JP6721496B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイババンドルに関する。
一般的な光ファイババンドルは、多数の同一材料の光ファイバを束ねてなるものである。このような光ファイババンドルは、得られる機能や性能に限界がある。
例えば、このような光ファイババンドルをライトガイドとして管内の観察のために用いる場合、光ファイババンドルを構成する各光ファイバの光学特性に依っては、管内の手前側あるいは奥側しか十分に観察できず、管内の手前側と奥側の両方を良好に観察できない、といった問題がある。この問題を解決するための手法としては、光ファイババンドルの出射端面の形状を、例えば凸形状、凹形状、波形状等の非平坦形状に加工することで、光ファイババンドルの配光分布特性を調整することが考えられる(例えば、特許文献1、2)。
実公昭52-010346号公報 特開平03-123311号公報
しかし、光ファイババンドルの端面の加工は、容易ではなく、特に光ファイババンドルが細径の場合、非常に困難である。また、光ファイババンドルの端面形状を変えるだけでは、配光分布特性を必要に応じて大きく変えることはできない。
したがって、この点に着目してなされた本発明の目的は、容易かつ自由に配光分布特性を調整できる、光ファイババンドルを提供することにある。
本発明の光ファイババンドルは、
複数の光ファイバが束ねられた構成を有する、光ファイババンドルにおいて、
前記複数の光ファイバは、開口数NAの異なる2種類以上の光ファイバを含むものである。
本発明の光ファイババンドルによれば、容易かつ自由に配光分布特性を調整できる。
本発明の光ファイババンドルにおいては、
前記光ファイババンドルの両端部のみで、前記複数の光ファイバどうしが固定されており、
前記光ファイババンドルの両端面が光学研磨面であるのが好ましい。
このような光ファイババンドルは、ライトガイドとして構成されるのに特に好適なものである。
本発明の光ファイババンドルにおいては、
光源からの光を前記光ファイババンドルの長手方向の一方側から他方側に向かう方向のみで伝送する、ライトガイドとして構成されていてもよい。
本発明の光ファイババンドルにおいては、
前記光ファイババンドルの長手方向の一方側及び他方側のうち少なくともいずれか一方が分岐された、分岐型の光ファイババンドルとして構成されていてもよい。
このような光ファイババンドルは、ライトガイドとして構成されるのに特に好適なものである。
本発明の光ファイババンドルにおいては、
前記複数の光ファイバは、コア及びクラッドのうち少なくとも一方が多成分系ガラスから構成された光ファイバを、少なくとも1種類含んでいると、好適である。
この場合、より容易かつ自由に配光分布特性を調整できる。
本発明の光ファイババンドルにおいては、
前記光ファイババンドルは、ライトガイドとして構成されており、その配光分布特性を表す波形が変曲点を6点以上含むと、好適である。
この場合、出射端面からの距離が異なる地点を同時に良好な照度で照らすことができる。
本発明の光ファイババンドルにおいては、
前記光ファイババンドルは、ライトガイドとして構成されており、
前記複数の光ファイバは、第1開口数NA1を有する複数の第1光ファイバと、前記第1開口数NA1よりも0.15以上大きな第2開口数NA2を有する複数の第2光ファイバとを含んでいると、好適である。
この場合、出射端面からの距離が異なる地点を同時に良好な照度で照らすことができる。
本発明の光ファイババンドルにおいては、
前記光ファイババンドルは、ライトガイドとして構成されており、
前記複数の光ファイバは、第1開口数NA1を有する複数の第1光ファイバと、前記第1開口数NA1よりも大きな第2開口数NA2を有する複数の第2光ファイバとを含んでおり、
前記第1光ファイバの数FN1に対する前記第2光ファイバの数FN2の比率(FN2/FN1)が、0.05〜9であると、好適である。
この場合、出射端面からの距離が異なる地点を同時に良好な照度で照らすことができる。
本発明によれば、容易かつ自由に配光分布特性を調整できる、光ファイババンドルを提供することができる。
