JP6721528B2 - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の燃料タンク内で発生する蒸発燃料を処理する蒸発燃料処理装置に関する。
蒸発燃料処理装置として、燃料タンクとキャニスタとを接続するベーパ通路を開閉する封鎖弁を備え、その封鎖弁の駆動源としてステッピングモータが設けられたものが知られている(特許文献1)。なお、特許文献1には、封鎖弁の開弁開始位置を学習する際に学習値の取得に失敗した場合などに、封鎖弁が閉状態となる所定のフェールセーフ値を学習値として設定して不具合に備えることが記載されている。
特開2015−110916号公報
特許文献1の封鎖弁は、その駆動源及び構造により、無通電状態になった時点で動作位置が固定されて開方向及び閉方向のいずれにも動作不能となる。そのため、無通電状態で開状態に保持できるメリットはあるが、封鎖弁が開状態で供給電圧が低下して動作不能になると開状態のままになり封鎖弁を閉状態に操作できない。そうすると、封鎖弁に対する供給電圧の低下によって燃料タンクの密閉機能が喪失する。燃料タンクの密閉機能が喪失した場合、例えば蒸発燃料の排出規制に対する悪影響が問題となる。
そこで、本発明は、電圧低下による燃料タンクの密閉機能喪失を回避できる蒸発燃料処理装置を提供することを目的とする。
本発明の蒸発燃料処理装置は、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタと、前記キャニスタと前記燃料タンクとを接続するベーパ通路と、前記ベーパ通路を閉鎖及び開通可能で、かつ無通電状態になった時点で動作位置が固定されて開方向及び閉方向のいずれにも動作不能となるように構成された封鎖弁と、所定の電源から前記封鎖弁に供給される電力を制御して前記封鎖弁を動作させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記電源にて前記封鎖弁に供給可能な電圧が、前記封鎖弁を駆動可能な最低駆動電圧よりも高く設定された所定値未満となった場合、前記ベーパ通路を閉鎖する閉状態となるように前記封鎖弁を動作させるフェールセーフを行うものである。
この蒸発燃料処理装置によれば、封鎖弁に供給される電圧が所定値未満になった場合には封鎖弁が閉状態に制御される。したがって、電圧低下によって封鎖弁が開状態のままになって燃料タンクの密閉機能が喪失することを回避できる。
本発明の一形態に係る蒸発燃料処理装置を含む車両の一部を模式的に示した構成図。 封鎖弁の構造を示した断面図。 制御ルーチンの一例を示したフローチャート。 ステッピングモータのモータトルクと電流との関係を示した図。 最低駆動電圧の算出方法を示した説明図。 ステッピングモータの脱調とモータトルクとの関係を示した図。 制御結果の一例を模式的に示したタイムチャート。
図1に示すように、車両1は、走行用駆動源として設けられガソリンエンジンとして構成された内燃機関2と、内燃機関2の燃料であるガソリンを貯留する燃料タンク3とを備えている。燃料タンク3に貯留された燃料Fは燃料ポンプ4にて吸い上げられてフィードパイプ5及び燃料噴射弁6を介して内燃機関2の吸気通路7に供給される。吸気通路7には空気濾過用のエアフィルタ8と吸入空気量を調整するスロットルバルブ9とが設けられている。燃料タンク3には給油用のインレットパイプ10が設けられている。燃料Fの残量はフロート式の残量センサ11にて検出される。
車両1には燃料タンク3内で発生した蒸発燃料を処理するための蒸発燃料処理装置12が設けられている。蒸発燃料処理装置12は蒸発燃料を吸着する吸着材13aを内蔵するキャニスタ13と、キャニスタ13と燃料タンク3とを接続するベーパ通路14と、ベーパ通路14に設けられていてベーパ通路14を閉鎖及び開通可能な封鎖弁15と、キャニスタ13に設けられ大気に解放する大気連通管16と、大気連通管16を介してキャニスタ13に導入された外気によってキャニスタ13から分離されたパージガスを内燃機関2の吸気通路7に供給するパージ処理を実施するパージ装置17とを備えている。
