JP7414626B2 - ワイヤ送給装置および付加製造装置 - Google Patents

ワイヤ送給装置および付加製造装置 Download PDF

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Description

本開示は、ワイヤを送給するワイヤ送給装置および付加製造装置に関する。
溶接材料であるワイヤを送給するワイヤ送給装置として、可撓性を有する管の内部にワイヤを通すことによって、送給先である被加工物へワイヤを導くものが知られている。管の内部においてワイヤが張った状態である場合、ワイヤが管の内壁に接触することによってワイヤの送給抵抗が増大することがある。ワイヤ送給装置によりワイヤをスムーズに送給するために、湾曲させた管にワイヤを通すことによってワイヤをたるませる技術が知られている。
特許文献1には、可撓性を有する管であるワイヤコアを湾曲させて配置し、当該ワイヤコアにワイヤを通すことによってワイヤをたるませるワイヤバッファ形成装置において、ワイヤのたるみが一定になるようにワイヤの送給量を調整することが開示されている。特許文献1にかかるワイヤバッファ形成装置は、2つのワイヤ送給器の間においてワイヤをたるませることから、2つのワイヤ送給器におけるワイヤの送給量に差が生じた場合に、ワイヤのたるみの度合いが変化する。特許文献1にかかるワイヤバッファ形成装置は、ワイヤの変位に伴うワイヤコアの変位を検出することによってワイヤのたるみの度合いを検出し、ワイヤの送給量のフィードバック制御を行う。
特開2017-136613号公報
材料であるワイヤを局所的に溶融させ、溶融した材料の付加によって造形を行う付加製造装置には、送給指令に従った送給量でワイヤを送給するワイヤ送給装置が使用される。付加製造装置のうち、指向性エネルギ堆積(Direct Energy Deposition:DED)方式によって立体形状を製造する付加製造装置では、ワイヤの送給量を一定に維持することによって安定した造形を可能とするために、送給量の高精度な調整が求められる。
特許文献1にかかるワイヤバッファ形成装置において、ワイヤの変位がわずかであった場合に、ワイヤの変位がワイヤコアの内部での変位にとどまることによって、ワイヤコアが変位しないことがある。このため、特許文献1にかかる従来の技術が付加製造装置のワイヤ送給装置に適用された場合、ワイヤ送給装置は、ワイヤのたるみの度合いを正確に検出することができず、ワイヤの送給量を高い精度で調整することが困難であるという問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、ワイヤの送給量を高い精度で調整可能とするワイヤ送給装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかるワイヤ送給装置は、可撓性を有しており湾曲させて配置され、導体であるワイヤが通される管部と、ワイヤの供給源と管部の入口との間に設けられ、ワイヤを送給する第1の送給器と、管部の出口とワイヤの送給先との間に設けられ、ワイヤを送給する第2の送給器と、管部の湾曲部分に対向して配置されている検出電極と、管部の内部を通るワイヤと検出電極との距離を検出する検出部と、距離の検出結果に基づいて、第1の送給器または第2の送給器におけるワイヤの送給量を調整する送給調整部と、を備える。検出電極は、湾曲部分、または湾曲部分を通るワイヤに沿うように曲げられた形状である。検出部は、ワイヤと検出電極との間における静電容量に基づいて距離を検出する。
本開示にかかるワイヤ送給装置は、ワイヤの送給量を高い精度で調整することができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかるワイヤ送給装置の概略構成を示す図 実施の形態1にかかるワイヤ送給装置が有するワイヤバッファ形成部と定電流回路とを示す図 実施の形態1にかかるワイヤ送給装置が有する検出部を示す図 実施の形態1にかかるワイヤ送給装置が有する送給調整部を示す図 実施の形態1にかかるワイヤ送給装置が有する静電シールドカバーによる遮蔽の効果について説明するための図 実施の形態1にかかるワイヤ送給装置による検出結果を表すVとたるみ量との関係の例を示す図 実施の形態1にかかるワイヤ送給装置におけるワイヤのたるみ量と管部の変位量との関係の例を示す図 実施の形態1にかかるワイヤ送給装置による検出結果を表すVと管部の変位量との関係の例を示す図 実施の形態2にかかるワイヤ送給装置が有する静電シールドカバーを示す図 実施の形態3にかかるワイヤ送給装置のうちワイヤの接地のための構成を示す図 実施の形態4にかかる付加製造装置の概略構成を示す図
