JP6719721B2 - 断層画像生成システム、断層画像生成方法、および断層画像生成プログラム - Google Patents
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Description
また、共焦点撮像法は、顕微鏡で特定の一点のみを可視化する手法であり(例えば、非特許文献3を参照。)、顕微鏡の焦点とレーザの焦点を一致させて撮影を行うものである。共焦点撮像法において、共焦点光学系は、従来の顕微鏡と異なり、焦点の合った部分だけが際立って明るく撮像されるため(非合焦の部分は暗い)、焦点の合っていない箇所からの不要な散乱光が除去され、高コントラストになり、高解像度の撮影が可能である。
また、暗視野顕微鏡は、共焦点撮像法と同様、顕微鏡に用いられる手法であり、撮影対象に光源を対物レンズに当たらない角度で照射して、物体に当たって散乱した光のみを撮影することにより、細胞壁などの特定の位置にある物体のみを可視化するものである。
また、共焦点撮像法では、対象となる1点のみを計測する手法であるため、面を撮影するためには二次元の走査が必要である。また、共焦点撮像法や暗視野顕微鏡では、開口数の高い大きなレンズを作製することが難しいといった理由から、比較的大きな物体を計測するのには困難である。
また、特許文献1に開示された撮像システムでは、開口絞りを調整することで被写界深度を制御することから、その構成上、非常に浅い被写界深度を実現することは困難である。
1)撮像装置
結像光学系の焦点位置に被写体を配置する。そして、結像光学系の光軸方向に被写体を平行移動させる移動手段を設ける。
2)断層画像生成手段
下記a)〜c)を用いて、被写体の断層画像を生成する。
a)上記の移動手段により被写体を移動させて異なる位置から撮影された複数の撮影画像
b)被写体の位置に依存するボケ関数
c)撮影画像の画素値に関する上界と下界の制約
なお、正対する2つの放物面鏡(第1放物面鏡と第2放物面鏡)の中心間距離が、それぞれの焦点距離の合計距離よりも小さい場合でも大きい場合でも、被写体から出る光の光路は同じで、一方の放物面鏡(第2放物面鏡)の焦点位置に置いた対象物体(被写体)から出た光は、放物面鏡(第2放物面鏡)によって平行光として反射され、平行な反射光は、正対する放物面鏡(第1放物面鏡)により反射され、もう一方の焦点、すなわち、放物面鏡(第1放物面鏡)の焦点に集光する。
光線強度は負の値にならないという条件と、ボケ度合いから推定される上界を定めることにより、より鮮明な断層画像の撮影を行うことが可能となる。
また、第1放物面鏡と第2放物面鏡は、それぞれの開口径および曲率が同じであり、中心間距離が焦点距離となるように縁同士を合せて正対配置させたことがより好ましい。この場合、正対する2つの放物面鏡を用いて、集光する光を撮影することにより、解像度を犠牲にしない撮影が可能となり、開口数でみると顕微鏡より高い開口数を持ち、撮影範囲も大きく取れるため、レンズでは実現できない被写界深度の非常に浅い撮影装置を実現できる。
本発明の断層画像生成方法は、下記1)〜3)のステップを備える。
1)結像光学系の光軸方向に被写体を平行移動させる移動ステップ
2)光軸方向に移動させて異なる位置から被写体を撮影する撮像ステップ
3)被写体を移動させて異なる位置から撮影された複数の撮影画像と、被写体の位置に依存するボケ関数と、撮影画像の画素値に関する上界と下界の制約とを用いて、被写体の断層画像を生成する断層画像生成ステップ
上記3)の断層画像生成ステップにおいて、上記制約は撮影画像の画素値の上界と下界の制約であり、上界は前記ボケ関数から算出した値であり、下界は非負値である。
本発明の断層画像生成プログラムは、コンピュータを、本発明の断層画像生成システムにおける断層画像生成手段として機能させるプログラムである。
