JP6720082B2 - 分注装置、及び分注システム - Google Patents

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Description

本発明は、分注装置、及び分注システムに関するものである。
従来、モータの駆動により出力軸を軸心回りに回転させることにより、ピストンを該ピストンの軸方向に沿ってシリンジ内を往復移動させ、先端のノズルを通じて液体の吸入及び注出を行う分注装置が知られている。
分注装置は、通常マニュアル動作で使用され、例えば手のひらと親指以外の指で筐体を把持し、分注装置の基端側(後端側)に設けられたノブ(スイッチ)を親指で押すことにより、分注が行われる。例えば、特許文献1、2には、手のひらと親指以外の指で筐体を把持するようにもち、親指で吸入及び注出を行うノブを押す分注装置が開示されている。
また、特許文献1、2に記載された分注装置は、外部装置と無線通信が可能な無線通信ユニットを備えている。この無線通信ユニットを備えた分注装置と、無線通信が可能な外部装置とによって分注システムが構成されている。
特許第4654197号 特表2013−544634号公報
ところで、特許文献1、2に記載の分注装置及び分注システムにおいては、分注装置の把持部と分注装置の先端(チップ先端)との距離が長いため、正確な位置に分注することが難しかった。特に、マイクロプレート(96ウェル、384ウェルなど)の小さなウェルに分注する場合、精度良く所定の位置に分注することが難しかった。
また、特許文献1に記載の分注装置においては、分注装置の基端側に、無線通信ユニット、表示部、及び表示部を操作するためのインターフェースなどが設けられている。これにより基端側の重量が重いため操作性が悪く、前述のマイクロプレートに精度良く分注することが困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、正確な位置に分注が可能な分注装置、及び分注システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る分注装置の一態様は、回転アクチュエータの駆動によって、ピストンを該ピストンの軸方向に沿ってシリンジ内を往復移動させ、先端のノズルを通じて液体の吸入及び注出を行う分注装置であって、前記ピストンの軸方向が自身の長手方向に一致するよう各構成要素を収容し、かつ全長が全幅よりも大きい筐体と、前記筐体の先端側に近接した個所に配設され、かつ前記回転アクチュエータを駆動させるための操作入力部を構成する先端側押ボタンと、前記回転アクチュエータの駆動を制御する制御回路と、該制御回路と外部装置との間で無線通信を行うための無線通信ユニットと、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る分注装置の一態様は、前記筐体の基端側に、前記長手方向と交差する方向に延びたフィンガーレスト部を有し、該フィンガーレスト部内に前記無線通信ユニットが収容されていることを特徴とする。
また、本発明に係る分注装置の一態様において、前記フィンガーレスト部は、前記筐体の幅方向において、前記筐体のうち前記先端側押ボタンが配設された側と反対側に延在していることを特徴とする。
また、本発明に係る分注装置の一態様において、前記無線通信ユニットは、前記外部装置から前記無線通信によって送信される、前記液体の吸入及び注出のうち少なくとも一方の指示情報を受信し、前記制御回路に前記指示情報を伝達することを特徴とする。
また、本発明に係る分注装置の一態様において、前記無線通信ユニットは、前記液体の吸入及び注出のうち少なくとも一方を制御するプログラムを前記外部装置から前記無線通信によって受信することを特徴とする。
また、本発明に係る分注装置の一態様において、前記制御回路は、操作ログの情報を記憶し、前記無線通信ユニットは、前記外部装置に前記の情報を前記無線通信によって送信することを特徴とする。
本発明に係る分注システムの一態様は、前述の分注装置と、該分注装置と無線通信を可能とされた前記外部装置と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る分注システムの一態様において、前記外部装置と通信可能に接続されている管理サーバを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る分注システムの一態様において、前記分注装置による前記液体の注出操作を撮像するカメラを備え、前記外部装置は、前記無線通信ユニットから送信される情報と前記カメラにより撮像した前記操作の映像とに基づいて、該操作の成否を判定することを特徴とする。
また、本発明に係る分注システムの一態様において、前記分注装置による前記液体の分注操作状態を確認するセンサーを備え、前記外部装置は、前記無線通信ユニットから送信される情報と前記センサーにより得られた情報を元に、該操作の成否を判定することを特徴とする。
また、本発明に係る分注システムの一態様において、前記外部装置は、前記無線通信ユニットから送信される情報に基づいて、前記分注装置による前記液体の注出操作をナビゲーションするナビゲーション機能を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る分注システムの一態様において、前記分注装置は、指紋認証部を備え、前記指紋認証部で取得した指紋情報を前記無線通信ユニットから前記外部装置へ送信することを特徴とする。
