出し口16に集積した木質ペレットPは、回転面12aを停止位置として、回転面12aに受け止められることになる。
この回転面12aは、ペレット取出し口16に臨ませた状態で、傾斜板17の下端である下辺17aと間隙aを有して離間し、傾斜板17に対向配置されている傾斜板18の下端である下辺18aと間隙bを有して離間している(図1参照)。
本実施形態においては、一例として、回転面12aの軸方向長さ(長手方向長さ)は160〜200mmに、また、間隙aは4〜14mmに、間隙bは33〜43mmに、それぞれ形成されている。
本実施形態のペレット取出し口16には、傾斜板17の下端である下辺17aと回転面12aとの間隙aを塞ぎつつ、回転面12aの移動方向への変位を許容する閉塞部20が設けられている(図1,2参照)。
この閉塞部20は、柔軟性を有する各種部材(本実施形態では、テフロン(登録商標)シート)を用いて、少なくとも間隙aを塞ぐことができる、間隙aの平面形状と相似形、且つ、広い面積で、回転面12aとの接触部分を有する、例えばシート状やブラシ状等に形成されている。
本実施形態において、閉塞部20は、傾斜板17の下端である下辺17aから回転面12aに向けて突出させ、回転面12aと接触させた突出端20aが、回転面12aの移動方向側に位置させた解放端となるように、基部側が固定されている(図1参照)。このため、閉塞部20は、回転面12aに接触しているが回転面12aの回転移動の抵抗となることは殆ど無く、回転面12aは移動方向へと容易に変位することが可能になる。
本実施形態の閉塞部20により、両側が2個所の傾斜板19(図1,2において、傾斜部19に対向配置された傾斜板は図示しない)に区切られた、傾斜板17の下端である下辺17aと回転面12aとの間隙aを塞ぐことができる。間隙aが閉塞部20により塞がれることで、傾斜部15の下部に集積し回転面12aに受け止められている木質ペレットPは、間隙aに入り込むこと無く、閉塞部20上に留まることになる。
このため、回転面12aに受け止められている木質ペレットPが、間隙aに入り込んで引っ掛かってしまうのを防止することができ、例えば、間隙aに引っ掛かった木質ペレットPにより、回転面12aの回転移動が滑らかに行われなかったり停止させられてしまったり等の不具合が生じるのを、回避することができる。
本実施形態において、閉塞部20は、例えば、二重になるように折り曲げて(ループ状にして)、解放端となる屈曲部を設けることにより長期間保持可能な復元力を備えているが、これに限るものではなく、閉塞部20の、回転面12aに向けた突出量及び部材の柔軟性を任意に設定して、木質ペレットPの受け止め量等、及び回転面12aに対する接触量や接触圧力等を自由に調整することができる。また、閉塞部20の突出側(解放端側)に、例えば、切り込みを一個所或いは複数個所入れ、回転面12aとの接触による振動で切り込みが開くようにすれば、閉塞部20上に溜まった木質ペレットPの粉等を振り落とすことができる。
本実施形態の回転面12aには、木質ペレットPを係止させ、回転移動する回転面12aと共に木質ペレットPを移動させるペレット係止部21が、1個或いは略等間隔で離間配置された複数個、設けられている(図1,3参照)。
本実施形態のペレット係止部21は、回転面12a側を平面形状が長方形状の開口として、一例として、長辺が110〜130mm、短辺が15〜25mm、深さが4〜11mmの箱形凹部状に形成されている。このペレット係止部21に、直径約6〜8mm、長さ約5〜40mmの丸棒状の木質ペレットPは、全体或いは一部を入り込ませることができ、ペレット係止部21に全体或いは一部を入り込ませた木質ペレットPは、ペレット係止部21に係止した状態になる(図1,3参照)。
従って、回転ドラム12が回転して回転面12aが回転移動するに連れてペレット係止部21も移動し、回転面12aに受け止められている木質ペレットPの内、ペレット係止部21の移動軌跡上にあるものは、ペレット係止部21の移動に伴ってペレット係止部21に入り込む(図1参照)。ペレット係止部21に入り込んでペレット係止部21に係止された木質ペレットPが、回転面12aの移動方向(図1、矢印参照)に沿って移動する。
ペレット係止部21に係止された木質ペレットPは、回転面12aの回転移動に伴って、ペレット取出し口16から、傾斜板17の傾斜方向に沿う、自然落下によるペレット滑落方向ではなく、回転面12aの移動方向(図1、矢印参照)に向かって略水平方向に移動する横移動により、取り出される(図2、白抜き矢印参照)。
