JP6719439B2 - 産業設備 - Google Patents

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Description

本発明は、金属等の溶融物の冷却機能を備えた産業設備に関する。
金属を加工する工場設備等では、高温の溶融金属を、大気に曝したり、キャビティ等に貯留された冷却液に浸漬して冷却する作業が行われている。例えば、溶融物の水中での拡散を促進し、冷却効果を高める技術が、特許文献1で開示されている。
特開2010−266286号公報
冷却液が貯留されたキャビティ等に高温の溶融物を滴下した場合、溶融物は床面で自由に広がるため、冷却液と接触する範囲が拡大し、粗混合(溶融物の粒子化)現象が促進される。その結果、急な沸騰が起こる場合があり、これを防ぐ対策が求められている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、高温の溶融金属を冷却する際に、粗混合現象が促進されるのを防ぎ、水の急な沸騰を抑制することが可能な、産業設備を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用している。すなわち、
(1)本発明の一態様に係る産業設備は、冷却液が貯留されたキャビティと、前記キャビティ内の前記冷却液に浸漬して配置された冷却促進装置とを備え、
前記冷却促進装置が、水平方向に管状に延びる流路を形成する流路形成部と、前記キャビティに滴下された溶融物を、前記流路形成部内に導入する導入部とを有する。
(2)前記(1)に記載の産業設備は、前記キャビティに溶融物を滴下し得る収容容器をさらに備え、
前記キャビティは前記収容容器の下方に設けられ、前記冷却促進装置は、前記キャビティ内における前記収容容器の直下に配置され、前記収容容器から前記キャビティに滴下された前記溶融物が、前記導入部を通じて前記流路形成部内に導入されることが好ましい。
(3)前記(1)又は(2)に記載の産業設備において、前記流路形成部を底面に平行に切断した際の断面積が、2000mm2以上20000mm2以下であることが好ましい。
(4)前記(1)から(3)のいずれか一つに記載の産業設備において、前記流路形成部を延在方向に垂直に切断した際の断面において、水平方向の寸法が鉛直方向の寸法の1倍以上200倍以下であることが好ましい。
(5)前記(1)から(4)のいずれか一つに記載の産業設備において、前記導入部が、前記流路形成部の側壁のうち前記収容容器と対向する側に設けられた、貫通孔であることが好ましい。
(6)前記(5)に記載の産業設備において、前記貫通孔が、前記流路形成部の延在方向に複数並んで設けられていることが好ましい。
(7)前記(1)から(6)のいずれか一つに記載の産業設備、前記流路形成部を複数有し、それぞれの幅方向に並んでいてもよい。
(8)前記(1)から(7)のいずれか一つに記載の産業設備において、複数の前記流路形成部が、鉛直方向に積み重ねられていてもよい。
(9)前記(1)から(8)のいずれか一つに記載の産業設備において、前記流路形成部の天井部分が、前記流路形成部の内側に複数の突起部を有していることが好ましい。
(10)前記(1)から(9)のいずれか一つに記載の産業設備において、前記流路形成部の床部分が、前記流路形成部の内側に突起部を有していることが好ましい。
(11)前記(1)から(10)のいずれか一つに記載の産業設備において、鉛直方向において最も高い位置にある前記流路形成部の上に、被覆部材が設置されていることが好ましい。
(12)前記(1)から(11)のいずれか一つに記載の産業設備において、鉛直方向において最も高い位置にある前記流路形成部の上に、突起部が設置されていることが好ましい。
本発明の産業設備は、溶融物が、冷却を収容した管状の流路内に滴下されるように構成されている。溶融物の滴下後、流路の側壁で囲まれた空間は、下側に溶融物が溜まり、上側に冷却液が溜まった状態となる。この場合、溶融物の水平方向の広がりが制限されることにより、溶融物の水との接触面積は、同じ量の溶融物が、流路内に収容されずに床面に広がって分布する場合に比べて小さくなる。そのため、流路内に収容されている溶融物のうち、水と接触して粗混合する部分の割合を減らすことができ、その結果として、水の急激な沸騰を抑えることができる。
