JP6721462B2 - キャブ用連結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、シャシに対してキャブをチルト可能なキャブ用連結構造に関する。
キャブオーバー型の車両は、エンジン等を有するシャシと運転席等を有するキャブとを有しており、エンジンの点検時などに作業者が容易にエンジンにアクセスできるようにシャシに対してキャブが車両の前方へチルト可能に構成されている。具体的には、キャブオーバー型の車両において、キャブは、キャブの前方下部に位置する回転軸にて回転可能にシャシに連結されており、キャブチルト装置によってキャブの後部が押し上げられることにより車両の前方へチルトされる。
こうしたキャブオーバー型の車両においては、互いに別の工程で組み立てられたシャシとキャブとが連結される。シャシとキャブとの連結工程では、例えばクレーン等で吊り上げたキャブをシャシの直上へ移動させたのち、シャシに設けられた搭載位置の上方にキャブを配置する位置合わせが行われる。そして、キャブを下降させてキャブを搭載位置に配置したのち、シャシとキャブとが締結部材で締結される。
また、シャシとキャブとの連結に関連して、例えば特許文献1には、ガイドピンとガイド孔とで構成される一対の案内部によってシャシとキャブとの位置合わせを行うことが開示されている。
特開2002−87320号公報
しかしながら、特許文献1では、一方の案内部においてガイドピンとガイド孔とが係合可能な位置にあるとしても、他方の案内部においてガイドピンとガイド孔とが係合可能な位置にあるとは限らない。そのため、一対の案内部の各々についてガイドピンとガイド孔とが係合可能かどうかを確認しなければならず、シャシとキャブとの位置合わせが繁雑なものとなるおそれがある。
本発明は、シャシとキャブとの位置合わせを容易に行うことのできるキャブ用連結構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するキャブ用連結構造は、シャシとキャブとを連結するキャブ用連結構造であって、前記シャシは、車両の幅方向における両側に前記キャブを回転可能に支持するヒンジブラケットを有し、前記キャブは、前記車両の幅方向における両側に前記ヒンジブラケットの各々に連結される連結ブラケットを有し、互いに連結される前記ヒンジブラケットと前記連結ブラケットとは、前記シャシに対して前記キャブを下降させることにより係合するガイドピンとガイド孔とで構成された第1案内部と、前記シャシに対して前記キャブを下降させることにより係合するガイド凸部とガイド凹部とで構成された第2案内部と、を有し、前記第1案内部と前記第2案内部とが前記車両の前後方向で並んでいる。
上記構成によれば、車両の前後方向に並ぶ第1案内部と第2案内部とが車両の幅方向における両側に設けられている。そのため、例えば、車両の左側において第1案内部および第2案内部の双方が係合可能であるとき、車両の右側においても第1案内部および第2案内部の双方が係合可能であると判断することができる。そして、こうした第1案内部および第2案内部が互いに連結されるヒンジブラケットと連結ブラケットとに設けられていることから、シャシとキャブとの位置合わせを容易に行うことができる。
上記キャブ用連結構造において、前記ガイド孔は、開口から前記ガイド孔の中心方向へ向けて傾斜するテーパ面を有することが好ましい。
上記構成によれば、ガイドピンの先端部がガイド孔に挿入されたあとはキャブを下降させるだけで、ガイドピンをガイド孔の中心方向へと案内することができる。これにより、第1案内部の係合を容易に行うことができる。
上記キャブ用連結構造において、前記ガイド孔が長穴形状を有する孔であるとよい。
上記構成によれば、ガイド孔が長穴形状であることから、各ガイド孔および各ガイドピンの間に製造誤差等に基づく相対位置の誤差が生じていたとしても、その誤差に対して高い確率のもとで対応することができる。
上記キャブ用連結構造において、前記ガイド孔の一方は、前記車両の前後方向に延びる長穴形状を有する孔であり、前記ガイド孔の他方は、前記車両の幅方向に延びる長穴形状を有する孔であり、前記車両の前後方向における長さが前記ガイド孔の一方の長さ以上であることが好ましい。