つまり、本実施形態において、木質ペレットPは、ペレット取出し口16に集積する木質ペレットPによる重力負荷方向ではなく、木質ペレットPによる重力負荷を逃れる方向である略水平方向へと、重力負荷を受け流すように横移動する(図2、白抜き矢印参照)。この一連の木質ペレットPの動きにより、ペレット取出し口16から木質ペレットPが取り出されるので、木質ペレットPを取り出すための回転ドラム12は、集積した木質ペレットPによる重力負荷を極力回避することができる状態になり、回転ドラム12を低トルクで回転駆動することができる。
本実施形態において、回転ドラム12の回転面12aは、木質ペレットPを留まり難くする滑り面により形成されており、ペレット係止部21に係止する木質ペレットP以外の、回転面12aの上の木質ペレットPは、回転移動する回転面12aから滑り落ちてしまい、回転面12aに留まることはない。従って、ペレット係止部21に係止する木質ペレットP以外に、ペレット取出し口16から木質ペレットPが取り出されることはない。
木質ペレットPは、ペレット取出し口16から横移動により取り出される際、ペレット取出し口16に設けられた調整部13の下方空間を通り抜ける。
本実施形態の調整部13は、ペレット取出し口16からの木質ペレットPの取り出し状態を調整する。この調整部13は、柔軟性を有する部材(本実施形態では、皮革部材)により、例えばシート状やブラシ状等に形成され、ペレット取出し口16の幅(回転ドラム12の回転軸O)方向略全域にわたって、設置されている。なお、調整部13は、必要に応じ、不燃性部材を用いることが望ましい。
本実施形態において、調整部13は、ペレット取出し口16の間隙bを上下方向で狭めるように、傾斜部18の下辺18a近傍から回転面12aに向けて突出させ、突出端側が容易に変位する解放端となるように、基部側が固定されている(図1参照)。
本実施形態の調整部13により、ペレット係止部21に係止されてペレット取出し口16から取り出されようとする木質ペレットPであっても、調整部13に引っ掛かるものは間隙bを通り抜けることができずに、回転面12a外側のペレット取出し口16の近傍に留まることになる。木質ペレットPが間隙bを通り抜けるか否かは、調整部13が備える柔軟性を主たる要因として決定される、間隙bの変位許容範囲により調整され、少なくとも回転面12aの回転移動が不可能になる回転ドラム12の停止状態を招くことが無く、連続的な回転移動を継続することができるようにしている。
この調整部13を設けることで、調整部13によって形成される間隙bを通り抜ける木質ペレットPのみが、ペレット係止部21に係止されてペレット取出し口16から取り出されることになり(図1参照)、間隙bを通り抜ける木質ペレットPが定量化するように、また、ペレット係止部21における係止状態が安定化するように、木質ペレットPの取り出し状態を調整することができる。
この結果、回転面12aの連続的な回転移動を継続しつつ、ペレット取出し口16から木質ペレットPを定量的に安定して取り出すことができるので、木質ペレットPを、一定量、貯蔵庫11から正確、且つ確実に取り出すことができる。
調整部13により定量化される木質ペレットPの量は、ペレットストーブの燃焼室(図示しない)への燃料(即ち、木質ペレットP)供給量として、本実施形態においては、単位時間当たり約1kgから約1.8kgに設定されるが、燃焼室における燃焼状態等に応じて任意に設定することができる。
本実施形態において、調整部13は、例えば、二重になるように折り曲げて(ループ状にして)屈曲部を設けることにより長期間保持可能な復元力を持たせ、屈曲部を解放端としたものを、2個重ね合わせにして用いている(図1参照)が、これに限るものではない。調整部13は、例えば、下端側(解放端側)に切り込みを入れた板体状のもの等でもよく、回転面12aの連続的な回転移動を継続しつつ、ペレット取出し口16から木質ペレットPが定量的に取り出されるように調整することができるのであれば、回転面12aに向けた突出量、即ち、間隙bの上下幅や部材の柔軟性等を任意に設定することができる。
また、図4に示すように、本実施形態の調整部13は、荷重を付加して調整部13を垂下状態に保持する荷重付加部13aを備えている。この荷重付加部13aは、例えば、金属部材(本実施形態では鉄部材)等からなる棒状体により形成され、調整部13の解放端となる屈曲部の内部空間を上下方向(屈曲部の略突出方向を下方とする方向)に移動可能に、内部空間の底部に差し込んだ状態で配置されている。
本実施形態において、荷重付加部13aは、調整部13の屈曲部が、常時、調整部13の突出方向最下端に位置するように、調整部13を垂下状態に保持する力を高めることができる、所定の重量を有している。