図1(a)は、本発明の一実施形態に係る光ファイババンドルを一部断面により概略的に示す、部分断面側面図であり、図1(b)は、図1(a)の光ファイババンドルの端部を概略的に示す横断面図である。 本発明の一実施形態に係る光ファイババンドルの一変形例を概略的に示す横断面図である。 本発明の一実施形態に係る光ファイババンドルの他の変形例を一部断面により概略的に示す、部分断面側面図である。 実施例及び比較例の実験方法を説明するための図である。 実施例及び比較例の実験結果として得られた配光分布特性を表す波形を説明するための図である。 配光分布特性を表す波形について説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して例示説明する。
本発明の光ファイババンドルは、複数の光ファイバが束ねられた構成を有しており、これら複数の光ファイバは、開口数NAの異なる2種類以上の光ファイバを含むものである。本発明の光ファイババンドルは、工業分野や医療分野等の様々な分野において、ライトガイド、イメージガイド、あるいは、種々のセンサー用光ファイバとして利用できるものであり、特にライトガイド、さらに言えば内視鏡用ライトガイドとして利用されると好適なものである。
図1は、本発明の一実施形態に係る光ファイババンドル1の一例を示している。図1(a)は、本実施形態の光ファイババンドル1を一部断面により概略的に示す、部分断面側面図であり、図1(b)は、図1(a)の光ファイババンドル1の一方側の端部1Aを概略的に示す横断面図である。なお、図1の例では、光ファイババンドル1の他方側の端部1B、及び、光ファイババンドル1の両側の端面も、図1(a)に示す横断面と同様の構成を有する。本実施形態の光ファイババンドル1は、光源からの光を離れた場所へ伝送するためのライトガイドとして構成されている。
この光ファイババンドル1は、開口数NAの異なる2種類の光ファイバ11、12が束ねられた構成を有している。本明細書では、光ファイババンドル1を構成する光ファイバ11、12をあわせて「光ファイバ群10」ということがある。本例において、光ファイバ群10は、複数の第1光ファイバ11と複数の第2光ファイバ12とからなる。第1光ファイバ11、第2光ファイバ12は、それぞれ、コア11a、12aと、その外周面を覆うクラッド11b、12bとから構成された、単芯光ファイバである。
図1の例において、第2光ファイバ12の開口数NA(以下、「第2開口数NA2」ともいう。)は、第1光ファイバ11の開口数NA(以下、「第1開口数NA1」ともいう。)よりも、大きくされている。
図1の例では、第1光ファイバ11及び第2光ファイバ12のコア11a、12aは円形の断面形状を有しており、第1光ファイバ11及び第2光ファイバ12のクラッド11b、12bは円形の外縁形状を有している。
光ファイババンドル1の両側の端部1A、1Bにおいて、光ファイバ群10の光ファイバ11、12どうしは、接着剤等の固化剤40によって、管状のスリーブ2A、2B内で固定されている。スリーブ2A、2Bは、例えば金属製である。光ファイババンドル1の光ファイバ群10の両側の端面10SA、10SBは、研磨処理によって光学研磨面に形成されている。光ファイバ群10の両側の端面10SA、10SBは、例えば平坦面からなる。
光ファイババンドル1の長手方向の両端部1A、1Bの間に位置する中間部において、光ファイバ群10は、固化剤40等によって固定されずに単に束ねられた状態で、可撓性のある外装管3によって覆われている。これによって、光ファイババンドル1は、容易に曲げることができるようにされている。外装管3は、例えば樹脂管、又は、蛇腹状の金属管等からなる。
図1の例において、光ファイババンドル1は、長手方向の一方側又は他方側のどちらをも、入射側として用いることができるが、光源からの光を、一度にいずれか一方側から他方側に向かう一方向のみで伝送するように構成されており、一度に双方向に光を伝送するようには構成されていない。図1の例では、例えば、光ファイババンドル1の一方の端部1Bが、入射側として用いられ、例えば図示しない光源装置に接続される。また、光ファイババンドル1の他方の端部1Aは、出射側として用いられる。
