JP6720667B2 - 自動取引装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動取引装置に関する。
例えば、金融機関の店舗や駅や空港等に設置されている自動取引装置(ATM;Automatic Teller Machine)では、利用者が偽造された紙幣(以下、偽券と呼ぶ。)を用いて不正な取引がなされるおそれがある。
そのため、従来の自動取引装置は、偽券ブラックリストを参照可能な認識部を有している。認識部は、入金又は出金される紙幣に表記されている記番号を読み取る。そして、認識部は、読み取った記番号を用いて偽券ブラックリストを照合し、当該記番号が偽券ブラックリストに登録されている場合には、当該媒体は偽券であると判定し、自動取引装置は当該紙幣を返却している(特許文献1参照)。
特開2012−242868号公報
しかしながら、従来、偽券ブラックリストは、例えば行員等の作業者の操作により、自動取引装置毎に作成されている。つまり、作業者が、1台ずつの自動取引装置において、偽券ブラックリストに登録すべき記番号の入力を行なっている。従って、作業者の作業負担は大きく、また誤入力も生じ得る。
また、従来、自動取引装置毎に偽券ブラックリストが作成されているため、偽券ブラックリストに登録されている内容が異なることが生じ得る。そのため、偽券ブラックリストを一元管理することが強く望まれている。
さらに、認識部の記番号の読み取り精度や、紙幣の状態が悪い(例えば、破損が生じている紙幣や、しわの寄った紙幣など)の場合には、認識部が記番号を正確に読み取れず、真偽判定の確度が問題となり得る。偽券の疑惑のある媒体については別途保管したい。
そのため、管理装置により管理され、記番号等の偽券を特定する情報を含む偽券情報を複数の自動取引装置のそれぞれに対して通知できるようにでき、偽券として疑惑のある媒体を安全に保管できる自動取引装置が求められている。
かかる課題を解決するために、本発明に係る自動取引装置は、(1)偽券を特定する記番号を含む偽券情報を記憶する偽券情報記憶手段と、(2)管理装置に対して最新の偽券情報を定期的に要求する偽券要求手段と、)管理装置から最新の偽券情報を取得する偽券情報取得手段と、()偽券情報取得手段により取得された最新の偽券情報を偽券情報記憶手段に更新する偽券情報更新手段と、()偽券情報記憶手段に記憶されている偽券情報に含まれる記番号と、取引に係る媒体の記番号との一致度に基づいて、当該媒体の真偽を判別する判別手段と、(6)判別手段による判別結果に基づいて、媒体を搬送先に搬送する搬送制御手段と、(7)還流型媒体収納手段と、(8)保管部とを備え、還流型媒体収納手段から媒体を出金する際、判別手段が、出金に係る媒体の真偽を判別し、出金に係る媒体の記番号と偽券情報に含まれる記番号とが完全一致する偽券、及び、出金に係る媒体の記番号と偽券情報に含まれる記番号との一致度が閾値以上の疑惑券は、保管部に搬送されることを特徴とする。
本発明によれば、管理装置により管理される偽券情報を複数の自動取引装置のそれぞれに対して通知できるようにでき、偽券として疑惑のある媒体を安全に保管できる。
第1の実施形態に係る自動取引装置の制御系の構成を示す構成図である。 第1の実施形態に係る情報管理システムの全体構成を示す全体構成図である。 第1の実施形態の偽券リストの構成例を示す構成図である。 第1の実施形態に係る自動取引装置の内部構成を示す内部構成図である。 第1の実施形態に係る管理装置の内部構成を示す内部構成図である。 第1の実施形態に係る偽券リストの更新処理を示すシーケンス図である。 第1の実施形態に係る偽券リストに登録する記番号の登録方法を説明する説明図である。 第1の実施形態に係る認識部による偽券検出の判別方法及び搬送制御部による搬送制御を説明する説明図である。 入金取引の場合の判別処理、及び、偽券の搬送処理を説明するフローチャートである。 出金取引の場合の判別処理、及び、偽券の搬送処理を説明するフローチャートである。 第1の実施形態に係る自動装置において認識部15による検出された偽券の検出情報の管理装置への通知処理を示すフローチャートである。
(A)第1の実施形態
以下では、本発明に係る自動取引装置、管理装置及び情報管理システムの第1の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
第1の実施形態は、本発明を利用して、各自動取引装置1が、管理装置2から、偽券を検出するために必要な基準情報(「偽券情報」とも呼ぶ。)を取得する情報管理システムを説明する。
また、第1の実施形態は、偽券情報が、偽券と判断される媒体に表記されている記番号、若しくは前記記番号をリスト化した偽券リストである場合を例示する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図2は、第1の実施形態に係る情報管理システム5の全体構成を示す全体構成図である。
図2において、第1の実施形態の情報管理システム5は、ネットワーク3を介して、複数の自動取引装置1(1−1〜1−n;nは整数)、管理装置2を有する。
