JP6719264B2 - レーザ加工装置および状態検出装置 - Google Patents

レーザ加工装置および状態検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、レーザ加工ノズルとワークの間の状態を検出するための状態検出装置を用いたレーザ加工装置および状態検出装置に関するものである。
レーザ加工中にプラズマが発生すると、センサ電圧が加工ノズルとワークとの間隙長に関係なく変動するが、特許文献1では、電気抵抗を監視することで、プラズマを容易に検出することが出来る。従って、プラズマを検出した際に、例えば加工ヘッドの送り速度を減速させることで、プラズマの発生を抑制することが出来るので、レーザ加工における倣い制御を安定して機能させることが出来る。
また、特許文献2には、センサ電極とワークピースの間隔を測定する方法が開示されており、加工中に発生するプラズマの影響を軽減するために、加工ノズルとワークピースとの間に発生するプラズマをオーミック抵抗としてモデル化し、加工ノズルとワークピースとの間の静電容量をキャパシタンスとしてモデル化して、ギャップ幅を検出している。
特開2005−219093号公報 特開2000−234903号公報
しかしながら、特許文献1の装置では、簡単な構成でプラズマの検出を行うことができるものの、特に加工ヘッドを高速動作した場合は、加工ノズルとワークとの間隙長を測定することは困難である。
また、特許文献2の方法では、特に、薄いステンレス鋼板の加工など、強いプラズマが頻繁に発生する加工の場合、プラズマの影響による誤検出を避けるために、精度よく状態検出を行おうとすると、加工速度を低く抑えなければならない。このため、作業効率が低下してしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、加工速度を低下させることなく、プラズマの状態を測定することができ、作業効率が低下するのを抑えることのできるレーザ加工装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るレーザ加工装置は、加工ノズルに設けられた測定電極とワークの間に参照信号を供給するための信号生成回路と、測定電極とワークの間の状態に応じて変化する電気信号を測定するための測定回路と、測定電極とワークの間に発生するプラズマを抵抗成分と静電容量成分の並列回路としてモデル化して第1のモデルとして算出するとともに、測定電極とワークの間のギャップを静電容量成分としてモデル化して第2のモデルとして算出するモデル演算部と、加工送り速度指令値およびギャップ幅の指令を含む加工条件を生成する加工条件生成部と、加工送り速度指令値およびギャップ幅の指令を含む加工条件を生成する加工条件生成部と、プラズマの静電容量成分およびギャップの静電容量成分を合成した静電容量成分とプラズマの抵抗成分との関係を、加工送り速度指令値から定まる加工速度に応じて補正することによって、第1のモデルおよび第2のモデルを補正する補正演算部と、補正された第1のモデルと補正された第2のモデルを用いて測定電極とワークとのギャップを演算しギャップ情報として出力するギャップ演算部と、ギャップ幅の指令をギャップ情報に基づいて補正する倣い制御部とを備える
この発明によれば、加工速度を低下させることなく、プラズマの状態を測定することができ、作業効率が低下するのを抑えることのできるレーザ加工装置を得ることができるという効果を奏する。
実施の形態1の状態検出装置を用いたレーザ加工装置の構成図 実施の形態1の状態検出装置の測定部の等価回路を示す図 低速度時のプラズマ発生時の測定データの変化の簡略図 高速度時のプラズマ発生時の測定データの変化の簡略図 低速度時のプラズマ発生時のギャップ補正データの簡略図 高速度時のプラズマ発生時のギャップ補正データの簡略図 補正演算部追加後の高速度時のプラズマ発生時のギャップ補正データの簡略図 実施の形態2の状態検出装置を用いたレーザ加工装置の構成図 実施の形態3の状態検出装置を用いたレーザ加工装置の構成図