各ガイド孔および各ガイドピンの間に生じる相対位置の誤差は、車両の前後方向よりも車両の幅方向で大きくなりやすい。上記構成によれば、車両の前後方向における相対位置の誤差に対応しつつ、車両の幅方向における誤差にも高い確率のもとで対応できる。
上記キャブ用連結構造において、前記ガイド凹部は、前記車両の前後方向が開放された溝状の形状を有することが好ましい。
上記構造によれば、ガイド凹部が車両の前後方向が開放された溝状の形状であることから、例えば、ガイドピンとガイド孔とで構成された第1案内部よりも容易に係合させることができる。
キャブ用連結構造の一実施形態を搭載した車両の左側におけるシャシとキャブとの連結部分の概略構成を示す側面図。 シャシとキャブとの連結部分の分解斜視図。 ヒンジブラケットを後側からみた斜視図。 ガイド孔の断面構造を示す断面図。 (a)車両の左側に位置するガイド孔の上面構造を示す上面図、(b)車両の右側に位置するガイド孔の上面構造を示す上面図。 連結ブラケットを後側からみた斜視図。 (a)シャシに対してキャブを下降させるときのヒンジジブラケットと連結ブラケットとの位置関係の一例を模式的に示す側面図、(b)キャブが搭載位置に配置されたときの状態を示す側面図。 (a)シャシを上方から見たときのガイド孔およびガイド凹部の配置を模式的に示す図、(b)車両を上方から見たときのシャシに対するキャブの相対位置の一例を模式的に示す図、(c)キャブが搭載位置に配置された状態を模式的に示す図。
図1〜図8を参照して、キャブ用連結構造の一実施形態について説明する。
図1は、キャブオーバー型の車両10の左側におけるシャシとキャブとの連結構造を示す側面図である。車両10は、車両10の右側にも図1に示す連結構造と同様の連結構造を備える。車両10の右側における連結構造と、車両10の左側における連結構造とは、車両10に対する位置が相互に異なるものの、構成部材、および、構成部材間での接続の状態が相互に同じである。そのため、以下では、車両10の左側における連結構造を説明し、車両10の右側の連結構造についての説明は省略する。
図1に示すように、車両10は、エンジン等を有するシャシ11と、運転席等を有するキャブ12とを備えている。シャシ11は、車両10の幅方向(左右方向)で対向する一対のサイドフレーム13と、各サイドフレーム13とキャブ12との間に位置してシャシ11からキャブ12へと伝達される振動を低減するリンク機構20とを有している。キャブ12は、上記リンク機構20に連結される連結機構70を有している。また、車両10は、サイドフレーム13に対してキャブ12のキャブフレーム14を押し上げることにより、後述する回転軸35を回転中心としてシャシ11に対してキャブ12を車両10の前方へチルトするキャブチルト装置15を備えている。
リンク機構20は、サイドフレーム13に固定されたメインマウントブラケット21を有している。メインマウントブラケット21の後端部には、車両10の上方へ延びるロアブラケット22が固定されている。ロアブラケット22の上端部には、アッパーブラケット23が固定されている。アッパーブラケット23は、車両10の幅方向に延びる回転軸24を有しており、この回転軸24には、車両10の前後方向に延びるリンクレバー30が回転可能に連結されている。
リンクレバー30は、回転軸24に対して回転可能に連結される後端部31から車両10の前方へ延びている。リンクレバー30の前端部であるバー連結部32には、車両10の幅方向に延びるトーションバー33が回転不能に連結されている。トーションバー33は、左側のリンク機構20と右側のリンク機構20とに架け渡されており、各リンク機構20におけるリンクレバー30のバー連結部32を互いに連結している(図2参照)。また、リンクレバー30は、バー連結部32と後端部31との間にブラケット支持部34を有している。ブラケット支持部34は、バー連結部32寄りの位置に位置しており、車両10の幅方向に沿って延びる回転軸35を介してヒンジブラケット55を回転可能に支持している。ヒンジブラケット55は、リンクレバー30に対する車両10の外側に位置しており、キャブ12の連結機構70を構成する連結ブラケット75が連結されている。
