JP6722390B2 - 薬剤分包システム - Google Patents
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Description
特許文献に開示した薬剤払い出し装置は、容器保管装置と、分配皿と、分配皿の近傍に配置された容器載置装置と、容器移動手段と、薬剤包装装置を有している。容器保管装置には、複数の薬剤容器が保管されており、各薬剤容器には散薬が充填されている。容器載置装置は振動台と、薬剤容器の重量を直接的または間接的に測定する重量測定手段とを有している。
特許文献に開示した薬剤払い出し装置では、容器移動手段によって容器保管装置から必要な薬剤容器を取り出して振動台に載置する。
そして分配皿を回転しつつ、振動台を振動させて薬剤容器から薬剤を少量ずつ分配皿に排出する。同時に重量測定手段によって薬剤容器から排出された薬剤の量を監視し、排出量が所定の量に至ると、振動を停止すると共に分配皿の回転を停止する。
そして分配皿に蒔かれた散薬を一服用分ずつに切りわけて薬剤包装装置に投入し、一服用分ずつ包装する。
そのため市場において、上記した薬剤払い出し装置を複数台導入したいという要望がある。特に大病院からの要望が強い。
これに対して薬剤払い出し装置は、一台またはシステムを構成する上位装置等と、一台の薬剤払い出し装置で完結するシステムを想定して作られており、複数の薬剤払い出し装置を使用する場合のシステム構成については考えられていなかった。
関連する態様は、処方情報を保有する情報保有部と、複数台の薬剤払出し装置を有し、前記処方情報には要求される薬剤の種類と数量に関する情報が含まれる薬剤分包システムにおいて、前記薬剤払出し装置は、複数種類の薬剤を保持する薬剤保持部と、前記情報保有部から得られる案件の処方情報に基づいて前記薬剤保持部から必要な薬剤を取り出して一服用分ずつ包装し、排出する薬剤分包機能を有し、薬剤払出し装置の未処理情報を保有する未処理情報記憶手段を有し、前記未処理情報を条件の一つとして新たな案件を処理する薬剤払出し装置が決定されることを特徴とする薬剤分包システムである。
(1)未処理案件の処理を行うのに際して排出されるべき未分包の薬剤包装の総数。
(2)未処理案件の処方情報の総数。
(3)未処理案件の処理を行うのに要する所要時間。
(4)未処理案件の処理を行うのに際して排出されるべき薬剤包装の総数。
本実施形態の薬剤分包システム30は、上位システム31と、薬剤払出し装置群32によって構成されている。
上位システム31は、複数の処方入力手段5と、一台の共有サーバー(情報保有部)6によって構成されている。処方入力手段5は、各医師の手元にあるコンピュータである。
共有サーバー6と、処方入力手段5は、LAN7(ローカルエリアネットワーク)によって接続されており、相互通信される。
いずれの薬剤払出し装置100、200、300も、複数種類の薬剤を保持する薬剤保持部と、情報保有部から得られる案件の処方情報に基づいて前記薬剤保持部から必要な薬剤を取り出して一服用分ずつ包装し、排出する薬剤分包機能を有している。
薬剤払出し装置100は、図4に示すような薬剤フィーダ1を使用して散薬を分配皿116に散薬を投入するものである。
本実施形態の薬剤フィーダ1は、薬剤容器2と、容器載置装置3とが別々のものであり、散薬を分包する際に、両者が結合されて薬剤フィーダ1を構成する。
薬剤分割領域103には、他に、公知の掻出装置120が設けられている。なお本実施形態では、薬剤分割領域103に分配皿116が2基搭載されているが、分配皿116が1基のものもある。
薬剤容器2は容器保管装置106に保管され、散薬は、薬剤容器2内に貯留されている。本実施形態では、容器移動手段110のハンド部113で薬剤容器2を保持し、薬剤容器2を移動し、図4の様に容器載置装置3に載置する。
また振動開始と前後して分配皿116を回転させる。
振動開始と前後して、薬剤容器2の重量が重量測定手段(図示しない)で測定される。
そして散薬の総落下量Hが所望の重量となったところで、振動台50の振動を停止する。
その後、容器移動手段110が自動的に動作し、薬剤容器2が薬剤棚部領域102のドラム部材107に戻される。