また、本発明の産業設備では、溶融物が流路内の狭い空間に収容されることにより、溶融物の熱が流路内に籠り、同じ空間に収容されている水の温度が急激に上昇する。そのため、流路内は蒸気リッチの状態となり、衝撃波発生の原因である新たな蒸気の発生が起こりにくくなり、その結果として、水の急激な沸騰の発生をさらに抑えることができる。
本発明の第一実施形態に係る産業設備の構成を、模式的に示す断面図である。 (a)図1の産業設備のうち、冷却促進装置の構成を拡大して示す斜視図である。(b)(a)の冷却促進装置を流路形成部の延在方向に垂直に切断した際の断面図である。 (a)本発明の第二実施形態に係る産業設備の構成を、模式的に示す斜視図である。(b)本発明の第二実施形態の変形例1に係る産業設備の構成を、模式的に示す斜視図である。 本発明の第三実施形態に係る産業設備の構成を、模式的に示す断面図である。 本発明の第三実施形態に係る産業設備の構成を、模式的に示す上面図である。 本発明の第四実施形態に係る産業設備の構成を、模式的に示す断面図である。 本発明の第五実施形態に係る産業設備の構成を、模式的に示す断面図である。 本発明の第六実施形態に係る産業設備の構成を、模式的に示す断面図である。 本発明の第七実施形態に係る産業設備の構成を、模式的に示す斜視図である。 本発明の第八実施形態に係る産業設備の構成を、模式的に示す斜視図である。
以下、本発明を適用した実施形態に係る産業設備について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
<第一実施形態>
図1は、本発明の第一実施形態に係る産業設備100の断面図である。産業設備100は、金属等の溶融物Mの収容容器101と、収容容器101の下方に設けられ、水等の冷却液Wが貯留されたキャビティ102と、キャビティ102内における収容容器101の直下で冷却液Wに浸漬して配置された冷却促進装置103と、を備えている。
収容容器101は、収容する溶融物Mを、外部に滴下し得るように構成されている。収容容器101の形状については限定されないが、底部となる位置に、滴下される溶融物Mが通る孔101aが設けられている。孔101aの位置も限定されることはないが、溶融物Mの局所的な残留を防ぐ観点から、収容容器101の最下点であることが好ましい。
キャビティ102は、少なくとも収容容器101側が開口しており、収容容器101から滴下される溶融物Mが、内部に導入されるように構成されている。冷却液Wは、少なくとも、冷却促進装置103が冠水する程度の深さまで貯留されていることが好ましい。すなわち、冷却液Wの液面は、冷却促進装置103の上端より上方において、上端に近い位置にあることが好ましい。
図2(a)は、図1の冷却促進装置103の構成を拡大して示す斜視図である。冷却促進装置103は、略水平方向に管状に延びる流路を形成する流路形成部104と、流路形成部104内に溶融物Mを導入する導入部105と、を有する。
流路形成部104は、少なくとも流路の下流側となる端部104bが開口しており、キャビティ101内の冷却液Wが、常時出入り可能な状態となっている。
流路形成部104内に滴下された溶融物Mを、流路に沿って下流側(端部104b側)に流れるように誘導する観点から、流路形成部104の上流側となる端部104cは、壁で塞がっていることが好ましい。また、同じ観点から、流路形成部104の底面は、端部104bに近づくにつれて低くなるように、傾斜していることが好ましい。
導入部105としては、その形態が特に限定されることはないが、例えば、流路形成部104の側壁のうち、収容容器101と対向する側(図2(a)では上側)の溶融物Mが滴下される部分に形成された、貫通孔とすることができる。この貫通孔の形状、大きさは、溶融物Mの粘性を考慮して決定される。
流路形成部104を底面104aに平行に切断した際の断面S1の面積は、2000mm2以上20000mm2以下であることが好ましい。断面S1の面積が2000mm2未満であると、溶融物Mを十分に冷却することが難しい。断面S1の面積が20000mm2を超えると、冷却液と接触して粗混合する部分の割合が増加し、その結果として、水の急な沸騰が起こりやすくなる。なお、本実施形態の流路形成部の底面104aは、キャビティ102内に流路形成部104を設置した際に、流路形成部104の内壁面のうち、鉛直方向において下側に位置する部分を意味している。