以下に、実施の形態にかかるワイヤ送給装置および付加製造装置を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかるワイヤ送給装置の概略構成を示す図である。実施の形態1にかかるワイヤ送給装置1は、付加製造装置による付加製造において使用される材料であるワイヤ4を送給する。付加製造装置は、ワイヤ4を局所的に溶融させ、溶融後の材料の凝固物を被加工物に堆積させることによって、立体形状を製造する。ワイヤ4は、導体である金属である。
ワイヤ4は、ワイヤ4の供給源であるワイヤボビン2に巻き付けられた状態で、ワイヤ送給装置1にセットされる。ワイヤ送給装置1は、ワイヤ4を送給する2つの送給器5,6と、送給器5と送給器6との間にてワイヤ4をたるませるワイヤバッファ形成部3と、を有する。ワイヤバッファ形成部3には、管部を構成する2本のワイヤコア7,8が配置される。ワイヤコア7,8の各々は、可撓性を有する管である。ワイヤコア7,8は、互いにつながれた状態で湾曲させて配置される。ワイヤ4は、互いにつながれたワイヤコア7,8に通される。
管部におけるワイヤ4の入口7aは、第1の管であるワイヤコア7の一端である。管部におけるワイヤ4の出口8aは、第2の管であるワイヤコア8の一端である。ワイヤコア8の他端には、ワイヤコア7のうち入口7aとは逆の端部7bが入り込み可能なガイドスリーブ9が設けられている。ガイドスリーブ9の内径は、ワイヤコア7の外径よりも大きい。端部7bをガイドスリーブ9に入り込ませることによって、ワイヤコア7とワイヤコア8とは互いにつながれている。互いにつながれた状態で湾曲させたワイヤコア7,8の内部にワイヤ4が通されることによって、ワイヤバッファ形成部3は、ワイヤ4にたるみを形成する。
ワイヤコア7は、固定部11によってワイヤバッファ形成部3に固定される。ワイヤコア8のうちガイドスリーブ9は、固定部12によってワイヤバッファ形成部3に固定される。端部7bは、ガイドスリーブ9に固定されていない。端部7bは、ガイドスリーブ9の内部においてワイヤ4の軸線方向へ自在に動くことができる。
ワイヤ送給装置1においてワイヤ4が交換される際、ワイヤボビン2からワイヤ4を繰り出すことにより、互いにつなぎ合わされたワイヤコア7,8にワイヤ4を通すことができる。これにより、ワイヤ4を交換する際に、手動によらずに、ワイヤバッファ形成部3にワイヤ4を通すことができる。
第1の送給器である送給器5は、ワイヤボビン2と入口7aとの間に設けられている。第2の送給器である送給器6は、出口8aとワイヤ4の送給先である被加工物との間に設けられている。各送給器5,6は、送給指令に従って回転速度を調整可能なサーボモータを有する。各送給器5,6は、サーボモータの回転によってワイヤ4を送給する。サーボモータの図示は省略する。
2つの送給器5,6が設けられることによって、ワイヤ4とワイヤコア7,8との摩擦による送給抵抗の増大が抑制可能となる。ワイヤ送給装置1は、送給抵抗の増大が抑制されることによって、ワイヤ4の滞留とワイヤ4の切断とを防ぐことができ、ワイヤ4のスムーズな送給が可能となる。また、ワイヤ送給装置1は、2つの送給器5,6の送給量を適宜調整することによって、ワイヤコア7,8の内壁にワイヤ4が押し付けられることを抑制することができる。なお、ワイヤ4の送給量とは、時間当たりにおけるワイヤ4の送給量であって、ワイヤ4の送給速度を表す。
ワイヤバッファ形成部3には、ワイヤコア7,8からなる管部の湾曲部分に対向して配置されている検出電極13と、管部のうち少なくとも湾曲部分と検出電極13とを覆う静電シールドカバー10とが設けられている。図1において、検出電極13は、ワイヤコア7のうち湾曲内側の側部に向かい合わせられている。ワイヤコア7のうち検出電極13と向かい合わせられている湾曲部分は、静電シールドカバー10の内部において管部の曲率が最大である部分である。
検出電極13は、銅、アルミニウム、または鉄といった、導電性の金属からなる板である。検出電極13は、ワイヤコア7の湾曲部分、または当該湾曲部分を通るワイヤ4に沿うように曲げられた長方形の板である。検出電極13である板は、円筒の一部と同様に曲げられている。検出電極13の形状および位置は、ワイヤ4のたるみの度合いが最も小さいときにおけるワイヤ4またはワイヤコア7に沿うように設定される。ワイヤ4の軸線方向における検出電極13の長さは、数mmから数十cm程度である。以下の説明にて、単に軸線方向と称した場合、ワイヤ4の軸線方向を指すものとする。