各自動取引装置1は、入金取引や出金取引等の各種取引処理を行なうものである。各自動取引装置1は、偽券と判断される媒体に表記されている記番号が登録されている偽券リストを記憶している。
各自動取引装置1は、入金又は出金される紙幣に表記されている記番号を読み取り、その読み取った記番号を偽券リストに登録されている記番号と照合して、認識対象の媒体の真偽を判定している。
各自動取引装置1は、独自に偽券と判断される媒体の記番号を偽券リストに登録できる。また、各自動取引装置1は、ネットワーク3を介して、管理装置2において管理されている偽券リストを取得することができる。
つまり、各自動取引装置1は、独自に記番号を偽券リストに登録することもでき、更に管理装置2において管理される偽券リストに登録されている記番号であって、各自動取引装置1の偽券リストに未登録の記番号を取得でき、その未登録の記番号を偽券リストに更新できる。
また、管理装置2と各自動取引装置1との間で、偽券リストに登録されている記番号を同じにすることが望ましく、管理装置2が各自動取引装置1に最新の偽券リストを通知してもよいし、各自動取引装置1が管理装置2に対して偽券リストを要求してもよい。
第1の実施形態では、各自動取引装置1が、管理装置2に対して偽券リストを要求する場合を例示する。
例えば、各自動取引装置1は、管理装置2に対して、管理装置2により管理されている偽券リストの取得要求を定期的に行なう。そして、各自動取引装置1は、管理装置2から最新の偽券リストを取得し、その最新の偽券リストを保存・更新する。
ここで、偽券リストは、偽券と判断される媒体に表記されている記番号が登録されているリストである。偽券リストは、記番号ブラックリストとも呼ばれている。
また、以下では、各自動取引装置1が保持している偽券リストを「装置偽券リスト」と呼び、管理装置2が保持している偽券リストを「管理偽券リスト」と呼ぶ。
図3は、第1の実施形態の偽券リストの構成例を示す構成図である。
図3に例示するように、偽券リストは、通し番号である「No.」と、偽券と判断される媒体に表記されている「記番号」、当該偽券の「金種情報」とを対応付けられたものである。例えば、「No.1」は、「記番号;AA12345678」が表記された「金種情報;中国元の100元」の媒体が偽券と判断されることを示している。
なお、偽券リストの項目は図3に例示する項目に限定されるものではなく、偽券リストは、例えば、当該紙幣が発行、流通開始された時期の情報や、偽券が流通した地域情報等の項目を対応付けるようにしてもよい。
管理装置2は、取引処理を管理するサーバであり、例えばホストサーバ等を適用できる。管理装置2は、管理偽券リストを管理しており、各自動取引装置1に対して管理偽券リストを通知するものである。このように、管理装置2が、各自動取引装置1に対して管理偽券リストを通知することにより、最新の偽券の記番号を各自動取引装置1に通知できる。そのため、従来のように自動取引装置1毎に行っていた偽券の記番号の登録(追加)を個別に行う必要がなくなる。
図4は、第1の実施形態に係る自動取引装置1の内部構成を示す内部構成図である。
図4において、第1の実施形態の自動取引装置1は、紙幣入出金部50、リジェクト庫51A、複数の紙幣カセット51B、51C、51D、51E、一時保留部52、操作表示部53、認識部15、制御部10、通信部19、偽券リスト記憶部16、検出紙幣リスト記憶部17を有する。なお、図4では、図示しないが、自動取引装置1は、既存の自動取引装置と同様に、硬貨入出金部、レシート発行・出力部、通帳入出部等を有する。
紙幣入出金部50は、入金される紙幣を搬送路に送り出したり、出金される紙幣を排出したりする。
リジェクト庫51Aは、認識部15による判定結果に基づいて、リジェクト紙幣を収納するものである。リジェクト庫51Aに収納される紙幣は、例えば、偽券や、例えば破れ等が生じている紙幣のように紙幣状態が良好でない紙幣とすることができる。第1の実施形態では、リジェクト庫51Aは、偽券若しくは偽券の疑いがある疑惑券を保持できる。
各紙幣カセット51B、51C、51D、51Eは、紙幣を収納するものである。各紙幣カセット51B、51C、51D、51Eは、予め決められた金種の紙幣を収納する。各紙幣カセット51B、51C、51D、51Eは、例えば、100中国元、50中国元等のように、1種類の金種の紙幣を収納するようにしてもよいし、収納する金種を限定せずに複数の金種の紙幣を収納するようにしてもよい。また、各紙幣カセット51B、51C、51D、51Eは、入金時には紙幣を収納し、出金時に入金された紙幣を出金に用いる還流型紙幣カセットであってもよいし、入金専用紙幣カセットであってもよいし、出金専用紙幣カセットであってもよい。
一時保留部52は、入金又は出金される紙幣を一時的に保持するものである。第1の実施形態では、一時保留部52が、偽券若しくは疑惑券を保持できる。
操作表示部53は、顧客や作業者による操作入力を受け付けたり、取引種別を選択するメニュー画面や取引手続を進行させる表示画面等を表示したりするものである。また、操作表示部53は、偽券の記番号の入力や、偽券リストに登録されている記番号を含む偽券リストの内容を表示する。操作表示部53は、例えば、タッチパネルディスプレイを用いることができる。なお、操作表示部53は、物理的な操作キーや、主たるディスプレイ以外の他のディスプレイを含む概念である。