以下に、本発明に係るレーザ加工装置および状態検出装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す図面においては、理解の容易のため、各部材の縮尺が実際とは異なる場合がある。各図面間においても同様である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる状態検出装置1を用いたレーザ加工装置100を示す構成図である。図示しない加工ヘッドの先端には、レーザ発振器30から供給されるレーザ光を照射するための加工ノズル3が設けられる。レーザ加工の際、加工ノズル3は、加工対象であるワーク4に接近し、焦点位置で加工できるように位置決めされる。
実施の形態1のレーザ加工装置100は、加工ノズル3とワーク4との状態を検出する状態検出装置1と、状態検出装置1の検出結果に基づき、加工ノズル3を位置決めすべく、加工ノズル3とワーク4との間のギャップの最適値を算出する数値制御装置2とを備える。
加工位置決め制御は、状態検出装置1の出力に基いて、レーザ加工装置100に搭載されている数値制御装置2により実施される。状態検出装置1では、加工条件を用いてセンサのモデル演算結果を補正することにより、より正確なプラズマのモデルを算出し、モデルに基づきギャップの計算を行う。
状態検出装置1は、信号生成回路10と、測定回路11と、モデル演算部12を備える。状態検出装置1は、加工ノズル3とワーク4の間に発生するプラズマ6を、抵抗成分と静電容量成分の並列回路としてモデル化し、第1のモデルを算出する。そして加工ノズル3の測定電極3aとワーク4の間のギャップを静電容量成分としてモデル化し、第2のモデルを算出する。
信号生成回路10は、一定の周波数を有する交流参照信号を生成し、加工ノズル3とワーク4との間に供給する。実施の形態1の状態検出装置では、加工ノズル3に別途測定電極3aが設けられている。なお加工ノズル3に別途測定電極3aが設けられている場合は、測定電極3aとワーク4との間に交流参照信号を供給する。交流参照信号には、正弦波あるいは方形波をはじめとする交流信号を用いる。
加工ノズル3とワーク4との間の静電容量を高精度に求めるためには、参照信号は、例えば、100kHz以上のある程度高い周波数をもつのが好ましい。
参照信号を測定電極3aに供給した場合、測定電極3aとワーク4との間の状態に応じて、測定回路11を流れる信号が変化する。測定電極3aとワーク4の間の状態は、ギャップ幅あるいはプラズマ量をはじめとする物理的状態である。
測定電極3aとワーク4との間の状態に応じて変化した信号を測定回路11で測定し、測定回路11の出力を、モデル演算部12では、加工ノズル3とワーク4の間に発生するプラズマ6を抵抗成分6Rと静電容量成分6Cの並列回路のかたちでモデル化するとともに、測定電極3aとワーク4の間のギャップを静電容量成分6Cのかたちでモデル化している。
加工ノズル3および、加工ノズル3に対向するワーク4は、あたかも電極間に空気層が介在するコンデンサであるとみなすことができる。加工ノズル3とワーク4間のギャップによる静電容量は、加工ノズル3に相当する上側の電極板5aと、ワーク4に相当する下側の電極板5bとを有する。
加工ノズル3とワーク4との間のギャップの幅が変化すると、コンデンサ5の容量が変化する。従って、コンデンサ5の容量を測定することによって、加工ノズル3とワーク4との間のギャップの幅を算出できるため、コンデンサ5はギャップセンサとして機能する。
上側の電極板5aとしてモデル化される加工ノズル3は、状態検出装置1の測定回路11に接続される。下側の電極板5bとして機能するワーク4は、通常、グランド電位となるように接地される。
なお、ここでは、加工ノズル3自体を測定電極3aに用いる例を説明するが、加工ノズル3先端に別途センサ電極を取り付けて、センサ電極を測定電極として、ワーク4との間の静電容量を検出することも可能である。
レーザ光をワーク4に照射すると、加工条件によっては加工ノズル3とワーク4との間にプラズマ6が発生することがある。プラズマ6は、従来のような抵抗成分のみでなく、実施の形態1のレーザ加工装置100ではインピーダンス回路としてモデル化している。