軸線方向に垂直な方向であって上記長方形の短辺方向における検出電極13の幅は、ワイヤコア7の外径と同じ程度である。以下の説明にて、検出電極13の当該幅の方向を、幅方向と称することがある。検出電極13の幅は、ワイヤコア7の外径よりも大きくても小さくても良い。軸線方向と幅方向とに垂直な方向における検出電極13の厚みは、構造上の支障が無い範囲において任意とする。以下の説明にて、検出電極13の当該厚みの方向を、厚み方向と称することがある。検出電極13は、ワイヤバッファ形成部3内において絶縁性の支持体に固定される。支持体の図示は省略する。
静電シールドカバー10は、銅、アルミニウム、または鉄といった、導電性の金属からなる箱体である。静電シールドカバー10は、ワイヤ4と検出電極13との距離の検出において妨げとなる浮遊容量を遮断する。検出電極13と静電シールドカバー10とは、互いに同電位とされる。
ワイヤ送給装置1は、接地極である接地器14と、定電流回路15とを有する。ワイヤ4は、接地器14に接触することにより接地される。接地器14は、ワイヤ4の送給に伴って回転可能な金属製のローラを有する。これにより、ワイヤ4の送給に影響を与えること無くワイヤ4を接地可能とする。
定電流回路15は、検出電極13に交流電流を供給する回路部である。ワイヤ送給装置1は、管部の内部を通るワイヤ4と検出電極13との距離を検出する検出部16と、距離の検出結果に基づいて、送給器5におけるワイヤ4の送給量を調整する送給調整部17とを有する。検出部16は、ワイヤ4と検出電極13との間における静電容量を検出することによって、ワイヤ4と検出電極13との距離を検出する。距離とは、検出電極13の厚み方向における検出電極13とワイヤ4との距離である。検出電極13の厚み方向における検出電極13とワイヤ4との距離を、以下の説明では「撓み量」と称することがある。撓み量に従ってワイヤ4をたるませる分、ワイヤ4は、ワイヤボビン2から余分に引き出される。以下の説明では、ワイヤ4をたるませるためにワイヤボビン2から余分に引き出されるワイヤ4の量を、「たるみ量」と称することがある。ワイヤ送給装置1は、送給器5を駆動するモータ駆動ドライバ18と、送給器6を駆動するモータ駆動ドライバ19とを有する。
図2は、実施の形態1にかかるワイヤ送給装置が有するワイヤバッファ形成部と定電流回路とを示す図である。図3は、実施の形態1にかかるワイヤ送給装置が有する検出部を示す図である。図4は、実施の形態1にかかるワイヤ送給装置が有する送給調整部を示す図である。
ワイヤ送給装置1には、付加製造装置を制御する制御装置から送給指令D0が入力される。送給指令D0は、加工条件のうちワイヤ4の送給量の条件に応じた指令である。ワイヤ送給装置1は、送給指令D0に従って送給器6を駆動する。ワイヤ送給装置1は、たるみ量が一定となるように調整された送給指令D0である送給指令D1に従って送給器5を駆動する。たるみ量が一定となるように送給指令D1を調整するために、ワイヤ送給装置1は、たるみ量をリアルタイムで検出する必要がある。
実施の形態1にかかるワイヤ送給装置1は、ワイヤ4を接地するとともに、定電流回路15から検出電極13へ交流電流を供給することによって、ワイヤ4と検出電極13との間の静電容量を検出する。ワイヤ送給装置1は、静電容量を検出することによってたるみ量を検出する。
図2に示すように、定電流回路15は、基準発振器21と、2つのオペアンプ22,23と、抵抗器24とを有する。基準発振器21の一端は、2つのオペアンプ22,23のうち基準発振器21側のオペアンプ22の負入力端に接続される。基準発振器21の他端は、オペアンプ22の出力端と抵抗器24の一端とに接続される。オペアンプ22の正入力端は、オペアンプ23の負入力端とオペアンプ23の出力端とに接続される。抵抗器24の他端は、オペアンプ23の正入力端に接続される。抵抗器24の他端は、定電流回路15の出力端である。定電流回路15の出力端と検出電極13とを接続する電線としては、同軸ケーブルが使用される。
基準発振器21が出力する交流電圧の波形は、E・sinωtと表される。Eは振幅、ωは角周波数、tは時間を表す。fを周波数として、ω=2πfが成り立つ。定電流回路15が出力する交流電流iの波形は、次の式(1)により表される。Rは抵抗器24の抵抗値を表す。
=(E/R)・sinωt ・・・(1)