制御部10は、自動取引装置1の各種処理を司るものである。制御部10は、例えば、CPU、ROM、RAM、EEPROM、入出力インタフェース部等を有するものである。例えば、制御部10は、CPUが、ROMに格納されている各種の処理プログラム(例えば、偽券リスト更新プログラム、記番号登録プログラム、搬送処理プログラム、検出結果通知プログラム、各種の取引処理プログラム等)を実行することで、自動取引装置1の各種機能が実現される。なお、各種の処理プログラムは、自動取引装置1にインストールされることにより構築されるようにしてもよい。
認識部15は、搬送路に設けられており、光学素子や磁気検出素子等により、入金又は出金される紙幣の真偽判定や、汚れや破れ等の程度を判定する紙幣状態判定(正損判定)を行うものである。認識部15は、鑑別部若しくは認識ユニット等とも呼ばれる。
認識部15は、搬送路を通過する紙幣に表記されている記番号を読み取り、偽券リスト記憶部16に記憶されている偽券リストを照合して、読み取った記番号が偽券リストに登録されているものか否かを判断し、当該紙幣の真偽判定を行う。
このとき、読み取った記番号が、偽券リストに登録されている記番号と完全に一致する場合には、当該媒体は偽券であると認識部15は判定する。なお、認識部15による判別により、偽券リストに登録されている記番号と完全一致する偽券を「ブラック券」とも呼ぶ。
また、読み取った記番号と、偽券リストに登録されている記番号とが、完全一致ではないが、所定の判別方法により、記番号の評価値が閾値以上である場合には、当該媒体はダウト券であると認識部15は判定する。なお、認識部15による判別により、偽券リストに登録されている記番号と完全一致ではないが、偽券である可能性が高い媒体として評価したものをダウト券(疑惑券)と呼ぶ。
なお、以下で表現する「偽券」は、ブラック券、ダウト券の両方を含む紙幣を意図する。
通信部19は、ネットワーク3を介して、管理装置2との間で情報通信を行なうものである。
偽券リスト記憶部16は、偽券(すなわち、ブラック券、ダウト券)の記番号が登録されている偽券リストを記憶するものである。
検出紙幣リスト記憶部17は、後述するように、認識部15によりブラック券又はダウト券と判断された媒体の記番号や検出時間等の検出情報を記憶するものである。
図1は、第1の実施形態に係る自動取引装置1の制御系の構成を示す構成図である。
図1に示すように、第1の実施形態に係る制御部10は、偽券リスト更新部11、記番号登録部12、搬送制御部13、検出結果通知部14を有する。
偽券リスト更新部11は、最新の偽券リストを保持するために、偽券リスト記憶部16に記憶されている装置偽券リストの内容を更新するものである。
図1に示すように、偽券リスト更新部11は、偽券リストファイル作成部111、偽券リスト要求部112、偽券リスト取得・保存部113を有する。
偽券リストファイル作成部111は、自装置の偽券リスト記憶部16に記憶されている装置偽券リストに登録されている全ての記番号を含むリスト(偽券リストファイル)を作成するものである。
偽券リスト要求部112は、管理装置2に対して最新の偽券リストの要求を定期的に行うものである。ここで、偽券リスト要求部112は、管理装置2に対する要求信号に、偽券リストファイル作成部111により作成された偽券リストファイルを含むようにする。
これは、自動取引装置1に未登録の記番号を取得するためである。すなわち、現時点で、自動取引装置1が自装置で保持している装置偽券リストに登録されている記番号を管理装置2に通知する。
後述するように、管理装置2は、管理偽券リストの記番号と装置偽券リストの記番号との差分をとるようにする。そして、管理装置2は、装置偽券リストに未登録の記番号を追加(マージ)した偽券リストを各自動取引装置1に通知する。これにより、自動取引装置1は、自装置の装置偽券リストにすでに登録されている記番号を保持したままであって、さらに未登録の記番号が追加された装置偽券リストを取得できる。
偽券リスト取得・保存部113は、管理装置2から取得した偽券リストを、偽券リスト記憶部16に記憶して、最新の偽券の記番号が登録された偽券リスト(装置偽券リスト)に更新する。
記番号登録部12は、自装置の装置偽券リストに偽券の記番号を登録するものである。これは、新たに偽券の記番号が発見されたときに、操作表示部53における作業者の所定の登録操作により、その新しい記番号を装置偽券リストに登録する。記番号の登録方法は、種々の方法を適用できるが、第1の実施形態では、管理偽券リストと共通にするため、後述する管理装置2における記番号の登録方法と同じ方法とする。記番号の登録方法の詳細な説明は、動作の項で行う。
搬送制御部13は、認識部15による紙幣の真偽判定の判別結果に応じて、偽券(ブラック券、ダウト券)を所定の搬送先に搬送する。
図1に示すように、搬送制御部13は、判別結果取得部131、搬送処理部132を有する。
判別結果取得部131は、認識部15から紙幣の真偽判定の判別結果を取得するものである。
搬送処理部132は、認識部15により偽券であると判定されたときに、取引種別に応じて、搬送路の搬送機構の動作を制御して、当該媒体を所定の搬送先に搬送させるものである。