また、本発明に係る分注システムの一態様において、前記分注装置は、音声入力部を備え、前記音声入力部に入力された音声情報を前記無線通信ユニットから前記外部装置へ送信することを特徴とする。
また、本発明に係る分注システムの一態様において、前記外部装置は、音声入力部を備え、前記音声入力部に入力された音声情報より生成された指示信号を前記無線通信ユニットへ送信することを特徴とする。
また、本発明に係る分注システムの一態様において、前記分注装置は、取り外し可能であり、前記制御回路がログ情報を記憶させることができる記憶媒体を接続する接続インターフェースを備えることを特徴とする。
本発明によれば、正確な位置に分注が可能な分注装置、及び分注システムを提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態である分注装置を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態である分注装置の縦断面を示す概略説明図である。 図3は、本発明の実施の形態である分注装置の機能を説明するためのブロック図である。 図4は、本発明の実施の形態である分注装置を備えた分注システムの概略説明図である。 図5は、本発明の実施の形態である分注装置を作業者が把持する様子を示す概略図である。 図6は、本発明の別の実施の形態である分注装置を備えた分注システムの概略説明図である。 図7は、図6に示す分注システムの機能を説明するためのブロック図である。 図8は、図6に示す分注システムによるナビゲーションを説明する図である。 図9は、本発明のさらに別の実施の形態である分注システムによるナビゲーションを説明する図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る分注装置、及び分注システムの好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、各図面において、同一又は対応する要素には適宜同一の符号を付し、重複した説明を適宜省略する。さらに、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係などは、現実のものとは異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
図1は、本発明の実施の形態である分注装置1を示すもので、先端側から見た場合を示す斜視図である。
ここで例示する分注装置1は、試薬や検体等の液体を吸入したり、注出したりするもので、装置本体10を備えている。装置本体10は、左右一対の側方カバー11L,11Rが連結されることにより、内部に収容空間が形成された筐体である。これら側方カバー11L,11Rは、それぞれ前後方向が長手方向となる長尺状のものであり、これにより装置本体10は、全長が全幅よりも大きいものである。
そして、分注装置1は、装置本体10の基端側にフィンガーレスト部60を備えている。フィンガーレスト部60は、装置本体10の長手方向と交差する方向に延びており、内部に収容空間が形成されている。本実施の形態において、フィンガーレスト部60の先端側は、分注装置1の先端側方向に緩やかに曲がっている。
図2は、本発明の実施の形態である分注装置1の縦断面を示す概略説明図である。図3は、本発明の実施の形態である分注装置1の機能を説明するためのブロック図である。
装置本体10及びフィンガーレスト部60内には、分注機構90、操作入力ユニット(操作入力部、入力インターフェース)40、イジェクト機構50、及び無線通信ユニット70が設けられている。分注機構90は、シリンジ20と、アクチュエータユニット30とを備えている。
シリンジ20は、シリンジ先端部21とシリンジ基端部22とを有し、シリンジ20と後述するピストン33との間にはシリンジ中空部20aが形成されている。シリンジ先端部21は、内部に円柱状の先端中空部21aを有しており、その先端領域211が先端に向かうに連れて外径が漸次小さくなるテーパー形状を有している。
シリンジ先端部21の先端面には、円形状の取付開口211aが形成されており、この取付開口211aは先端中空部21aに連通している。このシリンジ先端部21の先端面には取付開口211aを閉塞する態様でノズル23が取り付けられている。
このようなシリンジ20は、シリンジ先端部21が側方カバー11L,11Rに取り付けられることで、装置本体10の収容空間にシリンジ基端部22が挿入された状態で装置本体10の先端側開口を閉塞するよう配設されている。シリンジ先端部21の先端領域211は、装置本体10から露出されている。
アクチュエータユニット30は、回転アクチュエータ31と、出力軸32と、ピストン33とを備えて構成されている。回転アクチュエータ31は、電動モータ311と減速機312とを備えている。電動モータ311は、回転アクチュエータ31の駆動源となるもので、装置本体10の収容空間の基端側に収容された電池34(バッテリー)等により供給される電力、並びに後述する制御回路ユニット80(制御回路)から与えられる指令により駆動するものである。電動モータ311は、通電方向に応じて回転方向を任意に変更することのできるものである。
アクチュエータケース35は、略円筒状の形態をなしており、減速機312の先端部を構成する駆動軸部312aの外周域を覆うのに十分な延在長さを有している。このアクチュエータケース35は、自身の中心軸と駆動軸部312aの中心軸が一致するよう減速機312の外周部を覆っている。
