JP6722541B2 - アクチュエータスピーカ - Google Patents
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Description
ここで例示したアクチュエータスピーカ100は、スピーカ本体101の中央部分の裏面側にアクチュエータ102を配置している。
また、アクチュエータスピーカ100は、当該アクチュエータスピーカ100から離れた位置にある図示を省略したオーディオ装置等と接続する接続コード104を備えており、当該接続コード104はスピーカ本体101内部において、アクチュエータ102と配線接続されている。なお、アクチュエータスピーカ100は、十分な防水構造を備えていない場合、例えば、上記の浴室ドアの室外側に設置される。
また、アクチュエータスピーカに防水構造を採用し、例えば浴室内に設置する場合には、壁などを伝ってきた水滴や跳ね水などが、当該アクチュエータスピーカの筐体上面部分に溜ることが頻繁に生じる。このように水滴などが同一箇所に長時間留まると、水道水等に含まれている物質や、浴室内で使用された洗剤などによって、当該アクチュエータスピーカの筐体等が劣化し、特に筐体等を構成する外装部材の接合部分などにおいて劣化が進行する。そのため、防水効果が弱まって内部に備えた電子回路等の故障を引き起こす場合があり、跳ね水などが頻繁にかかる浴室内に設置して使用することが難しくなるという問題点があった。
[実施例]
図1は、本発明の実施例によるアクチュエータスピーカ1の斜視図である。この図は、浴室など室内の壁面2にアクチュエータスピーカ1を取り付け固定し、これに例えばスマートフォンなどの携帯端末5を収納した状態を示している。
アクチュエータスピーカ1は、正面にフロントパネル10、フロントパネル10の上端と接する上面部11、フロントパネル10の両側方に配置される側面部13を備えた概略直方体に形成されている。
フロントパネル10は、平坦に形成された表面を有し、例えば、壁面2に設置された状態において水平方向が長手方向となり、上記表面の図中右側下端に、電源のオンオフ、音量調整、音声の再生、停止、曲送りなどを行う複数の(例えば6個の)パネルスイッチ14と、後述するスピーカユニット30の動作状況などを示す(例えば2個の)インジケータ15が設置されている。
上面部11は、壁面2に設置固定された状態において、フロントパネル10の水平方向が長手方向となる長形に形成されている。
アクチュエータスピーカ1は、フロントパネル10の背後側に背面部16を有し、背面部16は、その上端部分がフロントパネル10の上端部よりも低くなるように形成されている。換言すると、前述のように上面部11の後端に上端凹部12が形成されており、背面部16の上端部分が上面部11よりも一段低くなるように構成されている。なお、背面部16には、後述する固定手段41を備えている。
上端凹部12は、アクチュエータスピーカ1の長手方向において、一の側面部13から他の側面部13まで延設されており、当該アクチュエータスピーカ1、もしくは上面部11の長手方向の中央部12aにおいて、当該上面部11と壁面2との間に形成されるスリットの幅が大きくなり、側面部13の近傍となる側端部12bにおいて幅が狭まるように形成されている。
上記のようなスリットが形成されるように、上面部11の、背面部16と接合する側に形成される上端凹部12は、フロントパネル10と背面部16との間における奥行き(フロントパネル10と接する上端凹部12前端から、背面部16と接する上端凹部12後端までの距離)、即ち、上面部11の短手方向における寸法が、上面部11の長手方向中央近傍(前述の中央部12a)においては、上記の携帯端末の厚みよりも大きく形成され、上面部11の長手方向両端近傍(前述の側端部12b)においては、上記の携帯端末の厚みよりも小さく形成されている。
具体的には、例えば、上端凹部12は、スリットの概ね底部分となる当該上端凹部12の中央部分などの高さよりも、上端凹部12の両側端、即ち、上面部11の長手方向両端に配置される排水用凹部17の高さを低く形成している。なお、図3等に例示した排水用凹部17は、前述の側端部12bよりも狭く(上面部11の短手方向の寸法を小さく)形成して側面部13へ達するように設けている。