オペアンプ22は、抵抗器24に印加される電圧、すなわちオペアンプ22の正入力端と定電流回路15の出力端との電位差がE・sinωtと等しくなるように動作する。一定の交流電圧であるE・sinωtが一定の抵抗値Rの抵抗器24に印加されることによって、定電流回路15は、一定の交流電流であるiを出力する。抵抗器24を流れた電流は、オペアンプ23には流れず、定電流回路15から出力される。オペアンプ23は、検出電極13に印加される電圧であるVを高インピーダンスにて検出するためのボルテージフォロワであって、ゲイン1倍の緩衝増幅器として機能する。
なお、ボルテージフォロワとしては、オペアンプ23以外の回路要素が使用されても良い。定電流回路15は、ボルテージフォロワとして、トランジスタ等で構成される差動増幅回路が使用されても良い。ボルテージフォロワは、高インピーダンス入力、かつゲイン1倍の緩衝増幅器として機能可能な回路要素であれば良い。
は、次の式(2)により表される。Cは、検出電極13とワイヤ4との間の静電容量を表す。jは虚数単位を表す。
=i/(jωC)={(E/R)/(ωC)}・(sinωt)/j ・・・(2)
の振幅を|V|とすると、|V|は、次の式(3)により表される。
|V|=i/(ωC)=(E/R)/(ωC)=I/(ωC) ・・・(3)
式(3)においてI=E/Rおよびωは一定値であるため、式(3)より|V|∝1/Cの関係が成り立つ。すなわち、検出電極13に印加される電圧の振幅は、検出電極13とワイヤ4との間の静電容量に反比例する。また、検出電極13とワイヤ4との間の静電容量は、検出電極13とワイヤ4との距離、すなわち撓み量に応じて変化する。ワイヤ送給装置1は、検出電極13に印加される電圧の振幅を検出することによって、撓み量に応じたたるみ量を検出することができる。
図3に示すように、検出部16は、整流回路31と低域フィルタ32とを有する。検出部16には、Vが入力される。検出部16は、Vの信号を整流回路31と低域フィルタ32とへ通過させることによるVxの直流化によって、|V|を得る。検出部16は、求めた|V|を、たるみ量の検出結果を表すVとして出力する。整流回路31としては、全波整流回路または半波整流回路を使用することができる。整流回路31は、基準発振器21から出力される信号を参照信号として使用する同期整流回路であっても良い。
図4に示す送給調整部17には、送給指令D0とたるみ指令Sとが入力される。たるみ指令Sは、たるみ量の指令値である。たるみ指令Sは、付加製造装置を制御する制御装置から送給調整部17へ入力される。送給調整部17には、検出部16からのVが入力される。送給調整部17は、送給指令D0をモータ駆動ドライバ19へ出力する。モータ駆動ドライバ19は、送給指令D0に従って送給器6を駆動する。
送給調整部17は、たるみ指令SとVとの差分を求め、求めた差分にゲインKを乗算する。ゲインKは、フィードバックゲインである。送給調整部17は、乗算結果を送給指令D0である指令値に加算することによって、たるみ指令SとVとの差分がゼロに近くなるように送給器5の送給量を補償するための送給指令D1を生成する。送給調整部17は、送給指令D1をモータ駆動ドライバ18へ出力する。モータ駆動ドライバ18は、送給指令D1に従って送給器5を駆動する。ゲインKが大きいほど、たるみ量を精度良く一定にする制御が可能となる場合がある一方、たるみ量が収束せず変動を続けるといったフィードバック制御系の不安定化を招来する可能性がある。このため、ゲインKは、制御の精度と制御の安定性とを考慮して、適切な値に初期調整されることが望ましい。
仮に、共通の送給指令D0によって送給器5と送給器6とが制御されても、制御誤差またはワイヤ4の滑りなどの影響によって、送給器5の送給量と送給器6の送給量とには差が生じる。ワイヤ送給装置1は、送給調整部17において送給器5の送給量を調整することによって、送給器5の送給量と送給器6の送給量との差を相殺させる。これにより、ワイヤ送給装置1は、ワイヤ4のたるみ量を一定に維持しながらワイヤ4を送給することができる。
なお、ワイヤ送給装置1は、送給調整部17において送給器6の送給量を調整することによって、送給器5の送給量と送給器6の送給量との差を相殺させることとしても良い。送給調整部17は、たるみ量の検出結果に基づいて、送給器5と送給器6とのうちの少なくとも一方におけるワイヤ4の送給量を調整すれば良い。