出力軸32は、外周面にネジ溝を有する円柱状の出力基部321と、この出力基部321の基端側に連続する態様で設けられた出力基端部322とを有している。出力基端部322は、出力基部321よりも拡径となるものであり、その一部が互いに対向する面が平面となるよう二股状に分岐することで出力凹部323が形成されている。
ピストン33は、ピストン本体331とナット332とを備えて構成されている。ピストン本体331は、先端が閉塞された略円筒状をなすものであり、その外径の大きさは、シリンジ中空部20aを構成する先端中空部21aの内径よりも僅かに小さいものである。このピストン本体331の先端側の個所には、その外周部に弾性体材料からなるシール333が巻回されている。また、ピストン本体331の内径の大きさは、出力軸32の外径、すなわち出力軸32の出力基部321の外径よりも僅かに大きいものである。また、ピストン本体331の先端側の外径は、シリンジ20の取付開口211a及びノズル23の内径よりもわずかに小さくなっている。また、ピストン33は、図示せぬバネ等の付勢手段により常時基端側に向けて付勢されている。
ナット332は、ピストン本体331の基端部に取り付けられており、樹脂材料等から構成されるものである。このナット332は、内周面にネジ溝が形成されており、ネジ溝を出力軸32のネジ溝に螺合させた状態で出力軸32に配設されている。このナット332の外周部には、径外方向に向けて延在する突片332aが形成されている。
操作入力ユニット40は、作業者(利用者)が操作入力を行うためのものであり、第1押ボタン(先端側押ボタン)41、第2押ボタン(基端側押ボタン)42、及び操作ボタン43を備えている。
第1押ボタン41は、装置本体10の先端側に近接した個所に設けられており、その頂部が装置本体10より露出している。この第1押ボタン41は、押下操作される場合に、制御回路基板44(回路基板)の一方の面(図2において上面)に取り付けられたスイッチをオンさせるものである。本実施の形態においては、制御回路基板44のうち、第1押ボタン41が配設される側の面を一方の面(上面)と称し、第1押ボタン41が配設される側の面と反対側の面を他方の面(下面)と称する。
制御回路基板44は、装置本体10の収容空間に収容されており、分注装置1の動作を制御する制御回路ユニット80(図2に図示なし)が実装されている。
制御回路ユニット80は、例えば、CPU(Central Processing Unit)(演算部)と、メモリ(記憶部)とを備えている。
CPUは、分注装置1内の情報処理や機器制御を行うものであり、例えば操作入力ユニット40、無線通信ユニット70、分注機構90などの情報処理や機器制御を行う。
メモリは、無線通信ユニット70が受信した情報、操作入力ユニット40及び分注機構90の操作ログなどの情報を記憶する。メモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリなどである。
第2押ボタン42は、装置本体10の基端部に設けられており、頂部が装置本体10より露出している。この第2押ボタン42は、押下操作される場合に、内蔵するスイッチがオンとなってその旨の信号を制御回路ユニット80に与えるものである。
操作ボタン43は、第1押ボタン41よりも基端側の装置本体10の上面より頂部が露出している。この操作ボタン43は、複数の押しボタンを有しており、いずれかの押しボタンが押下操作される場合、それぞれの押しボタンに割り付けられた入力指令を制御回路ユニット80に与えるものである。また、かかる操作ボタン43と第1押ボタン41との間における装置本体10の上面には例えばLCDからなる表示部46が設けられている。この表示部46は、制御回路ユニット80から与えられる指令に基づいて種々の情報を表示するものである。
イジェクト機構50は、イジェクトレバー51と、イジェクタ52とを備えている。
イジェクタ52は、内径がノズル23よりも拡径となる円筒状部分521と、この円筒状部分521の基端部分に連続して設けられ、基端に向かうに連れて外径及び内径が漸次大きくなるテーパー状部分522とから構成されている。
イジェクトレバー51は、装置本体10を構成する側方カバー11L,11Rの基端側開口より外方に突出した状態で設けられている。このイジェクトレバー51は、図示しないイジェクトロッドの基端部に接続されている。
無線通信ユニット70は、分注装置1の基端側、すなわちフィンガーレスト部60内に配設されている。無線通信ユニット70は、図2に示すように、フィンガーレスト部60内に収容された通信回路基板71上に設けられている。この無線通信ユニット70は、制御回路ユニット80と外部装置101との間で無線通信を行うためのものである。無線通信ユニット70は、外部装置101と近距離無線通信をする通信インターフェースであり、無線通信によって外部装置101からの情報を受信したり、分注装置1の情報を無線通信によって外部装置101へ送信したりすることができるようになっている。無線通信ユニット70は、具体的には、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))などの通信インターフェースである。
ここで、外部装置101とは、分注装置1内に組み込まれていない装置であり、例えば無線通信をすることが可能なコンピュータ102、スマートフォン103、フットスイッチ104などである(図4参照)。本実施の形態において、分注システム100は、分注装置1と外部装置101とを備えている。