また、リンク機構20は、メインマウントブラケット21よりも車両10の前方にて、サイドフレーム13に固定されたサブマウントブラケット36を有している。サブマウントブラケット36の上端部には、車両10の幅方向に延びる回転軸37が設けられている。この回転軸37には、振動を吸収する緩衝装置40の下端部が回転可能に連結されている。緩衝装置40の上端部は、ヒンジブラケット55に対する車両10の外側にて回転軸35に回転可能に連結されている。
こうした構成のリンク機構20においては、緩衝装置40が振動を吸収し、トーションバー33がスタビライザーとして機能することにより、シャシ11からキャブ12に伝達される振動が低減される。
一方、連結機構70の連結ブラケット75は、車両10の上下方向に沿うように配置されるボルトB1と車両10の前後方向に沿うように配置される一対のボルトB2とによってリンク機構20のヒンジブラケット55に連結されている。また、連結ブラケット75は、車両10の上下方向に沿うように配置される一対のボルトB3によってキャブフレーム14に連結され、車両10の前後方向に沿うように配置される一対のボルトB4によってキャブ12のフロント部12Aに対して車両10の前方から連結されている。
図2〜図5を参照してリンク機構20を構成するリンクレバー30やヒンジブラケット55についてさらに詳しく説明する。
図2に示すように、リンクレバー30の後端部31には、アッパーブラケット23の回転軸24が通される挿通孔45が形成されている。リンクレバー30のバー連結部32には、トーションバー33が回転不能に連結される連結孔46が形成されている。リンクレバー30のブラケット支持部34には、回転軸35を回転可能に支持する支持孔47が形成されている。リンクレバー30は、ブラケット支持部34に対してバー連結部32を車両10の内側へオフセットするオフセット部48を有している。リンクレバー30は、ブラケット支持部34よりも後端部31が車両10の外側に位置するように、ブラケット支持部34と後端部31とを繋ぐ延在部50が車両10の後方側の部位ほど車両10の外側に位置するように延びている。
図2および図3に示すように、ヒンジブラケット55は、回転軸35を支持する支持孔56が形成された軸支部57と、軸支部57に連なり連結機構70の連結ブラケット75が連結されるシャシ側連結部58とを有する。
シャシ側連結部58は、軸支部57と略等しい幅を有して軸支部57の上端部から車両10の前方へ延びるシャシ側第1連結部59を有している。シャシ側第1連結部59は、車両10の上方に臨む上面59aを有している。シャシ側第1連結部59の先端部には、車両10の上下方向に延びるボルト孔60が形成されている。ボルト孔60は、ヒンジブラケット55と連結ブラケット75とを連結するボルトB1が通されるボルト孔である。また、シャシ側第1連結部59は、車両10の前後方向における中央部分よりもやや前方寄りの部位にガイド孔61を有している。
図4に示すように、ガイド孔61は、上面59aに対して開口する傾斜部61Aと、傾斜部61Aの底部に開口する位置決め部61Bとを有している。傾斜部61Aは、上面59aに対する開口からガイド孔61の中心方向へ向けて傾斜して、傾斜部61Aに対する位置決め部61Bの開口まで延びるテーパ面61tを有している。位置決め部61Bは、車両10の上下方向に延びる円柱形状を有しており、ヒンジブラケット55と連結ブラケット75とが連結された状態においてガイドピン86の先端部を収容する。