一般的に、光ファイバの開口数NAは、コアの屈折率をnとし、クラッドの屈折率をnとし、光ファイバの外部が空気(屈折率が1)とすると、
Figure 0006721496
の式により求められる。コアの屈折率n、クラッドの屈折率nは、例えば、コア及びクラッドがガラスから構成される場合、日本光学硝子工業会規格における「光学の屈折率測定方法」を用いて測定して得られる。
式(1)において、θは、光ファイバの受光角度(開口角とも呼ばれる)である。式(1)からわかるように、光ファイバは、コアの屈折率nとクラッドの屈折率nとの差が大きいと、開口数NAは大きくなり、広い角度範囲の光を受光して、広い角度範囲に光を出射するようになる。逆に、光ファイバは、コアの屈折率nとクラッドの屈折率nとの差が小さいと、開口数NAは小さくなり、狭い角度範囲の光を受光して、狭い角度範囲に光を出射するようになる。
本実施形態の光ファイババンドル1は、開口数NAの異なる2種類以上(図1の例では2種類)の光ファイバ11、12が束ねられた構成を有するので、仮に開口数NAの同じ1種類の光ファイバのみが束ねられた構成を有する場合に比べて、異なる配光分布特性を得ることができる。
すなわち、上述したように、従来において一般的な光ファイババンドルは、同一材料の光ファイバを束ねてなるものであり、すなわち、開口数NAの同じ光ファイバのみが束ねられた構成を有するものである。例えばこの従来の光ファイババンドルを、ライトガイドとして用いて、管内を観察しようとする場合、光量が弱いときは、管内の手前側しか見えず、管内の奥側に十分な光が届かなくなり、一方、光量が強いときは、管内の手前側の内壁でハレーションを起こす等、管内の手前側と奥側の両方を同時に良好に観察することは困難となる。このように、開口数NAの同じ光ファイバのみを束ねた光ファイババンドルを用いて、出射端面からの距離が異なる地点を同時に良好な照度で照らすことは、非常に困難である。特に、観察対象の管の内径が細ければ細いほど、この問題は顕著となる。
一方、本実施形態の光ファイババンドル1では、開口数NAの異なる2種類以上の光ファイバ11、12が束ねられた構成を有するので、例えばライトガイドとして用いる場合、開口数NAの比較的大きな光ファイバ12が出射端面からの距離が近い対象物を良好に照明できると同時に、開口数NAの比較的小さな光ファイバ11が出射端面からの距離が遠い対象物を良好に照明できる。すなわち、出射端面からの距離が異なる地点を同時に良好な照度で照らすことができる。よって、例えば、本実施形態の光ファイババンドル1を、ライトガイドとして管内の観察のために用いる場合、管内の手前側と奥側とを同時に良好に照明し観察することが可能となる。
そして、本実施形態の光ファイババンドル1においては、光ファイババンドル1を構成する各種類の光ファイバ11、12のそれぞれの開口数NA、各種類の光ファイバ11、12の数の比、各種類の光ファイバ11、12の数の合計等を調整することで、配光分布特性を自由かつ容易に調整することができる。
なお、図1の例のように、光ファイバ群10が、第1開口数NA1を有する複数の第1光ファイバ11と、第2開口数NA2を有する複数の第2光ファイバ12とを含む場合、第2光ファイバ12の第2開口数NA2は、第1光ファイバ11の第1開口数NA1よりも、0.15以上大きいと好ましく、0.2以上大きいとより好ましく、0.55以上大きいとさらに好ましい。この構成は、光ファイババンドル1がライトガイドとして構成される場合に特に好適であり、これにより、出射端面からの距離が異なる地点を同時に良好な照度で照らすことができる。例えば、この光ファイババンドル1をライトガイドとして管内の観察のために用いる場合、管内の手前側と奥側の両方をより良好に観察できる。
また、図1の例のように、光ファイバ群10が、第1開口数NA1を有する複数の第1光ファイバ11と、第1開口数NA1よりも大きな第2開口数NA2を有する複数の第2光ファイバ12とを含む場合、第1光ファイバ11の数FN1に対する第2光ファイバ12の数FN2の比率(FN2/FN1)が、0.05〜9であると好ましく、0.1〜5.5であるとより好ましく、0.25〜4であるとさらに好ましい。この構成は、光ファイババンドル1がライトガイドとして構成される場合に特に好適であり、これにより、出射端面からの距離が異なる地点を同時に良好な照度で照らすことができる。例えば、この光ファイババンドル1をライトガイドとして管内の観察のために用いる場合、管内の手前側と奥側の両方をより良好に観察できる。