図2(b)は、図2(a)の流路形成部104を、その延在方向(長手方向)Lと垂直な面で切断した際の断面図である。流路の断面形状については、ここでは矩形のものを例示しているが、これに限定されることはなく、他の多角形であってもよいし、円形であってもよい。ただし、キャビティ102の底面102aに安定して設置する観点から、キャビティの底面102aと接する部分は平坦であることが好ましい。
流路形成部104を延在方向Lに垂直に切断した際の断面Sは、縦長であることが好ましく、具体的には、当該断面Sにおいて、水平方向の最大寸法Dが、鉛直方向Dの最大寸法の1倍以上200倍以下であることが好ましい。
以上のように本実施形態に係る産業設備100は、溶融物Mが、冷却液Wを収容した管状の流路104内に滴下されるように構成されている。溶融物Mの滴下後、流路の側壁で囲まれた空間は、下側に溶融物が溜まり、上側に水が溜まった状態となる。この場合、溶融物Mの水平方向の広がりが制限されることにより、溶融物Mの冷却液Wとの接触面積は、同じ量の溶融物Mが、流路内に収容されずに床面に広がって分布する場合に比べて小さくなる。そのため、流路内に収容されている溶融物Mのうち、冷却液Wと接触して粗混合する部分の割合を減らすことができ、その結果として、冷却液Wの急な沸騰を抑制することができる。
また、本実施形態に係る産業設備100では、溶融物Mが流路形成部104内の狭い空間に収容されることにより、溶融物Mの熱が流路形成部104内に籠り、同じ空間に収容されている冷却液Wの温度が急激に上昇する。そのため、流路形成部104内は蒸気リッチの状態となり、衝撃波発生の原因である新たな蒸気の発生が起こりにくくなり、その結果として、冷却液Wの急な沸騰をさらに抑制することができる。
<第二実施形態>
図3(a)は、本発明の第二実施形態に係る産業設備のうち、冷却促進装置203の構成を拡大して示す斜視図である。本実施形態の冷却促進装置203は、複数の流路形成部204を備え、それぞれの延在方向Lが互いに平行になるように、幅方向に並んで配置されている。複数の流路形成部204のそれぞれに、第一実施形態の冷却促進装置103と同様に、導入部205が設けられている。滴下される溶融物Mを漏れなく流路形成部204に導入する観点から、隣接する流路形成部204同士は、隙間なく密着するように配置されていることが好ましく、側壁を共有していてもよい。本実施形態に係る産業設備の冷却促進装置203以外の構成については、第1実施形態に係る産業設備100の構成と同様である。
一つ一つの流路形成部204および導入部205の構成は、第一実施形態での流路形成部104および導入部105の構成と同様であり、本実施形態の冷却促進装置203において、少なくとも、第一実施形態の冷却促進装置103と同等の効果を得ることができる。
さらに、流路形成部204が複数配置されていることにより、例えば溶融物Mの滴下される位置が特定されていない場合であっても、1つしか配置されていない場合に比べて高い確率で、いずれかの流路形成部204に溶融物Mを導入することができる。したがって、滴下された溶融物Mが、いずれの流路形成部204にも導入されずに、冷却促進装置203の外で冷却液Wと接触するのを防ぐことができ、接触に伴って冷却液Wの急な沸騰が起きるのを防ぐことができる。
(変形例1)
図3(b)は、本発明の第二実施形態の変形例1に係る産業設備のうち、冷却促進装置213の構成を模式的に示す斜視図である。本例のように、導入部215が、流路形成部214の収容容器側の面に、流路の延在方向Lに沿って複数設けられていてもよい。複数の導入部215は、延在方向Lに沿って等間隔に並んでいてもよいし、ランダムに並んでいてもよい。この場合、流路形成部に一つずつ設けられている場合に比べて、いずれかの流路形成部214に溶融物Mを導入することができる確率をより高めることができる。
<第三実施形態>
図4は、本発明の第三実施形態に係る産業設備のうち、冷却液Wを収容したキャビティ302内に設置された、冷却促進装置303の構成を拡大して示す断面図である。本実施形態の冷却促進装置303は、複数の板状部材306を、キャビティの底302a側から順に積み重ねることにより、鉛直方向(高さ方向)Hに複数の流路形成部304が設けられた構造を有している。図4では、流路形成部304が2段に重なっている場合について例示されているが、3段以上重なっていてもよい。本実施形態に係る産業設備の冷却促進装置303以外の構成については、第1実施形態に係る産業設備100の構成と同様である。