次に、静電シールドカバー10による遮蔽の効果について説明する。図5は、実施の形態1にかかるワイヤ送給装置が有する静電シールドカバーによる遮蔽の効果について説明するための図である。図5では、検出電極13と、検出電極13の周囲にある物とにおける静電容量の分布を模式的に表している。なお、図5に示す静電容量の分布は、ワイヤバッファ形成部3に静電シールドカバー10を設けなかった場合における静電容量の分布とする。以下の説明にて、検出電極13のうち凸形状の面を表面、検出電極13のうち凹形状の面を裏面と称することがある。
図5において、C,C,・・・,Cは、検出電極13におけるn個の位置の各々とワイヤ4との間における静電容量であって、検出電極13の表面とワイヤ4との間における静電容量を示している。CA1,CA2,・・・,CANは、検出電極13におけるN個の位置の各々と、ワイヤバッファ形成部3の周囲に設定された物体40との間における静電容量であって、検出電極13の表面と物体40との間における静電容量と、検出電極13の裏面と物体40との間における静電容量とを示している。物体40は、例えば、付加製造装置の筐体である。CB1,CB2,・・・,CBMは、検出電極13におけるM個の位置の各々とワイヤ4との間における静電容量であって、検出電極13の裏面とワイヤ4との間における静電容量を示している。なお、n,N,Mは、それぞれ任意の整数とする。
=C+C+・・・+Cは、たるみ量の検出に寄与する静電容量である。一方、C=CA1+CA2+・・・+CANと、C=CB1+CB2+・・・+CBMとは、たるみ量の検出に寄与しない静電容量である浮遊容量である。Cは0.1pFから10pF程度であるのに対し、浮遊容量の合計であるC+Cは10pFから1000pFのオーダーとなる場合がある。浮遊容量の存在は、たるみ量の検出結果に影響を及ぼす。
ワイヤ送給装置1は、静電シールドカバー10を設けることにより、ワイヤ4のうちたるみ量の検出対象となる部分を周囲から電気的に遮蔽する。ワイヤ送給装置1は、静電シールドカバー10による遮蔽によって浮遊容量の影響を低減させることで、たるみ量を検出することが可能となる。
実施の形態1において、静電シールドカバー10は、図1に示すようにワイヤバッファ形成部3の矩形領域を覆うことによって、浮遊容量であるC,CのうちCを遮断する。ワイヤ送給装置1は、静電シールドカバー10が設けられることによって、浮遊容量の存在によりたるみ量の検出が困難になる事態を防ぐことができる。
静電シールドカバー10にオペアンプ23の出力端が接続されることによって、静電シールドカバー10には、検出電極13に印加される電圧と同じ電圧であるVが印加される。静電シールドカバー10と検出電極13とは、同電位とされる。これにより、ワイヤ送給装置1は、浮遊容量をキャンセルすることが可能となる。定電流回路15の出力端と検出電極13とを接続する電線は、同軸ケーブルが使用されることによって、周囲から電気的に遮蔽される。図2に示す定電流回路15における破線は、同軸ケーブルによって電線がシールドされていることを示している。これにより、ワイヤ送給装置1は、周囲からの電気的な影響を遮断して、たるみ量を検出することができる。
ワイヤ送給装置1は、ワイヤコア7の位置ではなくワイヤコア7内部のワイヤ4のたるみ量を検出するため、ワイヤコア7の内部におけるワイヤ4の変位による検出誤差といったヒステリシス現象による誤差と、ワイヤ4の変位がワイヤコア7の内部での変位にとどまることによってワイヤ4のたるみ量の変化が検出できなくなる不感帯の存在による誤差を無くすことができる。これにより、ワイヤ送給装置1は、ワイヤコア7の位置を検出する場合と比較して、ワイヤ4のたるみ量を正確に検出することができる。
ワイヤ送給装置1は、管部の内部に通されているワイヤ4のたるみ量を検出可能であるため、たるみ量の検出のためにワイヤ4を管部の外部に露出させる必要がない。ワイヤバッファ形成部3の全体においてワイヤ4が管部の内部に通されていることによって、ワイヤ4を交換する際に、ワイヤバッファ形成部3を開けるなどの手動によらずに、ワイヤバッファ形成部3にワイヤ4を通すことができる。
図6は、実施の形態1にかかるワイヤ送給装置による検出結果を表すVとたるみ量との関係の例を示す図である。図6において、グラフの縦軸はV、横軸は実際のたるみ量を表す。検出電極13に印加される電圧の振幅は、検出電極13とワイヤ4との間の静電容量に反比例する。Vと実際のたるみ量との関係は比例関係とは若干異なり、図6に示すようにS字特性を持つ。