通信回路基板71は、制御回路基板44と、例えばFPC(Flexible Printed Circuits)コネクタやフレキシブルケーブルなどによって接続されており、無線通信ユニット70が受信した情報を制御回路基板44側に伝達することができるようになっている。また、このFPCコネクタやフレキシブルケーブルを介して、制御回路基板44からの情報を無線通信ユニット70側に伝達することができるようになっている。
上記のように構成した分注装置1では、電源が投入された初期の状態において、アクチュエータユニット30のピストン33は基準位置に位置しており、ナット332の突片332aが、図2に図示した位置よりも先端側である原点検出センサー45の検出可能領域に位置する。尚、図には明示していないが、特に断らない限りノズル23にはチップが取り付けられているものとする。
このようにピストン33が基準位置に位置した状態で、第1押ボタン41若しくは第2押ボタン42が押下操作されると、制御回路ユニット80は分注機構90を制御する。具体的には、制御回路ユニット80は電動モータ311に駆動指令を与えて該電動モータ311を駆動させる。ここで制御回路ユニット80が電動モータ311を駆動させる時間は、操作ボタン43等を通じて入力されることにより予め設定された量を吸引するのに十分な時間である。
このようにして電動モータ311を駆動すると、出力軸32が自身の軸心回りに回転する。アクチュエータケース35に対して出力軸32が回転すると、これに螺合するナット332を有するピストン33が付勢手段の付勢力を受けつつ出力軸32の軸心方向に沿って基端側に向けて直線的に移動する。ピストン33が基端側に向けて直線的に移動すると、シリンジ20のシリンジ中空部20aが陰圧となることにより、ノズル23に取り付けられるチップに薬液等の液体が吸入される。
制御回路ユニット80による電動モータ311の駆動が停止されると、ピストン33は、最も基端側に移動した進出位置に位置する。分注装置1は、ピストン33が進出位置に移動した状態で操作ボタン43が押下操作されることにより注出モードに設定される。
このように注出モードに設定された状態で第1押ボタン41若しくは第2押ボタン42が押下操作されると、制御回路ユニット80は電動モータ311に駆動指令を与えて該電動モータ311を駆動させる。なお、注出モードにおいては、電動モータ311の回転軸を注入時とは反対側に回転させるような通電方向にする。また制御回路ユニット80が電動モータ311を駆動させる時間は、操作ボタン43等を通じて入力されることにより予め設定された量を注出するのに十分な時間であり、第1押ボタン41若しくは第2押ボタン42が一度押下操作される度に所定量が注出できる時間である。
上記のようにして電動モータ311を駆動すると、減速機312において適宜減速された回転力が出力軸32に伝達され、アクチュエータケース35(シリンジ20)に対して出力軸32が自身の軸心回りに回転する。アクチュエータケース35に対して出力軸32が回転すると、これに螺合するナット332を有するピストン33が付勢手段の付勢力に抗して出力軸32の軸心方向に沿って先端側に向けて所定量だけ直線的に移動する。ピストン33が先端側に向けて直線的に移動することでチップに吸入された液体の一部(所定量)が注出(分注)される。
このような第1押ボタン41若しくは第2押ボタン42を押下操作が行われる度に、分注装置1は、ピストン33が所定量だけ先端側に向けて直線的に移動して所定量の液体が注出し、ピストン33を構成するナット332の突片332aが原点検出センサー45の検出可能領域に位置してピストン33が基準位置に位置することで今回の注出動作を終了する。
次に、上記分注装置1においてノズル23に取り付けられたチップを取り外すための動作について説明する。イジェクトレバー51を先端側に向けて押圧することで、イジェクトロッド(図示なし)を介して連結されるイジェクトレバー51は、イジェクトバネ(図示なし)の付勢力に抗して先端側に向けて移動する。これにより、イジェクトレバー51に連結されたイジェクタ52は、ノズル23に対して相対的に先端側に移動することにより、ノズル23に取り付けられたチップを押圧し、該チップをノズル23から離脱させることができる。
そして、分注装置1においては、無線通信ユニット70を備えているため、外部装置101から無線通信により情報を受信することができる。
例えば、図4に示すように、無線通信ユニット70は、無線通信機能を備えた、コンピュータ102、スマートフォン103、フットスイッチ104などの外部入力装置101から、無線通信によって送信される指示情報を受信し、この指示情報を制御回路ユニット80に伝達する。この指示情報は、例えば液体の吸入及び注出の少なくとも一方の指示情報であり、この指示情報に基づいて制御回路ユニット80が分注機構90(回転アクチュエータ31の駆動)を制御し、液体の吸入及び注出が行われる。すなわち、コンピュータ102、スマートフォン103、フットスイッチ104などの外部装置101を操作することにより、分注装置1の第1押ボタン41又は第2押ボタン42を押圧操作する代用とすることができる。
また、無線通信ユニット70は、コンピュータ102、スマートフォン103などの外部装置101から、液体の吸入及び注出の少なくとも一方を制御するプログラムを無線通信によって受信することもできる。このプログラムを制御回路ユニット80で実行し、プログラムに基づいて分注機構90を制御することが可能となる。