図5は、冷却促進装置303の構成を拡大して示す上面図である。一番下にある板状部材(底302aに最も近い位置にある板状部材)306を除く、各板状部材306は、溶融物Mを直下の流路に導く導入部(以下では貫通孔と呼ぶ)305を有している。貫通孔305の数について制限されることはない。実線で示すものが上から1番目の板状部材306に設けられているものであり、破線で示すものが上から2番目以降に設けられているものである。
板状部材306上を流れる溶融物Mは、貫通孔305の位置に差し掛かった際に、勢い余って貫通孔305の開口領域を飛び越し、貫通孔305の奥側の内壁に衝突することがある。その場合、衝突した溶融物Mが、跳ね上がって冷却促進装置303の外部に流出する虞がある。
こうした溶融物Mの流出を防ぐため、貫通孔305は、溶融物Mが流れる方向に広がった形状であることが好ましい。そのような形状として、例えば、長手方向が溶融物Mの流れ方向と略平行になるように形成された、楕円形、長方形等が挙げられる。長手方向に長くするとともに開口面積を最小限に抑える観点から、楕円形がより好ましい。
図4に示すように、各段の流路形成部304の端部同士または中間部同士を、それぞれ鉛直方向に立設した板状部材307等で固定してもよい。この場合、流路形成部304の強度を高めることができ、仮に冷却液Wが急に沸騰したとしても、その衝撃に耐えることが可能となる。
導入される溶融物Mの流路形成部304内での流れを促進する観点から、複数の流路形成部の底(下側の壁)は、いずれも下流側が低くなるように傾斜していることが好ましい。傾斜の角度は一定であってもよいし、連続的、断続的に変化していてもよい。図4では、各段の傾斜角度が断続的に1回変化している場合について例示している。すなわち、各段において、下流側に傾斜角度αの流路形成部304Aが配置され、上流側に傾斜角度βの流路形成部304Bが配置されており、下流側の傾斜角度αが上流側の傾斜角度βより小さくなっている。
本実施形態のように、流路形成部304を高さ方向Hに積み重ねた構造では、導入された溶融物Mが、重力の影響により、流路内で高さ方向(深さ方向)Hに広がって流れることになるため、冷却液Wとの接触面積を増やすことなく、冷却を行うことが可能となる。
なお、上述した3つの実施形態の冷却促進装置は、一体構造である場合、既設構造物等による制約スペースに施工することは難しいが、当該冷却促進装置が分割可能な構造である場合、既設構造物を避けるように組み立てることができる。例えば、施行スペースに既設構造物として柵状に複数の柱が立っている場合、完成状態の冷却促進装置そのものが、大きすぎて柱同士の間を通らないとしても、分割された小型の部材であれば通ることが可能となる。すなわち、分割された複数の部材を柱同士の間から挿入し、それぞれ回転させる等して所定の位置に搬入し、搬入された部材同士で所定の冷却促進装置を組み立てることができる。
<第四実施形態>
図6は、本発明の第四実施形態に係る産業設備のうち、冷却液を収容したキャビティ内に設置された、冷却促進装置403の一部の構成を拡大して示す断面図である。本実施形態の冷却促進装置403では、各流路形成部404の天井となる板状部材(天井部分)406が、流路形成部404の内側(床側)にひだ状の複数の突起部(スリーブ)408を有している。本実施形態に係る産業設備の突起部408以外の構成については、第3実施形態に係る産業設備の構成と同様である。
突起部408は、例えば、板状部材406に別の複数の板状部材を取り付けることによって形成することができる。取り付ける向きについての制限はないが、例えば図6のように、互いに平行に揃うように(主面同士が対向するように)取り付けてもよいし、十字を形成するように(主面と側面が対向するように)取り付けてもよい。突起部408は、板状部材406と一体であってもよいし、別体であってもよい。本実施形態に係る産業設備の突起部408以外の構成については、第3実施形態に係る冷却促進装置303の構成と同様である。
突起部408は、溶融物の流入に伴って発生する蒸気のポケットとして機能し、蒸気が外部に逃げにくい構造を有している。各流路形成部404に初めて冷却液が流入した際に、突起部408同士の間に蒸気が溜まることになる。蒸気のポケット機能を高める上では、導入部(貫通孔)405の近傍の突起部408Aが、他の突起部408Bよりも突出方向に長いことが好ましい。
このような構成においては、流路形成部404内は蒸気リッチの状態となり、衝撃波発生の原因である新たな蒸気の発生が起こりにくくなり、その結果として、冷却液の急な沸騰をさらに抑制することができる。