他の観点によれば、本発明の断層画像生成プログラムは、コンピュータに、本発明の断層画像生成方法における断層画像生成ステップを実行させるためのプログラムである。
図1は、本発明の断層画像生成方法のフローを示している。本発明の断層画像生成方法は、2つの放物面鏡を正対させた撮像装置に被写体を配置する配置ステップと、被写体を平行移動させる移動ステップと、異なる位置から被写体を撮影する撮像ステップと、被写体の位置に依存するボケ関数と撮影画像の画素値の上界と下界の制約を用いて、断層画像を生成する断層画像生成ステップから成る。
2つの放物面鏡を正対させた撮像装置では、曲率とサイズが同じ第1放物面鏡と第2放物面鏡とを中心間距離が焦点距離となるように縁同士を合せて正対配置させ、第1放物面鏡の焦点位置に撮像素子を配置させる。そして、第2放物面鏡の焦点位置に被写体を配置する。
本発明で用いる光学系では、第1放物面鏡3と第2放物面鏡2が正対配置され、第1放物面鏡3の焦点F1の位置に撮像素子6が配置され、第2放物面鏡2の焦点F2の位置に被写体4が配置される。そして、撮像素子6に被写体4の直接光が入らないように、撮像素子6と被写体4の間には光遮断用マスク8が設けられる。
なお、2つの放物面鏡の縁同士が合わさらない場合、開口径が同じである必要はないが、被写体4から出射した光は、第2放物面鏡2で反射すると平行光となり、第1放物面鏡3に向うことから、第2放物面鏡2よりも第1放物面鏡3の開口径を大きくするべきである。
また、図2(2)に示す光学系の場合、曲率が異なる、すなわち焦点距離が異なる2つの放物面鏡を用いることも可能である。なお、一方の放物面鏡の焦点距離が中心間距離より大きい場合であっても、本発明で用いる光学系として適用することが可能である。
撮像装置1は、曲率とサイズが同じ第1放物面鏡3と第2放物面鏡2とを中心間距離が焦点距離となるように縁同士を合せて正対配置させて構成される。つまり、撮像装置1は、頂点と焦点同士が一致する同じ形状の放物面鏡(2,3)一対で構成される。下側に配置された第1放物面鏡3の焦点位置には撮像素子6を配置する。撮像素子6にはレンズを設けていない。一方、上側に配置された第2放物面鏡2の焦点位置には被写体4を配置する。下側に配置された第1放物面鏡3の焦点位置には開口孔10が設けられ、照明光源7の光が2枚の放物面鏡の内部に入射できるようになっている。このため、被写体からの光は、下側に配置された第1放物面鏡3の開口孔10から入る光が被写体を透過したものになる。この透過光の中で、撮像素子への直接到達する光は、被写体の内部層の可視化を阻害する可能性がある。このため、薄い光遮断用マスク8を、撮像素子と被写体の間に設け、撮像素子に光が直接到達しないようにしている。光遮断用マスク8は円板状であり、透明なマスク支持部9によって正対する放物面鏡の内部で支持されている。
光学系の点光源からのインパルス入力に対する応答を表す関数である点像分布関数(PSF)の形状は、本撮像装置に配置された点光源の三次元位置に応じて変化する。本撮像装置の特性を分析するために、撮像素子内の異なる光源位置についての点像分布関数(PSF)の形状をシミュレーション環境で測定した。シミュレーションの実験設定は、次のとおりである。
焦点距離pは65mmに設定され、放物面鏡の開口幅wは上記数式3から184mmとして決定された。 撮像素子は、サイズ20mm角で、画素数201×201ピクセルのものを用いた。被写体の位置、すなわち、点光源の位置を移動させながら、本撮像装置における点像分布関数(PSF)の形状を観察した。
図9は、本撮像装置において、焦点位置に被写体を右水平方向に4mm移動させて、撮像素子にて撮影された画像を示している。図9(2)に示すように、撮影された画像はボケが生じていたが、撮像素子の面上に集光して撮影されている。