総ての種類の散薬が分配皿116に投入されると、掻出装置120を分配皿116に入れて、分配皿116を所定の角度ずつ回転し、掻出装置120の前に一定量の散薬を集めて分配皿116から掻きだし、薬剤包装装置122で一服用分ずつ包装する。
表示装置33、35、36は、タッチパネルであって入力装置を兼ねている。
未処理情報記憶手段には、各薬剤払出し装置100、200、300に入力された処方情報の中で、未だに処理が完了していないものの情報(未処理情報)が記憶されている。
(1)未処理案件の処理を行うのに際して排出されるべき未分包の薬剤包装の総数(以下、残包数と称する)。
(2)未処理案件の処方情報の総数(以下、未処理案件数と称する)。
例えば、患者Aに対する処方箋が、一日3回服用する薬が4日分処方されているならば、当該処方箋に基づく薬剤包装の総数は、「3*4=12」の12包である。また患者Bに対する処方箋が、一日2回服用する薬が21日分処方されているならば、当該処方箋に基づく薬剤包装の総数は「2*21=42」の42包である。
患者Aに対する薬剤包装と、患者Bに対する薬剤包装が未着手であるならば、「残包数」は、12包プラス42包の合計54包である。
仮に患者Aに対する薬剤包装作業が中途であり、10包が既に分包されている場合には、「残包数」は、44包となる。
前記した様に処方入力手段5は、各医師の手元にあり、各医師が患者の状態に応じて必要な薬剤を決定し、処方を入力する。
入力された処方情報は、上位システム31の共有サーバー6に蓄積されてゆく。処方情報には、要求される薬剤の種類と数量に関する情報が含まれている。勿論、処方情報には、他に数量や服用時期等の情報が含まれている。
例えば、図6(a)の様に、薬剤分包システム30を起動したときに、共有サーバー6に処方情報が1番から10番まで蓄積されているならば、処方情報1番を薬剤払出し装置100が取得し、処方情報2番を薬剤払出し装置200が取得し、処方情報3番を薬剤払出し装置300が取得する。
そして各薬剤払出し装置100、200、300は、それぞれ取得した処方情報に基づいて、自動的に対象となる薬剤が充填された薬剤容器2を決定し、薬剤容器2から分配皿116に薬剤が投入された後、分割され、包装されていく。
本実施形態では、一定時間ごとに各薬剤払出し装置100、200、300が共有サーバー6を参照する。またこれと前後して、各薬剤払出し装置100、200、300は、相互通信によって、他の薬剤払出し装置100、200、300の未処理情報記憶手段を参照し、比較手段によって自己の未処理情報と比較する。
この仮定に基づくと、薬剤払出し装置300の残包数が最も少なく、薬剤払出し装置300が次の処方情報4番を取得する。そして新たな案件を処理する薬剤払出し装置が薬剤払出し装置300に決定される。
いまだ分包が開始されていないと仮定すると、自己の残包数は9であり、薬剤払出し装置300の残包数は8であるから、自己よりも残包数が少ない薬剤払出し装置300が存在する。
この場合には、自己の薬剤払出し装置100に、次の処方情報4番を取り込まない。
いまだ分包が開始されていないと仮定すると、自己の残包数は20であり、薬剤払出し装置300の残包数は8であるから、自己よりも残包数が少ない薬剤払出し装置300が存在する。
この場合には、自己の薬剤払出し装置200に、次の処方情報4番を取り込まない。
いまだ分包が開始されていないと仮定すると、自己の残包数は8であり、薬剤払出し装置100の残包数は9であり、薬剤払出し装置200の残包数は20であるから、自己よりも残包数が少ない薬剤払出し装置は存在しない。
この場合には、自己の薬剤払出し装置300に、次の処方情報4番が取り込まれ、新たな案件たる処方情報4番の案件を処理する薬剤払出し装置が薬剤払出し装置300に決定される。
この状態においては、薬剤払出し装置100の残包数は9であり、薬剤払出し装置200の残包数は20であり、薬剤払出し装置300の残包数は16である。
そのため次の処方情報5番は、最も残包数が少ない薬剤払出し装置100に取り込まれる。
この状態においては、薬剤払出し装置100の残包数は15であり、薬剤払出し装置200の残包数は20であり、薬剤払出し装置300の残包数は16である。