また、この光ファイババンドル1においては、その配光分布特性を表す波形が変曲点Qを6点以上含むと、好適である。
この構成は、光ファイババンドル1がライトガイドとして構成される場合に特に好適であり、これにより、出射端面からの距離が異なる地点を同時に良好な照度で照らすことができる。
ここで、「配光分布特性を表す波形」とは、図6に概略的に示すように、縦軸を光強度、横軸を光ファイババンドル1の出射端面10SAからの角度(°)としたときの波形を指す。この波形を得る方法としては、例えば、後に図4及び図5を参照して説明するように、JIS C 6825:2009 に規定された「光ファイバ構造パラメータ試験方法−光学的特性」に記載のFFP法に準拠した方法がある。この方法では、光ファイババンドル1の入射端面10SBに、光源330を押し付けた状態で、光(例えば白色光)を入射させる。そして、受光面にピンホール320a付きの絞り部材320が貼られた受光素子310を、光ファイババンドル1の出射端面10SAを中心とする所定半径rの円弧経路に沿って、光ファイババンドル1の出射端面に垂直な向きを0°として90°〜−90°の角度範囲にわたって移動させ、その間、光ファイババンドル1を透過した全光量を測定する。これによって、配光分布特性を表す波形が得られる。
また、「変曲点Q」とは、配光分布特性を表す波形曲線の2次微分値が0を示し、かつその前後で2次微分値の符号が逆転する点を指す。
なお、本実施形態の光ファイババンドル1は、図1の例に限らず、様々な変形例が可能である。
例えば、光ファイババンドル1は、開口数NAの異なる3種類以上の光ファイバが束ねられた構成を有していてもよい。
光ファイババンドル1を構成する各種類の光ファイバのそれぞれの開口数NAの調整は、各種類の光ファイバのそれぞれのコア及びクラッドの組成の調整により行うことができる。
光ファイババンドル1を構成する各種類の光ファイバのコア及びクラッドは、それぞれ、例えば、多成分系ガラスあるいは石英系ガラス等、任意の組成のガラス、又は、プラスチック等から構成されてもよい。ただし、光ファイババンドル1は、コア及びクラッドのうち少なくとも一方が多成分系ガラスから構成された光ファイバを、少なくとも1種類含んでいると、各光ファイバの開口数NAを必要に応じて大きく変えることができるので、より容易かつ自由に配光分布特性を調整できるようになる。同様の観点から、光ファイババンドル1を構成する各種類の光ファイバのコア及びクラッドが、それぞれ多成分系ガラスから構成されると、さらによい。
図1の例では、光ファイババンドル1を構成する各種類の光ファイバ11、12の外径(ひいてはクラッド外径)やコア外径がほぼ同じであるが、このことは必須ではない。例えば、光ファイババンドル1を構成する各種類の光ファイバの外径やコア径は互いに異なるものでもよい。あるいは、光ファイババンドル1を構成する各光ファイバの外径やコア径は互いに異なるものでもよい。
また、図1の例では、光ファイババンドル1の端部1A、1Bの横断面又は端面10SA、10SBを観たときに、光ファイババンドル1を構成する各光ファイバ11、12の間隔がほぼ均一であり、また、各種類の光ファイバ11、12はランダムに配列されているが、このことは必須ではない。光ファイババンドル1を構成する各光ファイバ11、12の間隔や、各種類の光ファイバ11、12の配列は、任意のものを選択してよい。
また、図1の例では、光ファイババンドル1の両側の端部1A、1Bのみにおいて、固化剤40によって光ファイバ群10の各光ファイバ11、12どうしを固定しているが、このことは必須ではない。