具体的には、入金取引において、ブラック券であると判定されると、偽券の入金を防止するために、搬送処理部132は、搬送先を紙幣入出金部50とし、当該紙幣を紙幣入出金部50に返却する。
入金取引において、ダウト券であると判定されると、当該紙幣が偽券であるか否かを事後分析するため、搬送処理部132は、搬送先をリジェクト庫51A(若しくは一時保留部52)とし、紙幣をリジェクト庫51A(若しくは一時保留部52)に搬送する。
出金取引において、ブラック券であると判定されると、偽券の流通(拡散)を防止するため、搬送処理部132は、搬送先をリジェクト庫51A(若しくは一時保留部52であってもよい)とし、紙幣をリジェクト庫51A(若しくは一時保留部52)に搬送する。
出金取引において、ダウト券であると判定されると、当該紙幣の事後分析及び流通を防止するため、搬送処理部132は、搬送先をリジェクト庫51A(若しくは一時保留部52であってもよい)とし、紙幣をリジェクト庫51A(若しくは一時保留部52)に搬送する。
検出結果通知部14は、認識部15による真偽判定により偽券(ブラック券、ダウト券)が検出されると、その検出情報を管理装置2に通知するものである。
図1に示すように、検出結果通知部14は、検出リスト作成部141、検出ファイル作成部142、検出ファイル通知部143を有する。
検出リスト作成部141は、認識部15により偽券(ブラック券、ダウト券)が検出されると、認識部15により偽券として検出された媒体の記番号を含む検出情報(紙幣検出リスト)を作成し、その検出情報に紙幣検出リスト記憶部17に記憶するものである。
検出ファイル作成部142は、紙幣検出リスト記憶部17に記憶されている検出情報(紙幣検出リスト)を保存した検出ファイル(プリアラームファイル)を作成するものである。
検出ファイル通知部143は、検出ファイル作成部142により作成された検出ファイルを管理装置2に通知するものである。
図5は、第1の実施形態に係る管理装置2の内部構成を示す内部構成図である。
図5において、第1の実施形態の管理装置2は、制御部20、偽券リスト記憶部61、装置検出情報記憶部62、操作部63、通信部64を有する。
偽券リスト記憶部61は、管理装置2が管理する管理偽券リストを記憶するものである。
装置検出情報記憶部62は、1又は複数の自動取引装置1のそれぞれから取得した検出情報としての検出ファイルを記憶するものである。
操作部63は、管理者の操作入力を受け付けるものであり、例えば、キーボードやマウス、タッチパネルディスプレイ等を適用できる。なお、図5では図示しないが、管理装置2は、表示部としてディスプレイを備えている。
通信部64は、ネットワーク3を介して、各自動取引装置1との間で情報通信を行なうものである。
制御部20は、管理装置2の各種処理を司るものである。制御部20は、例えば、CPU、ROM、RAM、EEPROM、入出力インタフェース部等を有するものである。例えば、制御部20は、CPUが、ROMに格納されている各種の処理プログラム(偽券リスト通知プログラム、記番号登録プログラム、検出ファイル保存プログラム等)を実行することで、管理装置2の各種機能が実現される。なお、各種の処理プログラムは、管理装置2にインストールされることにより構築されるようにしてもよい。
図5に示すように、制御部20は、偽券リスト通知部21、記番号登録部22、検出ファイル処理部23を有する。
偽券リスト通知部21は、各自動取引装置1に対して、管理偽券リスト記憶部61に記憶されている管理偽券リストに登録されている記番号を通知するものである。
図5に示すように、偽券リスト通知部21は、偽券リストファイル取得部211、差分解析部212、偽券リスト調整部213、偽券リスト送信部214を有する。
偽券リストファイル取得部211は、各自動取引装置1から偽券リストの要求信号(電文)を取得すると、その要求信号に含まれている各自動取引装置1で作成された偽券リストファイルを取得するものである。
差分解析部212は、各偽券リストファイルに基づいて各自動取引装置1の装置偽券リストに登録されている記番号と、管理偽券リストに登録されている記番号との差分処理を行なう。これは、各自動取引装置1において未登録の記番号を解析するためである。
偽券リスト調整部213は、差分解析部212により得られた差分情報を用いて、要求元の自動取引装置1に通知する偽券リストを作成するものである。
第1の実施形態では、偽券リスト調整部213が、差分解析部212により得られた差分情報としての記番号を当該装置偽券リストに追加(マージ)して、自動取引装置1において未登録の記番号を含んだ偽券リストを作成する。
ここで、差分情報は、管理偽券リストの記番号と、装置偽券リストの記番号との差分である。特に、第1の実施形態では、差分情報が、管理偽券リストに登録されている記番号であって、装置偽券リストに登録されていない記番号である場合を例示する。
偽券リスト送信部214は、偽券リスト調整部213により作成された偽券リストを、要求元の自動取引装置1に送信するものである。