また、図5(a)および図5(b)に示すように、車両10における左側に位置するヒンジブラケット55に形成されたガイド孔61は、車両10の前後方向が長軸方向に設定された長穴形状を有するガイド孔61Lである。一方、車両10における右側に位置するヒンジブラケット55に形成されたガイド孔61は、車両10の幅方向が長軸方向に設定された長穴形状を有するガイド孔61Rである。これらのガイド孔61L,61Rにおいては、ガイド孔61Lの傾斜部61Aにおける長軸方向の寸法値L1と、ガイド孔61Rの傾斜部61Aにおける短軸方向の寸法値L2とが等しく設定されている。また、ガイド孔61Lの位置決め部61Bにおける長軸方向の寸法値L3と、ガイド孔61Rの位置決め部61Bにおける短軸方向の寸法値L4とが等しく設定されている。すなわち、ガイド孔61L,61Rは、傾斜部61Aおよび位置決め部61Bの各々について車両10の前後方向における寸法値が等しく設定されている。
図2および図3に示すように、シャシ側連結部58は、シャシ側第1連結部59の後端部に連なるシャシ側第2連結部63を有している。シャシ側第2連結部63は、車両10の前方に臨む前面63cを有している。シャシ側第2連結部63は、車両10の内側に向かって斜め上方に延びる内側連結片64と車両10の外側に向かって斜め上方に延びる外側連結片65とを有している。各連結片64,65の先端部には、車両10の前後方向に延びる雌ねじ66,67が形成されている。雌ねじ66,67には、ヒンジブラケット55と連結ブラケット75とを連結するボルトB2が締結される。シャシ側第2連結部63には、内側連結片64と外側連結片65とによってガイド凹部68が形成されている。ガイド凹部68は、車両10の前後方向における両側が開放された溝状の形状を有しており、互いに離間するように斜め上方に延びる内側連結片64と外側連結片65とによって上方側が拡開された形状をなしている。
上述したリンク機構20は、例えば、メインマウントブラケット21に対してロアブラケット22を連結するとともに、サブマウントブラケット36に対して回転軸37で回転可能に緩衝装置40の下端部を連結する。また、リンクレバー30の後端部31に対して回転軸24で回転可能に連結されたアッパーブラケット23をロアブラケット22に連結する。そして、リンクレバー30のブラケット支持部34に支持された回転軸35に対してヒンジブラケット55と緩衝装置40の上端部を回転可能に連結することによりシャシ11に組み付けられる。
図2および図6を参照して連結機構70を構成する連結ブラケット75について詳しく説明する。
図2および図6に示すように、連結ブラケット75は、ヒンジブラケット55およびキャブフレーム14に連結される基礎部76と、キャブ12のフロント部12Aに連結される一対のフロント連結片77,78とを有している。また、連結ブラケット75は、キャブ12のチルトにともなって回転軸35を回転中心として車両10の前方へ回転したときにリンクレバー30には干渉しないように構成されている。
基礎部76は、略直方体形状の本体部80、本体部80から車両10の前方へ延びるキャブ側第1連結部81、および、本体部80から車両10の後方へ延びるフレーム連結部82を有しており、全体的に車両10の前後方向に延びている。
本体部80は、ヒンジブラケット55におけるシャシ側第1連結部59の上面59aに当接する部分を含む下面80b、および、シャシ側第2連結部63の前面63cに当接して該前面63cを覆い隠す後面80dを有している。本体部80には、車両10の幅方向における両端部に、車両10の前後方向に延びる一対のボルト孔83,84が形成されている。ボルト孔83,84は、上述したボルトB2が通されるボルト孔であり、本体部80は、シャシ側第2連結部63に連結するキャブ側第2連結部として機能する。
キャブ側第1連結部81は、本体部80の前面80cにおける中央部分、具体的には一対のボルト孔83,84に挟まれた部分から車両10の前方へ向かって延びている。キャブ側第1連結部81は、シャシ側第1連結部59と略等しい幅寸法を有しているとともに、シャシ側第1連結部59の上面59aに当接する下面81bを有している。キャブ側第1連結部81の先端部には、車両10の上下方向に延びるボルト孔85が形成されている。ボルト孔85は、上述したボルトB1が通されるボルト孔である。