なお、図6のグラフにより示される特性は、たるみ量を小から大へと変化させた場合におけるVと実際のたるみ量との測定結果と、たるみ量を大から小へと変化させた場合におけるVと実際のたるみ量との測定結果とを表している。これらの測定結果によると、たるみ量を小から大の方向に変化させた場合と、たるみ量を大から小の方向に変化させた場合との双方において、変化の方向に依存するようなヒステリシス現象が見られないことが分かった。変化の方向に依存するようなヒステリシス現象による検出誤差を、検出部16が排除可能であることによって、ワイヤ送給装置1は、たるみ量を正確に検出することができる。ワイヤ送給装置1は、たるみ量を正確に検出することができることによって、たるみ量の検出結果に基づく安定したフィードバック制御が可能となる。このように、検出部16は、ワイヤ送給装置1がたるみ量の検出結果に基づいて安定したフィードバック制御を行うために重要な特性を得ることができる。
図6によると、たるみ量が10mmから60mmの範囲内であるときに、Vと実際のたるみ量との関係は直線グラフに近い関係となることから、ワイヤ送給装置1は、たるみ量を10mmから60mmの範囲に限定して、ワイヤ4の送給量を調整することとしても良い。ワイヤ送給装置1は、Vに基づく安定したフィードバック制御を行うために、Vと実際のたるみ量との関係を直線化させる補正を行い、補正後の関係に基づいてワイヤ4の送給量を調整することとしても良い。
図7は、実施の形態1にかかるワイヤ送給装置におけるワイヤのたるみ量と管部の変位量との関係の例を示す図である。図8は、実施の形態1にかかるワイヤ送給装置による検出結果を表すVと管部の変位量との関係の例を示す図である。図7において、グラフの縦軸はワイヤコア7の変位量、横軸はワイヤ4の実際のたるみ量を表す。図8において、グラフの縦軸はV、横軸はワイヤコア7の変位量を表す。ワイヤコア7の変位量は、上記の厚み方向におけるワイヤコア7の変位量とする。
図7において、実線の2つのグラフは、ワイヤコア7の変位量とワイヤ4のたるみ量との関係を表す。実線の2つのグラフのうちの一方は、たるみ量を小から大の方向に変化させた場合における、ワイヤコア7の変位量とワイヤ4の実際のたるみ量との測定結果から得られた関係を表す。実線の2つのグラフのうちの他方は、たるみ量を大から小の方向に変化させた場合における、ワイヤコア7の変位量とワイヤ4の実際のたるみ量との測定結果から得られた関係を表す。図7においてほぼ1/2の傾きの直線グラフである破線のグラフは、実線の2つのグラフの近似直線を表す。
たるみ量の各データ点におけるワイヤコア7の変位量を、実線の2つのグラフについて比較すると、いくつかのデータ点においてワイヤコア7の変位量に差が生じている。このように、ワイヤコア7の変位量とワイヤ4の実際のたるみ量との間には、たるみ量の変化の方向に依存するようなヒステリシス現象が見られることが分かった。このため、ワイヤ送給装置1は、仮に、ワイヤコア7の変位量を検出しても、ヒステリシス現象による検出誤差を排除することができないことから、たるみ量を正確に検出することが困難となる。実施の形態1によると、ワイヤ送給装置1は、ヒステリシス現象によるこのような検出誤差を排除可能であることによって、ワイヤ4のたるみ量を正確に検出することができる。
図8に示すように、Vとワイヤコア7の変位量との関係を表すグラフは、図6に示すグラフと比べて、曲がり具合がきつくなっている。実施の形態1によると、ワイヤ送給装置1は、ワイヤコア7の変位量を検出する場合よりも、線形特性により近い関係をフィードバック制御系に適用することができる。これにより、ワイヤ送給装置1は、安定したフィードバック制御系により送給量を調整することができる。
実施の形態1によると、ワイヤ送給装置1は、管部の湾曲部分に対向する検出電極13を有し、ワイヤ4と検出電極13との間における静電容量を検出することによって、管部の内部を通るワイヤ4と検出電極13との距離を検出する。かかる距離の検出結果から得られるVと、ワイヤ4の実際のたるみ量との関係からは、図6および図7を参照して説明するようにヒステリシス現象による誤差を排除可能である。ワイヤ送給装置1は、ヒステリシス現象による誤差を排除可能であることによって、距離の検出結果に、ワイヤ4の実際のたるみ量を一意に対応させることが可能となる。このため、ワイヤ送給装置1は、距離の検出結果を基に、ワイヤ4のたるみ量を正確に検出することができる。ワイヤ送給装置1は、ワイヤ4のたるみ量を正確に検出できることによって、ワイヤ4の送給量を一定にさせる高精度な調整が可能となる。これにより、ワイヤ送給装置1は、ワイヤ4の送給量を高い精度で調整することができるという効果を奏する。
実施の形態2.