<第五実施形態>
図7は、本発明の第五実施形態に係る産業設備のうち、冷却液を収容したキャビティ内に設置された、冷却促進装置503の一部の構成を拡大して示す断面図である。本実施形態の冷却促進装置503は、各流路形成部504の床となる板状部材(床部分)506は、流路形成部の内側(天井側)の所定の位置に、ひだ状の突起部(スリーブ)509を有している。突起部509の数について制限されることはない。なお、本実施形態において、各流路形成部504の天井となる板状部材506の内側(床側)に、第4実施形態のように、ひだ状の複数の突起部を有していてもよい。本実施形態に係る産業設備の突起部509以外の構成については、第3実施形態に係る産業設備の構成と同様である。
突起部509は、例えば、板状部材506に別の板状部材を取り付けることによって形成することができる。取り付けは、板状部材の主面が溶融物の流れる方向に対して略垂直となるように、行うことが好ましい。突起部509は、板状部材506と一体であってもよいし、別体であってもよい。
突起部509は、所定の時間、溶融物Mの流れを仕切る犠牲材として機能するものである。例えば、図7のように、流路形成部504に導入された溶融物の進行方向Dにおいて、貫通孔505の直下の領域Rより手前に、突起部509が取り付けられている場合、蒸気が貫通孔505を通って外部に流出するのを防ぐことができる。
突起部509の材料としては、例えばシリカ、カルシウム、鉄等が挙げられる。突起部509の数、位置を調整することによって、流路形成部504ごとに割り当てられる冷却液の量を制限することができるため、短時間で高ボイドを実現でき、粗混合現象が促進されるのを防ぎ、水の急な沸騰を抑制することが可能となる。
突起部509は、溶融物に接して所定の時間が経過すると、溶融物に溶融する。溶融した突起部509は、溶融物を低粘性化させ、流路形成部間での拡散を促すことになるため、その後の長期冷却プロセスにおいて、有効な構成要素となる。
<第六実施形態>
図8は、本発明の第六実施形態に係る産業設備のうち、冷却液を収容したキャビティ内に設置された、冷却促進装置603の一部の構成を拡大して示す断面図である。本実施形態の冷却促進装置603は、鉛直方向Hにおいて最も高い位置にある流路形成部604のうち、天井部分となる板状部材(以下ではトッププレートと呼ぶことがある)606Aの上に、貫通孔605の位置を避けて、被覆部材610A(610)が設置されている。被覆部材610Aは、ジルコニア等を含む耐熱性に優れた材料からなる。本実施形態に係る産業設備の被覆部材610以外の構成については、第3実施形態に係る産業設備の構成と同様である。
被覆部材610Aが設置されていることにより、高温の溶融物Mが流れた場合に、トッププレート606Aにアブレーション(欠損)が発生するのを防ぐことができる。キャビティ内で溶融物を薄く広げる場合には、溶融物を低粘性化するために、シリカ、カルシウム等のアルカリ性のコンクリートの層を、被覆部材610Aの上に設置してもよい。
トッププレート606よりも下にある板状部材(ロウアープレート)606Bにおいて、トッププレート606の貫通孔605の位置と重なる位置にも、被覆部材610Bが設置されていることが好ましい。この場合、貫通孔605から落下した溶融物Mが、ロウアープレートに衝突することによって、そこに孔があいてしまうのを防ぐことができる。
<第七実施形態>
図9は、本発明の第七実施形態に係る産業設備のうち、冷却促進装置703の上面の構成を拡大して示す斜視図である。冷却促進装置703では、冷却液の液面がトッププレート(板状部材)706Aより高い場合に備え、トッププレート706A上に、板状の突起部(鉛直プレート)711が設置されている。突起部711の主面711aは、鉛直方向と略平行となっている。突起部711は、トッププレート706と一体であってもよいし、別体であってもよい。本実施形態に係る産業設備の突起部711以外の構成については、第3実施形態に係る産業設備の構成と同様である。
トッププレート706A上に突起部711が設置されていることにより、溶融物がトッププレート706A上を流れる場合であっても、溶融物の拡散範囲が狭まっているため、粗混合現象が促進されるのを防ぎ、水の急な沸騰を抑制することが可能となる。
<第八実施形態>