図17(1)は被写体1の上層、下層の画像を示している。図17(2)は、比較例としてNA=0.53のレンズを用いて撮影した画像を示している。図17(3)は、本撮像装置を用いて撮影した画像を示している。また、図17(2)(3)におけるZは、奥行き方向の移動距離を示し、Z=0.0mmは下層に焦点位置を合せた場合を示し、Z=−1.2mmは上層に焦点位置を合せた場合を示している。下層の位置を原点とし、上層から下層に向ってプラス、下層から上層に向ってマイナスとしている。
比較例では、レンズの絞り機構を調整して、焦点位置を変化させ、焦点位置を上層の画像に合せたものと、下層の画像に合せている。図17(2)に計5種類の撮影画像を示す。いずれの撮影画像も上層の画像と下層の画像の両方の画像が同じ明瞭さ、もしくは同じぼやけ方で表れているのが確認できる。
一方、本撮像装置では、レンズや絞り機構を用いず、被写体を奥行き方向に移動させ、焦点位置から被写体を僅かに移動させて、焦点位置を上層の画像に合せたものと、下層の画像に合せている。図17(3)に計5種類の撮影画像を示す。焦点位置を上層の画像に合せた撮影画像では、上層のメッシュ柄の模様が表れている。また、焦点位置を下層の画像に合せた撮影画像では、下層の蝶々の模様が表れている。
本撮像装置を用いて、2層構造物体の被写体2を撮影した画像について示す。なお、比較例は、上述した比較例と同様で、開口数NA=0.53のレンズにより撮影した画像を示す。
図18(1)は被写体1の上層、下層の画像を示している。図18(2)は、比較例としてNA=0.53(F0.95)のレンズを用いて撮影した画像を示している。図18(3)は、本撮像装置を用いて撮影した画像を示している。図17と同様、図18(2)(3)におけるZは、奥行き方向の移動距離を示し、Z=0.0mmは下層に焦点位置を合せた場合を示し、Z=−1.2mmは上層に焦点位置を合せた場合を示している。下層の位置を原点とし、上層から下層に向ってプラス、下層から上層に向ってマイナスとしている。
比較例では、レンズの絞り機構を調整して、焦点位置を変化させ、焦点位置を上層の画像に合せたものと、下層の画像に合せている。図18(2)に計5種類の撮影画像を示す。いずれの撮影画像も上層の蝶々の画像だけが確認でき、下層の文字画像は蝶々の画像の下に隠れてしまっている。
一方、本撮像装置では、被写体を奥行き方向に移動させ、焦点位置から被写体を僅かに移動させて、焦点位置を上層の画像に合せたものと、下層の画像に合せている。図18(3)に計5種類の撮影画像を示す。焦点位置を上層の画像に合せた撮影画像では、上層の蝶々の模様が表れており、焦点位置を下層の画像に合せた撮影画像では、下層のABCD文字画像が表れている。
図19に示す層状の被写体は、被写体2と同様に、蝶々の画像とABCD文字の画像とが、それぞれ厚さ0.1mmの透明な膜として作製され2層構造物体であるが、被写体2と異なり更に薄く、2層を構成する膜同士は0.5mm間隔で分離されている。図19では、本撮像装置の焦点位置と被写体(2層構造物体)の相対位置が異なる5つの位置における撮影画像を示している。2層構造物体を撮像素子へ向かう方向(奥行き方向)に移動させて、5種類の相対位置で撮影する。それぞれ5種類の相対位置は、図19に示すように、a)焦点位置が2層構造物体の下層の更に下の位置、b)焦点位置が2層構造物体の下層と重なる位置、c)焦点位置が2層構造物体の上層と下層の間の位置、d)焦点位置が2層構造物体の上層と重なる位置、e)焦点位置が2層構造物体の上層の更に上の位置である。すなわち、撮影は0.25mm間隔で行う。
上記a)の位置と上記b)の位置に焦点位置がある場合、下層のABCD文字の画像が確認できる。一方、上記d)の位置と上記e)の位置に焦点位置がある場合、上層の蝶々の画像が確認できる。また、上記c)の位置に焦点位置がある場合、蝶々の画像とABCD文字の画像とが混ざった画像が確認できる。なお、ABCD文字はそれぞれ異なる色彩で描かれており、そのため文字によっては見づらくなっている。