実施の形態2では、静電シールドカバーの変形例について説明する。図9は、実施の形態2にかかるワイヤ送給装置が有する静電シールドカバーを示す図である。実施の形態2にかかるワイヤ送給装置1には、実施の形態1における静電シールドカバー10とは異なる形状の静電シールドカバー50が設けられている。実施の形態2では、上記の実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、実施の形態1とは異なる構成について主に説明する。図9には、静電シールドカバー50と、静電シールドカバー50を通されたワイヤ4と検出電極13とを示している。図9において管部の図示は省略する。
静電シールドカバー50は、管部の湾曲部分へ向けられた凹みを有する形状である。静電シールドカバー50のうち当該凹みの部分である凹部51は、検出電極13の裏面の近くまで入り込んで形成されている。図9において、凹部51は矩形である。凹部51は管部の湾曲部分へ向けられたものであれば良く、凹部51の形状は任意であるものとする。
静電シールドカバー50は、管部の湾曲部分へ向けられた凹みを有することによって、浮遊容量であるC,Cの双方を遮断する。ワイヤ送給装置1は、静電シールドカバー50が設けられることによって、浮遊容量の存在によりたるみ量の検出が困難になる事態を防ぐことができる。実施の形態2によると、ワイヤ送給装置1は、浮遊容量であるC,Cの双方を遮断することによって、たるみ量をさらに正確に検出することが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態3では、ワイヤ4を接地する態様の変形例について説明する。図10は、実施の形態3にかかるワイヤ送給装置のうちワイヤの接地のための構成を示す図である。実施の形態3にかかるワイヤ送給装置1は、実施の形態1における接地器14の代わりに、ワイヤ4とは非接触の接地極である接地板55を有する。実施の形態3では、上記の実施の形態1または2と同一の構成要素には同一の符号を付し、実施の形態1または2とは異なる構成について主に説明する。図10には、接地板55と、ワイヤ4が巻かれたワイヤボビン2とを示している。
接地板55は、導電性の金属からなる板である。接地板55は、ワイヤボビン2からわずかに隔てて配置される。接地板55とワイヤ4との間には、浮遊容量であるCが生じる。検出電極13とワイヤ4との間の静電容量であるCよりも大きい浮遊容量であるCが生じることによって、ワイヤ4は疑似的に接地される。これにより、ワイヤ4の送給とワイヤボビン2の動作とに影響を与えること無くワイヤ4を接地可能とする。
検出電極13と接地板55との間における静電容量をC’とすると、C’は、CとCとの直列接続に相当することから、次の式(4)の関係が成り立つ。
’=1/{(1/C)+(1/C)}
=C/{1+(C/C)} ・・・(4)
>>Cとすると、C/C≒0が成り立つことから、式(4)は、次の式(5)のように変形できる。
’≒C/(1+0)=C ・・・(5)
実施の形態3によると、ワイヤ送給装置1は、式(5)の関係により、ワイヤ4を疑似的に接地させてワイヤ4のたるみ量を検出することができる。
実施の形態4.
実施の形態4では、実施の形態1から3にかかるワイヤ送給装置1を有する付加製造装置について説明する。図11は、実施の形態4にかかる付加製造装置の概略構成を示す図である。実施の形態4にかかる付加製造装置60は、溶融された材料を積層することによって造形物を製造する工作機械である。付加製造装置60は、ワイヤ送給装置1を有し、ワイヤ送給装置1によって送給されたワイヤ4を用いて造形物を製造する。ワイヤ送給装置1は、実施の形態1から3にかかるワイヤ送給装置1のいずれであっても良い。
付加製造装置60は、材料であるワイヤ4を被加工物である基材72へ送給して、溶融させた材料の凝固物であるビードを形成する。付加製造装置60は、基材72にビードを堆積させることによって、立体形状の造形物73を形成する。基材72は、ステージ71に載せられる。
付加製造装置60は、ビーム源であるレーザ発振器62を有する。レーザ発振器62は、レーザビーム65を出力する。レーザビーム65は、光伝送路であるファイバーケーブル63を通って加工ヘッド64へ伝搬する。加工ヘッド64は、基材72へ向けてレーザビーム65を出射する。ワイヤ送給装置1は、基材72上におけるレーザビーム65の照射位置へ向けてワイヤ4を送給する。
付加製造装置60は、基材72へ向けて不活性ガス69を噴射させるガス噴射装置66を有する。不活性ガス69は、ガス噴射装置66から配管67を通って加工ヘッド64へ流れ、加工ヘッド64内のガスノズルから基材72へ向けて噴射される。図11では、ガスノズルの図示を省略する。付加製造装置60は、不活性ガス69を噴射することによって、造形物73の酸化を抑制するとともに、ビードを冷却する。
付加製造装置60は、加工ヘッド64を移動させる駆動部であるヘッド駆動部68を有する。ヘッド駆動部68は、3軸の各々の方向における並進運動を行う動作機構である。ヘッド駆動部68は、レーザビーム65の照射位置を移動させる。付加製造装置60は、レーザビーム65の照射位置の移動に伴って、ワイヤ4の送給先の位置を移動させる。