特に、実施の形態1の状態検出装置1では、図2に等価回路図を示すように、加工ノズル3とワーク4との間を、抵抗成分と静電容量成分の並列回路でモデル化し、第1のモデルとしている。従って、加工ノズル3とワーク4との間は、プラズマ6による抵抗成分6R、プラズマ6による静電容量成分6C、およびギャップによるコンデンサ5の静電容量成分5Cが並列接続されていることになる。そこで、加工ノズル3とワーク4との間の電気的特性を計測することによって、加工ノズル3とワーク4との間の状態を観測することができる。また、加工ノズル3に設けられた測定電極3aとワーク4との間をモデル化し、第2のモデルとしている。
実施の形態1のレーザ加工装置100の状態検出装置1では、加工ノズル3はケーブルCbを介して測定回路11に接続されている。測定回路11は、ケーブルCbの芯線Cb1を介して加工ノズル3側の中心と接続されている。測定回路11の出力には、ケーブルCbによる静電容量成分および抵抗成分が付加された信号を得ることができる。しかし、ケーブルの静電容量成分は既知であるため、その差分の静電容量を計算することは容易である。ケーブルCbの外被Cb2には、検出信号と同位相の信号を付加しており、測定におけるガード電極として機能しており、電極とワーク間以外の静電容量が検出されることを防いでいる。従って、加工ノズル3とワーク4との間に形成される静電容量の測定精度を向上させることができる。なお、ケーブルCbの外被Cb2は、同軸ケーブルの外部導体、金属シースに相当する。測定回路11は、加工ノズル3とワーク4との間に形成される静電容量成分および抵抗成分を測定することで、加工ノズル3とワーク4間の状態を判定し、加工ノズル3とワーク4との間のギャップを検出することができる。
また、数値制御装置2は、加工条件生成部20と、加工条件生成部の出力と、モデル演算部12で求めたモデルとを入力変数とし、モデルの補正を行う補正演算部21と、補正演算部21の出力に基づきギャップ幅を算出するギャップ演算部22と、倣い制御部23と、実際にギャップ幅およびXY方向のスキャン速度を送出する制御部24とを有している。
ギャップ演算部22は、モデルの補正を行う補正演算部21の出力に基づき検出対象であるギャップ幅を出力する。
倣い制御部23は、ギャップ演算部22から送られたギャップ情報と、加工条件生成部20で作られたギャップの指令と比較してZ軸方向の指令の補正値を計算する。倣い制御部23から出力された補正値を加工条件生成部20から出力されたギャップ指令値に合わせてZ軸制御部24Zに送ることにより、ギャップを指令した幅に保つことができる。実施の形態1においてZ方向は加工ノズル3とワーク4との垂直方向とし、XY方向とは、水平方向とし、図示しないワーク搬送台の移動方向をXY方向とした。
図3および図4に加工中のプラズマ発生によるプラズマの抵抗成分と、プラズマ静電容量成分と加工ノズル3とワーク4間のギャップの静電容量成分とを合成した静電容量成分とを測定した結果を示す。横軸は抵抗成分の逆数、縦軸は静電容量成分である。縦軸方向の変化を近似した直線を近似直線a,bで示す。図3は加工速度が低速である場合、図4は加工速度が高速である場合の近似曲線を示す図である。近似直線aはy=1.975×10-08x-2.007×10-14。近似直線bはy=1.604×10-08x-1.224×10-14。図より、変化を近似した直線の傾きは、若干異なることが分かる。近似式は、最小二乗近似により求めている。従来の状態検出装置では、合成した静電容量成分の変化を近似した近似直線の傾きを加工速度に関係なく一定であるとみなして、プラズマ6が発生した時のギャップの静電容量の変化を補正してきた。つまり、近似直線a,bのズレは、加工速度が変化した場合、傾きが若干変化することから補正にズレが生じ、ギャップの計算がずれることを示唆している。図3から図7において、加工速度が高速である場合の加工速度を、加工速度が低速である場合の加工速度の1.5倍程度に速度を設定し測定を行った。