プログラムの具体例としては、例えば、マイクロプレートの1行目のウェルは3μl、2行目のウェルは5μl、3行目のウェルは10μlのように、各行ごとに異なる液量の注出(分注)をするプログラムなどが挙げられる。このプログラムに基づいて、分注装置1は、マイクロプレートの各ウェルに、所定量の液体を注出し、順次分注することができる。これにより、分注の途中で操作入力ユニット40を操作して液体の分注量の変更を行う必要がなく、作業を短時間で行うことができる。また、予めプログラムを入力しておくことにより、作業者が操作入力ユニット40を操作して設定変更する際に生じる設定ミスを減らすこともできる。
なお、分注時において、分注の回数や分注する液体の種類などの情報もプログラムに組み込むことも可能である。
また、制御回路ユニット80のCPUは、分注装置1の分注のログ(操作ログ)の情報を制御回路ユニット80のメモリに記憶させ、無線通信ユニット70が、外部装置101に分注のログの情報を無線通信によって送信することもできる。ここで、ログ(操作ログ)の情報とは、分注の日時、液体の吸入量及び注出量(分注量)、温度、湿度、作業者の名前などである。
例えば、操作入力ユニット40で操作した記録や、分注機構90が分注した記録を制御回路ユニット80のメモリに記憶しておき、適宜、無線通信モジュール70から外部装置101に無線通信により情報を送信する。このようなログの情報を外部装置101に保存しておくことにより、実験の再現性を高めたり、実験の不正を防止したりすることができる。
また、マイクロプレートの各ウェルのうち、どの位置まで分注を終えたかの情報を外部装置101に送信し、例えばモニターにその情報を表示させておくことにより、次に分注を行うべきウェルの確認をしたり、分注するウェルを間違えることを防止したりすることもできる。
以上のような構成とされた本実施の形態である分注装置1においては、第1押ボタン41が先端側に配設されているため、ペンを持つように分注装置1を把持した際に、人差し指の先端の位置に第1押ボタン41が配置される(図5参照)。したがって、ペンを持つように分注装置1を把持して、人差し指で第1押ボタン41を押すことによって液体の吸入及び注出(分注)を行うことができる。
上述のようにペンを持つように把持して分注を行うことにより、従来の分注装置のように、分注装置の基端側のノブを親指で押圧して分注する場合と比較して、チップの先端から分注装置1の把持位置までの距離を短くすることができ、チップの先端をより正確な位置に配置して分注を行うことができる。このように、作業性が良くなるため、96ウェルや384ウェルなどのマイクロプレートの小さなウェルに分注する際でも、各ウェルに正確に分注を行うことが可能である。
また、分注装置1では、第1押ボタン41が装置本体10の先端側に配置され、フィンガーレスト部60が装置本体10の基端側に配置され、かつ、フィンガーレスト部60が、装置本体10の幅方向において、装置本体10のうち第1押ボタン41が配設された側と反対側に延在している。これにより、人差し指の位置に第1押ボタン41を配置してペンを持つように分注装置1を把持した際に、フィンガーレスト部60が装置本体10側から手側に向かうように延在するように配置されるため、バランスよく分注装置1を把持することができる。また、表示部46や操作ボタン43が、装置本体10(筐体)の中央付近に配設されているため、分注装置1の基端側が過剰に重くなることがなく、作業者が分注装置1を把持しやすい。
また、分注装置1においては、装置本体10内に、制御回路ユニット80を備えた制御回路基板44が収容され、フィンガーレスト部60内に、無線通信ユニット70を備えた通信回路基板71が収容された構成となっており、これらの基板同士が分離されているので、装置を小型化することが可能である。すなわち、無線通信ユニット70をフィンガーレスト部60内に収容することにより、従来の分注装置と比較して装置が大型化することを抑制しているのである。
また、分注装置1及び分注システム100は、例えば、右手で分注装置1を把持して所定の位置に分注装置1のチップ先端を配置し、左手でコンピュータ102、スマートフォン103を操作したり、足でフットスイッチ104などを操作したりすることで分注を行うことができる。この場合、右手で分注装置1を把持して右手の人差し指で第1押ボタン41を操作する場合に比べて、分注装置1のチップ先端のブレをさらに低減することができ、より正確な位置に分注を行うことができる。
更に、上記分注装置1によれば、操作入力ユニットを構成する第1押ボタン41が装置本体10の先端側に近接した個所に配設され、かつ第2押ボタン42が装置本体10の基端側に配設されているので、利用者(作業者)は、第2押ボタン42を押下操作する場合には従来の分注装置で行っているような握り方で該分注装置1を保持することができ、第1押ボタン41を押下操作する場合には、第1押ボタン41を人差し指で押圧するような握り方、すなわち例えばペンを握るような握り方で該分注装置1を保持することができ、結果として、握り方を利用者が選択できる。ここで、従来の分注装置で行っているような握り方で分注装置1を把持する場合、フィンガーレスト部60に手を引っ掛けて把持することができる。
なお、フィンガーレスト部60を他の器具に引っ掛け、立てかけるように分注装置1を保管することができる。
本発明の別の実施の形態である分注装置を備えた分注システムについて図6を用いて説明する。分注システム100Aは、分注装置1Aと、外部装置101としてのコンピュータ102と、コンピュータ102と通信可能に接続されている管理サーバ110と、コンピュータ102に接続されたカメラ120とコンピュータ102に接続されたマイクロフォン121とコンピュータ102に接続されたセンサー122とを備えている。また、コンピュータ102にはマイクロフォン102aが搭載されている。