図10は、本発明の第八実施形態に係る産業設備のうち、冷却液を収容したキャビティ内に設置された、冷却促進装置803の一部の構成を拡大して示す断面図である。本実施形態の冷却促進装置803は、低融点材料からなる蓋部材812が、トッププレート806Aの貫通孔の部分に埋め込まれるように設置されている。本実施形態に係る産業設備の蓋部材812以外の構成については、第3実施形態に係る産業設備の構成と同様である。
蓋部材812は、溶融物に接触すると溶ける材料で構成されているため、蓋部材812上を通過しようとする溶融物は、蓋部材812を溶かし、溶けてできた孔(貫通孔)から下の段に落下して流れてゆく。溶けないで残っている蓋部材812は、冷却促進装置803内の蒸気の出口を塞ぐ役割を果たし、冷却液の温度を高めることができる。
100・・・産業設備
101・・・収容容器
101a・・・収容容器の孔
102、302・・・キャビティ
102a・・・キャビティの底面
103、203、213、303、403、503、603、703・・・冷却促進装置
104、204、214、304、304A、304B、604・・・流路形成部
804・・・流路形成部
104a、304a・・・流路形成部の底面
104b、104c・・・流路形成部の端部
105、205、215、305、605・・・導入部(貫通孔)
306、307、406、606、606A、606B、706A・・・板状部材
806、806A・・・板状部材
408、408A、408B、509、711・・・突起部
610、610A、610B・・・被覆部材
711a・・・突起部の主面
812・・・蓋部材
D・・・溶融物の進行方向
L・・・流路形成部の延在方向
M・・・溶融物
R・・・貫通孔直下の領域
W・・・冷却液

Claims (11)

  1. 冷却液が貯留されたキャビティと、前記キャビティ内の前記冷却液に浸漬して配置された冷却促進装置とを備え、
    前記冷却促進装置が、水平方向に管状に延びる流路を形成する流路形成部と、前記キャビティに滴下された金属の溶融物を前記流路形成部内に導入する導入部とを有し、
    前記流路形成部を底面に平行に切断した際の断面積が、2000mm 以上20000mm 以下であることを特徴とする産業設備。
  2. 前記キャビティに溶融物を滴下し得る収容容器をさらに備え、
    前記キャビティは前記収容容器の下方に設けられ、
    前記冷却促進装置は、前記キャビティ内における前記収容容器の直下に配置され、
    前記収容容器から前記キャビティに滴下された前記溶融物が、前記導入部を通じて前記流路形成部内に導入されることを特徴とする請求項1に記載の産業設備。
  3. 前記導入部が、前記流路形成部の側壁のうち前記収容容器と対向する側に設けられた、貫通孔であることを特徴とする請求項に記載の産業設備。
  4. 前記貫通孔が、前記流路形成部の延在方向に複数並んで設けられていることを特徴とす
    る請求項に記載の産業設備。
  5. 前記流路形成部を延在方向に垂直に切断した際の断面において、水平方向の寸法が鉛直方向の寸法の1倍以上200倍以下であることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の産業設備。
  6. 前記流路形成部を複数有し、それぞれの幅方向に並んでいることを特徴とする請求項1
    からのいずれか一項に記載の産業設備。
  7. 複数の前記流路形成部が、鉛直方向に積み重ねられていることを特徴とする請求項1か
    のいずれか一項に記載の産業設備。
  8. 前記流路形成部の天井部分が、前記流路形成部の内側に複数の突起部を有していること
    を特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の産業設備。
  9. 前記流路形成部の床部分が、前記流路形成部の内側に突起部を有していることを特徴と
    する請求項1からのいずれか一項に記載の産業設備。
  10. 鉛直方向において最も高い位置にある前記流路形成部の上に、被覆部材が設置されてい
    ることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の産業設備。
  11. 鉛直方向において最も高い位置にある前記流路形成部の上に、突起部が設置されている
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の産業設備。
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