以下では、図21〜26を参照して、被写体の位置に依存するボケ関数と、撮影画像の画素値に関する制約について説明する。
被写体の位置に依存するボケ関数に関しては、2つの放物面鏡を正対配置させた本撮像装置を用いて予め計測しておくことが必要である。すなわち、2つの放物面鏡を正対配置させ、焦点位置から被写体を動かして、例えば、図19の5ヶ所の位置に動かして、それぞれの被写体の位置に依存するボケ関数を予め計測する。
画像のボケ方を表すボケ関数として、行列で表記する。以下では、ボケ関数を表す行列を、ボケ行列と呼ぶ。撮影対象となる画像の位置(例えば、中央と周辺)によって、異なるボケ方をして撮影されることから(中央では全体に拡がるが、周辺ではある一方向に拡がるなどの違いがある)、画像の位置毎にボケ方を計測し、それらを列毎に示して行列の形で表す。
すなわち、ボケ行列を予め計測し、撮影画像を利用して鮮明な撮影対象の画像を推定する。図21に示すように、具体的には、撮影画像と、推定画像にボケ行列を掛けた画像との誤差が最小となるように、撮影対象を推定する。その際、光線強度に関する制約、すなわち、撮影画像の画素値に関する制約を用いた最適化を行う。
図22に示すように、撮影対象のある画素がボケて撮影されたと仮定する。予めボケ行列は計測されており、ボケ行列から、例えば5×5画素においては、中央が“4”、中央の縦一列は上から“1,2,4,2,1”、中央の横一列は左から“1,2,4,2,1”、中央から左上、右上、左下、右下はそれぞれ“1”といったように、中央に画素値が周辺に拡がりボケが生じることがわかっている。
中央の最上位の画素値で説明する。ボケ行列では“1”であるのに対して、撮影画像では“4”である。ボケ行列では全体の光量は、ボケ行列の各値の合計であり、ここでは“20”である。すなわち、ボケ行列における中央の最上位の値“1”は、全体の光量の1/20であることを示している。撮影画像の1画素(最上位の画素)には、注目している撮影対象からの光と、その他の周辺画素からの光がぼけて撮影されている。よって、Xを撮影対象の推定画素値とし、αを周辺からのボケの光による値とすると、下記数式5が成り立つことになる。αは周辺からのボケの光であり、0以上の値であるから、下記数式6が成立する。下記数式6から、撮影対象の1画素(最上位の画素)の推定画素値として、その上界が“80”とすることができるのである(図24を参照)。
以上のようにして、撮影画像の画素値に関する制約として、上界と下界を制約として設けることができるのである。
ボケ行列は、被写体の位置に依存するものである。被写体の位置を色々と変え、複数個所で予めボケ行列を計測しておき、実際の撮影対象においても、被写体の位置を変えて、複数個所で撮影した画像を用いる。すなわち、鮮明化処理に用いる画像を増やすことで、より精度の高い推定を行い、鮮明で推定精度の高い断層画像を生成することが可能になる。
2 第2放物面鏡
3 第1放物面鏡
4 被写体
5 被写体支持台
6 撮像素子
7 照明光源
8 光遮断用マスク
9 マスク支持部
10 開口孔
11 移動ステージ
12 垂直方向駆動機構
13 水平方向駆動機構
14 放物面鏡の固定支持部
15 移動機構支持部
16 台座
Claims (15)
- 結像光学系の焦点位置に被写体を配置して、結像光学系の光軸方向に被写体を平行移動させる移動手段を備えた撮像装置と、
前記移動手段により被写体を移動させて異なる位置から撮影された複数の撮影画像と、被写体の位置に依存するボケ関数と、推定する断層画像の画素値に関する上界が前記ボケ関数の算出値である制約と下界が非負値である制約とを用いて、被写体の断層画像を生成する断層画像生成手段と、