記番号登録部22は、管理偽券リストに、新たな偽券の記番号を登録するものである。記番号登録部22は、各自動取引装置1における記番号登録部12(図1参照)と同一又は対応する登録方法により記番号の登録を行なう。
検出ファイル処理部23は、各自動取引装置1から取得した偽券の検出情報としての検出ファイルを保存するものである。
図5に示すように、検出ファイル処理部23は、検出ファイル取得部231、検出ファイル保存部232を有する。
検出ファイル取得部231は、各自動取引装置1からの検出ファイルを取得するものである。
検出ファイル保存部232は、検出ファイル取得部231により取得された検出ファイルを、装置検出情報記憶部62に記憶するものである。
(A−2)第1の実施形態の動作
(A−2−1)偽券リストの更新処理
次に、第1の実施形態に係る自動取引装置1における偽券リストの更新処理を説明する。
図6は、第1の実施形態に係る偽券リストの更新処理を示すシーケンス図である。
まず、各自動取引装置1では、偽券リスト更新部11の偽券リストファイル作成部111が、装置偽券リストを含むファイル(偽券リストファイル)を作成する(S101)。
例えば、偽券リストファイル作成部111は、装置偽券リストをファイルに添付し、偽券リストファイルを作成した日付をファイル名(例えば、作成日が2015年10月27の場合、ファイル名「201510127」等)とする。
偽券リスト要求部112は、定期的に、偽券リストファイルを含む要求信号を管理装置2に送信して、偽券リスト要求を行なう(S102)。
偽券リスト要求部112は、例えば、毎日の予め設定された時刻に、偽券リストの要求をするようにしてもよい。これにより、毎日の最新の偽券リストを管理装置2から取得できる。
ここで、第1の実施形態では、各自動取引装置1の偽券リスト更新部11が、定期的に、管理装置2に対して最新の偽券リストを要求して、最新の偽券リストを取得する場合を説明する。
このように、各自動取引装置1が管理装置2に偽券リストを要求することとした理由は、管理装置2が全ての各自動取引装置1に一斉送信すると、ネットワーク3の帯域負荷が急増したり、管理装置2の処理負荷が増大したりする可能性があるためである。
そのため、第1の実施形態では、自動取引装置1毎に設定された時刻に、偽券リストの要求を管理装置2に行うこととしている。なお、ネットワーク3の帯域負荷や管理装置2の処理負荷を軽減できるのであれば、管理装置2が各自動取引装置1に対して偽券リストを通知するようにしてもよい。
管理装置2では、偽券リスト通知部21の偽券リストファイル取得部211が、各自動取引装置1から偽券リストファイルを取得する。このとき、各自動取引装置1からの各偽券リストファイルは、管理装置2の記憶部に保存(アップロード)される。
管理装置2において、差分解析部212は、管理偽券リスト記憶部61を参照し、管理偽券リストに登録されている記番号と、装置偽券リストに登録されている記番号との差分を解析する(S103)。
すなわち、差分解析部212は、管理偽券リストに登録されているものであって、装置偽券リストに未登録の記番号を得る。
そして、偽券リスト調整部213は、差分情報としての未登録の記番号を、取得した装置偽券リストに追加して、偽券リストの調整を行う(S104)。これにより、自動取引装置1に未登録の記番号を含む偽券リストを作成できる。
偽券リスト送信部214は、偽券リスト調整部213により調整された偽券リストをファイルに添付した信号を、要求元の自動取引装置1に送信する(S105)。
自動取引装置1において、偽券リスト取得・保存部113は、管理装置2から取得した偽券リストを、偽券リスト記憶部16に保存して更新する(S106)。これにより、最新の偽券リストに更新できる。
なお、この実施形態では、自動取引装置1に未登録の記番号をマージした偽券リストを自動取引装置1に送信する場合を例示した。しかし、自動取引装置1に未登録の記番号(すなわち、差分情報)のみを自動取引装置1に送信するようにしてもよい。この場合、自動取引装置1側が、取得した差分情報を、現在の装置偽券ファイルにマージすることで最新の偽券の記番号を更新できる。
(A−2−2)記番号の登録処理
次に、管理装置2、各自動取引装置1のそれぞれにおいて、偽券と判断される媒体の記番号を、管理偽券リスト、装置偽券リストに登録する処理を説明する。
偽券リストの記番号の登録(追加)をする際、例えば、操作表示部53に表示される所定のメニュー画面において記番号の登録ボタンを選択する。操作表示部53には記番号の登録画面が表示され、作業者が、登録画面において偽券の記番号の入力及び登録処理を行なう。
ここで、偽券リストに登録される記番号のファイル形式は共通の形式で設定されることが強く望まれる。そこで、偽券リストに登録する記番号の登録方法を、図7を参照しながら説明する。
図7は、第1の実施形態に係る偽券リストに登録する記番号の登録方法を説明する説明図である。
例えば、偽券リストは、テキスト形式で登録することができる。また、偽券リストに登録できる記番号の数は、最大1000件程度としてもよい。もちろん、登録できる記番号の数は、特に限定されるものでなく、1000件以上としてもよい。
また、図7に示すように、偽券リストは、1行毎に、偽券の「記番号,金種,紙幣発行年」を半角カンマで区切って記載する。