上記のように傾斜した上面部11の奥側、即ち、背面部16側には、前述のように上端凹部12が形成されており、アクチュエータスピーカ1を側方視したとき、上端凹部12は、上面部11の、フロントパネル10側の面高さから急峻に低くなって段差を形成している。上記のように急峻に低くなっている上端凹部12の後端には、背面部16の上端が接している。
上記の上面部11のフロントパネル10側の面高さと、上端凹部12の高さの差、即ち上端凹部12の深さは、当該アクチュエータスピーカ1を壁面2に設置固定したときに形成されるスリットの深さとなり、このスリット内に収納する携帯端末5等を立て掛け支持することができる寸法を有する。
背面部16の表面には、アクチュエータスピーカ1を壁面2に固定する固定手段41として、例えばマグネットシートが当該背面部16表面全体に貼り付け固定されている。固定手段41として使用するマグネットシートは、壁面2表面と密着するように滑らかに表面が形成されており、壁面2に設置した当該アクチュエータスピーカ1を支持固定する磁力を有している。また、上記のマグネットシートは、アクチュエータ34,35の振動部位が、当該マグネットシート41および背面部16を介して壁面2と密着したとき、例えば、アクチュエータ34,35と壁面2との間に空気層などが生じないように、(細かな凹凸のない)均一な厚みに形成されている。
また、上記のマグネットシートは、アクチュエータ34,35が発生した振動を適確に伝達する剛性を備えており、好ましくは、アクチュエータ34,35の振動部位を壁面2に直接接触(密着)させた場合と同様に、上記振動を伝達するように構成されたものである。
筐体本体3は、背面部16の前方に向かって開口しており、フロントパネル10と接する側の、上面部11、2つの側面部13、下面部21の各縁端が筐体本体3開口部を構成している。また、筐体本体3は、前述のようにテーパー状に形成された上面部11、下面部21、側面部13を背面部16の周縁に配置し、筐体本体3開口部から背面部16へ向かって狭まくなるテーパー状に構成されている。
換言すると、筐体本体3は、前述のようにテーパー状に形成された上面部11、下面部21、側面部13を、フロントパネル10と、フロントパネル10よりも小さな背面部16との間において、テーパー状に配置して構成されている。
また、筐体本体3は、後述するアクチュエータ34,35、スピーカユニット30等を内部に固定するように構成されており、後述するように、内部のアクチュエータ34,35、スピーカユニット30等が水に浸ることを防ぐ防水構造を備えている。
なお、アクチュエータ34,35を設置固定している背面部16、もしくは筐体本体3等についても、アクチュエータ34,35が発生した振動を適確に伝達する剛性を備えた、例えば樹脂などの素材によって構成されている。
図5(a)は、筐体本体3開口部側からスピーカユニット30などを視た場合の概略構成を示し、図5(b)は、例えば、下面部21側からアクチュエータスピーカ1を視た場合の概略構成を示している。
フロントパネル10は、例えば、図5(c)に示したインナーパネル40と、図5(d)に示した化粧パネル50によって構成され、インナーパネル40の前面に化粧パネル50が取り付け固定されている。また、インナーパネル40は、前述の筐体本体3の開口部に接合固定するように構成されている。
インナーパネル40と筐体本体3開口部との接合部分には、前述の防水構造60を備えている。防水構造60は、例えば、防水パッキンを保持する、または防水パッキンと当接する形状の部位を、インナーパネル40の周縁ならびに筐体本体3開口部の周縁に設けておき、この部位に防水パッキンを設置し、当該防水パッキンに適当な押圧等を加えながらインナーパネル40と筐体本体3とを接合したものである。このインナーパネル40と筐体本体3開口部の接合部分に挟み込んだ防水パッキンは、弾力等によってインナーパネル40と筐体本体3との間を密封し、水滴などがアクチュエータスピーカ1の筐体内部に侵入することを防止する。
アクチュエータ34,35は、アクチュエータスピーカ1を正面視したとき、前述の上端凹部12の下方となるように、背面部16の裏側に設置されており、アクチュエータスピーカ1を壁面2に取り付け固定したときには、背面部16ならびに固定手段41を介して壁面2に密着する。