図5および、図6に加工速度が変化した時のギャップ計算のズレについて、簡略化して示す。図5は加工速度が低速である場合、図6は加工速度が高速である場合である。横軸には時間、左側の第1縦軸にはギャップ、右側の第2縦軸には、ギャップ間の抵抗成分の逆数を示している。プラズマ補正ありは曲線Pa、プラズマ補正なしは曲線Pn、ギャップ間の抵抗成分の逆数は曲線Prで示す。Tiはレーザ照射区間である。プラズマ補正ありとプラズマ補正なしの要素は左側の第1縦軸、ギャップ間の抵抗成分の逆数は右側の第2縦軸を用いている。
レーザ照射されていない時は、プラズマが発生していないため、ギャップは1mm程度に保たれている。また、プラズマの抵抗成分がないためにギャップ間の抵抗成分は無限大になり、ギャップ間の抵抗成分の逆数は0に近い値となる。
レーザ照射すると、プラズマが発生し、ギャップ間の静電容量成分と抵抗とに変化が生じる。また、ギャップは補正をしない場合、実際のギャップ幅よりも狭くなっていると検出してしまっている。そこで、ギャップ幅をプラズマの抵抗成分の逆数を用いて補正する。図5で示すように、加工速度が低速である場合は、レーザ照射中も1mm程度になるように補正が効いている。
しかし、傾きが一定であるとした場合、図6に示すように加工速度が高速となればプラズマが大きく生成され、ギャップの抵抗成分は小さくなるため、抵抗成分の逆数分大きくなる。従って、より大きく補正してしまい、状態検出装置は実際よりもギャップが広がっているように検出してしまう。よって加工条件によってプラズマの大きさが変わる場合にモデルを補正する手段が必要になる。
実施の形態1では、従来の方式では状態検出装置内で実施していた、ギャップの計算を数値制御装置2内に移し、補正演算部21でモデルを補正し、ギャップ演算部22でギャップ演算を行う。実施の形態1のレーザ加工装置100では、状態検出装置1からギャップのモデル情報を、アナログデータ、若しくはデジタルデータのかたちで、数値制御装置2に送り、数値制御装置2内では、補正演算部21にて加工条件生成部20から受け取った加工送り速度指令値、レーザ出力指令値、ギャップ指令値、焦点位置指令値をはじめとする加工条件を基にモデルを補正する。例えば図3,図4から分かるような補正演算部21は、プラズマ抵抗成分の変化の係数を加工速度によって補正する。
ギャップ演算部22では、補正したモデルを入力変数とし、検出対象であるギャップ幅を出力変数とする。図7にモデルの補正を行った場合の計算結果について、簡略化して示す。図7においてもプラズマ補正ありは曲線Pa、プラズマ補正なしは曲線Pn、ギャップ間の抵抗成分の逆数は曲線Prで示す。Tiはレーザ照射区間である。モデルの補正をし、ギャップを算出することで、図6の場合と同じようにプラズマが発生した場合でも、ギャップ計算の出力は1mm程度に保つことができる。
制御部24の内、Z軸制御部24Zは、加工条件生成部20から受け取ったギャップ指令値に基づき、加工ノズル3のZ軸方向の高さを補正する。
ギャップ演算部22で、出力されたギャップ幅を基に、倣い制御部23でZ軸の指令を補正し、ギャップ幅を一定に保つ。以上のように、加工条件によりモデルを補正する補正演算部21を持つことにより、加工条件によりプラズマのモデルが変化した場合でも、より正確にギャップのモデル化が可能になる。従って、プラズマが発生しても正しく補正されたギャップ幅を得ることができ、加工速度を落とすことなく、加工が可能になる。
レーザ発振器30は、加工条件生成部20から受け取ったレーザ出力指令値に基いてレーザ発振を行いレーザ加工のための出力を加工ノズル3に供給する。
制御部24の内XY軸制御部24XYは、加工条件生成部20から受け取った加工送り速度指令値に基づき、加工ノズル3のXY軸方向25XYの搬送速度を補正する。
実施の形態1の状態検出装置30を用いたレーザ加工装置100によれば、加工条件によりプラズマのモデルが変化した場合でも、正確にギャップを得ることができる。
また、実施の形態1の状態検出装置30を用いたレーザ加工装置100によれば、処理が多い計算部分をすべて数値制御装置に持たせることができる、加えて、条件を送るための通信方式を追加する必要がないので、検出装置自体は構成を簡易なものにすることができる。
実施の形態2.