分注装置1Aは、分注装置1Aの操作入力ユニット40を操作入力ユニット40Aに置き換えた構成を有する。操作入力ユニット40Aは操作入力ユニット40にさらに音声入力部であるマイクロフォン47と指紋認証部48とを追加したものである。
さらに分注装置1Aの装置本体10の側面には、不揮発性メモリを備える取り外し可能な記憶媒体であるメモリカードを挿入するためのスロット13が設けられている。スロット13に挿入されたメモリカード(記憶媒体130)は、図7に示すように接続インターフェース(I/F)85により制御回路ユニット80に接続される。分注装置1Aは、制御回路ユニット80が接続I/F85を介して、記憶媒体130に上述した操作ログを記憶させることができるように構成されている。
センサー122は、分注装置1Aによる薬液の分注操作状態を検出するものであれば特に限定されないが、本実施形態では、センサー122は、分注を行うマイクロプレートPのウェルWに対応して配置された複数の赤外線センサーである。センサー122は、各ウェルWに薬液が分注されているか否かを検出することができるように構成されている。
分注システム100Aでは、作業者はマイクロフォン47に向けて薬液等の分注を行う指令や分注する薬液の量の設定を変更する指令を音声にて入力することができる。マイクロフォン47に入力された音声指令は制御回路ユニット80にて情報信号に変換され、無線通信ユニット70を介して無線信号としてコンピュータ102に送信される。コンピュータ102では、記憶部に記憶されたプログラムを演算処理部が実行することにより、無線通信ユニット70から受信した情報信号から音声指令を解析して、音声指令に応じた指示信号を生成し、無線通信ユニット70に無線信号として送信する。無線通信ユニット70が受信した指示信号は、制御回路ユニット80に送られる。制御回路ユニット80は指示信号に応じて分注機構90を制御し、所望の分注や分注する薬液の量の設定の変更を実行する。これにより、作業者が第1押ボタン41や第2押ボタン42や操作ボタン43を操作しなくても、所望の分注や設定変更を実行できる。
分注システム100Aでは、作業者はコンピュータ102に搭載されたマイクロフォン102a及び、コンピュータ102に接続されたマイクロフォン121に向けて薬液等の分注を行う指令や分注する薬液の量の設定を変更する指令を音声にて入力することができる。マイクロフォン102または121に入力された音声指令はコンピュータ102が解析して、コンピュータ102が音声指令に応じた指示信号を生成し、無線通信ユニット70に無線信号として送信する。無線通信ユニット70が受信した指示信号は、制御回路ユニット80に送られる。制御回路ユニット80は指示信号に応じて分注機構90を制御し、所望の分注や分注する薬液の量の設定の変更を実行する。これにより、作業者が第1押ボタン41や第2押ボタン42や操作ボタン43を操作しなくても、所望の分注や設定変更を実行できる。
なお、無菌試験用アイソレータ内で分注装置を使用する場合、例えば手動のピペットを使用する場合は専用グローブを使用する必要があるため、分注操作や分注する薬液の量の設定の変更操作は困難であるが、無線通信機能と音声入力機能との連携機能を有する分注システム100Aによればこれらの困難を解消できる。
また、分注システム100Aでは、作業者は指紋認証部48に、事前に指紋登録された指を押し当てることにより、指紋認証を行うことができる。指紋認証部48で取得した指紋情報は制御回路ユニット80にて情報信号に変換され、無線通信ユニット70を介して無線信号としてコンピュータ102に送信される。コンピュータ102では、記憶部に記憶されたプログラムを演算処理部が実行することにより、無線通信ユニット70から受信した情報信号から指紋情報を解析し、事前登録されている指紋情報と照合することにより作業者を確認することができる。無線通信機能と指紋認証機能との連携機能を有する分注システム100Aによれば、作業者の確認情報を操作ログとともに記録することにより、作業者名をノート等に手書きで記入して管理する場合と比較して、作業者の記入ミスや分注装置を使用した作業における不正防止を行うことができ、作業のセキュリティーも向上する。
また、分注システム100Aでは、カメラ120は、コンピュータ102の記憶部に記憶されたプログラムを演算処理部が実行することにより、分注装置1Aによる分注操作を撮像し、その撮像信号をコンピュータ102に送信する。コンピュータ102では、記憶部に記憶されたプログラムを演算処理部が実行することにより、撮像された操作の映像を解析する。一方、分注装置1Aからは、作業者が分注操作を実行すると分注操作を実行したことの情報を含む操作実行信号が制御回路ユニット80から無線通信ユニット70を介して無線信号としてコンピュータ102に送信される。コンピュータ102では、記憶部に記憶されたプログラムを演算処理部が実行することにより、無線通信ユニット70から送信された情報(操作実行信号)と、解析された映像とに基づいて、操作の成否、すなわち例えば分注が所望のウェルに対して行われたかを判定する。コンピュータ102では、操作が成功したと判定した場合には次の分注操作に対して同様に操作の成否を判定する。一方、操作が失敗したと判定した場合にはディスプレイに操作が失敗したことを意味する文字や記号を表示したり、警告音を発生したりする。無線通信機能とカメラを用いた解析機能との連携機能を有する分注システム100Aによれば、分注ミスの発生、例えば二重分注や入れ忘れなどの発生を抑制することができる。