付加製造装置60は、ステージ71を回転させる回転機構70を有する。付加製造装置60は、ステージ71とともに基材72を回転させることによって、基材72の姿勢を加工に適した姿勢にさせることができる。
付加製造装置60は、付加製造装置60の全体を制御する制御装置61を有する。制御装置61は、ヘッド駆動部68へ軸指令を出力することによってヘッド駆動部68を制御する。制御装置61は、回転機構70へ回転指令を出力することによって回転機構70を制御する。制御装置61は、レーザ発振器62へレーザ出力指令を出力することによってレーザ発振器62を制御する。制御装置61は、ガス噴射装置66へガス供給指令を出力することによってガス噴射装置66を制御する。制御装置61は、ワイヤ送給装置1へ送給指令D0とたるみ指令Sとを出力することによってワイヤ送給装置1を制御する。なお、付加製造装置60は、レーザビーム65以外のビームである電子ビームなどを照射することによって付加製造を行うものであっても良い。
実施の形態4によると、付加製造装置60は、ワイヤ送給装置1による送給量の高精度な調整によって、ワイヤ4の送給量を一定に維持することができる。これにより、付加製造装置60は、安定した造形を行うことができる。なお、図1に示す定電流回路15、検出部16および送給調整部17は、制御装置61の外に設けられたものに限られず、制御装置61に設けられたものであっても良い。
以上の各実施の形態に示した構成は、本開示の内容の一例を示すものである。各実施の形態の構成は、別の公知の技術と組み合わせることが可能である。各実施の形態の構成同士が適宜組み合わせられても良い。本開示の要旨を逸脱しない範囲で、各実施の形態の構成の一部を省略または変更することが可能である。
1 ワイヤ送給装置、2 ワイヤボビン、3 ワイヤバッファ形成部、4 ワイヤ、5,6 送給器、7,8 ワイヤコア、7a 入口、7b 端部、8a 出口、9 ガイドスリーブ、10,50 静電シールドカバー、11,12 固定部、13 検出電極、14 接地器、15 定電流回路、16 検出部、17 送給調整部、18,19 モータ駆動ドライバ、21 基準発振器、22,23 オペアンプ、24 抵抗器、31 整流回路、32 低域フィルタ、40 物体、51 凹部、55 接地板、60 付加製造装置、61 制御装置、62 レーザ発振器、63 ファイバーケーブル、64 加工ヘッド、65 レーザビーム、66 ガス噴射装置、67 配管、68 ヘッド駆動部、69 不活性ガス、70 回転機構、71 ステージ、72 基材、73 造形物。

Claims (7)

  1. 可撓性を有しており湾曲させて配置され、導体であるワイヤが通される管部と、
    前記ワイヤの供給源と前記管部の入口との間に設けられ、前記ワイヤを送給する第1の送給器と、
    前記管部の出口と前記ワイヤの送給先との間に設けられ、前記ワイヤを送給する第2の送給器と、
    前記管部の湾曲部分に対向して配置されている検出電極と、
    前記管部の内部を通る前記ワイヤと前記検出電極との距離を検出する検出部と、
    前記距離の検出結果に基づいて、前記第1の送給器または前記第2の送給器における前記ワイヤの送給量を調整する送給調整部と、を備え、
    前記検出電極は、前記湾曲部分、または前記湾曲部分を通る前記ワイヤに沿うように曲げられた形状であって、
    前記検出部は、前記ワイヤと前記検出電極との間における静電容量に基づいて前記距離を検出することを特徴とするワイヤ送給装置。
  2. 前記管部のうち少なくとも前記湾曲部分と前記検出電極とを覆う静電シールドカバーを備えることを特徴とする請求項に記載のワイヤ送給装置。
  3. 前記ワイヤは接地され、
    前記検出電極に交流電流を供給する回路部を有し、
    前記検出電極と前記静電シールドカバーとは、互いに同電位とされることを特徴とする請求項に記載のワイヤ送給装置。
  4. 前記ワイヤとは非接触の接地極を有することを特徴とする請求項に記載のワイヤ送給装置。
  5. 前記静電シールドカバーは、前記湾曲部分へ向けられた凹みを有する形状であることを特徴とする請求項からのいずれか1つに記載のワイヤ送給装置。
  6. 前記管部は、前記入口を有する第1の管と、前記出口を有する第2の管と、を有し、
    前記第2の管のうち前記出口とは逆の端部に、前記第1の管のうち前記入口とは逆の端部が入り込み可能なガイドスリーブが設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載のワイヤ送給装置。
  7. 請求項1からのいずれか1つに記載のワイヤ送給装置を有し、前記ワイヤ送給装置によって送給されたワイヤを用いて造形物を製造することを特徴とする付加製造装置。
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