例えば、図2に概略的に示す変形例のように、光ファイババンドル1の両側の端部1A、1Bのみにおいて、固化剤40を用いずに、熱融着によって、光ファイバ群10の各光ファイバ11、12どうしを固定してもよい。この場合、図1の例に比べて、各光ファイバ11、12どうしの間隙を無くすことができる結果、光ファイババンドル1のコア占有面積比率を高めることができるので、光ファイババンドル1の光透過率ひいては光量を高めることができる。なお、光ファイババンドル1のコア占有面積比率とは、光ファイババンドル1の横断面において、光ファイバ群10の外縁の横断面積(ひいてはスリーブ2A、2Bの内周面の横断面積)に対する、光ファイバ群10の各光ファイバ11、12のコア11a、12aの面積の合計の割合を指す。
また、光ファイババンドル1の光ファイバ11、12どうしを固化剤40又は熱融着等によって固定する箇所は、光ファイババンドル1の一方側の端部のみ、あるいは、光ファイババンドル1の全長にわたる部分など、任意の箇所としてよい。ただし、図1の例のように、光ファイババンドル1の両端部のみで光ファイバ11、12どうしを固定する場合、光ファイババンドル1の中間部を容易に曲げることができるので、ライトガイドとして用いる場合に特に好適である。
光ファイバ群10の端部をスリーブ2Aの内周面に固定する手法としては、図2に示すように固化剤40等による固定、あるいは、熱融着による固定など、任意の手法を用いてよい。
また、図1や図2の例では、光ファイババンドル1の全長にわたって、光ファイバ群10が、スリーブ2A、2Bの内周面の断面形状とほぼ同じの、略円形の横断面形状を有しているが、このことは必須ではない。光ファイバ群10は、光ファイババンドル1の長手方向の任意の位置で、任意の横断面形状を有してよい。例えば、光ファイババンドル1の出射端面において、光ファイバ群10の形状は、概して、直線形状、四角形状、あるいは、円環形状等、任意の形状でよい。
また、光ファイババンドル1は、図3に概略的に示す他の変形例のように、光ファイババンドルの長手方向の一方側及び他方側のうち少なくともいずれか一方が分岐された、分岐型の光ファイババンドルとして構成されていてもよい。このような構成は、光ファイババンドル1がライトガイドとして用いられる場合に特に好適なものである。
図3の例では、光ファイババンドル1の一方側のみで、2つの分岐光ファイババンドルに分岐されている。より具体的には、光ファイババンドル1の一方側では、NAの異なる複数種類(図の例では2種類)の光ファイバ111、112が束ねられた光ファイバ群110を有する分岐光ファイババンドルと、NAの異なる複数種類(図の例では2種類)の光ファイバ211、212が束ねられた光ファイバ群210を有する分岐光ファイババンドルとが、形成されている。各分岐光ファイババンドルの一方側の端部101A、201Aにおいて、光ファイバ群110の各光ファイバ111、112どうし、光ファイバ群210の各光ファイバ211、212どうしは、それぞれスリーブ102A、202A内で固定されている。そして、これらの分岐光ファイババンドルは、光ファイババンドル1の中間部で結合されており、それより他方側では、各分岐光ファイババンドルの光ファイバ群110、210どうしが束ねられた光ファイバ群10が構成されている。光ファイババンドル1の他方側の端部1Bにおいて、光ファイバ群10の各光ファイバ111、112、211、212どうしは、スリーブ2B内で固定されている。図3の例において、光ファイババンドル1の各分岐光ファイババンドルの端面110SA、210SAを入射端面とし、光ファイババンドル1の分岐されていないほうの端面10SBを出射端面として、ライトガイドとして用いる場合は、例えば、複数の光源の光量が合わさった強い光量の光を出射させることができる。一方、図3の例において、光ファイババンドル1の各分岐光ファイババンドルの端面110SA、210SAを出射端面とし、光ファイババンドル1の分岐されていないほうの端面10SBを入射端面として、ライトガイドとして用いる場合は、例えば、1の光源で、光を複数の任意の場所へ分配させることができる。
なお、光ファイババンドルの長手方向の一方側及び他方側の両方が分岐されていてもよい。また、分岐の数は、3つ以上でもよい。
各分岐光ファイババンドルの光ファイバ群110、210の構成は、互いに同じでもよいし異なっていてもよい。各分岐光ファイババンドルの光ファイバ群110、210は、それぞれ、NAの異なる複数種類の光ファイバを含んでいてもよいし、NAの同じ1種類の光ファイバのみを含んでいてもよい。