そのため次の処方情報6番は、最も残包数が少ない薬剤払出し装置100に取り込まれる。即ちこの場合は、連続して同じ薬剤払出し装置100に新たな案件たる処方情報6番が取り込まれる。
ある程度の時間が経過し、図6(b)に示す様に、共有サーバー6に新たに処方情報11番が入力された場合は、その時に最も残包数が少なくなっている薬剤払出し装置100、200、300が新たな処方情報11番を取り込むにこととなる。
例えば、薬剤払出し装置100には、処方情報が3件入力され、薬剤払出し装置200には、処方情報が2件入力され、薬剤払出し装置300には、処方情報が5件入力された実績があったとしても、処理が進んでいて、薬剤払出し装置100の残包数が30包、薬剤払出し装置200の残包数が40包、薬剤払出し装置300の残包数が10包であるならば、最も残包数が少ない薬剤払出し装置300が処方情報11番を取り込む。即ち新たな案件たる処方情報11番を処理する装置が薬剤払出し装置300に決定される。
例えば、薬剤払出し装置100の残包数が20であり、未処理案件数が3案件であると仮定する。薬剤払出し装置200の残包数が30であり、未処理案件数が3案件であると仮定する。薬剤払出し装置300の残包数が20であり、未処理案件数が2案件であると仮定する。
また薬剤払出し装置200が共有サーバー6を参照し、自己の残包数と他の薬剤払出し装置100、300の残包数を比較すると、残包数が他の薬剤払出し装置100、300よりも多いので、次の処方情報を取り込まない。
薬剤払出し装置300が共有サーバー6を参照し、自己の残包数と他の薬剤払出し装置100、200の残包数を比較すると、残包数は、剤払出し装置100と同数であり、且つ未処理案件数が剤払出し装置100よりも少ない。この場合には、自己の薬剤払出し装置300に、次の処方情報が取り込まれる。
例えば処方情報が、上記した規則に則って各薬剤払出し装置100、200、300に取り込まれたが、いずれかの薬剤払出し装置100、200、300が、薬剤の排出に長時間を要する場合もある。
即ち前記した規則は、一包の薬剤を分包するのに要する時間が考慮されていないので、薬剤の排出に長時間を要するケースが起き得る。
例えば、処方情報1番は、1種類の散薬が処方されているのに対し、処方情報2番は、3種類の散薬が処方されている様な場合がある。
3種類の散薬が処方されている場合には、薬剤容器2の取り出しと、排出を3回繰り返して、分配皿116に3種類の散薬を積み重ねることとなり、薬剤の投入工程に長時間を要する。
この様な処方が連続すると、排出処理が渋滞し、他に比べて相当に長時間を要することとなる。
また装置に何らかの不具合が生じて、排出処理が渋滞する場合もある。例えば、作業の途中で薬剤の欠品が発生したり、分包紙の紙切れ、あるいは何らかのエラーが生じて分包工程が中断してしまう場合もある。
例えば、一台の薬剤払出し装置100、200、300の処理が渋滞し、且つ他に残包数や未処理案件数が無い薬剤払出し装置100、200、300がある場合には、未処理案件数が無い薬剤払出し装置100、200、300に渋滞している薬剤払出し装置100、200、300に既に入力された処方情報が他の薬剤払出し装置100、200、300に振り替えられる。
即ち、各薬剤払出し装置100、200、300の容器保管装置106に保持できる薬剤容器2の数には限りがある。仮に処方箋に書かれた薬剤に容器保管装置106で保管されていない薬剤が含まれている場合もある。
そこで本実施形態では、共有サーバー6から各薬剤払出し装置100、200、300に処方情報を取り込む前に、処方情報に含まれている薬剤と、容器保管装置106が保持している薬剤を受け入れ確認手段で比較する。
そして容器保管装置106が保持していない薬剤が処方情報に含まれている場合には、その旨を表示装置33、35、36に表示する。
そしてその薬剤払出し装置100、200、300に処方情報を送信することに対して承認を求める表示がなされる。薬剤師が表示装置33、35、36のタッチパネルに触れる等によって、承認の信号を入力すると、処方情報に含まれる総ての薬剤を保持している薬剤払出し装置100、200、300に、処方情報が回送される。
そして処方情報に含まれる薬剤と、保有する薬剤との重複が多い順に薬剤払出し装置100、200、300が表示される。