図8は、本発明の実施の形態2の状態検出装置1を用いたレーザ加工装置100Sを示す構成図である。実施の形態2のレーザ加工装置100Sが、実施の形態1のレーザ加工装置100と異なる点は、実施の形態1のレーザ加工装置100では数値制御部2に設けられていた補正演算部21とギャップ演算部22とが、状態検出装置1Sに設けられた点である。実施の形態2のレーザ加工装置100Sにおける数値制御部2Sは、倣い制御部23で、状態検出装置1Sに設けられたギャップ演算部22から送られたギャップ情報と、加工条件生成部20で作られたギャップ指令値と比較してZ軸方向の指令の補正値を計算する。実施の形態2のレーザ加工装置100Sの他の構成については、実施の形態1のレーザ加工装置100と同様であるため、ここでは説明を省略する。なお同一部位には同一符号を付した。
実施の形態2のレーザ加工装置100Sでは、加工ヘッドの先端には、レーザ発振器30から供給されるレーザ光を照射するための加工ノズル3が設けられる。レーザ加工の際、加工ノズル3は、加工対象であるワーク4に接近し、焦点位置で加工できるように位置決めされる。これらの制御は、レーザ加工装置100Sに搭載されている数値制御装置2により実施される。実施の形態2のレーザ加工装置100Sによれば、演算を状態検出装置に任せることができるので、数値制御装置側の演算リソースを節減することができるという効果を奏する。
実施の形態2では、数値制御装置2内の加工条件生成部20より加工送り速度指令値、レーザ出力指令値、ギャップ指令値、焦点位置をはじめとする加工条件を状態検出装置1Sに送信する。送信された情報を基に補正演算部21はモデル演算部12で演算したモデルを補正し、ギャップ演算部22は補正したモデルを入力とし、検出対象であるギャップ幅を出力する。出力したギャップ幅はアナログデータ、若しくはデジタルデータで数値制御装置2Sに送出される。数値制御装置2S内では、倣い制御部23は、状態検出装置1Sから送られたギャップ幅と、加工条件生成部20で作られたギャップ指令値と比較してZ軸の指令の補正値を計算する。倣い制御部23から出力された補正値を加工条件生成部20から出力された指令値に合わせてZ軸制御部24Zに送ることにより、Z軸25Z方向の位置決めを行い、ギャップを指令した幅に保つことができる。実施の形態1と同様に、加工条件によりモデルを補正する補正演算部21を持つことにより、より正確にギャップのモデル化が可能になり、プラズマ6が発生しても速度を落とすことなく加工を行うことが可能になる。
実施の形態3.