ベーパ通路14と燃料タンク3との接続部にはORVRバルブ20及びOCVバルブ21が設けられている。ORVRバルブ20及びOCVバルブ21は燃料タンク3内の燃料Fの液面がこれらの高さまで達した場合にベーパ通路14と燃料タンク3との連通を遮断するように構成されている。パージ装置17は、キャニスタ13と内燃機関2の吸気通路7とを接続してパージガスを内燃機関2に導くためのパージ通路23と、パージ通路23に設けられたパージコントロールバルブ24とを備えている。パージコントロールバルブ24はパージ通路23を閉鎖してパージガスの供給を遮断する全閉位置とパージ通路23を開放する全開位置との間で動作するバルブ装置として、例えば電磁アクチュエータ等により駆動される電磁制御式のバルブとして構成されている。パージコントロールバルブ24が開弁すると、大気連通管16を介してエアフィルタ16aにて濾過された外気がキャニスタ13に導かれる。これにより、キャニスタ13から分離されたパージガスが内燃機関2の吸気通路7に供給される。
大気連通管16とキャニスタ13との接続部にはキーオフポンプ25が設けられている。キーオフポンプ25はキャニスタ13や燃料タンク3等の検査対象の穴あき等の異常を検出する検査を行うために設けられている。キーオフポンプ25はその検査時に駆動されるポンプの他にキャニスタ13内の圧力を測定する圧力センサ26を内蔵している。
図2に詳細を示した封鎖弁15は、閉状態でベーパ通路14を閉鎖するとともに、開状態でベーパ通路14の開通を許容しかつ開状態での開度を変化させることにより蒸発燃料の流量を制御可能な電動式の流量制御弁として構成されている。図2に示すように、封鎖弁15は、ケーシング30と、ケーシング30に収められた弁体31と、弁体31を駆動するステッピングモータ32とを備えている。
ケーシング30には、蒸発燃料が流入する流入路41と、蒸発燃料が流出する流出路42と、流入路41及び流出路42のそれぞれと通じていて弁体31が収納される弁室43とが形成されている。弁体31は流入路41を閉鎖可能な内側弁部51と、内側弁部51を囲むように配置され、図2の上側が閉鎖されかつ下側が開放されたガイド部52とを含んでいる。内側弁部51とガイド部52とは、互いに軸線Axの方向に相対移動可能な状態で軸線Axを中心として同心状に組み合わされている。内側弁部51の下端には例えば合成ゴムで構成されたシール部材54が設けられており、シール部材54は流入路41の開口位置に設けられたケーシング30の弁座60に密着して流入路41を閉鎖できる。
内側弁部51とガイド部52との間には、内側弁部51を弁座60側に付勢するコイルばね55が圧縮状態で設けられている。ガイド部52は軸線Axの方向に移動可能な状態で、かつ軸線Axの回りを回転不能な状態でケーシング30に設けられている。また、ガイド部52とケーシング30との間にはコイルばね56が圧縮状態で設けられている。このコイルばね56の弾性力により、ガイド部52は弁座60から離れる方向に付勢されている。ガイド部52の上部には雌ねじ部57が設けられている。雌ねじ部57に形成された雌ねじ57aはステッピングモータ32の出力軸58に形成された雄ねじ58aと噛み合っている。これにより、ステッピングモータ32の動作量に応じて弁体31のガイド部52は矢印Xで示した開方向及びその反対方向の閉方向に移動する。
図2の状態は、弁体31のガイド部52の下端が弁座60に接触する閉方向の限界に位置しかつベーパ通路14が閉鎖される初期位置の状態である。この初期位置では、内側弁部51のシール部材54がコイルばね55の弾性力によって弁座60に押し付けられていて封鎖弁15は閉状態にある。初期位置からガイド部52が開方向に移動するようにステッピングモータ32が駆動されるとガイド部52の下端が弁座60から離れ始める。そして、さらに開方向の動作量が増加するとガイド部52に設けられて内向きに突出する突出部52aと、内側弁部51に設けられて外向きに突出する突出部51aとが突き当たる。これらの突出部52a、51aが互いに突き当るまでは、内側弁部51のシール部材54が弁座60に押し付けられた閉状態に維持される。さらに、これらの突出部52a、51aが互いに突き当たった状態でガイド部52が開方向に動作すると、ガイド部52と内側弁部51とが一緒に開方向に移動し、内側弁部51のシール部材54が弁座60から離れる。これにより流入路41が開放されるので、流入路41と流出路42とが弁室43を介して互いに連通し、ベーパ通路14の開通が許容される。