また、分注システム100Aでは、センサー122は、コンピュータ102の記憶部に記憶されたプログラムを演算処理部が実行することにより、分注装置1Aによる分注操作の状態を検出し、得られた情報をコンピュータ102に送信する。コンピュータ102では、記憶部に記憶されたプログラムを演算処理部が実行することにより、得られた情報を解析する。一方、分注装置1Aからは、作業者が分注操作を実行すると分注操作を実行したことの情報を含む操作実行信号が制御回路ユニット80から無線通信ユニット70を介して無線信号としてコンピュータ102に送信される。コンピュータ102では、記憶部に記憶されたプログラムを演算処理部が実行することにより、無線通信ユニット70から送信された情報(操作実行信号)と、解析された情報とに基づいて、操作の成否、すなわち例えば分注が所望のウェルに対して行われたかを判定する。コンピュータ102では、操作が成功したと判定した場合には次の分注操作に対して同様に操作の成否を判定する。一方、操作が失敗したと判定した場合にはディスプレイに操作が失敗したことを意味する文字や記号を表示したり、警告音を発生したりする。無線通信機能とセンサー122を用いた解析機能との連携機能を有する分注システム100Aによれば、分注ミスの発生、例えば二重分注や入れ忘れなどの発生を抑制することができる。
また、分注システム100Aでは、コンピュータ102が管理サーバ110に接続されているため、操作ログをコンピュータ102から管理サーバ110に送信することにより、使用した試薬の分注量から試薬の在庫管理を管理サーバ110で行うことが可能となる。これにより、分注量の履歴をノート等に手書きで記入して管理する場合と比較して、貴重な試薬の使用量の管理や在庫量の管理作業が容易になる。
また、分注システム100Aでは、コンピュータ102が分注操作をナビゲーションするナビゲーション機能を備えている。具体的には、図8に示すように、コンピュータ102の記憶部に記憶されたプログラムを演算処理部が実行することにより、ディスプレイ102bには、分注を行うマイクロプレートにおけるウェルの配列と同じ配列でマークMが表示される。作業者が分注操作を開始すると、作業者が分注すべきウェルに対応する位置のマークMが、作業者の注意を引くように強調して表示される。図8に示す例ではマークMは通常白色の円であるが、分注すべきウェルに対応する位置のマークM1は赤色になり、強調表示される。そして作業者が分注操作を実行すると分注操作を実行したことの情報を含む操作実行信号が制御回路ユニット80から無線通信ユニット70を介して無線信号としてコンピュータ102に送信される。コンピュータ102では、記憶部に記憶されたプログラムを演算処理部が実行することにより、作業者が次に分注すべきウェルに対応する位置のマークMを強調して表示する。これを繰り返すことにより、作業者は強調されたマークMによりナビゲーションされてその位置に分注を行えばよいことを容易に理解できる。無線通信機能とナビゲーション機能との連携機能を有する分注システム100Aによれば、分注ミスの発生、例えば二重分注や入れ忘れなどの発生を抑制することができる。
なお、このようなナビゲーション機能は、コンピュータ102に関わらず、外部装置101として図9に示すようなタブレット端末105を用いても実行可能である。この場合、図9に示すように、タブレット端末105の記憶部に記憶されたプログラムを演算処理部が実行することにより、タブレット端末105のディスプレイには、分注を行うマイクロプレートにおけるウェルの配列と同じ配列でマークMが表示される。作業者は、マイクロプレートPをタブレット端末105のディスプレイ上に、ウェルWの位置が対応するマークMの位置の直上となるように載置する。作業者が分注操作を開始すると、作業者が分注すべきウェルWに対応する位置のマークMが、作業者の注意を引くように強調して表示される。図9に示す例ではマークMは通常白色の円であるが、分注すべきウェルW1に対応する位置のマークM1は赤色になり、強調表示される。そして作業者が分注操作を実行すると分注操作を実行したことの情報を含む操作実行信号が制御回路ユニット80から無線通信ユニット70を介して無線信号としてタブレット端末105に送信される。タブレット端末105では、記憶部に記憶されたプログラムを演算処理部が実行することにより、作業者が次に分注すべきウェルに対応する位置のマークMを強調して表示する。これを繰り返すことにより、作業者は強調されたマークMによりナビゲーションされてその位置に分注を行えばよいことを容易に理解できる。特に、上述したようにマイクロプレートPをタブレット端末105のディスプレイ上に、ウェルWの位置が対応するマークMの位置の直上となるように載置することにより、分注すべきウェルWの直下にあるマークMが強調表示されることとなり、分注すべきウェルWが一層解り易くナビゲーションされる。これにより、分注ミスの発生、例えば二重分注や入れ忘れなどの発生を抑制することができる。
なお、上記の実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
上述の実施の形態では、電池34を電源とするものであったが、本発明においては、電池以外のバッテリーを電源として搭載してもよい。
1、1A 分注装置
10 装置本体(筐体)
11L 側方カバー
11R 側方カバー
20 シリンジ
20a シリンジ中空部
21 シリンジ先端部
21a 先端中空部
22 シリンジ基端部
23 ノズル
30 アクチュエータユニット
31 回転アクチュエータ
311 電動モータ