また、壁面2からアクチュエータスピーカ1を取り外すときには、上記のスリットに手などを差し込み、容易にアクチュエータスピーカ1を壁面2から引き離すことができる。
また、2つのアクチュエータ34,35を使用してステレオ音声を再生するときには、上端凹部12もしくはスリットがアクチュエータスピーカ1の上側に配置されることから、壁面2にアクチュエータスピーカ1の上下を間違えることなく壁面2に設置固定することができ、ステレオ音声の左右チャンネルを逆に出力再生することを防いで、壁面2等の振動によって生じる音声の音質を良好にすることができる。
また、上端凹部12の両側端に排水用凹部17を設けたので、上記のスリットに水滴が頻繁に侵入する場所にアクチュエータスピーカ1を設置した場合でも、当該スリット内に水などを溜めることなく排出することができ、防水効果を高めることができる。
また、フロントパネル10と背面部16との間に設けられた上面部11、下面部21、側面部13をテーパー状に配置したので、壁面2に設置固定されたアクチュエータスピーカ1の奥側まで指を掛けることが容易になり、当該アクチュエータスピーカ1を手前に引き寄せて壁面2から容易に取り外すことができる。
2壁面
3筐体本体
5携帯端末
10フロントパネル
11上面部
12上端凹部
13側面部
14パネルスイッチ
15インジケータ
16背面部
17排水用凹部
21下面部
30スピーカユニット
31基板
32バッテリ
33通信ユニット
34,35アクチュエータ
40インナーパネル
41固定手段
50化粧パネル
60防水構造
100アクチュエータスピーカ
101スピーカ本体
102アクチュエータ
103両面テープ
104接続コード
200パネル面
Claims (5)
- 壁面を振動させて音声再生を行うアクチュエータと、
携帯端末から入力された音声データを用いて前記アクチュエータを稼働させるスピーカユニットと、
前記アクチュエータおよび前記スピーカユニットを覆う筐体と、
前記筐体を前記壁面に着脱可能に固定する固定手段と、
を備えたアクチュエータスピーカであって、
前記筐体は、
フロントパネルと、
前記フロントパネルの背後に配置される背面部と、
前記フロントパネル上端と前記背面部上端との間に配置される上面部と、
前記フロントパネル下端と前記背面部下端との間に配置される下面部と、
前記上面部および下面部の側方に配置される側面部と、
を備え、
前記上面部は、
前記背面部と接合する側に形成された上端凹部を有し、
前記アクチュエータスピーカを前記壁面に設置固定したとき、前記上面部と前記壁面との間に位置する前記上端凹部が前記携帯端末を立て掛け収納するスリットとなる、
ことを特徴とするアクチュエータスピーカ。 - 前記上面部は、前記壁面に設置固定されたときの前記フロントパネルの水平方向が長手方向となる長形に形成され、
前記フロントパネルと前記背面部との間における前記上端凹部の奥行きは、
前記上面部の長手方向中央近傍では前記携帯端末の厚みよりも大きく形成され、
前記上面部の長手方向両端近傍では前記携帯端末の厚みよりも小さく形成されて前記スリットに収納された携帯端末の位置決めを行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータスピーカ。 - 前記上端凹部の、前記上面部の長手方向両端に形成された部位は、
該アクチュエータスピーカを前記壁面に設置固定したとき、前記スリットに侵入した水を外部へ排出する形状に形成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載のアクチュエータスピーカ。 - 前記筐体は、
前記背面部が前記フロントパネルよりも小さく、前記上面部、前記側面部および前記下面部が前記背面部と前記フロントパネルとの間でテーパー状に配置されている、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のアクチュエータスピーカ。 - 前記筐体は、
前記アクチュエータおよび前記スピーカユニットの浸水を防ぐ防水構造を備える、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のアクチュエータスピーカ。
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