このように、封鎖弁15が初期位置から開方向に動作してガイド部52の突出部52aと内側弁部51の突出部51aとが互いに突き当たるまでは閉状態に維持される。そのため、初期位置から開方向に動作して突出部52a、51aが互いに突き当たるまでの封鎖弁15の動作範囲が閉弁範囲である。そして、これらの突出部52a、51aが互いに突き当たった状態でガイド部52が開方向に動作して内側弁部51のシール部材54が弁座60から離れる位置が封鎖弁15の開弁開始位置である。
蒸発燃料処理装置12の制御は、一例として図1に示した内燃機関2の運転状態を制御するコンピュータとして構成されたエンジンコントロールユニット(ECU)70にて行われ、ECU70は本発明に係る制御手段の一例として機能する。ECU70は、封鎖弁15等の各種装置の電源の一例として設けられた補機バッテリ71に電気的に接続されていて、補機バッテリ71が供給する電力にて動作する。補機バッテリ71の電圧は電圧計72の出力信号に基づいてECU70にて監視されている。なお、補機バッテリ71として、例えば12Vの鉛バッテリが設けられている。
ECU70は、内燃機関2の運転状態や燃料タンク3の内圧の状態等を考慮して、例えば、燃料タンク3の内圧を減圧する減圧処理を実施するために封鎖弁15の動作を制御する。また、図2に詳細を示した封鎖弁15の開弁開始位置は封鎖弁15のガイド部52や内側弁部51等の公差やこれらの経年変化によってばらつきが生じるため、封鎖弁15を開方向に動作させながら封鎖弁15に固有の開弁開始位置を検出して学習値として記憶する学習処理がECU70にて実施される。
このように封鎖弁15は様々な場面で制御されるが、封鎖弁15はステッピングモータ32を駆動源として図2の構造を有しているため、無通電状態になった時点で動作位置が固定されて開方向及び閉方向のいずれにも動作不能となるので、無通電状態で開状態に保持できるメリットがある。しかし、補機バッテリ71が封鎖弁15に対して供給可能な電圧が低下して開状態の封鎖弁15を駆動できなくなった場合、封鎖弁15は開状態のままとなるため燃料タンク3の密閉機能が喪失する。そこで、ECU70は、上記電圧が低下した場合、封鎖弁15が駆動不能となる前にベーパ通路14を閉鎖する閉状態となるように封鎖弁15の動作を制御して密閉機能喪失を回避する。
図3はECU70が実行する制御ルーチンの一例を示しており、図3の制御ルーチンのプログラムはECU70に保持されており、所定周期で繰り返し実行される。ECU70は図3の制御ルーチンを実行することにより、本発明に係る制御手段の一例として機能する。
図3のステップS1において、ECU70は、上述した減圧制御や学習処理などで封鎖弁15を駆動する駆動要求があるか否かを判定する。駆動要求がある場合はステップS2に進み、駆動要求がない場合は以下の処理をスキップして今回のルーチンを終了する。
ステップS2において、ECU70は、例えば、減圧制御や学習処理などで封鎖弁15の目標動作量を実現するステップ数(目標ステップ)を算出する。続くステップS3において、ECU70は、電圧計72の出力信号を参照することによって補機バッテリ71が封鎖弁15に供給可能な電圧(ここではECU電圧Vecuと称する。)を取得する。
ステップS4において、ECU70は、ステップS3で取得したECU電圧Vecuが所定値VA未満か否かを判定する。ECU電圧Vecuが所定値VA未満の場合はステップS5に進む。そうでない場合は、ステップS7に進み、ECU70はステップS2で算出した目標ステップに相当するだけ封鎖弁15を動作させて今回のルーチンを終了する。