また、キャブ側第1連結部81は、下面81bから下方に向かって延びるガイドピン86を有している。ガイドピン86の先端部には、先端寄りの部位ほど径を小さくする縮径部が形成されている。上述したガイド孔61およびガイドピン86は、シャシ11に対してキャブ12を下降させることによって係合する第1案内部を構成する。
フレーム連結部82は、本体部80の後側上端部から車両10の後方に向かって延びている。フレーム連結部82には、車両10の上下方向に沿うように延びる一対のボルト孔88,89が車両10の前後方向に並んで形成されている。一対のボルト孔88,89は、上述したボルトB3が通されるボルト孔である。
一対のフロント連結片77,78は、基礎部76の本体部80における前側上端部から車両10の上方に向かって延びている。各フロント連結片77,78は、本体部80における両端部、具体的にはボルト孔83,84の上方に基端部を有している。フロント連結片77は、先端部寄りの部位ほど車両10の内側に位置するように傾斜している。フロント連結片77,78の先端部には、車両10の前後方向に延びるボルト孔90,91が形成されている。ボルト孔90,91は、上述したボルトB4が通されるボルト孔である。
また、連結ブラケット75は、本体部80とフレーム連結部82とがなす角部に、ガイド凸部93を有している。ガイド凸部93は、ガイド凹部68の形状に倣うように下側の部位ほど幅狭となる形状を有しており、本体部80の後面80dから車両10の後方に向かって延びている。上述したガイド凹部68およびガイド凸部93は、シャシ11に対してキャブ12を下降させることによって係合する第2案内部を構成する。
上述した連結機構70は、例えば、連結ブラケット75のフロント連結片77,78がキャブ12のフロント部12Aに対してボルトB4で連結され、また、フレーム連結部82がキャブフレーム14に対してボルトB3で連結されることによりキャブ12に組み付けられる。
シャシ11とキャブ12とを連結する連結工程は、シャシ11についてはリンク機構20が組み付けられた状態で、キャブ12についてはキャブチルト装置15および連結機構70が組み付けられた状態で行われる。シャシ11とキャブ12との連結は、例えば、クレーン等でつり上げたキャブ12をシャシ11の上方へ移動させたのち、キャブ12を下降させる。
図7(a)に示すように、シャシ11に近接する位置までキャブ12を下降させると、シャシ11とキャブ12との位置合わせが行なわれる。具体的には、第1案内部を構成するガイド孔61の直上にガイドピン86が位置するように、また、第2案内部を構成するガイド凹部68の直上にガイド凸部93が位置するようにキャブ12を配置する。そして、図7(b)に示すように、キャブ12を下降させて、ガイド孔61とガイドピン86とを係合させ、また、ガイド凹部68とガイド凸部93とを係合させる。これにより、連結ブラケット75の下面80b、81bとヒンジブラケット55の上面59aとは当接し、キャブ12が搭載位置に配置される。
キャブ12が搭載位置に配置されると、ヒンジブラケット55と連結ブラケット75とがボルトB1,B2で連結され、連結ブラケット75の後面80dとヒンジブラケット55の前面63cとが当接する。そして、キャブチルト装置15の油圧シリンダーの下端部がサイドフレーム13に対して回転可能に連結される。これにより、シャシ11とキャブ12とが連結される。
上記実施形態のキャブ用連結構造によれば、以下に列挙する作用効果が得られる。
(1)上述した構成のキャブ用連結構造においては、車両10の右側および左側の双方において第1案内部と第2案内部とが車両10の前後方向で並んだ位置に配置されている。そのため、キャブ12を連結する前のシャシ11を上方から見ると、ガイド孔61およびガイド凹部68は図8(a)に示すように配置されている。