具体的には、図7の(例1)「HD12345678,100,2015」は、記番号が「HD12345678」であり、金種は「100(中国元)」であり、紙幣の発行年は「2015(年)」であることを示す。
また、記番号登録部12及び22は、認識部15による記番号の照合の際に、数字やアルファベット等の文字を限定しないワイルドカードを用いて記番号を登録するようにしてもよい。例えば、「アスタリスク(*)」は、複数の文字列(数字列、アルファベットの文字列等)が任意である場合に用いられる。また、「疑問符(?)」は、1文字が任意である場合に用いられる。
図7の(例2)「*HD80*,100,*」の場合、記番号の先頭文字「H」の前の文字を指定せず、「HD80」以降の文字列も指定せず、また紙幣発行年も指定しないで、記番号を検索できるようにする。
図7の(例4)「HD901021?,100,*」の場合、「HD901021」の後の1文字は指定せず、記番号を検索できるようにする。
さらに、記番号登録部12及び22は、記番号の連番を範囲指定するようにしてもよい。例えば、図7の(例3)「HD90102100−HD90102199,*,2005」は、紙幣発行年「2005」の記番号が「HD90102100−HD90102199」の記番号を検索できるようにする。
(A−2−3)偽券検出処理及び搬送処理
次に、第1の実施形態における偽券検出処理及び搬送処理を、図面を参照しながら説明する。
図8は、第1の実施形態に係る認識部15による偽券検出の判別方法及び搬送制御部13による搬送制御を説明する説明図である。
図9は、入金取引の場合に、認識部15による偽券(ブラック券、ダウト券)の判別処理、及び、偽券の搬送処理を説明するフローチャートである。
自動取引装置1において、入金取引の際、紙幣入出金部50から1枚ずつ紙幣が繰り出されて、紙幣は搬送路を搬送して認識部15を通過する。認識部15は、紙幣の表面の画像を撮像し、その画像データに基づいて、紙幣に表記されている記番号を読み取る(S201)。
認識部15は、偽券リストを参照して、読み取った記番号と、偽券リストの記番号との一致度を判定する(S202)。
このとき、読み取った記番号が、偽券リストの記番号と完全に一致する場合、認識部15は、当該媒体をブラック券と判定する(図8参照)。
また、読み取った記番号が、偽券リストの記番号と完全に一致しないが、記番号の一致度が閾値(例えば80%)以上である場合、当該紙幣をダウト券と判定する(図8参照)。
例えば、記番号がアルファベットを含め10桁の文字(数字、アルファベット)であるとする。読み取った10桁の記番号のうちの1文字が、偽券リストの記番号の対応する文字と一致するか否かを認識部15は判断し、一致する1文字につき、認識部15は「+10%」と判定する。また、認識部15の読み取り精度や紙幣状態により、認識部15が文字を読み取れない場合もある。その場合、不読の1文字につき「+5%」と判定する。このように、読み取った記番号について、1文字ごとに判定値(一致度)を加点していき、一致度が80%以上である場合、認識部15は当該媒体をダウト券と判定する。
搬送制御部13では、認識部15による判別結果を取得すると、搬送処理部132は、判別結果(一致度)を判定する(S203)。そして、一致度が閾値(例えば80%)未満の場合、認識部15は真券と判断し、搬送処理部132は、当該紙幣の金種の金種カセットを搬送先とする(S204)。
一方、読み取った記番号が偽券リストの記番号と完全一致の場合、認識部15はブラック券と判断し、搬送処理部132は、搬送先を紙幣入出金部50とし、当該紙幣を顧客に返却する(S205)。
また、一致度が閾値(例えば80%)以上の場合、認識部15はダウト券と判断し、搬送処理部132は、搬送先をリジェクト庫51Aとする(S206)。
図10は、出金取引の場合に、認識部15による偽券(ブラック券、ダウト券)の判別処理、及び、偽券の搬送処理を説明するフローチャートである。
自動取引装置1において、出金取引の際、指定された金種の紙幣カセット51B〜51Eのいずれかから、紙幣が繰り出され、紙幣は搬送路を搬送して、認識部15を通過する。認識部15は、紙幣の表面の画像データに基づいて、紙幣に表記されている記番号を読み取る(S301)。
認識部15は、偽券リストを参照して、読み取った記番号と、偽券リストの記番号との一致度を判定する(S302)。このとき、認識部15による判別方法は、図9で説明した方法と同一の方法を適用する。
搬送制御部13では、認識部15による判別結果を取得すると、搬送処理部132は、判別結果(一致度)を判定する(S303)。そして、一致度が閾値(例えば80%)未満の場合、認識部15は真券と判断し、搬送処理部132は、搬送先を紙幣入出金部50とする(S304)。
一方、読み取った記番号が偽券リストの記番号と完全一致の場合、認識部15はブラック券と判断し、搬送処理部132は、搬送先をリジェクト庫51Aとする(S305)。
また、一致度が閾値(例えば80%)以上の場合、認識部15はダウト券と判断し、搬送処理部132は、搬送先をリジェクト庫51Aとする(S306)。