を備えたことを特徴とする断層画像生成システム。 - 前記結像光学系は、第1放物面鏡と第2放物面鏡を正対配置させ、第1放物面鏡の焦点位置に撮像素子を配置し、第2放物面鏡の焦点位置に被写体を配置したものであることを特徴とする請求項1に記載の断層画像生成システム。
- 前記断層画像生成手段は、
推定する断層画像に前記ボケ関数を掛け合わせた画像と、撮影画像との誤差が最小になるもので、前記制約を満たす画像を断層画像として生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の断層画像生成システム。 - 第1放物面鏡と第2放物面鏡は、それぞれの開口径が同じであることを特徴とする請求項2に記載の断層画像生成システム。
- 第1放物面鏡と第2放物面鏡は、それぞれの開口径および曲率が同じであり、中心間距離が焦点距離となるように縁同士を合せて正対配置させたことを特徴とする請求項2に記載の断層画像生成システム。
- 前記被写体を前記光軸方向に垂直な方向に平行移動させる第2移動手段を更に備え、
前記断層画像生成手段は、
前記光軸方向に垂直な方向に平行移動させながら前記被写体をする撮影した画像を用いて、
前記被写体の断層画像を生成することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の断層画像生成システム。 - 前記撮像装置において、
装置外側に光源、
第2放物面鏡の焦点位置に光入射口、
前記撮像素子と前記被写体の間に光遮蔽用マスク、
が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の断層画像生成システム。 - 結像光学系の光軸方向に被写体を平行移動させる移動ステップと、
光軸方向に移動させて異なる位置から被写体を撮影する撮像ステップと、
被写体を移動させて異なる位置から撮影された複数の撮影画像と、被写体の位置に依存するボケ関数と、推定する断面画像の画素値に関する上界が前記ボケ関数の算出値である制約と下界が非負値である制約とを用いて、被写体の断層画像を生成する断層画像生成ステップ、
を備えたことを特徴とする断層画像生成方法。 - 前記結像光学系は、第1放物面鏡と第2放物面鏡を正対配置させ、第1放物面鏡の焦点位置に撮像素子を配置し、第2放物面鏡の焦点位置に被写体を配置したものであることを
特徴とする請求項8に記載の断層画像生成方法。 - 前記断層画像生成ステップは、推定する断層画像に前記ボケ関数を掛け合わせた画像と、撮影画像との誤差が最小になるもので、前記制約を満たす画像を断層画像として生成することを特徴とする請求項8又は9に記載の断層画像生成方法。
- 第1放物面鏡と第2放物面鏡は、
それぞれの開口径が同じであることを特徴とする請求項9に記載の断層画像生成方法。 - 第1放物面鏡と第2放物面鏡は、それぞれの開口径および曲率が同じであり、中心間距離が焦点距離となるように縁同士を合せて正対配置させたことを特徴とする請求項9に記載の断層画像生成方法。
- 前記被写体を前記光軸方向に垂直な方向に平行移動させる第2移動ステップを更に備え、
前記断層画像生成ステップは、前記光軸方向に垂直な方向に平行移動させながら前記被写体をする撮影した画像を用いて、前記被写体の断層画像を生成することを特徴とする請求項8〜12の何れかに記載の断層画像生成方法。 - コンピュータを、請求項1〜7の何れかの断層画像生成システムにおける前記断層画像生成手段として機能させる断層画像生成プログラム。
- コンピュータに、請求項8〜13の何れかの断層画像生成方法における前記断層画像生成ステップを実行させるための断層画像生成プログラム。
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