ステップS4で使用される所定値VAは、封鎖弁15を駆動可能な下限値である最低駆動電圧よりも高い値に設定される。また、所定値VAは、後述する封鎖弁15を閉状態に制御するフェールセーフを完了できるようにフェールセーフの実施による消費電力を考慮して最低駆動電圧よりも高い値に設定される。
ここで、最低駆動電圧の算出について図4及び図5を参照しながら説明する。図4に示すように、封鎖弁15のステッピングモータ32に供給される電流と、その電流で出力されるモータトルクとは比例関係にあり直線L1で示される。封鎖弁15の駆動の可否はモータトルクで決まるので、封鎖弁15を駆動できない駆動不可領域AR1が図示のように設定される。駆動不可領域AR1の上限よりもモータトルクが大きければ封鎖弁15を駆動することができるので最低駆動トルクTminは駆動不可領域AR1の上限に沿って延びる直線L2として設定される。直線L1と直線L2との交点は、ステッピングモータ32が最低駆動トルクTminを出力可能な電流である最低駆動電流Aminとなる。
図5に示すように、ステッピングモータ32に供給される電圧と電流との関係は比例関係であるが環境温度に依存するため、環境温度毎に互いに相違する複数の直線La、Lb、Lc、…で示される。各曲線La、…は、環境温度が高いほど低電流側に平行に並ぶ。なおECU70を作動できないECU作動不可領域AR2は図示の通りに設定される。各曲線La、…と最低駆動電流Aminとの交点が環境温度毎に決まる最低駆動電圧Va、Vb、Vc、…となる。
図3に戻り、ステップS5において、ECU70は封鎖弁15を閉状態に制御するフェールセーフの一例として最大ステップイニシャライズを実施する。これは、閉方向に物理的に動作不可となる機械的な動作限界に封鎖弁15が確実に達するように封鎖弁15を動作させる処理である。これにより、封鎖弁15の現在位置に関わりなく封鎖弁15が閉方向の動作限界に達するので確実に閉状態にできる。フェールセーフにおいては、ステッピングモータ32の脱調が生じないように封鎖弁15の開弁速度が設定され、その開弁速度にて封鎖弁15の動作が制御される。封鎖弁15の開弁速度は、ステッピングモータ32に供給されるパルス間の時間である駆動周期として表すことができる。駆動周期が短い場合は封鎖弁15の開弁速度が速く、駆動周期が長い場合は封鎖弁15の開弁速度が遅くなる。ステッピングモータ32の脱調は封鎖弁15のダンピング時のリフト量偏差が限界偏差δmaxを超えた場合に生じる。ステッピングモータ32の脱調と駆動周期との関係は図6に示されている。この図を参照すると、脱調が生じる脱調領域AR3は図示のように設定されていて、駆動周期が長いほど、つまり封鎖弁15の開弁速度が遅いほど脱調しにくくなり、駆動周期が短いほど、つまり封鎖弁15の開弁速度が速いほど脱調しやすいと言える。そして、モータトルクが大きいほど脱調しにくくなる。
図3に戻り、ステップS6において、ECU70は、目標ステップ数をゼロに変更する。つまり封鎖弁15の目標位置を初期位置(図2参照)に変更する。これにより、封鎖弁15は閉状態の初期位置に保持されることになる。
図7に示すように、ECU70が図3の制御ルーチンを実行することにより、封鎖弁15が目標ステップ上を推移するように制御されている状態で、時刻t1において、ECU電圧Vecuが所定値VAより低くなるとフェールセーフの一例である最大ステップイニシャライズが実施され、時刻t2で当該処理が完了すると封鎖弁15が初期位置に保持されることになる。これにより、ECU電圧Vecuが最低駆動電圧Vminに以下に低下する前に、封鎖弁15が閉状態となるから封鎖弁15が開状態のままで動作不能となり燃料タンク3の密閉機能が喪失することを回避できる。
本発明は上記形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内において種々の形態にて実施できる。上記形態の封鎖弁20は一例にすぎず、無通電状態になった時点で動作位置が固定されて開方向及び閉方向のいずれにも動作不能となるように構成された電動式の弁であれば、いかなる構造の弁であっても採用できる。