シャシ11の上方にキャブ12を移動させたとき、キャブ12のガイドピン86およびガイド凸部93は、図8(b)に示すようにシャシ11のガイド孔61およびガイド凹部68からずれた位置に配置されている。この状態から車両10の左側において、ガイド孔61とガイドピン86、および、ガイド凹部68とガイド凸部93とが係合可能となるようにキャブ12の位置合わせが行われると、図8(c)に示すように、車両10の右側においてもガイド孔61とガイドピン86、および、ガイド凹部68とガイド凸部93とが係合可能な状態となる。すなわち、上述したキャブ用連結構造においては、車両10の前後方向に並ぶ第1案内部と第2案内部とが車両10の両側に設けられていることから、例えば車両10の左側における位置合わせが完了すると、自ずと車両10の右側における位置合わせも完了することとなる。そして、こうした第1案内部および第2案内部が互いに連結されるヒンジブラケット55と連結ブラケット75との各々に設けられていることでシャシ11とキャブ12との位置合わせを容易に行うことができる。
(2)ガイド孔61は、傾斜部61Aと位置決め部61Bとを有しており、傾斜部61Aは、上面59aに対する開口からガイド孔61の中心方向へ向けて傾斜するテーパ面61tを有している。そのため、位置決め部61Bに比べて上面59aにおける開口が大きくなるとともに、傾斜部61Aにガイドピン86の先端部が挿入されると、キャブ12を下降させるだけでガイドピン86を位置決め部61Bへと導くことができる。これにより、ガイド孔61とガイドピン86との係合を容易に行うことができるとともに、キャブ12を搭載位置へ容易に導くことができる。
(3)ここで、各ガイド孔61と各ガイドピン86との相対位置には製造誤差等に基づく誤差が生じていることが少なくない。この点、上述した構成において、ガイド孔61は、傾斜部61Aおよび位置決め部61Bを含めて長穴形状に形成されている。そのため、そうした相対位置の誤差に対して、ガイド孔61が真円形状である場合よりも高い確率のもとで対応することができる。
(4)また、相対位置の誤差は、図8に示すように、各ガイド孔61および各ガイド凹部68が車両10の幅方向に延びる長方形の頂点に位置することから、車両10の前後方向よりも車両10の幅方向にて大きくなりやすい。この点、上述した構成において、車両10の左側に位置するガイド孔61Lは、車両10の前後方向に延びる寸法値L1の長穴形状を有している。また、車両10の右側に位置するガイド孔61Rは、車両10の幅方向に延びる長穴形状を有しているとともに、車両10の前後方向における寸法値L2が寸法値L1と同じ値に設定されている。すなわち、ガイド孔61の形状が車両10の前後方向、および、車両10の幅方向における相対位置の誤差の傾向に応じて設定されている。そのため、車両10の前後方向における相対位置の誤差に対応しつつ、車両10の幅方向における相対位置の誤差に対しても高い確率のもとで対応することができる。
(5)ガイド凹部68は、車両10の前後方向が開放された溝状の形状を有している。そのため、第2案内部については、例えば、ガイド凹部68に対してガイド凸部93を車両10の前方からも係合させることができる。これにより、第2案内部を第1案内部よりも容易に係合させることができるとともに、第1案内部および第2案内部の双方がガイドピンとガイド孔とで構成される場合に比べて、第1案内部および第2案内部を係合させる際のキャブ12の移動経路の自由度を高めることができる。その結果、例えば、吊り上げられたキャブ12が第2案内部側に傾いていたとしても、第1案内部および第2案内部の係合をより容易に行うことができる。
なお、上記実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・第2案内部において、ガイド凹部68は、車両10の幅方向が開放された溝状の形状を有していてもよい。この場合、ガイド凸部93は、ガイド凹部68に係合可能な形状、すなわち車両10の幅方向に延びる形状に形成される。
・第2案内部は、ヒンジブラケット55にガイド凸部93が形成され、連結ブラケット75にガイド凹部68が形成されていてもよい。
・第1案内部は、車両10の右側に位置するヒンジブラケット55に車両10の前後方向に延びる長穴形状のガイド孔が形成され、車両の左側に位置するヒンジブラケット55に車両10の幅方向に延びる長穴形状のガイド孔が形成されていてもよい。