入金又は出金の際、ダウト券については、作業員により正常な紙幣であるか又は偽券であるかを事後分析する必要がある。そのため、ダウト券を保持するために、リジェクト庫51Aに収納するものとする。しかし、ダウト券を保持できればよいため、ダウト券を一時保留部52に保持するようにしてもよい。
(A−2−4)検出情報の通知処理
次に、第1の実施形態に係る自動取引装置1において認識部15による検出された偽券の検出情報(検出ファイル)の管理装置2への通知処理を説明する。
図11は、第1の実施形態に係る自動取引装置1において認識部15による検出された偽券の検出情報(検出ファイル)の管理装置2への通知処理を示すフローチャートである。
自動取引装置1において、認識部15により偽券(ブラック券、ダウト券)が検出されると(S401)、検出リスト作成部141は、認識部15により偽券として検出された記番号を含む検出情報(紙幣検出リスト)を作成し(S402)、その検出情報に紙幣検出リスト記憶部17に記憶する。
ここで、検出リスト作成部141は、認識部15により検出された記番号と、偽券を検出した発生日時情報とを、例えばテキスト形式で記載した検出情報(紙幣検出リスト)を作成する。
例えば、検出ファイルに保存する記番号は、偽券リストに登録した形式と同様に、(記番号,金種,紙幣発行年)の形式で作成する。また、発生日時情報は、例えば14桁で記載したものを作成する。
なお、複数の偽券の記番号が検出された場合には、各記番号を認識できるように、検出リスト作成部141は、複数の行で区分して、各記番号及び発生日時情報を記載して作成する。
検出ファイル作成部142は、紙幣検出リスト記憶部17に記憶されている検出情報(紙幣検出リスト)を保存した検出ファイル(プリアラームファイル)を作成する(S403)。
例えば、検出ファイル作成部142は、自動取引装置1の識別情報(例えば、装置コード、ID等)と、検出した日付とを含むものを、検出ファイル名とする。例えば、自動取引装置1の装置コードが「BOC12/ABCD/EFG05000101」であり、偽券を検出した日付が「2015年10月27日」の場合、検出ファイル作成部142は、検出ファイル名を「BOC12/ABCD/EFG05000101−20151027」とする。
そして、検出ファイル通知部143は、作成された検出ファイルを、管理装置2に送信する(S404)。
管理装置2では、自動取引装置1からの検出ファイルを取得すると、検出がいる保存部232が、取得した検出ファイルを装置検出情報記憶部62に保存する(S405)。
自動取引装置1において、検出結果通知部143は、紙幣検出リスト記憶部17に記憶される検出情報(紙幣検出リスト)であって、管理装置2に通知済みのものを削除する(S406)。
なお、紙幣検出リスト記憶部17に記憶されている検出情報は、管理装置2への通知が確実に行なわれない場合もあるため、所定期間だけ記憶しておき、所定期間経過後に、検出結果通知部14が検出情報を削除するようにしてもよい。
また、自動取引装置1において、偽券の記番号の検証するために、検出情報の削除をしないようにしてもよい。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、管理装置が複数の自動取引装置のそれぞれに最新の偽券リストを通知することができる。また、第1の実施形態によれば、複数の自動取引装置の間で同期のとれた最新の偽券リストを記憶させることができ、疑惑のある媒体を安全に保管できる。
(B)他の実施形態
上述した実施形態においても種々の変形実施形態を言及したが、本発明は、以下の実施形態にも適用できる。
(B−1)上述した実施形態では、各自動取引装置が、管理装置に対して偽券リストを要求する場合を例示した。しかし、管理装置が主体的に各自動取引装置に偽券リストを通知するようにしてもよい。この場合、各自動取引装置が、管理偽券リストの記番号と、装置偽券リストの記番号との差分をとり、未登録の記番号を装置偽券リストに登録するようにしてもよい。
(B−2)上述した第1の実施形態では、物理的に1個の管理装置である場合を例示した。しかし、管理装置が備える各機能を複数の装置に分散配置させるようにしてもよい。
また、第1の実施形態で説明した管理装置を複数備えるようにしてもよい。例えば、偽券の記番号を管理する管理装置を地域ごとに配置し、各地域に属する自動取引装置に対しては、当該地域の管理装置から最新の偽券リストを取得できるようにしてもよい。
さらに、第1の実施形態では、管理装置が、偽券の記番号が登録された管理偽券リストを保持する場合を例示した。しかし、偽券を用いた不正な取引が行なわれた場合、その場所の属する地域や近隣の地域で、再度、その偽券が使用される傾向にある。そこで、管理装置は、特に偽券が使用された地域限定の偽券リストを別途保持し、その地域限定の偽券リストを、その地域に属する自動取引装置に通知するようにしてもよい。
(B−3)第1の実施形態では、差分情報が、管理偽券リストに登録されている記番号であって、装置偽券リストに登録されていない記番号である場合を例示した。