図9は、本発明の実施の形態3の状態検出装置30を用いたレーザ加工装置100Pを示す構成図である。実施の形態3のレーザ加工装置100Pが、実施の形態2のレーザ加工装置100Sと異なる点は、実施の形態2の数値制御部2Sは、実施の形態2の数値制御部2Sには設けられていない補正量演算部25を備えた点である。補正量演算部25は、加工条件生成部20の出力に接続されている。
実施の形態3のレーザ加工装置100Pでは、数値制御装置2P内に設けられた補正量演算部25が、加工条件生成部20より加工送り速度指令値、レーザ出力指令値、ギャップ指令値、焦点位置をはじめとする加工条件を受け、モデルの補正量を計算する。補正量演算部25での演算されたモデルの補正量は状態検出装置1Pに送信される。補正量演算部25で算出された補正量を基に補正演算部21はモデル演算部12で演算されたモデルを補正し、ギャップ演算部22は補正されたモデルを入力とし、ギャップ演算部22は、検出対象であるギャップ幅を出力する。出力されたギャップ幅は、アナログデータ、若しくはデジタルデータで数値制御装置2Pに送出される。数値制御装置2P内では、倣い制御部23が、状態検出装置1Pから送信されたギャップ情報と、加工条件生成部20で作られたギャップ指令値とを比較してZ軸の指令の補正値を計算する。倣い制御部23から出力された補正値を加工条件生成部20から出力された指令値に合わせてZ軸制御部24Zに送ることにより、ギャップを司令した幅に保つ。
実施の形態3のレーザ加工装置100Pの他の構成については、実施の形態2のレーザ加工装置100Sと同様であるため、ここでは説明を省略する。なお同一部位には同一符号を付した。実施の形態3のレーザ加工装置においても、実施の形態1,2のレーザ加工ヘッドの先端には、レーザ発振器30から供給されるレーザ光を照射するための加工ノズル3が設けられる。レーザ加工の際、加工ノズル3は、加工対象であるワーク4に接近し、焦点位置で加工できるように位置決めされる。これらの制御は、レーザ加工装置に搭載されている数値制御装置2Pにより実施される。
実施の形態3のレーザ加工装置では、数値制御装置2内の加工条件生成部20より加工条件を受け、モデルの補正量を計算する補正量演算部25を持つ。補正量演算部25での演算結果を状態検出装置1Pに送信し、補正量演算部25で算出された補正量を基に補正演算部21はモデル演算部12で演算したモデルを補正し、ギャップ演算部22は補正したモデルを入力とし、検出対象であるギャップ幅を出力する。出力したギャップのデータはアナログデータ、若しくはデジタルデータで数値制御装置2Pに送る。数値制御装置2P内には、状態検出装置1から送られたギャップ情報と、加工条件生成部20で作られたギャップの指令と比較してZ軸の指令の補正値を計算する倣い制御部23があり、倣い制御部23から出力された補正値を加工条件生成部20から出力された指令値に合わせてZ軸制御部24Zに送ることにより、ギャップを司令した幅に保つことができる。実施の形態1および2と同様に、加工条件によりモデルを補正する補正演算部21を持つことにより、より正確にギャップのモデル化が可能になり、プラズマ6が発生しても速度を落とすことなく加工が可能になる。加えて、実施の形態3のレーザ加工装置では、数値制御装置2P内の補正量演算部25で算出された補正量を基に補正演算部21はモデル演算部12で演算したモデルを補正するため、状態検出装置1P内の計算量をさらに削減することができるという利点もある。
なお、加工ヘッドには、レーザ発振器から出力されるレーザ光をワークに導くための光学系が設けられ、先端には加工ノズルが設けられているが、ここでは光学系および加工ヘッドには図示を省略している。
以上説明したように、実施の形態1から3のレーザ加工装置によれば、加工条件を用いてセンサのモデル演算結果を補正することにより、より正確なプラズマのモデルを基にギャップの計算が可能になり、加工速度を落とすことなく加工を実行できるという効果を奏する。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1S,1P 状態検出装置、2,2S,2P 数値制御装置、3 加工ノズル、3a 測定電極、4 ワーク、5 コンデンサ、5a,5b 電極板、6 プラズマ、10 信号生成回路、11 測定回路、12 モデル演算部、20 加工条件生成部、21 補正演算部、22 ギャップ演算部、23 倣い制御部、24 制御部、24XY XY軸制御部、24Z Z軸制御部、25 補正量演算部、25XY XY軸、25Z Z軸、30 レーザ発振器、100,100S,100P レーザ加工装置。