この様にして、処方情報が要求する複数種類の薬剤の内、最も多い種類の薬剤を保有する薬剤払出し装置100、200、300が特定される。
これに代わって、未処理案件数を比較して、情報取り込みの可否を決定してもよい。また未処理案件の処理を行うのに要する所要時間を比較してもよい。
本実施形態では、残包数の中に、処理中であって既に排出済みの薬包の数を除外したが、残包数の中に処理中であって排出済みの薬包の数を参入してもよい。未処理案件の処理を行うのに際して排出されるべき薬剤包装の総数を基準として情報取り込みの可否を決定してもよい。
この場合においても、各薬剤払出し装置100、200、300の未処理情報を条件の一つとして新たな案件を処理する薬剤払出し装置が決定される。
また共有サーバー6あるいは上位システム31から、薬剤払出し装置100、200、300に処理すべき案件を振り分ける場合には、仮に、薬剤払出し装置100、200、300のいずれかが故障していたり、電源が投入されていない場合は、故障等がある薬剤払出し装置100、200、300を除いて振り分けることとなる。
故障が解消したり、電源が回復した場合には、共有サーバー6あるいは上位システム31にその情報が伝わり、直ちに故障が回復した薬剤払出し装置100、200、300を含めた振り分けに切り換えられる。
特許文献6、7に開示された様な薬剤払出し装置では、秤量容器を薬剤容器の近傍に移動して薬剤容器から秤量容器に薬剤を投入する。同時に、秤量容器に投入された薬剤の量が秤量装置で秤量される。そして秤量容器が分配皿116の近傍に移動され、分配皿116の近傍に配されたフィーダに投入され、フィーダを介して散薬が分配皿116に投入される。秤量容器は所定の場所に戻される。
旧来の散薬分包装置とは、前記した薬剤容器2の様な散薬の薬種ごとの専用薬剤容器(薬剤カセットと称される場合もある)を備えず、薬剤師が処方量を秤量装置で秤量し、本体装置に投入した後、自動で分割、分包するタイプの装置(以下、自動散薬分割分包装置と称する)である。
そして全自動式の薬剤払出し装置で処理できない薬剤がある場合には、その旨を表示し、当該処方情報を旧来の自動散薬分割分包装置に送信し、当該装置で散薬を分包してもよい。
即ち上位システム31の他のコンピュータ等を情報保有部としてもよい。サーバーを、薬剤払出し装置群32に設けて情報保有部としてもよい。薬剤払出し装置群32に設けられた他の機器(コンピュータ等)を情報保有部としてもよい。情報保有部と薬剤払出し装置100、200、300が並列的に接続されていてもよい。また薬剤払出し装置100、200、300の内のいずれかの制御装置45、46、47の記憶手段を情報保有部として使用してもよい。
またクラウドサーバーを情報保有部としてもよい。
上位システム31と、各薬剤払出し装置(全自動式の薬剤払出し装置)100、200、300は、個別に起動・停止することができることとし、薬剤払出し装置100、200、300が起動していない場合や、故障している場合には、上位システム31で旧来の自動散薬分割分包装置に処方情報を振り分けてもよい。
例えば、薬剤払出し装置(全自動式の薬剤払出し装置)100、200、300から停止信号や、故障発生信号を上位システム31に送信し、上位システム31はこの信号を受けて、旧来の自動散薬分割分包装置に処方情報を送信する。
薬剤払出し装置100、200、300が起動すると、処方情報の送信先を切り替え、処方情報を薬剤払出し装置100、200、300に送信する。
6 共有サーバー
30 薬剤分包システム
31 上位システム(上位装置)
33、35、36 表示装置
45、46、47 制御装置
100、200、300 薬剤払出し装置
106 容器保管装置(薬剤保持部)
Claims (8)
- 処方情報を保有する情報保有部と、複数台の薬剤払出し装置を有し、前記処方情報には要求される薬剤の種類と数量に関する情報が含まれる薬剤分包システムにおいて、
前記薬剤払出し装置は、複数種類の薬剤を保持する薬剤保持部と、前記情報保有部から得られる案件の処方情報に基づいて前記薬剤保持部から必要な薬剤を取り出して一服用分ずつ包装し、排出する薬剤分包機能を有し、
それぞれの薬剤払出し装置の未処理情報が記憶されており、