312 減速機
312a 駆動軸部
32 出力軸
321 出力基部
322 出力基端部
323 出力凹部
33 ピストン
331 ピストン本体
332 ナット
332a 突片
34 電池(バッテリー)
35 アクチュエータケース
40、40A 操作入力ユニット(操作入力部)
41 第1押ボタン(先端側押ボタン)
42 第2押ボタン(基端側押ボタン)
44 制御回路基板(回路基板)
45 原点検出センサー
46 表示部
47、102a、121 マイクロフォン
48 指紋認証部
50 イジェクト機構
51 イジェクトレバー
52 イジェクタ
60 フィンガーレスト部
70 無線通信ユニット
71 通信回路基板
80 制御回路ユニット(制御回路)
85 接続I/F
90 分注機構
100、100A 分注システム
101 外部装置
102 コンピュータ
102b ディスプレイ
103 スマートフォン
104 フットスイッチ
105 タブレット端末
110 管理サーバ
120 カメラ
122 センサー
130 記憶媒体

Claims (14)

  1. 回転アクチュエータの駆動によって、ピストンを該ピストンの軸方向に沿ってシリンジ内を往復移動させ、先端のノズルを通じて液体の吸入及び注出を行う分注装置であって、
    前記ピストンの軸方向が自身の長手方向に一致するよう各構成要素を収容し、かつ全長が全幅よりも大きい筐体と、
    前記筐体の先端側に近接した個所に配設され、かつ前記回転アクチュエータを駆動させて液体の吸入及び注出を実行するための先端側押ボタンと、
    前記回転アクチュエータの駆動を制御する制御回路と、
    該制御回路と外部装置との間で無線通信を行うための無線通信ユニットと、
    前記無線通信ユニットが収容され、前記筐体の基端側において、前記長手方向と略直交する方向に延び、かつ前記筐体のうち前記先端側押ボタンが配設された側と反対側に延在し、さらに先端側が、当該分注装置の先端側方向に緩やかに曲がっているフィンガーレスト部と、
    を備え、人差し指と親指との間に挟み、少なくとも前記人差し指及び親指を前記先端側押ボタン及びその近傍に添えることで手によって把持可能であることを特徴とする分注装置。
  2. 前記無線通信ユニットは、
    前記外部装置から前記無線通信によって送信される、前記液体の吸入及び注出のうち少なくとも一方の指示情報を受信し、前記制御回路に前記指示情報を伝達することを特徴とする請求項1に記載の分注装置。
  3. 前記無線通信ユニットは、前記液体の吸入及び注出のうち少なくとも一方を制御するプログラムを前記外部装置から前記無線通信によって受信することを特徴とする請求項1または2に記載の分注装置。
  4. 前記制御回路は、操作ログの情報を記憶し、前記無線通信ユニットは、前記外部装置に前記の情報を前記無線通信によって送信することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の分注装置。
  5. 前記先端側押しボタンが配設される箇所を上側とすると、前記先端側押しボタンの近傍における前記筐体の側面が窪んでいることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の分注装置。
  6. 請求項1からのいずれか一項に記載の分注装置と、
    該分注装置と無線通信を可能とされた前記外部装置と、
    を備えることを特徴とする分注システム。
  7. 前記外部装置と通信可能に接続されている管理サーバを備えることを特徴とする請求項に記載の分注システム。
  8. 前記分注装置による前記液体の注出操作を撮像するカメラを備え、
    前記外部装置は、前記無線通信ユニットから送信される情報と前記カメラにより撮像した前記操作の映像とに基づいて、該操作の成否を判定することを特徴とする請求項またはに記載の分注システム。
  9. 前記分注装置による前記液体の分注操作状態を検出するセンサーを備え、
    前記外部装置は、前記無線通信ユニットから送信される情報と前記センサーにより得られた情報とに基づいて、該操作の成否を判定することを特徴とする請求項またはに記載の分注システム。
  10. 前記外部装置は、前記無線通信ユニットから送信される情報に基づいて、前記分注装置による前記液体の注出操作をナビゲーションするナビゲーション機能を備えることを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載の分注システム。
  11. 前記分注装置は、指紋認証部を備え、前記指紋認証部で取得した指紋情報を前記無線通信ユニットから前記外部装置へ送信することを特徴とする請求項から10のいずれか一項に記載の分注システム。
  12. 前記分注装置は、音声入力部を備え、前記音声入力部に入力された音声情報を前記無線通信ユニットから前記外部装置へ送信することを特徴とする請求項から11のいずれか一項に記載の分注システム。
  13. 前記外部装置は、音声入力部を備え、前記音声入力部に入力された音声情報より生成された指示信号を前記外部装置から前記無線通信ユニットへ送信することを特徴とする請求項から12のいずれか一項に記載の分注システム。
  14. 前記分注装置は、取り外し可能であり、前記制御回路がログ情報を記憶させることができる記憶媒体を接続する接続インターフェースを備えることを特徴とする請求項から13のいずれか一項に記載の分注システム。
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