Claims (8)

  1. 加工ノズルに設けられた測定電極とワークの間に参照信号を供給するための信号生成回路と、
    前記測定電極と前記ワークの間の状態に応じて変化する電気信号を測定するための測定回路と、
    前記測定電極と前記ワークの間に発生するプラズマを、抵抗成分と静電容量成分の並列回路としてモデル化し第1のモデルとして算出するとともに、前記測定電極と前記ワークの間のギャップを静電容量成分としてモデル化し第2のモデルとして算出するモデル演算部と
    加工送り速度指令値およびギャップ幅の指令を含む加工条件を生成する加工条件生成部と、
    前記プラズマの静電容量成分および前記ギャップの静電容量成分を合成した静電容量成分と前記プラズマの抵抗成分との関係を、前記加工送り速度指令値から定まる加工速度に応じて補正することによって、前記第1のモデルおよび前記第2のモデルを補正する補正演算部と、
    補正された前記第1のモデルと補正された前記第2のモデルを用いて前記測定電極と前記ワークとのギャップを演算しギャップ情報として出力するギャップ演算部と、
    前記ギャップ幅の指令を前記ギャップ情報に基づいて補正する倣い制御部と
    を備えるレーザ加工装置。
  2. 前記モデル演算部は、前記静電容量成分の変化量が前記プラズマの抵抗成分の逆数の変化量に比例する関係となるように前記第1のモデルおよび前記第2のモデルを算出し、
    前記補正演算部は、前記静電容量成分の変化量と前記プラズマの抵抗成分の逆数の変化量との比率を前記加工速度に応じて変化させることにより前記第1のモデルおよび前記第2のモデルを補正することを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記倣い制御部は、前記ギャップ幅を一定に保つように前記ギャップ幅の指令を補正することを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記測定電極と前記ワークとの状態を検出する状態検出装置と、前記状態検出装置の検出結果に基づき前記加工ノズルを位置決めすべく前記ギャップ幅の最適値を算出する数値制御装置とを含むことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  5. 前記数値制御装置は、前記加工条件生成部、前記補正演算部、前記ギャップ演算部および前記倣い制御部を含み、前記状態検出装置は、前記信号生成回路、前記測定回路および前記モデル演算部を含むことを特徴とする請求項に記載のレーザ加工装置。
  6. 前記数値制御装置は、前記加工条件生成部および前記倣い制御部を含み、前記状態検出装置は、前記信号生成回路、前記測定回路、前記モデル演算部、前記補正演算部および前記ギャップ演算部を含むことを特徴とする請求項に記載のレーザ加工装置。
  7. 前記加工条件には、レーザ出力指令値およびレーザ照射の焦点位置がさらに含まれることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  8. 加工ノズルに設けられた測定電極とワークの間に参照信号を供給するための信号生成回路と、
    前記測定電極と前記ワークの間の状態に応じて変化する電気信号を測定するための測定回路と、
    前記測定電極と前記ワークの間に発生するプラズマを、抵抗成分と静電容量成分の並列回路としてモデル化し第1のモデルとして算出するとともに、前記測定電極と前記ワークの間のギャップを静電容量成分としてモデル化し第2のモデルとして算出するモデル演算部と、
    前記プラズマの静電容量成分および前記ギャップの静電容量成分を合成した静電容量成分と前記プラズマの抵抗成分との関係を、加工速度に応じて補正することによって、前記第1のモデルおよび前記第2のモデルを補正する補正演算部と、
    補正された前記第1のモデルと補正された前記第2のモデルを用いて前記測定電極と前記ワークとのギャップを演算するギャップ演算部と
    を備える状態検出装置。
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