本発明の光ファイババンドルの実施例1〜3及び比較例1〜2を試作して実験により評価したので、以下に、図4及び図5を参照しながら説明する。図4は、実験方法を説明するための図である。図5は、実験結果を説明するための図である。
実施例1〜3の光ファイババンドルは、図1を参照して説明したのと同様の構成を備えたライドガイドであり、その光ファイバ群10は、第1開口数NA1を有する複数の第1光ファイバ11と、第2開口数NA2を有する複数の第2光ファイバ12とを、ランダムに配列した状態で束ねて構成した。第1開口数NA1は0.13(開口角2θ=15°)、第2開口数NA2は0.87(開口角2θ=120°)であり、NA2−NA1=0.74であった。ここで、θは、前記式(1)のθである。比較例1の光ファイババンドルは、その光ファイバ群10を、第2光ファイバ12のみを束ねて構成した。比較例2の光ファイババンドルは、その光ファイバ群10を、第1光ファイバ11のみを束ねて構成した。実施例1〜3及び比較例1〜2では、図5に示すように第1光ファイバ11の数FN1と第2光ファイバ12の数FN2との比(FN1:FN2)のみが異なるものとし、その他の構成は同じとした。具体的には、比較例1ではFN1:FN2=0:100(すなわちFN2/FN1=無限大)、実施例1ではFN1:FN2=25:75(すなわちFN2/FN1=3)、実施例2ではFN1:FN2=50:50(すなわちFN2/FN1=1)、実施例3ではFN1:FN2=75:25(すなわちFN2/FN1=0.33)、比較例2ではFN1:FN2=100:0(FN2/FN1=0)であった。
各実施例、比較例において、各光ファイバ11、12の外径は約50μmとし、光ファイバ群10の外径は約1mmとした。各実施例、比較例において、光ファイバ11、12の充填率(光ファイバ群10の横断面積(ひいてはスリーブ2A、2Bの内周面の断面積)に対する光ファイバ11、12の横断面積の合計の割合)は約86%であり、光ファイバ11、12の数の合計は約344本であった。各実施例、比較例において、外装管3はナイロンネット製とし、入射端側のスリーブ2Bはアルミ製とし、出射端側のスリーブ2Aはステンレス製とした。光ファイババンドル1の両側の端面10SB、10SAには、平面加工及び光学研磨を行った。
各実施例、比較例において、各光ファイバ11、12のコア及びクラッドは、それぞれ多成分系ガラスから構成した。第1開口数NA1、第2開口数NA2を上記式(1)により算出するにあたっては、コアの屈折率n、クラッドの屈折率nを、日本光学硝子工業会規格における「光学の屈折率測定方法」を用いて測定して得た。
そして、実施例1〜3及び比較例1〜2の光ファイババンドルについて、それぞれ、つぎに説明する実験方法で、配光分布特性を得た。実験は、JIS C 6825:2009 に規定された「光ファイバ構造パラメータ試験方法−光学的特性」に記載のFFP法に準拠した方法で行った。より具体的には、図4に示すように、光ファイババンドル1の入射端面10SBに、光源330を押し付けた状態で、白色光を入射させた。光源330としては、シチズン社製の照明用LED(製品コード:CL-L230-C10N-A)を使用した。そして、受光面にピンホール320a付きの絞り部材320が貼られた受光素子310を、光ファイババンドル1の出射端面10SAを中心とする半径r=50mmの円弧経路に沿って、光ファイババンドル1の出射端面に垂直な向きを0°として90°〜−90°の角度範囲にわたって移動させ、その間、光ファイババンドル1を透過した全光量を測定した。図5は、その結果として得られた配光分布特性を表す波形を示しており、グラフの縦軸が受光素子310によって測定された光強度を、横軸が出射端面10SAからの角度(°)を、それぞれ示している。縦軸の数値は、各光ファイババンドル1について角度が0°のときの光強度を1として正規化した値である。