しかし、差分情報が、装置偽券リストに登録されている記番号であって、管理偽券リストに登録されていない記番号であるものであってもよい。この場合、当該差分である記番号を管理装置の表示部にアラーム表示し、管理者が、自動取引装置に登録されており、管理装置に未登録の記番号を、新たに登録することで、管理装置に未登録の記番号を装置偽券リストに登録でき、また、その後の他の自動取引装置に対しても知らせることができる。
(B−4)第1の実施形態では、認識部が、ダウト券を判別する際、記番号の一致度を求めて判断する場合を説明した。
ここで、例えば、偽券リストにワイルドカードを用いて記番号が登録されている場合、「アスタリスク(*)」や「疑問符(?)」以外の文字が、偽券リストの記番号と一致するか否かを判断する。
この場合、認識部は、「アスタリスク(*)」や「疑問符(?)」以外の文字が完全一致の場合、ブラック券と判断する。
このとき、10桁の記番号のうち「アスタリスク(*)」や「疑問符(?)」で任意の文字とする文字数が多い場合、不一致の文字が少ない場合でも、ダウト券として判断される可能性がある。そこで、ワイルドカードを用いて記番号が登録されている場合、ワイルドカードとした任意の文字数を勘案して、不一致の文字について、「−15%」や「−20%」等のように、一致度の程度を下げるようにして一致度を求めるようにしてもよい。
(B−5)また、認識部は、偽券の記番号のうち偽券を特有の特徴的な文字については、重みつけをして一致度を求めるようにしてもよい。
(B−6)上述した第1の実施形態では、偽券情報が、偽券の記番号若しくは前記記番号をリスト化した偽券リストである場合を例示した。しかし、偽券情報は、認識部により偽券を特定するための基準情報であれば、記番号若しくは偽券リストに限定されるものではない。例えば、偽券情報は、認識部が紙幣の画像を撮像した画像データを用いて判別するため、偽券の紙面の画像データであってもよいし、偽券を特定するための特徴データ等を含むものであってもよい。
(B−7)上述した第1の実施形態では、各自動取引装置1が管理装置2に偽券リストを要求する際、偽券リストの要求信号に自動取引装置1が作成する偽券リストを含めず、管理装置2が差分解析S103を行わず、単に管理装置2にある最新の偽券リストを自動取引装置1送信するものとし、自動取引装置1の記番号登録部22による偽券リスト更新時または毎日の予め設定された時刻に自動取引装置1が管理装置2に当該偽券リストを送信し、管理装置2は偽券リストの差分解析により管理偽券リストを更新するものとしてもよい。
1(1−1〜1−n)…自動取引装置、2…管理装置、3…ネットワーク、5…情報管理システム、
50…紙幣入出金部、51A…リジェクト庫、51B〜51E…紙幣カセット、52…一時保留部、53…操作表示部、15…認識部、10…制御部、19…通信部、16…偽券リスト記憶部、17…検出紙幣リスト記憶部、
11…偽券リスト更新部、12…記番号登録部、13…搬送制御部、14…検出結果通知部、
20…制御部、61…偽券リスト記憶部、62…装置検出情報記憶部、63…操作部、64…通信部。

Claims (4)

  1. 偽券を特定する記番号を含む偽券情報を記憶する偽券情報記憶手段と、
    管理装置に対して最新の偽券情報を定期的に要求する偽券要求手段と、
    上記管理装置から上記最新の偽券情報を取得する偽券情報取得手段と、
    上記偽券情報取得手段により取得された上記最新の偽券情報を上記偽券情報記憶手段に更新する偽券情報更新手段と、
    上記偽券情報記憶手段に記憶されている上記偽券情報に含まれる記番号と、取引に係る媒体の記番号との一致度に基づいて、当該媒体の真偽を判別する判別手段と、
    上記判別手段による判別結果に基づいて、上記媒体を搬送先に搬送する搬送制御手段と、
    還流型媒体収納手段と、
    保管部と
    を備え
    上記還流型媒体収納手段から媒体を出金する際、上記判別手段が、出金に係る媒体の真偽を判別し、
    上記出金に係る媒体の記番号と上記偽券情報に含まれる記番号とが完全一致する偽券、及び、上記出金に係る媒体の記番号と上記偽券情報に含まれる記番号との一致度が閾値以上の疑惑券は、上記保管部に搬送される
    ことを特徴とする自動取引装置。
  2. 上記判別手段により判別された、偽券及び疑惑券を特定する記番号を含む検出情報を記憶する検出情報記憶手段と、
    上記検出情報記憶手段に記憶される上記検出情報を上記管理装置に通知する検出情報通知手段と
    を備えることを特徴とする請求項に記載の自動取引装置。
  3. 上記偽券情報が、上記管理装置と当該自動取引装置との間で共通利用可能な形式で作成され、記番号、金種、紙幣発行年を含むものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動取引装置。
  4. 上記管理装置からの上記最新の偽券情報が、当該自動取引装置に未登録の記番号を含む差分情報であり、
    上記偽券情報更新手段が、上記偽券情報記憶部に記憶されている上記偽券情報の記番号に、上記未登録の記番号を追加する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動取引装置。
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