当該未処理情報は、前記薬剤払出し装置に不具合が生じていない状態において、各薬剤払出し装置に入力された処方情報の中で、未だに処理が完了していないものの情報であり、
それぞれの薬剤払出し装置の前記未処理情報を条件の一つとして新たな案件を処理する薬剤払出し装置が決定されることを特徴とする薬剤分包システム。 - 未処理情報には、少なくとも次のいずれかが含まれることを特徴とする請求項1に記載の薬剤分包システム。
(1)未処理案件の処理を行うのに際して排出されるべき未分包の薬剤包装の総数。
(2)未処理案件の処方情報の総数。
(3)未処理案件の処理を行うのに要する所要時間。
(4)未処理案件の処理を行うのに際して排出されるべき薬剤包装の総数。 - 未処理情報には、未処理案件の処理を行うのに際して排出されるべき未分包の薬剤包装の総数が含まれ、
各薬剤払出し装置の未分包の薬剤包装の総数を比較し、未分包の薬剤包装の総数が最も少ない薬剤払出し装置が新たな案件を処理する薬剤払出し装置となることを特徴とする請求項1又は2に記載の薬剤分包システム。 - 未処理情報には、未処理案件の処理を行うのに際して排出されるべき未分包の薬剤包装の総数と、未処理案件の処方情報の総数が含まれ、
各薬剤払出し装置の未分包の薬剤包装の総数を比較して、各薬剤払出し装置の未分包の薬剤包装の総数が同一であった場合には、未処理案件の処方情報の総数が最も少ない薬剤払出し装置が新たな案件を処理する薬剤払出し装置となることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の薬剤分包システム。 - 処方情報を保有する情報保有部と、複数台の薬剤払出し装置を有し、前記処方情報には要求される薬剤の種類と数量に関する情報が含まれる薬剤分包システムにおいて、
前記薬剤払出し装置は、複数種類の薬剤を保持する薬剤保持部と、前記情報保有部から得られる案件の処方情報に基づいて前記薬剤保持部から必要な薬剤を取り出して一服用分ずつ包装し、排出する薬剤分包機能を有し、
特定の薬剤払出し装置が処方情報を受信し、前記処方情報を受信した薬剤払出し装置は、自己の薬剤保持部が保有する薬剤によって前記処方情報が要求する薬剤を総て排出することが可能か否かを判断する受け入れ確認機能を備えており、
前記処方情報が要求する薬剤を総て排出することが不能である場合には、他の薬剤払出し装置が保有する薬剤を参照し、前記処方情報が要求する複数種類の薬剤の内、最も多い種類の薬剤を保有する薬剤払出し装置を特定する機能を有することを特徴とする薬剤分包システム。 - 前記処方情報が要求する薬剤を総て排出することが不能である場合には、他の薬剤払出し装置に処方情報を回送して他の薬剤払出し装置から前記処方情報が要求する薬剤を排出することが可能であることを特徴とする請求項5に記載の薬剤分包システム。
- 薬剤払出し装置に処方情報を取り込む前に薬剤を総て排出することが可能か否かを判断することを特徴とする請求項5又は6に記載の薬剤分包システム。
- 処方情報を保有する情報保有部と、複数台の薬剤払出し装置を有し、前記処方情報には要求される薬剤の種類と数量に関する情報が含まれる薬剤分包システムにおいて、
前記薬剤払出し装置は、複数種類の薬剤を保持する薬剤保持部と、前記情報保有部から得られる案件の処方情報に基づいて前記薬剤保持部から必要な薬剤を取り出して一服用分ずつ包装し、排出する薬剤分包機能を有し、
薬剤払出し装置の未処理情報が記憶され、
当該未処理情報は、前記薬剤払出し装置に不具合が生じていない状態において、各薬剤払出し装置に入力された処方情報の中で、未だに処理が完了していないものの情報であり、
前記未処理情報を条件の一つとして新たな案件を処理する薬剤払出し装置が決定されるものであり、
未処理情報には、未処理案件の処理を行うのに際して排出されるべき未分包の薬剤包装の総数と、未処理案件の処方情報の総数が含まれ、
各薬剤払出し装置の未分包の薬剤包装の総数を比較して、各薬剤払出し装置の未分包の薬剤包装の総数が同一であった場合には、未処理案件の処方情報の総数が最も少ない薬剤払出し装置が新たな案件を処理する薬剤払出し装置となることを特徴とする薬剤分包システム。
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