・第1案内部は、車両10の両側に位置するヒンジブラケット55の双方に対して、車両10の前後方向に延びる長穴形状のガイド孔が形成されていてもよいし、車両10の幅方向に延びる長穴形状のガイド孔が形成されていてもよい。
・第1案内部において、車両10の幅方向に延びる長穴形状のガイド孔は、車両10の前後方向における寸法値L2が寸法値L1よりも大きくてもよい。
・第1案内部は、ヒンジブラケット55にガイドピン86が形成され、連結ブラケット75にガイド孔61が形成されていてもよい。
・ガイド孔61は、真円形状を有する孔であってもよいし、多角形状を有する孔であってもよい。また、ガイド孔61は、傾斜部61Aを有することなく位置決め部61Bのみで構成されていてもよいし、この位置決め部61Bが上面59aに対する開口からガイド孔61の中心方向へ向かって傾斜するテーパ面61tだけで構成されていてもよい。
・第1案内部と第2案内部とは車両10の前後方向に並んでいればよく、第2案内部が第1案内部の前方に位置していてもよいし、車両10の幅方向でずれていてもよい。
10…車両、11…シャシ、12…キャブ、12A…フロント部、13…サイドフレーム、14…キャブフレーム、15…キャブチルト装置、20…リンク機構、21…メインマウントブラケット、22…ロアブラケット、23…アッパーブラケット、24…回転軸、30…リンクレバー、31…後端部、32…バー連結部、33…トーションバー、34…ブラケット支持部、35…回転軸、36…サブマウントブラケット、37…回転軸、40…緩衝装置、45…挿通孔、46…連結孔、47…支持孔、48…オフセット部、50…延在部、55…ヒンジブラケット、56…支持孔、57…軸支部、58…シャシ側連結部、59…シャシ側第1連結部、59a…シャシ側第1連結部59の上面、59a…上面、60…ボルト孔、61,61L,61R…ガイド孔、61A…傾斜部、61B…位置決め部、61t…テーパ面、63…シャシ側第2連結部、63c…前面、64…内側連結片、65…外側連結片、66,67…雌ねじ、68…ガイド凹部、70…連結機構、75…連結ブラケット、76…基礎部、77,78…フロント連結片、80…本体部、80b…下面、80c…前面、80d…後面、81…キャブ側第1連結部、81b…下面、82…フレーム連結部、83,84,85,88,89,90,91…ボルト孔、86…ガイドピン、93…ガイド凸部。

Claims (5)

  1. シャシとキャブとを連結するキャブ用連結構造であって、
    前記シャシは、車両の幅方向における両側に前記キャブを回転可能に支持するヒンジブラケットを有し、
    前記キャブは、前記車両の幅方向における両側に前記ヒンジブラケットの各々に連結される連結ブラケットを有し、
    互いに連結される前記ヒンジブラケットと前記連結ブラケットとは、
    前記シャシに対して前記キャブを下降させることにより係合するガイドピンとガイド孔とで構成された第1案内部と、
    前記シャシに対して前記キャブを下降させることにより係合するガイド凸部とガイド凹部とで構成された第2案内部と、を有し、
    前記第1案内部と前記第2案内部とが前記車両の前後方向で並んでいる
    キャブ用連結構造。
  2. 前記ガイド孔は、開口から前記ガイド孔の中心方向へ向けて傾斜するテーパ面を有する
    請求項1に記載のキャブ用連結構造。
  3. 前記ガイド孔が長穴形状を有する孔である
    請求項1または2に記載のキャブ用連結構造。
  4. 前記ガイド孔の一方は、前記車両の前後方向に延びる長穴形状を有する孔であり、
    前記ガイド孔の他方は、前記車両の幅方向に延びる長穴形状を有する孔であり、前記車両の前後方向における長さが前記ガイド孔の一方の長さ以上である
    請求項3に記載のキャブ用連結構造。
  5. 前記ガイド凹部は、前記車両の前後方向が開放された溝状の形状を有する
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のキャブ用連結構造。
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