以上の説明及び図面では、便宜上、ECU70が直接的に封鎖弁15を制御するように記述されているが、より正確には、ECU70は、補機バッテリ17に接続される不図示の駆動回路を操作することによって封鎖弁15に供給される電力を制御して封鎖弁15を動作させている。
上記形態は以下の蒸発燃料処理装置の発明における実施の形態としても把握できる。
すなわち、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタと、前記キャニスタと前記燃料タンクとを接続するベーパ通路と、前記ベーパ通路を閉鎖及び開通可能で、かつ無通電状態になった時点で動作位置が固定されて開方向及び閉方向のいずれにも動作不能となるように構成された封鎖弁と、所定の電源から前記封鎖弁に供給される電力を制御して前記封鎖弁を動作させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記電源にて前記封鎖弁に供給可能な電圧が、前記封鎖弁を駆動可能な最低駆動電圧よりも高く設定された所定値未満となった場合、前記ベーパ通路を閉鎖する閉状態となるように前記封鎖弁の動作を制御するフェールセーフを行うものであり、前記所定値は、前記封鎖弁に対して前記フェールセーフを完了できるように前記下限値よりも高く設定されている。この蒸発燃料処理装置によれば、フェールセーフを開始しても完了できない事態を回避でき確実に封鎖弁を閉状態にすることができる。これにより、電圧低下による燃料タンクの密封機能喪失を確実に回避できる。
また上記形態は次の蒸発燃料処理装置の発明における実施の形態としても把握できる。
すなわち、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタと、前記キャニスタと前記燃料タンクとを接続するベーパ通路と、前記ベーパ通路を閉鎖及び開通可能で、かつ無通電状態になった時点で動作位置が固定されて開方向及び閉方向のいずれにも動作不能となるように構成された封鎖弁と、所定の電源から前記封鎖弁に供給される電力を制御して前記封鎖弁を動作させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記電源にて前記封鎖弁に供給可能な電圧が、前記封鎖弁を駆動可能な最低駆動電圧よりも高く設定された所定値未満となった場合、前記ベーパ通路を閉鎖する閉状態となるように前記封鎖弁の動作を制御するフェールセーフを行うものであり、前記封鎖弁はステッピングモータを駆動源として有しており、前記制御手段は、前記フェールセーフを行う際に、前記ステッピングモータが脱調しないように前記封鎖弁の動作を制御するものである。この燃料処理装置によれば、ステッピングモータの脱調によりフェールセーフの実施が不完全になることを回避できるから、電圧低下による燃料タンクの密封機能喪失を確実に回避できる。
1 車両
2 内燃機関
3 燃料タンク
17 蒸発燃料処理装置
18 キャニスタ
19 ベーパ通路
10 封鎖弁
70 ECU(制御手段)
71 補機バッテリ(電源)

Claims (1)

  1. 燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタと、
    前記キャニスタと前記燃料タンクとを接続するベーパ通路と、
    前記ベーパ通路を閉鎖及び開通可能で、かつ無通電状態になった時点で動作位置が固定されて開方向及び閉方向のいずれにも動作不能となるように構成された封鎖弁と、
    所定の電源から前記封鎖弁に供給される電力を制御して前記封鎖弁を動作させる制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記電源にて前記封鎖弁に供給可能な電圧が、前記封鎖弁を駆動可能な最低駆動電圧よりも高く設定された所定値未満となった場合、前記ベーパ通路を閉鎖する閉状態となるように前記封鎖弁の動作を制御するフェールセーフを行うことを特徴とする蒸発燃料処理装置。
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