調整部13が、屈曲部の内部空間の底部に配置された荷重付加部13aを備えることで、屈曲部に荷重付加部13aが作用し、調整部13は垂下状態をより保持し易くなる。このため、調整部13を形成している柔軟性を有する部材が、例えば、経年変化による劣化等で十分な柔軟性を備え難くなったとしても、荷重付加部13aによって柔軟性に基づく復帰力を補うことができ、調整部13を垂下状態へと迅速に復帰させることができる。
この荷重付加部13aは、屈曲部の内部空間の底部に固定されることなく、内部空間を上下方向(調整部13の垂下方向)に自由に動くことができるように、配置されている。これにより、本来、間隙bを通り抜けることができない木質ペレットPが、何らかの原因で間隙bに入り込んでしまったとしても、間隙bを通り抜けずに詰まってしまうことなく、木質ペレットPは、そのまま間隙bを通り抜けることが可能になる。なお、荷重付加部13aは、棒状体に限るものではなく、内部空間を自由に動くことができるのであれば、形状や配置状態等を自由に設定することができる。
本来、間隙bを通り抜けることができない木質ペレットPが間隙bに入り込んでしまった場合、屈曲部には押し出そうとする力が加わるが、このとき、屈曲部が押し出し方向(回転面12aの回転移動方向)に変位するのに合わせて、荷重付加部13aが屈曲部の内部空間を底部から上部方向に移動する。従って、屈曲部は、荷重付加部13aの作用を受けることなく、本来保持している柔軟性によって押し出し方向へと容易に変位することができ、間隙bに入り込んでしまった木質ペレットPは、屈曲部(調整部13)に妨げられることなく、容易に間隙bを通り抜けることができる。
このように、本来、間隙bを通り抜けることができない木質ペレットPが、間隙bに入り込んでしまった場合でも容易に間隙bを通り抜けることができるため、木質ペレットPが間隙bを通り抜けずに詰まってしまった場合に起こり得る、回転面12aの回転移動が滑らかに行われず回転ドラム12に大きな負荷がかかってしまう、或いは回転面12aの回転移動が不能になって回転ドラム12が停止してしまう、ことを回避することができる。
回転ドラム12の回転動作に伴って、ペレット取出し口16から横移動により取り出された木質ペレットPは、取り出された後に回転面12aから落下し、供給路14に受け止められる。
本実施形態の供給路14は、回転移動する回転面12aから落下した木質ペレットPを、供給先へと送り出す。この供給路14は、例えば、傾斜板17の下辺17aに、段差部を経て一段下がりに連続し、回転面12aからの落下方向となる回転ドラム12の下方に、傾斜板17と略同一角度の下がり傾斜状態に配置されている(図1参照)。傾斜状態に配置された供給路14の出口側端は、ペレットストーブの燃焼室(図示しない)に開口する燃料供給口(図示しない)に接続されている。
回転移動する回転面12aから落下した木質ペレットPは、供給路14に受け止められ、供給路14を燃料供給スロープとして自然落下状態で滑り落ち(図1、白抜き矢印参照)、燃料供給口(図示しない)を介して、燃料供給先であるペレットストーブの燃焼室(図示しない)に供給される。
上述したように、本実施形態の木質ペレット供給装置10にあっては、ペレット取出し口16のペレット滑落方向の前方に、木質ペレットPを受け止める回転面12aを位置させて、回転ドラム12を配置し、回転面12aの回転移動に伴い、貯蔵庫11に貯め置かれた木質ペレットPはペレット取出し口16から横移動により取り出され、取り出される木質ペレットPは、調整部13によって、取り出し状態が調整され、回転移動する回転面12aから落下した木質ペレットPは、供給部14によって供給先へと送り出される。
木質ペレットPを、回転面12aの回転移動に伴う横移動により取り出し、調整部13によって、取り出し状態が調整されることで(図1,2参照)、木質ペレットPを、一定量、貯蔵庫11から正確、且つ確実に取り出して供給先(本実施形態では、ペレットストーブの燃焼室)へと滞りなく連続して供給することが、安定してできる。
木質ペレットPを、横移動ではなく、集積する木質ペレットPによる重力負荷方向に沿って取り出そうとすると、取り出そうとする木質ペレットPは、重力負荷を直接、且つ、集中して受けることになってしまう。その結果、ペレット取出し口16で木質ペレットPが絡み合ったり詰まったりし易くなるのが避けられず、一方、押し出す力が加わって取り出される木質ペレットPの量や速度が必要以上に増加してしまい易く、木質ペレットPを安定して取り出すことができ難かった。
本実施形態において、回転ドラム12は、集積する木質ペレットPによる重力負荷を直接全体で受け止めることが無いように、回転軸Oを、傾斜板17の下辺17aより上方向にずらして位置させ、回転面12aは木質ペレットPを一旦受け止めはするが、回転面12aに、集積する木質ペレットPによる重力負荷が集中しないようにしている。