図5に示すように、開口数NAの大きな第2光ファイバ12のみから構成された比較例1は、広い角度範囲にわたって強い光強度をもつものであった。比較例1の光ファイババンドルを用いて管内を照明した際には、管内の奥側だけでなく手前側の照度も強すぎる結果、管内を十分に観察できなかった。一方、開口数NAの小さな第1光ファイバ11のみから構成された比較例2は、0°近傍のみで強い光強度をもち、それより外側の角度範囲では十分な光強度が得られなかった。比較例2の光ファイババンドルを用いて管内を照明した際には、管内の奥側しか照らされず、手前側を十分に観察できなかった。これに対し、開口数NAの異なる第1光ファイバ11及び第2光ファイバ12から構成された実施例1〜3は、0°近傍で強い光強度が得られたのに加えて、それより外側の角度範囲では、強すぎず弱すぎない、ほどよい光強度が得られた。その結果、各実施例1〜3の光ファイババンドルを用いて管内を照明した際には、管内の内側と奥側の両方を良好に照明し観察することができた。
なお、比較例1、比較例2の配光分布特性を表す波形は、それぞれ変曲点Qを2点有していた。実施例1〜3の配光分布特性を表す波形は、それぞれ変曲点Qを6点以上有していた。
本発明の光ファイババンドルは、例えばライトガイド、イメージガイド、又はセンサー用光ファイバ等として、工業分野や医療分野等の様々な分野で利用できるものであり、特にライトガイド、さらに言えば内視鏡用ライトガイドとして好適に利用できるものである。
1 光ファイババンドル
1A、1B、101A、201A 端部
2A、2B、102A、202A スリーブ
3、103、203 外装管
10、110、210 光ファイバ群
10SA、10SB、110SA、210SA 端面
11、12、111、112、211、212 光ファイバ
11a、12a コア
11b、12b クラッド
40 固化剤
310 受光素子
320 絞り部材
320a ピンホール
330 光源
Q 変曲点

Claims (4)

  1. ライトガイドとして構成された光ファイババンドルを備えた内視鏡であって、
    前記光ファイババンドルは、複数の光ファイバが束ねられた構成を有し、
    前記複数の光ファイバは、開口数NAの異なる2種類以上の光ファイバを含み、
    前記複数の光ファイバは、第1開口数NA1を有する複数の第1光ファイバと、前記第1開口数NA1よりも0.55以上大きな第2開口数NA2を有する複数の第2光ファイバと、を含んでおり、
    前記光ファイババンドルの長手方向の一方側及び他方側のうちいずれか一方のみが複数の分岐光ファイババンドルに分岐された、分岐型の光ファイババンドルとして構成されており、
    前記複数の分岐光ファイババンドルの端面は、それぞれ入射端面であり、
    前記光ファイババンドルの分岐されていないほうの端面は、出射端面であり、
    前記出射端面において、前記2種類以上の光ファイバは、ランダムに配列されており、
    複数の光源からの光が、それぞれ前記入射端面に入射され、前記出射端面から出射され、
    前記光ファイババンドルの出射側の端部において、前記複数の光ファイバのそれぞれは、前記長手方向に略平行に延在しており、
    前記複数の分岐光ファイババンドルは、それぞれ、複数の光ファイバを含んでおり、
    前記光ファイババンドルの配光分布特性を表す波形は、前記光ファイババンドルの出射側の端面の中心軸線上の角度位置で光強度が最も高く、前記中心軸線上の角度位置から離れるに従い略連続的に光強度が低くなり、また、変曲点を6点以上含む、内視鏡。
  2. 前記複数の分岐光ファイババンドルのそれぞれが、開口数NAの異なる2種類以上の光ファイバを含んでいる、請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記複数の光ファイバは、コア及びクラッドのうち少なくとも一方が多成分系ガラスから構成された光ファイバを、少なくとも1種類含んでいる、請求項1又は2に記載の内視鏡。
  4. 前記第1光ファイバの数FN1に対する前記第2光ファイバの数FN2の比率(FN2/FN1)が、0.05〜9である、請求項1〜のいずれか一項に記載の内視鏡。
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