回転軸Oの位置は、傾斜板17の下辺17aに対する上方向及び横(水平)方向へのずらし量を、木質ペレットPのサイズ(長さや太さ等)、回転面12aの位置(回転ドラム12の外径により決定)と傾斜板17の下辺17a及び傾斜板18の下辺18aとの距離、ペレット係止部21とペレット取出し口16の形状及び大きさ等、によって調整し、木質ペレットPの横移動による取り出しを効率良くできるように設定する。なお、回転軸Oの位置を横(水平)方向へずらしても、閉塞部20により、傾斜板17の下辺17aと回転面12aとの隙間が塞がれる(図1参照)ので、隙間に木質ペレットPやその粉等が入り込んでしまうことを防止することができる。
また、木質ペレットPを、回転面12aの回転移動に伴う横移動により取り出すことで、回転移動する回転面12aは、ペレット取出し口16に集積する木質ペレットPによる重力負荷が直接、且つ、集中することを極力回避することができる。このため、回転面12aは、重力負荷の影響が受け難くなって、回転移動をより少ない力でスムーズに行うことができ、回転ドラム12をより少ない力で駆動することができる。
この結果、回転ドラム12を、DCモータにより駆動することが可能になり、例えば、ユニバーサル・シリアル・バス(Universal Serial Bus:USB)等の供給ジャックの付いたDCバッテリに接続することで、商用電力供給源(ACコンセント)に接続するために必要としていた電源コードが不要になる。
また、本実施形態の木質ペレット供給装置10は、木質ペレット燃焼装置に備えることができる。木質ペレット供給装置10を備えたことにより、木質ペレット燃焼装置は、木質ペレットPを、一定量、貯蔵庫11から正確、且つ確実に取り出して、供給先である木質ペレット燃焼装置(本実施形態では、ペレットストーブ)の燃焼室へと、滞りなく連続して供給することが、安定してできる。
この発明によれば、木質ペレットPを、回転面12aの回転移動に伴う横移動により取り出し、調整部13によって、取り出し状態が調整されることで、木質ペレットPを、一定量、貯蔵庫11から正確、且つ確実に取り出して供給先へと滞りなく連続して供給することが、安定してできるので、木質ペレットPを供給先へ供給する木質ペレット供給装置として、また、木質ペレット燃焼装置に備えられる木質ペレット供給装置として、最適である。
10 木質ペレット供給装置、 11 貯蔵庫、 12 回転ドラム(回転体)、 12a 回転面、 13 調整部、 13a 荷重付加部、 14 供給部、 15 傾斜部、 16 ペレット取出し口、 17〜19 傾斜板、 17a,18a 下辺、 20 閉塞部、 20a 突出端、 21 ペレット係止部、 P 木質ペレット、 O 回転軸、 a,b 間隙

Claims (3)

  1. 貯め置かれた木質ペレットの一部が滑り落ちる傾斜部、及び前記傾斜部の上方に対向配置されて前記木質ペレットの残りの部分を受け止める板が設けられ、前記傾斜部の下端及び前記板の間ペレット取出し口を開口する貯蔵庫と、
    前記ペレット取出し口のペレット滑落方向の前方に、前記木質ペレットを受け止める回転面を位置させ、前記回転面の前記ペレット取出し口側の取り出し部の一部は、前記傾斜部の配置方向において、前記傾斜部の下端を越えて前記傾斜部の上方向に入り込み、前記回転面の回転移動に伴って前記木質ペレットを前記ペレット取出し口から横移動により取り出す回転体と、
    前記ペレット取出し口からの前記木質ペレットの取り出し状態を調整する調整部と、
    柔軟性を有する部材によって形成されるとともに、解放端となるループ状の屈曲部を有し、前記傾斜部の下端と前記回転面との間隙を塞ぎつつ、前記回転面の移動方向への変位を許容する閉塞部と、
    回転移動する前記回転面から落下した前記木質ペレットを、供給先へと送り出す供給部と
    前記調整部の前記屈曲部の内部空間を自由に動くとともに、荷重を前記調整部に付加して前記調整部を垂下状態に保持する荷重付加部と、
    を有し、
    前記板は前記回転体を覆い、
    前記調整部は、柔軟性を有する部材によって形成され、前記板の端部近傍に固定される基部、及び解放端となるループ状の屈曲部を有し、前記調整部は前記回転面に向けて突出し、
    前記閉塞部の前記解放端に切り込みが設けられ、前記閉塞部はブラシ状である、木質ペレット供給装置。
  2. 前記回転面に、前記木質ペレットを係止させ、回転移動する前記回転面と共に前記木質ペレットを移動させるペレット係止部が設けられている、請求項1に記載の木質ペレット供給装置。
  3. 請求項1又は2に記載の木質ペレット供給装置を備えたことを特徴とする木質ペレット燃焼装置。
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